JP6073326B2 - ワンクリックオフライン購入 - Google Patents

Description

〔関連出願の相互参照〕
本特許出願は、「Ｏｎｅ Ｃｌｉｋ Ｏｆｆｌｉｎｅ Ｂｕｙｉｎｇ」という名称で、２０１１年９月１８日に出願された米国仮特許出願第６１／５３６，０４２号に対する優先権を主張する、「Ｏｎｅ−Ｃｌｉｃｋ Ｏｆｆｌｉｎｅ Ｂｕｙｉｎｇ」という名称で、３０１２年１月３０日に出願された米国特許出願第１３／３６１，３４３号に対する優先権を主張する。上に示された優先出願の完全な開示が、本明細書によって、参照により本明細書に完全に組み込まれる。

本発明は、一般に、モバイル機器の電子財布アプリケーションを使用して、非接触型支払取引を開始するためのシステム、方法、および装置に関し、より詳細には、ユーザーが、それによりシングルアクションを使用して、非接触型支払取引を開始するために必要なモバイル機器の安全要素をアクティブにできる、システム、方法、および装置に関する。

非接触型支払技術は、無線で（ＯＴＡ）、または物理接続なしで、商品またはサービスに対する支払いを認証して可能にするための２つの装置間の近接通信を包含する。近距離無線通信（ＮＦＣ）は、非接触型支払技術を可能にでき、かつ、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ（ＧＳＭ）協会によってサポートされている、近接通信選択肢の一例である。ＲＦＩＤは、ＮＦＣ非接触型支払技術を可能にするために適合できる近接通信方法の一例である。ＮＦＣ通信距離は、一般に、約３〜約４インチに及ぶ。かかる短い通信距離は、近距離近接対応装置間の安全な通信を可能にする。近接対応非接触型支払は、ＮＦＣコントローラ内に埋め込まれた安全要素またはリユーザブル識別モジュール（Ｒ−ＵＩＭ）タイプのカードをもつ符号分割多重アクセス方式（ＣＤＭＡ）装置上でも実現できる。

既存の非接触型支払技術は、ＮＦＣモバイル機器の通信要素と統合されない。結果として、ユーザーは、支払取引を開始するために、複数のアクティブ化ステップを巧みに操作する必要がある。例えば、モバイル機器は、電源を「オン」にする必要があるだけでなく、「アクティブ」にする必要もある。ユーザーは自分のモバイル機器のロックを解除して、電子財布アプリケーションなどの、非接触型支払アプリケーションを起動する必要がある。アプリケーション内で、ユーザーは、支払いを開始する意図を信号通知して、暗証番号などのセキュリティ情報を入力する必要がある。ユーザーは、支払取引で使用するために、特定のクレジットカードなどの、支払選択肢を選択する必要もある。これらのステップの大部分は、各支払取引に対して繰り返す必要がある。

その結果、当技術分野では、非接触型支払技術をモバイル機器の非接触通信システムと統合し、ユーザーがそれによって安全に支払取引を開始できるプロセスを簡素化する、方法およびシステムが必要である。

ある例となる実施形態では、モバイル機器の安全要素のシングル入力アクティブ化を使用して、非接触型支払取引を開始するためのコンピュータ実装方法が、モバイル機器の画面のアクティブ化状態を検出することを含む。機器の非接触通信システムは、その機器の画面が非アクティブである間、非アクティブである。例となる非接触通信システムは、ＮＦＣコントローラおよびＮＦＣアンテナを含み得る。画面のアクティブ化を検出すると、非接触通信システムがアクティブにされる。ある例となる実施形態では、画面がアクティブになると、安全要素もアクティブにされ得る。ある他の例となる実施形態では、安全要素のアクティブ化は、アクティブな電子財布アプリケーションをさらに必要とし得る。電子財布アプリケーションのアクティブ化が必要とされる場合、電子財布アプリケーションは、シングルクリック入力によってアクティブにできる。シングルクリック入力は、続いて、安全要素をアクティブにして、既定の支払情報を識別し、その既定の支払情報を、モバイル機器の非接触通信システムを介して、小売業者のリーダー端末に伝達するために準備する。

例となる実施形態のこれらおよび他の態様、目的、機能、および利点は、現在分かっている通り、本発明を実施する最良の形態を含む、図示した例となる実施形態の以下の詳細な記述を考慮すると、当業者には明らかとなるであろう。

ある例となる実施形態に従い、ＮＦＣ通信システム内で、モバイル機器安全要素のシングルアクションアクティブ化を通して、ＮＦＣ支払取引を処理するためのシステムを示すブロック図である。 ある例となる実施形態に従い、ＮＦＣ通信システム内で、安全要素のシングル入力アクティブ化を使用して、非接触型支払取引を開始するための方法を示すブロックフロー図である。 ある例となる実施形態に従って、ＮＦＣ通信システムとは無関係に、安全要素のシングル入力アクティブ化を通じて、非接触型支払取引を開始するための方法を示すブロックフロー図である。 ある例となる実施形態に従い、シングルクリック入力を使用して、電子財布アプリケーションと通信する安全要素をアクティブにするための方法を示すブロックフロー図である。

〔概要〕
本明細書に記載する方法、システムおよび装置は、ユーザーが、電子財布アプリケーションのシングル入力アクティブ化を通して非接触型支払取引を開始できるようにする。本発明は、非接触型支払システムの安全要素のアクティブ化を、ＮＦＣコントローラおよびアンテナなどの、モバイル機器の非接触通信システムと統合して、非接触型支払取引の安全で効率的な開始を可能にする。既定の支払情報が指定されて、モバイル機器の安全要素内に格納される。モバイル機器の画面がスリープもしくはパワーダウン状態からアクティブにされる時、または、電子財布アプリケーションのワンクリックアクティブ化と組み合わせて、機器の安全要素および非接触通信システムがアクティブにされる。安全要素および非接触通信システムのアクティブ化に続いて、機器は、安全要素内に格納された支払情報を、小売業者の販売時点管理装置に接続されたリーダー端末に伝達する準備ができる。ある例となる実施形態では、財布アプリケーションは、モバイル機器が休止状態になった後でさえ、アクティブなままである。ある他の例となる実施形態では、ユーザーは、電子財布アプリケーションが、タイムアウトするまでにアクティブなままである期間を構成し得る。非接触通信システム、もしくは安全要素のいずれか、または両方を非アクティブとして維持することにより、本発明は、セキュリティを維持して、ユーザーの承諾なしでの、支払取引の開始もしくは支払情報へのアクセスを防ぐ。モバイル機器の非接触通信システムおよび安全要素のアクティブ化を統合することにより、本発明は、ユーザーが支払取引を開始する準備ができている場合に、ユーザーがそれを効率的に行うことができることを提供できる。

