JP6063231B2 - 画像形成システム - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成システムに関する。
装置の本体側に固定され缶体に対して画像を形成する複数のデジタルプリントヘッドと、缶体の搬送を行うとともにデジタルプリントヘッドの対向位置にて缶体を回転させる駆動機構とを備えた印刷装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
米国特許出願公開第2007/0089619号
ここで、缶体に画像を形成する画像形成装置が複数設けられた画像形成システムでは、各画像形成装置に缶体が供給され、また、画像が形成された缶体が各画像形成装置にて順次排出される。ところで、各画像形成装置に対し搬送手段を用いて缶体を搬送したり、各画像形成装置にて順次排出される缶体を搬送手段で搬送したりする場合、搬送手段が通る経路によっては画像形成システムの占有面積が大きくなってしまう。
本発明の目的は、缶体に画像を形成する画像形成装置を複数備えるとともに缶体を搬送する搬送手段を備えた画像形成システムの占有面積を小さくすることにある。
本発明が適用される画像形成システムは、移動中心を中心として缶体を周回移動させるとともに当該缶体に対して画像を形成する複数の画像形成部を各々備え、当該複数の画像形成部を各々備えた状態で配置されるとともに配置中心を中心として放射状に配置される複数の画像形成装置と、前記複数の画像形成装置の各々を経由し、当該複数の画像形成装置の各々から排出される缶体を搬送する搬送手段と、を備え、前記搬送手段は、前記複数の画像形成装置を構成する各画像形成装置の前記移動中心よりも前記配置中心側を経由するように設けられていることを特徴とする画像形成システムである。
ここで、画像形成システムを上方から眺めた場合に、複数の画像形成装置を構成する各画像形成装置と搬送手段とが部分的に重なるように、各画像形成装置および搬送手段が設けられていることを特徴とすることができる。この場合、画像形成装置と重なるようにして搬送手段を配置するため、画像形成システムの占有面積を小さくすることが可能となる。
また、前記複数の画像形成装置の各々は、搬送されてきた缶体を缶体受け取り箇所にて受け取るとともに、受け取った当該缶体に対して画像の形成を行い、前記複数の画像形成装置を構成する各画像形成装置に設けられた前記缶体受け取り箇所は、前記配置中心側に設けられていることを特徴とすることができる。この場合、缶体受け取り箇所に対して、缶体受け取り箇所に缶体を搬送する搬送手段を配置中心側に寄せることができ画像形成システムの占有面積をさらに小さくすることが可能となる。
また、前記画像形成装置の各々は、上下方向に沿って配置された缶体支持部材を筒状に形成された前記缶体の内部に挿入することで画像形成を行う前の当該缶体を支持し、当該支持後、当該缶体支持部材が当該上下方向と交差する方向に沿うように当該缶体支持部材を変位させて当該缶体を寝かせ、寝かせた状態の当該缶体に対して前記複数の画像形成部の各々から且つ上方から下方に向けてインクを吐出することで当該缶体の外周面に画像を形成し、当該画像の形成後、当該缶体を支持している当該缶体支持部材が上下方向に沿うように当該缶体支持部材を変位させることを特徴とすることができる。この場合、インクの吐出位置をより精度よくコントロールすることができるようになるとともに画像形成システムの占有面積をさらに小さくすることができるようになる。
また、前記複数の画像形成装置の各々には、起立した状態の前記缶体が寝るように当該缶体の向きを変更し、又は、寝た状態の当該缶体が起立するように当該缶体の向きを変更する変更機構が設けられていることを特徴とすることができる。この場合、画像形成システムを構成する構成部材の配置の自由度を高めることができるようになる。
また、前記変更機構は、放射状に配置された前記複数の画像形成装置の各々に設けられた前記移動中心を通る仮想円の内側に配置されていることを特徴とすることができる。この場合、仮想円の外側に変更機構が設けられる場合に比べ、画像形成システムの占有面積を小さくすることが可能になる。
また、前記画像形成装置の各々は、画像形成を行う前の前記缶体を缶体支持部材で支持した後、前記移動中心を中心として当該缶体支持部材を周回移動させることで前記複数の画像形成部に含まれる個々の画像形成部を経由するように当該缶体を移動させ、当該缶体の移動後、当該缶体支持部材からの当該缶体の取り外しを行い、前記缶体支持部材による前記缶体の前記支持がなされるときから、当該缶体支持部材の前記周回移動を経て、当該缶体支持部材からの当該缶体の前記取り外しがなされるまでの間、当該缶体支持部材の姿勢が一定に保たれることを特徴とすることができる。この場合、缶体支持部材の姿勢が一定に保たれない場合に比べ、缶体に形成される画像の質を高めることが可能となる。
他の観点から捉えると、本発明が適用される画像形成システムは、移動中心を中心として缶体を周回移動させるとともに当該缶体に対して画像を形成する複数の画像形成部を各々備え、当該複数の画像形成部を各々備えた状態で配置されるとともに配置中心を中心として放射状に配置される複数の画像形成装置と、前記複数の画像形成装置の各々を経由し、当該複数の画像形成装置の各々へ缶体を搬送する搬送手段と、を備え、前記搬送手段は、前記複数の画像形成装置を構成する各画像形成装置の前記移動中心よりも前記配置中心側を経由するように設けられていることを特徴とする画像形成システムである。
ここで、画像形成システムを上方から眺めた場合に、複数の画像形成装置を構成する各画像形成装置と搬送手段とが部分的に重なるように、各画像形成装置および搬送手段が設けられていることを特徴とすることができる。この場合、画像形成装置と重なるようにして搬送手段を配置するため、画像形成システムの占有面積を小さくすることが可能となる。
他の観点から捉えると、本発明が適用される画像形成システムは、予め定められた配置中心を中心として放射状に配置され、受け取った缶体に対して画像を形成するとともに画像を形成した当該缶体を排出する複数の画像形成装置と、前記複数の画像形成装置の各々に設けられた缶体受け取り箇所に対して缶体を搬送する第1の搬送手段と、前記複数の画像形成装置の各々に設けられた缶体排出箇所から排出される缶体を搬送する第2の搬送手段と、を備え、前記画像形成装置の各々に設けられた前記缶体受け取り箇所および前記缶体排出箇所は、前記配置中心側に設けられていることを特徴とする画像形成システムである。
ここで、画像形成システムを上方から眺めた場合に、第1の搬送手段および第2の搬送手段の少なくとも一方の搬送手段と、複数の画像形成装置を構成する各画像形成装置とが部分的に重なるように、各画像形成装置および一方の搬送手段が設けられていることを特徴とすることができる。この場合、画像形成装置と重なるようにして搬送手段を配置するため、例えば、画像形成装置の外側に搬送手段を設置する場合などに比べ、画像形成システムの占有面積を小さくすることが可能となる。
また、前記画像形成装置の各々に設けられた前記缶体受け取り箇所では、筒状に形成された前記缶体に対して上下方向に沿って配置された缶体支持部材が挿入されることで当該缶体の受け取りが行われ、前記画像形成装置の各々に設けられた前記缶体排出箇所では、上下方向に沿って配置された前記缶体支持部材の長手方向に沿って前記缶体が移動することで当該缶体支持部材からの当該缶体の取り外しが行われることを特徴とすることができる。この場合、画像形成システムの占有面積を更に小さくすることが可能となる。
また、前記画像形成装置の各々に設けられた前記缶体受け取り箇所では、上下方向に沿って配置された前記缶体支持部材の上方および下方のいずれか一方から一方向に向けて当該缶体が移動されることで当該缶体の内部に当該缶体支持部材が挿入され、前記画像形成装置の各々に設けられた前記缶体排出箇所では、前記一方向に前記缶体が移動されることで上下方向に沿って配置された前記缶体支持部材から当該缶体が取り外されることを特徴とすることができる。この場合、第1の搬送手段および第2の搬送手段を上下方向においてずらして配置することができるようになり、第1の搬送手段の配置の自由度、第2の搬送手段の配置の自由度を高めることができる。
また、前記第2の搬送手段は、前記画像形成装置の各々に設けられた前記缶体排出箇所から排出された前記缶体を吸引しながら予め定められた経路に沿って移動する複数の吸引部材を備え、前記吸引部材は、略円環状に形成された経路に沿って前記移動を行うことを特徴とすることができる。この場合、略円環状の経路以外の経路に沿って吸引部材が移動する場合に比べ、吸引部材の内部を負圧とするなどの機構の簡略化が可能となる。
また、前記第1の搬送手段は、前記画像形成装置の各々に設けられた前記缶体受け取り箇所に対してダクトを用いて前記缶体を搬送し、前記ダクトは、前記画像形成装置の各々に設けられた前記缶体受け取り箇所よりも前記配置中心側に設けられていることを特徴とすることができる。この場合、配置中心が位置する側とは反対側にダクトが設けられる場合に比べ、画像形成システムの占有面積をさらに小さくすることが可能となる。
また、前記複数の画像形成装置の各々は、デジタル印刷方式を用い、且つ、デジタルの画像情報に基づき、前記缶体への画像形成を行うことを特徴とすることができる。この場合、多品種小ロット生産などの柔軟な生産を行いやすくなる。
また、前記複数の画像形成装置の各々は、互いに異なる画像を前記缶体に対して形成可能であり、前記第2の搬送手段により搬送される前記缶体を当該缶体に形成された画像毎に分ける仕分け手段を更に備えることを特徴とすることができる。この場合、多品種小ロット生産などの柔軟な生産を行いやすくなる。
本発明によれば、缶体に画像を形成する画像形成装置を複数備えるとともに缶体を搬送する搬送手段を備えた画像形成システムの占有面積を小さくすることができる。
画像形成システムを上方から眺めた場合の図である。 画像形成装置を説明するための図である。 画像形成装置の他の構成例を示した図である。 図1に示した画像形成システムを矢印IV方向から眺めた場合の図である。 缶体供給機構を説明するための図である。 第1搬送機構における缶体の搬送状態を示した図である。 画像形成システムの他の構成例を示した図である。 画像形成システムの他の構成例を示した図である。 画像形成システムの他の構成例を示した図である。 画像形成システムの他の構成例を示した図である。 画像形成システムの他の構成例の上面図である。 図11における矢印XII方向から一つの画像形成装置を眺めた場合の図である。 変更機構の他の構成例を示した図である。 缶体排出機構の上面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、画像形成システム100を上方から眺めた場合の図である。
本実施形態における画像形成システム100は、飲料缶などに用いられる缶体10に対してデジタルの画像情報に基づき画像を形成する。ここで、この画像形成システム100には、インクジェット方式を利用して缶体10への画像形成を行う複数の画像形成装置200と、不図示の缶体製造工程にて製造された缶体10をこの複数の画像形成装置200へ順次供給する缶体供給機構300と、画像形成装置200により画像が形成された缶体10を排出する缶体排出機構400とから構成されている。また、画像形成システム100には、予め定められた処理プログラムに従ってデジタル演算処理を実行するCPUなどを備え、画像形成システム100に設けられた各装置、各機構部の制御を行う制御部500が設けられている。
ここで、本実施形態では、3つの画像形成装置200が設けられており、各々の画像形成装置200にて、缶体10への画像形成が行われる。このため、本実施形態では、単一の画像形成装置200を用いて缶体10への画像形成を行う場合に比べ、単位時間あたりに画像形成を行うことが可能な缶体10の数が多くなっている。さらに説明すると、本実施形態の画像形成装置200は、デジタルプリント方式を用い缶体10への画像形成を行うが、デジタルプリント方式の場合、画像形成に時間を要し、単位時間あたりに画像形成がなされる缶体10の個数を増やしにくい。このため、本実施形態では、画像形成装置200を複数設置し、複数箇所にて、缶体10への画像形成が行われるようにしている。
ここで、3つの画像形成装置200は、正三角形(不図示)の頂点に相当する箇所にそれぞれ設けられている。さらに説明すると、3つの画像形成装置200は、予め定められた箇所(図中符号1Aに示す箇所)を配置中心として放射状に配置されている。さらに説明すると、3つの画像形成装置200は、その中心部(缶体10を移動させる際の移動中心)が、円形の仮想線1Bの上に載るように配置されている。また、3つの画像形成装置200の各々は、図中符号1Aに示す箇所を中心として放射状に延びる複数の仮想直線1Fの個々の仮想直線1F上に設けられている。
また、画像形成装置200の各々は、予め定められた受け取り箇所(図中符号1Cで示す箇所、以下「缶体受け取り箇所1C」と称することがある)にて、缶体供給機構300から供給された缶体10を受け取る。また、画像形成装置200の各々は、予め定められた排出箇所(図中符号1Dで示す箇所、以下「缶体排出箇所1D」と称することがある)にて、画像が形成された缶体10を排出する。ここで、缶体受け取り箇所1C、および、缶体排出箇所1Dは、上記仮想線1Bよりも内側に配置されている。付言すると、缶体受け取り箇所1C、および、缶体排出箇所1Dは、上記仮想線1Bよりも符号1Aに示す箇所側に設けられている。
ここで、図1と図4を参照し、複数の画像形成装置200と第2の搬送手段である第1搬送機構410の配置と画像形成システムの占有面積について説明する。なお、図4は、図1に示した画像形成システム100を矢印IV方向から眺めた場合の図である。本実施形態では、各画像形成装置200の上方に第2の搬送手段が配置されている(上方から眺めた場合に、各画像形成装置200と第2の搬送手段とが部分的に重なるよう、各画像形成装置200および第2の搬送手段を設けている)。このように、画像形成装置200の上方に重なるように前記第2の搬送手段である第1搬送機構410を配置することにより、それぞれが独立して有すべき2つの占有面積を、1つの占有面積に統合することができるため、画像形成システム100の占有面積を小さくすることができる。
ここで、図2(画像形成装置200を説明するための図)を参照し、画像形成装置200について詳細に説明する。なお、同図(A)は、画像形成装置200を上方から眺めた場合の図であり、同図(B)は、同図(A)における矢印IIB方向から画像形成装置200を眺めた場合の図である。
画像形成装置200の各々は、同図(A)に示すように、円柱状に形成されるとともに不図示のモータにより駆動され図中矢印に示す方向に回転する回転部材210を備えている。また、画像形成装置200には、同図(B)に示すように、この回転部材210を支持する支持台220が設けられている。
さらに、画像形成装置200には、同図(A)に示すように、回転部材210の外周面から突出するように設けられるとともに回転部材210の回転方向において45°おきに設けられ、上記缶体供給機構300により供給された缶体10を保持する複数(本実施形態では8つ)の保持機構230が設けられている。付言すると、画像形成装置200の各々には、回転部材210の外周面から突出するように設けられるとともに回転部材210を中心として放射状に配置され、缶体供給機構300により供給された缶体10を保持する保持機構230が複数設けられている。
また、画像形成装置200には、保持機構230により保持されている缶体10の外周面に対し紫外線硬化型のインクを吐出し画像を形成する4つのインクジェットヘッド240が設けられている。さらに、回転部材210の回転方向において、4つのインクジェットヘッド240よりも下流側に設けられ、保持機構230により保持されている缶体10の外周面に対して紫外線を照射するUVLED(Ultraviolet Light Emitting Diode)ランプ250が設けられている。さらに、4つのインクジェットヘッド240の各々に対応するように複数設けられ、インクジェットヘッド240の清掃を行うヘッドクリーナ(不図示)が設けられている。
ここで、画像形成部の一例としての各インクジェットヘッド240は、缶体10に対して互いに異なる色のインクを吐出する。また、4つのインクジェットヘッド240およびUVLEDランプ250は、回転部材210の回転方向において互いに隣接するように設けられている。また、4つのインクジェットヘッド240およびUVLEDランプ250は、回転部材210を中心として放射状に配置されているとともに、回転部材210の回転方向において45°おきに配置されている。
また、4つのインクジェットヘッド240およびUVLEDランプ250は、画像形成システム100が設置されている設置面に対して固定され静止した状態となっている(図4参照)。なお、インクジェットヘッド240には、オンデマンド型とよばれる分類に属する、ピエゾ素子(圧電素子)を変形させることにより発生する圧力により微小な穴からインクを吐出させるピエゾ方式や、蒸気圧により微小な穴からインクを吐出させる熱方式を採用することができる。そのほか、コンティニアス型とよばれる分類に属する、電気的な力などによってインクを吐出する方式を採用することもできる。
ここで、保持機構230の各々は、図2(B)に示すように、回転部材210の外周面から突出するように設けられるとともに略水平に配置され回転部材210に固定された固定部材231を備えている。さらに、缶体10に挿入され缶体10を支持する缶体支持部材の一例としての支持筒(マンドレル)232を有している。ここで、支持筒(マンドレル)232は、基部232−1と回転部232−2により構成される。この場合、基部232−1に回転部232−2が搭載され、基部232−1に設置されたモータ(不図示)の回転軸は回転部232−2に接続されている。また、基部232−1は円盤状部材233に結合されている。
ここで、支持筒232は、円筒状に形成されている。また、支持筒232は、図2(B)における中央にて示しているように、一端部232Aおよび他端部232Bを有している。なお、本実施形態では、缶体10に支持筒232が挿入される際、支持筒232の一端部232Aを先頭として缶体10への支持筒232の挿入が行われる。また、本実施形態では、支持筒232の他端部232Bに取り付けられた円盤状部材233、円盤状部材233および固定部材231の両者を貫通するように設けられ円盤状部材233を固定部材231に固定するシャフト234が設けられている。
ここで、本実施形態では、シャフト234を中心として円盤状部材233が回転するようになっている。また、本実施形態では、図示は省略するが、この円盤状部材233を、シャフト234を中心に回転させる回転機構が設けられている。なお、この回転機構は、例えば、円盤状部材233内部にウォームホイル(不図示)を配置し、固定部材231内部にウォーム(不図示)を配置することにより構成することができる。この場合、固定部材231内部のウォームをモータ(不図示)で回転させることにより、円盤状部材233を回転させることができる。
また、本実施形態では、基部232−1の内部に収められ、回転軸が回転部232−2(缶体10)に接続され、回転部232−2(缶体10)を周方向に回転させるサーボモータ(不図示)が設けられている。ここで、本実施形態では、不図示のロータリエンコーダによってサーボモータの回転軸の回転位置(位相)が検出されるようになっており、ロータリエンコーダによる検出結果に基づき、各インクジェットヘッド240におけるインクの吐出開始タイミングが制御されるようになっている。これにより、各インクジェットヘッド240によって缶体10に形成される像が互いにずれることが抑制されるようになっている。
ここで、図2を参照しながら画像形成装置200の動作を説明する。
画像形成装置200は、まず、図2(A)、(B)にて示す缶体受け取り箇所1Cにて、第1の搬送手段の一例としての缶体供給機構300により搬送されてきた缶体10を受け取る。具体的には、図1にて示した缶体供給機構300によって缶体受け取り箇所1Cまで缶体10が搬送されてくるとともに、缶体受け取り箇所1Cには、画像形成装置200に設けられた支持筒232が待機している。その後、缶体供給機構300からの缶体10の落下が行われるとともに、支持筒232による缶体10の吸引が行われる。これにより、画像形成装置200による缶体10の受け取りが行われる。
なお、本実施形態では、上記回転機構によって円盤状部材233が回転され、支持筒232による缶体10の受け取りが行われる際には、支持筒232の軸心が上下方向(鉛直方向)に沿うように支持筒232が配置されている。そして、支持筒232による缶体10の受け取りは、上方から移動してきた缶体10の内部に支持筒232が入り込むことで行われる。
また、本実施形態では、支持筒232の一端部232Aの先端に、その内部と通じている通風孔(不図示)が形成されている。また、支持筒232の内部の空気を吸引する吸引装置、および、支持筒232の内部に空気を送り込む送り込み装置が設けられており、吸引装置による吸引が行われることで、支持筒232の内部が負圧とされ、通風孔を通して上記缶体10の吸引が行われる。また、送り込み装置による空気の送り込みが行われることで、支持筒232の内部の圧力が高まり、通風孔を通して缶体10の内部の圧力が高まり、缶体10は支持筒232から離れる方向の力が働き、支持筒232からの缶体10の取り外しが行われる(後述)。
なお、本実施形態における缶体10は、円筒状に形成されている。また、缶体10は、長手方向における一方の端部に底部が形成されこの一方の端部が塞がれた状態となっている。一方で、缶体10の他方の端部は、塞がれておらず開放された状態となっている。支持筒232による缶体10の支持は、この開放された側から缶体10の内部に支持筒232が入り込むことで行われる。
支持筒232による缶体10の支持が行われた後、停止状態にあった回転部材210の回転が行われる。これにより、缶体10は、回転部材210の径方向における中心部を移動中心として周回移動を行うようになる。より具体的には、缶体10は、図2(A)において、反時計回り方向に向かって移動するようになる。さらに説明すると、回転部材210の回転が行われることで支持筒232の周回移動が行われ、この支持筒232の周回移動に伴い、缶体10が図中反時計回り方向に向かって移動する。
また、本実施形態では、支持筒232による缶体10の支持が行われた後、支持筒232の一部である回転部232−2の回転が開始され、缶体10の周方向に沿った缶体10の回転が開始される(缶体10の自転)。なお、本実施形態では、缶体受け取り箇所1Cから一つ目のインクジェットヘッド240までの間に位置する領域にて、支持筒232の加速(回転速度の上昇)が行われ、一つめのインクジェットヘッド240に達するまでに、支持筒232の回転速度が予め定められた回転速度となる。
さらに、本実施形態では、支持筒232による缶体10の支持が行われた後、固定部材231内部に収納されたモータ(不図示)が駆動され、円盤状部材233がシャフト234を中心に回転する。これにより、本実施形態では、図2(B)の符号2Dに示すように、支持筒232が水平方向に沿うようになり(上下方向と交差する方向に沿うようになり)、缶体10が寝た状態となる。その後、缶体10が、一つめのインクジェットヘッド240の下方に達するとともに、缶体10の移動(回転部材210の回転)が停止される。
次いで、この一つ目のインクジェットヘッド240から、下方に位置し予め定められた速度で回転(自転)している缶体10に向けてインクが吐出され、缶体10の外周面に対して一色目のインクによる画像が形成される。ここで本実施形態では、このように、缶体10の上方から缶体10に向けてインクが吐出される。この場合、重力の作用方向とインクの吐出方向とが一致するようになり、吐出されたインクの挙動が安定し、インクの吐出位置をより精度よくコントロールすることができるようになる。
その後、本実施形態では、回転部材210の回転が再開され、一つめのインクジェットヘッド240による画像の形成が行われた缶体10が、二つめのインクジェットヘッド240の下方に達する。そして、二つめのインクジェットヘッド240の下方に缶体10が達すると、回転部材210の回転が再び停止される。次いで、この二つめのインクジェットヘッド240によって、二色目のインクによる画像形成が行われる。
なお、一つ目のインクジェットヘッド240から二つ目のインクジェットヘッド240に向かう途中において(互いに隣接する二つのインクジェットヘッド240の一方のインクジェットヘッド240から他方のインクジェットヘッド240に向かう途中において)、缶体10の回転(缶体10の自転)を継続して行うこともできるし、缶体10の回転を一旦停止し、二つめのインクジェットヘッド240に達するまでに回転を再開することもできる。なお、回転を停止させる場合は、缶体10に付着しているインクの一部が重力により下方へ移動し、インクの付着むらが生じるおそれがある。このため、回転を継続する方が、インクの付着むらは生じにくくなる。
また、上記では、一つ目のインクジェットヘッド240から二つ目のインクジェットヘッド240に向かう途中において、缶体10を一定の速度で回転させる場合を説明したが、一つ目のインクジェットヘッド240から二つ目のインクジェットヘッド240に向かう途中において、缶体10の回転速度を増加させることもできるし缶体10の回転速度を低下させることもできる。
その後、本実施形態では、三つめのインクジェットヘッド240への缶体10の移動、三つめのインクジェットヘッド240による画像の形成、四つめのインクジェットヘッド240への缶体10の移動、四つめのインクジェットヘッド240による画像の形成が行われる。その後、缶体10が、UVLEDランプ250の下方まで移動し、缶体10の外周面に対して紫外線が照射される。これにより、缶体10の外周面に付着しているインクが硬化する。なお、本実施形態では、UVLEDランプ250を用いた場合を説明したが、UVLEDランプ250に替えてメタルハライドランプ等のランプも用いることができる。但し、UVLEDランプ250の方が、コンパクトでありまた消費電力が少なくて済む。
また、本実施形態では、各画像形成装置200にUVLEDランプ250を配置した場合を説明したが、スペース等の関係で各画像形成装置200にUVLEDランプ250を設けることが難しい場合には、3つの画像形成装置200の下流側に一つのUVLEDランプ250を設けることができる。
また、本実施形態では、紫外線硬化型のインクを用いた場合を説明したが、熱硬化型のインクを使用することもでき、この場合は、UVLEDランプ250に替えてヒータを設置することで缶体10を加熱することもできるし、例えば、図1の符号1Eに示すヒータにより缶体10を加熱することもできる。この場合、缶体10が加熱されて缶体10の表面のインクが硬化する。
UVLEDランプ250による缶体10への紫外線の照射が行われた後、本実施形態では、図2(B)の符号2Eに示すように、缶体10が起立した状態となる。具体的に説明すると、回転機構によって円盤状部材233がシャフト234を中心に回転し、支持筒232が起立するようになる。そしてこの起立に伴い缶体10も起立する。その後、本実施形態では、缶体排出箇所1Dにて、支持筒232から缶体10が取り外されるとともに、取り外されたこの缶体10は、第2の搬送手段の一例としての缶体排出機構400により保持される。その後、この缶体10は、缶体排出機構400により搬送される。
ここで、本実施形態では、上記のように、支持筒232による缶体10の受け取りが行われる際、支持筒232の軸心が上下方向に沿うように支持筒232は配置される。また、缶体10が支持筒232から取り外される際にも、支持筒232の軸心が上下方向に沿うように支持筒232が配置される。
ここで、支持筒232による缶体10の受け取りが行われる際、図3(画像形成装置200の他の構成例を示した図)の符号3Aに示すように、支持筒232を寝かしておくこともできる。ところでこの場合、支持筒232に対し缶体10を供給する供給装置などを支持筒232の側方に設ける必要が生じ、画像形成システム100の占有面積が増大しやすくなる。また、缶体10が支持筒232からの取り外される際にも、図3の符号3Bに示すように、支持筒232を寝かしておくこともできるが、この場合も、取り外された缶体10を搬送する搬送装置などを支持筒232の側方に設ける必要が生じ、画像形成システム100の占有面積が増大しやすくなる。
一方で上記にて説明した構成の場合、支持筒232の上方に、缶体10を供給する装置(缶体供給機構300)を位置させることができ、また、支持筒232の上方に、取り外された缶体10を搬送する装置(缶体排出機構400)を位置させることができる。このため本実施形態の構成の場合、画像形成システム100の占有面積の増大が生じにくくなっている。このことは、図1にて示した円形の仮想線1Bで示す領域内に缶体受け取り箇所1C及び缶体排出箇所1Dが配置されていることから容易に推認することができる。
次に、缶体供給機構300および缶体排出機構400について説明する。
図4は、図1に示した画像形成システム100を矢印IV方向から眺めた場合の図である。また、図5は、缶体供給機構300を説明するための図である。なお、図4では、3つ設けられた画像形成装置200のうちの図1にて下方に位置する二つ画像形成装置200の図示を省略している。
図4に示すように、缶体供給機構300は、画像形成装置200の上部に配置され、画像形成装置200の上部から缶体10を画像形成装置200に供給する。ここで、缶体供給機構300は、上方から下方に向かうように配置されたダクト310を備え、このダクト310を利用して、画像形成装置200に対して缶体10を供給する。なお、このダクト310は、図5に示すように、90°捩じられた状態で形成されており、寝た状態で搬送されてきた缶体10を、起立した状態で画像形成装置200に供給する。
なお、ダクト310は、図1に示すように、画像形成装置200の各々に対応するように複数設けられている。さらに、ダクト310の各々は、図1に示すように、画像形成装置200よりも内側に配置されている。付言すると、ダクト310の各々は、上記円形の仮想線1B(図1参照)よりも内側に配置されている。さらに説明すると、ダクト310の各々は、各画像形成装置200の中心部(回転部材210(図2(A)参照)の中心部が位置する箇所)よりも符号1Aに示す箇所(図1参照)側に設けられている。また、ダクト310の各々は、缶体受け取り箇所1Cよりも、符号1Aに示す箇所側に設けられている。
また、本実施形態では、ダクト310が互いに干渉しないようにするため、各ダクト310は、円形の仮想線1Bの中心部(符号1Aに示す箇所)に向かっておらず、この中心部に向かう直線に対して傾斜した状態で配置されている。付言すると、各ダクト310は、缶体受け取り箇所1Cから上記中心部(符号1Aに示す箇所)に向かう仮想線に対して傾斜した状態で配置されている。
次に、缶体排出機構400について説明する。
缶体排出機構400には、図4に示すように、画像形成装置200の上方に配置され画像形成装置200にて画像が形成された缶体10を保持して搬送する第1搬送機構410、第1搬送機構410により搬送されてきた缶体10の外周面に保護層を形成する保護層形成装置440、この保護層形成装置440により保護層が形成された缶体10を搬送する第2搬送機構420、第2搬送機構420から缶体10を受け取りこの缶体10を搬送する第3搬送機構430が設けられている。
ここで、第1搬送機構410は、図4に示すように、缶体10を吸引して保持する複数の保持パッド411と、この保持パッド411よりも上方に配置され保持パッド411を上方から支持する上方支持部材412とを備える。ここで、この上方支持部材412は、図1に示すように、予め定められた経路に沿って循環移動するように設けられている。また、上方支持部材412は、図1に示すように、3つの画像形成装置200のそれぞれに設けられた缶体排出箇所1Dを経由するように設けられている。また、上方支持部材412は、図1に示すように、上記円形の仮想線1Bの内側を通過するように設けられている。付言すると、上方支持部材412は、各画像形成装置200の中心部(回転部材210の中心部)よりも、符号1Aに示す箇所(図1参照)側を通過するように設けられている。
なお、本実施形態では、3つの画像形成装置200のそれぞれに設けられた缶体排出箇所1Dを経由するように第1搬送機構410が設けられた場合を一例に説明したが、缶体供給機構300についても、3つの画像形成装置200のそれぞれに設けられた缶体受け取り箇所1Cを経由するように設けることができる。付言すると、缶体供給機構300についても、例えば、保持パッドと、3つの画像形成装置200のそれぞれに設けられた缶体受け取り箇所1Cを経由するように配置された上方支持部材とにより構成することができる。なお、缶体供給機構300を保持パッドと上方支持部材とにより構成する場合、第1搬送機構410と同様、円形の仮想線1Bの内側を保持パッドが通過するように上方支持部材を設けることが好ましい。付言すると、各画像形成装置200の中心部(回転部材210の中心部)よりも、符号1Aに示す箇所(図1参照)側を保持パッドが通過するように、上方支持部材を設けることが好ましい。
ここで本実施形態では、画像形成装置200による画像形成が行われた缶体10は、缶体排出箇所1D(図4参照)まで達した際に、上記保持パッド411により保持される。
具体的には、缶体10が缶体排出箇所1Dまで達すると、これまで缶体10を支持筒232に固着するため吸引に換えて、支持筒232の内部の空間に対し圧力の高められた空気が供給され、支持筒232の内部と外面を貫通する通風孔により支持筒232と缶体10の空隙に圧力の高められた空気が流入し、この空間の圧力が高められ、支持筒232から離脱しようとする力が缶体10に働く。これにより、支持筒232により支持されている缶体10は、上方に向かって移動するようになる。一方で、保持パッド411も吸引を開始する。これにより、缶体10が保持パッド411により保持されるようになる。また、保持パッド411を上下に移動する機能(不図示)を有するようにすることにより、保持パッド411が支持筒232まで下降し、保持パッド411が吸引を開始し、一方、支持筒232は缶体10の吸引を破壊することにより、缶体10を支持筒232から保持パッド411へ移動することを促し、また保持パッド411が缶体10を吸着した後、保持パッド411を上昇することにより、缶体10が支持筒232から外れて、保持パッド411に移動し、保持パッド411に保持するようにすることもできる。なお、保持パッド411により保持された缶体10は、上方支持部材412の移動に伴い移動し、保護層形成装置440に到達する。
なお、第1搬送機構410では、保持パッド411が3ピッチ送りで間欠送りされる。付言すると、第1搬送機構410では、互いに隣接する保持パッド411の一方と他方との間隔を1ピッチとした場合に、一回当たりの保持パッド411の送り量が3ピッチとなっている。さらに説明すると、本実施形態では、一回当たりの保持パッド411の送り量を、画像形成装置200の設置数と同数である「3」としている。
また、本実施形態では、3つ設けられた画像形成装置200のうちの一つの画像形成装置200における缶体排出箇所1Dと、この一つの画像形成装置200に隣接する画像形成装置200(この一つの画像形成装置200よりも缶体10の搬送方向における下流側に位置する画像形成装置200)における缶体排出箇所1Dとの間に位置する保持パッド411の個数(以下、「隣接間個数」と称する)が、画像形成装置200の設置数の自然数倍となっている。具体的には、本実施形態では、隣接間個数が、図1に示すように、画像形成装置200の設置数である3の自然数倍である6となっている。
そして、本実施形態では、このような構成となっている結果、図6(第1搬送機構410における缶体10の搬送状態を示した図)に示すように、画像形成装置200の各々から順次排出される缶体10が保持パッド411により適切に保持され、下流側へと順次搬送されていく。さらに言えば、このような構成とすることにより、画像形成装置200から排出された缶体10を保持した保持パッド411は、缶体10を保持したまま順次移動し、下流に位置する次の画像形成装置200から排出される缶体10の保持を担当する保持パッド411を重複することなく、保持している缶体10を保護層形成装置440に搬送することができる。そのため、缶体10を保持していない、空の保持パッド411が当該下流の画像形成装置200から排出される缶体10の保持を担当する保持パッド411となる。付言すると、画像形成装置200から排出された缶体10が保持パッド411により保持される際に、この保持パッド411が他の缶体10で埋まっていることが生じず、保持パッド411が空の状態となっている。なお、図6では、缶体10を黒丸で表示している。また、図6では、同図(A)にて、初期状態を示し、同図(H)にて、21ピッチ送った後の状態を示している。
次に、保護層形成装置440について説明する。
保護層形成装置440は、図1に示すように、その一部が第1搬送機構410の下部に設けられており、まず、第1搬送機構410により搬送されてきた缶体10を下方から支持する。次いで、支持した缶体10を寝かせるとともにこの缶体10の外周面にロール状部材を接触させ、この外周面に、保護層としての役割を果たすようになる塗料を塗布する。その後、保護層形成装置440は、この缶体10を第2搬送機構420へ搬送する。
図4を参照し、保護層形成装置440について具体的に説明する。
本実施形態の保護層形成装置440には、画像形成装置200と同様に、不図示のモータにより駆動され反時計回り方向に回転する回転部材441、回転部材441を支持する支持台442を備える。さらに、回転部材441の外周面から突出するように設けられ第1搬送機構410により搬送されてきた缶体10を保持する複数の保持機構443を有している。
さらに、保持機構443により保持された缶体10の外周面に対して塗料を塗布する塗布装置444が設けられている。ここで、この塗布装置444は、塗料を収容した収容容器444A、缶体10の下方から缶体10の外周面に接触しこの外周面に塗料を塗布する塗布ロール444B、収容容器444Aから塗布ロール444Bへ塗料を供給する供給ロール444Cから構成されている。
ここで、保持機構443の各々は、画像形成装置200に設けられた保持機構230と同様の構成を有している。具体的に説明すると、保持機構443の各々は、図4に示すように、回転部材441の外周面から突出するように設けられるとともに略水平に配置され回転部材441に固定された固定部材443Aを備えている。さらに、円筒状に形成されるとともに缶体10に挿入され缶体10を支持する円筒状の支持筒(マンドレル)443Bを有している。ここで、本実施形態では、支持筒(マンドレル)232と同様、支持筒(マンドレル)443Bは、基部443B−1および回転部443B−2により構成される。また、保持機構443の各々は、支持筒443Bの一端部に取り付けられた円盤状部材443C、円盤状部材443Cおよび固定部材443Aの両者を貫通するように設けられ円盤状部材443Cと固定部材443Aとを固定するシャフト443Dを有している。
さらに、円盤状部材443Cをシャフト443Dを中心に回転させる回転機構(不図示)が設けられている。ここで、この回転機構は、画像形成装置200に設けられた回転機構と同様、円盤状部材443C内部にウォームホイル(不図示)を配置し、固定部材443A内部にウォーム(不図示)を配置することにより構成することができる。この場合、固定部材443A内部のウォームをモータ(不図示)で回転させることにより、円盤状部材443Cを回転させることができる。また、本実施形態では、保持機構443の各々には、基部443B−1の内部に収められ、その回転軸が回転部443B−2(缶体10)に接続され、回転部443B−2(缶体10)の周方向に回転させる回転手段として機能するモータ(不図示)が設けられている。
ここで、保護層形成装置440による保護層の形成に際しては、まず、図4における符号4Eに示す箇所にて、第1搬送機構410により搬送されてきた缶体10が、保護層形成装置440へ受け渡される。より具体的には、符号4Eに示す箇所にて、それまで吸引して搬送してきた缶体10を、保持パッド411が吸引を破壊することにより、缶体10の吸引が終了され、缶体10が下方に落下するとともに、下方にて待機している支持筒443Bによってこの缶体10が吸引される。これにより、缶体10の内部に支持筒443Bが入り込み、支持筒443Bによる缶体10の保持がなされた状態となる。また、保持パッド411を上下に移動する機能(不図示)を有するようにすることにより、保持パッド411が缶体10を保持したまま支持筒443Bまで下降し、保持パッド411が吸引を破壊することにより、缶体10の吸引が終了され、保持パッド411が缶体10を放出する。一方、支持筒443Bに設置された通風孔(不図示)から吸引を開始することにより、缶体10は保持パッド411から支持筒443Bに移動し、支持筒443Bが缶体10を保持するようにすることもできる。
その後、回転機構(不図示)に設けられたモータが駆動されることで、円盤状部材443Cがシャフト443Dを中心に回転し、缶体10が寝た状態となる。次いで、この缶体10が塗布ロール444Bに到達し、この塗布ロール444Bによって缶体10の外周面に塗料が塗布される。これにより缶体10の外周面に保護層が形成される。その後、本実施形態では、回転機構に設けられたモータが再び駆動されることで、円盤状部材443Cがシャフト443Dを中心に回転し、缶体10が起立する。その後、この缶体10は、第2搬送機構420へ受け渡される。
なお、塗布ロール444Bによる塗料の塗布が行われる際、基部443B−1の内部に収められたモータが駆動されることで回転部443B−2が周方向に回転し缶体10は回転する。また、本実施形態では、他のモータを用い、塗布ロール444B、供給ロール444Cをそれぞれ回転させる。
次に、第2搬送機構420について説明する。
第2搬送機構420は、第1搬送機構410と同様の構成を有している。即ち、図4に示すように、缶体10を吸引して保持する複数の保持パッド421と、この保持パッド421よりも上方に配置され保持パッド421を上方から支持する上方支持部材422とを備えている。ここで、第2搬送機構420におけるこの上方支持部材422は、図1に示すように、円盤状に形成され中心部を中心として回転するようになっている。そして、本実施形態では、円盤状のこの上方支持部材422の下面に、保持パッド421が取り付けられた状態となっている。
ここで、保護層形成装置440により保護層が形成された缶体10は、第2搬送機構420の下部に達した際に、上記保持パッド421により吸引されて保持される。具体的に説明すると、図4の符号4Fに示す箇所に缶体10が達すると、これまで缶体10を支持筒443Bに固着させてきた吸引に換えて、支持筒443Bの内部の空間に対し圧力の高められた空気が供給され、支持筒443Bの内部と外面を貫通する通風孔により支持筒443Bと缶体10の空隙に圧力の高められた空気が流入し、この空間の圧力が高められ、支持筒443Bから離脱しようとする力が缶体10に働き、缶体10が上方に向かって移動する。その一方で、缶体10の上方には、保持パッド421が位置している。これにより、上方に向かって移動した缶体10が保持パッド421により吸引されて保持されるようになる。また、保持パッド421を上下に移動する機能(不図示)を有するようにすることにより、保持パッド421が支持筒443Bまで下降し、保持パッド421が吸引を開始し、一方、支持筒443Bは缶体10の吸引を破壊することにより、缶体10を支持筒443Bから保持パッド421に移動することを促し、また保持パッド421が缶体10を吸着した後、保持パッド421を上昇することにより、缶体10が支持筒443Bから外れて、保持パッド421に移動し、保持パッド421に保持するようにすることもできる。なお、保持パッド421により保持された缶体10は、上方支持部材422の回転に伴い移動し第3搬送機構430へ到達する。
次に、第3搬送機構430について説明する。
第3搬送機構430は、図4に示すように、予め定められた経路に沿って循環移動する金属製のチェーン431と、このチェーン431に取り付けられるとともに上方に向かうように設けられた複数のピン432とから構成されている。
ここで、本実施形態では、第2搬送機構420によって搬送された缶体10が第3搬送機構430の上方へ達すると、保持パッド421による缶体10の吸引を破壊することにより、缶体10の保持が解除される。これにより缶体10は、下方へ落下するとともに缶体10の内部にピン432が挿入される。その後、缶体10は、チェーン431の移動に付随して移動するようになる。また、保持パッド421を上下に移動する機能(不図示)を有するようにすることにより、保持パッド421がピン432まで下降し、缶体10の内部にピン432が挿入され、保持パッド421が缶体10の吸引を破壊し、缶体10の保持を解除した後、保持パッド421を上昇することにより、缶体10をピン432に移動するようにすることもできる。なお、図示は省略するが、第3搬送機構430の下流側には、保護層形成装置440により塗布された塗料を加熱し乾燥させる乾燥装置が設けられおり、第3搬送機構430は、缶体10をこの乾燥装置へ搬送する。
ここで、本実施形態のように、デジタルの画像情報をもとに缶体10に画像を形成する場合、現在広く利用されているオフセット印刷に比べ、多品種小ロット生産などの柔軟な対応が可能となる。ここで本実施形態では、オフセット印刷時に使用される刷版と呼ばれる版を使用しないため、刷版製作工程や、刷版と印刷機の位置合わせ作業、刷版の清掃作業などが不要になる。このため、本実施形態では、ロットを変える際の「段取り」と呼ばれる作業が簡素化し、多品種小ロット生産などにも柔軟な対応が可能となる。また、缶体10の製造工程で発生する不良において、印刷に関連する要因が少なくない。本実施形態のようにデジタル印刷を行う場合、この不良発生要因の一部を解決できる可能性がある。
次に、他の画像形成システム100について説明する。
図7、図8は、画像形成システム100の他の構成例を示した図である。なお、図7は、画像形成システム100を上方から眺めた場合の図であり、図8は、図7における矢印VIII方向から画像形成システム100を眺めた場合の図である。なお、図8では、画像形成システム100に設けられた複数の画像形成装置200のうちの図7にて上方に位置する一つの画像形成装置200の図示を行っている。
上記にて説明した構成例では、缶体10に保護層を形成する保護層形成装置440を、画像形成装置200とは別に設けた態様を説明したが、図7、図8にて示す構成例では、保護層を形成する装置を各画像形成装置200に組み込んでいる。
具体的に説明すると、本構成例では、図7に示すように、各画像形成装置200に3つのインクジェットヘッド240が設けられている。また、本構成例では、回転部材210の回転方向において、この3つのインクジェットヘッド240の下流側に、UVLEDランプ250が設けられている。また本実施形態では、このUVLEDランプ250の下流側に、缶体10に塗料を塗布し缶体10に保護層を形成する保護層形成ユニット260が設けられている。
ここで、保護層形成ユニット260の各々は、上記にて説明した保護層形成装置440と同様の構成を有している。具体的に説明すると、各保護層形成ユニット260は、図7、図8に示すように、塗料を収容した収容容器261と、缶体10の下方から缶体10の外周面に接触しこの外周面に塗料を塗布する塗布ロール262と、収容容器261から塗布ロール262へ塗料を供給する供給ロール263とから構成されている。
また、本実施形態では、缶体排出機構400の構成が上記にて説明した構成とは異なっている。ここで、本実施形態における缶体排出機構400には、図8に示すように、画像形成装置200の下方に配置され画像形成装置200から缶体10を受け取り、この缶体10を搬送する第1搬送機構450が設けられている。また、缶体排出機構400には、第1搬送機構450の下方に配置され第1搬送機構450から缶体10を受け取るとともにこの缶体10を搬送する第2搬送機構460が設けられている。
ここで、第1搬送機構450は、図8に示すように、缶体10を吸引して保持する複数の保持パッド451と、上方から眺めた場合の形状が円盤状とされこの保持パッド451を支持する支持部材452とを備える。また、本実施形態では、支持部材452の外周面から突出するように設けられ保持パッド451を支持する支持アーム453と、保持パッド451および支持アーム453の両者を貫通するように設けられ保持パッド451の回転が可能な状態で保持パッド451と支持アーム453とを連結する連結ピン454と、モータを備え保持パッド451をこの連結ピン454を中心に回転させる回転機構(不図示)とが設けられている。また、この回転機構の駆動源を、モータに替えて、例えばロータリーアクチュエータのようなエア機器とすることもできる。
一方で、第2搬送機構460は、上記にて説明した第3搬送機構430(図4参照)と同様の構成を有しており、図8に示すように、予め定められた経路に沿って循環移動する金属製のチェーン461と、このチェーン461に取り付けられるとともに上方に向かうように設けられた複数のピン462とから構成されている。
ここで、本実施形態では、インクジェットヘッド240による画像の形成、および、UVLEDランプ250による缶体10への紫外線の照射が終了すると、缶体10は、保護層形成ユニット260に到達する。なお、このとき、缶体10は、図8に示すように、寝た状態となっている。その後、この缶体10の外周面に対して塗布ロール262が接触し、缶体10の外周面に塗料が塗布される。なお、この塗布が行われる際、上記と同様、缶体10の回転(自転)が行われるとともに、塗布ロール262、供給ロール263の回転が行われる。
その後、本実施形態では、保持パッド451による缶体10の保持(吸引)が行われるとともに、図8の矢印8Aに示すように、連結ピン454を回転中心とする、保持パッド451の回転が行われ、缶体10の天地が逆転される。これにより、缶体10の開口側(開放された側)が下を向いた状態となる。次いで、保持パッド451による缶体10の保持が解除される。これにより、図8の矢印8Bに示すように、缶体10がピン462に向かって落下し、ピン462による缶体10の保持が開始される。その後、この缶体10は、上記と同様、缶体10の外周面上の塗料を乾燥させる乾燥装置へと搬送される。
ここで、図7、図8にて示した構成例では、図1にて示した保護層形成装置440を省略することができる。このため、本構成例における画像形成システム100は、図1にて示した画像形成システム100よりも占有面積が小さくなる。また本実施形態では、図1にて示した第2搬送機構420に相当する機構である、第1搬送機構450が、画像形成装置200の下方に設けられているため更なる占有面積の低下が図られている。さらに、本構成例では、図1にて示した第3搬送機構430に相当する機構である、第2搬送機構460も、画像形成装置200の下方に設けられており、更なる占有面積の低下が図られている。
付言すると、図1にて示した構成例では、画像形成装置200の設置場所とは異なる場所に第2搬送機構420が設けられているため、画像形成システム100の占有面積が大きくなるが、図7、図8にて示した構成例では、上方から眺めた際に、画像形成装置200と第1搬送機構450とが部分的に重なるようになっており、この重なりが生じている分、画像形成システム100の占有面積が小さくなっている。また、同様に、図1にて示した構成例では、画像形成装置200の設置場所とは異なる場所に第3搬送機構430が設けられているため、画像形成システム100の占有面積が大きくなるが、本実施形態の構成例では、上方から眺めた際に、画像形成装置200と第2搬送機構460とが部分的に重なるようになっており、この重なりが生じている分、画像形成システム100の占有面積が小さくなっている。
また、図7、図8にて示した構成例では、缶体10への支持筒232の挿入が行われる際、図8の符号8Dに示すように、支持筒232の一端部232Aが上方を向くように支持筒232が配置され、上方から下方向に向かって缶体10が移動することで支持筒232が缶体10に挿入される。また、支持筒232からの缶体10の取り外しが行われる際は、図8の符号8Eに示すように、支持筒232の一端部232Aが下方を向くように支持筒232が配置され、下方向に向かって缶体10が移動することで支持筒232から缶体10が取り外される。
このため、本実施形態では、支持筒232よりも上方に缶体供給機構300を配置することができ、また、支持筒232よりも下方に缶体排出機構400を配置することができるようになる。付言すると、上下方向において、缶体供給機構300と缶体排出機構400とをずらした状態で配置することができるようになる。この場合、缶体供給機構300と缶体排出機構400との干渉が生じにくくなり、缶体供給機構300を配置する際の自由度、缶体排出機構400を配置する際の自由度が高まるようになる。
なお、図7、図8にて示した構成例では、缶体10への支持筒232の挿入が行われる際に、支持筒232の一端部232Aが上方を向き、支持筒232からの缶体10の取り外しが行われる際に、支持筒232の一端部232Aが下方を向く態様を説明したが、缶体10への支持筒232の挿入が行われる際に、支持筒232の一端部232Aを下方に向け、支持筒232からの缶体10の取り外しが行われる際に、支持筒232の一端部232Aを上方に向けることもできる。
なお、図1では、各画像形成装置200に4つのインクジェットヘッド240が設けられた場合を説明し、図7では、各画像形成装置200に3つのインクジェットヘッド240が設けられた場合を説明したが、インクジェットヘッド240の数は限定されるものではない、例えば、6つのインクジェットヘッド240を設けることができる。また、インクジェットヘッド240から吐出されるインクの色も特に限定されない。例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、黒のインクや、特定の色に予め調整したインクや、特定の会社のコーポレートカラーに調整されたインクを用いることができる。
また、画像形成装置200の各々を移動可能に設け、一部の画像形成装置200を他の画像形成装置200に入り替えるようにしてもよい。この場合、例えば、4つのインクジェットヘッド240を有した画像形成装置200を移動させ、6つのインクジェットヘッド240を有した画像形成装置200を新たに設置することができるようになる。
また、上記にて説明した実施形態では、画像形成装置200が3つ設けられた構成例を説明したが、画像形成装置200の数は特に制限されない。例えば、図9(画像形成システム100の他の構成例を示した図)に示すように、画像形成装置200は6個配置することができる。また、3個や6個に限られず、必要に応じて増減することもできる。このように、画像形成装置200を増加することにより、同時に並行して印刷をすることが可能となるため、処理速度の向上したインクジェットプリンタとすることができる。
また、上記では、インクジェットヘッド240から缶体10へ直接インクを吐出させる場合を説明したが、このような態様に限られず、中間転写体にインクを吐出して中間転写体上に画像を一旦形成し、この画像を缶体10に転写する構成とすることもできる。なお、この場合も、中間転写体の上方にインクジェットヘッド240が位置するようにし、上方から下方に向かってインクが吐出するようにすることが望ましい。
また、図1、図7では、ロール状部材を用いて缶体10の外周面に保護層形成塗料を塗布し、塗布された塗膜の硬化を熱乾燥で行うようにした装置の説明をしたが、ロール状部材による保護層形成塗料の塗布に代えて、インクジェットヘッド240により保護層形成塗料を塗布することも可能である。図面は省略するが、例えば、図2(A)に示す画像形成装置200において、UVLEDランプ250の後に、保護層形成塗料を吐出するインクジェットヘッド240を搭載することにより、UVLEDランプ250を経由した缶体10に対して保護層形成塗料を塗布することができる。なお、この場合、保護層形成塗料を熱硬化型の塗料を採用した場合、缶体10は熱乾燥装置へ搬送され、UV硬化型の塗料を採用した場合、缶体10はUV乾燥装置へ搬送されるようになる。さらに、本装置において、インクジェットヘッド240により缶体10の外周面にインクを塗布するとしてきたが、この場合の缶体10は、印刷品位向上のため、あらかじめベースコートと呼ばれる主に白色塗料を缶体10の地金に塗布した缶体10を使用する場合がある。つまり、投入される缶体10は、ベースコート付とベースコート無の2種類がある。この場合のベースコート処理は別ラインであらかじめ処理をしておかなければならない。そのため、画像形成装置200の一つめのインクジェットヘッド240の前に、このベースコート塗料のためのインクジェットヘッド240を搭載し、さらに塗布したベースコート塗料を硬化させるUVLEDランプ250を搭載することにより、缶体10の印刷と同時にベースコート処理を行うことができる。また、保護層形成塗料を吐出するインクジェットヘッド240も搭載すれば、保護層形成塗装も同時に形成することも可能となる。
また、上記では説明を省略したが、缶体受け取り箇所1C(図1参照)および缶体排出箇所1Dを仮想線1B(図1参照)の外側に設ける構成も考えられる。ところでこの場合、仮想線1Bの外側に、缶体供給機構300および缶体排出機構400が位置するようになり、画像形成システム100の占有面積が増加しやすくなる。一方で、本実施形態の構成では、缶体受け取り箇所1Cおよび缶体排出箇所1Dが仮想線1Bの内側に設けられており、仮想線1Bの内側に缶体供給機構300および缶体排出機構400が配置可能となる。そしてこの場合、画像形成システム100の占有面積を小さくすることができるようになる。
また、上記では、一例として、図1にて説明したとおり、第1搬送機構410を構成する保持パッド411が非円形に形成された経路に沿って循環移動する場合を説明したが、図10(画像形成システム100の他の構成例を示した図)に示すように、略円形(略円環状)に形成された経路に沿って保持パッド411が移動するようにしてもよい。吸引部材の一例としての保持パッド411には、保持パッド411の内部を負圧とするための管が接続されることとなるが、図1のように、非円形に形成された経路に沿って保持パッド411が移動する場合、管の配置が複雑化しやすい。一方で、図10のように、保持パッド411が略円形に形成された経路に沿って移動する場合、管の配置を簡易化できる。
なお、図10に示す画像形成装置200では、紫外線硬化型のインクを用いて缶体10に対し画像を形成するとともに、UVLEDランプ250を用いてこのインクを硬化させる。一方で、熱乾燥で硬化するインクを用いることも当然でき、この場合は、図10の符号10Aに示すヒータにより缶体10が加熱され缶体10の表面のインクが硬化する。付言すると、図10に示す構成例では、保護層形成装置440に対して缶体10が受け渡される際に缶体10が加熱され、缶体10の表面のインクが硬化する。
また、上記では説明を省略したが、上記にて説明した各実施形態の各画像形成装置200では、互いに異なる画像を缶体10に対して形成可能となっており、この場合、缶体排出機構400により順次搬送(搬出)される缶体10には、様々な図柄の缶体10が含まれるようになる。このような場合、例えば、缶体排出機構400により搬送されてきた缶体10を、缶体10に形成された画像(図柄)毎に仕分ける仕分け装置を設けることが好ましくなる。このような装置を設けた場合、図柄の異なる缶体10が混在した状態で出荷されることが防止され、多品種小ロット生産などの柔軟な生産を行いやすくなる。
なお、仕分け装置は、例えば、CCDカメラなどにより構成され缶体10に形成された画像(図柄)を読み取る読み取り手段と、缶体10の搬送経路上に設けられ読み取り手段による読み取り結果に基づき缶体10の搬送経路を切り替える切り替え機構とにより構成することができる。なお、読み取り手段が読み取る対象は、缶体10に形成された画像(図柄)そのものとすることもできるし、画像(図柄)に対応して形成されたコード画像(例えばバーコード)とすることもできる。付言すると、缶体10に形成されたコード画像を読み取り手段で読み取り、コード画像の読み取り結果に基づき缶体10の搬送経路を切り替える態様とすることもできる。
従来の刷版印刷ではロット変更にともない、印刷装置を停止して、使用していた刷版やインクを清掃して新規刷版やインクに交換するなどの、段取り替えの必要があるため、その分の工数が生産者の負担となり、多品種小ロットの生産は敬遠されてきた。しかし、これを採用することにより、このような段取り替えが必要でなくなり、さらに印刷装置を停止する必要もなくなるため、コストがUPする要因がなくなり、多品種小ロットでも生産者の負担にならない缶体10の生産が可能となる。また、搬送経路を切り替える切替機構を構成することにより、ロットごとの仕分け作業も簡略化される。また、コード画像を缶体10に形成すれば、缶体10のロット管理も可能となり、缶体10を出荷した後での、商品のトレーサビリティ(追跡可能性)を自動で管理できるようになる。商品のトレーサビリティは流通履歴を管理するために、必要性が求められる重要なファクターの一つと思われる。缶体10のような大量生産品のトレーサビリティを自動で管理できることの効果は大きいといえる。
また、画像形成システム100は次のように構成することもできる。
図11は、画像形成システム100の他の構成例の上面図である。
上記にて説明した構成と同様、本図に示す構成例においても、缶体受け取り箇所1Cおよび缶体排出箇所1Dが仮想線(仮想円)1Bの内側に設けられている。これにより、仮想線1Bの内側に、缶体供給機構300および缶体排出機構400(後述)が配置可能となり、上記と同様、画像形成システム100の占有面積を小さくすることができるようになる。
一方で、本実施形態における構成例では、缶体10を支持する支持筒232の回転(上方への回転(起立)、下方への回転)が行われず、寝た状態の支持筒232に対して缶体10が取り付けられ、また、寝た状態の支持筒232から缶体10が取り外されるようになっている。付言すると、本構成例では、支持筒232が変位せず、支持筒232が一定の姿勢に保たれるようになっている。支持筒232の回転(上方への回転、下方への回転)が行われる場合、画像形成がなされる際の缶体10の位置が缶体10毎に異なることが起こりうる。かかる場合、缶体10の外周面に形成される画像の質の低下を招くおそれがある。
このため、本実施形態では、支持筒232の回転を行わずに、支持筒232を寝たままの状態で公転させる構成としている。付言すると、本実施形態では、支持筒232による缶体10の支持がなされるときから、支持筒232の周回移動(公転)を経て、支持筒232からの缶体10の取り外しがなされるまでの間、支持筒232の姿勢を一定に保つようにし、支持筒232の位置の変動に起因する画質の低下を生じにくくしている。
ここで、本構成例では、このように、寝た状態の支持筒232に対して缶体10の取り付けが行われ、また、寝た状態の支持筒232から缶体10が取り外されるため、缶体供給機構300および缶体排出機構400の構成が、上記にて説明した構成とは異なっている。
具体的に説明すると、本構成例では、缶体供給機構300によって、図11の矢印11Aに示すように、支持筒232の軸線の延長線上に缶体10がまず供給され、その後、この軸線に沿って且つ支持筒232に向かって缶体10が移動する。ここで、缶体10の支持筒232に向かっての移動は、缶体10の底部に空気を吹き付け、また、支持筒232で缶体10を吸引することで行われる。なお、缶体10の底部への空気の吹き付けに替え、不図示の押し出し部材で缶体10を支持筒232に向けて押し出すようにしてもよい。
図12(図11における矢印XII方向から一つの画像形成装置200を眺めた場合の図)も参照し、缶体供給機構300について説明すると、缶体供給機構300には、上記と同様、上方から下方に向かうように配置されたダクト310が設けられている。そして、本構成例では、このダクト310によって缶体10が案内されることで、支持筒232の軸線の延長線上に、缶体10が配置される。
なお、本構成例は、寝た状態の支持筒232に缶体10が供給されるため、図5にて説明した構成とは異なり、寝た状態で上流側から供給されてきた缶体10は、そのままの状態で支持筒232に供給される。なお、本構成例では、このように寝た状態の缶体10が上流側から供給されてくる場合を一例に説明したが、起立した状態の缶体10を上流側から供給することができる。ここで、このように起立した状態の缶体10が供給される場合には、図5にて示したように、捩れたダクト310で缶体10を寝かせ、寝かせた後の缶体を10を支持筒232に供給する。なお、ダクト310以外に、例えば、後述する変更機構を用いることで、起立した状態の缶体10を寝かすこともできる。
次に、缶体排出機構400について説明する。
本構成例では、図12に示すように、支持筒232の下方に、缶体排出機構400が設けられている。ここで、この缶体排出機構400には、予め定められた経路に沿って循環移動する移動部材490が設けられている。また、この移動部材490の上部に取り付けられるとともに複数設けられ、また、缶体10の内部に挿入されることで缶体10を支持する支持筒491が設けられている。ここで、支持筒491は、円筒状に形成されており、上方から供給されてきた缶体10の支持を行うときには、この缶体10の内部に入り込むとともに、この缶体10の吸引を行う。
また、本構成例の缶体排出機構400には、図12に示すとおり、缶体10の向きを変更する変更機構600が設けられている。ここで、この変更機構600には、支持筒232により支持されていた缶体10の底の部分を吸引し缶体10の保持を行う保持パッド610と、この保持パッド610を回転可能な状態で支持するシャフト620と、このシャフト620をモータで90°回転させる回転機構(不図示)とが設けられている。なお、この変更機構600は、図11に示すように仮想線1Bの内側に配置されており、これにより、画像形成システム100の占有面積が拡大することを防いでいる。
ここで、変更機構600による缶体10の向きの変更が行われる際には、まず、支持筒232の内部に空気が供給され、缶体10が保持パッド610に向かって移動する。一方で、保持パッド610は、移動してきた缶体10の底の部分を吸引により保持する。次いで、回転機構に設けられたモータが駆動され、保持パッド610が図中時計周り方向に90°回転する。これにより、寝た状態の缶体10が起立するようになり、缶体10の開口が下方を向く。
その後、保持パッド610による吸引が解かれることで缶体10が下方に落下するとともに、この缶体10の内部に支持筒491が入り込む。さらに、支持筒491による缶体10の吸引が行われる。その後、支持筒491が下流側に向かって移動するとともに、これに伴い缶体10も下流側へと移動していく。なお、保持パッド610から支持筒491への缶体10の受け渡しに際しては、保持パッド610を支持筒491に接近させたり、支持筒491を保持パッド610に接近させたりすることができる。
ここで、シャフト620に取り付けられる保持パッド610は、一つではなく、図13(変更機構600の他の構成例を示した図)に示すように、複数(本構成例では4つ)としてもよい。
保持パッド610が一つの場合、例えば、+90°のシャフト620の回転、および、−90°のシャフト620の回転を繰り返し行う必要があるが、図13に示すように保持パッド610を複数設ける場合、一方向へのシャフト620の回転を行うだけで済み、単位時間あたりに搬送可能な缶体10の数を増やすことができるようになる。
また、図13に示すように保持パッド610を複数設ける場合、支持筒232(図12参照)からの缶体10の受け取り、支持筒491(図12参照)への缶体10の受け渡しを同時に行うことができるようになり、この場合も、単位時間あたりに搬送可能な缶体10の数を増やすことができるようになる。
なお、図14(缶体排出機構400の上面図)に示すように、また、図1にて示した第1搬送機構410と同様に、支持筒491を支持する移動部材490は、予め定められた経路に沿って循環移動するように設けられている。また、上記と同様、この移動部材490は、3つの画像形成装置200のそれぞれに設けられた缶体排出箇所1D(図11参照)を経由するように設けられている。
さらに、移動部材490は、3つの画像形成装置200の下方を通過するように設けられている。これにより、本構成例でも、画像形成システム100の占有面積が増加することを防いでいる。また、移動部材490は、上記円形の仮想線1B(図11参照)の内側を通過するように設けられている。付言すると、移動部材490は、各画像形成装置200の中心部(回転部材210(図11参照)の中心部)よりも、図11にて符号11Bに示す箇所(3つの画像形成装置200の配置中心)側を通過するように設けられている。
また、本構成例においても、上記と同様(図6を用いて説明したとおり)、画像形成装置200の各々から順次排出される缶体10が支持筒491により支持され、下流側へと順次搬送されていくが、排出された缶体10が支持筒491により支持される際には、この支持筒491は空の状態となっている。
具体的に説明すると、画像形成装置200から排出された缶体10を支持した支持筒491は、缶体10を保持したまま順次移動するとともに、下流に位置する次の画像形成装置200から排出される缶体10の支持を担当する支持筒491は空の状態となり、この下流に位置する次の画像形成装置200に空の支持筒491が達した際にこの空の支持筒491に缶体10が供給される。これにより、この構成例においても、画像形成装置200の各々から順次排出される缶体10が滞ることなく下流側へと搬送されていく。
1C…缶体受け取り箇所、1D…缶体排出箇所、10…缶体、100…画像形成システム、200…画像形成装置、232…支持筒、300…缶体供給機構、310…ダクト、400…缶体排出機構、411…保持パッド

Claims (17)

  1. 移動中心を中心として缶体を周回移動させるとともに当該缶体に対して画像を形成する複数の画像形成部を各々備えた複数の画像形成装置であって、各画像形成装置が有する当該移動中心が円形の仮想線の上に載るように各画像形成装置が配置され、且つ、当該円形の仮想線の中心に位置する配置中心を中心として放射状に配置される複数の画像形成装置と、
    前記複数の画像形成装置の各々を経由し、当該複数の画像形成装置の各々から排出される缶体を搬送する搬送手段と、を備え、
    前記搬送手段は、円形の前記仮想線よりも前記配置中心側を経由するように設けられていることを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記画像形成システムを上方から眺めた場合に、前記複数の画像形成装置を構成する各画像形成装置と前記搬送手段とが部分的に重なるように、当該各画像形成装置および当該搬送手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の画像形成システム。
  3. 前記複数の画像形成装置の各々は、搬送されてきた缶体を缶体受け取り箇所にて受け取るとともに、受け取った当該缶体に対して画像の形成を行い、
    前記複数の画像形成装置を構成する各画像形成装置に設けられた前記缶体受け取り箇所は、円形の前記仮想線よりも前記配置中心側に設けられていることを特徴とする請求項1記載の画像形成システム。
  4. 前記画像形成装置の各々は、上下方向に沿って配置された缶体支持部材を筒状に形成された前記缶体の内部に挿入することで画像形成を行う前の当該缶体を支持し、当該支持後、当該缶体支持部材が当該上下方向と交差する方向に沿うように当該缶体支持部材を変位させて当該缶体を寝かせ、寝かせた状態の当該缶体に対して前記複数の画像形成部の各々から且つ上方から下方に向けてインクを吐出することで当該缶体の外周面に画像を形成し、当該画像の形成後、当該缶体を支持している当該缶体支持部材が上下方向に沿うように当該缶体支持部材を変位させることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成システム。
  5. 前記複数の画像形成装置の各々は、搬送されてきた缶体を缶体受け取り箇所にて受け取り、受け取った当該缶体に対して画像の形成を行うとともに、画像の形成を行った当該缶体を缶体排出箇所から排出し、
    前記複数の画像形成装置の各々には、起立した状態の前記缶体が寝るように当該缶体の向きを変更したうえで前記缶体受け取り箇所に当該缶体を供給し、又は、前記缶体排出箇所から排出された缶体が起立するように当該缶体の向きを変更する変更機構が設けられていることを特徴とする請求項1記載の画像形成システム。
  6. 前記変更機構は、放射状に配置された前記複数の画像形成装置の各々に設けられた前記移動中心を通る前記円形の仮想の内側に配置されていることを特徴とする請求項5記載の画像形成システム。
  7. 前記画像形成装置の各々は、画像形成を行う前の前記缶体を缶体支持部材で支持した後、前記移動中心を中心として当該缶体支持部材を周回移動させることで前記複数の画像形成部に含まれる個々の画像形成部を経由するように当該缶体を移動させ、当該缶体の移動後、当該缶体支持部材からの当該缶体の取り外しを行い、
    前記缶体支持部材による前記缶体の前記支持がなされるときから、当該缶体支持部材の前記周回移動を経て、当該缶体支持部材からの当該缶体の前記取り外しがなされるまでの間、当該缶体支持部材の姿勢が一定に保たれることを特徴とする請求項1記載の画像形成システム。
  8. 移動中心を中心として缶体を周回移動させるとともに当該缶体に対して画像を形成する複数の画像形成部を各々備えた複数の画像形成装置であって、各画像形成装置が有する当該移動中心が円形の仮想線の上に載るように各画像形成装置が配置され、且つ、当該円形の仮想線の中心に位置する配置中心を中心として放射状に配置される複数の画像形成装置と、
    前記複数の画像形成装置の各々を経由し、当該複数の画像形成装置の各々へ缶体を搬送する搬送手段と、を備え、
    前記搬送手段は、円形の前記仮想線よりも前記配置中心側を経由するように設けられていることを特徴とする画像形成システム。
  9. 前記画像形成システムを上方から眺めた場合に、前記複数の画像形成装置を構成する各画像形成装置と前記搬送手段とが部分的に重なるように、当該各画像形成装置および当該搬送手段が設けられていることを特徴とする請求項8記載の画像形成システム。
  10. 移動中心を中心として缶体を周回移動させるとともに当該缶体に対して画像を形成する複数の画像形成部を各々備えた複数の画像形成装置であって、各画像形成装置が有する当該移動中心が円形の仮想線の上に載るように各画像形成装置が配置され、且つ、当該円形の仮想線の中心に位置する配置中心を中心として放射状に配置され、受け取った缶体に対して画像を形成するとともに画像を形成した当該缶体を排出する複数の画像形成装置と、
    前記複数の画像形成装置の各々に設けられた缶体受け取り箇所に対して缶体を搬送する第1の搬送手段と、
    前記複数の画像形成装置の各々に設けられた缶体排出箇所から排出される缶体を搬送する第2の搬送手段と、を備え、
    前記画像形成装置の各々に設けられた前記缶体受け取り箇所および前記缶体排出箇所は、円形の前記仮想線よりも前記配置中心側に設けられていることを特徴とする画像形成システム。
  11. 前記画像形成システムを上方から眺めた場合に、前記第1の搬送手段および前記第2の搬送手段の少なくとも一方の搬送手段と、前記複数の画像形成装置を構成する各画像形成装置とが部分的に重なるように、当該各画像形成装置および当該一方の搬送手段が設けられていることを特徴とする請求項10記載の画像形成システム。
  12. 前記画像形成装置の各々に設けられた前記缶体受け取り箇所では、筒状に形成された前記缶体に対して上下方向に沿って配置された缶体支持部材が挿入されることで当該缶体の受け取りが行われ、
    前記画像形成装置の各々に設けられた前記缶体排出箇所では、上下方向に沿って配置された前記缶体支持部材の長手方向に沿って前記缶体が移動することで当該缶体支持部材からの当該缶体の取り外しが行われることを特徴とする請求項10記載の画像形成システム。
  13. 前記画像形成装置の各々に設けられた前記缶体受け取り箇所では、上下方向に沿って配置された前記缶体支持部材の上方および下方のいずれか一方から一方向に向けて当該缶体が移動されることで当該缶体の内部に当該缶体支持部材が挿入され、
    前記画像形成装置の各々に設けられた前記缶体排出箇所では、前記一方向に前記缶体が移動されることで上下方向に沿って配置された前記缶体支持部材から当該缶体が取り外されることを特徴とする請求項12記載の画像形成システム。
  14. 前記第2の搬送手段は、前記画像形成装置の各々に設けられた前記缶体排出箇所から排出された前記缶体を吸引しながら予め定められた経路に沿って移動する複数の吸引部材を備え、
    前記吸引部材は、略円環状に形成された経路に沿って前記移動を行うことを特徴とする請求項10乃至13の何れかに記載の画像形成システム。
  15. 前記第1の搬送手段は、前記画像形成装置の各々に設けられた前記缶体受け取り箇所に対してダクトを用いて前記缶体を搬送し、
    前記ダクトは、円形の前記仮想線よりも前記配置中心側に設けられていることを特徴とする請求項10乃至14の何れかに記載の画像形成システム。
  16. 前記複数の画像形成装置の各々は、デジタル印刷方式を用い、且つ、デジタルの画像情報に基づき、前記缶体への画像形成を行うことを特徴とする請求項10乃至15の何れかに記載の画像形成システム。
  17. 前記複数の画像形成装置の各々は、互いに異なる画像を前記缶体に対して形成可能であり、
    前記第2の搬送手段により搬送される前記缶体を当該缶体に形成された画像毎に分ける仕分け手段を更に備えることを特徴とする請求項10乃至16の何れかに記載の画像形成システム。
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