JP6078985B2 - 取引装置 - Google Patents

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Description

この発明は、取引装置に関し、例えば、銀行などの金融機関やコンビニエンスストアなどに設置されるATM(Automated Teller Machine)に適用し得る。
従来のキャッシュカードを用いた取引が可能なATMでは、顧客から挿入されたキャッシュカードに記録されている口座情報(口座番号等)に基づいて、当該顧客の口座を特定して、暗証番号による認証処理や取引処理(例えば、入金取引や出金取引に伴うデータ処理)をホストコンピュータ(勘定系のシステム)と通信して行う。
また、従来キャッシュカードを用いた取引が可能なATMでは、生体認証による認証処理が可能な装置も存在する。しかし、生体認証に必要とする認証情報は画像データ等データ量の多いデータの通信や処理が必要となるため、暗証番号等の少ないデータ量で行う認証処理より多くの処理時間を必要とする。
そのような課題を解決するために、従来の特許文献1に記載されたATMでは、生体認証による認証処理と、暗証番号による認証処理や取引に関する操作受付とを並行して行うことにより、顧客を待機させる時間を短縮している。
特開2010−129066号公報
しかしながら、特許文献1の記載技術では、あくまでキャッシュカードに記録された口座番号と、暗証番号の入力を前提とした処理になっており、キャッシュカードを用いない取引(カードレス取引)に対応する場合には適用できない。カードレス取引とは、キャッシュカードを用いずに、顧客からキャッシュカード等の媒体を用いない手段で入力される情報(例えば、生体情報等)に基づいて当該顧客の口座の特定や認証処理等、取引の前提となる処理を行う構成である。
カードレス取引を行うATMでは、生体認証により当該顧客の口座の特定や認証処理を行うことにより、顧客の操作を煩雑とせずに高度なセキュリティを保つことができるが、上述の通り生体情報の処理には多くの時間を要する。カードレス取引が可能なATMを配置することにより、顧客はキャッシュカードを所持していなくても取引が可能であるが、認証処理や口座の特定に時間がかかり、その分顧客を待たせることになる。
そのため取引に用いる情報が記録された媒体(例えば、キャッシュカード等)を用いない取引において、ユーザ(顧客)の待ち時間を短くすることが可能な取引装置が望まれている。
第1の本発明は、取引に関する情報が記録された媒体を用いずに、ユーザとの取引を行うことが可能な取引装置において、(1)上記ユーザから生体情報を取得する生体情報取得手段と、(2)上記ユーザとの間で取引処理を行うものであって、上記ユーザから取引の種類の選択を受け付けた後、生体認証を伴う第1の取引方式又は生体認証を伴わない第2の取引方式のいずれかの取引方式の選択を上記ユーザから受付け、上記ユーザにより上記第1の取引方式が選択された場合に上記生体情報取得手段に上記ユーザから生体情報を取得させる取引処理手段と、)上記生体情報取得手段が取得した生体情報を外部システムに送信して、上記ユーザの生体認証を依頼する生体認証依頼手段と、()上記生体認証依頼手段による生体情報の送信に並行して、上記ユーザの生体情報識別子の候補を検出することが可能な、検索キー情報を上記ユーザに入力させる検索情報入力手段と、()上記生体認証依頼手段による生体情報の送信に並行して、上記検索情報入力手段により入力された検索キー情報を、上記外部システムに送信することで、上記外部システムに当該検索キー情報を用いて上記ユーザの生体情報識別子の候補を検索させ、上記生体認証依頼手段による生体情報の送信完了後に、上記ユーザの生体情報識別子の候補に対応する生体情報と、上記生体認証依頼手段が送信した生体情報に基づいた生体認証処理を実行させる検索キー情報送信手段とを備え、(上記取引処理手段は、上記第1の取引方式が選択された場合上記外部システムにより生体認証処理が成功した場合にのみ、上記ユーザとの取引処理を行い、上記生体認証依頼手段により上記外部システムに対して生体情報の送信が開始された後、上記ユーザから取引に関する取引情報の入力を受け付けることが可能であることを特徴とする。
本発明によれば、取引に用いる情報が記録された媒体を用いない取引において、ユーザの待ち時間を短くすることが可能な取引装置を提供することができる。
第1の実施形態に係るATMの全体構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係るATMを備える取引システムの全体構成について示したブロック図である。 第1の実施形態に係るATMの外観斜視図である。 第1の実施形態に係る認証サーバが備える登録認証情報記憶部が記憶する情報の構成例について示した説明図である。 第1の実施形態に係るDBサーバが備える口座対応情報記憶部が記憶する情報の構成例について示した説明図である。 第1の実施形態に係る取引システムにおいて顧客と取引が行われる場合の処理について示したシーケンス図(その1)である。 第1の実施形態に係る取引システムにおいて顧客と取引が行われる場合の処理について示したシーケンス図(その2)である。 第1の実施形態のATMで表示される取引選択画面の構成例について示した説明図である。 第1の実施形態のATMで表示される取引方式選択画面の構成例について示した説明図である。 第1の実施形態のATMで表示される生体情報入力受付画面の構成例について示した説明図である。 第1の実施形態のATMで表示される生年月日入力受付画面の構成例について示した説明図である。 