JP6062593B1 - 平編組線導体の製造方法 - Google Patents

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【課題】端子部の厚さ寸法を抑えつつ製造コストを低減することができる平編組線導体の製造方法を提供。【解決手段】導電性の素線Wが編組みされた編組部と、この編組部に連続する端子部と、を備え、全体平板状に形成される平編組線導体の製造方法であって、素線Wを編組みして導体基材を形成する編組工程と、導体基材1Bに端子部を形成する端子部圧着工程と、を備え、端子部圧着工程において、真空中または不活性ガスG雰囲気中で、導体基材1Bを加熱圧縮する拡散結合によって素線W同士を圧着する。【選択図】図4

Description

本発明は、平編組線導体の製造方法に関する。
従来、平板状の編組線から形成されて可撓性を有した平編組線導体として、その両端部に端子板を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された平編組線導体は、編組線からなる可撓導体の端部を端子板の嵌合孔に差し込み、嵌合孔の内奥端部と可撓導体の差し込み先端部とを溶接することで、可撓導体と端子板とが固定されている。
実公平07−020867号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたような従来の平編組線導体は、端部に端子板が固定されているため、厚さ寸法が大きくなってしまうという問題がある。さらに、従来の平編組線導体では、可撓導体と端子板とを個別に加工してから溶接固定する必要があるため、部品点数や加工工数が多くなり製造コストが増加してしまうという問題がある。
本発明の目的は、端子部の厚さ寸法を抑えつつ製造コストを低減することができる平編組線導体の製造方法を提供することである。
本発明の平編組線導体の製造方法は、導電性の素線が編組みされた編組部と、この編組部に連続する端子部と、を備え、全体平板状に形成される平編組線導体の製造方法であって、前記素線を編組みして導体基材を形成する編組工程と、前記導体基材に前記端子部を形成する端子部圧着工程と、を備え、前記端子部圧着工程において、真空中または不活性ガス雰囲気中で、前記導体基材を加熱圧縮する拡散結合によって前記素線同士を圧着することを特徴とする。
このような本発明によれば、素線を編組みした導体基材に拡散結合によって素線同士を圧着して端子部が形成されるので、別体の端子板を固定する必要がないことから、端子部の厚さ寸法を抑えることができるとともに、部品点数や加工工数を少なくして製造コストを低減することができる。
この際、端子部圧着工程における拡散結合によって、導体基材を加熱圧縮して素線同士を圧着することで、形成される端子部の強度および剛性を確保することができるとともに、端子部の厚さを編組部よりも薄くすることができる。従って、平編組線導体の端子部を接続対象部にボルト等を用いて接続した状態において、接続部分全体の厚さを含む所要寸法を抑制することができる。
また、端子部圧着工程において、拡散結合が真空中または不活性ガス雰囲気中で行われることで、加熱による導体基材の酸化焼けを防止することができ、平編組線導体の美観を損ねることがない。従って、端子部圧着工程の後に編組部や端子部にメッキ処理を施さなくてもよくなり、メッキ処理に要する手間やメッキ処理設備に要するコストを削減することができる。さらに、編組部にメッキ層を設けなくてよくなることで、編組部の可撓性を高めることができる。
本発明の平編組線導体の製造方法は、導電性の素線が編組みされた編組部と、この編組部に連続する端子部と、を備え、全体平板状に形成される平編組線導体の製造方法であって、前記素線を編組みして導体基材を形成する編組工程と、前記導体基材に前記端子部を形成する端子部圧着工程と、前記編組部および前記端子部の表面にメッキ層を形成するメッキ工程と、を備え、前記端子部圧着工程において、大気中で前記導体基材を加熱圧縮する拡散結合によって前記素線同士を圧着することを特徴とする。
このような本発明によれば、素線を編組みした導体基材に拡散結合によって素線同士を圧着して端子部が形成されるので、別体の端子板を固定する必要がないので、端子部の厚さ寸法を抑えることができるとともに、部品点数や加工工数を少なくして製造コストを低減することができる。
この際、端子部圧着工程における拡散結合によって、導体基材を加熱圧縮して素線同士を圧着することで、形成される端子部の強度および剛性を確保することができるとともに、端子部の厚さを編組部よりも薄くすることができる。従って、平編組線導体の端子部を接続対象部にボルト等を用いて接続した状態において、接続部分全体の厚さを含む所要寸法を抑制することができる。
