JP6079311B2 - 静電潜像現像用キャリア - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真、静電記録、静電印刷などにおける静電潜像現像に用いる静電潜像現像用キャリア、2成分現像剤、並びに該現像剤を用いた画像形成方法、現像剤入り容器、プロセスカートリッジ、補給用現像剤及び画像形成装置に関する。
電子写真方式による画像形成では、光導電性物質等の像担持体上に静電荷による潜像を形成し、この静電潜像に対して、帯電したトナー粒子を付着させて可視像を形成した後、該トナー像を紙等の記録媒体に転写し、定着され、出力画像となる。近年、電子写真方式を用いた複写機やプリンタの技術は、モノクロからフルカラーへの展開が急速になりつつあり、フルカラーの市場は拡大する傾向にある。
フルカラー電子写真法によるカラー画像形成は一般に3原色であるイエロー、マゼンタ、シアンの3色のカラートナー又はそれに黒色を加えた4色のカラートナーを積層させて全ての色の再現を行なうものである。
従来画像形成装置で使用される現像方式としては、現像剤トナーの搬送スリーブ上で層厚が規制されるように設けられたトナー層を、現像ニップ域に搬送して現像に供する一成分現像方式、トナーを保持するキャリアからなる磁気ブラシを形成・移動させて静電潜像に供することを繰り返す二成分現像方式、これら両方式を混成してなるハイブリット現像方式即ちトナー層の層厚を規制する層厚規制手段と、磁気ブラシ形成移動手段とを協動させるハイブリッド現像方式などが用いられているが、色再現性に優れ、均一で鮮明なフルカラー画像を得るためには、静電潜像担持体上のトナー量を静電潜像に忠実に保つ必要がある。
静電潜像担持体上のトナー量が変動すると記録媒体上で画像濃度が変わったり、画像の色調が変動してしまう。
静電潜像担持体上のトナー量が変動する原因としては、トナー帯電量の変動などの要因もあるが、例えば、特許文献1に記載されるように、ハイブリッド現像において前画像履歴を次画像が引き継ぐ現象(ゴースト現象)が報告されている。
特許文献1に示すゴースト現象は、ハイブリッド現像方式固有の課題であり、トナー担持体上のトナー量が、直前画像のトナー消費パターンに応じて変化するために、次画像の画像濃度が変動する現象である。
これは、ハイブリッド現像方式では、常に一定量のトナーがトナー担持体へ供給されるため、トナー担持体上のトナー量がトナー供給を受ける回数によって変動してしまうことに起因する。
即ち、前画像がトナー消費の少ない画像を印刷時には、トナー担持体上の残トナー量は多く、トナー供給後にはトナー担持体上のトナー量は更に多くなってしまい画像濃度は濃くなる。一方、トナー消費の多い画像を印刷後には、トナー担持体上の残トナー量が少なく、トナー供給後にはトナー担持体上のトナー量が少なくなり画像濃度が薄くなる。
以上のように、ハイブリッド現像におけるゴースト現像は、二成分現像剤からトナー担持体上にトナーを転移させるときに、直前の画像形成過程でトナーが現像されトナー担持体上からトナーが無くなった部分と、トナーが現像されずトナー担持体上のトナーがそのまま残る部分が生じこのトナー量不均一を克服して、トナー量を均一になるように再塗布することが困難で、直前画像の履歴に応じて次画像印刷時のトナー担持体上のトナー量が変動してしまうことに起因している。
これらを解決するために、例えば、特許文献1〜3においては、トナー担持体上の残トナーを現像後かつトナー再供給前にスクレーパーやトナー回収ロールにより掻きとることが提案されている。また、特許文献4には、コピーとコピーの間や紙間を利用して、トナー担持体上の残トナーを電位差により磁気ロールに回収し、トナー担持体上のトナー量を安定させる方法が提案されている。
さらに磁気ブラシを用いた履歴現象の対応策として特許文献5に、磁気ロールの磁束密度の半値幅領域を広く設定することにより、現像ロール上のトナーの回収と供給を図る提案がなされている。また、特許文献6には、二成分現像剤用のキャリアとして非球形状のキャリアを使用することで、磁気ブラシ先端のキャリアまで電荷注入し、現像剤担持体とトナー担持体との実質的な間隔を狭めることで、トナー担持体への一回でのトナー供給量を増やし、トナー担持体上のトナー飽和量までトナーを供給することで、直前画像の履歴の影響を受けずに、トナー担持体上のトナー量を一定に保つ方法が提案されている。
また、特許文献7に記載されるように二成分現像方式においてもゴースト現象は報告されているが、二成分現像方式でゴースト現象が発生する理由について、発明者等は、二成分現像方式における現像剤離れ不良が原因であると考察している。
二成分現像剤の剥離は、現像スリーブ内のマグネットを奇数個とし現像スリーブの回転軸よりも下側の位置に同極のマグネット対を設けて磁力が殆どゼロとなる剥離領域を作り、その領域で重力を用いて現像後の現像剤を自然落下させることにより剥離を行っている。
しかし、直前画像でのトナー消費量時に、キャリアにカウンターチャージが発生することで、キャリア/現像剤担持体間に鏡像力が発生し、剤離れ極において正常に剤離れされず、トナー消費によりトナー濃度の低下した剤が再度現像領域に搬送されることで、現像能力が低下し画像濃度が薄くなる現象である。即ちスリーブ一周分は正常濃度であるのに対し、二周目以降は濃度が薄くなる問題である。
これらを解決するために、例えば、特許文献7には、内部にマグネットを有した汲上ロールを現像スリーブ上の剥離領域付近に配置し、その磁力をもって現像後の現像剤の剥離を行う構成が記載されている。剥離された現像剤は、さらにもう1本の汲上ロールによって汲み上げられた後、スクリューを有した現像剤攪拌室に搬送され、トナー濃度の再調整とトナーの帯電が行われる構成となっている。
上記従来技術の現状に鑑み、本発明の目的は、直前画像のトナー消費履歴の影響を受けず、安定したトナー量を現像し、色再現性に優れた均一な画像を長期にわたり得ることができるキャリア及び二成分系現像剤を提供し、これを用いた画像形成方法を提供することにある。
更には長期に亘り安定した帯電付与能力を有し、キャリア被覆膜の硬度及び靭性(可撓性&弾力性)の双方に優れ耐摩耗性(削れ・剥がれ)に優れキャリア抵抗の変化が少なく、芯材露出の影響によるキャリア付着が発生せず、トナー組成物のスペントによる帯電変動が少なく、かつ、帯電の環境変動を抑制し、さまざまな使用環境においても画像濃度変動、地肌汚れ、トナー飛散による機内汚染などを生じないという諸特性を同時に満足するキャリアを提供することにある。
本発明によれば、第一にキャリア芯材上に少なくとも結着樹脂と微粒子を含む被覆層を有する静電荷像現像剤用キャリアにおいて、該芯材が表面酸化処理されており、該キャリアの芯材表面露出面積比率が0.1〜5.0%であることを特徴とする静電潜像現像用キャリアを提供する。
第二に、前記芯材の体積固有抵抗(LogΩ・cm)が6.0以上7.0以下であることを特徴とする上記第一に記載の静電潜像現像用キャリアを提供する。
第三に、前記キャリアのSF−2が115〜150の範囲にあることを特徴とする上記第一又は上記第二に記載の静電潜像現像剤用キャリアを提供する。
第四に、前記被覆層中の樹脂成分が、少なくともシリコン樹脂を含有することを特徴とする上記第一乃至上記第三のいずれかに記載の静電潜像現像剤用キャリアを提供する。
第五に、前記被覆層中の樹脂成分が、少なくとも下記一般式(A)で表されるA成分と下記一般式(B)で表されるB成分とを含む共重合体を加熱処理して得られる樹脂を含有することを特徴とする上記第一乃至上記第四のいずれかに記載の静電潜像現像剤用キャリアを提供する。
(式中、Rは水素原子又はメチル基を、Rは炭素数1〜4のアルキル基を、Rは炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数1〜4のアルコキシ基を、mは1〜8の整数を示す。複数のRは同一でも異なっていてもよい。Xは10〜90モル%を、Yは90〜10モル%を示す。)
第六に、前記共重合体は、下記一般式(1)で表される共重合体を含むことを特徴とする上記第五に記載の静電潜像現像剤用キャリアを提供する。
(式中、Rは水素原子又はメチル基を、Rは炭素数1〜4のアルキル基を、Rは炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数1〜4のアルコキシ基を、mは1〜8の整数を示す。複数のR及びRは、それぞれ同一でも異なっていてもよい。Xは10〜40モル%を、Yは10〜40モル%を、Zは30〜80モル%を示し、60モル%<Y+Z<90モル%である。)
第七に、前記微粒子が導電性微粒子であることを特徴とする上記第一乃至第六のいずれかに記載の静電潜像現像用キャリアを提供する。
第八に、前記導電性微粒子の体積平均粒径が50〜800nmであることを特徴とする上記第一乃至第七のいずれかに記載の静電潜像現像用キャリアを提供する。
第九に、上記第一乃至第八のいずれかに記載のキャリアとトナーからなることを特徴とする静電潜像現像用現像剤を提供する。
第十に、前記トナーが、カラートナーであることを特徴とする上記第九に記載の静電潜像現像用現像剤を提供する。
第十一に、上記第九又は第十に記載の現像剤を有することを特徴とする現像剤入り容器を提供する。
第十二に、静電潜像担持体上に静電潜像を形成する工程と、該静電潜像担持体上に形成された静電潜像を上記第九又は第十に記載の現像剤を用いてトナー像を形成する工程と、該静電潜像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写する工程と、該記録媒体に転写されたトナー像を定着させる工程とを有することを特徴とする画像形成方法を提供する。
第十三に、静電潜像を形成する静電潜像担持体と、形成された静電潜像を上記第九又は第十に記載の現像剤を用いてトナー像に現像する現像手段と、該トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、該記録媒体に転写されたトナー像を定着させる定着手段とを有することを特徴とする画像形成装置を提供する。
第十四に、静電潜像担持体、該静電潜像担持体上に形成された静電潜像を上記第九又は第十に記載の現像剤を用いて現像する手段が少なくとも一体に支持されていることを特徴とするプロセスカートリッジを提供する。
第十五に、上記第一乃至第八のいずれかに記載のキャリアとトナーからなる補給用現像剤であって、前記キャリアとトナーの配合割合が、キャリア1質量部に対してトナーが2〜50重量部であることを特徴とする補給用現像剤を提供する。
