JP6069150B2 - 熱可塑性樹脂組成物及び成形品 - Google Patents
熱可塑性樹脂組成物及び成形品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6069150B2 JP6069150B2 JP2013195967A JP2013195967A JP6069150B2 JP 6069150 B2 JP6069150 B2 JP 6069150B2 JP 2013195967 A JP2013195967 A JP 2013195967A JP 2013195967 A JP2013195967 A JP 2013195967A JP 6069150 B2 JP6069150 B2 JP 6069150B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- component
- mass
- compounds
- phosphate
- resin composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
特許文献2には、(A)平均ゴム粒径が80〜500nmのゴム質重合体10〜70重量%の存在下に、芳香族ビニル化合物、シアン化ビニル化合物、(メタ)アクリル酸エステル、酸無水物系化合物及びマレイミド系化合物の群から選ばれた少なくとも1種の単量体成分90〜30重量%を重合して得られ、かつ、グラフト率が60〜120%であるゴム強化樹脂5〜50重量部、並びに(B)重量平均分子量が16,000〜30,000の芳香族ポリカーボネート95〜50重量部、の合計100重量部〔ただし、(A)+(B)=100重量部〕に対して、(C)難燃剤として、(C−1)レゾルシノールビスジ2,6−キシレニルホスフェート等のリン系難燃剤1〜30重量部、(C−2)ビスフェノールAビスジフェニルホスフェート等のリン系難燃剤1〜30重量部、及び、(D)ポリテトラフルオロエチレン0.1〜10重量部を含有する難燃性熱可塑性樹脂組成物が開示されている。
更に、特許文献4には、ゴム質重合体の存在下に少なくとも芳香族ビニル単量体をグラフト重合させたグラフト重合体及び/又は少なくとも芳香族ビニル単量体を重合させてなるポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート樹脂等の熱可塑性樹脂100質量部と、10−(2,5−ジヒドロキシフェニル)−10H−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン−10−オキシド等の芳香族系リン化合物0.3〜8質量部と、縮合リン酸エステル化合物及びホスファゼン化合物の少なくとも1種1〜30質量部とを含有する難燃性熱可塑性樹脂組成物が開示されている。
1.(A)ポリカーボネート樹脂、(B)有機リン化合物、及び、(C)ジヒドロキシアリール化合物を含むジオール類のアルキレンオキサイド付加物を含有し、
上記成分(B)、及び、上記成分(C)の含有量は、上記成分(A)100質量部に対して、それぞれ、5〜30質量部、及び、0.5〜12質量部であることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
2.上記成分(B)及び上記成分(C)の含有割合が、これらの合計を100質量%とした場合に、それぞれ、50〜93質量%及び7〜50質量%である上記1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
3.更に、(D)テトラフルオロエチレンに由来する構造単位を有する(共)重合体を含有する上記1又は2に記載の熱可塑性樹脂組成物。
4.更に、(E)ゴム質重合体の存在下、ビニル系単量体を重合して得られたゴム強化樹脂を含有する上記1乃至3のいずれか一項に記載の熱可塑性樹脂組成物。
5.上記1乃至4のいずれか一項に記載の熱可塑性樹脂組成物を含むことを特徴とする成形品。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、車両、船舶、OA機器、家庭電化機器、電機・電子機器、建材等の部材や、日用雑貨、スポーツ用品、文具等において、難燃性が求められる成形品に好適である。
本明細書において、「(メタ)アクリル」は、アクリル及びメタクリルを、「(メタ)アクリレート」は、アクリレート及びメタクリレートを、「(メタ)アクリロイル基」は、アクリロイル基及びメタクリロイル基を、「(共)重合体」は、単独重合体及び共重合体を意味する。
また、ポリカーボネート樹脂を除く高分子の重量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定されたポリスチレン換算値である。
また、上記成分(A)のMFR(温度240℃、荷重98N)は、好ましくは1〜70g/10分、より好ましくは2.5〜50g/10分、更に好ましくは4〜30g/10分である。
O=P(OR11)s(OMn+ 1/n)3−s (1)
(式中、各R11は、独立して、炭素原子数1〜30の炭化水素基であり、各Mは、独立して、水素原子、又は、周期表の第1A族、第1B族、第2A族及び第2B族から選ばれる金属原子であり、sは1、2又は3であり、nは1又は2である。)
P(OR11)t(OMn+ 1/n)3−t (3)
(式中、各R11は、独立して、炭素原子数1〜30の炭化水素基であり、各Mは、独立して、水素原子、又は、周期表の第1A族、第1B族、第2A族及び第2B族から選ばれる金属原子であり、tは1、2又は3であり、nは1又は2である。)
O=P(R12)(OMn+ 1/n)2 (5)
(式中、R12は、水素原子、又は、炭素原子数1〜30の炭化水素基であり、各Mは、独立して、水素原子、又は、周期表の第1A族、第1B族、第2A族及び第2B族から選ばれる金属原子であり、nは1又は2である。但し、R2及びMのすべてが水素原子である場合を除く。)
更に、s=2の場合、R11同士で環構造を形成している、ナトリウム−2,2−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスフェート、ナトリウム−2,2′−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスフェート、リチウム−2,2′−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスフェート、ナトリウム−2,2′−エチリデンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスフェート、リチウム−2,2′−エチリデンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスフェート等を用いることもできる。
上記ジオール類は、芳香族ジオールであるジヒドロキシアリール化合物のみからなるものであってよいし、更に、脂肪族ジオール及び脂環式ジオールのいずれか一方又は両方を含んでもよい。後者の場合、ジオール類に含まれるジヒドロキシアリール化合物の割合の下限は、好ましくは80質量%、より好ましくは95質量%である。
また、上記脂環式ジオールとしては、1,2-シクロヘキサンジオール、1,3−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、2−メチル−1,4−シクロヘキサンジオール等のシクロヘキサンジオール;1,2-シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等のシクロヘキサンジメタノール;2,3−ノルボルナンジメタノール、2,5−ノルボルナンジメタノール等のノルボルナンジメタノール;トリシクロデカンジメタノール、ペンタシクロペンタデカンジメタノール、1,3−アダマンタンジオール、2,2−アダマンタンジオール、デカリンジメタノール、3,9−ビス(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン等が挙げられる。これらの化合物は、単独で用いてよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明において、上記アルキレンオキサイドは、好ましくはEO及びPOであり、特に好ましくはEOである。
−(OR21)x−O−Ph−C(CH3)2−Ph−O−(R23O)y− (9)
(式中、R21及びR23は、互いに独立して、炭素原子数2又は3のアルキレン基であり、x及びyは、それぞれ、アルキレンオキサイドの平均付加モル数である。)
上記一般式(9)において、複数の(OR21)が含まれる場合には、全ての(OR21)が、同一のR21を含む(OR21)xであってよいし、炭素原子数2のアルキレン基であるR21を含む(OR21)と、炭素原子数3のアルキレン基であるR21を含む(OR21)とからなる(OR21)xであってもよい。尚、上記一般式(9)において、複数の(R23O)が含まれる場合にも、同様の態様とすることができる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物が、他の熱可塑性樹脂を含有する場合、その割合の上限は、上記成分(A)を100質量部とした場合に、好ましくは70質量部、より好ましくは40質量部である。
上記成分(D)としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレンである単独重合体、並びに、テトラフルオロエチレンに由来する構造単位と、エチレン、プロピレン等のオレフィン系単量体に由来する構造単位とからなるエチレン・テトラフルオロエチレン共重合体等の共重合体が挙げられる。これらは、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。また、これらのうち、ポリテトラフルオロエチレンが好ましい。
(D)の大きさは、特に限定されないが、JIS K6892に準ずる平均粒子径は、好ましくは600μm以下、より好ましくは400μm以下である。
上記成分(E)の形成に用いられるゴム質重合体としては、ジエン系重合体及び非ジエン系重合体が挙げられる。また、これらは、単独で用いてよいし、組み合わせて用いてもよい。更に、このゴム質重合体は、非架橋重合体であってよいし、架橋重合体であってもよい。
上記ゴム質重合体の体積平均粒子径は、好ましくは50〜600nm、より好ましくは100〜500nm、更に好ましくは120〜450nm、特に好ましくは150〜400nmである。該体積平均粒子径が上記範囲外の場合、耐衝撃性が十分でないことがある。尚、上記体積平均粒子径は、レーザー回折・散乱法等により測定することができる。
本発明においては、上記ゴム質重合体は、ジエン系ゴムを含むことが好ましい。
上記カルボキシル基含有不飽和化合物としては、(メタ)アクリル酸、エタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クロトン酸、桂皮酸等が挙げられる。これらの化合物は、単独であるいは2つ以上を組み合わせて用いることができる。
上記オキサゾリン基含有不飽和化合物としては、ビニルオキサゾリン等が挙げられる。
上記重合開始剤を使用する場合、反応系に一括して、又は、連続的に添加することができる。
上記連鎖移動剤を使用する場合、反応系に一括して、又は、連続的に添加することができる。
尚、上記成分(E)が、2種以上のゴム強化樹脂からなるようにする場合には、各ラテックスから樹脂を単離した後、混合してもよいが、他の方法として、各樹脂をそれぞれ含むラテックスの混合物を凝固する等の方法がある。
上記グラフト樹脂のグラフト率は、耐衝撃性及び成形外観性の観点から、好ましくは20%以上であり、より好ましくは30%以上、更に好ましくは35〜100%である。
グラフト率(%)={(S−T)/T}×100
上記式中、Sはゴム強化樹脂1グラムをアセトン20mlに投入し、25℃の温度条件下で、振とう機により2時間振とうした後、5℃の温度条件下で、遠心分離機(回転数;23,000rpm)で60分間遠心分離し、不溶分と可溶分とを分離して得られる不溶分の質量(g)であり、Tはゴム強化樹脂1グラムに含まれるゴム質重合体の質量(g)である。このゴム質重合体の質量は、重合処方及び重合転化率から算出する方法、赤外線吸収スペクトル(IR)により求める方法等により得ることができる。
尚、上記のようにして製造されたゴム強化樹脂が、グラフト樹脂のみからなる場合、別途、ビニル系単量体の1種以上を重合させてなるビニル系(共)重合体を併用することができる。
上記無機系含リン化合物は、単独で用いてよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
リン酸水素化合物としては、リン酸一水素化合物、リン酸二水素化合物が挙げられ、特に、これらの塩が好ましい。塩は、金属塩又はアンモニウム塩が好ましい。金属塩を構成する金属原子としては、周期表第1〜3族の元素が好ましく、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、銅、亜鉛、アルミニウム等が挙げられる。好ましいリン酸水素化合物の具体例としては、リン酸2水素ナトリウム、リン酸1水素2ナトリウム、リン酸1水素2アンモニウム、リン酸水素亜鉛、リン酸1水素2カリウム、リン酸水素カルシウム、リン酸水素マグネシウム、リン酸1水素2リチウム等が挙げられる。尚、これらの化合物の水和物を用いることもできる。
無機系含リン化合物の使用方法としては、組成物の製造時であって、原料成分の混練前又は混練中等とすることができる。
成形品を製造する場合の成形装置のシリンダー温度は、通常、250℃〜280℃である。また、金型温度は、通常、40℃〜80℃である。
尚、上記のいずれの場合にも、成形品が大型である場合には、一般に、シリンダー温度は、上記温度より高めに設定される。
熱可塑性樹脂組成物の製造に用いた原料(樹脂又は共重合体、ガラス繊維等)は、以下の通りである。尚、グラフト率、固有粘度[η]等の測定は、上記記載の方法に準じて行った。
1−1.原料(P)
三菱エンジニアリングプラスチックス社製ポリカーボネート「ノバレックス7022PJ」(商品名)を用いた。粘度平均分子量(Mv)は、22,000であり、MFR(温度240℃、荷重98N)は、9g/10分である。
大八化学工業社製1,3−フェニレン−ビス(ジキシレニル)ホスフェート「PX−200」(商品名)を用いた。
三洋化成社製ビスフェノールAエチレンオキシド付加物「ニューポールBPE20」(商品名)を用いた。
ダイキン工業社製ポリテトラフルオロエチレン「ポリフロンFA500C」(商品名)を用いた。
下記の合成例1により得られたゴム強化樹脂を用いた。
合成例1
攪拌機を備えたガラス製フラスコに、窒素気流中で、イオン交換水42部、ロジン酸カリウム0.35部、tert−ドデシルメルカプタン0.2部、平均粒子径300nmのポリブタジエンゴム(ゲル含有率80%)32部を含むラテックス80部、平均粒子径600nmのスチレン・ブタジエン共重合体ゴム(スチレン単位量30%)8部を含むラテックス19部、スチレン14部及びアクリロニトリル6部を収容し、攪拌しながら昇温した。内温が40℃に達したところで、ピロリン酸ナトリウム0.2部、硫酸第一鉄7水和物0.01部及びブドウ糖0.3部を、イオン交換水8部に溶解した溶液を加えた。その後、クメンハイドロパーオキサイド0.07部を加えて重合を開始した。
30分間重合させた後、イオン交換水45部、ロジン酸カリウム0.7部、スチレン30部、アクリロニトリル10部、tert−ドデシルメルカプタン0.13部及びクメンハイドロパーオキサイド0.1部を、3時間かけて連続的に添加した。その後、更に1時間重合を継続し、反応系に、2,2′−メチレン−ビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)0.2部を添加して重合を完結させた。
次いで、反応生成物を含むラテックスに、硫酸水溶液を添加して、樹脂成分を凝固し、水洗した。その後、水酸化カリウム水溶液を用いて、洗浄・中和し、更に、水洗した後、乾燥し、ゴム強化樹脂を得た。このゴム強化樹脂に含まれるグラフト樹脂におけるグラフト率は55%、未グラフトの(共)重合体(以下、「アセトン可溶分」という。)の含有率は38%であり、このアセトン可溶分の極限粘度[η](メチルエチルケトン中、30℃)は、0.45dl/gであった。
下記の合成例2により得られたスチレン・アクリロニトリル共重合体を用いた。
合成例2
リボン翼を備えたジャケット付き重合用反応器を、2基連結した合成装置を用いた。各反応器内に、窒素ガスをパージした後、1基目の反応器に、スチレン75部、アクリロニトリル25部及びトルエン20部からなる混合物と、分子量調節剤であるtert−ドデシルメルカプタン0.15部をトルエン5部に溶解した溶液と、重合開始剤である1,1′−アゾビス(シクロヘキサン−1−カーボニトリル)0.1部をトルエン5部に溶解した溶液とを連続的に供給し、110℃で重合を行った。供給した単量体等の平均滞留時間は2時間であり、2時間後の重合転化率は56%であった。
次いで、得られた重合体溶液を、1基目の反応器の外部に設けられたポンプにより、連続的に取り出して、2基目の反応器に供給した。連続的に取り出す量は、1基目の反応器に供給する量と同じである。尚、2基目の反応器においては、130℃で2時間重合を行い、2時間後の重合転化率は74%であった。
その後、2基目の反応器から、重合体溶液を回収し、これを、2軸3段ベント付き押出機に導入した。そして、直接、未反応単量体及びトルエン(重合用溶媒)を脱揮し、スチレン・アクリロニトリル共重合体を回収した。このスチレン・アクリロニトリル共重合体を用いた。極限粘度[η](メチルエチルケトン中、30℃)は、0.51dl/gであった。
実施例1〜14及び比較例1〜5
