JP6074338B2 - 液処理装置、濃度補正方法及び記憶媒体 - Google Patents

液処理装置、濃度補正方法及び記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、処理液を貯留するタンクと、タンクから出てタンクに戻る循環ラインを介して液処理ユニットに処理液が供給される液処理装置において、処理液の濃度を補正する技術に関する。
半導体装置の製造工程には、半導体ウエハ等の基板に薬液等の処理液を供給することにより、当該基板にエッチング処理、洗浄処理等の液処理を施す液処理工程が含まれる。このような液処理工程は、複数の液処理ユニットを含む液処理装置(液処理システム)により実行される。
このような液処理装置においては、複数の液処理ユニットに共通の処理液供給機構から処理液が供給される。処理液供給機構は、タンクと、タンクから出てタンクに戻る循環ラインを有している。循環ラインに複数の分岐ラインが並列に接続されており、各分岐ラインから対応する液処理ユニットに処理液が供給される。
タンク及び循環ラインからなる循環系の中に存在する処理液の濃度は、時間とともに生じる処理液構成成分の蒸発、分解等によって変化する。処理液の濃度を液処理に適正な範囲内に維持するために、濃度調整が定期的に行われる。特許文献1に記載されているように、濃度調整は、例えば、高濃度の新しい処理液をタンクに投入することによって行うことができる。
タンクに投入された高濃度の新しい処理液は、主としてタンク内で拡散することにより、タンク及び循環ラインからなる循環系の中に既に存在していた処理液と混合される。しかし、タンク内での処理液の流速は低く、流速分布も不均一であり、タンク内には処理液の滞留が生じている場所もある。従って、新しい処理液と既存の処理液とが完全に混ざり合うまでに比較的長時間を要する。タンク内で十分に拡散する前に、高濃度の新しい処理液の一部が循環ラインに流出すると、比較的高濃度の処理液が液処理ユニットに供給されることもありうる。このため、処理液の濃度調整の開始からしばらくの間に、許容範囲内といえども処理結果にばらつきが生じる可能性がある。
特開2007−109738号公報
本発明は、濃度補正開始後速やかに、所望の濃度に調整された処理液を液処理ユニットに供給することができる処理液の濃度補正技術を提供するものである。
好適な一実施形態において、本発明は、処理液を貯留するタンクと、前記タンクから出て前記タンクに戻る循環ラインと、前記循環ライン内で処理液を循環させるポンプと、前記循環ラインに設定された接続領域において前記循環ラインに接続された分岐ラインと、前記循環ラインから前記分岐ラインに流入した処理液を用いて基板を処理する液処理ユニットと、前記タンクの出口よりも下流側であってかつ前記接続領域よりも上流側に設定された注入位置において、前記循環ラインに処理液構成成分を注入して前記循環ラインを流れる処理液に混合することにより、前記循環ラインを流れる処理液の濃度を補正する濃度補正部とを備えた液処理装置を提供する。
他の好適な一実施形態において、本発明は、処理液を貯留するタンクと、前記タンクから出て前記タンクに戻る循環ラインと、前記循環ライン内で処理液を循環させるポンプと、前記循環ラインに設定された接続領域において前記循環ラインに接続された分岐ラインと、前記循環ラインから前記分岐ラインに流入した処理液を用いて基板を処理する液処理ユニットとを備えた液処理装置において、処理液の濃度を補正する方法において、前記タンクおよび前記循環ライン内に存在する処理液の濃度が所定範囲から外れたときに、前記タンクの出口よりも下流側であってかつ前記接続領域よりも上流側に設定された注入位置において、前記循環ラインに処理液構成成分を注入して前記循環ラインを流れる処理液に混合することにより、前記循環ラインを流れる処理液の濃度を補正する補正工程を備えたことを特徴とする濃度補正方法を提供する。
さらに他の好適な実施形態において、本発明は、コンピュータからなる制御部をさらに備えた上記液処理装置において、前記制御部により実行されることにより上記液処理装置が上記濃度補正方法を実行する上記液処理装置を制御するためのプログラムが格納された記憶媒体を提供する。