以下の詳細かつ具体的な説明から理解されるように、本発明によれば、直前画像のトナー消費履歴の影響を受けず、安定したトナー量を現像し、色再現性に優れた均一な画像を長期にわたり得ることができるキャリア及び二成分系現像剤が提供され、これを用いた画像形成方法が提供されるという、非常に優れた効果が発揮される。
更には長期に亘り安定した帯電付与能力を有し、キャリア被覆膜の硬度及び靭性(可撓性&弾力性)の双方に優れ耐摩耗性(削れ・剥がれ)に優れてキャリア抵抗の変化が少なく、芯材露出の影響によるキャリア付着が発生せず、トナー組成物のスペントによる帯電変動が少なく、かつ、帯電の環境変動を抑制し、さまざまな使用環境においても画像濃度変動、地肌汚れ、トナー飛散による機内汚染などを生じないという諸特性を同時に満足するキャリアが提供されるという、非常に優れた効果が発揮される。
本発明におけるキャリア芯材の体積固有抵抗の抵抗測定セル及びこれを用いた測定法を説明する図である。 本発明における導電性微粒子の粉体比抵抗手段及び測定方法を説明する図である。 本発明の現像剤を有する画像形成装置例の概略構成を示す図である。 図3に示す画像形成装置における一部拡大概略説明図である。 本発明の現像剤を有するプロセスカートリッジ例の概略構成を示す図である。 縦帯チャートにおける正常な画像と課題となるゴースト画像を示した図である。 本発明における現像剤の帯電量測定のためキャリアとトナーとを分離する方法を示した図である。
本発明が課題とするゴースト現象は、上記のいずれのゴースト現象とも発生メカニズムが異なる。本発明におけるゴースト現象の発生メカニズムは、詳細は明らかではないが以下のように考えている。直前の画像履歴に応じ現像剤担持体上へトナーが付着し、現像剤担持体上に付着したトナーが持つ電位に応じ、次画像のトナー現像量が変動する。つまり、直前の画像履歴によって次画像のトナー現像量が変動することに起因すると考えている。
詳細には、現像剤担持体へのトナー付着は、非現像時に、現像スリーブ方向へバイアスが掛かるため、トナーが現像剤担持体上へ現像されてしまうことで発生し、現像剤担持体上へ現像されたトナーは電位を持つために、印刷時には現像剤担持体上のトナーの持つ電位分だけ現像電位が嵩上げされ、トナー現像量が増加してしまう。また、現像剤担持体上へ現像されたトナーは、現像時に消費されてしまうため、現像剤担持体上のトナー量は一定ではなく前画像の履歴により変動する。即ち、直前画像が非画像である場合や用紙と用紙の間隔直後である場合の現像時は、現像剤担持体上にはトナーが現像され、現像剤担持体上にトナーが付着しており、画像濃度は高くなる。一方、直前画像が画像面積の多い画像の場合には、現像剤担持体上にはトナーは消費されるために少なくなり画像濃度は低くなる。
以上のように、本発明が課題とする現象は、直前画像の履歴を受け現像剤担持体上のトナー現像量が変動し、その変動の影響を受け、次画像の濃度変動が現れる現象である。
この課題に対し、鋭意検討した結果、芯材表面の露出面積比率を0.1〜5.0%とすることで改善が確認された。詳細は明らかではないが、芯材凹凸を利用し、局所的に芯材抵抗に近い低抵抗部を作ることで、非現像時に現像剤担持体上へ現像されたトナーが、印刷時に消費されにくくなるために、現像剤担持体上のトナー量が直前画像に寄らず安定し、画像の均一性が得られたと考えている。
したがって、本発明のキャリアの芯材の露出面積比率は0.1〜5.0%が好ましく、0.1〜2.0%であることがさらに好ましい。このとき、芯材表面の露出面積比率が0.1%未満だと低抵抗部が少ないため、印刷時に現像剤担持体上に現像されたトナーが消費されてしまう。また、5.0%を超えるとキャリア全体の抵抗が低抵抗となるために、非画像時に現像担持体上へ現像されるトナー量が増えてしまい、画像の均一性が得られない。
キャリア芯材の露出面積比率と最大露出面積の比率は、以下の方法で測定する。
すなわち、日立製走査型電子顕微鏡S−4200を用いて、印加電圧1KV、倍率1000倍の条件で反射電子像を撮影する。これをTIFF画像に取り込み、Media Cybernetics社製の画像処理ソフト、Image−Pro Plusを用いて、粒子だけの画像にした後、二値化処理を行い、白色の部分(芯材露出部分)と黒色の部分(樹脂によって被覆されている部分)に分け、それぞれの面積と白色の部分で最も広い箇所の面積を測定する。この結果を以下の計算式によって計算し、数値を算出する。
芯材露出面積比率(%)={白色部の面積/(白色部の面積+黒色部の面積)}×100・・・計算式(1)
芯材露出箇所のうち最大露出面積の比率(%)={白色部で最も広い箇所の面積/(白色部の面積+黒色部の面積)}×100・・・計算式(2)
また、本発明のキャリアの芯材としては、表面酸化処理されたものを使用することが好ましい。ここで、表面が酸化された芯材を使用する意味としては、芯材表面の露出面積比率を0.1〜5.0%としたキャリアにおいては、表面酸化処理されていない芯材を使用するとキャリア付着が発生するためである。これは、詳細は明らかではないが、露出している部分の芯材が高抵抗になることで、キャリア付着の発生を防いでいると考えている。
また本発明のキャリア芯材の体積固有抵抗(LogΩ・cm)は6.0以上7.0以下であること好ましい。体積固有抵抗(LogΩ・cm)が6.0未満であると、芯材が露出している部分の抵抗が低いことによりキャリア付着が発生し、7.0以上であると、芯材の部分露出による局所的低抵抗がつくれないため、ゴースト現象が発生してしまう。
本明細書でいう体積固有抵抗は、つぎのようにして測定する。すなわち、図1に示すように、電極間距離2mm、表面積2×4cmの電極12a、電極12bを収容したフッ素樹脂製容器からなるセル11にキャリア13を充填し、三協パイオテク社製:タッピングマシンPTM−1型を用いて、タッピングスピード30回/minにて1分間タッピング操作を行う。
両極間に1000Vの直流電圧を印加し、ハイレジスタンスメーター4329A(4329A+LJK5HVLVWDQFH 0HWHU;横川ヒューレットパッカード株式会社製)により直流抵抗を測定して電気抵抗率R(Ω・cm)を求め、LogR(Ω・cm)を算出する。
本発明の芯材は、SF−2がSF−1よりも大きいことが好ましい。SF−1がSF−2よりも大きいと、凹凸による芯材露出部よりもキャリア全体の形状が大きく影響するため、局所的な抵抗の効果が得られにくい。
なお、芯材の形状係数SF1、SF2は以下のものを意味する。
形状係数を示すSF1、SF2とは、例えば日立製作所製FE−SEM(S−800)を用い300倍に拡大したキャリア粒子像を100個無作為にサンプリングし、その画像情報はインターフェースを介して、例えばニレコ社製画像解析装置(Luzex AP)に導入し解析を行い、下記計算式(3)、(4)より算出し得られた値を形状係数SF1、SF2と定義する。
SF1=(L/A)×(π/4)×100・・・計算式(3)
SF2=(P/A)×(1/4π)×100・・・計算式(4)
(上式中、Lは粒子の絶対最大長(外接円の長さ)、Pは粒子の周囲長、Aは粒子の投影面積を示す。)
形状係数SF1は粒子の丸さの度合いを示し、形状係数SF2は粒子の凹凸の度合いを示している。円(球形)から離れるとSF1は値が大きくなる。表面の凹凸の起伏が激しくなるとSF2の値も大きくなる。
また本発明のキャリア芯材の微紛量は26μm以下比率で20%以下であることが、キャリア付着に対して更に好ましい。
本発明でいうキャリアの芯材としては特に限定されないが、Mn系フェライト、Mn−Mg系フェライト、Mn−Mg−Srフェライト等が好ましい。
本発明でいうキャリアの芯材製造方法は、原料となる各化合物を粉砕、混合、仮焼を行った後、再度粉砕、混合、造粒し、得られた造粒物を1次焼成、本焼成し、さらに解砕、分級後に表面酸化処理する工程を含むものであることが好ましい。
表面酸化処理は、一般的なロータリー式電気炉、バッチ式電気炉等を用い、例えば、300〜800℃で熱処理を行うことにより遂行することができる。
表面を均一に酸化処理するにはロータリー式電気炉を用いることが好ましい。
芯材粒子を樹脂被覆層で被覆する場合、芯材粒子の凹凸を残すように被覆することが重要で、被覆後のSF2は115〜150の範囲、更に好ましくは120〜145の範囲にあることが望ましい。芯材粒子のSF2が120未満であると芯材の凸部まで被覆されやすくなり、局所的な低抵抗が作りにくくなる。また芯材粒子のSF2が160を越えるものは、芯材粒子中の空隙が多くなり芯材粒子の強度が弱くなってしまい、更には芯材1粒子の磁力が低下してしまい、現像時に感光体にキャリアが付着してしまうキャリア付着現象を起こしやすくなる。さらにSF2が160以上であるものは、実使用時に現像機内で長期間使用した際、芯材の露出が多くなり過ぎ、初期抵抗値と使用後の抵抗値の変化が大きくなり、静電潜像担持体上のトナーの量、乗り方が変わり画像品質が安定しないことになる。
本発明のキャリアは、結着樹脂を芯材100重量部に対して、2.8〜4.6重量部含有することが芯材表面露出面積比率を0.1〜5%、キャリアのSF−2を115〜150にするのに好ましく、3.0〜4.0重量部含有することがさらに好ましい。2.8重量部未満だと、被覆層が薄いために高ストレスの機械において多量の印字を行なった際には芯材の露出が増加してしまい、抵抗低下して画像の均一性が得られない。また、芯材の露出が増えるために、低画像面積率印字時の帯電の安定性も悪化してしまう。4.6重量部を超えると、高ストレスの機械における多量の印字によって樹脂被膜が削れてしまうと、現像剤の嵩が大きく低下するため、現像スリーブ上における剤の枯渇が発生してしまう場合がある。
本発明のキャリアの結着樹脂として、少なくともシリコン樹脂を含有するものが好ましい。キャリアの結着樹脂が少なくともシリコン樹脂であることで、改善効果が顕著である。
これは、シリコン樹脂は表面エネルギーが低いためにトナー成分のスペントがし難くいためである。
本明細書でいうシリコン樹脂とは、一般的に知られているシリコン樹脂全てを指し、オルガノシロサン結合のみからなるストレートシリコンや、アルキド、ポリエステル、エポキシ、アクリル、ウレタンなどで変性したシリコン樹脂などが挙げられるが、これに限るものではない。
例えば、市販品を例とすると、ストレートシリコン樹脂としては、信越化学製のKR271、KR255、KR152、東レ・ダウコーニング・シリコン社製のSR2400、SR2406、SR2410等が挙げられる。この場合、シリコン樹脂単体で用いることも可能であるが、架橋反応する他成分や、帯電量調整成分等を同時に用いることも可能である。さらに、変性シリコン樹脂としては、信越化学製のKR206(アルキド変性)、KR5208(アクリル変性)、ES1001N(エポキシ変性)、KR305(ウレタン変性)、東レ・ダウコーニング・シリコン社製のSR2115(エポキシ変性)、SR2110(アルキド変性)などが挙げられる。
本発明において、コート膜には、キャリアの経時での安定性が良好となり、耐久性を向上させることができることから、シランカップリング剤をさらに含有することが好ましい。
シランカップリング剤としては、特に限定されず、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン等が挙げられるが、アミノシランが好ましい。
アミノシランとしては、特に限定されないが、下記化学式、
N(CHSi(OCH
N(CHSi(OC
N(CHSi(CH(OC)、
N(CHSi(CH)(OC
N(CH(NH)(CH)Si(OCH
N(CH(NH)(CHSi(CH)(OCH
N(CH(NH)(CHSi(OCH
(CHN(CHSi(CH)(OC
(CN(CHSi(OCH
で表される化合物が挙げられる。
被覆層中のアミノシランの含有量は、0.001〜30質量%であることが好ましく、0.001〜15質量%がさらに好ましい。この含有量が0.001質量%未満であると、キャリアの耐久性を向上させる効果が不十分となることがあり、30質量%を超えると、導電性粒子や無機粒子を被覆層中に保持することが困難となることがある。
本発明の静電潜像現像剤用キャリアは、磁性を有する芯材粒子と該芯材粒子表面を被覆する被覆層とからなり、被覆層中に導電性微粒子を含有し、該被覆層中の樹脂成分が、モノマーA成分とモノマーB成分をラジカル共重合して得られる下記一般式(2)の共重合体を加水分解し、シラノール基を生成し、触媒を用いて縮合することにより架橋、被覆した後、加熱処理して得られる静電潜像現像用キャリアであることが好ましい。
(ここで、一般式(2)において、R、m、R、R、X、Yは以下に該当するものを示す。
:水素原子、またはメチル基、
m:炭素原子数1〜8のメチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基等のアルキレン基、
:炭素原子数1〜4のメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、及びブチル基等のアルキル基、
:炭素数1〜8のメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、及びブチル基等のアルキル基、または炭素数1〜4のメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等のアルコキシ基。
A成分:
(前式中、
:水素原子、またはメチル基、
m:炭素原子数1〜8のメチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基等のアルキレン基、
:炭素原子数1〜4の脂肪族炭化水素基であり、メチル基、エチル基、プロピル基、及びブチル基、
を表わす。)
A成分において、X=10〜90モル%であり、より好ましくは、30〜70モル%である。
A成分は、側鎖にメチル基が多数存在する原子団・トリス(トリメチルシロキシ)シランを有しており、樹脂全体に対してA成分の比率が高くなると表面エネルギーが小さくなり、トナーの樹脂成分、ワックス成分などの付着が少なくなる。A成分が10モル%未満だと十分な効果が得られず、トナー成分の付着が急増する。また、90モル%より多くなると、成分B、および成分Cが減り、架橋が進まず、強靭性が不足すると共に、芯材と樹脂層の接着性が低下し、キャリア被膜の耐久性が悪くなる。
は炭素原子数1〜4のアルキル基であり、このようなモノマー成分としては、次式で示されるトリス(トリアルキルシロキシ)シラン化合物が例示される(下式中、Meはメチル基、Etはエチル基、Prはプロピル基である)。
CH=CMe−COO−C−Si(OSiMe
CH=CH−COO−C−Si(OSiMe
CH=CMe−COO−C−Si(OSiMe
CH=CMe−COO−C−Si(OSiEt
CH=CH−COO−C−Si(OSiEt
CH=CMe−COO−C−Si(OSiEt
CH=CMe−COO−C−Si(OSiPr
CH=CH−COO−C−Si(OSiPr
CH=CMe−COO−C−Si(OSiPr
A成分の製造方法は特に限定されないが、トリス(トリアルキルシロキシ)シランを白金触媒の存在下にアリルアクリレートまたはアリルメタクリレートと反応させる方法や、特開平11−217389に記載されている、カルボン酸と酸触媒の存在下で、メタクリロキシアルキルトリアルコキシシランとヘキサアルキルジシロキサンとを反応させる方法などにより得られる。
B成分:(架橋成分)
(前式中、
:水素原子、またはメチル基、
m:炭素原子数1〜8のメチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基等のアルキレン基、
:炭素原子数1〜4の脂肪族炭化水素基であり、メチル基、エチル基、プロピル基、及びブチル基、
:炭素数1〜8のアルキル基(メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基など)、又は炭素数1〜4のアルコキシ基(メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基)、を表わす。)
すなわち、B成分は、ラジカル重合性の2官能、又は3官能性のシラン化合物であり、Y=10〜90モル%であるが、より好ましくは30〜70モル%である。
B成分が10モル%未満だと、強靭さが十分得られない。一方、90モル%より多いと、被膜は固くて脆くなり、膜削れが発生し易くなる。また、環境特性が悪化する。加水分解した架橋成分がシラノール基として多数残り、環境特性(湿度依存性)を悪化させていることも考えられる。
このようなB成分としては、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−メタクリトキシプロピルトリ(イソプロペキシ)シラン、3−アクリロキシプロピルトリ(イソプロペキシ)シランが例示される。
本発明は、前記A成分及びB成分にC成分としてアクリル系化合物(モノマー)に加えてもよい。
このようなC成分を加えたものとしては、下記一般式(1)の共重合体が挙げられる。
(式中において、R、m、R、R、X、Y、及びZは以下に該当するものを示す。)
:水素原子、またはメチル基、
m:炭素原子数1〜8のアルキレン基、
:炭素原子数1〜4のアルキル基、
は、炭素数1〜8のアルキル基、または炭素数1〜4のアルコキシ基、
を表わす。)
A成分:
X=10〜40モル%である。
B成分:
Y=10〜40モル%である。
C成分:
Z=30〜80モル%であり、かつ、60モル%<Y+Z<90モル%である。
C成分は、被膜に可撓性を付与し、かつ、芯材と被膜との接着性を良好にするものであるが、C成分が30モル%未満だと十分な接着性が得られず、80モル%よりも大きくなると、X成分及びY成分のいずれかが10モル%以下となるため、キャリア被膜の撥水性、硬さと可撓性(膜削れ)を両立させることが難しくなる。
C成分のアクリル系化合物(モノマー)としては、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルが好ましく、具体的には、メチルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルメタクリレート、エチルアクリレート、ブチルメタクリレート、ブチルアクリレート、2−(ジメチルアミノ)エチルメタクリレート、2−(ジメチルアミノ)エチルアクリレート、3−(ジメチルアミノ)プロピルメタクリレート、3−(ジメチルアミノ)プロピルアクリレートが例示される。これらの内ではアルキルメタクリレートが好ましく、特にメチルメタクリレートが好ましい。また、これらの化合物の1種類を単独で使用してもよく、2種類以上の混合物を使用してもよい。
被膜の架橋による高耐久化技術としては、特許第3691115号がある。特許第3691115号は、磁性粒子表面を、少なくとも末端にビニル基を有するオルガノポリシロキサンとヒドロキシル基、アミノ基、アミド基およびイミド基からなる群から選択される少なくとも1つの官能基を有するラジカル共重合性単量体との共重合体をイソシアネート系化合物により架橋させた熱硬化性樹脂で被覆したことを特徴とする静電荷像現像用キャリアであるが、被膜の剥がれ・削れにおいて十分な耐久性が得られていないのが現状である。
その理由は十分明らかになっているとは言えないが、前述の共重合体をイソシアネート系化合物により架橋させた熱硬化性樹脂の場合、構造式からも分かるように、共重合体樹脂中のイソシアネート化合物と反応(架橋)する単位重量当りの官能基が少なく、架橋点において、ニ次元、あるいは三次元的な緻密な架橋構造を形成することができない。そのために長時間使用すると、被膜剥がれ・削れなどが生じ(被膜の耐磨耗性が小さく)易く、十分な耐久性が得られていないと推察される。
被膜の剥がれ・削れが生じると、キャリア抵抗低下による画像品質の変化、キャリア付着が起こる。また、被膜の剥がれ・削れは、現像剤の流動性を低下させ、汲み上げ量低下を引き起こし、画像濃度低下、TCアップに伴う時汚れ、トナー飛散の原因となっている。
本発明の樹脂は、樹脂単位重量当たりでみても、二官能、あるいは三官能の架橋可能な官能基(点)を多数(単位重量当り、2倍〜3倍多い)有した共重合樹脂であり、これを更に、縮重合により架橋させたものであるため、被膜が極めて強靭で削れ難く、高耐久化がはかれていると考えられる。
また、イソシアネート化合物による架橋より、本発明のシロキサン結合による架橋の方が結合エネルギーが大きく熱ストレスに対しても安定しているため、被膜の経時安定性が保たれていると推察される。
本発明の被覆層は、キャリアの体積固有抵抗を調整するために、導電性微粒子を含有することが好ましい。また、導電性微粒子の体積平均粒径は50〜800nmであることが好ましい。体積平均粒径が50nm未満だと、芯材露出部にも樹脂や導電性微粒子が付着してしまい、芯材露出させることが難しい。800nmを超えると、微粒子を保持するのが難しくなり、膜が削れて抵抗低下してしまい、画像の均一性が得られない。
本発明の導電性微粒子としては、酸化アルミニウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、二酸化珪素、硫酸バリウム、酸化ジルコニウムなどの基体に二酸化スズや酸化インジウムを層として形成したフィラー、カーボンブラックなどを使用できるが、酸化アルミニウム、二酸化チタン、硫酸バリウムが好ましい。
