JP6071285B2 - 静電容量型トランスデューサ - Google Patents

静電容量型トランスデューサ Download PDF

Info

Publication number
JP6071285B2
JP6071285B2 JP2012151940A JP2012151940A JP6071285B2 JP 6071285 B2 JP6071285 B2 JP 6071285B2 JP 2012151940 A JP2012151940 A JP 2012151940A JP 2012151940 A JP2012151940 A JP 2012151940A JP 6071285 B2 JP6071285 B2 JP 6071285B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cell
electrode
voltage
capacitive transducer
spring constant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012151940A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014017566A (ja
Inventor
虎島 和敏
和敏 虎島
貴弘 秋山
貴弘 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2012151940A priority Critical patent/JP6071285B2/ja
Priority to US13/926,532 priority patent/US20140010052A1/en
Publication of JP2014017566A publication Critical patent/JP2014017566A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6071285B2 publication Critical patent/JP6071285B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B06GENERATING OR TRANSMITTING MECHANICAL VIBRATIONS IN GENERAL
    • B06BMETHODS OR APPARATUS FOR GENERATING OR TRANSMITTING MECHANICAL VIBRATIONS OF INFRASONIC, SONIC, OR ULTRASONIC FREQUENCY, e.g. FOR PERFORMING MECHANICAL WORK IN GENERAL
    • B06B1/00Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency
    • B06B1/02Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy
    • B06B1/0292Electrostatic transducers, e.g. electret-type
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49002Electrical device making
    • Y10T29/49005Acoustic transducer

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transducers For Ultrasonic Waves (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Micromachines (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)

