JP6080194B2 - 通信装置、通信方法およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、高速起動を可能とする通信装置、通信方法及びプログラムに関する。
消防無線や警察無線のように、非常・緊急用通信網を介して音声を無線で送受信する通信装置が存在する。近年の非常・緊急用通信装置は、単に他者との音声通話を確立するのみならず、種々のアプリケーションを搭載し、当該通信装置における無線通信用の各種情報の設定変更を行ったり、画像や動画の大容量データの送受信及びデータ管理・編集処理等も可能としている。
ここで、このような機能を有する通信装置は一般的なコンピュータと同様にCPU(Central Processing Unit:中央演算装置)を搭載している。そして、一般的にCPUを搭載する装置は、その使用者の操作に基づいてOS(Operating System:オペレーティングシステム)のプログラムを起動することで、当該CPUが、その装置における多種多様な機能部を統括的に制御する制御部として動作する仕組みとなっている。
また、上述したようなOSに基づいて動作する装置においては、当該装置の電源を投入した後OSが起動して各種アプリケーションが使用可能となるまでの時間をできるだけ短くしたいという要望がある。このような要望に対しては、例えば、リッチOSプログラム(フルスペック用OS)とスモールOSプログラム(機能限定用OS)を備えることによって、OS起動時において使用者が利用しようとする機能のみを早急に実行可能状態へと移行させるOS起動方法が開示されている(特許文献1)。
特開2011−60225号公報
しかしながら、上述したようなOSプログラムに基づいて動作する通信装置は、通信機能(音声通話機能)についてもOSプログラムに基づいて動作するCPUでその制御を担う場合がある。このような通信装置は、OSプログラムを起動し、また、OS上で動作する所定のアプリケーションプログラムを起動して初めて音声通話機能を利用することができる。よって、上述したような非常・緊急用無線装置を再起動する必要性が生じた場合などにおいて、通信装置の電源が投入されてからOSプログラムの起動が完了するまでの期間(通常、数十秒間)に、緊急用の無線連絡が必要となったとき、直ちに音声通話を実行することができないという問題が生じていた。
また、特許文献1に記載のOS起動方法では、スモールOSプログラムを備えることで使用者が利用しようとする機能についてのみ高速で利用可能状態とすることを試みている。しかし、機能を限定したスモールOSプログラムであっても、その起動時間は短縮されているとはいえ、実際に起動が完了するまでには幾分の時間を要することが想定される。一方、上記に説明したような緊急用に使用する通信装置については、その音声通話機能が利用できない時間をわずかにでも生じさせたくないという要望がある。したがって、特許文献1に記載の発明では、緊急無線用に用いられる通信装置において要求されるニーズに十分に答えることができないという問題がある。
そこでこの発明は、上記課題を解決する通信装置、通信方法およびプログラムを提供することを目的としている。
本発明は、上述の課題を解決すべくなされたもので、オペレーティングシステムのプログラムに基づいて自装置における所定の機能部を制御する第一制御部と、前記オペレーティングシステムのプログラムの起動による制御を受けずに、外部装置と所定の通信を行う通信部を制御する第二制御部と、前記通信部と前記第一制御部との間、及び、前記通信部と前記第二制御部との間の接続を切り替える信号切替部と、を備え、前記第一制御部は、前記オペレーティングシステムのプログラムが起動を完了した場合に、起動完了信号を出力し、前記第二制御部は、前記起動完了信号を入力した場合に、前記信号切替部に第一切替指示信号を出力し、前記信号切替部は、前記第一切替指示信号を入力した場合に、前記通信部と前記第一制御部との間を接続するとともに、前記通信部と前記第二制御部との間を切り離す通信装置である。前記第二制御部は、プログラムを要しないアナログ回路またはデジタル回路により構成されてよい。前記第二制御部は、前記信号切替部に前記第一切替指示信号を出力した後も、前記通信部からの信号の入力がある場合には、前記通信部の制御を継続してよい。前記第一制御部は、ユーザ操作により自装置をシャットダウンするためのシャットダウン信号を入力した場合に、運転停止信号を出力し、前記第二制御部は、前記運転停止信号を入力した場合に、前記信号切替部に第二切替指示信号を出力し、前記信号切替部は、前記第二切替指示信号を入力した場合に、前記通信部の制御元を前記第一制御部から前記第二制御部へと切り替えてよい。
また本発明は、第二制御部が、オペレーティングシステムのプログラムの起動による制御を受けずに、外部装置と所定の通信を行う通信部を制御し、第一制御部が、前記オペレーティングシステムのプログラムに基づいて自装置における所定の機能部を制御し、信号切替部が、前記通信部と前記第一制御部との間、及び、前記通信部と前記第二制御部との間の接続を切り替え、前記第一制御部は、前記オペレーティングシステムのプログラムが起動を完了した場合に、起動完了信号を出力し、前記第二制御部は、前記起動完了信号を入力した場合に、前記信号切替部に第一切替指示信号を出力し、前記信号切替部は、前記オペレーティングシステムのプログラムが起動を完了した場合に、前記通信部と前記第一制御部との間を接続するとともに、前記通信部と前記第二制御部との間を切り離すことを特徴とする通信方法である。
また本発明は、通信装置のコンピュータを、オペレーティングシステムのプログラムに基づいて自装置における所定の機能部を制御する第一の制御手段、前記オペレーティングシステムのプログラムの起動による制御を受けずに、外部装置と所定の通信を行う通信部を制御する第二の制御手段、前記通信部と前記第一の制御手段との間、及び、前記通信部と前記第二の制御手段との間の接続を切り替える信号切替手段として機能させ、前記第一の制御手段は、前記オペレーティングシステムのプログラムが起動を完了した場合に、起動完了信号を出力し、前記第二の制御手段は、前記起動完了信号を入力した場合に、前記信号切替手段に第一切替指示信号を出力し、前記信号切替手段は、前記第一切替指示信号を入力した場合に、前記通信部と前記第一の制御手段との間を接続するとともに、前記通信部と前記第二の制御手段との間を切り離すことを特徴とするプログラムである。
本発明によれば、通信装置の起動時において、通信機能を利用できるまでの時間を短縮するという効果が得られる。
本発明の一実施形態による通信装置の最小構成を示す図である。 本発明の一実施形態による通信装置1の構成をより詳細に表した図である。 OSプログラムの起動完了前における通信データの流れを示した図である。 OSプログラムの起動完了後における通信データの流れを示した図である。 音声通話用制御部111における処理の流れを示すフローチャート図である。 CPU101、102における処理の流れを示すフローチャート図である。 各機能部における処理及び信号の流れを示すシーケンス図である。
以下、本発明の一実施形態による通信装置を、図面を参照して説明する。
図1は、同実施形態による通信装置の最小構成を示す図である。
図1において符号1は通信装置であり、通信装置1は少なくとも、OSプログラム(オペレーティングシステムのプログラム)に基づいて自装置における所定の機能部(通信部12を含む。)を制御する第一制御部10と、OSプログラムによる制御を受けずに、外部装置と所定の通信を行う通信部12を制御する第二制御部11とを備えている。この通信装置1は、消防無線や警察無線の指令卓等に設けられ、非常・緊急用通信網を介して所定の移動局等との音声通話を確立する通信装置である。
図2は、同実施形態による通信装置1の構成をより詳細に表した図である。
図2において、通信装置1は、CPU101、102、音声通話用制御部111、符号/復号部121、信号処理部122、高周波回路123、信号切替部13及び中継部14、15、16を備えている。
CPU101、102は、それぞれ図1における第一制御部10の一態様であり、いずれもOSプログラムに基づいて、自装置における所定の制御を実行する制御部である。CPU101、102は、一般的なコンピュータに用いられている汎用CPUであって構わないが、いずれもOSプログラムの起動が完了して初めてユーザが要求する処理を実行できる状態に移行できるものとする。また、そのOSプログラムの起動には、通信装置1の電源が投入されてから数十秒の時間を要するものであってよい。
また、本実施形態においては、CPU101、102は、OSプログラムの起動が完了した際に、そのことを通知する起動完了信号(Wake信号)を出力する。なお、通信装置1は、CPU101、102の二つのCPUを備え、並列で処理を行うデュアルCPU方式を採用しているが、本実施形態においてはこの態様に限られない。通信装置1の第一制御部10は、例えば、複数のコアを有する一つのCPU(マルチコアプロセッサ)を採用しても構わないし、一つのコアを有する一つのCPUで構成されていても構わない。
