JP6057763B2 - 送気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、検出した1つの生体情報に基づいて複数の生体情報を取得する生体情報取得装置、及びこの生体情報取得装置を備えた送気装置に関するものである。
例えば、腹腔鏡下外科手術等においては、内視鏡の視野を確保する目的及び手術器具等の処置具の操作領域を確保する目的で、体腔内に所定の気体を送気している。医師は、この気体の送気に際して、体腔内の圧力が過度に上昇することによる患者への負担を抑制するため、患者の血圧、脈拍、呼吸、心電図等所望の生体情報を確認しながら手術を行う。
このような送気、生体情報の確認を含む手術システムの例として、特許文献1には、気体を送気するための気腹装置と、患者生体情報を検知する患者モニター装置とを具備し、患者モニター装置で検知した生体情報に基づいて気腹装置をコントロールすることが開示されている。
特開2006−61702号公報
しかしながら、上記した特許文献1の手術システムでは、腹腔圧情報を検知するための腹腔圧センサと呼吸情報を検知するための呼吸センサとを別個独立に設けているため、必要となるセンサ数が多く、構成が複雑となる。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、生体情報を取得するためのセンサ数を減少させ、構成を単純化させつつ複数の生体情報を取得することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の参考例は、患者の状態を示す基礎生体情報を検知するセンサと、該センサにより検知した基礎生体情報から複数の生体情報を取得する生体情報処理部と、を備える生体情報取得装置を提供する。
参考例によれば、患者の生体から得られる基礎となる1つの基礎生体情報をセンサにより検知し、この基礎生体情報から複数の生体情報を取得するので、生体情報を取得するための1つのセンサを設けるだけの単純な構成で、患者の容体を把握するのに必要な複数の生体情報を取得することができる。
上記参考例の第1の態様において、前記センサが、心嚢腔内圧を検知する心嚢腔内圧センサであり、前記生体情報処理部が、前記心嚢腔内圧センサの検知結果に基づいて心嚢腔内の圧力値、心拍数及び呼吸数を取得することが好ましい。
このようにすることで、心嚢腔内圧センサにより得られた検知結果に基づいて、生体情報として心嚢腔内の圧力値、心拍数及び呼吸数を取得することにより、1つのセンサを設けるだけの単純な構成で、患者の容体をより詳細に把握することができる。
上記参考例の第2の態様において、前記センサが、心嚢腔内圧を検知する心嚢腔内圧センサであり、前記生体情報処理部が、前記心嚢腔内の圧力値の最大値、最小値及び平均値の少なくとも一つを取得することが好ましい。
このようにすることで、1つのセンサを設けるだけの単純な構成で、患者の容体をより詳細に把握することができる。すなわち、心嚢腔内の圧力値の最大値は、瞬間的に達する最大の心嚢腔内圧力であり、心臓への最大負荷状態を示し、安全性評価に重要な指標となる。最小値は、心嚢腔内圧の変移周期の内、最小の心嚢腔内圧力であり、心臓への負荷を最小とした状態を示し、安全性評価に重要な指標となる。平均値は、心嚢腔内圧変移の大まかな状態を把握することができ、特に、低酸素血症による呼吸数が増加した状態や頻脈では変動が細かくなるので、平均値を取得することにより患者の大まかな容体を把握することが可能となる。
発明は、心嚢腔内圧を検知する心嚢腔内圧センサと、該心嚢腔内圧センサの検知結果に基づいて心拍数及び呼吸数の少なくとも何れか一方の生体情報を取得する生体情報処理部とを備える生体情報取得装置と、所定の気体を生体の心嚢腔内へ送気する送気手段と、酸素補給のための警告を通知する警告通知手段と、前記心嚢腔内の圧力値と前記生体情報とに基づいて前記送気手段及び前記警告通知手段を制御する制御手段と、を備える送気装置を提供する。
