JP6050667B2 - コイルモジュール、非接触電力伝送用アンテナユニット、及び電子機器 - Google Patents

コイルモジュール、非接触電力伝送用アンテナユニット、及び電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP6050667B2
JP6050667B2 JP2012265135A JP2012265135A JP6050667B2 JP 6050667 B2 JP6050667 B2 JP 6050667B2 JP 2012265135 A JP2012265135 A JP 2012265135A JP 2012265135 A JP2012265135 A JP 2012265135A JP 6050667 B2 JP6050667 B2 JP 6050667B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
coil
coil module
layer
resin layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012265135A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014110594A (ja
Inventor
久村 達雄
達雄 久村
佑介 久保
佑介 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dexerials Corp
Original Assignee
Dexerials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2012265135A priority Critical patent/JP6050667B2/ja
Application filed by Dexerials Corp filed Critical Dexerials Corp
Priority to US14/649,388 priority patent/US10002704B2/en
Priority to KR1020157017869A priority patent/KR102043087B1/ko
Priority to CN201380063526.8A priority patent/CN104823324B/zh
Priority to PCT/JP2013/081836 priority patent/WO2014087888A1/ja
Priority to TW102143682A priority patent/TW201435935A/zh
Publication of JP2014110594A publication Critical patent/JP2014110594A/ja
Priority to HK15110429.3A priority patent/HK1209905A1/xx
Application granted granted Critical
Publication of JP6050667B2 publication Critical patent/JP6050667B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/34Special means for preventing or reducing unwanted electric or magnetic effects, e.g. no-load losses, reactive currents, harmonics, oscillations, leakage fields
    • H01F27/36Electric or magnetic shields or screens
    • H01F27/366Electric or magnetic shields or screens made of ferromagnetic material
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/288Shielding
    • H01F27/2885Shielding with shields or electrodes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/24Magnetic cores
    • H01F27/255Magnetic cores made from particles
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/2804Printed windings
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/2871Pancake coils
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/29Terminals; Tapping arrangements for signal inductances
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/34Special means for preventing or reducing unwanted electric or magnetic effects, e.g. no-load losses, reactive currents, harmonics, oscillations, leakage fields
    • H01F27/36Electric or magnetic shields or screens
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F38/00Adaptations of transformers or inductances for specific applications or functions
    • H01F38/14Inductive couplings
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F5/00Coils
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/40Radiating elements coated with or embedded in protective material
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q7/00Loop antennas with a substantially uniform current distribution around the loop and having a directional radiation pattern in a plane perpendicular to the plane of the loop
    • H01Q7/06Loop antennas with a substantially uniform current distribution around the loop and having a directional radiation pattern in a plane perpendicular to the plane of the loop with core of ferromagnetic material
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type 
    • H01F17/04Fixed inductances of the signal type  with magnetic core
    • H01F2017/048Fixed inductances of the signal type  with magnetic core with encapsulating core, e.g. made of resin and magnetic powder

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)
  • Regulation Of General Use Transformers (AREA)

