JP6056298B2 - 情報表示制御装置、表示方法およびプログラム - Google Patents

Description

本発明は、複数の辞書を用いた検索機能を有する情報表示制御装置、表示方法およびその制御プログラムに関する。

従来、例えば通常の英和辞書を使用して所望の単語（見出し語）を検索した場合、その単語の説明情報には、種々の語義毎に用法や語形等の様々な情報が記述されている。このため、所望の単語に対応した適切な語義を熟慮して知るには向いているものの、主要な語義を素早く確認するには不向きである。

そこで、通常の辞書に記述された説明情報に含まれる括弧内の情報などを省略し主要な情報のみに簡約化した簡約辞書［ミニ辞書］を使用して所望の単語（見出し語）に対応した主要な語義を素早く検索できるミニ辞書検索機能を備えた電子辞書装置が考えられている（例えば、特許文献１参照。）。

特許第４８３１２４８号公報

従来のミニ辞書検索機能を備えた電子辞書装置では、所望の見出し語に対応した主要な語義を素早く確認できるものの、その上で、適切な語義やその用法等を知りたくなった場合には、再度、通常の辞書を使用して検索する必要があり、二度手間となってしまう問題があった。

本発明は、このような課題に鑑みなされたもので、通常の辞書から見出し語検索してその説明情報を表示させた状態で、当該見出し語に対応する主要な語義を素早く確認することが可能になる情報表示制御装置、表示方法およびその制御プログラムを提供することを目的とする。

本発明に係る情報表示制御装置は、表示部と、見出し語と当該見出し語に対応する複数の語義を含む説明情報とが複数組対応付けられて記憶されている第１辞書記憶手段と、見出し語と当該見出し語に対応する複数の語義とが複数組対応付けられて記憶されている第２辞書記憶手段と、ユーザ操作に応じて入力された検索対象の見出し語を前記第１辞書記憶手段から検索する辞書検索手段と、この辞書検索手段により検索された見出し語に対応する説明情報を前記表示部のメイン表示エリアに表示させる説明情報表示制御手段と、この説明情報表示制御手段により前記メイン表示エリアに表示された見出し語に対応する説明情報に含まれる語義のうち、当該見出し語に対応して前記第２辞書記憶手段により記憶されている語義と同じ語義を識別して表示させる語義識別表示制御手段と、前記第２辞書記憶手段から前記辞書検索手段により検索された見出し語と同じ見出し語に対応する複数の語義を読み出して前記表示部のサブ表示エリアに表示させる第２辞書表示制御手段と、この第２辞書表示制御手段により前記サブ表示エリアに表示された複数の語義のうち、前記説明情報表示制御手段により前記メイン表示エリアに表示された説明情報に含まれない語義を識別して表示させる第２語義識別表示制御手段と、を備えたことを特徴としている。

本発明によれば、通常の辞書から見出し語検索してその説明情報を表示させた状態で、当該見出し語に対応する主要な語義を素早く確認することが可能になる。

本発明の情報表示制御装置の実施形態に係る電子辞書装置１０の外観構成を示す正面図。 前記電子辞書装置１０の電子回路の構成を示すブロック図。 前記電子辞書装置１０のメモリ２２に確保されたジャンプ先辞書テーブルメモリ２２ｈの内容を示す図。 前記電子辞書装置１０のメモリ２２に確保された前回ジャンプ辞書メモリ２２ｉの内容を示す図。 本発明の情報表示制御装置の他の実施形態に係る辞書機能を備えたタッチパネル式ＰＤＡ１０Ｔの外観構成を示す正面図。 前記電子辞書装置１０による情報表示処理（その１）を示すフローチャート。 前記電子辞書装置１０による情報表示処理（その２）を示すフローチャート。 前記電子辞書装置１０による情報表示処理（その３）を示すフローチャート。 前記電子辞書装置１０による情報表示処理（その４）を示すフローチャート。 前記電子辞書装置１０の情報表示処理に伴うタッチパネル式カラー表示部（メイン画面）１７および手書き入力部（サブ画面）１６の表示動作（その１）を示す図。 前記電子辞書装置１０の情報表示処理に伴うタッチパネル式カラー表示部（メイン画面）１７および手書き入力部（サブ画面）１６の表示動作（その２）を示す図。 前記電子辞書装置１０の情報表示処理に伴うタッチパネル式カラー表示部（メイン画面）１７および手書き入力部（サブ画面）１６の表示動作（その３）を示す図。

以下図面により本発明の実施の形態について説明する。

図１は、本発明の情報表示制御装置の実施形態に係る電子辞書装置１０の外観構成を示す正面図である。

この情報表示制御装置は、以下に説明する電子辞書専用の携帯機器（電子辞書装置１０）として構成されるか、辞書機能を備えたタッチパネル式ＰＤＡ(personal digital assistants)１０Ｔ（図５参照）、ＰＣ(personal computer)、携帯電話、電子ブック、携帯ゲーム機等として構成される。

この電子辞書装置１０は、その本体ケース１１と蓋体ケース１２とがヒンジ部１３を介して展開／閉塞可能な折り畳み型ケースを備えて構成される。この折り畳み型ケースを展開した本体ケース１１の表面には、文字入力キー１４ａ、辞書指定キー１４ｂ、［訳／決定］キー１４ｃ、［戻る／リスト］キー１４ｄ、カーソルキー１４ｅ、［ジャンプ］キー１４ｆ、［ハイライト表示ＯＮ］キー１４ｇ、スピーカ１５などを備えたキー入力部（キーボード）１４、および手書き入力部（サブ画面）１６が備えられる。

この手書き入力部（サブ画面）１６は、ユーザがペンや指等でタッチした位置を検出するタッチ位置検出装置と表示装置が一体となった構造であり、キー入力部１４の中央手前側において例えば２５６×６４ドットのカラー液晶表示画面１６ｄに透明タッチパネル１６ｔを重ねて構成される。この手書き入力部（サブ画面）１６の入力領域は、必要に応じて、手書き文字を入力するための手書き文字（漢字）入力領域や各種機能のアイコン入力領域、あるいは当該各入力領域が混在する領域に切り替えられる。

そして、前記手書き入力部（サブ画面）１６が手書き文字入力領域に切り替えられた状態での手書き入力に伴う軌跡はその液晶表示画面１６ｄにエコーバックして表示される。

また蓋体ケース１２の表面には、そのほぼ全面を対象に例えば４８０×３２０ドットのバックライト付きのタッチパネル式カラー表示部（メイン画面）１７が設けられる。このタッチパネル式カラー表示部（メイン画面）１７も、前記手書き入力部（サブ画面）１６と同様に、ユーザがペンや指等でタッチした位置を検出するタッチ位置検出装置と表示装置が一体となった構造であり、カラー液晶表示画面１７ｄに透明タッチパネル１７ｔを重ねて構成される。

そして、前記タッチパネル式カラー表示部（メイン画面）１７の左端には、動作モードに応じて実行可能な機能をタッチ操作により指定するための、各種のアイコンが表示されるタッチアイコンエリア１７Ａが設けられる。

