JP6079140B2 - 光制御シート及び光制御シート付き光取入部 - Google Patents

光制御シート及び光制御シート付き光取入部 Download PDF

Info

Publication number
JP6079140B2
JP6079140B2 JP2012239928A JP2012239928A JP6079140B2 JP 6079140 B2 JP6079140 B2 JP 6079140B2 JP 2012239928 A JP2012239928 A JP 2012239928A JP 2012239928 A JP2012239928 A JP 2012239928A JP 6079140 B2 JP6079140 B2 JP 6079140B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light control
light
mark
control sheet
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012239928A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014089374A (ja
Inventor
正 人 井手上
正 人 井手上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2012239928A priority Critical patent/JP6079140B2/ja
Publication of JP2014089374A publication Critical patent/JP2014089374A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6079140B2 publication Critical patent/JP6079140B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Description

本発明は、光を取り入れる窓ガラス等の光取入部に取り付けられる光制御シートと、当該光制御シートが設けられた光制御シート付き光取入部に関する。
従来から単層膜又は複数膜を積層した光制御シート、例えば、熱線抑制窓貼りフィルム等が知られている。このような光制御シートは、その機能を発揮するための方向性を持たず、膜が平面状に形成、積層されているだけである。このため、作業者は、当該光制御シートの方向を気にせずに窓ガラス等の光取入部に貼ることができる。
他方、方向性を有する光制御シートが知られている。このような光制御シートとしては、太陽光等の光を透過する光透過性材料からなる光透過部と、太陽光等の光の熱線を吸収する熱線吸収材料からなり、面内の所定方向に沿って、所定の間隔(ピッチ)で、複数配列された熱線吸収部を有するものが知られている(特許文献1参照)。
上述のように、光制御シートの熱線吸収部は「所定方向」に延在しているが、熱線吸収部による太陽光のような光の吸収効果を十分に発揮するためには、熱線吸収部が例えば「水平方向」に延在するように、光制御シートが窓ガラス等の光取入部に貼り付けられる必要がある。この点、熱線吸収部は、光制御シートの内部に設けられているので、光制御シートの表面は平滑であり、触覚では熱線吸収部が延在する所定方向を判別することができない。また、このような光制御シートでは、視界を遮らないように透明になっていることが多く、このような場合には、目視でも熱線吸収部が延在する所定方向を判別することが難しい。
上述した熱線吸収部の他に、「所定方向」に延在し、光を反射して光の入射側とは反対側に光を取り込む光反射部が知られている。この光反射部によって光を取り込む効果を十分に発揮するためには、当該光反射部を例えば「水平方向」に延在するように、窓ガラス等の光取入部に貼り付けられる必要がある。
特開2010−259406号公報
以上のような点に鑑み、本発明は、視覚、触覚等で、熱線吸収部や光反射部等の光制御部の延在する所定方向を容易に把握できることを解決課題とする。
本発明による光制御シートは、
光が入射する光入射部に取り付けられる光制御シートであって、
前記光を制御する複数の光制御部と、少なくとも前記光制御部の間に設けられて前記光を透過する光透過部と、を有する光制御層を備え、
前記光制御部は、前記光制御シートの面内で所定方向に沿って設けられ、
前記光制御シートが前記所定方向を示すためのマークを有している。
本発明による光制御シートにおいて、
前記光制御部は、前記光を反射して前記光の入射側とは反対側に前記光を取り込む複数の光反射部及び/又は前記光が熱線を含む場合に当該熱線を吸収する複数の熱線吸収部であってもよい。
本発明による光制御シートにおいて、
前記光制御層が前記マークを有してもよい。
本発明による光制御シートにおいて、
前記光制御層が前記マークとして機能する切欠きを有してもよい。
本発明による光制御シートにおいて、
前記切欠きは、前記光制御層の角部に設けられてもよい。
本発明による光制御シートにおいて、
前記光制御層が、少なくとも一つの丸みを帯びた角部と、少なくとも一つの角張った角部を有し、
前記丸みを帯びた角部と前記角張った角部の組み合わせが、前記マークとして機能してもよい。
本発明による光制御シートにおいて、
前記光制御層が、前記所定方向を示すための印字又は刻印がなされた印を有し、
前記印が前記マークとして機能してもよい。
本発明による光制御シートにおいて、
前記印は、特定波長の光を照射することで視認可能となってもよい。
本発明による光制御シートにおいて、
前記光制御層が、前記所定方向を示すための凸部を有し、
前記凸部が前記マークとして機能してもよい。
本発明による光制御シートにおいて、
前記光制御層が、前記所定方向を示すための凹部又は孔部を有し、
前記凹部又は前記孔部が前記マークとして機能してもよい。
本発明による光制御シートにおいて、
前記光制御層が、前記所定方向を示すためのビーズ、気泡又は中空粒子を有し、
前記ビーズ、前記気泡又は前記中空粒子が前記マークとして機能してもよい。
本発明による光制御シートは、
前記光制御層の後面側に設けられた基材層をさらに備え、
前記基材層が前記マークを有してもよい。
本発明による光制御シートにおいて、
前記基材層が前記マークとして機能する切欠きを有してもよい。
本発明による光制御シートにおいて、
前記切欠きは、前記基材層の角部に設けられてもよい。
本発明による光制御シートにおいて、
前記基材層が、少なくとも一つの丸みを帯びた角部と、少なくとも一つの角張った角部を有し、
