JP6063578B2 - １４面体の積み木 - Google Patents

Description

本発明は、組み立て積み木に関し、具体的には１４面体の積み木に関する。

従来の積み木は、各形状の模型、例えばビル、ロボットなどを組み立てるために、複数の寸法や異なる形状のユニット部材を製作しなければならない。その主な原因は以下に示す。即ち、１．従来のユニット部材のみを用いれば、下が広く且つ上が狭い模型、例えばピラミッドしか積上げまたは組み立てできないため、従来の積み木では組み立てられる模型の種類が少なく、子供の創造力を制限する。２．従来のユニットのみを用いる場合、組み立てられた模型の安定性が悪く、組み立て後の模型は少しの傾斜または揺れで落下崩壊し、子供の興味を引けなく、子供に失敗感を与え易く、子供は組み立てに興味を失ってしまう。しかし、複数形状の部品の場合、加工コストが高く、且つ、組み立て方式が複雑過ぎ、扱い難く、興味を引けない。また、各種形状違いの部品との間に特定の挿接方式があることによって、その他の部品と好適に組み立てることができない。上記の要素はいずれも子供の創造的思考を限定するとともに、子供の知能の発達や三次元空間の知覚の構築に不利である。

本発明は、顆粒状のユニット部材からなる１４面体の積み木を提供することを目的とする。任意の二つのユニット部材との間にいずれも組み立て固定することが可能であり、且つ、組み立て方式を簡単に身につけ、子供の興味や創造的意欲を有効に誘発することができる。複数の同一のユニット部材のみで各形状の三次元模型を組み立てることができ、且つ、上が大きく且つ下が小さい模型でも、不対称の模型でもより堅固且つ安定させることができ、子供が組み立て過程において、子供は達成感を得られ、より興味を持つことで、子供の空間感や創造力を大幅に向上することができる。

本発明は、上記目的を実現するため、以下の技術方案を用いる。１４面体積み木は、複数のユニット本体を備え、複数のユニット本体の構造、形状および体積はすべて同じであり、ユニット本体は６つの正方形面と８つの正六角形面を有する１４面体であり、６つの正方形面が均等的に３組に分けられ、同じ組の２つの正方形面が平行し、８つの正六角形面が均等的に４組に分けられ、同じ組の２つの正六角形面が平行し、２つ以上のユニット本体は相互に挿接または/および固定連結によって１組に構成され、各ユニット本体に少なくとも一つの正方形面にボスが設置され、ボスと同じ軸線上に位置するもう一つの正方形面にすべて挿入溝が設けられ、任意の２つのユニット本体の、ボスと挿入溝とが相互に嵌合され、または任意の２組のユニット本体の、ボスと挿入溝とが相互に嵌合される。同じ組の２つまたは２つ以上のユニット本体が連結固定して構成された組み立て部品は結合体である。

本発明は、さらに上記目的を実現するため、以下の技術方案を用いる。
４つ以上のユニット本体は１組に連結され、各４つのユニット本体が相互に連結した中心部位は１つの位置決め溝に囲まれ、位置決め溝の中部が角孔であり、角孔はユニット本体のいずれかの正方形面に嵌合され、１４面体積み木を横方向または縦方向に延伸される。
１組のユニット本体と１つまたは１組のユニット本体は、第３組または第３ユニット本体によって以下にロック嵌合される。即ち、第１組または第１ユニット本体は第２組ユニット本体の位置決め溝に嵌合され、第１組ユニット本体のボスの方向は第２組ユニット本体のボスの方向と垂直または平行になり、第３組または第３ユニット本体は、ボスと挿入溝によって第２組ユニット本体に挿接嵌合され、第２組ユニット本体と第３組または第３ユニット本体をそれぞれ第１組または第１ユニット本体に嵌合され、第１組または第１ユニット本体をロックさせる。
第４組または第４ユニット本体はボスと挿入溝によって挿接嵌合され、第４組または第４ユニット本体と第３組または第３ユニット本体はそれぞれ第１組ユニット本体の両側に位置し、第３組または第３ユニット本体、第４組または第４ユニット本体と第２組ユニット本体とともに、第１組または第１ユニット本体に嵌合され、第１組または第１ユニット本体をロックさせる。
第１組ユニット本体と第２組ユニット本体はいずれも６つのユニット本体によって構成される２行６結合体であり、第３組ユニット本体は２つのユニット本体によって構成される１行２結合体であり、第１組ユニット本体における２つのユニット本体は第２組ユニット本体の２つの位置決め溝に嵌合され、第３組ユニット本体は第２組ユニット本体に挿接嵌合され、第２組ユニット本体と第３組ユニット本体は第１組ユニット本体をロックさせ、第１組ユニット本体のボスの方向は第２組ユニット本体のボスの方向と垂直になる。
前記ユニット本体の同じ組の正方形面との間の距離はH1とし、H1＝８ｍｍ、１６ｍｍ、２４ｍｍまたは３２ｍｍとなる。
前記ユニット本体にサブボスが設けられ、サブボスが位置する正方形面はボスが位置する正方形面と垂直になる。
前記挿入溝は外が広く且つ奥が狭いテーパ孔である。
前記ボスは角柱、錐台および円柱によって連結して構成され、角柱は正方形面と垂直に連結され、角柱は錐台によって円柱と連結され、角柱の辺長は円柱の直径より大きい。錐台の外周に小顆粒の２行４結合体が取り付けられ、小顆粒の２行４結合体は４つの小ユニット本体によって２行２列に連結して構成される。小ユニット本体の形状構成はユニット本体と同じであり、寸法はユニット本体の２分の１である。４つの小ユニット本体に囲まれて形成した角孔は錐台に嵌合され、円柱の直径は小ユニット本体のボスの直径に等しい。
前記ユニット本体の一側に連結軸が設置され、連結軸の軸線はボスの軸線と垂直になり、連結軸の一側に球体が設置され、球体に挿入孔が設けられ、挿入孔と挿入溝とが同一側に位置し、連結軸の軸線はそれぞれ球体とユニット本体の中心を通り、連結軸、球体およびユニット本体が連結してカドール軸が構成され、球体の直径はユニット本体の内接円の直径より小さく、または等しい。
前記カドール（kadole）軸に少なくとも２つの球体と２つのユニット本体を有し、隣接した２つ球体との間は連結軸によって連結され、隣接した２つのユニット本体との間は対応する正方形面によって連結され、同一のカドール軸の球体とユニット本体との中心は共通の軸線となる。カドール軸に少なくとも２つの結合体が取り付けられ、少なくとも２つの結合体を連結固定して組合せ体に構成され、両結合体との間に構成された角孔は２つの球体との間の連結軸に嵌合され、組合せ体はカドール軸の長手方向に沿って摺動せずに、カドール軸を軸として回転する。
第３の２行４結合体が他方の結合体とロック連結されるステップは以下の通りである。即ち、まず第３の２行４結合体の位置決め溝は他方の結合体における１つのユニット本体に嵌合される。それから第２の１行２結合体と第３の１行２結合体がボスと挿入溝によってそれぞれ第３の２行４結合体と嵌合連結され、第２の１行２結合体と第３の１行２結合体は第２結合体の両側に並列され、第２の１行２結合体、第３の１行２結合体および第３の２行４結合体は第２結合体を係合させる。最後に、第２の１行２結合体と第３の１行２結合体に第１の１行２結合体が取り付けられ、第１の１行２結合体はそれぞれ第２の１行２結合体と第３の１行２結合体との同側におけるユニット本体に挿接される。

本発明の有益な効果は以下の通りである。本発明は単一のユニット部材のみで各形状の模型を組み立てられる。且つ、各ユニット部材の間は挿接固定可能であり、または交錯組み立て可能であり、相互に咬合係合可能であることで、不対称の模型、上が大きく且つ下が小さい模型をより堅固にし、落下し難くする。本発明は模型を同時に相互に垂直になる二方向に延伸させ、積み木全体で構成される模型を多様化させ、且つ、ロック機構は模型の各部品の間をより堅固にし、模型の移動または手遊びの過程において落下し難くする。本発明はユニットにサブボスを附設することができる。サブボスはユニット部品の連結方向を増加させることができ、組み立て方式をより多様化させ、組み立てられた模型の形状もより変化させ、且つ、より堅固にする。ユニット本体に凹溝と挿しブロックを設けることで、ユニット本体の間で傾斜組み立てることができ、且つ、内部空間がある三次元模型を組み立てることができ、子供の興味を引きやすい。本発明の設計はより人間らしくになり、三歳以下の子供に合わせて設計した結合体部品は、子供により早く自身の空間感と創造力を開発することができるようにする。本発明は、構造が簡単でコンパクトであり、製造コストが低く、挿接が便利であるという利点を有する。

図１は本発明に係る１４面体の積み木の第１方案の構造概略図。 図２は図１に示す１４面体の積み木の底面図。 図３は図１に示す１４面体の積み木の平面図。 図４は図１に示す１４面体の積み木の斜視図。 図５は本発明に係る１４面体の積み木の第２方案の構造概略図。 図６は図５に示す１４面体の積み木の平面図。 図７は図５に示す１４面体の積み木の底面図。 図８は図５に示す１４面体の積み木の斜視図。 図９は本発明に係る１４面体の積み木の第３方案の構造概略図。 図１０は図９に示す１４面体の積み木の底面図。 図１１は図９に示す１４面体の積み木の平面図。 図１２は図９に示す１４面体の積み木の斜視図。 図１３は１行４結合体の構造概略図。 図１４は４つのユニットが連結して構成された２行２列の２行４結合体の構造概略図。 図１５は６つのユニットが連結して構成された２行３列の２行６結合体の構造概略図。 図１６は２つの２行４結合体と１つの１行４結合体の組み立ての分解図（図では位置決め溝の形状を明確にするため、位置決め溝を破線で描く）。 図１７は１つの２行４結合体と１つの１行３結合体の組み立て図（図では２つの結合体の主挿頭の方向が反対で、主挿頭は角孔に連結嵌合する）。 図１８は図１７に示す１つの２行４結合体と１つの１行３結合体の斜視図。 図１９は図１８に示す１つの２行４結合体と１つの１行３結合体の分解図。 図２０は２つの２行６結合体、１つの１行３結合体および１つの１行２結合体によって組み立てして構成された模型の図。 図２１は図２０に示す２つの２行６結合体、１つの１行３結合体および１つの１行２結合体によって組み立てして構成された模型の斜視図。 図２２は図２１に示す２つの２行６結合体、１つの１行３結合体および１つの１行２結合体によって組み立てして構成された模型の分解図。 図２３は他角度から図２１に示す２つの２行６結合体、１つの１行３結合体および１つの１行２結合体によって組み立てして構成された模型の分解図。 図２４は前記カドール軸１７の構造概略図。 図２５は図２４に示すカドール軸１７の底面構造概略図。 図２６は図２４に示すカドール軸１７の立体構造概略図。 図２７は前記カドール軸１７が２つの１行７結合体に嵌合した構造概略図（２つの１行７結合体の嵌合の構造概略図はボスと挿入溝によって挿接して組合せ体となり、２つの１行７結合体との間に構成された角孔はカドール軸１７の連結軸１４に嵌合する）。 図２８は図２７に示す前記カドール軸１７が２つの１行７結合体に嵌合した立体構造概略図。 図２９は他角度から図２７に示す前記カドール軸１７が２つの１行７結合体に嵌合した立体構造概略図。 図３０は他種類のユニット本体の構造概略図（図中のボスは角柱１８、錐台１９および円柱２０によって連結して構成される）。 図３１は図３０に示すユニット本体が小顆粒の２行４結合体２１に嵌合した構造概略図。 図３２は図３１に示すユニット本体が小顆粒の２行４結合体２１に嵌合した構造の分解図。 図３３はロック連結方法の概略図。 図３４は図３３に示すロック連結方法の分解図。 図３５は２つの１行７結合体が中部の挿入溝とボスに挿接嵌合して構成された位置決め機構の図。 図３６は図３５に示す２つの１行７結合体が中部の挿入溝とボスに挿接嵌合して構成された位置決め機構の立体構造概略図。 図３７は他角度から図３５に示す２つの１行７結合体が中部の挿入溝とボスに挿接嵌合して構成された位置決め機構の立体構造概略図。 図３８は戦車を組み立てる使用状態図。 図３９は家を組み立てる使用状態図。 図４０は鷹を組み立てる使用状態図。 図４１は蜥蜴を組み立てる使用状態図。 図４２は蛇を組み立てる使用状態図。 図４３はトラクターを組み立てる使用状態図。 図４４は青花陶磁器を組み立てる使用状態図。 図４５はオートバイを組み立てる使用状態図。 図４６はロボットを組み立てる使用状態図。 図４７は海賊船を組み立てる使用状態図。 図４８は自転車を組み立てる使用状態図。 図４９はヘリコプターを組み立てる使用状態図。 図５０は風車を組み立てる使用状態図。 図５１は大観覧車を組み立てる使用状態図。 図５２は拳銃を組み立てる使用状態図。

図１に示すように、本発明に係る１４面体積み木は、複数のユニット本体１を備える。ユニット本体１は通常２つまたは２つ以上である。複数のユニット本体１の構造、形状および体積はすべて同じである。ユニット本体１は６つの正方形面８と８つの正六角形面９を有する１４面体である。６つの正方形面８は均等的に３組に分けられ、同じ組の２つの正方形面８が平行する。８つの正六角形面９は均等的に４組に分けられ、同じ組の２つの正六角形面９が平行する。２つ以上のユニット本体１は相互に挿接または/および固定連結によって１組に構成される。各ユニット本体１の少なくとも正方形面８にボス３が設置され、ボス３と同じ軸線上に位置する他方の全ての正方形面８に挿入溝２が設けられる。ボス３と挿入溝２との軸線は共通となり、且つ、ボス３の軸線はその位置する正方形面８と垂直になる。任意の２つのユニット本体１の、ボス３と挿入溝２とが相互に嵌合され、または任意の２組のユニット本体１の、ボス３と挿入溝２とが相互に嵌合される。複数のユニット本体１はボス３と挿入溝２によって最初と最後を順次に連結して線形部材が構成される。ユニット本体１の数量によって線形部材の長さが定められる。複数の線形部材は同じ層で平行に配列し、異なる層で垂直に配列の方式で各種類の三次元模型を組み立てることができ、且つ、異なる層の間の隣接する部品は相互に咬合ロックされることで、三次元模型をより堅固かつ安定させる。子供が挿脱し易いとともに、ボス３と挿入溝２との挿接は堅固にすることを保証するため、挿入溝２は角孔または円孔であってもよく、ボス３は円柱状の挿頭であってもよく、角柱状の挿頭であってもよい。角孔の挿入溝２は円柱状のボスに挿接され、または円孔の挿入溝２は角柱状のボスに挿接されることで、挿接の効果はよりよくなり、挿接を堅固にすることだけでなく、連結し過ぎて子供が取り外せないことを防ぐ。同じ組の２つまたは２つ以上のユニット本体１は、正方形面８または正六角形面によって連結固定して構成された組み立て部品は結合体である。結合体におけるすべてのユニット本体１の挿入溝２は向きが同じであってもよい。

図１３に示すのは、４つのユニット本体１によって連結して構成された１行４結合体である。図１４に示すのは、４つのユニット本体１によって連結して構成された２行２列結合体である。隣接した二つのユニット本体１は正方形面８によって連接される。すべてのユニット本体１のボス３と挿入溝２との向きは同じであることで、挿接や組み立てがし易い。図１４および図１５に示すように、隣接した４つのユニット本体１との間は１つの位置決め溝６に囲まれ、位置決め溝６の中心は１つの角孔１０である。角孔１０は組み立て時、連結した部品のボス３に収納空間を提供することによって、組み立てられた模型はよりコンパクトとなる。ボス３と角孔１０との嵌合も２組のユニット本体１を連結させて一体とする。結合体の体積は大きく、幼児の嚥下を防ぐことができ、且つ、早く組み立て易くなり、組み立ての考え方はより明晰であるため、３〜８歳の子供により適する。

位置決め溝６は１つの正方形面と４つの正六角形面９に囲まれて形成した溝であり、位置決め溝６はユニット本体１の外形に完全に適合することができ、図１６に示すように、第１の２行４結合体１１と第２の２行４結合体１２との２つの位置決め溝６は、上下嵌合によってユニット本体１の外形と全く同じキャビティが構成されることで、１行４結合体１３におけるユニット本体１を咬合ロックすることができ、１行４結合体１３を第１の２行４結合体１１と第２の２行４結合体１２に挿接させる必要がないことで、第１の２行４結合体１１と第２の２行４結合体１２に堅固に一体にロックさせることができ、挿脱の効率を有効に向上することができる。位置決め溝６の立体形状を明確にするため、図１６中では破線で位置決め溝６輪郭を描く。図１５に示すように、６つの前記ユニット本体１を連結して２行３列の結合体が構成され、連結した２つのユニット本体１は正方形面８によって連結され、すべてのユニット本体１のボス３と挿入溝２の向きは同じである。隣接した４つのユニット本体１との間は１つの位置決め溝６に囲まれ、位置決め溝６の中心は１つの角孔１０である。

４つ以上のユニット本体１が連結されて１組となる。各４つのユニット本体１が相互に連結した中心部位は１つの位置決め溝６に囲まれ、位置決め溝６の中部は１つの角孔１０である。角孔１０はユニット本体１のいずれかの正方形面８に嵌合され、１４面体の積み木は横方向または縦方向に延伸する。

図２０〜図２３に示すように、３組のユニット本体１はロック嵌合される。第１組のユニット本体１と第２組のユニット本体１はいずれも６つのユニット本体１によって構成された２行６結合体であり、第３組のユニット本体１は２つのユニット本体１によって構成された１行２結合体である。第１組のユニット本体１中の２つのユニット本体１は第２組のユニット本体１の２つの位置決め溝に嵌合され、即ち、符号ｃの２つのユニット本体１は２つの位置決め溝６に嵌合される。符号ｂのユニット本体１は上記位置決め溝６を構成する部品である。第３組のユニット本体１中の符号ａのユニット本体１と第２組のユニット本体１中の符号ｂのユニット本体１とがボスと挿溝によって挿接嵌合されることで、第２組のユニット本体１と第３組のユニット本体１は第１組のユニット本体１をロックする。第１組のユニット本体１のボス３の方向は第２組のユニット本体１のボス３の方向と垂直になることで、積み木を同時に前後上下の４つの方向に延伸させ、積み木全体でより多様化した模型を構成することができ、且つ、ロック構造は模型の各部品の間をより堅固にすることを保証することができ、模型の移動または手遊びの過程において落下し難くすることを保証する。

各組のユニット本体１との間をより緊密にロックさせるため、第４組のユニット本体１を追加することができる。第４組ユニット本体１は３つのユニット本体１によって構成された１行３結合体である。第４組のユニット本体１と第３組のユニット１はそれぞれ第１組のユニット本体１の両側に位置し、且つ、両方とも第２組のユニット本体１に挿接嵌合される。第３組のユニット本体１と第４組のユニット本体１と第２組のユニット本体１とともに、第２組のユニット本体１にロックされる。

組み立ての様式を多様化し、組み立てた模型をより精密にするため、前記ユニット本体１の同じ組の正方形面８との間の距離はH1とし、H1＝８ｍｍ、１６ｍｍ、２４ｍｍまたは３２ｍｍである。三種の寸法のユニット本体１は嵌合使用可能である。

ボス３と挿入溝２との挿接を堅固にするとともに、子供が取り外し易くするため、前記ボス３の高さはH2とし、H2＝２ｍｍ−１０ｍｍである。

図１および図１３に示すように、前記ユニット本体１にサブボス７が設けられ、サブボス７の位置する正方形面８はボス３の位置する正方形面８と垂直になる。サブボス７が設けられたユニット本体１は湾曲連結部材として使用し、組み立てられた模型は複数の部品との間で相対的旋回を実現することができる。例えば、サブボス７のユニット本体１は組み立てられたロボットの関節として使用し、腕または脚部の多方向の旋回を実現することで、模型の形象をより迫真に見せる。

さらに挿入溝２とボス３とを堅固に嵌合するとともに、子供がボス３を挿入溝２に挿入し易くするため、図２示すように、前記挿入溝２は外が広く且つ奥が狭いテーパ孔である。この方案の挿入溝２はボス３を案内する役割を果たし、組み立てをより便利で迅速にできる。

図５〜図８に示すように、前記ユニット本体１のボス３より近い４つの正六角形面９に１つの凹溝５をそれぞれ開設する。挿入溝２より近い４つの正六角形面９に１つの挿しブロック４をそれぞれ設けてもよい。４つの凹溝５と４つの挿しブロック４とがそれぞれ対応し、即ち、各隣接した２つの正六角形面９上の凹溝５と挿しブロック４とはそれぞれ対応する。２つのユニット本体１との間は挿入溝２とボス３によって直線方向に組み立てられるだけでなく、挿しブロック４と凹溝５によって傾斜方向に組み立てられることができるため、その方案のユニット本体１のみで各種の内部空間がある三次元模型を組み立てることができ、且つ、安定性がより高い。図５〜図８に示す凹溝５と挿しブロック４を有するユニットはボスと挿入溝によって結合体に嵌合することができ、且つ、凹溝５と挿しブロック４を連結部材として、模型を傾斜方向に組み立てることができることで、模型の形状変化をさらに増加するとともに、模型の堅固性を保証する。２つまたは２つ以上のユニット本体１は正六角形面９によって連結固定して結合体に構成されてもよく、挿しブロック４は円柱形でもよく、凹溝５は円孔でもよい。

２つのユニット本体１との間の傾斜方向の堅固性をさらに増大するため、図９〜図１２に示すように、前記ユニット本体１のボス３より近い４つの正六角形面９に２つの凹溝５をそれぞれ開設し、挿入溝２より近い４つの正六角形面９に２つの挿しブロック４をそれぞれ設ける。８つの凹溝５と８つの挿しブロック４とがそれぞれ対応する。

異なる寸法のユニット本体との間の嵌合連結を実現するため、より多くの組み立て方法を増やすことで、より多種、より多形状の模型を組み立てる。図３０に示すように、前記ボス３は角柱１８と、錐台１９と、円柱２０とによって連結して構成される。角柱１８は正方形面８に垂直に連結され、角柱１８は錐台１９によって円柱２０に連結され、角柱１８の辺長は円柱２０の直径より大きく、円柱２０の直径は小ユニット本体のボス直径に等しい。錐台１９の外周に小顆粒の２行４結合体２１が設けられ、小顆粒の２行４結合体２１は４つの小ユニット本体によって２行２列に連結して構成される。小ユニット本体の形状構成はユニット本体１と同じであり、寸法はユニット本体１の二分の一である。４つの小ユニット本体に囲まれて形成した角孔１０は錐台１９に嵌合されることで、小顆粒の２行４結合体２１はユニット本体１に挿接固定されることができる。同時に、角柱１８と円柱２０は小顆粒の２行４結合体２１の６に嵌合できることで、小顆粒の２行４結合体２１はユニット本体１に対して揺れ難くする。

図２４に示すように、前記ユニット本体１の一側に連結軸１４が設置される。連結軸１４の軸線はボス３の軸線と垂直になる。連結軸１４の一側に球体１５が設置され、球体１５に挿入孔１６が設けられ、挿入孔１６と挿入溝２は同一側に位置することで、球体１５とユニット本体１はその他のユニット本体１と同期に挿接嵌合することができる。連結軸１４の軸線はそれぞれ球体１５とユニット本体１の中心を通る。連結軸１４、球体１５およびユニット本体１を連結してカドール軸１７が構成され、即ち、カドール軸１７は連結軸１４、球体１５およびユニット本体１によって連結して構成される。カドール軸１７は１つのユニット本体１と少なくとも２つの球体１５によって連結して構成されてもよく、任意の２つの隣接した球体１５との間は連結軸１４によって連結される。球体１５の直径はユニット本体１の１４面体の内接円の直径より小さく、または等しい。

図２７に示すように、前記カドール軸１７に少なくとも２つの球体１５とユニット本体１を有し、隣接した２つの球体１５との間は連結軸１４によって連結され、隣接した２つのユニット本体１との間は対応する正方形面８によって連結され、同一のカドール軸１７の球体１５とユニット本体１との中心は共通の軸線となる。カドール軸１７に少なくとも２つの結合体が取り付けられ、少なくとも２つの結合体を連結固定して組合せ体に構成され、両結合体との間に構成された角孔１０と２つの球体１５との間は連結軸１４に嵌合され、組合せ体はカドール軸１７の長手方向に沿って摺動せずに、カドール軸１７を軸として回転する。カドール軸１７は風車、大観覧車、自動車などの模型の輪軸として使用可能である。

図３３および図３４に示すように、第３の２行４結合体２６が他方の結合体とロック連結されるステップは以下の通りである。即ち、まず第３の２行４結合体２６の位置決め溝６は他方の結合体における１つのユニット本体１に嵌合される。それから第２の１行２結合体２４と第３の１行２結合体２５がボスと挿入溝によってそれぞれ第３の２行４結合体に嵌合連結され、第２の１行２結合体２４と第３の１行２結合体２５は第２結合体の両側に並列され、第２の１行２結合体２４、第３の１行２結合体２５および第３の２行４結合体２６は第２結合体を係合させる。最後に、第２の１行２結合体２４と第３の１行２結合体２５に第１の１行２結合体２２が取り付けられ、第１の１行２結合体２２はそれぞれ第２の１行２結合体２４と第３の１行２結合体２５との同側におけるユニット本体１に挿接される。ロック連結方法は、各結合体との間の連結をより緊密させることができるとともに、結合体のボス方向と垂直になることで、模型が横方向と縦方向の両方向に延伸することを実現する。

図３３および図３４に示すように、第１の１行３結合体２３と第３の２行４結合体２６は第１の１行２結合体２２、第２の１行２結合体２４および第３の１行２結合体２５によってロック連結される。連結ステップは以下の通りである。即ち、まず第１の１行３結合体２３の縦方向は水平状の第３の２行４結合体２６に嵌合され、第１の１行３結合体２３下端の１つのユニット本体１は第３の２行４結合体２６の角孔１０に嵌合される。図３４に示すように、それから第２の１行２結合体２４と第３の１行２結合体２５はボスと挿入溝によってそれぞれ第３の２行４結合体２６に連結され、即ち、第２の１行２結合体２４のユニット本体ｇとｈはそれぞれ第３の２行４結合体２６のユニット本体ｇ１とｈ１に挿接組み立てられ、第３の１行２結合体２５のユニット２５のユニット本体ｅとｆはそれぞれ第３の２行４結合体２６のｅ１とｆ１に挿接組み立てられ、第２の１行２結合体２４、第３の１行２結合体２５および第３の２行４結合体２６は第１の１行３結合体２３を係止し、連結をより堅固にするため、第１の１行２結合体２２は第２の１行２結合体２４と第３の１行２結合体２５に挿接嵌合されることによってロックを実現し、即ち、第１の１行２結合体２２のユニット本体ｈ２とｆ２はそれぞれ第２の１行２結合体２４のユニット本体ｈと第３の１行２結合体２５のユニット本体ｆに挿接嵌合される。

本発明に記載の技術案は本発明に記載の実施例の範囲に限定しない。本発明で詳しく説明されていない技術内容はすべて公知技術である。

１ ユニット本体
２ 挿入溝
３ ボス
４ 挿しブロック
５ 凹溝
６ 位置決め溝
７ サブボス
８ 正方形面
９ 正六角面
１０ 角孔
１１ 第１の２行４結合体
１２ 第２の２行４結合体
１３ １行４結合体
１４ 連結軸
１５ 球体
１６ 挿入孔
１７ カドール軸
１８ 角柱
１９ 錐台
２０ 円柱
２１ 小顆粒の２行２結合体
２２ 第１の１行２結合体
２３ 第１の１行３結合体
２４ 第２の１行２結合体
２５ 第３の１行２結合体
２６ 第３の２行４結合体

Claims (11)

1. １４面体積み木であって、複数のユニット本体（１）を備え、複数のユニット本体（１）の構造、形状および体積はすべて同じであり、ユニット本体（１）が６つの正方形面（８）と８つの正六角形面（９）を有する１４面体であり、６つの正方形面（８）は均等的に３組に分けられ、同じ組の２つの正方形面（８）が平行し、８つの正六角形面（９）が均等的に４組に分けられ、同じ組の２つの正六角形面（９）が平行し、２つ以上のユニット本体（１）が相互に挿接または/および固定連結によって１組に構成され、各ユニット本体（１）に少なくとも一つの正方形面（８）にボス（３）が設置され、ボス（３）と同じ軸線上に位置するもう一つの正方形面（８）にすべて挿入溝（２）が設けられ、任意の２つのユニット本体（１）の、ボス（３）と挿入溝（２）とが相互に嵌合され、または任意の２組のユニット本体（１）の、ボス（３）と挿入溝（２）とが相互に嵌合され、同じ組の２つまたは２つ以上のユニット本体（１）が連結固定して構成された組み立て部品は結合体であり、前記ユニット本体（１）の一側に連結軸（１４）が設置され、連結軸（１４）の軸線がボス（３）の軸線と垂直になり、連結軸（１４）の一側に球体（１５）が設置され、球体（１５）に挿入孔（１６）が設けられ、挿入孔（１６）と挿入溝（２）とが同一側に位置し、連結軸（１４）の軸線はそれぞれ球体（１５）とユニット本体（１）の中心を通り、連結軸（１４）、球体（１５）およびユニット本体（１）を連結してカドール軸（１７）が構成され、球体（１５）の直径はユニット本体（１）の内接円の直径より小さく、または等しいことを特徴とする１４面体積み木。
2. ４つ以上のユニット本体（１）が１組に連結され、４つのユニット本体（１）ごとに相互に連結した中心部位は１つの位置決め溝（６）に囲まれ、位置決め溝（６）の中部が角孔（１０）であり、角孔（１０）がユニット本体（１）のいずれかの正方形面（８）に嵌合され、１４面体積み木を横方向または縦方向に延伸されることを特徴とする請求項１に記載の１４面体積み木。
3. １組のユニット本体（１）と１つまたは１組のユニット本体（１）は、第３組または第３ユニット本体（１）によって以下にロック嵌合される、即ち、第１組または第１ユニット本体（１）は第２組ユニット本体（１）の位置決め溝（６）に嵌合され、第１組ユニット本体（１）のボス（３）の方向が第２組ユニット本体（１）のボス（３）の方向と垂直または平行になり、第３組または第３ユニット本体（１）は、ボス（３）と挿入溝（２）によって第２組ユニット本体（１）に挿接嵌合され、第２組ユニット本体（１）と第３組または第３ユニット本体（１）をそれぞれ第１組または第１ユニット本体（１）に嵌合され、第１組または第１ユニット本体（１）をロックさせることを特徴とする請求項２に記載の１４面体積み木。
4. 第４組または第４ユニット本体（１）はボス（３）と挿入溝（２）によって挿接嵌合され、第４組または第４ユニット本体（１）と第３組または第３ユニット本体（１）はそれぞれ第１組ユニット本体（１）の両側に位置し、第３組または第３ユニット本体（１）、第４組または第４ユニット本体（１）と第２組ユニット本体（１）とともに、第１組または第１ユニット本体（１）に嵌合され、第１組または第１ユニット本体（１）をロックさせることを特徴とする請求項３に記載の１４面体積み木。
5. 第１組ユニット本体（１）と第２組ユニット本体（１）はいずれも６つのユニット本体（１）によって構成される２行６つの結合体であり、第３組ユニット本体（１）は２つのユニット本体（１）によって構成される１行２つの結合体であり、第１組ユニット本体（１）における２つのユニット本体（１）は第２組ユニット本体（１）の２つの位置決め溝（６）に嵌合され、第３組ユニット本体（１）は第２組ユニット本体（１）に挿接嵌合され、第２組ユニット本体（１）と第３組ユニット本体（１）は第１組ユニット本体（１）をロックさせ、第１組ユニット本体（１）のボス（３）の方向は第２組ユニット本体（１）のボス（３）の方向と垂直になることを特徴とする請求項４に記載の１４面体積み木。
6. 前記ユニット本体（１）の同じ組の正方形面（８）との間の距離はH1とし、H1＝８ｍｍ、１６ｍｍ、２４ｍｍまたは３２ｍｍとなることを特徴とする請求項１から請求項４のいずれか一項に記載の１４面体積み木。
7. 前記ユニット本体（１）にサブボス（７）が設けられ、サブボス（７）が位置する正方形面（８）はボス（３）が位置する正方形面（８）と垂直になることを特徴とする請求項１から請求項４のいずれか一項に記載の１４面体積み木。
8. 前記挿入溝（２）は外が広く且つ奥が狭いテーパ孔であることを特徴とする請求項１から請求項４のいずれか一項に記載の１４面体積み木。
9. 前記ボス（３）は角柱（１８）、錐体（１９）および円柱（２０）によって連結して構成され、角柱（１８）は正方形面（８）と垂直に連結され、角柱（１８）は錐台（１９）によって円柱（２０）と連結され、角柱（１８）の辺長は円柱（２０）の直径より大きく、錐台（１９）の外周に小顆粒の２行４結合体（２１）が取り付けられ、小顆粒の２行４結合体（２１）は４つの小ユニット本体によって２行２列に連結して構成され、小ユニット本体の形状構成はユニット本体（１）と同じであり、寸法はユニット本体（１）の２分の１であり、４つの小ユニット本体に囲まれて形成した角孔（１０）は錐台（１９）に嵌合され、円柱（２０）の直径は小ユニット本体のボスの直径に等しいことを特徴とする請求項１に記載の１４面体積み木。
10. 前記カドール軸（１７）に少なくとも２つの球体（１５）と２つのユニット本体（１）を有し、隣接した２つの球体（１５）との間は連結軸（１４）によって連結され、隣接した２つのユニット本体（１）との間は対応した正方形面（８）によって連結され、同一のカドール軸（１７）の球体（１５）とユニット本体（１）との中心は共通の軸線となり、カドール軸（１７）に少なくとも２つの結合体が取り付けられ、少なくとも２つの結合体を連結固定して組合せ体に構成され、両結合体との間に構成された角孔（１０）は２つの球体（１５）との間の連結軸（１４）に嵌合され、組合せ体はカドール軸の長手方向に沿って摺動せずに、カドール軸（１７）を軸として回転することを特徴とする請求項１に記載の１４面体積み木。
11. 第３の２行４結合体（２６）が他方の結合体とロック連結されるステップは以下の通りである、即ち、まず第３の２行４結合体（２６）の位置決め溝（６）は他方の結合体における１つのユニット本体（１）に嵌合され、それから第２の１行２結合体（２４）と第３の１行２結合体（２５）がボスと挿入溝によってそれぞれ第３の２行４結合体（２６）と嵌合連結され、第２の１行２結合体（２４）と第３の１行２結合体（２５）は第２結合体の両側に並列され、第２の１行２結合体（２４）、第３の１行２結合体（２５）および第３の２行４結合体（２６）は第２結合体を係合させ、最後に、第２の１行２結合体（２４）と第３の１行２結合体（２５）に第１の１行２結合体（２２）が取り付けられ、第１の１行２結合体（２２）はそれぞれ第２の１行２結合体（２４）と第３の１行２結合体（２５）との同側におけるユニット本体（１）に挿接されることを特徴とする請求項１に記載の１４面体積み木。

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