音声通話用制御部111は、図1における第二制御部11の一態様であり、所定の通信として、外部装置との無線音声通話を行う通信部12(後述する符号/復号部121、信号処理部122、高周波回路123)を制御して、無線音声通話機能を実現するための制御部である。また、音声通話用制御部111は、OSプログラムによる制御を受けずに上記制御を行うことができるものである。
音声通話用制御部111は、通信装置1の電源投入時において、OSプログラムの起動が完了してCPU101、102が実行可能となるよりも早く起動を完了する。すなわち、音声通話用制御部111は、CPU101、102が実行可能となる前に、通信部12の制御を行うことができる。そのため、音声通話用制御部111は、OSプログラムよりも規模の小さい専用のプログラムを読み込むのみで動作するものとする。また、音声通話用制御部111は、プログラムを要しないアナログ回路及びデジタル回路等のハードウェアにより構成されるものであってもよい。その際、音声通話用制御部111の機能をユーザがカスタマイズできるようにFPGA(Field Programmable Gate Array)のようなプログラマブルロジックデバイスを採用しても構わない。
また、音声通話用制御部111は所定の条件下で、後述する信号切替部13を制御するための切替指示信号(Select信号)を出力する。
符号/復号部121、信号処理部122、高周波回路123は、例として、図1における通信部12を構成する機能部である。符号/復号部121、信号処理部122、高周波回路123はいずれも外部装置との所定の通信の例として、音声通話を行うために用いるものである。
符号/復号部121は、音声信号送信時において通信端末3(後述)を介してユーザから発せられた音声信号を入力し、所定の符号化処理を行う機能部である。また、符号/復号部121は、音声信号受信時において高周波回路123、信号処理部122を介して外部から受信した無線音声信号の復号化処理を行う。
信号処理部122は、音声信号受信時において高周波回路123を介して外部から受信したアナログ波形をデジタルサンプリングし、音声信号をデジタルデータとして取得する機能部である。また、信号処理部122は、音声信号送信時において符号/復号部121が符号化したデジタルデータである音声信号をアナログ波形に変換して高周波回路123に出力する。
高周波回路123は、外部無線通信網に送出する無線信号、または、当該無線通信網から送入する無線信号に対し、増幅したりフィルタリングしたりして、波形を再形成する機能部である。具体的には、高周波回路123は、整合回路、フィルタ回路、高周波アンプ等のアナログ回路によって構成されるものである。
なお、所定の通信の例として、上述したような無線による音声通話機能を説明したが、当該無線音声通話は一例にすぎず、本実施形態においてはこの態様に限定されない。例えば、上記所定の通信とは、光ファイバ技術等を利用した(無線を用いない)有線によるデータ通信機能であっても構わない。
信号切替部13は、通信部12(符号/復号部121、信号処理部122、高周波回路123)の制御を、音声通話用制御部111が行うか、CPU101、102が行うかを選択するための信号切替スイッチである。信号切替部13は、切替指示信号として、第一切替信号(Select1信号)を入力した場合には、通信部12の制御権を音声通話用制御部111からCPU101及びCPU102へと切り替えるものとする。また、信号切替部13は、第二切替信号(Select2信号)を入力した場合には、通信部12の制御権をCPU101及びCPU102から音声通話用制御部111へと切り替えるものとする。ただし、本実施形態において信号切替部13は、第二切替信号に基づいて通信部12の制御権をCPU101及びCPU102から音声通話用制御部111へと切り替える機能を有していなくてもよい。
また、上記のような信号切替部13は、機械的な電気信号用スイッチで構成されていても良いし、汎用のMOSFET(Metal‐Oxcide‐Semiconductor Field‐Effect Transistor)を組み合わせたアナログスイッチ等で構成されていても構わない。
中継部14、15、16は、所定の機能部間の電気信号の流れを中継するためのものである。中継部14は、通信装置1のホストコントローラである制御装置2(後述)と、当該通信装置1のCPU101、102とを接続している。中継部14は、通信装置1において使用するアプリケーションによっては大容量データの送受信を行う場合が想定されるため、例えばデータ転送速度が高いEthernet(登録商標)によるHUB等であると好ましい。中継部15は、通信端末3と通信装置1とを接続するものであり、主に音声信号データを中継する。中継部16は、音声通話用制御部111と通信部12(符号/復号部121、信号処理部122)とを接続するものであり、中継部15と同様に音声信号データを中継する。本実施形態においては、当該中継部15、16は通話音声等の小容量データ転送用と用途が限定されているため、例えば、データ転送速度が比較的遅いUSB(Universal Serial Bus)によるHUB等であってもよい。
