JP6050363B2 - アリール化β−ジカルボニル化合物とその製造方法 - Google Patents

アリール化β−ジカルボニル化合物とその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、アリール化β−ジカルボニル化合物と、β−ジカルボニル化合物のアリール化のための1ポット方法に関する。特に本発明は、室温(20〜30℃)で式IのマロンアミドエステルをC−アリール化して式IIのアリール化化合物を良好な収率で得るための、遷移金属を含まない化学選択的1ポット方法であって、アリール化化合物が、モノアリール化化合物およびジアリール化化合物またはこれらの混合物から選択される、方法を開示する。
活性メチレンカルボニル化合物のα−アリール化は、重要なクラスの生物活性のある天然/合成生成物への容易なアクセスを提供する広く使用される方法となっている。この転化は通常、遷移金属触媒反応を種々のリガンドおよび添加物と組合せて、またはまれに有機触媒を使用して行われる。ベンザイン化学の創始者であるJohn D. Robers教授による1953年の科学界への「ベンザイン」種の導入は、化学者たちが探索すべき新しい道を開いた。特に、アラインのin situ生成のためのフッ化物誘導性のより穏やかな反応条件は、有機合成化学者の注目を集めた。その顕著な求電子性によるアラインの高い反応性は効率的に利用されており、複雑な生物活性のある天然の生成物を含む様々な有用化合物が得られることとなった。
最も頻繁に観察されよく研究されている反応は、元素−元素 σ結合とΠ結合へのアラインの挿入であるが、C−アリール化生成物を直接提供するためのC−H σ結合へのアラインの挿入の例はまれであり、アニリン、アルデヒド、およびβ−エナミノエステル/ケトンのような物質について、今日までほとんど知られていない。文献検索は、α−非置換β−ジカルボニル化合物の場合に、C−C σ結合へのベンザインの挿入が唯一の生成物として観察されることを明らかにした。基質α−メチルβ−ケトエステルの1つのみへの生成物としてのC−アリール化も認められた。
さらに、反応性中間体であるベンザインを使用してベンゼン環をアミド結合に挿入する場合、O−トリフラート(flato)フェニルシランベンザイン前駆体で処理すると芳香族アミドは順調な挿入を受けて、多用途なアミノベンゾフェノン生成物を良好な収率で生産することが、Org. Lett.,2010,12(1),pp168〜171by Didier G.Pintori et al.およびYeeman K.Ramtohul et al.in Org.Lett,2007,9(6),pp1029〜1032に報告されている。
ジヨード化プロセスがI−I σ結合へのアラインの通常の挿入を含む、置換および多環式o−ジヨードアレーンの効率的合成のためのプロトコールが、Diego Rodriguez−Lojo et al in Org.Lett,2012,14(6),pp1363〜1365に示されている。さらに、パラジウム−触媒の存在下でアラインへのイミダゾールの添加を介するn−アルキル−n’−アリールイミダゾリウム塩の簡単な合成が、Hiroto YoshidaによりOrg.Lett,2002,4(16),pp2767〜2769に開示されている。
Zhijian Liu et al.が、アラインへのアミドの分子内C−N σ結合の付加およびスルフィンアミドのS−N σ結合の付加により、室温で1ステップで1つのC−C結合および1つのヘテロ原子−炭素結合を形成するための、効率的で温和な遷移金属を含まない方法を開示している雑誌J.Am.Chem.Soc,2005,127(38),pp13112〜13113を参照されたい。
ケトンのC−H結合官能基化とパラジウムに触媒されるアルファ−アリール化によるC−C結合形成を用いるモノカルボニルと関連する分子の、金属に触媒されるアルファ−アリール化が、それぞれAngew Chem Int.Ed Engl.2010;49(4):676〜707とAcc Chem Res. 2003 Apr;36(4):234〜45に開示されており、一方、カルボニル化合物の金属を含まないスルホキシド介在アリール化が、Xueliang Huang et al.によりJ.Am.Chem.Soc,2011,133(22),pp8510−8513に報告されている。
アミノ酸メチルエステルから種々の2−フェニルインドリン−3−オンへの効率的な経路は、Chem.Commun.,2011(47),5822〜5824から公知である。
より温和な反応条件下で立体中心を構築するための、α−非置換β−ジカルボニル化合物のモノ/ジアリール化とα−置換β−ジカルボニル化合物のアリール化は、文献に報告されていないことが観察されている。
従って、キラル中心を有する化合物に到達するための方法としてのα−アリール化は、知られていない。また、キラル中心を有する化合物を合成するための好適な経路として、室温で行われるα−アリール化を使用する当該分野で使用できる簡便な方法はない。そのような転化を行うためには、一般に、高温と、高価なパラジウム触媒、酸に感受性の腐食性溶媒(例えば、TBATとTFAA)、非常に強い塩基(例えば、ナトリウムtert−ブトキシド)、および長い反応時間が必要である。長い反応時間と高温とは、最終化合物のより低い光学的純度(低いエナンチオマー的過剰)を与える。より温和な条件下で反応を行う場合は、当該分野知られた方法は、活性化されたアリール化合物を必要とする。
さらに、アライン中間体を使用して室温でのβ−ジカルボニル化合物の遷移金属を含まない直接α−アリール化は、文献に報告されていない。
当該分野におけるこれらの欠点を克服するために、本発明者らは、ベンザイン中間体を使用するα−アリール化の室温1ポット方法を提案する。すなわち本発明者らは、出発物質としてβ−ジカルボニルエステル−アミドを使用してこの困難を克服することに成功し、得られたアリール化化合物は、フェノバルビタールなどのCNS抑制バルビツール酸塩薬の合成に有用となり得る。
従って本発明は、一般式II
Figure 0006050363
