JP6065583B2 - 記録装置、及び、プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体に画像を記録する記録装置、及び、これに用いられるプログラムに関する。
記録装置において、記録媒体をトレイに向けて押圧するための押圧部材を有するものが知られている(特許文献1参照。「排紙押え部材6」が押圧部材に対応する)。特許文献1において、押圧部材は、トレイに排出された記録媒体の後端を押さえる。これにより、記録媒体にカールが生じていても、当該記録媒体の後端が次にトレイに排出される記録媒体の先端に接触せず、トレイにおける記録媒体の整列性の悪化が抑制される。
特開2003−252511号公報(段落0038等)
特許文献1では、記録媒体の先端部分のカールを矯正する必要性について何ら示されていない。記録媒体の先端部分がカールしたまま当該記録媒体がトレイに排出されると、トレイにおける記録媒体の整列性が悪化し得るため、記録媒体の先端部分のカールを矯正する必要がある。
本願発明者は、押圧部材を利用して、記録媒体の先端部分のカールを矯正する構成を考案した。当該構成は、記録媒体がトレイに排出される前に、押圧部材を記録媒体の先端部分に接触させた状態で搬送動作を一時停止させる停止処理を行うというものである。停止処理を行うことで、記録媒体の先端部分が癖付けされ、先端部分のカールが矯正される。本願発明者は、当該構成による整列性の悪化抑制効果について検討し、下記の課題を見出した。
具体的には、記録媒体の腰の程度に関わらず一律に上記停止処理を行うと、却って整列性が悪化する場合があることを見出した。例えば、腰がない記録媒体について上記停止処理を行うと、記録媒体の先端部分が押圧部材の押圧力によって過度に湾曲してしまい、トレイに排出される際に先端部分がトレイ又はトレイに支持された記録媒体に衝突して折れ曲がってしまう場合があることを見出した。
本発明の目的は、押圧部材を利用してトレイにおける記録媒体の整列性の悪化を効果的に抑制することができる、記録装置、及び、プログラムを提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の第1観点によると、記録媒体に画像を記録するための記録部と、前記記録部によって画像が記録された記録媒体が排出されるトレイと、前記トレイに排出される記録媒体を挟持する挟持部材を含み、前記記録部によって画像が記録された記録媒体を前記トレイに向けて搬送するための搬送部と、前記挟持部材に挟持された記録媒体が前記トレイに向けて排出される排出方向と交差する方向に延在し、前記挟持部材に挟持されている記録媒体を前記トレイに向けて押圧するための押圧部材と、前記搬送部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記排出方向に関する前記挟持部材による記録媒体の挟持点と前記押圧部材との間隔よりも、記録媒体のうちの前記挟持点よりも前記排出方向の下流側の部分の長さが長い第1状態で前記搬送部による搬送動作を一時停止させる第1停止処理と、記録媒体の前記長さが前記間隔以下である第2状態で前記搬送動作を一時停止させる第2停止処理とを実行可能であり、前記第1停止処理及び前記第2停止処理のいずれを実行するかを判断する第1判断処理を行い、前記第1判断処理において、記録媒体の坪量が所定の坪量よりも小さい場合、記録媒体の目の方向が所定の方向と異なる場合、記録媒体のサイズが所定のサイズよりも大きい場合、記録媒体の前記第1停止処理が行われるときに前記挟持点よりも前記排出方向の下流側に配置される端部領域におけるドット数が所定の数よりも多い場合、前記端部領域における記録剤の量が所定の量よりも多い場合、及び、環境湿度が所定の湿度よりも高い場合、の少なくともいずれかの場合に前記第2停止処理を実行すると判断することを特徴とする、記録装置が提供される。
本発明の第2観点によると、記録媒体に画像を記録するための記録部と、前記記録部によって画像が記録された記録媒体が排出されるトレイと、前記トレイに排出される記録媒体を挟持する挟持部材を含み、前記記録部によって画像が記録された記録媒体を前記トレイに向けて搬送するための搬送部と、前記挟持部材に挟持された記録媒体が前記トレイに向けて排出される排出方向と交差する方向に延在し、前記挟持部材に挟持されている記録媒体を前記トレイに向けて押圧するための押圧部材と、前記搬送部を制御する制御部と、を備えた記録装置において、前記排出方向に関する前記挟持部材による記録媒体の挟持点と前記押圧部材との間隔よりも、記録媒体のうちの前記挟持点よりも前記排出方向の下流側の部分の長さが長い第1状態で前記搬送部による搬送動作を一時停止させる第1停止処理と、記録媒体の前記長さが前記間隔以下である第2状態で前記搬送動作を一時停止させる第2停止処理とを実行可能に、前記制御部を機能させ、さらに、前記第1停止処理及び前記第2停止処理のいずれを実行するかを判断する第1判断処理を行い、前記第1判断処理において、記録媒体の坪量が所定の坪量よりも小さい場合、記録媒体の目の方向が所定の方向と異なる場合、記録媒体のサイズが所定のサイズよりも大きい場合、記録媒体の前記第1停止処理が行われるときに前記挟持点よりも前記排出方向の下流側に配置される端部領域におけるドット数が所定の数よりも多い場合、前記端部領域における記録剤の量が所定の量よりも多い場合、及び、環境湿度が所定の湿度よりも高い場合、の少なくともいずれかの場合に前記第2停止処理を実行すると判断するように、前記制御部を機能させることを特徴とする、プログラムが提供される。
上記第1及び第2観点によれば、第1停止処理により、記録媒体の先端部分(上記排出方向の下流側の端部)のカールを効果的に矯正することができる。第2停止処理により、トレイに排出される記録媒体の折れ曲がりを抑制することができる。このように、制御部が、一律に第1停止処理を行うのではなく、第1停止処理及び第2停止処理を実行可能であることにより、押圧部材を利用してトレイにおける記録媒体の整列性の悪化を効果的に抑制することができる。
前記第2停止処理において、記録媒体の前記長さが前記間隔未満であり、前記押圧部材が記録媒体に接触しなくてよい。この場合、トレイに排出される記録媒体の折れ曲がりをより確実に抑制することができる。
前記制御部は、記録媒体の坪量が前記所定の坪量よりも小さいか否か、記録媒体の目の方向が前記所定の方向と異なるか否か、記録媒体のサイズが前記所定のサイズよりも大きいか否か、前記端部領域におけるドット数が前記所定の数よりも多いか否か、前記端部領域における記録剤の量が前記所定の量よりも多いか否か、及び、前記環境湿度が前記所定の湿度よりも高いか否か、の少なくともいずれかに応じて評価値を導出する導出処理を行い、前記第1判断処理において、前記評価値が基準値未満の場合、前記第1停止処理を実行すると判断し、前記評価値が前記基準値以上の場合、前記第2停止処理を実行すると判断してよい。
前記制御部は、記録媒体の第1面及び前記第1面とは反対側の第2面の両方の面に画像が記録されるか否かを判断する第2判断処理を行い、前記第2判断処理において前記両方の面に画像が記録されると判断した場合、前記両方の面についての、前記端部領域におけるドット数、及び、前記端部領域における記録剤の量の少なくともいずれかに基づいて、前記第1判断処理を行ってよい。これにより、両面記録の場合にも適切に対応することができる。
前記搬送部は、前記記録部と対向する対向位置に向けて記録媒体を搬送するための第1搬送部、前記第1搬送部により搬送された記録媒体の搬送方向を反転するための反転部、及び、前記反転部により搬送方向が反転された記録媒体を前記対向位置に向けて搬送するための第2搬送部を含み、前記制御部は、前記第2停止処理を行う前に、前記第1搬送部により搬送された記録媒体の搬送方向を前記反転部によって反転させることで、記録媒体の少なくとも一部分を前記第2搬送部による搬送経路に配置する反転処理を行ってよい。この場合、第2停止処理の際に記録媒体が記録部に接触するのを回避することができる。また、第2停止処理時における記録媒体の配置領域を別途設ける場合に比べ、記録装置を小型化することができる。即ち、上記構成によれば、記録装置の大型化を抑制しつつ、記録媒体が記録部に接触するのを回避することができる。
本発明に係る記録装置は、前記記録部によって画像が記録された記録媒体が排出され、前記トレイとは異なる着脱トレイが着脱可能であり、前記搬送部は、前記記録部と対向する対向位置から前記挟持部材まで延びる第1搬送経路に沿って記録媒体を搬送する第3搬送部、及び、前記対向位置から前記着脱トレイに向けて前記第1搬送経路よりも長い第2搬送経路に沿って記録媒体を搬送する第4搬送部を含み、本発明に係る記録装置は、前記記録部によって画像が記録された記録媒体を前記第1搬送経路及び前記第2搬送経路のいずれかに案内するための案内部をさらに備え、前記制御部は、前記第2停止処理を行う前に、前記案内部を制御し、前記案内部に記録媒体を前記第2搬送経路に案内させる案内処理を行ってよい。この場合、第2停止処理の際に記録媒体が記録部に接触するのを回避することができる。