本発明の１つまたは複数の態様は、本明細書に記載および図示する機能を具体化するコンピュータプログラムを含み得、そのコンピュータプログラムは、マシン可読媒体に格納された命令およびその命令を実行するプロセッサを含む、コンピュータシステムで実施される。しかし、本発明をコンピュータプログラミングで実施する多数の様々な方法があり得ること、および本発明は、コンピュータプログラム命令の任意の１セットに限定されると見なされるべきでないことが明らかなはずである。さらに、熟練したプログラマであれば、添付のフロー図および出願文書内の関連記述に基づいて、開示された発明の実施形態を実施するためのかかるコンピュータプログラムを書くことができるであろう。従って、プログラムコード命令の特定のセットの開示は、本発明をどのように作成して使用するかの十分な理解のために必要とは見なされない。さらに、当業者は、本明細書に記載される発明の１つまたは複数の態様が、１つまたは複数のコンピューティングシステムで実施され得るとき、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せによって実行され得ることを理解するであろう。その上、コンピュータによって実行されている動作に対するどの参照も、動作は２つ以上のコンピュータによって実行され得るので、単一コンピュータによって実行されていると見なされるべきではない。本発明の発明機能が、以下の記述でさらに詳細に説明され、プログラムフローを示す図とともに読まれるであろう。

ここで図を参照すると、図中、同様の番号が、図全体を通して同様の（しかし、必ずしも同一ではない）要素を示しており、例となる実施形態が詳細に記述されている。

〔システムアーキテクチャ〕
図１は、モバイル機器の安全要素のシングル入力アクティブ化が、ＮＦＣ支払取引を処理できるようにするためのシステム１００を示すブロック図である。

近距離無線通信（ＮＦＣ）サービスプロバイダ１０４によって制御される外部トラステッドサービスマネージャ（ＴＳＭ）１０８が、モバイル機器１４０内の非接触型スマートカードの安全要素１５２内へのインストレーションのために、カードソフトウェアアプリケーションをホストおよび送信する。ＮＦＣサービスプロバイダ１０４は、暗号解読および安全要素１５２内へのインストレーションのために、安全鍵暗号化ソフトウェアカードアプリケーションを提供する。ＴＳＭ１０８は、トラステッドサービスエージェントを含むが、それは、ＴＳＭ内の自動ソフトウェア配布エンティティであり得る。ある例となる実施形態では、ＴＳＭは、信頼されたカードソフトウェアアプリケーションをモバイル機器へダウンロードする目的で、モバイルサービスプロバイダ１３６を必要とすることなく、インターネット１３２を経由して直接、モバイル機器１４０にアクセス可能であり得る。モバイルサービスプロバイダ１３６は、３Ｇおよび４Ｇなどの、多数のモバイルサービスプロトコルのうちの１つで、カードソフトウェアアプリケーションを提供する。ある例となる実施形態では、ＴＳＭ １０８は、モバイルサービスプロバイダ１３６の一部として存在し得る。

ある例となる実施形態では、外部アプリケーションプロバイダ１１２は、モバイル機器１４０への配備のために、カードソフトウェアアプリケーションをＴＳＭ １０８に提供する。代替実施形態では、外部アプリケーションプロバイダ１１２の各々は、信頼されたカードソフトウェアアプリケーションを、インターネット１３２を経由して直接モバイル機器に、またはモバイルサービスプロバイダ１３６に提供するために、ＴＳＭを含み得る。例となる外部アプリケーションプロバイダ１１２は、Ｊａｖａクレジット／デビット／ＰａｙＷａｖｅ／Ｐａｙ Ｐｓｓタイプのアプレットなどの、クレジットカードタイプの支払カードソフトウェアアプリケーションを提供するためのクレジットカード会社１１６、イベント、旅行、および他の関連機能に対してチケットを提供するためのチケット販売会社１２０、非接触型スマートカード、ＲＦＩＤタグ、バーコード、ＱＲ ２次元バーコード、および他の類似の光学的符号化方法を使用して、ダウンロードされ、販売時点管理（ＰＯＳ）でスキャン可能なクーポンを提供するためのクーポン会社１２４、物理的な器具、またはコンピュータソフトウェア上の仮想機能に対して、ロック／ロック解除するために使用され得る認証データを提供するための認証会社１２８、および特定のカードのインスタンスを生成するために使用され得る、秘密または他の保護された情報（例えば、口座情報）を提供するための、銀行、小売業者、または他の金融サービスプロバイダなどの、保護情報プロバイダ１２１を含む。

ある例となる実施形態では、財布ソフトウェアアプリケーションが、カードソフトウェアアプリケーションインスタンス１６０〜１６４の各々上である機能を実行するためにＴＳＭ １０８許可を必要としない場合、モバイル機器１４０上のアプリケーションホストＯＳ １４４は、モバイル機器のユーザーに、財布ソフトウェアアプリケーション１４８を使用して、複数のカードソフトウェアアプリケーションインスタンス１６０〜１６４を管理する機能を提供する。カードソフトウェアアプリケーションの管理は、制御ソフトウェアアプリケーション１５６を介して実行され得、それは、安全で暗号化された通信チャネルを通じて、送信および受信される、ＡＰＤＵを使用して、財布ソフトウェアアプリケーション１４８と通信する。カードインスタンス１６０〜１６４の各々および制御ソフトウェアアプリケーション１５６が同じ安全要素１５２内に常駐しているので、制御ソフトウェアアプリケーション１５６は、複数のカードソフトウェアアプリケーションインスタンス１６０〜１６４と自由に通信し得る。あるいは、安全な通信チャネルを提供する複数の安全要素が、本明細書で開示するのと同じ機能を提供できる。ユーザーは、コマンドを使用して、カードソフトウェアアプリケーション１６０〜１６４をアクティブ化、非アクティブ化、優先度付け、削除、および安全要素内にインストールするために、制御ソフトウェアアプリケーション１５６を採用し得る。

既定のカードソフトウェアアプリケーションが、本発明の方法に従ってアクティブにされている場合、ＮＦＣコントローラ１６８は、ＮＦＣ取引に対するモバイル機器１４０の準備状態が通知される。ＮＦＣコントローラは、アンテナ１７２を通して、無線信号をポーリングするか、またはリーダー端末装置１７６からの無線信号をリッスンする。装置１７２と装置１７６との間にチャネルを確立すると、リーダーは、安全要素１５６内の利用可能なソフトウェアアプリケーションのリストを調べるように要求する。既定の支払情報が、次いで、アプリケーション１６０〜１６４セットから既定の支払選択肢としてリーダー端末に送信されて、取引が開始される。

〔システムプロセス〕
図２は、非接触型支払取引を処理するため、安全要素およびＮＦＣアンテナをアクティブにするために、モバイル機器画面のシングル入力アクティブ化を使用するための方法２００を示すブロックフロー図である。方法２００は、図１に示すコンポーネントを参照して記述される。

ブロック２０５で、電子財布アプリケーション１４８が、モバイル機器のユーザーから、電子財布アプリケーション１４８によって生成されたユーザーインタフェースを介して、既定の支払情報の入力を受信し、その入力を、安全要素１５２上の制御ソフトウェアアプリケーション１５６に伝達する。制御ソフトウェアアプリケーション１５６は、電子財布アプリケーション１４８から受信した入力に従って、カードソフトウェアアプリケーション１６０〜１６４に優先順位を付ける。あるいは、既定の支払情報が、インターネット１３２、モバイルサービスプロバイダ１３６、または他の適切な通信ネットワークを経由して、機器に伝達され得る。

例となる実施形態では、財布アプリケーション１４８は、アクティブにされた後、継続的に動作できる。

ブロック２１０で、方法２００は、機器１４０の画面がアクティブかどうかを判断する。この実施形態では、モバイル機器画面が非アクティブである場合、安全要素１５２は、非アクティブである。非アクティブ状態では、安全要素１５２は、ＮＦＣコントローラ１６８およびアンテナ１７２などの、モバイル機器の非接触通信システムを通じて支払情報を受信することも伝達することもできない。画面がアクティブにされると、ホストコントローラ１４４が、画面アクティブ化状態における変化を検出し、その画面状態における変化を、安全要素１５２の制御ソフトウェアアプリケーション１５６およびＮＦＣコントローラ１６８に伝達する。例となる実施形態では、ホストコントローラ１４４は、画面アクティブ化状態を財布アプリケーション１４８に伝達し、それが、その画面アクティブ化状態を安全要素１５２の制御ソフトウェアアプリケーション１５６に伝達する。

モバイル機器の画面は、電源を入れられて、既定のホームユーザーインタフェースを表示している場合、「アクティブ」であるか、または「アクティブ化」されている。画面は、例えば、直接のユーザー入力に応答して、ユーザーが機器を使用する準備をしていることを示す動きの検出から、または音声コマンドの検出から、アクティブになり得る。

画面がアクティブである場合、方法２００はブロック２１５に進む。

ブロック２１５で、安全要素１５２およびＮＦＣコントローラ１６８が、モバイル機器画面のアクティブ化状態における変化を示す連絡を受信する。ＮＦＣコントローラ１６８は、画面が非アクティブである場合に、アンテナ１７２が非アクティブであるように構成される。その結果、アンテナ１７２は、モバイル機器画面のアクティブ化状態を示す、ＮＦＣコントローラ１６８への後続の連絡と同期して、アクティブおよび非アクティブになるだろう。

安全要素１５２は、アクティブにされるまで、データの受信も送信も行うことができない。例となる実施形態では、財布アプリケーション１４８は、たとえ画面がアクティブでない場合でも、ユーザーによってアクティブにされた後、継続して動作できる。この状態では、財布アプリケーション１４８は、バックグラウンドでアクティブのままであり、画面アクティブ化状態を待っている。ホストコントローラ１４４から画面アクティブ化状態を受信すると、財布アプリケーション１４８は、ＮＦＣ支払取引に対して安全要素１５２をアクティブにできる。その結果、安全要素１５２は、モバイル機器画面のアクティブ化状態を示す後続の連絡と同期して、アクティブおよび非アクティブになるだろう。

ブロック２２０で、ＮＦＣコントローラ１６８は、アンテナ１７２を通じて、無線信号をポーリングするか、または販売時点管理リーダー端末装置１７６からの無線信号をリッスンする。無線信号が検出されない場合、方法２００はブロック２１０に戻って、監視を継続する。画面がアクティブなままである場合、ブロック２１５で、ＮＦＣコントローラ１６８または安全要素１５２に伝達された状態における変化はない。一旦、画面が非アクティブになると、ブロック２１５で説明した同じ手順に従って、画面状態における変化がＮＦＣコントローラ１６８および安全要素１５２に伝達され、アンテナ１７２および安全要素１５２が非アクティブにされる。

ステップ２２０を再度参照すると、アクティブな間に、アンテナ１７２がリーダー端末通信フィールドを検出する場合、方法はブロック２２５に進む。

ブロック２２５で、アンテナ１７２でリーダー端末１７６から受信したデータが、制御ソフトウェアアプリケーション１５６に伝達される。制御ソフトウェアアプリケーション１５６は、安全要素１５２上に格納された既定の支払情報にアクセスし、その支払情報をリーダー端末１７６に伝達するために準備する。複数の形式の支払情報が安全要素１５２内に格納できる。制御ソフトウェアアプリケーション１５６は、ブロック２０５で識別された支払情報を、取引を処理するための既定の支払情報として選択するであろう。ユーザーは、電子財布アプリケーション１４８を使用して、既定の支払情報を自由裁量で変更または修正できる。