制御装置2は、ユーザ操作に基づいて通信装置1の各種設定や管理を行うホストコントローラである。制御装置2は、中継部14を介してEthernet(登録商標)で接続された通信装置1のCPU101、102に接続している。CPU101、102は制御装置2からの命令信号を受信して、OSプログラム上で動作する各種アプリケーションを立ち上げ、送受信信号レベルの調整、周波数割り当て設定等、多種多様な処理を行う。
通信端末3は、音声通話をはじめとする通信データをユーザとやり取りするためのインターフェイス機器である。通信の形態が主に音声通話であれば、通信端末3はUSB等で接続された音声センサ(マイク)やレシーバ等であってよい。また、本実施形態における通信端末3は、音声通話以外の形態、例えば画像や動画などの大容量コンテンツデータを送受信するものであっても構わない。
図3及び図4は、それぞれOSプログラムの起動完了前後における通信データ(音声データ)の流れを示した図である。
図3では、通信装置1の電源投入後OSプログラムの起動が完了していない段階の状態及び通信データの流れを示している。図3に示す通り、OSプログラムの起動が完了していない段階では、信号切替部13は、(中継部15を介して)符号/復号部121と中継部16とを接続し、信号処理部122と中継部16とを接続している。この状態のとき、音声通話用制御部111が、中継部16を介して符号/復号部121、信号処理部122の制御を行うものとする。
図3の場合において、音声送信時の通信データの流れを以下に説明する。まず、通信装置1は通信端末3からユーザによる音声データを受信すると、符号/復号部121が当該音声データを無線通信用に符号化する。次に、音声通話用制御部111が、当該符号化信号を、中継部16を介して入力して保持した後、信号処理部122へ出力する。信号処理部122はデジタルデータである当該符号化信号に基づいて高周波キャリアに所定の変調をかけ、無線通信用のアナログ信号に変換して高周波回路123に出力する。高周波回路123は、入力されたアナログ信号を所定のアンテナ(図示せず)を介して無線通信網に発信する。
次に、音声受信時における通信データの流れについて以下に説明する。まず、通信装置1は無線通信網及びアンテナを介して外部装置から音声データを含む無線信号を受信すると、信号処理部122が、高周波回路123を介して、当該無線信号を所定のアナログ信号として入力する。信号処理部122はそのアナログ信号をデジタルサンプリング処理等して、デジタル信号である所定の符号化信号に変換する。次に、音声通話用制御部111は当該符号化信号を、中継部16を介して取得すると、その符号化信号を符号/復号部121へ出力する。符号/復号部121は、入力した符号化信号について復号処理を行い、当該符号化信号から、所定のフォーマットからなる音声データへと復号化する。符号/復号部121は、復号化して得た音声データを、中継部15を介して所定の通信端末3へと送信する。
以上のように、OSプログラムの起動が完了する以前の段階においては、通信装置1は、音声通話用制御部111の制御のもと、通信部12である符号/復号部121、信号処理部122及び高周波回路123によってその音声通話機能を実現する。またこの場合、音声通話用制御部111が、送受信する音声データに所定のデジタル信号処理を行ってもよい。また、音声通話用制御部111が行うのは、あくまで負荷が軽い音声データについての処理に限ってもよい。
一方、図4では、通信装置1の電源投入後OSプログラムの起動が完了した後の段階の状態及び通信データの流れを示している。図4に示す通り、OSプログラムの起動が完了した後の段階では、信号切替部13は、(中継部15を介して)符号/復号部121とCPU101とを接続し、また、信号処理部122とCPU102とを接続している。このときは、CPU101及びCPU102が符号/復号部121、信号処理部122を制御している。
図4の場合において、音声送信時の通信データの流れを以下に説明する。まず、通信装置1は通信端末3からユーザによる音声データを受信すると、符号/復号部121が当該音声データを無線通信用に符号化する。次に、CPU101が、当該符号化信号を入力して保持した後、中継部14及びCPU102を介して信号処理部122へ出力する。信号処理部122はデジタル信号である当該符号化信号に基づいて高周波キャリアに所定の変調をかけ、無線通信用のアナログ信号に変換して高周波回路123に出力する。高周波回路123は、入力されたアナログ信号を所定のアンテナ(図示せず)を介して無線通信網に発信する。
次に、音声受信時における通信データの流れについて以下に説明する。まず、通信装置1は無線通信網及びアンテナを介して外部装置から音声データを含む無線信号を受信すると、信号処理部122が、高周波回路123を介して、当該無線信号を所定のアナログ信号として入力する。信号処理部122はそのアナログ信号をデジタルサンプリング処理等して、デジタル信号である所定の符号化信号に変換する。次に、CPU102は当該符号化信号を取得すると、その符号化信号を、中継部14及びCPU101を介して符号/復号部121へ出力する。符号/復号部121は、入力した符号化信号について復号処理を行い、当該符号化信号から所定のフォーマットからなる音声データへと復号化する。符号/復号部121は、復号化して得た音声データを、中継部15を介して所定の通信端末3へと送信する。
以上のように、OSプログラムの起動が完了した後の段階においては、通信装置1は、CPU101及びCPU102の制御のもと、通信部12である符号/復号部121、信号処理部122及び高周波回路123によってその音声通話機能を実現する。またこの場合、OSプログラムに基づいて動作するCPU101、102が、音声データに所定のデジタル信号処理を行ってもよい。この場合、CPU101、102は特に機能が制限されないため、負荷の重い画像や動画データについての送受信及びこれらのデータについてのデジタル信号処理を実行することもできる。
図5は、音声通話用制御部111における処理の流れを示すフローチャート図である。
次に、通信装置1の音声通話用制御部111における処理の流れを、図5を参照しながら順を追って説明する。
まず、ユーザ操作により通信装置1に電源が投入されると、音声通話用制御部111にも電源が投入される(ステップS51)。音声通話用制御部111は、電源が投入されると直ちに起動し、必要最小限の初期化処理を行う(ステップS52)。ここで行われる初期化処理は、後述するCPU101、102における初期化処理(OSプログラムの起動処理)に要する時間よりも短い時間で完了するものである。
初期化処理が完了すると、音声通話用制御部111は直ちに、入力される音声データについてその伝送処理を行う(ステップS53)。ここで当該伝送処理とは、上述した符号/復号部121から信号処理部122への音声データ(符号化信号)の伝送、及び、信号処理部122から符号/復号部121への音声データ(符号化信号)の伝送である。
音声通話用制御部111は、ステップS53の音声データの伝送処理を所定の期間行った後(または音声データの伝送処理と並列して)、CPU101、102からの起動完了信号(wake信号)が入力されたか否かを判定する(ステップS54)。そして、起動完了信号が未だ入力されていないときには、引き続き伝送すべき音声データの入力があるか否かの判定を行い(ステップS55)、伝送すべき音声データがある場合、すなわち音声通話が継続されている場合は、ステップS53に戻り、必要な音声データの伝送処理を継続する。
一方、ステップS54でCPU101、102からの起動完了信号を入力した場合、音声通話用制御部111は、通信部12の制御権をCPU101、102に渡す処理を行う。具体的には、信号切替部13に第一切替指示信号(Select1信号)を出力する(ステップS56)。ここで、信号切替部13は、当該第一切替指示信号を入力した場合に、通信部12の制御元を音声通話用制御部111からCPU101及びCPU102へと切り替える。具体的には、信号切替部13は、(中継部15を介して)符号/復号部121と中継部16との接続を切り離し、符号/復号部121とCPU101とを接続する。また、信号処理部122と中継部16との接続を切り離し、信号処理部122とCPU102とを接続する(図3の状態から図4の状態へと遷移させる)。以降、継続中の音声通話は、CPU101、102が制御して実行するため、音声通話用制御部111はステップS56において音声データの入力がなくなり、その処理を終了する。なお、音声通話用制御部111は処理を終了した場合に、消費電力削減のため休止状態(スリープ状態)に遷移する処理を行ってもよい。
図6は、CPU101、102における処理の流れを示すフローチャート図である。
次に、通信装置1のCPU101、102における処理の流れを、図6を参照しながら順を追って説明する。