前記第2停止処理が行われる間、記録媒体が前記挟持部材に挟持されてよい。この場合、記録媒体の先端部分のカール抑制効果、及び、ジャム抑制効果を確実に得ることができる。
前記搬送部は、前記記録部と対向する対向位置から前記挟持部材まで延びる第1搬送経路に沿って記録媒体を搬送し、前記搬送部による搬送方向に関して、前記第1搬送経路の長さが記録媒体の長さよりも短くてよい。この場合、装置の小型化が実現される。また、このように第1搬送経路が比較的短い場合、停止処理の際に記録媒体が記録部に接触するのを回避すべく、記録媒体の後端が対向位置よりも搬送方向の下流側に配置された状態で停止処理を行うと、自ずと記録媒体の先端部分が挟持部材よりも排出方向の下流側に突出し、押圧部材の押圧力によって記録媒体の先端部分が過度に湾曲する問題が生じ得る。しかし本発明によれば、当該問題を軽減することができる。
前記制御部は、記録媒体の前記搬送部による搬送方向の上流側の端部が前記記録部と対向する対向位置を通過した後に、前記第1停止処理及び前記第2停止処理のいずれかを実行してよい。この場合、各停止処理の際に記録媒体が記録部に接触するのを回避することができる。
前記記録部は、液体を吐出するための複数の吐出口が形成された吐出面を有してよい。このように液体を用いて記録を行う場合、記録媒体の水分含有量が多くなり、記録媒体にカールが生じ易い。しかし本発明によれば、カールを効果的に矯正することができる。
本発明によると、制御部が、一律に第1停止処理を行うのではなく、第1停止処理及び第2停止処理を実行可能であることにより、押圧部材を利用してトレイにおける記録媒体の整列性の悪化を効果的に抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るインクジェット式プリンタの内部を示す側面図である。 押圧部を示す斜視図である。 トレイに支持された用紙の量に応じて第1アームが揺動する状態を示す側面図である。 プリンタの電気的構成を示すブロック図である。 プリンタのメインコントローラが実行するメインルーチンを示すフロー図である。 図5の停止処理選択ルーチンを示すフロー図である。 (a)は、用紙に定められたブロックを示す図である。(b)は、用紙に定められた評価領域を示す図である。 (a)は、評価値の導出に用いられるテーブルの一例である。(b)は、基準値を示すテーブルの一例である。 評価領域における液体−カール相関情報の一例を示すグラフである。 第1停止処理が行われている状態を示す側面図である。 反転処理の後に第2停止処理が行われている状態を示す側面図である。 案内処理の後に第2停止処理が行われている状態を示す側面図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、本発明の一実施形態に係るインクジェット式プリンタ100の全体構成について説明する。
プリンタ100は、図1に示すように、本体101及び着脱排紙ユニット90を含む。着脱排紙ユニット90は、本体101の上部に配置されており、本体101に対して着脱可能である。
本体101は、直方体形状の筐体101aを有する。筐体101aの天板上部には、本体トレイ4が設けられている。また、筐体101aの上部には、本体トレイ4に用紙Pを排出するための排出口101a1が形成されている。筐体101aにおける排出口101a1の近傍に、押圧部40が設けられている。筐体101aの内部空間には、メインコントローラ150、インクジェットヘッド1、プラテン6、湿度センサ70S、搬送部50、及び給紙トレイ2が収容されている。筐体101aの内部空間には、図1に太矢印で示すように、給紙トレイ2から本体トレイ4に向けて、用紙Pの搬送経路が形成されている。
筐体101aには、ヘッド1に供給されるブラックインク(以下、ブラックインクを「液体」と称する場合がある。)を貯留したカートリッジ(図示略)が着脱可能に設けられている。カートリッジは、チューブ等を介してヘッド1と接続され、ヘッド1に液体を供給する。
ヘッド1は、主走査方向(図1の紙面に垂直な方向)に長尺な略直方体形状を有するラインヘッドである。ヘッド1の下面は、液体を吐出するための複数の吐出口が形成された吐出面1aである。ヘッド1の内部には、カートリッジから供給された液体が吐出口に至るまでの流路が形成されている。ヘッド1は、ホルダ5を介して筐体101aに支持されている。ホルダ5は、吐出面1aとプラテン6の表面との間に記録に適した所定の間隙が形成されるように、ヘッド1を支持している。
プラテン6は、平板部材であり、吐出面1aと鉛直方向に対向する位置(対向位置)に配置されている。
湿度センサ70Sは、ヘッド1の近傍に配置されており、環境湿度を示す信号をメインコントローラ150に出力する。
搬送部50は、上流側搬送部50a、下流側搬送部50b、及び、再搬送部50cを含む。搬送部50a,50bはプラテン6を挟んで配置されており、上流側搬送部50aはプラテン6よりも搬送方向(搬送部50による用紙Pの搬送方向)の上流側、下流側搬送部50bはプラテン6よりも搬送方向の下流側に配置されている。上流側搬送部50aは、用紙Pの表面(給紙トレイ2内で下方を向く面)が吐出面1aと対向するように対向位置に向けて用紙Pを搬送する。下流側搬送部50b及び再搬送部50cは、表面に画像が記録された用紙Pを、用紙Pの表面とは反対側の裏面が吐出面1aと対向するように対向位置に向けて搬送する。対向位置は、プラテン6上における吐出面1aと対向する位置であり、ヘッド1によって画像が記録される位置である。
上流側搬送部50aは、給紙ローラ21、ローラ対22,23、及びガイド31b,31cを含み、給紙ローラ21から対向位置まで延びる経路を画定している。下流側搬送部50bは、ローラ対24〜26及びガイド32a〜32cを含み、経路R1と、経路R2の上流側部分とを画定している。経路R1は、対向位置からローラ対26まで延びる経路である。経路R2は、対向位置から着脱トレイ94に向けてローラ対96まで延びる経路である。再搬送部50cは、再搬送カセット30、ローラ対27,28、及びガイド33a〜33cを含む。
なお、本実施形態のプリンタ100は、レター、A4、及びリーガルの3種類のサイズの用紙Pへの記録が可能である。経路R1の搬送方向に関する長さは、上記3種類のうち長手方向の長さが最も大きいリーガルの長さよりも、短い。搬送方向に関して、経路R2は経路R1よりも長い。
給紙ローラ21は、メインコントローラ150による制御の下、給紙モータ21M(図4参照)の駆動により回転し、給紙トレイ2内で最も上方にある用紙Pを送り出す。
各ローラ対22〜28のうち一方のローラは、メインコントローラ150による制御の下、搬送モータ50M(図4参照)の駆動により回転する駆動ローラである。各ローラ対22〜28のうち他方のローラは、上記一方のローラの回転に伴って回転する従動ローラである。各ローラ対22〜28において、一方のローラ及び他方のローラは、用紙Pを挟持しつつ互いに逆方向に回転する。これにより、用紙Pが搬送方向に搬送される。
ガイド31bは、給紙ローラ21からローラ対22まで延びている。ガイド31cは、ローラ対22からローラ対23まで延びている。ガイド32aは、ローラ対24からローラ対25まで延びている。ガイド32bは、ローラ対25から排紙口107まで延びている。ガイド32cは、ガイド32bの途中部位からローラ対26まで延びている。ガイド33aは、ガイド32aの途中部位からローラ対27まで延びている。ガイド33bは、ローラ対27から再搬送カセット30まで延びている。ガイド33cは、ローラ対28からガイド31cの途中部位まで延びている。各ガイド31b,31c,32a〜32c,33a〜33cは、互いに面方向に離隔配置された一対の板からなる。
ガイド32b,32cの接続部分に、案内部20が配置されている。案内部20は、軸20a1を中心として揺動可能な揺動部材20a、及び、揺動部材20aを駆動する駆動部20b(図4参照)を含む。メインコントローラ150による制御の下、駆動部20bが揺動部材20aを駆動することにより、揺動部材20aは、用紙Pを本体トレイ4に排出する際に第1位置(図1、図10、及び図11参照)、用紙Pを着脱トレイ94に排出する際に第2位置(軸20a1から下方に延在し、ガイド32bにおけるガイド32cとの接続部を閉鎖する位置:図12参照)に配置される。案内部20は、バネ(図示略)によって、第1位置に位置付けられている。これにより、用紙Pの搬送経路が切り換わる。即ち、案内部20は、画像が記録された用紙Pを経路R1,R2のいずれかに案内する機能を有する。