上記の発明の実施形態によれば、高濃度の新しい処理液をタンクに投入する場合と比較して、比較的高流速で処理液が流動している循環ライン中に濃度補正用の処理液構成成分が注入されるので、注入された処理液構成成分は、注入位置に向かって流れてきた既存の処理液と速やかに混合される。このため、適切な濃度を有する処理液構成成分を適切な流量で注入することにより、注入位置より下流側の位置における処理液の濃度を速やかに所望の濃度に調整することができ、これを直ちに液処理ユニットにおける処理に利用することができる。
液処理装置の全体構成を概略的に示す配管図。 液処理装置のタンク付近の構成について詳細に示す配管図。 注入位置付近の循環ラインの構成を示す断面図。 濃度補正操作について説明するタイムチャート図。 液処理装置の他の実施形態を説明する概略配管図。
以下に添付図面を参照して発明の実施形態について説明する。
図1に示すように、液処理装置は、基板に対して液処理を行う複数の処理ユニット(液処理ユニット)16と、処理ユニット16に処理液を供給する処理流体供給源70を有している。
処理流体供給源70は、処理液を貯留するタンク102と、タンク102から出てタンク102に戻る循環ライン104とを有している。循環ライン104にはポンプ106が設けられている。ポンプ106は、タンク102から出て循環ライン104を通りタンク102に戻る循環流を形成する。ポンプ106の下流側において循環ライン104には、処理液に含まれるパーティクル等の汚染物質を除去するフィルタ108が設けられている。必要に応じて、循環ライン104に補機類(例えばヒータ等)をさらに設けてもよい。
循環ライン104に設定された接続領域110に、1つまたは複数の分岐ライン112が接続されている。各分岐ライン112は、循環ライン104を流れる処理液を対応する処理ユニット16に供給する。各分岐ライン112には、必要に応じて、流量制御弁等の流量調整機構、フィルタ等を設けることができる。
液処理装置は、タンク102に、処理液または処理液構成成分を補充するタンク液補充部116を有している。タンク102には、タンク102内の処理液を廃棄するためのドレン部118が設けられている。
図2に示すように、液処理装置は、制御装置4を備える。制御装置4は、たとえばコンピュータであり、制御部18と記憶部19とを備える。記憶部19には、液処理装置において実行される各種の処理を制御するプログラムが格納される。制御部18は、記憶部19に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって液処理装置の動作を制御する。
なお、かかるプログラムは、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記録されていたものであって、その記憶媒体から制御装置4の記憶部19にインストールされたものであってもよい。コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体としては、たとえばハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルディスク(MO)、メモリカードなどがある。
次に、図1に示した液処理装置のタンク102付近の構成について、図2を参照してさらに詳細に説明する。図2には示されていないが、循環ライン104には図1と同様に接続領域110が設定され、そこに1つまたは複数の分岐ライン112が接続され、各分岐ライン112に液処理ユニット16が接続されている。なお、以下の説明においては、処理液が、高濃度薬液(CHM)例えば50%フッ酸(HF)を希釈液としての純水(DIW)で希釈した所定濃度、例えば濃度約0.5%の希フッ酸(DHF)であるものとする。
タンク液補充部116は、高濃度薬液供給部116Aと、希釈液供給部116Bとから構成されている。高濃度薬液供給部116Aは、高濃度薬液を貯留する高濃度薬液供給源161aと、高濃度薬液供給源161aとタンク102とを接続する高濃度薬液供給ライン162aとを有している。高濃度薬液供給ライン162aには、上流側から順に、ポンプ163a、開閉弁164a,流量計165a及び流量制御弁166aが介設されている。希釈液供給部16Bは、希釈液供給源161bと、希釈液供給源161bとタンク102とを接続する希釈液供給ライン162bとを有している。希釈液供給ライン162bには、上流側から順に、ポンプ163b、開閉弁164b,流量計165b及び流量制御弁166bが介設されている。タンク液補充部116は、高濃度薬液及び希釈液を、互いに独立して制御された流量でタンク102に供給することができる。このタンク液補充部116は、処理液の全部及び大半を定期的に交換する際に、または、液処理によって減ったタンク102内の処理液を補充する際に用いられる。
ドレン部118は、タンク102に接続された排液ライン181と、排液ライン181に介設された開閉弁182から構成されている。
液処理装置は、さらに、図1には図示されていないライン液濃度補正部117を有している。
ライン液濃度補正部117は、高濃度薬液供給部117Aと、希釈液供給部117Bとから構成されている。ライン液濃度補正部117の高濃度薬液供給部117Aは、上述したタンク液補充部116の高濃度薬液供給部116Aと共用する高濃度薬液供給源161a及びポンプ163aを有している。ライン液濃度補正部117の希釈液供給部117Bも、タンク液補充部116の希釈液供給部116Bと共用する希釈液供給源161b及びポンプ163bを有している。
ライン液濃度補正部117の高濃度薬液供給部117Aは、高濃度薬液供給ライン171aを有している。高濃度薬液供給ライン171aは、ポンプ163aと開閉弁164aとの間で高濃度薬液供給部116Aの高濃度薬液供給ライン162aから分岐する。高濃度薬液供給ライン171aは、タンク102の出口の下流側であってかつポンプ106の上流側の位置Pi(注入位置)において、循環ライン104に接続されている。高濃度薬液供給ライン171aには、上流側から順に、開閉弁178a、流量計172a,流量制御弁173a及び開閉弁174aが設けられている。流量制御弁173aと開閉弁174aの間の位置において、高濃度薬液供給ライン171aからドレンライン175aが分岐している。ドレンライン175aには開閉弁176aが設けられている。
ライン液濃度補正部117の希釈液供給部117Bは、希釈液供給ライン171bを有している。希釈液供給ライン171bは、ポンプ163bと開閉弁164bとの間で希釈液供給部16Bの希釈液供給ライン162bから分岐する。希釈液供給ライン171bは、開閉弁174aよりも下流側の位置において高濃度薬液供給ライン171aに接続されている。希釈液供給ライン171bには、上流側から順に、開閉弁178b、流量計172b,流量制御弁173b及び開閉弁174bが設けられている。流量制御弁173bと開閉弁174bの間の位置において、希釈液供給ライン171bからドレンライン175bが分岐している。ドレンライン175bには開閉弁176bが設けられている。
フィルタ108には、循環ライン104を流れる処理液の一部をタンク102に戻す戻りライン120(図1には不図示)が接続されている。戻りライン120は、フィルタ108のエア抜きに利用することができる。戻りライン120には、処理液の濃度を測定する濃度計122が設けられている。なお、濃度計22を設ける位置は戻りライン120に限定されるものでななく、タンク102および循環ライン104を含む循環系内に存在する処理液の濃度を測定することができる任意の位置とすることができる。また、タンク102内にある処理液の液位を検出する液位計124がタンク102に設けられている。
図3には、希釈液供給ライン171bと合流した後の高濃度薬液供給ライン171aと、循環ライン104との接続部(注入位置Pi)の構造を示している。配管からなる循環ライン104に穿たれた孔に、配管からなる高濃度薬液供給ライン171aが挿入されている。高濃度薬液供給ライン171aの開放端は、循環ライン104の断面の中心で開口している。
次に液処理装置の動作について説明する。液処理装置の稼働中、処理液はポンプ106により循環ライン104を循環する。必要に応じて、分岐ライン112に設けられた図示しない開閉弁および流量制御弁を介して、循環ライン104から分岐ライン112を介して液処理ユニット114に処理液が送られる。液処理ユニット114は、送られた処理液を用いて、基板に所定の液処理を施す。