前記丸みを帯びた角部と前記角張った角部の組み合わせが、前記マークとして機能してもよい。
本発明による光制御シートにおいて、
前記基材層が、前記所定方向を示すための印字又は刻印がなされた印を有し、
前記印が前記マークとして機能してもよい。
本発明による光制御シートにおいて、
前記印は、特定波長の光を照射することで視認可能となってもよい。
本発明による光制御シートにおいて、
前記基材層が、前記所定方向を示すための凸部を有し、
前記凸部が前記マークとして機能してもよい。
本発明による光制御シートにおいて、
前記基材層が、前記所定方向を示すための凹部又は孔部を有し、
前記凹部又は前記孔部が前記マークとして機能してもよい。
本発明による光制御シートにおいて、
前記基材層が、前記所定方向を示すためのビーズ、気泡又は中空粒子を有し、
前記ビーズ、前記気泡又は前記中空粒子が前記マークとして機能してもよい。
本発明による光制御シートは、
前記光制御層の前面側に設けられた粘着層をさらに備え、
前記粘着層が前記マークを有してもよい。
本発明による光制御シート付き光取入部は、
光を取り入れる光取入部と、
前記光取入部に設けられた、上述したいずれかの光制御シートと、
を備える。
本発明によれば、光制御シートが、光制御部が沿って設けられた「所定方向」を示すためのマークを有している。このため、視覚、触覚等で、熱線吸収部や光反射部等の光制御部の延在する所定方向を容易に把握することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態による光制御シート付き光取入部の概略側方断面図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態による光制御シートの概略側方断面図である。 図3は、本発明の第1の実施の形態による光制御シートを後面側から見た概略平面図である。 図4は、本発明の第1の実施の形態による光制御シートの変形例を後面側から見た概略平面図である。 図5は、本発明の第1の実施の形態による光制御シートの別の変形例の概略側方断面図である。 図6は、第1の実施の形態において、熱線吸収層がマークとしての切欠きを有する態様を示した概略平面図である。 図7は、第1の実施の形態において、熱線吸収層がマークとして、丸みを帯びた角部と角張った角部を有する態様を示した概略平面図である。 図8は、第1の実施の形態において、熱線吸収層がマークとしての印を有する態様を示した概略平面図である。 図9は、第1の実施の形態において、熱線吸収層がマークとしての凸部を有する態様を示した概略平面図である。 図10は、第1の実施の形態において、熱線吸収層がマークとしての凹部又は孔部を有する態様を示した概略平面図である。 図11は、第1の実施の形態において、熱線吸収層がマークとしてのビーズ、気泡又は中空粒子を有する態様を示した概略平面図である。 図12は、第2の実施の形態において、基材層がマークとしての切欠きを有する態様を示した概略平面図である。 図13は、第2の実施の形態において、基材層がマークとして、丸みを帯びた角部と角張った角部を有する態様を示した概略平面図である。 図14は、第2の実施の形態において、基材層がマークとしての印を有する態様を示した概略平面図である。 図15は、第2の実施の形態において、基材層がマークとしての凸部を有する態様を示した概略平面図である。 図16は、第2の実施の形態において、基材層がマークとしての凹部又は孔部を有する態様を示した概略平面図である。 図17は、第2の実施の形態において、基材層がマークとしてのビーズ、気泡又は中空粒子を有する態様を示した概略平面図である。 図18は、熱線吸収部の代わりに光反射部を用いた態様を示したものであり、図1に対応した図面である。
第1の実施の形態
《構成》
以下、本発明に係る光制御シートと、このような光制御シートを備えた光制御シート付き光取入部の第1の実施の形態について、図面を参照して説明する。ここで、図1乃至図11は本発明の第1の実施の形態を説明するための図である。
なお、本実施の形態では、光制御部として熱線吸収部11を用いた態様で説明するが、方向に応じて機能の発揮の仕方が変わるものであればよく、光制御部はこのような熱線吸収部11に限られることはない。また、本実施の形態では、「光」の一例として「太陽光」を用いて以下説明するが、これに限られることはない。
本実施の形態の光制御シート100は、図1に示すように、太陽光を取り入れる光取入部200に貼り付けられて取り付けられる。なお、光取入部200は例えば建物に設けられた太陽光を取り入れるための開口部を指し、例えば窓などの無機ガラスや有機ガラスなど(以下「窓ガラス等」と称することもある。)である。また、本実施の形態の光制御シート付き光取入部は、太陽光を取り入れる光取入部200と、本実施の形態の光制御シート100と、を備えている。なお、図1は、本実施の形態による光制御シート付き光取入部の概略側方断面図である。
図1に示す光制御シート100は、太陽光に含まれる熱線を吸収する熱線吸収層(光制御層)10と、熱線吸収層10の後面側に設けられた基材層20と、熱線吸収層10の前面側に設けられた粘着層30と、を備えている。このうち、熱線吸収層10は、太陽光に含まれる熱線を吸収する複数の熱線吸収部11を含む熱線吸収群と、少なくとも熱線吸収部11の間に(本実施の形態では熱線吸収部11の少なくとも一部を覆うように)設けられ、太陽光を透過する光透過部16と、を有している。各熱線吸収部11は、熱線を吸収する熱線吸収材料を含んでいる。ところで、本願において、「前面」とは、光制御シート100が光取入部200に貼り付けられた際に、光取入部200側に位置する面のことを意味し、「後面」とは、当該「前面」と逆側の面のことを意味する(図1参照)。ちなみに、上記の熱線は一般に赤外線を指すが、具体的には、760〜830nm以上の波長領域等が含まれる。
光制御シート100が光取入部200に貼り付けられる前には、図2に示すように、基材層20の後面側には、基材層20を保護するための保護層40が設けられ、粘着層30の前面側には剥離フィルム50が設けられる。なお、図2は、本実施の形態による光制御シート100の概略側方断面図である。
本実施の形態の光制御シート100の熱線吸収層10を含む各層、すなわち熱線吸収層10、基材層20及び粘着層30は可視光を透過し、人が視認できない程度の透明度を有している。
熱線吸収部11は、前面から後面に向かう方向(厚み方向)で突出し(図1参照)、かつ、光制御シート100の面内で所定方向に沿って設けられている(図3参照)。なお、図3は、本実施の形態による光制御シート100を後面側から見た概略図である。ちなみに、熱線吸収部11は、熱線吸収層10内に収まっており、熱線吸収層10から飛び出していても良いが、熱線吸収層10内に収まっているほうが良い。
所定方向に沿った熱線吸収部11は、必ずしも一定ではないが定まった間隔(ピッチ)で配列されており、互いに平行または略平行となっている(図3参照)。ところで、本実施の形態において、上記「所定方向」は、光制御シート100が光取入部200に取り付けられた際に「水平方向」になる方向となっている(図3参照)。また、熱線吸収部11は所定方向に沿って連続的に存在している必要は必ずしもなく、所定方向に沿って断続的に存在してもよい(図4参照)。なお、図4は、本実施の形態による光制御シート100の変形例を後面側から見た概略図である。ところで、図3及び図4では、説明の便宜上、熱線吸収部11と光透過部16のみを図示している。
ところで、本実施の形態では、図1に示すように、建物の窓ガラス等の光取入部200に屋内側から光制御シート100を貼り付けた態様を基本として説明するが、これに限られることはなく、図5に示すように、光制御シート100を建物の窓ガラス等の光取入部200の屋外側から貼り付けることもできる。なお、光制御シート100を光取入部200の屋外側から貼り付ける場合には、熱線吸収部11の幅が広くなっている底部が、粘着層30側ではなく、図5に示すように基材層20側に位置するようになってもよい。なお、図5で示す態様でも、熱線吸収部11は前面から後面に向かう方向(厚み方向)で突出している。ところで、本願において熱線吸収部11の「幅」とは、熱線吸収部11の延在する面内において上述した「所定方向」に直交する方向における長さのことを意味している。
本実施の形態の熱線吸収層10は、上述した「所定方向」を示すための「マーク」を有している。以下、当該「マーク」の様々な態様について説明する。なお、図6乃至図11の各々に示された三本の平行な両方向矢印は上述した「所定方向」を示している。また、図6乃至図11の各々では熱線吸収層10だけを示し、基材層20、粘着層30等の他の層は示していない。
[切欠き60]
第一の態様では、図6に示すように、熱線吸収層10は切欠き60を有し、当該切欠き60がマークとして機能する。本実施の形態では、熱線吸収層10に形成された切欠き60に対応した切欠きが、基材層20及び粘着層30にも設けられており、光制御シート100自体が切欠きを有している態様となっている。なお、当該切欠き60は、熱線吸収層10だけに設けられ基材層20及び粘着層30に設けられない態様、熱線吸収層10と基材層20に設けられ粘着層30に設けられない態様、熱線吸収層10と粘着層30に設けられ基材層20に設けられない態様であってもよい。
切欠き60は、熱線吸収層10の角部に設けられていることが好ましい。このように切欠き60を太陽光の入り込み難い熱線吸収層10の角部に設けることで、熱線吸収層10を削除することによる影響、すなわち太陽光を吸収して遮蔽する効果が落ちることを最小限に抑えることができるためである。
図6(a)−(d)に示すように、切欠き60が熱線吸収層10の2つの角部に設けられてもよいし、図6(e)に示すように、切欠き60が熱線吸収層10の3つの角部に設けられてもよいし、図6(f)(g)に示すように、切欠き60が熱線吸収層10の4つの角部に設けられてもよい。切欠き60が熱線吸収層10の4つの角部に設けられている態様では、少なくとも一つの角部における切欠き60の角度と、別の角部における切欠き60の角度は異なるものとなっている必要がある。なお、図示しないが、切欠き60は一つの角部に設けられてもよい。
また、切欠き60は必ずしも熱線吸収層10の角部に設けられている必要はなく、図6(h)のように、例えば熱線吸収層10の辺上に設けられてもよい。
[角部の形状]
第二の態様では、熱線吸収層10は、少なくとも一つの丸みを帯びた角部65と、少なくとも一つの角張った角部66を有している。そして、丸みを帯びた角部65と角張った角部66の組み合わせがマークとして機能する。本実施の形態では、熱線吸収層10の丸みを帯びた角部65に対応して、基材層20及び粘着層30の角部も丸みを帯びており、光制御シート100自体が少なくとも一つの丸みを帯びた角部65と、少なくとも一つの角張った角部66を有している態様となっている。なお、丸みを帯びた角部65は、熱線吸収層10だけに設けられ、基材層20及び粘着層30に設けられない態様、熱線吸収層10と基材層20に設けられ粘着層30に設けられない態様、熱線吸収層10と粘着層30に設けられ基材層20に設けられない態様であってもよい。
図7に示した態様では、図面の右上の角部が丸みを帯びた角部65となっており、残りの3つの角部が角張った角部66となっている。
ところで、丸みを帯びた角部65を採用することで、光制御シート100が光取入部200から剥がれにくいという効果を得ることもできる。
[印70]
第三の態様では、熱線吸収層10は上述した所定方向を示すための印字又は刻印がなされた印70を有しており、当該印70がマークとして機能する。なお、本実施の形態の刻印は、例えばレーザ光で刻印することもできる。
印字する色を黒系の色(典型的には黒色)にすることで目視による判別をより容易にすることができる。他方、印字する色を白系の色(典型的には白色)にすることで光制御シート100を光取入部200に貼って取り付けた後で印70が目立つことを極力抑えることができる。
なお、印70を、紫外線等の特定波長の光を照射することで視認可能となるように印字又は刻印してもよい。このような態様では、制御シート100を光取入部200に貼りつける際には当該特定波長の光を照射して所定方向を確認することができ、他方で、光制御シート100を光取入部200に貼り付けた後では印70が目立たないようにすることができる。
図8(a)に示した態様では、所定方向に沿った二つの丸印が記されている。図8(b)に示した態様では、所定方向に合致した矢印が記されている。
[凸部75]
第四の態様では、熱線吸収層10は所定方向を示すための凸部75を有し、凸部75がマークとして機能する。
このような凸部75は、例えば熱線吸収層10の粘着層30側に設けられて粘着層30からはみ出ないようになっている。このような態様では、光制御シート100の光取入部200に対する貼り付け強度を阻害することがない点で有益である。なお、このような態様において、光制御シート100を光取入部200に貼り付ける際には、光制御シート100に照射される光の角度を変えることで凸部75の存在を確認することができる。
他方、凸部75を粘着層30からはみ出るように設けてもよく、この場合には、視覚だけでなく触覚でも所定方向を確認することができる点で優れている。凸部75の大きさが小さい場合には、このように凸部75が粘着層30からはみ出ても、光制御シート100の光取入部200に対する貼り付け強度には、実質的な不都合は生じない。
ところで、凸部75の大きさが小さく、基材層20を熱線吸収層10に設けるうえで支障がない場合には、当該凸部75を基材層20側に設けることもできる。
図9(a)に示した態様では、所定方向に沿った二つの丸印の凸部75が設けられており、図9(b)に示した態様では、所定方向に合致した矢印の凸部75が設けられている。
[凹部80又は孔部81]
第五の態様では、熱線吸収層10は所定方向を示すための凹部80又は孔部81を有し、凹部80又は孔部81がマークとして機能する。
このような凹部80又は孔部81は、例えば粘着層30側に設けられる。このような態様では、凹部80又は孔部81に粘着層に用いられる粘着剤が入り込むこととなる。このような態様において、光制御シート100を光取入部200に貼り付ける際には、光制御シート100に照射される光の角度を変えることで凹部80又は孔部81の存在を確認することができる。なお、凹部80又は孔部81を基材層20側に設けることも当然可能である。
図10(a)に示した態様では、所定方向に沿った二つの丸印の凸部75を設けられており、図10(b)に示した態様では、所定方向に合致した矢印の凸部75を設けられている。
[ビーズ85、気泡86又は中空粒子87]
第六の態様では、熱線吸収層10が所定方向を示すためのビーズ85、気泡86又は中空粒子87を有し、当該ビーズ85、気泡86又は中空粒子87がマークとして機能する。これらのビーズ85、気泡86又は中空粒子87は、任意の1つを用いることもできるし、任意の2つを用いることもできるし、3つ全てを用いることもできる。
図11に示した態様では、所定方向に沿って、ビーズ85、気泡86又は中空粒子87の塊が二つ設けられている。
ところで、本願において、熱線吸収部11とは、光透過部16よりも熱線を吸収すればよく、望ましくは光透過部16より10%以上多く熱線を吸収する。
次に、基材層20、光透過部16、熱線吸収部11、粘着層30及び保護層40で用いられる材料や、これらの厚み等について、簡単に説明する。
(基材層20)
基材層20としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)又はポリカーボネート(PC)等の透明のフィルムが用いられる。基材層20の厚みは5〜200μm、好ましくは10〜150μm、より好ましくは50〜100μmとなっている。基材層20の厚みが5μmより薄いと、生産時にしわがよったりして生産性が悪く、逆に、基材層20の厚みが200μmよりも厚いとコストが高くなるし、また後述する光透過部16を硬化させるときに基材層20越しに電離放射線を照射した場合に電離放射線のロスを生じるといった不具合が発生してしまうことがある。
(光透過部16)
光透過部16の材料としては、従来公知の材料を用いることができるが、好ましくは電離放射線硬化性を有するエポキシアクリレート等の無溶剤樹脂を用いることができる。光透過部16を形成する際には、無溶剤樹脂を成形用型に押し出して型付けし、その後、当該無溶剤樹脂を硬化させることで、凹部を有する光透過部16が形成される。必要に応じて、熱、圧力をかけつつ押し出し、また、電離放射線を照射して硬化させてもよい。
凹部の形状は、求める光吸収性能に応じて任意に決めることができるが、熱線吸収部11が光制御シートとしての機能を得る上では光制御シートの厚み方向(前面から後面に向かう方向)に長辺を持つ略長方形や三角形であることが好ましい。この略長方形とは、正方形、長方形及び台形を含む形状である。また凹部の角部は丸まっていてもよく、また各々の角部を結ぶ接線が直線でも曲線でもよい。
凹部には、後述する熱線吸収部11を埋め込むが、熱線吸収部11の幅が広いと熱線吸収部11が視認できることがあるため外観を損ねることから、凹部の幅は50μm以下とすることが好ましい。また、熱線吸収部11の間隔(ピッチ)を狭めるほど熱線吸収性能が向上し、逆に熱線吸収部11の間隔を広げるほど光透過部16の面積が増加するので透明性が増す。そして、凹部の間隔は0.1μm〜500μmの範囲とすることが好ましい。また、熱線吸収部11の高さは低いほど透明性が増し、高くするほど熱線吸収性能が向上する。そして、凹部の深さは0.1μm〜750μmとすることが好ましい。
(熱線吸収部11)
光透過部16で少なくとも一部が覆われた熱線吸収部11は、上述のようにして形成された光透過部16をロールに沿わせながら搬送し、太陽光の少なくとの熱線を吸収できる熱線吸収材料を光透過部16の凹部に埋め込み、スキージ等にて余分な熱線吸収材料を除去することで形成される。
上述した熱線吸収材料は、透明性を必要とする場合にはアンチモンドープ酸化錫(ATO)又は錫ドープ酸化インジウム(ITO)等の金属酸化物や6ホウ化ランタン等の微粒子を含有した樹脂組成物を用いることができる。ATO微粒子又はITO微粒子の直径は、ヘイズ(HAZE)を抑える観点から、1nm〜300nmであることが好ましく、1nm〜100nmであることがさらに好ましい。
樹脂組成物に使用できる樹脂としては、従来公知の樹脂が使用できるが、具体的には電離放射線硬化性樹脂が使用できる。電離放射線硬化樹脂としては、反応性オリゴマー(エポキシアクリレート系、ウレタンアクリレート系、ポリエーテルアクリレート系、ポリエステルアクリレート系、ポリチオール系等)、反応性のモノマー(ビニルピロリドン、2−エチルヘキシルアクリレート、β−ヒドロキシアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリテート等)等が用いられる。
なお、光透過部16と熱線吸収部11の屈折率を合わせることで太陽光の反射光、透過光の屈折が抑制され、眺望のための視認性が向上するため好ましい。
(粘着層30)
熱線吸収部11が光透過部16内に形成された後で、前面側にダイコート等で粘着剤を塗布することで、熱吸収層の前面側に粘着層30が形成される。
粘着層30に耐候性を付与するために、粘着層30には耐候剤(UVA、HALS)が添加されていてもよい。耐候剤としては市販のものが用いられ、紫外線吸収剤(UVA)、ヒンダードアミン系光安定剤(HALS)としては既知のものを使用することができる。UVAとしては、例えば、ベンゾトリアゾール系UVA、トリアジン系UVA、ベンゾフェノン系UVA、サリチレート系UVA、アクリロニトリル系UVA等を用いることができる。また、HALSとしては、「チヌビン123」、「チヌビン144」、「チヌビン292」、「チヌビン111FDL」等を用いることができる。
(保護層40)
保護層40には、ハードコート機能を有する硬化性樹脂が含まれる。保護層40に用いられる硬化性樹脂としては、特に制限はなく、熱硬化性樹脂、電離放射線硬化性樹脂等が挙げられる。熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂、ポリイミド樹脂、シリコーン樹脂、水酸基官能性アクリル樹脂、カルボキシル官能性アクリル樹脂、アミド官能性共重合体、ウレタン樹脂等が挙げられる。これらの樹脂の架橋硬化の態様としては特に限定されない。なお、硬化性の点からは、硬化性樹脂は電離放射線硬化性樹脂であることが好ましく、特に溶剤等を使用する必要がない点等から電子線硬化性樹脂が好ましい。
保護層40の厚みは3〜10μmが好ましい。保護層40の厚みが3μm未満では保護層としての役割が不足するおそれがあり、他方、保護層40の厚みが10μmを超えるとコストが高くなってしまうためである。
《作用・効果》
次に、上述した構成からなる本実施の形態による作用・効果について説明する。
本実施の形態によれば、既に述べた作用・効果に加えて、以下の作用・効果を奏することができる。
本実施の形態によれば、熱線吸収層10が、熱線吸収部11が沿って設けられた「所定方向」を示すためのマークを有している。このため、仮に可視光を透過し透明な熱線吸収部11を備えた光制御シート100であっても、視覚、触覚等で、熱線吸収部11が延在する所定方向を容易に把握することができる。
このことについて、以下、説明する。
熱線吸収部11は、光制御シート100の内部に設けられているので、光制御シート100の表面は平滑であり、触覚では熱線吸収部11が延在する所定方向を判別することができない。また、このような光制御シート100では、視界を遮らないように透明になっていることが多く、このような場合には、目視でも熱線吸収部11が延在する所定方向を判別することが難しい。他方、光制御シート100の熱線吸収部11は「所定方向」に延在しており、熱線吸収部11による太陽光の吸収効果を十分に発揮するためには、熱線吸収部11は例えば「水平方向」に延在するように、窓ガラス等の光取入部に貼り付けられる必要がある。
この点、従来から存在する光制御シートでは「所定方向」が分かり難いため、光制御シート1を窓ガラス等の光取入部に貼り付ける際に、作業者は「所定方向」を見極めることに非常に苦労し、その作業効率が悪くなっていた。
これに対して、本実施の形態によれば、熱線吸収層10が、熱線吸収部11が沿って設けられた「所定方向」を示すためのマークを有しており、仮に可視光を透過し透明な熱線吸収部11を備えた光制御シート100であっても、視覚、触覚等で、熱線吸収部11が延在する所定方向を容易に把握することができる。
より具体的には、図6に示すように、熱線吸収層10(本実施の形態では光制御シート100自体)に切欠き60が形成された態様では、作業者は、視覚及び触覚で、熱線吸収部11が延在する所定方向を容易に把握することができる。
図7に示すように、熱線吸収層10(本実施の形態では光制御シート100自体)が、少なくとも一つの丸みを帯びた角部65と、少なくとも一つの角張った角部66を有している態様では、作業者は、視覚及び触覚で、熱線吸収部11が延在する所定方向を容易に把握することができる。
図8に示すように、熱線吸収層10が所定方向を示すための印字又は刻印がなされた印70を有している態様では、作業者は、視覚で、熱線吸収部11が延在する所定方向を容易に把握することができる。
図9に示すように、熱線吸収層10が所定方向を示すための凸部75を有している態様では、作業者は、視覚(凸部75が粘着層30からはみ出る場合には視覚及び触覚)で、熱線吸収部11が延在する所定方向を容易に把握することができる。
図10に示すように、熱線吸収層10が所定方向を示すための凹部80又は孔部81を有している態様では、作業者は、視覚で、熱線吸収部11が延在する所定方向を容易に把握することができる。
図11に示すように、熱線吸収層10が所定方向を示すためのビーズ85、気泡86又は中空粒子87を有している態様では、作業者は、視覚で、熱線吸収部11が延在する所定方向を容易に把握することができる。
なお、本実施の形態のように熱線吸収部11を含む熱線吸収層10自体がマークを有する態様では、光透過部16又は熱線吸収部11を形成する製造ライン上でマークを付けることができる。このため、熱線吸収部11が実際に延在する「所定方向」と異なる方向でマークが付される可能性を低く抑えることができる点で優れている。
第2の実施の形態
次に、本発明の第2の実施の形態について、図12乃至図17を用いて説明する。
第1の実施の形態では、少なくとも熱線吸収層10が「所定方向」を示すための「マーク」を有している態様であったが、第2の実施の形態では、熱線吸収層10ではなく、少なくとも基材層20が「所定方向」を示すための「マーク」を有している態様となっている。
第2の実施の形態において、その他の構成は、第1の実施の形態と略同一の態様となっている。第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。なお、図12乃至図17の各々では基材層20だけを示し、熱線吸収層10、粘着層30等の他の層は示していない。
本実施の形態でも、第1の実施の形態と同様の態様が採られ、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。なお、第1の実施の形態で詳細に説明したことから、本実施の形態における効果の説明は、特に重要な部分に留める。
[切欠き60a]
第一の態様では、図12(a)−(h)に示すように、基材層20が切欠き60aを有し、当該切欠き60aがマークとして機能する。本実施の形態では、基材層20に形成された切欠き60aに対応した切欠きが、熱線吸収層10及び/又は粘着層30に設けられている必要はない。
本態様によれば、作業者は、視覚及び触覚で、熱線吸収部11が延在する所定方向を容易に把握することができる。
[角部の形状]
第二の態様では、図13に示すように、基材層20は、少なくとも一つの丸みを帯びた角部65aと、少なくとも一つの角張った角部66aを有している。そして、丸みを帯びた角部65aと角張った角部66aの組み合わせがマークとして機能する。本実施の形態では、基材層20の丸みを帯びた角部65aに対応して、熱線吸収層10及び/又は粘着層30の角部が丸みを帯びている必要はない。
本態様によれば、作業者は、視覚及び触覚で、熱線吸収部11が延在する所定方向を容易に把握することができる。
[印70a]
第三の態様では、図14に示すように、基材層20は上述した所定方向を示すための印字又は刻印がなされた印70aを有しており、当該印70aがマークとして機能する。なお、本実施の形態の刻印は、例えばレーザ光で刻印することもできる。
印字する色を黒系の色(典型的には黒色)にすることで目視による判別をより容易にすることができる。他方、印字する色を白系の色(典型的には白色)にすることで光制御シート100を光取入部200に貼って取り付けた後で印70aが目立つことを極力抑えることができる。
なお、印70aを、紫外線等の特定波長の光を照射することで視認可能となるように印字又は刻印してもよい。このような態様では、制御シート100を光取入部200に貼りつける際には当該特定波長の光を照射して所定方向を確認することができ、他方で、光制御シート100を光取入部200に貼り付けた後では印70が目立たないようにすることができる。
本態様によれば、作業者は、視覚で、熱線吸収部11が延在する所定方向を容易に把握することができる。
なお、本態様のように、熱線吸収層10ではなく基材層20に印70aを設けることで、光制御シート100を光取入部200に貼り付けた後の摩耗によって印70aが消えることを期待できる。
[凸部75a]
第四の態様では、図15に示すように、基材層20は所定方向を示すための凸部75aを有し、凸部75aがマークとして機能する。この場合には、視覚だけでなく触覚でも所定方向を確認することができ、当該所定方向をより容易に把握することができる。
[凹部80a又は孔部81a]
第五の態様では、図16に示すように、基材層20は所定方向を示すための凹部80又は孔部81を有し、凹部80a又は孔部81aがマークとして機能する。この場合にも、視覚だけでなく触覚でも所定方向を確認することができ、当該所定方向をより容易に把握することができる。
[ビーズ85a、気泡86a又は中空粒子87a]
第六の態様では、図17に示すように、基材層20が所定方向を示すためのビーズ85a、気泡86a又は中空粒子87aを有し、当該ビーズ85a、気泡86a又は中空粒子87aがマークとして機能する。これらのビーズ85a、気泡86a又は中空粒子87aは、任意の1つを用いることもできるし、任意の2つを用いることもできるし、3つ全てを用いることもできる。
本態様によれば、作業者は、視覚で、熱線吸収部11が延在する所定方向を容易に把握することができる。
上述した第1の実施の形態では少なくとも熱線吸収層10がマークを有し、上述した第2の実施の形態では少なくとも基材層20がマークを有する態様を用いて説明したが、上述したようなマークを少なくとも粘着層30が有する態様を用いることもできる。この場合にも、第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
第1の実施の形態及び第2の実施の形態の変形例
第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、光制御部として熱線吸収部11を用いた態様で説明したが、第1の実施の形態及び第2の実施の形態において、熱線吸収部11の代わりに、光を反射して光の入射側とは反対側に光を取り込む複数の光反射部12を用いることもできる。
本変形例では、第1の実施の形態及び第2の実施の形態で「熱線吸収部11」となっている部分が「光反射部12」となり、「熱線吸収層10」となっている部分が「光反射層10a」となるだけである。なお、図18は、熱線吸収部の代わりに光反射部を用いた態様を示したものであり、図1に対応した図面である。
まず、光反射部を製造する工程について、簡単に説明する。
光透過部16で少なくとも一部が覆われた光反射部12は、熱線吸収部11と同様、光透過部16をロールに沿わせながら搬送し、太陽光を反射及び/又は屈折することができる光反射材料を光透過部16の凹部に埋め込み、スキージ等にて余分な光反射材料を除去することで形成される。
上述した光反射材料としては、いわゆるミラーインキを用いることができる。ミラーインキとは、分散されたアルミニウム粒子又は銀粒子等の高反射率のパウダーと、透明樹脂材料からなるバインダー樹脂とを含んだものである。このバインダー樹脂には例えば紫外線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂等を用いることができる。また、光反射材料としては、バインダー樹脂に散乱反射を起こす例えば酸化チタン、酸化亜鉛パウダー等を分散させた白インキを用いてもよく、この場合には、光反射部12で反射される光を散乱光とすることができる。また、光反射材料として無色透明インキを用いてもよく、この場合には、光反射部12の少なくとも上側の面で全反射が生じるように、光透過部16を構成する透明材料の屈折率に対して、これより屈折率が小さな材料が選定される。
第1の実施の形態を基準とした変形例では、第1の実施の形態で述べたのと同様の効果を奏することができる。重要な効果のみ記載すると、光反射層(光制御層)10aが、光反射部12が沿って設けられた「所定方向」を示すためのマークを有していることから、仮に可視光を透過し透明な光反射部12を備えた光制御シート100であっても、視覚、触覚等で、光反射部12が延在する所定方向を容易に把握することができる。なお、その他の効果についても、第1の実施の形態で述べたものと概ね同一である。
第2の実施の形態を基準とした変形例では、第2の実施の形態で述べたのと同様の効果を奏することができる。重要な効果のみ記載すると、基材層20が、光反射部12が沿って設けられた「所定方向」を示すためのマークを有していることから、仮に可視光を透過し透明な光反射部12を備えた光制御シート100であっても、視覚、触覚等で、光反射部12が延在する所定方向を容易に把握することができる。なお、その他の効果についても、第2の実施の形態で述べたものと概ね同一である。
なお、本願において、光反射部12とは、入射された太陽光等の光を反射すればよく、望ましくは入射光の半分以上の光を反射すればよい。
ところで、本変形例においても、マークを少なくとも粘着層30が有する態様を用いることもできる。この場合にも、第1の実施の形態及び第2の実施の形態の変形例と同様の効果を奏することができる。
最後になったが、上述した各実施の形態の記載及び図面の開示は、特許請求の範囲に記載された発明を説明するための一例に過ぎず、上述した実施の形態の記載又は図面の開示によって特許請求の範囲に記載された発明が限定されることはない。
10 熱線吸収層(光制御層)
10a 光反射層(光制御層)
11 熱線吸収部(光制御部)
12 光反射部(光制御部)
16 光透過部
20 基材層
30 粘着層
40 保護層
50 剥離フィルム
60,60a 切欠き
65,65a 丸みを帯びた角部
66,66a 角張った角部
70,70a 印
75,75a 凸部
80,80a 凹部
81,81a 孔部
85,85a ビーズ
86,86a 気泡
87,87a 中空粒子
100 光制御シート
200 光取入部

Claims (19)

  1. 光が入射する光入射部に取り付けられる光制御シートにおいて、
    前記光を制御する複数の光制御部と、少なくとも前記光制御部の間に設けられて前記光を透過する光透過部と、を有する光制御層を備え、
    前記光制御部は、前記光制御シートの面内で所定方向に沿って設けられ、
    前記光制御シートが前記所定方向を示すためのマークを有し、
    前記光制御層が前記マークを有し、前記光制御層が、互いに異なる形状の一対の角部を有し、前記互いに異なる形状の一対の角部の組み合わせが、前記マークとして機能することを特徴とする光制御シート。
  2. 光が入射する光入射部に取り付けられる光制御シートにおいて、
    前記光を制御する複数の光制御部と、少なくとも前記光制御部の間に設けられて前記光を透過する光透過部と、を有する光制御層を備え、
    前記光制御部は、前記光制御シートの面内で所定方向に沿って設けられ、
    前記光制御シートが前記所定方向を示すためのマークを有し、
    前記光制御層が、前記所定方向を示すための印字又は刻印がなされた印を有し、
    前記印が前記マークとして機能し、
    前記印は、特定波長の光を照射することで視認可能となることを特徴とする光制御シート。
  3. 前記光制御部は、前記光を反射して前記光の入射側とは反対側に前記光を取り込む複数の光反射部及び/又は前記光が熱線を含む場合に当該熱線を吸収する複数の熱線吸収部であることを特徴とする請求項1または2に記載の光制御シート。
  4. 前記光制御層が前記マークとして機能する切欠きをさらに有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光制御シート。
  5. 前記切欠きは、前記光制御層の角部に設けられていることを特徴とする請求項に記載の光制御シート。
  6. 前記光制御層が、前記所定方向を示すための凸部をさらに有し、
    前記凸部が前記マークとして機能することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の光制御シート。
  7. 前記光制御層が、前記所定方向を示すための凹部又は孔部をさらに有し、
    前記凹部又は前記孔部が前記マークとして機能することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の光制御シート。
  8. 前記光制御層が、前記所定方向を示すためのビーズ、気泡又は中空粒子をさらに有し、
    前記ビーズ、前記気泡又は前記中空粒子が前記マークとして機能することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の光制御シート。
  9. 前記光制御層の後面側に設けられた基材層をさらに備え、
    前記基材層が前記マークを有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の光制御シート。
  10. 前記基材層が前記マークとして機能する切欠きを有することを特徴とする請求項に記載の光制御シート。
  11. 前記切欠きは、前記基材層の角部に設けられていることを特徴とする請求項10に記載の光制御シート。
  12. 前記基材層が、少なくとも一つの丸みを帯びた角部と、少なくとも一つの角張った角部を有し、
    前記丸みを帯びた角部と前記角張った角部の組み合わせが、前記マークとして機能することを特徴とする請求項乃至11のいずれか1項に記載の光制御シート。
  13. 前記基材層が、前記所定方向を示すための印字又は刻印がなされた印を有し、
    前記印が前記マークとして機能することを特徴とする請求項乃至12のいずれか1項に記載の光制御シート。
  14. 前記印は、特定波長の光を照射することで視認可能となることを特徴とする請求項13に記載の光制御シート。
  15. 前記基材層が、前記所定方向を示すための凸部を有し、
    前記凸部が前記マークとして機能することを特徴とする請求項乃至14のいずれか1項に記載の光制御シート。
  16. 前記基材層が、前記所定方向を示すための凹部又は孔部を有し、
    前記凹部又は前記孔部が前記マークとして機能することを特徴とする請求項乃至15のいずれか1項に記載の光制御シート。
  17. 前記基材層が、前記所定方向を示すためのビーズ、気泡又は中空粒子を有し、
    前記ビーズ、前記気泡又は前記中空粒子が前記マークとして機能することを特徴とする請求項乃至16のいずれか1項に記載の光制御シート。
  18. 前記光制御層の前面側に設けられた粘着層をさらに備え、
    前記粘着層が前記マークを有することを特徴とする請求項1乃至17のいずれか1項に記載の光制御シート。
  19. 光を取り入れる光取入部と、
    前記光取入部に設けられた請求項1乃至18のいずれか1項に記載の光制御シートと、 を備えたことを特徴とする光制御シート付き光取入部。
JP2012239928A 2012-10-31 2012-10-31 光制御シート及び光制御シート付き光取入部 Expired - Fee Related JP6079140B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012239928A JP6079140B2 (ja) 2012-10-31 2012-10-31 光制御シート及び光制御シート付き光取入部

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012239928A JP6079140B2 (ja) 2012-10-31 2012-10-31 光制御シート及び光制御シート付き光取入部

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014089374A JP2014089374A (ja) 2014-05-15
JP6079140B2 true JP6079140B2 (ja) 2017-02-15

Family

ID=50791300

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012239928A Expired - Fee Related JP6079140B2 (ja) 2012-10-31 2012-10-31 光制御シート及び光制御シート付き光取入部

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6079140B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106461821B (zh) * 2014-06-16 2019-11-08 夏普株式会社 采光部件、采光部件的制造方法、采光装置、采光装置的设置方法
JP6515544B2 (ja) * 2015-01-16 2019-05-22 大日本印刷株式会社 採光機能付き開口構造の製造方法、採光部材の製造方法及び採光部材の方向判別方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56139543U (ja) * 1980-03-19 1981-10-22
JPH10300933A (ja) * 1997-04-22 1998-11-13 Dainippon Printing Co Ltd 拡散ホログラム光学素子
JPH11116918A (ja) * 1997-10-17 1999-04-27 Satoshi Yamada 窓用貼着体
JP2002083512A (ja) * 2000-09-08 2002-03-22 Enplas Corp 面光源装置及び画像表示装置
JP4887093B2 (ja) * 2006-08-03 2012-02-29 富士フイルム株式会社 採光フィルムの製造方法、採光フィルム、及びそれを備えた窓
JP5434245B2 (ja) * 2009-05-11 2014-03-05 大日本印刷株式会社 光制御シート及び建物
JPWO2011062024A1 (ja) * 2009-11-20 2013-04-04 シャープ株式会社 光学部材、照明装置、表示装置、テレビ受信装置、及び光学部材の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014089374A (ja) 2014-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI550181B (zh) 一種多功能電子窗及其製法
JP6730871B2 (ja) 光学体、窓材及びロールカーテン
US10183521B2 (en) Resin sheet and booklet
KR101550004B1 (ko) 보안필름
JP2013104993A (ja) スクリーン及びスクリーンの製造方法
JP6141432B2 (ja) 光学フィルム及びこれを利用したデジタルペンシステム
JP6079140B2 (ja) 光制御シート及び光制御シート付き光取入部
JP2014186249A (ja) スクリーンユニット、マルチスクリーン、背面投射型表示装置
JP6079141B2 (ja) 光制御シート及び光制御シート付き光入射部
JP2014089376A (ja) 光制御シート及び光制御シート付き光入射部
JP5970920B2 (ja) 透過型スクリーン、背面投射型表示装置
JP6015353B2 (ja) 光制御シート及び光制御シート付き光入射部
JP6476812B2 (ja) 反射スクリーン、映像表示システム
JP2013213883A (ja) 透過型スクリーン、背面投射型表示装置
JP6379470B2 (ja) 採光システム、及び建物
JP6540161B2 (ja) 合わせガラス
KR20210086559A (ko) 재귀 반사 시트 및 이를 이용한 차량용 번호판
JP6164000B2 (ja) 透過型スクリーン、および、映像表示システム
JP2013156373A (ja) 反射スクリーンの製造方法
JP6010890B2 (ja) 透過型スクリーン、背面投射型表示装置
CN201233452Y (zh) 抗反射防爆安全膜
JP2016038432A (ja) 光制御シート、透過型スクリーン、背面投射型表示装置
WO2017175588A1 (ja) 光学体、窓材及びロールカーテン
JP6497019B2 (ja) 採光具
JP2008249962A (ja) 再帰反射シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150827

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160607

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160803

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160830

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161130

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20161207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170102

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6079140

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees