JP6083317B2 - シールドケースおよび電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、基板に実装された電子部品の防護機能を備えたシールドケースおよび電子機器に関する。
電子機器は、筐体内部に電子部品が実装された基板が設置されている。電子部品には、たとえば外部から混入した異物の接触や、他の電子部品から発せられる電磁波などによる干渉から防護するために、基板に対する実装部分を覆うシールドケースが設けられるものがある。また、このシールドケースは、たとえば覆った電子部品に対する外部要因からの防護のほか、この電子部品から発する電磁波などを周囲に拡散させないように利用することができる。
シールドケースは、電子部品の周囲を包囲して設置される枠体と、この枠体の上面側に設置される蓋部とを組み合わせるものがある。このようなシールドケースは、たとえば枠体と蓋部との接合部分について、その接合構造の簡素化や接合圧力の安定化などを図るために、枠体と蓋部とが係合するための形状に形成されたものや、バネ部品などを介在させるものが知られている。
このようなシールドケースに関し、枠体と蓋部とを係合させるために、枠体または蓋部のいずれかに円形の係止形状が形成されるものが知られている(たとえば、特許文献1および特許文献2)。枠体の先端部分に溝部を形成し、この溝部内に蓋部の端部を挿入させ弾性変形させ、その復元力により蓋と枠体との接続の維持を図るものが知られている(たとえば特許文献3)。プリント基板を挟んで上ケースと下ケースとを結合させ、下ケースの長突出片の突起を上ケースの凹部に着脱可能に係合させるものが知られている(たとえば、特許文献4)。また、シールドカバーの一部に、シールド仕切板と接触させる舌片を備え、この舌片に形成されたテーパ状の切欠内にシールド仕切板の突起を貫通するように係合させるものが知られている(たとえば特許文献5)。
特開2009−135410号公報 特開2012−089781号公報 特開2003−078273号公報 実公平05−013040号公報 実開昭62−080397号公報
ところで、基板に実装させるシールドケースは、たとえば蓋部の一部を外部に配置される他の部品に接触させて電子機器に設置させるものがある。シールドケースは、単体でも電子部品に対する防護はできるが、他の部品と接触させることで、放熱機能や設置強度、そのほか磁気や電磁波などに対する電子部品へのシールド機能の向上が図られている。
しかし、電子機器には基板の設置位置の誤差や設置状態のばらつきなどが生じる場合があり、シールドケースは、他の部品と接触しないおそれがある。電子機器の組立処理において、シールドケースと他の部品との接触状態の確認や調整を行うのでは、組立処理の煩雑化を招くことになる。また、シールドケースは、たとえば電子機器の使用時における振動や経年劣化、または電子機器の駆動により発生する熱によって基板や他の部品の変位や変形などが生じて、他の部品との接触状態が維持できなくなるおそれがある。そのため、シールドケースは、他の部品との接触状態を維持させてシールド機能の低下を防止するという課題がある。
そのほか、電子機器の小型化に対し、シールドケースは、他の部品との接触状態を維持させるために複雑な調整構造を形成することや、接触状態を維持させるための部品を追加することは困難であるという課題がある。
そこで、本開示のシールドケースおよび電子機器の目的は、シールドケースや他の部品との設置状態に応じて、シールドケースと他の部品とを接触状態にすることにある。
また本開示のシールドケースおよび電子機器の他の目的は、シールドケースと他の部品との接触状態を維持させて、電子部品に対するシールド機能の低下を阻止することにある。
上記目的を達成するため、本開示の一側面は、基板に実装された電子部品の周囲を囲む枠体と、該枠体に跨って設置される蓋部とを備えるシールドケースであって、前記枠体は、前記蓋部に接触して支持する支持部が形成される。前記蓋部は、前記枠体の上面側を覆い外部部品に接触する上板部と、前記枠体の前記支持部に沿って変位可能に係合させ、この変位に応じて前記上板部に対する付勢力を発生させる変位支持部が形成された側壁部とを備える。そして、前記蓋部は、前記上板部が前記枠体から離間して支持される。
本開示のシールドケースまたは電子機器によれば、次のいずれかの効果が得られる。
(1) シールドケースと外部部品との間の設置間隔に応じて、蓋部と外部部品とを接触状態にさせることができる。
(2) 蓋部が側壁部に沿って変位し、外部部品向けて付勢されることで、蓋部と外部部品との接触状態を維持でき、電子機器のシールド機能を維持させることができる。
そして、本発明の他の目的、特徴および利点は、添付図面および各実施の形態を参照することにより、一層明確になるであろう。
第1の実施の形態に係るシールドケースの構成例を示す図である。 シールドケースの断面構成例を示す図である。 シールドケースの実装処理の一例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る電子機器の一例を示す図である。 フロントケースの一面を示す図である。 電子機器の内部構成例を示す部分断面図である。 シールドケースの外観構成例を示す図である。 蓋部を分離させた状態の一例を示す図である。 シールドケースの変位支持構造の他の例を示す図である。 基板の設置によるシールドケースの変位状態の一例を示す図である。 側壁部の変形状態の一例を示す図である。 蓋部の他の構成例を示す図である。 シールドケースの変位支持構造の他の一例を示す図である。 第3の実施の形態に係る電子機器の構成例を示す図である。 基板の設置によるシールドケースの変位状態の一例を示す図である。 基板の設置によるシールドケースの変位状態の一例を示す図である。 基板の設置によるシールドケースの変位状態の一例を示す図である。 支持凹部の変形例を示す図である。 電子機器の他の例を示す図である。 その他の実施の形態に係る支持凹部の構成例を示す図である。 その他の実施の形態に係るシールドケースの構成例を示す図である。 蓋部の変位状態例を示す図である。 その他の実施の形態に係るシールドケースの構成例を示す図である。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係るシールドケースの構成例を示しており、図2は、シールドケースの断面構成例を示している。図1および図2に示す構成は一例であり、本発明が斯かる構成に限定されるものではない。
図1に示すシールドケース2は、本開示のシールドケースの一例であり、電子部品22(図2)が実装される基板4の実装面側に設置される。このシールドケース2は、たとえば基板4上において電子部品22の周囲および上面側を覆っている。シールドケース2は、異物の接触などを遮断して電子部品22の損傷や異物との短絡(ショート)を阻止するほか、電磁波などによる外乱の影響の遮断、または、電子部品22から放出される電磁波などの拡散を阻止する手段の一例である。シールドケース2が設置される基板4は、たとえば平面部分の一面または両面に実装面が形成されており、携帯電話機やPC(Personal Computer)などのコンピュータを構成する機能部品として用いられる。
シールドケース2は、たとえば図1のAに示すように、基板4の一面に設置される枠体6と、この枠体6の上面側に跨って設置される蓋部8が含まれる。枠体6および蓋部8は、たとえば金属部材で形成され、または外装表面を導電性のメッキが施されて形成され、枠体6と蓋部8とが接触により導通する。
<枠体6の構成について>
枠体6は、たとえば基板4に実装される電子部品22の周囲を包囲する立壁部10が含まれる。この立壁部10は、たとえば基板4の実装表面に対して、基板4の接地部に接続されている。これにより、シールドケース2は、枠体6または蓋部8で受けた電磁波などの電気的なエネルギーを基板4の接地側に導く。
また、立壁部10には、蓋部8に接触して支持する支持部12が形成される。支持部12は、蓋部8に導通させる接点であり、また、蓋部8を所定の高さに支持する手段の一例である。支持部12は、たとえば半球面状に形成され、枠体6の各面に1または複数個形成されている。より好ましくは、支持部12は、たとえば対向する立壁部10同士で対称に形成されることで、蓋部8の上板部16を基板4の実装面に対して平行に支持させることができる。支持部12は、たとえば立壁部10の表面側に一体に形成されてもよく、または別部材で形成し、立壁部10に接着してもよい。
<蓋部8の構成について>
蓋部8は、たとえば枠体6の立壁部10の外周側を覆う側壁部14と、枠体6の上面側を覆う上板部16が含まれる。側壁部14は、支持部12を介して枠体6と接触して支持されるほか、この接触部分を介して枠体6と導通状態となっている。また蓋部8は、たとえば図1のBに示すように、支持部12と接触しながら立壁部10に沿って上下方向に変位可能に設置されている。
側壁部14は、たとえば支持部12を介して枠体6に対して変位可能に支持される変位支持部18が形成される。この変位支持部18は、たとえば側壁部14の一部を開口して形成され、その開口内部に支持部12を係合させる。変位支持部18は、蓋部8の変位方向に向けて支持部12の直径よりも長大に形成され、支持部12を開口方向に沿わせて蓋部8を変位させる。
さらに、変位支持部18は、図1のBに示すように、支持部12との係合により、たとえば蓋部8が基板4側に向けて変位するのに応じて、蓋部8を基板4から離間させる方向に付勢させる。変位支持部18は、たとえば側壁部14の変位に応じて、係合させる支持部12に対する開口径を狭小化するように形成されている。また、蓋部8は、図1のAに示すように、外部部品20との接触が解除されている状態では、枠体6との係合部分に生じル付勢力が最小となる。
上板部16は、枠体6の上面側を覆うシールド手段の一例であり、側壁部14と一体に形成されている。上板部16は、たとえば平板形状に形成され、基板4に対して平行または平行に近い状態となるように蓋部8が支持される。また上板部16は、たとえば蓋部8の背面側を外部部品20に接触させる。この外部部品20には、たとえば基板4が設置される電子機器内に設置される機能部品や他の基板などが含まれる。
<蓋部8の変位状態について>
外部部品20は、たとえば電子機器内部において、基板4との間の距離H2が設定されている。この距離H2は、シールドケース2の蓋部8に何も接触させず、負荷がかけられていない状態の高さH1よりも小さく設定されている。これにより、シールドケース2は、基板4が電子機器の所定位置に設置されると、蓋部8が外部部品20と接触して力F1で押圧されて枠体6側に変位する。これに対し、蓋部8は、変位支持部18と支持部12との係合により、蓋部8を枠体4から離間させる方向の付勢力F2を受ける。
シールドケース2は、図2のAに示すように、蓋部8の上板部16に対して負荷が与えられていない場合、支持部12と変位支持部18との係合により、蓋部8が枠体6から最も離間する状態で支持されている。このとき、枠体6の上面枠部24には、蓋部8の上板部16との間に空間が形成される。この上面枠部24は、立壁部10の一端側に形成され、基板4の一部を覆って電子部品22の上面側を防護する。上面枠部24は、枠体6の中央部分に開口部26が形成されており、たとえば枠体6を取り外さずに電子部品22の着脱作業が可能となっている。
シールドケース2は、図2のBに示すように、蓋部8が変位すると、変位支持部18が支持部12に沿って変位する。このとき、側壁部14は、たとえば支持部12との接触により一部が弾性変形し、枠体6側に向けて元の形状に戻るように復元力を生じることで、上板部16を外部部品側に向けた付勢力が得られる。
<シールドケース2の設置処理について>
図3は、シールドケース2の実装処理の一例を示している。図3に示す処理内容、処理手順は一例であり、本発明が斯かる内容に限定されるものではない。
この実装処理では、たとえば基板4の所定位置に対して枠体6を設置する(S1)。枠体6の設置は、たとえば枠体6の一端側に対し、導電性の接着材を介して基板4に設置され、または、はんだ付けされる。これにより、枠体6が基板4の接地端子と電気的に接続される。
なお、基板4に対する電子部品22の実装処理は、たとえば枠体6の設置処理の前に行ってもよく、または枠体6の設置の後に行ってもよい。
枠体6の設置処理が完了すると、立壁部10の位置に合わせて蓋部8が設置され(S2)、シールドケース2が実装される。次に、基板4は、たとえば電子機器の実装位置に配置される(S3)。基板4は、たとえば電子機器内部に設置される外部機器20に合わせて配置させればよい。基板4は、外部部品20に対してシールドケース2の蓋部8を押し当てながら、電子機器内部の所定位置に設置される(S4)。このとき、蓋部8は、押圧によって発生する支持部12と変位支持部18からの復元力によって、外部部品20と接触状態が維持される。
斯かる構成によれば、上板部16を枠体6から離間させるとともに蓋部8を変位可能に設置し、さらに、枠体6は、蓋部8の変位に応じて付勢することで、シールドケース2と外部部品20との間の設置間隔に応じて、蓋部8と外部部品20とを接触状態に維持させることができる。外部部品20との接触に応じて蓋部8を変位させ、この変位に伴って、蓋部8に付勢力(F2)を作用させることで、蓋部8と外部部品20との接触状態を維持でき、電子機器のシールド性を維持させることができる。そしてシールド性を維持することができるので、電子部品に対する物理的または電気的な外乱に対するシールド機能の低下が防止できる。
〔第2の実施の形態〕
図4は、第2の実施の形態に係る電子機器の構成例を示している。図4に示す構成は一例である。
図4に示す電子機器30は、本開示の電子機器の一例であり、たとえば携帯電話機や情報処理装置などが含まれる。電子機器30は、フロントケース32、板金34、第1の基板36、第2の基板38、リアケース40が含まれる。フロントケース32およびリアケース40は、電子機器30の筐体の一例であり、接合により内部に板金34や第1の基板36、第2の基板38などが収納される。
フロントケース32は、たとえば電子機器30の前面側に表示手段などを配置する表示窓部42が形成され、その表示窓部42から画像などを表示させるパネル44が設置される。パネル44は、画像表示のほか、利用者の指などの接触によって電子機器30に対する入力操作が行われるタッチパネル機能を備えてもよい。またフロントケース32には、たとえば画像情報を生成する表示手段として、図5に示すように、パネル44の背面側にLCD(Liquid Crystal Display)ユニット52を備えている。そのほかフロントケース32には、通話や音声入出力などに利用するスピーカやレシーバなどが設置されてもよい。
板金34は、たとえばフロントケース32内に設置されるLCDユニット52を支持するとともに、LCDユニット52に対するシールド部品の一例であり、フロントケース32に設置される。板金34は、フロントケース32内に設置されるLCDユニット52を覆うことで、LCDユニット52に対する他の機能部品の接触や、電磁波などの外乱を遮断する。パネル44、LCDユニット52および板金34は、フロントケース32の内部に収納される。
第1の基板36は、たとえば電子機器30のコンピュータ機能を実現するメイン基板の一例であり、複数の機能部品が実装されている。また第2の基板38は、たとえば1、または複数の機能を制御する機能部品が実装されたサブ基板の一例である。第1の基板36および第2の基板38は、たとえば1または複数の実装部品を防護するシールドケース50が設置されている。
なお、電子機器30は、たとえば搭載される機能に応じて設置される基板が増減され、第1の基板36のみで構成してもよく、または3つ以上の基板が実装されてもよい。
<シールドケース50の設置状態について>
図6は、電子機器の内部構成例を示している。電子機器30は、たとえば図6に示すようにフロントケース32とリアケース40とが接合されると、フロントケース32側に設置された板金34と基板36とが一定の間隔に接近する。このとき第1の基板36に設置されたシールドケース50は、一部が板金34に対して接触状態となる。すなわち板金34は、シールドケース50に対し、本開示の外部部品として機能する。このシールドケース50は、たとえば基板36の一面に実装された実装部品56の周囲を包囲する枠体58と、この枠体58の上面側に跨って設置される蓋部60が含まれる。
シールドケース50は、蓋部60の上面部分を板金34に接触させることで、放熱性や設置強度、そのほか磁気や電磁波などに対するシールド性が高められる。
また、第2の基板38に設置されたシールドケース50は、たとえば第1の基板36の背面側の一部に蓋部60を接触させてもよく、または第1の基板36と第2の基板38との間に板金などを介在させ、その板金に蓋部60を接触させてもよい。
<シールドケース50について>
図7および図8は、シールドケースの構成例を示している。シールドケース50は、図7に示すように、基板36、38に設置される枠体58に対し、周囲および上面に蓋部60が跨って設置される。シールドケース50の周縁部分には、枠体58に対して蓋部60の高さを変位可能に支持する支持手段が形成される。
この支持手段として、枠体58の立壁部70には、たとえば図8に示すように支持凸部68が形成されるとともに、蓋部60の側壁部64に支持凹部66が形成される。支持凸部68は、本開示の支持部の一例であり、立壁部70と一体に成形してもよく、または別部材を設置してもよい。また、支持凹部66は、本開示の変位支持部の一例であり、内部に枠体58の支持凸部68を嵌合させ、電子機器30に対する基板36、38の設置により蓋部60が板金34に接触して変位するのに応じて、内部に支持凸部68を摺動させる。
そのほか蓋部60は、枠体58の上面側を覆うとともに、板金34に接触させる上板部62が形成される。上板部62は、たとえば平板状に形成されており、板金34に対する接触面積を多くとれるように形成されている。また蓋部60は、上板部62の四方側に支持凹部66を備える側壁部64が形成されている。支持凹部66は、たとえば上板部62と板金34、および基板36、38との平行状態を維持するために、対向する側壁部64間で数を合わせて形成されている。これにより、蓋部60は、変位に応じて受ける押圧力や、板金34側への付勢力を対向する側壁部64間で同等に維持することができる。
枠体58は、たとえば立壁部70の上部側に対して直交方向であって、シールドケース50の内側に向けて延伸させた上面枠部72が形成されている。枠体58の上面部分には、たとえば上面枠部72に沿って開口部74が形成されている。上面枠部72は、基板36、38の上面を覆って実装部品56を防護するほか、たとえば直交する立壁部70の剛性を向上させる。さらに上面枠部72は、たとえば最下部側まで変位した蓋部8を載置可能にすることで、蓋部8を変位の限界でストップさせるストッパ機能や、板金34との接触により受ける押圧に対する蓋部60の形状維持機能を発揮する。
<蓋部60を変位可能に支持する構造について>
図9、図10および図11は、蓋部60の変位構造の一例を示している。支持凹部66は、たとえば図9のAに示すように、側壁部64の基板側を底辺とした二等辺三角形状に形成されている。また支持凹部66の開口高さH3は、支持凸部68を嵌合して変位させる範囲を設定している。
支持凹部66は、たとえば底辺側の内部に幅L1の支持凸部68を嵌合させ、蓋部60を係止させる幅L2の係止部P1が形成されている。係止部P1の幅L2は、たとえば支持凸部68と同等に形成される。蓋部60が板金34などから押圧を受けていない場合、係止部P1に嵌合した支持凸部68は、たとえば周面部分の一部が支持凹部66の上部側に形成される狭小部分で係止されることにより支持される。
支持凹部66は、蓋部60が押圧により押し下げられることで、狭小部分側に支持凸部68が進入される。蓋部60は、たとえば図9のBに示すように、側壁部64間の横幅W2が枠体70の横幅W1と略同等に形成されている。そのため、側壁部64は、支持凸部68が支持凹部66の狭小部分に進入されると、枠体58からの力により弾性変形する。この支持凹部66の狭小部分は、係止部P1に連通して形成され、開口部分に沿って支持凸部68を導く本開示のガイド部の一例であり、蓋部60を設定した方向に変位させる。このように、支持凹部66と支持凸部68との係合により、蓋部60は、板金34側に対し、上板部62を平行状態に維持させることで、板金34との接触面積を大きくとることができる。
さらに、支持凹部66の開口高さH3は、たとえば支持凸部68に対する摺動距離のガイド長さの一例であり、蓋部60の変位量に対応している。すなわち、蓋部60は、板金34などの外部部品との接触に対し、支持凸部68が支持凹部66の先端部分に達するまで変位させることができる。
シールドケース50が設置された基板36の設置処理では、たとえば図10のAに示すように、支持凸部68が支持凹部66の係止部P1内に係止されることで、蓋部60の上板部62が枠体58から最も離間した状態となっている。電子機器30の組立て処理では、たとえば基板36、38が設置されたリアケース40を板金34側に向けて接近させているが、板金34が設置されるフロントケース32を基板36、38側に接近させてもよい。
シールドケース50は、たとえば図10のBに示すように、板金34を含むフロントケース32側に対して基板36、38が設置位置に配置されるとき、蓋部60が板金34に接触状態となる。電子機器30は、たとえばフロントケース32とリアケース40とが図示しないネジなどの締結手段により所定の厚さに接合される。そのため、締結処理前において、板金34と基板36との距離H4は、図10のCに示すように、電子機器30の組立て処理が完了したときの距離H6よりも離間している。
基板36の設置時において、支持凹部66の上部側と支持凸部68との間の距離H5に対し、フロントケース32とリアケース40とが接合されると、蓋部60が変位し、支持凹部66の上部側と支持凸部68との間は距離H7となり、距離が減少している。この(距離H5−距離H7)が蓋部60の変位距離となる。
蓋部60は、電子機器30の組立てにより、たとえば板金34に押し付けられることで、反力による押圧力F3を受ける。この押圧によって蓋部60の側壁部64は、ガイド部側に進入した支持凸部68によって弾性変形する。この弾性変形に対し、側壁部64は、たとえば、変形部分が枠体58に向けて復元力F5を発生させる。この復元力F5により、支持凹部66内では、支持凸部68との係止部分において、係止部P1側に支持凸部68の位置を復元させるように、蓋部60を板金34方向に変位させる付勢力F4が発生する。
蓋部60は、たとえば図11のAに示すように、板金34との接触による変位前では、押圧状態とならず、支持凸部68が支持凹部66の係止部P1内に配置される。これに対し、変位状態になった蓋部60では、たとえば図11のBに示すように、支持凸部68が支持凹部66の狭小部分に進入することで、支持凸部68から押圧され、側壁部64の支持凹部66の周辺部分を押し広げられた変形部80が形成される。
これに対し、側壁部64は、変形部80部分の弾性変形に生じる復元力によって蓋部60を板金34側に押し付けるように付勢力を生じさせる。
<蓋部60の他の構成例について>
図12および図13は、蓋部の他の構成例を示している。図12および図13に示す構成は一例である。
図12に示す蓋部60の支持凹部82は、たとえば蓋部60の変位方向を高さとし、基板36、38に対して平行方向に長辺および短辺を備える台形形状に形成される。この支持凹部82は、側壁部64の底部側に長辺、上部側に短辺を備え、その2辺の間に左右対称の傾斜角度を持たせた傾斜辺によって開口されている。
蓋部60が押圧されていない場合、支持凹部82は、たとえば図13のAに示すように、支持凸部68が長辺側に配置される。この長辺は、たとえば幅L1の支持凸部68を係止させる幅L3の係止部P1が形成される。係止部P1に嵌合した支持凸部68は、たとえば周面部分の一部が支持凹部82の上部側に形成される狭小部分で係止されることにより支持される。この長辺の幅L3は、既述の支持凹部66の底辺の幅L2と同等に設定してもよい。
蓋部60は、たとえば図13のBに示すように、支持凹部82が支持凸部68に沿って変位し、支持凸部68が狭小部分に係止される。このとき蓋部60は、側壁部64の弾性変形による復元力により、接触する板金34などに対して付勢する。
さらに、支持凹部82の先端側の短辺は、たとえば支持凹部82の狭小部分で支持凸部68を挟持するとともに、支持凸部68の一部を係止させることで、蓋部60の変位を阻止するストッパとして機能させてもよい。
斯かる構成によれば、上板部62を枠体58から離間させるとともに蓋部60を変位可能に支持し、さらに、枠体58が蓋部60の変位に応じて蓋部60を付勢することで、シールドケース50を板金34などの外部部品との間の間隔に対応して接触させることができる。板金34との接触に応じて蓋部60を変位させ、この変位に伴って、蓋部60に付勢力を作用させることで、蓋部60と板金34との接触状態を維持し、電子機器30の基板34に実装される部品に対するシールド機能を維持させることができる。さらに、支持凹部66、82は、支持凸部68と係合させる幅を蓋部60の変位量に応じて狭小化することで、側壁部64の変形により生じる復元力を変化させることができ、枠体58が板金34から受ける圧力を調整できる。シールドケース50の蓋部60を変位可能に支持することで、板金34と蓋部60との接触状態の確認や、基板36、38の設置位置の調整などが省略でき、電子機器30の組立て処理の簡素化が図れる。
〔第3の実施の形態〕
図14は、第3の実施の形態に係る電子機器の構成例を示している。図15、図16は、基板の設置処理におけるシールドケースの変位状態例を示している。図14ないし図16に示す構成は一例である。
図14に示す電子機器90は、本開示の電子機器の一例であり、基板36、38の実装面上に、シールドケース50A、50Bを備える。この基板36、38は、それぞれの実装面が電子機器90の内部において対向方向に配置されている。そして基板36、38に設置されるシールドケース50A、50Bは、ぞれぞれの蓋部60A、60B同士が接触させるように配置されている。
シールドケース50Aは、たとえば電子機器90の第1の基板36上に設置され、枠体58Aに蓋部60Aが変位可能に支持されている。またシールドケース50Bは、たとえば電子機器90の第2の基板38上に設置され、枠体58Bに蓋部60Bが変位可能に支持されている。第1の基板36は、たとえばフロントケース32に設置され、第2の基板38は、リアケース40に設置されている。
シールドケース50A、50Bは、フロントケース32とリアケース40との接合によって設定される基板36、38間の距離に対応して蓋部60A、60Bを接触状態にさせることで、枠体58A、58Bに対して変位し、押圧し合う。
電子機器90の組立て処理では、たとえば図15のAに示すように、シールドケース50A、50B同士が接触する位置に合わせて基板36、38を対向させる。この位置合わせは、たとえば基板36、38が設置されるフロントケース32やリアケース40の接合位置合わせによって設定されてもよい。
基板36、38が離間して、蓋部60A、60Bが接触していない場合、図15のBに示すように、蓋部60A、60Bは、各枠体58A、58Bから最も離間した状態となっている。そして、基板36、38を対向方向に向けて近接させることで、蓋部60A、60Bを接触させる。
基板36、38を近接させると、蓋部60A、60Bは所定の位置で接触する。さらに基板36、38を近接させると、蓋部60A、60Bは、たとえば図16のAに示すように、接触部分を基準に枠体58A、58Bの支持凸部68A、68Bがそれぞれ支持凹部66A、66B内で変位する。このとき、蓋部60A、60Bは、たとえば図16Bに示すように、それぞれの側壁部分に屈曲部100が形成され、接触部分で押圧し合うことで、接触状態が維持されるとともに、強固に接触される。
<シールドケース50A、50Bの設置高さが相違する場合について>
図17は、基板の設置によるシールドケースの変位状態例を示している。シールドケース50A、50Bは、たとえば基板36、38に対する設置高さの誤差が生じる場合であっても、蓋部60A、60Bを変位させることで接触状態にすることができる。電子機器90は、たとえば図17のAに示すように、シールドケース50Aの枠体58Aが基板36から高さH8で形成されている。そして、この枠体58Aと枠体58Bとの設置間隔に応じて、蓋部60A、60Bは変位し、接触状態となる。
これに対し、図17のBに示す枠体58Aは、たとえば成形により立壁部70Aに寸法公差が生じる場合や基板36に対する設置状態により、基板36からの設置高さH9で設定されている。このような枠体58Aの設置高さの相違に対し、蓋部60A、60Bは、支持凸部68A、68Bに対する変位量が調整され、接触状態にすることができる。このとき、蓋部60A、60Bは、たとえば枠体58Aの高さH8と高さH9の差D1(=H8−H9)に応じて接触位置が変位する。
なお、接触位置の調整機能は、枠体58A側の設置高さが異なる場合に限られず、枠体58Aと枠体58Bとの設置高さが異なる場合も同様である。さらに、接触位置の調整機能は、シールドケース50A、50Bの成形誤差や設置高さが異なる場合に限られず、基板36、38間の設置位置に誤差が生じる場合にも対応する。
また、蓋部60A、60Bは、たとえば対向する枠体58A、58B間の中間付近で接触させる場合を示したが、これに限られない。シールドケース50A、50Bは、枠体58A、58Bに対する蓋部60A、60Bが均等に変位しない場合も含まれる。すなわち、基板36、38間の距離は、たとえば設置されるフロントケース32とリアケース40の接合により決まる。このとき、フロントケース32の接合部分から基板36までの距離と、リアケース40の接合部分から基板38までの距離が異なる場合、ケース同士の接合位置からシールドケース50A、50Bまでの距離が異なる。これにより蓋部60A、60Bの変位量が異なる場合もある。この場合であっても、シールドケース50A、50Bは、蓋部60A、60Bを接触させることができる。
<支持凹部の他の変形例について>
蓋部60A、60Bは、たとえば図18のAに示すように、台形形状の支持凹部82A、82Bを利用してもよい。この支持凹部82A、82Bを備えた蓋部60A、60Bは、上述のように、基板36、38が近接することで接触状態となる。このとき支持凹部82A、82Bは、開口部分に支持凸部68A、68Bを摺動させて変位する。基板36、38の距離が設定される。そして、蓋部60A、60Bは、それぞれの側壁部分に屈曲部が形成され、接触部分で押圧し合うことで、接触状態が維持されるとともに、強固に接触される。
<電子機器の他の構成例について>
図19は、電子機器の他の構成例を示している。上記構成の電子機器は、シールドケース50に接触させる外部部品が板金34または他のシールドケース50のいずれかの場合を示したが、これに限られない。図19に示す電子機器102は、たとえば第2の基板38とともに、両面実装可能な基板104を含んでいる。この基板104は、たとえば上面側に複数のシールドケース50が設置されている。このシールドケース50は、フロントケース32に設置される板金34と接触させる。また基板104は、背面側にシールドケース50Aを備え、第2の基板38に設置されるシールドケース50Bと接触させている。
このように複数のシールドケース50が設置されるとともに、接触対象が異なる場合であっても、本開示のシールドケースまたは電子機器では、蓋部60が接触対象である外部部品の設置位置に合わせて変位可能であるので、接触状態の確認や調整が不要となる。
斯かる構成によれば、シールドケース50A、50Bは、基板36、38同士の設置状態に応じて蓋部60A、60Bを変位させることで、確実に接触させることができ、シールド機能を維持することができる。また、シールドケース50A、50Bは、蓋部60A、60Bを変位可能に支持することで、接触状態の確認や、基板36、38の設置位置の調整などが省略でき、電子機器の組立て処理の簡素化が図れる。
〔その他の実施の形態〕
(1) 上記実施の形態では、変位支持部18について、外部部品20との接触による押圧に応じてのみ蓋部8の高さを変位させる場合を示したが、これに限られない。シールドケース2は、たとえば図20に示すように、支持部12を多段階で変位可能に支持する変位支持部112が形成された蓋部110を備えてもよい。図20は、支持凹部の変形例を示している。
変位支持部112は、たとえば第1の変位支持部114と、この第1の変位支持部114と第2の変位支持部118とを連結する連結支持部116と、蓋部110と基板4とを近接させて支持する第2の変位支持部118が含まれる。第1の変位支持部114は、たとえば図20のAに示すように、蓋部110を基板4から最も離間させた状態で支持する幅広の係止部P1が設定されている。そして第1の変位支持部114は、たとえば蓋部110の変位に応じて、係合させる支持部12に対する開口径を狭小化するように形成されている。
連結支持部116は、たとえば図20のBに示すように、第1の変位支持部114の狭小部分と同幅に形成され、支持部12の表面の一部に接触して、変位方向をガイドする。蓋部110は、支持部12が連結支持部116の位置に配置される場合、枠体6側からの押圧によって弾性変形することにより、復元力が作用し、外部部品20側に向けて付勢される。
第2の変位支持部118は、たとえば図20のCに示すように、基板4側に対して蓋部110を一定距離分近接させた状態で変位可能に支持する係止部P2が設定されている。支持部12は、たとえば外部部品20との接触またはシールドケース2の設置作業により第2の変位支持部118に係合される。第2の変位支持部118は、たとえば蓋部110の変位に応じて、係合させる支持部12に対する開口径を狭小化するように形成されている。
このような変位支持部112は、たとえば外部部品20に対する蓋部110の距離が明らかであり、蓋部110の変位量が小さい場合、予め変位支持部112に対する支持部12の位置を設定可能にしている。つまり、基板4の設置位置から判断し、蓋部110と外部部品20との間が広い場合には、予め支持部12を第1の変位支持部114の係止部P1に配置させ、狭い場合には、支持部12を第2の変位支持部118の係止部P2に配置させればよい。この係止部P1、P2内では、支持部12と変位支持部112との係合による付勢力は発生しない。このように、予め蓋部110と外部部品と20との間隔に基づいて、蓋部110の変位可能な幅が決められる。そして、蓋部110と外部部品20との距離に応じて蓋部110の変位量を小さくさせることで、シールドケース2の設置時に外部部品20や枠体6や蓋部110に対する加圧を減らすことができ、電子機器の組立性の向上が図れる。また、蓋部110の変位量が小さくなることで、電子機器の分解処理においても蓋部の急激な開放による損傷などを回避できる。
(2) 上記実施の形態では、シールドケース50は、蓋部60を支持する支持部として枠体58に形成された支持凸部68と、蓋部60に形成された変位支持部として支持凹部66とを係合させる場合を示したがこれに限られない。図21に示すシールドケース120は、たとえば蓋部122の側壁部126の内側に変位支持部として支持凸部128を形成し、枠体124の立壁部130に支持部として支持凹部132を形成してもよい。そして蓋部122は、側壁部126が枠体124の立壁部130の周囲側に跨り、支持凸部128を支持凹部132の内部に挿入させて係止される。
枠体124の支持凹部132は、たとえば上部側を幅広に形成し、底部側に向けて狭小化させた逆三角形状に形成されている。枠体124に設置した蓋部122は、たとえば図22のAに示すように、外部部品20と接触せず押圧されていない状態において、支持凸部128が支持凹部132の上部側の幅広な部分に係止される。これにより、蓋部122は、押圧を受けないとき、枠体124から最も離間した状態に維持させることができる。
また、蓋部122は、たとえば図22のBに示すように外部部品20との接触により押圧されると、枠体124側に向けて変位する。このとき、支持凸部128は、枠体124の支持凹部132に沿って変位し、狭小部分に係合するとともに、支持凹部132に対する挿入量が減少し、枠体124の外周側に向けて押し出される。そして、蓋部122は、支持凸部128が支持凹部132から押し出されるのに伴って、側壁部126の一部に弾性変形による屈曲部140が形成される。この屈曲部140の形成により、側壁部126は、弾性変形に対する復元力が枠体124の立壁部130側に向けて生じ、この復元力を受けて支持凸部128は、支持凹部132の狭小側から幅広側に向けて変位することで蓋部122を外部部品20に向けて付勢する。
斯かる構成により、蓋部122は、接触する外部部品20に対して密着状態を維持することができる。また支持凸部128と支持凹部132の係合により、蓋部122を変位可能に支持することで、シールドケース120が設置される基板や電子機器の設置誤差などに応じて、蓋部122の高さを調整でき、外部部品と接触させることができる。
(3) 上記実施の形態では、蓋部8の側壁部14は、隣接する辺に対して一体化して形成されている場合を示したがこれに限られない。シールドケース150は、たとえば図23のAに示すように、蓋部8の側壁部14について、隣接する辺同士を分離させるスリット152を設けてもよい。このスリット152は、たとえば側壁部14の辺毎に独立して変形するように形成されており、所定の幅で形成されればよい。
このスリット152を形成することで、側壁部14は、たとえば図23のBに示すように、蓋部8が外部部品などの接触によって変位し、枠体6の支持部12が変位支持部18の狭小部分に係合した場合、大きく変形することができる。これにより側壁部14は、枠体6に対する復元力を大きくとることができ、外部部品に対する付勢力を大きくとることにより、接触性が高められる。
(4) 上記実施の形態では、蓋部60は、たとえば接触させる外部部品として、板金34の場合を示したがこれに限られない。この外部部品には、たとえば電子機器30の筐体の一部やその他の搭載される電子部品、または基板36にサブ基板を対向して配置し、このサブ基板上に設置される蓋部を変位させない従来のシールドケースに接触させてもよい。
(5) 支持凸部68、128は、枠体58または蓋部122の金属部材で一体に成形される場合に限られない。支持凸部68、128は、たとえば弾性変形可能な樹脂材料で形成され、立壁部70または側壁部126に設置してもよい。そして、樹脂材料で設置された支持凸部68、128は、たとえば蓋部60、122の変位において、支持凹部66、132の狭小部分側に進入すると、圧縮変形する。そして、支持凸部68、128は、圧縮変形に対する復元力によって、支持凹部66、132の係止部P1側に向けて変位しようとすることで、蓋部60、122に付勢力を付与させてもよい。
次に、以上述べた実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。以下の付記に本発明が限定されるものではない。
(付記1)基板に実装された電子部品の周囲を囲む枠体と、該枠体に跨って設置される蓋部とを備えるシールドケースであって、
前記枠体は、前記蓋部に接触して支持する支持部が形成され、
前記蓋部は、前記枠体の上面側を覆い外部部品に接触する上板部と、前記枠体の前記支持部に沿って変位可能に係合させ、この変位に応じて前記上板部に対する付勢力を発生させる変位支持部が形成された側壁部とを備え、
前記蓋部は、前記上板部が前記枠体から離間して支持されることを特徴とする、シールドケース。
(付記2)前記蓋部は、前記外部部品との接触によって前記上板部が押圧され、この押圧による前記側壁部の変位に応じて、前記側壁部が前記外部部品に向けて前記上板部に付勢することを特徴とする、付記1に記載のシールドケース。
(付記3)前記蓋部は、前記外部部品との接触が解除されたときに前記枠体との係合部分の付勢力が最小となることを特徴とする、付記1または付記2に記載のシールドケース。
(付記4)前記蓋部は、前記上板部への押圧による変位により、前記支持部と係合する変位支持部の周囲部分が変形し、この変形に対する復元力によって前記外部部品に向けた付勢力を発生させることを特徴とする、付記1ないし付記3のいずれかに記載のシールドケース。
(付記5)前記変位支持部および前記支持部は、支持凸部と、該支持凸部と嵌合する支持凹部とが組み合わされて形成され、
前記支持凹部は、前記支持凸部を係止させる係止部と、前記支持凸部よりも狭小に形成され、前記蓋部の変位によって前記支持凸部の一部に接触して前記支持凸部を前記係止部側に導くガイド部とを備えることを特徴とする、付記1ないし付記4のいずれかに記載のシールドケース。
(付記6)前記ガイド部は、前記係止部に対して連通して形成され、前記蓋部の変位方向に沿って前記支持凸部をガイドすることを特徴とする、付記5に記載のシールドケース。
(付記7)前記支持凹部は、前記蓋部の変位距離の増加に応じて、前記支持凸部に係合する幅を狭小化して、前記蓋部に対する付勢力が設定されることを特徴とする、付記5に記載のシールドケース。
(付記8)電子部品が実装された基板と、
前記基板に設置され、実装された前記電子部品の周囲を囲む枠体と、該枠体を覆う蓋部とにより前記電子部品をシールドするシールドケースと、
前記シールドケースの上面側に配置され、前記シールドケースの一部に接触させる外部部品と、
を備え、
前記枠体は、前記蓋部に接触して支持する支持部が形成され、
前記蓋部は、前記枠体の上面側を覆い前記外部部品に接触させる上板部と、前記枠体の前記支持部に沿って変位可能に係合させ、この変位に応じて前記上板部に対する付勢力を発生させる変位支持部が形成された側壁部とを備え、
前記蓋部は、前記上板部が前記枠体から離間して支持されることを特徴とする、電子機器。
(付記9)前記蓋部は、前記外部部品との接触によって前記上板部が押圧され、この押圧による前記側壁部の変位に応じて、前記側壁部が前記外部部品に向けて前記上板部に付勢することを特徴とする、付記8に記載の電子機器。
(付記10)前記外部部品は、他の基板に実装された電子部品をシールドする他のシールドケースが含まれ、前記シールドケースの上板部と該他のシールドケースの上板部とを接触させて対向方向に付勢させることを特徴とする、付記8または付記9に記載の電子機器。
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施形態等について説明したが、本発明は、上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、または明細書に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であることは勿論であり、斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
2、50、50A、50B、120、150 シールドケース
4、104 基板
6、58、58A、58B、124 枠体
8、60、60A、60B、110、122 蓋部
10、70、70A、70B、130 立壁部
12 支持部
14、64、126 側壁部
16、62 上板部
18、112 変位支持部
20 外部部品
22 電子部品
24、72 上面枠部
26、74 開口部
30、90、102 電子機器
32 フロントケース
34 板金
36 第1の基板
38 第2の基板
40 リアケース
56 実装部品
66、66A、66B、82、132 支持凹部
68、68A、68B、128 支持凸部
80 変形部
100、140 屈曲部
114 第1の変位支持部
116 連結支持部
118 第2の変位支持部

Claims (5)

  1. 基板に実装された電子部品の周囲を囲む枠体と、該枠体に跨って設置される蓋部とを備えるシールドケースであって、
    前記枠体は、前記蓋部に接触して支持する支持部が形成され、
    前記蓋部は、前記枠体の上面側を覆い外部部品に接触する上板部と、前記枠体の前記支持部に沿って変位可能に係合させ、この変位に応じて前記上板部に対する付勢力を発生させる変位支持部が形成された側壁部とを備え、
    前記蓋部は、前記上板部が前記枠体から離間して支持されることを特徴とする、シールドケース。
  2. 前記蓋部は、前記外部部品との接触によって前記上板部が押圧され、この押圧による前記側壁部の変位に応じて、前記側壁部が前記外部部品に向けて前記上板部に付勢することを特徴とする、請求項1に記載のシールドケース。
  3. 前記変位支持部および前記支持部は、支持凸部と、該支持凸部と嵌合する支持凹部とが組み合わされて形成され、
    前記支持凹部は、前記支持凸部を係止させる係止部と、前記支持凸部よりも狭小に形成され、前記蓋部の変位によって前記支持凸部の一部に接触して前記支持凸部を前記係止部側に導くガイド部とを備えることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のシールドケース。
  4. 前記支持凹部は、前記蓋部の変位距離の増加に応じて、前記支持凸部に係合する幅を狭小化して、前記蓋部に対する付勢力が設定されることを特徴とする、請求項3に記載のシールドケース。
  5. 電子部品が実装された基板と、
    前記基板に設置され、実装された前記電子部品の周囲を囲む枠体と、該枠体を覆う蓋部とにより前記電子部品をシールドするシールドケースと、
    前記シールドケースの上面側に配置され、前記シールドケースの一部に接触させる外部部品と、
    を備え、
    前記枠体は、前記蓋部に接触して支持する支持部が形成され、
    前記蓋部は、前記枠体の上面側を覆い前記外部部品に接触させる上板部と、前記枠体の前記支持部に沿って変位可能に係合させ、この変位に応じて前記上板部に対する付勢力を発生させる変位支持部が形成された側壁部とを備え、
    前記蓋部は、前記上板部が前記枠体から離間して支持されることを特徴とする、電子機器。
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