このタッチアイコンエリア１７Ａには、例えば見出し語検索に伴い前記タッチパネル式カラー表示部１７に表示された説明情報表示画面Ｇにおいて、表示されている説明情報のなかの任意の範囲をタッチでなぞってカラーマーカーにより識別表示させるためのマーカーモードを設定する［マーカー］アイコンＢＭ、ユーザ所望の辞書の見出し語をユーザ独自に分類して登録した単語帳を呼び出すための［単語帳］アイコンＢＴ、後述するミニ辞書（簡約辞書）に通常辞書から語義を追加するための［語義追加］アイコンＢＡ等、が表示される。

また、例えば図１０（Ｂ）に示すように、前記表示部１７に表示されているテキストのなかの任意の文字列を指定表示ｈさせ、当該指定表示ｈされた文字列について他の辞書にジャンプして検索するジャンプ検索モード（［ジャンプ］キー１４ｆにより起動される）の場合、前記手書き入力部（サブ画面）１６に、ジャンプモードアイコンＢＪが表示される。

このジャンプモードアイコンＢＪは、前記表示部１７にて指定表示ｈされたジャンプ検索対象の文字列の文字種（漢字／かな／アルファベット）に応じて前回使用された辞書をジャンプ先の辞書に指定するための［前回辞書］アイコンＢｂ、同ジャンプ検索対象の文字列の文字種に応じて検索可能な辞書の中からユーザ所望の辞書をジャンプ先の辞書として選択するための［辞書選択］アイコンＢｓ、同ジャンプ検索対象の文字列の文字種に応じて予め用意されたミニ辞書（簡約辞書）をジャンプ先の辞書に指定するための［ミニ辞書］アイコンＢｍの３つのアイコンからなる。

なお、この電子辞書装置１０は、予め記憶されたブックデータやダウンロードされたテキストデータを、例えば図１０（Ａ）に示すように、ブック／テキストビューワ画面Ｇｖとしてタッチパネル式カラー表示部１７に表示させることが可能である（ブック／テキストビューワモード）。

よって、前記見出し語検索された説明情報表示画面Ｇに表示されている説明情報に対しては勿論、前記ブック／テキストビューワ画面Ｇｖに表示されているブック／テキストデータのなかの任意の文字列を指定表示ｈさせ、当該指定表示ｈされた文字列について辞書にジャンプして検索することが可能である（ジャンプ検索モード）。

図２は、前記電子辞書装置１０の電子回路の構成を示すブロック図である。

この電子辞書装置１０は、各種の記憶媒体に記録されたプログラム、又は、伝送されたプログラムを読み込んで、その読み込んだプログラムによって動作が制御されるコンピュータによって構成され、その電子回路には、ＣＰＵ(central processing unit)２１が備えられる。

ＣＰＵ２１は、メモリ（フラッシュＲＯＭ）２２内に予め記憶された装置制御プログラム、あるいはＲＯＭカードなどの外部記憶媒体２３から記憶媒体読み書き部２４を介して前記メモリ２２に読み込まれた装置制御プログラム、あるいはインターネットＮ上のＷｅｂサーバ（この場合はプログラムサーバ）から通信制御部２５を介して前記メモリ２２に読み込まれた装置制御プログラムに応じて、回路各部の動作を制御する。

前記メモリ２２に記憶された装置制御プログラムは、キー入力部１４、手書き入力部（サブ画面）１６、タッチパネル式カラー表示部（メイン画面）１７からのユーザ操作に応じた入力信号、あるいは通信制御部２５を介して接続されるインターネットＮ上の各Ｗｅｂサーバとの通信信号、あるいは記憶媒体読み書き部２４を介して外部接続されるＥＥＰＲＯＭ，ＲＡＭ，ＲＯＭなどのメモリ・カード（記憶媒体）２３との接続通信信号に応じて起動される。

前記ＣＰＵ２１には、前記メモリ２２、記憶媒体読み書き部２４、通信制御部２５、キー入力部１４、手書き入力部（サブ画面）１６、タッチパネル式カラー表示部（メイン画面）１７などが接続される。

メモリ２２に記憶される装置制御プログラムとしては、当該電子辞書装置１０の全体の動作を司るシステムプログラムや、通信制御部２５を介してインターネットＮ上の各Ｗｅｂサーバや図示しないユーザＰＣ(Personal Computer)などとデータ通信するための通信プログラムが記憶される。

また、辞書情報やブック／テキストデータの表示だけでなく、検索文字列の入力に応じて見出し語を検索する見出し語検索処理、検索された見出し語に対応した説明情報（語義：訳語・意味内容など）の読み出し表示処理、表示された説明情報やブック／テキストデータの中のユーザ任意の文字列を指定し当該指定の文字列を他の辞書にジャンプして検索するためのジャンプ検索処理、通常辞書から見出し語検索された説明情報表示画面Ｇにおいて同じ見出し語に対応してミニ辞書にも集録されている同一の語義を青色で識別表示ＢＬすると共に、ミニ辞書から読み出されてサブ画面１６に表示された簡約説明情報Ｍの中で前記通常辞書からの説明情報（Ｇ）には含まれない語義を緑色で識別表示ＧＲするための通常辞書−ミニ辞書間語義識別処理など、同メモリ２２内に記憶された辞書データベース２２ｂ〜２２ｄ、ミニ辞書追加語義テーブル２２ｅ、ブック／テキストデータ２２ｆ，２２ｇに基づく処理全般を制御するための各種情報表示制御プログラム２２ａが記憶される。

前記辞書データベース２２ｂ〜２２ｄとしては、日本語系辞書データベース２２ｂ、英語系辞書データベース２２ｃ、ミニ辞書データベース２２ｄが、予めあるいはダウンロードされて記憶される。

日本語系辞書データベース２２ｂには、漢字／かなの見出し語に対応付けて日本語の説明情報が記述された［国語大辞典］［国語辞書］、漢字の見出し語に対応付けて日本語の説明情報が記述された［漢和辞書］、漢字／かな／アルファベットの見出し語に対応付けて日本語の説明情報が記述された［百科辞典］、かなの見出し語に対応付けて日本語の説明情報が記述された［カタカナ語辞書］などが記憶される。

英語系辞書データベース２２ｃには、アルファベットの見出し語に対応付けて日本語の説明情報が記述された［英和大辞書］［英和中辞書］、アルファベットの見出し語に対応付けて英語の説明情報が記述された［英英辞書］、漢字／かなの見出し語に対応付けて英語の説明情報が記述された［和英辞書］などが記憶される。

ミニ辞書データベース２２ｄには、前記［国語辞書］に記述された説明情報に含まれる括弧内の情報などを省略し主要な語義のみに簡約化した［国語ミニ辞書］、前記［英和中辞書］に記述された説明情報に含まれる括弧内の情報などを省略し主要な語義のみに簡約化した［英和ミニ辞書］などが記憶される。

ミニ辞書追加語義テーブル２２ｅには、前記通常辞書−ミニ辞書間語義識別処理に伴い、見出し語検索された通常辞書の説明情報表示画面Ｇの中からユーザにより指定されたミニ辞書の同一見出し語の簡約説明情報Ｍには含まれていない語義が、当該ミニ辞書の簡約説明情報Ｍに対する追加語義として登録される。

