JP6087890B2 - レンズ装置および撮像装置 - Google Patents

レンズ装置および撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6087890B2
JP6087890B2 JP2014224870A JP2014224870A JP6087890B2 JP 6087890 B2 JP6087890 B2 JP 6087890B2 JP 2014224870 A JP2014224870 A JP 2014224870A JP 2014224870 A JP2014224870 A JP 2014224870A JP 6087890 B2 JP6087890 B2 JP 6087890B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
focus
lens
focus sensitivity
sensitivity
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014224870A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016090798A (ja
JP2016090798A5 (ja
Inventor
茂宣 杉田
茂宣 杉田
雄一 小坂
雄一 小坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2014224870A priority Critical patent/JP6087890B2/ja
Priority to CN201510541932.1A priority patent/CN105407265B/zh
Priority to US14/843,209 priority patent/US10244157B2/en
Priority to EP15002597.1A priority patent/EP2993506B1/en
Publication of JP2016090798A publication Critical patent/JP2016090798A/ja
Publication of JP2016090798A5 publication Critical patent/JP2016090798A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6087890B2 publication Critical patent/JP6087890B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Focusing (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Description

本発明は、レンズ交換式撮像システムに用いられるレンズ装置および撮像装置に関する。
交換レンズ式撮像システムでは、交換レンズ装置(以下、交換レンズという)と撮像装置(以下、カメラ本体という)との互換性を確保するために、交換レンズがその撮影光学系に関する情報を保持し、カメラ本体に対して該情報を送信する。交換レンズからカメラ本体に送信される情報には、カメラ本体において位相差検出方式等での焦点検出機能により検出された撮影光学系のデフォーカス量から撮影光学系に含まれるフォーカスレンズの駆動量を演算するために必要なフォーカス敏感度がある。フォーカス敏感度は、フォーカスレンズの単位移動量と像位置の変位量との関係(例えば、フォーカスレンズの単位移動量に対する像位置の変位量の比率)を示す。検出されたデフォーカス量を該比率としてのフォーカス敏感度で除することで、合焦状態を得るためのフォーカスレンズの駆動量を求めることができる(特許文献1参照)。
また、カメラ本体には、位相差検出方式での焦点検出を撮影画像を取得するための撮像素子とは別の焦点検出センサから得られる信号を用いて行う従来タイプと、上記撮像素子から得られる信号を用いて行う新タイプとがある。従来タイプのカメラ本体では、撮影光学系を通過してクイックリターンミラーで反射された光(光学像)を焦点検出センサに導く構成を有する。このため、焦点検出センサは小型のものが用いられることが多く、撮影画面のうちデフォーカス量を検出可能な像高は中心部に近い像高に限定される。一方、新タイプのカメラ本体では、特許文献2に開示されているように、撮像素子の全体に配置された画素から得られる信号を用いて焦点検出を行うことができる。このため、撮影画面の中心部付近の低い像高ではもちろん、周辺部の高い像高でもデフォーカス量を検出することができる。
特開昭59−151116号公報 特開2010−025997号公報
しかしながら、発明者は、新タイプのカメラ本体による同じシーンに対する焦点検出において、低い像高にて発生するデフォーカス量と高い像高で発生するデフォーカス量とに大きな差が存在することを発見した(詳しくは後述する)。このように異なる像高間でデフォーカス量の差が存在する場合に、高い像高で検出されたデフォーカス量に対して低い像高に対して用意されたフォーカス敏感度を用いて算出した駆動量だけフォーカスレンズを駆動しても、高い像高にて良好な合焦状態は得られない。
本発明は、異なる像高間でデフォーカス量の差が存在する場合にいずれの像高においても良好な合焦状態が得られるようにすることが可能なレンズ装置および撮像装置を提供する。
本発明の一側面としてのレンズ装置は、フォーカスレンズを含む撮影光学系を有するレンズ装置であり、撮影光学系により形成された光学像を光電変換して得られた信号を用いて該撮影光学系のデフォーカス量を検出する撮像装置に対して取り外し可能に装着される。該交換レンズ装置は、フォーカスレンズの単位移動量と光学像の変位量との関係を示すフォーカス敏感度に関する情報を記憶した記憶手段と、 レンズ装置がフォーカス敏感度に関する情報を記憶していることを示すフラグ情報を撮像装置に送信し、その後に撮像装置からフォーカス敏感度に関する情報の送信要求を受信することに応じてフォーカス敏感度に関する情報を撮像装置に送信する送信手段とを有する。そして、フォーカス敏感度に関する情報は、像高に応じて異なるフォーカス敏感度の取得を可能とするための情報であることを特徴とする。
また、本発明の他の一側面としての撮像装置は、フォーカスレンズを含む撮影光学系を有するレンズ装置が取り外し可能に装着され、撮影光学系により形成された光学像を光電変換して得られた信号を用いて該撮影光学系のデフォーカス量を検出する。該撮像装置は、レンズ装置がフォーカスレンズの単位移動量と光学像の変位量との関係を示すフォーカス敏感度に関する情報を記憶していることを示すフラグ情報をレンズ装置から受信し、その後にフォーカス敏感度に関する情報をレンズ装置から受信し、受信したフォーカス敏感度に関する情報とデフォーカス量を検出したときの像高に基づいてフォーカス敏感度を取得する敏感度取得手段と、像高に応じたフォーカス敏感度とデフォーカス量とを用いてフォーカスレンズの駆動量を算出する駆動量算出手段とを有することを特徴とする。
本発明の他の一側面としてのコンピュータプログラムは、フォーカスレンズを含む撮影光学系を有し、撮影光学系により形成された光学像を光電変換して得られた信号を用いて該撮影光学系のデフォーカス量を検出する撮像装置に対して取り外し可能に装着されるレンズ装置であって、フォーカスレンズの単位移動量と光学像の変位量との関係を示し、かつ像高に応じて異なるフォーカス敏感度の取得を可能とするためのフォーカス敏感度に関する情報を記憶したレンズ装置のコンピュータに、レンズ装置がフォーカス敏感度に関する情報を記憶していることを示すフラグ情報を撮像装置に送信する処理を行わせ、フラグ情報を撮像装置に送信した後に、撮像装置からフォーカス敏感度に関する情報の送信要求を受信することに応じて、フォーカス敏感度に関する情報を撮像装置に送信する処理と、像高に応じたフォーカス敏感度とデフォーカス量とを用いてフォーカスレンズの駆動量を算出する処理とを行わせることを特徴とする。
本発明の他の一側面としてのコンピュータプログラムは、フォーカスレンズを含む撮影光学系を有するレンズ装置が取り外し可能に装着され、撮影光学系により形成された光学像を光電変換して得られた信号を用いて該撮影光学系のデフォーカス量を検出する撮像装置のコンピュータに、レンズ装置がフォーカスレンズの単位移動量と光学像の変位量との関係を示すフォーカス敏感度に関する情報を記憶していることを示すフラグ情報をレンズ装置から受信する処理と、フラグ情報を受信した後に、フォーカス敏感度に関する情報をレンズ装置から受信する処理と、受信したフォーカス敏感度に関する情報とデフォーカス量を検出したときの像高に基づいてフォーカス敏感度を取得する処理と、像高に応じたフォーカス敏感度とデフォーカス量とを用いてフォーカスレンズの駆動量を算出する処理とを行わせることを特徴とする。
本発明の他の一側面としてのコンピュータプログラムは、フォーカスレンズを含む撮影光学系を有するレンズ装置が取り外し可能に装着され、撮影光学系により形成された光学像を光電変換して得られた信号を用いて該撮影光学系のデフォーカス量を検出する撮像装置のコンピュータに、フォーカスレンズの単位移動量と光学像の変位量との関係を示し、かつ像高に応じて異なるフォーカス敏感度の取得を可能とするためのフォーカス敏感度に関する情報を記憶した交換レンズ装置に対して、デフォーカス量を検出したときの像高に関する情報を送信する処理を行わせることを特徴とする。
本発明によれば、異なる像高間でデフォーカス量に差が存在する場合に、いずれの像高においても良好な合焦状態を得る(良好なオートフォーカスを行う)ことができる。
軸上主光線に対するニュートンの公式を説明する図。 軸外主光線に対するニュートンの公式を説明する図。 本発明の数値実施例である広角レンズでの(A)縦線検出時における中心部に対する周辺部のデフォーカス量の比率と(B)横線検出時における中心部に対する周辺部のデフォーカス量の比率とを示す図。 本発明の実施例1であるカメラシステムの構成を示す図。 実施例1の撮像システムにおけるAF処理を示すフローチャート。 本発明の実施例2の撮像システムにおけるAF処理を示すフローチャート。 本発明の実施例3の撮像システムにおけるAF処理を示すフローチャート。 本発明の実施例4の撮像システムにおけるAF処理を示すフローチャート。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
最初に、上述した異なる像高間でのデフォーカス量の差について説明する。ここでは、上述した新タイプのカメラにおいて、撮影画像を取得するための撮像素子から得られる信号を用いて、撮影画面の全体(中心部から周辺部まで)において撮影光学系のデフォーカス量の検出を行うことができる場合を想定して説明する。
撮像素子には、その撮像面の全体に、撮影光学系の射出瞳のうち水平方向または垂直方向に分割された領域からの光束を受光し(つまりは瞳分割を行い)、分割された光束によって形成された対の光学像を光電変換する対の焦点検出用画素が複数配置されている。各焦点検出用画素に、マイクロレンズと画素中心に対して偏った開口を形成する遮光層とが設けられることにより、瞳分割が可能となっている。
ただし、撮像素子として、撮像面上の全ての画素がそれぞれ一対の受光素子により構成され、各画素においてマイクロレンズにより形成された対の光学像を該一対の受光素子により光電変換できる、いわゆるデュアルピクセルタイプのものを用いてもよい。
また、後述する実施例を含めて、以下の説明は、撮影画面の全体または大部分でのデフォーカス量の検出が行える従来タイプのカメラにも適用することができる。
図1には、一般的な撮影光学系の結像状態を示しており、撮影光学系の光軸上の物点である軸上物点Oから出た軸上主光線L1が光軸上の像点である軸上像点Iに到達している。Fは撮影光学系の前側焦点を、F′は後側焦点をそれぞれ示している。また、fは撮影光学系の焦点距離を示している。前側焦点Fから物点Oまでの距離をXとし、後側焦点F′から軸上像点Iまでの距離をX′とすると、ニュートンの公式により式(1)に示す関係が成り立つ。
XX′=−f (1)
そして、図1の状態から軸上物点Oが光軸に沿った方向(以下、光軸方向という)に距離ΔXだけ移動すると、これに伴って軸上像点Iが光軸方向に距離ΔX′だけ移動する。この場合もニュートンの公式により式(2)に示す関係が成り立つ。
(X+ΔX)(X′+ΔX′)=−f (2)
式(2)において、ΔXが微小(→0)であるとすると、ΔX′は、
ΔX′=(f/X)ΔX (3)
と表される。
一方、図2には、図1に示した撮影光学系において、光軸から離れた物点である軸外物点O′から出た軸外主光線L2が光軸から離れた像点である軸外像点I′に到達している様子を示している。軸外主光線L2が光軸に対してなす角度はαである。また、軸外物点O′と軸外像点I′の前側焦点Fと後側焦点F′からの光軸方向の距離はそれぞれ、軸上物点Oと軸上像点Iの距離X,X′と等しい。
図2の状態から軸外物点O′が光軸方向に距離ΔXだけ移動すると、これに伴って軸外像点I′が光軸方向に距離ΔX′だけ移動する。この場合もニュートンの公式から式(4)が成り立ち、さらにΔXが微小であるとすると式(5)に示す関係が成り立つ。
XaXa′=−fa (4)
ΔXa′=(fa/Xa)ΔXa (5)
ただし、
ΔXa=ΔX/cosα
ΔXa′=ΔX′/cosα
fa=f/cosα
Xa=X/cosα
である。したがって、上述した式(3)が成り立つ。このことは、軸上か軸外かにかかわらず、物点を光軸方向にΔXだけ移動させると、像点はΔX′量だけ移動することを意味している。
ただし、この関係は、軸外主光線L2の光軸に対する角度αが物体側と像側とで等しいという前提でのみ成り立つ。一般の撮影光学系は、撮像装置に設けられる撮像素子の受光面に対して斜めに光線を入射させるとシェーディングと呼ばれるケラレによる減光や色づきが発生するために、像側の角度αができるだけ小さくなるように設計される。しかし、いわゆる広角レンズでは、物体側の角度αが大きくなるため、物体側の角度αと像側の角度αとが大きく異なる。
仮に像側の角度αを0度と仮定すると、Xa′=X′となり、ニュートンの公式は式(6)のように表され、さらに式(7)が成り立つ。
XX′=−f /cosα (6)
(X+ΔXb)(X′+ΔXb′)=−fa/cosα (7)
ただし、
ΔXb=ΔX/cosα
ΔXb′=ΔX′/cosα
である。式(7)において、ΔXが微小(→0)であるとすると、ΔXb′は、
ΔXb′=(f/X)ΔXb/cosα (8)
と表される。
である。したがって、式(9)が成り立つ。
ΔX′=(f/X)ΔX/cosα (9)
これは、軸上物点Oと軸外物点O′を含む物体面を移動させると、軸上と軸外、すなわち撮影画面の中心部と周辺部とで発生するデフォーカス量が異なることを意味している。しかも、理論式上では式(9)に示すように一般式化できるが、中心部と周辺部でのデフォーカス量の比率は、物体側の画角や像側の軸外主光線の角度だけでなく、残存収差によっても変化するため、一般式から逸脱することが多い。
図3(A),(B)には、表1に示した諸数値を有する数値実施例としての広角レンズについて、撮影画面の中心(像高=0)でのデフォーカス量1に対する像高ごとのデフォーカス量の比率を示している。この広角レンズの焦点距離は11mmである。図3(A)は垂直方向に瞳分割を行ってデフォーカス量を検出する縦線検出の場合を、図3(B)は水平方向に瞳分割を行ってデフォーカス量を検出する横線検出の場合をそれぞれ示している。これらの図から分かるように、この数値例の広角レンズでは、中心でのデフォーカス量に対して周辺部側ほどデフォーカス量が増加し、数倍にもなる。なお、ここに示した広角レンズの諸数値は、表1に示している。
このため、中心部と周辺部において同じフォーカス敏感度(フォーカスレンズの単位移動量に対する像位置の変位量)を用いてフォーカスレンズの駆動量を算出すると、中心部と周辺部のいずれかで良好な合焦状態が得られない。例えば、中心部に対するフォーカス敏感度を用いて周辺部で検出されたデフォーカス量からフォーカスレンズの駆動量を算出すると、周辺部で良好な合焦状態が得られない。この結果、周辺部での合焦精度が低下し、フォーカスレンズの再駆動が必要となって合焦状態が得られるまでに要する時間が長くなる。そこで、後述する各実施例では、異なる像高間でデフォーカス量に差が存在する場合に、いずれの像高においても良好な合焦状態を得る、すなわち良好なオートフォーカスを行うことができるようにする。
図4には、本発明の実施例1であるレンズ交換式撮像システムの構成を示している。撮像システムは、上述した数値実施例の広角レンズに相当する交換レンズ装置(以下、単に交換レンズ)100と、該交換レンズ100が取り外し可能に装着されるカメラ本体(撮像装置)200とにより構成される。
交換レンズ100は、撮影光学系と、変倍レンズ位置検出部107と、絞り駆動部108と、フォーカスレンズ駆動部109と、レンズマイクロコンピュータ(以下、レンズマイコンという)110と、メモリ120とを有する。
撮影光学系は、物体(被写体)側から順に、第1レンズ101と、第2レンズとしての変倍レンズ102と、絞り103と、NDフィルタ104と、第3レンズとしてのフォーカスレンズ105と、第4レンズ106とにより構成されている。
変倍レンズ102は、不図示のマニュアルズーム操作部をユーザが操作することによって、光軸OAが延びる光軸方向に移動して焦点距離を変化させる(すなわち、変倍を行う)。変倍レンズ位置検出部107は、例えば可変抵抗を使用して変倍レンズ102の位置(以下、ズーム位置ともいう)を検出し、ズーム位置のデータをレンズマイコン110に出力する。
絞り103は、レンズマイコン110によって制御される絞り駆動部108を介して駆動され、不図示の複数の絞り羽根を開閉方向に移動させることで、該絞り羽根により形成される絞り開口を通過する光量を調整する。絞り駆動部108は、ステッピングモータやボイスコイルモータ(VCM)等を絞りアクチュエータとして含み、ホール素子を用いて絞り羽根の位置(絞り値)を検知する。
NDフィルタ104は、不図示のNDフィルタ操作部をユーザが操作することによって、撮影光学系の光路に対して挿入および退避される。NDフィルタ104は、光路上に挿入されることで絞り開口を通過する光量を減衰させる。これにより、絞り開口が小さくなると発生する、いわゆる小絞り回折を防止する。NDフィルタ104が挿入されているか否かは、フォトインターラプタにより構成される不図示のND検出部によって検出され、その検出結果はレンズマイコン110に出力される。
フォーカスレンズ105は、レンズマイコン110によって制御されるフォーカスレンズ駆動部109によって光軸方向に移動(駆動)されて焦点調節を行う。フォーカスレンズ駆動部109は、振動型モータやステッピングモータ等をフォーカスアクチュエータとして含む。レンズマイコン110は、フォーカスレンズ駆動部109においてフォーカスアクチュエータに与えられた駆動パルス信号(以下、フォーカス駆動パルスという)のパルス数をカウントして、フォーカスレンズ105の基準位置からの駆動量や駆動位置を取得する。なお、フォーカスアクチュエータとして、DCモータやVCMを用いるとともに、フォーカスレンズ105の位置を検出する位置センサを設けてもよい。
レンズマイコン110は、カメラ本体200内のカメラマイコン209と通信を行い、カメラマイコン209から受信した各駆動命令に応じて交換レンズ100の各部を制御する。メモリ120は、レンズマイコン110の動作に必要な各種情報やコンピュータプログラムを保存している。レンズマイコン110は、敏感度送信手段およびフラグ送信手段としても機能する。
カメラ本体200は、ペンタプリズム201と、光学ファインダー202と、クイックリターンミラー(以下、単にミラーという)203と、撮像素子204とを有する。また、カメラ本体200は、信号処理部205と、記録処理部206と、デフォーカス検出部207と、コントラスト信号生成部208と、カメラマイクロコンピュータ(以下、カメラマイコンという)209と、メモリ220とを有する。
ミラー203は、交換レンズ100の撮影光学系からの光路に対して挿入および退避される。該光路に挿入されたミラー203は、撮影光学系を通過した光(光学像)を反射して、ペンタプリズム201を介して光学ファインダー202に導く。これにより、ユーザは光学ファインダー202を通して被写体の光学像を観察することができる。また、ミラー203が不図示の駆動機構によって光路外に退避することで、撮像素子204上に撮影光学系を通過した光によって光学像が形成される。
撮像素子204は、CMOSセンサ等の光電変換素子により構成されており、光学像を光電変換してアナログ信号を出力する。撮像素子204には、多数の画素が配列されており、このうち一部の複数の画素が、前述した瞳分割を行って対の光学像を光電変換する対の焦点検出用画素として離散的に配置されている。焦点検出用画素以外の画素は、撮像用画素として撮影画像を生成するための画素信号を出力する。なお、前述したように、撮像素子204として、デュアルピクセルタイプの撮像素子を用いてもよい。
デフォーカス検出部207は、焦点検出用画素から出力されたアナログ信号を用いて上記対の光学像に対応した対の焦点検出用像信号を生成し、該対の焦点検出用像信号に対して相関演算を行うことでこれらの位相差を算出する。そして、デフォーカス検出部207は、該位相差から撮影光学系のデフォーカス量を算出(検出)する。デフォーカス量は、カメラマイコン209に出力され、位相差検出方式によるAF(オートフォーカス)に用いられる。
信号処理部205は、撮像素子204から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換し、該デジタル信号に対してゲイン調整、色補正、ホワイトバランス調整等の各種画像処理を行って映像信号を生成する。記録処理部206は、信号処理部205にて生成された映像信号を記録媒体に記録したり不図示の表示部に表示したりする。
コントラスト信号生成部208には、信号処理部205で生成された映像信号からハイパスフィルタを用いて所定の高周波成分を抽出し、該高周波成分を積分した1または複数の高周波信号積分値を用いてコントラスト評価信号を生成する。コントラスト評価信号は、カメラマイコン209に出力され、コントラスト検出方式によるAFに用いられる。
カメラマイコン209は、レンズマイコン110と所定の周期でまたは必要に応じて通信を行い、レンズマイコン110に対して絞り駆動命令やフォーカス駆動命令等の命令を送信したり、レンズマイコン110から各種情報を受信したりする。メモリ220は、カメラマイコン209およびレンズマイコン110の動作に必要な各種情報やコンピュータプログラムを保存している。カメラマイコン209は、敏感度取得手段および駆動量算出手段としても機能する。
次に、フォーカス敏感度について説明する。フォーカス敏感度は、前述したように、フォーカスレンズ105の単位移動量と像位置(光学像の位置)の変位量との関係を示す指標であり、本実施例では、フォーカスレンズ105の単位移動量に対する像位置の変位量の比率を示すものとする。例えば、フォーカスレンズ105を単位移動量としての1mm移動させた場合の像位置の変位量が1mmであればフォーカス敏感度Sは1となり、像位置の変位量が2mmであればフォーカス敏感度Sは2となる。ただし、フォーカス敏感度として他の値、例えば上記比率の逆数を用いてもよい。
また、単調増加関数に基づいてフォーカスレンズを移動させる場合における特定の単位量に対する像面の移動量をフォーカス敏感度とすることができる。例えば、カム環の回転に連動して、カム環に切られたカム溝の軌跡に沿ってフォーカスレンズを駆動させる場合、カム環の回転の単位角度に対する像位置の変位量をフォーカス敏感度と考えてもよい。
デフォーカス検出部207により検出されたデフォーカス量をdとし、上記比率としてのフォーカス敏感度をSとするとき、一般には、フォーカスレンズ105の駆動量Xは、式(10)により求められる。
X=d/S (10)
また、フォーカスレンズ駆動部109がフォーカスアクチュエータに供給するフォーカス駆動パルスのパルス数Pは、1フォーカス駆動パルスあたりのフォーカスレンズ105の移動量をmとして、式(11)により得られる。
P=X/m=d/(mS) (11)
デフォーカス検出部207、カメラマイコン209およびレンズマイコン110は、以下のようにして位相差検出方式によるAFを行う。カメラマイコン209は、レンズマイコン110からフォーカスレンズ105の現在の位置、フォーカス敏感度Sおよび1フォーカス駆動パルスあたりのフォーカスレンズ105の移動量mを予め取得する。デフォーカス検出部207は、前述したように、撮像素子204から取得した対の焦点検出用像信号の位相差を算出し、該位相差からデフォーカス量を算出(検出)する。そして、カメラマイコン209は、前述した式(11)によってフォーカス駆動パルスのパルス数Pを算出し、このパルス数Pを含むフォーカス駆動命令を、レンズマイコン110に送信する。レンズマイコン110は、フォーカスレンズ駆動部109を、フォーカスアクチュエータに対して受信したパルス数Pのフォーカス駆動パルスが供給されるように制御する。これにより、フォーカスレンズ105が駆動量X(=d/S)だけ移動し、撮影光学系の合焦状態が得られる。
ただし、本実施例の交換レンズ100は、図3(A),(B)を用いて説明したように像高hに応じてデフォーカス量d(h)が変化する撮影光学系を有する。このため、本実施例では、カメラマイコン209は、フォーカスレンズ105の駆動量Xを該デフォーカス量d(h)を検出した像高hに対応するフォーカス敏感度S(h)を用いて算出する。つまり、フォーカスレンズ105の駆動量Xを、式(12)により求める。さらに、フォーカス駆動パルスのパルス数Pを、式(13)により求める。
X=d(h)/S(h) (12)
P=X/m=d(h)/(mS(h)) (13)
図5には、焦点距離fが11mm、14mmおよび35mmの交換レンズ(撮影光学系)の像高hとフォーカス敏感度S(h)との関係を示している。この図では、中心像高(0mm)に対するフォーカス敏感度を1としたときのそれぞれの交換レンズにおける像高ごとのフォーカス敏感度を示している。最大像高は、例として20mmとしている。
焦点距離fが35mmの交換レンズでは、中心像高から最大像高にかけてフォーカス敏感度が大きく変化しない。このような交換レンズを使用する場合は、最大像高で検出されたデフォーカス量に対して中心像高に対応するフォーカス敏感度を適用してフォーカスレンズの駆動量を算出しても概ね良好な合焦状態が得られる。しかし、焦点距離fが11mm(数値実施例)や14mm広角の交換レンズでは、中心像高から最大像高にかけてフォーカス敏感度がかなり大きく変化する。このような広角の交換レンズを使用する場合は、デフォーカス量が検出された像高(以下、デフォーカス検出像高という)に応じたフォーカス敏感度を適用してフォーカスレンズの駆動量を算出しなければ、良好な合焦状態が得られない。
そこで、本実施例では、カメラマイコン209がデフォーカス検出像高に応じたフォーカス敏感度を取得可能とするために、交換レンズ100内のメモリ120に、像高に応じて異なるフォーカス敏感度に関する情報を記憶している。
ここで、フォーカス敏感度に関する情報には、デフォーカス検出像高に対応するフォーカス敏感度そのものだけでなく、デフォーカス検出像高に応じたフォーカス敏感度を算出可能な関数(以下、フォーカス敏感度関数という)も含まれる。また、フォーカス敏感度に関する情報には、フォーカス敏感度関数に用いられている係数(以下、フォーカス敏感度係数という)も含まれる。フォーカス敏感度関数およびフォーカス敏感度係数についての具体的な説明は後に行う。さらに、フォーカス敏感度に関する情報には、像高ごとのフォーカス敏感度のデータを含んだテーブル(以下、フォーカス敏感度テーブルという)も含まれる。
カメラマイコン209は、レンズマイコン110からフォーカス敏感度に関する情報を受信して、デフォーカス検出像高に応じたフォーカス敏感度を取得する。例えば、カメラマイコン209が、レンズマイコン110からフォーカス敏感度関数を受信して保持し、該フォーカス敏感度関数にデフォーカス検出像高を代入することで該デフォーカス検出像高に応じたフォーカス敏感度を算出する(以下、方式1という)。また、カメラマイコン209が予めフォーカス敏感度関数におけるフォーカス敏感度係数以外の部分を保持している場合には、カメラマイコン209がレンズマイコン110からフォーカス敏感度係数を受信してフォーカス敏感度関数を作成する。そして、作成したフォーカス敏感度関数にデフォーカス検出像高を代入してデフォーカス検出像高に対応するフォーカス敏感度を算出してもよい(以下、方式2という)。
また、カメラマイコン209が、デフォーカス検出像高(像高に関する情報)をレンズマイコン110に送信する。そして、レンズマイコン110がメモリ120に保持しているフォーカス敏感度テーブルから該デフォーカス検出像高に対応するフォーカス敏感度を読み出してカメラマイコン209に送信してもよい(以下、方式3という)。さらに、カメラマイコン209が、レンズマイコン110からフォーカス敏感度テーブルを受信してこれを保持し、該テーブルからデフォーカス検出像高に対応するフォーカス敏感度を読み出してもよい(以下、方式4という)。
数値実施列におけるフォーカス敏感度関数S(x,y), SV(x,y)を式(14),(15)に示す。S(x,y)は水平方向(横線方向)でのフォーカス敏感度関数を、SV(x,y)は垂直方向(縦線方向)でのフォーカス敏感度関数をそれぞれ示す。右辺中のSは中心フォーカス敏感度を示し、該Sに乗じられる(a00 +a20 x+a02 y+a22 xy) および(a00 V+a20 Vx+a02 Vy+a22 Vxy)は、像高に応じたフォーカス敏感度を計算するための多項式である。xは水平方向での像高を、yは垂直方向での像高を示す。a00 ,a02 ,a20 ,a22 ,a00 ,a02 ,a20 ,a22 はフォーカス敏感度係数である(e−nは×10−nを意味する)。これらの多項式にデフォーカス検出像高x,yを代入することで、該デフォーカス検出像高に対応するフォーカス敏感度が得られる。
なお、像高に応じてフォーカス敏感度が大きく変化するのは主として広角レンズである。このため、像高に応じてフォーカス敏感度があまり変わらない望遠レンズ等を使用する場合は、レンズマイコン110とカメラマイコン209間で像高に応じたフォーカス敏感度に関する情報を送受信する処理を行う必要はない。そこで、カメラマイコン209が、装着された交換レンズ100が像高に応じたフォーカス敏感度に関する情報を保持(記憶)しているか否かを判定することが好ましい。交換レンズ100が像高に応じたフォーカス敏感度に関する情報を保持していないと判定した場合は、カメラマイコン209はレンズマイコン110から従来のように撮影画面の中心部に対応するフォーカス敏感度に関する情報のみを受信する。そして、この中心部に対応するフォーカス敏感度を用いてフォーカスレンズ105の駆動量を算出する。一方、交換レンズ100が像高に応じたフォーカス敏感度に関する情報を保持していると判定した場合は、カメラマイコン209は該情報をレンズマイコン110から受信して、デフォーカス検出像高に応じたフォーカス敏感度を取得する。そして、このデフォーカス検出像高に応じたフォーカス敏感度を用いてフォーカスレンズ105の駆動量を算出する。
また、像高に応じたフォーカス敏感度を、さらにアジムス方向(中心からの放射方向のベクトルに対してなす角)に応じて異ならせてもよい。アジムス方向は、互いに直交するサジタル方向とメリジオナル方向を含み、さらにそれ以外の方位も含む。先に説明した図2は像高の方向と光軸とを含む平面(メリジオナル断面)における軸外主光線を示しているが、この平面に直交する平面(サジタル断面)では、該光線が光軸に対してなす角度が0度になる。このため、アジムス方向によってデフォーカス量が異なる。したがって、像高に応じてだけでなく、アジムス方向によってもフォーカス敏感度を異ならせることが望ましい。
なお、図3は、縦線検知と横線検知における敏感度を示している。ここで、縦線方向と横線方向それぞれに関して、サジタル成分とメリジオナル成分が位置ごとに異なる比率で混合されている。これは、アジムスの方向に応じて敏感度を変化させていることを示している。
次に、図6のフローチャートを用いて、カメラマイコン209とレンズマイコン110によって行われる上記方式1(または方式2)によるAF処理について説明する。カメラマイコン209およびレンズマイコン110は、コンピュータプログラムに従って本処理を実行する。図6中のCはカメラマイコン209が行う処理を、Lはレンズマイコン110が行う処理を示している。
ステップ(図にはSと略記する)1において、ユーザによる不図示のレリーズスイッチの半押し操作を通じてAF指示を受けたカメラマイコン209は、ステップ2に進む。
ステップ2おいて、カメラマイコン209は、デフォーカス検出部207に、ユーザにより又は所定のアルゴリズムにより撮影画面内から指定された部分領域である焦点検出エリア、つまりは指定された像高(デフォーカス検出像高)にてデフォーカス量を検出させる。
次に、ステップ3において、カメラマイコン209はステップ2で検出されたデフォーカス量が所定の合焦範囲内か否か、つまりは合焦状態が得られたか否かを判定する。合焦状態と判定した場合はAF処理を終了し、合焦状態でないと判定した場合はステップ4に進む。
ステップ4では、カメラマイコン209は、カメラ本体200に装着されている交換レンズが像高に応じたフォーカス敏感度に関する情報を保持しているか否かを判定する。本実施例では、レンズマイコン110は、カメラマイコン209との初期通信時に像高に応じたフォーカス敏感度に関する情報を保持していることを示すフラグ情報をカメラマイコン209に送信する。カメラマイコン209は、このフラグ情報の受信の有無によって上記判定を行う。なお、カメラマイコン209がレンズマイコン110との初期通信時にレンズマイコン110から交換レンズ100の機種名等の識別情報(ID情報)を受信する場合は、このID情報をフラグ情報として用いて本ステップでの判定を行ってもよい。
フラグ情報を有する交換レンズ、すなわち本実施例の交換レンズ(以下、第1の交換レンズという)100が装着されている場合は、カメラマイコン209はステップ5に進む。また、フラグ情報を有さない交換レンズ(図示せず:以下、第2の交換レンズという)が装着されている場合は、カメラマイコン209はステップ6に進む。なお、図6において、第2の交換レンズのレンズマイコンが行う処理およびその前後のステップ移行は、括弧書きおよび点線矢印で示している。
ステップ5では、カメラマイコン209は、第1の交換レンズ100のレンズマイコン110に対して、フォーカス敏感度関数の送信を要求する。レンズマイコン110は、ステップ11において、メモリ120に保持されているフォーカス敏感度関数をカメラマイコン209に送信する。
なお、上記方式2のようにカメラマイコン209がフォーカス敏感度関数におけるフォーカス敏感度係数以外の部分を保持しており、第1の交換レンズ100のメモリ120にフォーカス敏感度係数が保持されている場合は、以下のように処理を進める。まずステップ5において、カメラマイコン209はレンズマイコン110に対してフォーカス敏感度係数の送信を要求する。そして、ステップ11において、レンズマイコン110は、フォーカス敏感度係数をカメラマイコン209に送信する。カメラマイコン209は、受信したフォーカス敏感度係数を用いてフォーカス敏感度関数を作成し、ステップ7に進む。
一方、ステップ6では、カメラマイコン209は、第2の交換レンズのレンズマイコンに対して、中心フォーカス敏感度の送信を要求する。中心フォーカス敏感度は、撮影画面の中心部に対応するフォーカス敏感度である。第2の交換レンズのレンズマイコンは、ステップ12において、該第2の交換レンズ内のメモリに保持されている中心フォーカス敏感度をカメラマイコン209に送信する。この場合、カメラマイコン209はステップ8に進む。
ステップS7では、カメラマイコン209は、レンズマイコン110から受信したフォーカス敏感度関数またはレンズマイコン110から受信したフォーカス敏感度係数を用いて作成したフォーカス敏感度関数にデフォーカス検出像高を代入する。これにより、該デフォーカス検出像高に対応するフォーカス敏感度を算出する。
続いてステップ8では、カメラマイコン209は、ステップ7で算出したデフォーカス検出像高に対応するフォーカス敏感度とステップ2で検出したデフォーカス量とを用いて、フォーカスレンズ105の駆動量(以下、フォーカス駆動量という)を算出する。第2の交換レンズのレンズマイコンから中心フォーカス敏感度を受信した場合(ステップ1から本ステップに進んだ場合)は、本ステップにおいて、中心フォーカス敏感度とステップ2で検出したデフォーカス量とを用いて、フォーカス駆動量を算出する。
次に、ステップ9では、レンズマイコン110または第2の交換レンズのレンズマイコン)にフォーカス駆動量を含むフォーカス駆動命令を送信する。
フォーカス駆動命令を受信したレンズマイコン110または第2の交換レンズのレンズマイコンは、ステップ13においてフォーカス駆動命令に含まれるフォーカス駆動量だけフォーカスレンズ105を駆動する。この後、カメラマイコン209は、ステップ3に戻って合焦状態が得られたか否かを判定する。
ここで、カメラ本体200に第1の交換レンズ100が装着されている場合においてデフォーカス検出像高に対応したフォーカス敏感度を用いずにフォーカス駆動量を算出すると、合焦状態が得られずにステップ3からステップ13までのループが繰り返される。これにより、合焦状態が得られるまでに長時間を要したり合焦状態が得られなかったりして、好ましくない。しかし、本実施例では、デフォーカス検出像高に対応したフォーカス敏感度を用いてフォーカス駆動量を算出するので、合焦状態を短時間で得ることができる。
図7のフローチャートを用いて、カメラマイコン209とレンズマイコン110によって行われる上記方式3によるAF処理について説明する。カメラマイコン209およびレンズマイコン110は、コンピュータプログラムに従って本処理を実行する。図7中のCはカメラマイコン209が行う処理を、Lはレンズマイコン110が行う処理を示している。本実施例のレンズマイコン110は敏感度取得手段および敏感度送信手段として機能し、カメラマイコン209は駆動量算出手段として機能する。
ステップ1〜ステップ4は、図6のフローチャートにおけるステップ1〜ステップ4と同じである。ステップ4において像高に応じたフラグ情報を有する第1の交換レンズ100がカメラ本体200に装着されていると判定したカメラマイコン209は、ステップ21において、指定された像高(デフォーカス検出像高)をレンズマイコン110に送信する。
レンズマイコン110は、ステップ31において、メモリ120に保持されているフォーカス敏感度テーブルからデフォーカス検出像高に対応するフォーカス敏感度を読み出し(取得し)、該フォーカス敏感度をカメラマイコン209に送信する。
ステップ23において、カメラマイコン209は、レンズマイコン110から受信したデフォーカス検出像高に対応するフォーカス敏感度とステップ2で検出したデフォーカス量とを用いてフォーカス駆動量を算出する。
一方、ステップ4においてフラグ情報を有さない第2の交換レンズがカメラ本体200に装着されていると判定したカメラマイコン209は、ステップ6に進む。ステップ6および第2の交換レンズのレンズマイコンが行うステップ12は、図6中のステップ6およびとステップ12と同じである。この場合、カメラマイコン209は、ステップ23において、受信した中心フォーカス敏感度とステップ2で検出したデフォーカス量とを用いてフォーカス駆動量を算出する。
次のステップ9およびステップ13は、図6中のステップ9およびとステップ13と同じである。この後、カメラマイコン209は、ステップ3に戻って合焦状態が得られたか否かを判定する。
実施例1,2では、カメラマイコン209がデフォーカス量とフォーカス敏感度とを用いてフォーカス駆動量を算出し、これをフォーカス駆動命令に含めてレンズマイコン110に送信する場合について説明した。しかし、レンズマイコン110がカメラマイコン209から受信したデフォーカス量と自らが保持しているフォーカス敏感度(フォーカス敏感度テーブルまたはフォーカス敏感度関数)とを用いてフォーカス駆動量を算出してもよい。
図8のフローチャートを用いて、本発明の実施例3におけるカメラマイコン209とレンズマイコン110によって行われるAF処理について説明する。カメラマイコン209およびレンズマイコン110は、コンピュータプログラムに従って本処理を実行する。図8中のCはカメラマイコン209が行う処理を、Lはレンズマイコン110が行う処理を示している。本実施例のカメラマイコン209は像高送信手段として機能し、レンズマイコン110は敏感度取得手段および駆動量算出手段として機能する。
ステップ1〜ステップ4は、図6のフローチャートにおけるステップ1〜ステップ4と同じである。ステップ4において像高に応じたフラグ情報を有する第1の交換レンズ100がカメラ本体200に装着されていると判定したカメラマイコン209は、ステップ41に進む。ステップ41において、カメラマイコン209は、ステップS2にて指定された像高(デフォーカス検出像高)で検出されたデフォーカス量と該デフォーカス検出像高とをレンズマイコン110に送信する。レンズマイコン110は、ステップ51において、メモリ120に保持されているフォーカス敏感度テーブルから、受信したデフォーカス検出像高に対応するフォーカス敏感度を読み出す。
なお、メモリ120にフォーカス敏感度関数が保持されている場合は、レンズマイコン110は、受信したデフォーカス検出像高をフォーカス敏感度関数に代入してデフォーカス検出像高に対応するフォーカス敏感度を算出する。
一方、ステップ4においてフラグ情報を有さない第2の交換レンズがカメラ本体200に装着されていると判定したカメラマイコン209は、ステップ52に進む。ステップ42では、カメラマイコン209は、指定された像高で検出されたデフォーカス量を第2の交換レンズのレンズマイコンに送信する。第2の交換レンズのレンズマイコンは、受信したデフォーカス量と、第2の交換レンズ内のメモリに保持されている中心フォーカス敏感度とを用いてフォーカス駆動量を算出する。
そして、ステップ53では、レンズマイコン110または第2の交換レンズのレンズマイコンは、算出したフォーカス駆動量だけフォーカスレンズ105を駆動する。この後、カメラマイコン209は、ステップ3に戻って合焦状態が得られたか否かを判定する。
表1には、数値実施例を示す。表1において、面番号は物体側からの面の順序を示し、rは各面の曲率半径を示す。dは面間の間隔を示し、ndおよびνdは面間の媒質(レンズの材料等)のd線に対する屈折率およびアッベ数を示している。
また、表1には、全系の焦点距離およびFナンバーに加えて、全系の半画角を「画角」として、半画角を決定する最大像高を「像高」として示している。レンズ全長は、第1レンズ面から最終レンズ面までの距離を示し、BFは最終レンズ面から像面までの距離を示している。
非球面形状は、光軸に直交する方向に距離Rだけ離れた位置での光軸方向での位置をSag(R)とするとき、
の関係を満足する形状であり、上記式中の非球面係数を表1内に記す。
[表1]

単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1* 100.539 3.10 1.77250 49.6
2 32.720 10.72
3 42.149 3.20 1.58443 59.4
4* 20.166 10.92
5 100.105 2.60 1.85000 40.3
6* 47.636 5.78
7 313.609 1.30 1.59522 67.7
8 24.149 7.52
9 -76.917 1.15 1.43875 94.9
10 63.963 0.90
11 39.306 6.40 1.72047 34.7
12 -123.368 26.34
13 ∞ 10.01
14(絞り) ∞ 1.35
15 20.881 1.10 2.00100 29.1
16 15.582 7.48 1.57501 41.5
17 -34.521 2.04
18 -26.282 0.90 1.91082 35.3
19 67.219 2.28 1.80518 25.4
20 -88.351 3.47
21 ∞ -0.18
22 29.749 0.95 1.88300 40.8
23 14.149 6.33 1.51742 52.4
24 -96.774 0.95 1.83481 42.7
25 121.738 0.15
26 22.701 6.42 1.49700 81.5
27 -27.173 0.20
28 -203.270 1.10 1.88300 40.8
29 16.518 7.00 1.58313 59.4
30* -89.237

非球面データ
第1面
K = 0.00000e+000 A 4= 5.05206e-006 A 6=-3.63429e-009 A 8= 2.11935e-012
A10=-1.41510e-016 A12=-3.57290e-019 A14= 1.42245e-022

第4面
K =-3.12496e+000 A 4= 3.80172e-005 A 6=-6.43816e-008 A 8= 1.70459e-011
A10= 1.23661e-014

第6面
K = 0.00000e+000 A 4= 1.17599e-005 A 6=-2.78334e-009 A 8= 2.11164e-010
A10=-7.67189e-013 A12= 1.22364e-015

第30面
K = 0.00000e+000 A 4= 1.97099e-005 A 6= 3.47379e-008 A 8=-4.33773e-012
A10= 7.33806e-014 A12= 6.25102e-015

各種データ
焦点距離 11.33
Fナンバー 4.12
画角 62.36
像高 21.64
レンズ全長 171.35
BF 39.87
実施例1〜3では、交換レンズが像高に応じたフォーカス敏感度に関する情報を保持している場合について説明したが、撮像装置が撮影光学系を一体に有するレンズ一体型の撮像装置に像高に応じたフォーカス敏感度に関する情報を保持させてもよい。この場合、撮像装置のマイクロコンピュータがデフォーカス検出像高に対応するフォーカス敏感度を用いてフォーカス駆動量を算出し、フォーカスレンズの駆動を行う。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
100 交換レンズ
105 フォーカスレンズ
110 レンズマイクロコンピュータ
120 メモリ
200 カメラ本体(撮像装置)
209 カメラマイクロコンピュータ

Claims (8)

  1. フォーカスレンズを含む撮影光学系を有するレンズ装置であり、前記撮影光学系により形成された光学像を光電変換して得られた信号を用いて前記撮影光学系のデフォーカス量を検出する撮像装置に対して取り外し可能に装着されるレンズ装置であって、
    前記フォーカスレンズの単位移動量と前記光学像の変位量との関係を示すフォーカス敏感度に関する情報を記憶した記憶手段と、
    前記レンズ装置が前記フォーカス敏感度に関する情報を記憶していることを示すフラグ情報を前記撮像装置に送信し、その後に前記撮像装置から前記フォーカス敏感度に関する情報の送信要求を受信することに応じて前記フォーカス敏感度に関する情報を前記撮像装置に送信する送信手段と、を有し、
    前記フォーカス敏感度に関する情報は、像高に応じて異なる前記フォーカス敏感度の取得を可能とするための情報であることを特徴とするレンズ装置。
  2. 前記デフォーカス量が検出されたときの像高に関する情報を前記撮像装置から受信し、前記フォーカス敏感度に関する情報を用いて、受信した前記像高における前記フォーカス敏感度を取得する敏感度取得手段をさらに有し
    前記送信手段は、受信した前記像高における前記フォーカス敏感度を、該フォーカス敏感度と前記デフォーカス量を用いて前記フォーカスレンズの駆動量を算出する前記撮像装置に送信することを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
  3. 前記フォーカス敏感度に関する情報は、前記像高に応じた前記フォーカス敏感度を算出可能な関数または前記像高ごとの前記フォーカス敏感度を含むテーブルであることを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ装置。
  4. 前記フォーカス敏感度に関する情報は、前記像高とアジムス方向とに応じて異なる前記フォーカス敏感度の取得を可能とするための情報であることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のレンズ装置。
  5. フォーカスレンズを含む撮影光学系を有するレンズ装置が取り外し可能に装着され、前記撮影光学系により形成された光学像を光電変換して得られた信号を用いて前記撮影光学系のデフォーカス量を検出する撮像装置であって、
    前記レンズ装置が前記フォーカスレンズの単位移動量と前記光学像の変位量との関係を示すフォーカス敏感度に関する情報を記憶していることを示すフラグ情報を前記レンズ装置から受信し、その後に前記フォーカス敏感度に関する情報を前記レンズ装置から受信し、受信した前記フォーカス敏感度に関する情報と前記デフォーカス量を検出したときの像高に基づいて前記フォーカス敏感度を取得する敏感度取得手段と、
    前記像高に応じたフォーカス敏感度と前記デフォーカス量とを用いて前記フォーカスレンズの駆動量を算出する駆動量算出手段とを有することを特徴とする撮像装置。
  6. 像高hにおける前記デフォーカス量をd(h)とし、像高hにおける前記フォーカス敏感度をS(h)とするとき、
    前記駆動量算出手段は、前記フォーカスレンズの駆動量Xを、
    X=d(h)/S(h)
    により算出することを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  7. フォーカスレンズを含む撮影光学系を有し、前記撮影光学系により形成された光学像を光電変換して得られた信号を用いて該撮影光学系のデフォーカス量を検出する撮像装置に対して取り外し可能に装着されるレンズ装置であって、前記フォーカスレンズの単位移動量と前記光学像の変位量との関係を示し、かつ像高に応じて異なるフォーカス敏感度の取得を可能とするための前記フォーカス敏感度に関する情報を記憶したレンズ装置のコンピュータに、
    前記レンズ装置が前記フォーカス敏感度に関する情報を記憶していることを示すフラグ情報を前記撮像装置に送信する処理を行せ、
    前記フラグ情報を前記撮像装置に送信した後に、前記撮像装置から前記フォーカス敏感度に関する情報の送信要求を受信することに応じて、前記フォーカス敏感度に関する情報を前記撮像装置に送信する処理を行わせることを特徴とするコンピュータプログラム。
  8. フォーカスレンズを含む撮影光学系を有するレンズ装置が取り外し可能に装着され、前記撮影光学系により形成された光学像を光電変換して得られた信号を用いて前記撮影光学系のデフォーカス量を検出する撮像装置のコンピュータに、
    前記レンズ装置が前記フォーカスレンズの単位移動量と前記光学像の変位量との関係を示すフォーカス敏感度に関する情報を記憶していることを示すフラグ情報を前記レンズ装置から受信する処理と、
    前記フラグ情報を受信した後に、前記フォーカス敏感度に関する情報を前記レンズ装置から受信する処理と、
    受信した前記フォーカス敏感度に関する情報と前記デフォーカス量を検出したときの像高に基づいて前記フォーカス敏感度を取得する処理と、
    前記像高に応じたフォーカス敏感度と前記デフォーカス量とを用いて前記フォーカスレンズの駆動量を算出する処理とを行わせることを特徴とするコンピュータプログラム。
JP2014224870A 2014-09-05 2014-11-05 レンズ装置および撮像装置 Active JP6087890B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014224870A JP6087890B2 (ja) 2014-11-05 2014-11-05 レンズ装置および撮像装置
CN201510541932.1A CN105407265B (zh) 2014-09-05 2015-08-28 可互换透镜装置、图像捕获装置和控制方法
US14/843,209 US10244157B2 (en) 2014-09-05 2015-09-02 Interchangeable lens apparatus and image capturing apparatus capable of acquiring in-focus state at different image heights, and storage medium storing focusing program
EP15002597.1A EP2993506B1 (en) 2014-09-05 2015-09-03 Interchangeable lens apparatus, image capturing apparatus and system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014224870A JP6087890B2 (ja) 2014-11-05 2014-11-05 レンズ装置および撮像装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2016090798A JP2016090798A (ja) 2016-05-23
JP2016090798A5 JP2016090798A5 (ja) 2016-06-30
JP6087890B2 true JP6087890B2 (ja) 2017-03-01

Family

ID=56017773

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014224870A Active JP6087890B2 (ja) 2014-09-05 2014-11-05 レンズ装置および撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6087890B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7171331B2 (ja) * 2018-09-14 2022-11-15 キヤノン株式会社 撮像装置
US11803107B2 (en) 2018-12-26 2023-10-31 Nikon Corporation Interchangeable lens, focus detecting device, and camera body

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4115211B2 (ja) * 2002-09-10 2008-07-09 キヤノン株式会社 レンズ装置、カメラシステムおよびカメラ
JP5169499B2 (ja) * 2008-06-02 2013-03-27 株式会社ニコン 撮像素子および撮像装置
US8767119B2 (en) * 2009-03-13 2014-07-01 Panasonic Corporation Interchangeable lens, camera body, and camera system
JP6523656B2 (ja) * 2014-10-30 2019-06-05 オリンパス株式会社 焦点調節装置および焦点調節方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016090798A (ja) 2016-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2993506B1 (en) Interchangeable lens apparatus, image capturing apparatus and system
US7130536B2 (en) Electronic camera comprising an automatic focus device using a phase-difference sensor and method thereof
JP5653035B2 (ja) 撮像装置、焦点検出方法、および制御方法
JP6478568B2 (ja) 制御装置、撮像装置、撮像システム、レンズ装置、制御方法、プログラム、および、記憶媒体
JP2012022109A (ja) 光学系および光学機器
US8320755B2 (en) Autofocusing zoom lens
JP2009036844A (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮影システム
JP5868109B2 (ja) 光学機器、レンズ鏡筒および自動焦点調節方法
JP5402298B2 (ja) 焦点検出装置、および、カメラ
JP6065902B2 (ja) 補正光学系、アタッチメント、防水レンズポート、防水カメラケース、及び、光学系
JP2009282180A (ja) 観察光学系及びそれを用いた撮像装置
US8379135B2 (en) Zoom lens and imaging apparatus including focus cam for converting rotation amounts into focus lens group movement
JP6087890B2 (ja) レンズ装置および撮像装置
JP5783445B2 (ja) 撮像装置
JP4560420B2 (ja) 撮像装置
JP2018148383A (ja) 撮像装置および撮像ユニット
JP2006065080A (ja) 撮像装置
JP7362299B2 (ja) レンズ装置、カメラ、カメラシステム、制御方法
JP5700246B2 (ja) 撮像装置
JP2001350087A (ja) 自動合焦装置及びカメラシステム
JP7024790B2 (ja) 交換レンズ装置、撮像装置、撮像システム、および方法、並びにプログラム
JP5991743B2 (ja) 撮像装置および撮像装置の制御方法並びにプログラム
JP6521629B2 (ja) 制御装置、撮像装置、制御方法、およびプログラム
JP2008145751A (ja) シフト光学系及びそれを有する撮像装置
JP2022059763A (ja) 収差補正方法、プログラムおよび撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160406

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160406

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20160406

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20160607

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160705

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160829

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161004

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170202

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6087890

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151