第1の実施形態のATMで表示される出金金額入力受付画面の構成例について示した説明図である。 第1の実施形態のATMで表示される暗証番号入力受付画面の構成例について示した説明図である。 第1の実施形態に係る取引システムで、顧客が複数の口座を所有している場合の処理について示したシーケンス図である。 第1の実施形態に係るATMで表示される口座選択受付画面の構成例について示した説明図である。 第1の実施形態に係るATMで、生体情報の送信中(送信完了前)に取引中止が発生した場合の処理について示したシーケンス図である。 第1の実施形態に係るATMで、生体情報の送信完了後に取引中止が発生した場合の処理について示したシーケンス図である。 第2の実施形態に係るATMの口座対応情報記憶部で記憶される情報の構成例について示した説明図である。 第2の実施形態に係るATMで表示される個別ID入力画面の構成例について示した説明図である。
(A)第1の実施形態
以下、本発明による取引装置の第1の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。この実施形態では、本発明の取引装置を、ATMに適用した例について説明する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図2は、この実施形態のATM1を有する取引システム1000の全体構成を示すブロック図である。
取引システム1000には、ATM1、アプリケーションサーバ2、ホストコンピュータ3、DBサーバ4、及び認証サーバ5が配置されている。なお、取引システム1000に配置するATM1の数は限定されないものである。
ATM1は、ネットワークNに接続している。そして、ATM1は、ネットワークNを介してアプリケーションサーバ2と接続している。アプリケーションサーバ2は、ホストコンピュータ3、DBサーバ4、及び認証サーバ5と接続可能であり、これらの装置と協同してATM1に対して取引処理のサービスを提供する。ATM1から見ると、アプリケーションサーバ2、ホストコンピュータ3、DBサーバ4、及び認証サーバ5により構成されるシステムは1つの外部システムとして認識される。なお、上述の外部システムの具体的なハードウェア構成は限定されないものであり、例えば、1つの装置(コンピュータ)を用いて構成するようにしてもよい。
ネットワークNの通信方式は限定されないものであるが、例えば、インターネット等のIP通信網を適用することができる。アプリケーションサーバ2とその他の各サーバ(ホストコンピュータ3、DBサーバ4、認証サーバ5)との間は、例えば、LAN接続(例えば、イーサネット(登録商標)接続等)により、ATM1との間よりも高速な通信が可能であるものとする。
次に、ATM1の内部構成について説明する。
図1は、この実施形態のATM1の全体構成を示すブロック図である。また、図3は、ATM3の外観斜視図である。
ATM1は、制御部10、データ記憶部20、ユーザインタフェース部30、カードリーダ40、プリンタ50、及び現金処理部60を有している。第1の実施形態のATM1は、キャッシュカードを用いた取引に加えて、カードレス取引にも対応している。
制御部10は、ATM1内の各部の動作制御や情報処理を行う機能(実施形態の生体認証依頼手段、検索情報入力手段、検索キー情報送信手段、取引処理手段等を含む機能)を担っているものであり、取引処理部110、及び通信部120を有している。また、データ記憶部20は、制御部10が情報処理を行うために必要な各種情報等を格納するデータ記憶手段であり、例えば、各種メモリ等により構成することができる。
制御部10は、例えば、プロセッサ等を含むプログラムの実施構成(コンピュータ)に実施形態の取引プログラム(取引処理部110の処理構成を含むプログラム)等をインストールすることにより実現することができる。上述の取引プログラムは、例えば、データ記憶部20に記憶しておき、ATM1が起動したときに、制御部10が読み込んで実行するようにしても良い。
通信部120は、ネットワークNに接続するためのネットワークインタフェースである。なお、通信部120については、既存のATM等と同様のものを適用することができるため、詳しい説明は省略する。
取引処理部110は、顧客との取引を行うための情報処理(顧客への情報の提示や操作受付に伴う処理を含む)や取引処理に伴ってATM1内の各構成要素の制御等を行うものである。
ユーザインタフェース部30は、当該ATM1のユーザインタフェース機能を担っている。
この実施形態のユーザインタフェース部30は、ユーザインタフェースのデバイスとして、操作表示部31、及び生体情報取得部32を搭載しているものとする。
操作表示部31は、タッチパネルディスプレイ等を用いて、顧客に操作画面を提示し、顧客への情報出力や、顧客からの操作受付(メニュー選択や金額入力、番号入力等)を行うことが可能なデバイスである。
生体情報取得手段としての生体情報取得部32は、顧客から生体情報を取得するためのインタフェースである。この実施形態において、生体情報取得部32は、顧客の掌(掌紋)を、ATM1の前面に配置されたスキャナ321(図3参照)により撮像し、撮像した画像データ(掌紋画像データ)を顧客の生体情報として保持するものとする。スキャナ321や生体情報取得部32によるデータ処理(掌紋画像データの生成方法等)については、既存の掌認証を行う装置と同様のものを適用することができるため詳しい説明を省略する。なお、取引システム1000において生体認証に用いる情報は、掌紋に限定されず、指紋、眼球の光彩、声紋、手の静脈等他の生体情報を適用することができる。
カードリーダ40は、顧客からカード挿入排出口401に挿入されたキャッシュカードのデータ読取を行うものである。なお、カードリーダ40は、既存のATM等と同様のものを適用することができるため、詳しい説明は省略する。
プリンタ50は、取引内容を印字した明細書等を印刷して伝票排出部501から排出するものである。なお、プリンタ50自体は、既存のATM等と同様のものを適用することができるため、詳しい説明は省略する。
現金処理部60は、顧客から入金された現金(紙幣及び又は硬貨)を収納する機能と、収納されている現金を顧客に出金する機能を担っている。なお、現金処理部60は、既存のATM等と同様のものを適用することができる。この実施形態では、現金処理部60は、紙幣を収納する紙幣収納部610と、硬貨を収納する硬貨収納部620を有しているものとする。紙幣収納部610では、図3に示す紙幣入出金口611から紙幣の入出金を行うことが可能である。また、硬貨収納部620では、図3に示す硬貨入出金口621から硬貨の入出金を行うことが可能である。
次に、アプリケーションサーバ2について説明する。
アプリケーションサーバ2は、上述の外部システムにおいて、ATM1とのインタフェースの機能を担っている。アプリケーションサーバ2は、例えば、PCやワークステーション等の情報処理装置(コンピュータ)にアプリケーションプログラム等をインストールすることにより構築することができる。アプリケーションサーバ2が行う具体的処理内容については後述する動作説明において詳述する。
次に、認証サーバ5について説明する。
認証サーバ5は、アプリケーションサーバ2から、少なくとも生体情報(掌画像データ)が供給されると、登録認証情報記憶部51に登録されている生体情報と照合し、その照合結果をアプリケーションサーバ2に返答するものである。認証サーバ5は、例えば、PCやワークステーション等の情報処理装置(コンピュータ)に認証処理プログラム等をインストールすることにより構築することができる。なお、認証サーバ5が行う生体情報の照合処理自体は既存の生体認証を行う装置と同様の処理を適用することができる。
図4は、登録認証情報記憶部51の構成例について示した説明図である。
登録認証情報記憶部51では、図4に示すように、生体情報と、当該生体情報のラベルとして機能する識別子(以下、「生体情報識別子」と呼ぶ)とが対応付けて管理されている。
図4では、説明を簡易とするために各生体情報について、「生体情報BD1、生体情報BD2、…」という表記をおこなっているが、実際には、生体情報のデータ自体やデータへのリンク先(ファイル名等)等が登録されているものとする。図4では、例えば、生体情報識別子「10001」には「生体情報BD1」が対応している。登録認証情報記憶部51に登録される生体情報の形式は、認証処理(照合処理)を行うことができる形式であれば限定されないものであり、例えば、掌紋の画像データや掌紋の画像から抽出した特徴量のデータであってもよい。
次に、DBサーバ4について説明する。
DBサーバ4は、アプリケーションサーバ2から、生年月日の情報が入力されると、その生年月日に該当する顧客の情報(口座情報及び生体情報識別子を含む)を、口座対応情報記憶部41から検出し、その検出結果をアプリケーションサーバ2に返答するものである。DBサーバ4は、例えば、既存DBサーバに後述するデータ構造のデータを蓄積させることにより構築することができる。
図5は、口座対応情報記憶部41の構成例について示した説明図である。
口座対応情報記憶部41では、図5に示すように、口座ごとに、少なくとも「口座番号」、当該口座の顧客の「生体情報識別子」、当該口座の顧客の「生年月日」が登録されている。
DBサーバ4は、アプリケーションサーバ2から1つの生年月日の情報が入力されると、その生年月日に対応する口座(口座番号)を口座対応情報記憶部41から検出し、検出したすべての口座に関する情報(口座番号及び生体情報識別子を含む)をアプリケーションサーバ2に返答する。
ホストコンピュータ3としては、例えば、既存の金融機関でATMを用いた取引処理が可能なホストコンピュータを適用することができる。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、以上のような構成を有する第1の実施形態の取引システム1000の動作(ATM1の動作を含む)を説明する。
(A−2−1)基本的な動作のシーケンス
図6、図7は、取引システム1000の動作(ATM1の動作を含む)について示したシーケンス図である。
次に、以上のような構成を有する第1の実施形態の取引システム1000の動作(ATM1の動作を含む)を説明する。
図6、図7は、取引システム1000の動作(ATM1の動作を含む)について示したシーケンス図である。図6、図7では、ATM1で生体情報に基づく認証を利用したカードレス取引が行われる例について説明している。また、図6、図7では、出金取引を例として説明している。
まず、顧客により、ATM1の操作表示部31に表示された取引の選択画面(以下、「取引選択画面」と呼ぶ)から、出金取引(当該顧客の口座から出金する取引)が選択されたものとする。
図8は、操作表示部31の画面上に表示される取引選択画面の構成例について示した説明図である。図8に示すように、操作表示部31の画面では、顧客からの操作(押下)を受付けることが可能なボタン(図8では、ボタンB101〜B103)が配置される。図8の取引選択画面では、当該顧客の口座(例えば、カードリーダ40に挿入したキャッシュカードに対応する口座)から出金する出金取引を開始するためのボタンB101(「出金」と表示されたボタン)と、当該顧客の口座に入金(預金)する預入取引を開始するためのボタンB102(「預入」と表示されたボタン)と、当該顧客の口座の残高を照会する残高照会を開始するためのボタンB103(「残高照会」と表示されたボタン)とが配置されている。ここでは、顧客により、出金取引を開始するためのボタンB101が押下されたものとする。
そして、取引選択画面で、出金取引を開始するためのボタンが押下されると、ATM1の制御部10は、顧客に取引方式(キャッシュカードを用いた取引、または、カードレス取引)を選択させるための画面(以下、「取引方式選択画面」と呼ぶ)を操作表示部31に表示させる。
図9は、操作表示部31の画面上に表示される取引方式選択画面の構成例について示した説明図である。図9の取引方式選択画面では、キャッシュカードを用いた取引を開始するためのボタンB201(「キャッシュカードを用いた取引」と表示されたボタン)と、カードレス取引を開始するためのボタンB202(「カードレス取引」と表示されたボタン)とが配置されている。ここでは、顧客により、カードレス取引を開始するためのボタンB202が押下されたものとする。
そして、取引方式選択画面で、カードレス取引を開始するためのボタンが押下されると、ATM1の制御部10は、顧客に生体情報の入力を促すための画面(以下、「生体情報入力受付画面」と呼ぶ)を操作表示部31に表示させる。
図10は、操作表示部31の画面上に表示される生体情報入力受付画面の構成例について示した説明図である。図10の生体情報入力受付画面では、顧客に生体情報の入力(生体情報取得部32のスキャナ321に掌を押し当てる)を促すメッセージ(図10では「装置全面右側のスキャナに手を広げて当ててください」というメッセージ)と、取引中止を受け付けるための取引中止ボタンB301とが配置されている。ここでは、顧客により、生体情報取得部32のスキャナ321に掌が押し当てられ、生体情報取得部32により顧客の生体情報として掌紋の画像データが取得されたものとする。
そして、ATM1の制御部10は、アプリケーションサーバ2に認証処理を依頼すると共に、生体情報取得部32が取得した生体情報(掌紋画像データ)の送信を開始する(S104)。
そして、制御部10は、生体情報の送信と並行して、後述するステップS106〜S109等の処理を行う。
まず、ATM1の制御部10は、顧客に生年月日を入力させるための画面(以下、「生年月日入力受付画面」と呼ぶ)を操作表示部31に表示させる。
図11は、操作表示部31の画面上に表示される生年月日入力受付画面の構成例について示した説明図である。
図11に示すように、生年月日入力受付画面では、生年月日を入力するためのソフトキーパッドK401と、取引中止ボタンB401と、入力された生年月日を表示するためのフィールドF401とが配置されている。また、図11に示すように、生年月日入力受付画面では、既に入力された生年月日の内容を訂正(例えば、フィールドF401に入力された内容の一部又は全部の消去)するための訂正ボタンB402が配置されている。ソフトキーパッドK401は、「0〜9」、「年」、「月」、「日」、「確定」のボタン(入力キー)により構成されている。そして、ここでは、例として、顧客により、「20年01月10日」という生年月日が入力されたものとする。
図11に示す生年月日入力受付画面では、生年月日の入力を和暦で受け付ける構成となっている。また、図11に示す生年月日入力受付画面では、生年月日の入力を受け付ける際に、元号(平成、昭和等)の入力までは求めない構成となっている。例えば、顧客の生年月日が「昭和20年1月10日」であった場合には、ソフトキーパッドK401で、「2」、「0」、「年」、「0」、「1」、「月」、「1」、「0」、「日」の順でボタンが押下されることになる。上述の通り、図11に示す生年月日入力受付画面では、生年月日の入力を受け付ける際に、元号の入力までは求めないため、元号だけが異なる生年月日の場合は、同じ内容が入力されることになる。図11に示す生年月日入力受付画面では、例えば、「平成20年」と「昭和20年」は、いずれも「20年」と入力されることになる。
また、生年月日は6桁の数字を入力することとする。例えば、平成8年8月8日の場合は、「0」、「8」、「年」、「0」、「8」、「月」、「0」、「8」、「日」と必ず十の位も入力するようにする。
なお、この実施形態のATM1では、顧客に生年月日を和暦で入力させるものとして説明するが、西暦で入力させるようにしてもよい。その場合、DBサーバ4側でも顧客の生年月日の情報を西暦で保持するようにしてもよい。
顧客により生年月日が入力されると、ATM1の制御部10は、入力された生年月日のデータを、上述のステップS104で行った生体認証依頼に付随する情報としてアプリケーションサーバ2に送信する(S106)。なお、ATM1とアプリケーションサーバ2との間の通信は、例えばTCP/IP等一つのパス(伝送路)で、同時に複数のセッションを用いた通信することが可能であるものとする。すなわち、ATM1は、生体情報の送信を継続中に、生年月日のデータを送信することが可能となっているものとする。生年月日のデータは、生体情報(掌紋画像データ)と比較して非常に小さいサイズのデータであるので、ATM1におけるデータ転送も生体情報と比較して非常に短い時間で行うことが可能である。
そして、ATM1から生体認証依頼に付随するデータとして生年月日のデータが供給されると、アプリケーションサーバ2は、その生年月日のデータを、DBサーバ4に転送して、当該生年月日に対応する口座の検索を要求する(S107)。したがって、ATM1から見た場合、上述のステップS106の処理は、生年月日をキーとして、現在ATM1を利用している顧客の口座の候補を検索依頼する処理とも言える。
そして、口座の検索要求を受けると、DBサーバ4は、口座対応情報記憶部41から、検索要求に係る生年月日に対応する口座の情報(口座番号、生体情報識別子を含む)を検出して(S108)、アプリケーションサーバ2に返答する(S109)。
上述の通り、ATM1の示す生年月日入力受付画面(上述の図11参照)では、生年月日の入力を受け付ける際に、元号の入力までは求めない構成となっている。したがって、アプリケーションサーバ2では、元号の部分を捨象して生年月日の照合を行う。
ここでは、口座対応情報記憶部41の内容が図5に示す内容であったものとする。そして、顧客により入力された生年月日が「昭和20年01月10日」であるので、DBサーバ4は、当該顧客の口座の候補として、口座番号「0000001」、生体情報識別子「1001」の口座と、口座番号「0000004」、生体情報識別子「1004」の口座とを検出することになる。そして、DBサーバ4は、この2つの口座の情報(少なくとも口座番号、生体情報識別子を含む)を、アプリケーションサーバ2に返答することになる。
そして、ATM1の制御部10による生体情報の送信(上述のステップS104で開始した送信処理)が終了した場合(アプリケーションサーバ2で生体情報の受信が完了した場合)(S110)、アプリケーションサーバ2は、認証サーバ5に対して、その生体情報を取得した顧客に対する認証処理を要求する認証処理要求と共に、当該顧客から取得した生体情報と、当該顧客の口座の候補に対応する生体情報識別子(DBサーバ4の検索結果に含まれる生体情報識別子)を、認証サーバ5に送信する(S111)。
そして、認証サーバ5は、認証処理要求を受け付けると、供給された認証要求に含まれる生体情報識別子に対応する生体情報を登録認証情報記憶部51から検出して、供給された生体情報と照合して認証処理(照合処理)を行い(S112)、認証結果をアプリケーションサーバ2に返答する(S113)
上述の通り、ここでは、当該顧客の口座の候補に対応する生体情報識別子として、「1001」と「1004」とが、アプリケーションサーバ2から認証サーバ5に送信されることになる。したがって、認証サーバ5は、登録認証情報記憶部51から、生体情報識別子「1001」に対応する生体情報BD1と、生体情報識別子「1004」に対応する生体情報B4とを抽出する。そして、認証サーバ5は、抽出した生体情報BD1、BD4から、当該顧客の生体情報と一致するものの検出を試みる処理を行い、一致するものが検出できた場合のみ認証成功と判断する。そして、認証サーバ5は、認証結果として、認証成功である旨と共に、認証成功した生体情報識別子「1001」をアプリケーションサーバ2に返答する。
ここでは、認証サーバ5は、当該顧客から取得した生体情報が、生体情報BD1と一致したものとして以下の説明を行う。なお、認証サーバ5で、当該顧客から取得した生体情報と一致するものが検出できなかった場合には、認証失敗と判断されて、その旨が、アプリケーションサーバ2を経由してATM1に伝達されるようにしてもよい。そして、認証失敗の場合ATM1では、当該顧客とのカードレス取引を中止するようにしてもよい。
そして、認証成功である旨の認証結果(生体情報識別子を含む)を受信したアプリケーションサーバ2では、認証結果に含まれる生体情報識別子に基づいて、当該顧客の口座の候補から当該顧客の口座を特定し、特定した口座の口座番号を、ATM1に通知する(S114)。
ここでは、上述の通り、認証結果に生体情報識別子「1001」が含まれているので、アプリケーションサーバ2では、当該顧客の口座を、口座番号「0000001」の口座と特定することができる。当該顧客の口座が口座番号「0000001」の口座と特定することが出来た場合、顧客に対して口座番号「0000001」の口座で取引を行う旨を操作表示部31に表示して確認を促すようにしてもよい。
また、後述する暗証番号の入力を受け付ける画面で取引を行う口座の口座番号を表示するようにしてもよい。
なお、図7に示すシーケンス図では、1人の顧客が口座を1つだけ所有していた場合の動作について説明しているが、1人の顧客が複数の口座を所有している場合もあり得る。1人の顧客が複数の口座を所有していた場合、ステップS112の処理では、一致する生体情報識別子が複数検出され、上述のステップS114では、当該顧客の口座が複数特定されることになる。その場合、認証サーバ5は、認証成功の認証結果と共に、検出した複数の生体情報識別子の情報もアプリケーションサーバ2に供給するものとする。そして、ATM1により、当該顧客に1つの口座を選択させる処理が行われるものとするが、1の顧客が複数の口座を所有している場合の例の詳細については後述する。
一方、上述のステップS106〜S114の処理に並行して、ATM1の制御部10は、顧客から出金金額(取引金額)の入力を受け付ける処理(S115)を行う。出金金額の入力を口座特定の前に行うのは、生体情報を送信する時間を出来る限り確保するためである。
ATM1の制御部10は、口座特定後に、暗証番号の入力を受け付ける処理(S116)を行う。
図12は、顧客から出金金額の入力を受け付ける際に、ATM1の制御部10が操作表示部31に表示させる画面(以下、「出金金額入力受付画面」と呼ぶ)の構成例について示した説明図である。図12に示すように、出金金額入力受付画面では、出金金額を入力するためのソフトキーパッドK501と、取引中止ボタンB501と、入力された出金金額を表示するためのフィールドF501とが配置されている。ソフトキーパッドK501は、「0〜9」、「確定」のボタン(入力キー)により構成されている。また、図12に示すように、出金金額入力受付画面では、既に入力された金額を訂正(例えば、フィールドF501に入力された内容の一部又は全部の消去)するための訂正ボタンB502が配置されている。
図13は、顧客から暗証番号の入力を受け付ける際に、ATM1の制御部10が操作表示部31に表示させる画面(以下、「暗証番号入力受付画面」と呼ぶ)の構成例について示した説明図である。図13に示すように、暗証番号入力受付画面では、暗証番号を入力するためのソフトキーパッドK601と、取引中止ボタンB601と、入力された暗証番号の桁数を表示するためのフィールドF601とが配置されている。ソフトキーパッドK601は、「0〜9」、「訂正」、「確定」の入力キー(ボタン)により構成されている。また、図13に示すように、暗証番号入力受付画面では、既に入力された暗証番号を訂正(例えば、既に入力された番号の一部又は全部の消去)するための訂正ボタンB602が配置されている。
そして、暗証番号が入力されると、ATM1の制御部10は、入力された暗証番号を、アプリケーションサーバ2に送信して、暗証番号による認証要求を行う(S117)。
そして、アプリケーションサーバ2は、ATM1から暗証番号による認証要求を受信すると、上述のステップS114で特定した口座番号の口座について取引を行うための認証要求(暗証番号を用いた認証要求)をホストコンピュータ3に送信する(S118)。
そして、ホストコンピュータ3では、アプリケーションサーバ2から受信した認証要求に含まれる口座番号と暗証番号とに基づいて、認証処理(保持している当該口座番号に対応する暗証番号との照合処理)を行う。そして、ホストコンピュータ3は、認証結果をアプリケーションサーバ2経由でATM1に返答する(S119)。ここでは、ホストコンピュータ3による認証処理(暗証番号を用いた認証処理)は成功したものとする。
そして、暗証番号による認証処理が成功したという認証結果を得ると、ATM1の制御部10は、アプリケーションサーバ2を介してホストコンピュータ3に、取引処理の要求(出金取引のトランザクション処理の要求)を行う(S120)。
そして、取引処理の要求を受けたホストコンピュータ3は、当該要求に基づくトランザクション処理を行い、その処理結果を、アプリケーションサーバ2経由でATM1に返答する(S121)。ここでは、ホストコンピュータ3によるトランザクション処理(出金の取引処理)は成功したものとする。
そして、トランザクション処理成功という処理結果を得ると、ATM1の制御部10は、当該出金取引に伴う現金を現金処理部60から排出し、さらに、プリンタ50により取引内容を印字した伝票を排出して取引処理を終了する(S122)。
そして、ATM1の制御部10は、取引処理を終了すると、取引選択画面を操作表示部31に表示させて、次の取引受付が可能な状態とする(S123)。
(A−2−2)取引する顧客が複数の口座を所有している場合の処理
上述の通り、図7では、取引する顧客が口座を1つだけ所有している場合の例について説明した。次に、取引する顧客が複数の口座を所有している場合に、アプリケーションサーバ2が取引する口座を特定する処理(上述のステップS114に相当する処理)の例について、図14のシーケンス図を用いて説明する。取引する顧客が複数の口座を所有している場合、上述の図7におけるステップS114の処理が、図14の処理に置き換わることになる。
上述のステップS113の処理により、認証サーバ5からアプリケーションサーバ2に、認証成功の認証結果と共に、複数の生体情報識別子が供給された場合には、アプリケーションサーバ2は、当該顧客は複数の口座を所有していると判断することができる(S201)。
そして、当該顧客が複数の口座を所有していると判断した場合、アプリケーションサーバ2は、ATM1に対して、当該顧客に今回取引する口座を選択させる処理を要求する(S202)。上述のステップS202では、アプリケーションサーバ2は、上述の複数の口座の口座番号もATM1に送信する。
そして、口座選択の処理要求を受けると、ATM1の制御部10は、アプリケーションサーバ2から通知された複数の口座のうちいずれかを顧客に選択させる画面(以下、「口座選択受付画面」と呼ぶ)を操作表示部31に表示させる(S203)。
図15は、操作表示部31の画面上に表示される口座選択受付画面の構成例について示した説明図である。
図15に示すように、口座選択受付画面では、口座(口座番号)ごとに対応するボタン(口座番号が表示されたボタン)が複数配置され、制御部10は、押下されたボタンに対応する口座(口座番号)が、顧客により選択された口座であるものとして取り扱う。図15では例として、2つの口座のそれぞれに対応するボタンB701(「口座番号:0000001」と表示されたボタン)、B702(「口座番号:0000005」と表示されたボタン)が配置された状態について示している。例えば、図15の口座選択受付画面で、「口座番号:0000001」と表示されたボタンB701が押下された場合、制御部10は、口座番号「0000001」の口座が選択されたものと判断する。
そして、ATM1の制御部10は、顧客に選択された口座の口座番号を、アプリケーションサーバ2に通知する(S204)。
これにより、アプリケーションサーバ2では、今回取引に用いる1つの口座を特定することができる(S205)。その後の処理については、上述の図7と同様であるので詳しい説明は省略する。
(A−2−3)取引中止が発生した場合の処理
次に、ATM1で顧客と取引中に取引が中止された場合の処理について説明する。
以下では、ATM1からアプリケーションサーバ2へ、顧客から取得した生体情報の送信中(送信完了前)に取引中止が発生した場合と、送信完了後に取引中止が発生した場合に分けて説明する。
まず、ATM1からアプリケーションサーバ2へ、顧客から取得した生体情報の送信中に取引中止が発生した場合の処理について図16を用いて説明する。
ATM1で、生体情報の送信中に、顧客と取引中に取引中止が発生(いずれかの画面で、取引中止ボタンが押下された場合)すると(S301)、ATM1の制御部10は、アプリケーションサーバ2への生体情報の送信を中止する(S302)。そして、ATM1の制御部10は、アプリケーションサーバ2に取引中止を要求する(S303)。
そして、取引中止要求が通知されると、アプリケーションサーバ2は、取引中止処理(S304)を行う。ステップS304の取引中止処理には、生体情報の受信を停止する処理が含まれる。なお、この時点で、アプリケーションサーバ2では、生体情報の受信が完了していないため、受信済みの一部のデータについては破棄されることになる。
そして、アプリケーションサーバ2は、ATM1に取引中止処理が完了した旨の通知を送信する(S305)。取引中止処理が完了した旨の通知を受信すると、ATM1の制御部10は、操作表示部31に取引選択画面を表示させて次の取引を受け付けることが可能な状態に移行する(S306)。
次に、ATM1からアプリケーションサーバ2へ、顧客から取得した生体情報の送信完了後に取引中止が発生した場合の処理について図17を用いて説明する。
ATM1で、生体情報の送信完了後に、顧客と取引中に取引中止が発生すると(S401)、ATM1の制御部10は、アプリケーションサーバ2へ取引中止(生体情報の削除要求を含む)を要求する(S402)。
そして、取引中止要求が通知されると、アプリケーションサーバ2は、取引中止処理(S403)を行う。ステップS403の取引中止処理には、保持している生体情報を削除(破棄)する処理が含まれる。
そして、アプリケーションサーバ2は、ATM1に取引中止処理が完了した旨の通知を送信する(S404)。取引中止処理が完了した旨の通知を受信すると、ATM1の制御部10は、操作表示部31に取引選択画面を表示させて次の取引を受け付けることが可能な状態に移行する(S405)。
なお、ATM1が生体情報をアプリケーションサーバ2に送信開始する前に、取引中止が発生した場合には、取引中止に伴う処理は、ATM1内でだけ行うようにしてもよい。
(A−3)第1の実施形態の効果
第1の実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
第1の実施形態の取引システム1000では、認証処理に伴う処理量(情報処理の量)が多い生体認証を行う場合でも、ATM1を利用する顧客に、口座番号(取引識別子)の候補を検出することが可能な検索キー情報として、生年月日を入力させることにより、照合必要な生体情報の数を低減して、認証処理にかかる時間を短縮している。
また、第1の実施形態の取引システム1000では、認証処理に用いるデータの量が多い生体認証を行う場合でも、ATM1において、認証処理に用いるデータ(生体情報)送信等と並行して、顧客に生年月日等の入力操作を実行させるため、顧客をただ待たせる時間を短縮することができる。つまり、生体情報はデータ量が大きいため送信する時間がかかる。したがって、生体情報を他の情報(生年月日の情報など)よりも先行してアプリケーションサーバ2に送信することで、生体情報を送信している間に、顧客は取引処理を進めることが出来るので、ATM1の占有時間を短縮することが出来る。
さらに、第1の実施形態の取引システム1000では、顧客が複数の口座を所有していたとしても、カードレス取引において、顧客に今回の取引に用いる口座を選択させる処理を行うので、容易に取引に用いる口座を特定して取引を行うことが可能である。
(B)第2の実施形態
以下、本発明による取引装置の第2の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。この実施形態では、本発明の取引装置を、ATMに適用した例について説明する。
第1の実施形態では、ATM1が、顧客の生年月日を用いて、当該顧客の口座の候補を抽出していたが、第2の実施形態では、生年月日ではなく、口座ごとに割り振られた個別の識別子(以下、「個別ID」と呼ぶ)を用いるものとして説明する。この個別IDとは、口座ごとに割り振られた、口座番号とは別の識別子である。個別IDは、顧客が覚えやすい任意の内容としてもよいが、以下では、個別IDは、口座ごとにユニークな内容であるものとする。すなわち、以下では、個別IDは口座ごとに異なる内容が設定されているものとして説明する。すなわち、第2の実施形態のDBサーバ4では、口座ごとに異なる内容の個別IDが設定される。ただし、個別IDとしては、口座番号よりも少ない桁にする等、口座番号自体よりも顧客が覚えやすい形式とすることが望ましい。
そして、第2の実施形態では、DBサーバ4に登録される口座対応情報記憶部41の内容が、図18に示すような内容となる。図18に示す第2の実施形態の口座対応情報記憶部41では、口座ごとに、「口座番号」、当該口座の顧客の「生体情報識別子」、当該口座の顧客の「個別ID」が登録されている。すなわち、第2の実施形態の口座対応情報記憶部41では、第1の実施形態の生年月日の情報が個別IDに置き換わっている。
そして、第1の実施形態では、上述のステップS105で、顧客に生年月日を入力させているが、第2の実施形態では、個別IDを入力させる処理に置き換わることになる。第2の実施形態で、顧客に個別IDを入力させる場合、ATM1の制御部10は、図19に示すように、顧客に個別IDの入力を促す画面(以下、「個別ID入力画面」と呼ぶ)を、操作表示部31に表示させる。
図19に示すように、個別ID入力受付画面では、暗証番号を入力するためのソフトキーパッドK801と、取引中止ボタンB801と、入力された個別IDを表示するためのフィールドF801とが配置されている。ソフトキーパッドK801は、「0〜9」、「確定」のボタン(入力キー)により構成されている。また、図19に示すように、個別ID入力受付画面では、既に個別IDを訂正(例えば、フィールドF801に入力された内容の一部又は全部の消去)するための訂正ボタンB802が配置されている。
第1の実施形態では、顧客の生年月日を用いて、生体認証処理の対象とする口座の候補を絞り込んでいるため、生体認証処理を行う際、顧客から取得した生体情報を、複数の生体情報(登録認証情報記憶部51に登録された認証情報)と照合する必要があった。しかし、第2の実施形態では、ATM1を利用する顧客に1つの口座を特定することが可能な個別IDを利用して生体認証処理の対象とする口座の候補を絞り込むため、生体認証処理を行う際、顧客から取得した生体情報を、1つの生体情報とだけ照合するだけで認証処理が可能となる。
また、第1の実施形態では、顧客が複数の口座を所有する場合、いずれの口座を用いて取引を行うか顧客に選択させる処理(上述の図14のシーケンス)を実行する必要があった。しかし、第2の実施形態では、生体認証処理の対象とする口座の候補を絞り込んでいるため、第1の実施形態よりも取引時間の短縮等を実現することができる。
(C)他の実施形態
本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような変形実施形態も挙げることができる。
(C−1)上記の各実施形態では、本発明の取引装置をATMに適用する例について説明したが、その他の取引装置に適用するようにしても良い。例えば、電子マネー等を顧客の口座にチャージ(入金)する取引や、顧客の口座から電子マネーを引き落として商品(例えば、交通機関等のチケット等)を販売する取引等を行うシステムに適用し得る。
(C−2)上記の実施形態のATMでは、生体認証の処理(認証情報の送信や認証処理等)と並行して、取引金額や暗証番号等の取引情報の入力を顧客に要求しているが、これらの取引情報の一部又は全部の項目については、生体認証処理後に入力を要求するようにしてもよい。
(C−3)上記の各実施形態のATMはカードレス取引とキャッシュカードを用いた取引の両方に対応しているが、カードレス取引にのみ対応するATMとして構築するようにしてもよい。
1000…取引システム、1…ATM、2…アプリケーションサーバ、3…ホストコンピュータ、4…DBサーバ、41…口座対応情報記憶部、5…認証サーバ、51…登録認証情報記憶部、10…制御部、110…取引処理部、120…通信部、20…データ記憶部、30…ユーザインタフェース部、31…操作表示部、32…生体情報取得部、321…スキャナ、33…スピーカ、40…カードリーダ、50…プリンタ、60…現金処理部、N…ネットワーク。

Claims (5)

  1. 取引に関する情報が記録された媒体を用いずに、ユーザとの取引を行うことが可能な取引装置において、
    上記ユーザから生体情報を取得する生体情報取得手段と、
    上記ユーザとの間で取引処理を行うものであって、上記ユーザから取引の種類の選択を受け付けた後、生体認証を伴う第1の取引方式又は生体認証を伴わない第2の取引方式のいずれかの取引方式の選択を上記ユーザから受付け、上記ユーザにより上記第1の取引方式が選択された場合に上記生体情報取得手段に上記ユーザから生体情報を取得させる取引処理手段と、
    上記生体情報取得手段が取得した生体情報を外部システムに送信して、上記ユーザの生体認証を依頼する生体認証依頼手段と、
    上記生体認証依頼手段による生体情報の送信に並行して、上記ユーザの生体情報識別子の候補を検出することが可能な、検索キー情報を上記ユーザに入力させる検索情報入力手段と、
    上記生体認証依頼手段による生体情報の送信に並行して、上記検索情報入力手段により入力された検索キー情報を、上記外部システムに送信することで、上記外部システムに当該検索キー情報を用いて上記ユーザの生体情報識別子の候補を検索させ、上記生体認証依頼手段による生体情報の送信完了後に、上記ユーザの生体情報識別子の候補に対応する生体情報と、上記生体認証依頼手段が送信した生体情報に基づいた生体認証処理を実行させる検索キー情報送信手段とを有し
    上記取引処理手段は、上記第1の取引方式が選択された場合上記外部システムにより生体認証処理が成功した場合にのみ、上記ユーザとの取引処理を行い、上記生体認証依頼手段により上記外部システムに対して生体情報の送信が開始された後、上記ユーザから取引に関する取引情報の入力を受け付けることが可能である
    ことを特徴とする取引装置。
  2. 上記検索キー情報には、上記ユーザの生年月日の情報が含まれることを特徴とする請求項1に記載の取引装置。
  3. 上記外部システムから、上記ユーザが複数の取引識別子を所有している旨の通知を受けた場合、上記ユーザに今回の取引に用いる取引識別子を選択させる選択手段をさらに有することを特徴とする請求項に記載の取引装置。
  4. 上記生体認証依頼手段は、上記ユーザの身体の一部を撮像して得た画像情報を、生体情報として上記外部システムに送信することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の取引装置。
  5. 上記取引処理手段は、金融機関の口座に係る取引を行うものであり、
    上記取引識別子は、口座を識別する口座番号であること
    を特徴とする請求項に記載の取引装置。
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