JP6081070B2 - 核酸検出カセット及び核酸検出装置 - Google Patents

核酸検出カセット及び核酸検出装置 Download PDF

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本発明の実施形態は、前処理工程に続く標的核酸の検出を全自動で処理することに適する核酸検出カセット及び核酸検出装置に関する。
近年の遺伝子工学の発展に伴い、医療分野では、遺伝子により病気の診断あるいは予防が可能となりつつある。この様な診断は、遺伝子診断と称せられ、遺伝子診断によって、病気の原因となるヒトの遺伝子欠陥あるいは変化を検出して病気の発症もしくは極めて初期段階での病気の診断あるいは病気の予測を行うことができる。また、ヒトゲノムの解読と共に、遺伝子型と疾病との関連に関する研究が進み、各個人の遺伝子型に合わせた治療(テーラーメイド医療)も現実化しつつある。
また、バイオテロと呼ばれる、危険な細菌や毒素等の生物剤を用いた犯罪も増えており、社会的な脅威となっている。犯罪で使用された生物剤を迅速に特定することは、人命救助の観点から必須である。また生物剤の検出技術については、感染症対策、食品や化粧品等、衛生管理にも広く使用可能であり、社会的にも必要とされている。
従来、核酸を検出するシステムとしては、核酸抽出装置、核酸増幅装置、ハイブリタイゼーション装置、核酸検出装置、データ解析装置等の各装置が個別に利用されるシステムが知られている。この様なシステムにおいては、これら装置で実現される以外のサンプルの調整あるいは装置間のサンプルの移動は、人手を必要とされている。
核酸増幅においては、増幅前のサンプルに極わずかでも別の核酸が混入するとその核酸も大量に増幅し、誤検出を引き起こす問題がある。核酸分子は、乾燥状態でも安定であり、様々な物質に吸着し、更には空気中を浮遊することもあることが知られている。従って誤検出を防ぐために、核酸抽出を行う場所には増幅後のサンプルを持ち込まない等の厳重な管理体制を必要としている。
近年は、核酸抽出、増幅からハイブリタイゼーション、検出からデータ解析までの工程を自動で行う全自動核酸検出装置も開発されてきている。しかし現存する全自動核酸検出装置は、前記の検出対象外の核酸分子の混入に対して確実な対策が取られたものではなく、また大型の物が多かったため、研究用途向けのものとなっている。また、密閉構造を採用することにより対策された物も発売されているが、カセット等の部品点数が多く、かつ構造が複雑であるため小型化が困難であり、これら消耗品が高価であるため検出費用が嵩んでしまう。
特開2005−261298号公報
一般的な全自動核酸検出において密閉構造を採用した場合、核酸サンプルや各薬液を装填するための複数の容器、それぞれの容器に対して流路を形成させ各々バルブを備えて制御を行っており、カセット等の部品点数が多く構造が複雑であるため、カセットが高価となっている。また、核酸検出装置についても、カセットの構造に併せて複雑な制御を必要としているため構造が複雑であり、小型化が難しく高価となる。
本発明の目的は、核酸増幅から標的核酸の検出までを一貫して自動的に処理することに適する、小型密封型の核酸検出カセット及び核酸検出装置を提供することにある。
実施例によれば、核酸検出カセットは、軟質材料で作られ、第1面及びこの第1面に対向する第2面を有する流路パッキンと、硬質材料で作られ、前記流路パッキンの前記第1面に対向して積層されている第1のプレートと、硬質材料で作られ、前記流路パッキンの前記第2面に対向して積層され、前記第1のプレートと共に前記流路パッキンを密封する第2のプレートと、核酸サンプルが供給される核酸検出流路が前記流路パッキンとの間に設けられている核酸検出部であって、外部から加熱冷却可能に、前記第2のプレートに配置固定される核酸検出部と、を具備する核酸検出カセットであって、
前記核酸サンプルを貯めるための第1のシリンジ及び核酸検出に用いる薬液を貯めるための第2のシリンジが前記流路パッキンと第1のプレートとの間に密閉して設けられ、前記核酸検出流路から流出する液体を貯めるための第3のシリンジが前記流路パッキンと第2のプレートとの間に設けられ、前記第1のシリンジ及び前記第2のシリンジを前記核酸検出流路に連結する第1の流路が前記流路パッキンに確保され、前記核酸検出流路と前記第3のシリンジを連結する第2の流路が前記流路パッキンに確保され、前記核酸検出部は、前記核酸検出流路内で加熱によって溶出され、核酸を増幅するプライマー及び増幅された核酸に含まれる標的核酸を検出する核酸プローブを有している
本実施形態に係る核酸検出カセットの概略構成を示す分解斜視図。 本実施形態に係る核酸検出カセットの概略構成を示す斜視図。 本実施形態に係る核酸検出装置の概略構成を示す斜視図。