まず、ユーザ操作により通信装置1に電源が投入されると、CPU101及びCPU102にも電源が投入される(ステップS61)。CPU101、102は、電源が投入されると直ちに起動するが、その初期化処理として、所定のブートプログラムによるOSプログラムの起動処理が行われる(ステップS62)。ここで行われる初期化処理(OSプログラムの起動処理)は、前述した音声通話用制御部111における初期化処理に要する時間よりも長い時間を要するものである。
次に、CPU101、102は、OSプログラムが起動を完了して種々の処理が実行可能な状態に移行すると、起動完了信号(Wake信号)を出力する(ステップS63)。ここで、上述した通り、当該起動完了信号を入力した音声通話用制御部111は、信号切替部13に第一切替指示信号(Select1信号)を出力し、さらに、当該信号切替部13は、当該第一切替指示信号を入力した場合に、通信部12の制御元を音声通話用制御部111からCPU101及びCPU102へと切り替える。以降、音声通話用制御部111制御の元に行われていた音声通話は、CPU101、102が制御して実行することとなる。
次に、上記制御元の切替が完了すると、CPU101及びCPU102は直ちに、入力される音声データについてその伝送処理を行う(ステップS64)。ここで当該伝送処理とは、上記音声通話用制御部111が行うのと同様、符号/復号部121から信号処理部122への音声データ(符号化信号)の伝送、及び、信号処理部122から符号/復号部121への音声データ(符号化信号)の伝送である。なお、CPU101及びCPU102の場合、音声データのような軽負荷の伝送処理に機能が限定されないため、例えば、画像や動画などの容量の大きいデータの伝送処理にも対応することができる。次に、CPU101及びCPU102は、引き続き伝送すべき音声データの入力があるか否かの判定を行い(ステップS65)、伝送すべき音声データがある場合、すなわち音声通話が継続されている場合は、ステップS64に戻り、必要な音声データの伝送処理を継続する。そして、音声通話が終了した場合は音声データの伝送処理を終了する。
図7は、各機能部における処理及び信号の流れを時系列的に示すシーケンス図である。
音声通話用制御部111、CPU101、102及び信号切替部13における時系列の処理の流れについて図7を参照しながら説明する。
図7に示す通り、音声通話用制御部111及びCPU101、102は、通信装置1の電源が投入されると同時にそれぞれの起動・初期化処理を行う(ステップS52、ステップS62)。そしてまず、音声通話用制御部111が起動を完了し、音声通話処理(音声データの伝送処理)に移行する(ステップS53)。この間、CPU101、102は未だOSプログラムの起動処理の実行中である(ステップS62)。そして、CPU101、102はOSプログラムの起動処理が完了すると直ちに起動完了信号(Wake信号)を音声通話用制御部111に出力する(ステップS63)。音声通話用制御部111は当該起動完了信号を入力すると、直ちに信号切替部13に向けて第一切替指示信号(Select1信号)を出力する(ステップS56)。そして、第一切替指示信号を入力した信号切替部13が切替処理を行うと、CPU101、102が、音声通話処理を継続して行う(ステップS64)。
以上に説明した通り、本実施形態にかかる通信装置1によれば、自装置の電源が投入された後、音声通話用制御部111が早急に起動を完了するため、OSプログラムが起動中の状態であっても音声通話機能が利用可能となる。したがって、通信装置1の起動時において、ユーザが通信機能を利用できるまでの時間を短縮する効果を得られる。
なお、上述した本実施形態による通信装置1は、自装置の起動中において通信機能を利用可能とする態様を説明したが、本実施形態においてはこの態様に限定されない。例えば、ユーザ操作に基づく通信装置1のシャットダウン処理中の時、または、CPU101、102の処理負荷が重くなり、通信処理を行う余裕がなくなってしまった時にも通信可能とするようにしてもよい。
例えば、通信装置1のシャットダウン時において、CPU101、102は、ユーザ操作により自装置をシャットダウンするためのシャットダウン信号を入力した場合に、運転停止信号を音声通話用制御部111に出力する。音声通話用制御部111は、運転停止信号を入力した場合に、信号切替部13に第二切替指示信号(Select2信号)を出力する。そして、信号切替部13は、第二切替指示信号を入力した場合に、通信部12の制御元をCPU101、102から音声通話用制御部111へと切り替えるようにしてもよい。このようにすることで、本実施形態による通信装置1は、自装置のシャットダウン処理中にも音声通話機能を利用できるようになる。
また、通信装置1のOSプログラムによる処理が重くなり、CPU101、102が所定の過負荷状態となった場合、CPU101、102がその旨を音声通話用制御部111に通知して、当該通知を受けた音声通話用制御部111が信号切替部13に第二切替指示信号を出力するようにしてもよい。
1・・・通信装置
10・・・第一制御部
101、102・・・CPU
11・・・第二制御部
111・・・音声通話用制御部
12・・・通信部
121・・・符号/復号部
122・・・信号処理部
123・・・高周波回路
13・・・信号切替部
14、15、16・・・中継部
2・・・制御装置
3・・・通信端末

Claims (6)

  1. オペレーティングシステムのプログラムに基づいて自装置における所定の機能部を制御する第一制御部と、
    前記オペレーティングシステムのプログラムによる制御を受けずに、外部装置と所定の通信を行う通信部を制御する第二制御部と、
    前記通信部と前記第一制御部との間、及び、前記通信部と前記第二制御部との間の接続を切り替える信号切替部と、
    を備え、
    前記第一制御部は、前記オペレーティングシステムのプログラムが起動を完了した場合に、起動完了信号を出力し、
    前記第二制御部は、前記起動完了信号を入力した場合に、前記信号切替部に第一切替指示信号を出力し、
    前記信号切替部は、前記第一切替指示信号を入力した場合に、前記通信部と前記第一制御部との間を接続するとともに、前記通信部と前記第二制御部との間を切り離す
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 前記第二制御部は、プログラムを要しないアナログ回路またはデジタル回路により構成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記第二制御部は、前記信号切替部に前記第一切替指示信号を出力した後も、前記通信部からの信号の入力がある場合には、前記通信部の制御を継続する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記第一制御部は、ユーザ操作により自装置をシャットダウンするためのシャットダウン信号を入力した場合に、運転停止信号を出力し、
    前記第二制御部は、前記運転停止信号を入力した場合に、前記信号切替部に第二切替指示信号を出力し、
    前記信号切替部は、前記第二切替指示信号を入力した場合に、前記通信部の制御元を前記第一制御部から前記第二制御部へと切り替える
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の通信装置。
  5. 第二制御部が、オペレーティングシステムのプログラムによる制御を受けずに、外部装置と所定の通信を行う通信部を制御し、
    第一制御部が、前記オペレーティングシステムのプログラムに基づいて自装置における所定の機能部を制御し、
    信号切替部が、前記通信部と前記第一制御部との間、及び、前記通信部と前記第二制御部との間の接続を切り替え、
    前記第一制御部は、前記オペレーティングシステムのプログラムが起動を完了した場合に、起動完了信号を出力し、
    前記第二制御部は、前記起動完了信号を入力した場合に、前記信号切替部に第一切替指示信号を出力し、
    前記信号切替部は、前記オペレーティングシステムのプログラムが起動を完了した場合に、前記通信部と前記第一制御部との間を接続するとともに、前記通信部と前記第二制御部との間を切り離す
    ことを特徴とする通信方法。
  6. 通信装置のコンピュータを、
    オペレーティングシステムのプログラムに基づいて自装置における所定の機能部を制御する第一の制御手段、
    前記オペレーティングシステムのプログラムによる制御を受けずに、外部装置と所定の通信を行う通信部を制御する第二の制御手段
    前記通信部と前記第一の制御手段との間、及び、前記通信部と前記第二の制御手段との間の接続を切り替える信号切替手段
    として機能させ、
    前記第一の制御手段は、前記オペレーティングシステムのプログラムが起動を完了した場合に、起動完了信号を出力し、
    前記第二の制御手段は、前記起動完了信号を入力した場合に、前記信号切替手段に第一切替指示信号を出力し、
    前記信号切替手段は、前記第一切替指示信号を入力した場合に、前記通信部と前記第一の制御手段との間を接続するとともに、前記通信部と前記第二の制御手段との間を切り離すことを特徴とするプログラム。
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