JP6064521B2 - フィルムアンテナ装置 - Google Patents

フィルムアンテナ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6064521B2
JP6064521B2 JP2012239256A JP2012239256A JP6064521B2 JP 6064521 B2 JP6064521 B2 JP 6064521B2 JP 2012239256 A JP2012239256 A JP 2012239256A JP 2012239256 A JP2012239256 A JP 2012239256A JP 6064521 B2 JP6064521 B2 JP 6064521B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ground
antenna
antenna element
film
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012239256A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014090321A (ja
Inventor
三好 明
明 三好
斉藤 一成
一成 斉藤
鈴木 弘
弘 鈴木
隆芳 柏木
隆芳 柏木
明 米屋
明 米屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsumi Electric Co Ltd filed Critical Mitsumi Electric Co Ltd
Priority to JP2012239256A priority Critical patent/JP6064521B2/ja
Publication of JP2014090321A publication Critical patent/JP2014090321A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6064521B2 publication Critical patent/JP6064521B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Support Of Aerials (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)

Description

本発明は、フィルムにアンテナ素子部が形成されたフィルムアンテナ装置に関する。
従来、自動車に取り付けられて地上デジタル放送等の電波を受信するフィルムアンテナ装置が知られている。ここで、図6を参照して、従来の地上デジタル放送を受信するモノポールアンテナとしてのフィルムアンテナ装置3を説明する。図6は、フィルムアンテナ装置3の平面図である。
フィルムアンテナ装置3は、アンテナ素子部100Cと、アンテナ素子部100Cが形成される透明のフィルム部(図示略)と、アンテナ素子部100Cを上面から覆う透明の保護層(図示略)と、RF(Radio Frequency)アンプ(図示略)と、を備える。この1枚のフィルム部は、一方の面に粘着面を有する。この粘着面を自動車のフロントガラスの内面に貼り付けることにより、フィルムアンテナ装置3は、自動車に取り付けられる。
アンテナ素子部100Cは、銅箔等の導電体からなり、グランド側部10と、給電側部20Cと、を備える。グランド側部10は、地上デジタル放送の受信機(チューナー及びデコーダ)にケーブル接続されたRFアンプのグランド端子に電気的に接続される。給電側部20Cは、RFアンプの給電端子に電気的に接続される。
グランド側部10は、グランド本体部11と、グランド素子12と、を備える。グランド本体部11は、矩形の形状を有し、保護層から露出した接続部111を有する。接続部111は、RFアンプのグランド端子に電気的に接続される。グランド素子12は、所定幅の帯形状を有する。
給電側部20Cは、給電本体部21と、モノポールアンテナ素子22と、を備える。給電本体部21は、矩形の形状を有し、保護層から露出した接続部211を有する。接続部211は、RFアンプの給電端子に電気的に接続される。モノポールアンテナ素子22は、所定幅の帯形状を有し、その長手方向がグランド素子12の長手方向に略垂直となるように配置されている。モノポールアンテナ素子22の長手方向の長さは、受信する電波の1/4波長に対応する長さに調整されている。
フィルムアンテナ装置3は、グランド素子12の長手方向が自動車のフロントガラスの端辺に沿って、その近傍に取り付けられる。
ここで、図7及び図8を参照して、フィルムアンテナ装置3のアンテナ特性を説明する。図7は、フィルムアンテナ装置3における周波数に対するVSWR(Voltage Standing Wave Ratio:電圧定在波比)を示す図である。図8は、フィルムアンテナ装置3における周波数に対する放射効率を示す図である。