ブロック２３０で、制御ソフトウェアアプリケーション１５６が、既定の支払情報を、ＮＦＣアンテナ１７２を介して、リーダー端末１７６に伝達する。既定の支払情報が、リーダー端末１７６で受信され、小売業者ＰＯＳ装置１７８によってさらに処理される。

ブロック２３５で、モバイル機器１４０が、端末リーダー１７６を経由して小売業者ＰＯＳ装置１７８から支払確認を受信するのを待機する。支払確認は、安全要素１５２によって監視され得る。小売業者ＰＯＳ １７８から支払確認を受信すると、安全要素１５２はその支払確認を電子財布アプリケーション１４８に伝達する。電子財布アプリケーション１４８は、次いで、財布アプリケーションによって生成されたユーザーインタフェースを介して、ユーザーに支払確認を通知する（ブロック２４５を参照）。

代替として、支払確認が、電子財布アプリケーション１４８によって直接監視され得る。制御ソフトウェアアプリケーション１５６は、電子財布アプリケーション１４８に、支払情報の小売業者ＰＯＳ １７８への伝達を通知でき、電子財布アプリケーション１４８に、小売業者ＰＯＳ １７８からの支払確認の受信を監視するように指示する。

ブロック２３５で、支払いが確認されない場合、方法はブロック２４０に進む。ブロック２４０で、財布アプリケーション１４８は、支払取引が完了しなかったことを示す通知を生成し、その通知を、電子財布アプリケーション１４８によって生成されたユーザーインタフェースを介して、ユーザーに伝達する。ある例となる実施形態では、電子財布アプリケーション１４８は、既定の支払情報として使用するために、既存の口座を選択するか、または新規の支払口座情報を入力するかの選択肢をユーザーに提示し得る。本プロセスは、次いでブロック２１０に戻り、必要に応じて方法２００を繰り返す。

ブロック２３５を再度参照すると、支払いが確認される場合、方法２００は、ブロック２４５に進む。ブロック２４５で、電子財布アプリケーション１４８は、支払確認通知を生成し、その通知を、財布アプリケーション１４８によって生成されたユーザーインタフェースを介して、ユーザーに伝達する。支払通知は、標準的な紙のレシートに含まれる明細などの取引明細を含み得る。例となる実施形態では、支払通知は、小売業者ＰＯＳシステム１７８から受信したレシートまたはレシート情報の複製であり得る。

支払通知は、財布ソフトウェアアプリケーション１４８によってモバイル機器１４０上に格納され、かつ／または、パーソナルクラウドサーバーもしくは他の中央サーバーもしくはユーザーのパーソナルコンピュータなどの、別個の装置に伝達され得る。例えば、ユーザーは、財布アプリケーション１４８によって生成されたユーザーインタフェースを介して、レシート情報を見直し得、かつ／またはレシート情報がユーザーの好みを識別するための別のシステムによって使用され得る。

ブロック２４５から、方法２００は、ブロック２１０に戻り、画面がまだアクティブであるかどうかを判断する。画面が非アクティブである場合、ＮＦＣアンテナ１７２が、ＮＦＣコントローラ１６８によって非アクティブにされる。画面がまだアクティブである場合、ＮＦＣアンテナ１７２はアクティブのままに維持され、追加のリーダー端末１７６無線信号を検出して、後続の支払取引を開始する準備ができている。

図３は、安全要素１５２のアクティブ化がＮＦＣ通信システムのアクティブ化に無関係である場合、支払取引を処理するため、安全要素１５２をアクティブにするためにワンクリック入力を使用するための方法３００を示すブロックフロー図である。方法３００は、図１に示すコンポーネントを参照して記述される。

ある例となる実施形態では、ＮＦＣアンテナ１７２が、安全要素１５２のアクティブ化の前にアクティブにされる。

方法３００の最初の２ブロックが、図２のブロック２０５および２１０に関連して前述したように進む。

ブロック３１５で、ＮＦＣコントローラ１６８は、画面アクティブ化状態における変化を示す連絡を受信し、それに応じて、アンテナ１７２のアクティブ化状態を変更する。ＮＦＣコントローラ１６８は、画面が非アクティブである場合に、アンテナ１７２が非アクティブであるように構成される。その結果、アンテナ１７２は、モバイル機器画面のアクティブ化状態を示す、ＮＦＣコントローラ１６８への後続の連絡と同期して、アクティブおよび非アクティブになるだろう。

ブロック３２０で、安全要素１５２がアクティブにされ、既定の支払情報が、シングルクリックコマンドを介した非接触型支払取引に対して構成される。ブロック３２０は、図４に関連して、以下でさらに詳細に記述されるであろう。

図４は、非接触型支払取引のために既定の支払情報にアクセスするために、ワンクリック入力を使用して、安全要素１５２をアクティブにするための方法３２０を示すブロックフロー図である。従って、図４は、例となる実施形態に従って、ＮＦＣ支払取引の処理を可能にするため、ワンクリック入力が、それにより安全要素１５２をアクティブにするために利用されるプロセス３２０を記述する。

ブロック４０５で、電子財布アプリケーション１４８が、ワンクリック入力を受信し、その入力を安全要素１５２に伝達する。ある例となる実施形態では、ワンクリック入力は、物理的なタップ、音声コマンド、電子財布アプリケーション１４８によって生成されたユーザーインタフェース上の定義されたコントロールの使用による選択、非接触型機器１４０上の定義されたボタンのアクティブ化、非接触型機器１４０のジャイロスコープまたは他の動き検出機構によって検出される動作ジェスチャのアクティブ化（例えば、振動、二重振動、「フィッシング」、または非接触型機器１４０の他の動き）を含む。財布アプリケーション１４８は、安全要素１５２を非接触型支払取引に対して準備するためのコマンドのユーザー入力を検出し、そのコマンドを安全要素１５２に伝達する。

ブロック４１０で、安全要素１５２の制御ソフトウェアアプリケーション１５６が、ワンクリック入力連絡を電子財布アプリケーション１４８から受信し、安全要素１５２をアクティブにして、既定の支払情報をアクセス可能にする。この場合、アクティブ化は、安全要素１５２が非接触型支払取引のために、リーダー端末と通信できることを意味する。

ブロック４１５で、制御ソフトウェアアプリケーション１５６が、安全要素１５２に格納された既定の支払情報を識別する。複数の形式の支払情報が安全要素１５２内に格納できる。制御ソフトウェアアプリケーション１５６は、図３のブロック２０５で識別された支払情報を、取引を処理するための既定の支払情報として選択するであろう。ユーザーは、電子財布アプリケーション１４８を使用して、既定の支払情報を自由裁量で変更または修正できる。

ブロック４２０で、制御ソフトウェアアプリケーション１５６が、既定の支払情報を、ＮＦＣアンテナ１７２に伝達するために準備する。既定の支払情報の準備は、支払取引で伝達できる既定の支払情報の識別を含み得る。代替または追加として、既定の支払情報の準備は、リーダー端末への安全な伝達のために支払情報を暗号化することを含み得る。制御ソフトウェア通信モジュール１５６は、ＮＦＣアンテナ１７２がリーダー端末１７６無線信号を検出していることをＮＦＣコントローラ１６８が示すまで、支払情報をＮＦＣアンテナ１７２に伝達しないであろう。

方法３２０は次いで、図３のブロック３２５に進む。

図３に戻ると、ブロック３２５で、ＮＦＣコントローラ１６８が、アンテナ１７２を通じて、無線信号をポーリングするか、またはリーダー端末装置１７６からの無線信号をリッスンする。無線信号が検出されない場合、方法３００はブロック３３０に進んで、安全要素のアクティブ化に対するタイムアウト期間が満了しているかを判断する。ある例となる実施形態では、タイムアウト期間は、財布アプリケーション１４８に対するタイムアウト期間に基づき得る。ある例となる実施形態では、電子財布アプリケーションのタイムアウト期間が満了する場合、アプリケーションのロックを解除するために、暗証番号、パスワード、または他の認証を入力する必要がある。電子財布アプリケーションのタイムアウト期間は、電子財布アプリケーション１４８の設定を通じて構成できる。タイムアウト期間が満了していない場合、ＮＦＣコントローラ１６８は、ＮＦＣアンテナ１７２をアクティブ状態で維持するだろう。タイムアウト期間中にリーダー端末１７６無線信号が検出されない場合、方法３００はブロック３２０に戻って、安全要素１５２の再アクティブ化が要求される。

ブロック３２５を再度参照すると、無線信号がブロック３２５で検出される場合、後続のステップである、既定の支払情報を小売業者販売時点管理装置にＮＦＣアンテナ１７２を介して伝達すること、支払いを確認すること、ユーザー支払取引が完了したか、または完了していないかを通知すること、および支払確認を生成して、その確認を財布ソフトウェアアプリケーション１４８インタフェースを通して表示することが、それぞれ、図２のブロック２３０〜２４５に関連して前述したように進む。

財布アプリケーション１４６は、安全要素１５２と共に、複数の支払方法に対応できる。安全要素１５２内に、複数のクレジットカード、デビットカード、および／または他の形式の安全な支払いが格納できる。ユーザーは、支払形式のうちの特定の１つを既定の支払方法として選択できる。加えて、財布アプリケーション１４８は、クーポン、ポイントカード、チェックイン、会員証、ギフト券、および他の形式の付加価値サービスなどの、安全対策が施されていない支払形式を格納および処理できる。財布アプリケーション１４８は、支払取引中、これらの支払形式を、アプリケーションに対するアンテナ１７２を介して、リーダー端末１７６に伝達できる。

例となる実施形態では、支払取引は、１つもしくは複数の支払いまたは他の価値取引を含み得るが、全ては、非接触型支払機器１４０のシングルタップ内でリーダー端末１７６と実施される。

例となる付加価値サービスは、機器１４０上および／または安全要素１２６内に常駐する１つまたは複数の付加価値アプリケーションで具体化できる。付加価値アプリケーションは、付加価値サービスを引き換える機能を実行できる。

例えば、付加価値クーポンアプリケーションは、付加価値クーポンアプリケーション内に格納されたクーポンを自動的に引き換えることができる。より詳細には、ユーザーは、１つまたは複数のクーポン（または他の「値引き」）を、非接触型機器１４０上の付加価値サービスクーポンアプリケーションに保存し得る。既定の支払情報伝達がブロック２３０で実行されるとき、付加価値クーポンが取引に適用できる。例えば、付加価値クーポンアプリケーションは、現在の取引に適用できる格納されたクーポンを検索できる。この判断は、装置リーダー１７６によって機器１４０に提供される通り、ＰＯＳシステム１７８を操作している小売業者および購入されている製品の識別に基づき得る。代替として、または追加として、小売業者情報は、機器１４０が利用可能なジオコード情報に基づき、機器１４０の現在の位置に対するジオコード情報を既知の小売業者位置と比較することにより、付加価値クーポンアプリケーションによって判断できる。小売業者または製品に適用できるクーポンを識別した後、付加価値クーポンアプリケーションは、クーポン（または複数）を装置リーダー１７６にアンテナ１７２を介して伝達する。その後、ＰＯＳシステム１７８が、取引に対するクーポンを処理する。複数のクーポンを取引に適用する場合、付加価値サービスアプリケーションは、どのクーポンが最大の価値を提供するか、および／またはどのクーポンの組合せが最大の価値を提供するかを判断でき、最大価値の選択を自動的に適用できる。

別の例として、付加価値ポイントアプリケーションは、自動的にポイント報酬を収集して引き換える。より詳細には、ユーザーは、特定の小売業者に対するポイントアプリケーション（または複数の小売業者に対して動作するポイントアプリケーション）をインストールし得る。その小売業者と取引を実施するたびに、付加価値ポイントアプリケーションがポイント報酬（例えば、ポイント、訪問回数、購入した品目数、または他の適切な報酬）を収集する。次いで、価値を引き換えるのに十分なポイント報酬が収集されると、付加価値ポイントアプリケーションが自動的に引換えを適用できる。例えば、ブロック２３０で既定の支払情報伝達が実行されると、付加価値ポイント報酬が累算され、かつ／または取引に適用できる。例えば、付加価値ポイントアプリケーションは、現在の取引に適用できる累算されたポイント報酬を検索できる。この判断は、装置リーダー１７６によって機器１４０に提供される通り、小売業者および購入されている製品の識別に基づき得る。代替として、または追加として、小売業者情報は、非接触型機器１４０が利用可能なジオコード情報に基づき、機器１４０の現在の位置に対するジオコード情報を既知の小売業者位置と比較することにより、付加価値ポイントアプリケーションによって判断できる。小売業者または製品に対して引き換えることができるポイント報酬を識別した後、付加価値ポイントアプリケーションは、ポイント報酬（または複数）を装置リーダー１７６にアンテナ１７２を介して伝達する。その後、ＰＯＳシステム１７８が、取引に対するポイント報酬を処理する。ポイント報酬が引換えに利用できない場合、付加価値ポイントアプリケーションは、ポイント報酬を累算するように、アンテナ１７２を介して装置リーダー１７６に要求を伝達する。その後、ＰＯＳシステム１７８が取引を処理し、その取引に対するポイント報酬を装置リーダー１７６から非接触型機器１４０に伝達する。付加価値ポイントアプリケーションは、それに応じて、将来の引換えのため、格納されたポイント報酬を増加させる。

他の付加価値アプリケーション（例えば、チェックイン、会員証、ギフト券、および他の形式の付加価値サービス）が、同様の方法で実施できる。対応する付加価値サービスアプリケーションが、特定のサービスが取引（例えば、小売業者または製品）に適用されるかどうかを判断し、適切な場合、そのサービスを取引に適用するように機能できる。例えば、その上に格納された価値を有するギフト券が、取引に適用できる。

このように、ブロック２３０および２３５で、複数の付加価値サービスが適用できる。財布アプリケーション１４８は、各適用可能な付加価値サービスアプリケーションを処理でき、それにより全ての利用可能な付加価値サービスを取引に適用する。加えて、複数の付加価値サービスを取引に適用する場合、アプリケーション１４８は、どのサービスが最大の価値を提供するか、および／またはどのサービスの組合せが最大の価値を提供するかを判断でき、最大価値の選択を自動的に適用できる。さらに、全ての付加価値サービスの適用後、ＰＯＳシステム１７８は、安全要素１５２との安全な支払取引を通して、残りの残高を既定の支払方法に対して請求する。全ての取引が、リーダー端末１７６に対する機器１４０のシングルタップを介して処理できる。

ブロック２４５で生成された支払確認は、取引に適用された全ての項目を識別できる。例えば、支払確認は、各クーポン、ポイント引換え、格納された価値カード、他の付加価値サービス、および取引に適用された全ての安全な支払形式を識別でき、また、取引に含まれる項目（例えば、購入されたチケットに対するチケット番号）も示し得る。例となる実施形態では、単一の支払確認が、取引に適用された全ての項目を示し得る。あるいは、複数の支払確認が提供され得、各レシートは、取引に適用された項目のうちの特定の１つに対するものである。

〔一般〕
以前に提示された実施形態に記載された例となるシステム、方法、およびブロックは、例示説明であり、代替実施形態では、本発明の範囲および精神から逸脱することなく、あるブロックは、異なる順番で、互いに並行して、完全に省略して、および／もしくは異なる例となる方法間で組み合わせて、実行でき、かつ／またはある追加のブロックが実行できる。その結果、かかる代替実施形態は、本明細書に記載の発明に含まれる。

本発明は、本明細書に記載する方法を実行して、機能を処理する、コンピュータハードウェアおよびソフトウェアとともに使用できる。当業者によって理解されるように、本明細書に記載するシステム、方法、および手順は、プログラム可能コンピュータ、コンピュータ実行可能ソフトウェア、またはデジタル回路で具体化できる。ソフトウェアは、コンピュータ可読媒体上に格納できる。例えば、コンピュータ可読媒体は、フロッピィディスク、ＲＡＭ、ＲＯＭ、ハードディスク、取り外し可能媒体、フラッシュメモリ、メモリスティック、光媒体、光磁気媒体、ＣＤ−ＲＯＭなどを含み得る。デジタル回路は、集積回路、ゲートアレイ、ビルディングブロックロジック、フィールドプログラマブルゲートアレイ（「ＦＰＧＡ」）などを含み得る。

特定の実施形態が詳細に前述されているが、本記述は説明のためにすぎない。従って、前述した多数の態様は、特に明記しない限り、要求事項または必須要素として意図しないことが理解されるべきである。例となる実施形態の開示した態様の、様々な修正、およびそれに対応する均等動作が、前述したものに加えて、以下の請求項で定義される本発明の精神および範囲から逸脱することなく、本開示の利益を得る当業者によって行われ得、請求項の範囲は、かかる修正および均等構造を包含するように、最も広い解釈に一致される。

１００ システム
１０４ サービスプロバイダ
１１２ 外部アプリケーションプロバイダ
１１６ クレジットカード会社
１２０ チケット販売会社
１２１ 保護情報プロバイダ
１２４ クーポン会社
１２６ 安全要素
１２８ 認証会社
１３２ インターネット
１３６ モバイルサービスプロバイダ
１４０ モバイル機器
１４０ 機器
１４０ 非接触型機器
１４０ 非接触型支払機器
１４４ ホストコントローラ
１４６ 財布アプリケーション
１４８ 財布ソフトウェアアプリケーション
１４８ 電子財布アプリケーション
１４８ 財布アプリケーション
１４８ アプリケーション
１５２ 安全要素
１５６ 制御ソフトウェアアプリケーション
１５６ 安全要素
１５６ 制御ソフトウェア通信モジュール
１６０〜１６４ カードソフトウェアアプリケーションインスタンス
１６０〜１６４ カードインスタンス
１６０〜１６４ カードソフトウェアアプリケーション
１６０〜１６４ アプリケーション
１６８ コントローラ
１７２ アンテナ
１７２ 装置
１７６ リーダー端末装置
１７６ 装置
１７６ 販売時点管理リーダー端末装置
１７６ リーダー端末
１７６ 端末リーダー
１７６ 装置リーダー
１７８ 装置
１７８ システム

