JP6071941B2 - ヒートポンプシステム - Google Patents

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Description

本発明は、デシカントを装備するヒートポンプシステムに関する。
デシカントを使って、除湿を行いつつ、冷房運転を行うヒートポンプシステムがある(例:特許文献1)。
特許文献1のヒートポンプシステムは、外気を室内に導入する給気通路と、室内空気を屋外に排気する排気通路と、位置が切替自在であるデシカントとを備える。具体的には、デシカントは、第1部分が給気通路に配設されかつ第2部分が排気通路に配設される第1位置と、第1部分が排気通路に配設されかつ第2部分が給気通路に配設される第2位置とに切替えられる。
特許文献1のヒートポンプシステムは、さらに、圧縮機により冷媒が循環する主冷媒路と、主冷媒路から分岐して主冷媒路の冷媒の一部が導かれる2つの副冷媒路とを備えている。一方の副冷媒路には副蒸発器が配設され、該副蒸発器は、給気通路においてデシカントの上流側で通過空気を冷却して、デシカントにおける水分吸着を促進している。また、他方の副冷媒路には副凝縮器が配設され、該副凝縮器は、排気通路においてデシカントの上流側で通過空気を加熱して、デシカントからの水分除去(再生)を促進している。
特許文献1のヒートポンプシステムでは、また、入口膨張弁と出口膨張弁とが、副冷媒路において副蒸発器の上流側及び下流側にそれぞれ配設される。そして、副蒸発器における冷媒の低圧側圧力等から算出した冷媒の蒸発温度と、給気通路において副蒸発器を通過する前の空気の露点温度とを検出して、蒸発温度が露点温度より高くなるように、入口膨張弁と出口膨張弁との開度が制御される。これにより、副蒸発器における結露が防止される。
特許第5040981号公報
ヒートポンプシステムは、冷房運転中、冷房負荷が高いときほど、主冷媒路の圧縮機の回転速度を上げて、主冷媒路の冷媒流量を増大させる。
従来のヒートポンプシステムは、副冷媒路の冷媒流量を調整していない。したがって、冷房負荷が高く主冷媒路の冷媒流量が大きいときには、それに応じて、副冷媒路の冷媒流量が過剰気味となり、ヒートポンプシステムの動力エネルギーが無駄になる。また、冷房負荷が低く主冷媒路の冷媒流量が小さいときには、それに応じて、副冷媒路の冷媒流量が不足気味となって、デシカントの水分の吸着量及び除去量が低下する。
本発明の目的は、低負荷の冷房時のデシカントの水分の吸着量及び除去量を確保しつつ、高負荷の冷房時の動力エネルギーの無駄を防止するヒートポンプシステムを提供することである。
本発明のヒートポンプシステムは、冷媒が循環し、該冷媒の循環方向順に、前記冷媒を圧縮して吐出する圧縮機、開度が調整自在となっている主開度調整弁、採熱部としての主凝縮器、及び冷房空間の冷房を行う主蒸発器が配設されている主冷媒路と、前記主蒸発器の冷房負荷が高いほど前記圧縮機の冷媒の吐出流量を増大させる圧縮機制御部と、屋外から取り入れた空気を前記冷房空間に導く給気通路と、前記冷房空間の空気を屋外へ導く排気通路と、第1及び第2部分を有し、前記第1部分が前記給気通路に配設されかつ前記第2部分が前記排気通路に配設される第1位置と、前記第1部分が前記排気通路に配設されかつ前記第2部分が前記給気通路に配設される第2位置とが切替自在になっているデシカントと、前記圧縮機の吐出側と前記主開度調整弁との間の前記主冷媒路の分岐部位から前記排気通路の経由部分及び前記給気通路の経由部分を順番に通って前記主蒸発器と前記圧縮機の吸入側との間の前記主冷媒路の合流部位へ前記冷媒を導く副冷媒路と、前記副冷媒路において前記給気通路の前記経由部分に配設され、前記給気通路において前記デシカントを通過する前の通過空気を冷却する副蒸発器と、前記副冷媒路において前記排気通路の前記経由部分に配設され、前記排気通路において前記デシカントを通過する前の通過空気を加熱する副凝縮器と、前記副冷媒路において前記副凝縮器と前記副蒸発器との間に配設され、配設部位における開度を調整する第1開度調整弁と、前記副冷媒路において前記分岐部位と前記副凝縮器との間に配設され、配設部位における開度を調整する第2開度調整弁と、前記副蒸発器の入り口側冷媒温度としての第1温度を検出する第1温度検出器と、前記副蒸発器の出口側冷媒温度としての第2温度を検出する第2温度検出器と、前記副凝縮器の出口側冷媒温度としての第3温度を検出する第3温度検出器と、前記給気通路において前記副蒸発器を通過する前の空気の温度と湿度とに基づいて該通過する前の空気の露点温度としての第1露点温度を算出する第1露点温度算出部と、前記排気通路において前記副凝縮器を通過する前の空気の温度と湿度とに基づいて該通過する前の空気の露点温度としての第2露点温度を算出する第2露点温度算出部と、前記第1温度検出器が検出した前記第1温度と前記第2温度検出器が検出した前記第2温度との両方が、前記第1露点温度算出部が算出した前記第1露点温度よりは高くかつ前記第1露点温度より高い所定温度よりは低い吸着用温度範囲内となるように、前記第1開度調整弁の開度を調整する第1調整部と、前記第3温度検出器が検出した前記第3温度が、前記第2露点温度算出部が算出した前記第2露点温度に対応する目標温度となるように、前記主開度調整弁及び前記第2開度調整弁の開度を調整する第2調整部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、副冷媒路において、第3温度が、排気通路において副凝縮器を通過する前の空気の温度及び湿度から算出した第2露点温度に基づいて算出した目標温度となるように、第2開度調整弁の開度が調整される。