JP6051744B2 - 電子血圧計 - Google Patents

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Description

本発明は電子血圧計に関する。
血圧は循環器系疾患を解析する指標の一つであり、血圧に基づいてリスク解析を行うことは、たとえば脳卒中や心不全や心筋梗塞などの心血管系の疾患の予防に有効である。従来は通院時や健康診断時などの医療機関で測定される血圧(随時血圧)により診断が行われていた。しかしながら近年の研究により、家庭で測定する血圧(家庭血圧)が随時血圧より循環器系疾患の診断に有用であることが判明してきた。それに伴い、家庭で使用する血圧計が普及している。
血圧の測定部位は、基本的に動脈の脈が触れるところであればどこでもよいが、典型的には上腕、手首、足首、足背、などの部位とされている。
一方で、測定部位の高度と心臓の高度との差が血圧に大きく影響することが知られている。これは血液が重力の影響を受けるためであり、測定部位の高度と心臓の高度との差が10cmあると約8mmHgの水頭圧による測定誤差が発生する。従って、特に手首、足首、足背を測定部位として血圧を測定する際には、測定部位の高度に留意する必要がある。
測定部位の高度と心臓の高度との差に起因する測定誤差を解消する方法として、測定部位を心臓の高度にガイドする方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。これは、測定部位の姿勢を加速度センサ等によって取得し、その角度情報より測定部位の高度と心臓の高度との差を検出し、測定部位を心臓の高度へガイドするものである。
測定部位の高度と心臓の高度との差に起因する測定誤差を解消する他の方法として、測定部位の高度を検出し、血圧値を補正する方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に記載された血圧値の補正方法は、絶対圧センサ(気圧センサ)をカフの近傍に設け、気圧の変化により測定部位の高度を検出し、検出された高度情報から水頭圧による誤差の補正量を算出するものである。これは高度計などで使用されている原理と同じである。
特開2007−054648号公報 特開2011−104073号公報
上述したとおり、測定部位の高度と心臓の高度との差が10cmで約8mmHgの水頭圧が発生するため、絶対圧センサを用いた血圧の補正方法において、例えば測定誤差を4mmHg以下に抑えるには、高さ分解能が5cm以下である必要がある。そして、気圧は1000mで100hPa変化するため、5cmの高さを検出するには、絶対圧センサの圧力分解能は0.5Pa以下である必要がある。
圧力分解能が0.5Pa以下である絶対圧センサは市場に存在するが、一般に、センサの出力には、そのセンサのドリフト誤差が含まれる。絶対圧センサによっては、気温、気圧などの周囲環境が一定であっても±30Paのドリフトが発生する場合もある。±30Paの誤差は、高さに換算して±3mの誤差に相当する。高度計として使用する分には十分な精度ではあるが、血圧計において測定部位の高度を検出するには不十分な精度である。このドリフトは、気温、気圧などの周囲環境によっては、さらに大きなものとなり得る。
そこで、絶対圧センサのドリフト補正をすることが考えられるが、絶対圧センサの出力だけでは、ドリフトが発生したのか測定部位の高度が変化したのかを判別できず、ドリフト補正を適切に行うことができない。
本発明は、上述した事情に鑑みなされたものであり、被測定者の血圧測定部位の高度を適切に検出し、血圧の測定精度を高めることを目的とする。
被測定者の血圧測定部位における血圧を測定する測定部と、前記血圧測定部位の高度を検出する第1高度センサと、前記血圧測定部位の高さ方向の変位を検出する第1変位センサと、前記第1変位センサによって検出された第1変位情報に基づいて、前記第1高度センサによって検出された第1高度情報に対するドリフト補正を実施する補正部と、前記補正部によって処理された前記第1高度情報を用いて前記血圧測定部位と前記被測定者の心臓との高度差を算出する高度差算出部と、を備える電子血圧計。
本発明によれば、被測定者の血圧測定部位の高度を適切に検出することができ、血圧の測定精度を高めることができる。
本発明の実施形態を説明するための、電子血圧計の一例の構成を示す図である。 図1の電子血圧計の使用状態の一例を示す図である。 図1の電子血圧計の機能ブロック図である。 血圧測定部位の圧迫圧力を徐々に減圧した際の脈波及び脈波振幅の一例を示すグラフである。 図1の電子血圧計による血圧測定方法を説明するためのグラフである。 図1の電子血圧計を用いた血圧測定のフローチャートである。 図6の血圧測定のフローにおける高さセンサのドリフト補正処理のフローチャートである。 図1の電子血圧計の変形例における水頭圧の補正方法を示すグラフである。 本発明の実施形態を説明するための、電子血圧計の他の例の機能ブロック図である。 図9の電子血圧計による血圧測定方法を説明するためのグラフである。 本発明の実施形態を説明するための、電子血圧計の他の例の機能ブロック図である。 図11の電子血圧計を用いた血圧測定のフローチャートである。 本発明の実施形態を説明するための、電子血圧計の他の例の機能ブロック図である。 図13の電子血圧計による血圧測定のフローチャートである。
図1は、本発明の実施形態を説明するための電子血圧計の一例の構成を示し、図2は図1の電子血圧計の使用状態の一例を示す。
電子血圧計1は、オシロメトリック法により血圧を測定する。オシロメトリック法による血圧の測定は、被測定者の血圧測定部位を圧迫し、血圧測定部の圧迫圧力を徐々に減圧する過程で血圧測定部位における脈波を逐次検出し、脈波振幅の変化に基づき、所定のアルゴリズムを用いて血圧を決定するものである。
電子血圧計1は、被測定者の血圧測定部位に装着されるカフ2と、血圧計本体4と、を備えている。図2に示す例では、被測定者の血圧測定部位が手首であり、被測定者の姿勢が座位で肘より先をテーブル等の台に載せた姿勢となっているが、血圧測定部位は例えば上腕や足首や足背などであってもよく、被測定者の姿勢は座位で腕を垂下させた状態であってもよいし、また、横臥位や立位であってもよい。
カフ2は、空気等の流体を圧力媒体として、この圧力媒体によって膨張・収縮する流体袋10を内包しており、手首を包持し、流体袋10の膨張・収縮によって手首を圧迫する。
カフ2は、圧力媒体を流通させる管を内包したコード5によって血圧計本体4に接続されており、血圧計本体4には、カフ2の流体袋に圧力媒体を供給するポンプが設けられている。流体袋10は、コード5を介して、血圧計本体4から圧力媒体の供給を受け、膨張・収縮する。
カフ2には、このカフ2が装着された手首の高度を検出するための高さセンサ及び手首の高さ方向の変位を検出するための変位センサが設けられている。本電子血圧計1では、高さセンサは絶対圧センサ(気圧センサ)14とされており、変位センサは加速度センサ15とされている。
絶対圧センサ14や加速度センサ15の出力信号は、コード5を介して血圧計本体4との間で授受される。
図3は、電子血圧計1の機能ブロックを示す。
電子血圧計1は、被測定者の血圧測定部位における血圧を測定する測定部20と、測定によって得られた血圧値等を表示する表示部21と、血圧測定の開始・停止等を操作する操作部22と、電源部23とを備えており、これらは血圧計本体4に設けられている。
測定部20は、電子血圧計1の血圧測定動作を制御するCPU(Central Processing Unit)30と、CPU30のワークメモリとして機能する第1メモリ31と、CPU30によって実行されるプログラム、そして被測定者の身長情報や測定によって得られた血圧値などの種々の情報を記憶する第2メモリ32と、カフ2の流体袋10内の圧力を調節する圧力調節部33と、タイマ34とを含む。なお、CPU30は、血圧測定動作に限らず、電子血圧計1の全体的な動作を制御する。
表示部21は、液晶ディスプレイなどの表示装置35を含み、CPU30の制御の下で血圧値等を表示装置35に表示させる。
操作部22は、電子血圧計1に対する電源投入のオン/オフを切換えるために操作される電源スイッチ36、電子血圧計1の血圧測定動作の開始/停止を指示するために操作される測定スイッチ37、被測定者の身長情報などの情報を電子血圧計1に入力するために操作される設定スイッチ38、第2メモリ32に記憶された種々の情報を呼出すために操作される記録呼出スイッチ39を含む。
圧力調節部33は、カフ2の流体袋10の内圧を検出するための圧力センサ40と、圧力センサ40の出力を周波数に変換してCPU30に入力する発振回路41と、カフ2の流体袋10に圧力媒体を供給するポンプ42と、ポンプ42を駆動するポンプ駆動回路43と、カフ2の流体袋10内の圧力媒体を排出しまたは閉じ込めるために開閉する弁44と、弁44を駆動する弁駆動回路45とを含む。
CPU30は、発振回路41から入力される発振周波数の信号を圧力に変換して流体袋10内の圧力を検出し、カフ2の圧迫圧力(以下、「カフ圧」という。)が所望の圧力となるようにポンプ駆動回路43及び弁駆動回路45を制御する。
さらに、電子血圧計1は、絶対圧センサ14の出力信号に対してドリフト補正を実施する補正部と、この補正部によって処理された絶対圧センサ14の出力信号を用いて血圧測定部と被測定者の心臓との高度差を算出する算出部とを備え、これらの機能はCPU30によって実現されている。
さらに、CPU30は、血圧測定部位における血圧に対して、血圧測定部位と心臓との高度差に起因する水頭圧を補正して、被測定者の血圧としての心臓の高度における血圧を算出する。
図4は、オシロメトリック法による血圧測定において、カフ圧を徐々に減圧する過程で得られる脈波及び脈波振幅の一例を示し、図5はオシロメトリック法による被測定者の血圧の決定方法を示す。
カフ圧が被測定者の最高血圧よりも高くなると止血され、カフ圧を徐々に減圧することで血流が再開する。オシロメトリック法は、カフ圧を徐々に減圧する過程で脈波振幅が図4に示すように変化する特性を利用して血圧を測定する。
図5に示すように、まず、被測定者の最高血圧以上の圧力PCまでカフ圧を昇圧し、その後に一定の速度(例えば2〜3mmHg/sec)で減圧する。カフ圧を徐々に減圧する過程で、カフ圧に重畳して圧力センサ40によって検出される脈波振幅に所定のアルゴリズムを適用して最高血圧および最低血圧を決定する。
具体的には、カフ圧を減圧する過程で脈波振幅が最大となった脈波振幅最大点Amaxでの脈波振幅に定数(例えば0.5)を乗じた値を閾値THSBPとし、最大点Amaxに定数(例えば0.7)を乗じた値を閾値THDBPとして、脈波振幅の包絡線Cと閾値THSBPとが交わる点に対応する、脈波振幅最大点Amaxを検出したカフ圧より高いカフ圧を最高血圧SBPに決定し、また包絡線Cと閾値THDBPとが交わる点に対応する、脈波振幅最大点Amaxを検出したカフ圧より低いカフ圧を最低血圧DBPに決定する。
図6は、電子血圧計1を用いた血圧測定のフローを示す。
まず、被測定者又はその他の操作者によって電源スイッチ36が操作される(ステップST1)。これにより、電子血圧計1では、CPU30によって初期化が行なわれる(ステップST2)。初期化には、例えば、第1メモリ31の初期化、カフ2の流体袋10内の圧力媒体の排出、圧力センサ40の0mmHgの補正、等の処理が含まれる。
初期化の後、CPU30は、絶対圧センサ14のドリフト補正処理を開始する(ステップST3)。絶対圧センサ14のドリフト補正処理は、電子血圧計1の電源がオフされるまで継続される。ドリフト補正処理については後述する。
次に、操作者によって被測定者の身長情報が電子血圧計1に設定される(ステップST4)。身長情報は、この被測定者の身長情報が第2メモリに記憶されていない場合には、設定スイッチ38の操作によって身長情報が入力されて設定され、この被測定者の身長情報が第2メモリに記憶されている場合には、記録呼出スイッチ39の操作によって第2メモリに記憶されている該当の身長情報が呼出されて設定される。
身長情報が設定された後、手首を血圧測定部位として座位で血圧を測定する際の所定の基本姿勢が被測定者によってとられる(ステップST5)。この状態で、CPU30は、カフ2に設けられた絶対圧センサ14のドリフト補正処理された気圧信号に基づいて、血圧測定部位の高度での気圧を算出し、算出した気圧を基準圧PAに決定する(ステップST6)。
なお、手首を血圧測定部位として座位で血圧を測定する際の基本姿勢としては、例えば図2に破線で示すように、腕を垂下させた状態とすることができる。
基準圧PAが決定された後、操作者によって測定スイッチ37が押圧されると(ステップST7)、電子血圧計1では、CPU30による制御の下で、オシロメトリック法による血圧測定動作が実行される。なお、測定期間中の被測定者の姿勢は任意であり、例えば上記の基本姿勢としてもよいし、又は、図2に実線で示すように、肘から先をテーブル等の台に載せた姿勢とすることもできる。
まず、CPU30は、ポンプ42を作動させ、カフ圧PCを被測定者の最高血圧以上の圧力PCまで昇圧させる(ステップST8〜9)。
カフ圧PCを圧力PCまで昇圧した後、CPU30は、ポンプ42を停止させ(ステップST10)、そして、CPU30は、弁44を開放させ、カフ圧PCを一定の速度で減圧させる(ステップST11)。
そして、カフ圧PCを減圧する過程で、CPU30は、圧力センサ40から出力される圧力信号を逐次取得し、取得した圧力信号からオシロメトリック法によって血圧測定部位における血圧を決定する(ステップST12)。
具体的には、CPU30は、圧力信号に含まれる定常的な圧力成分であるカフ圧と、圧力信号に含まれる振動成分である脈波とをフィルタ処理によって弁別し、弁別した脈波から脈波振幅を検出する。
そして、CPU30は、上述した通り、脈波振幅最大点Amaxを検出し、最大点Amaxでの脈波振幅に定数を乗じた値を閾値THSBPとし、また最大点Amaxに定数を乗じた値を閾値THDBPとして、脈波振幅の包絡線Cと閾値THSBPとが交わる点に対応する、脈波振幅最大点Amaxを検出したカフ圧より高いカフ圧を最高血圧SBPに決定し、また包絡線Cと閾値THDBPとが交わる点に対応する、脈波振幅最大点Amaxを検出したカフ圧より低いカフ圧を最低血圧DBPに決定する(図5参照)。
CPU30は、血圧(最高血圧および最低血圧)の決定が済んだか否かを判断し(ステップST13)、血圧の決定が済むまでカフ圧の減圧制御と血圧決定処理とを継続し、血圧を決定した後、弁44を完全に開放してカフ2の流体袋10内の圧力媒体を排出する(ステップST14)。
次に、CPU30は、測定期間中の姿勢での血圧測定部位と心臓との高度差h(図2参照)を算出する(ステップST15)。
具体的には、CPU30は、カフ2に設けられた絶対圧センサ14のドリフト補正処理された気圧信号に基づいて、血圧測定部位の高度での気圧を算出し、算出した気圧PAと基準圧PAとの差に基づいて、測定期間中の姿勢と基準姿勢との間での血圧測定部位の高度の変化量Δ(図2参照)を算出する。
そして、CPU30は、ステップST4で電子血圧計1に設定された身長情報から、基準姿勢での血圧測定部位と心臓との高度差h(図2参照)を算出する。第2メモリ32には、身長と基準姿勢での平均的な高度差とを関連付けて保持したデータテーブルが予め記憶されており、CPU30は、このデータテーブルを参照して、設定された身長情報に応じた差hを算出する。
そして、CPU30は、算出した差hから測定期間中の姿勢と基準姿勢との間での血圧測定部位の高度の変化量Δを減じて、測定期間中の姿勢での血圧測定部位と心臓との高度差hを算出する。
測定期間中の姿勢での血圧測定部位と心臓との高度差h(血圧測定部位の高度−心臓の高度)を算出した後、CPU30は、この差hに基づいて、ステップST12で決定した血圧測定部位における血圧(最高血圧SBP、最低血圧DBP)に対して次式(1)に従って水頭圧補正を行い、被測定者の血圧としての心臓の高度における血圧(最高血圧SBP´、最低血圧DBP´)を算出する(ステップST16)。
Figure 0006051744
そして、CPU30は、算出した血圧値を表示装置35に表示させ、また、第2メモリ32に記憶させ(ステップST17)、電子血圧計1の血圧測定動作を終了する。
図7は、絶対圧センサ14のドリフト補正処理のフローを示す。
まず、CPU30は、絶対圧センサ14から出力される気圧信号を取得し(ステップST101)、そして、加速度センサ15から出力される加速度信号を取得する(ステップST102)。
次に、CPU30は、ステップST101で取得した気圧信号と前回取得した気圧信号との差ΔPAと、所定の閾値THPAとを比較する(ステップST103)。
差ΔPAが閾値THPA以下である場合に、CPU30は、ドリフト補正不要と判定し、処理を終了する。
一方、差ΔPAが閾値THPAを越える場合に、CPU30は、ステップST102で取得した加速度信号と前回取得した加速度信号との差ΔACCと、所定の閾値THACCとを比較する(ステップST104)。
差ΔACCが閾値THACC以上である場合に、CPU30は、差ΔPAは絶対圧センサ14の変位、即ち血圧測定部位の変位によるものと判定し、ドリフト補正不要と判定して、処理を終了する。
一方、差ΔACCが閾値THACC未満である場合に、CPU30は、血圧測定部位の高さ方向の変位はなく、差ΔPAは絶対圧センサ14のドリフトによるものであってドリフト補正が必要と判定し、ドリフト補正を実行する(ステップST105)。
ドリフト補正は、例えばステップST104においてドリフト補正が必要と判定したときの差ΔPAを累積し、その累積値を取得した気圧信号値から減算することによって行うことができる。
以上の電子血圧計1を用いた血圧測定のフローにおいて、ステップST5及びステップST14の各々において算出される気圧PA,PAは、上述したドリフト補正処理にによって、ドリフトの影響が適切に除去ないし軽減された絶対圧センサ14の気圧信号に基づいて算出されており、従って、これらの気圧PA,PAから算出される測定期間中の姿勢と基準姿勢との間での血圧測定部位の高度の変化量Δの精度を高めることができる。それにより、測定期間中の姿勢での血圧測定部位と心臓との高度差h及び高度差hに基づく水頭圧の精度を高め、ひいては血圧測定精度を高めることができる。
なお、以上の説明では、手首を血圧測定部位として座位で血圧を測定するものとして説明したが、上述の通り、血圧測定部位は上腕や足首や足背であってもよく、また、血圧測定時の姿勢は横臥位や立位であってもよい。そこで、血圧測定部及び姿勢の組み合わせに応じて上記の基準姿勢を定め、身長と基準姿勢での平均的な高度差とを関連付けて保持したデータテーブルを用意しておき、被測定者の身長情報の設定と共に血圧測定部及び姿勢を設定するようにしてもよい。
図8は、上述した電子血圧計1の変形例における水頭圧の補正方法を示す。
上述した水頭圧補正は、血圧測定部位における血圧を決定し、決定した血圧に対して、測定期間中の姿勢での血圧測定部位と心臓との高度差hに対応する水頭圧を加算して水頭圧補正を行うものであるが、図8に示す例は、脈波振幅の包絡線Cに適用する閾値を血圧測定部位と心臓との高度差hに応じて変化させることによって水頭圧補正を行い、被測定者の血圧としての心臓の高度における血圧(最高血圧SBP´、最低血圧DBP´)を算出する。
具体的には、次式(2)に示すように、最高血圧の決定に用いる閾値については、血圧測定部位と心臓との高度差hが正の値から負の値にわたって小さくなる程に閾値を増大させる定数αを差hに乗じ、その値を上記の閾値THSBPに加算して、包絡線Cに適用する閾値THSBP´とする。また、最低血圧の決定に用いる閾値については、血圧測定部位と心臓との高度差hが正の値から負の値にわたって小さくなる程に閾値を減少させる定数αを差hに乗じ、その値を上記の閾値THDBPに加算して、包絡線Cに適用する閾値THDBP´とする。
Figure 0006051744
こうして得られる閾値THSBP´,THDBP´を包絡線Cに適用し、脈波振幅の包絡線Cと閾値THSBPとが交わる点に対応する、脈波振幅最大点Amaxを検出したカフ圧より高いカフ圧を最高血圧SBP´とし、また包絡線Cと閾値THDBPとが交わる点に対応する、脈波振幅最大点Amaxを検出したカフ圧より低いカフ圧を最低血圧DBP´とする。
図8に示す例は、測定期間中の姿勢での血圧測定部位と心臓との高度差hが負の値、即ち血圧測定部位が心臓よりも低い位置にあり、血圧測定部位における血圧が心臓の高度における血圧よりも高くなる場合であって、閾値THSBP´(>THSBP),THDBP´(<THDBP)を包絡線Cに適用することによって水頭圧補正を行って、被測定者の血圧としての心臓の高度における血圧(最高血圧SBP´、最低血圧DBP´)を算出している。
図9は、本発明の実施形態を説明するための、電子血圧計の他の例の機能ブロックを示す。なお、上述した電子血圧計1と共通する要素には共通の符号を付し、説明を省略あるいは簡略する。
上述した電子血圧計1は、オシロメトリック法により血圧を測定するものとして説明したが、図9に示す電子血圧計101は、コロトコフ法により血圧を測定する。この電子血圧計101は、血流が動脈壁にぶつかる音に相当するコロトコフ音を検出するためのマイクロフォン116を備え、このマイクロフォンはカフ2に設けられている。
図10は、コロトコフ法による血圧測定における血圧の決定方法を示す。
カフ圧が被測定者の最高血圧よりも高くなると止血され、徐々にカフ圧を減圧することで、血流が再開する。コロトコフ法は、カフ圧を徐々に減圧する過程で発生するコロトコフ音を検出し、減圧開始からコロトコフ音が初めて検出された時点、その後検出され続けていたコロトコフ音が消失した時点でのカフ圧に基づいて血圧が算出される。
まず、被測定者の最高血圧以上の圧力PCまでカフ圧を昇圧し、その後に一定の速度で減圧する。所定の閾値THSBPを越えた音圧をマイクロフォン16によって検出した時点、即ちコロトコフ音を初めて検出した時点でのカフ圧を最高血圧SBPに決定し、その後検出され続けていたコロトコフ音が消失した時点、即ちマイクロフォン16によって検出される音の音圧が所定の閾値THDBP未満となった時点でのカフ圧を最低血圧DBPに決定する。
本電子血圧計101においても、上述した電子血圧計1と同様に、血圧測定部位における血圧(最高血圧SBP、最低血圧DBP)を決定し、決定した血圧に対して、血圧測定部位と心臓との高度差hに対応する水頭圧を加算して水頭圧補正を行うことができ、また、閾値THSBP,THDBPを血圧測定部位と心臓との高度差hに応じて変化させることによって水頭圧補正を行うこともできる。
図11は、本発明の実施形態を説明するための、電子血圧計の他の例の機能ブロックを示す。なお、上述した電子血圧計1と共通する要素には共通の符号を付し、説明を省略又は簡略する。
図11に示す電子血圧計201は、被測定者の胸部に装着され、胸部(心臓)の高度を検出するための絶対圧センサ214及び胸部の高さ方向の変位を検出するための加速度センサ215を備えている。
CPU30は、絶対圧センサ14の出力信号及び絶対圧センサ214の出力信号に対するドリフト補正を実施し、ドリフト補正処理された絶対圧センサ14,214の出力信号に基づいて血圧測定部と被測定者の心臓との高度差h(図2参照)を算出する。
図12は、電子血圧計201を用いた血圧測定のフローを示す。
まず、被測定者又はその他の操作者によって電源スイッチ36が操作される(ステップST201)。これにより、電子血圧計1では、CPU30によって初期化が行なわれる(ステップST202)。
初期化の後、CPU30は、絶対圧センサ14,214のドリフト補正処理を開始する(ステップST203)。ドリフト補正処理は、上述した電子血圧計1における絶対圧センサ14のドリフト補正処理と同様である。
そして、操作者によって測定スイッチ37が押圧されると(ステップST204)、電子血圧計1では、CPU30による制御の下で、オシロメトリック法による血圧測定動作が実行される。なお、測定期間中の被測定者の姿勢は任意であり、例えば上記の基本姿勢としてもよいし、又は、図2に実線で示すように、肘から先をテーブル等の台に載せた姿勢とすることもできる。
まず、CPU30は、ポンプ42を作動させ、カフ圧PCを被測定者の最高血圧以上の圧力PCまで昇圧させる(ステップST205〜206)。
カフ圧PCを圧力PCまで昇圧した後、CPU30は、ポンプ42を停止させ(ステップST207)、そして、CPU30は、弁44を開放させ、カフ圧PCを一定の速度で減圧させる(ステップST208)。
そして、カフ圧PCを減圧する過程で、CPU30は、圧力センサ40から出力される圧力信号を逐次取得し、取得した圧力信号からオシロメトリック法によって血圧測定部位における血圧を決定する(ステップST209)。
CPU30は、血圧(最高血圧および最低血圧)の決定が済んだか否かを判断し(ステップST210)、血圧の決定が済むまでカフ圧の減圧制御と血圧決定処理とを継続し、血圧を決定した後、弁44を完全に開放してカフ2の流体袋10内の圧力媒体を排出する(ステップST211)。
次に、CPU30は、測定期間中の姿勢での血圧測定部位と心臓との高度差h(図2参照)を算出する(ステップST212)。
ここで、CPU30は、カフ2に設けられた絶対圧センサ14のドリフト補正処理がなされた気圧信号、及び被測定者の胸部に装着された絶対圧センサ214のドリフト補正処理がなされた気圧信号から、血圧測定部位の高度での気圧と胸部(心臓)の高度での気圧と差を算出し、算出した気圧差に基づいて、血圧測定部位と心臓との高度差hを算出する。
血圧測定部位と心臓との高度差h(血圧測定部位の高度−心臓の高度)を算出した後、CPU30は、この差hに基づいて、ステップST209で決定した血圧測定部位における血圧(最高血圧SBP、最低血圧DBP)に対して水頭圧補正を行い、被測定者の血圧としての心臓の高度における血圧を算出する(スッテプST213)。
水頭圧補正は、上述した電子血圧計1で説明したように、血圧測定部位における血圧を決定し、決定した血圧に対して、血圧測定部位と心臓との高度差hに対応する水頭圧を加算して行うことができ、又は、閾値を血圧測定部位と心臓との高度差hに応じて変化させることによって行うこともできる。
そして、CPU30は、算出した血圧値を表示装置35に表示させ、また、第2メモリ32に記憶させ(ステップSTST214)、電子血圧計201の血圧測定動作を終了する。
本電子血圧計201によれば、カフ2に設けられた絶対圧センサ14の気圧信号、及び被測定者の胸部に装着された絶対圧センサ215の気圧信号から、血圧測定部位と心臓との高度差hを直接算出することができ、被測定者によって基準姿勢がとられるステップを省くことができ、利便性を高めることができる。
なお、電子血圧計201は、オシロメトリック法によって血圧を測定するものとして説明したが、上述した電子血圧計101と同様に、カフ2にマイクロフォンを設け、コロトコフ法によって血圧を測定するように構成することもできる。
図13は、本発明の実施形態を説明するための、電子血圧計の他の例の機能ブロックを示す。なお、上述した電子血圧計1と共通する要素には共通の符号を付し、説明を省略又は簡略する。
上述した電子血圧計1,101,201は、いずれも血圧測定部と心臓との高度差hを算出して、この高度差hに起因する水頭圧を補正するものであるが、図13に示す電子血圧計301は、血圧測定部と心臓との高度差hを算出して、この高度差hに基づいて、血圧測定部位を心臓の高度にガイドする。
電子血圧計301では、上述した電子血圧計1と同様に、CPU30が、絶対圧センサ14の出力信号に対してドリフト補正を実施し、ドリフト補正処理された絶対圧センサ14の出力信号を用いて血圧測定部と被測定者の心臓との高度差hを算出する。
そして、CPU30は、表示部21の表示装置35に例えば高度差hを表示させ、血圧測定部位を心臓の高度にガイドする。なお、表示装置35の表示によるガイドに替えて、血圧計本体4にスピーカを設け、音声によってガイドするように構成してもよい。
図14は、電子血圧計301を用いた血圧測定のフローを示す。
まず、被測定者又はその他の操作者によって電源スイッチ36が操作される(ステップST301)。これにより、電子血圧計1では、CPU30によって初期化が行なわれる(ステップST302)。
初期化の後、CPU30は、絶対圧センサ14のドリフト補正処理を開始する(ステップST303)。ドリフト補正処理は、上述した電子血圧計1における絶対圧センサ14のドリフト補正処理と同様である。
次に、操作者によって被測定者の身長情報が電子血圧計1に設定される(ステップST304)。
身長情報が設定された後、手首を血圧測定部位として座位で血圧を測定する際の所定の基本姿勢が被測定者によってとられる(ステップST305)。この状態で、CPU30は、カフ2に設けられた絶対圧センサ14のドリフト補正処理された気圧信号に基づいて、血圧測定部位の高度での気圧を算出し、算出した気圧を基準圧PAに決定する(ステップST306)。
基準圧PAが決定された後、CPU30は、血圧測定部と被測定者の心臓との高度差hを算出する(ステップST307)。
具体的には、CPU30は、カフ2に設けられた絶対圧センサ14のドリフト補正処理された気圧信号に基づいて、血圧測定部位の高度での気圧PAを算出し、算出した気圧PAと基準圧PAとの差に基づいて、血圧測定部位の高度の変化量Δ(図2参照)を算出する。
そして、CPU30は、ステップST4で電子血圧計1に設定された身長情報から、基準姿勢での血圧測定部位と心臓との高度差h(図2参照)を算出する。第2メモリ32には、身長と基準姿勢での平均的な高度差とを関連付けて保持したデータテーブルが予め記憶されており、CPU30は、このデータテーブルを参照して、設定された身長情報に応じた差hを算出する。
そして、CPU30は、算出した差hから血圧測定部位の高度の変化量Δを減じて、血圧測定部位と心臓との高度差hを算出する。
血圧測定部位と心臓との高度差hを算出した後、CPU30は、高度差hの絶対値と所定の閾値THとを比較する(ステップST308)。
高度差hが閾値THを超える場合に、CPU30は、表示部22の表示装置35に高低差hを表示させ、血圧測定部位の高度を心臓の高度に一致させるようにガイドする(ステップST309)。CPU30は、高度差hが閾値TH以下となるまで、上記の高度差hの算出及びガイドの処理(ステップST307〜ST309)を繰り返し行う。
高度差hが閾値TH以下となった後、操作者によって測定スイッチ37が押圧されると(ステップST310)、電子血圧計301では、CPU30による制御の下で、オシロメトリック法による血圧測定動作が実行される。
まず、CPU30は、ポンプ42を作動させ、カフ圧PCを被測定者の最高血圧以上の圧力PCまで昇圧させる(ステップST311〜ST312)。
カフ圧PCを圧力PCまで昇圧した後、CPU30は、ポンプ42を停止させ(ステップST313)、そして、CPU30は、弁44を開放させ、カフ圧PCを一定の速度で減圧させる(ステップST314)。
そして、カフ圧PCを減圧する過程で、CPU30は、圧力センサ40から出力される圧力信号を逐次取得し、取得した圧力信号からオシロメトリック法によって血圧測定部位における血圧を決定する(ステップST315)。
CPU30は、血圧(最高血圧および最低血圧)の決定が済んだか否かを判断し(ステップST316)、血圧の決定が済むまでカフ圧の減圧制御と血圧決定処理とを継続し、血圧を決定した後、弁44を完全に開放してカフ2の流体袋10内の圧力媒体を排出する(ステップST317)。
そして、CPU30は、算出した血圧値を表示装置35に表示させ、また、第2メモリ32に記憶させ(ステップST318)、電子血圧計301の血圧測定動作を終了する。
本電子血圧計301では、血圧測定部位の高度が心臓の高度に一致した状態で血圧の測定がなされるので、血圧測定部位における血圧と心臓の高度における血圧とは一致しており、水頭圧補正は行わない。
本電子血圧計301によれば、ドリフトの影響が適切に除去ないし軽減された絶対圧センサ14の気圧信号に基づいて血圧測定部位と心臓との高度差hが算出されており、高度差hの精度を高めることができ、高度差hに基づくガイドによって血圧測定部位の高度を心臓の高度に精度よく一致させることができる。それにより、血圧測定精度を高めることができる。
なお、電子血圧計301は、オシロメトリック法によって血圧を測定するものとして説明したが、上述した電子血圧計101と同様に、カフ2にマイクロフォンを設け、コロトコフ法によって血圧を測定するように構成することもできる。また、上述した電子血圧計201と同様に、被測定者の胸部に装着される絶対圧センサ及び加速度センサを設け、カフ2に設けられた絶対圧センサ14の気圧信号、及び被測定者の胸部に装着された絶対圧センサの気圧信号から、血圧測定部位と心臓との高度差hを直接算出するように構成することもできる。
以上、説明したように、本明細書には以下の事項が開示されている。
(1) 被測定者の血圧測定部位における血圧を測定する測定部と、前記血圧測定部位の高度を検出する第1高度センサと、前記血圧測定部位の高さ方向の変位を検出する第1変位センサと、前記第1変位センサによって検出された第1変位情報に基づいて、前記第1高度センサによって検出された第1高度情報に対するドリフト補正を実施する補正部と、前記補正部によって処理された前記第1高度情報を用いて前記血圧測定部と前記被測定者の心臓との高度差を算出する高度差算出部と、を備える電子血圧計。
(2) (1)に記載の電子血圧計であって、前記補正部は、前記第1高度情報に変化があり、且つ前記第1変位情報に変化がある場合に、前記第1高度情報に対するドリフト補正を実施する電子血圧計。
(3) (1)又は(2)に記載の電子血圧計であって、身長と、所定の姿勢での前記血圧測定部位と心臓との平均高度差とを関連付けて保持したデータテーブルを記憶した記憶部をさらに備え、前記高度差算出部は、前記測定部による測定開始前に前記所定の姿勢で予め取得された第1高度情報と前記測定部による測定の際に取得された第1高度情報とから前記血圧測定部位の高さ方向の変位量を算出し、前記データテーブルに保持されている被測定者の身長情報に対応した前記平均高度差及び前記変位量から、前記高度差を算出する電子血圧計。
(4) (1)から(3)のいずれか一つに記載の電子血圧計であって、前記第1高度センサは絶対圧センサである電子血圧計。
(5) (1)から(4)のいずれか一つに記載の電子血圧計であって、前記第1変位センサは加速度センサである電子血圧計。
(6) (1)又は(2)に記載の電子血圧計であって、前記被測定者の心臓の高度を検出する第2高度センサと、前記被測定者の心臓の変位を検出する第2変位センサと、をさらに備え、前記補正部は、前記第2変位センサによって検出された第2変位情報に基づいて、前記第2高度センサによって検出された第2高度情報に対するドリフト補正を実施し、前記算出部は、前記補正部によって処理された前記第1高度情報及び前記第2高度情報から、前記高度差を算出する電子血圧計。
(7) (6)に記載の電子血圧計であって、前記補正部は、前記第2高度情報に変化があり、且つ前記第2変位情報に変化がある場合に、前記第2高度情報に対するドリフト補正を実施する電子血圧計。
(8) (6)又は(7)に記載の電子血圧計であって、前記第1高度センサ及び前記第2高度センサは絶対圧センサである電子血圧計。
(9) (6)から(8)のいずれか一つに記載の電子血圧計であって、前記第1変位センサ及び前記第2変位センサは加速度センサである電子血圧計。
(10) (1)から(9)のいずれか一つに記載の電子血圧計であって、前記測定部によって測定される前記血圧測定部位における血圧の、前記高度差に起因する水頭圧を補正して、前記被測定者の血圧を算出する血圧算出部をさらに備える電子血圧計。
(11) (10)に記載の電子血圧計であって、前記血圧算出部は、前記測定部によって測定された血圧に、前記高度差に対応する水頭圧を加算して、前記被測定者の血圧を算出する電子血圧計。
(12) (10)に記載の電子血圧計であって、前記血圧測定部位に装着されるカフをさらに備え、前記測定部は、前記血圧測定部位に対する前記カフの圧迫圧力を徐々に変化させる圧力調節部と、前記カフの圧迫圧力を変化させる過程での前記血圧測定部位における脈動の特徴量を検出する検出部とを有し、前記検出部によって検出された特徴量が所定の閾値レベルになったときの前記カフの圧迫圧力を血圧に決定し、前記血圧算出部は、前記高度差に応じて前記閾値レベルを増減させ、前記測定部によって決定される血圧を前記被測定者の血圧とする電子血圧計。
(13) (12)に記載の電子血圧計であって、前記特徴量は脈波振幅である電子血圧計。
(14) (12)に記載の電子血圧計であって、前記特徴量はコロトコフ音である電子血圧計。
(15) (1)から(9)のいずれか一つに記載の電子血圧計であって、前記高度差に基づいて、前記血圧測定部位を被測定者の心臓の高度にガイドするガイド部をさらに備える電子血圧計。
1 電子血圧計
2 カフ
4 血圧計本体
5 コード
10 流体袋
14 絶対圧センサ
15 加速度センサ
20 測定部
21 表示部
22 操作部
23 電源部
30 CPU
31 第1メモリ
32 第2メモリ
33 圧力調節部
34 タイマ
35 表示装置
36 電源スイッチ
37 測定スイッチ
38 設定スイッチ
39 記録呼出スイッチ
40 圧力センサ
41 発振回路
42 ポンプ
43 ポンプ駆動回路
44 弁
45 弁駆動回路

Claims (15)

  1. 被測定者の血圧測定部位における血圧を測定する測定部と、
    前記血圧測定部位の高度を検出する第1高度センサと、
    前記血圧測定部位の高さ方向の変位を検出する第1変位センサと、
    前記第1変位センサによって検出された第1変位情報に基づいて、前記第1高度センサによって検出された第1高度情報に対するドリフト補正を実施する補正部と、
    前記補正部によって処理された前記第1高度情報を用いて前記血圧測定部位と前記被測定者の心臓との高度差を算出する高度差算出部と、
    を備える電子血圧計。
  2. 請求項1に記載の電子血圧計であって、
    前記補正部は、前記第1高度情報に変化があり、且つ前記第1変位情報に変化がある場合に、前記第1高度情報に対するドリフト補正を実施する電子血圧計。
  3. 請求項1又は2に記載の電子血圧計であって、
    身長と、所定の姿勢での前記血圧測定部位と心臓との平均高度差とを関連付けて保持したデータテーブルを記憶した記憶部をさらに備え、
    前記高度差算出部は、前記測定部による測定開始前に前記所定の姿勢で予め取得された第1高度情報と前記測定部による測定の際に取得された第1高度情報とから前記血圧測定部位の高さ方向の変位量を算出し、前記データテーブルに保持されている被測定者の身長情報に対応した前記平均高度差及び前記変位量から、前記高度差を算出する電子血圧計。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の電子血圧計であって、
    前記第1高度センサは絶対圧センサである電子血圧計。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の電子血圧計であって、
    前記第1変位センサは加速度センサである電子血圧計。
  6. 請求項1又は2に記載の電子血圧計であって、
    前記被測定者の心臓の高度を検出する第2高度センサと、
    前記被測定者の心臓の変位を検出する第2変位センサと、
    をさらに備え、
    前記補正部は、前記第2変位センサによって検出された第2変位情報に基づいて、前記第2高度センサによって検出された第2高度情報に対するドリフト補正を実施し、
    前記算出部は、前記補正部によって処理された前記第1高度情報及び前記第2高度情報から、前記高度差を算出する電子血圧計。
  7. 請求項6に記載の電子血圧計であって、
    前記補正部は、前記第2高度情報に変化があり、且つ前記第2変位情報に変化がある場合に、前記第2高度情報に対するドリフト補正を実施する電子血圧計。
  8. 請求項6又は7に記載の電子血圧計であって、
    前記第1高度センサ及び前記第2高度センサは絶対圧センサである電子血圧計。
  9. 請求項6から8のいずれか一項に記載の電子血圧計であって、
    前記第1変位センサ及び前記第2変位センサは加速度センサである電子血圧計。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載の電子血圧計であって、
    前記測定部によって測定される前記血圧測定部位における血圧の、前記高度差に起因する水頭圧を補正して、前記被測定者の血圧を算出する血圧算出部をさらに備える電子血圧計。
  11. 請求項10に記載の電子血圧計であって、
    前記血圧算出部は、前記測定部によって測定された血圧に、前記高度差に対応する水頭圧を加算して、前記被測定者の血圧を算出する電子血圧計。
  12. 請求項10に記載の電子血圧計であって、
    前記血圧測定部位に装着されるカフをさらに備え、
    前記測定部は、前記血圧測定部位に対する前記カフの圧迫圧力を徐々に変化させる圧力調節部と、前記カフの圧迫圧力を変化させる過程での前記血圧測定部位における脈動の特徴量を検出する検出部とを有し、前記検出部によって検出された特徴量が所定の閾値レベルになったときの前記カフの圧迫圧力を血圧に決定し、
    前記血圧算出部は、前記高度差に応じて前記閾値レベルを増減させ、前記測定部によって決定される血圧を前記被測定者の血圧とする電子血圧計。
  13. 請求項12に記載の電子血圧計であって、
    前記特徴量は脈波振幅である電子血圧計。
  14. 請求項12に記載の電子血圧計であって、
    前記特徴量はコロトコフ音である電子血圧計。
  15. 請求項1から9のいずれか一項に記載の電子血圧計であって、
    前記高度差に基づいて、前記血圧測定部位を被測定者の心臓の高度にガイドするガイド部をさらに備える電子血圧計。
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