また、端子部圧着工程において、拡散結合が大気中で行われることで、真空中や不活性ガス雰囲気中で拡散結合を行うための設備を省略することができ、製造コストをさらに低減することができる。ここで、拡散結合を大気中で行うことで、加熱によって導体基材が酸化焼けすることが考えられるが、端子部圧着工程の後にメッキ工程を実施し、編組部および端子部の表面にメッキ層を形成することで、平編組線導体の酸化を防止するとともに美観を維持することができる。
この際、本発明では、前記メッキ工程で付着したメッキ液を除去する脱液工程をさらに備えることが好ましい。
このような構成によれば、脱液工程によってメッキ液を除去することで、編組部の素線間に入り込んだ余分なメッキ液を除去し、メッキ層を適切な層厚とすることができ、編組部の良好な可撓性を確保することができる。ここで、脱液工程としては、遠心分離によってメッキ液を除去してもよいし、送風や振動によってメッキ液を除去してもよく、適宜な除去方法を採用することができる。
本発明では、前記導体基材を所定長さに切断してから、切断した当該導体基材の端部に前記端子部圧着工程によって前記端子部を形成することが好ましい。
このような構成によれば、所定長さに切断した導体基材の端部に端子部を形成することで、端子部圧着工程において拡散結合を行うための設備を小型化することができる。
本発明では、前記導体基材の中間部に前記端子部圧着工程によって前記端子部を形成してから、当該端子部の位置を切断して分割することが好ましい。
このような構成によれば、導体基材の中間部に端子部を形成してから切断するようにすことで、端子部圧着工程において、長尺状の導体基材の複数の位置で同時に拡散結合を行って端子部を形成するか、あるいは導体基材を送りながら連続的に拡散結合を行って端子部を形成することができるので、端子部圧着工程の加工性を高めて製造効率を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る平編組線導体を示す斜視図 前記平編組線導体の第1実施形態に係る製造方法を示すフローチャート 第1実施形態に係る製造方法における各工程を説明する図 第1実施形態に係る製造方法における端子部圧着工程を説明する図 前記平編組線導体の第2実施形態に係る製造方法を示すフローチャート 前記平編組線導体の第3実施形態に係る製造方法を示すフローチャート 第3実施形態に係る製造方法における各工程を説明する図
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る平編組線導体を示す斜視図である。
平編組線導体1は、図1に示すように、導電性の複数の素線Wが編組みされた編組部2と、この編組部2の両端部に連続する2つの端子部3と、を備え、全体平板状に形成されている。この平編組線導体1は、一方の端子部3が一方の接続対象物(不図示)に接続され、他方の端子部3が他方の接続対象物(不図示)に接続されることで、接続対象物同士を電気接続するものである。平編組線導体1の用途としては、例えば、バスダクト用可撓導体や、電解層用リード線、パンタグラフリード線、バッテリアース線、マグネットスイッチリード線などの他、可撓性が要求される口出線やアース線等が挙げられる。
編組部2は、編組みされた複数の素線Wの束から構成されることで可撓性を有している。ここで、素線Wの素材としては、銅(銅合金を含む)やアルミ(アルミ合金を含む)などが例示できるが、その他の導電性を有した適宜な金属素材であってもよい。また、編組みの形式としては、筒編みでもよいし平編みでもよく、筒編みの場合には筒状のものを扁平に成形すればよい。
端子部3は、編組みされた素線Wを後述する端子部圧着工程によって平板状に加工した部位であって、素線W同士が拡散結合によって圧着されて固化されている。この端子部3には、接続対象物に固定するためのボルト等を挿通させるための挿通孔31が形成され、端子部3の角部には、面取部32が形成されている。
〔第1実施形態の製造方法〕
次に、第1実施形態に係る平編組線導体1の製造方法を図2〜図4に基づいて説明する。
図2は、平編組線導体の第1実施形態に係る製造方法を示すフローチャートであり、図3は、第1実施形態に係る製造方法における各工程を説明する図である。
本実施形態の製造方法は、図2、3に示すように、素線Wを編組みして導体基材1Aを形成する編組工程ST1と、導体基材1Aを切断して所定長さに分割された導体基材1Bを形成する切断工程ST2と、切断した導体基材1Bの両端部に端子固化部3Aを形成する端子部圧着工程ST3と、端子固化部3Aに挿通孔31および面取部32を形成して端子部3を成形する端子部成形工程ST4と、編組部2および端子部3に防錆処理を施す表面処理工程ST5と、を備える。
編組工程ST1では、図示しない編組装置を用いて素線Wを編組して、図3(A)に示すように、長尺状の導体基材1Aを形成する。
切断工程ST2では、図示しない切断装置を用いて導体基材1Aを所定長さに切断して、図3(B)に示すように、所定長さを有した短尺状の導体基材1Bを形成する。
端子部圧着工程ST3では、図4に示す圧着装置10を用いて導体基材1Bの両端部における素線W同士を圧着し、図3(C)に示すように、圧縮固化された端子固化部3Aを形成する。端子固化部3Aは、圧着装置10によって圧縮されて素線W間の空隙が消失することで、編組部2よりも厚さ寸法が小さく形成されている。
圧着装置10は、図4に示すように、不活性ガスGを収容する容器11と、導体基材1Bの端部を圧縮するプレス型12と、プレス型12の内部に設けられて導体基材1Bを加熱するヒータ13と、を備え、不活性ガスG雰囲気中で、導体基材1Bを加熱圧縮する拡散結合によって素線W同士を圧着する。プレス型12は、断面凹状を有して導体基材1Bを収容する下型12Aと、この下型12Aに対して図4中に白抜き矢印で示すようにスライド自在に設けられる上型12Bと、を備えて構成される。
容器11に収容される不活性ガスGとしては、窒素ガスやアルゴンガスなどが例示でき、酸素を含まずに導体基材1Bの酸化焼けを防止できる気体であれば、任意のガスが利用可能である。また、大気よりも比重が大きい不活性ガスGを用いることで、容器11として密閉形状のものではなく上部が開放されたものが利用可能となる。なお、圧着装置10は、容器11に代えて密閉容器を備えるとともに、密閉容器内を真空状態とする真空装置を備えて構成され、真空中で導体基材1Bを加熱圧縮する拡散結合によって素線W同士を圧着するものであってもよい。
プレス型12は、下型12Aに対して上型12Bをスライドさせて接近させることで、それらの間に挟んだ導体基材1Bの端部を圧縮する。この際、ヒータ13によって下型12Aおよび上型12Bを介して導体基材1Bを加熱する。加熱温度としては、素線Wの素材の融点を超えない程度であり、素線Wを溶融させない程度に設定されている。このようにプレス型12およびヒータ13によって導体基材1Bを加熱圧縮することで、互いに押圧される素線Wの接触部分において原子が拡散し、素線W同士が結合される拡散結合(固相拡散結合)が行われ、端子固化部3Aが形成される。
端子部成形工程ST4では、図示しない切削装置を用いて端子固化部3Aを切削し、図3(D)に示すように、挿通孔31および面取部32を形成して端子部3を成形する。
表面処理工程ST5では、図示しない塗布装置を用いて編組部2および端子部3に防錆剤を塗布し、編組部2および端子部3の表面に防錆皮膜を形成する。
以上の各工程によって平編組線導体1が製造される。
このような本実施形態の製造方法によれば、以下の作用・効果を奏することができる。
(1)素線Wを編組みした導体基材1Bに対して拡散結合を行うことによって、素線W同士が圧着されて端子部3が形成されるので、端子部3の厚さ寸法を抑えることができるとともに、部品点数や加工工数を少なくして製造コストを低減することができる。
(2)端子部圧着工程ST3における拡散結合によって、導体基材1Bを加熱圧縮して素線W同士を圧着することで、形成される端子部3の強度および剛性を確保することができるとともに、端子部3の厚さを編組部2よりも薄くすることができる。従って、平編組線導体1の端子部3を接続対象部にボルト等を用いて接続した状態において、接続部分全体の厚さを含む所要寸法を抑制することができる。
(3)端子部圧着工程ST3において、拡散結合が不活性ガスG雰囲気中で行われることで、加熱による導体基材1Bの酸化焼けを防止することができ、平編組線導体1の美観を損ねることがない。従って、端子部圧着工程ST3の後に編組部2や端子部3にメッキ処理を施さなくてもよく、防錆剤を塗布する程度の防錆処理で済むので、メッキ処理に要する手間やメッキ処理設備に要するコストを削減することができる。さらに、編組部2にメッキ層を設けなくてよくなることで、編組部2の可撓性を高めることができる。
(4)切断工程ST2によって所定長さに切断した導体基材1Bに対し、その両端部に端子固化部3Aを形成することで、端子部圧着工程ST3において拡散結合を行うための圧着装置10を小型化することができる。
〔第2実施形態の製造方法〕
次に、第2実施形態に係る平編組線導体1の製造方法を図5に基づいて説明する。
本実施形態の製造方法は、前記第1実施形態の製造方法と比較して、端子部圧着工程ST3と、表面処理工程ST5と、が相違するものの、その他の各工程は略同様である。そのため、以下では第1実施形態と同様の構成および工程についての説明は省略または簡略し、相違点について詳しく説明する。
端子部圧着工程ST3において、第1実施形態の製造方法で用いる圧着装置10では、容器11に収容した不活性ガスG雰囲気中または真空中で導体基材1Bを加熱圧縮する拡散結合によって素線W同士を圧着するものとした。これに対し、本実施形態の圧着装置10は、容器11を備えず、端子部圧着工程ST3では、大気中でプレス型12およびヒータ13によって導体基材1Bを加熱圧縮する拡散結合によって素線W同士を圧着する。
図5は、平編組線導体の第2実施形態に係る製造方法を示すフローチャートである。
表面処理工程ST5において、第1実施形態では、編組部2および端子部3に防錆剤を塗布して防錆皮膜を形成した。これに対し、本実施形態の表面処理工程ST5は、図5に示すように、編組部2および端子部3の表面にメッキ層を形成するメッキ工程ST51と、メッキ工程ST51で付着したメッキ液を除去する脱液工程ST52と、を備える。
メッキ工程ST51では、図示しないメッキ処理装置を用いて編組部2および端子部3における素線Wの表面にメッキ層を成形する。ここで、メッキ処理としては、電気メッキ、無電解メッキ、溶融メッキなど適宜な処理方法が採用可能である。また、メッキ材料としては、錫やニッケルなどが例示でき、その他適宜な合金を用いてもよい。
脱液工程ST52では、図示しない脱液装置を用いてメッキ工程ST51で付着したメッキ液を除去する。ここで、脱液装置としては、遠心分離によってメッキ液を除去するものや、送風や振動によってメッキ液を除去するものなど、適宜な除去方法によるものが採用可能である。
このような本実施形態の製造方法によれば、前記(1)、(2)、(4)と同様の効果に加えて、以下の作用・効果を奏することができる。
(5)端子部圧着工程ST3において、拡散結合が大気中で行われることで、圧着装置10から容器11や不活性ガスG供給装置を省略することができ、製造コストをさらに低減することができる。
(6)また、拡散結合を大気中で行うことで、加熱によって導体基材1Bが酸化焼けすることが考えられるが、端子部圧着工程ST3の後にメッキ工程ST51を実施し、編組部2および端子部3の表面にメッキ層を形成することで、平編組線導体1の酸化を防止するとともに美観を維持することができる。
(7)メッキ工程ST51の後の脱液工程ST52によってメッキ液を除去することで、編組部2の素線W間に入り込んだ余分なメッキ液を除去し、メッキ層を適切な層厚とすることができ、編組部2の良好な可撓性を確保することができる。
〔第3実施形態の製造方法〕
次に、第3実施形態に係る平編組線導体1の製造方法を図6、図7に基づいて説明する。
図6は、平編組線導体の第3実施形態に係る製造方法を示すフローチャートであり、図7は、第3実施形態に係る製造方法における各工程を説明する図である。
本実施形態の製造方法は、図6、7に示すように、素線Wを編組みして導体基材1Aを形成する編組工程ST11と、導体基材1Aの中間部に端子固化部3Aを形成する端子部圧着工程ST12と、端子固化部3Aの位置を切断して導体基材1Aを分割するとともに端子固化部3Aに挿通孔31および面取部32を形成して端子部3を成形する切断・成形工程ST13と、編組部2および端子部3に防錆処理を施す表面処理工程ST14と、を備える。
本実施形態の製造方法において、編組工程ST11は、前記第1、2実施形態の編組工程ST1と同様であり、端子部圧着工程ST12と、切断・成形工程ST13とが相違する。以下では第1、2実施形態と同様の構成および工程についての説明は省略または簡略し、相違点について詳しく説明する。
第1、2実施形態の製造方法における端子部圧着工程ST3では、切断された短尺状の導体基材1Bの両端部を加熱圧縮して端子固化部3Aを形成した。これに対し、本実施形態の端子部圧着工程ST12では、図7(B)に示すように、長尺状の導体基材1Aの中間部に複数の端子固化部3Aを同時または連続的に形成する。この端子部圧着工程ST12は、第1実施形態のように容器11に収容した不活性ガスG雰囲気中または真空中で実施されてもよいし、第2実施形態のように大気中で実施されてもよい。
切断・成形工程ST13では、図示しない切断・切削装置を用いて端子固化部3Aの位置を切断して導体基材1Aを所定長さに分割するとともに、端子固化部3Aに挿通孔31および面取部32を形成して端子部3を成形する。
表面処理工程ST14では、端子部圧着工程ST12が不活性ガスG雰囲気中または真空中で実施される場合、第1実施形態の表面処理工程ST5と同様に、編組部2および端子部3に防錆剤を塗布して防錆皮膜を形成すればよい。一方、大気中で端子部圧着工程ST12が実施される場合、第2実施形態の表面処理工程ST5と同様に、表面処理工程ST14がメッキ工程ST51と脱液工程ST52とを備えていればよい。
このような本実施形態の製造方法によれば、前記(1)〜(3)、(5)〜(7)と同様の効果に加えて、以下の作用・効果を奏することができる。
(8)長尺状の導体基材1Aの中間部に端子固化部3Aを形成してから切断するようにすることで、端子部圧着工程ST12において、複数の位置で同時に拡散結合を行って端子固化部3Aを形成するか、あるいは導体基材1Aを送りながら連続的に拡散結合を行って端子固化部3Aを形成することができるので、端子部圧着工程ST12の加工性を高めて製造効率を向上させることができる。
〔実施形態の変形〕
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記各実施形態では、平編組線導体1の両端部に端子部3が形成されていたが、これに限らず、平編組線導体1の片側の端部だけに端子部3が形成されていてもよいし、平編組線導体1の中間部に端子部3が形成されていてもよい。また、例えば、平編組線導体1の両端部および中間部の3箇所に端子部3を形成することによって、平編組線導体1は、所定の面に一方の端部および中間部の端子部3を接続し、所定の面に対して交差する面に他方の端部の端子部3を接続することができる。換言すれば、平編組線導体1は、互いに交差する2つの面に形成された3つの接続対象物のそれぞれに端子部3を接続し、折り曲げて使用することができる。
前記第1実施形態では、表面処理工程ST5において、編組部2および端子部3に防錆剤を塗布して防錆皮膜を形成したが、これに限らず、前記第2実施形態と同様にメッキ処理を施して編組部2および端子部3の表面にメッキ層を形成してもよい。
前記第2実施形態では、表面処理工程ST5がメッキ工程ST51と脱液工程ST52とを備えたが、脱液工程ST52を省略してもよい。
以上のように、本発明は、端子部の厚さ寸法を抑えつつ製造コストを低減することができる平編組線導体の製造方法に広く適用できる。
1 平編組線導体
1A,1B 導体基材
2 編組部
3 端子部
G 不活性ガスG
W 素線
ST1,ST11 編組工程
ST2 切断工程
ST3,ST12 端子部圧着工程
ST4 端子部成形工程
ST5,ST14 表面処理工程
ST13 切断・成形工程
ST51 メッキ工程
ST52 脱液工程

Claims (5)

  1. 導電性の素線が編組みされた編組部と、この編組部に連続する端子部と、を備え、全体平板状に形成される平編組線導体の製造方法であって、
    前記素線を編組みして導体基材を形成する編組工程と、
    前記導体基材に前記端子部を形成する端子部圧着工程と、を備え、
    前記端子部圧着工程において、真空中または不活性ガス雰囲気中で、前記導体基材を加熱圧縮する拡散結合によって前記素線同士を圧着することを特徴とする平編組線導体の製造方法。
  2. 導電性の素線が編組みされた編組部と、この編組部に連続する端子部と、を備え、全体平板状に形成される平編組線導体の製造方法であって、
    前記素線を編組みして導体基材を形成する編組工程と、
    前記導体基材に前記端子部を形成する端子部圧着工程と、
    前記編組部および前記端子部の表面にメッキ層を形成するメッキ工程と、を備え、
    前記端子部圧着工程において、大気中で前記導体基材を加熱圧縮する拡散結合によって前記素線同士を圧着することを特徴とする平編組線導体の製造方法。
  3. 請求項2に記載された平編組線導体の製造方法において、
    前記メッキ工程で付着したメッキ液を除去する脱液工程をさらに備えること特徴とする平編組線導体の製造方法。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載された平編組線導体の製造方法において、
    前記導体基材を所定長さに切断してから、切断した当該導体基材の端部に前記端子部圧着工程によって前記端子部を形成することを特徴とする平編組線導体の製造方法。
  5. 請求項1から請求項3のいずれかに記載された平編組線導体の製造方法において、
    前記導体基材の中間部に前記端子部圧着工程によって前記端子部を形成してから、当該端子部の位置を切断して分割することを特徴とする平編組線導体の製造方法。
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