Description

本発明は、超音波変換素子などとして用いられる静電容量型トランスデューサ、その製造方法等に関する。
従来、マイクロマシニング技術によって製造される微小機械部材は、マイクロメータオーダの加工が可能であり、これらを用いて様々な微小機能素子が実現されている。このような技術を用いた静電容量型トランスデューサは、圧電素子を用いるトランスデューサの代替品として研究されている。こうした静電容量型トランスデューサによると、振動膜の振動を用いて超音波、音波、光音響波などの音響波(以下、超音波で代表することもある)を送信、受信することができる。特に、液中において優れた広帯域特性(広い周波数領域で比較的高い受信感度あるいは送信感度を持つ特性)を容易に得ることができる。
上記技術として、ばね定数が高い振動膜を有するセルとばね定数が低い振動膜を有するセルを用いて、広帯域特性を実現する静電容量型トランスデューサが提案されている(特許文献1参照)。また、ばね定数が高い複数のセルから構成されるセルグループとばね定数が低い複数のセルから構成されるセルグループを有することにより、広帯域特性を実現する静電容量型トランスデューサも提案されている(特許文献2参照)。
米国特許第5870351号 米国特許公開20070059858
上記の如き静電容量型トランスデューサにおいて、共通電極に対して共通電圧を印加して送信、受信駆動を行うことができる。しかし、その場合、ばね定数が高い振動膜を有するセルとばね定数が低い振動膜を有するセルとの複数種のセルで、電気機械変換係数が異なる。従って、広帯域特性を実現することができる一方、複数種のセルの電気機械変換係数が異なって、パルス電圧に対する送信音圧の比である送信感度或いは受信音圧に対する受信電気信号の比である受信感度が低下してしまうことがある。
上記課題に鑑み、本発明の静電容量型トランスデューサは、第1の電極と、間隙を挟んで第1の電極と対向する第2の電極を含む振動膜と、間隙が形成されるように振動膜を支持する支持部と、で構成されるセルと、第1の電極と第2の電極との間に電圧を印加するための電圧印加手段と、を有する。そして、前記セルとして、第1のばね定数を有する振動膜を含む第1のセルと、前記第1のばね定数より小さい第2のばね定数を有する振動膜を含む第2のセルと、を有し、第1のセルの第1の電極と第2の電極との間の距離が、第2のセルの第1の電極と第2の電極との間の距離より短く、且つ、前記電圧印加手段は前記第1のセルと、前記第2のセルと、に共通の電圧を印加するものである。また、本発明の他の静電容量型トランスデューサは、第1の電極と、間隙を挟んで前記第1の電極と対向する第2の電極を含む振動膜と、前記間隙が形成されるように前記振動膜を支持する支持部と、で構成されるセルと、前記第1の電極と前記第2の電極との間に電圧を印加するための電圧印加手段と、を有する静電容量型トランスデューサであって、前記セルとして、第1のばね定数を有する前記振動膜を含む第1のセルと、前記第1のばね定数より小さい第2のばね定数を有する前記振動膜を含む第2のセルと、を有し、前記第1のセルの第1の電極と第2の電極との間の距離が、前記第2のセルの第1の電極と第2の電極との間の距離より短く、且つ、前記電圧印加手段は前記第1のセルと、前記第2のセルと、に共通の電圧を印加するものであり、前記第1のセルのプルイン電圧と前記第2のセルのプルイン電圧とが略同じになる様に前記第1のセルと前記第2のセルとが構成されている。
本発明の静電容量型トランスデューサは、振動膜のばね定数及び電極間の距離が異なる複数種のセルを含んで構成される。従って、受信感度あるいは送信感度の周波数特性が異なる複数種のセルを含んで受信時の周波数帯域或いは送信時の周波数帯域を広くすることができる静電容量型トランスデューサを、要求に応じて、上記構成上の限定の範囲内において柔軟な設計で実現できる。
本発明の実施形態及び実施例1の静電容量型トランスデューサを説明する図。 本発明の実施形態及び実施例2の静電容量型トランスデューサを説明する図。 本発明の実施形態及び実施例3の静電容量型トランスデューサを説明する図。 本発明の静電容量型トランスデューサの作製方法の例を説明する図。 本発明の静電容量型トランスデューサを用いる被検体情報取得装置の例を示す図。
本発明の静電容量型トランスデューサの特徴は、広帯域特性を実現するために、振動膜のばね定数及び電極間の距離が異なる複数種(2種類或いは3種類以上)のセルを設けることである。こうした構成の特徴によれば、一定の制限の下で複数種のセルの構造を種々に設計することができる。例えば、ばね定数が大きい第1のセルの振動膜の厚さを、ばね定数が小さい第2のセルの振動膜の厚さより厚くし、かつ、第1のセルの振動膜の面積を、第2のセルの振動膜の面積とほぼ同じにして、各セルの放射インピーダンスをほぼ同じにすることができる。こうした例は後述の図2に示されている。なお、本明細書において、放射インピーダンスとは、振動膜の振動速度と振動膜から外部(空気や液体媒質など)に作用する力(圧力)の比のことであり、セル形状や振動膜形状に依存する。また、ばね定数が大きい第1のセルの振動膜の面積を、ばね定数が小さい第2のセルの振動膜の面積より小さくし、かつ、第1のセルの振動膜の厚さを、第2のセルの振動膜の厚さとほぼ同じにして、作製を容易にすることができる。
本発明の構成によれば広帯域特性を実現できるが、一方、共通電極から共通電圧を印加する場合、第1のセルの電気機械変換係数は第2のセルの電気機械変換係数より低くなることがあるため、送信或いは受信感度が低下してしまうことがある。電気機械変換係数は、プルイン電圧に対する印加電圧の比が高いほど高い。プルイン電圧とは、第1の電極と第2の電極との間に電圧を印加した場合に、振動膜の復元力より静電引力のほうが大きくなって振動膜が間隙底面に接触する電圧のことであり、プルイン電圧以上の電圧を印加すると、振動膜が間隙底面に接触する。印加電圧をプルイン電圧より大きくならないように設定する場合、電気機械変換係数は、第一の電極と第二の電極との間の静電容量と電界強度の積に比例する。電界強度は印加電圧に比例するので、電気機械変換係数は第一の電極と第二の電極との間の静電容量と印加電圧の積に比例し、プルイン電圧印加時に最大となる。そのプルイン電圧は、ばね定数の約0.5乗、上下電極間の実効的なギャップの約1.5乗に比例する。実効的なギャップとは、上下電極間の振動膜を比誘電率で割った値とキャビティギャップを足し合わせたものである。プルイン電圧は、振動膜のばね定数が高いほど、第1の電極と第2の電極との距離が長いほど高くなる。従って、他の構造上の条件がほぼ同じであれば、振動膜のばね定数が高いセルのプルイン電圧は、振動膜のばね定数が低いセルのプルイン電圧より高くなる。本発明の構成によれば、振動膜のばね定数と電極間の距離を調整して、第1のセルのプルイン電圧と第2のセルのプルイン電圧との差を少なくする、或いは同じにすることができる。よって、たとえ共通電圧を印加する場合でも、電気機械変換係数を向上させることができる。従って、本発明の静電容量型トランスデューサでは、受信時の周波数帯域或いは送信時の周波数帯域を広くすることができるとともに、送信感度或いは受信感度を向上させることができる。
他方、前記第1のセルの電極間に電圧を印加するための第1の電圧印加手段と、前記第2のセルの電極間に電圧を印加するための第2の電圧印加手段を設けることもできる。この場合、たとえ第1のセルのプルイン電圧と第2のセルのプルイン電圧とが異なっていても、複数種のセルにそれぞれ印加する電圧の大きさを適宜調整することで送信感度或いは受信感度を向上させることができる。以上より、本発明の静電容量型トランスデューサでは、受信時或いは送信時の周波数帯域を広くすることができると共に、振動膜のばね定数と電極間の距離を適宜設計すれば、送信感度或いは受信感度を向上させることもできる。
以下に、本発明の実施の形態について図を用いて説明する。図1(a)は、本実施形態の静電容量型トランスデューサの上面図であり、図1(b)は、図1(a)のA−B断面図である。本実施形態では、第1のセル12、第2のセル19をそれぞれ複数有する静電容量型トランスデューサ(エレメント)1を複数有している。図1では、2つの静電容量型トランスデューサのみ記載しているが、トランスデューサ数は幾つでも構わない。また、複数の静電容量型トランスデューサは、第1のセル12と第2のセル19、それぞれ22個と8個から構成されているが、セル個数も幾つであっても構わない。また、セルの配列はどのような配列でも構わない。
本実施形態の第1のセル12は、基板2、基板2上に形成される絶縁膜3、絶縁膜3上に形成される第1の電極4、第1の電極4上の絶縁膜5を有する。さらに、第2の電極6とメンブレン7とを含む振動膜8と、振動膜8を支持する支持部10、キャビティ(間隙)9とを有している。基板2がガラス基板などの絶縁性基板の場合、絶縁膜3はなくてもよい。
第2のセル19は、第1のセル12とほぼ同じ構成である。第2のセル19では、振動膜16のばね定数が第1のセル12の振動膜8のばね定数より低い構成となっている。図1(b)では、振動膜16が振動膜8と同じ材料、厚みで構成されており、振動膜16の直径を振動膜8の直径より大きくすることにより、ばね定数を小さくしている。振動膜の形状は円形であるが、正方形、長方形等の形状でも構わない。
また、第1のセル12及び第2のセル16の第1の電極と第2の電極との間に電圧を印加する電圧印加手段11を有している。13、14、15、16は、それぞれ、第2のセル19の第1の電極、第2の電極、メンブレン、キャビティ(間隙)である。
振動膜8、16のメンブレン7、15は絶縁膜である。特に、窒化シリコン膜は、低い引張り応力、例えば、300MPa以下の引張り応力で形成することができるので、窒化シリコン膜の残留応力による振動膜の大きな変形を防止することができ望ましい。振動膜8、16のメンブレン7、15は絶縁膜でなくとも構わない。例えば、1Ωcm以下の低抵抗シリコン単結晶をメンブレン7、15として用いることもできる。その場合、メンブレンを第2の電極として用いることもできる。
前述した如く、第2のセル19の振動膜16のばね定数は第1のセル12の振動膜8のばね定数より低い構成となっている。従って、受信時の周波数帯域或いは送信時の周波数帯域を広くすることができる。
ここでは、第2のセル19の振動膜16のばね定数が第1のセル12のそれのばね定数より低い構成となっており、振動膜のばね定数が高いセルのプルイン電圧は、振動膜のばね定数が低いセルのプルイン電圧より高い。よって、共通電極に共通電圧を印加する場合、そのままでは、第1のセルの電気機械変換係数は、第2のセルの電気機械変換係数より低くなるため、送信或いは受信感度が低下してしまう。本構成では、第1のセルの第1の電極4と第2の電極6との間の距離を、第2のセルの第1の電極13と第2の電極14との間の距離より短い構成として、この点では第2のセルのプルイン電圧を高くする。そして、総合的には第1及び第2のセルのプルイン電圧を近づけている。第1の電極と第2の電極との間の距離の計算において、絶縁膜などが比誘電率(真空の誘電率との比)を有する場合、絶縁膜の厚さとして比誘電率で割った実効的な厚さを用い、絶縁膜の厚さと間隙高さ及びメンブレン厚さなどを足し合わせる。
本構成にする方法は、どのような構造であっても構わない。例えば、第2のセルのメンブレン15の厚さを第1のセルのメンブレン7の厚みより厚くして、第2の電極をメンブレン上に形成する方法、第2のセルのキャビティ17の高さを第1のセルのキャビティ9の高さより高くする方法、等がある。また、第2のセルの絶縁層5の厚さを第1のセルの絶縁層5の厚さより厚くする方法等がある。
本構成により、第1のセルのプルイン電圧と第2のセルのプルイン電圧との差を少なくする、或いは同じにすることができるので、送信感度或いは受信感度を向上させることができる。従って、本実施形態の静電容量型トランスデューサでは、受信時の周波数帯域或いは送信時の周波数帯域を広くできるとともに、送信感度或いは受信感度を向上させることができる。
また、第1のセルの振動膜厚さは第2のセルの振動膜厚さより厚く、かつ、第1のセルの振動膜面積は第2のセルの振動膜面積と同じである構成とすることもできる。この構成によって、図2(a)にように、上面から見た各セルの形状が同じであるため、全てのセルの放射インピーダンスを揃えることができる。従って、各セルの放射インピーダンスが同じであるため、各セルの振動膜は同じ態様の振動をするので、送信あるいは受信感度を低下させる不要な振動を防止することができる。さらに、第1のセルの振動膜面積は第2のセルの振動膜の面積より小さく、かつ、第1のセルの振動膜厚さは第2のセルの振動膜厚さと同じであるとすることもできる。第1のセルの振動膜厚さと第2のセルの振動膜厚さを同じでなく、どちらかの振動膜をエッチングする、或いは成膜した場合、第1のセルの振動膜のばね定数と第2のセルの振動膜のばね定数との比がばらつきやすい。第1のセルの振動膜のばね定数と第2のセルの振動膜のばね定数との比がばらつく場合、静電容量型トランスデューサの送信或いは受信感度がばらつき、周波数帯域が所望の帯域にならないことがある。従って、振動膜厚さが同じである構成により、送信感度或いは受信感度、周波数帯域のばらつきを小さくできる。
さらに、第1のセルの第1の電極と第2の電極との間に印加する第1の電圧印加手段と、第2のセルの第1の電極と第2の電極との間に印加する第2の電圧印加手段とを有する構成とすることもできる。本構成により、第1のセルに印加する電圧と異なる電圧を第2のセルに印加できるため、さらに、送信感度或いは受信感度を向上させることができる。
図4を用いて、本発明の作製方法の一例を説明する。図4は、静電容量型トランスデューサの断面図であり、図1とほぼ同様の構成である。図4は、図1のA−B断面図である。図4(a)に示すように、基板62上に絶縁膜63を形成する。基板62はシリコン基板であり、絶縁膜63は第1の電極との絶縁を形成するための層である。基板62がガラス基板のような絶縁性基板の場合、絶縁膜63は形成しなくともよい。また、基板62は、表面粗さの小さな基板が望ましい。表面粗さが大きい場合、本工程の後工程での成膜工程でも、表面粗さが転写されていくとともに、表面粗さによる第1の電極と第2の電極間の距離が、各セル間でばらついてしまう。このばらつきは、電気機械変換係数のばらつきとなるため、感度や帯域ばらつきとなる。従って、基板63は、表面粗さの小さな基板が望ましい。
さらに、第1の電極64、73を形成する。第1の電極64、73は、表面粗さが小さい導電材料が望ましく、例えば、チタン、アルミ等である。基板と同様に、第1の電極の表面粗さが大きい場合、表面粗さによる第1の電極と第2の電極間の距離が、各セル間、各エレメント間でばらついてしまうため、表面粗さが小さい導電材料が望ましい。
次に、絶縁膜65を形成する。絶縁膜65は、表面粗さが小さい絶縁材料が望ましい。これは、第1の電極と第2の電極との間に電圧が印加された場合の第1の電極と第2の電極間の電気的短絡或いは絶縁破壊を防止するために形成する。低電圧で駆動する場合は、メンブレンが絶縁体であるため、絶縁膜65を形成しなくともよい。さらに、本工程の後工程で実施する犠牲層除去時に第1の電極がエッチングされることを防止するために形成する。犠牲層除去時のエッチング液、エッチングガスにより、第1の電極がエッチングされない場合は、絶縁膜65を形成しなくともよい。基板と同様に、絶縁膜65の表面粗さが大きい場合、表面粗さによる第1の電極と第2の電極間の距離が、各セル間でばらついてしまうため、表面粗さが小さい絶縁膜が望ましい。例えば、窒化シリコン膜、シリコン酸化膜等である。
次に、図4(b)に示すように、犠牲層69、77を形成する。犠牲層69の高さは、犠牲層77の高さより低くなるように形成している。本構成にすることによって、第1のセルのキャビティ高さを第2のセルのキャビティ高さより低くすることができる。犠牲層69、77は、表面粗さが小さい材料が望ましい。基板と同様に、犠牲層の表面粗さが大きい場合、表面粗さによる第1の電極と第2の電極間の距離が各セル間でばらついてしまうため、表面粗さが小さい犠牲層が望ましい。また、犠牲層を除去するエッチングのエッチング時間を短くするために、エッチング速度の速い材料が望ましい。また、犠牲層を除去するエッチング液或いはエッチングガスに対して、絶縁膜、メンブレンがほぼエッチングされないような犠牲層材料が求められる。犠牲層を除去するエッチング液或いはエッチングガスに対して、絶縁膜、メンブレンがエッチングされる場合、振動膜の厚さばらつき、第1の電極と第2の電極との間の距離ばらつきが発生する。振動膜の厚さばらつき、第1の電極と第2の電極との間の距離ばらつきは、各セル間の感度や帯域ばらつきとなる。絶縁膜、メンブレンが窒化シリコン膜或いはシリコン酸化膜の場合、表面粗さが小さく、絶縁膜、メンブレンがエッチングされにくいエッチング液或いはエッチングガスを用いることができる犠牲層材料が望ましい。例えば、アモルファスシリコン、ポリイミド、クロム等である。特に、クロムのエッチング液は、窒化シリコン膜或いはシリコン酸化膜をほぼエッチングしないので、絶縁膜、メンブレンが窒化シリコン膜或いはシリコン酸化膜の場合、望ましい。
次に、図4(c)に示すように、メンブレン67、75を形成する。メンブレン67、75は、低い引張り応力が望ましい。例えば、300MPa以下の引張り応力がよい。窒化シリコン膜は応力コントロールが可能であり、300MPa以下の低い引張り応力にすることができる。メンブレンが圧縮応力を有する場合、メンブレンがスティッキング或いは座屈を引き起こし、大きく変形する。また、大きな引張り応力の場合、メンブレンが破壊されることがある。従って、メンブレン67、75は、低い引張り応力が望ましい。例えば、応力コントロールが可能で、低い引張り応力にできる窒化シリコン膜である。70は、振動膜の支持部である。
さらに、図示しないエッチングホールを形成し、エッチングホールを介して、犠牲層69、77を除去して、エッチングホールを封止する。例えば、窒化シリコン膜、酸化シリコン膜で封止することができる。犠牲層除去工程或いは封止工程は、後述の第2の電極を形成後に行うこともできる。すなわち、異なる厚さの犠牲層を形成した工程の後の図4(c)の工程では、犠牲層の上に、複数種のセルの振動膜の少なくとも一部を形成すればよい。
次に、図4(d)に示すように、第2の電極66、74を形成する。第2の電極66、74は、残留応力が小さい材料が望ましく、アルミニウムなどである。犠牲層除去工程或いは封止工程を第2の電極の形成後に行う場合、第2の電極は、犠牲層エッチングに対するエッチング耐性、耐熱性を有する材料が望ましい。例えば、チタンなどである。以上の様にして、メンブレン67と第2の電極66を含む振動膜68を有する第1のセル72及びメンブレン75と第2の電極74を含む振動膜76を有する第2のセル79を備える静電容量型トランスデューサが作製される。
本作製方法により、受信時の周波数帯域或いは送信時の周波数帯域を広くすることができるとともに、送信感度或いは受信感度を向上させることができる静電容量型トランスデューサを作製できる。
以下、より具体的な実施例を挙げて本発明を詳細に説明する。
(実施例1)
以下に、本発明の実施の形態について図1を用いて説明する。図1(a)は、本発明の静電容量型トランスデューサの上面図であり、図1(b)は、図1(a)のA−B断面図である。
本発明では、第1のセル12、第2のセル19を複数有する静電容量型トランスデューサ1を複数有している。図1では、2つの静電容量型トランスデューサのみ記載しているが、トランスデューサ数はいくつでも構わない。また、静電容量型トランスデューサは第1のセル造12、第2のセル19それぞれ、22個、8個から構成されているが、個数はいくつであっても構わない。また、セルの配列はどのような配列でも構わない。図1(a)に示すように、本実施例の振動膜形状は、円形であるが、形状は四角形、六角形等で構わない。
第1のセル12は、300μm厚さのシリコン基板2、シリコン基板2上に形成される絶縁膜3、絶縁膜3上に形成される第1の電極4、第1の電極4上の絶縁膜5を有する。さらに、第2の電極6とメンブレン7を含む振動膜8と、振動膜8を支持する支持部10、キャビティ9とを有している。キャビティ9の高さは100nmである。また、第1の電極と第2の電極との間に電圧を印加する電圧印加手段11を有している。
絶縁膜3は、熱酸化により形成した厚さ1μmのシリコン酸化膜である。絶縁膜5は、Prasma−Enhanced−Chemical−Vapor−Deposition(PE−CVD)により形成した100nmのシリコン酸化膜である。第1の電極は厚さが50nmのチタンであり、第2の電極6は厚さが100nmのアルミニウムである。メンブレン7はPE−CVDにより作製した窒化シリコン膜であり、200MPa以下の引張り応力で形成し、厚みは1400nmである。
本実施例の静電容量型トランスデューサは、図示しない引き出し配線を用いることで、第2の電極6から電気信号を引き出すことができる。静電容量型トランスデューサで超音波を受信する場合、直流電圧を第1の電極4に印加しておく。超音波を受信すると、第2の電極6を有する振動膜8が変形するため、第2の電極6と第1の電極4との間のキャビティ9の距離が変わり、静電容量が変化する。この静電容量変化によって、上記引き出し配線に電流が流れる。この電流を図示しない電流−電圧変換素子によって電圧として超音波を受信することができる。また、第1の電極に直流電圧を印加し、交流電圧を第2の電極に印加し、静電気力によって振動膜8を振動させることができる。これによって、超音波を送信することができる。
第2のセル19は、第1のセル12とほぼ同じ構成である。第1のセル12では、振動膜8の直径が32μmである一方、第2のセル19では、振動膜16の直径が44μmであるため、第1の電極13と対向する第2の電極14とメンブレン15を含む振動膜16のばね定数がセル12のばね定数より低い。また、第1のセル12のキャビティ9の高さは100nmである一方、第2のセル19のキャビティ高さ17は200nmである。
図1(b)では、振動膜16が振動膜8と同じ材料、厚みで構成されており、振動膜16の直径を振動膜8より大きくすることにより、ばね定数を小さくしている。第1のセルのばね定数が92kN/mであり、第2のセルのばね定数が55kN/mである。ここでのばね定数とは、振動膜にかかる荷重を、そのときの振動膜の平均変位で割った値のことである。従って、ばね定数が高い振動膜を有する第1のセルと、ばね定数が低い振動膜を有する第2のセルを有しているため、受信時の周波数帯域或いは送信時の周波数帯域を広くすることができる。
また、本実施例では、振動膜16が振動膜8と同じ材料、厚みで構成されており、振動膜を形成する工程は、第1のセルと第2のセルとで同じにすることができる。従って、第1のセルの振動膜のばね定数と第2のセルの振動膜のばね定数との比のばらつきを低減することができるため、送信感度或いは受信感度、周波数帯域のばらつきを小さくできる。
本構成では、第2のセル19の振動膜16のばね定数が第1のセル12の振動膜8のばね定数より低い構成となっているが、第2のセル19のキャビティ17の高さを第1のセル12のキャビティ9の高さより高くしている。従って、第2のセル19のキャビティ高さが第1のセル12のものと同じ100nmの場合は前者のプルイン電圧は200Vであり後者のプルイン電圧は100Vであるが、本構成により、第1及び第2のセル12、19のプルイン電圧を200Vとできる。
本実施例の静電容量型トランスデューサでは、振動膜のばね定数が高い第1のセルの第1の電極に印加する電圧と、第2の振動膜のばね定数が低い第2のセルの第1の電極に印加する電圧は、180Vである。つまり、第1のセル12及び第2のセル19のプルイン電圧の90パーセントである電圧を印加している。本構成では、第1のセルと第2のセルのプルイン電圧が同じであり、プルイン電圧に対する印加電圧の比を同じにすることができるので、第1のセルと第2のセルの電気機械変換係数を悪化させることがない。。
従って、本発明の静電容量型トランスデューサでは、受信時の周波数帯域或いは送信時の周波数帯域を広くすることができるとともに、送信感度或いは受信感度を向上させることができる。
(実施例2)
実施例2の静電容量型トランスデューサの構成を図2を用いて説明する。図2(a)は、本発明の静電容量型トランスデューサの上面図であり、図2(b)は、図2(a)のA−B断面図である。実施例2の静電容量型トランスデューサの構成は、実施例1とほぼ同様である。
本実施例では、振動膜のばね定数が高いセルの振動膜厚さは、振動膜のばね定数が低いセルの振動膜厚さより厚く、かつ、振動膜のばね定数が高いセルの振動膜面積は、振動膜のばね定数が低いセルの振動膜面積と同じである。第1のセル32の振動膜28の直径及び第2のセル39の振動膜36の直径はともに32μmであり、振動膜厚さがそれぞれ1400nmと1150nmである。本構成にすることにより、第1のセルのばね定数が92kN/mであり、第2のセルのばね定数が55kN/mとなる。
従って、本実施例の静電容量型トランスデューサでは、ばね定数が高い振動膜を有する第1のセルと、ばね定数が低い振動膜を有する第2のセルとを有しているため、受信時の周波数帯域或いは送信時の周波数帯域を広くできる。また、第1のセル32の間隙29の高さ及び第2のセル39の間隙37の高さは、同じ200nmである。さらに、第1のセル32の第2の電極27は、振動膜28のキャビティ側下面から700nmの位置に形成し、第2のセル39の第2の電極34は、振動膜36のキャビティ側下面から1150nmの位置に形成している。
本構成を作製するために、犠牲層エッチング後にキャビティとなる犠牲層形成後、メンブレンとなる窒化シリコンを700nm成膜し、第1のセル32の第2の電極27を形成する。その後、さらに、窒化シリコンを450nm成膜して、第2のセル39の第2の電極34を成膜する。さらに、第1のセル32の振動膜28が1400nmになるように、かつ、第2のセル39の振動膜36が1150nmになるように、窒化シリコンを成膜、エッチングする。第2のセル39の振動膜36の表面に第2の電極34であるチタンがあるため、第2のセル39の第2の電極34がエッチングストップ層となるため、第2のセル39の振動膜36の厚みばらつきに起因する、周波数ばらつきを低減することができる。
本構成では、第2の電極34とメンブレン35を含む第2のセル39の振動膜36のばね定数が、第2の電極27とメンブレン26を含む第1のセル32の振動膜28のばね定数より低い構成となっている。一方、第1のセル32の第2の電極27は、振動膜28のキャビティ側下面から700nmの位置に形成し、第2のセル39の第2の電極34は、振動膜36のキャビティ側下面から1150nmの位置に形成している。本構成にすることにより、第1のセル12のプルイン電圧は200Vであり、第2のセル19のプルイン電圧は200Vとすることができる。なお、図2において、21は静電容量型トランスデューサ、22、23、24、25、30、33は、夫々、基板、絶縁膜、第1のセル32の第1の電極、絶縁膜、振動膜支持部、第2のセル39の第1の電極である。
本実施例の静電容量型トランスデューサでは、振動膜のばね定数が高い第1のセルの第1の電極に印加する電圧と、振動膜のばね定数が低い第2のセルの第1の電極に印加する電圧は、180Vである。つまり、第1のセル32と第2のセル39のプルイン電圧の90パーセントである電圧を印加している。本構成では、第1のセルと第2のセルのプルイン電圧が同じであり、プルイン電圧に対する印加電圧の比を同じにすることができるので、第1のセルと第2のセルの電気機械変換係数を悪化させることがない。
従って、本実施例の静電容量型トランスデューサでは、受信時の周波数帯域或いは送信時の周波数帯域を広くすることができるとともに、送信感度或いは受信感度を向上させることができる。さらに、本構成にすることによって、図2(a)にように、上面から見た各セルの形状が同じであるため、全てのセルの放射インピーダンスを揃えることができる。
(実施例3)
実施例3の静電容量型トランスデューサの構成を図3を用いて説明する。実施例3の静電容量型トランスデューサの構成は、実施例1とほぼ同様であり、図3は、図1(a)のA−B断面図の相当図である。図3では、図1の各部と対応する各部を、図1の数字に40を加えた数字で示している。
本実施例では、第1のセル52のキャビティ高さと第2のセル59のキャビティ高さは100nmである。また、第2のセル59の絶縁膜60の厚さが400nmであり、第1のセル52に電圧を印加するための電圧印加手段51と、第2のセル59に電圧を印加する電圧印加手段58とを有している。つまり、本実施例では、ばね定数の小さい振動膜56を有する第2のセル59における電極間距離を、絶縁膜60の厚さを厚くすることにより、第1のセル52における電極間距離より大きくしている。第2のセル59の絶縁膜60の厚さが400nmであるため、第2のセル59のプルイン電圧は140Vにすることができる。第1のセル52のプルイン電圧は200Vであり、第1のセルのプルイン電圧と第2のセルのプルイン電圧との差を少なくすることができる。
また、電圧印加手段51を用いて、第1のセル52のプルイン電圧の80%である160Vを印加し、電圧印加手段58を用いて、第2のセル59のプルイン電圧の80%である112Vを印加することができる。プルイン電圧に対する印加電圧の比を同じにして、第1のセルと第2のセルに電圧を印加することができる。
従って、本実施例の静電容量型トランスデューサでは、受信時の周波数帯域或いは送信時の周波数帯域を広くすることができるとともに、送信感度或いは受信感度を向上させることができる。以上の様に、たとえ第1及び第2のセル間でプルイン電圧を同じにできなくとも、第1及び第2のセル夫々に対して別個の電圧印加手段を設けることで、各セルに対する印加電圧を調整して各セルにおいてプルイン電圧に対する印加電圧の比を同等にできる。
(実施例4)
上記実施形態や実施例で説明した静電容量型トランスデューサを備える探触子は、音響波を用いた被検体情報取得装置に適用することができる。被検体からの音響波を静電容量型トランスデューサで受信し、出力される電気信号を用い、光吸収係数などの被検体の光学特性値を反映した被検体情報を取得することができる。
図5は、光音響効果を利用した本実施例の被検体情報取得装置を示したものである。パルス状に光を発生する光源151から発生したパルス光152は、レンズ、ミラー、光ファイバー等の光学部材154を介して、被検体153に照射される。被検体153の内部にある光吸収体155は、パルス光のエネルギーを吸収し、音響波である光音響波156を発生する。本発明の広帯域特性を有する静電容量型トランスデューサを収納する筺体を備えるプローブ(探触子)157は、光音響波156を受信して電気信号に変換し、信号処理部159に出力する。信号処理部159は、入力された電気信号に対して、A/D変換や増幅等の信号処理を行い、データ処理部150へ出力する。データ処理部150は、入力された信号を用いて被検体情報(光吸収係数などの被検体の光学特性値を反映した被検体情報)を画像データとして取得する。表示部158は、データ処理部150から入力された画像データに基づいて、画像を表示する。なお、プローブは、機械的に走査するものであっても、医師や技師等のユーザが被検体に対して移動させるもの(ハンドヘルド型)であってもよい。勿論、本発明の電気機械変換装置である静電容量型トランスデューサは、音響波があてられた被検体からの音響波を検出する被検体診断装置で用いることもできる。ここでも、被検体からの音響波を静電容量型トランスデューサで検出し、変換された信号を信号処理部で処理することで被検体内部の情報を取得する。ここでは、被検体に向けて送信する音響波を本発明の静電容量型トランスデューサから発信することもできる。
本発明の静電容量型トランスデューサは、生体などの測定対象内の情報を得る光イメージング装置や、従来の超音波診断装置などに適用することができる。更に、超音波探傷機など、他の用途に用いることもできる。
1・・静電容量型トランスデューサ、4、13・・第1の電極、6、14・・第2の電極、7、15・・メンブレン、8、16・・振動膜、9、17・・キャビティ(間隙)、10・・支持部、11・・電圧印加手段、12・・第1のセル、19・・第2のセル

Claims (9)

  1. 第1の電極と、間隙を挟んで前記第1の電極と対向する第2の電極を含む振動膜と、前記間隙が形成されるように前記振動膜を支持する支持部と、で構成されるセルと、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に電圧を印加するための電圧印加手段と、
    を有する静電容量型トランスデューサであって、
    前記セルとして、第1のばね定数を有する前記振動膜を含む第1のセルと、前記第1のばね定数より小さい第2のばね定数を有する前記振動膜を含む第2のセルと、を有し、
    前記第1のセルの第1の電極と第2の電極との間の距離が、前記第2のセルの第1の電極と第2の電極との間の距離より短く、且つ、前記電圧印加手段は前記第1のセルと、前記第2のセルと、に共通の電圧を印加するものであることを特徴とする静電容量型トランスデューサ。
  2. 前記第1のセルの振動膜の厚さは、前記第2のセルの振動膜の厚さより厚く、かつ、前記第1のセルの振動膜の面積は、前記第2のセルの振動膜の面積と同じであることを特徴とする請求項1に記載の静電容量型トランスデューサ。
  3. 前記第1のセルの振動膜の面積は、前記第2のセルの振動膜の面積より小さく、かつ、前記第1のセルの振動膜の厚さは、前記第2のセルの振動膜の厚さと同じであることを特徴とする請求項1に記載の静電容量型トランスデューサ。
  4. 前記第1のセルの第1の電極と第2の電極との間に電圧を印加するための第1の電圧印加手段と、前記第2のセルの第1の電極と第2の電極との間に電圧を印加するための第2の電圧印加手段とを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の静電容量型トランスデューサ。
  5. 前記第1のセルと、前記第2のセルとは、プルイン電圧が略同じになるように構成されていることとを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の静電容量型トランスデューサ。
  6. 前記共通の電圧は、プルイン電圧未満の電圧であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の静電容量型トランスデューサ。
  7. 前記共通の電圧は、前記プルイン電圧の90パーセントの電圧を含むことを特徴とする請求項6に記載の静電容量型トランスデューサ。
  8. 第1の電極と、間隙を挟んで前記第1の電極と対向する第2の電極を含む振動膜と、前記間隙が形成されるように前記振動膜を支持する支持部と、で構成されるセルと、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に電圧を印加するための電圧印加手段と、
    を有する静電容量型トランスデューサであって、
    前記セルとして、第1のばね定数を有する前記振動膜を含む第1のセルと、前記第1のばね定数より小さい第2のばね定数を有する前記振動膜を含む第2のセルと、を有し、
    前記第1のセルの第1の電極と第2の電極との間の距離が、前記第2のセルの第1の電極と第2の電極との間の距離より短く、且つ、前記電圧印加手段は前記第1のセルと、前記第2のセルと、に共通の電圧を印加するものであり、
    前記第1のセルのプルイン電圧と前記第2のセルのプルイン電圧とが略同じになる様に前記第1のセルと前記第2のセルとが構成されていることを特徴とする静電容量型トランス。
  9. 請求項1からの何れか1項に記載の静電容量型トランスデューサと、
    光を発生する光源と、
    前記静電容量型トランスデューサから出力される信号を処理する信号処理部と、
    を有し、
    該光源から発せられて被検体にあてられた前記光によって生じる光音響波を前記静電容量型トランスデューサで受信し、電気信号に変換された信号を前記信号処理部で処理することで被検体の情報を取得することを特徴とする被検体情報取得装置。
JP2012151940A 2012-07-06 2012-07-06 静電容量型トランスデューサ Active JP6071285B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012151940A JP6071285B2 (ja) 2012-07-06 2012-07-06 静電容量型トランスデューサ
US13/926,532 US20140010052A1 (en) 2012-07-06 2013-06-25 Capacitive transducer

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012151940A JP6071285B2 (ja) 2012-07-06 2012-07-06 静電容量型トランスデューサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014017566A JP2014017566A (ja) 2014-01-30
JP6071285B2 true JP6071285B2 (ja) 2017-02-01

Family

ID=49878435

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012151940A Active JP6071285B2 (ja) 2012-07-06 2012-07-06 静電容量型トランスデューサ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20140010052A1 (ja)
JP (1) JP6071285B2 (ja)

Families Citing this family (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5511260B2 (ja) * 2009-08-19 2014-06-04 キヤノン株式会社 容量型電気機械変換装置、及びその感度調整方法
JP5812660B2 (ja) * 2011-04-19 2015-11-17 キヤノン株式会社 電気機械変換装置及びその製造方法
JP5893352B2 (ja) 2011-11-14 2016-03-23 キヤノン株式会社 電気機械変換装置
WO2013125626A1 (ja) * 2012-02-23 2013-08-29 日立アロカメディカル株式会社 超音波診断装置及び超音波探触子
JP6395391B2 (ja) * 2014-02-07 2018-09-26 キヤノン株式会社 静電容量型トランスデューサおよびその製造方法
EP2796210B1 (en) 2013-04-25 2016-11-30 Canon Kabushiki Kaisha Capacitive transducer and method of manufacturing the same
JP6238556B2 (ja) 2013-04-25 2017-11-29 キヤノン株式会社 被検体情報取得装置およびその制御方法、ならびに探触子
JP6395390B2 (ja) * 2014-02-07 2018-09-26 キヤノン株式会社 静電容量型トランスデューサおよびその製造方法
EP2796209B1 (en) 2013-04-25 2020-06-17 Canon Kabushiki Kaisha Capacitive transducer and method of manufacturing the same
US20150109889A1 (en) * 2013-10-17 2015-04-23 Merry Electronics (Shenzhen) Co., Ltd. Acoustic transducer with membrane supporting structure
JP6381195B2 (ja) 2013-10-22 2018-08-29 キヤノン株式会社 静電容量型トランスデューサ及びその作製方法
KR102077741B1 (ko) * 2013-10-23 2020-02-14 삼성전자주식회사 초음파 변환기 및 이를 채용한 초음파 진단장치
JP2015100472A (ja) 2013-11-22 2015-06-04 キヤノン株式会社 静電容量型トランスデューサの駆動方法および駆動装置
KR102250185B1 (ko) 2014-01-29 2021-05-10 삼성전자주식회사 전기 음향 변환기
JP6320189B2 (ja) * 2014-06-18 2018-05-09 キヤノン株式会社 静電容量型トランスデューサ、及びその製造方法
JP6555869B2 (ja) * 2014-10-17 2019-08-07 キヤノン株式会社 静電容量型トランスデューサ
CN104622512B (zh) * 2015-02-04 2017-06-13 天津大学 椭圆膜单元结构电容式微超声传感器环形阵列及电路***
WO2017081806A1 (ja) * 2015-11-13 2017-05-18 株式会社日立製作所 Mems素子およびその製造方法
US9987661B2 (en) * 2015-12-02 2018-06-05 Butterfly Network, Inc. Biasing of capacitive micromachined ultrasonic transducers (CMUTs) and related apparatus and methods
JP6632431B2 (ja) * 2016-03-08 2020-01-22 キヤノン株式会社 超音波トランスデューサユニット及びそれを備える情報取得装置
KR102614668B1 (ko) * 2018-03-29 2023-12-19 가부시키가이샤 크리에이티브 테크놀러지 흡착 패드
EP3793640A1 (en) 2018-05-15 2021-03-24 Baxter International Inc. Infusion pump with tube loading guidance and confirmation
CN109068245A (zh) * 2018-08-01 2018-12-21 京东方科技集团股份有限公司 屏幕发声装置、发声显示屏及其制造方法和屏幕发声***
JP7010386B2 (ja) * 2018-09-28 2022-01-26 株式会社村田製作所 振動装置及び光学検出装置
WO2021033031A1 (en) * 2019-08-20 2021-02-25 Vermon Sa Ultrasound transducer manufacturing method

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5619476A (en) * 1994-10-21 1997-04-08 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Jr. Univ. Electrostatic ultrasonic transducer
US6639339B1 (en) * 2000-05-11 2003-10-28 The Charles Stark Draper Laboratory, Inc. Capacitive ultrasound transducer
JP4296731B2 (ja) * 2001-07-18 2009-07-15 株式会社デンソー 静電容量型圧力センサの製造方法
US6585653B2 (en) * 2001-07-31 2003-07-01 Koninklijke Philips Electronics N.V. Micro-machined ultrasonic transducer (MUT) array
US20060004289A1 (en) * 2004-06-30 2006-01-05 Wei-Cheng Tian High sensitivity capacitive micromachined ultrasound transducer
JP4746291B2 (ja) * 2004-08-05 2011-08-10 オリンパス株式会社 静電容量型超音波振動子、及びその製造方法
TWI260940B (en) * 2005-06-17 2006-08-21 Ind Tech Res Inst Method for producing polymeric capacitive ultrasonic transducer
WO2006123300A2 (en) * 2005-05-18 2006-11-23 Kolo Technologies, Inc. Micro-electro-mechanical transducers
ATE393672T1 (de) * 2005-09-14 2008-05-15 Esaote Spa Elektroakustischer wandler für hochfrequenzanwendungen
CN101238754A (zh) * 2005-10-18 2008-08-06 株式会社日立制作所 超声波换能器、超声波探头以及超声波摄像装置
US8270056B2 (en) * 2009-03-23 2012-09-18 Qualcomm Mems Technologies, Inc. Display device with openings between sub-pixels and method of making same
CN102440005B (zh) * 2009-05-25 2014-09-24 株式会社日立医疗器械 超声波换能器及利用该超声波换能器的超声波诊断装置
JP5538831B2 (ja) * 2009-11-17 2014-07-02 キヤノン株式会社 電気機械変換装置の制御装置と制御方法、及び測定システム
EP2362421A1 (en) * 2010-02-26 2011-08-31 STMicroelectronics S.r.l. Tailorable flexible sheet of monolithically fabricated array of separable cells each comprising a wholly organic, integrated circuit adapted to perform a specific function
US8698377B2 (en) * 2010-05-21 2014-04-15 Misonix, Incorporated Dual-mode piezocomposite ultrasonic transducer
JP5645637B2 (ja) * 2010-12-16 2014-12-24 キヤノン株式会社 被検体情報取得装置および被検体情報取得方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20140010052A1 (en) 2014-01-09
JP2014017566A (ja) 2014-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6071285B2 (ja) 静電容量型トランスデューサ
JP6057571B2 (ja) 静電容量型トランスデューサ
KR101954102B1 (ko) 정전용량형 트랜스듀서, 정전용량형 트랜스듀서 제조 방법 및 피검체 정보취득장치
JP5875243B2 (ja) 電気機械変換装置及びその作製方法
US10101303B2 (en) Capacitive micromachined ultrasonic transducer and test object information acquiring apparatus including capacitive micromachined ultrasonic transducer
US9986342B2 (en) Transducer, method for manufacturing transducer, and object information acquiring apparatus
JP2015100472A (ja) 静電容量型トランスデューサの駆動方法および駆動装置
Song et al. Piezoelectric performance of continuous beam and narrow supported beam arrays for artificial basilar membranes
JP6147138B2 (ja) 静電容量型トランスデューサおよびその製造方法
JP2008259062A (ja) 静電型トランスデューサ
JP6555869B2 (ja) 静電容量型トランスデューサ
JP2019075831A (ja) 静電容量型音響波トランスデューサ及びこれを備えた被検体情報取得装置
JP6265758B2 (ja) 静電容量型トランスデューサ
JP6071286B2 (ja) 静電容量型トランスデューサ及びその製造方法
JP6184534B2 (ja) 電気機械変換装置及びその作製方法
JP6395390B2 (ja) 静電容量型トランスデューサおよびその製造方法
JP6286000B2 (ja) 静電容量型トランスデューサの駆動方法および駆動装置
JP6395391B2 (ja) 静電容量型トランスデューサおよびその製造方法
JP2020018469A (ja) 静電容量型トランスデューサ、及びそれを用いた超音波プローブ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150703

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160607

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160805

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161227

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6071285

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D03