タンク102内の処理液は、処理ユニット16で行われる液処理により、時間経過とともに量が減る。そのため、処理液が所定量減ったら、タンク液補充部116よりタンク102内に処理液を補充する。処理液を補充している間も液処理は継続している。また、タンク102及び循環ライン104からなる循環系に含まれる処理液は、溶媒(希釈液)の蒸発、分解等により時間とともに濃度が変化する。例えば処理液がDHF(希フッ酸)の場合には、DHF中のHF濃度は時間の経過とともに徐々に低下してゆく。以下に、本実施形態に係るDHF中のHF濃度を補正する操作について図4も参照して説明する。以下に説明するDHF濃度の補正操作は制御装置4の制御の下で行われる。
図4の上段のグラフの縦軸は、希釈液供給ライン171bと合流した後の高濃度薬液供給ライン171aが接続された位置の下流において、循環ライン104を液処理ユニット16の接続領域110(図1を参照)に向かって流れるDHFの濃度を示している。ここでは、接続領域110に向かって流れるDHFの濃度として、これと実質的に等しいものと見なすことができる戻りライン120の濃度計122の検出値を用いることができる。また、図4の下段のグラフの縦軸は、高濃度薬液供給ライン171aの流量計172aの検出値(HF流量)、及び希釈液供給ライン171bの流量計172bの検出値(DIW流量)をそれぞれ示している。図4の上下段のグラフの横軸は、経過時間を示している。
循環ライン104を流れるDHF中のHF濃度が時間の経過とともに低下し、「補正開始下限値」を下回ると(時間t1〜t2を参照)、すなわちHF濃度が所定範囲から外れると、循環ライン104でのDHFの循環並びに液処理ユニット16における基板の処理をそのまま継続した状態で、濃度補正操作が開始される。なお、「補正開始下限(上限)値」というのは、濃度補正操作の開始のトリガとなる値であり、液処理ユニット16での使用可否の判定基準となる許容上限(下限)値よりも大きい(小さい)値である。
まず、時間t2の間、ドレン部118の開閉弁182が開かれ、排液ライン181からタンク102内にあるDHFが排出される。このDHFの排出は、液位計124によりタンク102内の液位をモニタしながら行われ、タンク102内に残存するDHFが所定量(例えばタンク容量の2/3に相当する量)まで減少するまで続けられる。液処理を継続している間は、タンク102内の液位が変動しているが、タンク102内の液位をモニタすることにより、タンク102内の液位が把握でき、従ってタンク102内の液量も把握することができる。
循環ライン104には通常運転時と同じようにDHFが循環しているため、タンク102からの排液が終了した時点での、タンク102及び循環ライン104を含む循環系内に存在するDHFの総量は、上記の液位モニタ結果により把握されるタンク102内の処理液量と、循環ライン104の配管径及び配管長等から計算することができる循環ライン104の総内容積との和として把握することができる。また、循環系内に存在するDHFの濃度は均一であり、かつ、濃度計122の検出値と同じであると見なすことができる。従って、循環系内に存在するDHFの濃度を目標値(例えば許容範囲の中央値)にするために必要な、ライン液濃度補正部117から循環ライン104に供給される濃度補正用DHFの濃度及び総量は計算により求めることができる。なお、ライン液濃度補正部117から循環ライン104に供給される濃度補正用DHFは、循環ライン104を流れる既存のDHFと直ちに混合されて液処理ユニット16の接続領域110に向かって流れるので、濃度補正用DHFの濃度及び流量は、混合後のDHFの濃度が直ちに上記の所定範囲内(補正開始上限値と下限値との間)、好ましくは上記の目標値となるように、循環ライン104を注入位置Piに向かって流れる既存のDHFの濃度及び流量を考慮して計算により求められる。なお、定格運転時にポンプ106が下流側に吐出する液の流量は一定でありかつ既知であるので、ポンプ106に流入する既存のDHFの流量(これは注入位置Piに向かって流れる既存のDHFの流量に等しい)は、ポンプ106の吐出流量からライン液濃度補正部117から循環ライン104に供給される濃度補正用のDHFの流量を減じた値に等しいものと見なして、上記の計算を行えばよい。なお、循環ライン104を注入位置Piに向かって流れる既存の処理液の流量を測定する流量計を設け、この流量計の検出値に基づいて、上記の計算を行ってもよい。上記の計算は制御装置4により実行される。
