JP6080736B2 - 鋳造用アルミニウム合金 - Google Patents

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Description

本発明は、鋳造用アルミニウム合金に関する。
ドイツ特許出願公開DE 10 2008 055 928 A1から、以下に挙げられる合金成分:
Si: 2.5〜3.3質量%、好ましくは2.7〜3.1質量%
Mg: 0.2〜0.7質量%、好ましくは0.3〜0.6質量%
Fe: 0.18質量%未満、好ましくは0.05〜0.16質量%
Mn: 0.5質量%未満、好ましくは0.05〜0.4質量%
Ti: 0.1質量%未満、好ましくは0.01〜0.08質量%
Sr: 0.03質量%未満、好ましくは0.01〜0.03質量%
Cr: 0.3〜1.3質量%、好ましくは0.4〜1.0質量%、特に好ましくは0.5〜0.8質量%
その他: 0.1質量%未満
を含み、その都度、Alが補われて100質量%となる、鋳造用アルミニウム合金が公知である。
ドイツ特許出願公開DE 10 2008 055 928 A1
前記の先行技術から出発して、本発明の基礎を成す課題は、かかる低Si鋳造用アルミニウム合金を、その機械的特性に関して更に向上させることである。
前記課題は、本発明によれば、以下に挙げられる合金成分:
Si: 3.0〜3.8質量%
Mg: 0.3〜0.6質量%
Cr: 0.25〜0.35質量%
Fe: 0.18質量%未満
Mn: 0.06質量%未満
Ti: 0.16質量%未満
Cu: 0.006質量%未満
Sr: 0.010〜0.030質量%
Zr: 0.006質量%未満
Zn: 0.006質量%未満
不純物: 0.1質量%未満、好ましくは0.005質量%未満
を含み、その都度、Alが補われて100質量%となる、鋳造用アルミニウム合金によって解決される。
かかる鋳造用アルミニウム合金は、前記の先行技術に対して、より強靱であり、より靭性が高く、かつより延性が高い。
本発明による上述の範囲での合金成分の選択は、機械的特性の更なる大きな向上をもたらし、その向上は、鋳造状態でもすでに見られているが、特に2段階の熱処理後の鋳造部材でも、すなわち溶体化焼鈍と引き続いての時効の後の鋳造部材でも見られるべきである。その際、前記の両方の熱処理段階の間に、好ましくは該鋳造部材の水中での焼き入れが予定されている。走行機構用途のために、好ましくは車輪ガイド部材(radfuehrende Bauteile)のために、特に好ましくはホイールキャリア、特に旋回支承(Schwenklager)のために、そのような全体として高められた機械的特性値がもたらされる。
本発明による合金は、当業者に一般に知られているように、製造に依存する不純物、例えばPb、Niなどを含有してよい。
機械的特性値の最適化のためには、Siが、3.1質量%を上回って3.7質量%未満までの含有率で含まれている場合に好ましいことがある。規定の使用事例については、Siが、3.3質量%を上回って3.7質量%未満までの含有率で含まれている場合に好ましいことがある。幾つかの別の使用事例については、Siが、3.0質量%を上回って3.3質量%未満までの含有率で含まれている場合に好ましいことがある。
機械的特性値の最適化のためには、Mgが、0.5〜0.6質量%の含有率で含まれている場合に好ましいことがある。Mgが、0.5質量%から0.6質量%未満までの含有率で、好ましくは0.5〜0.55質量%の含有率で含まれている場合に好ましいことがある。
機械的特性値の最適化のためには、Crが、0.25質量%から0.30質量%未満までの含有率で含まれている場合に好ましいことがある。
機械的特性値の最適化のためには、Feが、0.01〜0.15質量%の含有率で含まれている場合に好ましいことがある。
機械的特性値の最適化のためには、Mnが、0.01〜0.05質量%の含有率で含まれている場合に好ましいことがある。
機械的特性値の最適化のためには、Tiが、0.05〜0.15質量%の含有率で含まれている場合に好ましいことがある。
機械的特性値の最適化のためには、Cuが、0.001〜0.005質量%の含有率で含まれている場合に好ましいことがある。
機械的特性値の最適化のためには、Srが、0.015〜0.025質量%の含有率で含まれている場合に好ましいことがある。
機械的特性値の最適化のためには、Zrが、0.001〜0.005質量%の含有率で含まれている場合に好ましいことがある。
機械的特性値の最適化のためには、Znが、0.001〜0.005質量%の含有率で含まれている場合に好ましいことがある。
ある特定の鋳造部材については、本発明による鋳造用アルミニウム合金が低圧鋳造用アルミニウム合金である場合に好ましいことが明らかになった。
相応して、本発明は、また、請求項1から11までのいずれか1項に記載の鋳造用アルミニウム合金から鋳造部材を製造する方法であって、低圧鋳造法を使用する前記方法にも関する。
規定の鋳造部材については、前記の鋳造用アルミニウム合金が低圧差圧鋳造(CPC)用アルミニウム合金である場合に好ましいことが明らかになった。
相応して、本発明は、また、請求項1から11までのいずれか1項に記載の鋳造用アルミニウム合金から鋳造部材を製造する方法であって、低圧差圧鋳造法を使用する前記方法にも関する。
本発明による鋳造用合金からの、鋳造部材のための製造方法として、特に自動車の走行機構部品としての、好ましくは自動車の車輪ガイド部品としての、特に好ましくは自動車の旋回支承としての鋳造部材のための製造方法としては、基本的に種々の永久鋳型鋳造法が適している。高い要求が課される自動車の車輪ガイド部品での非常に良好な機械的特性に基づき、しかしながら特に、製造法としては、低圧金型鋳造ならびに低圧差圧鋳造法(CPC)法(差圧金型鋳造法とも呼ばれる)が適している。
本発明による鋳造用合金からの、鋳造部材のための製造方法として、特に自動車の走行機構部品としての、好ましくは自動車の車輪ガイド部品としての、特に好ましくは自動車の旋回支承としての鋳造部材のための製造方法として、好ましくは、スクイズ鋳造、重力金型鋳造またはダイカスト、特に砂型チクソキャスティング、砂型レオキャスティングもしくは砂型低圧鋳造を使用することができる。
上述の利点を獲得するか、なおも更に成熟させるためには、鋳造された部材に、2段階の熱処理を行うこと、すなわち溶体化焼鈍とそれに引き続く熱時効を行う場合に好ましい。前記の鋳造部材を、両方の熱処理段階の間に水中で焼き入れする場合に好ましいことがある。
前記鋳造部材を、鋳造プロセスの後に、530℃〜550℃で6〜10時間にわたって、好ましくは540℃〜550℃で7〜9時間にわたって、特に8〜9時間にわたって、殊に好ましくは540℃を上回って550℃までで7〜9時間にわたって、特に8〜9時間にわたって溶体化焼鈍する場合に適切なことがある。
前記鋳造部材を、鋳造プロセスの後に、180℃〜210℃で1〜8時間にわたって、特に1〜6.5時間にわたって、好ましくは180℃〜190℃で1〜6.5時間にわたって、特に4〜6.5時間にわたって、特に好ましくは180℃から190℃未満までで4〜6.5時間にわたって、特に5〜6.5時間にわたって焼き戻す場合に適切なことがある。
本発明は、更に、特許請求の範囲のいずれかに記載の鋳造用アルミニウム合金または特許請求の範囲のいずれかに記載の特に熱処理された鋳造部材の、自動車の走行機構部品のための、好ましくは自動車の車輪ガイド部材のための、殊に好ましくは自動車の旋回支承のための使用を想定している。
本発明によれば、前記の鋳造部材は、向上された強さ−延性比率を、向上された組織特性で有する。前記の鋳造法は、一方で、大きな欠陥(ひけ巣としても知られる)を含まない鋳物を可能にし、他方で、その微細構造は、こうして、破断伸びを減じる内部溝の数ができる限り少なく保たれるという良い影響を受ける。
既に述べたように、本発明による鋳造用アルミニウム合金は、より高い要求が課されるコンポーネント、例えばホイールキャリアまたは旋回支承などのコンポーネントにとって、特に適していることが明らかになった。かかるより高い要求が課されるコンポーネントの製造のための特に好ましい方法としては、低圧差圧金型鋳造法(CPC法)が使用される。
特許請求の範囲のいずれかに記載の鋳造用アルミニウム合金から製造されたおよび/または特許請求の範囲のいずれかに記載の方法により製造された本発明による鋳造部材は、熱処理後に、300〜325MPaの耐力Rp0.2および/または4〜10%の破断伸びA5および/または350〜375MPaの引張強さRmを有する点で優れている。
図1は、操舵可能な左の車輪(ダブルウィッシュボーン式アクスル(Doppelquerlenkerachse))用の本発明による旋回支承の表側の斜視図を示す。 図2は、図1による本発明による旋回支承の裏側の斜視図を示す。 図3は、図1による本発明による旋回支承の、走行方向に見て手前の長辺側の斜視図を示す。
合金AlSi3Mg0.5Cr0.3の機械的特性の調査のために、DIN 50125に準拠した、いわゆる"フランス式棒状引張試験片(Franzoesischer Zugstab)"を、いわゆる"フランス式金型(Franzoesischen Kokille)"において重力金型鋳造法で鋳造する。引き続き、熱処理を行う(540℃で8時間にわたって溶体化焼鈍し、水中で焼き入れし、180℃で6.5時間にわたって熱時効させる)。その際、可能性のある試料のそりを避けるために、湯口部と押し湯部は、熱処理後にはじめて取り除く。機械的特性、つまり引張強さRmと、耐力Rp0.2と、破断伸びA5は、DIN 10002に従って調べる。
比較として、ドイツ特許出願公開DE 10 2008 055 928 A1に開示されたAlSi3Mg0.6Cr0.7についての値を引き合いに出している。
既に述べたように、本発明は、特にまた、本発明による鋳造用アルミニウム合金の、より高い要求が課される鋳造部材のための、例えばホイールキャリアもしくは旋回支承のための、特に自動車の操舵可能な車輪、特に前輪用のダブルウィッシュボーン式アクスルの部材のための使用にも関する。
本発明による鋳造用アルミニウム合金製の旋回支承は、その機械的特性値に基づき、あらゆる車輪の応力とモーメントを駆動の点で確実に吸収し、かつ転送しうる。かかる旋回支承は、バネ下重量の更なる減少に貢献し、かつ高い剛性を有する。更に、かかる旋回支承は、故障に対する当該旋回支承の十分な歪みを可能にする延性を有する。更に、かかる旋回支承は、耐蝕性である。
特に好適な旋回支承、特に自動車の操舵可能な車輪用の、特に前輪用のダブルウィッシュボーン式アクスル用の旋回支承は、以下を含む:
− 車輪軸受(Radlager)の収容のための、1つの収容部(Aufnahme)もしくは切欠部(Ausnehmung)および前記軸受を旋回支承に固定するための、複数の収容部もしくは切欠部
− 走行方向で見て、前記の車輪軸受の収容のための収容部もしくは切欠部の手前に配置されている、ブレーキキャリパー(Bremssattel)の接続のために、互いに垂直に離れて配置された、2つの収容部もしくは切欠部
− 走行方向で見て、前記の車輪軸受の収容のための収容部もしくは切欠部の奥に配置されている、タイロッド(Spurstange)の接続のための、1つの収容部もしくは切欠部
− 前記の車輪軸受の収容のための収容部もしくは切欠部の下方に配置されている、ロワアーム(unterer Querlenker)の接続のための、1つの収容部もしくは切欠部
− 前記の車輪軸受の収容のための収容部もしくは切欠部の下方に、かつ走行方向で見て、前記ロワアームの接続のための収容部もしくは切欠部の奥であるが、タイロッドの接続のための収容部もしくは切欠部の手前に配置されている、本質的に車輪の前後力を吸収するリンク(Lenker)の接続のための、特にトレーリングアーム(Zugstrebe)もしくはストラット(Druckstrebe)またはキャンバーアーム(Sturzlenker)の形の、1つの収容部もしくは切欠部
− 前記の車輪軸受の収容のための収容部もしくは切欠部の上方に配置されており、かつ前記の部分と、そこから出発してネック状区間を介してつないでいる、アッパーアームの接続のための、1つの収容部もしくは切欠部
その際、前記の旋回支承は、前記の収容部もしくは切欠部と一緒に一体的に鋳造され、かつこれらを互いにつないでいる部材として製造されている。
前記の旋回支承が、該旋回支承の取り付けられた状態で、向かい合った同じ車軸の旋回支承の対向するその裏側に、湾曲部(Ausbuchtung)を有しており、前記湾曲部が、少なくとも部分的に、ネック状区間から、車輪軸受の収容のための収容部もしくは切欠部の裏側を介して、タイロッドの接続と、ロワアームの接続と、本質的に車輪の前後力を吸収するリンクの接続のための収容部もしくは切欠部まで延びている場合に好ましいことがある。
前記の湾曲部が、走行方向に見て奥のその長辺側で補強リブ(Verstaerkungsrippe)によって区切られており、前記の補強リブが、好ましくはネック状区間から始まって、好ましくはタイロッドの接続のための収容部もしくは切欠部まで延びている場合に好ましいことがある。
前記の湾曲部が、走行方向に見て手前のその長辺側で補強リブによって区切られており、前記の補強リブが、好ましくはネック状区間から始まって、好ましくはロワアームの接続のための収容部もしくは切欠部まで延びている場合に適切であることがある。
前記の互いに垂直に離れて配置された、ブレーキキャリパーの接続のための、2つの収容部もしくは切欠部が、走行方向に見て手前のその長辺側で前記湾曲部を区切っている補強リブの、走行方向で見て手前に配置されている場合に好ましいことがある。
前記の旋回支承が、その少なくとも1つの狭い側に、例えば長辺側に、少なくとも部分的に補強カラー(Verstaerkungskragen)を有する場合に好ましいことがある。
前記の補強カラーが、少なくとも部分的に、ネック状区間に沿って、前記の互いに垂直に離れて配置された、ブレーキキャリパーの接続のための、2つの収容部もしくは切欠部の上方の収容部もしくは切欠部から、アッパーアームの接続のための収容部もしくは切欠部の方向に延びている場合に好ましいことがある。
少なくとも部分的に、ネック状区間に沿って、前記の互いに垂直に離れて配置された、ブレーキキャリパーの接続のための、2つの収容部もしくは切欠部の上方の収容部もしくは切欠部から、アッパーアームの接続のための収容部もしくは切欠部の方向に延びている補強カラーの幅は、アッパーアームの接続のための収容部もしくは切欠部の方向に減少している場合に好ましいことがある。
少なくとも1つの補強カラーが、少なくとも部分的に、前記の互いに垂直に離れて配置された、ブレーキキャリパーの接続のための、2つの収容部もしくは切欠部の間に延びている場合に好ましいことがある。
少なくとも1つの補強カラーの幅が、前記の互いに垂直に離れて配置された、ブレーキキャリパーの接続のための、2つの収容部もしくは切欠部のそれぞれの一方の収容部もしくは切欠部から出発して、前記の互いに垂直に離れて配置された、ブレーキキャリパーの接続のための、2つの収容部もしくは切欠部のそれぞれのもう一方の収容部もしくは切欠部の方向に減少している場合に好ましいことがある。
少なくとも1つの補強カラーが、それぞれ、前記の互いに垂直に離れて配置された、ブレーキキャリパーの接続のための、2つの収容部もしくは切欠部のそれぞれの一方の収容部もしくは切欠部から出発して、少なくとも部分的に、旋回支承の裏側の方向に、つまり該旋回支承の取り付けられた状態で、向かい合った同じ車軸の旋回支承の対向する側の方向に延びている場合に好ましいことがある。
少なくとも1つの補強カラーが、長辺側で見て波形状を有する場合に好ましいことがある。
前記の補強カラーが、少なくとも部分的に、前記の互いに垂直に離れて配置された、ブレーキキャリパーの接続のための、2つの収容部もしくは切欠部の下方の収容部もしくは切欠部から、ロワアームの接続のための収容部もしくは切欠部の方向に延びている場合に好ましいことがある。
少なくとも部分的に、前記の互いに垂直に離れて配置された、ブレーキキャリパーの接続のための、2つの収容部もしくは切欠部の下方の収容部もしくは切欠部から、ロワアームの接続のための収容部もしくは切欠部の方向に延びている補強カラーの幅が、ロワアームの接続のための収容部もしくは切欠部の方向に減少している場合に好ましいことがある。
ネック状区間の端部側に配置された、アッパーアーム(oberer Querlenker)の接続のための収容部もしくは切欠部が、スリーブ状に形成されている場合に好ましいことがある。
車輪軸受の収容のための収容部もしくは切欠部をアッパーアームの接続のための収容部もしくは切欠部とつないでいるネック状区間が、旋回支承の表側に、つまり該旋回支承の取り付けられた状態で、向かい合った同じ車軸の旋回支承の離反した側に、走行方向で互いに離れて配置された、少なくとも2つの補強リブを備えており、前記補強リブが、車輪軸受の収容のための収容部もしくは切欠部から出発して、好ましくは旋回支承のそれぞれの長辺側に沿って、少なくとも部分的に、アッパーアームの接続のための収容部もしくは切欠部の方向に延びている場合に好ましいことがある。
旋回支承の表側に、好ましくはネック状区間上に、少なくとも1つの、好ましくは2つの、センサケーブルホルダーを接続するための収容部もしくは切欠部が配置されている場合に好ましいことがある。
旋回支承の表側のネック状区間上に、少なくとも1つの補強リブが配置されており、前記補強リブが、車輪軸受の収容のための収容部もしくは切欠部から出発して、好ましくは旋回支承の長辺側からほぼ同じ幅で設けられた共通の出発点から出発して、少なくとも部分的に、センサケーブルホルダーの接続のための2つの収容部もしくは切欠部の方向で、好ましくは直接的に、センサケーブルホルダーの接続のための収容部もしくは切欠部まで延びている場合に好ましいことがある。
前記の車輪軸受の収容のための収容部もしくは切欠部が、これを取り囲むフランジ面もしくはチャック面を含み、その際、前記のフランジ面が、複数の、好ましくは4つの、前記旋回支承ユニットの固定のためのボルト貫通開口部によって貫通されており、その際、前記貫通開口部は、好ましくは互いに均等な間隔をとってフランジ面もしくはチャック面の範囲で分配配置されている場合に好ましいことがある。
アッパーアームの接続のための収容部もしくは切欠部が、スロットを備えたスリーブ形状を有し、その際、その外側にある収容部は、前記スロットの両側に配置された、アッパーアームを該収容部に固定するためのクランプボルトのための収容部を有する場合に好ましいことがある。
前記の旋回支承が、鋳造法において可動の中子および/または輪郭部(Konturteil)もしくは中子スライドを使用して製造される場合に好ましいことがある。
前記の旋回支承が、低圧砂型鋳造または好ましくは差圧金型鋳造(CPC)によって製造されている場合に好ましいことがある。ドイツ特許出願公開DE 10 2010 026 480 A1に開示された鋳造装置もしくはそこに開示される方法を使用することが特に好ましいことが明らかになった。ドイツ特許出願公開DE 10 2010 026 480 A1の開示内容もしくはその意味内容は、明確な参照によって、本願の対象のために適切に本願に取り込まれあるいは組み込まれる。
本発明の更なる好ましい実施形態および詳細は、図面と組み合わせて以下の記載から明らかにすることができる。
図1は、操舵可能な左の車輪(ダブルウィッシュボーン式アクスル)用の本発明による旋回支承の表側の斜視図を示す。
図2は、図1による本発明による旋回支承の裏側の斜視図を示す。
図3は、図1による本発明による旋回支承の、走行方向に見て手前の長辺側の斜視図を示す。
図1〜3で同じ符号を使用した場合に、これらは、また同じ部品もしくは領域を示す。
示された本発明による旋回支承(10)は、本発明によるアルミニウム合金から差圧金型鋳造(CPC)で製造されている。
好ましくは自動車の操舵可能な車輪用のダブルウィッシュボーン式前輪アクスルのために想定されている旋回支承(10)は、以下のものを含む:
− 車輪軸受の収容のための、1つの収容部もしくは切欠部(12)および前記軸受を旋回支承(10)に固定するための、複数の収容部もしくは切欠部(14,16,18,20)
− 走行方向(FR)で見て、前記の車輪軸受の収容のための収容部もしくは切欠部(12)の手前に配置されている、ブレーキキャリパーの接続のための、互いに垂直に離れて配置された2つの収容部もしくは切欠部(22,24)
− 走行方向(FR)で見て、前記の車輪軸受の収容のための収容部もしくは切欠部(12)の奥に配置されている、タイロッドの接続のための、1つの収容部もしくは切欠部(26)
− 前記の車輪軸受の収容のための収容部もしくは切欠部(12)の下方に配置されている、ロワアームの接続のための、1つの収容部もしくは切欠部(28)
− 前記の車輪軸受の収容のための収容部もしくは切欠部(12)の下方に、かつ走行方向(FR)で見て、前記ロワアームの接続のための収容部もしくは切欠部(28)の奥であるが、タイロッドの接続のための収容部もしくは切欠部(26)の手前に配置されている、本質的に車輪の前後力を吸収するリンクの接続のための、特にトレーリングアームもしくはストラットまたはキャンバーアームの形のリンクの接続のための、1つの収容部もしくは切欠部(30)
− 前記の車輪軸受の収容のための収容部もしくは切欠部(12)の上方に配置されており、かつ前記の部分(12)と、それから出発してネック状区間(34)を介してつないでいる、アッパーアームの接続のための、1つの収容部もしくは切欠部(32)
その際、前記の旋回支承(10)は、前記の収容部もしくは切欠部(12,14,26,28,20,22,24,26,28,30,32など)と一緒に一体的に鋳造され、かつこれらを互いにつないでいる部材として製造されている。
旋回支承(10)は、該旋回支承(10)の取り付けられた状態で、ここでは図示されていない、向かい合った同じ車軸の旋回支承の対向するその裏側に、湾曲部(36)を有しており、前記湾曲部が、部分的に、ネック状区間(32)から、車輪軸受の収容のための収容部もしくは切欠部(12)の裏側を介して、タイロッドの接続と、ロワアームの接続と、本質的に車輪の前後力を吸収するリンクの接続、つまりストラットもしくはトレーリングアームまたはキャンバーアームの接続のための収容部もしくは切欠部(26,28,30)まで延びている。
前記の湾曲部(36)は、走行方向に見て奥のその長辺側で補強リブ(38)によって区切られており、前記の補強リブが、ネック状区間(34)から始まって、タイロッドの接続のための収容部もしくは切欠部(26)まで延びている。
前記の湾曲部(36)は、走行方向に見て手前のその長辺側で更なる補強リブ(40)によって区切られており、前記の補強リブが、ネック状区間(34)から始まって、ロワアームの接続のための収容部もしくは切欠部(28)まで延びている。
前記の互いに垂直に離れて配置された、ブレーキキャリパーの接続のための、2つの収容部もしくは切欠部(22,24)は、走行方向(FR)で見て前記湾曲部(36)の手前で、走行方向に見て手前のその長辺側で区切っている補強リブ(40)に配置されている。
前記の旋回支承(10)は、その少なくとも1つの狭い側に、例えば長辺側に、少なくとも部分的に補強カラーを有する。
前記の補強カラー(42)は、少なくとも部分的に、ネック状区間(34)に沿って、前記の互いに垂直に離れて配置された、ブレーキキャリパーの接続のための、2つの収容部もしくは切欠部(22,24)の上方の収容部もしくは切欠部(22)から、アッパーアームの接続のための収容部もしくは切欠部(32)の方向に延びている。
少なくとも部分的に、ネック状区間(34)に沿って、前記の互いに垂直に離れて配置された、ブレーキキャリパーの接続のための、2つの収容部もしくは切欠部(22,24)の上方の収容部もしくは切欠部(22)から、アッパーアームの接続のための収容部もしくは切欠部(32)の方向に延びている補強カラー(42)の幅は、アッパーアームの接続のための収容部もしくは切欠部(32)の方向に減少している。
2つの接して延びる補強カラー(44,46)は、少なくとも部分的に、前記の互いに垂直に離れて配置された、ブレーキキャリパーの接続のための、2つの収容部もしくは切欠部(22,24)の間に延びている。前記の補強カラー(44,46)の幅は、前記の互いに垂直に離れて配置された、ブレーキキャリパーの接続のための、2つの収容部もしくは切欠部(22,24)のそれぞれの一方の収容部もしくは切欠部(22,24)から出発して、前記の互いに垂直に離れて配置された、ブレーキキャリパーの接続のための、2つの収容部もしくは切欠部(22,24)のそれぞれのもう一方の収容部もしくは切欠部(22,24)の方向に減少している。
補強カラー(44,46)は、前記の互いに垂直に離れて配置された、ブレーキキャリパーの接続のための、2つの収容部もしくは切欠部(22,24)のそれぞれの一方の収容部もしくは切欠部(22,24)から出発して、少なくとも部分的に、旋回支承(10)の裏側の方向に、つまり該旋回支承(10)の取り付けられた状態で、ここでは図示されていない、向かい合った同じ車軸の旋回支承(10)の対向する側の方向に延びており、その際、前記の補強カラー(44,46)は、長辺側で見て波形状を有する。これは、特に図3でよく確認できる。
更なる補強カラー(48)は、少なくとも部分的に、前記の互いに垂直に離れて配置された、ブレーキキャリパーの接続のための、2つの収容部もしくは切欠部(22,24)の下方の収容部もしくは切欠部(24)から、ロワアームの接続のための収容部もしくは切欠部(28)の方向に延びている。前記の互いに垂直に離れて配置された、ブレーキキャリパーの接続のための、2つの収容部もしくは切欠部(22,24)の下方の収容部もしくは切欠部(24)から、ロワアームの接続のための収容部もしくは切欠部(28)の方向に延びている補強カラー(48)の幅は、ロワアームの接続のための収容部もしくは切欠部(28)の方向に減少している。
ネック状区間(34)の端部側に配置された、アッパーアームの接続のための収容部もしくは切欠部(32)は、スリーブ状に形成されている。
車輪軸受の収容のための収容部もしくは切欠部(12)をアッパーアームの接続のための収容部もしくは切欠部(32)とつないでいるネック状区間(34)は、旋回支承(10)の表側に、つまり該旋回支承(10)の取り付けられた状態で、ここでは図示されていない、同じ車軸の向かい合った旋回支承の離反した側に、走行方向(FR)で互いに離れて配置された、少なくとも2つの補強リブ(50,52)を備えており、前記補強リブが、車輪軸受の収容のための収容部もしくは切欠部(12)から出発して、旋回支承(10)のそれぞれの長辺側に沿って、少なくとも部分的に、アッパーアームの接続のための収容部もしくは切欠部(32)の方向に延びている。
旋回支承(10)の表側のネック状区間(34)上に、センサケーブルホルダーの接続のための2つの収容部もしくは切欠部(54,56)が配置されている。そこには、更に、2つの補強リブ(58,60)が配置されており、前記補強リブは、車輪軸受の収容のための収容部もしくは切欠部(12)から出発して、すなわち旋回支承(10)の長辺側からほぼ同じ幅で設けられた共通の出発点(62)から出発して、センサケーブルホルダーの接続のための2つの収容部もしくは切欠部(54,56)の方向で、すなわち直接的に、センサケーブルホルダーの接続のための2つの収容部もしくは切欠部(54,56)まで延びている。
前記の車輪軸受の収容のための収容部もしくは切欠部(12)は、この部分(12)を取り囲むフランジ面もしくはチャック面を含み、その際、前記のフランジ面が、複数の、好ましくは4つの、前記旋回支承ユニットの固定のためのボルト貫通開口部(14,16,18,20)によって貫通されており、その際、前記貫通開口部(14,16,18,20)は、好ましくは互いに均等な間隔をとってフランジ面もしくはチャック面の範囲で分配配置されている。
アッパーアームの接続のための収容部もしくは切欠部(32)は、スロット(42)を備えたスリーブ形状を有し、その際、その外側にある収容部(32)は、前記スロットの両側に配置された、アッパーアームを該収容部(32)に固定するためのクランプボルトのための収容部を有する。
10 旋回支承、 12 車輪軸受の収容のための収容部もしくは切欠部、 14、16、18、20 車輪軸受を旋回支承に固定するための収容部もしくは切欠部、 22、24 ブレーキキャリパーの接続のための収容部もしくは切欠部、 26 タイロッドの接続のための収容部もしくは切欠部、 28 ロワアームの接続のための収容部もしくは切欠部、 30 リンクの接続のための収容部もしくは切欠部、 32 アッパーアームの接続のための収容部もしくは切欠部、 34 ネック状区間、 36 湾曲部、 38、40、50、52、58、60 補強リブ、 42、44、46、48 補強カラー、 54、56 センサケーブルホルダーの接続のための収容部もしくは切欠部、 62 出発点、 FR 走行方向
[本発明の態様]
1. 鋳造用アルミニウム合金であって、以下の合金成分:
Si: 3.0〜3.8質量%
Mg: 0.3〜0.6質量%
Cr: 0.25〜0.35質量%
Fe: 0.18質量%未満
Mn: 0.06質量%未満
Ti: 0.16質量%未満
Cu: 0.006質量%未満
Sr: 0.010〜0.030質量%
Zr: 0.006質量%未満
Zn: 0.006質量%未満
不純物: 0.1質量%未満、好ましくは0.005質量%未満
を含み、その都度、Alが補われて100質量%となる、鋳造用アルミニウム合金。
2. 1に記載の鋳造用アルミニウム合金であって、Siが、3.1質量%を上回って3.7質量%未満までの含有率で含まれていることを特徴とする前記合金。
3. 1または2に記載の鋳造用アルミニウム合金であって、Mgが、0.5質量%〜0.6質量%の含有率で含まれていることを特徴とする前記合金。
4. 1から3までのいずれかに記載の鋳造用アルミニウム合金であって、Crが、0.25質量%から0.30質量%未満までの含有率で含まれていることを特徴とする前記合金。
5. 1から4までのいずれかに記載の鋳造用アルミニウム合金であって、Feが、0.01質量%〜0.15質量%の含有率で含まれていることを特徴とする前記合金。
6. 1から5までのいずれかに記載の鋳造用アルミニウム合金であって、Mnが、0.01質量%〜0.05質量%の含有率で含まれていることを特徴とする前記合金。
7. 1から6までのいずれかに記載の鋳造用アルミニウム合金であって、Tiが、0.05質量%〜0.15質量%の含有率で含まれていることを特徴とする前記合金。
8. 1から7までのいずれかに記載の鋳造用アルミニウム合金であって、Cuが、0.001質量%〜0.005質量%の含有率で含まれていることを特徴とする前記合金。
9. 1から8までのいずれかに記載の鋳造用アルミニウム合金であって、Srが、0.015質量%〜0.025質量%の含有率で含まれていることを特徴とする前記合金。
10. 1から9までのいずれかに記載の鋳造用アルミニウム合金であって、Zrが、0.001質量%〜0.005質量%の含有率で含まれていることを特徴とする前記合金。
11. 1から10までのいずれかに記載の鋳造用アルミニウム合金であって、Znが、0.001質量%〜0.005質量%の含有率で含まれていることを特徴とする前記合金。
12. 1から11までのいずれかに記載の鋳造用アルミニウム合金であって、前記鋳造用アルミニウム合金が、低圧鋳造用アルミニウム合金であることを特徴とする前記合金。
13. 1から11までのいずれかに記載の鋳造用アルミニウム合金であって、前記鋳造用アルミニウム合金が、低圧差圧(CPC)鋳造用アルミニウム合金であることを特徴とする前記合金。
14. 1から11までのいずれかに記載の鋳造用アルミニウム合金から鋳造部材を製造する方法であって、低圧差圧鋳造法を使用する前記方法。
15. 1から11までのいずれかに記載の鋳造用アルミニウム合金から鋳造部材を製造する方法であって、低圧鋳造法を使用する前記方法。
16. 1から11までのいずれかに記載の鋳造用アルミニウム合金から鋳造部材を製造する方法であって、スクイズ鋳造、重力金型鋳造またはダイカスト、特に砂型チクソキャスティング、砂型レオキャスティングもしくは砂型低圧鋳造を使用する前記方法。
17. 1から11までのいずれかに記載の鋳造用アルミニウム合金から鋳造部材を製造する方法、特に14から16までのいずれかに記載の方法であって、前記の鋳造部材に、鋳造プロセスの後に、2段階の熱処理を、すなわち溶体化焼鈍とそれに引き続く熱時効を行う前記方法。
18. 17に記載の方法であって、前記の鋳造部材を、両方の熱処理段階の間に水中で焼き入れすることを特徴とする前記方法。
19. 14から18までのいずれかに記載の方法であって、前記の鋳造部材を、鋳造プロセスの後に、530℃〜550℃で6〜10時間にわたって、好ましくは540℃〜550℃で7〜9時間にわたって、特に8〜9時間にわたって、殊に好ましくは540℃を上回って550℃までで7〜9時間にわたって、特に8〜9時間にわたって溶体化焼鈍することを特徴とする前記方法。
20. 14から19までのいずれかに記載の方法であって、前記の鋳造部材を、鋳造プロセスの後に、180℃〜210℃で1〜8時間にわたって、特に1〜6.5時間にわたって、好ましくは180℃〜190℃で1〜6.5時間にわたって、特に4〜6.5時間にわたって、特に好ましくは180℃から190℃未満までで4〜6.5時間にわたって、特に5〜6.5時間にわたって焼き戻すことを特徴とする前記方法。
21. 1から13までのいずれかに記載の鋳造用アルミニウム合金またはかかる合金から製造された、特に熱処理された鋳造部材の、自動車の走行機構部品のための、好ましくは自動車の車輪ガイド部材のための、特に好ましくはホイールキャリアのための、特に自動車の旋回支承のための使用。
22. 1から13までのいずれかに記載の鋳造用アルミニウム合金から製造された、または14から20までのいずれかに記載の方法により製造された鋳造部材であって、前記鋳造部材が、熱処理後に、300〜325MPaの耐力Rp0.2および/または4〜10%の破断伸びA5および/または350〜375MPaの引張強さRmを有する前記鋳造部材。

Claims (35)

  1. 鋳造用アルミニウム合金であって、以下の合金成分:
    Si: 3.1質量%を上回って3.3質量%未満
    Mg: 0.3〜0.6質量%
    Cr: 0.25〜0.35質量%
    Fe: 0.18質量%未満
    Mn: 0.06質量%未満
    Ti: 0.16質量%未満
    Cu: 0.006質量%未満
    Sr: 0.010〜0.030質量%
    Zr: 0.006質量%未満
    Zn: 0.006質量%未満
    不純物: 0.1質量%未満
    を含み、Alが補われて100質量%となる、鋳造用アルミニウム合金。
  2. 請求項1に記載の鋳造用アルミニウム合金であって、Mgが、0.5質量%〜0.6質量%の含有率で含まれていることを特徴とする前記合金。
  3. 請求項1又は2に記載の鋳造用アルミニウム合金であって、Crが、0.25質量%から0.30質量%未満までの含有率で含まれていることを特徴とする前記合金。
  4. 請求項1から3までのいずれか1項に記載の鋳造用アルミニウム合金であって、Feが、0.01質量%〜0.15質量%の含有率で含まれていることを特徴とする前記合金。
  5. 請求項1から4までのいずれか1項に記載の鋳造用アルミニウム合金であって、Mnが、0.01質量%〜0.05質量%の含有率で含まれていることを特徴とする前記合金。
  6. 請求項1から5までのいずれか1項に記載の鋳造用アルミニウム合金であって、Tiが、0.05質量%〜0.15質量%の含有率で含まれていることを特徴とする前記合金。
  7. 請求項1から6までのいずれか1項に記載の鋳造用アルミニウム合金であって、Cuが、0.001質量%〜0.005質量%の含有率で含まれていることを特徴とする前記合金。
  8. 請求項1から7までのいずれか1項に記載の鋳造用アルミニウム合金であって、Srが、0.015質量%〜0.025質量%の含有率で含まれていることを特徴とする前記合金。
  9. 請求項1から8までのいずれか1項に記載の鋳造用アルミニウム合金であって、Zrが、0.001質量%〜0.005質量%の含有率で含まれていることを特徴とする前記合金。
  10. 請求項1から9までのいずれか1項に記載の鋳造用アルミニウム合金であって、Znが、0.001質量%〜0.005質量%の含有率で含まれていることを特徴とする前記合金。
  11. 請求項1から10までのいずれか1項に記載の鋳造用アルミニウム合金であって、前記鋳造用アルミニウム合金が、低圧鋳造用アルミニウム合金であることを特徴とする前記合金。
  12. 請求項1から10までのいずれか1項に記載の鋳造用アルミニウム合金であって、前記鋳造用アルミニウム合金が、低圧差圧(CPC)鋳造用アルミニウム合金であることを特徴とする前記合金。
  13. 請求項1から12までのいずれか1項に記載の鋳造用アルミニウム合金であって、前記不純物:0.005質量%未満を含むことを特徴とする前記合金。
  14. 請求項1から10までのいずれか1項に記載の鋳造用アルミニウム合金から鋳造部材を製造する方法であって、低圧差圧鋳造法を使用する前記方法。
  15. 請求項1から10までのいずれか1項に記載の鋳造用アルミニウム合金から鋳造部材を製造する方法であって、低圧鋳造法を使用する前記方法。
  16. 請求項1から10までのいずれか1項に記載の鋳造用アルミニウム合金から鋳造部材を製造する方法であって、スクイズ鋳造、重力金型鋳造またはダイカストを使用する前記方法。
  17. 請求項1から10までのいずれか1項に記載の鋳造用アルミニウム合金から鋳造部材を製造する方法であって、砂型チクソキャスティング、砂型レオキャスティングもしくは砂型低圧鋳造を使用する前記方法。
  18. 請求項1から10までのいずれか1項に記載の鋳造用アルミニウム合金から鋳造部材を製造する方法であって、前記の鋳造部材に、鋳造プロセスの後に、2段階の熱処理を、すなわち溶体化焼鈍とそれに引き続く熱時効を行う前記方法。
  19. 請求項14から17までのいずれか1項に記載の方法であって、前記の鋳造部材に、鋳造プロセスの後に、2段階の熱処理を、すなわち溶体化焼鈍とそれに引き続く熱時効を行う前記方法。
  20. 請求項18又は19に記載の方法であって、前記の鋳造部材を、両方の熱処理段階の間に水中で焼き入れすることを特徴とする前記方法。
  21. 請求項14から20までのいずれか1項に記載の方法であって、前記の鋳造部材を、鋳造プロセスの後に、530℃〜550℃で6〜10時間にわたって、溶体化焼鈍することを特徴とする前記方法。
  22. 請求項21に記載の方法であって、前記の鋳造部材を、鋳造プロセスの後に、540℃〜550℃で7〜9時間にわたって溶体化焼鈍することを特徴とする前記方法。
  23. 請求項21に記載の方法であって、前記の鋳造部材を、鋳造プロセスの後に、540℃を上回って550℃までで7〜9時間にわたって溶体化焼鈍することを特徴とする前記方法。
  24. 請求項22又は23に記載の方法であって、前記の鋳造部材を、8〜9時間にわたって溶体化焼鈍することを特徴とする前記方法。
  25. 請求項14から24までのいずれか1項に記載の方法であって、前記の鋳造部材を、鋳造プロセスの後に、180℃〜210℃で1〜8時間にわたって、熱時効を行うことを特徴とする前記方法。
  26. 請求項25に記載の方法であって、前記の鋳造部材を、鋳造プロセスの後に、1〜6.5時間にわたって、熱時効を行うことを特徴とする前記方法。
  27. 請求項25に記載の方法であって、前記の鋳造部材を、鋳造プロセスの後に、180℃〜190℃で1〜6.5時間にわたって、熱時効を行うことを特徴とする前記方法。
  28. 請求項27に記載の方法であって、前記の鋳造部材を、鋳造プロセスの後に、4〜6.5時間にわたって、熱時効を行うことを特徴とする前記方法。
  29. 請求項25に記載の方法であって、前記の鋳造部材を、鋳造プロセスの後に、180℃から190℃未満までで4〜6.5時間にわたって、熱時効を行うことを特徴とする前記方法。
  30. 請求項29に記載の方法であって、前記の鋳造部材を、鋳造プロセスの後に、5〜6.5時間にわたって、熱時効を行うことを特徴とする前記方法。
  31. 請求項1から13までのいずれか1項に記載の鋳造用アルミニウム合金から製造された鋳造部材の、自動車の走行機構部品のための使用。
  32. 請求項31に記載の使用であって、前記鋳造部材が熱処理された鋳造部材である使用。
  33. 請求項31又は32に記載の使用であって、前記鋳造部材の、自動車の車輪ガイド部材のための使用。
  34. 請求項31又は32に記載の使用であって、前記鋳造部材の、ホイールキャリアのための使用。
  35. 請求項31から34までのいずれか1項に記載の使用であって、前記鋳造部材の、自動車の旋回支承のための使用。
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