導電性微粒子の体積平均粒径は自動粒度分布測定装置CAPA―700(堀場製作所製)にて測定する。測定の前処理として、ジューサーミキサーにアミノシラン(SH6020:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)30mlにトルエン溶液300mlを入れる。
試料を6.0g加え、ミキサー回転速度をlowにセットし、3分間分散する。1000mlビーカーに予め用意されたトルエン溶液500mlの中に分散液を適量加えて希釈する。希釈液はホモジナイザーにて常に攪拌を続ける。この希釈溶液を超遠心式自動粒度分布測定装置CAPA―700にて測定する。
[測定条件]
回転速度:2000rpm
最大粒度:2.0μm
最小粒度:0.1μm
粒度間隔:0.1μm
分散媒粘度:0.59mPa・s
分散媒密度:0.87g/cm
粒子密度:無機微粒子の密度は乾式自動嵩密度計アキュピック1330(島津製作所社製)を用い測定した真比重値を入力。
本発明のキャリアは、導電性微粒子の粉体比抵抗を2(LogΩ・cm)以下にすることが好ましい。粉体比抵抗が2よりも大きいとキャリア全体の抵抗を十分に調整することができない。
粉体比抵抗は以下の方法で測定する。(図2参照)。上皿天秤で試料5gを取り、内径1インチの塩ビ管の下部に鋼鉄製電極を当て、塩ビ管内に試料を入れる。次に塩ビ管上部にも鋼鉄製電極を当てる。電極の上下に2mm厚テフロン(登録商標)板を敷き、油圧プレス機にて油圧ゲージ目盛で10kg/cmの加重を加える。10kg/cmで加圧した状態でLCRメータ(横川−HEWLETT−PACKARD社製4261A又は同等以上の性能を有する測定器)を接続する。接続直後の抵抗r(Ω)を読み取りノギスで全長L(cm)を測定し粉体比抵抗(Ω・cm)を算出する。計算式は以下の式に示すものである。
粉体の比抵抗(Ω・cm)={(2.54/2)2×π}×r/(L−11.35)・・・計算式(5)
r :接続直後の抵抗
L :試料を充填した場合の全長
11.35:試料を充填しない場合の全長
また、本発明におけるキャリアの重量平均粒径は、20μm以上65μm以下であることが好ましい。重量平均粒径が20μm未満の場合は、粒子の均一性が低下することと、マシン側で充分使いこなす技術が確立できていないことにより、キャリア付着などの問題が生じ好ましくない。一方、65μmを越える場合には、画像細部の再現性が悪く精細な画像が得られないので好ましくない。
上記キャリアの重量平均粒子径は、マイクロトラック粒度分析計(日機装社製)のSRAタイプを用いて測定することができる。0.7μm以上、125μm以下のレンジ設定で行ったものを用いる。また、分散液にはメタノールを使用し屈折率1.33、キャリアおよび芯材の屈折率は2.42に設定する。
本発明におけるキャリアの体積固有抵抗は、体積固有抵抗が1×10Ω・cm以上1×1015Ω・cm以下であることが好ましく、1×10Ω・cm以上1×1012Ω・cm以下であることがさらに好ましい。これは、体積固有抵抗が1×10Ω・cm未満の場合、非画像時に現像担持体上へ現像されるトナー量が増えてしまい、画像の均一性が得られない。一方、体積固有抵抗が1×1015Ω・cmを超える場合、印刷時に現像剤担持体上に現像されたトナーが消費されてしまい、画像の均一性が得られない。
本発明のキャリアを、キャリアとトナーから成る補給用現像剤とし、現像装置内の余剰の現像剤を排出しながら画像形成を行う画像形成装置に適用することで、極めて長期に渡って安定した画像品質が得られる。つまり、現像装置内の劣化したキャリアと、補給用現像剤中の劣化していないキャリアを入れ替え、長期間に渡って帯電量を安定に保ち、安定した画像が得られる。本方式は、特に高画像面積印字時に有効である。高画像面積印字時は、キャリアへのトナースペントによるキャリア帯電劣化が主なキャリア劣化であるが、本方式を用いることで、高画像面積時には、キャリア補給量も多くなるため、劣化したキャリアが入れ替わる頻度があがる。これにより、極めて長期間に渡って安定した画像を得られる。
補給用現像剤の混合比率は、キャリア1質量部に対してトナーを2〜50質量部の配合割合とすることが好ましい。トナーが2質量部未満の場合には、補給キャリア量が多すぎ、キャリア供給過多となり現像装置中のキャリア濃度が高くなりすぎるため、現像剤の帯電量が増加しやすい。又、現像剤帯電量が上がることにより、現像能力が下がり画像濃度が低下してしまう。また50質量部を超えると、補給用現像剤中のキャリア割合が少なくなるため、画像形成装置中のキャリアの入れ替わりが少なくなり、キャリア劣化に対する効果が期待できなくなる。
[トナー]
本発明のトナーに用いる結着樹脂としては、公知のものが使用できる。例えばポリスチレン、ポリ−p−スチレン、ポリビニルトルエン等のスチレン及びその置換体の単重合体、スチレン−p−クロルスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸共重合隊、スチレン−メタアクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸ブチル共重合体、スチレン−α−クロルメタアクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプロピル共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体等のスチレン系共重合体、ポリチメルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族又は芳香族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂などが単独あるいは混合して使用できる。
そして、圧力定着用結着樹脂としては、公知のものを混合して使用できる。例えば、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレンなどのポリオレフィン、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂等のオレフィン共重合体、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリビニルピロリドン、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸、マレイン酸変性フェノール樹脂、フェノール変性テルペン樹脂などが単独あるいは混合して使用でき、これらに限られるものではない。
さらに、本発明で用いるトナーには上記結着樹脂、着色剤、帯電制御剤の他に、定着助剤を含有することもできる。これにより、定着ロールにトナー固着防止用オイルを塗布しない定着システム、いわゆるオイルレスシステムにおいても使用できる。定着助剤としては、公知のものが使用できる。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、脂肪酸金属塩、脂肪酸エステル、パラフィンワックス、アミド系ワックス、多価アルコールワックス、シリコーンワニス、カルナウバワックス、エステルワックス等が使用でき、これらに限られるものではない。
本発明のカラートナー等のトナーに用いられる着色剤としては、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック各色のトナーを得ることが可能な公知の顔料や染料が使用でき、ここで挙げるものに限らない。例えば、黄色顔料としては、カドミウムイエロー、ミネラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルスイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキが挙げられる。
橙色顔料としては、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダンスレンブリリアントオレンジGKが挙げられる。
赤色顔料としては、ベンガラ、カドミウムレッド、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッドカルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3Bが挙げられる。
紫色顔料としては、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキが挙げられる。
青色顔料としては、コバルトブルー、アルカリブルー、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBCが挙げられる。
緑色顔料としては、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マラカイトグリーンレーキ等が挙げられる。
黒色顔料としては、カーボンブラック、オイルファーネスブラック、チャンネルブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、アニリンブラック等のアジン系色素、金属塩アゾ色素、金属酸化物、複合金属酸化物が挙げられる。
また、これら着色剤は1種または2種以上を使用することができる。
本発明のカラートナー等のトナーには必要に応じ帯電制御剤をトナー中に含有させることができる。例えば、本発明のカラートナーは必要に応じ荷電制御剤をトナー中に含有させることができる。例えば、ニグロシン、炭素数2〜16のアルキル基を含むアジン系染料(特公昭42−1627号公報)、塩基性染料(例えばC.I.Basic Yello 2(C.I.41000)、C.I.Basic Yello 3、C.I.Basic Red 1(C.I.45160)、C.I.BasicRed 9(C.I.42500)、C.I.Basic Violet 1(C.I.42535)、C.I.Basic Violet 3(C.I.42555)、C.I.Basic Violet 10(C.I.45170)、C.I.Basic Violet 14(C.I.42510)、C.I.Basic Blue 1(C.I.42025)、C.I.Basic Blue 3(C.I.51005)、C.I.Basic Blue 5(C.I.42140)、C.I.Basic Blue 7(C.I.42595)、C.I.Basic Blue 9(C.I.52015)、C.I.Basic Blue 24(C.I.52030)、C.I.Basic Blue25(C.I.52025)、C.I.Basic Blue 26(C.I.44045)、C.I.Basic Green 1(C.I.42040)、C.I.Basic Green 4(C.I.42000)など、これらの塩基性染料のレーキ顔料、C.I.Solvent Black 8(C.I.26150)、ベンゾイルメチルヘキサデシルアンモニウムクロライド、デシルトリメチルクロライド等の4級アンモニウム塩、或いはジブチル又はジオクチルなどのジアルキルスズ化合物、ジアルキルスズボレート化合物、グアニジン誘導体、アミノ基を含有するビニル系ポリマー、アミノ基を含有する縮合系ポリマー等のポリアミン樹脂、特公昭41−20153号公報、特公昭43−27596号公報、特公昭44−6397号公報、特公昭45−26478号公報に記載されているモノアゾ染料の金属錯塩、特公昭55−42752号公報、特公昭59−7385号公報に記載されているサルチル酸、ジアルキルサルチル酸、ナフトエ酸、ジカルボン酸のZn、Al、Co、Cr、Fe等の金属錯体、スルホン化した銅フタロシアニン顔料、有機ホウ素塩類、含フッ素四級アンモニウム塩、カリックスアレン系化合物等が挙げられる。ブラック以外のカラートナーは、当然目的の色を損なう荷電制御剤の使用は避けるべきであり、白色のサリチル酸誘導体の金属塩等が好適に使用される。
外添剤については、シリカや酸化チタン、アルミナ、炭化珪素、窒化珪素、窒化ホウ素等の無機微粒子や樹脂微粒子を母体トナー粒子に外添することにより転写性、耐久性をさらに向上させる。転写性や耐久性を低下させるワックスをこれらの外添剤で覆い隠すこととトナー表面が微粒子で覆われることによる接触面積が低下することによりこの効果が得られる。これらの無機微粒子はその表面が疎水化処理されていることが好ましく、疎水化処理されたシリカや酸化チタン、といった金属酸化物微粒子が好適に用いられる。樹脂微粒子としては、ソープフリー乳化重合法により得られた平均粒径0.05乃至1μm程度のポリメチルメタクリレートやポリスチレン微粒子が好適に用いられる。
さらに、疎水化処理されたシリカ及び疎水化処理された酸化チタンを併用し、疎水化処理されたシリカの外添量より疎水化処理された酸化チタンの外添量を多くすることにより湿度に対する帯電の安定性にも優れたトナーとすることができる。上記の無機微粒子と併用して、比表面積20乃至50m/gのシリカや平均粒径がトナーの平均粒径の1/100乃至1/8である樹脂微粒子のように、従来用いられていた外添剤より大きな粒径の外添剤をトナーに外添することにより耐久性を向上させることができる。
これはトナーが現像装置内でキャリアと混合・攪拌され帯電し現像に供される過程でトナーに外添された金属酸化物微粒子は母体トナー粒子に埋め込まれていく傾向にあるが、これらの金属酸化物微粒子より大きな粒径の外添剤をトナーに外添することにより金属酸化物微粒子が埋め込まれることを抑制することができるためである。
上記した無機微粒子や樹脂微粒子はトナー中に含有(内添)させることにより外添した場合より効果は減少するが転写性や耐久性を向上させる効果が得られるとともにトナーの粉砕性を向上させることができる。また、外添と内添を併用することにより外添した微粒子が埋め込まれることを抑制することができるため優れた転写性が安定して得られるとともに耐久性も向上する。
なお、ここで用いる疎水化処理剤の代表例としては以下のものが挙げられる。ジメチルジクロルシラン、トリメチルクロルシラン、メチルトリクロルシラン、アリルジメチルジクロルシラン、アリルフェニルジクロルシラン、ベンジルジメチルクロルシラン、ブロムメチルジメチルクロルシラン、α−クロルエチルトリクロルシラン、p−クロルエチルトリクロルシラン、クロルメチルジメチルクロルシラン、クロルメチルトリクロルシラン、p−クロルフェニルトリクロルシラン、3−クロルプロピルトリクロルシラン、3−クロルプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルメトキシシラン、ビニル−トリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、ジビニルジクロルシラン、ジメチルビニルクロルシラン、オクチル−トリクロルシラン、デシル−トリクロルシラン、ノニル−トリクロルシラン、(4−t−プロピルフェニル)−トリクロルシラン、(4−t−ブチルフェニル)−トリクロルシラン、ジベンチル−ジクロルシラン、ジヘキシル−ジクロルシラン、ジオクチル−ジクロルシラン、ジノニル−ジクロルシラン、ジデシル−ジクロルシラン、ジドデシル−ジクロルシラン、ジヘキサデシル−ジクロルシラン、(4−t−ブチルフェニル)−オクチル−ジクロルシラン、ジオクチル−ジクロルシラン、ジデセニル−ジクロルシラン、ジノネニル−ジクロルシラン、ジ−2−エチルヘキシル−ジクロルシラン、ジ−3,3−ジメチルベンチル−ジクロルシラン、トリヘキシル−クロルシラン、トリオクチル−クロルシラン、トリデシル−クロルシラン、ジオクチル−メチル−クロルシラン、オクチル−ジメチル−クロルシラン、(4−t−プロピルフェニル)−ジエチル−クロルシラン、オクチルトリメトキシシラン、ヘキサメチルジシラザン、ヘキサエチルジシラザン、ジエチルテトラメチルジシラザン、ヘキサフェニルジシラザン、ヘキサトリルジシラザン等。この他チタネート系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤も使用可能である。この他、クリーニング性の向上等を目的とした外添剤として、脂肪酸金属塩やポリフッ化ビニリデンの微粒子等の滑剤等も併用可能である。
本発明のトナー製造法は粉砕法、重合法など従来公知の方法が適用できる。例えば粉砕法の場合、トナーを混練する装置としては、バッチ式の2本ロール、バンバリーミキサーや連続式の2軸押出し機、例えば神戸製鋼所社製KTK型2軸押出し機、東芝機械社製TEM型2軸押出し機、KCK社製2軸押出し機、池貝鉄工社製PCM型2軸押出し機、栗本鉄工所社製KEX型2軸押出し機や、連続式の1軸混練機、例えばブッス社製コ・ニーダ等が好適に用いられる。以上により得られた溶融混練物は冷却した後粉砕されるが、粉砕は、例えば、ハンマーミルやロートプレックス等を用いて粗粉砕し、更にジェット気流を用いた微粉砕機や機械式の微粉砕機などを使用することができる。粉砕は、平均粒径が3乃至15μmになるように行なうのが望ましい。さらに、粉砕物は風力式分級機等により、5乃至20μmに粒度調整されることが好ましい。次いで、外添剤の母体トナーへ外添が行われるが、母体トナーと外添剤をミキサー類を用い混合・攪拌することにより外添剤が解砕されながらトナー表面に被覆される。このとき、無機微粒子や樹脂微粒子等の外添剤が均一にかつ強固に母体トナーに付着させることが耐久性の点で重要である。以上はあくまでも例でありこれに限るものではない。
[画像形成装置、プロセスカートリッジ]
図3に本発明の現像剤を用いる現像手段を有するプロセスカートリッジを搭載する画像形成装置例の概略構成を示す。
図5はプロセスカートリッジ全体を示し、感光体、帯電手段、現像手段及びクリーニング手段を備えている。
本発明おいては、上述の感光体、帯電手段、現像手段、及びクリーニング手段等の構成要素のうち、本発明の現像剤を用いる現像手段と、他の単数又は複数の手段とをプロセスカートリッジとして一体に結合して構成し、このプロセスカートリッジを複写機やプリンタ等の画像形成装置本体に対して着脱可能に構成する。
本発明の現像剤を用いる現像手段を有するプロセスカートリッジを搭載する画像形成装置は、感光体が所定の周速度で回転駆動される。感光体は回転過程において、帯電手段によりその周面に正または負の所定電位の均一耐電を受け、次いで、スリット露光やレーザービーム走査露光等の像露光手段からの画像露光光を受け、こうして感光体の周面に静電潜像が順次形成され、形成された静電潜像は、次いで現像手段によりトナー現像され、現像されたトナー像は、給紙部から感光体と転写手段との間に感光体の回転と同期されて給送された転写材に、転写手段により順次転写されていく。像転写を受けた転写材は感光体面から分離されて像定着手段へ導入されて像定着され、複写物(コピー)として装置外へプリントアウトされる。像転写後の感光体表面は、クリーニング手段によって転写残りトナーの除去を受けて清浄面化され、さらに除電された後、繰り返し画像形成に使用される。
図3に示す装置はタンデム型カラー画像形成装置(以下、この装置を、「画像形成装置A」と称することがある)である。このタンデム画像形成装置は、複写装置本体110と、給紙テーブル200と、スキャナ300と、原稿自動搬送装置(ADF)400とを備えている。なお、図4は図3に示す画像形成装置における一部拡大概略説明図である。
複写装置本体110には、無端ベルト状の中間転写体50が中央部に設けられている。
そして、中間転写体50は、支持ローラ14、15及び16に張架され、図3中、時計回りに回転可能とされている。支持ローラ15の近傍には、中間転写体50上の残留トナーを除去するための中間転写体クリーニング装置17が配置されている。支持ローラ14と支持ローラ15とにより張架された中間転写体50には、その搬送方向に沿って、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4つの画像形成手段18が対向して並置されたタンデム型現像器120が配置されている。タンデム型現像器120の近傍には、露光装置21が配置されている。
中間転写体50における、タンデム型現像器120が配置された側とは反対側には、二次転写装置22が配置されている。二次転写装置22においては、無端ベルトである二次転写ベルト24が一対のローラ23に張架されており、二次転写ベルト24上を搬送される記録媒体(転写紙)と中間転写体50とは互いに接触可能である。二次転写装置22の近傍には定着装置25が配置されている。定着装置25は、無端ベルトである定着ベルト26と、これに押圧されて配置された加圧ローラ27とを備えている。なお、タンデム画像形成装置においては、二次転写装置22及び定着装置25の近傍に、転写紙の両面に画像形成を行うために、転写紙を反転させるためのシート反転装置28が配置されている。
次に、タンデム型現像器120を用いたフルカラー画像の形成(カラーコピー)について説明する。即ち、先ず、原稿自動搬送装置(ADF)400の原稿台130上に原稿をセットするか、或いは原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じる。