再搬送カセット30は、給紙トレイ2の上方且つプラテン6の下方に配置されている。
本体トレイ4の底部には、用紙Pを支持する支持板4aが設けられている。支持板4aは、筐体101aの上壁からなり、水平面に対して傾斜し、ローラ対26に挟持された用紙Pが本体トレイ4に向けて排出される方向(以下、「排出方向」と称す。)Xの下流側に向かって上昇している。排出方向Xは、ローラ対26を構成する2つのローラの共通接線を通る。
給紙トレイ2は、複数の用紙Pを収容可能であると共に、筐体101aに対して着脱可能である。
筐体101aの天板には、コネクタ103が設けられている。コネクタ103と着脱排紙ユニット90のコネクタ98とが接続されることで、メインコントローラ150は、着脱排紙ユニット90の排紙コントローラ180と通信可能となる。
着脱排紙ユニット90は、筐体91を有する。筐体91は、本体部91a及び突出部91bを含む。本体部91aは、筐体101aの天板に取り付けられる部分であり、搬送部92及び排紙コントローラ180を収容している。突出部91bは、本体部91aから図1中左方に突出した部分であり、着脱トレイ94が設けられている。また、本体部91aの上部には、着脱トレイ94に用紙Pを排出するための排出口91a1が形成されている。本体部91aにおける排出口91a1の近傍に、押圧部40が設けられている。着脱トレイ94に対して設けられた押圧部40と、本体トレイ4に対して設けられた押圧部40とは、同じ構成である。
搬送部92は、ローラ対95,96及びガイド99a〜99cを含み、経路R2の下流側部分を画定している。即ち、経路R2は、下流側搬送部50b及び搬送部92によって画定されている。各ローラ対95,96のうち一方のローラは、排紙コントローラ180による制御の下、搬送モータ92M(図4参照)の駆動により回転する駆動ローラである。各ローラ対95,96のうち他方のローラは、上記一方のローラの回転に伴って回転する従動ローラである。各ローラ対95,96において、一方のローラ及び他方のローラは、用紙Pを挟持しつつ互いに逆方向に回転する。これにより、用紙Pが搬送方向に搬送される。ガイド99aは、給紙口91cからローラ対95まで延びている。ガイド99bは、ローラ対95から排紙口91eまで延びている。ガイド99cは、ガイド99bの途中部位からローラ対96まで延びている。各ガイド99a〜99cは、互いに面方向に離隔配置された一対の板からなる。給紙口91cは本体部91aの底板の下面、排紙口91eは本体部91aの天板の上面に開口している。
ガイド99b,99cの接続部分に、案内部120が配置されている。案内部120は、案内部20と同じ構成であり、軸120a1を中心として揺動可能な揺動部材120a、及び、揺動部材120aを駆動する駆動部120b(図4参照)を含む。排紙コントローラ180による制御の下、駆動部120bが揺動部材120aを駆動することにより、揺動部材120aは、用紙Pを着脱トレイ94に排出する際に第1位置(図1参照)、用紙Pを他の着脱排紙ユニット90の着脱トレイ94に排出する際に第2位置(軸120a1から下方に延在し、ガイド99bにおけるガイド99cとの接続部を閉鎖する位置:図12の揺動部材20a参照)に配置される。これにより、用紙Pの搬送経路が切り換わる。
排紙コントローラ180は、メインコントローラ150からの指令に基づき、搬送モータ92M及び駆動部120bを制御する。
着脱トレイ94は、本体トレイ4と同じ構成である。即ち、着脱トレイ94の底部には、用紙Pを支持する支持板94aが設けられている。支持板94aは、突出部91bの上壁からなり、水平面に対して傾斜し、ローラ対96に挟持された用紙Pが着脱トレイ94に向けて排出される方向(ローラ対26に係る排出方向と同じ方向であり、以下「排出方向」と称す。)Xの下流側に向かって上昇している。排出方向Xは、ローラ対96を構成する2つのローラの共通接線を通る。
本体部91aの天板には、コネクタ97が設けられている。本体部91aの底板には、コネクタ98が設けられている。コネクタ97,98は、鉛直方向から見て、コネクタ103と一致する位置に配置されている。コネクタ97は、他の着脱排紙ユニット90のコネクタ98と接続可能である。コネクタ98は、コネクタ103、及び、他の着脱排紙ユニット90のコネクタ97のいずれとも接続可能である。コネクタ97と他の着脱排紙ユニット90のコネクタ98とが接続されることで、メインコントローラ150は、当該他の着脱排紙ユニット90の排紙コントローラ180と通信可能となる。即ち、本実施形態では本体101に対して1つの着脱排紙ユニット90のみが装着されているが、本体101には複数の着脱排紙ユニット90が装着可能である。本体101に装着された複数の着脱排紙ユニット90は、本体101の上部において鉛直方向に直列に配置される。
次いで、押圧部40について説明する。
押圧部40は、図2に示すように、軸40x、第1アーム41、第2アーム42、及び第3アーム43を含む。第3アーム43には、満載センサ43Sが取り付けられている。軸40xは、円柱状であり、主走査方向(排出方向Xと交差する方向)に延在している。第1アーム41は、1つのセンターアーム41a、及び、2つのサイドアーム41bを含む(以下、これら3つのアーム41a,41bを第1アーム41と総称する場合がある)。各アーム41a,41b,42,43は、細長い板状の部材であり、板面が主走査方向に延在するように、軸40xから突出している。アーム41a,41b,42,43は、軸40xの回転に伴い、軸40xを中心として共に揺動する。
センターアーム41aは、軸40xの主走査方向中央に配置されている。一対のサイドアーム41bは、それぞれ、軸40xの主走査方向中央から軸40xの主走査方向一端及び他端に向かって離隔した位置であって、用紙Pの幅方向の一端及び他端に接触する位置に、配置されている。第2アーム42及び第3アーム43は、それぞれ、軸40xの主走査方向一端及び他端の近傍に配置されている。
センターアーム41a及び一対のサイドアーム41bは、軸40xから互いに同じ方向に突出している。第2アーム42及び第3アーム43は、軸40xから互いに同じ方向に突出している。第1アーム41を構成するアーム41a,41bと、第2アーム42及び第3アーム43とでは、軸40xからの突出方向が異なる。
アーム41a,41b,42,43のうち、軸40xからの突出長さは、センターアーム41aが最も長く、その次にサイドアーム41bが長く、第2アーム42及び第3アーム43が最も短い。一対のサイドアーム41bの軸40xからの突出長さは互いに同じであり、第2アーム42及び第3アーム43の軸40xからの突出長さは互いに同じである。センターアーム41aの先端(軸40xに固定された端部とは反対側の端部)は、上向きに湾曲している。
アーム41a,41b,42,43のうち、第1アーム41を構成するアーム41a,41bが、排出方向Xと交差する方向に延在し、ローラ対26又は96に挟持されている用紙Pをトレイ4又は94に向けて押圧する。即ち、第1アーム41は、トレイ4又は94における用紙Pの整列性の悪化を抑制する機能を有する。特に、一対のサイドアーム41bは、それぞれ、用紙Pの幅方向の一端及び他端に接触可能であり、用紙Pのカールを矯正する機能を有する。
また、第1アーム41は、トレイ4又は94に支持された用紙Pの量に応じて揺動する(図3参照:図3では、本体トレイ4に対して設けられた押圧部40が示されているが、着脱トレイ94に対して設けられた押圧部40も同様である)。
なお、図3では、第1アーム41を構成するアーム41a,41bのうち、センターアーム41aのみが示されているが、一対のサイドアーム41bも軸40xからセンターアーム41aと同じ方向に突出している。
第1アーム41は、トレイ4又は94に所定量の用紙Pが支持されたときに支持板4a又は94a上の最上位の用紙Pに接触し、さらに用紙Pが排出されると、支持板4a又は94a上の最上位の用紙Pに接触しながら、軸40xを中心として矢印Y方向に揺動する。図3において、破線は、第1アーム41の初期位置を示し、実線は、トレイ4又は94に最大量の用紙Pが支持されたときの第1アーム41の位置を示す
満載センサ43Sは、発光部及び発光部と対向して配置された受光部を有し、発光部が発した光を受光部が受光したときにON信号、受光しないときにOFF信号を、メインコントローラ150に出力する。第1アーム41が初期位置(図3において破線で示す位置)にあるとき、発光部が発した光は、第3アーム43によって遮られ、受光部によって受光されないため、満載センサ43SはOFF信号を出力する。第1アーム41が図3において実線で示す位置にあるとき、発光部が発した光は、第3アーム43によって遮られることなく、受光部によって受光されるため、満載センサ43SはON信号を出力する。メインコントローラ150は、満載センサ43Sから所定時間以上ON信号を受信した場合、トレイ4又は94に最大量の用紙Pが支持されたと判断する。
また、第1アーム41は、用紙Pがトレイ4又は94に排出される際に、用紙Pによって押し上げられ、図3において実線で示す位置よりも上方に移動する。このとき、ローラ対26又は96に挟持されつつトレイ4又は94に向けて搬送されてきた用紙Pが、第1アーム41に接触し、第1アーム41を押し上げる。用紙Pは、第1アーム41に接触して第1アーム41を押し上げた後、支持板4a若しくは94a又は支持板4a若しくは94aに支持された用紙P上を滑りながら移動し、後端が筐体101a又は本体部91aにおけるトレイ4又は94を画定する側面に接触したときに静止する。
次いで、コントローラ150,180について説明する。
各コントローラ150,180は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory:不揮発性RAMを含む)、I/F(Interface)、I/O(Input/Output Port)等を有する。ROMには、CPUが実行するプログラム、各種固定データ等が記憶されている。RAMには、プログラム実行時に必要なデータ(画像データ等)が一時的に記憶される。メインコントローラ150のI/Fは外部装置(プリンタ100に接続されたPC等)500とのデータ送受信を行い、排紙コントローラ180のI/Fはメインコントローラ150とのデータ送受信を行う。I/Oは、各種センサの検知信号の入力/出力を行う。メインコントローラ150はさらに、ASIC(Application Specific Integrated Circuit )を有する。ASICでは、画像データの書き換え、並び替え等(例えば、信号処理や画像処理)が行われる。なお、メインコントローラ150がASICを含まず、CPUが実行するプログラム等により画像データの書き換え、並び替え等が行われてもよい。
フレキシブルディスク、CD−ROM、メモリカード等の記憶媒体に保存されたプログラムが、メインコントローラ150のROMにインストールされ、メインコントローラ150のCPUで実行されることにより、メインコントローラ150の各機能部150a〜150c(図4参照)が実現される。各機能部150a〜150cについては、以下に述べるメインコントローラ150が実行する制御内容に関する記述の中で、説明する。
次いで、メインコントローラ150が実行する制御内容について説明する。
先ず、メインコントローラ150は、図5に示すように、外部装置500から記録指令を受信したか否かを判断する(F1)。メインコントローラ150は、記録指令を受信していない場合(F1:NO)、当該ステップF1を繰り返す。メインコントローラ150は、記録指令を受信した場合(F1:YES)、当該記録指令に含まれるデータ(画像データ、用紙Pの坪量(厚み)を示すデータ、用紙Pの目の方向を示すデータ、用紙Pのサイズを示すデータ等)、及び、湿度センサ70Sから受信した信号が示す環境湿度のデータを、RAMに記憶する(F2)。記録指令に含まれる上記データは、用紙P毎に異なるものである。
その後、メインコントローラ150は、用紙P毎に、図6に示す停止処理選択ルーチン(第1判断処理)を実行する(F3)。
停止処理選択ルーチンでは、先ず、メインコントローラ150の吐出データ生成部150aが、RAMに記憶されている画像データに基づいて、吐出データを生成する(S1)。生成された吐出データは、RAMに記憶される。
吐出データは、複数の単位領域U(図7(a)参照)のそれぞれに吐出されるドットの数及びサイズを示す。単位領域Uは、用紙P上に仮想的に定められた領域である。本実施形態では、用紙Pの長手方向及び幅方向の各方向において解像度が600dpiとなるように構成されており、単位領域Uは、用紙Pの長手方向及び幅方向の各方向に1/600インチ間隔で区画された、格子状の領域である。また、本実施形態において、ドットのサイズは、ゼロ(0pl)・小(4pl)・中(7pl)・大(14pl)・特大(21pl)の5種類ある。用紙Pの長手方向は、搬送方向と平行である。
S1の後、メインコントローラ150の液体カウント部150bが、複数のブロックB(図7(a)参照)のそれぞれに吐出されるドットの数及び液体の量を算出する(S2)。算出されたデータは、RAMに記憶される。
ブロックBは、用紙P上に仮想的に定められた領域であり、各ブロックBは、複数の単位領域Uからなる。本実施形態では、用紙Pを長手方向に8行×幅方向に8列に分割することで、1枚の用紙Pに計64のブロックBが形成されている。
S2において、液体カウント部150bは、S1で生成された吐出データを参照し、各ブロックBのドット数及び液体量を算出する。具体的には、液体カウント部150bは、各ブロックBに含まれる単位領域Uのドット数を総計することで、各ブロックBのドット数を算出する。また、液体カウント部150bは、各ブロックBに含まれる単位領域Uのドットのサイズ毎のドット数にそのサイズに対応する量を乗じたものを総計することで、各ブロックBの液体量を算出する。
単位領域U及びブロックBは、用紙Pの表面及び裏面のそれぞれに定められている。
なお、単位領域Uに吐出される液体の量を変化させるため、あるサイズの1滴のドットを吐出する場合、同じサイズの複数滴のドットを連続的に吐出する場合等がある。後者の場合、ドット数は、実際には複数であるが、1として数える。また、本実施形態では、用紙Pに吐出される液体が1種類(ブラックインク)のみであるが、互いに種類の異なる液体(例えば、ブラックインクと前処理液、ブラックインクとイエローインク等)が用紙Pに吐出される場合、以下のように算出を行う。即ち、ドット数の算出にあたっては、同じ単位領域Uに互いに種類の異なる液体が吐出される場合、当該単位領域Uのドット数を1として数える。これに対し、液体量の算出にあたっては、互いに種類の異なる液体それぞれの量を総計する。
S2の後、メインコントローラ150は、RAMに記憶されている画像データに基づいて、両面記録か否かを判断する第2判断処理を行う(S3)。メインコントローラ150は、両面記録でない(即ち、片面記録である)と判断した場合(S3:NO)、表面Paの先端領域を評価領域Pxと設定する(S4)。メインコントローラ150は、両面記録であると判断した場合(S3:YES)、表面Paの後端領域及び裏面Pbの先端領域をそれぞれ評価領域Pxと設定する(S5)。つまり、図7(b)に示すように、片面記録の場合、評価領域Pxは1つであり、両面記録の場合、評価領域Pxは2つである。
評価領域Pxは、用紙P上に仮想的に定められた領域であり、用紙Pの第1停止処理が行われるときに挟持点P1よりも排出方向Xの下流側に配置される端部領域である(図10参照)。挟持点P1は、ローラ対26による用紙Pの挟持点である。具体的には、評価領域Pxは、用紙Pの表面Paに画像が記録される片面記録の場合、表面Paの先端領域からなり、用紙Pの表面Pa及び裏面Pbの両方に画像が記録される両面記録の場合、表面Paの後端領域と裏面Pbの先端領域とからなる。本実施形態では、A4サイズの用紙Pについて、上記先端領域及び後端領域は、共に2行×8列のブロックBからなる。
S4又はS5の後、液体カウント部150bが、S4又はS5で設定された評価領域Px(図7(b)参照)に吐出されるドットの数及び液体の量を算出する(S6)。算出されたデータは、RAMに記憶される。
S6において、液体カウント部150bは、S2で算出されたデータを参照し、評価領域Pxのドット数及び液体量を算出する。具体的には、液体カウント部150bは、評価領域Pxに含まれるブロックBのドット数を総計することで、評価領域Pxのドット数を算出する。また、液体カウント部150bは、評価領域Pxに含まれるブロックBの液体量を総計することで、評価領域Pxの液体量を算出する。
S6の後、メインコントローラ150の評価値導出部150cが、評価値を導出する(S7)。導出されたデータは、RAMに記憶される。
S7において、評価値導出部150cは、図8(a)のテーブルに基づいて、評価値を導出する。具体的には、評価値導出部150cは、図8(a)のテーブルに示すパラメータ(評価領域Pxのドット数・液体量、環境湿度、及び用紙Pのサイズ)のそれぞれについて設定値を設定し、全てのパラメータの設定値を総計することで、評価値を導出する。
評価領域Pxのドット数・液体量については、図9のグラフに基づいて、設定値を設定する。