地上デジタル放送の周波数帯は、470〜770[MHz]である。モノポールアンテナ素子22の長手方向の長さは、約530[MHz]で共振をとるように調整されている。
図7に示すように、フィルムアンテナ装置3のVSWRについては、約530[MHz]で低くなって共振がとれているが、そのVSWRが低い周波数の帯域幅が狭く、470〜770[MHz]の約半分程度しか良好な特性が得られていない。また、図8に示すように、フィルムアンテナ装置3の放射効率が、530[MHz]近傍で高くなり良好なマッチングの特性が得られているが、その良好な特性部分の帯域幅が狭く、470〜770[MHz]の全てをカバーできていない。
また、広帯域化を図ったフィルムアンテナ装置が知られている。例えば、モノポールアンテナ素子に分枝素子を設け、当該分枝素子により広帯域特性の具有を図ったフィルムアンテナ装置が知られている(特許文献1参照)。また、モノポールアンテナ素子の近傍に無給電放射導体パターンを設けてトップローディングし、当該無給電放射導体パターンにより広帯域特性の具有を図ったフィルムアンテナ装置が知られている(特許文献2参照)。
特開2012−84944号公報 特開2009−33460号公報
フィルムアンテナ装置のモノポールアンテナ素子は、フロントガラスの端辺に略垂直な方向(フロントガラスの内側方向)に延在し且つ透明でないため、自動車に乗車するドライバー及び同乗者の視界を遮る要素となる。このため、モノポールアンテナ素子の周辺の透明でないアンテナ素子が少ないほど好ましい。
しかし、従来の分枝素子又は無給電放射導体パターンを有するフィルムアンテナ装置は、広帯域化を図れるものの、アンテナ素子としての分枝素子又は無給電放射導体パターンが、ドライバー及び同乗者の視界を遮っていた。
本発明の課題は、通信する周波数を広帯域にするとともに、ドライバー及び同乗者の視界を遮ることを低減することである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
絶縁性を有するフィルム上に形成された導電体のアンテナ素子部を備えるフィルムアンテナ装置であって、
前記アンテナ素子部は、
接地されたグランド本体部と、
前記グランド本体部に接続された帯形状のグランド素子と、
前記グランド素子に対向し、給電点を有する給電本体部と、
前記給電本体部に接続され、前記グランド素子の延在方向に略垂直な方向に延在する第1のアンテナ素子と、
前記給電本体部に接続され、前記グランド素子に対向し、当該グランド素子の延在方向に略平行な方向に延在する第2のアンテナ素子と、を備え
前記第2のアンテナ素子は、長手方向が前記グランド素子と略平行で、且つ前記グランド素子と所定幅のギャップを形成し、前記グランド素子に対してボトムローディングされていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のフィルムアンテナ装置において、
前記グランド素子に対向する前記給電本体部及び前記第2のアンテナ素子の前記略平行な方向の長さは、前記第1のアンテナ素子による共振周波数を含む所定の周波数帯に、前記グランド素子、前記給電本体部及び前記第2のアンテナ素子による共振周波数を含める長さであることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のフィルムアンテナ装置において、
前記第1のアンテナ素子は、前記グランド素子の延在方向に略垂直な方向に延在するモノポールアンテナ素子であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載のフィルムアンテナ装置において、
前記第1のアンテナ素子は、前記グランド素子の延在方向に略垂直な方向に延在する鉤形状の第1のループアンテナ素子であり、
前記アンテナ素子部は、
前記グランド本体部に接続された第2のループアンテナ素子を備え、
前記グランド本体部、前記給電本体部、前記第1及び第2のループアンテナ素子は、スリットを有するループアンテナを構成することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載のフィルムアンテナ装置において、
前記グランド素子は、車両ガラスの端辺に沿った近傍に配置されることを特徴とする。
本発明によれば、通信する周波数を広帯域にできるとともに、ドライバー及び同乗者の視界を遮ることを低減できる。
本発明の実施の形態のフィルムアンテナ装置の平面図である。 アンテナ素子部の平面図である。 実施の形態のフィルムアンテナ装置における周波数に対するVSWRを示す図である。 実施の形態のフィルムアンテナ装置における周波数に対する放射効率を示す図である。 変形例のフィルムアンテナ装置の平面図である。 従来のフィルムアンテナ装置の平面図である。 従来のフィルムアンテナ装置における周波数に対するVSWRを示す図である。 従来のフィルムアンテナ装置における周波数に対する放射効率を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。但し、本発明は、図示例に限定されるものではない。