ブックデータ２２ｆとしては、英語や日本語で記述された［英語演説集］［世界文学集］［日本文学集］などが記憶される。

テキストデータ２２ｇとしては、種々のテキストデータＡ，Ｂ，…がダウンロードされて記憶される。

また、前記メモリ２２には、ジャンプ先辞書テーブルメモリ２２ｈ、前回ジャンプ辞書メモリ２２ｉ、ジャンプモードメモリ２２ｊが確保される。

図３は、前記電子辞書装置１０のメモリ２２に確保されたジャンプ先辞書テーブルメモリ２２ｈの内容を示す図である。

ジャンプ先辞書テーブルメモリ２２ｈには、前記辞書データベース２２ｂ，２２ｃに記憶された各辞書のそれぞれに対応付けて、当該辞書により見出し語検索可能な文字種が記憶される。

このジャンプ先辞書テーブルメモリ２２ｈに記憶されたテーブルデータに基づき、説明情報表示画面Ｇやブック／テキストビューア画面Ｇｖ（図１０（Ｂ）参照）にて指定表示ｈさせた検索対象文字列の文字種に応じて見出し語検索可能なジャンプ先辞書を識別する。

図４は、前記電子辞書装置１０のメモリ２２に確保された前回ジャンプ辞書メモリ２２ｉの内容を示す図である。

前回ジャンプ辞書メモリ２２ｉには、ジャンプ検索モードにおいてジャンプ先辞書として使用された辞書の辞書名が、検索対象文字列の文字種毎にジャンプ検索処理の都度、更新されて記憶される。

この前回ジャンプ辞書メモリ２２ｉに記憶された各文字種毎の辞書名に基づき、新たなジャンプ検索モードにおいて指定表示ｈさせた検索対象文字列の文字種に対応して前回使用されたジャンプ先辞書を識別する。

ジャンプモードメモリ２２ｊには、前記ジャンプ検索モードの起動状態にてタッチパネル式カラー表示部（メイン画面）１７のタッチアイコンエリア１７Ａや手書き入力部（サブ画面）１６に表示されるジャンプモードアイコンＢＪ（前回辞書アイコンＢｂ／辞書選択アイコンＢｓ／ミニ辞書アイコンＢｍ）に応じて選択されたジャンプモードの種類が記憶される。

このように構成された電子辞書装置１０は、ＣＰＵ２１が前記情報表示制御プログラム２２ａ（見出し語検索処理、説明情報表示処理、ジャンプ検索処理、通常辞書−ミニ辞書間語義識別処理等を実行するためのプログラムを含む）に記述された命令に従い回路各部の動作を制御し、ソフトウエアとハードウエアとが協働して動作することにより、以下の動作説明で述べる機能を実現する。

なお、この情報表示制御装置の実施形態は、電子辞書装置１０により実現した場合について説明しているが、例えば図５に示すように、辞書機能を備えたタッチパネル式ＰＤＡ１０Ｔにても、前記情報表示制御プログラム２２ａの各処理に応じた入力および表示動作を、タッチパネル式カラー表示部１７（１７ｄ，１７ｔ）に各種のウインドウとして表示させることで実現可能であるのは勿論である。

図５は、本発明の情報表示制御装置の他の実施形態に係る辞書機能を備えたタッチパネル式ＰＤＡ１０Ｔの外観構成を示す正面図である。

この図５におけるタッチパネル式ＰＤＡ１０Ｔでは、通常辞書−ミニ辞書間語義識別処理に対応した表示動作を示している。

例えばテキストデータ２２ｇから選択したユーザ任意のテキストをテキストビューワウインドウＧｖＷに表示させ、ジャンプ検索モードに設定し、調べたい単語“accretion”をタッチして反転により指定表示ｈさせる。すると、検索対象単語“accretion”の文字種「アルファベット」に応じて英語系辞書データベース２２ｃの英和大辞典から前記指定の単語（見出し語）“accretion”に対応する説明情報が読み出され説明情報表示ウインドウＧＷとして表示される。

この際、通常辞書である英和大辞典からの説明情報表示ウインドウＧＷには、見出し語“accretion”に対応した幾つもの語義とその説明が表示されるが、例えば取り敢えず一般的に広く解釈される主要な語義が知りたい場合に、［ハイライト表示］の指示を行うと、ミニ辞書データベース２２ｄの［英和ミニ辞書］から前記見出し語“accretion”に対応した簡約説明情報Ｍが読み出されミニ辞書ウインドウＭＷに表示される。

そして、前記通常辞書である英和大辞典の説明情報表示ウインドウＧＷにおいて、前記ミニ辞書ウインドウＭＷに表示されている簡約説明情報Ｍの語義と同じ語義「付着」「増大」「付着物」が青色で識別表示ＢＬされると共に、ミニ辞書ウインドウＭＷにおいて、前記通常辞書の説明情報表示ウインドウＧＷに表示されている各語義には存在しない語義「拡大」「増大物」が緑色で識別表示ＧＲされる。

これにより、ユーザが調べたい単語（見出し語）“accretion”について、先ずは主要な語義を素早く確認できると共に、前記説明情報表示ウインドウＧＷにて更に適切なニュアンスの語義も続けて確認できる。

次に、前記構成による電子辞書装置１０のジャンプ検索を伴う情報表示制御機能について説明する。

図６は、前記電子辞書装置１０による情報表示処理（その１）を示すフローチャートである。

図７は、前記電子辞書装置１０による情報表示処理（その２）を示すフローチャートである。

図８は、前記電子辞書装置１０による情報表示処理（その３）を示すフローチャートである。

図９は、前記電子辞書装置１０による情報表示処理（その４）を示すフローチャートである。

図１０は、前記電子辞書装置１０の情報表示処理に伴うタッチパネル式カラー表示部（メイン画面）１７および手書き入力部（サブ画面）１６の表示動作（その１）を示す図である。

図１１は、前記電子辞書装置１０の情報表示処理に伴うタッチパネル式カラー表示部（メイン画面）１７および手書き入力部（サブ画面）１６の表示動作（その２）を示す図である。

図１２は、前記電子辞書装置１０の情報表示処理に伴うタッチパネル式カラー表示部（メイン画面）１７および手書き入力部（サブ画面）１６の表示動作（その３）を示す図である。

辞書指定キー１４ｂの押下操作によりユーザ所望の辞書が指定されると（ステップＳ１（Ｙｅｓ））、通常の辞書検索モードにセットされ（ステップＳ２）、辞書データベース２２ｂ，２２ｃの中の指定の辞書が起動されると共に、検索文字列の入力画面（図示せず）がタッチパネル式カラー表示部（以下「メイン画面」と称す）１７に表示される（ステップＳ３）。

この検索文字列の入力画面において、文字入力キー１４ａの押下操作によりユーザ所望の検索文字列が入力されて表示されると（ステップＳ４）、この入力された検索文字列と前方一致する見出し語が前記指定の辞書から検索され、検索された見出し語が一覧にしてメイン画面１７の見出し語一覧エリア（図示せず）に表示される（ステップＳ５）。

