JP6066570B2 - 乾燥機 - Google Patents

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Description

本発明は、コントローラに入力される運転指令に基づいて、温水供給機器から、第1温度の温水の供給を受けて、その温水で温風を発生して被乾燥空間に供給する通常運転状態で作動可能な乾燥機に関する。
外部より所定温度の温水の供給を受けてその温水を利用して温風を発生する温水利用温風発生装置があり、特にこの種の温水利用温風発生装置の代表例としては、浴室内の乾燥機能などを備えている乾燥機がある。通常、このような乾燥機は、燃料を燃焼させてその燃焼熱で温水を生成する給湯機から高温温水(80℃)の供給を受けて作動する。温水の供給元としては、例えば、エンジンや燃料電池等の熱源機から排出される排熱を回収して得られた温水を利用するものや、太陽熱等の自然エネルギーから集熱し、温水を生成して利用するものもある。
前者の排熱を温水として回収して利用するシステムの場合、一般には、熱源機から排出される排熱が60℃程度の温水として回収され、当該温水を貯湯タンクに貯湯する。そして、必要に応じて温水を適時払い出すことで、乾燥機側で利用される。このシステムでは、貯湯タンクに貯えられる温水の温度が、乾燥機本来の要求温度(80℃)より低いため、別途設けられる補助熱源機により、要求温度まで昇温して、乾燥機に供給する構成が採用される。
後者の集熱により得られる温水を利用する場合も、その温水の温度が乾燥機の要求温度より低い場合は、補助熱源機等の機器により昇温して供給することとなる。
特許文献1にも、温水を生成する主温水生成機器とその主温水生成機器で生成した温水を更に加熱可能な補助熱源機とで構成される温水供給機器が記載されている。補助熱源機としては、燃焼器の燃焼熱により温水を昇温するものが記載されている。そして、この温水供給機器では、少なくとも補助熱源機を運転させることで生成した温水を、空調用途、給湯・風呂用途に供給している。
特開2001−296055号公報
しかしながら、乾燥機を運転するために要求される温水の温度は、機器使用者の利便性等を充分に確保するとの観点から設定されており、機器設計上、むしろ、安全側(高温側)の温水温度となっている場合が多い。
このような高温側の温水温度は、乾燥機を、最も安定且つ利便性等の高い状態で運転するための最低温度として設定されているのである。しかし、例えば、乾燥機を使用する使用者が、省エネルギーの観点から少々の不便を容認できるのであれば、この使用者の意図に従った運転が可能となっているほうが良い。
さらに、上記の排熱を温水として回収するシステム、或いは、集熱した熱を温水として利用するシステムを温水供給機器として採用する場合の何れであっても、特許文献1に記載のように、少なくとも補助熱源機を運転して燃料を消費することとなり、省エネルギーの観点からは逆行することとなる。つまり、補助熱源機を運転せずに、元来生成又は保有している温水をそのまま使用するほうが、省エネルギーの観点から好ましい。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、省エネルギー意識の高い利用者の意図に従って運転することができる乾燥機を提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る乾燥機の特徴構成は、コントローラに入力される運転指令に基づいて、温水供給機器から、第1温度の温水の供給を受けて、当該温水で温風を発生して被乾燥空間に供給する通常運転状態で作動可能な乾燥機であって、
前記コントローラに、前記通常運転状態から外れた運転状態であるエコ運転状態での運転指令であるエコ運転指令を受付けるエコ運転スイッチを備え、
前記エコ運転指令を受付けた場合に、前記第1温度より低温の第2温度の温水の供給を前記温水供給機器に指令するとともに、前記第2温度の温水の供給を受けて、前記第2温度の温水で温風を発生して、前記被乾燥空間に供給するエコ運転状態で作動可能に構成され、
前記エコ運転指令を受付けた場合の乾燥動作において、
乾燥開始から前記被乾燥空間において所定の乾燥状態が達成されるまでの第1乾燥期間において前記エコ運転状態で作動し、前記第1乾燥期間の完了後の第2乾燥期間において前記第2温度より高い温度の温水の供給を受けて乾燥動作を行うように構成され、
前記被乾燥空間から内気を吸引して、当該内気を前記温水により加温して前記温風として前記被乾燥空間に戻す内気循環機構と、
前記内気の少なくとも一部を外部に排気する換気機構とを備え、
前記エコ運転状態において、前記内気循環機構が循環させる循環風量及び前記換気機構が排気する換気風量の一方又は両方を、前記通常運転状態における対応する循環風量或いは換気風量より増加させる点にある。
上記特徴構成によれば、エコ運転指令を受け付けていない場合には、乾燥機は、通常運転状態で必要な、即ち、乾燥用途としての利便性等を考慮して予め設定されている第1温度の温水の供給を温水供給機器から受けて、その第1温度の温水の熱を利用して乾燥用途として利便性の高い温度の温風の発生及び被乾燥空間への供給を行うことができる。これに対して、エコ運転指令を受け付けている場合には、乾燥機は、第1温度よりも低い第2温度の温水の供給を温水供給機器から受けて、その第2温度の温水で温風を発生する。つまり、通常運転状態で必要な第1温度よりも低い第2温度の温水の熱を利用して発生した温風は、第1温度の温水の熱を利用して発生した温風よりも乾燥用途としての利便性は低くなるものの、省エネルギー性は高くなる。従って、省エネルギー性を重視しながら、ある程度の利便性を確保した上で、乾燥運転を行うことができる。
従って、省エネルギー意識の高い利用者の意図に従って運転することができる乾燥機を提供できる。
また、上記特徴構成によれば、乾燥機は、エコ運転指令を受け付けた場合の乾燥動作において、エコ運転状態で作動した後、第2温度より高い温度の温水の供給を受けて発生させた温風を用いて乾燥動作を行う。このように、温風の発生に用いる温水の温度が高いほど、得られる温風の温度も高くなるため、第2温度よりも高い温度の温水を用いて発生させた温風は、第1乾燥期間に発生されていた温風よりも被乾燥空間の乾燥度合いを高くでき、最終的に完全乾燥に近い乾燥を確実に実施できる。従って、乾燥機は、第1乾燥期間では、省エネルギー性を優先して乾燥動作を行いながら、第2乾燥期間では、乾燥用途として好ましい乾燥動作を行うことができるので、結果として、省エネルギー性と乾燥度合いの高さとを両立した乾燥動作を行うことができる。
特に、乾燥開始から被乾燥空間において所定の乾燥状態が達成されるまでの第1乾燥期間は被乾燥空間内の絶対湿度が相対的に高い期間であり、それ以後の第2乾燥期間は被乾燥空間内の絶対湿度が相対的に低い期間であると見なすことができる。つまり、そのような被乾燥空間内の絶対湿度が相対的に低い第2乾燥期間において、第2温度の温水を用いたエコ運転状態ではなく、第2温度より高い温度の温水を用いた運転状態で乾燥機を作動させることで、第2乾燥期間での被乾燥空間内の乾燥を効果的に行うことができる。
また、上記特徴構成によれば、内気循環機構が循環させる循環風量が増加するほど被乾燥空間の乾燥を促進することができ、及び、換気機構が外部に排気する換気風量が増加するほど被乾燥空間の乾燥を促進することができる。つまり、乾燥機をエコ運転状態で動作させると乾燥用途としての利便性は低くなるものの、本特徴構成のように内気循環機構が循環させる循環風量及び換気機構が排気する換気風量の一方又は両方を通常運転状態を基準として相対的に増加側に調整することで、乾燥を促進させることができる。
本発明に係る乾燥機の更に別の特徴構成は、前記所定の乾燥状態が達成されているか否かの判定を、被乾燥空間の絶対湿度に基づいて行う点にある。
上記特徴構成によれば、被乾燥空間の乾燥状態を定量的に判断する指標とすることができる被乾燥空間の絶対湿度を用いて、被乾燥空間において所定の乾燥状態が達成されているか否かを判定する。従って、第1乾燥期間を終了するタイミングを定量的に決定できる。
本発明に係る乾燥機の更に別の特徴構成は、前記所定の乾燥状態が達成されているか否かの判定を、前記乾燥開始からの経過時間に基づいて行う点にある。
乾燥開始からの乾燥動作の経過時間が長くなれば被乾燥空間の乾燥状態は高くなるので、この乾燥開始からの経過時間は被乾燥空間の乾燥状態を定量的に判断する指標となる。
本特徴構成によれば、乾燥開始からの経過時間を、被乾燥空間の乾燥状態を定量的に判断する指標として用いて、被乾燥空間において所定の乾燥状態が達成されているか否かを判定する。従って、第1乾燥期間を終了するタイミングを定量的に決定できる。
本発明に係る乾燥機の更に別の特徴構成は、前記温水供給機器が、温水を生成する主温水生成機器と当該主温水生成機器で生成した温水を更に加熱可能な補助熱源機とを備え、前記通常運転状態に対応して、前記補助熱源機により前記第1温度に昇温した温水が供給され、前記エコ運転状態に対応して、前記補助熱源機を働かせることなく、前記主温水生成機器により生成した前記第2温度の温水が供給される点にある。
上記特徴構成によれば、通常運転状態では第2温度の温水を補助熱源機を用いて第1温度に昇温した上で乾燥機に供給し、エコ運転状態では第2温度の温水を補助熱源機を用いずにそのままの温度(即ち、第2温度)で乾燥機に供給する。つまり、エコ運転状態では、補助熱源機を用いないので、通常運転状態では発生していた補助熱源機の消費エネルギー分を削減できる。
本発明に係る乾燥機の更に別の特徴構成は、前記主温水生成機器が、熱源機から排出される熱を回収して或いは自然エネルギーから集熱して、前記第2温度の温水を得る機器である点にある。
上記特徴構成によれば、主温水生成機器は、熱源機から排出される熱を回収することで、又は、自然エネルギーから集熱して、第2温度の温水を得ることができる。その結果、温水供給機器から乾燥機に対して、補助熱源機を運転させなくても第2温度の温水を供給できる。また、自然エネルギーから集熱した熱を有効利用することで、省エネルギー性を高めることができる。
本発明に係る乾燥機の更に別の特徴構成は、前記主温水生成機器が、熱源機から排出される熱を回収して或いは自然エネルギーから集熱して得られる前記第2温度の温水を貯湯タンクに貯湯し、温水供給指令の受領に伴って、前記貯湯タンクから前記第2温度の温水を供給する機器である点にある。
上記特徴構成によれば、主温水生成機器は、熱源機から排出される熱を回収することで、又は、自然エネルギーから集熱して、第2温度の温水を得ることができる。その結果、温水供給機器から乾燥機に対して、補助熱源機を運転させなくても第2温度の温水を供給できる。更に、第2温度の温水を貯湯タンクに一時的に貯留して、温水の需要タイミングに合わせてその第2温度の温水を供給することで、温水の有効利用を図ることができる。
本発明に係る乾燥機の更に別の特徴構成は、前記温水供給機器が、燃料の燃焼により発生する熱で前記第1温度又は前記第2温度の温水を生成して供給する機器である点にある。
上記特徴構成によれば、燃料の燃焼により発生する熱量を調整することで、生成する温水の温度を第1温度と第2温度とに調整できる。
温水利用システムの構成を示す図である。 参考例の温水供給機器の構成を示す図である。 リモコン装置のスイッチ配置を説明する図である。 参考例の通常運転状態及びエコ運転状態の切換制御のフローチャートである。 参考例での、乾燥開始から乾燥終了までの間の浴室暖房乾燥機の運転状態を説明する図である。 実施形態での、乾燥開始から乾燥終了までの間の浴室暖房乾燥機の運転状態を説明する図である。 別の温水供給機器の構成を示す図である。 別の温水供給機器の構成を示す図である。 通常運転状態及びエコ運転状態の切換制御のフローチャートである。 別のリモコン装置のスイッチ配置を説明する図である。
参考例
以下、図面を参照して参考例の乾燥機について説明する。
図1は、乾燥機及び温水供給機器を備える温水利用システムの構成を示す図である。図2は、温水供給機器の構成を示す図である。
乾燥機は、各種の制御指令を入力可能なコントローラとしてのリモコン装置Rに入力される運転指令に基づいて、温水供給機器2から第1温度の温水の供給を受けて、その温水で温風を発生して被乾燥空間としての浴室4に供給する通常運転状態で作動可能な装置である。以下の参考例では、本発明の参考例に係る乾燥機として、浴室4を被乾燥空間とする浴室暖房乾燥機を例示する。
浴室暖房乾燥機の具体的な構成例について説明すると、浴室暖房乾燥機の装置本体1は、浴室4内の空気を循環通風するための循環ファン7、その循環ファン7にて通風される空気を加熱する空調用熱交換器8、浴室4を換気するための換気ファン9、給水路10を通して供給されるミスト用水を浴室4内にミスト状に噴出する2個のミストノズル11等を本体ケーシング12内に装備して構成されている。この装置本体1は、浴室4の天井裏に配置してある。そして、本体ケーシング12を浴室4の天井板6の裏側に入り込ませた状態で、本体ケーシング12の下方にグリル板13が浴室4の天井の表面側に位置するように設置されている。
グリル板13には、吸気口14と吹出口15が並設される。本体ケーシング12内には、吸気口14を通して浴室4内の空気を吸引して吹出口15を通して吹出すための循環通風路16が形成されている。循環ファン7は、吸気口14に吸引作用してその吸気口14から吸引した浴室4内の空気を吹出口15から浴室4内に吹出すように通風作用する状態で循環通風路16内に設けられている。また、その循環通風路16内における循環ファン7よりも通風方向上流側に空調用熱交換器8が設けられ、温水供給機器2から循環供給される温水との熱交換により、循環通風路16内を通風する空気を加熱するよう構成されている。
つまり、本参考例では、循環ファン7及び空調用熱交換器8は、被乾燥空間としての浴室4から内気を吸引して、その内気を温水により加温して温風として浴室4に戻す内気循環機構Aとして機能する。
浴室4の外部に設置された温水供給機器2から温水が供給される熱媒循環路17の往路18は、2つの熱媒分岐路19、20に分岐している。そして、そのうちの一方の熱媒分岐路20が空調用熱交換器8に接続され、且つ、その熱媒分岐路20における空調用熱交換器8の下流側が熱媒循環路17の復路21に接続されており、温水供給機器2にて加熱された温水が熱媒循環路17を通して空調用熱交換器8に循環供給されるように構成されている。熱媒分岐路20の途中には、その熱媒分岐路20の流路を開閉することにより空調用熱交換器8への温水の供給を断続自在な熱動弁22が設けられている。
他方の熱媒分岐路19には、その熱媒分岐路19を断続自在で且つ熱交換器29への温水の通流量を変更調整自在な熱媒流量調整弁39が設けられている。
また、熱媒循環路17の往路18には、通流する温水の温度を検出する温水温度検出手段としての熱媒サーミスタ5が設けられている。
循環通風路16内における空調用熱交換器8よりも上流側の箇所には、通流する空気の温度を浴室4内の温度として検出する浴室温度サーミスタ23が設けられている。吹出口15には、図示しない電動モータにより揺動駆動される可動ルーバ24が設けられ、この可動ルーバ24により、吹出口15から浴室4内に吹出される空気の吹出し方向を変更することができる。
換気ファン9は、吸気口14から吸引した浴室4内の空気を排気ダクト25を通して外部に排気するように、本体ケーシング12内に設けられる。この換気ファン9の通風作用により、浴室4内の空気が排気ダクト25を通して外部に排出されて、浴室4が換気される。グリル板13における吸気口14と吹出口15との間の箇所に、2個のミストノズル11が温水の噴出方向を下向きにした状態で支持されている。
つまり、本参考例では、換気ファン9は、被乾燥空間としての浴室4から吸引した内気の少なくとも少なくとも一部を外部に排気する換気機構Eとして機能する。
本体ケーシング12の上部には、ミスト用の温水を発生してミストノズル11に供給するための温水発生ユニット26が設けられている。この温水発生ユニット26は、ミスト用ケーシング27内に、水道等からミスト用水が供給される給水路10、その給水路10を開閉する給水弁28、給水路10から供給されるミスト用水を温水供給機器2から循環供給される温水との熱交換により加熱する熱交換器29、給水路10から供給されて熱交換器29にて加熱されたミスト用水が通流する下手側通流路30、その下手側通流路30から分岐された排水路31の流路を開閉する排水弁32、下手側通流路30を通流する温水の温度を検出するミスト用温水サーミスタ33等を備える。
下手側通流路30からは排水路31とは別のミスト供給路34が分岐形成され、このミスト供給路34は、本体ケーシング12内にまで延びる状態で配管されている。ミスト供給路34は、その経路途中でさらに2つの分岐路35、36に分岐されて、それらの分岐路35、36が各ミストノズル11に夫々接続されている。そして、2つの分岐路35、36には、夫々、通路を開閉することにより各ミストノズル11への温水の供給を断続自在なミスト開閉弁37、38が設けられている。
以上のように、給水路10から供給されるミスト用水は熱交換器29にて加熱され、その加熱された温水が、下手側通流路30及びミスト供給路34を通してミストノズル11に供給され、温水をミストノズル11から浴室4内にミスト状に噴出するミスト運転を行えるように構成されている。
排水路31は、前回にミストサウナ運転を実行してから長時間にわたりミストサウナ運転が行われていない場合に、給水路10の内部や熱交換器29の内部配管等に滞留していた汚れたミスト用水を外部に排出させるためのものである。排水路31を用いた排水処理は、ミスト開閉弁37、38を閉弁状態に維持したまま、給水弁28及び排水弁32を開弁状態に切り換えることで実施される。
次に図2を参照して温水供給機器2の構成について説明する。
参考例では、温水供給機器2は、主温水生成機器2Aと補助熱源機2Bとを備えて構成される。主温水生成機器2Aは、熱源機50と蓄熱装置60とを備える。熱源機50は、エンジン51と、そのエンジン51によって駆動される発電機52とを有する。発電機52によって発生された電気は電力消費装置(図示せず)に供給される。
エンジン51は、エンジン冷却水によって冷却可能な構成となっている。本参考例では、エンジン冷却水は、冷却水循環路54を通ってエンジン51と熱交換器53とを順に循環する。冷却水循環路54の途中には冷却水ポンプ55が設けられており、その冷却水ポンプ55の動作に応じて冷却水循環路54におけるエンジン冷却水の流速が調整される。熱交換器53では、後述する相対的に低温の温水とエンジン冷却水とが熱交換することで、エンジン冷却水から温水へと熱が伝達される。
蓄熱装置60は、熱源機50からの排熱を回収して蓄える貯湯タンク61を有する。貯湯タンク61は温水を貯えており、その温水は貯湯用温水循環路62を通って熱交換器53で加熱され、再び貯湯タンク61に帰還する。本参考例では、貯湯タンク61は、その上部に相対的に高温の温水が貯えられ、その下部に相対的に低温の温水が貯えられて、貯湯タンク61の内部で温度成層が形成されるように構成されている。貯湯用温水循環路62の途中には貯湯用循環ポンプ63が設けられており、その貯湯用循環ポンプ63の動作に応じて貯湯用温水循環路62における温水の流速が調整される。具体的には、貯湯用温水循環路62における温水の流速を低くすると、即ち、熱交換器53を単位時間当たりに通過する温水の流量を少なくすると、熱交換器53を通過後の温水の温度は相対的に高くなる。これに対して、貯湯用温水循環路62における温水の流速を高くすると、即ち、熱交換器53を単位時間当たりに通過する温水の流量を多くすると、熱交換器53を通過後の温水の温度は相対的に低くなる。例えば、貯湯タンク61には、60℃の温水が貯留されるように、貯湯用循環ポンプ63の動作が制御されて排熱回収運転が行われる。
補助熱源機2Bは、燃料を消費して熱を発生し、その熱で温水を昇温する装置である。補助熱源機2Bは、燃料としてのガスを燃焼する燃焼器72と、燃焼器72に供給するガスの量を調整する流量調整弁70と、燃焼器72に酸素(空気)を供給するブロア71とを備える。また、補助熱源機2Bの内部には、貯湯タンク61から温水送出用ポンプ64によって送出された温水が通流する熱媒循環路17の往路18が引き込まれている。この熱媒循環路17の往路18は、補助熱源機2Bが備える熱交換器73の内部を通流する。また、熱交換器73には、燃焼器72で発生した燃焼熱が与えられる。その結果、熱媒循環路17の往路18を流れる温水は、燃焼器72で発生した燃焼熱によって昇温される。尚、燃焼器72から熱媒循環路17の往路18を流れる温水に対して与えられる熱量は、燃焼器72で発生する燃焼熱量に応じて変化する。つまり、燃焼器72に対して供給するガス量及び空気量を調整することで、熱媒循環路17の往路18を流れる温水に対して与える熱量を調整できる。例えば、熱交換器73よりも下流側の往路18に設けられる温水サーミスタ74の温度が所定の温度となるように、燃焼器72に対して供給するガス量及び空気量を調整する。
図3は、リモコン装置のスイッチ配置を説明する図である。本発明の参考例のコントローラとしてのリモコン装置Rには、運転用のタイマー時間を表示するタイマー表示部40、ミストサウナ運転を指令するミストサウナ運転スイッチ41、運転用タイマー時間を変更設定するためのタイマー設定スイッチ42、可動ルーバ24の吹き出し方向の変更を指令する風向スイッチ43、乾燥運転を指令する乾燥運転スイッチ44、浴室4の暖房を行う暖房運転を指令する暖房運転スイッチ45、換気ファン9を作動させる換気運転を指令する換気運転スイッチ46、循環ファン7を作動させる涼風運転を指令する涼風運転スイッチ47、各運転を停止させる停止スイッチ48等が設けられている。更に、後述するように、リモコン装置Rには、通常運転状態から外れた運転状態であるエコ運転状態での運転指令を与えるためのエコ運転スイッチ49が設けられている。
加えて、各運転スイッチ41、44、45、46、47、49がON操作状態にある場合に点灯させられる各種ランプ(ミストサウナ運転ランプ41a、乾燥運転ランプ44a、暖房運転ランプ45a、換気運転ランプ46a、涼風運転ランプ47a、エコ運転ランプ49a)が上記各運転スイッチに隣接して設けられている。
以下、浴室暖房乾燥機の暖房運転、換気運転、乾燥運転、涼風運転、ミストサウナ運転の各運転について簡単に説明する。
〔暖房運転〕
浴室暖房乾燥機の暖房運転は、浴室4内の空気を取り込んで加熱した上で、浴室4内に加熱後の空気を吹き出す運転である。具体的には、換気ファン9を停止させ且つ循環ファン7を作動させるとともに、温水供給機器2から浴室暖房乾燥機へと温水を供給させて、吹出口15での温風温度が設定温度範囲に維持されるように、熱動弁22の開閉と温水供給機器2の温水供給動作を制御して空調用熱交換器8に温水を循環供給する。その結果、空調用熱交換器8により加熱された循環空気が吹出口15から浴室4内に吹き出される。このように、浴室暖房乾燥機は、暖房運転において、温水供給機器2から温水の供給を受けて温風を発生している。また、浴室4内に通風される空気の通風量を暖房用の通風量となるように循環ファン7の動作状態を調整するとともに、可動ルーバ24を揺動させるようにしている。
〔換気運転〕
換気運転は、浴室4内から吸引した空気を排気ダクト25から排気する運転である。具体的には、循環ファン7の作動を停止し且つ熱動弁22を閉状態に維持した状態で、換気ファン9を作動させる。また、可動ルーバ24が閉状態となるように作動状態を調整する。
〔乾燥運転〕
乾燥運転は、例えば、入浴後、或いは、水分を含んだ衣類などの被乾燥物が配置された被乾燥空間としての浴室4内から吸引した空気の一部を排気ダクト25を通して屋外に排出させながら、残りの空気を空調用熱交換器8により加熱した上で吹出口15から浴室4内に吹き出す運転である。具体的には、循環ファン7を作動させ且つ温水供給機器2から浴室暖房乾燥機へと温水を供給させて、吹出口15での温風温度が設定温度範囲に維持されるように、熱動弁22の開閉と温水供給機器2の温水供給動作を制御して、空調用熱交換器8に温水を循環供給するとともに、換気ファン9を作動させる。
〔涼風運転〕
涼風運転は、浴室4内から吸引した空気を加熱することなく循環通風路16を通して浴室4内に吹き出す運転である。具体的には、熱動弁22を閉状態に維持した状態で循環ファン7を作動させるとともに、換気ファン9を作動させて、浴室4内から吸引した空気の一部を排気ダクト25を通して屋外に排出させながら、残りの空気を加熱することなく循環通風路16を通して浴室4内に吹き出す運転である。また、浴室4内への空気の吹き出し方向が、涼風運転用の設定吹出方向となるように、可動ルーバ24の向きを調整する。
〔ミストサウナ運転〕
ミストサウナ運転は、浴室4内の暖房運転を行いながら、浴室4内にミストを噴霧する運転である。具体的には、換気ファン9を停止させ且つ循環ファン7を作動させるとともに、温水供給機器2から浴室暖房乾燥機へと温水を供給させて、吹出口15での温風温度が設定温度範囲に維持されるように、熱動弁22の開閉と温水供給機器2の温水供給動作を制御して空調用熱交換器8に温水を循環供給する。その結果、上述したのと同様の暖房運転が行われる。更に、ミストノズル11に供給される水量を調整する給水弁28の開閉制御、並びに、ミストノズル11に供給される水の昇温が行われる熱交換器29への温水の通流量を変更調整自在な熱媒流量調整弁39の開閉制御を行って、加熱された水がミストノズル11から浴室4内に噴霧されることでミストサウナ運転が行われる。
〔通常運転状態及びエコ運転状態〕
上述のように本参考例の浴室暖房乾燥機で乾燥運転を行う場合、温水供給機器2から浴室暖房乾燥機へと温水を供給し、その温水の熱を空調用熱交換器8で放出することによって温風を発生する必要がある。そのため、温水供給機器2から浴室暖房乾燥機へと供給される温水の温度は、乾燥運転の利便性を向上させるために重要である。
運転制御部3は、乾燥運転が行われている間にリモコン装置Rでエコ運転スイッチ49がON操作されたことを検出すると、浴室暖房乾燥機の動作モードとしてエコ運転状態が指令されたと判定する。エコ運転スイッチ49は、通常運転状態から外れた運転状態であるエコ運転状態での運転指令であるエコ運転指令を受付けるためのスイッチである。これに対して、運転制御部3は、乾燥運転が行われている間にリモコン装置でエコ運転スイッチ49がON操作されたことが検出されていない間は、浴室暖房乾燥機の動作モードとして通常運転状態が指令されたと判定する。尚、エコ運転スイッチ49が先にON操作されてエコ運転ランプ49aが点灯している状態で、後から乾燥運転の運転開始を乾燥運転スイッチ44で指令してもよい。
以下、通常運転状態とエコ運転状態とについて説明する。
運転制御部3は、通常運転状態が指令されている場合、通常運転状態で温水利用温風発生装置が必要とする第1温度の温水の供給を温水供給機器2に指令する。本参考例においてこの第1温度は80℃である。
これに対して、浴室暖房乾燥機は、エコ運転指令を受付けた場合に、上記第1温度とは異なる温度の温水の供給を受けて、その温水で温風を発生するエコ運転状態で作動する。
参考例では、図2に示したように、浴室暖房乾燥機に供給される温水の源は、主温水生成機器2Aの貯湯タンク61であり、この貯湯タンク61には熱源機50から熱を回収した温水が貯留されている。例えば、上述したように貯湯タンク61に対して所定温度(例えば、第2温度(60℃))の温水が貯留されている場合、貯湯タンク61から浴室暖房乾燥機に対してその所定温度の温水を供給できる。つまり、補助熱源機2Bで第1温度(80℃)まで温水を昇温しなくても、浴室暖房乾燥機に供給される温水の温度は比較的高いことが確保されている。そのため、乾燥用途においての利便性が不十分となる可能性はあるが、補助熱源機2Bで第1温度まで温水を昇温せずに浴室暖房乾燥機に供給して、その第1温度よりも低温の温水を用いて乾燥運転を実行できる。このように、運転制御部3は、エコ運転状態に対応して、補助熱源機2Bを働かせることなく、浴室暖房乾燥機に対して貯湯タンク61に貯留されているままの温度の温水を供給する。つまり、運転制御部3は、エコ運転指令の受付確認を実行して、補助熱源機2Bの運転禁止指令を出力して貯湯タンク61から供給される温水の第1温度への昇温が行われないようにしながら、エコ運転指令の受付が確認された場合に、第2温度の温水の供給を温水供給機器2に指令するとともに、浴室暖房乾燥機に対して第2温度の温水の供給を温水供給機器2に指令している。
以上のように、浴室暖房乾燥機は、エコ運転指令の受付が確認された場合、補助熱源機2Bの運転禁止指令を出力し及び第2温度の温水の供給を温水供給機器2に指令するとともに、第2温度の温水の供給を受けてエコ運転状態で作動し、エコ運転指令の受付が確認されなかった場合、補助熱源機2Bの運転許可指令を出力するとともに、第1温度の温水の供給を受けて通常運転状態で作動する。
次に通常運転状態及びエコ運転状態の切換制御について説明する。図4は、運転制御部3が行う通常運転状態及びエコ運転状態の切換制御のフローチャートである。
運転制御部3は、暖房運転スイッチ45及び乾燥運転スイッチ44及びミストサウナ運転スイッチ41の何れかがON操作されることで、暖房運転及び乾燥運転及びミストサウナ運転の何れかの運転を開始したとき、図4に示す運転状態切換制御を行う。具体的には、工程#10において運転制御部3は、上記運転スイッチがON操作されたことを検出すると、温水供給機器2からの温水供給を開始させる。但し、運転制御部3は、補助熱源機2Bの運転は停止させる。次に、工程#12において運転制御部3は、設定時間以内にエコ運転スイッチ49がON操作されたか否かの判定を行う。そして、運転制御部3は、エコ運転スイッチ49がON操作された場合には工程#14に移行し、エコ運転スイッチ49がON操作されていない場合には工程#16に移行する。
工程#14において運転制御部3は、エコ運転スイッチ49がON操作されたこと(即ち、エコ運転指令を受け付けたこと)に応じて、上述したように上記第1温度とは異なる温度の温水の供給を受けてその温水で温風を発生するエコ運転状態で浴室暖房乾燥機を作動させる。
これに対して、工程#16において運転制御部3は、エコ運転スイッチ49がON操作されないこと(即ち、通常運転指令を受け付けたこと)に応じて、補助熱源機2Bの運転を開始し、工程#18に移行して上記第1温度の温水の供給を受けてその第1温度の温水で温風を発生する通常運転状態で浴室暖房乾燥機を作動させる。
運転制御部3は、エコ運転状態(工程#14)又は通常運転状態(工程#18)の何れで浴室暖房乾燥機を作動させる場合も、タイマー設定スイッチ42で設定されたタイマー時間が満了するまでの間、指令された通りのエコ運転状態又は通常運転状態での浴室暖房乾燥機の作動を継続する。
図5は、乾燥開始から乾燥終了までの間の浴室暖房乾燥機の運転状態を説明する図である。図5に示すように、運転制御部3は、エコ運転指令を受付けた場合の浴室暖房乾燥機の乾燥動作において、乾燥開始から乾燥終了までの全乾燥期間をエコ運転状態で行う。
尚、図示は省略するが、運転制御部3は、エコ運転指令を受け付けなかった場合(即ち、通常運転指令を受け付けた場合)の乾燥動作において、乾燥開始から乾燥終了までの全乾燥期間を通常運転状態で行う。
以上のように、エコ運転指令を受け付けていない場合には、浴室暖房乾燥機は、通常運転状態で必要な、即ち、乾燥用途としての利便性等を考慮して予め設定されている第1温度の温水の供給を温水供給機器2から受けて、その第1温度の温水の熱を利用して乾燥用途として利便性の高い温度の温風の発生及び浴室4への供給を行うことができる。これに対して、エコ運転指令を受け付けている場合には、浴室暖房乾燥機は、第1温度よりも低い第2温度の温水の供給を温水供給機器2から受けて、その第2温度の温水で温風を発生する。つまり、通常運転状態で必要な第1温度よりも低い第2温度の温水の熱を利用して発生した温風は、第1温度の温水の熱を利用して発生した温風よりも乾燥用途としての利便性は低くなるものの、省エネルギー性は高くなる。従って、省エネルギー性を重視しながら、ある程度の利便性を確保した上で、乾燥運転を行うことができる。
<第実施形態>
上記参考例では、エコ運転指令を受け付けた場合の浴室暖房乾燥機の乾燥動作において、乾燥開始から乾燥終了までの全乾燥期間をエコ運転状態で行う例を説明したが、他の運転制御を行なってもよい。具体的には、運転制御部3は、エコ運転指令を受付けた場合の浴室暖房乾燥機の乾燥動作において、乾燥開始から被乾燥空間としての浴室4において所定の乾燥状態が達成されるまでの第1乾燥期間においてエコ運転状態で作動し、その第1乾燥期間の完了後の第2乾燥期間において第2温度より高い温度(例えば、上記通常運転状態と同じ第1温度)の温水の供給を受けて乾燥動作を行うような運転制御を行ってもよい。
図6は、第実施形態での、乾燥開始から乾燥終了までの間の浴室暖房乾燥機の運転状態を説明する図である。図示するように、本実施形態では、運転制御部3は、第1乾燥期間においてエコ運転状態で浴室暖房乾燥機を作動させ、第2乾燥期間において、第2温度より高い第1温度の温水の供給を受ける通常運転状態で浴室暖房乾燥機を作動させる。このように、温風の発生に用いる温水の温度が高いほど、得られる温風の温度も高くなるため、第2温度よりも高い温度の温水を用いて発生させた温風は、第1乾燥期間に発生されていた温風よりも浴室4の乾燥度合いを高くでき、最終的に完全乾燥に近い乾燥を確実に実施できる。従って、浴室暖房乾燥機は、第1乾燥期間では、省エネルギー性を優先して乾燥動作を行いながら、第2乾燥期間では、乾燥用途としての好ましい乾燥動作を行うことができるので、結果として、省エネルギー性と乾燥度合いの高さとを両立した乾燥動作を行うことができる。
特に、乾燥開始から浴室4において所定の乾燥状態が達成されるまでの第1乾燥期間は浴室4内の絶対湿度が相対的に高い期間であり、それ以後の第2乾燥期間は浴室4内の絶対湿度が相対的に低い期間であると見なすことができる。つまり、そのような浴室4内の絶対湿度が相対的に低い第2乾燥期間において、第2温度の温水を用いたエコ運転状態ではなく、第2温度より高い第1温度の温水を用いた通常運転状態で浴室暖房乾燥機を作動させることで、第2乾燥期間での浴室4内の乾燥を乾燥度合いの高い状態まで行うことができる。
また、運転制御部3は、上記第1乾燥期間の完了の判定としての、所定の乾燥状態が達成されているか否かの判定を、被乾燥空間としての浴室4の絶対湿度に基づいて、又は、乾燥開始からの経過時間に基づいて行う。
浴室4の絶対湿度は、浴室4の乾燥状態を定量的に判断する指標となる。浴室4の絶対湿度は、吸気口14を通して浴室4内から装置本体1の内部へ吸引される空気が通る循環通風路16途中に設けられる浴室湿度センサ56によって検出される。従って、運転制御部3は、所定の乾燥状態が達成されているか否かの判定を、浴室湿度センサ56によって検出される浴室4の絶対湿度に基づいて行って、第1乾燥期間を終了するタイミングを定量的に決定できる。
また、乾燥開始からの乾燥動作の経過時間が長くなれば浴室4の乾燥状態は高くなるので、この乾燥開始からの経過時間は浴室4の乾燥状態を定量的に判断する指標となる。従って、運転制御部3は、所定の乾燥状態が達成されているか否かの判定を乾燥開始からの経過時間に基づいて行って、第1乾燥期間を終了するタイミングを定量的に決定できる。
<第実施形態>
上記実施形態において、運転制御部3が、エコ運転状態で浴室暖房乾燥機を作動させるとき、上記内気循環機構Aが循環させる循環風量及び上記換気機構Eが排気する換気風量の一方又は両方を、通常運転状態における対応する循環風量或いは換気風量より増加させる制御を行ってもよい。具体的には、内気循環機構Aを構成する循環ファン7の回転速度を増加させることで上記循環風量を増加させることができる。同様に、換気機構Eを構成する換気ファン9の回転速度を増加させることで上記換気風量を増加させることができる。
この場合、内気循環機構Aが循環させる循環風量が増加するほど浴室4の乾燥を促進することができ、及び、換気機構Eが外部に排気する換気風量が増加するほど浴室の乾燥を促進することができる。つまり、浴室暖房乾燥機をエコ運転状態で動作させると乾燥用途としての利便性は低くなるものの、このように内気循環機構Aが循環させる循環風量及び換気機構Eが排気する換気風量の一方又は両方を通常運転状態を基準として相対的に増加側に調整することで、乾燥を促進させることができる。
<第実施形態>
浴室暖房乾燥機及び温水供給機器を備える温水利用システムにおいて、温水供給機器の構成を変更してもよい。以下に、別の温水供給機器の構成について説明するが、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図7は、温水供給機器の構成を示す図である。
本実施形態では、温水供給機器2は、主温水生成機器2Aと補助熱源機2Bとを備えて構成される。主温水生成機器2Aは、自然エネルギーである太陽熱を利用して熱を得る太陽熱集熱器80を備える。具体的には、太陽熱集熱器80が集めた熱は、熱媒循環路82を流れる熱媒に伝達される。熱媒循環路82は、太陽熱集熱器80と貯湯タンク81に設けられる熱交換器84とを順に通流する。この熱交換器84において、熱媒循環路82を流れる熱媒と、貯湯タンク81に貯留されている温水との間での熱交換が行われる。つまり、主温水生成機器2Aでは、熱交換器84において、太陽熱集熱器80で集めた熱が貯湯タンク81に貯留されている温水に伝達されるように構成されている。
本実施形態でも、熱媒循環路82の途中には貯湯用循環ポンプ83が設けられており、その貯湯用循環ポンプ83の動作に応じて熱媒循環路82における温水の流速が調整される。具体的には、熱媒循環路82における温水の流速を低くすると、即ち、太陽熱集熱器80を単位時間当たりに通過する温水の流量を少なくすると、太陽熱集熱器80を通過後の温水の温度は相対的に高くなる。これに対して、熱媒循環路82における温水の流速を高くすると、即ち、太陽熱集熱器80を単位時間当たりに通過する温水の流量を多くすると、太陽熱集熱器80を通過後の温水の温度は相対的に低くなる。例えば、貯湯タンク81には、60℃の温水が貯留されるように、貯湯用循環ポンプ83の動作が制御されて排熱回収運転が行われる。
以上のように、主温水生成機器2Aを、自然エネルギーから集熱して第2温度の温水を得る機器である太陽熱集熱器80で構成することで、省エネルギー性の高い温水供給機器2を得ることができる。
<別実施形態>
<1>
上記参考例では、温水供給機器2が主温水生成機器2Aと補助熱源機2Bとを備えて構成される例において、主温水生成機器2Aが備える熱源機50がエンジン51を熱源として有する例を説明したが、その構成は適宜変更可能である。例えば、主温水生成機器2Aが備える熱源機50が燃料電池を熱源として有するように構成してもよい。
以上のように、温水供給機器2は、熱源機(例えば、上記エンジン51や燃料電池等)から排出される熱を回収して、第2温度の温水を得る機器であればよい。或いは、温水供給機器2は、第3実施形態で説明したように、自然エネルギーから集熱して、第2温度の温水を得る機器でもよい。
尚、上記実施形態では、温水供給機器2を、主温水生成機器2A及び補助熱源機2Bという複数の熱源で構成する例を説明したが、温水供給機器2を単一の熱源で構成してもよい。例えば、図8に示すように、上述した補助熱源機2Bのみで温水供給機器2を構成してもよい。この場合、運転制御部3が、熱交換器73よりも下流側の往路18に設けられる温水サーミスタ74の温度が適当な温度(例えば、上述した第1温度及び第2温度)となるように、燃焼器72に対して供給するガス量及び空気量を調整すれば、上述した通常運転状態及びエコ運転状態で浴室暖房乾燥機を作動させることができる。この場合、図4に示したフローチャートの工程#10では、補助熱源機2Bの運転を行っては第2温度の温水を生成することで、温水供給機器2からの温水供給を開始させるような制御を行えばよい。
<2>
上記実施形態では、運転制御部3が、エコ運転スイッチ49がON操作されたか否かのみを判定基準として通常運転状態及びエコ運転状態の切換制御を行う例について説明したが、他の判定基準に基づいて通常運転状態及びエコ運転状態の切換制御を行うようにしてもよい。以下に説明するように、浴室暖房乾燥機は、温水供給機器2から供給される温水の温度を検出する熱媒サーミスタ5(温水温度検出手段の一例)を備えるとともに、熱媒サーミスタ5により検出される温水温度を参照して、通常運転状態若しくはエコ運転状態との間で運転状態を切り換える運転制御部3(運転状態切換手段の一例)を備える。以下に、運転制御部3が行う通常運転状態及びエコ運転状態の切換制御について説明する。
図9は、通常運転状態及びエコ運転状態の切換制御のフローチャートである。
運転制御部3は、暖房運転スイッチ45及び乾燥運転スイッチ44及びミストサウナ運転スイッチ41の何れかがON操作されることで、暖房運転及び乾燥運転及びミストサウナ運転の何れかの運転を開始したとき、図9に示す運転状態切換制御を行う。具体的には、工程#20において運転制御部3は、上記運転スイッチがON操作されたことを検出すると、温水供給機器2からの温水供給を開始させる。但し、運転制御部3は、補助熱源機2Bの運転は停止させる。次に、工程#22において運転制御部3は、温水供給機器2から供給される温水の温度を検出する熱媒サーミスタ5の検出温度が58℃以上である状態が5秒以上連続しているか否かの判定を行う。そして、運転制御部3は、熱媒サーミスタ5の検出温度が58℃以上である状態が5秒以上連続している場合には工程#24に移行し、熱媒サーミスタ5の検出温度が58℃以上である状態が5秒以上連続していない場合には工程#28に移行する。
ここで、工程#22において熱媒サーミスタ5の検出温度が58℃以上である状態が5秒以上連続している状態というのは、補助熱源機2Bを作動させなくても温水供給機器2から第2温度(60℃)程度の温水を安定して供給できる状態であることを意味する。
これに対して、熱媒サーミスタ5の検出温度が58℃以上である状態が5秒以上連続していない状態というのは、補助熱源機2Bを作動させていないときに温水供給機器2から第2温度の温水を安定して供給できない状態を意味する。この場合、エコ運転指令を受け付けて温水利用温風発生装置をエコ運転状態で作動させようとした場合、温水供給機器から供給される温水の温度が低過ぎるため、その温水を用いて発生させることのできる温風の快適性や利便性も非常に低くなってしまう。
そこで、熱媒サーミスタ5の検出温度が58℃以上である状態が5秒以上連続していない場合、工程#28において運転制御部3は、補助熱源機2Bの運転を開始する。つまり、温水供給機器2から第2温度の温水すら安定して供給できない状態であるので、運転制御部3は、エコ運転スイッチ49がON操作されたか否かに関わらず強制的に補助熱源機2Bを運転させて(工程#28)、通常運転状態で浴室暖房乾燥機を作動させる(工程#30)。このように、エコ運転指令を受け付けたとしても浴室暖房乾燥機をエコ運転状態で作動させない(特に、通常運転状態で作動させる)ことで、利便性の非常に低い温風の発生を回避できる。
これに対して、熱媒サーミスタ5の検出温度が58℃以上である状態が5秒以上連続している場合、工程#24において運転制御部3は、設定時間以内にエコ運転スイッチ49がON操作されたか否かの判定を行う。そして、運転制御部3は、エコ運転スイッチ49がON操作された場合には工程#26に移行し、エコ運転スイッチ49がON操作されていない場合には上記工程#28に移行する。
工程#26において運転制御部3は、エコ運転スイッチ49がON操作されたこと(即ち、エコ運転指令を受け付けたこと)に応じて、上述したように上記第1温度とは異なる温度の温水の供給を受けてその温水で温風を発生するエコ運転状態で浴室暖房乾燥機を作動させる。この場合、温水供給機器2から第2温度(60℃)程度以上の温水を安定して供給できる状態であるので、浴室暖房乾燥機において発生される温風は、利便性が著しく低くなることはない。
これに対して、運転制御部3は、エコ運転スイッチ49がON操作されないこと(即ち、通常運転指令を受け付けたこと)に応じて、上述したように工程#28において補助熱源機2Bの運転を開始すると共に、工程#30において上記第1温度の温水の供給を受けてその第1温度の温水で温風を発生する通常運転状態で浴室暖房乾燥機を作動させる。
<3>
上記実施形態では、エコ運転指令を受け付けるための特別のエコ運転スイッチ49を、各種の制御指令を入力可能なコントローラとしてのリモコン装置Rに備える例を説明したが、特別のエコ運転スイッチを備えない構成であってもよい。例えば、図10は、別実施形態のリモコン装置のスイッチ配置を説明する図である。この例では、エコ運転指令を受け付けるための特別のエコ運転スイッチはリモコン装置Rに設けられていない。その代わり、運転制御部3は、例えば暖房運転が行われている間に暖房運転スイッチ45が再度ON操作されると、そのON操作をエコ運転指令の入力であると判定する。同様に、運転制御部3は、乾燥運転又はミストサウナ運転が行われている間に乾燥運転スイッチ44又はミストサウナ運転スイッチ41が再度ON操作されると、そのON操作をエコ運転指令の入力であると判定する。そして、運転制御部3は、エコ運転指令を受け付けるとエコ運転ランプ49aを点灯させて、使用者に対してエコ運転状態で浴室暖房乾燥機を作動させていることを知らせる。
<4>
上記実施形態では、温水の温度を例示して説明を行ったが、上述した温度は適宜変更可能である。例えば、第1温度の例として80℃を挙げ、第2温度の例として60℃を挙げたが、第1温度及び第2温度として他の温度を採用してもよい。
本発明は、省エネルギー意識の高い利用者の意図に従って運転することができる乾燥機に利用できる。
2 温水供給機器
2A 主温水生成機器
2B 補助熱源機
4 浴室(被乾燥空間)
7 循環ファン(内気循環機構 A)
8 空調用熱交換器(内気循環機構 A)
9 換気ファン(換気機構 E)
49 エコ運転スイッチ
50 熱源機
61 貯湯タンク
80 太陽熱集熱器
R リモコン装置(コントローラ)

Claims (7)

  1. コントローラに入力される運転指令に基づいて、温水供給機器から、第1温度の温水の供給を受けて、当該温水で温風を発生して被乾燥空間に供給する通常運転状態で作動可能な乾燥機であって、
    前記コントローラに、前記通常運転状態から外れた運転状態であるエコ運転状態での運転指令であるエコ運転指令を受付けるエコ運転スイッチを備え、
    前記エコ運転指令を受付けた場合に、前記第1温度より低温の第2温度の温水の供給を前記温水供給機器に指令するとともに、前記第2温度の温水の供給を受けて、前記第2温度の温水で温風を発生して、前記被乾燥空間に供給するエコ運転状態で作動可能に構成され、
    前記エコ運転指令を受付けた場合の乾燥動作において、
    乾燥開始から前記被乾燥空間において所定の乾燥状態が達成されるまでの第1乾燥期間において前記エコ運転状態で作動し、前記第1乾燥期間の完了後の第2乾燥期間において前記第2温度より高い温度の温水の供給を受けて乾燥動作を行うように構成され、
    前記被乾燥空間から内気を吸引して、当該内気を前記温水により加温して前記温風として前記被乾燥空間に戻す内気循環機構と、
    前記内気の少なくとも一部を外部に排気する換気機構とを備え、
    前記エコ運転状態において、前記内気循環機構が循環させる循環風量及び前記換気機構が排気する換気風量の一方又は両方を、前記通常運転状態における対応する循環風量或いは換気風量より増加させる乾燥機。
  2. 前記所定の乾燥状態が達成されているか否かの判定を、前記被乾燥空間の絶対湿度に基づいて行う請求項1に記載の乾燥機。
  3. 前記所定の乾燥状態が達成されているか否かの判定を、前記乾燥開始からの経過時間に基づいて行う請求項1に記載の乾燥機。
  4. 前記温水供給機器が、温水を生成する主温水生成機器と当該主温水生成機器で生成した温水を更に加熱可能な補助熱源機とを備え、
    前記通常運転状態に対応して、前記補助熱源機により前記第1温度に昇温した温水が供給され、
    前記エコ運転状態に対応して、前記補助熱源機を働かせることなく、前記主温水生成機器により生成した前記第2温度の温水が供給される請求項1〜3の何れか一項に記載の乾燥機。
  5. 前記主温水生成機器が、熱源機から排出される熱を回収して或いは自然エネルギーから集熱して、前記第2温度の温水を得る機器である請求項4に記載の乾燥機。
  6. 前記主温水生成機器が、熱源機から排出される熱を回収して或いは自然エネルギーから集熱して得られる前記第2温度の温水を貯湯タンクに貯湯し、温水供給指令の受領に伴って、前記貯湯タンクから前記第2温度の温水を供給する機器である請求項に記載の乾燥機。
  7. 前記温水供給機器が、燃料の燃焼により発生する熱で前記第1温度又は前記第2温度の温水を生成して供給する機器である請求項1〜3の何れか一項に記載の乾燥機。
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