(実施の形態)
図1〜図4を参照して、本実施の形態のフィルムアンテナ装置1を説明する。先ず、図1及び図2を参照して、フィルムアンテナ装置1の装置構成を説明する。図1は、本実施の形態のフィルムアンテナ装置1の平面図である。図2は、アンテナ素子部100Aの平面図である。
フィルムアンテナ装置1は、自動車に取り付けられて地上デジタル放送の電波を受信するアンテナ装置である。フィルムアンテナ装置1は、アンテナ素子部100Aと、フィルム200と、保護層300と、RFアンプ400と、を備える。
アンテナ素子部100Aは、導電体からなる。アンテナ素子部100Aの導電体は、例えばフィルム200上に形成された銅箔である。しかし、これに限定されるものではなく、アンテナ素子部100Aが銀ペースト塗布やアルミ蒸着等によりフィルム200上に形成され、その導電体が銀やアルミ等であることとしてもよい。
フィルム200は、透明な絶縁性を有する樹脂であり、例えばPET(Polyethylene terephthalate)からなる。アンテナ素子部100Aは、フィルム200の一方の面上に形成されている。フィルム200のもう一方の面には、粘着面が形成され、剥離シート(図示略)が貼られている。保護層300は、透明な絶縁性を有する樹脂であり、例えばPETからなる。保護層300は、アンテナ素子部100Aが形成されたフィルム200の面上に形成されて、アンテナ素子部100Aを保護する。
RFアンプ400は、自動車に設置された地上デジタル放送の受信機(図示略)に接続された同軸ケーブルである信号ケーブル(図示略)に接続された回路基板(図示略)と、当該回路基板を覆うトップケース及びボトムケースと、を有する。回路基板の電子回路は、アンテナ素子部100Aで受信された地上デジタル放送の電気信号を増幅して信号ケーブルを介して受信機に出力する増幅回路を有する。当該電子回路は、アンテナ素子部100Aに給電する金属バネの給電端子及びグランド端子を有する。トップケースをボトムケースに取り付けたケース内部に回路基板が収容される。給電端子及びグランド端子は、ボトムケースの底面から露出している。
アンテナ素子部100Aは、グランド側部10と、給電側部20Aと、を備える。グランド側部10は、RFアンプ400のグランド端子に電気的に接続される。給電側部20Aは、RFアンプ400の給電端子に電気的に接続される。
グランド側部10は、グランド本体部11と、グランド素子12と、を備える。グランド本体部11は、矩形の形状を有し、保護層300から露出した接続部111を有する。接続部111は、RFアンプ400のグランド端子に電気的に接続される。グランド素子12は、所定幅の帯形状を有する素子である。
給電側部20Aは、給電本体部21と、モノポールアンテナ素子22と、アンテナ素子23と、を備える。給電本体部21は、矩形の形状を有し、グランド素子12に対向し、フィルムから露出した接続部211を有する。接続部211は、RFアンプの給電端子に電気的に接続される。モノポールアンテナ素子22は、所定幅の帯形状を有し、給電本体部21に接続されている。アンテナ素子23は、所定幅の帯形状を有し、給電本体部21に接続されている。
ここで、図2を参照して、アンテナ素子部100Aの形状を説明する。グランド素子12の長手方向(延在方向)をY方向とし、Y方向に垂直な方向をX方向とする。モノポールアンテナ素子22は、その長手方向(延在方向)がX方向となるように配置されている。アンテナ素子23は、グランド素子12と所定幅のギャップを有し、その長手方向(延在方向)がグランド素子12の長手方向に略平行な方向(Y方向)となるように配置されている。なお、本願において、略平行又は略垂直とは、完全に平行又は垂直であることを含むものとする。
接続部211とRFアンプ400の給電端子との接続点を給電点とする。給電点からモノポールアンテナ素子22の先端までの長さをL1とする。長さL1は、1/4λ1(λ1:530[MHz]に対応する波長)に調整されている。給電本体部21及びアンテナ素子23は、所定長の間隔をおいてグランド素子12に対向している。グランド素子12に対向する給電本体部21からアンテナ素子23の先端までの長さをL2とする。
アンテナ素子23は、グランド素子12に対して、ボトムローディングされている。このボトムローディングにより、複共振を得ることができる。長さL2を調整することで、グランド素子12と給電本体部21及びアンテナ素子23との間の容量が変化して、共振周波数とモノポールアンテナのマッチングとが変化する。ここでは、複共振の周波数とモノポールアンテナのマッチングとが連動するため、これらの値を最適にするために、長さL2が調整される。例えば、長さL2は、新たな共振点の周波数が、地上デジタル放送の周波数帯内の約680[MHz]となるように調整されているものとする。
グランド素子12の長手方向(Y方向)の長さをL3とする。長さL3は、長い方が特性面で有利になりやすいが、コスト面で不利となる。
グランド素子12と、給電本体部21及びアンテナ素子23と、の間のX方向の間隔の長さをL4とする。長さL4が長すぎると、アンテナ素子23がドライバー及び同乗者の視界を遮ってしまう。長さL4が短すぎると、アンテナ素子23のY方向の長さを少し変化させただけでも、グランド素子12との間の容量が大きく変わり、容量の調整が難しくなる。これらを考慮して、長さL4を適切な長さに設定することが好ましい。
長さL2は、容量値の調整に用いられるので、フィルムアンテナ装置1の取り付け先のフロントガラスやフィルム200、保護層300の樹脂の特性により、適切な値が変化する。フロントガラスの厚さが5[mm]であり、その比誘電率εr=5.5であるものとすると、例えば、長さL1=75[mm]、長さL2=55[mm]、長さL3=104[mm]に調整される。なお、RFアンプ400は、例えば、X方向の長さ=9[mm]、Y方向の長さ=35[mm]の大きさを有する。
グランド素子12、アンテナ素子23の幅(X方向の長さ)と、モノポールアンテナ素子22の幅(Y方向の長さ)とは、短くすればするほど、ドライバー及び同乗者の視界を遮る面積を低減できる。一方、グランド素子12、アンテナ素子23、モノポールアンテナ素子22の幅は、長くすればするほど、フィルムアンテナ装置1の物理的な折り曲げ強度を上げることができる。グランド素子12、モノポールアンテナ素子22、アンテナ素子23の幅は、例えば、1〜3[mm]とされる。
ここで、自動車のフロントガラスへのフィルムアンテナ装置1の取り付けを説明する。予め、フィルム200、アンテナ素子部100A及び保護層300を備えるフィルムアンテナにおいて、接続部111,211にそれぞれRFアンプ400のグランド端子、給電端子が圧接されて電気的に接続される。RFアンプ400のボトムケースの底面と保護層300とは、両面テープ等を介して接着される。
フィルムアンテナ装置1は、フィルム200の粘着面の剥離シートが剥がされ、自動車のフロントガラスに粘着面が貼り付けられることにより、自動車に取り付けられる。フィルムアンテナ装置1の取り付け位置は、グランド素子12の長手方向が自動車のフロントガラスの端辺に沿った近傍の位置とする。フロントガラスの端辺に沿って、自動車のピラー等のグランドが設けられており、グランド素子12の配置を自動車のグランドに対応させるためである。
なお、フィルムアンテナ装置1と左右対称のフィルムアンテナ装置が用意され、フィルムアンテナ装置1と左右対称のフィルムアンテナ装置とを、フロントガラスに取り付け、ダイバーシティアンテナとして構成してもよい。また、フィルムアンテナ装置1と左右対称のフィルムアンテナ装置とを、フロントガラス及びリアガラスにそれぞれ取り付ける構成としてもよい。
次に、図3及び図4を参照して、フィルムアンテナ装置1の特性を説明する。図3は、フィルムアンテナ装置1における周波数に対するVSWRを示す図である。図4は、フィルムアンテナ装置1における周波数に対する放射効率を示す図である。
図3に示すように、フィルムアンテナ装置1について、約530[MHz]に加えて約680[MHz]で共振点が現れており、地上デジタル放送の周波数帯470〜770[MHz]で低い良好なVSWRが得られている。
図4に示すように、フィルムアンテナ装置1について、約530[MHz]に加えて約680[MHz]で高い放射効率が現れており、地上デジタル放送の周波数帯470〜770[MHz]で高い良好な放射効率が得られている。
以上、本実施の形態によれば、フィルムアンテナ装置1は、フィルム200上に形成されたアンテナ素子部100Aが、接地されたグランド本体部11と、グランド本体部11に接続されたグランド素子12と、グランド素子12に対向し、給電点を有する給電本体部21と、給電本体部21に接続され、グランド素子12の延在方向に略垂直な方向に延在するモノポールアンテナ素子22と、給電本体部21に接続され、グランド素子12に対向し、グランド素子12の延在方向に平行な方向に延在するアンテナ素子23と、を備える。
このため、モノポールアンテナ素子22による共振点と、グランド素子12、給電本体部21及びアンテナ素子23による共振点との結合により、フィルムアンテナ装置1が通信する周波数を広帯域にできる。これに加えて、フロントガラスの内側方向に延在するモノポールアンテナ素子22の周辺に透明でないアンテナ素子を設けないので、ドライバー及び同乗者の視界を遮ることを低減できる。
また、給電本体部21及びアンテナ素子23の長さL2は、モノポールアンテナ素子22による共振周波数を含む所定の地上デジタル放送の周波数帯に、グランド素子12、給電本体部21及びアンテナ素子23による共振周波数を含める長さである。このため、長さL2により、地上デジタル放送の周波数帯において、フィルムアンテナ装置1の広帯域特性を容易に実現できる。
また、モノポールアンテナ素子22により、フロントガラスの内側方向に延在する透明でないアンテナ素子が1本の帯形状のみであるので、複雑な構成のアンテナ素子を設ける構成よりも、ドライバー及び同乗者の視界を遮ることをより低減できる。
(変形例)