図9のグラフは、評価領域Pxにおけるドット数及び液体量と設定値との相関関係を示す。当該グラフにおいて、縦軸は、評価領域Pxのドット数の割合を百分率で表している。本実施形態では、A4サイズの用紙Pにおいて、長手方向及び幅方向の各方向の解像度を600dpiとし、評価領域Pxの全域を塗り潰したときのドット数を、100%としている。また、当該グラフにおいて、横軸は、評価領域Pxの液体量の割合を百分率で表している。本実施形態では、A4サイズの用紙Pにおいて、長手方向及び幅方向の各方向の解像度を600dpiとし、大サイズ(14pl)のドットで、評価領域Pxの全域を塗り潰したときの液体量を、100%(2種類の液体を用いた場合で最大200%)としている。評価値導出部150cは、図9のグラフにS6で算出された評価領域Pxのドット数・液体量を当てはめて座標を求め、当該座標に対応する設定値を得る。
両面記録の場合、評価値導出部150cは、表面Paの後端領域及び裏面Pbの先端領域(2つの評価領域Px)それぞれについて、図9のグラフに基づいて設定値を設定する。
S7の後、メインコントローラ150は、評価値が基準値未満か否かを判断する(S8)。基準値は、図8(b)のテーブルに基づいて、導出される。具体的には、図8(b)のテーブルにおいてパラメータ(用紙Pの厚み、及び、用紙Pの目の方向)に対応する数値を、基準値とする。
図8(a),(b)のテーブル及び図9の情報は、ROMに記憶されている。これらテーブル及び情報は、実験的又は理論的に作成されたものである。
図8(a)及び図9において、設定値は、用紙Pの先端部分がカールし易い条件ほど、数値が大きくなっている。具体的には、評価領域Pxのドット数が多いほど、評価領域Pxの液体量が多いほど、環境湿度が高いほど、用紙Pの水分含有量が多くなり、用紙Pの先端部分がカールし易いと推察されるため、設定値の数値が大きくなっている。用紙Pの水分含有量が多いほど、用紙Pが水分を吸収することにより用紙Pが膨張するため、用紙Pがカールし易くなる。用紙Pのサイズについては、レター(幅216mm×長さ279mm)、A4(幅210mm×長さ297mm)、及びリーガル(幅216mm×長さ356mm)の3種類が定められており、長手方向の長さが長いほど、設定値の数値が大きくなっている。これは、停止処理の際に用紙Pが吐出面1aに接触するのを回避すべく、用紙Pの後端が対向位置よりも搬送方向の下流側に配置された状態で停止処理を行うと、用紙Pの長手方向に関して、長さが長いほど、用紙Pの挟持点P1よりも排出方向Xの下流側に配置される領域の長さが長くなり、用紙Pの先端部分がカールし易いと推察されるためである。用紙Pの挟持点P1よりも排出方向Xの下流側に配置される領域の長さが長いほど、用紙Pにおける第1アーム41と接触する領域が増えるため、用紙Pの先端部分が過度に湾曲され易くなる。
図8(b)において、基準値は、用紙Pの先端部分がカールし易い条件ほど、数値が小さくなっている。具体的には、用紙Pの厚みについては、薄・普通・厚の3種類が定められており、厚みが小さいほど、用紙Pの先端部分がカールし易いと推察されるため、基準値の数値が小さくなっている。用紙Pの目の方向については、幅方向の方が長手方向よりも、用紙Pの先端部分がカールし易いと推察されるため、基準値の数値が小さくなっている。具体的には、用紙Pの目の方向が長手方向(即ち、搬送方向と平行な方向)の場合、用紙Pは用紙Pの幅方向に沿って(即ち、用紙Pの長手方向から見て)凸又は凹となるようにカールし易い。用紙Pの目の方向が幅方向(即ち、搬送方向と直交する方向)の場合、用紙Pは用紙Pの長手方向に沿って(即ち、用紙Pの幅方向から見て)凸又は凹となるようにカールし易い。用紙Pの目の方向が幅方向の場合に、用紙Pの先端部分が第1アーム41によって押圧されると、用紙Pの目の方向が長手方向の場合と比較して、用紙Pが過度に湾曲され易い。よって、用紙Pの目の方向が幅方向の方が、基準値の数値が小さくなっている。
メインコントローラ150は、評価値が基準値未満の場合(S8:YES)、第1停止処理を選択し(S9)、評価値が基準値未満でない(即ち、評価値が基準値以上の)場合(S8:NO)、第2停止処理を選択する(S10)。
例えば、両面記録で各面全域に大サイズのドットを吐出(設定値:3+3)、環境湿度=80%(設定値:3)、用紙Pのサイズ=A4(設定値:1)、用紙Pの厚み=普通、用紙Pの目の方向=長手方向の場合、評価値は10(=3+3+3+1)、基準値は9となる。この場合、評価値>基準値であるため(S8:NO)、メインコントローラ150は、第2停止処理を選択する(S10)。
記録指令に基づく全ての用紙Pについて、S9又はS10で停止処理を選択した後、メインコントローラ150は、停止処理選択ルーチンを終了してメインルーチンに戻り、用紙P毎に、記録制御を行う(F4)。具体的には、メインコントローラ150は、対応する経路に沿って用紙Pを搬送するように搬送部50,92を制御すると共に、対向位置にある用紙Pに画像を記録するようにヘッド1を制御する。
なお、メインコントローラ150は、記録制御中、満載センサ43Sからの信号に基づいて、各トレイ4,94に支持された用紙Pの量(本実施形態では、各トレイ4,94に最大量の用紙Pが支持されたか否か)を判断する。メインコントローラ150は、両トレイ4,94に最大量の用紙Pが支持された場合、スピーカ等の出力手段を介して、ユーザに対する報知を行ってよい。
用紙Pの搬送経路は、片面記録か両面記録かによって、異なる。片面記録の場合、メインコントローラ150は、用紙Pが搬送部50a,50bによって図1の黒塗り矢印に沿って搬送されるように、搬送部50を制御する。両面記録の場合、メインコントローラ150は、用紙Pが搬送部50a,50bによって図1の黒塗り矢印に沿って搬送された後、用紙Pがローラ対25に挟持されているときにローラ対25の回転方向を反転させることで、用紙Pを再搬送部50cに送り込む。そして、用紙Pが再搬送部50cによって図1の白抜き矢印に沿って搬送され、ガイド31cの途中部位から再度搬送部50a,50bによって図1の黒塗り矢印に沿って搬送されるよう、搬送部50を制御する。
用紙Pの搬送経路は、トレイ4,94のどちらに用紙Pを排出するかによっても、異なる。メインコントローラ150は、記録指令に含まれる情報、及び、各トレイ4,94に最大量の用紙Pが支持されているかに基づいて、トレイ4,94のいずれかを選択し、当該トレイに用紙Pが排出されるように、搬送部50,92を制御する。例えば、メインコントローラ150は、記録指令に、トレイ4,94のどちらに用紙Pを排出するかを示す情報が含まれていれば、指定されたトレイに用紙Pが排出されるように、搬送部50,92を制御する。ただし、メインコントローラ150は、指定されたトレイに最大量の用紙Pが支持されている場合、指定されたトレイ以外のトレイに用紙Pが排出されるように、搬送部50,92を制御する。
メインコントローラ150は、用紙P毎に、用紙Pに対する記録が完了し、用紙Pの後端が対向位置を通過した後に、停止処理選択ルーチンで選択された停止処理が行われるように搬送部50,92を制御する(F5〜F11)。停止処理は、用紙Pがトレイ4又は94に排出される前に、搬送部50,92による搬送動作を一時停止させる処理であり、第1停止処理及び第2停止処理を含む。
第1停止処理は、図10に示すように、排出方向Xに関する挟持点P1と第1アーム41との間隔Dよりも、用紙Pのうちの挟持点P1よりも排出方向Xの下流側の部分の長さが長い第1状態で、搬送動作を一時停止させる処理である。具体的には、第1停止処理は、用紙センサ80Sが用紙Pの後端を検知してから第1時間経過後に搬送動作を一時停止させる処理である。第1時間は、排出方向Xに関する挟持点P1と第1アーム41との間隔Dよりも、用紙Pのうちの挟持点P1よりも排出方向Xの下流側の部分の長さが長い第1状態となる時間に、予め設定されている。
第2停止処理は、図11及び図12に示すように、用紙Pの上記部分の長さが間隔D以下である第2状態で、搬送動作を一時停止させる処理である。第2停止処理が行われる間、用紙Pはローラ対26又は96に挟持されている。第2停止処理において、用紙Pの上記部分の長さは間隔D未満であり、第1アーム41は用紙Pに接触しない。なお、図12に示す第2停止処理では、着脱トレイ94に対応するローラ対96及び第1アーム41について、上記関係が成り立っている。即ち、図12に示す第2停止処理において、挟持点P1は、ローラ対96による用紙Pの挟持点であり、間隔Dは、排出方向Xに関する挟持点P1と着脱トレイ94に対して設けられた押圧部40の第1アーム41との間隔である。