本発明によれば、送気手段により所定の気体を生体の心嚢腔内へ送気するに際し、制御手段により心嚢腔内の圧力値と、心拍数及び呼吸数の少なくとも何れか一つとに基づいて送気手段を制御する。これにより、患者の容体を複数の指標、すなわち、複数の生体情報に基づいて精度よく把握することができるので、気体の送気を確実かつ適正に行って、例えば、心嚢腔内に過剰に気体を送気することによる心タンポナーデ様症状を防止したり、この心タンポナーデ様症状と気体吸収による低酸素血症とを区別したりすることができる。
また、本発明の他の参考例は、上記第2の態様に係る生体情報取得装置と、所定の気体を生体の心嚢腔内へ送気する送気手段と、前記心嚢腔内圧の最大値、最小値及び平均値の少なくとも一つに基づいて前記送気手段を制御する制御手段と、を備える送気装置を提供する。
参考例によれば、送気手段により所定の気体を生体の心嚢腔内へ送気するに際し、制御手段により心嚢腔内の圧力値の最大値、最小値及び平均値の少なくとも一つに基づいて送気手段を制御する。これにより、患者の容体を複数の指標、すなわち、生体情報に基づいて精度よく把握することができるので、気体の送気を確実かつ適正に行うことができる。
また、本発明は、心嚢腔内圧を検知する心嚢腔内圧センサと、該心嚢腔内圧センサの検知結果に基づいて心拍数及び呼吸数の少なくとも何れか一方の生体情報を取得する生体情報処理部とを備える生体情報取得装置と、所定の気体を生体の心嚢腔内へ送気する送気手段と、前記心嚢腔内の気体を排気する排気手段と、酸素補給のための警告を通知する警告通知手段と、前記心嚢腔内の圧力値と前記生体情報とに基づいて前記送気手段前記排気手段及び前記警告通知手段を制御する制御手段と、を備える送気装置を提供する。
本発明によれば、送気手段により所定の気体を生体の心嚢腔内への送気又は排気に際し、制御手段により心嚢腔内の圧力値と、心拍数及び呼吸数の少なくとも何れか一つとに基づいて送気手段及び排気手段を制御する。これにより、患者の容体を複数の指標、すなわち、複数の生体情報に基づいて精度よく把握することができるので、気体の送気や排気を確実かつ適正に行って、例えば、心嚢腔内に過剰に気体を送気することによる心タンポナーデ様症状を防止したり、この心タンポナーデ様症状と気体吸収による低酸素血症とを区別したりすることができる。
また、本発明の他の参考例は、上記第2の態様に係る生体情報取得装置と、所定の気体を生体の心嚢腔内へ送気する送気手段と、前記心嚢腔内の気体を排気する排気手段と、前記心嚢腔内の圧力値の最大値、最小値及び平均値の少なくとも一つに基づいて前記送気手段及び前記排気手段を制御する制御手段と、を備える送気装置を提供する。
参考例によれば、送気手段により所定の気体を生体の心嚢腔内への送気又は排気に際し、制御手段により心嚢腔内の圧力値の最大値、最小値及び平均値の少なくとも一つに基づいて送気手段及び排気手段を制御する。これにより、患者の容体を複数の指標、すなわち、生体情報に基づいて精度よく把握することができるので、気体の送気や排気を確実かつ適正に行うことができる。
本発明によれば、生体情報を取得するためのセンサ数を減少させ、構成を単純化させつつ複数の生体情報を取得することができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係る生体情報取得装置を備えた送気装置の概略構成を示すブロック図である。 第1処理部の出力(心嚢腔内の圧力値)のアナログデータを示すグラフである。 平均値算出部に適用されるローパスフィルタの特性を示す図である。 平均値算出部による出力結果を示すグラフである。 最大値算出部に適用されるピーク検出回路の例を示す図である。 最小値算出部に適用されるボトム検出回路の例を示す図である。 第2処理部に適用されるハイパスフィルタの特性を示す図である。 第2処理部の出力(心拍数の周波数成分)のアナログデータを示すグラフである。 第3処理部に適用されるバンドパスフィルタの特性を示す図である。 第3処理部の出力(呼吸数の周波数成分)のアナログデータを示すグラフである。 本発明の第2の実施形態に係る生体情報取得装置を備えた送気装置の概略構成を示すブロック図である。
(第1の実施形態)
以下に、本発明の第1の実施形態に係る生体情報取得装置を備える送気装置について図面を参照して説明する。なお、本実施形態においては、送気装置1が心嚢腔内に所定の気体を送気するものとして説明する。
図1は、本実施形態に係る送気装置の概略構成を示すブロック図である。図1に示すように送気装置は、所定の気体の供給源であるガスボンベ10から気体を患者の体腔内に送気するものであり、入力圧力計11、減圧器12、送気手段を構成する電空比例弁13及び電磁弁14、流量センサ15、圧力センサ(心嚢腔内圧センサ)16、コネクタ20、トラカール17、排気手段を構成するピンチバルブ18及び吸引部19、制御部21及び表示・操作部22を備えている。
また、送気装置1は、気体の出力方向に向かって順に、入力圧力計11、減圧器12、電空比例弁13、電磁弁14、流量センサ15、圧力センサ16及びトラカール17が直列に接続された気体流路となる送気用管路(図示せず)を備えている。
入力圧力計11は、ガスボンベ10から供給された気体の圧力を測定するとともに、その測定結果を制御部21に出力する。減圧器12は、ガスボンベ10から送気装置内に供給された気体を所定の圧力に減圧する。
電空比例弁13と電磁弁14とは、送気用管路を流通した気体をトラカール17を介して患者の体腔に送気するための送気手段を構成するものであり、電空比例弁13は、減圧器12によって減圧された気体を制御部21から出力される制御信号に基づいて、所定の圧力、例えば、送気圧をおよそ0〜80mmHgの圧力範囲に調整する。
電磁弁14は、制御部21から出力される制御信号に基づいて開閉動作される。圧力センサ16は、電空比例弁13の出力側の送気用管路内の圧力を測定し、その測定結果を制御部21に出力する。なお、圧力センサ16が、患者の状態を示す基礎となる生体情報を取得するセンサとして機能する。そして、圧力センサ16は、可能な限り送気用管路の先端側に設けられることが好ましい。
流量センサ15は、ガスボンベ10から出力される気体の流量を測定して、その測定結果を制御部21に出力する。すなわち、ガスボンベ10から供給された気体は、減圧器12で減圧された後、制御部21から出力される制御信号に基づいて、送気用管路を介して、所定の圧力、流量及び容積だけ、コネクタ20を介してトラカール17に出力されるようになっている。
トラカール17は、患者の体腔内に挿入され、送気用管路を流通してきた気体を体腔内に供給する。なお、トラカール17に接続されるピンチバルブ18は、吸引部19に接続され、必要に応じてピンチバルブを開状態とすることにより体腔内の気体を吸引して排出する。
表示・操作部22には、図示しない送気開始ボタン、送気停止ボタン、送気モード切り替えボタン、心嚢腔内の圧力値等の各種生体情報や気体の供給量を表示する表示部及び警告通知手段である警告灯が設けられ、ユーザによる操作指示を入力し、これを制御部21に出力する。
制御部21は、圧力センサ16からの測定結果に対して所定の処理を行い、患者の心拍数、呼吸数、及び心嚢腔内圧の圧力値を取得する生体情報処理部21Aと、上記各部を制御すると共に、特に、生体情報処理部21Aによる算出結果に基づいて送気手段としての電空比例弁13と電磁弁14とを制御する処理部21Bとを備えている。
より具体的には、生体情報処理部21Aは、心嚢腔内の圧力値を算出する第1処理部25Aと、心拍数を算出する第2処理部25Bと、呼吸数を算出する第3処理部25Cとを備えている。
第1処理部25Aにより算出される心嚢腔内の圧力値は、例えば、図2に示すようなアナログデータとして出力される。また、第1処理部25Aは、心嚢腔内の圧力値のほかに、その平均値、最大値及び最小値を算出するため、図示しない平均値算出部、最大値算出部、及び最小値算出部を備えている。