濃度補正用DHFが計算された濃度及び流量でライン液濃度補正部117から循環ライン104に供給されるように、高濃度薬液供給ライン171aを介して高濃度(例えば50%)のHFが、そして希釈液供給ライン171bからDIWが、所定の流量及び流量比で、循環ライン104に供給される。
まず、開閉弁164a,164b,174a,174bが閉状態とされ、開閉弁176a,176b,178a,178bが開状態とされる。また、ポンプ163a,163bが稼働し、計算で求められたHF流量及びDIW流量が実現されるように、流量調整弁173a,173bの開度が流量計172a,172bの検出値を用いてフィードバック制御される。ポンプ163a,163bの起動時からしばらくの間は流量が安定しないため、ドレンライン175a,175bからHF及びDIWを捨てて流量が安定するまで待つ。この操作は時間t2の間に行われる。
高濃度薬液供給ライン171aを流れるHFの流量並びに希釈液供給ライン171bを流れるDIWの流量が安定したら、開閉弁174a,174bを開状態とし、開閉弁176a,176bを開状態とする。すると、高濃度薬液供給ライン171aを流れてきたHFと希釈液供給ライン171bを流れてきたDIWとが所定比率で混合され、濃度補正用DHFとして、図3に示すように循環ライン104を流れる既存のDHF中に添加(注入)される。濃度補正用DHFは、循環ライン104を流れる既存のDHFと直ちに混合され、概ね目標濃度となったDHFが液処理ユニット16の接続領域110に向かって流れるようになる。
濃度補正用DHFの供給は、先に計算した濃度補正用DHFの総供給量(HFの総供給量+DIWの総供給量)が循環ライン104に供給され終わった時点で終了させる(時間t3の終わり)。濃度補正用DHFの総供給量が計算値に達したことは、例えば、流量計172a,172bの検出値の時間積分値に基づき検出することができる。なお、濃度計122の検出値が所定値を上回った時点で、濃度補正用DHFの供給を終了させてもよい。
ところで、時間t3の間、循環ライン104を循環するDHFの濃度は徐々に上昇してゆくので、ライン液濃度補正部117から同じ濃度の濃度補正用DHFを供給し続けると、混合直後のDHF(これはそのまま液処理ユニット16の接続領域10に供給される)の濃度が徐々に上昇する。これが許容できないのであれば、濃度補正用DHFの濃度を濃度計122の検出値に基づいてHFとDIWとの混合比を変化させることにより、濃度補正用DHFの濃度を徐々に低下させてもよい。一方、そのような濃度上昇が許容できるのであれば、時間t3の間にライン液濃度補正部117から循環ライン104に供給される濃度補正用DHFの濃度は一定であってもよい。
上記の実施形態によれば、高濃度の新しい処理液をタンク102に投入する場合と比較して、既存のDHFが比較的高流速で流動している循環ライン104中に濃度補正用DHFが供給されるので、既存のDHFと濃度補正用DHFとが速やかに混ざり合い、既存のDHFと濃度補正用DHFとの混合液は、非常に短時間で(混合液が液処理ユニット16の接続領域に到達するまでに)、均一な意図した濃度のDHFとなる。このため、液処理ユニット16における液処理結果が、DHF濃度の変動に起因してばらつくことはない。
しかも、本実施形態においては、濃度補正用DHFの注入位置Piがポンプ106よりも上流側にあるため、濃度補正用DHFと既存のDHFとの混合はポンプ106を通過する際に促進される。従って、上記の効果がより確実に達成される。なお、混合液が液処理ユニット16の接続領域110に到達するまでの間に、濃度補正用DHFと既存のDHFとの混合が十分に行われるのであれば、濃度補正用DHFの注入位置Piをポンプ106よりも下流側に設定してもかまわない。
上記の実施形態においては、ライン液濃度補正部117の構成部材の一部(ラインの一部、ポンプ、供給源等)が、タンク液補充部116と共用されていたが、これらの部材についてもライン液濃度補正部117の専用のものを設けてもよい。
上記の実施形態においては、ライン液濃度補正部117は、処理液DHFの構成成分であるHFとDIWを混合した混合物を循環ライン104に注入しているが、HFとDIWとを個別に循環ライン104に注入してもよい。
開閉弁174a,176a(あるいは開閉弁174b,176b)を統合して1つの三方弁にしてもよい。
上記の実施形態においては、処理液がDHFで、それよりも高濃度のDHF(約50%HFとDIWの混合物)を濃度補正用の添加液として用いているが、これには限定されない。場合によっては、DIWで希釈していないHFの原液(約50%HF)を濃度補正用の添加液として用いてもよい。
上記の実施形態においては、処理液が薬液成分(HF)とその希釈成分(DIW)との混合物であり、経時変化により混合物中の薬液成分が失われて処理液濃度が低下する場合について述べたが、これには限定されない。経時変化により、希釈成分が失われて処理液濃度が上昇する場合にも上記濃度補正を適用することができる。この場合には、濃度補正用の添加液として、通常の処理液濃度よりも低い濃度の処理液、あるいは希釈成分のみを用いることができる。また、上記の実施形態では、処理液が実質的に二成分系(フッ酸と水)であったが、処理液は多成分系(例えば複数種類の酸、アルカリ、水の混合物)であってもよく、この場合、一種類または複数種類の処理液構成成分を含む濃度補正用の添加液を用いて濃度補正を行ってもよい。
また、上記実施形態においては、液処理システムが、タンク102から出発してタンク102に戻る一本の循環ライン104を有し、当該循環ライン104から分岐した分岐ライン112を介して液処理ユニット16に処理液を供給するものであったが、循環ライン104は出発点から終点まで一本のラインであるものには限定されない。液処理装置の循環ライン4は、図5に示すように途中で複数のラインに分岐してもよい。
図5において、図1に示した構成要素と同一または類似の構成要素には同一符号が付けられている。図5に示す液処理装置では、循環ライン104は液処理ユニット14の数に応じた数の副循環ライン104a,104b,104cに分岐する。各副循環ラインには、オリフィス130と、制御弁132が設けられる。制御弁132は、そこを通って下流側に流出する処理液の流量を調整することにより、オリフィス130と制御弁132との間における副循環ライン内の処理液の圧力を制御して、これにより分岐ライン112を通って液処理ユニット14に供給される流量を制御する。副循環ライン104a,104b,104cは再度1つのラインに合流して、タンク102に接続される。副循環ライン104a,104b,104cが個別にタンク102に接続されてもよい。この場合も、ライン液濃度補正部117により循環ライン104に濃度補正用の添加液を注入することにより、図1及び図2に示した実施形態と同じ効果を得ることができる。
102 タンク
104 循環ライン
106 ポンプ
112 分岐ライン
16 液処理ユニット
117 濃度補正部
4 制御部(制御装置)
Pi 注入位置

Claims (7)

  1. 処理液を貯留するタンクと、
    前記タンクから出て前記タンクに戻る循環ラインと、
    前記循環ライン内で処理液を循環させるポンプと、
    前記循環ラインに設定された接続領域において前記循環ラインに接続された分岐ラインと、
    前記循環ラインから前記分岐ラインに流入した処理液を用いて基板を処理する液処理ユニットと、
    前記タンク及び前記循環ライン内に存在している処理液の濃度を測定する濃度計と、
    前記タンクの出口よりも下流側であってかつ前記接続領域よりも上流側に設定された注入位置において、前記循環ラインに処理液構成成分を注入して前記循環ラインを流れる処理液に混合することにより、前記循環ラインを流れる処理液の濃度を補正する濃度補正部と、
    を備え、
    前記濃度補正部は、前記タンク及び前記循環ライン内に既に存在する処理液の濃度と、前記注入位置に向かって循環ライン内を流れる処理液の流量とに基づいて、前記注入位置に注入された処理液構成成分と前記循環ラインを注入位置に向かって流れてきた処理液との混合液の濃度が、混合後直ちに所定範囲内の目標値となるような、前記注入位置に注入すべき処理液構成成分の濃度および注入流量を計算により求め、この計算により求められた濃度および注入流量で処理液構成成分を前記注入位置に注入する液処理装置。
  2. 前記注入位置は、前記循環ラインの前記タンクの下流側であってかつ前記ポンプの上流側に位置する、請求項1記載の液処理装置。
  3. 処理液を貯留するタンクと、前記タンクから出て前記タンクに戻る循環ラインと、前記循環ライン内で処理液を循環させるポンプと、前記循環ラインに設定された接続領域において前記循環ラインに接続された分岐ラインと、前記循環ラインから前記分岐ラインに流入した処理液を用いて基板を処理する液処理ユニットとを備えた液処理装置において、処理液の濃度を補正する濃度補正方法において、
    前記タンクおよび前記循環ライン内に存在する処理液の濃度が所定範囲から外れたときに、前記タンクの出口よりも下流側であってかつ前記接続領域よりも上流側に設定された注入位置において、前記循環ラインに処理液構成成分を注入して前記循環ラインを流れる処理液に混合することにより、前記循環ラインを流れる処理液の濃度を補正する補正工程と、
    前記タンク及び前記循環ライン内に既に存在する処理液の濃度と、前記注入位置に向かって循環ライン内を流れる処理液の流量とに基づいて、前記注入位置に注入された処理液構成成分と前記循環ラインを注入位置に向かって流れてきた処理液との混合液の濃度が、混合後直ちに前記所定範囲内の目標値となるような、前記注入位置に注入すべき処理液構成成分の濃度および注入流量を求める計算工程と、
    を備え、
    前記補正工程において、前記計算工程により求められた濃度および注入流量で処理液構成成分が注入されることを特徴とする濃度補正方法。
  4. 前記注入位置は、前記循環ラインの前記タンクの下流側であってかつ前記ポンプの上流側に位置する、請求項3記載の濃度補正方法。
  5. 前記計算工程において、前記補正工程の開始前における前記タンクおよび前記循環ライン内に存在する処理液の濃度および総量に基づいて、前記補正工程の終了時における前記タンクおよび前記循環ライン内に存在する処理液の濃度を前記所定範囲内の目標値とするために必要な処理液構成成分の注入総量が計算され、前記補正工程を、処理液構成成分の注入総量が計算された値に達したことが検出されたときに終了させる、請求項3または4記載の濃度補正方法。
  6. 前記補正工程の開始前における前記タンクおよび前記循環ライン内の処理液の総量が所定値となるように前記タンク及び前記循環ライン内の処理液の一部を廃棄する廃棄工程をさらに備え、前記計算工程における処理液構成成分の注入総量の計算は、前記廃棄工程の終了後に前記タンク及び前記循環ライン内に存在する処理液の総量に基づいて行われる、請求項記載の濃度補正方法。
  7. 処理液を貯留するタンクと、前記タンクから出て前記タンクに戻る循環ラインと、前記循環ライン内で処理液を循環させるポンプと、前記循環ラインに設定された接続領域において前記循環ラインに接続された分岐ラインと、前記循環ラインから前記分岐ラインに流入した処理液を用いて基板を処理する液処理ユニットと、前記タンクの出口よりも下流側であってかつ前記接続領域よりも上流側に設定された注入位置において、前記循環ラインを流れる処理液に処理液構成成分を注入することにより、前記循環ラインを流れる処理液の濃度を補正する濃度補正部と、コンピュータからなる制御部と、を備えた液処理装置を制御するためのプログラムが格納された記憶媒体であって、前記コンピュータからなる制御部により実行されることにより、前記液処理装置が請求項3からのうちのいずれか一項に記載の濃度補正方法を実行することを特徴とする記憶媒体。
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