Description

本発明は、スパイラルコイルと磁気シールド材からなる磁気シールド層とを備えるコイルモジュール、非接触電力伝送用アンテナユニット、及び電子機器に関し、特に磁気シールド層として磁性粒子を含有する磁性樹脂層を有するコイルモジュールに関する。
近年の無線通信機器においては、電話通信用アンテナ、GPS用アンテナ、無線LAN/BLUETOOTH(登録商標)用アンテナ、さらにはRFID(Radio Frequency Identification)といった複数のRFアンテナが搭載されている。これらに加えて、非接触充電の導入に伴って、電力伝送用のアンテナコイルも搭載されるようになってきた。非接触充電方式で用いられる電力伝送方式には、電磁誘導方式、電波受信方式、磁気共鳴方式等が挙げられる。これらは、いずれも一次側コイルと二次側コイル間の電磁誘導や磁気共鳴を利用したものであり、上述したRFIDも電磁誘導を利用している。
これらのアンテナは、アンテナ単体で目的の周波数において最大の特性が得られるように設計されていても、実際に電子機器に実装されると、目的の特性を得ることは困難である。これは、アンテナ周辺の磁界成分が周辺に位置する金属等と干渉(結合)し、アンテナコイルのインダクタンスが実質的に減少するために、共振周波数がシフトしてしまうことによる。また、インダクタンスの実質的減少によって、受信感度が低下してしまう。これらの対策として、アンテナコイルとその周辺に存在する金属との間に磁気シールド材を挿入することによって、アンテナコイルから発生した磁束を磁気シールド材に集めることによって、金属による干渉を低減させることができる。
特開2008−210861号公報
上述のアンテナ一般の問題に加えて、電磁誘導型の非接触充電においては、アンテナコイルの発熱を抑えつつ、一次側から二次側への伝送電力の伝送効率を向上させる必要がある。そして、携帯端末機器のような電子機器に搭載することを考慮すると、アンテナコイルの小型化及び薄型化を達成することが最重要である。たとえば特許文献1には、図7に示すように、スパイラルコイル状のループアンテナ素子2に磁束集束用の防磁シート(ここでは磁気シート4cとして説明する)を、接着剤を塗布した接着剤層41を介して貼付した構成のコイルモジュール50が記載されている。また、電磁誘導型の非接触充電用途に向けたコイルモジュールの薄型化のために、フェライト等によりシート状に形成された磁気シート4bに切欠部21を設け、コイルの導線1の引出部3aを切欠部21に収容する技術が記載されている。
しかしながら、アンテナコイルとして用いられるスパイラルコイルと、これに隣接させて配設された磁気シートとを備える従来のコイルモジュールにおいては、コイルモジュールをさらに小型化し、薄型化するには、コイルの巻線を細くするか、磁気シールド材を薄くするしか方法がない。コイルの巻線を細くすると、導線(主としてCuが用いられる)の抵抗値が上昇し、コイルの温度が上昇してしまう。コイルの発熱により、電子機器の筐体内温度が上昇すると、冷却のためのスペースが必要となり、小型化、薄型化の妨げになる。また、磁気シートを小型化したり、薄くしたりすると、磁気シールド効果が減少し、アンテナコイルの周辺の金属(たとえばバッテリパックの外装ケース等)において渦電流が発生し、またコイルインダクタンスも下がるため伝送効率が低下するという問題が生じる。更にまた、強い磁場が印加されている環境下では磁気シートが磁気飽和することで磁気シールド特性及びコイルインダクタンスが大きく低下するという問題も生じる。
従来のコイルモジュールでは、製造工程において、磁気シートにスパイラルコイルを固定するのに接着剤を用いているため、製造工程が煩雑であり、さらには接着剤を塗布した層にも厚さがあるので、コイルモジュールの厚さを増大させてしまうという問題がある。さらに、従来のコイルモジュールでは、磁気シートにもろいフェライトを用いることが多く、この場合、外力による破損を防止する目的で絶縁性の材料からなる保護シートを磁気シートの両面に貼付する場合がある。そのために、保護シート貼付工程が必要となり、また、保護シートの厚さ分だけコイルモジュールの厚さが更に増大するという問題がある。
そこで、本発明は、磁気飽和に強い材料、及び構造を取り入れることで小型・薄型化を実現したコイルモジュール、非接触電力伝送用アンテナユニット、及び電子機器を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するための手段として、本発明に係るコイルモジュールは、磁性材料を含む磁気シールド層と、スパイラルコイルとを備える。そして、磁気シールド層は、磁性粒子を含有する複数の磁性樹脂層を積層したもので、スパイラルコイルは、少なくともその一部が磁性樹脂層に埋設されている。
本発明に係るコイルモジュールは、磁気シールド層の少なくとも一部が磁性樹脂層に埋設されている磁性樹脂層を有しているので、磁性樹脂層による放熱効果を得つつ、小型化・薄型化が可能になる。また、磁気飽和に強い磁性樹脂層を有しているので強い磁場が印加されている環境下でもコイルインダクタンスの変化が少なく安定した通信ができる。
図1(A)は、本発明が適用された第1の実施の形態におけるコイルモジュールの平面図である。図1(B)は、図1(A)のAA’線における断面図である。 図2(A)及び図2(B)は、コイルインダクタンスの測定に用いたコイルユニットの測定状態を示す簡略図である。 図3(A)〜図3(D)は、磁気シールド層の磁気飽和によるコイルインダクタンスの特性を示すグラフである。 図4(A)は、本発明が適用された第2の実施の形態におけるコイルモジュールを示す平面図である。図4(B)は、図4(A)のAA’線における断面図である。 図5は、第2の実施の形態のコイルモジュールのコイルインダクタンスの特性を示すグラフである。 図6(A)は、本発明が適用された第2の実施の形態における変形例のコイルモジュールを示す平面図である。図6(B)は、図6(A)のAA’線における断面図である。 図7(A)は、特許文献1に記載された従来のコイルモジュールの平面図である。図7(B)は、図7(A)のAA’線における断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能であることはもちろんである。
[第1の実施の形態]
<コイルモジュールの構成>
図1(A)及び図1(B)に示すように、第1の実施の形態におけるコイルモジュール11は、導線1を渦巻状に巻回して形成されたスパイラルコイル2と、磁性材料を含む磁気シールド層4とを備える。スパイラルコイル2は、導線1の端部に引出部3a,3bを有しており、引出部3a,3bに整流回路等を接続することによって、非接触充電回路の二次側回路を構成する。図1(B)に示すように、スパイラルコイル2の内径側の引出部3aは、巻回されている導線1の下面側を通って、導線1に交差するようにしてスパイラルコイル2の外径側に引き出される。磁気シールド層4は、磁性粒子を含有する樹脂からなる磁性樹脂層4a、4bを有する。また、磁性樹脂層4bに磁性樹脂層4aの磁性粒子含有樹脂からなる切欠部21を設け、コイルの導線1の内径側の引出部3aを切欠部21に収容する。よって、磁性樹脂層4a、4bは、好ましくは、スパイラルコイル2の全体を埋設することによって形成される。ここで、磁性樹脂層4a、4bの総厚は、導線1の太さ×2以下とすることができるので、コイルモジュール11の厚さは、導線1の太さ×2とすることができる。
磁性樹脂層4a,4bは、軟磁性粉末からなる磁性粒子と結合剤としての樹脂とを含んでいる。磁性粒子は、フェライト等の酸化物磁性体、Fe系、Co系、Ni系、Fe−Ni系、Fe−Co系、Fe−Al系、Fe−Si系、Fe−Si−Al系、Fe−Ni−Si−Al系等の結晶系、微結晶系金属磁性体、あるいはFe−Si−B系、Fe−Si−B−Cr系、Co−Si−B系、Co−Zr系、Co−Nb系、Co−Ta系等のアモルファス金属磁性体の粒子である。また、磁性樹脂層4a、4bには、上記磁性粒子の他に、熱伝導性や粒子充填性等を向上させるため、フィラーを含むようにしても良い。
磁性樹脂層4aに用いる磁性粒子には、粒径(D50)が数μm〜100μmの球形、扁平、あるいは粉砕された粉末を用いるが、単体の磁性粉のみならず粉径、材質、形状の異なる粉末を混合して用いても良い。上述した磁性粒子のうち特に金属磁性粒子を用いる場合には、複素透磁率が周波数特性を有しており、動作周波数が高くなると表皮効果により損失が生じるので、使用する周波数の帯域に応じて粒径及び形状を調整する。また、コイルモジュール11のインダクタンス値は、磁性樹脂層4a、4bの実部平均透磁率(以下、単に平均透磁率という。)によって決定されるが、この平均透磁率は磁性粒子と樹脂との混合比率により調整することができる。磁性樹脂層4a、4bの平均透磁率と、配合する磁性粒子の透磁率の関係は、配合量に対して一般的に対数混合則に従うので、磁性粒子の体積充填率は、粒子間の相互作用が増していく、40vol%以上とすることが好ましい。なお、磁性樹脂層4a、4bの熱伝導特性も磁性粒子の充填率の増大とともに向上する。
磁性樹脂層4bに用いる磁性粒子には、粒径(D50)が数μm〜200μmの球状、細長(葉巻型)、又は扁平(円盤型)の回転楕円体形状であることが好ましく、また、回転楕円体形状の寸法比(長径/短径)が6以下の粉末を用いることが好ましい。磁性樹脂層4bに用いる磁性粒子についても、単体の磁性粒子のみならず、粉径、材質、寸法比の異なる粉末を混合して用いても良い。磁性樹脂層4aは、スパイラルコイル2が埋め込まれる層であるため、未硬化状態で流動性、変形性を確保するために磁性粒子の充填率を少なくしている。これに対し、磁性樹脂層4bは、スパイラルコイル2が食い込まないか、又は一部が食い込む程度に設計しており、上記流動性、変形性が少なくてもよいので磁性粒子の充填率を磁性樹脂層4aよりも大きくし、磁気シールド特性が大きくなるようにしている。特に充填性を上げて磁気特性を改善する目的で、磁性樹脂層4bとして金属磁性粒子と樹脂及び潤滑剤等を混合し圧縮成型した圧粉磁心を用いることが好ましい。また、磁性樹脂層4bの粒子形状は、球形から寸法比の小さい回転楕円体としており反磁界係数が大きく外部からの磁場に対して飽和し難い形状となっている。これらの反磁界係数の大きい粒子が樹脂を介して磁性樹脂層4bを形成するため、磁場の大きな環境下においても磁気飽和の影響が少ない磁気特性を得ることができる。
磁性樹脂層4a,4bを形成する結合剤は、熱、紫外線照射等により硬化する樹脂等を用いる。結合剤としては、たとえばエポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、不飽和ポリエステル等の樹脂、あるいはシリコーンゴム、ウレタンゴム、アクリルゴム、ブチルゴム、エチレンブロピレンゴム等のゴム等周知の材料を用いることができる。これらに限られないことは言うまでもない。なお、上述の樹脂又はゴムに、難燃剤、反応調整材、架橋剤又はシランカップリング剤等の表面処理剤を適量加えてもよい。
スパイラルコイル2を形成する導線1は、5W程度の充電出力容量の場合であって、120kHz程度の周波数で用いられるときには、0.20mm〜0.45mmの径のCu又はCuを主成分とする合金からなる単線を用いることが好ましい。あるいは、導線1の表皮効果を低減させるために、上述の単線よりも細い細線を複数本束ねた並行線、編線を用いてもよく、厚みの薄い平角線又は扁平線を用いて1層、又は2層のα巻としてもよい。更に、コイル部を薄くするために導体を誘電体基材の片面あるいは両面に薄くパターニングして作製したFPC(Flexible printed circuit)コイルを用いることもできる。
<コイルモジュールの製造方法>
次に、コイルモジュール11の製造方法について説明する。先ず、磁性樹脂層4bのシートを作製する。磁性粒子と結合剤である樹脂やゴムとを混錬したものをPET等の剥離処理されたシートの上に塗布し、ドクターブレード法等により所定の厚みの未硬化シートを得る。この上に同様にして作製した磁性樹脂層4aのシートを重ね、スパイラルコイル2を押し込み、加熱あるいは加圧加熱することで上記結合剤を硬化させてコイルモジュール11を完成させる。磁性粒子充填量の多い磁性樹脂層4bは、スパイラルコイル2の下に配置させることで磁気シールド性を高めることができるので、シート状にした後、あらかじめ加熱、あるいは加圧加熱して流動性が少なくスパイラルコイル2が食い込みにくい状態としてもよい。そして、その上に磁性樹脂層4aのシートを重ね、スパイラルコイル2を押し込んで、加熱、加圧加熱することで結合剤を硬化させてコイルモジュール11を完成させても良い。完成されたコイルモジュール11は、スパイラルコイル2に熱伝導性を有する磁性樹脂層4aが密着しているので、スパイラルコイル2で発生した熱を効果的に放散することができる。
他の作製方法として型枠を用いることもできる。まず磁性樹脂層4bを形成するために所定の配合比に調整された磁性粒子と結合剤等の混合物を型枠に注入して乾燥させる。その後、磁性樹脂層4aを形成するために所定の配合比に調整された磁性粒子と結合剤等の混合物を型枠の磁性樹脂層4bの上に注入し乾燥させ、更にスパイラルコイル2を所定の位置に配置し、スパイラルコイル2の上から加圧加熱することでコイルモジュール20を完成させることができる。この場合も、上記シートを重ねて作製する方法同様、磁性樹脂層4bを加熱あるいは加圧加熱して流動性の少ない層を形成したのち、磁性樹脂層4aを形成するようにしてもよい。
スパイラルコイル2は、図1に示すように磁気シールド層4に完全に埋設させてもよく、あるいは導線1と引出部3bの一部が露出する構造であってもよい。また、磁気シールド層4が導体1の下面側の領域とスパイラルコイル2の外形部を充填する構造であってもよく、導体1の下面側の領域とスパイラルコイル2の内径部を充填する構造であってもよい。
このような製造方法によれば、スパイラルコイル2と磁気シールド層4とを固定する場合に、磁気シールド層4自体が接着性を有するので、従来例のようにコイルと磁気シールドの接合に接着層を用いる必要がない。したがって、接着層を設ける工程が削減され、またスパイラルコイル2を磁気シールド層4に埋設する際、加圧して硬化させるのでスパイラルコイル2の反りも矯正され、厚みバラツキの少ないコイルモジュール11を作製することができる。更に接着層がない分だけコイルモジュール11の薄型化が可能になる。また、磁性樹脂層4a、4bには、上述のような樹脂が混錬されているために、外部からの衝撃に対して、フェライト等で生じるような割れ等の破損を生じるリスクが少なく、表面に保護シートを貼付する必要がない。したがって、保護シート貼付工程を削減でき、保護シートにかかるコイルモジュール11の厚さの増大を抑えることができる。
<第1の実施の形態のコイルモジュールの特性>
第1の実施の形態のコイルモジュールの特性を、コイルインダクタンスに与える磁気飽和の影響という形で評価した。ここでは非接触給電用途を想定した評価とした。図2(A)及び図2(B)は、測定時の評価コイルの構成を示す図である。図2(A)は、外部直流磁界のない状態であり、受電コイルユニット30の磁気シールド層4側に電池パック31を張り付けて測定する状態を示す図である。また、図2(B)は、外部直流磁界がある状態であり、図2(A)に示す受電コイルユニット30に、マグネットを装着した送信コイルユニット40(WPC規格 System Description Wireless Power Transfer Volume1:Low Power 記載のデザインA1)を互いのコイル中心を合わせるように2.5ミリのアクリル板を介して付き合わせて測定する状態を示す図である。インダクタンスの測定には、アジレント社のインピーダンスアナライザ4294Aを用いた。
図3(A)〜図3(D)は、14Tの長方形コイル(外径31×43mm)に各種磁気シールド層4を張り付けたコイルユニットのコイルインダクタンスを測定したものある。図2(A)に示すような外部直流磁界がない状態での測定値に対し、図2(B)に示すような外部直流磁界がある状態で測定値がどれだけ変化したかをパーセントで表した。ここで、マイナスは、インダクタンスの低下を意味する。図3(A)に示すグラフは、コイルモジュール11の磁気シールド層4として、球状のアモルファス粉を配合した平均透磁率10程度を有する磁性樹脂層4aと、球状アモルファス粉を配合した平均透磁率20程度を有する磁性樹脂層4bとを用い、磁性樹脂層4bの厚みを変えて測定したものである。また、図3(B)は、コイルモジュール11の磁気シールド層4として、球状のアモルファス粉を配合した平均透磁率10程度を有する磁性樹脂層4aと、球状センダスト粉を配合した平均透磁率16程度を有する磁性樹脂層4bを用い、磁性樹脂層4bの厚みを変えて測定したものである。また、図3(C)は、磁気シールド層4として、センダスト系の寸法比50程度の扁平粉を結合剤と混合して作製した、平均透磁率100程度を有する磁性シートを用い、磁性シートの厚さを変えて測定したものである。また、図3(D)は、磁気シールド層4として、透磁率1500程度のMnZn系のバルクフェライトを用い、バルクフェライトの厚さを変えて測定したものである。
図3(D)に示すように磁気シールド層4にバルクフェライトを用いた場合、送信コイルユニットに装着されたマグネットの影響でフェライトに磁気飽和が生じ、インダクタンスが大きく低下した。シールド層が薄くなるほど磁気飽和し易くなるので、この傾向は更に顕著となる。また、図3(C)に示すように磁性シールド層4に磁性シートを用いた場合も、図3(D)と同様な結果となっている。一方、図3(A)及び図3(B)に示すように球状粉を用いた磁性樹脂層を磁性シールド層4とした実施例では、インダクタンスの低下は小さいものとなっている。ちなみにインダクタンスがプラスになるのは送電コイルユニットを構成する磁気シールド層が大きいため、磁束が受電コイルユニット近傍に集束したことによる。このように第1の実施の形態のコイルモジュールの構成にすることで、マグネット装着の送信コイルユニットに対しても、あるいは大きな直流磁場のある環境においてもコイルインダクタンスの変化が少ない。したがって、受電モジュールの共振周波数の変化が少なく安定した電力伝送が可能となる。
[第2の実施の形態]
<コイルモジュールの構成>
図4(A)及び図4(B)に示すように、第2の実施の形態におけるコイルモジュール12は、導線1を渦巻状に巻回して形成されたスパイラルコイル2と、磁性材料を含む磁気シールド層4として、磁性粒子を含有する樹脂からなる磁性樹脂層4a、4bと、磁性層4cとを備える。スパイラルコイル2は、導線1の端部に引出部3a,3bを有しており、引出部3a,3bに整流回路等を接続することによって、非接触充電回路の二次側回路を構成する。図4(B)に示すように、スパイラルコイル2の内径側の引出部3aは、巻回されている導線1の下面側を通って、導線1に交差するようにしてスパイラルコイル2の外径側に引き出される。また、磁性樹脂層4b及び磁性層4cに磁性樹脂層4aの磁性粒子含有樹脂からなる切欠部21を設け、コイルの導線1の内径側の引出部3aを切欠部21に収容する。よって、磁性樹脂層4a、4b及び磁性層4cは、好ましくは、スパイラルコイル2の全体を埋設することによって形成される。ここで、磁性樹脂層4a、4b及び磁性層4cの総厚は、導線1の太さ×2以下とすることができるので、コイルモジュール12の厚さは、導線1の太さ×2とすることができる。
磁性樹脂層4a,4bは、軟磁性粉末からなる磁性粒子と結合剤としての樹脂とを含んでいる。磁性粒子は、フェライト等の酸化物磁性体、Fe系、Co系、Ni系、Fe−Ni系、Fe−Co系、Fe−Al系、Fe−Si系、Fe−Si−Al系、Fe−Ni−Si−Al系等の結晶系、微結晶系金属磁性体、あるいはFe−Si−B系、Fe−Si−B−C系、Co−Si−B系、Co−Zr系、Co−Nb系、Co−Ta系等のアモルファス金属磁性体の粒子である。また、磁性樹脂層4a、4bには、上記磁性粒子の他に、熱伝導性や粒子充填性等を向上させるため、フィラーを含むようにしても良い。
磁性樹脂層4aに用いる磁性粒子には、粒径(D50)が数μm〜100μmの球形、扁平、あるいは粉砕された粉末を用いるが、単体の磁性粉のみならず粉径、材質、形状の異なる粉末を混合して用いても良い。上述した磁性粒子のうち特に金属磁性粒子を用いる場合には、複素透磁率が周波数特性を有しており、動作周波数が高くなると表皮効果により損失が生じるので、使用する周波数の帯域に応じて粒径及び形状を調整する。また、コイルモジュール11のインダクタンス値は、磁性樹脂層4a、4bの実部平均透磁率(以下、単に平均透磁率という。)によって決定されるが、この平均透磁率は磁性粒子と樹脂との混合比率により調整することができる。磁性樹脂層4a、4bの平均透磁率と、配合する磁性粒子の透磁率の関係は、配合量に対して一般的に対数混合則に従うので、磁性粒子の体積充填率は、粒子間の相互作用が増していく、40vol%以上とすることが好ましい。なお、磁性樹脂層4a、4bの熱伝導特性も磁性粒子の充填率の増大とともに向上する。
磁性樹脂層4bに用いる磁性粒子には、粒径(D50)が数μm〜200μmの球状、細長(葉巻型)、又は扁平(円盤型)の回転楕円体形状であることが好ましく、また、回転楕円体形状の寸法比(長径/短径)が6以下の粉末を用いることが好ましい。磁性樹脂層4bに用いる磁性粒子についても、単体の磁性粒子のみならず、粉径、材質、寸法比の異なる粉末を混合して用いても良い。磁性樹脂層4aは、スパイラルコイル2が埋め込まれる層であるため、未硬化状態で流動性、変形性を確保するために磁性粒子の充填率を少なくしている。これに対し、磁性樹脂層4bは、スパイラルコイル2が食い込まないか、又は一部が食い込む程度に設計しており、上記流動性、変形性が少なくてもよいので磁性粒子の充填率を磁性樹脂層4aよりも大きくし、磁気シールド特性が大きくなるようにしている。また、磁性樹脂層4bの粒子形状は、球形から寸法比の小さい回転楕円体としており反磁界係数が大きく外部からの磁場に対して飽和し難い形状となっている。これらの反磁界係数の大きい粒子が樹脂を介して磁性樹脂層4bを形成するため、磁場の大きな環境下においても磁気飽和の影響が少ない磁気特性を得ることができる。
磁性層4cには、透磁率の高いセンダスト、パーマロイ、アモルファス等の金属磁性体や、MnZn系フェライト、NiZn系フェライト、あるいは磁性樹脂層4a、4bに用いられる磁性粒子に少量のバインダーを加えて圧縮成型して作製した圧粉成型材料を用いることができる。また、磁性粒子を樹脂等に高充填した磁性樹脂層であっても良い。磁性層4cは、コイルインダクタンスを更に高めるために設けられており、平均透磁率は、磁性樹脂層4a、4bよりも大きくなるように設計されている。このような関係が保てるものであれば、磁性体の種類、形状、大きさ、構造等によらず磁性層4cとして採用することができる。
磁性層4cは、磁気シールド性能を向上させ、コイルインダクタンスを効果的に向上させるために設けられたものである。したがって、図4に示す構成では、磁性樹脂層4bの下に設けられているが、磁性樹脂層4aと磁性樹脂層4bの間に設けることもでき、また磁性樹脂層4aあるいは磁性樹脂層4bの中に一部あるいは全部が埋め込まれた形態であっても良い。
磁性樹脂層4a,4bを形成する結合剤は、熱、紫外線照射等により硬化する樹脂等を用いる。結合剤としては、たとえばエポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、不飽和ポリエステル等の樹脂、あるいはシリコーンゴム、ウレタンゴム、アクリルゴム、ブチルゴム、エチレンブロピレンゴム等のゴム等周知の材料を用いることができる。これらに限られないことは言うまでもない。なお、上述の樹脂又はゴムに、難燃剤、反応調整材、架橋剤又はシランカップリング剤等の表面処理剤を適量加えてもよい。
スパイラルコイル2を形成する導線1は、5W程度の充電出力容量の場合であって、120kHz程度の周波数で用いられるときには、0.20mm〜0.45mmの径のCu又はCuを主成分とする合金からなる単線を用いることが好ましい。あるいは、導線1の表皮効果を低減させるために、上述の単線よりも細い細線を複数本束ねた並行線、編線を用いてもよく、厚みの薄い平角線又は扁平線を用いて1層、又は2層のα巻としてもよい。更に、コイル部を薄くするために導体を誘電体基材の片面あるいは両面に薄くパターニングして作製したFPC(Flexible printed circuit)コイルを用いることもできる。
<第2の実施の形態のコイルモジュールの特性>
第2の実施の形態のコイルモジュール12の効果をみるためにコイルインダクタンスを測定した。測定は、第1の実施の形態のコイルモジュール11の特性評価と同様に、図2(A)及び図2(B)にそれぞれ示す外部直流磁界のない状態と外部直流磁界がある状態とを測定した。インダクタンスの測定には、アジレント社のインピーダンスアナライザ4294Aを用いた。
図5は、15Tの長方形コイル(外形28×49mm)を用いたコイルモジュール12の磁性樹脂層4b側に50μm、100μm厚の磁性層4cを貼り付けてコイルインダクタンスを測定したグラフである。評価用コイルユニットの磁気シールド層4は、球状のアモルファス粉を配合した平均透磁率10程度を有する磁性樹脂層4aと、球状アモルファス粉を配合した平均透磁率20程度を有する磁性樹脂層4b(厚み0.4mm)からなり、更にこれに磁性層4cを加えたものとした。磁性層4cには、センダスト系の寸法比50程度の扁平粉を結合剤と混合して作製した透磁率100程度を有する磁性シートを用いた。図5から分かるように薄い磁性層4cを加えることでコイルインダクタンスを大きく向上させることができる。但し、図3(C)で示したようにマグネットによる磁気飽和が大きいので、強い磁場が印加された状態ではインダクタンスを向上させる効果は少ない。同じ厚みで比較した場合、磁性層4cは磁性樹脂層4bよりもインダクタンスを増加させる効果が高く、逆に強い磁場が印加された状態では磁性樹脂層4bの方がインダクタンスを向上させる効果が高いので、上記2つの層の割合を調整することで、磁気シールド性や回路の共振条件に強く影響するコイルインダクタンスとその磁気飽和特性を所望の性能に調整することができる。
[変形例]
<コイルモジュールの構成>
図6(A)及び図6(B)に示すように、変形例として示すコイルモジュール13は、磁気シールド層4として、磁性粒子を含有する樹脂からなる磁性樹脂層4a、4b、磁性層4c、磁性樹脂層4dとを備える以外は、第2の実施の形態のコイルモジュール12と同様の構成である。スパイラルコイル2は、導線1の端部に引出部3a,3bを有しており、引出部3a,3bに整流回路等を接続することによって、非接触充電回路の二次側回路を構成する。図6(B)に示すように、スパイラルコイル2の内径側の引出部3aは、巻回されている導線1の下面側を通って、導線1に交差するようにしてスパイラルコイル2の外径側に引き出される。また、磁性樹脂層4b及び磁性層4cに磁性樹脂層4aの磁性粒子含有樹脂からなる切欠部21を設け、コイルの導線1の内径側の引出部3aを切欠部21に収容する。よって、磁性樹脂層4a、4b、4d及び磁性層4cは、好ましくは、スパイラルコイル2の全体を埋設することによって形成される。ここで、磁性樹脂層4a、4b、4d及び磁性層4cの総厚は、導線1の太さ×2以下とすることができるので、コイルモジュール13の厚さは、導線1の太さ×2とすることができる。
磁性樹脂層4dは、スパイラルコイル2と磁性樹脂層4aの間に設置される。磁性樹脂層4aは流動性、変形性を有しているため、スパイラルコイル2を加圧して埋め込む際に、スパイラルコイル2の導線間の接合力が弱い場合、導線1の隙間に侵入しスパイラルコイル2を押し広げる場合がある。磁性樹脂層4dは、この磁性樹脂層4aのスパイラルコイル2への侵入を防ぎ、かつコイルモジュール20の磁気特性を改善するために設けられたものである。
磁性樹脂層4dは、軟磁性粉末からなる磁性粒子と結合剤としての樹脂とを含んでいる。磁性粒子は、フェライト等の酸化物磁性体、Fe系、Co系、Ni系、Fe−Ni系、Fe−Co系、Fe−Al系、Fe−Si系、Fe−Si−Al系、Fe−Ni−Si−Al系等の結晶系、微結晶系金属磁性体、あるいはFe−Si−B系、Fe−Si−B−C系、Co−Si−B系、Co−Zr系、Co−Nb系、Co−Ta系等のアモルファス金属磁性体の粒子である。また、磁性樹脂層4dには、上記磁性粒子の他に、熱伝導性や粒子充填性等を向上させるため、フィラーを含むようにしても良い。
磁性樹脂層4dは、コイルモジュール13の磁気的性能を上げることと、流動性、変形性の高い磁性樹脂層4aのスパイラルコイル2の導線間の隙間への侵入を防止することが目的であるので、磁性樹脂層4aよりも未硬化時の流動性、変形性が小さくなるように磁性体と結合剤を選択する。また、層の強度をより高めるために細かい棒状、板状のフィラーを混合しても良い。
このように、本実施の形態のコイルモジュールでは、コイルと磁性材のみにより構成されるのでコイルモジュールを小型化し、薄型化することができる。また、コイルの多くの部分が熱伝導性を有する磁性樹脂層に接しているので、コイルで発生した熱を効果的に放散することができる。更に、磁気飽和に強い磁性樹脂層を有しているので、強い磁場が印加されている環境下においてもコイルインダクタンスの変化が少なく安定した電力供給が可能である。更にまた、磁性樹脂層と磁性層の厚みを調整することでコイルインダクタンスの大きさと強い磁場環境下でのコイルインダクタンスの変化率のバランスを調整することができる。
なお、上述したコイルモジュールでは、一つのスパイラルコイル2を有するものとして説明したが、これに限られるものではなく、例えば、コイルモジュールの内径側、又は外形側に他のアンテナモジュールを備えるように構成してもよい。また、上述したコイルモジュールは、非接触電力伝送用アンテナユニットに適用可能であり、様々な電子機器に搭載することができる。
1 導線、2 スパイラルコイル、3a,3b 引出部、4 磁気シールド層、4a、4b、4d 磁性樹脂層、 4c 磁性層、 11、12、13、50 コイルモジュール、21 切欠部、30 受電コイルユニット、31 電池パック、40 送信コイルユニット、41 接着剤層

Claims (12)

  1. 磁性材料を含む磁気シールド層と、
    スパイラルコイルとを備え、
    上記磁気シールド層は、磁性粒子を含有する複数の磁性樹脂層を有し、
    上記スパイラルコイルは、少なくとも一部が上記磁性樹脂層の一部に埋設されていることを特徴とするコイルモジュール。
  2. 磁性材料を含む磁気シールド層と、
    スパイラルコイルとを備え、
    上記磁気シールド層は、磁性粒子を含有する複数の磁性樹脂層と磁性層を有し、
    上記スパイラルコイルは、少なくとも一部が上記磁性樹脂層の一部に埋設されていることを特徴とするコイルモジュール。
  3. 上記複数の磁性樹脂層のうち、スパイラルコイルと接する磁性樹脂層が他の磁性樹脂層よりも未硬化時の強度が高いことを特徴とする請求項1又は2に記載のコイルモジュール。
  4. 上記複数の磁性樹脂層のうち、少なくとも一つが金属磁性粉末と樹脂及び潤滑剤を含むように混合して圧縮成型した圧粉磁心であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のコイルモジュール。
  5. 上記スパイラルコイルは、該スパイラルコイルの内径部が上記磁性樹脂層の一部で充填されるように埋設されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のコイルモジュール。
  6. 上記スパイラルコイルは、その全体が上記磁性樹脂層の一部に埋設されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のコイルモジュール。
  7. 上記磁気シールド層を形成する複数の磁性樹脂層のうち、少なくとも一つの磁性樹脂層が球状又は寸法比(長径/短径)6以下の回転楕円体の磁性材料を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のコイルモジュール。
  8. 上記磁気シールド層は、上記スパイラルコイルの当該コイルモジュールの厚さ方向に突出する端子を収容することを特徴とする請求項1乃至4記載のコイルモジュール。
  9. 上記スパイラルコイルが、誘電体基板の片面、あるいは両面に導電層をパターニングにより形成したFPC(Flexible printed circuit)コイルであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のコイルモジュール。
  10. 上記コイルモジュールの内径側、又は外形側に他のアンテナモジュールを備えることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のコイルモジュール。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載のコイルモジュールを含むことを特徴とする非接触電力伝送用アンテナユニット。
  12. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載のコイルモジュールを含むことを特徴とする電子機器。
JP2012265135A 2012-12-04 2012-12-04 コイルモジュール、非接触電力伝送用アンテナユニット、及び電子機器 Active JP6050667B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012265135A JP6050667B2 (ja) 2012-12-04 2012-12-04 コイルモジュール、非接触電力伝送用アンテナユニット、及び電子機器
KR1020157017869A KR102043087B1 (ko) 2012-12-04 2013-11-27 코일 모듈
CN201380063526.8A CN104823324B (zh) 2012-12-04 2013-11-27 线圈模块
PCT/JP2013/081836 WO2014087888A1 (ja) 2012-12-04 2013-11-27 コイルモジュール
US14/649,388 US10002704B2 (en) 2012-12-04 2013-11-27 Coil module
TW102143682A TW201435935A (zh) 2012-12-04 2013-11-29 線圈模組
HK15110429.3A HK1209905A1 (en) 2012-12-04 2015-10-23 Coil module

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012265135A JP6050667B2 (ja) 2012-12-04 2012-12-04 コイルモジュール、非接触電力伝送用アンテナユニット、及び電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014110594A JP2014110594A (ja) 2014-06-12
JP6050667B2 true JP6050667B2 (ja) 2016-12-21

Family

ID=50883309

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012265135A Active JP6050667B2 (ja) 2012-12-04 2012-12-04 コイルモジュール、非接触電力伝送用アンテナユニット、及び電子機器

Country Status (7)

Country Link
US (1) US10002704B2 (ja)
JP (1) JP6050667B2 (ja)
KR (1) KR102043087B1 (ja)
CN (1) CN104823324B (ja)
HK (1) HK1209905A1 (ja)
TW (1) TW201435935A (ja)
WO (1) WO2014087888A1 (ja)

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150085253A (ko) * 2014-01-15 2015-07-23 삼성전기주식회사 복합 페라이트 시트와 그 제조 방법 및 이를 구비하는 전자 기기
KR101762778B1 (ko) 2014-03-04 2017-07-28 엘지이노텍 주식회사 무선 충전 및 통신 기판 그리고 무선 충전 및 통신 장치
US9460846B2 (en) * 2014-06-20 2016-10-04 Apple Inc. Methods for forming shield materials onto inductive coils
KR101686989B1 (ko) 2014-08-07 2016-12-19 주식회사 모다이노칩 파워 인덕터
KR101681200B1 (ko) * 2014-08-07 2016-12-01 주식회사 모다이노칩 파워 인덕터
JP2016046446A (ja) * 2014-08-25 2016-04-04 台湾東電化股▲ふん▼有限公司 非接触給電用コイル装置
KR101662209B1 (ko) * 2014-09-11 2016-10-06 주식회사 모다이노칩 파워 인덕터 및 그 제조 방법
KR20160037652A (ko) * 2014-09-29 2016-04-06 엘지이노텍 주식회사 무선 전력 송신 장치 및 무선 전력 수신 장치
US10475571B2 (en) 2015-05-26 2019-11-12 Amosense Co., Ltd. Wireless power reception module
JP2017098648A (ja) * 2015-11-19 2017-06-01 株式会社リコー アンテナ装置、通信装置、及びアンテナ装置の製造方法
KR101900880B1 (ko) * 2015-11-24 2018-09-21 주식회사 모다이노칩 파워 인덕터
JP6332252B2 (ja) * 2015-12-09 2018-05-30 トヨタ自動車株式会社 受電装置および送電装置
US10229782B2 (en) * 2015-12-21 2019-03-12 Mediatek Inc. Wireless power coil with multi-layer shield
KR20170092238A (ko) * 2016-02-03 2017-08-11 엘지이노텍 주식회사 무선 전력 충전을 위한 자성 차폐재 및 무선 전력 수신 장치
KR20170093029A (ko) * 2016-02-04 2017-08-14 주식회사 아모센스 무선전력 전송모듈용 차폐유닛 및 이를 구비한 무선전력 전송모듈
NL2016241B1 (en) * 2016-02-09 2017-08-15 Trespa Int Bv A decorative panel
JP6743432B2 (ja) * 2016-03-14 2020-08-19 株式会社Ihi コイル装置
US10657337B2 (en) 2016-04-13 2020-05-19 Kyocera Corporation RFID tag and RFID system
CN107453048B (zh) * 2016-05-31 2021-03-12 Skc株式会社 天线设备和包括天线设备的便携式终端
CN110021814B (zh) * 2018-01-08 2024-01-30 弗莱克斯有限公司 平面天线
KR101971091B1 (ko) * 2018-01-30 2019-04-22 엘지이노텍 주식회사 차폐층을 포함하는 안테나 모듈 및 무선 전력 수신 장치
JP7030022B2 (ja) 2018-06-21 2022-03-04 日東電工株式会社 インダクタ
EP3611820A1 (en) * 2018-08-15 2020-02-19 Koninklijke Philips N.V. Device and method for wireless power transfer
KR102602642B1 (ko) * 2018-09-18 2023-11-16 삼성전자주식회사 무선 충전 장치
CN110429386A (zh) * 2019-08-30 2019-11-08 安徽华米信息科技有限公司 智能设备
KR102325622B1 (ko) * 2020-02-03 2021-11-12 주식회사 위츠 코일 모듈 및 이를 포함하는 전자 기기
JP7372286B2 (ja) * 2021-06-24 2023-10-31 プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社 充電台

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3048592B2 (ja) * 1990-02-20 2000-06-05 ティーディーケイ株式会社 積層複合部品
DE10204884A1 (de) * 2002-02-06 2003-08-14 Schreiner Gmbh & Co Kg Transponderetikett
JP4218635B2 (ja) * 2004-12-17 2009-02-04 パナソニック株式会社 磁性材の製造方法およびアンテナ装置
JP2007116347A (ja) * 2005-10-19 2007-05-10 Mitsubishi Materials Corp タグアンテナ及び携帯無線機
JP2008053670A (ja) * 2006-08-25 2008-03-06 Taiyo Yuden Co Ltd ドラム型コアを用いたインダクタ及びドラム型コアを用いたインダクタの製造方法
JP2008210861A (ja) 2007-02-23 2008-09-11 Yonezawa Densen Kk 防磁シート付きコイル
JP2010040701A (ja) * 2008-08-04 2010-02-18 Jfe Mineral Co Ltd 平面磁気素子
US20100277267A1 (en) * 2009-05-04 2010-11-04 Robert James Bogert Magnetic components and methods of manufacturing the same
WO2011001812A1 (ja) * 2009-06-30 2011-01-06 株式会社村田製作所 コイル、コイルの製造方法、及びコイルモジュール
KR101177302B1 (ko) * 2012-05-30 2012-08-30 주식회사 나노맥 전자파흡수시트를 포함하는 무선인식 및 무선충전 겸용 무선안테나, 그것의 제조방법
JP2014027094A (ja) * 2012-07-26 2014-02-06 Dexerials Corp コイルモジュール及び受電装置

Also Published As

Publication number Publication date
HK1209905A1 (en) 2016-04-08
US20150325362A1 (en) 2015-11-12
KR102043087B1 (ko) 2019-11-11
WO2014087888A1 (ja) 2014-06-12
US10002704B2 (en) 2018-06-19
CN104823324B (zh) 2017-10-13
JP2014110594A (ja) 2014-06-12
TW201435935A (zh) 2014-09-16
KR20150093757A (ko) 2015-08-18
TWI563523B (ja) 2016-12-21
CN104823324A (zh) 2015-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6050667B2 (ja) コイルモジュール、非接触電力伝送用アンテナユニット、及び電子機器
WO2014017351A1 (ja) コイルモジュール及び受電装置
WO2014148313A1 (ja) アンテナ装置及び電子機器
US9634392B2 (en) Multi-coil module and electronic device
US20150222017A1 (en) Antenna device, non-contact power transmission antenna unit, and electronic apparatus
EP3012911A2 (en) Receiving antenna and wireless power receiving apparatus comprising same
WO2014148312A1 (ja) アンテナ装置及び電子機器
US20150222018A1 (en) Antenna device and electronic apparatus
WO2014148311A1 (ja) コイルモジュール、アンテナ装置及び電子機器
WO2015029327A1 (ja) アンテナ装置、複合アンテナ装置、及びこれらを用いた電子機器
CN107112789A (zh) 散热单元及具有其的无线电力收发装置
EP2752943A1 (en) Soft magnetic layer, receiving antenna, and wireless power receiving apparatus comprising the same
KR101878353B1 (ko) 무선전력 송신장치 및 이를 구비한 무선 충전장치
KR101394508B1 (ko) 연자성 시트, 무선 전력 수신 장치 및 그의 무선 충전 방법
EP3016203B1 (en) Receiving antenna and wireless power receiving apparatus comprising same
JP6005430B2 (ja) アンテナ装置
KR20220136692A (ko) 무선전력전송용 방열 안테나, 이를 포함하는 무선전력전송용 방열 안테나 모듈 및 전자기기
KR20210072186A (ko) 비정질 분말을 이용한 방열 몰딩재 및 이를 이용한 토로이달 인덕터
KR20210070759A (ko) 자성 패드, 이의 제조방법 및 이를 포함하는 무선 충전 소자

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151104

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160802

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160913

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161125

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6050667

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250