スタートスイッチ(不図示)を押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットした時は、原稿が搬送されてコンタクトガラス32上へと移動された後で、一方、コンタクトガラス32上に原稿をセットした時は直ちに、スキャナ300が駆動し、第1走行体33及び第2走行体34が走行する。このとき、第1走行体33により、光源からの光が照射されると共に原稿面からの反射光を第2走行体34におけるミラーで反射し、結像レンズ35を通して読取りセンサ36で受光されてカラー原稿(カラー画像)が読み取られ、ブラック、イエロー、マゼンタ及びシアンの画像情報とされる。
そして、ブラック、イエロー、マゼンタ、及びシアンの各画像情報は、タンデム型現像器120における各画像形成手段18(ブラック用画像形成手段、イエロー用画像形成手段、マゼンタ用画像形成手段、及びシアン用画像形成手段)にそれぞれ伝達され、各画像形成手段において、本発明の二成分系現像剤によりブラック、イエロー、マゼンタ、及びシアンの各トナー画像が形成される。即ち、タンデム型現像器120における各画像形成手段18(ブラック用画像形成手段、イエロー用画像形成手段、マゼンタ用画像形成手段及びシアン用画像形成手段)は、図4に示すように、それぞれ、感光体10(ブラック用感光体10K、イエロー用感光体10Y、マゼンタ用感光体10M、及びシアン用感光体10C)と、感光体10を一様に帯電させる帯電装置160と、各カラー画像情報に基づいて各カラー画像対応画像様に感光体を露光(図4中、符号L)し、感光体上に各カラー画像に対応する静電潜像を形成する露光装置と、この静電潜像を各カラートナー(ブラックトナー、イエロートナー、マゼンタトナー、及びシアントナー)を含む本発明の二成系現像剤を用いて現像して各カラートナーによるトナー画像を形成する現像装置61と、このトナー画像を中間転写体50上に転写させるための転写帯電器62と、クリーニング装置63と、除電器64とを備えており、それぞれのカラーの画像情報に基づいて各単色の画像(ブラック画像、イエロー画像、マゼンタ画像、及びシアン画像)を形成可能である。
こうして形成されたブラック画像、イエロー画像、マゼンタ画像及びシアン画像は、図3に示される支持ローラ14、15及び16により回転移動される中間転写体50上にそれぞれ、ブラック用感光体10K上に形成されたブラック画像、イエロー用感光体10Y上に形成されたイエロー画像、マゼンタ用感光体10M上に形成されたマゼンタ画像及びシアン用感光体10C上に形成されたシアン画像が、順次転写(一次転写)される。そして、中間転写体50上にブラック画像、イエロー画像、マゼンタ画像、及びシアン画像が重ね合わされて合成カラー画像(カラー転写像)が形成される。
一方、給紙テーブル200においては、給紙ローラ142の1つを選択的に回転させ、ペーパーバンク143に多段に備える給紙カセット144の1つからシート(記録紙)を繰り出し、分離ローラ145で1枚ずつ分離して給紙路146に送出し、搬送ローラ147で搬送して複写装置本体110内の給紙路148に導き、レジストローラ49に突き当てて止める。或いは、給紙ローラ142を回転して手差しトレイ51上のシート(記録紙)を繰り出し、分離ローラ145で1枚ずつ分離して手差し給紙路146に入れ、同じくレジストローラ49に突き当てて止める。なお、レジストローラ49は、一般には接地されて使用されるが、シートの紙粉除去のためにバイアスが印加された状態で使用されてもよい。そして、中間転写体50上に合成された合成カラー画像(カラー転写像)にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転させ、中間転写体50と二次転写装置22との間にシート(記録紙)を送出させ、二次転写装置22により合成カラー画像(カラー転写像)をシート(記録紙)上に転写(二次転写)することにより、シート(記録紙)上にカラー画像が転写され形成される。なお、画像転写後の中間転写体50上の残留トナーは、中間転写体クリーニング装置17によりクリーニングされる。
カラー画像が転写され形成されたシート(記録紙)は、二次転写装置22により搬送されて、定着装置25へと送出され、定着装置25において、熱と圧力とにより合成カラー画像(カラー転写像)がシート(記録紙)上に定着される。その後、シート(記録紙)は、切換爪55で切り換えて排出ローラ56により排出され、排出トレイ57上にスタックされ、或いは、切換爪55で切り換えてシート反転装置28により反転されて再び転写位置へと導き、裏面にも画像を記録した後、排出ローラ56により排出され、排出トレイ57上にスタックされる。
次に、実施例および比較例をあげて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお部は重量基準である。
[キャリア芯材の製造]
[芯材製造例1]
MnCO、Mg(OH)、Fe、及びSrCO粉を秤量し混合して混合粉を得た。この混合粉を、加熱炉により900℃、1時間、大気雰囲気下で仮焼成し、得られた仮焼物を冷却後、粉砕して、粒径3μm以下の粉体とした。この粉体を1wt%の分散剤を水と共に加えてスラリーとし、このスラリーをスプレードライヤに供給して造粒し、平均粒径約40μmの造粒物を得た。
この造粒物を焼成炉に装填し、窒素雰囲気下で、1200℃、4時間焼成した。得られた焼成物を解砕機で解砕した後、篩い分けにより粒度調整を行い、体積平均粒径が約35μm、SF−1は136、SF−2は131の球形フェライト粒子1を得た。また球形フェライト粒子1の体積固有抵抗は測定下限以下(ブレイクダウン)で測定不能であった。
[芯材製造例2]
芯材製造例1で得られた球形フェライト粒子1を、体積固有抵抗(LogΩ・cm)が6.0となるように、大気雰囲気の条件の元、ロータリー式の電気炉で表面酸化処理を行い、球形フェライト粒子2を得た。
[芯材製造例3]
芯材製造例1で得られた球形フェライト粒子1を、体積固有抵抗(LogΩ・cm)が6.5となるように、大気雰囲気の条件の元、ロータリー式の電気炉で表面酸化処理を行い、球形フェライト粒子3を得た。
[芯材製造例4]
芯材製造例1で得られた球形フェライト粒子1を、体積固有抵抗(LogΩ・cm)が7.0となるように、大気雰囲気の条件の元、ロータリー式の電気炉で表面酸化処理を行い、球形フェライト粒子4を得た。
[芯材製造例5]
芯材製造例1と同様に混合粉を仮焼成し、得られた仮焼物を冷却後、粉砕して、粒径3μm以下の粉体とした。
この粉体を1wt%の分散剤を水と共に加えてスラリーとし、このスラリーをスプレードライヤに供給して造粒し、平均粒径約40μmの造粒物を得た。
この造粒物を焼成炉に装填し、窒素雰囲気下で、1140℃、4時間焼成した。
得られた焼成物を解砕機で解砕した後、篩い分けにより粒度調整を行い、体積平均粒径が約35μm、SF−1は142、SF−2は152の球形フェライト粒子を得た。
この球形フェライト粒子を体積固有抵抗(LogΩ・cm)が6.5となるように、大気雰囲気の条件の元、ロータリー式の電気炉で表面酸化処理を行い、球形フェライト粒子6を得た。
[芯材製造例6]
芯材製造例1と同様に混合粉を仮焼成し、得られた仮焼物を冷却後、粉砕して、粒径3μm以下の粉体とした。
この粉体を1wt%の分散剤を水と共に加えてスラリーとし、このスラリーをスプレードライヤに供給して造粒し、平均粒径約40μmの造粒物を得た。
この造粒物を焼成炉に装填し、窒素雰囲気下で、1200℃、5時間焼成した。
得られた焼成物を解砕機で解砕した後、篩い分けにより粒度調整を行い、体積平均粒径が約35μm、SF−1は130、SF−2は140の球形フェライト粒子を得た。
この球形フェライト粒子を体積固有抵抗(LogΩ・cm)が6.5となるように、大気雰囲気の条件の元、ロータリー式の電気炉で表面酸化処理を行い、球形フェライト粒子6を得た。
[芯材製造例7]
芯材製造例1と同様に混合粉を仮焼成し、得られた仮焼物を冷却後、粉砕して、粒径1μm以下の粉体とした。
この粉体を1wt%の分散剤を水と共に加えてスラリーとし、このスラリーをスプレードライヤに供給して造粒し、平均粒径約40μmの造粒物を得た。
この造粒物を焼成炉に装填し、窒素雰囲気下で、1300℃、5時間焼成した。
得られた焼成物を解砕機で解砕した後、篩い分けにより粒度調整を行い、体積平均粒径が約35μm、SF−1は125、SF−2は119の球形フェライト粒子を得た。この球形フェライト粒子を体積固有抵抗(LogΩ・cm)が6.5となるように、大気雰囲気の条件の元、ロータリー式の電気炉で表面酸化処理を行い、球形フェライト粒子7を得た。
[樹脂合成例1]
撹拌機付きフラスコにトルエン300gを投入して、窒素ガス気流下で90℃まで昇温した。次いでこれに、CH=CMe−COO−C−Si(OSiMe(式中、Meはメチル基である。)で示される3−メタクリロキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン(サイラプレーン TM−0701T チッソ社製)84.4g(200ミリモル)、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン39g(150ミリモル)、メタクリル酸メチル65.0g(650ミリモル)及び2,2’−アゾビス−2−メチルブチロニトリル0.58g(3ミリモル)の混合物を1時間かけて滴下した。
滴下終了後、さらに、2,2’−アゾビス−2−メチルブチロニトリル0.06g(0.3ミリモル)をトルエン15gに溶解した溶液(2,2’−アゾビス−2−メチルブチロニトリルの合計量0.64g=3.3ミリモル)を加え、90〜100℃で3時間混合することによってラジカル共重合させてメタクリル系共重合体を得た。
得られたメタクリル系共重合体の重量平均分子量は33,000であった。次いで、このメタクリル系共重合体溶液の不揮発分が25質量%になるようにトルエンで希釈し、共重合体溶液1を得た。このようにして得られた共重合体溶液の粘度は8.8mm/sであり、比重は0.91であった。
[樹脂合成例2]
撹拌機付きフラスコにトルエン500gを投入して、窒素ガス気流下で90℃まで昇温した。次いでこれに、CH=CMe−COO−C−Si(OSiMe(式中、Meはメチル基である。)で示される3−メタクリロキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン(サイラプレーン TM−0701T チッソ社製)126.6g(300ミリモル)、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン173.6g(700ミリモル)及び2,2’−アゾビス−2−メチルブチロニトリル0.58g(3ミリモル)の混合物を1時間かけて滴下した。
滴下終了後、さらに、2,2’−アゾビス−2−メチルブチロニトリル0.06g(0.3ミリモル)をトルエン15gに溶解した溶液(2,2’−アゾビス−2−メチルブチロニトリルの合計量0.64g=3.3ミリモル)を加え、90〜100℃で3時間混合することによってラジカル共重合させてメタクリル系共重合体を得た。
得られたメタクリル系共重合体の重量平均分子量は35,000であった。次いで、このメタクリル系共重合体溶液の不揮発分が25質量%になるようにトルエンで希釈し、共重合体溶液3を得た。このようにして得られた共重合体溶液の粘度は8.5mm/sであり、比重は0.91であった。
参考例1]
〔キャリア被覆層〕
・共重合体溶液1[固形分25重量%] 37.6重量部
・シリコン樹脂溶液 930.5重量部
[固形分20重量%(SR2410:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)]
・アミノシラン 9.1重量部
[固形分100重量%(SH6020:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)]
・EC−700(チタン工業社製 粒径:0.35μm) 426.7重量部
・トルエン 2400重量部
上記キャリア被覆層形成用原料混合物を、0.5mmZrビーズ1000部とともに、ペイントシェイカーで1時間分散した後、メッシュでビーズを除去し、樹脂被覆膜形成溶液を得た。芯材として前述した球形フェライト粒子2:5000重量部を用い、上記被覆膜形成溶液にTC−750(マツモトファインケミカル社製)22.6重量部を加えた溶液を芯材表面にスピラコーター(岡田精工社製)によりコーター内温度70℃で塗布し乾燥した。得られたキャリアを電気炉中にて230℃で1時間放置して焼成した。冷却後フェライト粉バルクを目開き63μmの篩を用いて解砕し、結着樹脂量4.5重量部、体積平均粒径35.8μm、体積固有抵抗(LogΩ・cm)11.4の[キャリア1]を得た。
[トナー1]
(トナーバインダーの合成)
冷却管、攪拌機および窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物724部、イソフタル酸276部およびジブチルチンオキサイド2部を入れ、常圧で230℃で8時間反応し、さらに10乃至15mmHgの減圧で5時間反応した後、160℃まで冷却して、これに32部の無水フタル酸を加えて2時間反応した。
次いで、80℃まで冷却し、酢酸エチル中にてイソフォロンジイソシアネート188部と2時間反応を行いイソシアネート含有プレポリマー(1)を得た。
次いでプレポリマー(1)267部とイソホロンジアミン14部を50℃で2時間反応させ、重量平均分子量64000のウレア変性ポリエステル(1)を得た。
上記と同様に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物724部、テレフタル酸276部を常圧下、230℃で8時間重縮合し、次いで10乃至15mmHgの減圧で5時間反応して、ピーク分子量5000の変性されていないポリエステル(a)を得た。
ウレア変性ポリエステル(1)200部と変性されていないポリエステル(a)800部を酢酸エチル/MEK(1/1)混合溶剤2000部に溶解、混合し、トナーバインダー(1)の酢酸エチル/MEK溶液を得た。一部減圧乾燥し、トナーバインダー(1)を単離した。Tgは62℃であった。
(トナーの作成)
ビーカー内に前記のトナーバインダー(1)の酢酸エチル/MEK溶液240部、ペンタエリスリトールテトラベヘネート(融点81℃、溶融粘度25cps)20部、C.I.Pigment Yellow154の生顔料4部を入れ、60℃にてTK式ホモミキサーで12000rpmで攪拌し、均一に溶解、分散させた。ビーカー内にイオン交換水706部、ハイドロキシアパタイト10%懸濁液(日本化学工業(株)製スーパタイト10)294部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.2部を入れ均一に溶解した。ついで60℃に昇温し、TK式ホモミキサーで12000rpmに攪拌しながら、上記トナー材料溶液を投入し10分間攪拌した。
次いで、この混合液を攪拌棒および温度計付のコルベンに移し、98℃まで昇温して溶剤を除去した。分散スラリーを減圧濾過した後、濾過ケーキを得た。
(洗浄・乾燥・フッ素処理)
1:濾過ケーキにイオン交換水100部を加え、TKホモミキサーで混合(回転数12,000rpmで10分間)した後濾過した。
2:上記1の濾過ケーキに10%水酸化ナトリウム水溶液1OO部を加え、TKホモミキサーで混合(回転数12,000rpmで30分間)した後、減圧濾過した。
3:上記2の濾過ケーキに10%塩酸100部を加え、TKホモミキサーで混合(回転数12,000rpmで10分間)した後濾過した。
4:上記3の濾過ケーキにイオン交換水300部を加え、TKホモミキサーで混合(回転数12,000rpmで10分間)した後濾過する操作を2回行い、ケーキ状物を得た。
これを、[濾過ケーキ1]とする。
上記[濾過ケーキ1]を循風乾燥機にて45℃で48時間乾燥した。
その後、水90部に対して[濾過ケーキ1]の15部を加えて、これにフッ素化合物を0.0005部分散させることで、トナー粒子表面にフッ素化合物(2)を付着させた後、循風乾燥機にて45℃で48時間乾燥した。その後目開き75μmメッシュで篩い、トナー母体粒子を得た。
これを、[トナー母体粒子1]とする。上記で得られた[トナー母体粒子1]の100部に対して、外添剤として疎水性シリカ1.5部と、疎水化酸化チタン0.7部をヘンシェルミキサーにて2000rpm×30秒、5サイクルで混合処理し、トナーを得た。これを、[トナー1]とする。
こうして得た[トナー1]7部と[キャリア1]93部を混合攪拌して得た現像剤を評価した。
参考例2]
〔キャリア被覆層〕
・共重合体溶液1[固形分25重量%] 32.9重量部
・シリコン樹脂溶液 814.2重量部
[固形分20重量%(SR2410:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)]
・アミノシラン 7.9重量部
[固形分100重量%(SH6020:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)]
・EC−700(チタン工業社製 粒径:0.35μm) 373.3重量部
・トルエン 2100重量部
上記被覆原料混合物を0.5mmZrビーズ1000部とともに、ペイントシェイカーで1時間分散した後、メッシュでビーズを除去し、樹脂被覆膜形成溶液を得た。芯材として前述した球形フェライト粒子2の5000重量部を用い、上記被覆膜形成溶液にTC−750(マツモトファインケミカル社製)19.8重量部を加えた溶液を芯材表面にスピラコーター(岡田精工社製)によりコーター内温度70℃で塗布し乾燥した。得られたキャリアを電気炉中にて230℃で1時間放置して焼成した。冷却後フェライト粉バルクを目開き63μmの篩を用いて解砕し、結着樹脂量4.0重量部、体積平均粒径35.6μm、体積固有抵抗(LogΩ・cm)10.6の[キャリア2]を得た。
こうして得た[トナー1]7部と[キャリア2]93部を混合攪拌して得た現像剤を評価した。
[実施例3]
参考例1において、芯材を球形フェライト粒子2の代わりに球形フェライト粒子3を使用した以外は参考例1と同様にして、結着樹脂量4.5重量部、体積平均粒径36.0μm、体積固有抵抗(LogΩ・cm)11.6の[キャリア3]を得た。
こうして得た[キャリア3]93部と[トナー1]7部を混合攪拌して得た現像剤を評価した。
[実施例4]
参考例2において、芯材を球形フェライト粒子2の代わりに球形フェライト粒子4を使用した以外は参考例2と同様にして、結着樹脂量4.0重量部、体積平均粒径35.8μm、体積固有抵抗(LogΩ・cm)11.9の[キャリア4]を得た。
[実施例5]
〔キャリア被覆層〕
・共重合体溶液1[固形分25重量%] 23.5重量部
・シリコン樹脂溶液 581.6重量部
[固形分20重量%(SR2410:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)]
・アミノシラン 5.7重量部
[固形分100重量%(SH6020:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)]
・EC−700(チタン工業社製 粒径:0.35μm) 266.7重量部
・トルエン 1500重量部
上記被覆原料混合物を、0.5mmZrビーズ1000部とともに、ペイントシェイカーで1時間分散した後、メッシュでビーズを除去し、樹脂被覆膜形成溶液を得た。芯材として前述した球形フェライト粒子5の5000重量部を用い、上記被覆膜形成溶液にTC−750(マツモトファインケミカル社製)14.1重量部を加えた溶液を芯材表面にスピラコーター(岡田精工社製)によりコーター内温度70℃で塗布し乾燥した。得られたキャリアを電気炉中にて230℃で1時間放置して焼成した。冷却後フェライト粉バルクを目開き63μmの篩を用いて解砕し、結着樹脂量2.8重量部、体積平均粒径35.6μm、体積固有抵抗(LogΩ・cm)10.4の[キャリア5]を得た。
こうして得た[トナー1]7部と[キャリア5]93部を混合攪拌して得た現像剤を評価した。
[実施例6]
実施例5において、芯材を球形フェライト粒子5の代わりに球形フェライト粒子6を使用した以外は実施例5と同様にして、結着樹脂量2.8重量部、体積平均粒径35.8μm、体積固有抵抗(LogΩ・cm)11.1の[キャリア6]を得た。
こうして得た[キャリア6]93部と[トナー1]7部を混合攪拌して得た現像剤を評価した。
[実施例7]
実施例6において、樹脂を共重合体溶液1の代わりに共重合体溶液2を使用した以外は実施例6と同様にして、結着樹脂量2.8重量部、体積平均粒径35.7μm、体積固有抵抗(LogΩ・cm)11.3の[キャリア7]を得た。
こうして得た[キャリア7]93部と[トナー1]7部を混合攪拌して得た現像剤を評価した。
[実施例8]
〔キャリア被覆層〕
・シリコン樹脂溶液 855.3重量部
[固形分20重量%(SR2410:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)]
・アミノシラン 7.9重量部
[固形分100重量%(SH6020:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)]
・EC−700(チタン工業社製 粒径:0.35μm) 373.3重量部
・トルエン 2100重量部
上記被覆原料混合物を、0.5mmZrビーズ1000部とともに、ペイントシェイカーで1時間分散した後、メッシュでビーズを除去し、樹脂被覆膜形成溶液を得た。芯材として前述した球形フェライト粒子1の5000重量部を用い、上記被覆膜形成溶液にTC−750(マツモトファインケミカル社製)19.8重量部を加えた溶液を芯材表面にスピラコーター(岡田精工社製)によりコーター内温度70℃で塗布し乾燥した。得られたキャリアを電気炉中にて230℃で1時間放置して焼成した。冷却後フェライト粉バルクを目開き63μmの篩を用いて解砕し、結着樹脂量4.0重量部、体積平均粒径35.9μm、体積固有抵抗(LogΩ・cm)11.2の[キャリア8]を得た。
こうして得た[キャリア8]93部と[トナー1]7部を混合攪拌して得た現像剤を評価した。
[比較例1]
参考例2において、芯材として球形フェライト粒子2の代わりに球形フェライト粒子1を使用した以外は参考例2と同様にして、結着樹脂量4.0重量部、体積平均粒径35.9μm、体積固有抵抗(LogΩ・cm)10.8の[キャリア9]を得た。
こうして得た[キャリア9]93部と[トナー1]7部を混合攪拌して得た現像剤を評価した。
[比較例2]
実施例3において、芯材として球形フェライト粒子3の代わりに球形フェライト粒子7を使用した以外は実施例3と同様にして、結着樹脂量4.5重量部、体積平均粒径36.1μm、体積固有抵抗(LogΩ・cm)11.3の[キャリア10]を得た。
こうして得た[キャリア10]93部と[トナー1]7部を混合攪拌して得た現像剤を評価した。
すなわち、こうして得た現像剤を用いて、以下の現像剤特性評価を行った。尚、表1にキャリア性質、表2に現像剤特性評価結果を記す。
[現像剤特性評価]
<印字評価>
市販のデジタルフルカラープリンター(リコー社製 RICOH Pro C901)に、作成した上記各現像剤及び補給トナーをセットし、画像面積8%の文字チャート(1文字の大きさ;約2mm×2mm)を100kp枚出力した後、更に200kp枚印字した。
<ゴースト画像の評価方法>
ゴーストについては、100kp枚出力した後に、図6に示す縦帯チャートを印刷し、スリーブ一周分(a)と、一周後(b)の濃度差をX−Rite938(X−Rite社製)により、センター、リア、フロントの3箇所測定の平均濃度差を△IDとし、以下ランク分けした。
◎:非常に良好
○:良好
△:許容
×:実用上使用できないレベル
◎、○、△を合格とし×を不合格とした。
◎:0.01≧△ID
○:0.01<△ID≦0.03
△:0.03<△ID≦0.06
×:0.06<△ID
<キャリア付着評価>
キャリア付着については、100kp枚出力した後に、現像条件を、
帯電電位(Vd):−600V
画像部にあたる部分の感光後の電位:−100V
現像バイアス:DC−500V
とし、ベタ画像(30mm×30mm)を出力して、画像上のキャリア付着による白ヌケ個数をカウントし、以下ランク分けした。
◎:非常に良好
○:良好
△:許容
×:実用上使用できないレベル
◎、○、△を合格とし×を不合格とした。
◎:0個
○:1〜2個
△:3〜4個
×:5個以上
<抵抗値変化>
0kp印刷の現像剤と300kp印刷した現像剤を用い、キャリアの静抵抗を測定した。
このとき現像剤を図7の装置を用い、795メッシュの網を有するブローオフケージ(7)を用いてキャリア(3)とトナー(5)を分離し、トナー(5)を吸引除去し、キャリアのみとし、そのキャリアの抵抗値を図2の装置を用いて測定し、0kpとの△LogRを算出し、以下のように判断した。
◎:非常に良好
○:良好
△:許容
×:実用上使用できないレベル
◎、○、△を合格とし×を不合格とした。
◎:△LogR≦0.5
○:0.5<△LogR≦1
△:1<△LogR≦2
×:2<△LogR
<スペントトナー量>
300kp枚ランニングしたキャリアと初期キャリアについて、トナー成分をメチルエチルケトンで抽出し、その差をスペントトナー量(キャリア重量に対するwt%で表示)する。
◎:非常に良好
○:良好
△:許容
×:実用上使用できないレベル
◎、○、△を合格とし×を不合格とした。
◎:0以上〜0.03Wt%未満
○:0.03Wt%以上〜0.07Wt%未満
△:0.07Wt%以上〜0.15Wt%未満
×:0.15Wt%以上
以上、本発明の実施例を具体的に説明してきたが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではなく、これら本発明の実施例を、本発明の主旨及び範囲を逸脱することなく、変更又は変形することができる。
(図1、図7について)
3 キャリア
5 トナー
7 ブローオフケージ
11 フッ素樹脂製容器からなるセル
12a 電極
12b 電極
13 キャリア
(図3、4について)
10 感光体
10K ブラック用感光体
10Y イエロー用感光体
10M マゼンタ用感光体
10C シアン用感光体
14 支持ローラ
15 支持ローラ
16 支持ローラ
17 中間転写体クリーニング装置
18 画像形成手段
21 露光装置
22 二次転写装置
23 ローラ
24 二次転写ベルト
25 定着装置
26 定着ベルト
27 加圧ローラ
28 シート反転装置
32 コンタクトガラス
33 第1走行体
34 第2走行体
35 結像レンズ
36 読取りセンサ
49 レジストローラ
50 中間転写体
51 手差しトレイ
53 手差し給紙路
55 切換爪
56 排出ローラ
57 排出トレイ
58 ローラ
61 現像装置
62 転写帯電器
63 クリーニング装置
64 除電器
100 画像形成装置
110 複写装置本体
120 タンデム型現像器
130 原稿台
142 給紙ローラ
143 ペーパーバンク
144 給紙カセット
145 分離ローラ
146 給紙路
147 搬送ローラ
148 給紙路
160 帯電装置
200 給紙テーブル
300 スキャナ
400 原稿自動搬送装置(ADF)
L 露光
特許3356948号 特開2005−157002号 特開平11−231652号 特開平7−72733号 特開平7−128983号 特開平7−92813号 特開平11−65247号公報

Claims (14)

  1. キャリア芯材上に少なくとも結着樹脂と微粒子を含む被覆層を有する静電潜像現像用キャリアにおいて、
    キャリア芯材が表面酸化処理されており、
    該キャリア芯材の体積固有抵抗(LogΩ・cm)が6.0以上7.0以下であり、
    該キャリアの芯材表面露出面積比率が0.1〜5.0%であることを特徴とする静電潜像現像用キャリア。
  2. 前記静電潜像現像用キャリアのSF−2が115〜150の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の静電潜像現像用キャリア。
  3. 前記被覆層が、樹脂成分を含み、
    前記樹脂成分が、少なくともシリコン樹脂を含有することを特徴とする請求項1乃至請求項2のいずれかに記載の静電潜像現像用キャリア
  4. 前記被覆層が、樹脂成分を含み、
    前記樹脂成分が、少なくとも下記一般式(A)で表されるA成分と下記一般式(B)で表されるB成分とを含む共重合体を加熱処理して得られる樹脂を含有することを特徴とする請求項1乃至請求項2のいずれかに記載の静電潜像現像用キャリア
    (式中、R は水素原子又はメチル基を、R は炭素数1〜4のアルキル基を、R は炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数1〜4のアルコキシ基を、mは1〜8の整数を示す。複数のR は同一でも異なっていてもよい。Xは10〜90モル%を、Yは90〜10モル%を示す。)
  5. 前記共重合体は、下記一般式(1)で表される共重合体を含むことを特徴とする請求項4に記載の静電潜像現像用キャリア。
    (式中、R は水素原子又はメチル基を、R は炭素数1〜4のアルキル基を、R は炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数1〜4のアルコキシ基を、mは1〜8の整数を示す。複数のR 及びR は、それぞれ同一でも異なっていてもよい。Xは10〜40モル%を、Yは10〜40モル%を、Zは30〜80モル%を示し、60モル%<Y+Z<90モル%である。)
  6. 前記微粒子が導電性微粒子であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の静電潜像現像用キャリア
  7. 前記導電性微粒子の体積平均粒径が50〜800nmであることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の静電潜像現像用キャリア
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の静電潜像現像用キャリアとトナーからなることを特徴とする静電潜像現像用現像剤
  9. 前記トナーが、カラートナーであることを特徴とする請求項8に記載の静電潜像現像用現像剤
  10. 請求項8又は9に記載の静電潜像現像用現像剤を有することを特徴とする現像剤入り容器
  11. 静電潜像担持体上に静電潜像を形成する工程と、該静電潜像担持体上に形成された静電潜像を請求項8又は9に記載の静電潜像現像用現像剤を用いてトナー像を形成する工程と、該静電潜像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写する工程と、該記録媒体に転写されたトナー像を定着させる工程とを有することを特徴とする画像形成方法
  12. 静電潜像を形成する静電潜像担持体と、形成された静電潜像を請求項8又は9に記載の静電潜像現像用現像剤を用いてトナー像に現像する現像手段と、該トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、該記録媒体に転写されたトナー像を定着させる定着手段とを有することを特徴とする画像形成装置
  13. 静電潜像担持体、該静電潜像担持体上に形成された静電潜像を請求項8又は9に記載の静電潜像現像用現像剤を用いて現像する手段が少なくとも一体に支持されていることを特徴とするプロセスカートリッジ
  14. 請求項1乃至7のいずれかに記載の静電潜像現像用キャリアとトナーからなる補給用現像剤であって、前記静電潜像現像用キャリアとトナーの配合割合が、前記静電潜像現像用キャリア1質量部に対して前記トナーが2〜50質量部であることを特徴とする補給用現像剤
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