具体的には、第2停止処理は、図11に示すように当該処理の前に反転処理が行われる場合には、ローラ対25の回転方向が第2時間反転された後に、搬送動作を一時停止させる処理である。第2時間は、反転するローラ対25によって搬送される用紙Pの上記部分の長さが間隔D以下である第2状態となる時間に、予め設定されている。また、第2停止処理は、図12に示すように着脱トレイ94に用紙Pが案内される場合には、用紙センサ80Sが用紙Pの後端を検知してから第3時間経過後に搬送動作を停止させる処理である。第3時間は、着脱トレイ94に対応するローラ対96及び第1アーム41について、用紙Pの上記部分の長さが間隔D以下である第2状態となる時間に、予め設定されている。なお、第3時間は、第1時間よりも長い。
停止処理実行に係る処理において、メインコントローラ150は、先ず、停止処理選択ルーチンで第1停止処理が選択されたか否かを判断する(F5)。メインコントローラ150は、第1停止処理が選択されたと判断した場合(F5:YES)、図10に示す第1停止処理を実行する(F6)。
メインコントローラ150は、第1停止処理が選択されていない(即ち、第2停止処理が選択された)と判断した場合(F5:NO)、本体トレイ4に用紙Pを排出するか否かを判断する(F7)。本体トレイ4に用紙Pを排出すると判断した場合(F7:YES)、メインコントローラ150は、反転処理(F8)を行い、その後、図11に示す第2停止処理(F9)を行う。反転処理(F8)は、メインコントローラ150により行われる処理であって、搬送部50a,50bにより搬送された用紙Pの搬送方向を、ローラ対25の回転方向を反転させることで、反転させ、用紙Pの少なくとも一部分を再搬送部50cによる搬送経路に配置する処理をいう。具体的には、メインコントローラ150は、用紙Pの後端がローラ対25に挟持された状態で、ローラ対25の回転方向を上記第2時間反転させる。なお、用紙Pの後端がローラ対25に挟持された状態とは、用紙センサ80Sが用紙Pの後端を検知してから、第4時間経過後である。第4時間は、用紙センサ80Sとローラ対25との間の搬送経路の距離を、搬送速度で割った値に基づいて、予め設定されている。
本体トレイ4に用紙Pを排出しないと判断した場合(F7:NO)、メインコントローラ150は、案内処理(F10)を行い、その後、図12に示す第2停止処理(F11)を行う。案内処理(F10)は、メインコントローラ150により行われる処理であって、案内部20を制御し、案内部20に用紙Pを経路R2に案内させる処理をいう。具体的には、案内部20を第2位置に移動させる処理をいう。
メインコントローラ150は、用紙P毎に、F6、F9、又はF11で停止処理を実行した後、用紙Pがトレイ4又は94に排出されるように、搬送部50,92を制御する(F12)。
メインコントローラ150は、記録指令に基づく全ての用紙Pに対する記録が完了した場合、新たな記録指令を受信するまで、待機する。そしてメインコントローラ150は、新たな記録指令を受信すると、上述した制御を繰り返し行う。
以上に述べたように、本実施形態によると、第1停止処理により、用紙Pの先端部分のカールを効果的に矯正することができる(図10参照)。第2停止処理により、トレイ4又は94に排出される用紙Pの折れ曲がりを抑制することができる(図11及び図12参照)。このように、メインコントローラ150が、一律に第1停止処理を行うのではなく、第1停止処理及び第2停止処理を実行可能であることにより、第1アーム41を利用してトレイ4又は94における用紙Pの整列性の悪化を効果的に抑制することができる。第1停止処理又は第2停止処理が行われた後、搬送部50,92による搬送動作が再開される。搬送動作が再開されると、用紙Pは、第1アーム41を上方に押し上げつつ、トレイ4又は94に排出される。このとき、第1停止処理が行われるべき用紙Pは、第2停止処理が行われるべき用紙Pに比べて、用紙Pの先端部分が搬送方向に沿って(即ち、用紙Pの幅方向から見て)凸又は凹となるように湾曲し難い。言い換えると、第1停止処理が行われるべき用紙Pは、第2停止処理が行われるべき用紙Pに比べて、第1アーム41による押圧力に抗う力が強い。第1アーム41による押圧力に抗う力の強さは、例えば、用紙Pの腰の強さに言い換えることができる。即ち、第1停止処理が行われるべき用紙Pは、第2停止処理が行われるべき用紙Pに比べて、腰が強いため、第1アーム41を上方に押し上げる力が強い。そのため、第1停止処理においては、用紙Pがその腰によって第1アーム41を若干上方に押し上げた状態、即ち用紙Pの先端部分が過度に湾曲しない状態で、用紙Pの癖付けが行われる。よって、搬送動作が再開されても、用紙Pの先端部分がトレイ4又は94に衝突して折れ曲がるという事態を回避することができる。一方、第2停止処理が行われるべき用紙Pに対して、仮に、第1停止処理が行われると、第1アーム41によって用紙Pの先端部分が過度に湾曲された状態で、用紙Pの癖付けが行われることになる。よって、搬送動作が再開されると、用紙Pの先端部分がトレイ4又は94に衝突して折れ曲がるという事態が生じ易い。しかしながら、第2停止処理では、第1アーム41による押圧力が第1停止処理よりも小さいため、第1アーム41によって用紙Pの先端部分が過度に湾曲しない。そのため、搬送動作が再開されても用紙Pが折れ曲がるという事態を回避することができる。
第2停止処理において、用紙Pのうちの挟持点P1よりも排出方向Xの下流側の部分の長さが間隔D未満であり、第1アーム41が用紙Pに接触しない(図11及び図12参照)。これにより、トレイ4又は94に排出される用紙Pの折れ曲がりをより確実に抑制することができる。
メインコントローラ150は、図8(a),(b)及び図9に示すように、用紙Pの坪量、用紙Pの目の方向、用紙Pのサイズ、用紙Pの評価領域Pxにおけるドット数・液体量、及び、環境湿度に基づいて、第1停止処理及び第2停止処理のいずれを実行するかを判断する第1判断処理(図6に示す停止処理選択ルーチン)を行う。これにより、トレイ4又は94における用紙Pの整列性の悪化をより効果的に抑制することができる。
また、メインコントローラ150は、第1判断処理(図6に示す停止処理選択ルーチン)において、図8(a),(b)及び図9に示すように、用紙Pの坪量が所定の坪量よりも小さい場合、用紙Pの目の方向が所定の方向と異なる場合、用紙Pのサイズが所定のサイズよりも大きい場合、評価領域Pxにおけるドット数が所定の数よりも多い場合、評価領域Pxにおける液体量が所定の量よりも多い場合、及び、環境湿度が所定の湿度よりも高い場合、の少なくともいずれかの場合に第2停止処理を実行すると判断する。
また、メインコントローラ150は、用紙Pの坪量が所定の坪量よりも小さいか否か、用紙Pの目の方向が所定の方向と異なるか否か、用紙Pのサイズが所定のサイズよりも大きいか否か、評価領域Pxにおけるドット数が所定の数よりも多いか否か、評価領域Pxにおける液体量が所定の量よりも多いか否か、及び、環境湿度が所定の湿度よりも高いか否か、の少なくともいずれかに応じて評価値を導出する導出処理(S7)を行う。そしてメインコントローラ150は、第1判断処理(図6に示す停止処理選択ルーチン)において、評価値が基準値未満の場合(S8:YES)、第1停止処理を実行すると判断し(S9)、評価値が基準値以上の場合(S8:NO)、第2停止処理を実行すると判断する(S10)。
メインコントローラ150は、第2判断処理において両面記録であると判断した場合、図7(b)に示す表面Pa及び裏面Pbの両方の面についての、評価領域Pxのドット数・液体量に基づいて、第1判断処理(図6に示す停止処理選択ルーチン)を行う。これにより、両面記録の場合にも適切に対応することができる。
メインコントローラ150は、第2停止処理を行う前に、反転処理を行う(図11参照)。これにより、第2停止処理の際に用紙Pがヘッド1に接触するのを回避することができる。また、第2停止処理時における用紙Pの配置領域を別途設ける場合に比べ、プリンタ100を小型化することができる。即ち、上記構成によれば、プリンタ100の大型化を抑制しつつ、用紙Pがヘッド1に接触するのを回避することができる。
メインコントローラ150は、第2停止処理を行う前に、案内処理を行う(図12参照)。これにより、第2停止処理の際に用紙Pがヘッド1に接触するのを回避することができる。
第2停止処理が行われる間、用紙Pがローラ対26又は96に挟持されている(図11及び図12参照)。これにより、用紙Pの先端部分のカール抑制効果、及び、ジャム抑制効果を確実に得ることができる。
搬送方向に関して、経路R1の長さが用紙Pの長さよりも短い。これにより、プリンタ100の小型化が実現される。また、このように経路R1が比較的短い場合、本体トレイ4に用紙Pを排出する場合に、停止処理の際に用紙Pがヘッド1に接触するのを回避すべく、用紙Pの後端が対向位置よりも搬送方向の下流側に配置された状態で停止処理を行うと、自ずと用紙Pの先端部分がローラ対26よりも排出方向の下流側に突出し、第1アーム41の押圧力によって用紙Pの先端部分が過度に湾曲する問題が生じ得る。しかし本実施形態によれば、当該問題を軽減することができる。
メインコントローラ150は、用紙Pの後端が対向位置を通過した後に、第1停止処理及び第2停止処理のいずれかを実行する。これにより、各停止処理の際に用紙Pがヘッド1に接触するのを回避することができる。
本実施形態のように液体を用いて記録を行う場合、用紙Pの水分含有量が多くなり、用紙Pにカールが生じ易い。しかし本実施形態によれば、カールを効果的に矯正することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
記録装置について:
・記録装置は、着脱トレイが着脱可能でなくてもよい。
・本発明に係る記録装置は、プリンタに限定されず、ファクシミリやコピー機等であってもよい。
記録媒体について:
・記録媒体は、用紙Pに限定されず、記録可能な任意の媒体であってよい。
記録部について:
・記録装置に含まれる記録部の数は、1以上の任意の数であってよい。
・記録部は、ブラックインク以外の任意の液体(例えば、ブラック以外の色のインク、前処理液等)を吐出してよい。
・記録部は、液体を吐出するもの(上述の実施形態のようなインクジェット方式)に限定されず、例えば、帯電させた感光体にレーザー光等を照射することで感光体上に電気的な潜在画像を形成し、当該潜在画像を記録媒体に転写するもの(レーザー方式)、テープに塗布されたインクを熱によって記録媒体に転写するもの(熱転写方式)等であってもよい。レーザー方式の場合、トナーが記録剤に相当する。
トレイについて:
・トレイは、記録装置の筐体の天板上部に設けられることに限定されず、例えば筐体の側方に設けられてもよい。着脱トレイについても同様であり、着脱トレイは、記録装置本体の上部に設けられることに限定されず、例えば記録装置本体の側方に設けられてもよい。
・トレイにおける記録媒体の支持面は、任意の方向に延在してよく、例えば水平方向に延在してもよい。
搬送部について:
・搬送方向に関して、対向位置から挟持部材まで延びる搬送経路の長さが記録媒体の長さ以上であってもよい。
・搬送部は、上述の実施形態のようなローラ搬送方式に限定されず、例えばベルト搬送方式であってもよい。
・挟持部材は、ローラ対に限定されず、例えば搬送経路に沿って記録媒体をガイドするプレート対であってもよい。
・挟持部材と記録媒体との間に隙間があってもよい。
・挟持部材がプレート対の場合、プレート対の間の部分が挟持点に相当し、挟持点と押圧部材との間隔の始点はプレート対における排出口近傍の部分となる。
押圧部材について:
・押圧部材は、トレイに支持された記録媒体の量に応じて移動せず、トレイに支持された記録媒体の量の判断に利用されなくてもよい。
・押圧部材は、上述の実施形態では3つのアーム41a,41bで構成されているが、任意の数(例えば1つ)の部品で構成されてもよい。
・第1アームは、記録媒体の幅方向一端及び他端に接触する位置に配置されることに限定されず、記録媒体の幅方向中央のみに接触する位置に配置されてもよい。
制御部による制御内容について:
・制御部は、第1停止処理及び第2停止処理以外の停止処理を実行可能であってもよい。また、制御部は、停止処理を実行せずに、即ち、搬送動作を一時停止することなく、記録媒体を排出する排出処理を実行可能であってもよい。
・制御部は、上述の実施形態において、F7、F8、又はF10を行うことなく、第2停止処理を行ってもよい。この場合、第2停止処理は、用紙センサ80Sが用紙Pの後端を検知してから第5時間経過後に搬送動作を一時停止させる処理であってよい。第5時間は、用紙Pのうちの挟持点P1よりも排出方向Xの下流側の部分の長さが、排出方向Xに関する挟持点P1と第1アーム41との間隔D以下となる第2状態となる時間に、予め設定されていてよい。なお、第5時間は第1時間よりも短い時間に設定されてよい。また、この第2停止処理において、用紙Pが着脱トレイ94に排出される場合、第5時間は、着脱トレイ94に対応するローラ対96及び第1アーム41について、用紙Pのうちの挟持点P1よりも排出方向Xの下流側の部分の長さが、排出方向Xに関する挟持点P1と第1アーム41との間隔D以下となる第2状態となる時間に設定されてよい。
・制御部は、センサからの信号に基づいて、トレイに支持された記録媒体の量が最大量か否かのみではなく、トレイに支持された記録媒体の量そのものを判断してもよい。また、制御部は、トレイに支持された記録媒体の量を判断しなくてもよい。
・制御部は、記録媒体の後端が対向位置を通過する前に、記録媒体の少なくとも一部が記録部と対向した状態で、第1停止処理及び第2停止処理のいずれかを実行してもよい。
・制御部は、第2停止処理を行う前に、反転処理を行わなくてもよい。
・第2停止処理が行われる間、記録媒体が挟持部材に挟持されなくてもよい。
・第2停止処理において、記録媒体のうちの挟持点よりも排出方向の下流側の部分の長さが、排出方向に関する挟持部材による記録媒体の挟持点と押圧部材との間隔に等しく、押圧部材が記録媒体に接触してもよい。この場合でも、第2停止処理が行われるとき、第1停止処理が行われるときに比べ、記録媒体における押圧部材との接触領域が小さくなり、押圧部材が記録媒体に付与する荷重が小さくなる。したがって、記録媒体の先端部分が押圧部材の押圧力によって過度に湾曲するという問題を軽減することができる。
・第2停止処理において、記録媒体のうちの挟持点よりも排出方向の下流側の部分の長さが、0以下(マイナス)であってもよい(マイナスの場合、記録媒体が排出挟持部材に挟持されない)。
・制御部は、上述の実施形態において、反転処理に代えて、案内処理を行ってもよい。つまり、制御部は、第2停止処理が選択されたと判断し(F5:NO)、且つ、本体トレイ4に用紙Pを排出すると判断した場合(F7:YES)に、着脱トレイ94に向かう第2搬送経路に用紙Pを配置した上で、第2停止処理を行ってもよい。
・各停止処理は、記録媒体を検出するセンサが記録媒体の後端を検知してから所定時間経過後に搬送動作を一時停止させる構成に限定されない。例えば、各停止処理は、記録媒体を検出するセンサが記録媒体の先端を検知してから所定時間経過後に搬送動作を一時停止させる構成であってもよい。また、記録媒体を検出するセンサは、記録媒体の搬送経路上の任意の位置に配置されてよい。
・第1判断処理の判断手法について:
図8(a),(b)のテーブル及び図9のグラフに示すパラメータや数値は、一例である。
パラメータとして、記録媒体の坪量、記録媒体の目の方向、記録媒体のサイズ、記録媒体の端部領域におけるドット数、記録媒体の端部領域における記録剤の量、及び、環境湿度の全てではなく、これら要素の少なくともいずれかを用いてよい。例えば、上述の実施形態において、パラメータとして用紙Pのサイズを省略してよい。
設定値を、0〜10等とより細かく設定してもよいし、或いは、0,1と2段階で設定してもよい。設定値に重み付けを行ってもよい。
上述の実施形態では、図8(a)のテーブルに示す全てのパラメータの設定値を総計して評価値を導出し、当該評価値を基準値と比較して、第1停止処理及び第2停止処理のいずれを実行するかを判断するが、これに限定されない。例えば、一部のパラメータに基づいて評価値を導出し、当該評価値が基準値未満の場合、第1停止処理を実行すると判断し、当該評価値が基準値以上の場合、残りのパラメータに基づいて新たに評価値を導出し、評価値と基準値との比較を行い、第1停止処理及び第2停止処理のいずれを実行するかを判断してよい。例えば、上述の実施形態において、評価領域Pxのドット数・液体量についての設定値が3未満の場合、第1停止処理を実行すると判断し、上記設定値が3の場合、環境湿度が50%未満であれば第1停止処理、環境湿度が50%以上であれば第2停止処理を実行すると判断してよい。
基準値を、任意の方法で定めてよい。上述の実施形態では、用紙Pの厚み及び用紙Pの目の方向に基づいて基準値を定めているが、これに限定されない。例えば、用紙Pの厚み及び用紙Pの目の方向以外のパラメータに基づいて基準値を定めてもよいし、評価値の基礎となるパラメータ毎に基準値を定めてもよい。
記録媒体の排出方向と直交する方向の一端及び他端のカールを矯正する観点から、当該一端及び他端を、端部領域としてもよい。
また、評価領域Pxは、記録媒体の端部領域に限定されず、記録媒体の全面又は任意の一部分であってもよい。
第1判断処理に用いられる情報(パラメータに関する情報)は、記録指令に含まれることに限定されない。例えば、ユーザが、記録指令とは別に、記録装置の入力手段(タッチパネル等)を介して上記情報を指定し、これを制御部が取得してもよい。また、制御部は、記録装置に設けられたセンサからの検知信号に基づいて、情報(記録媒体の坪量やサイズに関する情報等)を取得してもよい。
・制御部は、第1停止処理及び第2停止処理のいずれをも実行しない場合があってよい。例えば、制御部は、1の記録媒体に対する記録毎に、停止処理を行うか否かを判断し、停止処理を行うと判断した場合に、第1停止処理及び第2停止処理のいずれかを行ってよい。
1 インクジェットヘッド(記録部)
1a 吐出面
4 本体トレイ(トレイ)
20 案内部
25 ローラ対(反転部)
26 ローラ対(挟持部材)
41 第1アーム(押圧部材)
50 搬送部
50a 上流側搬送部(第1搬送部)
50c 再搬送部(第2搬送部)
94 着脱トレイ
150 メインコントローラ(制御部)
100 インクジェット式プリンタ(記録装置)
D 間隔
P 用紙(記録媒体)
P1 挟持点
Pa 表面(第1面)
Pb 裏面(第2面)
Px 評価領域(端部領域)
R1 経路(第1搬送経路)
R2 経路(第2搬送経路)
X 排出方向

Claims (11)

  1. 記録媒体に画像を記録するための記録部と、
    前記記録部によって画像が記録された記録媒体が排出されるトレイと、
    前記トレイに排出される記録媒体を挟持する挟持部材を含み、前記記録部によって画像が記録された記録媒体を前記トレイに向けて搬送するための搬送部と、
    前記挟持部材に挟持された記録媒体が前記トレイに向けて排出される排出方向と交差する方向に延在し、前記挟持部材に挟持されている記録媒体を前記トレイに向けて押圧するための押圧部材と、
    前記搬送部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記排出方向に関する前記挟持部材による記録媒体の挟持点と前記押圧部材との間隔よりも、記録媒体のうちの前記挟持点よりも前記排出方向の下流側の部分の長さが長い第1状態で前記搬送部による搬送動作を一時停止させる第1停止処理と、記録媒体の前記長さが前記間隔以下である第2状態で前記搬送動作を一時停止させる第2停止処理とを実行可能であり、
    前記第1停止処理及び前記第2停止処理のいずれを実行するかを判断する第1判断処理を行い、
    前記第1判断処理において、記録媒体の坪量が所定の坪量よりも小さい場合、記録媒体の目の方向が所定の方向と異なる場合、記録媒体のサイズが所定のサイズよりも大きい場合、記録媒体の前記第1停止処理が行われるときに前記挟持点よりも前記排出方向の下流側に配置される端部領域におけるドット数が所定の数よりも多い場合、前記端部領域における記録剤の量が所定の量よりも多い場合、及び、環境湿度が所定の湿度よりも高い場合、の少なくともいずれかの場合に前記第2停止処理を実行すると判断することを特徴とする、記録装置。
  2. 前記第2停止処理において、記録媒体の前記長さが前記間隔未満であり、前記押圧部材が記録媒体に接触しないことを特徴とする、請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記制御部は、
    記録媒体の坪量が前記所定の坪量よりも小さいか否か、記録媒体の目の方向が前記所定の方向と異なるか否か、記録媒体のサイズが前記所定のサイズよりも大きいか否か、前記端部領域におけるドット数が前記所定の数よりも多いか否か、前記端部領域における記録剤の量が前記所定の量よりも多いか否か、及び、前記環境湿度が前記所定の湿度よりも高いか否か、の少なくともいずれかに応じて評価値を導出する導出処理を行い、
    前記第1判断処理において、前記評価値が基準値未満の場合、前記第1停止処理を実行すると判断し、前記評価値が前記基準値以上の場合、前記第2停止処理を実行すると判断することを特徴とする、請求項1又は2に記載の記録装置。
  4. 前記制御部は、
    記録媒体の第1面及び前記第1面とは反対側の第2面の両方の面に画像が記録されるか否かを判断する第2判断処理を行い、
    前記第2判断処理において前記両方の面に画像が記録されると判断した場合、前記両方の面についての、前記端部領域におけるドット数、及び、前記端部領域における記録剤の量の少なくともいずれかに基づいて、前記第1判断処理を行うことを特徴とする、請求項のいずれか一項に記載の記録装置。
  5. 前記搬送部は、前記記録部と対向する対向位置に向けて記録媒体を搬送するための第1搬送部、前記第1搬送部により搬送された記録媒体の搬送方向を反転するための反転部、及び、前記反転部により搬送方向が反転された記録媒体を前記対向位置に向けて搬送するための第2搬送部を含み、
    前記制御部は、前記第2停止処理を行う前に、前記第1搬送部により搬送された記録媒体の搬送方向を前記反転部によって反転させることで、記録媒体の少なくとも一部分を前記第2搬送部による搬送経路に配置する反転処理を行うことを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載の記録装置。
  6. 前記記録部によって画像が記録された記録媒体が排出され、前記トレイとは異なる着脱トレイが着脱可能であり、
    前記搬送部は、前記記録部と対向する対向位置から前記挟持部材まで延びる第1搬送経路に沿って記録媒体を搬送する第3搬送部、及び、前記対向位置から前記着脱トレイに向けて前記第1搬送経路よりも長い第2搬送経路に沿って記録媒体を搬送する第4搬送部を含み、
    前記記録部によって画像が記録された記録媒体を前記第1搬送経路及び前記第2搬送経路のいずれかに案内するための案内部をさらに備え、
    前記制御部は、前記第2停止処理を行う前に、前記案内部を制御し、前記案内部に記録媒体を前記第2搬送経路に案内させる案内処理を行うことを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載の記録装置。
  7. 前記第2停止処理が行われる間、記録媒体が前記挟持部材に挟持されていることを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載の記録装置。
  8. 前記搬送部は、前記記録部と対向する対向位置から前記挟持部材まで延びる第1搬送経路に沿って記録媒体を搬送し、
    前記搬送部による搬送方向に関して、前記第1搬送経路の長さが記録媒体の長さよりも短いことを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載の記録装置。
  9. 前記制御部は、記録媒体の前記搬送部による搬送方向の上流側の端部が前記記録部と対向する対向位置を通過した後に、前記第1停止処理及び前記第2停止処理のいずれかを実行することを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載の記録装置。
  10. 前記記録部は、液体を吐出するための複数の吐出口が形成された吐出面を有することを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載の記録装置。
  11. 記録媒体に画像を記録するための記録部と、前記記録部によって画像が記録された記録媒体が排出されるトレイと、前記トレイに排出される記録媒体を挟持する挟持部材を含み、前記記録部によって画像が記録された記録媒体を前記トレイに向けて搬送するための搬送部と、前記挟持部材に挟持された記録媒体が前記トレイに向けて排出される排出方向と交差する方向に延在し、前記挟持部材に挟持されている記録媒体を前記トレイに向けて押圧するための押圧部材と、前記搬送部を制御する制御部と、を備えた記録装置において、
    前記排出方向に関する前記挟持部材による記録媒体の挟持点と前記押圧部材との間隔よりも、記録媒体のうちの前記挟持点よりも前記排出方向の下流側の部分の長さが長い第1状態で前記搬送部による搬送動作を一時停止させる第1停止処理と、記録媒体の前記長さが前記間隔以下である第2状態で前記搬送動作を一時停止させる第2停止処理とを実行可能に、前記制御部を機能させ
    さらに、前記第1停止処理及び前記第2停止処理のいずれを実行するかを判断する第1判断処理を行い、前記第1判断処理において、記録媒体の坪量が所定の坪量よりも小さい場合、記録媒体の目の方向が所定の方向と異なる場合、記録媒体のサイズが所定のサイズよりも大きい場合、記録媒体の前記第1停止処理が行われるときに前記挟持点よりも前記排出方向の下流側に配置される端部領域におけるドット数が所定の数よりも多い場合、前記端部領域における記録剤の量が所定の量よりも多い場合、及び、環境湿度が所定の湿度よりも高い場合、の少なくともいずれかの場合に前記第2停止処理を実行すると判断するように、前記制御部を機能させることを特徴とする、プログラム。
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