図5を参照して、上記実施の形態の変形例のフィルムアンテナ装置2を説明する。なお、上記実施の形態と同様の部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。図5は、本変形例のフィルムアンテナ装置2の平面図である。
図5に示すように、フィルムアンテナ装置2は、アンテナ素子部100Bと、フィルム200(図示略)と、保護層300(図示略)と、RFアンプ400(図示略)と、を備える。アンテナ素子部100Bは、グランド側部10Bと、給電側部20Bと、を有する。
グランド側部10Bは、グランド本体部11と、グランド素子12Bと、ループアンテナ素子13と、を有する。グランド素子12Bは、グランド素子12よりも幅(X方向の長さ)が広い帯形状を有する。ループアンテナ素子13は、所定幅の帯形状を有し、グランド本体部11に接続された素子である。ループアンテナ素子13の長手方向(延在方向)は、グランド素子12の長手方向(Y方向)と略垂直な方向(X方向)になるように配置されている。
給電側部20Bは、給電本体部21Bと、アンテナ素子23と、ループアンテナ素子24と、を有する。給電本体部21Bの幅(X方向の長さ)は、給電本体部21の幅よりも短い。ループアンテナ素子24は、所定幅の鉤形状を有し、給電本体部21Bからの延在部分の長手方向(延在方向)が、X方向になるように配置されている。グランド本体部11、給電本体部21、ループアンテナ素子13及びループアンテナ素子24は、ループアンテナRを構成している。ループアンテナRは、スリットSを有する。
ループアンテナRの全周の長さ(周長)は、例えば、1/4λ2(λ2:地上デジタル放送の周波数帯の周波数である約530[MHz]に対応する波長)の長さに調整される。ループアンテナRによる共振周波数は、スリットSの位置を±X方向に移動させることで変化させることが可能である。
ループアンテナRによる約530[MHz]の共振点と、グランド素子12B、アンテナ素子23及びグランド素子12Bによる約680[MHz]の共振点との結合により、フィルムアンテナ装置2は、地上デジタル放送の周波数帯で良好なアンテナ特性(VSWR、放射効率)が得られる。
以上、本変形例によれば、フィルムアンテナ装置2は、フィルム200上に形成されたアンテナ素子部100Bが、グランド本体部11と、グランド素子12Bと、給電本体部21と、給電本体部21に接続され、グランド素子12Bの延在方向に垂直な方向に延在するループアンテナ素子24と、アンテナ素子23と、グランド本体部11に接続されたループアンテナ素子13と、を備える。グランド本体部11、給電本体部21、ループアンテナ素子24,13は、スリットSを有するループアンテナRを構成する。
このため、フィルムアンテナ装置1と同様に、ループアンテナRによる共振点と、グランド素子12B、給電本体部21及びアンテナ素子23による共振点との結合により、フィルムアンテナ装置2が通信する周波数を広帯域にできる。これに加えて、フロントガラスの内側方向に延在するループアンテナ素子24,13の周辺に透明でないアンテナ素子を設けないので、ドライバー及び同乗者の視界を遮ることを低減できる。
また、ループアンテナRにより、スリットSの位置を±X方向に調整するだけで、ループアンテナRの共振周波数を容易に調整できる。
なお、上記実施の形態及び変形例における記述は、本発明に係るフィルムアンテナ装置の一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態及び変形例では、フィルムアンテナ装置1、2が、地上デジタル放送の電波を受信する車載アンテナ装置であるものとして説明したが、これに限定されるものではない。フィルムアンテナ装置が、他の通信方式の電波を受信/送信する車載アンテナ装置である構成としてもよい。
また、上記実施の形態及び変形例では、フィルムアンテナ装置1、2において、RFアンプ400の底面を保護層300に接着する構成としたが、これに限定されるものではない。フィルム、アンテナ素子及び保護層を有するフィルムアンテナを、RFアンプのトップケースとボトムケースとの間に挟み込んで固定する構成としてもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態及び変形例に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態及び変形例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
今回開示された実施の形態及び変形例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,2,3 フィルムアンテナ装置
100A,100B,100C アンテナ素子部
10,10B グランド側部
11 グランド本体部
111 接続部
12,12B グランド素子
13 ループアンテナ素子
20A,20B,20C 給電側部
21,21B 給電本体部
211 接続部
22 モノポールアンテナ素子
23 アンテナ素子
24 ループアンテナ素子
200 フィルム
300 保護層
400 RFアンプ

Claims (5)

  1. 絶縁性を有するフィルム上に形成された導電体のアンテナ素子部を備えるフィルムアンテナ装置であって、
    前記アンテナ素子部は、
    接地されたグランド本体部と、
    前記グランド本体部に接続された帯形状のグランド素子と、
    前記グランド素子に対向し、給電点を有する給電本体部と、
    前記給電本体部に接続され、前記グランド素子の延在方向に略垂直な方向に延在する第1のアンテナ素子と、
    前記給電本体部に接続され、前記グランド素子に対向し、当該グランド素子の延在方向に略平行な方向に延在する第2のアンテナ素子と、を備え
    前記第2のアンテナ素子は、長手方向が前記グランド素子と略平行で、且つ前記グランド素子と所定幅のギャップを形成し、前記グランド素子に対してボトムローディングされていることを特徴とするフィルムアンテナ装置。
  2. 前記グランド素子に対向する前記給電本体部及び前記第2のアンテナ素子の前記略平行な方向の長さは、前記第1のアンテナ素子による共振周波数を含む所定の周波数帯に、前記グランド素子、前記給電本体部及び前記第2のアンテナ素子による共振周波数を含める長さであることを特徴とする請求項1に記載のフィルムアンテナ装置。
  3. 前記第1のアンテナ素子は、前記グランド素子の延在方向に略垂直な方向に延在するモノポールアンテナ素子であることを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルムアンテナ装置。
  4. 前記第1のアンテナ素子は、前記グランド素子の延在方向に略垂直な方向に延在する鉤形状の第1のループアンテナ素子であり、
    前記アンテナ素子部は、
    前記グランド本体部に接続された第2のループアンテナ素子を備え、
    前記グランド本体部、前記給電本体部、前記第1及び第2のループアンテナ素子は、スリットを有するループアンテナを構成することを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルムアンテナ装置。
  5. 前記グランド素子は、車両ガラスの端辺に沿った近傍に配置されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のフィルムアンテナ装置。
JP2012239256A 2012-10-30 2012-10-30 フィルムアンテナ装置 Expired - Fee Related JP6064521B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012239256A JP6064521B2 (ja) 2012-10-30 2012-10-30 フィルムアンテナ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012239256A JP6064521B2 (ja) 2012-10-30 2012-10-30 フィルムアンテナ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014090321A JP2014090321A (ja) 2014-05-15
JP6064521B2 true JP6064521B2 (ja) 2017-01-25

Family

ID=50791910

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012239256A Expired - Fee Related JP6064521B2 (ja) 2012-10-30 2012-10-30 フィルムアンテナ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6064521B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007096475A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Toshiba Corp アンテナ装置および車両用アンテナ装置
JP2010187198A (ja) * 2009-02-12 2010-08-26 Harada Ind Co Ltd 車両ウィンドウ用アンテナ装置
GB2481926A (en) * 2009-02-12 2012-01-11 Harada Industry Company Ltd Antenna device for vehicle window
JP2011193381A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Central Glass Co Ltd 平面アンテナ
JP5720308B2 (ja) * 2010-06-16 2015-05-20 セントラル硝子株式会社 車両用ガラスアンテナ
KR101174699B1 (ko) * 2010-11-18 2012-08-16 주식회사 이엠따블유 차량용 필름 안테나 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014090321A (ja) 2014-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6230201B2 (ja) 窓アンテナ
JP5153300B2 (ja) アンテナ
US9270017B2 (en) Multi-element cavity-coupled antenna
US8217845B2 (en) High frequency glass antenna for automobiles
EP3101728B1 (en) Glass antenna for vehicle and rear window glass with glass antenna for vehicle
US20150349411A1 (en) Window glass for vehicle
US9093751B2 (en) Glass antenna for vehicle and window glass for vehicle
JP5115359B2 (ja) 車両用ガラスアンテナ及び車両用窓ガラス板
EP3101734A1 (en) Glass antenna
JP4946639B2 (ja) 自動車用高周波ガラスアンテナ
JP5141503B2 (ja) 車両用ガラスアンテナ及び車両用窓ガラス
EP2940793B1 (en) Glass antenna-equipped vehicle front glass
EP2355237B1 (en) Glass antenna and vehicular window glass including the same
JP2007043594A (ja) 2周波共用アンテナ
JP5003627B2 (ja) 車両用ガラスアンテナ及び車両用窓ガラス
JP2008278481A (ja) 自動車用高周波ガラスアンテナ及び自動車用の窓ガラス板
CN107453027B (zh) Gps,glonass和sdars频带的cpw馈电修改套筒单极
JP6064521B2 (ja) フィルムアンテナ装置
WO2013011886A1 (ja) 車両用ガラスアンテナ
JP5633295B2 (ja) 車両用アンテナ
JP2011193381A (ja) 平面アンテナ
JP4563959B2 (ja) 車載アンテナ及びその搭載方法
EP2709206B1 (en) Windshield-integrated antenna
KR100357780B1 (ko) 차량유리에 부착되는 안테나구조
JP2007174513A (ja) 自動車用高周波ガラスアンテナ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151027

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160805

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160823

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161013

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6064521

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees