JP6067159B1 - 搬送車システム - Google Patents

搬送車システム Download PDF

Info

Publication number
JP6067159B1
JP6067159B1 JP2016033000A JP2016033000A JP6067159B1 JP 6067159 B1 JP6067159 B1 JP 6067159B1 JP 2016033000 A JP2016033000 A JP 2016033000A JP 2016033000 A JP2016033000 A JP 2016033000A JP 6067159 B1 JP6067159 B1 JP 6067159B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transport vehicle
blocks
route
base station
teaching information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016033000A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017151684A (ja
Inventor
政二 長瀬
政二 長瀬
幸弘 高木
幸弘 高木
伊藤 誠
伊藤  誠
新次 稲生
新次 稲生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shintec Hozumi Co Ltd
Original Assignee
Shintec Hozumi Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shintec Hozumi Co Ltd filed Critical Shintec Hozumi Co Ltd
Priority to JP2016033000A priority Critical patent/JP6067159B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6067159B1 publication Critical patent/JP6067159B1/ja
Publication of JP2017151684A publication Critical patent/JP2017151684A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

【課題】ハードウェア的なコストを抑制しながら搬送車を効率良く移動できる搬送車システムを提供すること。【解決手段】走行経路内で複数の搬送車2を移動させる経路を演算し、この経路を示す教示情報を搬送車2に送信する基地局10を含む搬送車システムであって、走行経路は、複数のブロック11に分割されている一方、教示情報は、複数のブロック11のうちの一部のブロック11を移動するのに必要な情報であり、基地局10は、搬送車2の移動に応じて教示情報を繰り返し送信し、搬送車2は、基地局10から繰り返し受信する教示情報に従って移動し、一部のブロック11よりも多くのブロック11を経由する移動が可能である。【選択図】図2

Description

本発明は、複数の搬送車の移動を管理する搬送車システムに関する。
従来より、工場内等に設定された走行経路内で無人の搬送車を移動させることで、部品や製品等を目的の場所に運ぶための搬送車システムが知られている(例えば特許文献1参照。)。このような搬送車システムを導入すれば、例えば工場内で部品や製品等を搬送する作業を自動化でき作業効率を向上できる。
搬送車システムでは、搬送車の走行を管理する基地局が設けられ、搬送車は、基地局等から受信した教示情報(ティーチデータ)に従って移動する。走行経路内の移動経路を示す教示情報を取得した搬送車は、他の搬送車との干渉を回避しながら、その教示情報が示す移動経路に沿って移動できる。
特許第3367485号公報
しかしながら、前記従来の搬送車システムでは、次のような問題がある。すなわち、走行経路の規模が大きくなって搬送車の移動経路が複雑になると、教示情報のデータサイズが大きくなって搬送車側のハードウェア的な負担が大きくなると共に、教示情報の転送等に要する時間が長くなる可能性があり、この時間を短縮するためには基地局のハードウェアにコストをかける必要が生じるという問題がある。
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、ハードウェア的な負担を抑制しながら搬送車を効率良く移動できる搬送車システムを提供しようとするものである。
本発明は、走行経路内で複数の搬送車を移動させる経路を演算し、この経路を示す教示情報を搬送車に送信する基地局を含む搬送車システムであって、
前記教示情報は、前記走行経路を分割した複数のブロックのうちの一部のブロックを移動するのに必要な情報であり
前記搬送車は、移動に応じて前記基地局が繰り返し送信してくる前記教示情報を記憶すると共に当該記憶した教示情報に従って移動し、前記一部のブロックを構成するブロック数よりも多くのブロックを経由する移動が可能となっており、
前記基地局は、前記搬送車が記憶している教示情報が示す経路の途中のポイントであるブロック間の境界に搬送車が到達したとき、当該教示情報に対応するブロックよりも移動方向前方に位置して隣接する他のブロックを移動するための教示情報を搬送車に送信し、
該搬送車は、記憶している教示情報が示す経路の途中のポイントであるブロック間の境界に到達したとき、当該教示情報に対応するブロックよりも移動方向前方に位置して隣接する他のブロックを移動するための教示情報を前記基地局から受信して記憶する搬送車システムにある(請求項1)。
本発明の搬送車システムでは、前記走行経路が複数のブロックに分割されている。前記基地局は、前記複数のブロックのうちの一部のブロックを移動するのに必要な教示情報を前記搬送車に送信するのみである。前記基地局は、搬送車の移動に応じて前記教示情報を繰り返し送信し、これにより前記一部のブロックのブロック数よりも多いブロックを経由する前記搬送車の移動を可能としている。
前記一部のブロックに対応する前記教示情報は、前記搬送車が移動を開始してから移動を終了するまでの全経路の一部の経路を示す情報である。当然ながら、前記教示情報は、全経路に対応する情報よりも小さくなっている。前記搬送車側では、データサイズが小さい前記教示情報を記憶するのみで良く、ハードウェア的な負担が小さくなっている。また、前記教示情報のデータサイズが小さければ、前記教示情報の送信に要する通信負荷が小さくなり、データ通信のためのハードウェア的なコストを抑制できる。
以上のように本発明の搬送車システムは、ハードウェア的な負担を抑制しながら搬送車を効率良く移動できる優れた特性の搬送車システムである。
実施例1における、搬送車システムを示す説明図。 実施例1における、ブロックに分割された搬送経路を示す説明図。 実施例1における、基地局に設定するルート設定を例示する説明図。 実施例1における、基地局の動作の流れを示すフロー図。 実施例1における、基地局と搬送車との関係を示すイメージ図。 実施例1における、その他の搬送車を示す説明図。 参考例における、基地局と搬送車との関係を示すイメージ図。 参考例における、搬送経路を示す説明図。
本発明の好適な態様を説明する。
前記基地局は、前記教示情報が示す経路の途中のポイントに対象の搬送車が到達したとき、前記教示情報に対応する一部のブロックに隣接する他のブロックを移動するための教示情報を前記対象の搬送車に送信する
前記教示情報に対応する前記一部のブロックの移動の途中で新たな教示情報を送信すれば、前記一部のブロックに隣接する他のブロックとの境界に搬送車が到達したとき、新たな教示情報の受信を待機する必要がなくなる。これにより連続的、かつ、スムースな前記搬送車の移動が可能になる。
隣合う2つの前記ブロックの隣接箇所には、前記基地局による搬送車の位置の検知に利用可能な境界マーカが敷設され、前記教示情報が示す経路の始点及び終点は前記境界マーカの設置点であると良い(請求項)。
前記教示情報が示す経路の始点及び終点が前記境界マーカの設置点であれば、前記一部のブロックから隣接する他のブロックへ進入する際の前記搬送車の位置を確実性高く把握できる。
前記走行経路は、前記搬送車が沿って移動する導線及び異なる導線が交差する分岐を含めて構成されており、前記教示情報には、前記分岐を通過する移動を実行するために必要な制御情報が含まれていると良い(請求項)。
前記分岐を通過する移動を実行するために必要な制御情報を含む教示情報があれば、前記分岐を含む経路を前記搬送車が確実性高く移動できる。
前記基地局は、前記走行経路内における前記搬送車の台数あるいは密度の値が大きい場合には前記一部のブロックを構成するブロック数を減らし、当該搬送車の台数あるいは密度の値が小さい場合には前記一部のブロックを構成するブロック数を増やすことも良い(請求項)。
例えば前記走行経路内で移動中の搬送車の台数が少ない場合であれば、搬送車同士の干渉が生じるおそれが少ない。このような場合であれば、前記一部のブロックを構成するブロック数を多くすることで、最短経路に近い経路で搬送車を移動させると良い。一方、搬送車同士の干渉が生じる可能性が高い状況であれば、前記ブロック数を少なくすることで搬送車同士の干渉を確実性高く回避できる経路で搬送車を移動させると良い。
(実施例1)
本例は、無人で移動する搬送車2と、各搬送車2を制御する基地局10と、を含む搬送車システム1に関する例である。この内容について、図1〜図6を用いて説明する。
図1の搬送車システム1は、例えば、部品や製品等のワークを工場内で搬送することを目的として導入されるシステムである。この搬送車システム1では、AGVとも称呼される搬送車2が移動する経路として、例えば同図に例示する走行経路が設定されている。走行経路では、経路に沿って磁気テープ等の導線13が敷設され、経路上の重要なポイントには各種の情報を磁気的に記録したマーカが設置されている。そして、走行経路内における複数の搬送車2の移動は、例えば工場内の管理室等に設置される基地局10により集中的に管理される。
図1の搬送車システム1は、3箇所の搬入側ステーションA1、A2、B1と、2箇所の搬出側ステーションX、Yと、の間で2台の搬送車2(1号車21、2号車22)が移動するシステムの例である。この搬送車システム1は、1号車21が、搬入側ステーションA1と搬出側ステーションXとの間、及び搬入側ステーションA2と搬出側ステーションXとの間で部品や製品等のワークを搬送する。2号車22が、搬入側ステーションB1と搬出側ステーションYとの間でワークを搬送する。1号車21については、搬出側ステーションXから搬入側ステーションに戻る際、A1に戻るかA2に戻るかの選択肢がある。
搬送車システム1では、図2のように、例えば走行経路を5つに分割したブロック1111〜115が想定されている。なお、同図中の各ブロックに付された丸囲み数字がブロックの序列を表すものとし、以下の説明では、例えば丸囲み数字2のブロック11をブロック112と記載し、各ブロック共通の符号として11を使用する。
走行経路では、隣接するブロック11との境界に当たる箇所には、導線13に沿って移動する搬送車2が検知可能なように絶対番地マーカ15が設置されている。各ブロック11の内部には、導線13に沿って移動する搬送車2が検知可能なように相対番地を表す導線マーカ(図示略)が設置されている。
絶対番地マーカ15は、ブロック11の境界への到達、新たなブロック11への進入を検知するための境界マーカの一例である。絶対番地マーカ15の読み取り検知は搬送車2側で実行され、絶対番地マーカ15の検知は基地局10側でも管理されている。
導線マーカは、搬送車2がブロック11内を移動するために必要なマーカである。導線マーカとしては、分岐や突き当りなどの導線13の不連続箇所を示すマーカ等がある。導線マーカは、搬送車2の移動に必要な情報を提供するためのマーカであり、導線マーカの検知情報は基地局には送信されない。
基地局10は、WIFI等の無線通信機能を備えたコンピュータ装置である。基地局10は、以下の各手段としての機能を備えている。
(1)経路記憶手段:走行経路のマップデータを記憶する手段。
(2)ルート入力手段:走行経路において移動可能なルート設定を入力する手段。
(3)タスク入力手段:各搬送車2に実行させる作業(搬送タスク)を入力する手段。
(4)経路演算手段:搬送タスクを実現するための移動経路を計画するための演算処理である経路演算を実行する手段。
(5)ティーチデータ生成手段:経路演算により計画した移動経路に基づき、搬送車2に教示するティーチデータ(教示情報)を生成する手段。
(6)ティーチデータ送信手段:各搬送車2にティーチデータを送信する手段。
(7)車両位置取得手段:搬送車2が送信する絶対番地等の位置情報を取得する手段。
次に搬送車2について説明する。詳しい図示は省略するが搬送車2は、逆回転を含めて独立駆動可能な左右の駆動輪と、2つの自在車輪(フリーキャスター)を備えた車両である。例えば左右の駆動輪を逆向きに回転すれば、位置的な変動を抑えながらその場で搬送車2を回転させることもできる。搬送車2の前面の下部中央には、導線13を読取り可能なラインセンサが配置され、その横には、絶対番地マーカ15等のマーカの記録情報を読取り可能なマーカ読取センサが配置されている。
搬送車2は、無線通信機能を備えた図示しない制御ユニットを搭載している。制御ユニットは、各種の演算機能を有するCPUや、フラッシュROM、RAM等の記憶素子、無線通信機能を実現する通信チップ等が実装された制御基板を含んで構成されている。制御ユニットは、フラッシュROM等に記憶されたソフトウェアプログラムの実行により、以下に例示する各種手段としての機能を実現する。
(1)無線通信手段:ティーチデータや絶対番地(位置情報)などの各種の情報を基地局10との間で無線通信により送受信するための手段。
(2)ティーチデータ記憶手段:基地局10側から受信したティーチデータを記憶する手段。
(3)移動制御手段:搬送車2の移動を制御する手段。
次に、以上のように構成された搬送車システム1の動作内容について説明する。
基地局10では、図1及び図2に示す走行経路を予めマップデータとして記憶していると共に、走行経路を分割する各ブロック11の情報、及びブロック11の境界の絶対番地(位置情報)等を記憶している。基地局10を構成するパーソナルコンピュータ装置では、経路設定のためのアプリケーションソフトが予めインストールされている。このアプリケーションソフトが表示する図示しない入力画面上において、以下に例示する通り、各搬送車2の搬送タスクを設定できるほか、走行経路中のT字路等の各分岐についてのルート設定(図3を参照して後述する。)等が可能である。
(1)1号車21の搬送タスク
ワークの積込み後、搬入側ステーションA1から搬出側ステーションXへの移動。この搬送タスクは、例えば、「FROM A1 TO X」等の記述式で基地局10に入力可能である。
(2)2号車22の搬送タスク
ワークの積込み後、搬入側ステーションB1から搬出側ステーションYへの移動。この搬送タスクは、例えば、「FROM B1 TO Y」等の記述式で基地局10に入力可能である。
(3)T字路のルート設定
例えばブロック112(図2中の丸囲み数字2のブロック)のT字路では、往復を区別すると図3(a)に示す6パターンのルートa〜fが存在している。一方、本例の走行経路では、搬入側ステーションB1と搬入側ステーションA1との間を移動するためのルートc、dが不要である。そこで、このT字路については、同図(b)のように、c、dを除外したa、b、e、fの各ルートのルート設定が可能である。なお、ブロック113のT字路、ブロック114のT字路についても、同様の考え方により一部のルートを選択肢から除外したルート設定が可能である。このようにルート設定の選択肢が制限されていれば、搬送車の移動経路を計画するための経路演算の演算負荷を小さくできる。
基地局10は、上記の(1)〜(3)に例示するように入力された搬送タスク及びルート設定等に基づいて、各搬送車2の移動経路を計画するための演算処理である経路演算を実行する。基地局10は、この演算処理を実行するに当たり、搬送車2同士が干渉しないよう、時間的な要素を含めて各搬送車2の移動経路を計画する。なお、基地局10が演算する移動経路は、各搬送車2の搬送タスクを構成する全ての経路である。例えば、1号車21であれば、搬入側ステーションA1から搬出側ステーションXまでの全ての経路である。
各搬送車2の移動経路を生成するための基地局10の経路演算が完了すると、搬送車システム1の運用が可能になる。以下、搬送車2を移動させるための基地局10の動作の流れについて、図4のフロー図を参照しながら説明する。
基地局10は、上記の経路演算(S101)により生成した移動経路の全経路のうち、スタート地点を含む2ブロック分の移動経路を示すティーチデータを搬送車2に送信する(S102)。このティーチデータには、対応する2ブロックの移動中に通過する相対番地の情報や、T字路等の分岐箇所での制御情報(進路、方向転換等)など、搬送車2の挙動を決定付ける全ての情報が含まれている。搬送車2側では、このティーチデータに従って導線13に沿って移動することで、対応する2ブロックを通過する移動が可能になる。なお、搬送車2は、移動に応じて絶対番地マーカ15を検知したとき、その絶対番地を基地局10に送信する。
基地局10は、上記のステップS102で送信済みのティーチデータに対応する2ブロックの途中のポイントであるブロック11間の境界に位置する絶対番地の受信を待機する(S103)。2ブロックの隣接箇所の絶対番地を搬送車2側から受信すると(S103:YES)、移動方向前方に位置する新たな1ブロックのティーチデータを搬送車2に送信する(S104)。これにより、搬送車2側は、1ブロック移動する毎に、2ブロック前方の新たな1ブロック分のティーチデータを繰り返し受信できる。搬送車2側は、そのときに位置しているブロック11を含めて移動方向前方の2ブロック分のティーチデータを常時、教示された状態となっている。
基地局10は、上記のステップS104で送信したティーチデータに対応するブロック11が移動経路を構成する最後のブロック11であるかどうかを判断する(S105)。最後のブロック11ではなければ(S105:NO)、上記のステップS103〜S104までの処理を繰り返し実行し、これにより搬送車2の移動に応じて次のティーチデータを送信する。一方、上記のステップS104で送信したティーチデータに対応するブロック11が移動経路を構成する最後のブロック11であった場合には(S105:YES)、その後、ティーチデータを送信することなく、ゴール地点の絶対番地の受信を待機する(S106)。そして、ゴール地点の絶対番地の受信に応じて(S106:YES)、一連の処理を終了する。
以上のように、本例の搬送車システム1では、図5にシステムのイメージを例示する通り、基地局10から個別に送信するティーチデータに従って各搬送車2が移動している。また、各搬送車2は、移動中にブロック11の境界に到達する毎に絶対番地を基地局10に送信する。基地局10側では、各搬送車2の位置等を把握しているため、例えばいずれかの搬送車2の移動に遅延が生じた場合には、その遅延の状況を反映したティーチデータを他の搬送車2に送信することで搬送車2間の干渉を未然に回避できる。
この搬送車システム1においては、搬送車2側でデータサイズが小さいティーチデータを記憶するのみで良く、ハードウェア的な負担が小さくなっている。また、ティーチデータのデータサイズが小さければ、送信に要する通信負荷が小さくなり、データ通信のための基地局10側のハードウェア的なコストを抑制できる。
このように搬送車システム1は、ハードウェア的な負担を抑制しながら搬送車2を効率良く移動できる優れた特性の搬送車システムとなっている。
なお、搬送車2側で記憶するティーチデータとして、本例では2ブロック分のティーチデータを例示している。ティーチデータに対応するブロック11の数としては、3ブロック、4ブロック等を設定することも良い。走行経路内で移動中の搬送車2の台数や密度に応じて、このブロック数を可変にしても良い。例えば、走行経路内で移動中の搬送車2の台数が多い場合には、ティーチデータに対応するブロック数を減らすことで、搬送車2同士の干渉を確実性高く回避できるよう比較的複雑な経路で搬送車2を移動させると良い。一方、台数が少ない場合には、搬送車2同士の干渉のおそれが少ないことから、ブロック数を多くして最短経路に近い経路で搬送車2を移動させると良い。
なお、本例では、ティーチデータに対応する2ブロックのブロック間の境界の絶対番地マーカ15に到達した搬送車2に対して、移動方向前方の新たな1ブロック分のティーチデータを送信している。これに代えて、移動方向前方の2ブロック分のティーチデータを送信することも良い。この場合には、絶対番地マーカ15を通過して進入するブロックのティーチデータを重複して送信することになる。
なお、本例の搬送車2に代えて、図6のように、独立して回転駆動可能な左右の駆動輪281を備える駆動輪ユニット28を車体200の前後方向に2基備えた搬送車2を採用しても良い。この搬送車2では、左右の駆動輪281の中間に位置する鉛直方向の軸205により駆動輪ユニット28が回転可能に車体200側に軸支されている。駆動輪ユニット28は、左右の駆動輪281を逆回転させればスピンターンが可能であり、例えば、各駆動輪ユニット281を90度回転させれば、車体を真横に移動させることも可能である。なお、各駆動輪ユニット281を横向きにした際の車体200の安定は、車体の左右両側に設けた自在輪(フリーキャスター)201により確保できる。
(参考例)
この参考例は、本発明には属さない従来の搬送車システム9の例である。本発明の搬送車システム1との対比のため、図7及び図8を参照して従来の搬送車システム9を説明する。
参考例の搬送車システム9の場合、図7に例示するように、搬送車92に対して事前にティーチデータを個別で書込みし、各搬送車92は、記憶するティーチデータに従って移動する。このシステムでは、搬送車92が移動する経路の全部を示すティーチデータを搬送車92側に書き込む必要があり、ティーチデータのデータサイズが大きくなる傾向にある。
移動経路が長くなったり、経路中の分岐箇所が多くなれば、ティーチデータのデータサイズがさらに大きくなる。搬送車92側で記憶可能なメモリ容量によって移動可能な経路が制約を受ける可能性があるほか、メモリ容量の増量要求等により搬送車92のコスト上昇が誘発されるおそれがある。さらに、ティーチデータが大きくなると基地局90から各搬送車92にデータ転送する際の転送時間が長くなる等、作業負担が大きくなる。
さらに、図8のように、走行経路中の破線で囲む重複範囲98内の経路のティーチデータについては、この経路を移動する可能性がある各搬送車92について重複して記憶させる必要がある。システム全体としてみれば、同じティーチデータを重複して記憶することでメモリ量が大きくなっているという問題や、同じティーチデータを重複して書き込むため、書込みに要する作業時間が無駄に長時間化しているという問題が生じている。さらに、各搬送車92は書込みされたティーチデータに従って移動するのみであるため、例えば他の搬送車92に移動の遅れ等が生じた場合等、干渉を回避しながら適切に移動する等の臨機応変な対応が難しいという問題がある。
これに対して、本発明の搬送車システムであれば、移動方向前方に位置する2ブロック分のみのティーチデータを各搬送車に書込むだけで良い。各搬送車に記憶させるティーチデータのデータサイズが小さいため、搬送車側に必要なメモリ容量を小さくできる。また、走行経路が長くなったり複雑になって全体のティーチデータが大きくなった場合であっても、搬送車側に書き込むティーチデータのデータサイズは大きく変動することがなくほぼ一定である。それ故、システムの大規模化にも対応し易い。さらに、基地局側で各搬送車の移動の状況を管理しているので、この状況をティーチデータに反映できる。例えばいずれかの搬送車に遅延が生じた場合であっても、この搬送車との干渉を回避できるティーチデータを生成して他の搬送車に送信すれば、様々な不測の状況に対して臨機応変に対応できる。
以上、実施例のごとく本発明の具体例を詳細に説明したが、これらの具体例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、具体例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して前記具体例を多様に変形、変更あるいは適宜組み合わせた技術を包含している。
1、9 搬送車システム
10 基地局
11、111〜115 ブロック
13 導線
15 絶対番地マーカ(境界マーカ)
2、92 搬送車

Claims (4)

  1. 走行経路内で複数の搬送車を移動させる経路を演算し、この経路を示す教示情報を搬送車に送信する基地局を含む搬送車システムであって、
    前記教示情報は、前記走行経路を分割した複数のブロックのうちの一部のブロックを移動するのに必要な情報であり
    前記搬送車は、移動に応じて前記基地局が繰り返し送信してくる前記教示情報を記憶すると共に当該記憶した教示情報に従って移動し、前記一部のブロックを構成するブロック数よりも多くのブロックを経由する移動が可能となっており、
    前記基地局は、前記搬送車が記憶している教示情報が示す経路の途中のポイントであるブロック間の境界に搬送車が到達したとき、当該教示情報に対応するブロックよりも移動方向前方に位置して隣接する他のブロックを移動するための教示情報を搬送車に送信し、
    該搬送車は、記憶している教示情報が示す経路の途中のポイントであるブロック間の境界に到達したとき、当該教示情報に対応するブロックよりも移動方向前方に位置して隣接する他のブロックを移動するための教示情報を前記基地局から受信して記憶する搬送車システム。
  2. 請求項において、隣合う2つの前記ブロックの隣接箇所には、前記基地局による搬送車の位置の検知に利用可能な境界マーカが敷設され、前記教示情報が示す経路の始点及び終点は前記境界マーカの設置点である搬送車システム。
  3. 請求項1又は2において、前記走行経路は、前記搬送車が沿って移動する導線及び異なる導線が交差する分岐を含めて構成されており、前記教示情報には、前記分岐を通過する移動を実行するために必要な制御情報が含まれている搬送車システム。
  4. 請求項1〜のいずれか1項において、前記基地局は、前記走行経路内における前記搬送車の台数あるいは密度の値が大きい場合には前記一部のブロックを構成するブロック数を減らし、当該搬送車の台数あるいは密度の値が小さい場合には前記一部のブロックを構成するブロック数を増やす搬送車システム。
JP2016033000A 2016-02-24 2016-02-24 搬送車システム Active JP6067159B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016033000A JP6067159B1 (ja) 2016-02-24 2016-02-24 搬送車システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016033000A JP6067159B1 (ja) 2016-02-24 2016-02-24 搬送車システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6067159B1 true JP6067159B1 (ja) 2017-01-25
JP2017151684A JP2017151684A (ja) 2017-08-31

Family

ID=57890552

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016033000A Active JP6067159B1 (ja) 2016-02-24 2016-02-24 搬送車システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6067159B1 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04291404A (ja) * 1991-03-19 1992-10-15 Hitachi Kiden Kogyo Ltd 無人搬送車の走行制御方法
JPH0511837A (ja) * 1991-07-03 1993-01-22 Toyota Autom Loom Works Ltd 無人搬送車の運行制御方法
JPH06230825A (ja) * 1993-01-28 1994-08-19 Murata Mach Ltd 無人搬送車の制御システム
JP2000003219A (ja) * 1998-06-16 2000-01-07 Toyota Autom Loom Works Ltd 無人搬送車の作業指示方法及び作業指示装置
JP2003196780A (ja) * 2001-12-27 2003-07-11 Asyst Shinko Inc 搬送システム及び搬送経路探索方法
JP2011227716A (ja) * 2010-04-20 2011-11-10 Toyota Industries Corp 無人搬送車走行方法及び無人搬送車走行システム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04291404A (ja) * 1991-03-19 1992-10-15 Hitachi Kiden Kogyo Ltd 無人搬送車の走行制御方法
JPH0511837A (ja) * 1991-07-03 1993-01-22 Toyota Autom Loom Works Ltd 無人搬送車の運行制御方法
JPH06230825A (ja) * 1993-01-28 1994-08-19 Murata Mach Ltd 無人搬送車の制御システム
JP2000003219A (ja) * 1998-06-16 2000-01-07 Toyota Autom Loom Works Ltd 無人搬送車の作業指示方法及び作業指示装置
JP2003196780A (ja) * 2001-12-27 2003-07-11 Asyst Shinko Inc 搬送システム及び搬送経路探索方法
JP2011227716A (ja) * 2010-04-20 2011-11-10 Toyota Industries Corp 無人搬送車走行方法及び無人搬送車走行システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017151684A (ja) 2017-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11145206B2 (en) Roadmap segmentation for robotic device coordination
US10994418B2 (en) Dynamically adjusting roadmaps for robots based on sensed environmental data
CN110356760B (zh) 基于搬运机器人的控制方法和装置
US10260890B2 (en) Aisle-based roadmap generation
KR102393972B1 (ko) 창고 로봇 네비게이션 경로 예약
CN111724015A (zh) 一种搬运任务切换方法、装置、设备和存储介质
JP4462175B2 (ja) 搬送システム
JP6939980B2 (ja) 走行車コントローラ及び走行車システム
CN107589742A (zh) 自动导引运输车控制方法、装置及计算机可读存储介质
JP2018199562A (ja) 運行管理システム及び運行管理方法
CN110109467A (zh) 机器人的转弯路径控制方法、装置、存储介质及机器人
JP6067159B1 (ja) 搬送車システム
JP7106695B2 (ja) 衝突防止の制御方法及び軌道走行車制御システム
WO2017010183A1 (ja) 搬送制御装置及び搬送制御システム
JP5348187B2 (ja) 搬送車システム
US20210123766A1 (en) Travel control apparatus, mobile body, and operation system
JP2009230634A (ja) 移動体の制御システム、制御装置、及び移動体
CN114779778A (zh) 控制车辆行驶的方法、装置、电子设备及存储介质
JPH04340607A (ja) 最適経路決定装置
JP2022530896A (ja) 仕分け装置および仕分け方法
WO2020110273A1 (ja) 経路探索支援装置、経路探索支援方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP5848989B2 (ja) 自動搬送車、及び自動搬送車の制御方法
JP2024081384A (ja) 移動体の管理装置、管理方法及び管理プログラム
JP7489609B2 (ja) 移動体システム、及び移動体制御方法
CN113534803A (zh) 运动路径确定方法、装置、电子设备及存储介质

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161025

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6067159

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250