JP6050141B2 - 硬化肉盛溶接装置及び方法 - Google Patents

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本発明は、硬化肉盛溶接装置及び硬化肉盛溶接方法に関するものである。
硬化肉盛溶接においては、使われる硬化肉盛原料は一般に延性が低いので、その溶接工程において前記硬化肉盛原料が母材の表面に溶接される際に、この溶接部分の温度変化が急速では熱応力によって割れが発生し易くなる。そのため、硬化肉盛原料を母材表面で溶融する前に該母材を予め加熱する、即ち予熱することが行われており、更に硬化肉盛原料を溶融した後の固化段階においても母材の急激な温度低下を防止するために当該母材を加熱する、即ち後熱することが行われている。
従来の予熱方法は、酸素アセチレンバーナーによる加熱が一般的である。この予熱方法は所定温度に達するまで時間が多くかかる問題がある。
硬化肉盛原料を母材表面で溶融する肉盛溶接法として、被覆アーク溶接法、TIG法、PTA法等がある。これらの溶接法はいずれも入熱量が多いため、母材も多量に熱を吸収し、硬化肉盛原料を溶融した後の前記固化段階において、母材が急激に温度低下することは少ない。そのため後熱工程も通常は不要であると言われている。
しかし、硬化肉盛原料が超硬質の場合、硬化肉盛原料を溶融した後の固化段階において、母材の急激な温度低下に伴い発生する熱応力割れを防止するために後熱処理が必要になる。この後熱は酸素アセチレンバーナー、パネルヒーター、炉等による加熱の後、除冷するのが一般的である。
肉盛溶接法として、他にレーザー溶接がある。レーザー溶接は低入熱で且つ加熱領域を絞ることが可能であるので、硬化肉盛原料部分に入熱を集中することができ、以て母材の溶融を抑制して当該硬化肉盛原料の希釈化を低くできる利点がある。
しかし、レーザー溶接は、上記の通り母材への入熱が少ないので、母材の温度が周囲の環境の影響を大きく受けて急激に変化しやすい傾向がある。そのため、肉盛溶接法としてレーザー溶接を用いる場合は、前記予熱処理は当然として、後熱処理も行う必要があると一般的に認識されている。
レーザー光を用いるレーザー溶接の従来文献として、以下の特許文献1が挙げられる。
特許文献1にはワークを溶融することなく、ろう材のみ溶融させるレーザろう付装置及び方法が開示されている。ろう付けに先立って予熱処理を行う記載はあるが、後熱処理については記載がない。これは、ろう付はもともと後熱する必要がないからである。この点で、このレーザーろう付は、硬化肉盛溶接とは全く異なる技術である。
特開2005−279686号公報
硬化肉盛溶接において、後熱処理を行う場合、従来は予熱処理と同様に酸素アセチレンバーナー、パネルヒーター、炉等による加熱が行われていた。このような加熱は、上記の通り所定温度に達するまでに時間が多くかかる問題の他に、バーナーによる加熱作業自体が大掛かりであると共に、必要な熱量を得るための燃料使用量の調整を細かく行うことは容易ではない。そのため、過剰加熱になりやすく、また無駄に消費する燃料が多いという問題があった。
肉盛溶接法としてレーザー溶接を用いる場合は、低入熱で且つ加熱領域を絞ることが可能であるので、硬化肉盛原料部分に入熱を集中することができるというメリットがある半面、後熱処理の必要性が高まる。この後熱処理を酸素アセチレンバーナーによる加熱で行うと、やはり過剰加熱になりやすく、また無駄に消費する燃料が多いという問題があった。
本発明の目的は、硬化肉盛溶接において行われる予熱処理と後熱処理を、簡単に行うことができ、消費エネルギーを削減できる硬化肉盛溶接装置及び方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1の態様に係る硬化肉盛溶接装置は、母材の表面に硬化肉盛原料を供給する肉盛原料供給部と、前記母材表面の前記硬化肉盛原料を溶融する溶融加熱部と、前記溶融加熱部による前記溶融に先行する前記母材に対する誘導加熱による予熱と、前記溶融後の前記母材に対する誘導加熱による後熱の少なくとも一方を実行可能な誘導加熱部とを備え、前記誘導加熱部は巻き線が複数回巻かれた1つの誘導コイルであり、前記母材は、前記誘導コイルに囲われて内側に位置し、軸心回りに回転しながら前記硬化肉盛原料が溶融される構成であり、前記溶融加熱部はレーザー光照射装置であり、前記レーザー光は前記誘導コイルの隣り合う巻き線の間から前記硬化肉盛原料に照射される、ことを特徴とする。