原料(P)、(Q)、(R)、(S)、(T)及び(U)を、表1及び表2に記載の割合で、ヘンシェルミキサーにて混合した後、この混合物を、日本製鋼社製2軸押出機「TEX44αII」(型式名)に供給して溶融混練し、熱可塑性樹脂組成物を得た。尚、溶融混練の際のシリンダー設定温度は、180℃〜240℃とした。
(1)シャルピー衝撃強さ
ISO 179に準じて、温度23℃で測定した。単位は「kJ/m2」である。
(2)落錘衝撃強さ
大きさが80mm×55mm×2.4mmの試験片を、島津製作所社製高速衝撃試験機「HITS−P10」(型式名)にセットし、落錘試験(重錘のポンチ先端直径:12.7mm、受け台穴径:43mm、試験速度:6.7m/秒、試験温度:23℃)に供した。試験を5回行い、破壊エネルギーの平均値を算出した。単位は「J」である。
(3)熱変形温度
ASTM D 648に準じて測定した。
(4)メルトマスフローレート(MFR)
ISO 1133に準じて、温度220℃、荷重98Nで測定した。単位は「g/10分」である。
(5)引張特性
JIS K 6251に準じて、引張強度を、温度23℃で測定した。単位は、「MPa」である。
(6)曲げ特性
ISO 178に準じて、曲げ強度及び曲げモジュラスを、温度23℃で測定した。単位は、それぞれ、「MPa」及び「MPa」である。
(7)燃焼性
アンダーライターズラボラトリーズ社(UL)のサブジェクト94に準じて、射出成形により作製した試験片(125mm×13mm×1mm)を、垂直燃焼試験に供した。試験を2回行い、消炎までに要した時間の長い方により、下記基準で判定した。
1:5秒以内
2:5秒を超えて10秒以内
3:10秒を超えて15秒以内
4:15秒以上
比較例1〜3は、成分(C)を含有しない例であり、難燃性が不十分であった。また、比較例4は、成分(C)の含有割合が本発明の範囲外である例であり、難燃性が不十分であった。一方、実施例1〜14は、本発明の構成を有する組成物であり、耐熱性、耐衝撃性、剛性及び難燃性のバランスに優れていた。
Claims (5)
- (A)ポリカーボネート樹脂、(B)有機リン化合物、及び、(C)ジヒドロキシアリール化合物を含むジオール類のアルキレンオキサイド付加物を含有し、
上記成分(B)、及び、上記成分(C)の含有量は、上記成分(A)100質量部に対して、それぞれ、5〜30質量部、及び、0.5〜12質量部であることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。 - 上記成分(B)及び上記成分(C)の含有割合が、これらの合計を100質量%とした場合に、それぞれ、50〜93質量%及び7〜50質量%である請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 更に、(D)テトラフルオロエチレンに由来する構造単位を有する(共)重合体を含有する請求項1又は2に記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 更に、(E)ゴム質重合体の存在下、ビニル系単量体を重合して得られたゴム強化樹脂を含有する請求項1乃至3のいずれか一項に記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の熱可塑性樹脂組成物を含むことを特徴とする成形品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013195967A JP6069150B2 (ja) | 2013-09-20 | 2013-09-20 | 熱可塑性樹脂組成物及び成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013195967A JP6069150B2 (ja) | 2013-09-20 | 2013-09-20 | 熱可塑性樹脂組成物及び成形品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015059210A JP2015059210A (ja) | 2015-03-30 |
JP6069150B2 true JP6069150B2 (ja) | 2017-02-01 |
Family
ID=52816999
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013195967A Expired - Fee Related JP6069150B2 (ja) | 2013-09-20 | 2013-09-20 | 熱可塑性樹脂組成物及び成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6069150B2 (ja) |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5144552B2 (ja) * | 1973-02-26 | 1976-11-29 | ||
JPH115869A (ja) * | 1997-06-17 | 1999-01-12 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 液状リン系難燃剤 |
JPH1135816A (ja) * | 1997-07-23 | 1999-02-09 | Techno Polymer Kk | 難燃性熱可塑性樹脂組成物 |
JPH11349800A (ja) * | 1998-06-12 | 1999-12-21 | Techno Polymer Kk | 難燃性熱可塑性樹脂組成物 |
JP3662424B2 (ja) * | 1998-09-29 | 2005-06-22 | 出光興産株式会社 | 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物および射出成形品 |
WO2001005888A1 (fr) * | 1999-07-16 | 2001-01-25 | Polyplastics Co., Ltd. | Composition de resine polyacetal et procede de production correspondant |
JP4333857B2 (ja) * | 2000-02-24 | 2009-09-16 | テクノポリマー株式会社 | 難燃性熱可塑性樹脂組成物およびその再生成形材料 |
JP4691316B2 (ja) * | 2003-04-18 | 2011-06-01 | 出光興産株式会社 | ポリカーボネート樹脂組成物及び射出成形体 |
CN102741346B (zh) * | 2010-11-17 | 2013-12-11 | 三菱工程塑料株式会社 | 聚碳酸酯树脂组合物以及成形体 |
-
2013
- 2013-09-20 JP JP2013195967A patent/JP6069150B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015059210A (ja) | 2015-03-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101599084B1 (ko) | 본래 색조, 가수분해 안정성 및 용융 안정성의 우수한 조합을 갖는 내충격성 개질된 폴리카보네이트 조성물 | |
TW201035235A (en) | Flameproofed impact-modified polycarbonate compositions | |
JP2003525991A (ja) | 特定のグラフトゴムを有するポリカーボネート成形用組成物 | |
CA2849955A1 (en) | Flame-retarded pc/abs compositions having good impact toughness, flowability and resistance to chemicals | |
KR101800475B1 (ko) | 방염 폴리카르보네이트 조성물 | |
WO2000006648A1 (en) | Flame retardant polycarbonate/rubber-modified graft copolymer resin blend having a metallic appearance | |
KR20010105395A (ko) | 난연성, 내충격성을 갖는 개질된 폴리카보네이트 성형재및 압출재 | |
JP7386159B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物およびこれから形成された成形品 | |
JP5946297B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物及び成形品 | |
JP6220647B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物及び成形品 | |
KR102092980B1 (ko) | 고광택 및 무광택 구성품 부분을 갖는 내저온성 구성품의 간소화된 제조를 위한 충격-개질 폴리카르보네이트 조성물 | |
JP6052968B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物及び成形品 | |
JP6352051B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物及び成形品 | |
JP6069150B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物及び成形品 | |
JP6116181B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物及び成形品 | |
JP2018009197A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物及び成形品 | |
KR101803131B1 (ko) | 난연성 열가소성 수지 조성물 및 이를 포함하는 성형품 | |
JP4182774B2 (ja) | 樹脂混合組成物の製造方法 | |
JP6116182B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物及び成形品 | |
JP7426247B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物及び成形品 | |
JP5784409B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物及び成形品 | |
CN110527267B (zh) | 热塑性树脂组合物和由其制备的模制品 | |
JP6152324B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物及び成形品 | |
JP2006045252A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JP2013082821A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物及び成形品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160223 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161130 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161213 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161226 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6069150 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |