JP6062694B2 - 動物用集中治療装置 - Google Patents

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Description

本発明は、動物用集中治療装置に関し、特に、集中治療室内の空気調和を行うことができる動物用集中治療装置に関する。
動物病院で使用する動物用集中治療装置は、症状が重い、又は、手術直後のイヌやネコ、サル、フェレットなどの患者動物を収容し、点滴などを行う集中治療室として使用されるものである。一般的に、ステンレス鋼などを用いて堅牢に形成されており、手前側に開口部を設けているものが多い。また、このような動物用集中治療装置では、複数の患者動物を収容できるように、3室かそれ以上の集中治療室を上下2段に並べて設けたものが多い。
図16は、従来技術に係る動物用集中治療装置の一例を示す斜視図である。図16において、100は動物用集中治療装置、101はA集中治療室、102はB集中治療室、103はC集中治療室、104は空調機器収納ボックス、105、106及び107は開閉扉である。図16は、特開2001−190577公報において開示されている動物用集中治療装置である。動物用集中治療装置100は、空調機器収納ボックス104内に設けたエアコンディショナーコントロールユニットや、空気調和機器、酸素供給機器によって、犬や猫などの動物の集中治療室であるA集中治療室101、B集中治療室102及びC集中治療室103の空気調和を同時に行うようにしたものである。また、A集中治療室101、B集中治療室102及びC集中治療室103は、互いに分離可能であると共に、気密性が高い開閉扉105、開閉扉106及び開閉扉107を設けている。さらに、空調機器収納ボックス104内で所定温度や所定酸素濃度に調整された空気は、A集中治療室101、B集中治療室102及びC集中治療室103の送気口を介して送り込まれる構成となっており、くわえて送気口には着脱自在なフィルターを設けている。以上の構成によれば、共通するエアコンディショナーコントロールユニットなどによってA集中治療室101、B集中治療室102及びC集中治療室103内の温度や酸素濃度を任意に設定でき、さらに、このコントロールユニットに室温等の情報が表示されるので的確に管理できる。
しかしながら、動物用集中治療装置には、多様な種類の動物を収容する上に健康状態も個々に異なるので、各集中治療室の室温や酸素濃度を個別に設定できることが望ましい。しかし、この動物用集中治療装置100では、1つの空気調和機器及び酸素供給機器によって各集中治療室の空気調和を行うので、各集中治療室の温度等を個別に設定できない。さらに、動物用集中治療装置の集中治療室は、衛生管理のためにステンレス鋼などの金属で形成する。よって、空調機器収納ボックス104から所定温度範囲の暖気を送り込んでも、動物の集中治療室に接している部位から体熱を奪われるので、体力を回復させる上で好ましくない。集中治療室の床面にタオルを敷いても、尿によってタオルが濡れると、尿が気化するときに濡れている部分に接している腹部などの体熱を奪ってしまう。集中治療室の床面にマット状のヒータを敷けば体温を維持することが可能となるが、ある程度健康状態が回復したときに配線ケーブルに噛み付いて感電するなど思わぬ事態が起きることが考えられる。また、麻酔が効いた状態にある患者動物の場合には、体を動かすことができないので、ヒータに接している部位に低温やけどを負うことも考えられる。
また、空気調和機器のメンテナンスを行う際には、全ての集中治療室の空気調和を行えなくなるので、収容している全ての動物を代替用の動物用集中治療装置に移動させなければならず、メンテナンスの準備をするだけでも多くの作業が発生する。また、動物用集中治療装置は、獣医科用機器の中でも特に厳格な衛生管理が求められるので、集中治療室の清掃や、衛生管理や気密性維持の観点から相対的に劣化しやすい開閉扉の部品交換などを頻繁に行う必要があり、メンテナンス作業の負担が多い装置である。以上のように、従来技術に係る動物用集中治療装置は、体温保持対策が十分でなく、メンテナンス作業の負担が大きいという課題がある。
特開2001−190577公報
本発明は、上記課題を解決するために、集中治療室に収容している動物の種類や状態に応じて空気調和を行え、かつ、収容している動物の体温保持も行える動物用集中治療装置を提供することを第1の目的とする。さらに、メンテナンス作業の負担を軽減することが可能な動物用集中治療装置を提供することを第2の目的とする。
請求項1に記載の発明は、一体的に設けられると共に、前面側に開閉扉を設けた略箱状の複数個の集中治療室と、前記集中治療室と同数設けられると共に、いずれかの前記集中治療室に対して選択的に所定温度範囲の空気を送出する複数個の空気調和ユニットと、前記集中治療室と一体的に設けられると共に、前記空気調和ユニットを選択的に挿抜可能な状態で収納する空調機器収納ボックスとを有することを特徴とする動物用集中治療装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、さらに、前記集中治療室の背面板の外側面に接する、又は、近接するように配置されると共に、略板状、又は、略フィルム状に形成されたヒータを有することを特徴とする動物用集中治療装置である。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、さらに、前記集中治療室の少なくとも背面板を外側から覆う外部筐体を備え、該外部筐体は、前記ヒータを取り出し可能な開口部が設けられていることを特徴とするである。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記空調機器収納ボックスは、上下方向に配置されている複数の枠を設けた載置用フレームを備えると共に、前面側、側面側又は背面側の少なくともいずれか一側が開放可能になされ、前記空気調和ユニットは、前記載置用フレームのいずれかの前記枠上を摺動可能なレールを備えると共に、前記空調機器収納ボックスの開放可能な側に向かって摺動可能に設けられていることを特徴とする動物用集中治療装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記集中治療室は、側面板又は天井板に、前記空気調和ユニットから空気を送入するための送気ダクトと、前記空気調和ユニットへ空気を送出するための吸気ダクトとを備え、 前記空気調和ユニットは、液化した冷媒を気化させて前記集中治療室内から送気された空気から熱を奪う室内熱交換器と、気化した冷媒を凝縮させて前記集中治療室外の空気に放熱する室外熱交換器と、前記集中治療室へ空気を送出する空気循環用ファンと、該空気循環用ファン及び前記室内熱交換器を収納する筐体を備え、該筐体は、前記送気ダクトの前記開口部と対面する送気口と前記吸気ダクトの前記開口部と対面する吸気口とが形成された当接板が設けられていることを特徴とするである。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記集中治療室は、側面板又は天井板に、前記空気調和ユニットから空気を送入するための送気ダクトと、前記空気調和ユニットへ空気を送出するための吸気ダクトとを備え、 前記空気調和ユニットは、液化した冷媒を気化させて前記集中治療室内から送気された空気から熱を奪う室内熱交換器と、気化した冷媒を凝縮させて前記集中治療室外の空気に放熱する室外熱交換器と、前記集中治療室へ空気を送出する空気循環用ファンと、該空気循環用ファン及び前記室内熱交換器を収納する筐体を備え、該筐体は、前記集中治療室の前記吸気口と対向する送気口と前記集中治療室の前記送気口と対向する吸気口とが形成された対向板が設けられ、前記空気調和ユニットの前記送気口及び前記空気調和ユニットの前記吸気口の周縁部から突出する筒状部材が設けられ、前記空気調和ユニットを前記空調機器収納ボックスに挿入したときに、前記筒状部材の先端側の部分が対向する前記送気ダクト及び前記吸気ダクトの内部にそれぞれ挿入される、又は、前記送気ダクト及び前記吸気ダクトの先端側の部分が対向する前記筒状部材の内部にそれぞれ挿入されるようになされていることを特徴とするである。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記集中治療室は、側面板又は天井板に、前記空気調和ユニットから空気を送入するための吸気口と、前記空気調和ユニットへ空気を送出するための送気口とを備え、前記空気調和ユニットは、液化した冷媒を気化させて前記集中治療室内から送気された空気から熱を奪う室内熱交換器と、気化した冷媒を凝縮させて前記集中治療室外の空気に放熱する室外熱交換器と、前記集中治療室へ空気を送出する空気循環用ファンと、該空気循環用ファン及び前記室内熱交換器を収納する筐体を備え、該筐体は、前記集中治療室の前記吸気口及び前記送気口を設けた側面板又は天井板に当接すると共に、前記集中治療室の前記吸気口と対面する送気口と前記集中治療室の前記送気口と対面する吸気口とが形成された当接板が設けられていることを特徴とするである。
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の発明において、前記空気調和ユニットは、酸素濃縮器又は酸素ボンベに接続された流体回路の一部を備え、該流体回路の一部に集中治療室への酸素の送出量を調整する弁が設けられていることを特徴とする動物用集中治療装置である。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、前記空気調和ユニットは、前記筐体の内部に前記弁が設けられ、前記流体回路の一部は前記筐体の内部に酸素を放出するようになされていることを特徴とする動物用集中治療装置である。
請求項10に記載の発明は、請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載の発明において、前記開閉扉は、透明性の略矩形板材に形成されると共に表裏の周縁部に緩衝材を貼り付けた扉本体部と、長手方向に溝が形成された4つの型材から形成されると共に前記扉本体部の周縁部を前記溝によって挟持する枠材を備えていることを特徴とする動物用集中治療装置である。
請求項1に記載の発明によれば、集中治療室毎に空気調和ユニットを備えているので、集中治療室毎に室温を設定することができ、収容している動物の種類や状態に応じて空気調和を行える。さらに、空気調和ユニット毎にメンテナンスを行うことができるので、その空気調和ユニットに対応する集中治療室以外の集中治療室を継続的に使用できる。したがって、動物の移動等などメンテナンスに伴う作業負担を軽減できる。
請求項2に記載の発明によれば、集中治療室の背面板の外側面にヒータを設けるので、ヒータからの熱が集中治療室の床面板に伝わるので、動物の集中治療室に接している部位の体熱を適度に保つことが可能になる。また、背面板の外側面にヒータを設けることによって、床面板が過剰に暖められて、動物が低温やけどを負うことを防止できる。
請求項3に記載の発明によれば、外部筐体の開口部からヒータを取り出せるので、ヒータの故障時に簡単にヒータを交換できる。また、市販のマット型ヒータやパネルヒータなどを利用することが可能となり、集中治療室の床面板の暖房を安価に実現できる。
請求項4に記載の発明によれば、空気調和ユニットを載置用フレームに対して積層するように配置できるので、複数の空気調和ユニットを水平面状に配列する場合よりも動物用集中治療装置の設置に必要な面積を低減することができる。
請求項5に記載の発明によれば、空気調和ユニットに筐体を設け、この筐体を集中治療室側の送気ダクトの開口部と吸気ダクトの開口部とに対して筐体の送気口と吸気口とが対面するようにしたことによって集中治療室内に所定温度の空気を送り込み、さらに送り込んだ空気を循環させることできるので、ダクトと筐体をねじで接続する必要がない。
請求項6に記載の発明によれば、空気調和ユニットに設けた筐体に設けた筒状部材と集中治療室側のダクトとによって集中治療室内に所定温度の空気を送り込み、さらに送り込んだ空気を循環させることできるので、ダクトと筐体をねじで接続する必要がなく、さらに空気調和ユニットと集中治療室との間の距離が比較的大きい場合でも、筐体と集中治療室空気との間に空気の流路を確保することができる。
請求項7に記載の発明によれば、空気調和ユニットに設けた筐体と集中治療室とを直接に当接させることによって集中治療室内に所定温度の空気を送り込み、さらに送り込んだ空気を循環させることできるので、ダクトを設けるスペースの分だけ集中治療室の容積を大きくすることができ、収容する動物に対してより広く快適な空間を提供することができる。
請求項8に記載の発明によれば、空気調和ユニットを酸素供給回路の一部として利用するので、酸素の送出量を調整する弁が故障したときに交換することが容易にできる。
請求項9に記載の発明によれば、集中治療室の周囲に酸素供給用のダクトを設ける必要がない。ひいては、ダクトを設けるスペースの分だけ集中治療室の容積を大きくすることができ、収容する動物に対してより広く快適な空間を提供することができる。
請求項10に記載の発明によれば、開閉扉を分解して清掃及び消毒することが可能であり、さらに開閉扉の枠の一部または全部を交換することが容易になる。ひいては、集中治療室のメンテナンス負担を軽減することができる。
第1の実施の形態に係る動物用集中治療装置を示す斜視図である。 第1の実施の形態に係る動物用集中治療装置を示す正面図である。 第1の実施の形態に係る動物用集中治療装置を示す平面図である。 第1の実施の形態に係る動物用集中治療装置を示す右側面図である。 第1の実施の形態に係る動物用集中治療装置を示す平面図である。 第1の実施の形態に係る動物用集中治療装置を示すA−A線断面図である。 B集中治療室の拡大断面図である。 3つの空調ユニットをフレームに装着した状態を示す斜視図である。 A空調ユニットの斜視図である。 空調ユニットを抜き出している状態を示す斜視図である。 空気調和関連部品のブロック図である。 床面暖房用ヒータを挿入している状態を示すB集中治療室の拡大断面図である。 開閉扉の分解斜視図である。 第2の実施の形態に係る動物用集中治療装置のB集中治療室の拡大断面図である。 第3の実施の形態に係る動物用集中治療装置のA空調ユニットの斜視図である。 従来技術に係る動物用集中治療装置の一例を示す斜視図である。