高周波誘導加熱等の誘導加熱は、誘導コイルによる電磁誘導によって金属製部材に渦電流が流れ、この渦電流と該金属性部材自体の電気抵抗によってジュール熱が発生することで自ら発熱する。すなわち、当該金属性部材自体が前記渦電流によって自己発熱する。
従って、渦電流が流れる部分だけが自己発熱するので直接加熱となり、また局部加熱となり、バーナーやヒーターによる従来の間接加熱に比べて加熱効率を容易に向上することができる。ここで、加熱周波数を高くすることで、表皮効果の現象によって、金属性部材の表面に熱を一層集中して発生させることができる。また誘導加熱では、ヒーターのような発熱源は存在しないので、周囲が高温にならずに済む。更に、直接加熱であることから急速加熱が可能である。
本態様によれば、硬化肉盛溶接の予熱処理も後熱処理も誘導加熱部による前記誘導加熱によって実行可能であるので、前記予熱処理と後熱処理を金属製の母材自体の自己発熱による直接加熱によって簡単に行うことができる。また、誘導加熱はバーナーやヒーターによる従来の間接加熱に比べて加熱効率が高いので、硬化肉盛溶接を行う際の消費エネルギーを削減することができる。
また、本態様によれば、前記母材は、前記誘導コイルに囲われて内側に位置し、更に軸心回りに回転しながら前記硬化肉盛原料が溶融される構成である。従って、誘導コイルの電磁誘導による渦電流が母材の全表面にほぼ均一に流れ、該母材表面の硬化肉盛溶接部分を全体に亘ってほぼ均一に且つ一様な温度に加熱することができる。即ち、母材表面の硬化肉盛溶接部分に対して、予熱の際も後熱の際も加熱制御を容易に行うことができる。
尚、本態様とは別の態様になるが、母材が誘導コイルに囲まれて内側に位置するのではなく、電磁調理器のように母材に沿って誘導コイルユニットが位置する配置でも、母材表面を一様に加熱することは可能である。
また、本態様によれば、溶融加熱部はレーザー光照射装置であるので、レーザー溶接のメリットである、低入熱で且つ加熱領域を絞ることが可能であることにより硬化肉盛原料部分に入熱を集中することができ、以て母材の溶融を抑制して当該硬化肉盛原料の希釈化を低くできるメリットを活かすことができる。レーザー溶接で硬化肉盛溶接を行う場合は、特に前記予熱処理と後熱処理の必要性が高まるが、本発明によれば誘導加熱によって金属製の母材自体の自己発熱によって簡単に行うことができる。
尚、本態様とは別の態様になるが、溶融加熱部はレーザー光照射装置に限定されない。他の溶融加熱部としては、周知の被覆アーク溶接法、TIG法、PTA法などが挙げられる。
また、本態様によれば、前記誘導加熱部は巻き線が複数回巻かれた1つの誘導コイルであり、レーザー光は前記誘導コイルの隣り合う巻き線の間から前記硬化肉盛原料に照射されるので、レーザー溶接と誘導加熱とを構造簡単且つ効果的に合体させることができる。
硬化肉盛溶接では、硬化肉盛原料は通常粉末状態で母材表面の硬化肉盛溶接部分に供給される。この粉末原料の供給も前記誘導コイルの隣り合う巻き線の間から行うことが可能である。
本発明の第の態様に係る硬化肉盛溶接装置は、前記第の態様において、前記母材は、前記誘導加熱部、前記肉盛原料供給部及び前記溶融加熱部に対して軸心に沿って相対移動する構成であることを特徴とする。
硬化肉盛溶接は、母材の軸心方向に沿ってある範囲に亘って設けられるのが通常である。本態様によれば、前記母材が前記誘導加熱部、前記肉盛原料供給部及び前記溶融加熱部に対して軸心に沿って相対移動する構成であるので、母材の軸心方向に沿う前記範囲に亘って容易に硬化肉盛溶接を行うことができる。
本発明の第の態様に係る硬化肉盛溶接装置は、前記第1又は第2の態様において、前記母材の表面温度を非接触で計測する非接触温度計測部を備えていることを特徴とする。
