JP6088332B2 - 電力変換装置、直流送電システム、および、電力変換装置の制御方法 - Google Patents
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Description
つまり、高圧または特別高圧向けの単位変換器を直列に接続する方式の電力変換装置は、通信や制御の遅延により、低圧向けの電力変換装置のように停止指令を全ての単位変換器に高速に伝えることができない。よって、高圧または特別高圧向けの単位変換器を直列に接続する方式の電力変換装置は、過電流が流れたことを検知しても、全ての単位変換器を停止させるまでに時間が掛かる虞があった。
その他の手段については、発明を実施するための形態のなかで説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に於ける直流送電システム100を示す概略の構成図である。
直流送電システム100は、電力変換装置102aと電力変換装置102bとを備えている。直流送電システム100は、交流系統101aと交流系統101bの間に、電力変換装置102aと電力変換装置102bとが接続されている。電力変換装置102aは、正側の直流端子Paと負側の直流端子Naを備えている。電力変換装置102bは、正側の直流端子Pbと負側の直流端子Nbとを備えている。電力変換装置102aと電力変換装置102bとの間は、正側の直流端子Paと正側の直流端子Pbとが接続され、更に負側の直流端子Naと負側の直流端子Nbとが接続されている。これら正側の直流端子Pa,Pbの接続と、負側の直流端子Na,Nbの接続とは、直流系統(直流送電線路)を構成している。ここで、正側の直流端子Pa,Pbの電圧は、負側の直流端子Na,Nbの電圧よりも高いものとする。
直流送電システム100は、直流送電線路の一端側に接続される第1の電力変換装置として電力変換装置102aを備えるととともに、直流送電線路の他端側に接続される第2の電力変換装置として電力変換装置102bを備えている。直流送電システム100は、電力変換装置102aに入力される交流電流を直流に変換し、電力変換装置102bで交流電流に再変換して出力し、又は、電力変換装置102bに入力される交流電流を直流に変換し、電力変換装置102aで交流電流に再変換して出力する。
これら電力変換装置102a,102bは、各種信号線を介して制御装置150a,150bに接続されている。制御装置150a,150bは、同様な制御部112a,112bをそれぞれ備えている。
次に電力変換装置102a,102bの構成について説明する。これらは、ほぼ同一構成なので、ここでは電力変換装置102aを中心に説明する。
S相のアーム105Sは、単位変換器群106Sと、アーム電流センサ111とを備え、これらが直列接続されている。単位変換器群106Sは、M個の単位変換器108が直列接続されている。
T相のアーム105Tは、単位変換器群106Tと、アーム電流センサ111とを備え、これらが直列接続されている。単位変換器群106Tは、M個の単位変換器108が直列接続されている。なお、単位変換器108は、双方向チョッパ型ではなく、フルブリッジ型(図10参照)など、他の構成としてもよい。
直流電圧センサ115の出力側は、制御部112aに接続されている。直流電圧センサ115は、正側の直流端子Paと負側の直流端子Naとの間に印加されている電圧を計測して、電圧VDCとして制御部112aに出力するものである。
変圧器130は、鉄心131R,131S,131Tと、巻線132RA,132RB,132RCと、巻線132SA,132SB,132SCと、巻線132TA,132TB,132TCとを備え、更に、一次側端子R,S,Tと、二次側正端子Ra,Sa,Taと、二次側負端子Nxと、内部端子Nyとを備えている。二次側負端子Nxは、第2の直流端子である負側の直流端子Naに接続されている。
変圧器130は、これら複数の鉄心131R,131S,131Tを備えている。
第1の二次巻線である巻線132RB,132SB,132TBの負側端子は、それぞれ二次側正端子Ra,Sa,Taに接続され、各相のアーム105R,105S,105Tの他端に接続されている。
これにより、電力変換装置102a,102bは、交流系統101a,101bの系統電流IR,IS,ITとは独立に、直流系統の電流Idcを流すことができる。
アーム電圧指令値生成部311(指令値生成部)は、所定の制御周期で各単位変換器108に対する指令値を算出して電圧指令フレームを生成し、通信インタフェース部118に送信するものである。
通信インタフェース部118は、アーム電圧指令値生成部311から受信した電圧指令フレームに基づき、所定の制御周期で各単位変換器108に運転指令フレームを送信すると共に、過電流検出部117が過電流を検出したならば、所定の制御周期に依らず各単位変換器108に非常停止用の停止指令フレームを送信する。この制御部112aの構成と動作とは、後記する図3で詳細に説明する。
電力変換装置102aは、M個の単位変換器108を備えたアーム105を3本備えている。制御装置150は、3M個の単位変換器108に対する指令値を所定の制御周期で計算し、運転指令フレームを送信して制御する。よって、これら単位変換器108は、原則として所定の制御周期で制御されている。よって、アーム105に過電流が流れて、単位変換器108の動作を非常停止しなければならない場合に制御周期毎のタイミングで非常停止を送信していては、スイッチング素子201H,201Lなどが壊れてしまうため、通常の制御シーケンスとは異なるシーケンスで制御する必要がある。この制御シーケンスについては、後記する図7、図8で詳細に説明する。
ここでは、各アーム105を代表して、アーム105Rの中の単位変換器108について説明する。なお、アーム105S、アーム105Tが備える単位変換器108についても、アーム105Rの中の単位変換器108と同様に構成されている。
単位変換器108は、電気エネルギ蓄積手段が蓄積した蓄積エネルギを出力可能とする複数のスイッチング素子201H,201Lを備えたものである。電力変換装置102aは、単位変換器108を複数直列に接続した単位変換器群106を複数備えることにより、交流である系統電流IR,IS,ITを直流に、または、直流を交流に電力変換する。更に第1の実施形態の単位変換器108は、制御部112aから非常停止用の停止指令フレームが送信されたならば、短時間で運転を停止するように構成されている。
単位変換器108の正側の端子208(第1の端子)は、他の単位変換器108の負側の端子209(第2の端子)、または、正側の直流端子Paに接続されている。単位変換器108の負側の端子209(第2の端子)は、他の単位変換器108の正側の端子208、または、アーム電流センサ111の一端に接続されている。
スイッチング素子201Hのコレクタは、コンデンサ203の一端に接続されている。スイッチング素子201Hのコレクタは更に、環流ダイオード202Hのカソードに接続されている。スイッチング素子201Hのエミッタは、環流ダイオード202Hのアノードに接続され、更にスイッチング素子201Lのコレクタにも接続されている。
単位変換器コントローラ312は更に、電圧センサ204によってコンデンサ203の電圧を測定して、コンデンサ電圧検出線114を介して制御部112a(図1参照)に送信する。
このようにスイッチング素子201Hとスイッチング素子201Lとを制御することで、単位変換器108は、電気エネルギ蓄積手段であるコンデンサ203が蓄積した蓄積エネルギを出力することができる。
制御部112aは、アーム電圧指令値生成部311と、通信インタフェース部118R,118S,118Tと、過電流検出部117とを備えている。制御部112aは、過電流検出信号を、通信インタフェース部118R,118S,118Tと上位制御システム119に伝送可能なように構成されている。制御部112aは、各単位変換器108の指令値を算出して、この指令値に基づくフレームを各単位変換器108(単位変換器コントローラ312)に送信するものである。制御部112aは、いずれかのアーム105に過電流が流れたことを検知し、停止指令フレームを各単位変換器108(単位変換器コントローラ312)に短時間で送信できるように構成されている。
上位制御システム119は、過電流検出部117の過電流の検出情報に基づいて、各単位変換器108が停止しているか否かを確認するために、制御部112aと情報を送受信するものである。
過電流検出部117には、ノードR〜Tで示されたアーム電流IRa,ISa,ITa、および、上位制御システム119が出力した故障リセット信号が入力される。過電流検出部117は、過電流を検出した場合、リセット信号が入力されるまで、過電流検出信号を出力し続けるように動作する。過電流検出部117は、各アーム電流IRa,ISa,ITaを監視し、各アーム105R,105S,105Tのいずれかに過電流が流れたことを検出するものである。過電流検出部117の出力側は、通信インタフェース部118と上位制御システム119とに電気的に接続され、Hレベルの電圧信号によって過電流検出信号を送信している。過電流検出部117の構成と動作とは、後記する図5で詳細に説明する。
通信インタフェース部118Rの入力側には更に、アーム電圧指令値生成部311が算出したアーム電圧指令値VRa*を含む電圧指令フレームが出力される。通信インタフェース部118Rの出力側は、M本の運転指令信号線116を介して、アーム105Rを構成する各単位変換器108の単位変換器コントローラ312に接続されている。
通信インタフェース部118Sの入力側には更に、アーム電圧指令値生成部311が算出したアーム電圧指令値VSa*を含む電圧指令フレームが出力される。通信インタフェース部118Sの出力側は、M本の運転指令信号線116を介して、アーム105Sを構成する各単位変換器108の単位変換器コントローラ312に接続されている。
通信インタフェース部118Tの入力側には更に、アーム電圧指令値生成部311が算出したアーム電圧指令値VTa*を含む電圧指令フレームが出力される。通信インタフェース部118Tの出力側は、M本の運転指令信号線116を介して、アーム105Tを構成する各単位変換器108の単位変換器コントローラ312に接続されている。
電流用座標変換回路334は、各アーム電流IRa,ISa,ITaと、系統電圧VGR,VGS,VGTの位相角θとを入力として、座標変換(α−β変換およびdq変換)によりd軸電流Id、q軸電流Iqを算出し、アーム電流調整回路335に出力する。
過電流検出部117が過電流が検出したならば、通信インタフェース部118は、光信号である停止指令フレームを、指令値分配部313R,313S,313Tの各単位変換器コントローラ312R,312S,312Tに送信する。
通信インタフェース部118のモード遷移は、後記する図6で詳細に説明する。
指令値分配部313R,313S,313Tは、制御部112aが送信した運転指令フレームに含まれる指令値を、各単位変換器108に分配するものである。各指令値分配部313R,313S,313Tは、各アーム105R,105S,105Tを構成する各単位変換器108を制御する(3×M)個の単位変換器コントローラ312R,312S,312Tを、それぞれ有している。図4では各アーム105R,105S,105Tを代表する単位変換器コントローラ312R,312S,312Tがそれぞれ示されているが、実際には各アーム105R,105S,105Tをそれぞれ構成するM個の各単位変換器108に、それぞれ各単位変換器コントローラ312が設けられている。なお、指令値分配部313R,313S,313Tを特に区別しないときには、単に指令値分配部313と記載している。
過電流検出部117は、絶対値回路401R,401S,401Tと、過電流判定部402R,402S,402Tと、論理和回路403と、保持回路404とを備えている。過電流検出部117は、いずれかのアーム105に過電流が流れたことを検出するものである。
以下、絶対値回路401R,401S,401Tを特に区別しないときには、単に絶対値回路401と記載する。過電流判定部402R,402S,402Tを特に区別しないときには、単に過電流判定部402と記載する。
この過電流検出部117の入力側である各アーム電流IRa,ISa,ITaは、絶対値回路401R,401S,401Tに入力されている。絶対値回路401R,401S,401Tの出力側は、過電流判定部402R,402S,402Tにそれぞれ接続されている。過電流判定部402R,402S,402Tの出力側は、論理和回路403を介して保持回路404に出力されている。保持回路404の出力側は、この過電流検出部117の出力側である。
論理和回路403は、入力信号の論理和を出力するものである。ここで入力信号は、各アーム105R,105S,105Tに過電流が流れたか否かを示す信号である。よって、論理和回路403は、各アーム105R,105S,105Tのうち、少なくとも一相で過電流が流れたと判定した場合に、保持回路404にHレベルの過電流検出信号を出力する。
まず、正常動作時である状態遷移ルートR23を説明する。図6では、状態遷移ルートR23を破線で示している。
通信インタフェース部118は、起動直後の初期状態S1から、初期化の完了と共に遷移T12に示すように受信待ちステートS2に遷移する。
受信待ちステートS2に於いて、通信インタフェース部118は、フレームや信号の受信が無ければ、遷移T22に示すように、この状態を保持している。
受信待ちステートS2に於いて、通信インタフェース部118は、フレームや信号の受信などが無ければ、遷移T22に示すように、当該ステートを保つ。
通常送信ステートS3であり、通信インタフェース部118が運転指令フレームを生成している場合に於いて、通信インタフェース部118は、過電流検出信号を受信したならば、遷移T34に示すように、生成中の運転指令フレームを破棄して、非常停止送信ステートS4に遷移する。その後の遷移は、状態遷移ルートR24と同様である。
シーケンスQ10〜Q15は、正常動作時のシーケンスを示している。これらシーケンスの開始時に於いて、通信インタフェース部118は、受信待ちステートS2(図6参照)の状態である。
シーケンスQ10に於いて、上位制御システム119は、運転指令信号を通信インタフェース部118に送信する。
シーケンスQ12に於いて、通信インタフェース部118は、この時刻に於ける運転指令フレームを生成して、単位変換器108(単位変換器コントローラ312)に送信する。以下のシーケンスに於いて、「単位変換器108に送信」とは、通信インタフェース部118が単位変換器コントローラ312にフレームを送信し、この単位変換器コントローラ312が、フレームに基づく制御を実行することをいう。
シーケンスQ13に於いて、上位制御システム119は、運転指令信号を、通信インタフェース部118に送信する。
シーケンスQ15に於いて、通信インタフェース部118は、この時刻に於ける運転指令フレームを生成して、単位変換器108(単位変換器コントローラ312)に送信する。通信インタフェース部118は、運転指令フレームを送信すると、受信待ちステートS2(図6参照)に遷移する。
シーケンスQ15の実行中であるシーケンスQ20に於いて、過電流検出部117は、いずれかのアーム105に過電流が流れたことを検出する。
シーケンスQ21aに於いて、過電流検出部117は、通信インタフェース部118に過電流検出信号を送信し、シーケンスQ21bに於いてアーム電圧指令値生成部311に過電流検出信号を送信する。通信インタフェース部118は、過電流検出信号を受信すると、非常停止送信ステートS4(図6参照)に遷移する。
シーケンスQ23に於いて、単位変換器108は、動作を停止する。つまり、単位変換器コントローラ312が停止指令フレームを受信して解釈し、単位変換器108のスイッチング素子201Hとスイッチング素子201Lとをオフする。
電力変換装置102aは、各通信インタフェース部118をシーケンスQ20〜Q23のように制御することにより、後記する比較例(図9参照)よりも単位変換器108への停止指令フレームの到着時間T0(図9参照)だけ、短時間に処理することができる。
これらのシーケンス開始時に於いて、通信インタフェース部118は、受信待ちステートS2(図6参照)の状態である。
シーケンスQ20〜Q23の処理は、図7に示すシーケンスQ20〜Q23と同一である。
シーケンスQ24に於いて、上位制御システム119は、停止指令信号を通信インタフェース部118に送信する。このとき、シーケンスQ22から規定時間Txがまだ経過していないので、通信インタフェース部118は、非常停止送信ステートS4を維持し、停止指令フレームを、制御周期Tcに依らずに単位変換器108に繰り返し送信する。
シーケンスQ25に於いて、アーム電圧指令値生成部311は、各アーム電流IRa,ISa,ITaおよび系統電圧VGR,VGS,VGTの値を取得して各アーム電圧指令値VRa*,VSa*,VTa*を算出し、電圧指令フレームを生成して通信インタフェース部118に送信する。シーケンスQ25は、シーケンスQ14(図7参照)の時刻に対して、制御周期Tcが経過している。
シーケンスQ27の処理は、シーケンスQ25と同様である。
このようにして、通信インタフェース部118は、少なくとも規定時間Txに亘って停止指令フレームを連続して送信しつづけるので、通信エラーにより単位変換器108が誤って動作を継続することを抑止することができる。
シーケンスQ30aに於いて、上位制御システム119は、故障リセット信号を通信インタフェース部118に送信する。これにより、通信インタフェース部118は、受信待ちステートS2(図6参照)に遷移する。
シーケンスQ30bに於いて、上位制御システム119は、故障リセット信号を過電流検出部117にも送信する。
シーケンスQ32に於いて、アーム電圧指令値生成部311は、各アーム電流IRa,ISa,ITaおよび系統電圧VGR,VGS,VGTの値を取得して各アーム電圧指令値VRa*,VSa*,VTa*を算出し、電圧指令フレームとして通信インタフェース部118に送信する。これにより、通信インタフェース部118は、通常送信ステートS3(図6参照)に遷移する。
シーケンスQ33に於いて、通信インタフェース部118は、この時刻に於ける運転指令フレームを生成して、単位変換器108(単位変換器コントローラ312)に送信する。通信インタフェース部118は、運転指令フレームを送信すると、受信待ちステートS2(図6参照)に遷移する。
比較例は、制御装置150aが、制御周期Tc毎にのみ単位変換器コントローラ312に通信する例である。
シーケンスQ40に於いて、上位制御システム119は、運転指令信号を通信インタフェース部118に送信する。
シーケンスQ41に於いて、アーム電圧指令値生成部311は、制御周期Tc毎に、各アーム電流IRa,ISa,ITaおよび系統電圧VGR,VGS,VGTを取得してアーム電圧指令値VRa*,VSa*,VTa*を算出し、電圧指令フレームとして通信インタフェース部118に送信する。
シーケンスQ44に於いて、アーム電圧指令値生成部311は、各アーム電流IRa,ISa,ITaおよび系統電圧VGR,VGS,VGTの値を取得して各アーム電圧指令値VRa*,VSa*,VTa*を算出し、電圧指令フレームとして通信インタフェース部118に送信する。シーケンスQ44は、シーケンスQ41の時刻に対して、制御周期Tcが経過している。
シーケンスQ45の実行中であるシーケンスQ50に於いて、過電流検出部117は、いずれかのアーム105に過電流が流れたことを検出する。
シーケンスQ51に於いて、過電流検出部117は、上位制御システム119に過電流検出信号を送信する。
シーケンスQ53に於いて、アーム電圧指令値生成部311は、各アーム電流IRa,ISa,ITaおよび系統電圧VGR,VGS,VGTの値を取得して各アーム電圧指令値VRa*,VSa*,VTa*を算出し、電圧指令フレームとして通信インタフェース部118に送信する。シーケンスQ53は、シーケンスQ44の時刻に対して、制御周期Tcが経過している。
シーケンスQ55に於いて、単位変換器108は、動作を停止する。シーケンスQ55は、シーケンスQ51に対して、到着時間T0だけ遅延している。
比較例では、シーケンスQ52〜Q54に示すように、上位制御システム119が単位変換器コントローラ312に非常停止用の停止指令フレームを送信するには、次の制御周期Tcを待たねばならないという問題点があった。
以上説明した第1の実施形態では、次の(A)〜(F)のような効果がある。
第2の実施形態の直流送電システム100は、第1の実施形態の単位変換器108(図2参照)とは異なる単位変換器108Aを備えている他は、図1に示す第1の実施形態の直流送電システム100と同様に構成されて、同様に動作する。
図10は、第2の実施形態に於けるフルブリッジ型の単位変換器108Aの回路構成を示す図である。
ここでは、各アーム105を代表して、アーム105Rの中の単位変換器108Aについて説明する。なお、アーム105S、アーム105Tが備える単位変換器108Aについても、アーム105Rの中の単位変換器108Aと同様に構成されている。
第2の実施形態の単位変換器108Aは、第1の実施形態の単位変換器108と同様に、電気エネルギ蓄積手段が蓄積した蓄積エネルギを出力可能とする複数のスイッチング素子を備えたものである。
単位変換器108Aの正側の端子208(第1の端子)は、他の単位変換器108Aの負側の端子209(第2の端子)、または、正側の直流端子Paに接続されている。単位変換器108Aの負側の端子209(第2の端子)は、他の単位変換器108Aの正側の端子208、または、アーム電流センサ111の一端に接続されている。
スイッチング素子201HLのコレクタは、コンデンサ203の一端に接続されている。スイッチング素子201HLのコレクタは更に、環流ダイオード202HLのカソードに接続されている。スイッチング素子201HLのエミッタは、環流ダイオード202HLのアノードに接続され、更にスイッチング素子201LLのコレクタにも接続されている。
コンデンサ203の両端には、電圧センサ204が接続されている。
単位変換器コントローラ312は更に、電圧センサ204によってコンデンサ203の電圧を測定して、コンデンサ電圧検出線114を介して制御部112a(図1参照)に送信する。
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば上記した実施形態は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることも可能である。
本発明の変形例として、例えば、次の(a)〜(d)のようなものがある。
101a,101b 交流系統
102a,102b 電力変換装置
105,105R,105S,105T アーム
106,106R,106S,106T 単位変換器群
108 単位変換器
110 交流電圧センサ
111 アーム電流センサ
112a,112b 制御部
113 信号線
114 コンデンサ電圧検出線
115 直流電圧センサ
116 運転指令信号線
117 過電流検出部
118 通信インタフェース部
119 上位制御システム
120 初充電装置
121 遮断器
130 変圧器
131,131R,131S,131T 鉄心
132,132RA,132SA,132TA 巻線
132RB,132SB,132TB 巻線
132RC,132SC,132TC 巻線
140 交流電流センサ
150,150a,150b 制御装置
201H スイッチング素子
201L スイッチング素子
201HL スイッチング素子
201HR スイッチング素子
201LL スイッチング素子
201LR スイッチング素子
202H 環流ダイオード
202L 環流ダイオード
202HL 環流ダイオード
202HR 環流ダイオード
202LL 環流ダイオード
202LR 環流ダイオード
203 コンデンサ
205 ゲートドライバ
208,209 端子
306 位相検出器
311 アーム電圧指令値生成部 (指令値生成部)
312,312R,312S,312T 単位変換器コントローラ
313,313R,313S,313T 指令値分配部
330 アーム電流調整器
340 交流側電力演算器
401,401R,401S,401T 絶対値回路
402,402R,402S,402T 過電流判定部
403 論理和回路
404 保持回路
Claims (8)
- 電気エネルギ蓄積手段が蓄積した蓄積エネルギを出力可能とする複数のスイッチング素子を備える単位変換器が複数直列に接続された複数の単位変換器群と、
各前記単位変換器に対する指令値を生成する指令値生成部と、
前記単位変換器群に流れる過電流を検出する過電流検出部と、
前記指令値生成部が生成した指令値に基づき、所定周期で各前記単位変換器に運転指令フレームを送信すると共に、前記過電流検出部が過電流を検出したならば、前記所定周期に依らず各前記単位変換器に停止指令フレームを送信する通信インタフェース部と、
を備えることを特徴とする電力変換装置。 - 前記通信インタフェース部は、
前記過電流検出部が過電流を検出したならば、規定時間に亘って各前記単位変換器に停止指令フレームを繰り返し送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。 - 前記通信インタフェース部は、
前記過電流検出部が過電流を検出したならば、規定回数だけ各前記単位変換器に停止指令フレームを繰り返し送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。 - 前記過電流検出部は、複数の前記単位変換器群のいずれかに於いて過電流を検出したならば、前記通信インタフェース部に過電流の検出情報を出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。 - 前記過電流検出部の過電流の検出情報に基づいて、各前記単位変換器の停止を指令する上位制御システムとは、前記通信インタフェース部を介して接続可能にされており、
前記通信インタフェース部は、前記上位制御システムの指令に基づき、各前記単位変換器に停止指令フレームを送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。 - 前記上位制御システムは、前記過電流検出部および前記通信インタフェース部を初期化することにより、各前記単位変換器の駆動を再開させる、
ことを特徴とする請求項5に記載の電力変換装置。 - 直流送電線路の一端側に接続される第1の電力変換装置として、請求項1に記載の電力変換装置を備えるととともに、前記直流送電線路の他端側に接続される第2の電力変換装置として請求項1に記載の電力変換装置を備え、
前記第1の電力変換装置に入力される交流電流を直流に変換し、前記第2の電力変換装置で交流電流に再変換して出力し、又は、前記第2の電力変換装置に入力される交流電流を直流に変換し、前記第1の電力変換装置で交流電流に再変換して出力すること、
を特徴とする直流送電システム。 - 電気エネルギ蓄積手段が蓄積した蓄積エネルギを出力可能とする複数のスイッチング素子を備える単位変換器が複数直列に接続された単位変換器群を複数備えて、交流である系統電流を直流に、または、直流を交流に電力変換する電力変換装置は、
各前記単位変換器に対する指令値を所定周期で生成する指令値生成部と、
過電流を検出する過電流検出部と、
前記単位変換器に信号を送信する通信インタフェース部と、
を備えており、
前記通信インタフェース部は、
前記指令値生成部が生成した指令値に基づき、前記所定周期で各前記単位変換器に運転指令フレームを送信し、
前記過電流検出部が過電流を検出したならば、前記所定周期に依らず各前記単位変換器に停止指令フレームを送信する、
ことを特徴とする電力変換装置の制御方法。
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