Claims (24)

1. モバイルコンピューティング機器の非接触型支払取引を開始するためのコンピュータ実装方法であって、
   前記モバイルコンピューティング機器によって、前記モバイルコンピューティング機器の画面アクティブ化状態がアクティブであるか非アクティブであるかを検出することと、
   前記画面アクティブ化状態が非アクティブであることの検出に応答して、前記モバイルコンピューティング機器によって、前記モバイルコンピューティング機器の非接触通信システムおよび前記モバイルコンピューティング機器の安全要素を非アクティブ状態に維持することであって、前記非接触通信システムのアンテナおよび前記安全要素はアクティブにされるまでデータを送受信できない、前記維持することと、
   前記画面アクティブ化状態がアクティブであることの検出に応答して、前記モバイルコンピューティング機器によって、前記モバイルコンピューティング機器の前記非接触通信システムおよび前記モバイルコンピューティング機器の前記安全要素をアクティブにすることであって、前記非接触通信システムの前記アンテナおよび前記安全要素はアクティブにされた場合にデータを送受信できる、前記アクティブにすることと、
   前記モバイルコンピューティング機器によって、非接触通信リーダー端末信号を検出することと、
   前記非接触通信リーダー端末信号の検出に応答して、前記モバイルコンピューティング機器によって、非接触通信リーダー端末との非接触通信セッションを確立することと、
   前記モバイルコンピューティング機器によって、前記非接触型支払取引を実施するための情報を前記非接触通信リーダー端末から受信することと、
   前記非接触型支払取引を実施するための前記情報の受信に応答して、前記モバイルコンピューティング機器の前記非接触通信システムによって、前記モバイルコンピューティング機器の前記安全要素内に格納された既定の支払情報を前記非接触通信リーダー端末に伝達することと
   を含む、方法。
2. 前記モバイルコンピューティング機器の前記非接触通信システムが、近距離無線通信（ＮＦＣ）コントローラおよびアンテナを含む、請求項１に記載の方法。
3. 前記モバイルコンピューティング機器の前記画面アクティブ化状態が、電源を入れられ、かつ、既定のホームユーザーインタフェースを表示している場合、アクティブである、請求項１に記載の方法。
4. 画面アクティブ化状態を検出することが、直接のユーザー入力、ユーザーが前記モバイルコンピューティング機器を使用する準備をしていることを示す動き、および音声コマンドのうちの少なくとも１つを検出することを含む、請求項１に記載の方法。
5. 前記非接触通信リーダー端末信号を検出することが、非接触通信リーダー端末無線信号を能動的に、または受動的に検出することのうちの１つを含む、請求項１に記載の方法。
6. 前記既定の支払情報を伝達することが、前記安全要素の制御ソフトウェアアプリケーションモジュールによって制御される、請求項１に記載の方法。
7. 前記安全要素をアクティブにすることが、
   前記モバイルコンピューティング機器によって、ワンクリック入力を受信し、前記ワンクリック入力の受信に応答して、
   前記モバイルコンピューティング機器の前記安全要素によって、前記安全要素内に格納された前記既定の支払情報を識別することと、
   前記モバイルコンピューティング機器の前記安全要素によって、前記既定の支払情報を前記非接触通信リーダー端末に伝達するために準備することと
   を含む、請求項１に記載の方法。
8. モバイルコンピューティング機器の非接触型支払取引を開始するためのコンピュータ実装方法であって、
   前記モバイルコンピューティング機器によって、前記モバイルコンピューティング機器の画面アクティブ化状態がアクティブであるか非アクティブであるかを検出することと、
   前記モバイルコンピューティング機器によって、前記モバイルコンピューティング機器の非接触通信システムのアクティブ化状態がアクティブであるか非アクティブであるかを検出することと、
   前記モバイルコンピューティング機器の画面および前記非接触通信システムが非アクティブであることの検出に応答して、前記モバイルコンピューティング機器によって、前記モバイルコンピューティング機器の安全要素を非アクティブ状態に維持することであって、前記安全要素はアクティブにされるまでデータを送受信できない、前記維持することと、
   前記モバイルコンピューティング機器の画面および前記非接触通信システムがアクティブであることの検出に応答して、前記モバイルコンピューティング機器によって、前記モバイルコンピューティング機器の前記安全要素をアクティブにすることであって、前記安全要素はアクティブにされた場合にデータを送受信でき、既定の支払情報が前記安全要素内に格納される、前記アクティブにすることと、
   前記モバイルコンピューティング機器の前記非接触通信システムによって、リーダー端末からの信号を検出することと、
   リーダー端末無線信号の検出に応答して、前記モバイルコンピューティング機器の非接触通信システムによって、前記モバイルコンピューティング機器の前記安全要素内に格納された前記既定の支払情報を、前記リーダー端末に伝達することと
   を含む、方法。
9. 前記安全要素をアクティブにすることが、
   前記モバイルコンピューティング機器によって、ワンクリック入力を受信し、前記ワンクリック入力の受信に応答して、
   前記モバイルコンピューティング機器の前記安全要素によって、前記安全要素内に格納された前記既定の支払情報を識別することと、
   前記モバイルコンピューティング機器の前記安全要素によって、前記既定の支払情報を前記リーダー端末に伝達するために準備することと
   を含む、請求項８に記載の方法。
10. 前記ワンクリック入力が、物理的なタップ、音声コマンド、ユーザーインタフェースコントロールの選択、前記モバイルコンピューティング機器のコントロールの選択、または前記モバイルコンピューティング機器の動作ジェスチャを含む、請求項９に記載の方法。
11. 前記既定の支払情報の識別および準備が、前記安全要素の制御ソフトウェアアプリケーションモジュールによって制御される、請求項９に記載の方法。
12. 前記非接触通信システムが、近距離無線通信（ＮＦＣ）コントローラおよびアンテナを含む、請求項８に記載の方法。
13. 前記モバイルコンピューティング機器の前記画面アクティブ化状態が、電源を入れられ、かつ、既定のホームユーザーインタフェースを表示している場合、アクティブである、請求項８に記載の方法。
14. 画面アクティブ化状態を検出することが、直接のユーザー入力、ユーザーが前記モバイルコンピューティング機器を使用する準備をしていることを示す動き、および音声コマンドのうちの少なくとも１つを検出することを含む、請求項８に記載の方法。
15. 前記リーダー端末無線信号を検出することが、前記リーダー端末無線信号を能動的に、または受動的に検出することのうちの１つを含む、請求項８に記載の方法。
16. モバイルコンピューティング機器の安全要素をアクティブにするためのコンピュータ可読プログラムコードを有するコンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムが、
    前記モバイルコンピューティング機器の画面アクティブ化状態がアクティブであるか非アクティブであるかを検出するためのコンピュータ可読プログラムコードと、
    前記画面アクティブ化状態が非アクティブであることの検出に応答して、前記モバイルコンピューティング機器の非接触通信システムおよび前記モバイルコンピューティング機器の安全要素を非アクティブ状態に維持するためのコンピュータ可読プログラムコードであって、前記非接触通信システムのアンテナおよび前記安全要素はアクティブにされるまでデータを送受信できない、コンピュータ可読プログラムコードと、
    前記画面アクティブ化状態がアクティブであることの検出に応答して、前記モバイルコンピューティング機器の前記非接触通信システムおよび前記モバイルコンピューティング機器の前記安全要素をアクティブにするためのコンピュータ可読プログラムコードであって、前記非接触通信システムの前記アンテナおよび前記安全要素はアクティブにされた場合にデータを送受信できる、コンピュータ可読プログラムコードと、
    ワンクリック入力を受信するためのコンピュータ可読プログラムコードであって、前記ワンクリック入力が、前記モバイルコンピューティング機器の前記安全要素内に格納された既定の支払情報を使用して、非接触型支払取引を開始する、コンピュータ可読プログラムコードと、
    前記ワンクリック入力を前記安全要素に伝達するためのコンピュータ可読プログラムコードであって、前記安全要素の制御ソフトウェアアプリケーションによる前記伝達の受信が、前記安全要素をアクティブにする、コンピュータ可読プログラムコードと、
    前記安全要素内に格納された前記既定の支払情報を識別するためのコンピュータ可読プログラムコードと、
    前記既定の支払情報を前記モバイルコンピューティング機器によってリーダー端末に伝達するために準備するためのコンピュータ可読プログラムコードと
    を含む、コンピュータプログラム。
17. 前記既定の支払情報を前記安全要素から前記モバイルコンピューティング機器の非接触通信システムに伝達するためのコンピュータ可読プログラムコードをさらに含む、請求項１６に記載のコンピュータプログラム。
18. 前記モバイルコンピューティング機器の前記非接触通信システムが、近距離無線通信（ＮＦＣ）コントローラおよびアンテナを含む、請求項１７に記載のコンピュータプログラム。
19. 前記ワンクリック入力が、物理的なタップ、音声コマンド、ユーザーインタフェースコントロールの選択、前記モバイルコンピューティング機器のコントロールの選択、または前記モバイルコンピューティング機器の動作ジェスチャである、請求項１６に記載のコンピュータプログラム。
20. 前記安全要素が、前記制御ソフトウェアアプリケーションおよび少なくとも１つのカードソフトウェアアプリケーションを含み、前記既定の支払情報が、前記少なくとも１つのカードソフトウェアアプリケーション内に格納され、かつ、前記制御ソフトウェアアプリケーションが、前記少なくとも１つのカードソフトウェアアプリケーション内の前記既定の支払情報を識別する、請求項１６に記載のコンピュータプログラム。
21. モバイルコンピューティング機器の非接触型支払取引を処理するためのシステムであって、
    電子財布アプリケーション、安全要素、および非接触通信システムを含むモバイルコンピューティング機器と、
    前記電子財布アプリケーション、前記安全要素、および前記モバイルコンピューティング機器のコントローラに通信可能に結合されたプロセッサであって、前記プロセッサが、前記モバイルコンピューティング機器のコントローラに格納されているアプリケーションコード命令を実行して、
    前記モバイルコンピューティング機器の画面の画面アクティブ化状態がアクティブであるか非アクティブであるかを検出することと、
    前記画面アクティブ化状態が非アクティブである場合に前記非接触通信システムを非アクティブ状態に維持することであって、前記非接触通信システムのアンテナはアクティブにされるまでデータを送受信できない、前記非接触通信システムを非アクティブ状態に維持することと、
    前記画面アクティブ化状態がアクティブである場合に前記非接触通信システムをアクティブにすることであって、前記非接触通信システムの前記アンテナはアクティブにされた場合にデータを送受信できる、前記非接触通信システムをアクティブにすることと、
    前記画面アクティブ化状態が非アクティブである場合に前記安全要素を非アクティブ状態に維持することであって、前記安全要素はアクティブにされるまでデータを送受信できない、前記安全要素を非アクティブ状態に維持することと、
    前記画面アクティブ化状態がアクティブである場合に前記安全要素をアクティブにすることであって、前記安全要素はアクティブにされた場合にデータを送受信できる、前記安全要素をアクティブにすることと、
    リーダー端末の非接触通信信号を検出することと、
    前記安全要素内に格納された既定の支払情報にアクセスすることと、
    前記非接触通信システムを介して、前記既定の支払情報を前記リーダー端末に伝達することと
    を行う、プロセッサと
    を備えるシステム。
22. 前記安全要素をアクティブにすることが、ワンクリック電子財布アプリケーション入力を受信することを含む、請求項２１に記載のシステム。
23. 前記非接触通信システムが、近距離無線通信（ＮＦＣ）コントローラおよびアンテナを含む、請求項２１に記載のシステム。
24. 前記リーダー端末の信号を検出することが、前記リーダー端末の無線信号を能動的に、または受動的に検出することを含む、請求項２１に記載のシステム。

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