ここで、「母材の表面温度」における温度が計測される「母材の表面」とは、硬化肉盛溶接部分の近傍における母材表面が好ましいが、誘導加熱によって温度がほぼ一様に上昇する範囲内であれば前記近傍よりも離れていてもよい。或いは、硬化肉盛溶接がされた部分の表面、即ち母材の表面に設けられた硬化肉盛溶接層の表面を計測してその計測値を利用することも可能である。
本態様によれば、非接触温度計測部を用いるので、母材の温度を誘導加熱による電磁誘導の影響を受けることなく、計測することができる。
また、母材の温度の計測値によって前記誘導加熱部の出力を調整し、以って母材表面の温度をねらいとする温度範囲に維持することができる。
また、母材の温度の計測値によって溶融加熱部の出力を適切に調整することも可能となり、以って適切な溶融加熱を行うことができる。
本発明の第の態様に係る硬化肉盛溶接方法は、母材の少なくとも表面を誘導加熱部による誘導加熱によって加熱する予熱工程と、硬化肉盛原料を前記母材の表面に供給する肉盛原料供給工程と、前記予熱工程を経た母材表面の前記硬化肉盛原料を溶融加熱部によって溶融する溶融加熱工程と、前記溶融加熱工程後の前記溶融された部分を誘導加熱部による誘導加熱によって加熱する後熱工程とを備え、前記誘導加熱部は巻き線が複数回巻かれた1つの誘導コイルであり、前記母材は、前記誘導コイルに囲われて内側に位置し、軸心回りに回転しながら前記硬化肉盛原料が溶融され、前記溶融加熱部はレーザー光照射装置であり、前記レーザー光は前記誘導コイルの隣り合う巻き線の間から前記硬化肉盛原料に照射される、ことを特徴とする。
本態様によれば、硬化肉盛溶接の予熱処理も後熱処理も誘導加熱部による前記誘導加熱によって行うので、前記予熱処理と後熱処理を金属製の母材自体の自己発熱による直接加熱によって簡単に行うことができる。また、誘導加熱はバーナーやヒーターによる従来の間接加熱に比べて加熱効率が高いので、硬化肉盛溶接を行う際の消費エネルギーを削減することができる。
また、本態様によれば、前記母材は、前記誘導コイルに囲われて内側に位置し、更に軸心回りに回転しながら前記硬化肉盛原料が溶融される。従って、誘導コイルの電磁誘導による渦電流が母材の全表面にほぼ均一に流れ、該母材表面の硬化肉盛溶接部分を全体に亘ってほぼ均一に且つ一様な温度に加熱することができる。即ち、母材表面の硬化肉盛溶接部分に対して、予熱の際も後熱の際も加熱制御を容易に行うことができる。
また、本態様によれば、溶融加熱部はレーザー光照射装置であるので、レーザー溶接のメリットである、低入熱で且つ加熱領域を絞ることが可能であることにより硬化肉盛原料部分に入熱を集中することができ、以て母材の溶融を抑制して当該硬化肉盛原料の希釈化を低くできるメリットを活かすことができる。レーザー溶接で硬化肉盛溶接を行う場合は、特に前記予熱処理と後熱処理の必要性が高まるが、本発明によれば誘導加熱によって金属製の母材自体の自己発熱によって簡単に行うことができる。
また、本態様によれば、前記誘導加熱部は巻き線が複数回巻かれた1つの誘導コイルであり、レーザー光は前記誘導コイルの隣り合う巻き線の間から前記硬化肉盛原料に照射されるので、レーザー溶接と誘導加熱とを構造簡単且つ効果的に合体させることができる。
硬化肉盛溶接では、硬化肉盛原料は通常粉末状態で母材表面の硬化肉盛溶接部分に供給される。この粉末原料の供給も前記誘導コイルの隣り合う巻き線の間から行うことが可能である。
本発明の第の態様に係る硬化肉盛溶接方法は、前記第の態様において、前記予熱工程の際と後熱工程の際の少なくとも一方において前記母材の表面温度をそれぞれ非接触で計測し、計測値が設定範囲外である場合に前記誘導加熱部の出力を調整することを特徴とする。
本態様によれば、母材の温度の計測値によって前記誘導加熱部の出力を増減調整することで母材表面の温度を設定温度範囲内に維持することができる。
本発明の第の態様に係る硬化肉盛溶接方法は、前記第の態様のいずれか一つの態様において、前記予熱工程後の母材の表面温度を非接触で計測し、計測値が設定範囲外である場合に前記溶融加熱部の出力を調整することを特徴とする。