以下に、図面を参照しながら、種々の実施形態について説明する。なお、実施形態を通して共通の構成には同一の符号を付すものとし、重複する説明は省略する。また、各図は実施形態とその理解を促すための模式図であり、その形状や寸法、比などは実際の装置と異なる個所があるが、これらは以下の説明と公知の技術を参酌して適宜、設計変更することができる。
図1は、本実施形態に係る核酸検出(核酸抽出)カセット22の一例となる概略構成を示す分解斜視図である。核酸検出カセット22は、主に流路パッキン1、上プレート2、下プレート3、の3部品を備える。図2は、図1に示す流路パッキン1、上プレート2、下プレート3を組み合わせた核酸検出カセット22の一例となる概略構成を示す斜視図である。図2(a)は、核酸検出カセット22の表面側から見た斜視図である。なお、本実施形態では、流路パッキン1、上プレート2、下プレート3の積層方向における上プレート2の外面を核酸検出カセット22の表面とする。図2(b)は、核酸検出カセット22の裏面側から見た斜視図である。なお、本実施形態では、流路パッキン1、上プレート2、下プレート3の積層方向における下プレート3の外面を核酸検出カセット22の裏面とする。
流路パッキン1は、検体シリンジ4、洗浄シリンジ5、挿入剤シリンジ6、流路7、核酸検出流路8、廃液流路9、廃液シリンジ10を備える。流路パッキン1は、表面(第1面)及び表面と逆側の裏面(第2面)を備える薄型の板状である。流路パッキン1は、検体シリンジ4、洗浄シリンジ5、挿入剤シリンジ6、流路7、核酸検出流路8、廃液流路9、廃液シリンジ10が一つの部品として一体構成(一体成型)されている。そのため、流路パッキン1は、部品点数を削減できる。流路パッキン1は、例えば、シリコーン、エラストマーなどの軟質材料で構成されている。なお、エラストマーは、シリコーンよりも密な材質であるため、液体の蒸発をより防止することができる。
検体シリンジ4は、表面に液体の検体(検出対象となる核酸、検体サンプル、核酸サンプルともいう)を装填(注入)するための開口部を備え、裏面に容易に変形可能な薄膜部を備える容器形状である。したがって、検体シリンジ4は、薄膜部側への外部からの加圧により、容易に変形させ、潰すことが可能である。一方、検体シリンジ4は、例えば潰された状態で液体が装填されることで薄膜部側が膨張する。検体シリンジ4は、検体を貯めることができる。
洗浄シリンジ5は、表面に洗浄液を装填するための開口部を備え、裏面に容易に変形可能な薄膜部を備える容器形状である。したがって、洗浄シリンジ5は、検体シリンジ4と同様に、薄膜部側への外部からの加圧により、容易に変形させ、潰すことが可能である。一方、洗浄シリンジ5は、例えば潰された状態で液体が装填されることで薄膜部側が膨張する。洗浄シリンジ5は、ハイブリタイゼーション後の洗浄を行うための洗浄液を貯めることができる。
挿入剤シリンジ6は、洗浄シリンジ5は、表面に、電流検出時における酸化還元反応用の液体の挿入剤(核酸検出に用いる薬液)を装填するための開口部を備え、裏面に容易に変形可能な薄膜部を備える容器形状である。したがって、挿入剤シリンジ6は、検体シリンジ4と同様に、薄膜部側への外部からの加圧により、容易に変形させ、潰すことが可能である。一方、挿入剤シリンジ6は、例えば潰された状態で液体が装填されることで薄膜部側が膨張する。挿入剤シリンジ6は、挿入剤を貯めることができる。
流路7は、検体シリンジ4、洗浄シリンジ5及び挿入剤シリンジ6並びに核酸検出流路8を繋ぐ。なお、流路7は、独立して分岐した流路71、72、73をさらに備える。流路7は、流路71、72、73を介して、検体シリンジ4、洗浄シリンジ5、挿入剤シリンジ6と繋がれる。また、流路7は、核酸検出流路8とも繋がれている。したがって、流路7は、検体シリンジ4、洗浄シリンジ5、挿入剤シリンジ6が貯める液体を核酸検出流路8に送る(流し込む)ための流路である。また、検体シリンジ4、洗浄シリンジ5、挿入剤シリンジ6それぞれと流路7の接続部には、逆止弁11a、11b、11cがそれぞれ設けられている。逆止弁11a、11b、11cそれぞれは、流路7から検体シリンジ4、洗浄シリンジ5、挿入剤シリンジ6への液体の流入を防ぐ機能を備える。さらに、逆止弁11a、11b、11cそれぞれは、検体シリンジ4、洗浄シリンジ5、挿入剤シリンジ6からの送液時以外での各液体のふいな流出を防止する機能も備える。
核酸検出流路8は、例えば、流路パッキン1の裏面に設けられた溝である。核酸検出流路8は、液体の流入側が流路7と繋がれ、流出側が廃液流路9と繋がれている。核酸検出流路8は、核酸抽出、核酸増幅、ハイブリタイゼーション、核酸検出までを処理するための流路(領域)である。