図1は、第1の実施の形態に係る動物用集中治療装置を示す斜視図である。図1において、10は動物用集中治療装置、11は外部筐体、17a、17b、17c及び17dはキャスタ、20はA集中治療室、21は開閉扉、27は小扉、40はB集中治療室、41は開閉扉、47は小扉、60はC集中治療室、61は開閉扉、67は小扉、80は空調機器収納ボックス、82は操作パネル、83は酸素濃度管理パネル、85は吸気用開口部、86は排気ファン、87は天井板である。また、図2は、第1の実施の形態に係る動物用集中治療装置を示す正面図である。図2において、12は間仕切り支柱、13はロック部、22は把手、23はラッチ受け部材、24a及び24bは蝶番、25は通気口、25aは通気口つまみ、26は連絡孔、28は把手、29a及び29bは蝶番、42は把手、43はラッチ受け部材、44a及び44bは蝶番、45は通気口、45aは通気口つまみ、46は連絡孔、48は把手、49a及び49bは蝶番、62は把手、63はラッチ受け部材、64a及び64bは蝶番、65は通気口、65aは通気口つまみ、66は 連絡孔、68は把手、69a及び69bは蝶番、81は前面板、82aはメインスイッチであり、その他の符号は図1と同じものを示す。
まず、本発明の第1の実施の形態に係る動物用集中治療装置の全体構成について説明する。この実施の形態に係る動物用集中治療装置10は、図1に示すように、外部筐体11の上段左側にA集中治療室20、下段左側にB集中治療室40、下段右側にC集中治療室60を設けている。A集中治療室20は、B集中治療室40及びC集中治療室60よりも高さが低く、ネコや小型犬など比較的小さい患者動物を収容するのに適している。外部筐体11は、これら3つの集中治療室を一体化する役割を持つ。また、外部筐体11は、A集中治療室20の上面板、背面板及び左側面板、B集中治療室40の背面板、左側面板、及び床面板の一部、C集中治療室60の背面板、右側面板、及び床面板の一部を覆って保護すると共に、外観を向上する役割も持っている。さらに、A集中治療室20、B集中治療室40とC集中治療室60とは、前面全体が開口部となっており、この開口部に開閉扉21、開閉扉41と開閉扉61とが設けられており、動物の入退室などの際はこれらの扉を開閉させる。また、上段右側には空調機器収納ボックス80が配置されているが、外部筐体11は後述する理由により、空調機器収納ボックス80の背面板等を覆っていない。なお、空調機器収納ボックス80は、A集中治療室20及びC集中治療室60と一体的に設けられている。また、空調機器収納ボックス80の前面側には、各集中治療室の冷暖房に関する設定などを行う操作パネル82と、各集中治療室の酸素濃度の設定などを行う酸素濃度管理パネル83が設けられている。
A集中治療室20、B集中治療室40、C集中治療室60は、衛生管理が容易なステンレス鋼で形成されており、それぞれ背面板、天井板、床面板、右側面板及び左側面板がプレス加工によって一体的に形成されている。外部筐体11もまた、ステンレス鋼で形成されているが、背面板、天井板、右側面板、左側面板及び底面板は、それぞれ個別に形成され、さらに背面板は3つに分割されている。くわえて、外部筐体11の底面板には、手前側にキャスタ17a及びキャスタ17b、背面側にキャスタ17c及びキャスタ17dを設けて、動物用集中治療装置10の移動を容易にしている。なお、動物用集中治療装置10は、イヌ又はネコに対して好適な集中治療室であるが、勿論、フェレット、サルなど他の動物に対しても適しており、収容される動物は特に限定されない。また、通常の獣医科用ケージの代用品として使用することも可能である。また、キャスタ17a、キャスタ17b、キャスタ17c及びキャスタ17dは、省略してもよい。
続けて、A集中治療室20、B集中治療室40及びC集中治療室60の構成について説明する。図2に示すように、A集中治療室20の前面側には、開閉扉21が設けられている。開閉扉21は、前面側を覆っており、A集中治療室20の左側面板の端部に取り付けられた蝶番24a及び24bによって回転可能に支持されている。したがって、開閉扉21を開いたときには、開口部が完全に開放されるので、A集中治療室20の内部の消毒作業などが容易に行えるという利点がある。また、開閉扉21は、把手22を把持して開閉し、ラッチ受け部材23に把手のラッチ部を係止させることによって閉止状態を保持することができる。さらに、開閉扉21には、小扉27が設けられている。小扉27は、開閉扉21の左下側にやや偏った状態で設けられており、開閉扉21に取り付けられた蝶番29a及び蝶番29bによって回転可能に支持されている。くわえて、小扉27は、把手28を把持して開閉する。患者動物への給餌のときなどには、開閉扉21ではなく小扉27を開閉することによって、A集中治療室20の温度又は酸素濃度の変動を低減することができる。さらに、連絡孔26は、ねじ込み式の蓋を設けた小開口部であり、例えば点滴チューブなどを通すことができる。
また、開閉扉21及び小扉27は、A集中治療室20内を所定温度又は所定酸素濃度に保持できるように、気密性を確保できるように設けられている。さらに、開閉扉21及び小扉27は、A集中治療室20内の患者度物を観察できるように透明性の高いポリカーボネートで形成されている。また、開閉扉21の上部には、通気口25が設けられている。通気口25は、矩形の開口部を横方向に多数配列したものである。開閉扉21の内側には、同型状の開口部を横方向に多数配列した帯状の板を設けており、通気口つまみ25aを回転させることによって帯状の板を横方向に摺動させることができる。この帯状の板を摺動させて、この板の開口部と開閉扉21の開口部とが重なり合った状態にすると、通気口25を介してA集中治療室20と外部との通気を確保することができる。したがって、患者動物を特定の室温及び酸素濃度に保持しておく必要がない場合には、例えば通気口25を開放してA集中治療室20の換気を行うことも可能である。
B集中治療室40もA集中治療室20と同様に、B集中治療室40の前面側を覆う開閉扉41を設けている。開閉扉41は、B集中治療室40の左側面板の端部に取り付けられた蝶番44a及び蝶番44bによって回転可能に支持されている。また、開閉扉41は、把手42を把持して開閉し、ラッチ受け部材43に把手のラッチ部を係止させることによって閉止できる。さらに、開閉扉41にも小扉47が左下側にやや偏った状態で設けられている。小扉47は、開閉扉41に取り付けられた蝶番49a及び蝶番49bによって回転可能に支持され、把手48を把持して開閉する。さらに、連絡孔46は、ねじ込み式の蓋を設けた小開口部であり、例えば点滴チューブなどを通すことができる。また、開閉扉41及び小扉47も、気密性を確保できるように設けられ、さらにB集中治療室40内の患者度物を観察できるように透明性の高いポリカーボネートで形成されている。また、開閉扉41の上部には、矩形の開口部を横方向に多数配列した通気口45が設けられている。開閉扉41の内側には、同型状の開口部を横方向に多数配列した帯状の板を設けており、通気口つまみ25aを回転させることによって帯状の板を横方向に摺動させることができる。帯状の板を摺動させて、この板の開口部と開閉扉41の開口部とが重なり合った状態にすると、通気口45を介してB集中治療室40と外部との通気を確保することができる。
C集中治療室60も、C集中治療室60の前面側を覆う開閉扉61を設けている。開閉扉61は、C集中治療室60の右側面板の端部に取り付けられた蝶番64a及び蝶番64bによって回転可能に支持されている。また、開閉扉61は、把手62を把持して開閉し、ラッチ受け部材63に把手のラッチ部を係止させることによって閉止できる。さらに、開閉扉61にも小扉67が左下側にやや偏った状態で設けられている。小扉67は、開閉扉61に取り付けられた蝶番69a及び蝶番69bによって回転可能に支持され、把手68を把持して開閉する。さらに、連絡孔66は、ねじ込み式の蓋を設けた小開口部であり、例えば点滴チューブなどを通すことができる。また、開閉扉61及び小扉67も、気密性を確保できるように設けられ、さらにB集中治療室60内の患者度物を観察できるように透明性の高いポリカーボネートで形成されている。また、開閉扉61の上部には、矩形の開口部を横方向に多数配列した通気口65が設けられている。開閉扉61の内側には、同型状の開口部を横方向に多数配列した帯状の板を設けており、通気口つまみ65aを回転させることによって帯状の板を横方向に摺動させることができる。帯状の板を摺動させて、この板の開口部と開閉扉61の開口部とが重なり合った状態にすると、通気口65を介してC集中治療室60と外部との通気を確保することができる。
次に開閉扉41の細部の構成について説明する。図13は、開閉扉の分解斜視図である。図13において、41aは扉本体部、41b、41c、41d及び41eは型材、41f、41g、41h及び41iはエンドキャップは緩衝材であり、その他の符号は図2と同じものを示す。
図13に示すように、開閉扉41は、ポリカーボネート製の扉本体部41aに他の部品を取り付けたものであるが、接着剤を使用せずに取り付けできる構成にしている。すなわち、扉本体部41aの表裏側の周縁部、つまり扉本体部41aの4辺の表裏両面に貼り付けた図に現れていない緩衝材を型材41b、型材41c、型材41d及び型材41eの長手方向に設けた溝で軽く挟持することによって、扉本体部41aに対して型材41b、型材41c、型材41d及び型材41eを保持させている。さらに、型材41bと型材41dとの両端部にエンドキャップ41f、エンドキャップ41g、エンドキャップ41h及びエンドキャップ41iをそれぞれ挿入している。さらに、エンドキャップ41f、エンドキャップ41g、エンドキャップ41h及びエンドキャップ41iの中央に設けたねじ穴をねじ込んで締め付けることによって、型材41b、型材41c、型材41d及び型材41eは扉本体部41aに強固に一体化している。把手22、蝶番24a、蝶番24b及び通気口25もねじによって扉本体部41aに固定する。なお、開閉扉21及び開閉扉61も同様に構成されている。以上の構成によれば、ねじ止めだけで各部品を扉本体部41aに固定しているので、動物用集中治療装置10の設置場所において、問題がある部品を速やかに交換できる。特に、集中治療室の開閉扉は、気密性が要求されるものであり、メンテナンス作業の発生回数が相対的に多いが、部品単位で交換できることは作業負担を大幅に軽減するものと言える。
続けて、A集中治療室20、B集中治療室40及びC集中治療室60の背面側の構成及び内部の構成について説明する。図3は、第1の実施の形態に係る動物用集中治療装置を示す平面図である。図3において、30はA床面暖房用ヒータ、31は外部筐体背面板、32はヒータ用扉、33a及び33bは蝶番、34は指掛け穴、50はB床面暖房用ヒータ、52はヒータ用扉、53a及び53bは蝶番、54は指掛け穴、70はC床面暖房用ヒータ、71は外部筐体背面板、72はヒータ用扉、73a及び73bは蝶番、74は指掛け穴であり、その他の符号は図2と同じものを示す。また、図6は、第1の実施の形態に係る動物用集中治療装置を示すA−A線断面図である。図6において、14は間仕切り板、15は間仕切り支持部材、16は間仕切り案内部材、35aは送気ダクト、35bは吸気ダクト、36は通風口、37は集中治療室背面板、39は集中治療室床面板、55はダクト、56は送風口、57は集中治療室背面板、58は梁部材、59は集中治療室床面板であり、その他の符号は図2と同じものを示す。さらに、図7は、B集中治療室の拡大断面図である。図7において用いた符号は、図6と同じものを示す。
図3に示すように、A集中治療室20、B集中治療室40及びC集中治療室60の背面側は、外部筐体11によって覆われている。また、A集中治療室20、B集中治療室40及びC集中治療室60の背面側には、A床面暖房用ヒータ30、B床面暖房用ヒータ50及びC床面暖房用ヒータ70がそれぞれ設けられている。図6に示すように、A床面暖房用ヒータ30とB床面暖房用ヒータ50とは、平板なパネルヒータであり、A集中治療室20の集中治療室背面板37とB集中治療室40の集中治療室背面板57とに接するように配置されている。すなわち、暖房対象は、集中治療室床面板39及び集中治療室床面板59であるが、A床面暖房用ヒータ30とB床面暖房用ヒータ50とは、これらの床面板に対して直接的に接していない。これは、A床面暖房用ヒータ30とB床面暖房用ヒータ50とを集中治療室床面板39と集中治療室床面板59とに対して直接的に接するように、例えば集中治療室床面板39と集中治療室床面板59との下面に貼り付けると、集中治療室床面板39と集中治療室床面板59との温度が過剰に上がって、患者動物のこれらの床面板に接している腹部の皮膚や四肢の皮膚に低温やけどを負う可能性があることによる。B床面暖房用ヒータ50とC床面暖房用ヒータ70によって、集中治療室背面板37と集中治療室背面板57とを加熱すると、集中治療室床面板39と集中治療室床面板59とにもそれぞれ熱が伝わるが、これらの床面板の温度上昇は床面板を直接的に加熱するよりもかなり抑えられるので、患者動物が低温やけどを負うことを防止できる。
なお、図6に現れていないC床面暖房用ヒータ70も同様に配置されている。また、A床面暖房用ヒータ30、B床面暖房用ヒータ50及びC床面暖房用ヒータ70の発熱温度が相対的に高い場合には、これらのヒータと3つの集中治療室の背面板との間にスペーサを設けて、これらのヒータが背面板と接しないようにしてもよい。また、図7に示すように、B床面暖房用ヒータ50は、外部筐体11の構造材である梁部材58の上に載っている。図7に現れていないA床面暖房用ヒータ30及びC床面暖房用ヒータ70も同様に、それぞれ外部筐体11の構造材である別の梁部材の上に載っている。このように、動物用集中治療装置10は、A床面暖房用ヒータ30、B床面暖房用ヒータ50及びC床面暖房用ヒータ70は、外部筐体11の構造材を利用することによって、A集中治療室20、B集中治療室40、C集中治療室60の背面板の外側面に接するように配置している。
また、図3に示すように、外部筐体11のA床面暖房用ヒータ30、B床面暖房用ヒータ50及びC床面暖房用ヒータ70の上側の部分に対応する位置には、ヒータ用扉32、ヒータ用扉52及びヒータ用扉72が設けられている。すなわち、外部筐体11の一部である外部筐体背面板31のA床面暖房用ヒータ30の上側の部分に対応する部位には、ヒータ用扉32とほぼ同形状の開口部が形成されており、蝶番33a及び蝶番33bはこの開口部の下側の周縁部に取り付けられている。ヒータ用扉32は、外部筐体11に対して蝶番33a及び蝶番33bによって回転可能な状態で支持されている。また、ヒータ用扉32の上側の外縁部の中央には、開閉を容易にするための凹部が形成されており、ヒータ用扉32によって外部筐体11のA床面暖房用ヒータ30の上側の部分に対応する開口部を閉止したときに、この開口部の周縁部とヒータ用扉32の外縁部の凹部とが指掛け穴34を構成するようになされている。指掛け穴34は、ヒータ用扉32を容易に開けるようにするためのものである。ヒータ用扉52とヒータ用扉72とも同様に、B集中治療室40とC集中治療室60の背面側に設けられている共通の外部筐体背面板71に設けられた2つの開口部を閉止するようにそれぞれ設けられており、蝶番53a及び蝶番53bと、蝶番73a及び蝶番73bとによって回転可能にそれぞれ支持されている。これらの開口部の周縁部と、ヒータ用扉52及びヒータ用扉72との外縁部の凹部とが指掛け穴54と指掛け穴74とを構成するようになされている。
ところで、図6に示すように、B集中治療室40とC集中治療室60との境界には、着脱可能な間仕切り板14が設けられている。間仕切り板14は、B集中治療室40の左側面板であり、かつ、C集中治療室60の右側面板でもあるが、これを取り外すことによって、B集中治療室40とC集中治療室60とを一体の集中治療室として使用できる。すなわち、図2に示すように、動物用集中治療装置10の前面側には、間仕切り支柱12が配置されている。間仕切り支柱12は、B集中治療室40及びC集中治療室60の天井板の境界となる部位にラッチで固定されており、ロック部13のハンドルを引くことによってラッチを解除でき、B集中治療室40及びC集中治療室60から外部へ取り外すことができる。間仕切り支持部材15は、図6に示すように、B集中治療室40及びC集中治療室60の背面板の境界となる部位に固定されており、間仕切り板14の背面側の端部及びその近傍を左右から挟持することによって支持している。さらに、間仕切り案内部材16は、B集中治療室40及びC集中治療室60の天井板の境界となる部位に固定されており、間仕切り板14をB集中治療室40及びC集中治療室60の開口部から挿入するときに、間仕切り板14の上端部を左右から軽く挟持することによって間仕切り板14の摺動を案内する。くわえて、間仕切り板14を完全に挿入すると、間仕切り板14の上端部を左右から軽く挟持することによって間仕切り板14を支持する。以上のように、動物用集中治療装置10は、間仕切り板14を取り外すことによってB集中治療室40とC集中治療室60とを1つの集中治療室として使用することができ、大型犬などの比較的大きな患者動物を収容することが可能である。
続けて、空調機器収納ボックス80の構成について説明する。さらに、図4は、第1の実施の形態に係る動物用集中治療装置を示す右側面図である。図4において、78は外部筐体側面板、84は側面板であり、その他の符号は図1と同じものを示す。さらに、図5は、第1の実施の形態に係る動物用集中治療装置を示す平面図である。図5において用いた符号は、すべて図1及び図2と同じものを示す。
空調機器収納ボックス80は、図1に示すように、前面側から見て右上となる位置に配置されている。また、図2に示すように、前面板81に操作パネル82、メインスイッチ82a及び酸素濃度管理パネル83を設けている。操作パネル82は、A集中治療室20、B集中治療室40及びC集中治療室60の室内温度の設定や、A床面暖房用ヒータ30、B床面暖房用ヒータ50及びC床面暖房用ヒータ70の加熱温度の設定ができ、さらに各集中治療室の現在の室内温度などの情報を表示するものであり、タッチパネル(タッチスクリーン)で構成されている。メインスイッチ82aは、動物用集中治療装置10の電気回路の電源スイッチである。酸素濃度管理パネル83は、A集中治療室20、B集中治療室40及びC集中治療室60の酸素濃度の設定や、酸素ボンベの酸素ガスがなくなったことなどを通知するものである。また、前面板81は、開閉扉として構成されており、空調機器収納ボックス80内の機器のメンテナンスの際に空調機器収納ボックス80を開放できるようにしている。また、図3に示すように、空調機器収納ボックス80の背面側は、背面板がねじ止めされているだけであり、機能的なものは何もない。なお、背面板は、空調機器収納ボックス80内の機器のメンテナンスの際に取り外し可能である。
図4に示すように、空調機器収納ボックス80の側面板84には、吸気用開口部85を設けている。吸気用開口部85は、後述するように、空調機器収納ボックス80内において熱交換を円滑に行うためのものである。なお、側面板84は、C集中治療室60の外部筐体側面板78とは分離している。また、図5に示すように、空調機器収納ボックス80の天井板87には、排気ファン86を設けている。排気ファン86は、空調機器収納ボックス80内において熱交換によって発生した熱い空気を排出するものである。排気ファン86を天井板87に設けることによって、空調機器収納ボックス80の周囲にある動物用ケージに熱い空気が当たって、そのケージに収容している患者動物の体調に悪影響を与えないようにしている。なお、排気ファン86によって動物用集中治療装置10を設置している室内に排気する構成に替えて、天井板87から動物用集中治療装置10を設置している動物病院内の空気調和設備の排気用ダクトに接続するための接続ダクトを設け、熱い空気を排気用ダクトに接続ダクトを介して排出してもよい。
さらに、空調機器収納ボックス80内の空気調和機器について説明する。図8は、3つの空調ユニットをフレームに装着した状態を示す斜視図である。図8において、18は載置用フレーム、18aは下枠材、18bは上枠材、19a、19b及び19cは支柱材、88はA空調ユニット、89は放熱ブロック、90はコンプレッサ、91は本体ブロック、91aはコイルヒータ、91bは空気循環用ファン、91cは流量制御弁、92は筐体、93はB空調ユニット、94は放熱ブロック、95はコンプレッサ、96は本体ブロック、97はC空調ユニット、98は放熱ブロック、99はコンプレッサである。また、図9は、A空調ユニットの斜視図である。図9において、88a及び88bは摺動レール、89aは室外熱交換器、89bは室外熱交換器用ファン、92aは当接板、92bは送気口、92cは吸気口であり、その他の符号は図8と同じものを示す。さらに、図10は、空調ユニットの抜き出している状態を示す斜視図である。図10において用いた符号は、すべて図8と同じものを示す。
図8に示すように、空調機器収納ボックス80の内部には、載置用フレーム18が固定されている。また、載置用フレーム18は、下枠材18aの上方に上枠材18bを配置している。上枠材18bは、支柱材19a、支柱材19b及び支柱材19cと図8に現れない1本の支柱との計4本の支柱によって支持され、かつ、下枠材18aと一体になっている。くわえて、下枠材18aに対しては、B集中治療室40の空気調和を行うB空調ユニット93と、C集中治療室60の空気調和を行うC空調ユニット97とが挿抜可能な状態で収納されている。また、上枠材18bに対しては、A集中治療室20の空気調和を行うA空調ユニット88が挿抜可能な状態で収納されている。また、載置用フレーム18は、放熱ブロック89、放熱ブロック94及び放熱ブロック98が位置する側が空調機器収納ボックス80の側面板84の近くとなり、本体ブロック91及び本体ブロック96が位置する側がA集中治療室20の近くとなる方向に配置されている。
A空調ユニット88、B空調ユニット93及びC空調ユニット97とは、それぞれ独立した空気調和機器であるが、共通する操作パネル82及び酸素濃度管理パネル83から操作することが可能である。図9に示すように、A空調ユニット88は、上枠材18b上を摺動する摺動レール88a及び摺動レール88bに対して、放熱ブロック89、コンプレッサ90及び本体ブロック91を固定している。放熱ブロック89は、室外熱交換器89aと室外熱交換器用ファン89bを備えており、室外熱交換器89a内を流れる冷媒と動物病院内の空気との熱交換を行うものである。なお、室外熱交換器用ファン89bは、室外熱交換器89a側からコンプレッサ90に向って流れる空気流を生成する。本体ブロック91の筐体92の内部には、図9に現れていないが、室内熱交換器、暖房用のコイルヒータ、A集中治療室20へ送気する空気循環用ファン、A集中治療室20への単位時間当たりの酸素送出量を調整する流量調整弁などが収納されている。流量調整弁は、短時間のうちに開閉を繰り返し、所定単位時間と、この単位時間内に開放されている時間との比によって単位時間当たりの酸素送出量を調整する電磁弁である。また、流量調整弁で流量を調整した酸素は筐体92の内部に放出される。なお、このような電磁弁に代えて、流量自体を連続的に調整できる比例制御弁を用いてもよい。
さらに、筐体92には、右側面板に当接する当接板92aが設けられている。当接板92aには、送気口92bと吸気口92cとが形成されている。送気口92bと吸気口92cとは、A空調ユニット88を上枠材18bに装着したときに、図6に示したA集中治療室20の送気ダクト35aの端部の開口部と吸気ダクト35bの端部の開口部とにそれぞれ対面して、筐体92とA集中治療室20との間で送気と吸気との2つの空気流の流路となる。また、送気ダクト35a及び吸気ダクト35bのA集中治療室20側の端部の開口部には、これらの開口部を覆う通風口36を設けている。通風口36は、A空調ユニット88から送り込まれた空気流が患者動物の体に直接吹き付けないようにするためのルーバと、A集中治療室20の空気中を舞っている患者動物の体毛を吸い込まないようにするフィルタとが設けられている。
B空調ユニット93も、図8に示すように、放熱ブロック94、コンプレッサ95及び本体ブロック96を備えており、本体ブロック96の図8に現れていない当接板が図6に示したB集中治療室40に接続されたダクト55と図示していないもう1つのダクトの端部の開口部に接続されており、これらのダクトのB集中治療室40側の端部の開口部には、これらの開口部を覆う通風口56を設けている。C空調ユニット97も、図8に示すように、放熱ブロック98、コンプレッサ99と、図に現れない本体ブロックを備えている。なお、C空調ユニット97の本体ブロックの筐体は、当接板を底面に設けており、この当接板とC集中治療室60の天井板とが直接当接するようになされている。C集中治療室60の天井板には送気口と吸気口とが設けられており、この当接板の送気口と吸気口と対面している。このように、C空調ユニット97とC集中治療室60とは、ダクトを介さずに当接板と天井板との面同士を直接当接させることによって、C空調ユニット97とC集中治療室60との間に送気と吸気との2つの空気流の流路を設けている。したがって、ダクトを設けるスペースの分だけ集中治療室の容積を大きくすることができ、収容する患者動物に対してより広く快適な空間を提供できる。また、これらの空調ユニットを抜き出すときには、例えば図10に示すように、B空調ユニット93の前端部を持ち上げながら手前側に引いて、B空調ユニット93の前端側を下枠材18aから抜き出し、そのまま手前に引き続けることによって簡単に抜き出すことができる。また、B空調ユニット93を装着する場合には、B空調ユニット93を押し込んで下枠材18a上を摺動させて行く。そうすると、B空調ユニット93の摺動レールが下枠材18aで囲われた空間内に落ち込み、B空調ユニット93が下枠材18aの中にはまり込んだ状態となる。A空調ユニット88及びC空調ユニット97も同様である。なお、A空調ユニット88、B空調ユニット93及びC空調ユニット97によって空気調和を行う際に発生するドレン水は、動物用集中治療装置10の底面に設けた図示していないドレンパンに貯留する構成となっている。
ここで、動物用集中治療装置10の電気電子的な主要構成について説明する。図11は、空気調和関連部品のブロック図である。図11において、20aはA計測ユニット、40aはB計測ユニット、60aはC計測ユニット、76は制御部、77は切替弁であり、その他の符号は図2及び図8と同じものを示す。
動物用集中治療装置10は、操作パネル82及び酸素濃度管理パネル83が入力部と表示部を兼ねている。操作パネル82又は酸素濃度管理パネル83からの入力は、空調機器収納ボックス80の内部に設けた制御部76によってすべて処理され、その処理結果に応じて、A空調ユニット88の室外熱交換器用ファン89b、コンプレッサ90、コイルヒータ91a、空気循環用ファン91b又は流量制御弁91cなどを個別に制御し、A集中治療室20内が所定温度範囲になるように空気調和を行う。くわえて、A集中治療室20内の室温を所定温度範囲に保ちつつ、除湿を行うように動作させることも可能である。さらに、B空調ユニット93及びC空調ユニット97についても、同様に制御する。切替弁77は、図示していない酸素供給路に設けられており、酸素ボンベからの酸素供給と、酸素濃縮器からの酸素供給を必要となる酸素濃度に応じて切り替えるための三方弁で、制御部76によって制御される。また、操作パネル82からの操作に応じて、A床面暖房用ヒータ30、B床面暖房用ヒータ50及びC床面暖房用ヒータ70を動作させる。また、、A集中治療室20、B集中治療室40及びC集中治療室60内の温度、湿度及び酸素濃度をそれぞれ計測するA計測ユニット20a、B計測ユニット40a及びC計測ユニット60aを各集中治療室に設けており、それぞれの温度、湿度及び酸素濃度の計測結果は、制御部76によって処理され、さらに操作パネル82に随時表示される。なお、以上に加えて、各集中治療室に、集中治療室照明灯、集中治療室内の空気の殺菌を行う紫外線殺菌灯、ドアロック忘れを警告するドアロック解除センサ、集中治療室内にマイナスイオンを供給するマイナスイオン供給器などを備え、これらを制御部76によって制御し、さらに操作パネル82を介して動作設定を行え、また動作状態を表示できるようにすることが望ましい。
以上のように、本発明の第1の実施の形態に係る動物用集中治療装置10は、A集中治療室20、B集中治療室40及びC集中治療室60に対して、A空調ユニット88、B空調ユニット93及びC空調ユニット97をそれぞれ設けているので、集中治療室毎に室温を設定することができ、収容している動物の種類や状態に応じて空気調和を行える。さらに、空調ユニット毎にメンテナンスを行うことができるので、その空調ユニットに対応する集中治療室以外の集中治療室を継続的に使用できる。したがって、動物の移動等などメンテナンスに伴う作業負担を軽減できる。また、A集中治療室20、B集中治療室40及びC集中治療室60の背面板の外側面にA床面暖房用ヒータ30、B床面暖房用ヒータ50及びC床面暖房用ヒータ70を設けているので、ヒータからの熱が集中治療室の床面板に伝わり、動物の集中治療室に接している部位の体熱を適度に保つことが可能になる。さらに、背面板の外側面にヒータを設けていることによって、床面板が過剰に暖められて、動物が低温やけどを負うことを防止できる。また、外部筐体背面板71に3つの開口部を設け、各開口部にヒータ用扉32、ヒータ用扉52及びヒータ用扉72を設けて開閉できるようにしたので、これらの開口部からA床面暖房用ヒータ30、B床面暖房用ヒータ50及びC床面暖房用ヒータ70を取り出すことができ、ヒータの故障時に簡単にヒータを交換することができる。くわえて、A空調ユニット88、B空調ユニット93及びC空調ユニット97を載置用フレーム18に対して積層するように配置できるので、3つの空気調和ユニットを水平面状に配列する場合よりも動物用集中治療装置の設置に必要な面積を低減することができる。また、空調機器収納ボックス80は、前面側、右側面側及び背面側の3方向を開放できるので、制御部76や各種弁などのメンテナンスも容易にできる。
くわえて、A空調ユニット88、B空調ユニット93及びC空調ユニット97に筐体92などの筐体をそれぞれ設け、この筐体を集中治療室側のダクト又は集中治療室自体に当接させることによって集中治療室内に所定温度の空気を送り込み、さらに送り込んだ空気を循環させることできるので、ダクト同士をねじで接続する必要がない。また、C空調ユニット97の空気調和ユニットに設けた筐体とC集中治療室60の天井板とを直接に当接させることによって集中治療室内に所定温度の空気を送り込み、さらに送り込んだ空気を循環させることできるので、ダクトを設けるスペースの分だけ集中治療室の容積を大きくすることができ、収容する動物に対してより広く快適な空間を提供することができる。A空調ユニット88、B空調ユニット93及びC空調ユニット97を酸素供給回路の一部として利用することができ、流量制御弁91cなど酸素の送出量を調整する弁の交換が容易にできる。さらに、A空調ユニット88、B空調ユニット93及びC空調ユニット97に筐体を酸素供給に利用するので、A集中治療室20、B集中治療室40及びC集中治療室60の周囲に酸素供給用のダクトを設ける必要がない。ひいては、ダクトを設けるスペースの分だけ各集中治療室の容積を大きくすることができ、収容する患者動物に対してより広く快適な空間を提供することができる。開閉扉21、開閉扉41、開閉扉61は接着剤を使わずに組み立てられるので、開閉扉21、開閉扉41、開閉扉61を分解して清掃及び消毒することが可能であり、さらに各開閉扉の枠の一部または全部を交換することが容易になる。ひいては、各集中治療室のメンテナンス負担を軽減することができる。
続けて、本発明の第1の実施の形態に係る動物用集中治療装置の変形例について説明する。図12は、床面暖房用ヒータを挿入している状態を示すB集中治療室の拡大断面図である。図12において、38はマットヒータである。
第1の実施の形態に係る動物用集中治療装置の変形例では、動物用集中治療装置を熱帯地域や亜熱帯地域など、暖房の必要性が低い地域で使用する場合に特に好適である。すなわち、先に説明した第1の実施の形態に係る動物用集中治療装置で設けていたA床面暖房用ヒータ30、B床面暖房用ヒータ50及びC床面暖房用ヒータ70を設けないものとする。ただし、収容する患者動物の種類や状況によっては、床面の暖房が必要となる場合がある。そこで、図12に示すように、A集中治療室20の背面側にヒータ用扉32を設けておき、市販品のマット状のヒータであるマットヒータ38などを挿入してヒータ用扉32を閉じる。その際、配線用ケーブルは指掛け穴34から引き出しておく。なお、図12に図示していない部分の構成は、図2等に示した第1の実施の形態に係る動物用集中治療装置の構成と同じである。また、マットヒータ38の温度調整は、空調機器収納ボックス80内の制御部ではなく、このヒータに付属しているものを利用する。このようにすれば、床面暖房用ヒータを設けないこの変形例においても、床面暖房用ヒータをあらかじめ設けた動物用集中治療装置と同様に使用することができ、同時に床面暖房用ヒータをあらかじめ設けた動物用集中治療装置よりも安価に製造することができる。
さらに、本発明の第2の実施の形態に係る動物用集中治療装置について説明する。図14は、第2の実施の形態に係る動物用集中治療装置のB集中治療室の拡大断面図である。図14において、51はフィルムヒータ、51aは背面貼付部、51bは底面貼付部であり、その他の符号は図7と同じものを示す。
図14に示すように、本発明の第2の実施の形態に係る動物用集中治療装置では、B床面暖房用ヒータ50に代えて、フィルムヒータ51を設けている。フィルムヒータ51は、薄いシート状のヒータであり、背面貼付部51aと底面貼付部51bとに示すように、集中治療室背面板57から集中治療室床面板59に跨がるように貼り付けてある。なお、フィルムヒータは、パネル状のヒータなどに比べて発熱量が小さいものが多いので、患者動物があまり触れることがない集中治療室床面板59の端部近傍に底面貼付部51bを設けることによって患者動物を十分に保温できるようにしている。また、特に図示しないが、A床面暖房用ヒータ30及びC床面暖房用ヒータ70も同様に設けておらず、対応する部位にフィルムヒータを貼り付けてある。なお、その他の図14に図示していない部分の構成は、図2等に示した第1の実施の形態に係る動物用集中治療装置の構成と同じである。この実施の形態に係る動物用集中治療装置は、構造上の理由から梁部材58を設けないときや、集中治療室背面板57と外部筐体背面板71との間隙を十分に確保できない場合に有用な構成である。
くわえて、本発明の第3の実施の形態に係る動物用集中治療装置について説明する。図15は、第3の実施の形態に係る動物用集中治療装置のA空調ユニットの斜視図である。図15において92dは対向板、92eは送気ダクト、92fは吸気ダクトであり、その他の符号は図9と同じものを示す。
図15に示すように、本発明の第3の実施の形態に係る動物用集中治療装置では、筐体92に、A集中治療室20の右側面板と間隙をおいて対向する対向板92dが設けられている。対向板92dからは、送気ダクト92eと吸気ダクト92fとが突出するように設けられている。さらに、送気ダクト92eと吸気ダクト92fとは、A空調ユニット88を上枠材18bに装着したときに、これらの先端側の部分がA集中治療室20の送気ダクト35aと吸気ダクト35bとに挿入されるように設けられている。なお、図示していない部分の構成は、図9等に示した第1の実施の形態に係る動物用集中治療装置の構成と同じである。この実施の形態に係る動物用集中治療装置は、A空調ユニット88の筐体92に設けた送気ダクト35aと吸気ダクト35bと、A集中治療室20の送気ダクト35aと吸気ダクト35bとによってA集中治療室20内に所定温度の空気を送り込み、さらに送り込んだ空気を循環させることできるので、ダクトと筐体をねじで接続する必要がなく、さらにA空調ユニット88とA集中治療室20との間の距離が比較的大きい場合でも、筐体92とA集中治療室20との間に空気の流路を確保することができる。なお、送気ダクト35aと吸気ダクト35bの先端側の部分が送気ダクト92eと吸気ダクト92fに送入されるようにしてもよい。
なお、本発明は、以上に説明した各実施の形態の説明内容に限定されるものではなく、例えば、集中治療室は室数を2室又は4室以上にすることが可能であり、集中治療室をステンレス鋼以外の金属で形成する、開閉扉の扉本体部をガラスなどポリカーボネート以外の透明性材料で形成するなどしてもよい。また、気密性を保てる限りにおいて開閉扉を折り戸などにすることも可能である。さらに、A空調ユニット、B空調ユニット及びC空調ユニットを前面側に引き出すようにしてもよい。くわえて、2つの実施の形態の構成を組み合わせてもよい。このような事例のように、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限りにおいて種々の変形を加えることが可能である。
10 動物用集中治療装置
11 外部筐体
12 間仕切り支柱
13 ロック部
14 間仕切り板
15 間仕切り支持部材
16 間仕切り案内部材
17a キャスタ
17b キャスタ
17c キャスタ
17d キャスタ
18 載置用フレーム
18a 下枠材
18b 上枠材
19a 支柱材
19b 支柱材
19c 支柱材
20 A集中治療室
20a A計測ユニット
21 開閉扉
22 把手
23 ラッチ受け部材
24a 蝶番
24b 蝶番
25 通気口
25a 通気口つまみ
26 連絡孔
27 小扉
28 把手
29a 蝶番
29b 蝶番
30 A床面暖房用ヒータ
31 外部筐体背面板
32 ヒータ用扉
33a 蝶番
33b 蝶番
34 指掛け穴
35a 送気ダクト
35b 吸気ダクト
36 通風口
37 集中治療室背面板
38 マットヒータ
39 集中治療室床面板
40 B集中治療室
40a B計測ユニット
41 開閉扉
41a 扉本体部
41b 型材
41c 型材
41d 型材
41e 型材
41f エンドキャップ
41g エンドキャップ
41h エンドキャップ
41i エンドキャップ
42 把手
43 ラッチ受け部材
44a 蝶番
44b 蝶番
45 通気口
45a 通気口つまみ
46 連絡孔
47 小扉
48 把手
49a 蝶番
49b 蝶番
50 B床面暖房用ヒータ
51 フィルムヒータ
51a 背面貼付部
51b 底面貼付部
52 ヒータ用扉
53a 蝶番
53b 蝶番
54 指掛け穴
55 ダクト
56 通風口
57 集中治療室背面板
58 梁部材
59 集中治療室床面板
60 C集中治療室
60a C計測ユニット
61 開閉扉
62 把手
63 ラッチ受け部材
64a 蝶番
64b 蝶番
65 通気口
65a 通気口つまみ
66 連絡孔
67 小扉
68 把手
69a 蝶番
69b 蝶番
70 C床面暖房用ヒータ
71 外部筐体背面板
72 ヒータ用扉
73a 蝶番
73b 蝶番
74 指掛け穴
76 制御部
77 切替弁
78 外部筐体側面板
80 空調機器収納ボックス
81 前面板
82 操作パネル
82a メインスイッチ
83 酸素濃度管理パネル
84 側面板
85 吸気用開口部
86 排気ファン
87 天井板
88 A空調ユニット
88a 摺動レール
88b 摺動レール
89 放熱ブロック
89a 室外熱交換器
89b 室外熱交換器用ファン
90 コンプレッサ
91 本体ブロック
91a コイルヒータ
91b 空気循環用ファン
91c 流量制御弁
92 筐体
92a 当接板
92b 送気口
92c 吸気口
92d 対向板
92e 送気ダクト
92f 吸気ダクト
93 B空調ユニット
94 放熱ブロック
95 コンプレッサ
96 本体ブロック
97 C空調ユニット
98 放熱ブロック
99 コンプレッサ
100 動物用集中治療装置
101 A集中治療室
102 B集中治療室
103 C集中治療室
104 空調機器収納ボックス
105 開閉扉
106 開閉扉
107 開閉扉

Claims (9)

  1. 一体的に設けられると共に、前面側に開閉扉を設けた略箱状の複数個の集中治療室と、
    前記集中治療室と同数設けられると共に、いずれかの前記集中治療室に対して選択的に所定温度範囲の空気を送出する複数個の空気調和ユニットと、
    前記集中治療室と一体的に設けられると共に、前記空気調和ユニットを選択的に挿抜可能な状態で収納する空調機器収納ボックスとを有し、
    前記空調機器収納ボックスは、上下方向に配置されている複数の枠を設けた載置用フレームを備えると共に、前面側、側面側又は背面側の少なくともいずれか一側が開放可能になされ、
    前記空気調和ユニットは、前記載置用フレームのいずれかの前記枠上を摺動可能なレールを備えると共に、前記空調機器収納ボックスの開放可能な側に向かって摺動可能に設けられていることを特徴とする動物用集中治療装置。
  2. さらに、前記集中治療室の背面板の外側面に接する、又は、近接するように配置されると共に、略板状、又は、略フィルム状に形成されたヒータを有することを特徴とする請求項1に記載の動物用集中治療装置。
  3. さらに、前記集中治療室の少なくとも背面板を外側から覆う外部筐体を備え、
    該外部筐体は、前記ヒータを取り出し可能な開口部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の動物用集中治療装置。
  4. 前記集中治療室は、側面板又は天井板に、前記空気調和ユニットから空気を送入するための送気ダクトと、前記空気調和ユニットへ空気を送出するための吸気ダクトとを備え、
    前記空気調和ユニットは、液化した冷媒を気化させて前記集中治療室内から送気された空気から熱を奪う室内熱交換器と、気化した冷媒を凝縮させて前記集中治療室外の空気に放熱する室外熱交換器と、前記集中治療室へ空気を送出する空気循環用ファンと、該空気循環用ファン及び前記室内熱交換器を収納する筐体を備え、該筐体は、前記送気ダクトの前記開口部と対面する送気口と前記吸気ダクトの前記開口部と対面する吸気口とが形成された当接板が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の動物用集中治療装置。
  5. 前記集中治療室は、側面板又は天井板に、前記空気調和ユニットから空気を送入するための送気ダクトと、前記空気調和ユニットへ空気を送出するための吸気ダクトとを備え、
    前記空気調和ユニットは、液化した冷媒を気化させて前記集中治療室内から送気された空気から熱を奪う室内熱交換器と、気化した冷媒を凝縮させて前記集中治療室外の空気に放熱する室外熱交換器と、前記集中治療室へ空気を送出する空気循環用ファンと、該空気循環用ファン及び前記室内熱交換器を収納する筐体を備え、該筐体は、前記集中治療室の前記吸気口と対向する送気口と前記集中治療室の前記送気口と対向する吸気口とが形成された対向板が設けられ、前記空気調和ユニットの前記送気口及び前記空気調和ユニットの前記吸気口の周縁部から突出する筒状部材が設けられ、前記空気調和ユニットを前記空調機器収納ボックスに挿入したときに、前記筒状部材の先端側の部分が対向する前記送気ダクト及び前記吸気ダクトの内部にそれぞれ挿入される、又は、前記送気ダクト及び前記吸気ダクトの先端側の部分が対向する前記筒状部材の内部にそれぞれ挿入されるようになされていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の動物用集中治療装置。
  6. 前記集中治療室は、側面板又は天井板に、前記空気調和ユニットから空気を送入するための吸気口と、前記空気調和ユニットへ空気を送出するための送気口とを備え、前記空気調和ユニットは、液化した冷媒を気化させて前記集中治療室内から送気された空気から熱を奪う室内熱交換器と、気化した冷媒を凝縮させて前記集中治療室外の空気に放熱する室外熱交換器と、前記集中治療室へ空気を送出する空気循環用ファンと、該空気循環用ファン及び前記室内熱交換器を収納する筐体を備え、該筐体は、前記集中治療室の前記吸気口及び前記送気口を設けた側面板又は天井板に当接すると共に、前記集中治療室の前記吸気口と対面する送気口と前記集中治療室の前記送気口と対面する吸気口とが形成された当接板が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の動物用集中治療装置。
  7. 前記空気調和ユニットは、酸素濃縮器又は酸素ボンベに接続された流体回路の一部を備え、該流体回路の一部に集中治療室への酸素の送出量を調整する弁が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の動物用集中治療装置。
  8. 前記空気調和ユニットは、前記筐体の内部に前記弁が設けられ、前記流体回路の一部は前記筐体の内部に酸素を放出するようになされていることを特徴とする請求項7に記載の動物用集中治療装置。
  9. 前記開閉扉は、透明性の略矩形板材に形成されると共に表裏の周縁部に緩衝材を貼り付けた扉本体部と、長手方向に溝が形成された4つの型材から形成されると共に前記扉本体部の周縁部を前記溝によって挟持する枠材を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の動物用集中治療装置。
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