本態様によれば、母材の温度の計測値によって前記溶融加熱部の出力を増減調整することで適切な溶融加熱を行うことができる。
本発明に係る硬化肉盛溶接装置の実施例1を示す概略構成図である。 母材の硬化肉盛溶接された部分の断面図である。 同実施例1の構成を説明するブロック図である。 同実施例1の制御を説明するフローチャートである。
以下、本発明に係る硬化肉盛溶接装置の実施例1を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示したように、本実施例1の硬化肉盛溶接装置は、断面円形の長尺な金属製の母材1の表面2に硬化肉盛原料3を供給する肉盛原料供給部4と、前記母材表面2の前記硬化肉盛原料3を溶融する溶融加熱部5と、前記溶融加熱部5による前記溶融に先行する前記母材1に対する誘導加熱による予熱と、前記溶融後の前記母材1に対する誘導加熱による後熱の少なくとも一方を実行可能な誘導加熱部6とを備える。
ここで、母材1の素材は、例えば炭素鋼、低合金鋼、ステンレス鋼等である。母材1の太さ(直径)は50mm〜80mmである。母材1の素材、太さ(直径)及び断面形状は、上記のものに限定されないことは勿論である。
また、硬化肉盛原料は、例えばステライト等のコバルト合金や、コルモノイ等のニッケル合金である。硬化肉盛溶接では通常粉状の硬化肉盛原料が用いられるが、粉状のものに限定されず、棒状等の他の形状でもよい。
[誘導加熱部]
先ず誘導加熱部6について説明する。
高周波誘導加熱等の誘導加熱は、誘導コイル7による電磁誘導によって金属製の母材1に渦電流が流れ、この渦電流と該母材1自体の電気抵抗によってジュール熱が発生することで自ら発熱する。すなわち、当該母材1自体が前記渦電流によって自己発熱する。
従って、誘導加熱は渦電流が流れる部分だけが自己発熱するので直接加熱となり、また局部加熱となり、バーナーやヒーターによる従来の間接加熱に比べて加熱効率を容易に向上することができる。誘導加熱の際に加熱周波数を高くすることで、表皮効果の現象によって、母材1の表面に熱を一層集中して発生させることができる。また誘導加熱では、ヒーターのような発熱源は存在しないので、母材1の周囲が高温にならずに済み、一層温度管理が容易である上に、肉盛原料供給部4の加熱損傷を抑制できる。更に、直接加熱であることから急速加熱が可能である。
本実施例1では、誘導加熱部6は上記したように誘導コイル7である。そして、図1に示したように、母材1は、誘導コイル7に囲われて内側に位置し、軸心回り8に回転しながら該母材1の表面2に供給された前記硬化肉盛原料3が溶融加熱部5からの熱によって溶融される構成である。図2に示したように、この回転しつつの溶融によって一様な厚さの硬化肉盛溶接層9が得られる。この硬化肉盛溶接層9は、通常は最終的に研磨仕上げが行われる。
上記構成の誘導コイル7によって、その電磁誘導による渦電流が母材1の全表面にほぼ均一に流れ、該母材表面2の硬化肉盛溶接部分14を全体に亘ってほぼ均一に且つ一様な温度に自己発熱によって加熱することができる。誘導コイルに供給する電流を変えることで加熱温度を容易にコントロールすることができる。即ち、母材表面2の硬化肉盛溶接部分14に対して、予熱の際も後熱の際も加熱制御を容易に行うことができる。また、予熱と後熱を一連で行うことができる。
[溶融加熱部]
次に、前記溶融加熱部5は、本実施例ではレーザー光照射装置10である。該レーザー光照射装置10は、集光レンズ11を備え、該集光レンズ11を通過したレーザー光12が集光されて母材1の表面2の硬化肉盛原料3が供給された部分に照射される。そして、母材1が回転することで、全周に亘って硬化肉盛溶接層9を設けることができる。
更に、後述するように、母材1がレーザー光照射装置10等に対して軸心に沿う方向13に相対移動することによって、該母材1の軸心方向に沿ってある範囲(硬化肉盛溶接部分14)に硬化肉盛溶接層9を設けることができる。
溶融加熱部5をレーザー光照射装置10で構成すると、レーザー溶接のメリットである、低入熱で且つ加熱領域を絞ることが可能であることにより硬化肉盛原料部分14に入熱を集中することができ、以て母材1の溶融を抑制して当該硬化肉盛原料3の希釈化を低くできるメリットを活かすことができる。レーザー溶接で硬化肉盛溶接を行う場合は入熱量が少ないので、特に前記予熱処理と後熱処理の必要性が高まるが、本構成によれば誘導加熱によって当該予熱処理と後熱処理のいずれも母材1自体の自己発熱によって簡単に行うことができる。
本実施例1では、レーザー光照射装置10のレーザー光12は、誘導コイル7の隣り合う巻き線7aと7bの間から前記硬化肉盛原料3に照射される構成である。
この構成により、レーザー光12は誘導コイル7の隣り合う巻き線7aと7bの間から前記硬化肉盛原料3に照射されるので、レーザー溶接と誘導加熱とを構造簡単且つ効果的に合体させることができる。
硬化肉盛溶接では、硬化肉盛原料3は通常粉末状態で母材表面2の硬化肉盛溶接部分14に供給される。本実施例1では、この粉末原料の供給も前記誘導コイル7の隣り合う巻き線7aと7bの間から行う構成である。勿論、粉末以外の原料も同様に行うことができる。
[非接触温度計測部]
本実施例1では、前記母材1の表面温度を非接触で計測する非接触温度計測部15を備えている。ここで、非接触温度計測部15として、例えば放射温度計が挙げられる。
既述の通り、母材1の表面温度における温度が計測される母材1の表面とは、硬化肉盛溶接部分14の近傍における母材表面2が好ましい。しかし、誘導加熱によって温度がほぼ一様に上昇する範囲内の母材表面2であれば前記近傍よりも離れていてもよい。或いは、硬化肉盛溶接がされた部分14の表面、即ち母材1の表面に設けられた硬化肉盛溶接層19の表面を計測してその計測値を利用することも可能である。
非接触温度計測部15を用いる構成としたことにより、母材1の温度を誘導加熱による電磁誘導の影響を受けることなく、計測することができる。
また、母材1の温度の計測値によって前記誘導加熱部の出力を調整し、以って母材表面2の温度をねらいとする温度範囲に維持することができる。
また、母材1の温度の計測値によって溶融加熱部5の出力を適切に調整することも可能となり、以って適切な溶融加熱を行うことができる。
[母材の移動]
また、本実施例1では、母材1は、前記誘導加熱部6(誘導コイル7)、肉盛原料供給部4、溶融加熱部5(レーザー光照射装置10)及び非接触温度計測部15に対して軸心に沿って相対移動する構成である。ここでは、誘導加熱部6(誘導コイル7)、肉盛原料供給部4、溶融加熱部5(レーザー光照射装置10)及び非接触温度計測部15が単一の移動用ユニット16に組み付けられている。該移動用ユニット16は、位置固定の母材1に対して前記軸心に沿う方向13に移動可能に構成されている。
また、母材1は回転機構17によって軸心回り8に回転するように支持されている。
即ち、母材1は、既述の如く、誘導コイル7に囲われて内側に位置し、当該回転機構17によって軸心回り8に回転しながら母材1の表面2に供給された前記硬化肉盛原料3が溶融加熱部5からの熱によって溶融される構成である。
回転機構17の具体的構造としては、母材1をモーターの回転軸にホルダーを介して直接連結してもよいし、或いはギア輪列を介して動力伝達する構造であってもよい。
硬化肉盛溶接は、母材1の軸心方向13に沿ってある範囲(硬化肉盛溶接部分14)に亘って設けられるのが通常である。本構成によれば、前記母材1が軸心に沿う方向13に対して位置固定され、前記誘導加熱部6、肉盛原料供給部4、溶融加熱部5及び非接触温度計測部15が一体となって前記方向13に沿って移動する構成であるので、母材1の軸心方向に沿う前記範囲(硬化肉盛溶接部分14)に亘って容易に硬化肉盛溶接を行うことができる。
具体的には、母材1の回転速度と前記軸心に沿う方向13への移動速度を関係付けることで、母材1の表面2に螺旋状に一連の硬化肉盛溶接線が形成され、これにより硬化肉盛溶接層9を形成することができる。既述の通り、この硬化肉盛溶接層9は、通常は最終的に研磨仕上げが行われる。
図3は前記実施例1の各構成部材の関係を示すブロック図である。
前記誘導加熱部6、肉盛原料供給部4及び、溶融加熱部5及び回転機構17は、制御部18から送られる制御信号を受けて駆動する。前記移動ユニット16も制御部18から送られる制御信号を受けて駆動する。
非接触温度計測部15で計測された温度情報は、制御部18に送られ、この温度情報に基づいて各種制御が実行される。
[硬化肉盛溶接方法の説明]
図4のフローチャートに基づいて、上記硬化肉盛溶接装置を用いた硬化肉盛溶接方法の一例を説明する。
ステップS1で、前記誘導コイル7に電流を供給して誘導加熱によって母材1に対する予熱を開始する。これにより、母材1の誘導コイル7で囲われた部分はほぼ一様な設定温度に予熱される。この段階では母材の回転機構17が駆動されて母材1は軸心回り8に回転している。
ステップS2で、非接触温度計測部15によって母材1の表面2の温度が常時又は一定時間毎に計測され、その計測された温度情報が制御部18に送られ、計測値が設定範囲内であるか判定される。
設定範囲内でないと判定された場合は、ステップS3に進み、誘導加熱の出力が設定範囲内になるように調整される。具体的には、設定温度より低い場合は前記出力をアップし、設定温度よりも高い場合は前記出力をダウンする。そして所定時間経過後にステップS2に戻る。
設定範囲内であると判定された場合は、ステップS4に進む。
ステップS4では、制御部18から送られる制御信号によって、肉盛原料供給部4から母材表面2に硬化肉盛原料3が供給される。また、溶融加熱部5からレーザー光12が照射され、前記硬化肉盛原料3が溶融されて肉盛溶接が行われる。このとき母材1は回転しているので、該母材1の周方向に肉盛溶接が進行する。また母材1は軸心に沿う方向13に所定速度で移動することで、母材1の表面2に螺旋状に一連の硬化肉盛溶接線が形成され、これにより硬化肉盛溶接層9を形成することができる。
この硬化肉盛溶接中も前記ステップS2及びステップS3で説明した母材表面温度の計測とそれに基づく誘導加熱の出力調整は平行して行われている。従って、硬化肉盛溶接において必要な予熱が不足あるいは過剰の状態になることを防止できる。
次にステップS5に進み、硬化肉盛溶接が全範囲(硬化肉盛溶接部分14)に亘って行われたかが判断され、未だの場合(NO)は、ステップS4に戻る。
硬化肉盛溶接が全範囲(硬化肉盛溶接部分14)に亘って行われた場合(YES)は、ステップS6に進む。
ステップS6では、予熱工程は終わり、後熱工程に入る。溶融加熱部5はOFFとなり、溶融された硬化肉盛原料3を急激な温度低下をしないようにして徐々に冷やす。そのために、誘導加熱部6による誘導加熱は継続する。
即ち、この後熱工程中も前記ステップS2及びステップS3で説明した母材表面温度の計測とそれに基づく誘導加熱の出力調整は平行して行われている。従って、硬化肉盛溶接において必要な後熱が不足の状態になることを防止できる。
そして、ステップS7に進み、後熱工程が終了した場合に全終了となる。この判断は、後熱工程の時間を予め決めておくことで、その時間の経過によって行うことができる。
[実施例1の作用]
本実施例1によれば、硬化肉盛溶接の予熱処理も後熱処理も誘導加熱部6による誘導加熱によって実行可能であるので、前記予熱処理と後熱処理を金属製の母材1自体の自己発熱による直接加熱によって簡単に行うことができる。また、誘導加熱はバーナーやヒーターによる従来の間接加熱に比べて加熱効率が高いので、硬化肉盛溶接を行う際の消費エネルギーを削減することができる。
また、前記母材1は、前記誘導コイル7に囲われて内側に位置し、更に軸心回り8に回転しながら前記硬化肉盛原料3が溶融される構成である。従って、誘導コイル7の電磁誘導による渦電流が母材1の全表面にほぼ均一に流れ、該母材表面2の硬化肉盛溶接部分14を全体に亘ってほぼ均一に且つ一様な温度に加熱することができる。即ち、母材表面2の硬化肉盛溶接部分14に対して、予熱の際も後熱の際も加熱制御を容易に且つ一連に行うことができる。
[その他の実施例]
本発明は、上記の実施例1の構造に限定されないことは勿論である。例えば、以下のように構成することも可能である。
(1)上記実施例1では、前記母材1は、誘導コイル7に囲われて内側に位置し、更に軸心回り8に回転しながら硬化肉盛原料3が溶融される構成である。この構成により、誘導コイル7の電磁誘導による渦電流が母材1の全表面にほぼ均一に流れ、該母材表面2の硬化肉盛溶接部分14を全体に亘ってほぼ均一に且つ一様な温度に加熱することができる。
しかし、以下のように構成してもよい。
母材1が誘導コイル7に囲まれて内側に位置する構成ではなく、電磁調理器のように母材1に沿って誘導コイルユニットが位置する配置でも、母材表面2を一様に加熱することが可能である。
(2)実施例1では、溶融加熱部5はレーザー光照射装置10であるが、これに限定されない。他の溶融加熱部としては、周知の被覆アーク溶接法、TIG法、PTA法などが挙げられる。
1 母材、 2 表面、 3 硬化肉盛原料、 4 肉盛原料供給部、
5 溶融加熱部、 6 誘導加熱部、 7 誘導コイル、 8 軸心回り、
9 硬化肉盛溶接層、 10 レーザー光照射装置、 11 集光レンズ、
12 レーザー光、 13 軸心に沿う方向、 14 硬化肉盛溶接部分、
15 非接触温度計測部、 16 移動用ユニット、 17 母材の回転機構、
18 制御部

Claims (6)

  1. 母材の表面に硬化肉盛原料を供給する肉盛原料供給部と、
    前記母材表面の前記硬化肉盛原料を溶融する溶融加熱部と、
    前記溶融加熱部による前記溶融に先行する前記母材に対する誘導加熱による予熱と、前記溶融後の前記母材に対する誘導加熱による後熱の少なくとも一方を実行可能な誘導加熱部と、を備え、
    前記誘導加熱部は巻き線が複数回巻かれた1つの誘導コイルであり、
    前記母材は、前記誘導コイルに囲われて内側に位置し、軸心回りに回転しながら前記硬化肉盛原料が溶融される構成であり、
    前記溶融加熱部はレーザー光照射装置であり、
    前記レーザー光照射装置から照射されるレーザー光は前記誘導コイルの隣り合う巻き線の間から前記硬化肉盛原料に照射される、ことを特徴とする硬化肉盛溶接装置。
  2. 請求項に記載の硬化肉盛溶接装置において、
    前記母材は、前記誘導加熱部、前記肉盛原料供給部及び前記溶融加熱部に対して軸心に沿って相対移動する構成である、ことを特徴とする硬化肉盛溶接装置。
  3. 請求項1又は2に記載の硬化肉盛溶接装置において、
    前記母材の表面温度を非接触で計測する非接触温度計測部を備えている、ことを特徴とする硬化肉盛溶接装置。
  4. 母材の少なくとも表面を誘導加熱部による誘導加熱によって加熱する予熱工程と、
    硬化肉盛原料を前記母材の表面に供給する肉盛原料供給工程と、
    前記予熱工程を経た母材表面の前記硬化肉盛原料を溶融加熱部によって溶融する溶融加熱工程と、
    前記溶融加熱工程後の前記溶融された部分を誘導加熱部による誘導加熱によって加熱する後熱工程と、を備え、
    前記誘導加熱部は巻き線が複数回巻かれた1つの誘導コイルであり、
    前記母材は、前記誘導コイルに囲われて内側に位置し、軸心回りに回転しながら前記硬化肉盛原料が溶融され、
    前記溶融加熱部はレーザー光照射装置であり、
    前記レーザー光照射装置から照射されるレーザー光は前記誘導コイルの隣り合う巻き線の間から前記硬化肉盛原料に照射される、ことを特徴とする硬化肉盛溶接方法。
  5. 請求項4に記載の硬化肉盛溶接方法において、
    前記予熱工程の際と後熱工程の際の少なくとも一方において前記母材の表面温度をそれぞれ非接触で計測し、計測値が設定範囲外である場合に前記誘導加熱部の出力を調整する、ことを特徴とする硬化肉盛溶接方法。
  6. 請求項5に記載の硬化肉盛溶接方法において、
    前記予熱工程後の母材の表面温度を非接触で計測し、計測値が設定範囲外である場合に前記溶融加熱部の出力を調整する、ことを特徴とする硬化肉盛溶接方法。
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