廃液流路9は、核酸検出流路8と廃液シリンジ10を繋ぐ。廃液流路9は、核酸検出流路8から流出する液体(廃液)を廃液シリンジ10に送るための流路である。
廃液シリンジ10は、流路パッキン1の裏面に容易に変形可能な薄膜部を備える袋状で構成されている。したがって、廃液シリンジ10は、薄膜側へ外部からの加圧により、容易に変形させ、潰すことが可能である。廃液シリンジ10は、通常時(廃液が流入する前)には、薄膜が予め折り畳まれ、潰された(縮んだ)状態で構成されている。廃液シリンジ10は、廃液が流入した場合には、薄膜側が潰された状態から膨張する。したがって、廃液シリンジ10は、核酸検出流路8から流出する液体を貯めることができる。
上述した流路パッキン1の構成によれば、検体シリンジ4、洗浄シリンジ5、挿入剤シリンジ6は、流路7、核酸検出流路8、廃液流路9を経由して廃液シリンジ10と繋がっている。
上プレート2は、注入口12a、12b、12c、核酸検出口14、位置決め穴15を備える。上プレート2は、プラスチック、ガラス、金属等の硬質材料で構成されている。上プレート2は、薄型形状である。上プレート2は、上記流路パッキン1の表面と相対(対向)し、流路パッキン1の表面と密着する。つまり、上プレート2は、流路パッキン1を密封(密閉)するために用いられる。
注入口12a、12b、12cそれぞれは、検体シリンジ4(その開口部)、洗浄シリンジ5(その開口部)、挿入剤シリンジ6(その開口部)と相対する位置に設けられている。注入口12a、12b、12cそれぞれは、核酸検出カセット22の組み立て後に検体シリンジ4、洗浄シリンジ5、挿入剤シリンジ6に液体を装填するための開口である。注入口12a、12b、12cは、液体が検体シリンジ4、洗浄シリンジ5、挿入剤シリンジ6に装填された後、キャップシール13を用いて封をされる。
核酸検出口14は、核酸検出カセット22の組み立て後において、流路パッキン1と相対することなく、下プレート3に設けられた基板20aと相対する位置に設けられている。基板20aは、後述する核酸検出部20と接続され、核酸検出部20が検出した信号を後述する核酸検出基板24に伝達するために用いられる。核酸検出口14は、核酸検出の際に核酸検出基板24を挿入するための開口である。
位置決め穴15は、後述するように核酸検出カセット22の位置決め(位置合わせ)に用いられる開口である。
下プレート3は、検体送液穴16、洗浄送液穴17、挿入剤送液穴18、廃液用窪み19、核酸検出部20、温調穴21を備える。下プレート3は、上プレート2と同様に、プラスチック、ガラス、金属等の硬質材料で構成されている。下プレート3は、上記流路パッキン1の裏面と相対し、流路パッキン1の裏面と密着する。つまり、下プレート3は、薄型形状である。下プレート3は、上プレート2と共に流路パッキン1を密封するために用いられる。
検体送液穴16は、下プレート3において、検体シリンジ4と相対する位置に設けられている。検体送液穴16は、検体シリンジ4に検体が満杯に貯められた場合であっても、下プレート3側への検体シリンジ4の膨張を妨げないように確保された開口である。したがって、図2に示すように、核酸検出カセット22の裏面側では、検体シリンジ4の底部(薄膜部側)は、検体送液穴16を通して、下プレート3内から露出する。
洗浄送液穴17は、下プレート3において、洗浄シリンジ5と相対する位置に設けられている。洗浄送液穴17は、洗浄シリンジ5に検体が満杯に貯められた場合であっても、下プレート3側への洗浄シリンジ5の膨張を妨げないように確保された開口である。したがって、図2に示すように、核酸検出カセット22の裏面側では、洗浄シリンジ5の底部(薄膜部側)は、洗浄送液穴17を通して、下プレート3内から露出している。
挿入剤送液穴18は、下プレート3において、挿入剤シリンジ6と相対する位置に設けられている。挿入剤送液穴18は、挿入剤シリンジ6に検体が満杯に貯められた場合であっても、下プレート3側への挿入剤シリンジ6の膨張を妨げないように確保された開口である。したがって、図2に示すように、核酸検出カセット22の裏面側では、挿入剤シリンジ6の底部(薄膜側)は、挿入剤送液穴18を通して、下プレート3内から露出している。
廃液用窪み19は、流路パッキン1の表面と相対する下プレート3の面であって、廃液シリンジ10と相対する位置に設けられている。廃液用窪み19は、廃液シリンジ10に廃液が満杯に貯められた場合であっても、下プレート3側への廃液シリンジ10の膨張を妨げないように確保された窪み(隙間)である。
核酸検出部20は、流路パッキン1の裏面と相対する下プレート3の面であって、核酸検出流路と相対する位置に設けられている。核酸検出部20は、標的となる核酸を検出処理する。核酸検出部20は、核酸プローブが固定化されているセンサ領域である。
温調穴21は、核酸検出カセット22の裏面に対応する面であって、核酸検出部20と相対する位置に設けられている。つまり、核酸検出部20は、温調穴21を通して、下プレート3内から露出している。温調穴21は、核酸検出時に、核酸検出部20に対して直接的に高精度の加熱冷却を行うための開口である。
上述したように、流路パッキン1、上プレート2、下プレート3の3部品は、上プレート2、下プレート3により流路パッキン1を狭持するような形で組み合わされる。流路パッキン1は、上プレート2、下プレート3により加圧されているため、密閉性が保たれる。つまり、核酸検出カセット22は、流路パッキン1の密閉性を確保した密封用器である。核酸検出カセット22は、流路パッキン1の密閉性により、核酸が外に漏れだすのを防止できる。なお、上プレート2、下プレート3の接合は、例えば、接着、溶接、ネジ止等、様々な方法が採用可能であり、限定されない。
図3は、本実施形態に係る核酸検出カセット22を使用する核酸検出装置100の一例となる概略構成を示す斜視図である。なお、本実施形態では、核酸検出カセット22と核酸検出装置100を別構成として説明するが、核酸検出装置100が核酸検出カセット22を含むものとしてもよい。
核酸検出装置100は、カセットスタンド23、核酸検出基板24、位置決めピン25、核酸検出基板前後機構26、加熱冷却装置27、加熱冷却装置前後機構28、検体送液ロッド29、洗浄送液ロッド30、挿入剤送液ロッド31、ロッド前後機構(移動機構)32、バネ33a、33b、33cを備える。
カセットスタンド23は、核酸検出装置100の中央近傍に設けられている。カセットスタンド23は、核酸検出カセット22を保持する。カセットスタンド23は、例えば、核酸検出カセット22を挿抜可能なスロットである。
核酸検出基板24は、核酸検出カセット22がカセットスタンド23に差し込まれた際に、核酸検出口14と相対する位置に設けられている。核酸検出基板24は、核酸検出口14に対して挿抜可能な大きさである。核酸検出基板24は、核酸検出部20が検出した信号を取得することで核酸検出を行い、標的とする核酸の有無を判定するための基板である。
位置決めピン25は、核酸検出カセット22がカセットスタンド23に差し込まれた際に、位置決め穴15と相対する位置に設けられている。位置決めピン25は、核酸検出装置100に対して核酸検出カセット22を位置決めする。
核酸検出基板前後機構26は、核酸検出基板24、位置決めピン25を搭載する。核酸検出基板前後機構26は、核酸検出基板24、位置決めピン25を一体として同時に前後方向に移動可能である。なお、本実施形態では、核酸検出カセット22(またはカセットスタンド23)に対して近づく方向、または離れる方向を前後方向とする。核酸検出基板前後機構26は、核酸検出カセット22の裏面に対して核酸検出基板24と位置決めピン25を嵌め込む。核酸検出基板24は、核酸検出口14を通して、下プレート3の基板と接触する。位置決めピン25は、位置決め穴15に差し込まれることで、核酸検出装置100に対して核酸検出カセット22を位置決めする。
加熱冷却装置27は、核酸検出カセット22がカセットスタンド23に差し込まれた際に、温調穴21と相対する位置に設けられている。加熱冷却装置27は、温調穴21に対して挿抜可能な大きさである。加熱冷却装置27は、核酸検出部20(これに相対する核酸検出流路8)を最適な温度に制御する。
加熱冷却装置前後機構28は、加熱冷却装置27を搭載する。つまり、加熱冷却装置27及び加熱冷却装置前後機構28は、カセットスタンド23を挟んで核酸検出基板前後機構26と逆側に設けられている。加熱冷却装置前後機構28は、加熱冷却装置27を前後方向に移動可能である。核酸検出基板前後機構26は、核酸検出カセット22の裏面に対して加熱冷却装置27を嵌め込む。加熱冷却装置27は、温調穴21に嵌ることで、核酸検出部20と接触する。
検体送液ロッド29は、核酸検出カセット22がカセットスタンド23に差し込まれた際に、検体送液穴16と相対する位置に設けられている。検体送液ロッド29は、検体送液穴16を介して検体シリンジ4の薄膜部に加圧し、検体シリンジ4内の検体を流路7に送り出す機能を備える。検体送液ロッド29は、核酸検出カセット22と相対する先端部分に、前後方向と直交する面を備える。検体送液ロッド29の先端部分の面は、検体送液穴16の形状と略同じ形状である。検体送液ロッド29の先端部分の前後方向における幅は、核酸検出カセット22の表裏方向において、核酸検出カセット22裏面から検体シリンジ4の開口部(これと接触する上プレート2の面)までの距離と略同じである。したがって、検体送液ロッド29は、検体シリンジ4の薄膜部を完全に潰すことができ、検体シリンジ4内の検体を流路7に全て送り出すことができる。
洗浄送液ロッド30は、核酸検出カセット22がカセットスタンド23に差し込まれた際に、洗浄送液穴17と相対する位置に設けられている。洗浄送液ロッド30は、洗浄送液穴17を介して洗浄シリンジ5の薄膜部に加圧し、洗浄シリンジ5内の検体を流路7に送り出す機能を備える。洗浄送液ロッド30は、核酸検出カセット22と相対する先端部分に、前後方向と直交する面を備える。洗浄送液ロッド30の先端部分の面は、洗浄送液穴17の形状と略同じ形状である。洗浄送液ロッド30の先端部分の前後方向における幅は、核酸検出カセット22の表裏方向において、核酸検出カセット22裏面から洗浄シリンジ5の開口部(これと接触する上プレート2の面)までの距離と略同じである。したがって、洗浄送液ロッド30は、洗浄シリンジ5の薄膜部を完全に潰すことができ、洗浄シリンジ5内の検体を流路7に全て送り出すことができる。
挿入剤送液ロッド31は、核酸検出カセット22がカセットスタンド23に差し込まれた際に、挿入剤送液穴18と相対する位置に設けられている。挿入剤送液ロッド31は、挿入剤送液穴18を介して挿入剤シリンジ6の薄膜部に加圧し、挿入剤シリンジ6内の検体を流路7に送り出す機能を備える。挿入剤送液ロッド31は、核酸検出カセット22と相対する先端部分に、前後方向と直交する面を備える。挿入剤送液ロッド31の先端部分の面は、洗浄送液穴17の形状と略同じ形状である。挿入剤送液ロッド31の先端部分の前後方向における幅は、核酸検出カセット22の表裏方向において、核酸検出カセット22裏面から挿入剤シリンジ6の開口部(これと接触する上プレート2の面)までの距離と略同じである。したがって、挿入剤送液ロッド31は、挿入剤シリンジ6の薄膜部を完全に潰すことができ、挿入剤シリンジ6内の挿入剤を流路7に全て送り出すことができる。
ロッド前後機構32は、検体送液ロッド29、洗浄送液ロッド30、挿入剤送液ロッド31を搭載する。つまり、検体送液ロッド29、洗浄送液ロッド30、挿入剤送液ロッド31、ロッド前後機構32は、カセットスタンド23を挟んで核酸検出基板前後機構26と逆側に設けられている。ロッド前後機構32は、検体送液ロッド29、洗浄送液ロッド30、挿入剤送液ロッド31を一体として同時に核酸検出カセット22に対して前後方向に移動可能である。ロッド前後機構32は、核酸検出カセット22の裏面に対して検体送液ロッド29、洗浄送液ロッド30、挿入剤送液ロッド31を押し当てる。検体送液ロッド29は、検体送液穴16を通して、検体シリンジ4の薄膜部と接触し、加圧する。同様に、洗浄送液ロッド30は、洗浄送液穴17を通して、洗浄シリンジ5の薄膜部と接触し、加圧する。挿入剤送液ロッド31は、挿入剤送液穴18を通して、挿入剤シリンジ6の薄膜部と接触し、加圧する。
ここで、ロッド前後機構32における検体送液ロッド29、洗浄送液ロッド30、挿入剤送液ロッド31の搭載位置関係について説明する。検体送液ロッド29、洗浄送液ロッド30に関する搭載位置関係は、以下のとおりである。検体送液ロッド29、洗浄送液ロッド30、挿入剤送液ロッド31のいずれもが核酸検出カセット22と接する前、検体送液ロッド29の先端部分は、洗浄送液ロッド30の先端部分よりも前後方向に所定距離だけ核酸検出カセット22の近くに位置する。ここで所定距離は、例えば、検体送液ロッド29の先端部分の幅以上の距離である。つまり、検体送液ロッド29、洗浄送液ロッド30、挿入剤送液ロッド31が核酸検出カセット22に向って移動する際に、検体送液ロッド29が検体シリンジ4の薄膜部を完全に潰して、検体シリンジ4内の検体を流路7に全て送り出す前に、洗浄送液ロッド30が洗浄シリンジ5の薄膜部と接触して、洗浄シリンジ5内の洗浄剤を流路7に送り出し始めることはない。
洗浄送液ロッド30、挿入剤送液ロッド31に関する搭載位置関係は、以下のとおりである。同条件で、洗浄送液ロッド30の先端部分は、挿入剤送液ロッド31の先端部分よりも前後方向に所定距離だけ核酸検出カセット22の近くに位置する。ここで所定距離は、例えば、洗浄送液ロッド30の先端部分の幅以上の距離である。つまり、検体送液ロッド29、洗浄送液ロッド30、挿入剤送液ロッド31が核酸検出カセット22に向って移動する際に、洗浄送液ロッド30が洗浄シリンジ5の薄膜部を完全に潰して、洗浄シリンジ5内の洗浄剤を流路7に全て送り出す前に、挿入剤送液ロッド31が挿入剤シリンジ6の薄膜部と接触して、挿入剤シリンジ6内の挿入剤を流路7に送り出し始めることはない。
上述した関係より、検体送液ロッド29、挿入剤送液ロッド31に関する搭載位置関係も、以下のとおりとなる。同条件で、検体送液ロッド29の先端部分は、挿入剤送液ロッド31の先端部分よりも前後方向に所定距離だけ核酸検出カセット22の近くに位置する。
バネ33a、33b、33cそれぞれは、検体送液ロッド29、洗浄送液ロッド30及び挿入剤送液ロッド31並びにロッド前後機構32の間に設けられている。バネ33a、33b、33cは、前後方向(ロッド前後機構32の移動方向)に伸縮可能な弾性を備える。
バネ33a、33b、33cそれぞれは、検体送液ロッド29、洗浄送液ロッド30、挿入剤送液ロッド31と核酸検出カセット22の接触により前後方向に縮む。なお、バネ33に代えて、他の弾性体を用いてもよい。また、バネ33a、33b、33cに代えて、検体送液ロッド29、洗浄送液ロッド30、挿入剤送液ロッド31と核酸検出カセット22の接触により前後方向に縮む機械的な構成を用いてもよい。
次に、本実施形態に係る核酸検出カセット22及び核酸検出装置100の使用手順(方法)及びこれらを用いた核酸検出の手順の一例について説明する。なお、下記で説明する手順は一例であり、適宜入れ替えることは可能である。
はじめに、核酸検出カセット22の準備手順の一例について説明する。図2に示すように密封された核酸検出カセット22の検体シリンジ4には検体が、洗浄シリンジ5には洗浄液が、挿入剤シリンジ6には挿入剤が注入口12a、12b、12cを介してそれぞれ装填される。注入口12は、キャップシール13を用いて封をされる。核酸検出カセット22は、検体シリンジ4、洗浄シリンジ5、挿入剤シリンジ6が設けられた部分が上側にであって、上プレート2が核酸検出基板24と相対するようにカセットスタンド23に差し込まれる。
次に、核酸検出カセット22がカセットスタンド23に差し込まれた核酸検出装置100の使用手順の一例について説明する。
はじめに、核酸検出基板前後機構26を作動させる。核酸検出基板前後機構26は、核酸検出基板24、位置決めピン25を核酸検出カセット22に向けて前進させる。核酸検出基板前後機構26は、核酸検出基板24を検出位置(下プレート3の基板20aと接触する位置)まで移動させる。これと同時に、核酸検出基板前後機構26は、位置決めピン25を核酸検出カセット22の位置決め穴15まで移動させて差し込む。核酸検出カセット22は、位置決めピン25が位置決め穴15に差し込まれることで、核酸検出装置100に対して位置決めされる。
次に、加熱冷却装置前後機構28を作動させる。加熱冷却装置前後機構28は、加熱冷却装置27を核酸検出カセット22に向けて前進させる。加熱冷却装置前後機構28は、温調穴21を通して、加熱冷却装置27を核酸検出部20と接触する位置まで移動させる。
次に、ロッド前後機構32を作動させる。ロッド前後機構32は、検体送液ロッド29、洗浄送液ロッド30、挿入剤ロッド31を核酸検出カセット22に向けて前進させる。ロッド前後機構32は、検体送液穴16を通して検体送液ロッド29を検体シリンジ4に押し当てる。検体シリンジ4は、上述したように、薄膜構造であり容易に変形する。そのため、検体は、検体送液ロッド29の加圧により、流路7を経由して、核酸検出流路8に送り出される。ロッド前後機構32は、検体シリンジ4を完全に潰して全ての検体を流路7に送るまで検体送液ロッド29を前進させる。なお、洗浄送液ロッド30の先端部分、挿入剤送液ロッド31の先端部分は、上述したような検体送液ロッド29の先端部分との位置関係により、洗浄シリンジ5、挿入剤シリンジ6とそれぞれ接していない。
この際、核酸検出流路8内の空気は、検体に押し出され、廃液流路9を経由して廃液シリンジ10に流入する。廃液シリンジ10は、流入した空気により内部圧力が上昇し、僅かに膨張する。廃液シリンジ10は、膨張により、廃液が流入するための容量を確保する。なお、検体シリンジ4の容量は、流路7、核酸検出流路8、廃液流路9を満たす量と略同量である。そのため、検体シリンジ4から流路7に送り出された全ての検体は、流路7、核酸検出流路8、廃液流路9を満たすが、廃液シリンジ10にまで流れ出ることはない。
次に、加熱冷却装置前後機構28を作動させる。加熱冷却装置前後機構28は、加熱冷却装置27を核酸検出カセット22に向けて前進させる。加熱冷却装置前後機構28は、温調穴21を通して加熱冷却装置27を核酸検出部20と接触させる。次に、加熱冷却装置27を作動させて検体を加熱する。核酸検出流路8の内壁には、予め増幅用プライマーが固定されているため、加熱により、検体内へプライマーが溶出す。核酸検出流路8では、核酸増幅が行われると同時に、核酸検出部20に固定化されたプローブ電極へのハイブリタイゼーションが行われる。
次に、再度ロッド前後機構32を作動させる。ロッド前後機構32は、検体送液ロッド29、洗浄送液ロッド30、挿入剤ロッド31を核酸検出カセット22に向けて前進させる。ロッド前後機構32は、洗浄送液穴17を通して洗浄送液ロッド30を洗浄シリンジ5に押し当てる。なお、検体送液ロッド29は、上述したように、バネ33aによって伸縮自在に構成されている。そのため、ロッド前後機構32が検体送液ロッド29を更に核酸検出カセット22側に移動させても、検体送液ロッド29は、バネ33が収縮するため、核酸検出カセット22を破壊することはない。
また、洗浄シリンジ5は、上述したように、薄膜構造であり容易に変形する。そのため、洗浄液は、洗浄送液ロッド30の加圧により、流路7を経由して、核酸検出流路8に送り出される。洗浄液は、核酸検出流路8を洗浄する。ロッド前後機構32は、洗浄シリンジ5を完全に潰して全ての検体を流路7に送るまで洗浄送液ロッド30を前進させる。なお、挿入剤送液ロッド31の先端部分は、上述したような洗浄送液ロッド30の先端部分との位置関係により、挿入剤シリンジ6と接していない。
なお、洗浄シリンジ5の容量は、流路7、核酸検出流路8、廃液流路9を満たす量と略同量である。そのため、洗浄シリンジ5から流路7に送り出された全ての洗浄液は、流路7、核酸検出流路8、廃液流路9を満たしていた検体を廃液シリンジ10に押し出し代わりに、流路7、核酸検出流路8、廃液流路9を満たす。つまり、核酸検出流路8内の検体は、廃液流路9を通して全て廃液シリンジ10に流入する。なお、洗浄液は、流路7、核酸検出流路8、廃液流路9を満たすが、廃液シリンジ10にまで流れ出ることはない。廃液シリンジ10は容易に膨張するため、流入した検体により更に膨らむ。
次に、再度ロッド前後機構32を作動させる。ロッド前後機構32は、検体送液ロッド29、洗浄送液ロッド30、挿入剤ロッド31を核酸検出カセット22に向けて前進させる。ロッド前後機構32は、挿入剤送液穴18を通して挿入剤送液ロッド31を挿入剤シリンジ6に押し当てる。なお、洗浄送液ロッド30は、上述したように、バネ33bによって伸縮自在に構成されている。そのため、ロッド前後機構32が洗浄送液ロッド30を再度更に核酸検出カセット22側に移動させても、洗浄送液ロッド30は、バネ33bが収縮するため、核酸検出カセット22を破壊することはない。
また、挿入剤シリンジ6は、上述したように、薄膜構造であり容易に変形する。そのため、挿入剤は、挿入剤送液ロッド31の加圧により、流路7を経由して、核酸検出流路8に送り出される。核酸検出流路8内では、挿入剤により核酸検出反応が行なわれる。ロッド前後機構32は、挿入剤シリンジ6を完全に潰して全ての検体を流路7に送るまで挿入剤送液ロッド31を前進させる。
なお、挿入剤シリンジ6の容量は、流路7、核酸検出流路8、廃液流路9を満たす量と略同量である。そのため、挿入剤シリンジ6から流路7に送り出された全ての挿入剤は、流路7、核酸検出流路8、廃液流路9を満たしていた洗浄液を廃液シリンジ10に押し出し代わりに、流路7、核酸検出流路8、廃液流路9を満たす。つまり、核酸検出流路8内の洗浄液は、廃液流路9を通して全て廃液シリンジ10に流入する。なお、挿入剤は、流路7、核酸検出流路8、廃液流路9を満たすが、廃液シリンジ10にまで流れ出ることはない。廃液シリンジ10は容易に膨張するため、流入した洗浄液により更に膨らむ。
上述したように、ロッド前後機構32は、並設された検体送液ロッド29、洗浄送液ロッド30、挿入剤ロッド31で検体シリンジ4、洗浄シリンジ5、挿入剤シリンジ6を順に押し潰すことで、順次核酸検出流路8へ送液する。核酸検出流路8から排出される廃液は、圧力上昇により廃液用シリンジ10が自然膨張することにより、廃液用シリンジ10に送液される。
なお、上述した一連の核酸増幅から核酸検出反応の作業を行う際には、加熱冷却装置27を用いて核酸検出部20を最適な温度に制御することは言うまでもない。核酸検出反応の完了後、核酸検出基板24を用いて核酸検出を行い、標的とする核酸の有無を判定する。
なお、本実施形態では、バネ33cが挿入剤送液ロッド31とロッド前後機構32との間に設けられている例について説明したが、バネ33cが設けられていなくてもよい。これは、ロッド前後機構32は、挿入剤送液ロッド31が挿入剤シリンジ6内の挿入剤を流路7に全て送り出した後に、更に核酸検出カセット22側に移動させることはないからである。また、本実施形態では、核酸検出カセット22が洗浄シリンジ5を備える例について説明したが、核酸検出カセット22は、洗浄シリンジ5を備えていなくてもよい。洗浄液は、標的とする核酸の検出精度をあげるために用いられるため、核酸増幅から核酸検出反応の処理に必須ではないためである。この場合、核酸検出カセット22は、逆止弁11b、注入口12b、洗浄送液穴17を備える必要がなく、核酸検出装置100は、洗浄送液ロッド30、バネ33cを備える必要がない。
本実施形態によれば、極めて簡易的な構成で、安価な小型密封型の核酸検出カセット22及びこれを用いる核酸検出装置100により、核酸増幅から標的核酸の検出までを一貫して自動的に処理することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…流路パッキン、2…上プレート、3…下プレート、4…検体シリンジ、5…洗浄シリンジ、6…挿入剤シリンジ、7…流路、8…核酸検出流路、9…廃液流路、10…廃液シリンジ、11a、11b、11c…逆止弁、12a、12b、12c…注入口、13…キャップシール、14…核酸検出口、15…位置決め穴、16…検体送液穴、17…洗浄送液穴、18…挿入剤送液穴、19…廃液用窪み、20…核酸検出部、21…温調穴、22…核酸検出カセット、23…カセットスタンド、24…核酸検出基板、25…位置決めピン、26…核酸検出基板前後機構、27…加熱冷却装置、28…加熱冷却装置前後機構、29…検体送液ロッド、30…洗浄送液ロッド、31…挿入剤送液ロッド、32…ロッド前後機構、33a、33b、33c…バネ、100…核酸検出装置。

Claims (10)

  1. 軟質材料で作られ、第1面及びこの第1面に対向する第2面を有する流路パッキンと、
    硬質材料で作られ、前記流路パッキンの前記第1面に対向して積層されている第1のプレートと、
    硬質材料で作られ、前記流路パッキンの前記第2面に対向して積層され、前記第1のプレートと共に前記流路パッキンを密封する第2のプレートと、
    核酸サンプルが供給される核酸検出流路が前記流路パッキンとの間に設けられている核酸検出部であって、外部から加熱冷却可能に、前記第2のプレートに配置固定される核酸検出部と、
    を具備する核酸検出カセットであって、
    前記核酸サンプルを貯めるための第1のシリンジ及び核酸検出に用いる薬液を貯めるための第2のシリンジが前記流路パッキンと第1のプレートとの間に密閉して設けられ、
    前記核酸検出流路から流出する液体を貯めるための第3のシリンジが前記流路パッキンと第2のプレートとの間に設けられ、
    前記第1のシリンジ及び前記第2のシリンジを前記核酸検出流路に連結する第1の流路が前記流路パッキンに確保され、
    前記核酸検出流路と前記第3のシリンジを連結する第2の流路が前記流路パッキンに確保され、
    前記核酸検出部は、前記核酸検出流路内で加熱によって溶出され、核酸を増幅するプライマー及び増幅された核酸に含まれる標的核酸を検出する核酸プローブを有している核酸検出カセット。
  2. 前記第1のシリンジ及び前記第2のシリンジは、前記第2面に容易に変形可能な薄膜部を備える、請求項1記載の核酸検出カセット。
  3. 前記第2のプレートは、前記第1のシリンジと相対する位置に第1の開口部を備え、前記第2のシリンジと相対する位置に第2の開口部を備え、前記核酸検出流路と相対する位置に、標的となる核酸を検出処理する核酸検出部を備える、請求項2に記載の核酸検出カセット。
  4. 前記第1のシリンジの容量及び前記第2のシリンジの容量は、前記核酸検出流路、前記第1の流路、前記第2の流路を満たす量と略同量である、請求項3に記載の核酸検出カセット。
  5. 前記第1の流路は、前記第1のシリンジ内への液体の流入を防ぐ第1の逆止弁と、前記第2のシリンジ内への液体の流入を防ぐ第2の逆止弁と、を備える、請求項4に記載の核酸検出カセット。
  6. 前記核酸検出流路は、前記流路パッキンの前記第2面上に形成された溝及びこの溝に相対して設けられる前記核酸検出部によって規定される、請求項1記載の核酸検出カセット。
  7. 前記核酸検出部は、当該核酸検出部を外部から加熱冷却するために前記第2プレートに設けた開口に露出されている、請求項1記載の核酸検出カセット。
  8. 請求項3乃至5いずれか1項に記載の前記核酸検出カセットを用いる核酸検出装置であって、
    前記の核酸検出カセットを保持するスタンドと、
    前記第1の開口部を介して前記第1のシリンジに加圧する第1のロッドと、
    前記第2の開口部を介して前記第2のシリンジに加圧する第2のロッドと、
    前記第1のロッドの先端部分が前記第2のロッドの先端部分よりも所定距離だけ前記核酸検出カセットの近くに位置するように前記第1のロッド及び前記第2のロッドを搭載し、前記第1のロッド及び前記第2のロッドを前記核酸検出カセットに対して移動可能な移動機構と、
    を備える、核酸検出装置。
  9. 前記第1のロッド及び前記第2のロッド並びに移動機構の間に、前記移動機構の移動方向に弾性を有する弾性体を備える、請求項記載の核酸検出装置。
  10. 前記第2プレートに設けた開口に進入して前記核酸検出部に接触し、前記核酸検出部を外部から加熱冷却する加熱冷却装置を具備する請求項記載の核酸検出装置。
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