JP6070513B2 - ワイヤーハーネス及び曲げ規制部材 - Google Patents

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Description

この発明は、電線をコルゲートチューブで覆って保護する技術に関する。
従来、電線を保護しつつその経路を規制する技術として、特許文献1に開示の技術がある。
特許文献1では、電線を覆うコルゲートチューブに対して経路維持部材が取付けられる。経路維持部材は、長手方向に沿って少なくとも一部が曲げられた形状を維持するように金型成型された長尺部材である。経路維持部材がコルゲートチューブに取付けられることで、コルゲートチューブ及びその内部のワイヤーハーネス本体が一定の経路形状に維持される。
特開2013−5605号公報
ところで、ワイヤーハーネスの適用箇所によっては、主として所定方向にのみ曲げることができ、これと異なる方向へは曲げたく無い場合がある。例えば、車両には、車体に対するドア又はスライドシート等、可動部品が組込まれることがある。車体と可動部品との間を電気的に接続するワイヤーハーネスは、可動部品の移動に応じて曲げることができる性質を有している必要がある。しかしながら、特許文献1に開示の技術では、ワイヤーハーネスは一体の経路形状に維持されるため、当該技術を上記のような可動部品に対する配線材へ適用することは不適である。
しかしながら、ワイヤーハーネス本体をコルゲートチューブで覆っただけであると、ワイヤーハーネス本体が自由に動きすぎ、ワイヤーハーネス本体が周辺部材に干渉してしまう恐れがある。
そこで、本発明は、ワイヤーハーネス本体を保護するコルゲートチューブの曲げ方向を規制することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係るワイヤーハーネスは、長手方向に沿って環状凸部と環状凹部とが交互に形成され、その長手方向に沿ってスリットが形成されたコルゲートチューブと、前記コルゲートチューブ内に配設されたワイヤーハーネス本体と、弾性材料によって形成され、前記スリット内に配設可能に形成されると共に前記スリット内に配設された状態で前記コルゲートチューブの径方向における寸法が前記コルゲートチューブの周方向における寸法よりも大きく設定された曲げ規制部と、前記曲げ規制部の少なくとも一方の側部に突設され、前記スリットに係止可能な位置決め部とを含む曲げ規制部材とを備える。
第2の態様は、第1の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記曲げ規制部は、前記コルゲートチューブの外周側に突出しているものである。
第3の態様は、第1又は第2の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記位置決め部は、前記コルゲートチューブの内周側から前記スリットを挟む両縁部の少なくとも一方に当接する内周側位置決め部を含む。
第4の態様は、第1〜第3のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネスであって、前記位置決め部は、前記コルゲートチューブの外周側から前記スリットを挟む両縁部の少なくとも一方に当接する外周側位置決め部を含む。
第5の態様は、第4の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記外周側位置決め部は、外方に向けて順次薄くなる形状に形成されているものである。
第6の態様は、第4又は第5の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記外周側位置決め部は、前記コルゲートチューブの外形状に沿うように湾曲する形状に形成されているものである。
第7の態様は、第1〜第6のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネスであって、前記曲げ規制部は、スリットが形成されていない部分が一様に連続する長尺部分とされている。
第8の態様は、第1〜第6のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネスであって、前記曲げ規制部に、その曲げ規制部を横切る方向に延在すると共に、前記コルゲートチューブの外周側又は内周側で開口可能な曲げ用スリットが形成されているものである。
第9の態様は、第8の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記曲げ規制部のうち、前記位置決め部よりも前記コルゲートチューブの外周側に突出する部分に、前記コルゲートチューブの外周側で開口可能な前記曲げ用スリットが形成されているものである。
第10の態様は、第8又は第9の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記曲げ用スリットは、前記曲げ規制部の延在方向において間隔を空けて対向する一対の対向面を含むものである。
第11の態様は、コルゲートチューブのスリットに装着可能な曲げ規制部材であって、弾性材料によって形成され、前記スリット内に配設可能に形成されると共に前記スリット内に配設された状態で前記コルゲートチューブの径方向における寸法が前記コルゲートチューブの周方向における寸法よりも大きく設定された曲げ規制部と、前記曲げ規制部の少なくとも一方の側部に突設され、前記スリットに係止可能な位置決め部とを備える。
第1〜第11の態様によると、コルゲートチューブ内にワイヤーハーネス本体が配設されている。また、曲げ規制部には位置決め部が形成されているため、当該曲げ規制部をスリット内の一定位置に配設し易い。また、曲げ規制部材が弾性材料によって形成され、曲げ規制部は、前記コルゲートチューブの径方向における寸法が前記コルゲートチューブの周方向における寸法よりも大きく設定されている。このため、曲げ規制部材は、その幅方向に曲り易く、その上下方向には曲り難い。これにより、ワイヤーハーネスの曲げ方向を規制することができる。
第2の態様によると、曲げ規制部は、主としてコルゲートチューブの外周側に突出しているため、コルゲートチューブ内空間を圧迫し難い。
第3の態様によると、曲げ規制部材を、コルゲートチューブの内側から一定位置により確実に位置決めすることができる。
第4の態様によると、曲げ規制部材を、コルゲートチューブの外側から一定位置により確実に位置決めすることができる。
第5の態様によると、前記外周側位置決め部は、外方に向けて順次薄くなる形状に形成されているため、当該外周側位置決め部が周辺部品と干渉し難くなる。
第6の態様によると、前記外周側位置決め部は、前記コルゲートチューブの外形状に沿うように湾曲する形状に形成されているため、当該外周側位置決め部が周辺部品と干渉し難くなる。
第7の態様によると、曲げ規制部材を、その上下方向でより確実に曲り難くすることができる。
第8の態様によると、曲げ規制部は、曲げ用スリットを開く方向にも容易に曲げることができ、これとは逆方向には曲げ難い。これにより、ワイヤーハーネスの曲げ方向を規制することができる。
第9の態様によると、曲げ規制部は、主としてコルゲートチューブの外周側に突出しているため、コルゲートチューブ内空間を圧迫し難い。また、曲げ用スリットは、前記コルゲートチューブの外周側で開口するため、曲げ規制部を容易に曲げることができる。
第10の態様によると、曲げ用スリットを閉じて、一対の対向面を突合わせるまで、曲げ規制部を曲げることができる。これにより、曲げ規制部は、曲げ用スリットを開く方向にも容易に曲げることができ、これとは逆方向にもある程度曲げることができる。これにより、ワイヤーハーネスの曲げ方向を規制することができる。
第1実施形態に係るワイヤーハーネスを示す概略斜視図である。 同上のワイヤーハーネスを示す概略正面図である。 第1実施形態に係る曲げ規制部材を示す概略斜視図である。 ワイヤーハーネスの使用例を示す説明図である。 ワイヤーハーネスの他の使用例を示す説明図である。 第2実施形態に係るワイヤーハーネスを示す概略斜視図である。 第2実施形態に係る曲げ規制部材を示す概略斜視図である。 同上の曲げ規制部材を曲げた状態を示す概略側面図である。 ワイヤーハーネスの使用例を示す説明図である。 ワイヤーハーネスの他の使用例を示す説明図である。 第1変形例に係る曲げ規制部材を示す概略斜視図である。 第2変形例に係る曲げ規制部材を示す概略側面図である。 同上の曲げ規制部材を曲げた状態を示す概略側面図である。 第3変形例に係る曲げ規制部材を示す概略側面図である。 同上の曲げ規制部材を曲げた状態を示す概略側面図である。 第2又は第3変形例に係るワイヤーハーネスの使用例を示す説明図である。 第2又は第3変形例に係るワイヤーハーネスの他の使用例を示す説明図である。
{第1実施形態}
第1実施形態に係るワイヤーハーネス及び曲げ規制部材について説明する。図1は第1実施形態に係るワイヤーハーネス10を示す概略斜視図であり、図2は同ワイヤーハーネス10を示す概略正面図であり、図3は第1実施形態に係る曲げ規制部材30を示す概略斜視図である。
ワイヤーハーネス10は、ワイヤーハーネス本体12と、コルゲートチューブ20と、曲げ規制部材30とを備える。このワイヤーハーネス10は、車両に組付けられ、車両に搭載された電気機器同士を電気的に接続する配線材として用いられる。
ワイヤーハーネス本体12は、複数の電線が結束された構成とされている。より具体的には、ワイヤーハーネス本体12は、複数の電線が配設対象となる車両への配線形態に応じて分岐しつつ結束された構成とされている。もっとも、ワイヤーハーネス本体12は、必ずしも分岐している必要はないし、単一の電線によって構成されていてもよい。また、ワイヤーハーネス本体12に対して、他の光ケーブル等が結束されていてもよい。このワイヤーハーネス本体12の少なくとも一部分にコルゲートチューブ20が装着される。なお、ワイヤーハーネス本体12のうちコルゲートチューブ20が装着される部分は、当該ワイヤーハーネス本体12の少なくとも一部分であればよい。
コルゲートチューブ20は、長手方向に沿って環状凸部21と環状凹部22とが交互に形成された筒状部材であり、樹脂等で形成されている。かかるコルゲートチューブ20は、環状凸部21と環状凹部22との間の段部等で容易に弾性変形するため、それ自体では全体として曲げ変形容易な性質を有している。通常、コルゲートチューブ20としては、装着対象となるワイヤーハーネス本体12の装着対象部分の外径よりも大きい(通常は多少大きい程度)内径を有するものが用いられる。
また、コルゲートチューブ20の一側部にその長手方向に沿ってスリット24が形成されている。そして、当該スリット24で割開くようにして、ワイヤーハーネス本体12をコルゲートチューブ20内に容易に配設できるようになっている。
曲げ規制部材30は、ゴム等の弾性材料によって形成されており、曲げ規制部32と、位置決め部34とを備える。
曲げ規制部32は、スリット24内に配設可能な形状、ここでは、その長手方向に直交する断面形状が長方形状を呈する、角棒状に形成されている。本実施形態では、曲げ規制部32は、スリットが形成されていない部分が一様に連続する長尺部分に形成されている。また、曲げ規制部32がスリット24内に配設された状態で、コルゲートチューブ20の径方向における曲げ規制部32の高さ寸法Hは、コルゲートチューブ20の周方向における曲げ規制部32の幅寸法Wよりも大きく設定されている。このため、曲げ規制部32は、その高さ方向(図2及び図3の矢符A参照)において曲げ難く、その幅方向(図2及び図3の矢符B参照)において前記高さ方向よりも容易に曲ることができる。
もっとも、曲げ規制部32は必ずしも角棒状に形成されている必要は無く、長手方向に直交する断面形状が楕円形状を呈する棒状等、幅方向寸法よりも高さ方向寸法が大きく設定された棒状に形成されていればよい。
また、曲げ規制部材30の少なくとも一方の側部に、スリット24に係止可能な位置決め部34が突設されている。ここでは、曲げ規制部材30の両側部に位置決め部34が突設されている。もっとも、位置決め部は、曲げ規制部材の一方の側部のみに形成されていてもよい。
位置決め部34は、内周側位置決め部35と、外周側位置決め部36とを備える。
内周側位置決め部35は、曲げ規制部32の側部のうちコルゲートチューブ20の内周側の縁部より外方に突出するように形成されたている。また、内周側位置決め部35は、曲げ規制部32の前記縁部に沿って連続して突出する形状に形成されている。そして、曲げ規制部32を上記スリット24内に配設した状態で、内周側位置決め部35が、コルゲートチューブ20の内周側からスリット24の縁部に当接できるようになっている。
外周側位置決め部36は、曲げ規制部32の側部のうち上記内周側位置決め部35から間隔をあけた位置で外方に突出するように形成されている。また、外周側位置決め部36は、曲げ規制部材30の側部の長手方向に沿って連続して突出する形状に形成されている。そして、曲げ規制部32を上記スリット24内に配設した状態で、外周側位置決め部36が、コルゲートチューブ20の外周側からスリット24の縁部に当接できるようになっている。
内周側位置決め部35と外周側位置決め部36との隙間は、コルゲートチューブ20の最大半径と最小半径との差、より具体的には、環状凸部21の外側の半径と、環状凹部22の内側の半径との差と同じか、これよりも大きく(僅かに大きく)設定されている。そして、コルゲートチューブ20のうちスリット24を挟む縁部を、内周側位置決め部35と外周側位置決め部36との間に配設すると、曲げ規制部32がコルゲートチューブ20の径方向において位置決めされた状態で、スリット24内に配設される。
また、内周側位置決め部35は、曲げ規制部32のうちコルゲートチューブ20の内周側の縁部に形成され、外周側位置決め部36は、曲げ規制部32の両側部のうちコルゲートチューブ20の径方向中間部に形成されているため、上記のように曲げ規制部32がスリット24内に配設された状態では、曲げ規制部32はコルゲートチューブ20内にはあまり突出せず、主としてコルゲートチューブ20の外周側に突出した状態となる。このため、曲げ規制部32自体は、コルゲートチューブ20の内部空間を圧迫せず、コルゲートチューブ20内にワイヤーハーネス本体12の収容空間を十分に確保できる。
また、外周側位置決め部36は、外方に向けて順次薄くなる形状に形成されている。これにより、コルゲートチューブ20の外形状からの外周側位置決め部36の突出量がなるべく小さくなるように構成されている。
また、外周側位置決め部36は、コルゲートチューブ20の外形状に沿うように湾曲する形状に形成されている。これによっても、コルゲートチューブ20の外形状からの外周側位置決め部36の突出量がなるべく小さくなるように構成されている。
なお、外周側位置決め部は、曲げ規制部の側部から外方に突出する形状に形成されていればよく、外方に向けて順次薄くなる形状に形成されていること、コルゲートチューブの外形状に沿うように湾曲する形状に形成されていることは、必須ではない。また、外周側位置決め部は、外方に向けて順次薄くなる形状に形成されていること、コルゲートチューブの外形状に沿うように湾曲する形状に形成されていること、の一方のみが採用された構成であってもよい。
また、位置決め部34の突出寸法は、曲げ規制部32の上記矢符B方向への曲げ容易性を損わないように、曲げ規制部32の高さ寸法に比して小さくなるように設定されている。
また、上記曲げ規制部材30では、内周側位置決め部35及び外周側位置決め部36が、曲げ規制部材30の長手方向に沿って連続して突出する形状に形成されているため、曲げ規制部材30は、その長手方向に対して直交する断面形状がその長手方向に沿って同じ形状を呈する。かかる曲げ規制部材30は、押出成型等によって容易に成型することができる。もっとも、曲げ規制部32の長手方向において内周側位置決め部35及び外周側位置決め部36の少なくとも一方が部分的に形成されていてもよい。内周側位置決め部を省略した場合であっても、外周側位置決め部をコルゲートチューブの外周側からスリットを挟む両縁部の一方に押し当てることで、曲げ規制部を一定位置に、特に、内側に入らないように一定位置に位置決めすることができる。また、外周側位置決め部を省略した場合であっても、内周側位置決め部をコルゲートチューブの内周側からスリットを挟む両縁部の一方に押し当てることで、曲げ規制部を一定位置に位置決めすることができる。
上記曲げ規制部32は、内部にワイヤーハーネス本体12が挿通配置されたコルゲートチューブ20のスリット24内に配設され、位置決め部34によって当該スリット24内の一定位置に位置決め配置される。そして、コルゲートチューブ20の端部等で、粘着テープが巻回され、曲げ規制部材30がスリット24内に配設された状態に保持される。粘着テープは、好ましくは、ワイヤーハーネス本体12のうちコルゲートチューブ20から延出する部分にも巻付けられる。これにより、ワイヤーハーネス本体12に対するコルゲートチューブ20の位置決めもなされる。
このように構成された曲げ規制部材30及び当該曲げ規制部材30を備えたワイヤーハーネス10によると、コルゲートチューブ20内にワイヤーハーネス本体12が配設されているため、当該コルゲートチューブ20によってワイヤーハーネス本体12を保護することができる。また、曲げ規制部材30には、位置決め部34が形成されているため、曲げ規制部32をスリット24内の一定位置に配設し易い。
また、曲げ規制部材30が弾性材料によって形成されており、曲げ規制部32は、高さ寸法Hが幅寸法Wよりも大きく設定されている。このため曲げ規制部32は、その幅方向にまがり易く、その高さ方向には曲り難い。これにより、ワイヤーハーネス10の曲げ方向を、特定方向には曲げ易く、その特定方向に直交する方向には曲げ難いように規制することができる。特に、曲げ規制部32は、スリットが形成されていない部分が一様に連続する構成とされているため、その高さ方向でより確実に曲り難くすることができる。
また、特に、本ワイヤーハーネス10では、コルゲートチューブ20のスリット24内に曲げ規制部材30を配設することによって、曲げ方向を規制する構成としているため、コルゲートチューブ20として汎用的な構成のものを用いることができるという利点がある。
また、曲げ規制部材30についても、断面形状がその長手方向に沿って同じ形状を呈するものを用いることで、比較的容易に製造できるという利点がある。
また、曲げ規制部材30を必要に応じて適宜切断してコルゲートチューブ20に装着して用いることで、各種長さのコルゲートチューブ20に容易に対応できるという利点もある。
また、曲げ規制部32はコルゲートチューブ20の径方向において寸法が大きくなる形状に形成されるところ、曲げ規制部32がスリット24内に配設され、位置決め部34によって位置決めされた状態で、曲げ規制部32はコルゲートチューブ20の外周側に突出している。具体的には、内周側位置決め部35が曲げ規制部32の内周側の縁部に形成され、外周側位置決め部36が内周側位置決め部35との間でスリット24を挟む両側部の一方を挟み可能な位置に形成され、これにより、曲げ規制部32が主としてコルゲートチューブ20の外周側に突出している。このため、曲げ規制部32がコルゲートチューブ20内の空間を圧迫し難くなり、コルゲートチューブ20内にワイヤーハーネス本体12の収容空間を十分に確保できる。
また、位置決め部34は、コルゲートチューブ20の内周側からスリット24を挟む両縁部の少なくとも一方に当接する内周側位置決め部35と、コルゲートチューブ20の外周側からスリット24を挟む両縁部の少なくとも一方に当接する外周側位置決め部36とを備えるため、曲げ規制部材30をコルゲートチューブ20の内外方向において一定位置により確実に位置決めすることができる。これにより、ワイヤーハーネス本体12及びコルゲートチューブ20に対する曲げ規制部材30の位置関係を一定にして、ワイヤーハーネス10の曲げ規制方向を安定化させることができる。
また、外周側位置決め部36は、外方に向けて順次薄くなる形状に形成されているため、コルゲートチューブ20の外形状からの外周側位置決め部36の突出量を小さくでき、外周側位置決め部36がワイヤーハーネス10の配設箇所の周辺部品と干渉し難くなる。
また、外周側位置決め部36は、コルゲートチューブ20の外形状に沿うように湾曲する形状に形成されているため、この点からも、コルゲートチューブ20の外形状からの外周側位置決め部36の突出量を小さくでき、外周側位置決め部36がワイヤーハーネス10の配設箇所の周辺部品と干渉し難くなる。
上記ワイヤーハーネス10の車両における適用例について説明する。
図4は、本ワイヤーハーネス10を、車体50に組付けられる電気部品と、スライドドア52に組付けられる電気部品との配線材として用いた例を示している。図4では平面視における車体50とスライドドア52との関係を示しており、スライドドア52が閉じられた状態を実線で、スライドドア52が開かれた状態を2点鎖線で示している。
同図に示すように、スライドドア52が閉じられた状態では、スライドドア52は、車体50の側方開口を閉鎖している。この状態では、ワイヤーハーネス10の一端部は、車体50の側方開口内であってスライドドア52のスライド方向一方側(図4の右側)に固定支持され、ワイヤーハーネス10の他端部はスライドドア52のスライド方向他方側(図4の左側)に固定支持されている。従って、ワイヤーハーネス10の一端部は、ワイヤーハーネス10の他端部に対してスライド方向他方側に位置している。この状態では、ワイヤーハーネス10の長手方向中間部は、主としてスライドドア52のスライド方向に沿って延在する状態となっている。
なお、ワイヤーハーネス10の両端部は、曲げ規制部材30を上方又は下方に向けた姿勢で、車体50及びスライドドア52に固定支持されている。換言すれば、ワイヤーハーネス10は、曲げ規制部材30の曲げ困難方向である高さ方向を、上下方向に沿わせた姿勢で、車体50とスライドドア52との間に配設される。
スライドドア52を、車体50の外方に移動させつつ、スライド方向一方側(図4の右側)にスライド移動させて開くと、ワイヤーハーネス10の他端部は、ワイヤーハーネス10の一端部に対して、スライド方向一方側(図4の右側)に配設される。この状態では、ワイヤーハーネス10の長手方向中間部は、緩やかなS字状のカーブを描きつつ延在する状態となっている。
このように、スライドドア52を閉じた状態及び開いた状態では、ワイヤーハーネス10の両端部の相対的な位置関係が異なり、従って、ワイヤーハーネス10の長手方向中間部の延在状態が異なる。また、スライドドア52をスライド移動させる際には、車体50に対するスライドドア52の相対移動に応じて、ワイヤーハーネス10が曲って変形する必要がある。このため、車体50とスライドドア52との間に配設されるワイヤーハーネス10は、水平面方向において曲げ可能である必要がある。
一方、ワイヤーハーネス10が鉛直方向においても自由に曲げ可能であるとすると、スライドドア52をスライド移動させる際に、ワイヤーハーネス10の長手方向中間部が垂下がり、周辺部材である車体50等に干渉してしまう恐れがある。
そこで、上記ワイヤーハーネス10を用い、曲げ規制部材30の曲げ困難方向である高さ方向を上下方向に沿わせた姿勢で、車体50とスライドドア52との間に配設することで、ワイヤーハーネス10の垂下がり等を抑制しつつ、当該ワイヤーハーネス10をスライドドア52のスライド移動に合わせて曲げ変形させることができる。
このように、本ワイヤーハーネス10は、車体と当該車体に搭載された可動部品との間に配設される配線材としての利用に適する。可動部品としては、上記のようなスライドドア52の他、スライドシート等が想定される。
図5は、本ワイヤーハーネス10を、車体の平面状パネル60に沿って配設される配線材として用いた例を示している。図5では、平面状パネル60上に周辺部品62が配設されている。ワイヤーハーネス10は、平面状パネル60において、当該周辺部品62を避けるようにして曲げた状態で配設される。
本例において、ワイヤーハーネス10の組付は次のようにしてなされる。
すなわち、ワイヤーハーネス本体12にコルゲートチューブ20及び曲げ規制部材30が装着されたワイヤーハーネス10を準備する。この状態では、ワイヤーハーネス10は曲っている必要は無く、直線状態で製造、保管、運搬等することができる。
そして、上記ワイヤーハーネス10を車体の平面状パネル60に組付ける際には、作業者が、ワイヤーハーネス10を、周辺部品62を避けて曲げるようにして、平面状パネル60上に配設する。この際、コルゲートチューブ20の曲げ規制部材30を平面状パネル60側又は平面状パネル60の反対側に向けた姿勢、換言すれば、曲げ規制部材30の曲げ困難方向である高さ方向を、平面状パネル60に対して直交する方向に沿わせた姿勢で、ワイヤーハーネス10を平面状パネル60上に配設する。これにより、ワイヤーハーネス10を平面状パネル60の延在方向においては容易に曲げることができるので、ワイヤーハーネス10を、周辺部品62を避けるようにして容易に曲げることができる。
そして、ワイヤーハーネス10の一部(好ましくは、コルゲートチューブ20の両端部)を、クランプ部材等の固定部材64を用いて平面状パネル60の一定位置に固定する。この状態では、曲げ規制部材30の曲げ困難方向である高さ方向を、平面状パネル60に対して直交する方向に沿わせた姿勢としているため、ワイヤーハーネス10は、平面状パネル60に対して直交する方向には曲り難く、従って、ワイヤーハーネス10は、平面状パネル60から浮いた状態になり難い。
{第2実施形態}
第2実施形態に係るワイヤーハーネス及び曲げ規制部材について説明する。図6は第2実施形態に係るワイヤーハーネス110を示す概略斜視図であり、図7は第2実施形態に係る曲げ規制部材130を示す概略斜視図である。なお、本実施の形態の説明において、第1実施形態で説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
このワイヤーハーネス110は、ワイヤーハーネス本体12と、コルゲートチューブ20と、曲げ規制部材130とを備える。
ワイヤーハーネス本体12及びコルゲートチューブ20は、上記第1実施形態で説明したものと同様構成である。
曲げ規制部材130は、ゴム等の弾性材料によって形成されており、曲げ規制部132と、位置決め部34とを備える。
曲げ規制部132は、曲げ用スリット133が形成されている点を除いて、上記第1実施形態で説明した曲げ規制部32と同様構成である。また、位置決め部34は、上記第1実施形態で説明したものと同様構成である。
曲げ規制部132には、曲げ用スリット133が少なくとも1つ形成されている。曲げ用スリット133は、曲げ規制部132をその幅方向に横切るように形成されている。ここでは、曲げ用スリット133は、曲げ規制部132のうち位置決め部34よりもコルゲートチューブ20の外周側に突出する部分に、曲げ用スリット133が形成されている。曲げ用スリット133は、曲げ規制部132のうちコルゲートチューブ20の外周側の部分からコルゲートチューブ20の内周側に向う切れ目状に形成されており、コルゲートチューブ20の外周側で開口可能に形成されている。そして、曲げ規制部132が直線状に延在している状態では、曲げ用スリット133は閉じており、曲げ規制部132をその高さ方向において一方向A1側(コルゲートチューブ20の内周側)に向けて曲げると、曲げ用スリット133は、コルゲートチューブ20の外周側で大きく開口するようになっている。
また、ここでは、曲げ用スリット133は、曲げ規制部132の延在方向において一定間隔をあけて複数設けられている。曲げ用スリットは、曲げ規制部に対して1つのみ形成されていてもよい。また、曲げ用スリットは、曲げ規制部のうち曲げ用スリットを開くような曲げが必要な箇所(後に詳述する)にのみ設けられていてもよい。
本第2実施形態によると、上記第1実施形態と同様に、曲げ規制部132は、その幅方向Bに曲げ易い。
また、曲げ規制部132は、その高さ方向における一方向A1(コルゲートチューブ20の内周側に向う方向)においては曲げ易く、その高さ方向における他方向A2(コルゲートチューブ20の外周側に向う方向)には曲げ難い。
図8を参照して、より具体的に説明すると、曲げ規制部132を、その高さ方向における一方向A1に曲げようとすると、曲げ規制部132のうち曲げ用スリット133が形成された部分は、曲げ用スリット133をコルゲートチューブ20の外周側で開口させるように容易に曲ることができる。これに対して、曲げ規制部132を、その高さ方向における他方向A2に曲げようとしても、曲げ用スリット133は閉じられた状態のままとなるため、上記第1実施形態の場合と同様に、曲げ規制部132を当該方向A2へは曲げ難い。
これにより、ワイヤーハーネス110を、特定方向である曲げ規制部132の幅方向B及び高さ方向の一方向A1へは曲げ易く、他の曲げ規制部132の高さ方向の他方向A2へは曲げ難いように規制することができる。
なお、曲げ規制部132の高さ寸法、曲げ用スリット133の深さ寸法等を調整することで、曲げ規制部132の高さ方向の一方向A1への、ワイヤーハーネス110の曲げ容易性を調整することができる。
また、曲げ規制部132は、主としてコルゲートチューブ20の外周側に突出しているため、コルゲートチューブ20内空間を圧迫し難く、従って、コルゲートチューブ20内により多数の電線を収容することができる。また、曲げ用スリット133は、コルゲートチューブ20の外周側で開口するため、コルゲートチューブ20内の電線等とは干渉し難くなり、曲げ規制部132を容易に曲げることができる。
なお、本第2実施形態に係るワイヤーハーネス110及び曲げ規制部材130は、曲げ規制部132の高さ方向における曲げ容易性に関する作用効果以外については、上記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
ワイヤーハーネス110の車両における適用例について説明する。
図9は、図4と同様に、ワイヤーハーネス110を、車体50に組付けられる電気部品と、スライドドア52に組付けられる電気部品との配線材として用いた例を示している。なお、図4では、平面視における車体50とスライドドア52との関係を示しているが、図9では、側面視における車体50とスライドドア52との関係を示している。本図においても、スライドドア52が閉じられた状態を実線で、スライドドア52が開かれた状態を2点鎖線で示している。平面視におけるワイヤーハーネス110の曲げ動作は、図4で説明したものと同様であるため、ここでは、図9を参照して側面視におけるワイヤーハーネス110の曲げ動作を中心に説明する。
同図に示すように、スライドドア52が閉じられた状態では、スライドドア52は、車体50の側方開口を閉鎖している。この状態では、ワイヤーハーネス110の一端部は、車体50の側方開口内の一定位置に固定部51を介して固定支持され、ワイヤーハーネス110の他端部はスライドドア52の一定位置に(図9の左側)に固定支持されている。この状態では、ワイヤーハーネス110は、水平姿勢で車体50とスライドドア52との間に掛渡されている。
ある種のスライドドア52においては、スライドドア52は車体50の外方及び上方に向けて斜めにスライド移動させて開閉するものがある(矢符P参照)。この場合、スライドドア52を開くと、ワイヤーハーネス110の他端部は、ワイヤーハーネス110の一端部に対して、側方斜め上方位置に配設される。
このような場合でも、ワイヤーハーネス110は、曲げ用スリット133を開く方向に曲げつつ、車体50とスライドドア52との間に掛渡すことができる。また、曲げ規制部材130は、ワイヤーハーネス110の上下方向への変位にも追随して変形できるため、曲げ規制部材130がコルゲートチューブ20から外れ難い。もっとも、ワイヤーハーネス110が車体50とスライドドア52との間で過度に垂下がってしまわないように、曲げ規制部132の高さ寸法及び曲げ用スリット133の深さ寸法、曲げ用スリット133の形成位置、数等は適宜調整される。
図10は、本ワイヤーハーネス110を、車体の平面状パネル60に沿って配設される配線材として用いた例を示している。図10では、図5に示す例において、ワイヤーハーネス110の配設経路に沿った概略断面を示している。
すなわち、図5に示す例において、平面状パネル60に傾斜部分60aが存在し、当該傾斜部分60aにワイヤーハーネス110を配設する場合には、ワイヤーハーネス110を平面状パネル60に対して直交する方向にも曲げる必要がある。そこで、本ワイヤーハーネス110を用いることで、当該ワイヤーハーネス110を平面状パネル60に沿った方向に曲げると共に(図5参照)、ワイヤーハーネス110を平面状パネル60に対して直交する方向にも曲げて傾斜部分60aにも沿わせて、当該平面状パネル60上に配設することができる。もっとも、ワイヤーハーネス110が平面状パネル60から大きく浮いてしまわないように、曲げ規制部132の高さ寸法及び曲げ用スリット133の深さ寸法、曲げ用スリット133の形成位置、数等は適宜調整される。
上記第2実施形態を前提とする各種変形例について説明する。
図11は第1変形例に係る曲げ規制部材130Aを示す概略斜視図である。この曲げ規制部材130Aが上記曲げ規制部材130と異なるのは、曲げ規制部132に対応する曲げ規制部132Aが、位置決め部34に対してコルゲートチューブ20の外周側では突出せず、コルゲートチューブ20の内周側で突出する部分を含む点である。また、曲げ用スリット133に対応する曲げ用スリット133Aが、曲げ規制部132Aのうち位置決め部34よりもコルゲートチューブ20の内周側で突出する部分に形成されている点でも異なっている。このため、曲げ用スリット133Aは、コルゲートチューブ20の内周側で開口するように形成されている。
本第1変形例によると、上記第2実施形態とは逆に、曲げ規制部132Aをその高さ方向における一方向A1には曲げ難く、高さ方向における他方向A2には曲げ易くすることができる。
図12は第2変形例に係る曲げ規制部材130Bを示す概略側面図であり、図13は同曲げ規制部材130Bを曲げた状態を示す概略側面図である。
この曲げ規制部材130Bが上記曲げ規制部材130と異なるのは、曲げ用スリット133に対応する曲げ用スリット133Bに係る構成である。
すなわち、曲げ規制部132に対応する曲げ規制部132Bには、コルゲートチューブ20の外側で開口可能な曲げ用スリット133Bが形成されている。曲げ用スリット133Bは、曲げ規制部132Bの延在方向において間隔を空けて対向する一対の対向面133Ba、133Baを含む。より具体的には、曲げ用スリット133Bは、一対の対向面133Ba、133Baと、底面133Bbとで囲まれる所定幅のスリット形状に形成されている。一対の対向面133Ba、133Baは、曲げ規制部132Bの幅方向に沿って延在しており、互いに一定間隔を空けて並行状態で対向している。底面133Bbは、一対の対向面133Ba、133Baの底側縁部を連結するように延在している。
この変形例によると、曲げ用スリット133Bは、曲げ規制部132Bの延在方向において間隔を空けて対向する一対の対向面133Ba、133Baを含むため、曲げ用スリット133Bを閉じて一対の対向面133Ba同士を突合わせるまで、曲げ規制部132Bをその高さ方向における他方向A2に向けて容易に曲げることができる。勿論、曲げ規制部132Bをその高さ方向における一方向A1に曲げる場合には、上記第2実施形態と同様に、スリット133Bを開くようにして、容易に曲げることができる。これにより、曲げ規制部132Bは、曲げ用スリット133Bを開く方向A1に容易に曲げることができ、これとは逆の方向A2にも、スリット133Bが閉じられる迄の範囲内で、ある程度容易に曲げることができる。このように曲げ規制部132Bを曲げ容易な範囲内で、ワイヤーハーネスの曲げ方向を規制することができる。
図14は第3変形例に係る曲げ規制部材130Cを示す概略側面図であり、図15は同曲げ規制部材130Cを曲げた状態を示す概略側面図である。
この曲げ規制部材130Cが上記曲げ規制部材130と異なるのは、曲げ用スリット133に対応する曲げ用スリット133Cに係る構成である。
すなわち、曲げ規制部132に対応する曲げ規制部132Cには、コルゲートチューブ20の外側で開口可能な曲げ用スリット133Cが形成されている。曲げ用スリット133Cは、曲げ規制部132Cの延在方向において間隔を空けて対向する一対の対向面133Ca、133Caを含む。より具体的には、曲げ用スリット133Cは、深さ方向に向けて徐々に間隔が狭くなるように対向する一対の対向面133Ca、133Caで囲まれるV字状のスリット形状に形成されている。
この変形例によると、曲げ用スリット133Cは、曲げ規制部132Cの延在方向において間隔を空けて対向する一対の対向面133Ca、133Caを含むため、曲げ用スリット133Cを閉じて一対の対向面133Ca同士を突合わせるまで、曲げ規制部132Cをその高さ方向における他方向A2に向けて容易に曲げることができる。勿論、曲げ規制部132Cをその高さ方向における一方向A1に曲げる場合には、上記第2実施形態と同様に、スリット133Cを開くようにして、容易に曲げることができる。これにより、曲げ規制部132Cは、曲げ用スリット133Cを開く方向A1に容易に曲げることができ、これとは逆の方向A2にも、スリット133Cが閉じられる迄の範囲内で、ある程度容易に曲げることができる。このように曲げ規制部132Cを曲げ容易な範囲内で、ワイヤーハーネスの曲げ方向を規制することができる。
上記第2又は第3変形例に係る曲げ規制部材130B、130Cが組込まれたワイヤーハーネスは、曲げ規制部132B、132Cの幅方向Bに容易に曲ることができ、曲げ規制部132B、132Cの高さ方向における一方向A1にも容易に曲ることができ、当該高さ方向における他方向A2には限定された範囲内で容易に曲ることができる。このようなワイヤーハーネスの車両における適用例について説明する。
図16は、上記第2又は第3変形例に係る曲げ規制部材130B又は130Cが組込まれたワイヤーハーネス110Bが、車体50に組付けられる電気部品と、スライドドア52に組付けられる電気部品との配線材として用いた例を示している。図16は、図9と同様に、側面視における車体50とスライドドア52との関係を示している。
図16に示すように、スライドドア52を車体50の外方及び上方に向けて斜めにスライド移動させて開いた場合(矢符P参照)、ワイヤーハーネス110Bの他端部は、ワイヤーハーネス110Bの一端部に対して、側方斜め上方位置に配設される。
このような場合でも、ワイヤーハーネス110Bは、ある箇所では曲げ用スリット133B、133Cを開く方向に曲り、他の箇所では、逆に曲げ用スリット133B、133Cを開く方向に曲り、緩やかなS字状カーブをなすように、車体50とスライドドア52との間に掛渡すことができる。もっとも、ワイヤーハーネス110Bが車体50とスライドドア52との間で過度に垂下がってしまわないように、曲げ規制部132B、132Cの高さ寸法及び曲げ用スリット133B、133Cの深さ寸法、開口幅、曲げ用スリット133B、133Cの形成位置、数等は適宜調整される。
図17は、本ワイヤーハーネス110Bを、車体の平面状パネル60に沿って配設される配線材として用いた例を示している。図17では、図10と同様に、図5に示す例において、ワイヤーハーネス110Bの配設経路に沿った概略断面を示している。
すなわち、図5に示す例において、平面状パネル60に***部分60b(又は凹んだ部分)が存在し、当該***60bにワイヤーハーネス110Bを配設する場合には、ワイヤーハーネス110Bを平面状パネル60に対して直交する両方向にもある程度曲げる必要がある。そこで、本ワイヤーハーネス110Bを用いることで、当該ワイヤーハーネス110Bを平面状パネル60に沿った方向に曲げると共に(図5参照)、ワイヤーハーネス110Bを平面状パネル60に対して直交する方向にも曲げて***部分60bにも沿わせて、当該平面状パネル60上に配設することができる。もっとも、ワイヤーハーネス110Bが平面状パネル60から大きく浮いてしまわないように、曲げ規制部132B、132Cの高さ寸法及び曲げ用スリット133B、133Cの深さ寸法、開口幅、曲げ用スリット133B、133Cの形成位置、数等は適宜調整される。
{変形例}
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10、110、110B ワイヤーハーネス
12 ワイヤーハーネス本体
20 コルゲートチューブ
21 環状凸部
22 環状凹部
24 スリット
30、130、130A、130B、130C 曲げ規制部材
32、132、132A、132B、132C 曲げ規制部
34 位置決め部
35 内周側位置決め部
36 外周側位置決め部
133、133A、133B、133C 曲げ用スリット
133Ba、133Ca 対向面

Claims (11)

  1. 長手方向に沿って環状凸部と環状凹部とが交互に形成され、その長手方向に沿ってスリットが形成されたコルゲートチューブと、
    前記コルゲートチューブ内に配設されたワイヤーハーネス本体と、
    弾性材料によって形成され、前記スリット内に配設可能に形成されると共に前記スリット内に配設された状態で前記コルゲートチューブの径方向における寸法が前記コルゲートチューブの周方向における寸法よりも大きく設定された曲げ規制部と、前記曲げ規制部の少なくとも一方の側部に突設され、前記スリットに係止可能な位置決め部とを含む曲げ規制部材と、
    を備えるワイヤーハーネス。
  2. 請求項1記載のワイヤーハーネスであって、
    前記曲げ規制部は、前記コルゲートチューブの外周側に突出している、ワイヤーハーネス。
  3. 請求項1又は請求項2記載のワイヤーハーネスであって、
    前記位置決め部は、前記コルゲートチューブの内周側から前記スリットを挟む両縁部の少なくとも一方に当接する内周側位置決め部を含む、ワイヤーハーネス。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載のワイヤーハーネスであって、
    前記位置決め部は、前記コルゲートチューブの外周側から前記スリットを挟む両縁部の少なくとも一方に当接する外周側位置決め部を含む、ワイヤーハーネス。
  5. 請求項4記載のワイヤーハーネスであって、
    前記外周側位置決め部は、外方に向けて順次薄くなる形状に形成されている、ワイヤーハーネス。
  6. 請求項4又は請求項5記載のワイヤーハーネスであって、
    前記外周側位置決め部は、前記コルゲートチューブの外形状に沿うように湾曲する形状に形成されている、ワイヤーハーネス。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載のワイヤーハーネスであって、
    前記曲げ規制部は、スリットが形成されていない部分が一様に連続する長尺部分である、ワイヤーハーネス。
  8. 請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載のワイヤーハーネスであって、
    前記曲げ規制部に、その曲げ規制部を横切る方向に延在すると共に、前記コルゲートチューブの外周側又は内周側で開口可能な曲げ用スリットが形成されている、ワイヤーハーネス。
  9. 請求項8記載のワイヤーハーネスであって、
    前記曲げ規制部のうち、前記位置決め部よりも前記コルゲートチューブの外周側に突出する部分に、前記コルゲートチューブの外周側で開口可能な前記曲げ用スリットが形成されている、ワイヤーハーネス。
  10. 請求項8又は請求項9記載のワイヤーハーネスであって、
    前記曲げ用スリットは、前記曲げ規制部の延在方向において間隔を空けて対向する一対の対向面を含む、ワイヤーハーネス。
  11. コルゲートチューブのスリットに装着可能な曲げ規制部材であって、
    弾性材料によって形成され、
    前記スリット内に配設可能に形成されると共に前記スリット内に配設された状態で前記コルゲートチューブの径方向における寸法が前記コルゲートチューブの周方向における寸法よりも大きく設定された曲げ規制部と、
    前記曲げ規制部の少なくとも一方の側部に突設され、前記スリットに係止可能な位置決め部と、
    を備える曲げ規制部材。
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