式中、RおよびRは、独立して、水素、(C1〜C14)アルキル等の置換または非置換アルキル;フェニル、ハロフェニル、アルコキシフェニル、アルキルフェニル、ニトロフェニルの置換または非置換アリール;ベンジル、複素環化合物からなる群から選択され、そして
=H、アルキル、ベンジルまたはArであり、Arは、フェニル;ハロ置換フェニルここで、ハロ基は、フルオロ、クロロまたはブロモから選択される。);アルキル置換フェニルここで、アルキルは、メチル、エチル、プロピルまたはブチルである。)から選択される。の化合物を提供する。
本発明のある態様において、一般式IIの化合物は、CNS抑制薬への前駆体として有用である。
ある態様において、本発明は、
(a)0.5〜5モル濃度の溶媒、およびフルオライド源の存在下で1:1〜1:8の範囲の比で式I
Figure 0006050363
の化合物とベンザイン前駆体とを反応させて、反応混合物を得る工程と、
(b)ステップ(a)で得られた反応混合物を真空中で濃縮し、次に精製して、40〜97%の範囲の収率で式II
Figure 0006050363
式中、RおよびRは、独立して、水素、(C1〜C14)アルキル等の置換または非置換アルキル;フェニル、ハロフェニル、アルコキシフェニル、アルキルフェニル、ニトロフェニルの置換または非置換アリール;ベンジル、複素環化合物からなる群から選択され、そして
=ArまたはHであり、Arは、フェニル;ハロ置換フェニルここで、ハロ基は、フルオロ、クロロまたはブロモから選択される。);アルキル置換フェニル(ここで、アルキルは、メチル、エチル、プロピルまたはブチルから選択される。)から選択される。}の化合物を得る工程と、
の各ステップを含む20〜30℃の範囲の温度における式Iのβ−ジカルボニル化合物のC−アリール化のための1ポット方法を提供する。
本発明のさらに別の態様において、ベンザイン前駆体は、2−(トリメチルシリル)フェニルトリフルオロメタンスルホネート;3,4−ジフルオリン−2−(トリメチルシリル)フェニルトリフルオロメタンスルホネート;および2,5−ジメチル−2−(トリメチルシリル)フェニルトリフルオロメタンスルホネートからなる群から選択される。
さらに本発明の別の態様において、使用されるフッ化物源は、フッ化セシウム、フッ化カリウム、テトラブチルフッ化アンモニウム、好ましくはフッ化セシウムからなる群から選択される。
本発明のさらに別の態様において、使用されるフッ化物源は、ベンザイン前駆体に対して2〜4当量の範囲である。
本発明のさらに別の態様において、式Iのβ−ジカルボニル化合物のC−アリール化は、任意選択的に添加物の存在下で行われる。
本発明のさらに別の態様において、使用される添加物は、クラウンエーテル、有機塩基または無機塩基から選択される。
本発明のさらに別の態様において、使用される有機塩基は、トリエチルアミン、アミノ酸類、アニリンからなる群から選択される。
本発明のさらに別の態様において、使用される無機塩基は、アルカリ炭酸塩、アルカリ水酸化物、アルカリ重炭酸塩、水素化物、アルカリ金属のアルコキシド、特にNaHCO、KHCO、(Ca(HCO)から選択されるアルカリ重炭酸塩からなる群から選択される。
本発明のさらに別の態様において、使用される溶媒は、アセトン、酢酸エチル、石油エーテル、ジエチルエーテル、ジオキサン、THFまたはそれらの組み合わせからなる群から選択される。
本発明のさらに別の態様において、式Iのβジカルボニル化合物は、置換または非置換マロンアミドエステルである。
本発明は、式IIの化合物ならびに、CsFおよび無水極性有機溶媒の存在下で、任意選択的に、添加物の存在下で、所望の式IIのアリール化ジカルボニル化合物を、良好な収率で得るための式Iのβ−ジカルボニルエステル−アミド化合物のC−アリール化のための1ポット室温法を提供する(アリール化ジカルボニル化合物は、モノアリール化化合物およびジアリール化化合物またはこれらの混合物から得られる)(スキーム1を参照)。
Figure 0006050363
ここで、RおよびRは、独立して、水素、(C1〜C14)アルキル等の置換または非置換アルキル;フェニル、ハロフェニル、アルコキシフェニル、アルキルフェニル、ニトロフェニルの置換または非置換アリール;ベンジル、複素環化合物からなる群から選択され、そして
=H、アルキル、ベンジルまたはArであり、Arは、フェニル;ハロ置換フェニルここで、ハロ基は、フルオロ、クロロまたはブロモから選択される。);アルキル置換フェニルここで、アルキルは、メチル、エチル、プロピルまたはブチルである。)から選択される。
ある形態において、本発明は、CsFおよび無水極性有機溶媒の存在下で、任意選択的に添加物の存在下で、所望の式IIのアリール化ジカルボニル化合物を、良好な収率で得るための、式Iのβ−ジカルボニルエステル−アミド化合物の、遷移金属を含まない化学選択的1ポットC−アリール化を提供する。
本発明のβ−ジカルボニル化合物のC−アリール化のためのこの1ポット室温法は、
(a)無水極性有機溶媒およびCsFの存在下で、ベンザイン前駆体(アライン)と式Iのβ−ジカルボニルエステル−アミド化合物とを、室温(20〜30℃)で12〜50時間反応させる工程と、
(b)ステップIの反応混合物を真空中で濃縮し、酢酸エチル/石油エーテル溶媒を使用して精製して、アリール化化合物を良好な収率で得る工程(ここで、アリール化化合物は、モノアリール化化合物またはジアリール化化合物から選択される)と、を含み、
(c)本発明の式Iの化合物は、容易に入手できる出発物質であるN−置換マロンアミドエステルから選択され、
(d)本発明で使用されるベンザイン前駆体は、トリフルオロメタンスルホネートまたはトリフラート(2−トリメチルシリル)フェニルトリフルオロメタンスルホネート含有化合物、例えば、2−(トリメチルシリル)フェニルトリフルオロメタンスルホネート、3,4−ジ−フルオリン2−((トリメチルシリル)フェニルトリフルオロメタンスルホネート、2、5ジメチル2−(トリメチルシリル)フェニルトリフルオロメタンスルホネートから選択される。1つの好適なトリフラートは、2−(トリメチルシリル)フェニルトリフルオロメタンスルホネートである。
さらに、in situベンザイン生成は、CsFにより誘導されるフッ化物の存在下で行われる。使用されるCsFの濃度は、ベンザイン前駆体に対して2〜4当量の範囲で使用されて、85%超の収率のジカルボニルアリール化化合物を得る。
反応温度は、20〜30℃から選択される室温で12〜50時間維持され、反応の完了は、TLC、HPLC等の公知の方法を使用して追跡される。
本発明の方法において、溶媒は、アセトン、酢酸エチル、石油エーテル、ジエチルエーテル、ジオキサン、THFから単独または混合物のいずれかで選択される。また、添加物は、クラウンエーテル;トリエチルアミン、塩基性アミノ酸、アニリンなどの有機塩基;または、アルカリ炭酸塩、アルカリ水酸化物、アルカリ重炭酸塩、水素化物、アルカリ金属のアルコキシド、特にNaHCO、KHCO、(Ca(HCO)から選択されるアルカリ重炭酸塩などの無機塩基から選択することができる。
スキーム1において、式Iのβ−ジカルボニルエステル−アミド化合物のC−アリール化は、火炎乾燥させた2ツ首丸底フラスコ中で、乾燥CsF(2〜4当量)に極性有機溶媒(0.2〜5ml)中のベンザイン前駆体(1〜2当量)を加え、次に極性有機溶媒(0.5ml)中の式Iのマロンアミドエステル(0.20〜0.60当量)を、アルゴン雰囲気下で加えることを含む。反応混合物は室温(20〜30℃)で攪拌され、TLCにより追跡される。反応が完了後、極性有機溶媒はロータリーエバポレーターで除去され、粗反応混合物は精製されて、式IIのジカルボニルアリール化化合物が85%超の収率で得られる。
粗生成物の精製は、フラッシュシリカゲルカラム(240〜400メッシュ)のカラムクロマトグラフィーにより、酢酸エチル、石油エーテル、メタノール、アセトン、イソプロパノール、トルエン、無水アルコールから選択される有機溶媒の単独または組合せのいずれか、特に化学量論比の酢酸エチルと石油エーテルの混合物の勾配を使用して行われる。
本発明は、良好な収率で式IIのジアリール化化合物を得るための、式Iのβ−ジカルボニルエステル−アミド化合物のC−アリール化のための1ポット室温法を提供する(スキーム2)。
Figure 0006050363
ここで、R、RおよびArは、上記で記載されたとおりである。
表1は、式II(ここでR3=Ar)のジアリール化化合物を得るための異なるマロンアミドエステルのスクリーニングを示す。
Figure 0006050363
Ar1/2 =モノ(1)アリール化またはジ(2)アリール化生成物またはこれらの混合物のいずれか
本発明者らは、より反応性で選択性の基質を求めて、他のマロンアミドエステル(表1と2)をスクリーニングした。
表1から明らかなように、1級芳香族アミンを含有するマロンアミドエステル(表1、番号2〜6)において、単純なフェニルマロンアミドエステル(表1、番号2)は、対応するジアリール化生成物を72%の収率で与える。さらに、芳香族アミン上でより多くの電子供与基を含むマロンアミドエステルにおいて、標準条件下のp−メトキシフェニルマロンアミドエステル(表1、番号3)は予測されるジアリール化生成物を75%の収率で与え、これは単純なフェニル(表1、番号2)より少し良好であるが、基質(表1、番号1)より小さい。アミン上の電子供与基のさらなる増加(表1、番号4)は収率の改善を示さず、p−トルイジンのような芳香族アミン(表1、番号5)は、ジアリール化生成物のわずかに55%の収率を与えるのみであり、芳香族アミンとしてp−ニトロアニリン(表2、番号6)の反応は迅速であり、その収率はさらに46%まで低下する。さらに本方法は、脂肪族1級アミンを含むマロンアミドエステル(表1、番号7〜9)を用いて行われる。ベンジルアミンを含有するマロンアミドエステル(表1、番号7)は極めて反応性が高いが、予測されるジアリール化生成物を40%の収率で与えるのみである。1級脂肪族成分を含む他の2種のマロンアミドエステル(表1、番号8と9)は有用な生成物を与えることはできず、出発物質のほとんどは未変化のまま回収される。
さらに、2級脂肪族/芳香族アミンを含有するマロンアミドエステル(表1、番号10、11)が評価され、ここで、ジフェニルマロンアミドエステル(表1、番号10)は反応性が小さく、ジアリール生成物の50%の収率を与えるのみである。しかし、ジアルキルアミン含有基質(表1、番号11)の場合は、有用な生成物を与えることはできず、出発物質は未変化のまま回収される。
本発明はさらに、ために、CsFとCHCNの存在下でベンザイン前駆体(1)を使用して、エチル3−(4−クロロフェニルアミノ)−3−オキソ−プロパノエート(2)をC−アリール化して、エチル3−(4−クロロフェニルアミノ)−3−オキソ−2,2−ジフェニルプロパノエート(4)を85%超の収率で得る1ポット方法を提供する(スキーム3を参照)。
Figure 0006050363
スキーム3において、1ポットC−アリール化は、エチル3−(4−クロロフェニルアミノ)−3−オキソ−プロパノエート(1)を用いて例示され、ここで、アセトニトリル(0.5ml)中のo−シリルトリフラート(2)(1当量)は、火炎乾燥させた2ツ首丸底フラスコ中の乾燥CsF(2当量)に加えられ、次にアセトニトリル(0.5ml)中のマロンアミドエステル(1)(0.25当量)がアルゴン雰囲気下で加えられる。さらに反応混合物は室温で攪拌され、TLCにより追跡される。反応の完了後、アセトニトリルはロータリーエバポレーターで除去され、粗反応混合物は、フラッシュシリカゲルカラムで酢酸エチル−石油エーテルの勾配を使用して精製されて、所望の生成物(4)を85%超の収率で与える。
本発明はさらに、式IIのモノアリール化化合物を良好な収率で得るための、式Iのβ−ジカルボニルエステル−アミド化合物のC−アリール化のための1ポット室温法を提供する。
Figure 0006050363
ここで、R1、R2およびArは、上記で記載したとおりである。
表2は、選択的モノアリール化のためのジカルボニル基質を示す。
Figure 0006050363
表2において、芳香族−脂肪族アミンの組合せであるマロンアミドエステル(表2、番号1)は、最適化されたプロトコールで、興味深いことに、モノアリール化生成物のみを非常に高い収率(90%)で与える。この観察は、この反応の繰り返しにより、および基質(6)を種々のアライン前駆体7と8を用いて処理することにより確認される(スキーム5を参照)。
さらに(表2、番号2と3)はモノアリール生成物のみを与え、これらはそれぞれ55%および62%の収率で得られる。スクリーニング試験(表1と2)および(スキーム3と5)は、2つの重要な基質1(ジアリール化用)と6(選択的モノアリール化用)を与える。
基質1は、研究された基質の中でジアリール化のために最適であったが、他のハロゲン化物置換基を用いる芳香族アミンを含有するマロンアミドエステルのさらなるスクリーニングは、収率がより良好で、反応時間が短く、低トリフラート/CsF添加量である、エステル1より反応性の高い基質を与え得る。マロンアミドエステル6は、選択的アリール化を示すため非常に有望であり、キラルアルキル部分の正しい選択により、新たに生成されたα−キラル中心でキラル性を誘導できる可能性がある。
Figure 0006050363
本発明は、CsFとCHCNの存在下室温(20〜30℃)で、ベンザイン前駆体(2)、(7)または(8)を使用するエチル3−(メチル(フェニル)アミノ)−3−オキソ−2−フェニルプロパノエート(6)をC−アリール化し、モノアリール化された式(6A)の置換または非置換のジカルボニル化合物を約90%の収率で得るための1ポット方法を提供する(スキーム5を参照)。
スキーム5において、1ポットC−アリール化は、エチル3−(メチル(フェニル)アミノ)−3−オキソ−2−フェニルプロパノエート(6)を用いて例示され、ここで、アセトニトリル(0.5ml)中の非置換o−シリルトリフラート(2)または置換トリフラート(7)または(8)(1当量)が、火炎乾燥させた2ツ首丸底フラスコ中の乾燥CsF(2当量)に加えられ、次にアセトニトリル(0.5ml)中のジアリール化化合物(6)(0.25当量)がアルゴン雰囲気下で加えられる。さらに反応混合物は室温で攪拌され、TLCにより追跡される。反応の完了後、アセトニトリルはロータリーエバポレーターで除去され、粗反応混合物は、フラッシュシリカゲルカラムで酢酸エチル−石油エーテルの勾配を使用して精製されて、所望の生成物(6A)を90%超の収率で与える。
所望のアリール化化合物、すなわちモノアリール化もしくはジアリール化化合物またはこれらの混合物を得るために、CsFの濃度を変えることにより、本アリール化の最適化が行われる。
4級立体中心の生成のために、標準化されたアリール化プロトコールを適用できることが観察でき、これは、薬学的および医学的用途のいくつかの重要で有用な分子で、並びに多くの天然の生成物で見出される。このような4級立体中心の構築は、はるかに多くの労力を要する大変な仕事である。p−クロロアラニンを含むマロンアミドエステルは、より温和な反応条件下で高い収率を与える。
本発明はまた、4つの異なる炭素置換基を含有するベンジル性4級立体中心を生成するためのα−置換マロンアミドエステルのアリール化を提供する(スキーム6を参照)。
Figure 0006050363
ここで、R=メチル、エチル、ブチル、ベンジル、フェニル、およびAr=フェニル、ジフルオロ置換フェニル。
表3は、4級立体中心の生成を示す。
Figure 0006050363
表3において、α−メチル置換マロンアミドエステル(表3、番号1)は、わずかに2.5当量のCsFを用いて、対応するアリール化化合物を85%の収率で与えるが、α−エチル置換基質(表3、番号2)は、出発物質の完全な消費のために3.5当量のCsFが必要であり、予測された化合物を非常に高い収率(92%)で与える。α−ブチル置換基質(表3、番号3)は、わずかに3.00当量のCsFを用いて、4級立体中心含有化合物を定量的収率(97%)で与える。同様に、α−ベンジル置換マロンアミドエステルは、予測されたアリール化生成物(表3、番号4)を非常に高い収率(90%)で与える。α−フェニル置換基質を3,4−ジ−フッ化アライン前駆体7を用いてさらにアリール化すると、予測された生成物を60%の収率で与える(表3、番号5)。
表1と2で得られた生成物はまた、CNS抑制薬バルビツール酸塩の重要な前駆体として機能する。フェノバルビタール(10)は、広く使用されている抗けいれん剤バルビツール酸塩薬の1つであり、有機転化を使用することにより、我々の方法から得られる生成物9(表3、番号2)から出発してフェノバルビタール(10、スキーム7)を合成することができるはずである。同様にそうした化合物のライブラリーをSAR研究のために調製できる。
スキーム7:フェノバルビタールの可能性のある合成
Figure 0006050363
C−N α−結合へのN−アリール化/アライン挿入にわたるより優先的な化学選択的C−アリール化、および選択的モノ−またはジ−アリール化生成物の形成が、顕著である。最も重要なことは、本方法はベンジル性4級立体中心を有する化合物への容易なアクセスを与えることであり、これは合成的重要性が高い。重要なクラスのバルビツール酸塩薬の合成のための合成された生成物の適用が、スキーム7で可能なはずである。
以下の例は、例示のために与えられるものであり、従って本発明の範囲を限定するものと解してはならない。
一般的情報
特に明記しない場合は、すべての試薬と溶媒は、市販品を受領したまま使用した。アセトニトリルは、4Åモレキュラーシーブ上で乾燥し保存した。すべての実験は、アルゴン雰囲気下で行われた。薄層クロマトグラフィー(TLC)のために、予備コーティングプレート(シリカゲル60 PF254、0.25mmまたは0.5mm)が使用された。カラムクロマトグラフィー精製は、フラッシュシリカゲル(240〜400メッシュ)で石油エーテルと酢酸エチルとを溶離液として使用して行なわれた。融点は補正されていない。IRスペクトルは、FT−IR分光計で記録された。
実施例1
エチル3−(4−クロロフェニルアミノ)−3−オキソ−2,2−ジフェニルプロパノエート(4)の合成
火炎乾燥させた2ツ首丸底フラスコ中のCsF(99mg,0.65mmol,2当量)に、o−シリルトリフラート1(98mg,0.33mmol,1当量)が加えられ、次にアセトニトリル(0.5ml)中のマロンアミドエステル(20mg,0.082mmol,0.25当量)がアルゴン雰囲気下で加えられた。反応混合物は25℃で攪拌され、TLCにより追跡された。反応が完了後、アセトニトリルはロータリーエバポレーターで除去され、粗反応混合物は、シリカゲルカラムで酢酸エチル−石油エーテルの基を使用して精製され、所望の生成物4を得た。反応時間:6時間、Rf:0.76(1:4,酢酸エチル:石油エーテル)、白色固体(27mg,86%)。
実施例2
エチル3−(4−クロロフェニルアミノ)−3−オキソ−2−フェニルプロパノエート(3)の合成
無水MeCN(2ml)中のベンザイン前駆体1(100mg,0.33mmol)とマロンアミドエステル2(40mg,0.16mmol)の攪拌溶液に、NaHCO(28mg,0.33mmol)、CsF(153mg,1mmol)が加えられた。反応混合物は27℃で24時間攪拌された。反応混合物は真空下で濃縮され、直接シリカゲルにのせられ、酢酸エチル/石油エーテルの組合せ溶媒の勾配を使用して精製され、粘性のある固体化合物3(27mg,52%)を得た。
実施例3
エチル3−(4−クロロフェニルアミノ)−3−オキソ−2,2−ジフェニルプロパノエート(4)の合成
無水MeCN(2ml)中のベンザイン前駆体1(100mg,0.33mmol)とマロンアミドエステル2(40mg,0.16mmol)の攪拌溶液に、NaHCO(28mg,0.33mmol)、CsF(200mg,1.34mmol)が加えられた。反応混合物は30℃で48時間攪拌された。反応混合物は真空下で濃縮され、直接シリカゲルにのせられ、酢酸エチル/石油エーテルの組合せ溶媒の勾配を使用して精製され、低融点の固体化合物4(43mg,65%)を得た。
ベータ−ジカルボニルアリール化化合物のスペクトルデータと性状解析
アリール化化合物の性状解析は、FT−IR分光計、Hおよび13C NMR分光計を使用して、それぞれCDCl/CDOD/DMSO−d溶媒を使用し行なわれた。さらに質量スペクトルは、LC−MS(ESI)質量スペクトル計で取られた。
実施例4
エチル3−(4−メトキシフェニルアミノ)−3−オキソ−2,2−ジフェニルプロパノエート(表1,番号3)
Figure 0006050363
反応時間:6時間、Rf:0.64(1:4,酢酸エチル:石油エーテル).白色固体,75%.融点89〜91℃;IR(CHCl)νmax=3327,3020,1713,1674,1599,1216,1036,755cm−1HNMR(400MHz,CDClTS):δ 9.85(bs,1H),7.52(d,J=9.0Hz,2H),7.40〜7.28(m,10H),6.86(d,J=9.0Hz,2H),4.32(q,J=7.0Hz,2H),3.79(s,3H),1.23(t,J=7.0Hz,3H);13CMR(100MHz,CDCl,TMS):δ 173.7,167.3,156.4,139.3,131.1,129.4,128.1,127.7,121.5,114.0,69.5,62.6,55.5,13.8.HRMS−ESI(m/z)計算値[C2423NO+Na]:412.1525;実測値:412.1509.
実施例5
エチル3−オキソ−2,2−ジフェニル−3−(3,4,5−トリメトキシフェニルアミノ)プロパノエート(表1,番号4)
Figure 0006050363
反応時間:6時間、Rf:0.73(1:4,酢酸エチル:石油エーテル).オフホワイトの固体,70%.融点109〜111℃;IR(CHCl)νmax=3298,3018,1713,1675,1604,1216,756cm−1HNMR(400MHz,CDCl,TMS):δ 10.18(bs,1H),7.41〜7.34(m,6H),7.31〜7.26(m,4H),6.96(s,2H),4.34(q,J=7.0Hz,2H),3.86(s,6H),3.83(s,3H),1.25(t,J=7.0Hz,3H);13CMR(100MHz,CDCl,TMS):δ 174.2,167.5,153.3,139.1,134.6,134.1,129.3,128.2,127.8,97.2,69.6,62.8,60.9,56.1,13.7.HRMS−ESI(m/z)計算値[C2627NO+Na]:472.1736;実測値:472.1723.
実施例6
エチル3−オキソ−2,2−ジフェニル−3−(p−トリルアミノ)プロパノエート(表1,番号5)
Figure 0006050363
反応時間:6時間、Rf:0.71(1:4,酢酸エチル:石油エーテル).白色固体,55%.融点88〜90℃;IR(CHCl)νmax=3325,3017,1713,1679,1596,1216,815,755cm−1HNMR(400 MHz,CDCl,TMS):δ 9.89(bs,1H),7.50(d,J=8.2Hz,2H),7.40〜7.28(m,10H),7.13(d,J=8.2Hz,2H),4.33(q,J=7.3Hz,2H),2.32(s,3H),1.24(t,J=7.3Hz,3H);13CMR(100MHz,CDCl,TMS):δ 173.7,167.4,139.3,135.3,134.0,129.4,129.3,128.1,127.7,119.9,69.6,62.6,20.8,13.8.HRMS−ESI(m/z)計算値[C2423NO+Na]:396.1576;実測値:396.1572.
実施例7
エチル3−(4−ニトロフェニルアミノ)−3−オキソ−2,2−ジフェニルプロパノエート(表1,番号6)
Figure 0006050363
反応時間:2時間、Rf:0.65(1:4,酢酸エチル:石油エーテル).粘性油,46%.融点 粘性油;IR(CHCl)νmax=3291,3019,1717,1612,1597,1545,1216,853,757cm−1HNMR(400MHz,CDCl,TMS):δ 10.72(bs,1H),8.22(d,J=9.0Hz,2H),7.80(d,J=9.0Hz,2H),7.42〜7.36(m,6H),7.31〜7.25(m,4H),4.35(q,J=7.0Hz,2H),1.24(t,J=7.0Hz,3H);13CMR(100MHz,CDCl,TMS):δ 174.1,168.5,143.7,143.6,138.6,129.2,128.3,128.1,124.9,119.6,69.7,63.1,13.7.HRMS−ESI(m/z)計算値[C2320+Na]:427.1270;実測値:427.1260.
実施例8
エチル3−(ベンジルアミノ)−3−オキソ−2,2−ジフェニルプロパノエート(表1,番号7)
Figure 0006050363
反応時間:2時間、Rf:0.33(1:9,酢酸エチル:石油エーテル).粘性油,40%.融点 粘性油;IR(CHCl)νmax=3428,3018,1714,1668,1600,1523,1216,756,698,668cm−1HNMR(200MHz,CDCl,TMS):δ 8.00(bs,1H),7.40〜7.16(m,15H),4.53(d,J=5.6Hz,2H),4.24(q,J=7.0Hz,2H),1.17(t,J=7.0Hz,3H);13CMR(125MHz,CDCl,TMS):δ 172.9,169.6,139.5,138.1,129.5,128.6,128.0,127.57,127.55,127.3,69.2,62.3,43.9,13.7.HRMS−ESI(m/z)計算値[C2423NO+Na]:396.1576;実測値:396.1572.
実施例9
エチル3−(ジフェニルアミノ)−3−オキソ−2,2−ジフェニルプロパノエート(表1,番号10)
Figure 0006050363
反応時間:6時間、Rf:0.55(1:4,酢酸エチル:石油エーテル).粘性油,50%.融点 粘性油;IR(CHCl)νmax=3019,1737,1666,1597,1492,1217,754,667cm−1HNMR(500MHz,CDCl,TMS):δ 7.47〜7.41(m,4H),7.28〜7.22(m,7H),7.20〜6.65(m,9H),4.13(q,J=7.0Hz,2H),1.31(t,J=7.0Hz,3H);13CMR(100MHz,CDCl,TMS):δ 169.8,169.1,139.6,129.9,128.8,127.7,127.3,67.1,61.6,13.6.HRMS−ESI(m/z)計算値[C2925NO+Na]:458.1732;実測値:458.1731.
実施例10
エチル3−(4−クロロフェニルアミノ)−3−オキソ−2−フェニルプロパノエート
Figure 0006050363
反応時間:6時間、Rf:0.35(1:4,酢酸エチル:石油エーテル).粘性油,5%.融点 粘性油;IR(CHCl)νmax=3419,2925,1715,1680,1596,908,732,650cm−1HNMR(500MHz,CDCl,TMS):δ 9.19(bs,1H),7.48(d,J=8.8Hz,2H),7.44(d,J=8.5Hz,2H),7.40〜7.32(m,3H),7.25(d,J=8.8Hz,2H),4.62(s,1H),4.32〜4.18(m,2H),1.27(t,J=7.0Hz,3H);13CMR(125MHz,CDCl,TMS):δ 171.3,165.2,135.9,133.8,129.5,129.2,128.9,128.5,127.9,121.2,62.3,58.7,13.9.HRMS−ESI(m/z)計算値[C1716ClNO+Na]:340.0717;実測値:340.0701.
実施例11
エチル3−(メチル(フェニル)アミノ)−3−オキソ−2−フェニルプロパノエート(6)(表2,番号1)
Figure 0006050363
反応時間:12時間、Rf:0.46(1:4,酢酸エチル:石油エーテル).粘性油,90%.融点 粘性油;IR(CHCl)νmax=3019,1746,1658,1596,1496,1215,756,668cm−1HNMR(200MHz,CDCl,TMS):δ 7.42〜7.32(m,3H),7.30〜7.21(m,3H),7.20〜7.02(m,4H),4.59(s,1H),4.16(q,J=7.0Hz,2H),3.28(s,3H),1.24(t,J=7.0Hz,3H);13CMR (125MHz,CDCl,TMS):δ 168.8,167.8,143.2,133.5,129.8,129.4,128.3,128.2,127.8,127.7,61.5,55.7,37.7,14.0;HRMS−ESI(m/z)計算値[C1819NO+Na]:320.1263;実測値:320.1259.
実施例12
エチル2−(3,4−ジフルオロフェニル)−3−(メチル(フェニル(アミノ)−3−オキソプロパノエート(表2,番号2)
Figure 0006050363
反応時間:8時間、Rf:0.25(1:4,酢酸エチル:石油エーテル).粘性油,55%.融点 粘性油;IR(CHCl)νmax=2933,1748,1661,1596,1279,773,701cm−1HNMR(500MHz,CDCl,TMS):δ 7.47〜7.38(m,3H),7.19〜6.99(m,4H),6.81〜6.76(m,1H),4.54(s,1H),4.21〜4.13(m,2H),3.28(s,3H),1.25(t,J=7.0Hz,3H);13CMR(125MHz,CDCl/TMS):8168.2,167.3,151.1,149.1,143.1,130.4,130.0,128.6,127.8,125.6,(118.8,118.7),(116.9,116.8),61.9,54.6,37.8,14.0.HRMS−ESI(m/z)計算値[C1817NO+Na]:356.1074;実測値:356.1056.
実施例13
エチル2−(2,5−ジメチルフェニル)−3−(メチル(フェニル)アミノ)−3−オキソプロパノエート(表2,番号3)
Figure 0006050363
反応時間:10時間、Rf: 0.40(1:4,酢酸エチル:石油エーテル).粘性油,62%.融点 粘性油;IR(CHCl)νmax=3020,1745,1655,1596,1230,760,668cm−1HNMR(500MHz,CDCl,TMS):δ 7.34〜7.29(m,4H),7.02〜6.93(m,3H),6.87(d,J=7.3Hz,1H),4.71(s,1H),4.17(q,J=7.3Hz,2H),3.29(s,3H),2.32(s,3H),1.58(s,3H),1.24(t,J=7.0Hz,3H);13CMR(125MHz,CDCl,TMS):δ 169.0,168.3,143.2,135.6,132.8,132.2,129.9,129.7,129.5,128.5,128.1、127.8,61.5,52.8,37.8,21.1,18.5,14.1.HRMS−ESI(m/z)計算値[C2023NO+Na]:348.1576;実測値:348.1561.
実施例14
エチル3−(4−クロロフェニルアミノ)−2−メチル−3−オキソ−2−フェニルプロパノエート(表3,番号1)
Figure 0006050363
反応時間:5時間、Rf:0.60(1:4,EtOA Pet.Ether).白色固体,85%.融点 104〜106℃;IR(CHCl)νmax=3410,3019,1709,1681,1595,1215,773,669cm−1HNMR(400MHz,CDCl,TMS):δ 8.87(bs,1H),7.45(d,J=8.8Hz,2H),7.40〜7.30(m,5H),7.26(d,J=8.7Hz,2H),4.32(q,J=7.32Hz,2H),1.88(s,3H),1.32(t,J=7.3,3H);13CMR(100MHz,CDCl,TMS):δ173.8,168.6,140.6,1363,129.4,129.02,128.9,127.9,126.4,121.1,62.4,59.9,22.9,13.9.HRMS−ESI(m/z)計算値[C1818ClNO+Na]:354.0873;実測値:354.0854.
実施例15
エチル2−(4−クロロフェニルカルバモイル)−2−フェニルブタノエート(9)(表3,番号2)
Figure 0006050363
反応時間:6時間、Rf:0.60(1:4,酢酸エチル:石油エーテル).黄色粘性油,92%.融点 粘性油;IR(CHCl)νmax=3286,3019,1712,1676,1594,1492,1216,756,668cm−1HNMR(500MHz,CDCl,TMS):δ 10.28(bs,1H),7.54(d,J=8.8Hz,2H),7.38〜7.32(m,4H),7.31〜7.25(m,3H),4.35〜4.19(m,2H),2.72(ddd,J=7.3 Hz,1H),2.34(ddd,J=7.3Hz,1H),1.26(t,J=7.0Hz,3H),0.96(t,J=70Hz,3H);13CMR(125MHz,CDCl,TMS):δ 174.7,168.2,139.5,136.5,129.3,128.9,128.8,127.8,126.5,121.3,63.3,62.2,28.7,13.9,10.2.HRMS−ESI(m/z)計算値[C1920ClNO+Na]:368.1030;実測値:368.1010.
実施例16
エチル2−(4−クロロフェニルカルバモイル)−2−フェニルヘキサノエート(表3,番号3)
Figure 0006050363
反応時間:5時間、Rf:0.73(1:4,酢酸エチル:石油エーテル).黄色粘性油,97%.融点 粘性油;IR(CHCl)νmax=3320,3286,3019,2962,1711,1594,1215,757,668cm−1HNMR(200MHz,CDCl,TMS):δ 10.40(bs,1H),7.54(d,J=8.8Hz,2H),7.40〜7.20(m,7H),4.40〜4.10(m,2H),2.67(ddd,J=4.0Hz,1H),2.29(ddd,J=4.0Hz,1H),1.50〜1.30(m,4H),1.25(t,J=7.2Hz,3H),0.91(t,J=6.6Hz,3H);13CMR(125MHz,CDCl,TMS):δ 174.9,168.3,139.6,136.4,129.2,128.9,128.8,127.8,126.5,121.3,62.4,62.1,35.3,27.9,23.0,13.87,13.85.HRMS−ESI(m/z)計算値[C2124ClNO+Na]:396.1343;実測値:396.1323.
実施例17
エチル2−ベンジル−3−(4−クロロフェニルアミノ)−3−オキソ−2−フェニルプロパノエート(表3,番号4)
Figure 0006050363
反応時間:5時間、Rf:0.70(1:4,酢酸エチル:石油エーテル).白色固体,90%.融点83〜85℃;IR(CHCl)νmax=3289,3019,1715,1671,1594,1215,756,669cm−1HNMR(400MHz,CDCl,TMS):δ 10.33(bs,1H),7.46(d,J=8.7Hz,2H),7.42〜7.10(m,12H),4.25〜4.13(m,3H),3.57(d,J=13.0Hz,1H),1.22(t,J=7.2Hz,3H);13CMR(100MHz,CDCl,TMS):δ 174.2,168.1,139.5,136.5,136.3,129.7,129.4,128.9,128.8,128.3,127.9,127.0,126.5,121.6,63.4,62.2,40.9,13.7.HRMS−ESI(m/z)計算値[C2422ClNO+Na]:430.1186;実測値:430.1167.
実施例18
エチル3−((4−クロロフェニル(アミノ)−2−(3,4−ジフルオロフェニル)−3−オキソ−2−フェニルプロパノエート(表3,番号5)
Figure 0006050363
反応時間:5時間、Rf:0.70(1:4,酢酸エチル:石油エーテル).粘性油,60%.融点 粘性油;IR(CHCl)νmax=3292,3019,1716,1595,1216,757,668cm−1HNMR(400MHz,CDCl,TMS):δ 10.07(bs,1H),7.53(d,J=8.7Hz,2H),7.44〜7.36(m,3H),7.32〜7.24(m,4H),7.15〜6.99(m,2H),6.96〜6.87(m,1H),4.32(q,J=7.3Hz,2H),1.23(t,J=7.3Hz,3H);<1>CMR(100MHz,CDCl,TMS):δ 173.3,167.0,(151.1,150.96,150.92,150.8),(148.6,148.5,148.44,148.38),138.3,(136.23,136.16),129.7,129.0,128.8,128.5,(125.96,125.93,125.91),121.3,119.4,119.2,116.6,116.5,68.8,63.2,13.8.HRMS−ESI(m/z)計算値[C2318ClFNO+Na]:452.0841;実測値:452.0820.
本発明の利点
本発明は室温でかつワンポットで実施され、これは、簡便でさらに容易に入手可能な試薬を用いて温和な条件において室温で数時間で反応が起きることを可能にし、高価な遷移金属触媒を避けられる。
本方法はまた、活性化アリール化合物を使用する従来技術の方法の必要性も克服する。したがって本アリール化方法は、費用効率が高く、CNS抑制薬の合成のためにさらに使用することができるアリール化ジカルボニル化合物の高い収率を得るために工業的に実行可能である。
(請求項1)
式II
Figure 0006050363
{式中、R およびR は、独立して、水素、(C1〜C14)アルキル等の置換または非置換アルキル;フェニル、ハロフェニル、アルコキシフェニル、アルキルフェニル、ニトロフェニル等の置換または非置換アリール;ベンジル、複素環化合物からなる群から選択され、そして、
=H、アルキル、ベンジルまたはArであり、Arは、フェニル;ハロ置換フェニル(ここで、ハロ基は、フルオロ、クロロまたはブロモから選択される。);アルキル置換フェニル(ここで、アルキルは、メチル、エチル、プロピルまたはブチルである。)から選択される。}の化合物。
(請求項2)
該化合物が、CNS抑制薬への前駆体として有用である、請求項1に記載の式Iの化合物。
(請求項3)
(a)0.5〜5モル濃度の溶媒、およびフルオライド源の存在下で1:1〜1:8の範囲の比で式I
Figure 0006050363
の化合物とベンザイン前駆体とを反応させて、反応混合物を得る工程と、
(b)ステップ(a)で得られた反応混合物を真空中で濃縮し、次に精製して、40〜97%の範囲の収率で式II
Figure 0006050363
{式中、R およびR は、独立して、水素、(C1〜C14)アルキル等の置換または非置換アルキル;フェニル、ハロフェニル、アルコキシフェニル、アルキルフェニル、ニトロフェニル等の置換または非置換アリール;ベンジル、複素環化合物からなる群から選択され、そして
=ArまたはHであり、Arは、フェニル;ハロ置換フェニル(ここで、ハロ基は、フルオロ、クロロまたはブロモから選択される。);アルキル置換フェニル(ここで、アルキルは、メチル、エチル、プロピルまたはブチルから選択される。)から選択される。}の化合物を得る工程と、
の各ステップを含む20℃〜30℃の範囲の温度における式1のβ−ジカルボニル化合物のC−アリール化のための1ポット方法。
(請求項4)
該ベンザイン前駆体が、2−(トリメチルシリル)フェニルトリフルオロメタンスルホネート;3,4−ジフルオリン−2−(トリメチルシリル)フェニルトリフルオロメタンスルホネート;および2,5−ジメチル−2−(トリメチルシリル)フェニルトリフルオロメタンスルホネートから成る群から選択される、請求項3に記載の方法。
(請求項5)
使用されるフルオライド源が、フッ化セシウム、フッ化カリウム、テトラブチルフッ化アンモニウム、好ましくはフッ化セシウムからなる群から選択されるベンザイン前駆体に対して2〜4当量の範囲である、請求項3に記載の方法。
(請求項6)
式Iのβ−ジカルボニル化合物のC−アリール化が、任意選択的に添加物の存在下で行われる、請求項3に記載の方法。
(請求項7)
該添加物が、クラウンエーテル、有機塩基または無機塩基から選択される、請求項6に記載の方法。
(請求項8)
有機塩基が、トリエチルアミン、アミノ酸、アニリンからなる群から選択される、請求項7に記載の方法。
(請求項9)
無機塩基が、アルカリ炭酸塩、アルカリ水酸化物、アルカリ重炭酸塩、水素化物、アルカリ金属のアルコキシド、特にNaHCO 、KHCO 、(Ca(HCO )から選択されるアルカリ重炭酸塩からなる群から選択される、請求項7に記載の方法。
(請求項10)
溶媒が、アセトン、酢酸エチル、石油エーテル、ジエチルエーテル、ジオキサン、THFまたはそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項3に記載の方法。

Claims (10)

  1. 式II
    Figure 0006050363
    式中、 =p−ClPh、R =H、R =Ph、Ar=Ph;またはR =Ph、R =H、R =Ph、Ar=Ph;またはR =p−MeOPh、R =H、R =Ph、Ar=Ph;またはR =3,4,5−(MeO) Ph、R =H、R =Ph、Ar=Ph;またはR =p−MePh、R =H、R =Ph、Ar=Ph;またはR =p−NO Ph、R =H、R =Ph、Ar=Ph;またはR =PhCH 、R =H、R =Ph、Ar=Ph;またはR =R =Ph、R =Ph、Ar=Ph;またはR =p−ClPh、R =H、R =3,4−ジフルオロ−Ph、Ar=Phである。(ここでPhはフェニルである。の化合物。
  2. 該化合物が、CNS抑制薬への前駆体として有用である、請求項1に記載の式Iの化合物。
  3. (a)0.5〜5モル濃度の溶媒、およびフルオライド源の存在下で1:1〜1:8の範囲の比で式I
    Figure 0006050363
    の化合物とベンザイン前駆体とを反応させて、反応混合物を得る工程と、
    (b)ステップ(a)で得られた反応混合物を減圧下で濃縮し、次に精製して、40〜97%の範囲の収率で式II
    Figure 0006050363
    式中、RおよびRは、独立して、水素、(C1〜C14)アルキル等の置換または非置換アルキル;フェニル、ハロフェニル、アルコキシフェニル、アルキルフェニル、ニトロフェニル等の置換または非置換アリール;ベンジル、複素環化合物からなる群から選択され、そして
    =ArまたはHであり、Arは、フェニル;ハロ置換フェニルここで、ハロ基は、フルオロ、クロロまたはブロモから選択される。);アルキル置換フェニル(ここで、アルキルは、メチル、エチル、プロピルまたはブチルから選択される。)から選択される。}の化合物を得る工程と、
    の各ステップを含む20℃〜30℃の範囲の温度における式1のβ−ジカルボニル化合物のC−アリール化のための1ポット方法。
  4. 該ベンザイン前駆体が、2−(トリメチルシリル)フェニルトリフルオロメタンスルホネート;3,4−ジフルオリン−2−(トリメチルシリル)フェニルトリフルオロメタンスルホネート;および2,5−ジメチル−2−(トリメチルシリル)フェニルトリフルオロメタンスルホネートから成る群から選択される、請求項3に記載の方法。
  5. 使用されるフルオライド源が、フッ化セシウム、フッ化カリウム、テトラブチルフッ化アンモニウム、好ましくはフッ化セシウムからなる群から選択されるベンザイン前駆体に対して2〜4当量の範囲でる、請求項3に記載の方法。
  6. 式Iのβ−ジカルボニル化合物のC−アリール化が、任意選択的に添加物の存在下で行われる、請求項3に記載の方法。
  7. 該添加物が、クラウンエーテル、有機塩基または無機塩基から選択される、請求項6に記載の方法。
  8. 有機塩基が、トリエチルアミン、アミノ酸、アニリンからなる群から選択される、請求項7に記載の方法。
  9. 無機塩基が、アルカリ炭酸塩、アルカリ水酸化物、アルカリ重炭酸塩、水素化物、アルカリ金属のアルコキシド、特にNaHCO、KHCO、(Ca(HCO)から選択されるアルカリ重炭酸塩からなる群から選択される、請求項7に記載の方法。
  10. 溶媒が、アセトン、酢酸エチル、石油エーテル、ジエチルエーテル、ジオキサン、THFまたはそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項3に記載の方法。
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