平均値算出部としては、遮断周波数を呼吸周波数よりも小さくしたローパス(ハイカット)フィルタを適用することができ(図3参照)、例えば、図2に示すアナログデータの圧力値に対しては、0.2Hzより小さい周波数、例えば、0.1Hzを遮断周波数とするローパスフィルタを用いることができる。これにより、図4に示す心嚢腔内の圧力の平均値が出力される。
最大値算出部としては、例えば、図5に示すピーク検出回路を適用することができる。圧力センサ16の測定結果に基づいて第1処理部25Aにより算出されるアナログデータをこのピーク検出回路に入力することで、心嚢腔内圧の最大値が検出できる。
最小値算出部としては、例えば、図6に示すボトム検出回路を適用することができる。圧力センサ16の測定結果に基づいて第1処理部25Aにより算出されるアナログデータをボトム検出回路に入力することで、心嚢腔内圧の最小値が検出できる。
第2処理部25Bは、圧力センサ16の測定結果に基づいて第1処理部25Aにより算出されるアナログデータを、遮断周波数を心拍周波数よりも小さくしたハイパス(ローカット)フィルタ(図7参照)とフーリエ解析回路を備えている。例えば、図2に示すアナログデータの圧力値に対しては、1Hzより小さい周波数を遮断周波数とするハイパスフィルタを用いる。これにより、呼吸変動の周波数を除いて、図8に示すような心拍の周波数成分が主体のアナログデータが出力され、これを周波数解析(フーリエ)し、主となる周波数の逆数である周期を心拍数として示す。
ここで、人の正常心拍数の下限値が50回/分(徐脈との境界)であるので、50回/60秒=0.8333Hzとなる。従って、第2処理部25Bのハイパスフィルタにおける遮断周波数を0.8Hzとすることが好ましい。
第3処理部25Cは、バンドパスフィルタとフーリエ解析回路とを備えている。このバンドパスフィルタは、図9に示すように、遮断周波数1が呼吸周波数よりも小さく、遮断周波数2が心拍周波数よりも小さく、かつ、呼吸周波数よりも大きい特性を備えている。そして、第3処理部25Cでは、図2に示すアナログデータの圧力値に対しては、1Hzより小さくかつ0.2Hzより大きい周波数を遮断周波数2とするバンドパスフィルタを用いる。これにより、図10に示すような呼吸周波数成分が主体のアナログデータが出力され、これを周波数解析(フーリエ)し、主となる周波数の逆数である周期を呼吸数として示す。
ここで、人の正常呼吸数は12〜20回/分であるので、この下限値は12回/60秒=0.2Hzとなる。また、人工呼吸器の一般的な設定は10〜30回/分であるので、10回/60秒=0.1666Hzとなる。従って、第3処理部25Cのバンドパスフィルタにおいて、遮断周波数1を0.1Hzとし、遮断周波数2を0.8Hzとすることが好ましい。
処理部21Bは、生体情報処理部21Aにより取得された各生体情報に基づいて送気手段としての電空比例弁13と電磁弁14と、排気手段としてピンチバルブ18と吸引部19とを制御し、患者の心嚢腔内への気体の送気や排気等を制御する。
処理部21Bによる制御モードとして、例えば、以下のようなものが考えられ、操作者は、各制御モードを適宜選択して適用することができる。
(制御モード1)
制御モード1では、生体情報処理部21Aにより取得した生体情報のうち、心嚢腔内圧の最大値、最小値及び平均値の少なくとも一つに基づいて送気手段及び排気手段を制御する。
具体的には、心嚢腔内の圧力値の最大値、最小値または平均値の夫々閾値を設定し、最大値、最小値または平均値の何れか一つが設定された閾値を超えた場合に、心嚢腔に対する送気を停止し、心嚢腔内の気体を直ちに排気する。
一方、心嚢腔内の圧力値の最大値、最小値又は平均値が設定した閾値を下回った場合には、心嚢腔に対する送気を開始する。
(制御モード2)
制御モード2では、生体情報処理部21Aにより取得した生体情報のうち、心嚢腔内の圧力値と、心拍数及び呼吸数の少なくとも何れか一つ基づいて送気手段及び排気手段を制御する。
具体的には、心嚢腔内の圧力値と、心拍数及び呼吸数の少なくとも何れか一方とが所定の閾値を超えた場合に、心嚢腔に対する送気を停止し、心嚢腔内の気体を直ちに排気し、酸素補給のための警告灯を表示・操作部22に点灯させる。
また、心嚢腔内の圧力値が閾値を下回り、心拍数及び呼吸数の少なくとも何れか一方が閾値を超えた場合に、酸素補給のための警告灯を表示・操作部22に点灯させる。さらに、心嚢腔内の圧力値が閾値を超え、心拍数及び呼吸数の少なくとも何れか一方が閾値を下回ったら、心嚢腔に対する送気を停止し、心嚢腔内の気体を直ちに排気する。心嚢腔内の圧力値と、心拍数及び呼吸数の少なくとも何れか一方が夫々閾値を下回った場合に、心嚢腔に対する送気を開始する。
このように構成された本実施形態に係る送気装置では、医師又は看護師等の操作者により、送気装置の電源スイッチがON投入されることで、所定の設定操作等を行い、制御部21は、操作部22からの指示に従って気体の送気を開始する。
ここで、医師等の操作により送気装置において、生体情報として如何なる情報を取得するか、また、上記した制御モードの何れを適用するかを設定することができる。
制御部21は、まず、電空比例弁13を開き、次いで、電磁弁14を開いて腔内に送気を行う。このとき、ガスボンベ10からの気体は、減圧器12により所定の圧力に減圧されて出力される。減圧器12から出力された気体は、電空比例弁13、電磁弁14及び流量センサ15を介してトラカール17まで供給され、トラカール17を介して患者の心嚢腔内へ供給される。気体の供給中、圧力センサ16は、所定のタイミングで電空比例弁13の出力側の送気用管路内の圧力を測定し、その測定結果を制御部21の生体情報処理部21Aに出力する。
生体情報処理部21Aでは、圧力センサ16の測定結果に基づいて、必要な生体情報を取得し、取得した生体情報を処理部21Bに出力する。処理部21Bでは、取得した生体情報及び設定された制御モードに従って、送気手段及び排気手段を制御する。
このように、本実施形態によれば、患者の生体から得られる基礎となる1つの基礎生体情報をセンサにより検知し、この基礎生体情報から複数の生体情報を取得するので、生体情報を取得するための1つのセンサを設けるだけの単純な構成で、患者の容体を把握するのに必要な複数の生体情報を取得することができる。そして、複数の生体情報に基づいて患者の容体を精度よく把握することができるので、気体の送気や排気を確実かつ適正に行うことができる。
特に、制御モード1を適用した場合には、生体情報として心嚢内圧の最大値、最小値及び平均値のいずれか1つまたは全てを指標とすることで、心臓の拍出圧が低下する心タンポナーデを未然に防止することができ、或いは万が一発生した場合でも、直ちに負荷となる気体を廃棄するので患者の安全を維持することができる。また、気体を供給する前や、例えば、気体の心嚢腔外への漏れや吸収により、心嚢腔内の圧力値が設定した閾値を下回った場合のみ送気を許可することで、危険な状態を早く、かつ精度よく送気装置を制御することができる。
また、制御モード2を適用した場合には、心嚢腔内の圧力値と、心拍数及び呼吸数の少なくとも何れか一つを指標とすることで、異なる複数種類の生体情報に基づいて患者の容体を把握することができるので、気体の送気や排気を確実かつ適正に行うことができる。
なお、上述した本発明に係る生体情報取得装置、乃至はこの生体情報取得装置を備える送気装置を従来の、例えば、心電図計や人工呼吸器等の他の装置と組み合わせて適用することもできる。この場合には、システム全体としてはセンサ数を減らすことができないものの、同一の生体情報を異なるセンサにより取得するので、患者の容体をより正確に把握することができるという利点がある。
また、上述した実施形態においては、1つの装置において2つの制御モードを選択的に設定することができることとしたが、更に多くの制御モードを備える構成とすることもでき、また、何れか一つの制御モードが予め定められ、この制御モードに必要な生体情報のみを取得する構成とすることもできる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係る送気装置2について説明する。本実施形態に係る送気装置2は、図11に示すように、上記した第1の実施形態における送気装置1と比較して、排気手段としてのピンチバルブ18と吸引部19を備えない点が相違する。この場合には、制御部21は送気手段を制御すればよく、送気装置構成を少なく単純化することができるという利点がある。以下、上記した第1の実施形態に係る送気装置と同一の構成には同符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態において、処理部21Bは、送気手段としての電空比例弁13と電磁弁14のみを制御する。つまり、処理部21Bは、生体情報処理部21Aにより取得された各生体情報に基づいて送気手段としての電空比例弁13と電磁弁14とを制御し、患者の心嚢腔内への気体の送気を制御する。
処理部21Bによる制御モードとして、例えば、以下のようなものが考えられ、操作者は、各制御モードを適宜選択して適用することができる。
(制御モード1)
制御モード1では、生体情報処理部21Aにより取得した生体情報のうち、心嚢腔内圧の最大値、最小値及び平均値の少なくとも一つに基づいて送気手段を制御する。
具体的には、心嚢腔内の圧力値の最大値、最小値または平均値の夫々閾値を設定し、最大値、最小値または平均値の何れか一つが設定された閾値を超えた場合に、心嚢腔に対する送気を停止する。
一方、心嚢腔内の圧力値の最大値、最小値又は平均値が設定した閾値を下回った場合には、心嚢腔に対する送気を開始する。
(制御モード2)
制御モード2では、生体情報処理部21Aにより取得した生体情報のうち、心嚢腔内の圧力値と、心拍数及び呼吸数の少なくとも何れか一つ基づいて送気手段を制御する。
具体的には、心嚢腔内の圧力値と、心拍数及び呼吸数の少なくとも何れか一方とが所定の閾値を超えた場合に、心嚢腔に対する送気を停止し、酸素補給のための警告灯を表示・操作部22に点灯させる。
また、心嚢腔内の圧力値が閾値を下回り、心拍数及び呼吸数の少なくとも何れか一方が閾値を超えた場合に、酸素補給のための警告灯を表示・操作部22に点灯させる。さらに、心嚢腔内の圧力値が閾値を超え、心拍数及び呼吸数の少なくとも何れか一方が閾値を下回ったら、心嚢腔に対する送気を停止する。心嚢腔内の圧力値と、心拍数及び呼吸数の少なくとも何れか一方が夫々閾値を下回った場合に、心嚢腔に対する送気を開始する。
このように構成された本実施形態に係る送気装置では、医師又は看護師等の操作者により、送気装置の電源スイッチがON投入されることで、所定の設定操作等を行い、制御部21は、操作部22からの指示に従って気体の送気を開始する。
ここで、医師等の操作により送気装置において、生体情報として如何なる情報を取得するか、また、上記した制御モードの何れを適用するかを設定することができる。
制御部21は、まず、電空比例弁13を開き、次いで、電磁弁14を開いて腔内に送気を行う。このとき、ガスボンベ10からの気体は、減圧器12により所定の圧力に減圧されて出力される。減圧器12から出力された気体は、電空比例弁13、電磁弁14及び流量センサ15を介してトラカール17まで供給され、トラカール17を介して患者の心嚢腔内へ供給される。気体の供給中、圧力センサ16は、所定のタイミングで電空比例弁13の出力側の送気用管路内の圧力を測定し、その測定結果を制御部21の生体情報処理部21Aに出力する。
生体情報処理部21Aでは、圧力センサ16の測定結果に基づいて、必要な生体情報を取得し、取得した生体情報を処理部21Bに出力する。処理部21Bでは、取得した生体情報及び設定された制御モードに従って送気手段を制御する。
このように、本実施形態によれば、患者の生体から得られる基礎となる1つの基礎生体情報をセンサにより検知し、この基礎生体情報から複数の生体情報を取得するので、生体情報を取得するための1つのセンサを設けるだけの単純な構成で、患者の容体を把握するのに必要な複数の生体情報を取得することができる。そして、複数の生体情報に基づいて患者の容体を精度よく把握することができるので、気体の送気を確実かつ適正に行うことができる。そして、排気手段を有しないことから、送気装置の構成を少なく単純化させることができる。
1 送気装置
2 送気装置
10 ガスボンベ
11 入力圧力計
12 減圧器
13 電空比例弁
14 電磁弁
15 流量センサ
16 圧力センサ
17 トラカール
18 ピンチバルブ
19 吸引部
20 コネクタ
21 制御部
21A 生体情報処理部
21B 処理部
22 表示・操作部
25A 第1処理部
25B 第2処理部
25C 第3処理部

Claims (4)

  1. 心嚢腔内圧を検知する心嚢腔内圧センサと、該心嚢腔内圧センサの検知結果に基づいて心拍数及び呼吸数の少なくとも何れか一方の生体情報を取得する生体情報処理部とを備える生体情報取得装置と、
    所定の気体を生体の心嚢腔内へ送気する送気手段と、
    酸素補給のための警告を通知する警告通知手段と、
    前記心嚢腔内の圧力値と前記生体情報とに基づいて前記送気手段及び前記警告通知手段を制御する制御手段と、を備える送気装置。
  2. 前記制御手段が、
    前記心嚢腔内の圧力値と、前記心拍数及び呼吸数の少なくとも何れか一方とが所定の閾値を超えた場合に、前記送気手段に前記心嚢腔内への送気を停止させるとともに、前記警告通知手段に前記警告を通知させ、
    前記心嚢腔内の圧力値が前記所定の閾値を下回り、前記心拍数及び呼吸数の少なくとも何れか一方が前記所定の閾値を超えた場合に、前記警告通知手段に前記警告を通知させ、
    前記心嚢腔内の圧力値が前記所定の閾値を超え、前記心拍数及び呼吸数の少なくとも何れか一方が前記所定の閾値を下回った場合に、前記送気手段に前記心嚢腔内への送気を停止させ、
    前記心嚢腔内の圧力値と、前記心拍数及び呼吸数の少なくとも何れか一方とが前記所定の閾値を下回った場合に、前記送気手段に前記心嚢腔内への送気を開始させる請求項1に記載の送気装置。
  3. 心嚢腔内圧を検知する心嚢腔内圧センサと、該心嚢腔内圧センサの検知結果に基づいて心拍数及び呼吸数の少なくとも何れか一方の生体情報を取得する生体情報処理部とを備える生体情報取得装置と、
    所定の気体を生体の心嚢腔内へ送気する送気手段と、
    前記心嚢腔内の気体を排気する排気手段と、
    酸素補給のための警告を通知する警告通知手段と、
    前記心嚢腔内の圧力値と前記生体情報とに基づいて前記送気手段前記排気手段及び前記警告通知手段を制御する制御手段と、を備える送気装置。
  4. 前記制御手段が、
    前記心嚢腔内の圧力値と、前記心拍数及び呼吸数の少なくとも何れか一方とが所定の閾値を超えた場合に、前記送気手段に前記心嚢腔内への送気を停止させ、前記排気手段に前記心嚢腔内を排気させるとともに、前記警告通知手段に前記警告を通知させ、
    前記心嚢腔内の圧力値が前記所定の閾値を下回り、前記心拍数及び呼吸数の少なくとも何れか一方が前記所定の閾値を超えた場合に、前記警告通知手段に前記警告を通知させ、
    前記心嚢腔内の圧力値が前記所定の閾値を超え、前記心拍数及び呼吸数の少なくとも何れか一方が前記所定の閾値を下回った場合に、前記送気手段に前記心嚢腔内への送気を停止させ、前記排気手段に前記心嚢腔内を排気させ、
    前記心嚢腔内の圧力値と、前記心拍数及び呼吸数の少なくとも何れか一方とが前記所定の閾値を下回った場合に、前記送気手段に前記心嚢腔内への送気を開始させる請求項3に記載の送気装置。
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