JP6082014B2 - 計測システム、計測方法 - Google Patents

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Description

本発明は、計測装置によって計測した部分的な形状を統合する技術に関する。
物体の3次元形状は、対象物体に照射したレーザ光が反射して戻ってくるまでの時間に基づき算出した距離から3次元的な形状を求める3次元形状計測装置を用いて計測することができる。しかし、対象物体が複雑な形状でありレーザ光が直接届かない部位がある場合や、対象物体の規模が大きく3次元形状計測装置の測定範囲を超えてしまう場合は、1度の計測のみで対象形状全体を計測できないことがある。その場合は被計測領域が対象形状全体を覆うように、複数の地点から繰り返し計測を実施し、計測した部分的な形状同士を張り合わることにより、1つの形状モデルを作成する。
3次元形状計測装置によって計測された形状は、計測地点を中心とし測定方向を基準とする座標系の下で表現されている。そのため各地点において測定した形状はそれぞれ異なる座標系で表されていることになるので、測定データを直接的に張り合わせることはできない。これらを張り合わせるためには、各部分形状に係る測定データを同一の座標系に変換する必要がある。具体的には、各測定データを回転および並進して座標系を一致させる座標変換量を求める必要がある。
下記特許文献1には、座標変換量を求めるため、対象物体上に設置した反射マーカを用いる方法が記載されている。マーカとは、レーザ光を反射した際の減衰率が他の物体より低く、反射光の強度によって計測した形状に基づきマーカ形状とマーカ以外の形状を容易に分離できるようにするためのものである。各計測地点において共通して計測する領域に、あらかじめ複数個のマーカを設置しておき、各地点から計測対象物の3次元形状とともにマーカを計測する。続いて、異なる地点から計測した同じマーカを対応付け、変換後の座標系においてマーカ同士の位置が一致するような座標変換量を求める。
マーカと計測対象物の3次元形状はともに計測地点を中心とした同じ座標系で表されるので、上記のようにして求めたマーカの座標変換量を計測対象物の3次元形状にも適用することにより、複数の地点において計測した部分形状を同一の座標系に変換し、各形状を張り合わせることができる。
特開2003−83739号公報
対象物体上に設置したマーカを用いて複数の形状を張り合わせる際に、異なる地点から計測した所定のマーカの位置が変換後の座標系において一致しているかどうかを判定するためには、マーカ上の1点(例えば、中心点を用いる)の位置の差異を利用する必要がある。そのため、マーカ上の所定の1点を計測する必要があるが、マーカの設置位置は一般的に未知であるため、マーカ上の所定の1点のみに限定して計測を実施することはできない。そこで特許文献1では、比較対象とするマーカ上の1点の位置を高精度に決定するため、マーカの形状全体を計測し、その重心などを比較対象としている。そのため、1つのマーカ毎に、マーカの形状全体を把握するのに十分な回数の計測が必要であり、計測時間が長くなる傾向がある。
さらに、マーカは計測対象物を遮らないようにするため、また運用上の利便性のため、一般的に小型のものが用いられる。そのため、マーカ全体の形状を高精度に把握するためには非常に高い密度でレーザを照射してマーカを計測する必要がある。一方で、計測対象物の計測密度はマーカ周辺の計測密度よりも低くてよい場合もあるため、計測対象物の形状計測をした後に、マーカ周辺のみを高密度で計測することにより、現実的な計測時間でマーカの全体形状を把握できるようにする手法が用いられる。そのため、マーカ周辺に集中してレーザを照射する機構が必要である。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、マーカ周囲を集中的に計測することなくかつ少ない計測時間で、複数の場所から計測したマーカ同士を互いに対応付けることができる技術を提供することを目的とする。
本発明に係る計測システムは、マーカを包含する空間領域の形状を特定する幾何学的パラメータを求め、複数の場所それぞれにおいて取得したマーカに対応する幾何学的パラメータが座標変換後において互いに一致するように、座標変換を実施する。
本発明に係る計測システムは、マーカそのものの形状を座標変換の前後において対応付けることに代えて、マーカを含む空間領域の幾何学的パラメータを一致させるように座標変換を実施する。これにより、マーカ周囲を集中的に計測することなくかつ少ない計測時間で、複数の地点から計測したマーカを互いに対応付けることができる。
上記した以外の課題、構成、および効果は、以下の実施形態の説明により明らかになるであろう。
壁面上に配置された平面状マーカの位置を計測する様子を示す上面図である。 実施形態1に係る計測装置10が計測を実施する計測対象空間の斜視図である。 計測装置10の機能ブロック図である。 計測部100としてレーザ距離センサを用いた場合における計測の様子を示す図である。 マーカ13の形状が平面状である場合におけるマーカ13の設置例を示す図である。 レーザ距離センサを用いた場合の計測領域の例を示す上面図である。 複数の地点から計測を実施している様子を示す上面図である。 形状統合部109が各計測情報120を1つに統合する様子を示す図である。 計測装置10の全体動作を示すフローチャートである。 座標変換量計算部107が各計測情報120に対する座標変換量を求める処理を説明するフローチャートである。 マーカ抽出部102が計測情報120からマーカ13の計測結果と計測対象物14の計測結果をそれぞれ抽出する様子を示す図である。 複数地点から計測したマーカ13を互いに対応付ける様子を示す図である。 座標変換量計算部107が座標変換量を算出する処理を説明するフローチャートである。 実施形態2に係る計測装置10の機能ブロック図である。 円柱形状のマーカ13を例示する図である。 複数の小さなマーカ1600の集合によって平面形状を代用した例を示す図である。
<本発明の基本的な考え方>
以下ではまず本発明の基本的な考え方を説明し、その後に本発明の実施形態に係る計測システムの具体的な構成について説明する。
本発明においては、形状計測センサを用いて3次元形状モデルを構築する際に、複数地点から計測した計測データを、空間内にあらかじめ設置したマーカを利用して統合することにより、計測対象物の全体形状をモデル化する。そのため、各地点において計測した計測データを統合する際に、マーカを基準として各計測データの座標系を一致させる座標変換を実施する必要がある。
図1は、壁面上に配置された平面状マーカの位置を計測する様子を示す上面図である。図1(a)において、計測装置は壁面上に設置された平面状マーカの位置を計測し、図1(b)において別の場所から同じ平面状マーカの位置を計測する。図1(a)(b)それぞれにおいて計測したマーカを互いに対応付けるため、従来技術においては、マーカ周辺を重点的に計測してマーカの位置を正確に特定する。
これに対し本願発明者は、図1(a)(b)それぞれの座標系を一致させるためには、必ずしもマーカそのものの位置を特定する必要はないことを見出した。図1に示す例においては、各マーカが配置されている空間領域を包含する平面(図1の点線)を特定し、その平面が互いに一致するように座標変換を実施すれば、マーカの位置もこれにともなって一致すると考えられる。図1は2次元座標系における例であるため、2つのマーカそれぞれを包含する各平面を特定し、各平面が互いに一致するように座標変換すれば、これにともなってマーカの位置も一致する。同様に3次元座標系においては、高さ方向の平面を特定するマーカを追加して3つの平面が一致するように座標変換を実施すればよい。
上記手法によれば、マーカそのものの位置を正確に特定する必要はなく、マーカを包含する空間領域を特定する幾何学的パラメータ(図1の例においては、点線で表す平面を特定する数式の係数)を求め、各計測場所についての幾何学的パラメータが互いに一致するように座標変換すればよい。マーカを包含する空間領域を特定する幾何学的パラメータを求めるためには、例えば直線を特定する際には2点を計測すれば足り、平面を特定する最には3点を計測すれば足りるので、計測回数と時間を大幅に削減することができる。
例えばマーカの形状として平面形状を用いた場合、マーカを包含する平面を特定する幾何学的パラメータは、マーカ上の少なくとも3点を計測すれば求めることができる。各計測場所における計測結果に基づく上記幾何学的パラメータが一致するような座標変換量を求めることにより、各計測場所において取得した計測データの座標系を一致させることができる。
<実施の形態1>
図2は、本発明の実施形態1に係る計測装置10が計測を実施する計測対象空間の斜視図である。計測対象空間には、マーカ13と計測対象物14が設置されている。計測装置10は、マーカ13と計測対象物14それぞれの位置および形状を計測する。本実施形態1では、マーカ13は平面状であるものとするが、幾何構造が既知である形状であれば、平面以外の形状を有するマーカ13を用いることもできる。平面以外の形状については後述する。
マーカの形状として平面形状を用いる場合、計測を実施する前に、まず図1に示すようにマーカ13を計測対象空間に設置する。このとき、各マーカ13が平行にならないように、かつ3つ以上のマーカ13を設置する。向きが平行でいないマーカが3つ以上ある場合は、4つ目以降のマーカは向きが平行になっていても構わない。
図3は、計測装置10の機能ブロック図である。計測装置10は、計測部100、計測情報記憶部101、マーカ抽出部102、座標変換量記憶部103、初期変換量入力部104、マーカ座標変換部105、マーカ対応計算部106、座標変換量計算部107、形状座標変換部108、形状統合部109、モデル作成部110、モデル出力部111を備える。計測部100以外の機能部を別装置上に配置し、両者の間で計測結果を送受信するようにしてもよい。
計測部100は、計測対象物14およびマーカ13の位置と形状をそれぞれ計測する。計測情報記憶部101は、計測部100が取得した計測結果を計測情報120として記憶する。マーカ抽出部102は、計測情報記憶部101が保持している計測情報120からマーカ13に関する計測結果と計測対称物14に関する計測結果を分離する。座標変換量記憶部103は、計測情報120に対して座標変換を実施する際の座標変換量121を記憶する。初期変換量入力部104は、座標変換量計算部107が座標変換量を求める過程において使用する座標変換量の初期値を入力する。マーカ座標変換部105は、マーカ13の計測情報120を座標変換した後の座標値を求める。マーカ対応計算部106は、異なる計測場所から計測したそれぞれの計測情報120における同一のマーカ同士を対応付ける。座標変換量計算部107は、異なる計測場所から計測したそれぞれの計測結果の座標系が一致するような座標変換量を求める。形状座標変換部108は、計測対象物14の計測情報120を座標変換した後の座標値を求める。形状統合部109は、異なる計測場所から計測したそれぞれの計測情報120を座標変換した結果を集約して1つの計測結果として統合する。モデル作成部110は、形状統合部109が統合した計測結果から3次元モデルを作成する。モデル情報出力部111は、モデル作成部110が作成したモデル情報を出力する。本実施形態1における「座標系変換部」は、座標変換量計算部107がこれに相当する。
計測部100は、例えばレーザ距離センサやソナーセンサを用いて構成され、計測装置10と対象物の間の距離を計測することにより、対象物の形状を得ることができる。その他の計測手法を用いる装置を採用することもできる。計測結果は計測情報120として出力される。
計測情報120は、計測部100が取得した周囲の形状情報および輝度値情報を示すデータである。マーカ13の素材として再帰性反射材を用いることにより、マーカ抽出部102は輝度値情報に基づきマーカ13と計測対象物14を分離することができる。マーカ13の種類としては、マーカ抽出部102がマーカ13と計測対象物14を分離できるものであればよく、マーカ13の素材は再帰性反射材に限られるものではない。例えば、マーカ13の色、模様、形などに特徴を持たせ、マーカ抽出部102がそれを利用することにより、マーカ13と計測対象物14を分離するようにしてもよい。
座標変換量121は、計測情報120の座標系を座標変換する際の変換量を表すデータであり、変換後の座標系に対する計測地点の位置と向きを表す。座標変換量121の初期値は、変換後の各座標系が概ね一致する程度の変換量として、例えば手動入力や精度の粗い位置計測データによって与えることができる。初期変換量入力部104は、例えばGPSおよび電子コンパスから取得した各計測地点の座標情報に基づき求めた初期変換量を求め、あるいはユーザインタフェースを介して入力された初期変換量を受け取って、座標変換量121として格納する。ただし、GPSや電子コンパスによって求めた位置に基づき初期変換量を指定すると、その精度はGPSや電子コンパスの精度に左右され、座標系を正確に一致させることは難しい。手動入力した場合も同様である。したがってこれらの変換量は、あくまでも初期値として用いる。
形状統合部109が出力する統合結果は、例えば計測部100がレーザ距離センサである場合は点の集合として表されている。モデル作成部110は、形状統合部109が出力する統合結果を、ユーザが所望する形式(例えばCAD形式など)に変換し、3次元形状の可視モデルとして出力する。
マーカ抽出部102、初期変換量入力部104、マーカ座標変換部105、マーカ対応計算部106、座標変換量計算部107、形状座標変換部108、形状統合部109、モデル作成部110、モデル出力部111は、これらの機能を実現する回路デバイスなどのハードウェアを用いて構成することもできるし、これらの機能を実装したソフトウェアをCPU(Central Processing Unit)などの演算装置が実行することによって構成することもできる。計測情報記憶部101と座標変換量記憶部103は、ハードディスク装置などの記憶装置を用いて構成することができる。これら記憶部は一体的に構成してもよい。
図4は、計測部100としてレーザ距離センサを用いた場合における計測の様子を示す図である。計測部100は、下記数1に示すように、周囲の形状の座標値p=(x,y,z)を得る。計測点の数を合計N個とし、pはその中のi番目のデータである。
Figure 0006082014
レーザ距離センサは、周囲に赤外線レーザを照射し、各方向に存在する物体に当たったレーザの反射光を受光し、照射から受光までの時間差に基づき、物体までの距離を計測する。レーザ距離センサは、パン方向θおよびチルト方向φそれぞれについて、計測方向を角度分解能δθおよびδφずつ変化させながら計測を実施する。i番目のデータの計測方向をθおよびφとし、計測した距離をdとすると、距離と方向の組み合わせ(d,θ,φ)が、レーザ距離センサを中心とした極座標系で表される計測対象物14の相対的な位置となる。図5において、矢印がレーザを表し、矢印の終端が被計測点となる。
極座標系で表された位置(d,θ,φ)から直交座標系p=(x,y,z)への変換は、下記数2にしたがって実施する。変換後の直交座標系における座標値p=(x,y,z)も、極座標系と同様にレーザ距離センサを中心とした計測対象物14の相対的な位置であるため、レーザ距離センサの位置を原点、レーザ距離センサの向きを例えばx軸方向とした座標系で表されている。
Figure 0006082014
図5は、マーカ13の形状が平面状である場合におけるマーカ13の設置例を示す図である。マーカ13を包含する平面を特定するため、マーカ13は、計測部100が少なくともマーカ13表面上の3点以上にレーザを照射することができる大きさを有し、同条件でレーザを照射することができる範囲内に設置する必要がある。マーカ13のサイズが大きいほど、計測部100がマーカ13に照射するレーザの本数が増え、より高精度にマーカ13の形状を計測できるので望ましい。また、3次元座標系においては、向きが互いに平行ではない3つ以上のマーカ13を設置する必要がある。向きが平行ではないマーカ13が3つ以上ある場合においては、4つ目以上のマーカ13は他のマーカ13と向きが平行になっていても構わない。
マーカ13は、上記条件を満たす限りにおいて、計測対象空間内の任意の平らな場所に設置することができる。図5に示す設置例においては、マーカ13−4およびマーカ13−5はマーカ13−1と平行であるが、マーカ13−1、マーカ13−2およびマーカ13−3の3つのマーカが、互いに平行ではない位置関係で設置されているため、上記条件は満たされている。マーカ13の設置位置や大きさなどは未知でもよい。
本実施形態1ではマーカ13が平面状であるものとしたが、マーカ13の形状は平面に限るものではなく、幾何学的構造が既知であればよい。例えば線分形状、円柱形状、円錐形状、球形状などを採用することができる。また、計測装置10がマーカ13の種類を判別するマーカ推定部を備える場合は、異なる形状のマーカ13を同時に設置してもよい。マーカ推定部は、例えばマーカ13の頂点個数などに基づきマーカ13の種類を推定することができる。
図6は、レーザ距離センサを用いた場合の計測領域の例を示す上面図である。ここでは説明のため、上から平行投影したオルソ座標系で図示することとする。計測部100を地点600に設置した場合、レーザは各矢印601の方向に照射される。地点600から計測を実施すると、障害物602の背後の領域603にはレーザが届かない。このように計測可能な領域は計測地点から直接レーザの届く領域に限られ、図6の場合の計測領域は掛線領域のみとなる。
図7は、複数の地点から計測を実施している様子を示す上面図である。前述したようにレーザ距離センサの計測は、レーザが直接届く領域のみしか計測できない。そこで、1地点からの計測のみでは計測対象空間の全領域に直接レーザが届かない場合には、複数の地点から計測することにより、計測対象空間全体を計測する。
例えば、図7の上部地点700から計測した場合は、図7の下部領域は計測できないため、計測結果701に示すように計測対象空間内の上部領域の計測結果のみが得られる。さらに、下部地点710から別途計測することにより、計測結果711に示すように上部地点700から計測できなかった下部領域の形状を得ることができる。
図8は、形状統合部109が各計測情報120を1つに統合する様子を示す図である。ここでは図7に示した計測例を用いて説明する。
レーザ距離センサによって計測できる計測結果は、先述の数2に示すように、計測地点を中心とした座標系で表される。そのため、計測結果701と711はそれぞれ座標系が異なる。具体的には、計測結果701においては上部地点700が座標軸原点となっており、計測結果801においては下部地点710が座標軸原点となっている。
これらの座標系の下で取得した計測結果形状を1つに統合するためには、各座標系を統合後の座標系に変換する変換量を各計測結果に与えればよい。図8に示す例においては、計測結果701と711を、計測結果802の座標系に変換することにより、計測対象空間全体を1つのモデルとして表すことができる。
座標変換量は、座標軸の回転を定義する回転行列Rと座標軸の並進を定義する並進ベクトルtによって表される。回転行列Rは統合後の座標系に対する相対的な回転を示し、3×3行列で表される。並進ベクトルtは統合後の原点に対する相対的な位置であり、3次元ベクトルで表される。統合前の計測情報120の座標値pから統合後の座標系における座標値p’への変換式は、下記数3によって表される。
Figure 0006082014
図9は、計測装置10の全体動作を示すフローチャートである。以下、図9の各ステップについて説明する。
(図9:ステップS900)
ユーザは、計測を実施する前に、あらかじめ計測対象空間内にマーカ13を複数設置しておく。マーカ13の形状が平面状である場合は、各マーカ13の向きが平行にならないように、3つ以上のマーカ13を設置する。向きが平行でないマーカが4つ以上設置される場合は、4つ目以降のマーカは、他のマーカ13と向きが平行でも構わない。
(図9:ステップS901)
計測部100は、周囲の形状を計測する。本ステップにおいて、前記条件を満たした3つ以上のマーカ13を計測する必要がある。実際の運用においては、下記ステップS902により、必要なマーカ13を全て計測完了したか否かを判定することができると考えられる。
(図9:ステップS902)
計測部100は、計測対象領域を計測し終えたかどうかを判断する。具体的には、計測した領域が計測対象領域を十分な計測密度で覆っているかどうかなどに基づいて判断することができる。本ステップは、作業者が判断することによって実施してもよいし、それまでに得られた計測情報120のみでモデル作成部110が仮の3次元モデルを作成し、未計測領域の有無を確認することにより、自動的に判定するようにしてもよい。計測し終えた場合はステップS904へスキップし、計測が不十分である場合はステップS903へ進む。
(図9:ステップS903)
計測部110は、計測場所を変更してステップS901に戻り、再度計測を実施する。計測場所の変更先としては、未計測領域を計測できる地点であって、かつ他の計測地点から計測したマーカ13が、次に計測する地点においても共通して計測できる地点であることが望ましい。
(図9:ステップS904)
座標変換量計算部107は、複数の計測場所から取得した計測情報120の座標系が互いに一致するような座標変換量を算出する。必要に応じて、後述の図10で説明するように、マーカ13の座標変換結果が複数の計測場所について互いに一致するか否かを補助的な判定条件とすることもできる。
(図9:ステップS905〜S906)
形状統合部109は、座標変換量計算部107が算出した座標変換量に基づき、各計測場所から取得した計測情報120を統合する(S905)。モデル作成部110はその統合結果を用いて3次元モデルを作成し、モデル情報出力部111はそのモデル情報を出力する(S906)。
図10は、座標変換量計算部107が各計測情報120に対する座標変換量を求める処理を説明するフローチャートである。本フローチャートは、図9のステップS904に相当するものである。ここでは、複数の計測地点からの計測情報120が十分に得られているものとする。以下、図10の各ステップについて説明する。
(図10:ステップS1000)
マーカ抽出部102は、計測情報120から、マーカ13の計測結果とそれ以外の計測結果を分離する。本実施形態1においては、マーカ13の計測結果のみを用いて座標変換量を求めることとする。マーカ13の計測結果とその他の計測結果を併用する動作例については実施形態2で説明する。
(図10:ステップS1001)
マーカ座標変換部105は、マーカ13の計測結果および初期変換量入力部104より入力した座標変換量の初期値を用いて、マーカ13の座標値を統合後の座標系における座標値に変換する。
(図10:ステップS1002)
マーカ対応計算部106は、異なる計測地点から共通して計測した同一のマーカ13同士を対応付ける。例えば、座標変換後の距離または形状が最も近いマーカ13同士は、同一のマーカ13であると判断して対応付けることができる。あるいはユーザが手動で対応付けるようにしてもよい。
(図10:ステップS1003)
座標変換量計算部107は、マーカ13の座標値およびステップS1002で求めたマーカ13の対応関係を用いて、統合後の座標系において対応するマーカ13の位置および形状が一致するような座標変換量を算出する。本ステップの詳細は、後述の図13で改めて説明する。
(図10:ステップS1004)
座標変換量計算部107は、座標変換後のマーカ13が互いに十分に一致しているか否かを判定する。マーカ13が十分に一致していた場合は、これまでに求めた変換量を最適な座標変換量121として座標変換量記憶部103に格納する。マーカ13が十分に一致していなかった場合には、計算した変換量を初期変換量と置き換えてS1001に戻り、変換量が収束し適切な変換量が求まるまで同様の処理を繰り返す。
(図10:ステップS1000〜S1004:補足)
本発明は、原則としてマーカ13を包含する空間領域(本実施形態1では平面)が複数の計測場所について互いに一致するような座標変換量を求めればよい。したがって、本フローチャートで説明したマーカ13同士を互いに一致させる処理は予備的なものであり、ステップS904においてマーカ13を包含する空間領域を互いに一致させるのみで処理を完了してもよい。
図11は、マーカ抽出部102が計測情報120からマーカ13の計測結果と計測対象物14の計測結果をそれぞれ抽出する様子を示す図である。図11に示す例では、計測対象空間1100に対してあらかじめ平面形状のマーカ13を設置しておく。マーカ抽出部102は、計測情報120からマーカ13の計測結果とマーカ以外(計測対象物14)の計測結果を分離する。
計測対象物14の計測結果を計測結果1101に、マーカ13の計測結果を計測結果1102にそれぞれ示す。本実施形態1においてレーザ距離センサは、計測方向を角度δθおよびδφずつ変化させながら計測を実施するため、計測結果は点の集合となる。また、マーカ13を抽出するため、レーザ距離センサは位置情報に加えて輝度値情報も同時に取得する。マーカ13の素材として再帰性反射材を用いることにより、マーカ抽出部102は輝度値が高い計測結果を抽出することにより、マーカ13の計測結果をその他の計測結果から分離することができる。
図12は、複数地点から計測したマーカ13を互いに対応付ける様子を示す図である。計測部100が計測し、マーカ抽出部102が抽出して得たマーカuを、マーカ座標変換部105によって統合先の座標系に変換する。地点1200で計測したマーカ13の計測結果を計測結果1201に示し、地点1200とは異なる地点1210で計測したマーカ13の計測結果を計測結果1211に示す。各マーカ13の座標値を統合後の座標に変換することにより、対応付け結果1220に示すように1つの座標系で表すことができる。変換後のマーカ座標値を用いて同一のマーカ13を対応付けるため、統合後の座標系において最も距離の近いマーカ13の組み合わせや、形状が似ているマーカ13の組み合わせを、対応1221のように対応付ける。
図13は、座標変換量計算部107が座標変換量を算出する処理を説明するフローチャートである。本処理は図10のステップS1003に相当する。マーカ13に対応する点集合を包含する平面の数式は、一般に下記数4のように表される。座標変換量計算部107は、座標変換前の各マーカ13を包含する平面を特定する数式パラメータ(a,b,c)を求める。異なる計測場所から計測した計測情報120の座標系を座標変換によって一致させるためには、各計測場所において計測したマーカ13を包含する平面の数式パラメータ(a,b,c)が座標変換後に一致するような座標変換量を求めればよい。以下、図13の各ステップについて説明する。
Figure 0006082014
(図13:ステップS1300)
座標変換量計算部107は、マーカ抽出部102が計測情報120から抽出したマーカ座標、マーカ対応計算部106が求めたマーカ13の対応関係、座標変換量記憶部が記憶している座標変換量121を取得する。図10のフローチャートにおける初回計算時においては、初期変換量入力部104が取得した初期変換量を座標変換量121として入力する。図10のフローチャートにおけるS1004の判定により再計算をする場合においては、前回の計算で求めた座標変換量を座標変換量121として入力する。
(図13:ステップS1301)
座標変換量計算部107は、ステップS1300で取得した各データを用いて、各計測場所におけるマーカ13の座標を座標変換して得られる座標の一致度を求める。この一致度は、各計測場所におけるマーカ13を包含する平面を座標変換した後に各平面がどの程度一致するかを表す。これは、各平面を特定する数式パラメータ(a,b,c)の2乗和によって表すことができる。完全一致したとき、この2乗和は0になる。例えば計測値点uにおけるマーカuを座標変換した後の平面を特定する数式パラメータを(a,b,c)とし、計測値点vにおけるマーカvを座標変換した後の平面を特定する数式パラメータを(a,b,c)とすると、下記式5に示す最小2乗法により、各計測値点における各平面を一致させるような座標変換量を求めることができる。具体的には、数5に示す最小2乗和を数値微分または解析微分することによって勾配を求め、いわゆる勾配法を用いて一致度を最大化させることができる。その他、ニュートン法や共役勾配法などの最小・最大化手法を用いることもできる。
Figure 0006082014
(図13:ステップS1302)
座標変換量計算部107は、ステップS1301で求めた勾配に基づき、各計測地点におけるマーカを包含する平面の一致度が増えるように、座標変換量を更新する。各数式パラメータについての勾配値を(g,g,g)とすると、本ステップにおける更新量は下記数6で表すことができる。係数λは一致度が増えるように十分小さな値とする。
Figure 0006082014
(図13:ステップS1303)
座標変換量計算部107は、ステップS1302で更新した一致度と前回の一致度との間の差分が十分小さいかどうかに基づき、一致度が収束しているか否かを判定する。一致度が収束している場合は、その変換量を最適な変換量として出力する。一致度が収束していない場合は、ステップS1300に戻って同様の処理を繰り返す。
<実施の形態1:まとめ>
以上のように、本実施形態1に係る計測システムによれば、従来の点マーカのようにマーカ13の詳細な全体形状を計測するために計測を多数繰り返すことなく、マーカ13を包含する空間領域を特定する数式パラメータを一致させるのみで、異なる計測地点の座標系を一致させることができる。
<実施の形態2>
実施形態1においては、マーカ13の計測結果のみを用いて、異なる計測値点における座標系を座標変換によって一致させている。そのため、先に説明した条件を満たすようにマーカ13をあらかじめ設置しておく必要がある。また、同条件を満たすマーカ13を計測できるような位置において計測を実施する必要がある。しかし一般には、必ずしも同条件を満たすようにマーカ13を設置できるとは限らず、また同条件を満たすマーカ13を必要個数だけ計測できるとも限らない。
そこで本発明の実施形態2では、マーカ13の計測結果と計測対象物14の計測結果を併用して不足するマーカ13を補完することにより、マーカ13の個数や設置状態が同条件を満たさない場合や、十分な数のマーカ13を計測できないような状況においても、実施形態1と同様の効果を発揮するための構成例を説明する。
図14は、本実施形態2に係る計測装置10の機能ブロック図である。本実施形態2に係る計測装置10は、実施形態1で説明した構成に加えて、形状座標変換部112と形状対応計算部113を備える。
形状座標変換部112は、マーカ抽出部102が計測情報120から分離した計測対象物14の計測結果に対して、マーカ座標変換部105と同様の座標変換を実施する。形状対応計算部113は、異なる計測地点において計測した同一の計測点を、マーカ対応計算部106と同様に互いに対応付ける。点の座標計算については、形状座標変換部108と同様の処理とする。点の対応付けについては、統合後の座標系において、最も距離が近い点同士を対応付ける。座標変換量計算部107は、対応点間の2乗距離和を実施形態1の数5で説明した最小2乗和と併用して座標変換量を求める。
形状座標変換部112と形状対応計算部113は、これらの機能を実現する回路デバイスなどのハードウェアを用いて構成することもできるし、これらの機能を実装したソフトウェアをCPUなどの演算装置が実行することによって構成することもできる。
<実施の形態3>
実施形態1〜2では、マーカ13は平面形状であるものとしたが、その他の形状のマーカ13を用いることもできる。マーカ13の形状は幾何学的な構造が既知であればよく、平面以外にも線、円柱、円錐、球などの形状を用いることができる。
図15は、円柱形状のマーカ13を例示する図である。円柱形状のマーカ13を包含する円柱領域を特定する数式は、一般に下記数7のように表される。座標変換量計算部107は、数4に代えて数7を用い、数5に代えて数7の各パラメータを最小2乗法により求めればよい。このようにマーカ13の形状は、マーカを包含する空間領域の幾何学的構造を数式パラメータ化して表すことができるものであればよい。
Figure 0006082014
図16は、複数の小さなマーカ1600の集合によって平面形状を代用した例を示す図である。マーカ13が平面状である場合、十分な数のレーザを照射できるような大きさが必要であるため、広い壁のような領域にしか設置することができず、利用範囲が限定される。そこで、平面状のマーカ13を配置したと仮定した平面上に小さなマーカ1600を3つ以上配置し、これらを仮想的にマーカ13として取り扱うことができる。
例えば、図16に示す台車のような平坦ではない場所にも、小さなマーカ1600であれば比較的容易に設置することができる。この場合、マーカ抽出部102は、近傍に配置されたマーカ1600同士を組み合わせて1つのマーカ13とみなすようにすればよい。さらに、マーカ1600を設置するのに適した物体が周囲に無い場合には、マーカ1600を設置した衝立を計測対象空間内に新たに設置してもよい。
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。上記実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることもできる。また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることもできる。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成を追加・削除・置換することもできる。
上記各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部や全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリ、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に格納することができる。
10:計測装置、13:マーカ、14:計測対象物、100:計測部、101:計測情報記憶部、102:マーカ抽出部、103:座標変換量記憶部、104:初期変換量入力部、105:マーカ座標変換部、106:マーカ対応計算部、107:座標変換量計算部、108:形状座標変換部、109:形状統合部、110:モデル作成部、111:モデル出力部、112:形状座標変換部、113:形状対応計算部。

Claims (15)

  1. 計測対象空間内に設置されたマーカの位置を計測する計測部と、
    前記計測部が前記計測対象空間内の複数の場所において前記マーカの位置を計測して取得した複数の計測データを座標変換することにより、前記複数の計測データを、同じ座標系の下で計測した計測データに変換する座標系変換部と、
    を備える計測システムであって、
    前記座標系変換部は、
    前記計測部による計測結果に基づき、前記計測対象空間内において前記マーカを包含する空間領域を特定する幾何学的パラメータを求め、
    前記複数の場所それぞれにおいて取得した前記マーカに対応する前記幾何学的パラメータが前記座標変換後において互いに一致するように、前記座標変換を実施し、
    前記計測システムはさらに、
    前記座標変換によって得られる、前記複数の場所それぞれにおいて取得した前記複数の計測データを、同じ座標系における1つの計測結果として統合する、形状統合部を備える
    ことを特徴とする計測システム。
  2. 前記マーカは平面状に形成されており、
    前記計測部は、前記マーカの表面上の少なくとも3点の位置を計測し、
    前記座標系変換部は、
    前記計測部が計測した少なくとも3点の前記表面上の位置を用いて、前記マーカを包含する平面を特定する前記幾何学的パラメータを求め、
    前記複数の場所それぞれにおいて取得した前記マーカを包含する前記平面を特定する各前記幾何学的パラメータが前記座標変換後において互いに一致するように、前記座標変換を実施する
    ことを特徴とする請求項1記載の計測システム。
  3. 前記計測部は、前記マーカの位置とその他の物体の形状を併せて計測し、
    前記計測システムは、前記計測部が取得した前記計測データから前記マーカの座標を抽出するマーカ抽出部を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の計測システム。
  4. 前記計測システムは、
    前記座標系変換部が実施する座標変換に合わせて、前記計測部が前記複数の場所においてそれぞれ計測した前記物体の形状を座標変換する形状座標変換部を備え、
    前記形状統合部は、
    前記形状座標変換部が取得した前記複数の場所における前記座標変換後の前記物体の形状を統合する
    ことを特徴とする請求項3記載の計測システム。
  5. 前記計測システムは、
    前記形状統合部が取得した前記統合後の前記物体の形状を用いて可視モデルを作成するモデル作成部を備える
    ことを特徴とする請求項4記載の計測システム。
  6. 前記計測システムは、
    前記複数の場所において前記計測部がそれぞれ計測した前記マーカの位置を相互に対応付けるマーカ対応計算部を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の計測システム。
  7. 前記計測システムは、
    前記座標系変換部が実施する座標変換に合わせて、前記計測データが記述する前記マーカの座標を変換するマーカ座標変換部を備え、
    前記マーカ座標変換部は、
    前記マーカ対応計算部が相互に対応付けた前記マーカの位置をそれぞれ座標変換し、 前記座標系変換部は、
    前記幾何学的パラメータに加えて、前記マーカ座標変換部が変換した前記マーカの座標が前記座標変換後において互いに一致するように、前記座標変換を実施する
    ことを特徴とする請求項6記載の計測システム。
  8. 前記計測システムは、
    前記座標系変換部が前記座標変換を実施する際の初期変換量を入力する初期変換量入力部を備え、
    前記座標系変換部は、
    前記初期変換量入力部が受け取った前記初期変換量を前記座標変換の初期値として前記座標変換を実施し、
    前記複数の場所それぞれにおいて取得した前記マーカに対応する前記幾何学的パラメータが前記座標変換後において互いに一致するまで、前記初期変換量を更新しながら前記座標変換を繰り返し実施する
    ことを特徴とする請求項1記載の計測システム。
  9. 前記初期変換量入力部は、
    GPSまたは電子コンパスを用いて前記複数の場所の座標を前記初期変換量として用いることにより、前記座標系変換部による座標変換後の前記幾何学的パラメータが前記複数の場所それぞれについて互いに一致するような前記初期変換量を自動設定する
    ことを特徴とする請求項8記載の計測システム。
  10. 前記計測システムは、
    前記計測部が前記複数の場所においてそれぞれ計測した前記物体の形状を互いに対応付ける形状対応計算部を備える
    ことを特徴とする請求項3記載の計測システム。
  11. 前記計測システムは、
    前記座標系変換部が実施する座標変換に合わせて、前記計測データが記述する前記物体の形状を変換する形状座標変換部を備え、
    前記形状座標変換部は、
    前記形状対応計算部が相互に対応付けた前記物体の形状をそれぞれ座標変換し、
    前記座標系変換部は、
    前記幾何学的パラメータに加えて、前記形状座標変換部が変換した前記物体の形状が前記座標変換後において互いに一致するように、前記座標変換を実施する
    ことを特徴とする請求項10記載の計測システム。
  12. 前記マーカのうち少なくともいずれかは、円柱形状、円錐形状、または球状である
    ことを特徴とする請求項1記載の計測システム。
  13. 前記マーカは点状に形成され、複数の前記マーカの集合によって幾何学的形状を表すように配置されている
    ことを特徴とする請求項1記載の計測システム。
  14. 前記計測対象空間内には、それぞれ異なる形状を有する複数種類の前記マーカが配置されており、
    前記計測システムは、前記マーカの種類を推定するマーカ推定部を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の計測システム。
  15. 計測対象空間内に設置されたマーカの位置を計測する計測ステップ、
    前記計測ステップで前記計測対象空間内の複数の場所において前記マーカの位置を計測することにより取得した複数の計測データを座標変換することにより、同じ座標系の下で計測した計測データにそれぞれ変換する座標系変換ステップ、
    を有する計測方法であって、
    前記座標系変換ステップでは、
    前記計測ステップにおける計測結果に基づき、前記計測対象空間内において前記マーカを包含する空間領域を特定する幾何学的パラメータを求め、
    前記複数の場所それぞれにおいて取得した前記マーカに対応する前記幾何学的パラメータが前記座標変換後において互いに一致するように、前記座標変換を実施し、
    前記計測方法はさらに、
    前記座標変換によって得られる、前記複数の場所それぞれにおいて取得した前記複数の計測データを、同じ座標系における1つの計測結果として統合する、形状統合ステップを有する
    ことを特徴とする計測方法。
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