そして、ユーザによる前記見出し語一覧エリア内でのカーソルの移動操作に応じて所望の検索見出し語が選択され、［訳／決定］キー１４ｃが押下（タッチ）操作されると（ステップＳ６）、当該選択された見出し語に対応して前記指定の辞書から読み出された説明情報が、メイン画面１７の全画面に展開されてなる説明情報表示画面Ｇ（例えば図１０（Ｃ）参照）として表示される（ステップＳ７）。

一方、辞書指定キー１４ｂの中の［メニュー］キーの操作に応じてメイン画面１７に表示されるメニュー画面において、ブック／テキストビューア機能がユーザにより選択されると（ステップＳ５６（Ｙｅｓ））、ブック／テキストデータ２２ｆ，２２ｇとして記憶されている各種のブックデータやテキストデータの一覧がメイン画面１７に表示される（ステップＳ５７）。

このブック／テキストデータの一覧画面において、ユーザが閲覧したいブック／テキストデータ（例えば、テキストデータ［Earth Science］）が選択されると（ステップＳ５８）、ブック／テキストビューアモードにセットされる（ステップＳ５９）。

そして、図１０（Ａ）に示すように、前記選択されたテキストデータ［Earth Science］がメモリ２２から読み出され、メイン画面１７の全画面に展開したブック／テキストビューア画面Ｇｖとして表示される（ステップＳ６０）。

前記ブック／テキストビューア画面Ｇｖによるテキストデータ［Earth Science］の表示状態において、そのテキストデータの中の任意の文字列について辞書へジャンプして検索するために、［ジャンプ］キー１４ｆが押下（タッチ）操作されると（ステップＳ８（Ｙｅｓ））、通常の辞書検索モードか否か判断される（ステップＳ９）。

ここで、図１０（Ｂ）に示すように、現在はブック／テキストビューアモードにセットされているので、通常の辞書検索モードでないと判断されると（ステップＳ９（Ｎｏ））、手書き入力部（以下「サブ画面」と称す）１６にジャンプモードアイコンＢＪ（前回辞書アイコンＢｂ／辞書選択アイコンＢｓ／ミニ辞書アイコンＢｍ）が表示され、ジャンプ検索モードに設定される（ステップＳ１１）。

すると、ジャンプモードメモリ２２ｊに記憶されているジャンプ検索モード（デフォルト“前回辞書モード”）が読み出され、前記ジャンプモードアイコンＢＪのうちで該当する［前回辞書］アイコンＢｂがハイライトにより指定表示Ｈされる（ステップＳ１２）。

そして、前記ブック／テキストビューア画面Ｇｖの中でジャンプ検索したい文字列「accretion」がペンＰによりタッチされると、当該検索文字列が反転により指定表示ｈされる（ステップＳ１３）。

ここで、［訳／決定］キー１４ｃが操作されると（ステップＳ５２（Ｙｅｓ））、ジャンプモードメモリ２２ｊに記憶されている現在のジャンプ検索モードが“前回辞書モード”であると判断される（ステップＳ５３〜Ｓ５５（Ｙｅｓ））。

すると、前記検索文字列「accretion」の文字種（アルファベット）が判別され（ステップＳ１６）、前回ジャンプ辞書メモリ２２ｉ（図４参照）に記憶されている該当の文字種（アルファベット）に対応した前回のジャンプ先辞書［英和大辞書］が検知される（ステップＳ１７）。そして、この前回のジャンプ先辞書［英和大辞書］が今回のジャンプ先辞書に設定される（ステップＳ１８）。

すると、通常の辞書検索モードにセットされ（ステップＳ１９）、前記今回のジャンプ先辞書に設定された［英和大辞書］から前記検索文字列「accretion」と前方一致する見出し語が検索され、この検索された見出し語の一覧がメイン画面１７の見出し語一覧エリア（図示せず）に表示される（ステップＳ２０）。

この際、前記見出し語一覧エリアに一覧表示された先頭の見出し語がカーソルにより指定表示される。

そして、ユーザによる前記カーソルの移動操作に応じて所望の検索見出し語が選択され、［訳／決定］キー１４ｃが押下操作されると（ステップＳ２１）、図１０（Ｃ）に示すように、当該選択された見出し語「accretion」に対応して前記［英和大辞書］から読み出された詳細な説明情報が、メイン画面１７の全画面に展開されてなる説明情報表示画面Ｇとして表示される（ステップＳ２２）。

このように、メイン画面１７に表示されたブック／テキストビューア画面Ｇｖ内の所望の検索文字列「accretion」について、サブ画面１６に表示されたジャンプモードアイコンＢＪの［前回辞書］アイコンＢｂを指定することで、当該検索文字列と一致する見出し語の詳細な説明情報が、同検索文字列の文字種「アルファベット」に応じて前回のジャンプ検索処理で使用されたジャンプ先辞書［英和大辞書］から読み出され、新たな説明情報表示画面Ｇとして表示される。

この場合、検索文字列「accretion」の詳細な語義やその内容を前回のジャンプ先辞書［英和大辞書］から知ることができるものの、当該検索文字列「accretion」に対応した一般的で主要な語義について素早く知ることはできない。

そこで、前記検索文字列「accretion」に対応した一般的で主要な語義について素早く知りたい場合に、図１０（Ｄ）に示すように、［ハイライト表示ＯＮ］キー１４ｇが押下操作されると（ステップＳ３２（Ｙｅｓ））、当該検索文字列「accretion」の文字種「アルファベット」に応じて、ミニ辞書データベース２２ｄの［英和ミニ辞書］から同検索文字列「accretion」に対応した簡約説明情報Ｍが読み出されサブ画面１６に表示される。この際、サブ画面１６に表示された主要な語義のみに特化された簡約説明情報Ｍにおいて、前記メイン画面１７に表示された［英和大辞書］からの説明情報（Ｇ）には含まれていない語義「拡大」「増大物」が緑色で識別表示ＧＲされる（ステップＳ３３）。

また、前記メイン画面１７に表示された［英和大辞書］からの説明情報（Ｇ）において、前記サブ画面１６に表示された［英和ミニ辞書］からの簡約説明情報Ｍにも含まれている同じ語義「付着」「増大」「付着物」が青色で識別表示ＢＬされる（ステップＳ３４）。

これにより、前記メイン画面１７上で指定表示ｈさせた所望の検索文字列「accretion」について、［英和大辞書］から読み出された詳細な説明情報（Ｇ）を知ることができるだけでなく、当該詳細な説明情報（Ｇ）において青色で識別表示ＢＬさせた主要な語義を素早く確認することができる。

そして、前記検索文字列「accretion」に対応した主要な語義を前記青色の識別表示ＢＬ、更には緑色の識別表示ＧＲに従い一旦確認したものの、前記ブック／テキストビューア画面Ｇｖにおけるテキストデータ［Earth Science］内での検索文字列「accretion」の語義として適切な語義が見つからない場合は、前記［英和大辞書］から読み出されて表示中の詳細な説明情報（Ｇ）において、引き続き適切なニュアンスの語義を見つけることができる。

ここで、メイン画面１７に表示中の詳細な説明情報（Ｇ）から見つけた適切なニュアンスの語義を、前記ミニ辞書データベース２２ｄの［英和ミニ辞書］に追加しておきたい場合に、図１１（Ａ）に示すように、タッチアイコンエリア１７Ａに表示されているミニ辞書への語義の追加を指示する［語義追加］アイコンＢＡがタッチ操作されると（ステップＳ３５（Ｙｅｓ））、当該メイン画面１７に表示中の［英和大辞書］から読み出された詳細な説明情報（Ｇ）において、前記サブ画面１６に表示中の［英和ミニ辞書］からの簡約説明情報Ｍにはない語義が赤色で識別表示ＲＥされる（ステップＳ３６）。

そして、前記メイン画面１７の詳細な説明情報（Ｇ）において赤色で識別表示ＲＥされた［英和ミニ辞書］からの簡約説明情報Ｍにはない語義の中で、図１１（Ｂ）に示すように、前記［英和ミニ辞書］に追加しておきたい語義「添加」がタッチされて指定されると（ステップＳ３７（Ｙｅｓ））、ミニ辞書追加語義テーブル２２ｅに対して、前記検索文字列である見出し語「accretion」と前記追加指定された語義「添加」とが対応付けられて登録される（ステップＳ３８）。

すると、前記サブ画面１６に表示中である前記見出し語「accretion」に対応した［英和ミニ辞書］の簡約説明情報Ｍに対して、前記追加指定されて登録された語義「添加」が赤色で追加されて識別表示ＡＤされる（ステップＳ３９）。

この後、［戻る／リスト］キー１４ｄが繰り返し押下操作されることに応じて（ステップＳ６１（Ｙｅｓ））、図１２（Ａ）に示すように、検索文字列「accretion」が指定表示ｈされたジャンプ検索モードでのブック／テキストビューア画面Ｇｖをメイン画面１７に再表示させた状態（ステップＳ１３処理後の図１０（Ｂ）の状態）で、サブ画面１６に表示されているジャンプモードアイコンＢＪの［ミニ辞書］アイコンＢｍがタッチ操作されると（ステップＳ４１（Ｙｅｓ））、ジャンプ検索モードが“ミニ辞書モード”に設定されてジャンプモードメモリ２２ｊに記憶されると共に、当該［ミニ辞書］アイコンＢｍがハイライトにより指定表示Ｈされる（ステップＳ４２）。

そして、前記検索文字列「accretion」の文字種が判別され（ステップＳ４３）、アルファベットであると判断されると（ステップＳ４４（Ｙｅｓ））、ミニ辞書データベース２２ｅに記憶されている［英和ミニ辞書］がジャンプ先辞書として指定される（ステップＳ４５）。

すると、前記ジャンプ先として指定された［英和ミニ辞書］から前記検索文字列「accretion」と一致する見出し語が検索され、図１２（Ｂ）に示すように、その見出し語に対応した簡約説明情報Ｍがサブ画面１６に表示される（ステップＳ４７）。

ここで、ミニ辞書追加語義テーブル２２ｅにおいて、前記サブ画面１６に表示された簡約説明情報Ｍの見出し語「accretion」と対応付けられた追加の語義が登録されているか否かが判断される（ステップＳ４８）。

そして、前記ミニ辞書追加語義テーブル２２ｅに、見出し語「accretion」と対応付けられた追加の語義「添加」があると判断されると（ステップＳ４８（Ｙｅｓ））、前記サブ画面１６に表示されている簡約説明情報Ｍに対して、当該追加の語義「添加」が追加されて表示される（ステップＳ４９）。

これにより、過去にジャンプ検索して適切な語義「添加」を調べ、その語義をミニ辞書追加語義テーブル２２ｅに追加登録した単語「accretion」を有するテキスト［Earth Science］を再表示させた場合には、当該単語「accretion」を指定表示ｈさせ［ミニ辞書］アイコンＢｍをタッチ操作するだけで、前記追加登録した語義「添加」を含む簡約説明情報Ｍを直ちにサブ画面１６に表示させることができ、当該単語「accretion」に対応した一般的に主要な語義のみならず、適切なニュアンスの語義も素早く確認できるようになる。

この後、図１２（Ｃ）に示すように、［ハイライト表示ＯＮ］キー１４ｇが押下操作されると（ステップＳ５０（Ｙｅｓ））、前記サブ画面１６に表示された簡約説明情報Ｍの中にミニ辞書追加語義テーブル２２ｅに登録された追加の語義が含まれるか否かが判断され、追加の語義「添加」が含まれると判断された場合には、当該追加の語義「添加」が赤色で識別表示ＡＤされる（ステップＳ５１）。

これにより、メイン画面１７のテキストデータ上で指定表示ｈさせた検索文字列「accretion」について、サブ画面１６に表示された簡約説明情報Ｍの中で赤色識別表示ＡＤされた語義が適切なニュアンスの語義であることを直ちに確認できる。

なお、前記サブ画面１６に表示されたジャンプモードアイコンＢＪの［ミニ辞書］アイコンＢｍがタッチ操作された際に（図１２（Ａ）参照）（ステップＳ４１（Ｙｅｓ））、メイン画面１７内で指定表示ｈされている検索文字列の文字種が「アルファベット」ではなく「漢字」あるいは「かな」であると判別された場合には（ステップＳ４２〜Ｓ４４（Ｎｏ））、ミニ辞書データベース２２ｅに記憶されている［国語ミニ辞書］がジャンプ先辞書として指定される（ステップＳ４５）。

そして、前記ジャンプ先として指定された［国語ミニ辞書］から前記「漢字」あるいは「かな」の検索文字列と一致する見出し語が検索され、その見出し語に対応した簡約説明情報Ｍがサブ画面１６に表示される（ステップＳ４７）。

また、前記ステップＳ１〜Ｓ７の辞書検索処理に従い、ユーザ指定の辞書から検索された見出し語に対応する説明情報表示画面Ｇがメイン画面１７に表示された状態で、その説明情報の中の任意の文字列について他の辞書へジャンプして検索するために、［ジャンプ］キー１４ｆが押下（タッチ）操作された場合には（ステップＳ８（Ｙｅｓ））、通常の辞書検索モードであると判断され（ステップＳ９（Ｙｅｓ））、メイン画面１７のタッチアイコンエリア１７Ａおよびサブ画面１６にジャンプモードアイコンＢＪ（前回辞書アイコンＢｂ／辞書選択アイコンＢｓ／ミニ辞書アイコンＢｍ）が表示され、ジャンプ検索モードに設定される（ステップＳ１０，Ｓ１１）。

そして、前記説明情報表示画面Ｇにおいて、所望の検索文字列がタッチ操作により指定表示ｈされ、［前回辞書］アイコンＢｂがタッチ操作された場合には（ステップＳ１２〜Ｓ１４（Ｙｅｓ））、ジャンプ検索モードが“前回辞書モード”に設定されてジャンプモードメモリ２２ｊに記憶されると共に、当該［前回辞書］アイコンＢｂがハイライトにより指定表示Ｈされる（ステップＳ１５）。すると、前述したステップＳ１６以降の処理が前記同様に実行され、前回ジャンプ辞書メモリ２２ｉに記憶されている前回のジャンプ先辞書に基づき検索された前記検索文字列に対応する説明情報表示画面Ｇがメイン画面１７に表示される（ステップＳ１６〜Ｓ２２）。

また一方、メイン画面１７での辞書検索に伴う説明情報表示画面Ｇあるいはブック／テキストビューア画面Ｇｖにて指定表示ｈされた検索文字列（例えば「accretion」）について（ステップＳ８〜Ｓ１３）、任意の辞書をジャンプ先辞書として選択して検索したい場合に、ジャブモードアイコンＢＪの［辞書選択］アイコンＢｓ（図１０（Ｂ）参照）がタッチされると（ステップＳ２５（Ｙｅｓ））、ジャンプ検索モードが“辞書選択モード”に設定されてジャンプモードメモリ２２ｊに記憶されると共に、当該［辞書選択］アイコンＢｓがハイライトにより指定表示Ｈされる（ステップＳ２６）。

すると、前記検索文字列「accretion」の文字種（アルファベット）が判別され（ステップＳ２７）、ジャンプ先辞書テーブルメモリ２２ｈに記憶されているテーブルデータ（図３参照）に基づき、前記判別された文字種（アルファベット）に対応する検索可能辞書の一覧が読み出され、前記説明情報表示画面Ｇあるいはブック／テキストビューア画面Ｇｖ上に開いたジャンプ先辞書一覧エリア（図示せず）に表示される（ステップＳ２８）。

この際、前回ジャンプ辞書メモリ２２ｉ（図４参照）に記憶されている該当の文字種（アルファベット）に対応した前回のジャンプ先辞書（例えば［英和中辞書］）が指定の辞書に設定され、カーソルにより指定表示される（ステップＳ２９）。

このジャンプ先辞書一覧エリアにおいて、ユーザ操作に応じてカーソルを移動させ、所望のジャンプ先辞書（例えば［英和大辞書］）が選択されて［訳／決定］キー１４ｃが押下されると（ステップＳ３０）、当該選択された辞書名［英和大辞書］が前回ジャンプ辞書メモリ２２ｉ（図４参照）における前記検索文字列「accretion」の判別文字種（アルファベット）に対応付けられて登録される（ステップＳ３１）。

すると、前述したステップＳ１９以降の処理が前記同様に実行され、ユーザ選択されたジャンプ先辞書［英和大辞書］に基づき検索された前記検索文字列「accretion」に対応する説明情報表示画面Ｇ（図１０（Ｃ）参照）がメイン画面１７に表示される（ステップＳ１９〜Ｓ２２）。

また、メイン画面１７での辞書検索に伴う説明情報表示画面Ｇあるいはブック／テキストビューア画面Ｇｖにて所望の検索文字列が指定表示ｈされた状態において（ステップＳ８〜Ｓ１３）、［訳／決定］キー１４ｃが操作された際に（ステップＳ５２（Ｙｅｓ））、ジャンプモードメモリ２２ｊに記憶されているジャンプ検索モードが“ミニ辞書モード”であると判断された場合には、前述したステップＳ４３以降の処理が前記同様に実行され、
“前回辞書モード”であると判断された場合には、前述したステップＳ１６以降の処理が前記同様に実行される。さらに、前記“ミニ辞書モード”でも“前回辞書モード”でもなく、“辞書選択モード”であると判断された場合には、前述したステップＳ２８以降の処理が前記同様に実行される。

したがって、前記構成の電子辞書装置１０のジャンプ検索を伴う情報表示制御機能によれば、メイン画面１７に表示されたブック／テキストビューア画面Ｇｖあるいは辞書検索に伴う説明情報表示画面Ｇにおいて、ジャンプ検索モードを設定し、所望の検索文字列を指定表示ｈさせると、辞書データベース２２ｃ，２２ｄに記憶されている前記検索文字列の文字種に応じた通常の辞書から当該検索文字列（見出し語）に対応した多様な語義を記述した詳細説明情報が読み出され説明情報表示画面Ｇとして表示される。ここで、［ハイライト表示ＯＮ］キー１４ｇが押下操作されると、前記検索文字列の文字種に応じた簡約辞書（［国語ミニ辞書］や［英和ミニ辞書］）から当該検索文字列（見出し語）に対応した主要な語義だけを記述した簡約説明情報Ｍが読み出されサブ画面１６に表示されると共に、前記メイン画面１７に表示された説明情報表示画面Ｇにおいて、前記簡約説明情報Ｍにある主要な語義と同じ語義が青色で識別表示ＢＬされる。

このため、前記メイン画面１７上で指定表示ｈさせた所望の検索文字列について、通常の辞書から読み出された詳細な説明情報（Ｇ）を知ることができるだけでなく、当該詳細な説明情報（Ｇ）において青色で識別表示ＢＬさせた主要な語義を素早く確認することができる。

また、前記サブ画面１６に表示された簡約説明情報Ｍにおいて、メイン画面１７に表示された説明情報表示画面Ｇにはなく簡約説明情報Ｍにはある語義が緑色で識別表示ＧＲされるので、通常の辞書からの詳細説明情報（Ｇ）にはない主要な語義までも素早く確認することができる。

さらに、前記構成の電子辞書装置１０の情報表示制御機能によれば、前記メイン画面１７に所望の検索文字列（見出し語）に対応した説明情報表示画面Ｇが表示され、サブ画面１６に同検索文字列（見出し語）に対応した簡約説明情報Ｍが表示された状態で、［語義追加］アイコンＢＡがタッチされると、当該説明情報表示画面Ｇに表示されている各語義のうちで、簡約説明情報Ｍにはない語義が赤色識別表示ＲＥされる。そして、赤色識別表示ＲＥされた何れかの語義を例えば前記検索文字列に対応した適切な語義として指定すると、当該指定の語義は前記検索文字列（見出し語）に対応した簡約説明情報Ｍの語義としてミニ辞書追加語義テーブル２２ｅに登録される。

このため、過去に見出し語検索した同一のニュアンスの検索文字列について再検索する際に、当該検索文字列を指定表示ｈさせ［ミニ辞書］アイコンＢｍをタッチ操作するだけで、前記追加登録した適切な語義を含む簡約説明情報Ｍを直ちにサブ画面１６に表示させることができる。

そして、前記サブ画面１６に表示させた簡約説明情報Ｍの中にミニ辞書追加語義テーブル２２ｅに登録された追加の語義が含まれる場合には、当該追加の語義が赤色識別表示ＡＤされる。

このため、メイン画面１７のテキストデータ上で指定表示ｈさせた検索文字列について、サブ画面１６に表示された簡約説明情報Ｍの中で赤色識別表示ＡＤされた語義が適切なニュアンスの語義であることを直ちに確認できる。

なお、前記実施形態において記載した電子辞書装置１０による各処理の手法およびデータベース、すなわち、図６〜図９のフローチャートに示す情報表示処理（その１〜その３）等の各手法、および辞書データベース２２ｂ〜２２ｅは、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリ・カード（ＲＯＭカード、ＲＡＭカード等）、磁気ディスク（フロッピディスク、ハードディスク等）、光ディスク（ＣＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤ等）、半導体メモリ等の外部記憶媒体２３に格納して配布することができる。そして、メイン・サブ表示画面（１７）（１６）を備えた電子機器のコンピュータは、この外部記憶媒体２３に記憶されたプログラムを記憶装置（２２）に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、前記実施形態において説明した通常辞書での説明情報表示画面Ｇにおける簡約辞書［ミニ辞書］を利用した主要な語義の識別表示制御機能等を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。

また、前記各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態としてネットワークＮ上を伝送させることができ、このプログラムデータを、ネットワークＮに接続されたコンピュータに通信制御部２５によって取り込むことで、前述した通常辞書での説明情報表示画面Ｇにおける簡約辞書［ミニ辞書］を利用した主要な語義の識別表示制御機能等を実現することもできる。

本願発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が異なる形態にして組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。

以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。

［１］
表示部と、
見出し語と当該見出し語に対応する複数の語義を含む説明情報とが複数組対応付けられて記憶されている第１辞書記憶手段と、
見出し語と当該見出し語に対応する複数の語義とが複数組対応付けられて記憶されている第２辞書記憶手段と、
ユーザ操作に応じて入力された検索対象の見出し語を前記第１辞書記憶手段から検索する辞書検索手段と、
この辞書検索手段により検索された見出し語に対応する説明情報を前記表示部に表示させる説明情報表示制御手段と、
この説明情報表示制御手段により前記表示部に表示された見出し語に対応する説明情報に含まれる語義のうち、当該見出し語に対応して前記第２辞書記憶手段により記憶されている語義と同じ語義を識別して表示させる語義識別表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする情報表示制御装置。

［２］
前記第１辞書記憶手段は、通常辞書として、見出し語と当該見出し語に対応する複数の語義を含む説明情報とが複数組対応付けられて記憶されている通常辞書記憶手段であり、
前記第２辞書記憶手段は、簡約辞書として、見出し語と当該見出し語に対応する複数の語義とが複数組対応付けられて記憶されている簡約辞書記憶手段である
ことを特徴とする［１］に記載の情報表示制御装置。

［３］
前記表示部は、メイン表示エリアと当該メイン表示エリアより小さいサブ表示エリアとを有し、
前記説明情報表示制御手段は、前記辞書検索手段により通常辞書から検索された見出し語に対応する説明情報を前記メイン表示エリアに表示させ、
前記語義識別表示制御手段は、前記説明情報表示制御手段により前記メイン表示エリアに表示された見出し語に対応する説明情報に含まれる語義のうち、当該見出し語に対応して前記簡約辞書記憶手段により記憶されている簡約辞書の語義と同じ語義を識別して表示させ、
前記簡約辞書記憶手段により記憶されている簡約辞書から前記辞書検索手段により通常辞書から検索された見出し語と同じ見出し語に対応する複数の語義を読み出し前記サブ表示エリアに表示させる簡約辞書表示制御手段と、
この簡約辞書表示制御手段により前記サブ表示エリアに表示された複数の語義のうち、前記説明情報表示制御手段により前記メイン表示エリアに表示された説明情報に含まれない語義を識別して表示させる簡約語義識別表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする［２］に記載の情報表示制御装置。

［４］
ユーザ操作に応じて前記簡約辞書への語義の追加を指定する語義追加指定手段と、
この語義追加指定手段により前記簡約辞書への語義の追加が指定された際に、前記説明情報表示制御手段により前記メイン表示エリアに表示された見出し語に対応する説明情報に含まれる語義のうち、当該見出し語に対応して前記簡約辞書記憶手段により記憶されている簡約辞書の語義にはない語義を識別して表示させる対象語義識別表示制御手段と、
この対象語義識別表示制御手段により識別表示された語義のうち何れかの語義がユーザ操作に応じて指定された際に、当該指定の語義に対応する見出し語と同じ前記簡約辞書の見出し語に対応付けて同指定の語義を追加する簡約語義追加手段と、
を備えたことを特徴とする［３］に記載の情報表示制御装置。

［５］
任意のテキストデータを前記メイン表示エリアに表示させるテキスト表示制御手段と、
このテキスト表示制御手段により前記メイン表示エリアに表示されたテキストのうちユーザ操作に応じて指定された文字列に対応する見出し語を前記簡約辞書記憶手段により記憶されている簡約辞書から検索する簡約辞書検索手段と、
この簡約辞書検索手段により簡約辞書から検索された見出し語に対応する複数の語義を前記サブ表示エリアに表示させる簡約語義表示制御手段と、
前記簡約辞書検索手段により簡約辞書から検索された見出し語と同じ見出し語に対応付けられて前記簡約語義追加手段により追加された語義がある場合に、当該語義を前記簡約語義表示制御手段により前記サブ表示エリアに表示された複数の語義に追加して表示させる追加語義表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする［４］に記載の情報表示制御装置。

［６］
前記追加語義表示制御手段により前記サブ表示エリアに追加して表示された語義を識別して表示させる追加語義識別表示制御手段を備えたことを特徴とする［５］に記載の情報表示制御装置。

［７］
表示部とメモリとを備えた電子機器のコンピュータを制御するためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
見出し語と当該見出し語に対応する複数の語義を含む説明情報とを複数組対応付けて前記メモリに記憶させる第１辞書記憶手段、
見出し語と当該見出し語に対応する複数の語義とを複数組対応付けて前記メモリに記憶させる第２辞書記憶手段、
ユーザ操作に応じて入力された検索対象の見出し語を前記第１辞書記憶手段から検索する辞書検索手段、
この辞書検索手段により検索された見出し語に対応する説明情報を前記表示部に表示させる説明情報表示制御手段、
この説明情報表示制御手段により前記表示部に表示された見出し語に対応する説明情報に含まれる語義のうち、当該見出し語に対応して前記第２辞書記憶手段に記憶されている語義と同じ語義を識別して表示させる語義識別表示制御手段、
として機能させるためのプログラム。

１０ …電子辞書装置
１１ …本体ケース
１２ …蓋体ケース
１３ …ヒンジ部
１４ …キー入力部（キーボード）
１４ａ…文字入力キー
１４ｂ…辞書指定キー
１４ｃ…［訳／決定］キー
１４ｄ…［戻る／リスト］キー
１４ｅ…カーソルキー
１４ｆ…［ジャンプ］キー
１４ｇ…［ハイライト表示ＯＮ］キー
１５ …スピーカ
１６ …手書き入力部（サブ画面）
１６ｄ…液晶表示画面
１６ｔ…透明タッチパネル
１７ …タッチパネル式カラー表示部（メイン画面）
１７ｄ…カラー液晶表示画面
１７ｔ…透明タッチパネル
１７Ａ…タッチアイコンエリア
２１ …ＣＰＵ
２２ …メモリ
２２ａ…情報表示制御プログラム
２２ｂ…日本語系辞書データベース
２２ｃ…英語系辞書データベース
２２ｄ…ミニ辞書データベース
２２ｅ…ミニ辞書追加語義テーブル
２２ｆ…ブックデータ
２２ｇ…テキストデータ
２２ｈ…ジャンプ先辞書テーブルメモリ
２２ｉ…前回ジャンプ辞書メモリ
２２ｊ…ジャンプモードメモリ
２３ …外部記憶媒体
２４ …記憶媒体読み書き部
２５ …通信制御部
Ｇ …説明情報表示画面
Ｍ …簡約説明情報
Ｇｖ …ブック／テキストビューワ画面
ＢＪ …ジャンプモードアイコン
Ｂｂ …［前回辞書］アイコン
Ｂｓ …［辞書選択］アイコン
Ｂｍ …［ミニ辞書］アイコン
ＢＡ …［語義追加］アイコン
ＢＬ …青色識別表示（ミニ辞書にある語義）
ＧＲ …緑色識別表示（通常辞書にない語義）
ＲＥ …赤色識別表示（ミニ辞書にない語義）
ＡＤ …赤色識別表示（ミニ辞書追加語義）
Ｈ，ｈ…指定表示
Ｐ …タッチペン

Claims (7)

1. 表示部と、
   見出し語と当該見出し語に対応する複数の語義を含む説明情報とが複数組対応付けられて記憶されている第１辞書記憶手段と、
   見出し語と当該見出し語に対応する複数の語義とが複数組対応付けられて記憶されている第２辞書記憶手段と、
   ユーザ操作に応じて入力された検索対象の見出し語を前記第１辞書記憶手段から検索する辞書検索手段と、
   この辞書検索手段により検索された見出し語に対応する説明情報を前記表示部のメイン表示エリアに表示させる説明情報表示制御手段と、
   この説明情報表示制御手段により前記メイン表示エリアに表示された見出し語に対応する説明情報に含まれる語義のうち、当該見出し語に対応して前記第２辞書記憶手段により記憶されている語義と同じ語義を識別して表示させる語義識別表示制御手段と、
   前記第２辞書記憶手段から前記辞書検索手段により検索された見出し語と同じ見出し語に対応する複数の語義を読み出して前記表示部のサブ表示エリアに表示させる第２辞書表示制御手段と、
   この第２辞書表示制御手段により前記サブ表示エリアに表示された複数の語義のうち、前記説明情報表示制御手段により前記メイン表示エリアに表示された説明情報に含まれない語義を識別して表示させる第２語義識別表示制御手段と、
   を備えたことを特徴とする情報表示制御装置。
2. 前記サブ表示エリアは、前記メイン表示エリアより小さい表示エリアであり、
   前記第１辞書記憶手段は、通常辞書として、見出し語と当該見出し語に対応する複数の語義を含む説明情報とが複数組対応付けられて記憶されている通常辞書記憶手段であり、
   前記第２辞書記憶手段は、簡約辞書として、見出し語と当該見出し語に対応する複数の語義とが複数組対応付けられて記憶されている簡約辞書記憶手段である、
   ことを特徴とする請求項１に記載の情報表示制御装置。
3. ユーザ操作に応じて前記簡約辞書への語義の追加を指定する語義追加指定手段と、
   この語義追加指定手段により前記簡約辞書への語義の追加が指定された際に、前記説明情報表示制御手段により前記メイン表示エリアに表示された見出し語に対応する説明情報に含まれる語義のうち、当該見出し語に対応して前記簡約辞書記憶手段により記憶されている簡約辞書の語義にはない語義を識別して表示させる対象語義識別表示制御手段と、
   この対象語義識別表示制御手段により識別表示された語義のうち何れかの語義がユーザ操作に応じて指定された際に、当該指定の語義に対応する見出し語と同じ前記簡約辞書の見出し語に対応付けて同指定の語義を追加する簡約語義追加手段と、
   を備えたことを特徴とする請求項２に記載の情報表示制御装置。
4. 任意のテキストデータを前記メイン表示エリアに表示させるテキスト表示制御手段と、
   このテキスト表示制御手段により前記メイン表示エリアに表示されたテキストのうちユーザ操作に応じて指定された文字列に対応する見出し語を前記簡約辞書記憶手段により記憶されている簡約辞書から検索する簡約辞書検索手段と、
   この簡約辞書検索手段により簡約辞書から検索された見出し語に対応する複数の語義を前記サブ表示エリアに表示させる簡約語義表示制御手段と、
   前記簡約辞書検索手段により簡約辞書から検索された見出し語と同じ見出し語に対応付けられて前記簡約語義追加手段により追加された語義がある場合に、当該語義を前記簡約語義表示制御手段により前記サブ表示エリアに表示された複数の語義に追加して表示させる追加語義表示制御手段と、
   を備えたことを特徴とする請求項３に記載の情報表示制御装置。
5. 前記追加語義表示制御手段により前記サブ表示エリアに追加して表示された語義を識別して表示させる追加語義識別表示制御手段を備えたことを特徴とする請求項４に記載の情報表示制御装置。
6. 表示部とメモリとを備えた電子機器の表示方法であって、
   見出し語と当該見出し語に対応する複数の語義を含む説明情報とが複数組対応付けられて記憶されている第１辞書記憶手段から、ユーザ操作に応じて入力された検索対象の見出し語を検索する辞書検索ステップと、
   この辞書検索ステップにより検索された見出し語に対応する説明情報を前記表示部のメイン表示エリアに表示させる説明情報表示制御ステップと、
   この説明情報表示制御ステップにより前記メイン表示エリアに表示された見出し語に対応する説明情報に含まれる語義のうち、当該見出し語に対応して、見出し語と当該見出し語に対応する複数の語義とが複数組対応付けられて記憶されている第２辞書記憶手段により記憶されている該当見出し語の語義と同じ語義を識別して表示させる語義識別表示制御ステップと、
   前記第２辞書記憶手段から、前記辞書検索ステップにより検索された見出し語と同じ見出し語に対応する複数の語義を読み出して前記表示部のサブ表示エリアに表示させる第２辞書表示制御ステップと、
   この第２辞書表示制御ステップにより前記サブ表示エリアに表示された複数の語義のうち、前記説明情報表示制御ステップにより前記メイン表示エリアに表示された説明情報に含まれない語義を識別して表示させる第２語義識別表示制御ステップと、
   からなる表示方法。
7. 表示部とメモリとを備えた電子機器のコンピュータを制御するためのプログラムであって、
   前記コンピュータを、
   見出し語と当該見出し語に対応する複数の語義を含む説明情報とが複数組対応付けられて記憶されている第１辞書記憶手段から、ユーザ操作に応じて入力された検索対象の見出し語を検索する辞書検索手段、
   この辞書検索手段により検索された見出し語に対応する説明情報を前記表示部のメイン表示エリアに表示させる説明情報表示制御手段、
   この説明情報表示制御手段により前記メイン表示エリアに表示された見出し語に対応する説明情報に含まれる語義のうち、当該見出し語に対応して、見出し語と当該見出し語に対応する複数の語義とが複数組対応付けられて記憶されている第２辞書記憶手段により記憶されている該当見出し語の語義と同じ語義を識別して表示させる語義識別表示制御手段、
   前記第２辞書記憶手段から、前記辞書検索手段により検索された見出し語と同じ見出し語に対応する複数の語義を読み出して前記表示部のサブ表示エリアに表示させる第２辞書表示制御手段、
   この第２辞書表示制御手段により前記サブ表示エリアに表示された複数の語義のうち、前記説明情報表示制御手段により前記メイン表示エリアに表示された説明情報に含まれない語義を識別して表示させる第２語義識別表示制御手段、
   として機能させるためのプログラム。

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