主冷媒路の冷媒の循環流量は、ヒートポンプシステムの冷房負荷が高い時ほど、増大し、これに伴い、副冷媒路の冷媒流量も増大する傾向となる。一方、第3温度は、副冷媒路の冷媒流量の増大に連れて、上昇する。したがって、第3温度は、副冷媒路の冷媒流量が過剰気味であるときは、目標温度より高くなる傾向があり、副冷媒路の冷媒流量が不足気味であるときは、目標温度より低くなる傾向がある。第3温度が目標温度になるように、主開度調整弁及び第2開度調整弁の開度が調整されることにより、副冷媒路の冷媒流量は、過剰気味又は不足気味が解消される。これにより、低負荷の冷房時のデシカントの吸着量及び除去量を確保しつつ、高負荷の冷房時の動力エネルギーの無駄を防止することかできる。
本発明のヒートポンプシステムにおいて、前記第1調整部は、前記第1開度調整弁の調整範囲内の開度調整によっては、前記第1温度と前記第2温度との両方を前記吸着用温度範囲内にすることができない場合には、前記第1開度調整弁の開度調整を一旦終了し、その後、前記第2調整部による前記主開度調整弁及び前記第2開度調整弁の開度の調整が終了してから、前記第1開度調整弁の開度調整を再開することが好ましい。
この構成よれば、第1調整部は、第1開度調整弁の調整範囲内の開度調整によっては、第1温度と第2温度との両方を吸着用温度範囲内にすることができない場合には、第1開度調整弁の開度調整を一旦終了し、第2調整部による主開度調整弁及び第2開度調整弁の開度の調整が終了してから、第1開度調整弁の開度調整を再開する。第2調整部による主開度調整弁及び第2開度調整弁の開度の調整によって、副冷媒路における冷媒流量が変化するので、第1調整部による第1開度調整弁の再度の調整では、第1開度調整弁の調整範囲内の開度調整によって、第1温度と第2温度との両方を吸着用温度範囲内にすることができる可能性が高まる。したがって、第1開度調整弁の開度調整を一旦終了と、再開とを繰り返すことにより、最終的には、第1温度と第2温度との両方を吸着用温度範囲内にして、デシカントにおける水分吸着の促進と副蒸発器の結露防止とを図ることができる。
本発明のヒートポンプシステムにおいて、前記第2調整部は、前記第3温度が前記目標温度以下であるときは、前記第3温度が前記目標温度より高くなるように、前記主開度調整弁及び前記第2開度調整弁の開度を調整し、その後、前記第3温度が前記目標温度以下になるまで、前記主開度調整弁及び前記第2開度調整弁の開度を段階的に調整することが好ましい。
この構成によれば、第3温度が目標温度以上になる状態を確保してから、第3温度が目標温度以下になるまで、主開度調整弁及び第2開度調整弁の開度を段階的に調整するので、主開度調整弁及び第2開度調整弁の開度の調整時に、第3温度が目標温度以下になる期間が抑制される。これにより、第3温度が目標温度に移行、調整する際の副蒸発器における結露を抑制することができる。
ヒートポンプシステムの全体構成図。 冷房除湿ルーチンのフローチャート。 屋内空気の露点温度と上流側凝縮器の出口側冷媒の目標温度との対応関係を示す図。
以下、図面を参照して、本実施形態について説明する。図1は、ヒートポンプシステム1の全体構成図である。ヒートポンプシステム1は、地中熱を採熱源として使用したものとなっている。ヒートポンプシステム1自体は、冷房運転及び暖房運転の両用になっているが、図1は、各熱交換器の機能(凝縮器又は蒸発器としての機能)及び冷媒の流れの向きについては、ヒートポンプシステム1が冷房運転されている時のもので示している。なお、ヒートポンプシステム1が暖房運転される時は、冷媒の流れの向きが、冷房時とは逆となるとともに(ただし、圧縮機13における吐出方向は固定)、凝縮器及び蒸発器の機能が冷房時とは逆となる。図1では、各熱交換器において凝縮器として機能しているものは、横縞付きのブロックとして示してある。
ヒートポンプシステム1は、主要要素として、ヒートポンプユニット2、換気装置3及び外気熱ユニット4を有している。ヒートポンプユニット2は、ヒートポンプシステム1の本体に相当し、ヒートポンプシステム1の主機能としての冷房機能を有する。換気装置3は、冷房空間の換気を行う。外気熱ユニット4は、ヒートポンプユニット2の採熱量が不足した時に、補助の採熱装置として使用される。
ヒートポンプユニット2において、主冷媒路9には、冷媒の循環方向順に、圧縮機13、デスーパーヒータ14、四方弁15、主膨張弁16(「主開度調整弁」に相当)、凝縮器17(「採熱部」に相当)、膨張弁18、蒸発器19(「主蒸発器」に相当)及び電磁開閉弁20が配設されている。
主冷媒路9において、冷媒は、圧縮機13により圧縮され、デスーパーヒータ14においてガス分を凝縮される。デスーパーヒータ14は、給湯に使用されるものであり、水は、デスーパーヒータ14において加熱されてから、給湯水として各給湯箇所へ分配される。デスーパーヒータ14における水の加熱量が不足している時は、補助凝縮器27が使用される。
補助凝縮器27を使用するために、主冷媒路9には、分岐部位24と合流部位25とが設けられる。分岐部位24は、凝縮器17と膨張弁18との間に設けられ、合流部位25は、四方弁15と電磁開閉弁20との間に設けられる。分岐部位24と合流部位25とを接続する冷媒路には、分岐部位24側から合流部位25側へ順番に膨張弁26、補助凝縮器27及び電磁開閉弁28が配設される。膨張弁26は、開度調整弁として開度が調整自在になっている。膨張弁26及びその他の膨張弁の開度の調整により、それら膨張弁が配設された各冷媒路における配設部位の開度が調整される。
電磁開閉弁28は、開閉弁として開位置(全開)と閉位置(全閉)とのいずれかに切替えられる。電磁開閉弁28は、補助凝縮器27を使用するときは、全開に切替えられ、補助凝縮器27を使用しないときは全閉に切替えられる。補助凝縮器27は、給湯水として使用する水を、デスーパーヒータ14による加熱に先立って、加熱する。
四方弁15は、主冷媒路9における冷媒の循環方向を切替える。四方弁15は、ヒートポンプシステム1の冷房運転時では、圧縮機13から吐出された冷媒が、熱交換器としての凝縮器17を通ってから、熱交換器の蒸発器19を通り、圧縮機13の吸入側に戻る切替位置に切替えられる。暖房運転時では、圧縮機13から吐出された冷媒が、熱交換器としての蒸発器19(暖房運転時では凝縮器となる)を通ってから、熱交換器の凝縮器17(暖房運転時では蒸発器となる)を通り、圧縮機13の吸入側に戻る切替位置に切替えられる。
主膨張弁16は、開度が調整自在となっている。凝縮器17は、地中内の熱交換器(図示せず)において地中熱と熱交換してきた不凍液入りの水から採熱するようになっている。地中熱は、夏期では冷熱源として、冬季では温熱源として利用される。
蒸発器19は、冷房空間としての家庭や施設内の部屋等の冷房機内に配設され、冷房空間の冷房を行う。膨張弁18は、開度調整弁であり、蒸発器19に供給する冷媒の流量を調整する。電磁開閉弁20は、蒸発器19の使用時には開位置に切替えられ、蒸発器19を使用しないときは閉位置に切替えられる。
図1に図示されている蒸発器19は単一であるが、ヒートポンプシステム1は蒸発器19を複数備えることもできる。その場合、膨張弁18及び電磁開閉弁20は、各蒸発器19ごとに対応付けて設けられる。
外気熱ユニット4は、補助凝縮器39を装備する。ヒートポンプユニット2に外気熱ユニット4を接続するために、ヒートポンプユニット2の主冷媒路9には、分岐部位34と合流部位35とが設けられる。分岐部位34は、四方弁15と主膨張弁16との間に設けられ、合流部位35は、膨張弁18と蒸発器19との間に設けられる。分岐部位34と合流部位35とを接続する冷媒路には、分岐部位34側から合流部位35側へ順番に電磁開閉弁38、補助凝縮器39及び膨張弁40が配設される。
電磁開閉弁38は、補助凝縮器39を使用するときは、開位置に切替えられ、補助凝縮器39を使用しないときは閉位置に切替えられる。なお、ヒートポンプシステム1を暖房運転で使用するときは、冷媒は、合流部位35側から分岐部位34側へ流れ、補助凝縮器39は蒸発器となる。補助凝縮器39の採熱源は、例えば屋外の大気である。
ヒートポンプシステム1には、ヒートポンプユニット2の主冷媒路9の冷媒の一部を換気装置3へ導いて換気装置3において使用するために、副冷媒路50が設けられる。副冷媒路50は、両端において主冷媒路9の分岐部位48及び合流部位49に接続される。分岐部位48は、四方弁15と分岐部位34との間に設けられ、合流部位49は、合流部位25と四方弁15との間に設けられる。
換気装置3は、室内吐出口55、屋外吸入口56、室内吸入口57及び屋外吐出口58を備えている。室内吐出口55及び室内吸入口57は、蒸発器19による冷房が行われる冷房空間に開口している。屋外吸入口56及び屋外吐出口58は屋外に開口している。室内吐出口55から室内へは供給空気SA(屋外空気OAから後述のデシカント75における吸着水分が取り除かれたもの)が供給される。屋外吐出口58から屋外へは、排出空気EA(屋内空気RAとデシカント75における除去水分とを含むもの)が放出される。
全熱交換器61は、給気側内部通路62及び排気側内部通路63を備える。給気側内部通路62は、上流端において屋外吸入口56に接続され、屋外空気OAが屋外吸入口56から給気側内部通路62へ導入される。排気側内部通路63は、上流端において室内吸入口57に接続され、屋内空気RA(室内空気)が室内吸入口57から排気側内部通路63へ導入される。屋外空気OA及び屋内空気RAは全熱交換器61において熱交換する。
温湿度(温度と湿度)センサ67は、室内吸入口57(排気側内部通路63の上流端でもある)の温度及び湿度を検出する。温湿度センサ68は、屋外吸入口56(給気側内部通路62の上流端でもある)の温度及び湿度を検出する。温湿度センサ69は、給気側内部通路62の下流端の温度及び湿度を検出する。温湿度センサ70は、排気側内部通路63の下流端の温度及び湿度を検出する。
給気通路71は、給気側内部通路62の下流端と室内吐出口55とを接続する。排気通路72は、排気側内部通路63の下流端と屋外吐出口58とを接続する。円形のデシカント75は、給気通路71及び排気通路72をまたがるようにかつ回転位置を切替自在に配設される。駆動装置(図示せず)は、円形のデシカント75を一方の回転方向へ180°ずつ回転することにより、又は回転方向を交互に逆転しつつ各方向に180°回転することにより、円形のデシカント75を第1回転位置(「第1位置」に相当)と第2回転位置(「第2位置」に相当)とに切替える。
第1回転位置では、デシカント75の第1半円部(「第1部分」に相当)は給気通路71に位置し、第2半円部(「第2部分」に相当)は排気通路72に位置する。第2回転位置では、デシカント75の第1半円部は排気通路72に位置し、第2半円部は給気通路71に位置する。
給気通路71の通過空気がデシカント75を通過する際、該通過空気に含まれる水分がデシカント75に吸着される。排気通路72の通過空気がデシカント75を通過する際、デシカント75に吸着されている水分をデシカント75から除去する。デシカント75の第1又は第2半円部は、排気通路72の通過空気により吸着中の水分を除去されると、水分の吸着力を回復する(再生する)。
凝縮器78,79は、それぞれ排気通路72においてデシカント75に対して上流側及び下流側に配設される。蒸発器80,81は、それぞれ給気通路71においてデシカント75に対して上流側及び下流側に配設される。
なお、換気装置3は、ヒートポンプシステム1の冷房運転時では、除湿作用を行うものの、ヒートポンプシステム1の暖房運転時では、加湿作用を行うようになっている。ヒートポンプシステム1の暖房運転時では、四方弁15における切替位置の変更により、副冷媒路50における冷媒の流れは、図1に図示したものと反対になる。
これにより、ヒートポンプシステム1の暖房運転期間では、蒸発器80,81は、凝縮器として作用して、蒸発器80は、デシカント75より上流側の加熱空気を加熱して、これにより、デシカント75に吸着している水分を除去して、室内吐出口55から冷房空間に供給する空気を加湿する。これに対し、凝縮器78,79は、蒸発器として作用し、凝縮器78は、デシカント75を通過する前の空気を露点温度近くまで冷却し、該空気中の水分をデシカント75に吸着させる。
説明をヒートポンプシステム1の冷房運転時に戻す。副冷媒路50には、分岐部位48側から合流部位49側へ順番に、分配用副膨張弁83(「第2開度調整弁」に相当)、凝縮器78,79、副蒸発器用副膨張弁84(「第1開度調整弁」に相当)、蒸発器80,81(蒸発器81は「副蒸発器」に相当)及び膨張弁85が配設される。凝縮器78,79は、副冷媒路50が排気通路72を経由する経由部分に配設され、蒸発器80,81は、副冷媒路50が給気通路71を経由する経由部分に配設される。分配用副膨張弁83及び膨張弁85は、ヒートポンプユニット2内に配備され、その他は換気装置3内に配備される。ヒートポンプシステム1の冷房運転時では、膨張弁85は全開状態に保持される。ヒートポンプシステム1の暖房運転時では、分配用副膨張弁83は全開状態に保持される。
副冷媒路50には、ヒートポンプシステム1の冷房運転時では、冷媒は分岐部位48から合流部位49の方へ流れ、ヒートポンプシステム1の暖房運転時では、冷媒は合流部位49から分岐部位48の方へ流れる。以下において、上流及び下流とは、ヒートポンプシステム1の冷房運転時の冷媒の流れにおける上流及び下流を意味する。
サーミスタ87,88は、凝縮器78の入口(上流口)及び出口(冷媒の流れ方向に上流側及び下流側の接続口をそれぞれ「入口」及び「出口」と呼ぶ)に配設され、配設箇所の冷媒温度を検出する。副蒸発器用副膨張弁84は、凝縮器79と蒸発器80との間に配設され、開度調整弁として開度を調整される。サーミスタ90,91は、蒸発器80の入口及び出口の近傍に配設され、配設箇所の冷媒温度を検出する。
制御装置94は、マイクロプロセッサを含み、ヒートポンプシステム1に実装されてヒートポンプシステム1の運転に係る各種ルーチンを実行するようになっている。制御装置94は、第1露点温度算出部95、第2露点温度算出部96、第1調整部97、第2調整部98及び圧縮機制御部99を備える。これら第1露点温度算出部95、第2露点温度算出部96、第1調整部97、第2調整部98及び圧縮機制御部99は、制御装置94がソフトウェアを実行することにより実現される機能に相当する。
圧縮機制御部99は、蒸発器19の冷房負荷に応じて圧縮機13の吐出流量を制御する。具体的には、圧縮機制御部99は、圧縮機13の吸入側又は吐出側に配備されたサーミスタ(図示せず)より圧縮機13の吸入側の冷媒温度(冷房負荷としての蒸発器19から戻って来た冷媒の温度)又は吐出側の冷媒温度(冷房負荷としての蒸発器19へ向かう冷媒の温度)を検出する。そして、検出温度が、蒸発器19の設定温度(冷房機の設定温度)に対応する温度又はユーザが圧縮機13の吸入側若しくは吐出側の冷媒温度として指示した設定温度となるように、圧縮機13の回転速度を制御する。この結果、蒸発器19の冷房負荷が高いときほど、圧縮機13の回転速度が増大して、圧縮機13からの冷媒の吐出流量が増大する。
図2は、制御装置94により実行される冷房除湿ルーチンのフローチャートである。冷房除湿ルーチンは、ヒートポンプユニット2の図示しない操作部における運転スイッチのオンへの切替に伴い、開始して、運転スイッチのオフへの切替に伴い終了する。
なお、フローチャートにおいて、温度T1(「第1温度」に相当)はサーミスタ90(「第1温度検出器」に相当)が検出した冷媒温度を示す。温度T2(「第2温度」に相当)はサーミスタ91(「第2温度検出器」に相当)が検出した冷媒温度を示す。温度T3(「第3温度」に相当)はサーミスタ88(「第3温度検出器」に相当)が検出した冷媒温度を示す。
STEP1では、第1調整部97は、サーミスタ90,91がそれぞれ検出した温度T1,T2が共に「全熱交換器61の出口の屋外空気OAの露点温度Ba+1℃」以上であるか否かを判定し、判定が正であれば、処理をSTEP11に進ませ、判定が否であれば、処理をSTEP2に進ませる。
STEP1において、「全熱交換器61の出口の屋外空気OAの露点温度Ba+1℃」との対比を、温度T1,T2の一方のみとせず、温度T1,T2の両方とした理由は、ヒートポンプシステム1の冷房運転期間において、必ずしも、温度T1≧温度T2、又は温度T1≦温度T2にはならないからである。すなわち、ヒートポンプシステム1の冷房運転期間において、冷房負荷や副冷媒路50の冷媒流量等によって、温度T1≧温度T2となったり、温度T1≦温度T2となったりすることがあるからである。
STEP1及び後述のSTEP2の実行の趣旨は、温度T1,T2が共に、露点温度Baより高く、かつ「露点温度Ba+1℃」より低い温度範囲になるように、副蒸発器用副膨張弁84の開度を調整して、蒸発器80における結露を回避しつつ、デシカント75における水分の吸着効率を増大することである。
全熱交換器61の出口の屋外空気OAの露点温度Ba(「第1露点温度」に相当)は、第1露点温度算出部95が、温湿度センサ69が検出した給気側内部通路62の出口の空気の温度及び湿度から算出する。第1調整部97は、第1露点温度算出部95が算出した露点温度Baに基づいてSTEP1及び後述のSTEP2の判定を行う。
STEP11では、第1調整部97は、(副蒸発器用副膨張弁84の現在の開度−10step)>MINであるか否かを判定し、判定が正であれば、処理をSTEP12へ進め、判定が否であれば、処理をSTEP13へ進める。
MINは、副蒸発器用副膨張弁84の開度の調整範囲における最小開度である。なお、副蒸発器用副膨張弁84の物理的な最小開度は0%(全閉)であるが、ヒートポンプシステム1の運転中の副蒸発器用副膨張弁84の最小開度としてのMINは通常、0%より適当に大きい所定開度に設定される。
なお、STEP11等において、stepは、副蒸発器用副膨張弁84等の膨張弁の開度を調整するステップモータ(図示せず)に送る指示値の単位(回転角度)に相当する。stepは、ヒートポンプシステム1における全膨張弁の開度制御における指示値の単位として共通に使用される。本実施形態では、ステップモータは、0〜480stepの範囲の指示値を受けて、膨張弁の開度を調整する。0stepは膨張弁の全閉に対応し、480stepは膨張弁の全開に対応する。
STEP12では、第1調整部97は、副蒸発器用副膨張弁84の開度を、現在の開度に対して10step分、減少させ、処理をSTEP1へ戻す。STEP12の実行により、副冷媒路50の冷媒流量は低下し、温度T1,T2は共に下降する。
STEP13では、第1調整部97は、副蒸発器用副膨張弁84の開度をMINにし、処理をSTEP2に進める。
STEP2では、第1調整部97は、サーミスタ90,91がそれぞれ検出した温度T1,T2の少なくとも一方が全熱交換器61の出口の屋外空気OAの露点温度Ba以下であるか否かを判定し、判定が正であれば、処理をSTEP21に進ませ、判定が否であれば、処理をSTEP3に進ませる。
STEP2の判定が否であることは、温度T1,T2の両方が全熱交換器61の出口の屋外空気OAの露点温度Baより高いことを意味する。温度T1,T2の両方が全熱交換器61の出口の屋外空気OAの露点温度Baより高くなっていなければ、蒸発器80において結露が生じる虞がある。
STEP21では、第1調整部97は、(副蒸発器用副膨張弁84の現在の開度+10step)<全開(100%)であるか否かを判定し、判定が正であれば、処理をSTEP22へ進め、判定が否であれば、処理をSTEP23へ進める。
STEP22では、第1調整部97は、副蒸発器用副膨張弁84の開度を、現在の開度に対して10step分、増大させ、処理をSTEP1へ戻す。STEP22の実行により、副冷媒路50の冷媒流量は増大し、温度T1,T2は共に上昇する。
STEP23では、第1調整部97は、副蒸発器用副膨張弁84の開度を全開にし、処理をSTEP3に進める。
次に、STEP3について説明する。処理がSTEP2,23からSTEP3へ進む場合としては、(a1)露点温度Ba<温度T1<(露点温度Ba+1℃)であり、かつ露点温度Ba<温度T2<(露点温度Ba+1℃)である場合と、(a2)温度T1及び温度T2の少なくとも一方≧(露点温度Ba+1℃)であり、かつ副蒸発器用副膨張弁84の開度=MINである場合と、(a3)温度T1及び温度T2の少なくとも一方≦露点温度Baであり、かつ副蒸発器用副膨張弁84が全開である場合との3つがある。
(a2)の場合は、副冷媒路50における冷媒流量が過剰気味である時である。圧縮機13が、冷房の高負荷に対応するために、高速で回転駆動されて、圧縮機13からの冷媒の吐出流量が増大すると、副冷媒路50における冷媒流量が過剰気味になる。
(a3)の場合は、副冷媒路50における冷媒流量が不足気味である時である。圧縮機13が、冷房の低負荷に対応するために、低速で回転駆動されて、圧縮機13からの冷媒の吐出流量が減少すると、副冷媒路50における冷媒流量が不足気味になる。
第1調整部97は、(a1)の場合のように、温度T1,T2が共に吸着用温度範囲内としての露点温度Baより高くかつ「露点温度Ba+1℃」より低い温度範囲内にならなくても、(a2)又は(a3)の場合には、副蒸発器用副膨張弁84の開度調整を一旦終了する。そして、後述するように、第2調整部98が、主膨張弁16及び分配用副膨張弁83の開度調整が終了して、STEP3,4の判定が共に否になってから副蒸発器用副膨張弁84の開度調整を再開する。
STEP3では、第2調整部98は、サーミスタ88が検出した冷媒の温度T3が凝縮器78の出口の目標温度α以下であるか否かを判定し、判定が正であれば、処理をSTEP31に進ませ、判定が否であれば、処理をSTEP4に進ませる。
第2調整部98は、目標温度αを、全熱交換器61の排気側内部通路63の出口における屋内空気RAの露点温度Bbに基づいて算出する。露点温度Bb(「第2露点温度」に相当)は第2露点温度算出部96により算出される。第2露点温度算出部96は、温湿度センサ67が全熱交換器61の排気側内部通路63の入口で検出した屋内空気RAの温度及び湿度から露点温度Bbを算出する。
図3は、屋内空気RAの露点温度Bbと温度T3の目標温度αとの関係の一例を示している。目標温度αは、露点温度Bbが上昇するに連れて、上昇するように設定されている。露点温度Bbは、14℃未満から18.5℃以上までの温度範囲を6つの区分に区分けされている。各区分は、1〜1.5℃の温度範囲になっている。これに対して、露点温度Bbの各区分に対応付けられている目標温度αの区分は、温度範囲が約2℃になっている。
目標温度αを固定せず、露点温度Bbに応じて変更した理由は、デシカント75における通過空気の吸着量を確保するためには、露点温度Bbが低いときほど、目標温度αを下げて、温度T3を下げた方が、副冷媒路50における冷媒流量が少なくて済み、圧縮機13の動力エネルギーを節約できるからである。
STEP31では、第2調整部98は、(分配用副膨張弁83の現在の開度+10step)<全開であるか否かを判定し、判定が正であれば、処理をSTEP32へ進め、判定が否であれば、処理をSTEP33へ進める。
STEP32では、第2調整部98は、分配用副膨張弁83の開度を、現在の開度に対して10step分、増大させる。STEP33では、第2調整部98は、主膨張弁16の開度を、現在の開度に対して10step分、減少させる。STEP32又はSTEP33の実行により、分岐部位48から凝縮器17の方へ流れる冷媒の流量が減少する一方、分岐部位48から凝縮器78の方へ流れる冷媒の流量が増大する。これにより、温度T3は上昇する。
第2調整部98は、STEP32又はSTEP33の実行後、処理をSTEP3へ戻す。
STEP4では、第2調整部98は、サーミスタ88が検出した冷媒の温度T3が凝縮器78の出口の目標温度α以上であるか否かを判定し、判定が正であれば、処理をSTEP41に進ませ、判定が否であれば、処理をSTEP5に進ませる。
STEP41では、第2調整部98は、(主膨張弁16の現在の開度+10step)<全開であるか否かを判定し、判定が正であれば、処理をSTEP42へ進め、判定が否であれば、処理をSTEP43へ進める。
第2調整部98は、STEP42では、主膨張弁16の開度を、現在の開度に対して10step分、増大させる。STEP43では、第2調整部98は、分配用副膨張弁83の開度を現在の開度に対して10step分、減少させる。STEP42又はSTEP43の実行により、分岐部位48から凝縮器17の方へ流れる冷媒の流量が増大する一方、分岐部位48から換気装置3の方へ流れる冷媒の流量が減少する。これにより、温度T3は下降する。
第2調整部98は、STEP42又はSTEP43の実行後、処理をSTEP4へ戻す。第2調整部98は、STEP4の判定が否になるまで、STEP42又は43を再実行する。再実行の都度、主膨張弁16又は分配用副膨張弁83の開度は段階的に変化する。
STEP5では、制御装置94は、主膨張弁16、副蒸発器用副膨張弁84及び分配用副膨張弁83の現在の開度を維持して、処理をSTEP1に戻す。
処理がSTEP5からSTEP1に戻されることにより、第1調整部97による副蒸発器用副膨張弁84の開度調整が再開される。以降、第1調整部97による副蒸発器用副膨張弁84の開度調整処理の実行と、第2調整部98による主膨張弁16及び分配用副膨張弁833の開度調整処理の実行とが交互に繰り返される。こうして、第1調整部97と第2調整部98の実行関係は、一方の実行が終了すると、他方の実行が開始され、他方の実行が終了すると、一方の実行が再開するという関係になる。第1調整部97の実行の終了には、温度T1,T2が共にBaより高くかつ「Ba+1℃」より低いという条件が満たされず(前述の(a2)又は(a3)の場合に相当)、第1調整部97が副蒸発器用副膨張弁84の開度調整を一旦終了する場合も含まれる。
前述したように、処理がSTEP2又は23からSTEP3に移行する場合として、(a1)〜(a3)の3つの場合がある。(a2)の場合は、副冷媒路50における冷媒流量が過剰気味となっている。その場合は、STEP41〜STEP43の処理により過剰気味が解消される。したがって、処理が、STEP5からSTEP1へ戻されると、STEP1の判定が否→STEP2の判定が正→STEP21の判定が正→STEP22の実行と順番に進み、副蒸発器用副膨張弁84の開度はMINより増大する。この結果、(a2)の場合から、(a1)露点温度Ba<温度T1<(露点温度Ba+1℃)であり、かつ露点温度Ba<温度T2<(露点温度Ba+1℃)であるという場合に移行する。なお、(a1)の場合では、蒸発器80における結露を防止しつつ、デシカント75における水分の吸着量を増大させることができる。
処理がSTEP2又は23からSTEP3に移行する場合のうちの(a3)の場合は、副冷媒路50における冷媒流量が不足気味となっている。その場合は、STEP31〜STEP33の処理により不足気味が解消される。したがって、処理がSTEP5からSTEP1へ戻されると、STEP1の判定が正になり、STEP12の実行に伴い、副蒸発器用副膨張弁84の開度は全開より減少する。この結果、(a3)の場合から、(a1)露点温度Ba<温度T1<(露点温度Ba+1℃)であり、かつ露点温度Ba<温度T2<(露点温度Ba+1℃)であるという場合に移行する。
図2の冷房除湿ルーチンにおいて、STEP3の判定がSTEP4の判定より優先される理由は、STEP31〜STEP33の実行の緊急性にある。すなわち、もしSTEP3の判定が正であれば、それは、副冷媒路50の冷媒流量が不足気味であることを意味する。その場合、温度T1,T2が低過ぎて、蒸発器80に結露が生じる恐れがあるので、至急に温度T1,T2を高めて、結露を回避する必要があるからである。
これに対し、STEP41〜STEP43の処理は、動力エネルギーの無駄はあるものの、蒸発器80における結露の虞はない。例えば、結露を屋外に導くドレンホースが省略されているヒートポンプシステム1では、結露防止の方が動力エネルギー節約より緊急性は高くなる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、この実施形態に限定されることなく、種々の変形を含むことができる。
例えば、ヒートポンプシステム1では、凝縮器17の採熱源として地中熱が利用されているが、地中熱以外の採熱源として例えば屋外の大気を利用することもできる。
ヒートポンプシステム1では、開度調整弁としてステップモータ付きの主膨張弁16、分配用副膨張弁83及び副蒸発器用副膨張弁84が使用されているが、開度調整弁として空気圧式や電磁力式の開度調整弁を採用することもできる。
ヒートポンプシステム1は,換気装置3において、全熱交換器61を備えているが、全熱交換器61は省略することも可能である。
ヒートポンプシステム1では、副蒸発器の入り口側冷媒温度としての第1温度を検出する第1温度検出器としてのサーミスタ90、副蒸発器の出口側冷媒温度としての第2温度を検出する第2温度検出器としてのサーミスタ91、及び副凝縮器の出口側冷媒温度としての第3温度を検出する第3温度検出器としてのサーミスタ88は、いずれもサーミスタである。温度検出器としてサーミスタ以外の素子、例えば測温抵抗体を採用することもできる。
ヒートポンプシステム1では、第1露点温度算出部95及び第2露点温度算出部96は、屋外空気OAの露点温度Ba及び屋内空気RAの露点温度Bbを、全熱交換器61の出口側及び入口側にそれぞれ配設された温湿度センサ69,67が検出した温度及び湿度により算出している。しかしながら、第1露点温度算出部95は、温湿度センサ69の代わりに入口側の温湿度センサ68が検出した温度及び湿度から露点温度Baを算出し、第2露点温度算出部96は、温湿度センサ67の代わりに出口側の温湿度センサ70が検出した温度及び湿度から露点温度Bbを算出してもよい。
ヒートポンプシステム1では、デシカント75は、一方向に180°ずつ回転させられて、第1及び第2部分としての2つの半円部が、それぞれ給気通路71及び排気通路72に位置する第1位置と、それぞれ排気通路72及び給気通路71に位置する第2位置とに切替えられるようになっている。デシカント75を円形にする代わりに、全体を2つの正方形が横に並ぶ矩形にして、各正方形を第1及び第2部分とすることもできる。
図2のフローチャートでは、STEP3,4の判定条件では、温度T3=目標温度αが重複している。STEP3,4の判定条件における重複を避け、STEP3,4の判定条件の一方のみに温度T3=目標温度αを含ませることもできる。
図2のフローチャートのSTEP1,2では、全熱交換器61の出口の屋外空気OAの露点温度Baより高い所定温度として、「Ba+1℃」を設定し、Baより高くかつBa+1℃より低い吸着用温度範囲を設定している。使用環境によっては、1℃以外の温度を選択して、吸着用温度範囲の上限を適宜変更してもよい。
図3に示した露点温度Bbと温度T3の目標温度αとの関係は、一例であり、図3に示した値以外の目標温度αを設定することもできる。なお、主膨張弁16、副蒸発器用副膨張弁84及び分配用副膨張弁83は、相互に区別するために、呼び名を異ならせただけであり、それらの構成自体は、同一であるとともに、他の膨張弁18,40,85等の構成とも同一となっている。
1・・・ヒートポンプシステム、9・・・主冷媒路、13・・・圧縮機、16・・・主膨張弁、17・・・凝縮器(主凝縮器)、19・・・蒸発器(主蒸発器)、48・・・分岐部位、49・・・合流部位、50・・・副冷媒路、67,69・・・温湿度センサ、71・・・給気通路、72・・・排気通路、75・・・デシカント、78・・・凝縮器(副凝縮器)、80・・・蒸発器(副蒸発器)、83・・分配用副膨張弁(第2開度調整弁)、84・・・副蒸発器用膨張弁(第1開度調整弁)、88・・・サーミスタ(第3温度検出器)、90・・・サーミスタ(第1温度検出器)、91・・・サーミスタ(第2温度検出器)、95・・・第1露点温度算出部、96・・・第2露点温度算出部、97・・・第1調整部、98・・・第2調整部、99・・・圧縮機制御部。

Claims (3)

  1. 冷媒が循環し、該冷媒の循環方向順に、前記冷媒を圧縮して吐出する圧縮機、開度が調整自在となっている主開度調整弁、採熱部としての主凝縮器、及び冷房空間の冷房を行う主蒸発器が配設されている主冷媒路と、
    前記主蒸発器の冷房負荷が高いほど前記圧縮機の冷媒の吐出流量を増大させる圧縮機制御部と、
    屋外から取り入れた空気を前記冷房空間に導く給気通路と、
    前記冷房空間の空気を屋外へ導く排気通路と、
    第1及び第2部分を有し、前記第1部分が前記給気通路に配設されかつ前記第2部分が前記排気通路に配設される第1位置と、前記第1部分が前記排気通路に配設されかつ前記第2部分が前記給気通路に配設される第2位置とが切替自在になっているデシカントと、
    前記圧縮機の吐出側と前記主開度調整弁との間の前記主冷媒路の分岐部位から前記排気通路の経由部分及び前記給気通路の経由部分を順番に通って前記主蒸発器と前記圧縮機の吸入側との間の前記主冷媒路の合流部位へ前記冷媒を導く副冷媒路と、
    前記副冷媒路において前記給気通路の前記経由部分に配設され、前記給気通路において前記デシカントを通過する前の通過空気を冷却する副蒸発器と、
    前記副冷媒路において前記排気通路の前記経由部分に配設され、前記排気通路において前記デシカントを通過する前の通過空気を加熱する副凝縮器と、
    前記副冷媒路において前記副凝縮器と前記副蒸発器との間に配設され、配設部位における開度を調整する第1開度調整弁と、
    前記副冷媒路において前記分岐部位と前記副凝縮器との間に配設され、配設部位における開度を調整する第2開度調整弁と、
    前記副蒸発器の入り口側冷媒温度としての第1温度を検出する第1温度検出器と、
    前記副蒸発器の出口側冷媒温度としての第2温度を検出する第2温度検出器と、
    前記副凝縮器の出口側冷媒温度としての第3温度を検出する第3温度検出器と、
    前記給気通路において前記副蒸発器を通過する前の空気の温度と湿度とに基づいて該通過する前の空気の露点温度としての第1露点温度を算出する第1露点温度算出部と、
    前記排気通路において前記副凝縮器を通過する前の空気の温度と湿度とに基づいて該通過する前の空気の露点温度としての第2露点温度を算出する第2露点温度算出部と、
    前記第1温度検出器が検出した前記第1温度と前記第2温度検出器が検出した前記第2温度との両方が、前記第1露点温度算出部が算出した前記第1露点温度よりは高くかつ前記第1露点温度より高い所定温度よりは低い吸着用温度範囲内となるように、前記第1開度調整弁の開度を調整する第1調整部と、
    前記第3温度検出器が検出した前記第3温度が、前記第2露点温度算出部が算出した前記第2露点温度に対応する目標温度となるように、前記主開度調整弁及び前記第2開度調整弁の開度を調整する第2調整部とを備えることを特徴とするヒートポンプシステム。
  2. 請求項1記載のヒートポンプシステムにおいて、
    前記第1調整部は、前記第1開度調整弁の調整範囲内の開度調整によっては、前記第1温度と前記第2温度との両方を前記吸着用温度範囲内にすることができない場合には、前記第1開度調整弁の開度調整を一旦終了し、その後、前記第2調整部による前記主開度調整弁及び前記第2開度調整弁の開度の調整が終了してから、前記第1開度調整弁の開度調整を再開することを特徴とするヒートポンプシステム。
  3. 請求項1又は2記載のヒートポンプシステムにおいて、
    前記第2調整部は、前記第3温度が前記目標温度以下である時は、前記第3温度が前記目標温度より高くなるように、前記主開度調整弁及び前記第2開度調整弁の開度を調整し、その後、前記第3温度が前記目標温度以下になるまで、前記主開度調整弁及び前記第2開度調整弁の開度を段階的に調整することを特徴とするヒートポンプシステム。
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