JP6049767B2 - 栽培システム、栽培プログラム、および栽培方法 - Google Patents

栽培システム、栽培プログラム、および栽培方法 Download PDF

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    • A01G9/02Receptacles, e.g. flower-pots or boxes; Glasses for cultivating flowers

Description

本発明は、野菜、果物、草花等の植物を生育するための栽培装置における栽培システム、栽培プログラム、および栽培方法に関する。
従来から、栽培装置について多種多様の実験および研究が行われている。特許文献1には、栽培環境を人工的に制御し、育成と観測とを両立する光源を備えた植物栽培システムについて開示されている。
特許文献1記載の植物栽培システムは、屋内で植物を栽培する植物栽培システムであって、植物を栽培するための仕切られた空間である栽培セルと、植物の栽培を管理する管理手段とを備え、栽培セルは、植物を栽培するための移動可能なラックである栽培ラックと、仕切られた空間への太陽光の入射を遮断する遮光手段を備え、栽培ラックは、植物を栽培する栽培棚と、植物に照射する光を制御する光制御手段とを備え、栽培棚は、光制御手段の制御の下で、複数の発光ダイオードを有する発光体モジュールの照射量を調整することにより植物に光を照射する光源と、発光体モジュールの照射の下で植物を観測して観測データを取得し、取得した観測データを管理部に送信する観測手段とを備え、発光体モジュールは、第1のスペクトルの光を発する1つの第1発光ダイオードと、第1発光ダイオードを中心とする第1円の円周上に配置され、第2のスペクトルの光を発するm(mは2以上の整数)個の第2発光ダイオードと第1発光ダイオードを中心とする第2円の円周上に配置され、第3のスペクトルの光を発するn(nは2以上の整数)個の第3発光ダイオードとを有し、第1のスペクトルと第2のスペクトルと第3のスペクトルとは互いに異なり、第2発光ダイオードは、第1発光ダイオードを始点として各第3発光ダイオードを通る半直線で分割された第1円のn個の弧のそれぞれに数が等しくなるように配置され、管理手段は、観測データを観測手段から取得する受信手段と、受信手段が取得した観測データを記録するライブラリと、受信手段が取得した観測データとライブラリが記録している植物と同種の植物の過去の観測データとを比較して、植物の収穫日を予測する計算手段を備えるものである。
また、特許文献2には、家庭のベランダやバルコニー等に簡単に設置でき、コンピュータ制御により栽培管理できる栽培ユニットについて開示されている。
特許文献2記載の栽培ユニットにおいては、培土を充填する栽培ベッドと、栽培ベッドの少なくとも上部に被せるカバー材と、水タンク、液体肥料タンク、該水タンクと該液体肥料タンクに接続して培土に水および液体肥料を供給する配管を備えた灌水・施肥手段と、培土の保水量を測定する水分計と、水分計から入力される測定値に基づいて灌水・施肥手段から供給する水および液体肥料の供給量並びに供給時を、栽培する植物毎に調整して、培土中の保水量を設定量に保持し、栽培ベッドから排水を生じさせないように制御をする栽培管理プログラムを記録するコンピュータを備え、カバー材に透明部と、害虫の侵入を阻止できる網目としたメッシュ張架部と、開閉部を備え、灌水・施肥手段はカバー材若しくは栽培ベッドの外側面、または栽培ベッドの下部に付設して予め一体的に組み立てており、かつ、コンピュータを栽培者が操作可能な位置に付設し、あるいは栽培者のコンピュータと接続可能とし、栽培者が栽培条件の設定を変更可能としているものである。
さらに特許文献3には、様々な種類の植物に幅広く適用が可能であるとともに、雑菌等の繁殖を抑え、植物の成長を促進して効率良く栽培をおこなうことができる植物栽培システムについて開示されている。
特許文献3記載の植物栽培システムにおいては、栽培植物が植え付けられ、上下複数段に、且つそれぞれ略水平をなして配設保持される栽培ベッドと、各栽培ベッドの上方に設けられ、栽培植物の成長に応じて上下に移動させられる人工光源と、送風口または送風ファンを有し、各栽培ベッドの一方側から他方側に向かって形成される空気通路に、温度、湿度、CO2濃度等が調整された空気を順次送り込む空調装置と、を備えた植物栽培システムであって、該栽培ベッドが、上部開放箱型の栽培槽と、該栽培槽の上部に嵌着され、該栽培槽の底面との間に、養液の流路を形成するとともに、該流路に向けて植物根が露出するようにして栽培植物を植付状態とする植付パネルと、から構成され、該栽培ベッドに供給される養液が、該流路を連続的に通過して排出された後に循環して再利用されるとともに、該養液が、該流路に間欠的に流入するように制御されているものである。
特開2012−39996号公報 特開2011−36145号公報 特開2010−88425号公報
しかしながら、特許文献1乃至3の栽培システムのいずれも、身近に栽培装置を設置し、植物の栽培を実施するものである。また、特許文献1乃至3の栽培システムのいずれも、単に各個人が独りで栽培を行なうことができる栽培システムである。
本発明の目的は、栽培ユニットから遠方にいる場合であっても記録された履歴情報を確認できるとともに植物の生育を実現できる栽培システム、栽培プログラム、および栽培方法を提供することである。
さらに本発明の目的は、栽培システム、栽培プログラム、および栽培方法が、ユーザが栽培装置に対して行った制御に関する情報をビッグデータとして活用し、自動解析によって栽培システム内で利用可能な態様でユーザに還元することで、栽培システム、栽培プログラム、および栽培方法の利用を促進し、より有用な植物創出への好循環を生じさせることにある。
(1)
一局面に従う栽培システムは、クラウドとの通信が可能な栽培装置と通信端末と含む。
栽培装置は、植物の生育、およびクラウドへの生育情報の送信ならびにクラウドからの育成制御情報の受信を行う。
通信端末は、クラウドにより解析された、生育情報ならびに育成制御情報の少なくともいずれかに関する解析結果の受信、および解析結果に基づく育成制御情報のクラウドを介した栽培装置への送信を行う。
これによって、ユーザによって制御される栽培装置が送信した生育情報および当該栽培装置へ送信された育成制御情報がクラウドにより解析される。なおかつ、生育情報および育成制御情報の解析結果が、システム内の栽培装置への制御のためにユーザ自身で利用可能な態様で還元される。これによって、ユーザによる栽培システムの利用が促進され、より有用な植物創出への好循環が起こる。
なお、通信端末には、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータなどの、クラウド通信可能なデジタル通信機器が含まれる。
栽培装置から送信された生育情報、クラウドによる解析情報、および通信端末からクラウドへ送信した育成制御情報を記録する記録装置は、クラウドに含まれることが好ましい。
(2)
クラウドにより解析された解析結果は、クラウドによる自動フィードバックによって提案された育成制御案であってよい。
この場合、生育状態に応じて育成制御条件をクラウドが自動的に提案するため、ユーザは提案された育成制御情報を選択することにより、クラウドによる解析結果を自身が制御する栽培装置の制御に利用することができる。したがって、ユーザは、育成工程のうち全部または一部の工程、および同時に供すべき複数の育成条件のうち全部または一部の条件の少なくともいずれかを、クラウドの判断に委ねることができる。
(3)
クラウドにより解析された解析結果は、生育情報の解析結果が簡易表示形式に変換された情報であってよい。
この場合、生育状態についての解析結果が、ユーザが一見して把握容易な形式で表示されるため、生育状態を容易に把握することができる。特に、たとえば研究者および生産者などの専門家によって(専門情報として、または勘として)扱われていた生育状態に関する有用な情報を、専門知識のない一般ユーザが容易に扱うことができる。
したがって、簡易表示形式で変換された情報に基づいてユーザが育成制御条件を自ら設定することができる。
(4)
通信端末から栽培装置へ送信される育成制御情報のうちの一部は、クラウドによる自動フィードバックによって提案された育成制御情報案に基づいてよい。
この場合、ユーザは、育成工程のうち一部の工程のみ、および同時に供すべき複数の育成条件のうち一部の条件の少なくともいずれかにおいて、育成制御情報をクラウドの判断に委ねることができる。なお、他の工程および/または他の条件においては、たとえば、自らの判断、自らの経験則、他のユーザの判断、および他のユーザの経験則(他のユーザから入手した育成制御情報を含む)の少なくともいずれかに基づいて育成制御条件を設定することができる。このようにして、ユーザオリジナルの育成制御情報を容易に構築することができる。
(5)
クラウドを介して一の栽培装置を制御する一の通信端末は、他の通信端末がクラウドを介して制御した他の栽培装置における育成制御情報を入手可能であってよい。この場合において、一の通信端末から一の栽培装置へ送信される育成制御情報のうちの一部が、入手された育成制御情報である。
この場合、ユーザは、育成工程のうち一部の工程のみ、および同時に供すべき複数の育成条件のうち一部の条件の少なくともいずれかにおいて、他のユーザから入手した育成制御情報を利用することができる。一方、他の工程および/または他の条件においては、たとえば、自らの判断、自らの経験則、およびクラウドの判断の少なくともいずれかに基づいて育成制御情報を設定することができる。なお、育成制御情報の入手には、有償(購入によるもの)および無償(寄贈によるもの)を問わない。
(6)
クラウドを介して一の栽培装置を制御する一の通信端末は、他の通信端末がクラウドを介して制御した他の栽培装置における育成制御情報を購入可能であてよい。この場合、購入された育成制御情報が、植物の生育による収穫物の味覚、栄養素、外観、大きさ、形状、購入数、再購入率ならびに購入層、および当該育成制御情報の購入数ならびに購入層の少なくともいずれかに応じて異なる値段が付される。
これによって、収穫物の評価に応じた値段設定が可能である。なお、購入層としては、一般家庭、飲食店、研究者、および農業従事者が挙げられる。また、育成制御情報の値段は、現金および仮想通貨の少なくともいずれかによって取引される、育成制御情報に対する対価である。
(7)
栽培装置から送信される生育情報は、一の通信端末によって制御される植物の、一の生育過程における異なる時期の複数の画像を含んでよい。この場合、当該複数の画像で構成されるアニメーションオブジェクトがクラウドにより作成され、他の通信端末に表示される。
これによって、他のユーザは、一のユーザによって制御される生育の現状を、アニメーションオブジェクトによって、きわめて短時間で確認することができる。また、アニメーションオブジェクトはクラウドにより作成されるため、ユーザによる改変のおそれがなく、データの信頼性を担保することができる。
(8)
他の通信端末は、一の通信端末を含む複数の通信端末によって制御される植物のアニメーションオブジェクトを、互いに比較可能に表示してよい。
これによって、ユーザは、他の複数のユーザによって制御される複数の生育の現状を、比較可能に表示されたそれぞれのアニメーションオブジェクトによって、きわめて効率よく確認することができる。
したがって、たとえば他のユーザによる育成制御情報を購入したい場合に、良好な生育結果を得るための育成制御情報に効率よくアクセスすることができる。
(9)
栽培装置は、植物への光照射を行う照明装置を含み、育成制御情報は、照明装置における光照射制御情報を含んでよい。この場合、照明装置は、光源と、光源を固定する基板とを含み、基板が他の基板との結合により拡張可能な形状を有する照明ユニットにより構成される。
照明ユニットによって、光照射対象となる植物、および照明装置が設置された栽培装置等の様々な状況に応じ、所望の大きさおよび形状を有する照明装置を構成することができる。したがって、たとえば、良好な照射効率の確保、および照射むらの防止等が可能になる。
(10)
本発明の栽培システムは、植物の育成制御情報を有する近距離無線通信装置をさらに含んでよく、この場合通信端末は、近距離無線通信装置から育成制御情報を受信し、受信した育成制御情報をクラウドを介して前記栽培装置を制御する。
これによって、クラウドを介さずに育成制御情報を取得することも可能になる。たとえば、育成の全過程にわたって適用可能な育成制御情報を効率よく習得し、栽培システムで利用することができる。またたとえば、もともとクラウドに蓄積されていない植物についての希少な育成制御情報を近距離無線通信装置から取得し、栽培システムで利用することができる。
(11)
他の局面に従う栽培プログラムは、栽培装置が、クラウドへの生育情報の送信とクラウドからの育成制御情報の受信を行う処理と;クラウドが、生育情報ならびに育成制御情報の少なくともいずれかを解析する処理と;通信端末が、クラウドによる解析結果の受信、および解析結果に基づく育成制御情報のクラウドを介した栽培装置への送信を行う処理とを含む。
(12)
さらに他の局面に従う栽培方法は、栽培装置が、クラウドへの生育情報の送信とクラウドからの育成制御情報の受信を行う工程と;クラウドが、生育情報ならびに育成制御情報の少なくともいずれかを解析する工程と;通信端末が、クラウドによる解析結果の受信、および解析結果に基づく育成制御情報のクラウドを介した栽培装置への送信を行う工程とを含む。
これら栽培プログラムおよび栽培方法によって、ユーザによって制御される栽培装置が送信した生育情報および当該栽培装置へ送信された育成制御情報がクラウドにより解析される。なおかつ、生育情報および育成制御情報の解析結果が、システム内の栽培装置への制御のためにユーザ自身で利用可能な態様で還元される。これによって、ユーザによる栽培システムの利用が促進され、より有用な植物創出への好循環が起こる。
一実施の形態にかかる栽培システムの基本概略の構成を説明するための模式図である。 図1の栽培システムの全体概略を説明するための模式図である。 栽培装置の一例を示す模式図である。 第1実施形態の照明ユニットの模式的正面図である。 照明ユニットを複数連結させた照明装置の一部を示す模式的正面図である。 第1実施形態の照明ユニットの他の例の模式的正面図である。 第1実施形態の照明ユニットのさらなる他の例の模式的正面図である。 第1実施形態の照明ユニットのさらなる他の例の模式的正面図である。 照明装置の他の例の一部を示す模式的正面図である。 照明装置のさらなる他の例の一部を示す模式的正面図である。 照明装置のさらなる他の例の一部を示す模式的斜視図である。 照明装置のさらなる他の例の一部を示す模式的一部切り欠き斜視図である。 栽培システムにおける制御の一例を示すフローチャートである。 携帯通信端末の表示画面の一例を示す模式図である。 携帯通信端末の表示画面の他の例を示す模式図である。 携帯通信端末の表示画面の他の例を示す模式図である。 記録装置の育成制御情報のデータマイニングの一例を示すフローチャートである。 近距離無線通信装置を用いる一例を説明するためのフローチャートである。 携帯通信端末の表示画面の他の例を示す模式図である。 育成制御情報のマーケットのサイトマップの一例を示す模式図である。
100 栽培システム
200 携帯通信端末
300 栽培装置
310 照明装置
400 記録装置
500 クラウド
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
(栽培システムの構成概略)
図1は、一実施の形態にかかる栽培システム100の基本概略の構成を説明するための模式図であり、図2は、図1の栽培システム100の全体概略を説明するための模式図である。
図1に示すように、栽培システム100は、携帯通信端末200、栽培装置300および記録装置400を含む。
携帯通信端末200には、アプリケーションソフトウェア(アプリケーションプログラムとも称呼される、以下、単にアプリと略記する)700がインストールされる。アプリ700は、起動前においては、表示画面210にアイコンとして表示されている。アイコンには、後述のようにクラウド500から情報を受信した場合にアイコンバッジが表示されてもよい。アプリ700を起動させることにより、携帯通信端末200のユーザが自らの操作により栽培装置300を遠隔制御して植物を育成できる。
栽培装置300は、植物の生育と、クラウド500への生育情報の送信と、クラウド500からの育成制御情報の受信を行う。クラウド500は、栽培装置300から送信された植物の生育情報を解析する。
携帯通信端末200は、クラウド500による解析結果を受信する。通信端末200は、当該解析結果に基づく育成制御情報をクラウド500を介して栽培装置300へ送信する。栽培装置300へ送信された育成制御情報もまた、クラウド500による解析に用いられる。栽培装置300は、携帯通信端末200から受信した育成制御情報に従い、栽培装置300に設けられた各種機器の制御を行い、植物を育成する。各種機器の詳細については、後述する。
クラウド500を介して送受信される情報は記録装置400(クラウド500内に存在)に記録され、蓄積される。したがって、記録装置400は、栽培装置300から送信された植物の生育情報および栽培装置300の可動状況を記録するとともに、携帯通信端末200から栽培装置300に送信された育成制御情報を随時記録する。随時記録された生育情報および育成制御情報は、育成履歴情報および制御履歴情報として蓄積される。
栽培システム100においてはクラウド500を介して情報が送受信されるため、アクセス変動の多い場合であっても容易に対応することができる。
なお、図1においては、便宜上、1個の栽培装置300で生育する場合について明示したが、実際の栽培システム100は、図2に示すように、ユーザの携帯通信端末200と当該ユーザの所有する1または複数の栽培装置300とがクラウド500を介して多数接続される。
携帯通信端末200のユーザそれぞれが図1に示したようにクラウド500を介して栽培装置300の制御を行うことにより、記録装置400には、クラウド500を介して送受信されたさまざまなユーザによる膨大量の情報がビッグデータとして蓄積される。クラウド500は、栽培装置300から都度送信された植物の生育情報の解析を行うほか、ビッグデータを利用して生育履歴情報育および制御履歴情報について解析を行い、解析結果を携帯通信端末200に送信することによって、携帯通信端末200のユーザが栽培システム100内で容易に利用することができる態様で解析結果をユーザに還元する。
このような態様でクラウド500による解析結果がユーザに還元されることにより、ユーザによる栽培システム100の利用が促進される。その結果、たとえば、路地栽培またはハウス栽培で収穫可能であってもいわゆる植物工場では同じように(大きさ、色、形状、種類および再現率などの観点で)収穫することが不可能であった収穫物、路地栽培およびハウス栽培のいずれでも収穫不可能であった収穫物(たとえば、医療、美容、健康補助などの分野で有用な特定の成分を特徴的な量で含む植物)の創出促進が期待できる。
クラウド500による解析対象の一例である植物の生育情報には、現状の生育状態に関する情報、および育成過程における生育変化に関する情報を含む。
現状の生育状態に関する情報としては、植物の各器官(葉、軸、花、実、根)の大きさ、数、形状ならびに色、各器官に含まれる栄養状態、病気の有無または程度、および成長障害の有無または程度などの情報が挙げられる。これらの情報は、植物の画像データ、植物または栽培装置300内の環境に関する計量データなどの情報源を解析することにより得ることができる。クラウド500は、これらの情報源を解析して、生育情報として通信端末200へ送信する。
育成過程における生育変化に関する情報は、上述の生育状態の変化量として導かれる。これにより、植物の各部の大きさ、数、形状ならびに色の変化、各部に含まれる栄養状態の変化、病気の進行または治癒、成長障害の進行または治癒、および植物が取り入れた養分(水、二酸化炭素、養分など)の量を知ることができる。
クラウドにより解析されたこれらの情報は、通信端末200を利用する一般ユーザが一見して把握容易であるように簡易形式に変換されて表示されることができるため、たとえ一般ユーザが植物について専門知識がなくとも、生育情報を容易に扱うことができる。このため、ユーザが次に栽培装置300に送信すべき育成制御情報を自力で設定することができる。
なお、簡易表示形式としては、解析結果を単純化して示したアイコン、テキスト、数値、およびグラフ等により示された形式が挙げられる。
クラウド500による解析対象の他の例である育成制御情報は、栽培装置3300に設けられた各機器に対する制御条件、制御を行うタイミング、および制御を解除して育成を終了(収穫)するタイミングについての情報を含む。クラウド500は、栽培装置300から受信した生育情報について、すでに記憶装置400に蓄積された生育情報および育成制御情報を加味して分析を行い、次に推奨される育成制御案を自動フィードバックにより提案する。このため、ユーザは、次に栽培装置300に送信すべき育成制御情報をクラウドの判断に委ねることができる。
(栽培装置)
図3は、栽培装置300の一例を示す模式図である。
図3に示すように、栽培装置300は、照明装置310、枠体320、撮像装置330、栽培容器340、環境制御装置350,360を含む。
栽培装置300の枠体320は、栽培空間として密閉空間または開放空間を構成する構造を有し、栽培空間を上下段に配し、それぞれの栽培空間に栽培容器340をそれぞれ1個配設する。それぞれの栽培空間は、太陽光が遮断されていることが好ましい。
栽培容器340で栽培される植物は、野菜、花、草、果物などを含む。これらの植物は、いわゆる植物工場で収穫できることがわかっているものに限られず、路地栽培またはハウス栽培で収穫可能であってもいわゆる植物工場では同じように(大きさ、色、形状、種類および再現率などの観点で)収穫することが未知である植物、および、路地栽培およびハウス栽培のいずれでも収穫不可能であった植物(たとえば、医療、美容、健康補助などの分野で有用な特定の成分を特徴的な量で含む植物)であってもよい。
照明装置310、撮像装置330、栽培容器340、環境制御装置350,360は、ユーザが所望の種類のものを選択することでカスタマイズすることもできる。
図3に示すように、上下段の栽培空間それぞれに撮像装置330が配設される。撮像装置330は、例えば、ビデオカメラ、デジタルカメラであってもよいし、赤外線カメラ、サーモカメラ、光合成量測定カメラ、その他生育測定が可能なカメラであってもよい。これらのカメラによって得られる画像は、クラウド500内の記録装置400に記録されるとともに、クラウド500によって、植物の各器官(葉、軸、花、実、根)の大きさ、数、形状ならびに色、各器官に含まれる栄養状態、病気、および成長障害について定性的および/または定量的に自動解析される。自動解析の結果は、記録装置400に記録されるとともに、育成制御案として、または簡易表示形式として、ユーザへ還元される。したがって、たとえば研究者および生産者などの専門家によって(専門情報として、または勘として)扱われていた生育状態に関する有用な情報を、専門知識のないユーザでも利用することが可能になる。
撮像装置330は、植物の生育状況を連続して、または所定の間隔で撮像することができる。
栽培容器340は、ガラスまたはプラスチック製の水耕栽培用の容器である。栽培容器340は、水耕栽培の容器の他、人工土壌または天然土壌を入れる植木鉢など、栽培する植物の種類などによって適宜選択されてよい。
環境制御装置350は、栽培空間の気相部分に設置されるものであり、たとえば、二酸化炭素濃度、気温、湿度、照度、微小粒子状物質などを計測する。さらに、二酸化炭素濃度、気温、湿度、微小粒子状物質などの気相構成要素を制御する機構を有する。具体的に環境制御装置350としては、二酸化炭素濃度測定器と二酸化炭素供給装置、温度計とエアコン、湿度計と加湿器および/または除湿器、空気清浄機が挙げられる。
上述の他、環境制御装置350としては、気流制御が可能な送風ファンも挙げられる。
環境制御装置360は、栽培空間の根圏付近に設置されるものであり、たとえば、水温、水中成分などを測定する。さらに、水温、養分などの根圏環境構成要素を制御する機構を有する。具体的に環境制御装置360としては、水温計と水温ヒータおよび/または水温クーラ、水中成分測定器と養液供給装置および/または水中成分除去装置が挙げられる。
上述の他、環境制御装置360としては、水流制御が可能な水流発生装置も挙げられる。
環境制御装置350,360としては、放射線量計が設けられていてもよい。この場合、所定の線量を超えるとアラームが携帯通信端末200に送信されてもよい。
さらに、それぞれの栽培空間には、重量計が設けられてもよい。また、それぞれの栽培空間には、自動収穫機が設けられてもよい。
照明装置310は、光源として、たとえば、発光ダイオード(以下、単にLEDと略記する)、有機エレクトロルミネッセンス、高圧ナトリウムランプ、メタルハライドランプ、および蛍光ランプから選択されてよい。
照明装置310の一例として、図4に示す照明ユニット3100から構成されるものであってよい。図4は、照明ユニット3100の模式的正面図である。照明ユニット3100は、基板3110と、基板3110に実装されたLED3120とを含む。図5は、照明ユニット3100を複数連結させて拡張することにより構成される照明装置310の模式的正面図である。
基板3110は、正六角形の形状を有するリジッド回路基板、フレキシブル回路基板、またはリジッドフレキシブル基板である。基板3110の大きさは、正六角形の一片が2.5cmである。
基板3110の材料には、例えば、セラミックス、合成樹脂および金属から当業者によって適宜選択されるものが含まれてよい。より具体的には、ガラスエポキシ基板及びガラスコンポジット基板などの複合材料が用いられてよい。また、遮熱塗料の塗布等による表面加工処理、絶縁層等による積層処理がなされたものであってよい。
基板3110の一方の面に、LED3120として、LED3121,3122,3123,3124の4種類の単色LEDが固定される。これらLEDとしては、電極を備えたパッケージ材料内にLED素子が実装された、表面実装型のものが用いられる。LED3121,3122,3123,3124がそれぞれ発する光の主波長は互いに異なる。具体的には、LED3121は赤色光(以下、赤色LED3121と略記する)、LED3122は青色光(以下、青色LED3122と略記する)、LED3123は赤外光(以下、赤外LED3123と略記する)、LED3124は白色光(以下、白色LED3124と略記する)を発する。
赤色LED3121、青色LED3122および赤外LED3123は、1枚の基板3110につきそれぞれ2個ずつ、合計6個固定される。6個のLEDはいずれも基板3110の中心から等しい距離で配置され、それぞれ、異種のLEDが隣り合うように、正六角形の各頂点付近に互いに等間隔で配置される。白色LED3124は1枚の基板3110につき1個、基板3110の中央に配置されて固定される。
赤色光、青色光および赤外光は、植物が持つ特定の受容体によって認識されることが知られている。植物受容体に認識される光の特定の主波長と特定の生育反応(たとえば、種子発芽、花芽分化、開花、子葉展開、葉緑素合成、および節間伸長を含む光形態形成をもたらす生体反応、ならびに光合成)との間には相関関係が見出されている。
基板3100の各辺には端子3130が設けられる。さらに基板3110の回路は、端子3130と赤色LED3121、青色LED3122、赤外LED3123および白色LED3124それぞれのパッケージ電極との間を電気的に接続する。基板3110の回路および端子3130は、赤色LED3121、青色LED3122、赤外LED3123および白色LED3124がそれぞれ独立して制御可能であるように設計される。一方、同じ色のLEDは、それぞれ連動して制御可能であるように設計されてもよいし、それぞれ独立して制御可能であるように設計されてもよい。
独立して制御可能であるような設計は、独立制御すべきLEDの種類および/または数に応じた数の制御系を、それぞれの制御系が並列して機能するように備えることによってなされる。
照明ユニット3100は、図5に示すように、基板3110が、他の基板3110と、各辺が互いに突き合わされるように結合され、照明装置310を構成する。基板3110が互いに結合されることにより、基板3110表面が二次元的に拡張され、基板3110が一面に敷き詰められる態様となる。このため、照明装置310全体におけるLED3120の配置が好ましく分散され、照射光の均一化を図ることができる。
この場合においては、基板3110の端子3130と、他の基板3110の端子3130とが接続される。各辺には、基板3110同士が互いに機械的結合が可能となるよう、雄型結合部3111および雌型結合部3112が形成されていてよい。これにより、照明ユニット3100と他の照明ユニット3100とは、直接、電気的および機械的に連結される。
照明装置310における各照明ユニット3100は、すべてデイジーチェーン接続されている。具体的には、1個の照明ユニット3100に設けられた端子3130のうち2個のみが、電気的および機械的な結合に寄与する。その他の端子3130が存在する辺においては、雄型結合部3111および雌型結合部3112によって機械的にのみ結合している。
また、一の照明装置310には、デイジーチェーン接続による直列回路がただ1つ存在してもよいし、個別に制御可能な直列回路が複数存在してもよい。
携帯通信端末200は、赤色LED3121、青色LED3122、赤外LED3123および白色LED3124それぞれを独立して制御する。一方、同じ色のLEDは、それぞれ連動して制御してもよいし、それぞれ独立して制御してもよい。
光源の制御においては、主として明るさを調節する。明るさの制御は、電流値またはパルス幅を256階調(0から255)で変えることによって行われる。具体的には、開花時期、結実時期、植物形態および栄養成分等の調節を行う目的で、植物の様々な光応答反応(生育反応)を利用し、植物の種類および生育ステージ等に応じて特定の主波長の光を単独または組み合わせて照射することができる。
また、携帯通信端末200は、一の照明装置310が複数の直列回路を有する場合、それぞれの直列回路を独立して制御することもできる。
上述のような制御は、携帯通信端末200によるクラウド500を介した遠隔操作によって行われる。
[他の例]
図6は、照明ユニット3100の他の例である照明ユニット3100aの模式的正面図である。照明ユニット3100aは、正六角形の基板3110の代わりに正方形の基板3110aを用いるものである。基板3110aの一方の面には、赤色LED3121、青色LED3122、白色LED3124の3種類の単色LEDが固定される。このうち、赤色LED3121および青色LED3122は、1枚の基板3110aにつきそれぞれ2個ずつ、合計4個固定される。4個のLEDそれぞれは、異種のものが隣り合うように、正方形の各頂点付近に互いに等間隔で配置される。白色LED3124は1枚の基板3110aにつき1個、正方形の中央に配置されて固定される。
図7は、照明ユニット3100の他の例である照明ユニット3100bの模式的正面図である。照明ユニット3100bは、正六角形の基板3110の代わりに、同形の点対称曲線4本で外周が構成される変形矩形状の基板3110bを用いるものである。基板3110bの一方の面には、赤色LED3121、青色LED3122、赤外LED3123、白色LED3124および緑色LED3125の5種類の単色LEDが固定される。緑色光も、赤色光、青色光および赤外光と同様、植物の生育反応に関与するものである。赤色LED3121、青色LED3122、赤外LED3123および緑色LED3125は、1枚の基板3110bにつき1個ずつ、それぞれ変形矩形の各頂点付近に等間隔で配置される。白色LED3124は1枚の基板3110bにつき1個、変形矩形の中心に配置されて固定される。
また、基板3110bの外周には、他の基板3110bとの電気的および機械的接続を可能にする端子3130bと、他の基板3110bとの機械的接続を可能にする雄型結合部3111bおよび雌型結合部3112bが形成される。
図8は、照明ユニット3100の他の例である照明ユニット3100cの模式的正面図である。照明ユニット3100cは、正六角形の基板3110の代わりに、欠切部3113を有する基板3110cを用いるものである。欠切部3113は、基板3110cの六角形の頂点部それぞれに設けられている。
また、基板3110cの外周には、他の基板3110cとの機械的接続を可能にする雄型結合部3111cおよび雌型結合部3112cが形成される。
図9は、照明装置310の他の例である照明装置310cの模式的正面図である。照明装置310cは、照明ユニット3100cが複数連結されて構成されるものである。照明装置310cは、複数の基板3110cが結合されることによって、拡張された表面が全て基板3110cで敷き詰められることなく、基板3110cに形成された欠切部3113によって囲まれた開口部Sが形成される。このような開口部Sの形成は、熱放出の観点から好ましい場合がある。
図10は、照明装置310の他の例である照明装置310dの模式的正面図である。照明装置310dは、照明ユニット3100同士が複数個連結されることによって、全体としてリング状を形成しているものである。
これによって、少ない照明ユニット数で広い範囲を照射することができる。また、類似の態様として、より少ない数の照明ユニット3100を用いてリング状(または内側が照明ユニット3100によって敷き詰められた円状)の照明装置を構成した場合、小型の植物栽培装置で栽培される植物に対してまんべんなく照射することができる。
図11は、照明装置310の他の例である照明装置310eの模式的斜視図である。照明装置310eは、互いに異なる形状の基板3110,3110eをそれぞれ有する照明ユニット3100,3100eが互いに組み合わされて連結される。これによって、基板3110,3110eの表面が三次元的に拡張され、多面体の少なくとも一部(以下、面構造体と記載する)を形成する。このとき、面構造体は、LED3120が面構造体外部表面に固定されているように形成される。これにより、照明装置310eにおいては、面構造体の外部表面に固定されたLED3120が面構造体外部の多くの方向を向いている。このため、LED3120として指向性が強いものを使用したものであっても、容易に広範囲を照射することが可能である。
図12は、照明装置310の他の例である照明装置310fの模式的一部切り欠き斜視図である。照明装置310fは、互いに異なる形状の基板3110,3110eをそれぞれ有する照明ユニット3100,3100eが互いに組み合わされて連結される。これによって、基板3110,3110eの表面が三次元的に拡張され、多面体の少なくとも一部(以下、面構造体と記載する)を形成する。このとき、面構造体は、LED3120が面構造体内部表面に固定されているように形成される。これにより、照明装置310fにおいては、面構造体の内部表面に固定されたLED3120の全てが面構造体内部を向いている。したがって、面構造体内部に照射対象である植物を配置することによって、照射対象を包囲または被覆し、集中的な照射を行うことが可能である。面構造体を照射対象に近い大きさで構成すると、まんべんなく近接照射を行うことが可能である。
[変形例]
上述の照明装置の例において、基板3110,3110a,3110eの形状として正方形、正五角形、正六角形を挙げたが、他の多角形、好ましくは正多角形であってもよい。また、多角形としては、互いに結合することにより拡張可能な形状であればどのような形状で合ってもよく、凸多角形及び凹多角形も問わない。
さらに、上述の例において、基板3110bの形状として変形矩形状を、基板3110cの形状として変形正六角形を挙げたが、他の変形多角形であってもよい。変形多角形には、多角形の頂点同士を直線の代わりに曲線で結んで構成される形状、および多角形の一部に各切部が形成された多角形が含まれる。
上述の例において、欠切部3113が、基板3110cの正多角形(正六角形)の頂点に凹部として形成された例を挙げたが、欠切部3113の基板上の位置および形状はこれに限定されない。たとえば、基板内部に形成された貫通孔であってもよいし、基板の形状における頂点以外の端部に形成された凹部であってもよい。たとえば凹多角形は、欠切部を有する基板形状の一例である。欠切部を有する基板を用いる場合、複数の基板が結合されることにより、拡張された表面が全て基板で敷き詰められることなく必然的に開口部が形成される。このような開口部の形成は、熱放出等の観点から好ましい場合がある。
上述の例において、LED3120としては表面実装型のものを挙げたが、砲弾型LEDその他いかなる形状のLEDであってもよい。また、固定方法としては基板表面に直接実装する態様を挙げたが、LED3120の固定態様は着脱可能のもの、例えばソケットを使用するものであってもよい。
上述の例において、光源として単色光源を挙げたが、光源は、単色光源および複色光源を問わない。単色光源は、1個の光源が発色可能な光の主波長が1種であることに対し、複色光源は、1個の光源が発色可能な光の主波長が複数である。複色光源が発する主波長の制御は、当業者によって適宜行われる。
基板上に固定される光源は、一部またはすべてが複色光源であってよい。基板上に固定される光源のすべてが複色光源である場合、少なくとも2個の光源がそれぞれ独立して、少なくとも互いに異なる主波長の光を発するように制御される。具体的には、独立して制御すべき光源それぞれが発する光の主波長、または主波長および明るさが制御される。
これによって、例えば図4、図6、図7、図8に示すように1個の照明ユニット内で複数の主波長を有する光を発生させることができる。
また、基板に固定される光源の数は上述の例に限定されない。具体的には基板の表面積などの要因によって異なり得るが、例えば、2個以上20個以下、2個以上15個以下、または2個以上10個以下であってよい。
1個の基板の表面積も特に限定されないが、例えば、150cm以下である。当該範囲に含まれる上限値は、130cm、100cm、50cm、30cm、15cm、10cmまたは5cmであってもよい。当該範囲に含まれる下限値は特に限定されないが、例えば、1cm、5cm、10cm、15cm、30cm、50cm、100cmまたは130cmであってもよい。基板の表面積が小さい照明ユニットほど、照明装置を構成する際の自由度が大きくなる点で好ましい。たとえば、図10に例示するリング状など特定の平面形状の外周および/または内周を、滑らかな曲線により近くなるように構成することができる。また、図11に例示する特定の立体形状の外表面及び図12に例示する特定の立体形状の内表面を、滑らかな曲面により近くなるように構成することができる。さらに、複雑な凹凸外周および/または凹凸内周を有する平面形状、または複雑な凹凸表面を有する立体形状を構成することがより容易になる。
基板に固定された各光源の配置ピッチも特に限定されない。具体的には光源の大きさによって異なりうるが、照明ユニット内で、または照明装置全体で、隣り合う光源間の最短中心間距離の平均が、たとえば光源の最大径の5倍以下、3倍以下、2倍以下、1.5倍以下または1.3倍以下であることが好ましい。当該範囲に含まれる下限値は特に限定されないが、例えば光源の最大径と同じ長さである。
ここで、光源間の最短中心間距離とは、一の光源と、当該一の光源と隣り合う他の光源のうち当該一の光源の最も近くに存在する光源との、それぞれの中心を結ぶ距離である。照明装置においては、当該一の光源と当該隣り合う他の光源とは、両方とも同一照明ユニット内に存在する場合と、それぞれ隣接する異なる照明ユニット内に存在する場合とがある。また、光源の最大径とは、基板面と並行な方向における最大径である。
あるいは、照明ユニット内で、または照明装置全体で、隣り合う光源間の最短中心間距離の平均値が、50mm以下、30mm以下、20mm以下、10mm以下または5mm以下であってよい。当該範囲に含まれる下限値は小さいほど好ましい場合があり、特に限定されるものではないが、たとえば0.1mmである。
さらに、照明装置全体において、光源の配置の分散は均一に近いことが好ましい。つまり、照明装置の光源から発せられる異なる主波長の光それぞれが、照射対象表面において互いに混合されるように、光源が配置されていることが好ましい。具体的には、照明装置全体において、全ての光源間の最短中心間距離が同じであるほど好ましい。つまり、照明装置全体における光源間の最短中心間距離の標準偏差が0であることが最も好ましく、0に近いほど好ましい。
たとえば、照明装置全体において、最短中心間距離の最小値に対する最短中心間距離の最大値の比(最短中心間距離の最大値/最短中心間距離の最小値)が、1以上1.5以下、好ましくは1以上1.3以下、より好ましくは1以上1.2以下である。
これによって、複数の異なる主波長の光の均一化を図ることができる。光の均一化によって、同じ条件で植物生育を制御した場合の生育再現性を良くすることができる。
上述の例において、照明装置310,310c,310d,310e,310fにおけるそれぞれの照明ユニット3100,3100c,3100e同士の電気的接続としてデイジーチェーン接続を挙げたが、スター型接続であってもよい。
上述の例において、照明装置310e,310fの面構造体は、複数の形状の基板3110,3110eを有する照明ユニット3100,3100eの組み合わせで構成されるものを挙げたが、同一の形状の基板を有する照明ユニットから構成されてもよい。
照明ユニット3100,3100a,3100b,3100c,3100eによって、以下の効果が奏される。
照明ユニット3100,3100a,3100b,3100c,3100eにおいては、1つの照明ユニット3100中に、互いに異なる主波長の光を発する複数種のLED3120が含まれ、且つ基板3110,3110a,3110b,3110c,3110eが拡張可能であるため、照明ユニット3100,3100a,3100b,3100c,3100eを複数結合させることにより、植物および/または植物生育場所等の様々な状況に応じ、所望の大きさおよび形状を有する照明装置を構成することができる。
また、基板3110,3110a,3110eが多角形であるため、照明ユニット3100,3100a,3100eの形状を単純にすることができ、照明ユニット3100,3100a,3100eの拡張も容易に行うことができる。
特に、基板3100は六角形であり、基板3100cは変形正六角形であるため、照明ユニット3100の拡張により構成される照明装置310,310c,310dの形状について高い自由度を得られる。
照明ユニット3100,3100a,3100b,3100c,3100eにおいては、LED3120が赤色光、青色光、緑光および赤外光から選ばれる光を発するため、植物生育用途に好ましく適用できる。また、白色LED3124を使用することにより、生育中の植物の色の識別が容易になる。
照明ユニット3100,3100a,3100b,3100c,3100eにおいては、複数種のLED3120がそれぞれ個別に明るさ制御されるため、植物の種類および/または生育ステージに応じて様々なパターンの色を照射することが容易になる。
照明ユニット3100,3100a,3100b,3100c,3100eにおいては、光源としてLED3120が用いられているため、照明ユニット3100,3100a,3100b,3100c,3100eの省エネルギー化および長寿命化を図ることができる。
照明装置310,310c,310d,310e,310fは、照明ユニット3100,3100c,3100eが互いにデイジーチェーン接続されているため、電気経路を簡素にすることができる。
照明装置310e,310fは、基板3110,3110eが互いに異なる形状を有しており、照明ユニット3100,3100eの組み合わせ拡張により形状の自由度が高い。
(栽培システムの基本プログラム)
続いて、栽培システムの動作概略について説明を行なう。まず、図13は、栽培システム100における制御の一例を示すフローチャートである。また、図14は、携帯通信端末200の表示画面210の一例を示す模式図であり、図15は、携帯通信端末200の表示画面210の他の例を示す模式図であり、図16は、携帯通信端末200の表示画面210の他の例を示す模式図である。
図1に示した、携帯通信端末200の表示画面210のアプリ700が、ユーザにより起動された場合、図13に示すように、処理が開始される。
まず、栽培装置300からクラウド500を介して、植物の現状についての生育情報を携帯通信端末200へ送信する(ステップS1)。栽培装置300からクラウド500へ送信された生育情報およびクラウド500から携帯通信端末200へ送信された生育情報は、記録装置400に記録される。
携帯通信端末200は、受信した植物の生育情報を表示画面210に表示する(ステップS2)。
例えば、図14に示すように、携帯通信端末200の表示画面210には、観察画面が表示される。図14の表示画面210には、上段の植物の画像241、現在の環境制御装置350,360の計測結果242が表示される。
また、画面切替えコマンド243を選択することにより、下段の植物の情報に切り替えることができる。画像241を選択することにより、過去1日、過去1週間、過去1月の画像データを連続表示させ、植物が生長する様を短時間で観察することができる。また、画像241が動画データの場合には、早送り再生、一時停止などを選択することができる。
環境制御装置350,360の測定結果は、図14に示すように現状のもののみであってもよいし、過去の測定結果に基づいて経時的に表示(たとえばグラフ表示などの簡易表示)されたものであってもよい。これによって、ユーザは、環境変化を容易に把握することができる。環境制御装置350,360の測定結果は、クラウド500による自動解析結果として表示される。
さらに、図14の表示画面210においては、クラウド500によって提示される育成制御案にアクセスできるアイコンが表示されてもよい。育成制御案は1または複数が提示されてよい。育成制御案が複数提示される場合は、植物の生育状態を複数想定し、想定されたそれぞれの生育状態を導くために推奨される育成制御案が提示されてよい。ユーザは、提示された育成制御案を選択することによって、後述のステップS3以降の処理を行うための育成制御情報を決定することができる。
上記の育成制御案に代えて、またはそれに加えて、後述のマーケットサイトへアクセスできるアイコンが表示されていてもよい。ユーザは、マーケットサイトから育成制御情報を購入することによって、後述のステップS3以降の処理を行うための育成制御情報を決定することができる。
さらに、図14に示す画像241に加えて、クラウド500による自動解析結果が表示(好ましくは簡易表示)されていてもよい。これによって、ユーザは生育状況を把握し、後述のステップS3以降の処理を行うための育成制御情報を自力で判断して決定することができる。
以上のようにして、ユーザは、携帯通信端末200の表示画面210を確認し、植物の生育状況を把握し、育成制御情報を決定する。
なお、栽培システム100において、ユーザは、育成制御情報を決定するために、完全マニュアルモード、完全オートモード、およびハイブリッドモードを選択することができる。
完全マニュアルモードにおいては、ユーザは、育成過程の全ての工程において全ての育成制御情報の決定を自力で行う。したがって、ユーザオリジナルの育成制御情報が構築される。この場合、クラウド500による育成制御案が表示されないように設定することができる。
完全オートモードにおいては、ユーザは、育成過程の全ての工程において全ての育成制御情報をクラウド500による育成制御案、または、購入した育成制御情報に委ねる。したがって、すでに構築されている育成制御情報が再生される。
ハイブリッドモードにおいては、ユーザは、指示すべき育成制御情報として、自力での判断によって決定する育成制御情報、クラウド500によって提示される育成制御案、および購入した育成制御情報を任意に組み合わせることができる。したがって、育成過程の一部の工程、および/または同時に送信する複数の育成制御情報の一部に、異なる手法で決定された育成制御情報が用いられる。これによって、すでに構築されている育成制御情報から膨大な育成制御情報のバリエーションがあらたに構築される。
育成制御情報の決定の際、たとえば図15に示すように、表示画面210にコントロール画面が表示される(ステップS3)。
図13に示すように、携帯通信端末200は、コントロール画面を操作して所望の育成制御条件に調整し、および/または、コントロール画面において自動的に調整された育成制御条件を許可し、育成制御情報をクラウド500経由で栽培装置300へ与える(ステップS4)。
栽培装置300は、携帯通信端末200からの指示を受信する(ステップS5)。栽培装置300は、育成制御情報に従い、照明装置310、撮像装置330、環境制御装置350,360を制御する(ステップS6)。
ここで、ステップS3乃至ステップS6までの処理の具体例について説明する。例えば、図15に示すように、栽培装置300の照明装置310の設定を制御する場合、赤色LED3121の調整を調整部225で行い、青色LED3122の調整を調整部226で行い、赤外LED3123の調整を調整部227で行い、白色LED3124の調整を調整部228で行い、一日の照射時間を調整部229で行なう。
また、図16で示すように、表示画面210の撮像装置330の設定は、秒単位、分単位、時単位、日単位、週単位、月単位、年単位を選択する選択ボックス231、各単位の数値を入力する入力ボックス232および白色LED3124を撮像のタイミングに連動して発光させるか否かのチェックボックス233を有する。
白色LED3124の連動点灯は、画像データを撮像する場合に、植物の色を明確に撮像することができる点で好ましい。
例えば、入力ボックス232に「1」を入力し、秒単位の選択ボックスにチェックを入れた場合、1秒毎に撮像が行なわれ、入力ボックス232に「3」を入力し、分単位の選択ボックスにチェックを入れた場合、3分毎に撮像が行なわれる。
栽培装置300は、図16の表示画面210で指示された育成制御情報に従い撮像装置330を制御する。
なお、画像データは所定の間隔で撮像することにより得られるものに限られず、連続的に撮影された動画データであってもよい。
また、携帯通信端末200のアプリ700は、表示画面210に、環境制御装置350,360を制御するためのコントロール画面も表示可能である。この場合、表示画面210の具体的内容は、図15に準じて当業者が適宜決定できるため説明を省略する。栽培装置300は、表示画面210で指示された育成制御情報に従い環境制御装置350,360を制御する。
上述の育成制御情報は、栽培装置300の上下段に配置された栽培空間それぞれに対して個々に送信されることによって、それぞれの栽培空間を独立して制御することができる。
携帯通信端末200は、クラウド500を介して育成制御情報を栽培装置300へ送信し(ステップS7)、栽培装置300へ送信された育成制御情報の全ては、記録装置400に記録される(ステップS8)。
さらに、育成制御情報送信後の栽培装置300の状況を、ステップS1およびステップS2と同様にして確認してもよい。
最後に、図13に示すように、携帯通信端末200のアプリ700が終了したか否かを判定する(ステップS9)。アプリ700が終了されていないと判定された場合には、ステップS1の処理から再度、処理を繰り返す。一方、アプリ700が終了したと判定された場合には、処理を終了する。
(育成制御情報のデータマイニング)
記録装置400に記録された育成制御情報は、クラウド500による解析において、データマイニングが行われる。図17は、記録装置400の育成制御情報に関するデータマイニングの一例を示すフローチャートである。
図17に示すように、クラウド500内の記録装置400に記録された育成制御情報を収集する(ステップS11)。
収集された育成制御情報は、その実績に従い、植物の種別、植物の生育段階、植物の最終形態の項目で区分される(ステップS12)。
植物の種別の区分の例としては、大区分で野菜、果物、草、木、および花等、小区分でキャベツ、レタス、およびサニーレタス等が挙げられる。植物の生育段階の区分の例としては、種蒔期、苗期、成長期、収穫期等が挙げられる。植物の最終形態の区分の例としては、収穫物の大きさ、形状、色、成分(糖分、酸などの栄養素)が挙げられる。成分による区分に加えて、またはそれに代えて、嗜好(甘味、酸味、苦味、辛味、渋味などの味覚、および嗅覚など)で区分されてもよい。
次に、それらの区分により分けられた育成制御情報の統計的処理、たとえば最適化を行う(ステップS13)。なお、統計的処理の手法はこれに限定されるものではなく、平均化その他の統計的処理法が任意に行われてよい。
データマイニングの結果は、育成制御情報の解析結果としてクラウド500を介し記録装置400に記録される(ステップS14)。
(近距離無線通信装置から育成制御情報を読み込む)
図18は、栽培システム100において近距離無線通信装置を用いる一例を説明するフローチャートである。
例えば、近距離無線通信装置であるNFC(Near field communication)タグは、植物の種苗を販売する販売店の棚、または当該植物の種苗の袋等に取り付けられている。
この場合、NFCタグには、陳列されている棚、または袋内に収容された種苗に関する育成制御情報が記録されている。
ユーザは、種苗を購入する場合、取り付けられたNFCタグを携帯通信端末200で読み取る(ステップS21)。次いで、生育制御情報を携帯通信端末200内に記録する(ステップS22)。
次いで、アプリ700を起動し、当該育成制御情報を選択する(ステップS23)。
最後に、当該育成制御情報を、購入した種苗を植えた栽培装置300へ送信(ステップS24)し、生育を行うことができる。この場合、ユーザは、購入した育成制御情報の全てを完全オートモードで再生してもよいし、育成制御情報の一部をハイブリッドモードで改変してもよい。
上記の他、NFCタグに育成制御情報にアクセスするためのアドレスが記録されていてもよい。この場合、ユーザは当該アドレスを取得し、当該アドレスにアクセスすることで育成制御情報を入手することができる。
さらに上述の他、携帯通信端末200にNFCの通信装置が取り付けられている場合には、ユーザ間で育成制御情報を送受信してもよい。
(他のユーザの生育情報および育成制御情報の閲覧)
図19に、栽培システム100において他のユーザの生育情報および育成制御情報を閲覧する場合の携帯通信端末200の表示画面210の一例を示す。
表示画面210には、複数のユーザA,B,C,Dがそれぞれの携帯通信端末200で制御している栽培装置300内の植物の生育情報が表示される。生育情報としては、たとえばユーザAが育成している植物の画像241Aおよび計測結果242Aが表示され、他のユーザについても同様の表示がされる。
この場合、植物の画像241Aは、育成過程における異なる時期の複数の画像が時系列順にコマ送り表示されるGIFアニメーションオブジェクトとして表示される。GIFアニメーションオブジェクトを構成する画像の数は、たとえば4枚以上8枚以下、好ましくは5以上7枚以下、一例として6枚である。時系列順で最後に表示される画像を、最新の画像とする。画像241Aは、栽培装置300からクラウド500が受信した画像データをクラウド500が加工して作成するものであるため、当該ユーザよって改変されるおそれがない。このようなGIFアニメーションオブジェクトは、他のユーザについても同様に表示され、それらが比較可能に並べられて表示される。このため、どのユーザが育成している植物が現在までどのように生長しているかを互いに比較しながら、容易にかつ効率よく把握することができる。
ユーザは、図19の表示画面210において、好ましく育成されていると判断したデータの表示部分を選択することによって、他のユーザがそのように育成するために指示した育成制御情報にアクセスし、入手することができる。
(育成制御情報の提供および入手)
育成制御情報は有償および無償を問わない。
有償か無償であるかは、育成制御情報を提供したユーザ自身が選択することができる。
あるいは、提供された当初は育成制御情報は無償であり、当該育成制御情報が他のユーザによって完全再生モードで用いられるようにしてもよい。この場合、他のユーザによって完全再生モードにより当該育成制御情報がもたらす育成過程および/または収穫物について評価がなされ、一定の評価基準(たとえば、所定の数だけ肯定的な評価を得ること)をクリアしたことを条件に、有償化することができる。これによって、有償の育成制御情報の信頼性を担保することができる。
さらに、提供した育成制御情報が他のユーザによって改変されることを許可するか否かについても、ユーザが選択することができる。
ユーザは、不特定多数の他のユーザに自らの育成制御情報を開示してよいことを宣言してもよいし、特定の他のユーザのみに開示が出来るように、当該他のユーザが極秘に知り得るパスワードを設定してもよい。
育成制御情報が有償である場合、値段は、さまざまな条件に応じて付されてよい。
値段を差別化する条件としては、当該育成制御情報によって育成された収穫物の味覚、栄養素、外観、大きさ、および形状などの評価実績が挙げられる。これらの条件それぞれにランク付けがされており、ランクに従って異なる値段を付すことができる。なお、評価は、ユーザによってなされた主観的な評価が平均化などにより統計処理されたものであってもよいし、評価機関によって公正になされたものであってもよいし、栽培装置300から取得した画像データの解析からクラウド500によって自動的に評価されたものであってもよい。
また、値段を差別化する条件としては、当該育成制御情報によって育成された収穫物の購入数、再購入率、購入層など、および当該育成制御情報自体の購入数および購入層などの購入実績も挙げられる。たとえば、購入数および/または再購入率がより高いものがより高額となるように値段を付すことができる。購入層としては、一般家庭、飲食店、研究者、農業従事者などが挙げられる。たとえば、一般家庭で購入された情報はより低額に、飲食店のうちたとえば料亭などの高級店で購入された情報はより高額に、研究者によって購入されたたとえば希少な情報はより高額に設定することができる。
また、育成制御情報は、現金および仮想通貨の少なくともいずれかによって取引されてよい。仮想通貨は、栽培システム100の利用実績、育成制御情報の購入実績、他のユーザへの育成制御情報の無償提供の実績などによりユーザが取得できるポイントであってもよい。
また、栽培システム100に最初に提供された時から一定の期間が経過した育成制御情報は、パブリックドメインとして無償化することもできる。これによって、ユーザによって新たな育成制御条件の探索が誘発され、植物育成技術を効率的に向上させることができる。
図20は、育成制御情報を入手するためのマーケットのサイトマップの一例を示す模式図である。
マーケットサイト555は、栽培システム100において携帯通信端末200によってユーザがアクセス可能であり、所望の項目をたどっていくことにより、記録装置400に蓄積された多数の育成制御情報から、所望の育成制御情報を選定することができる。
マーケットサイト555は、栽培システム100のオーナーのサイトであってもよいし、種苗販売業者または農業協同組合のサイトでもよいし、ソーシャルネットワークのサイトであってもよい。
例えば、図20に示すように、植物種として「野菜」、「花」、「草木」、「果物」が選択可能である。たとえば「野菜」を選択した場合、「レタス」、「プチトマト」等の野菜種が選択可能となる。たとえば「レタス」を選択した場合、「甘味」、「苦味」等の味覚、および、「大きい」、「小さい」などの大きさの選択が可能となる。たとえば「甘味」を選択した場合、甘味が特徴的なレタスを育成するための育成制御情報が複数選択可能となる。育成制御情報としては、無料の情報A、50円の情報B、1万円の情報C等が提示される。育成制御情報には、ユーザによる評価がアイコンの形式で連動表示されてよい。
ユーザは、複数の育成制御情報から一つを選択し、携帯通信端末200にダウンロードすることができる。ダウンロードした情報は、栽培装置300へ送信すべき育成制御情報として利用することができる。
以上のように、本発明の栽培システム100においては、ユーザによって制御される栽培装置300が送信した生育情報および当該栽培装置へ送信された育成制御情報がクラウド500により解析され、かつ、生育情報および育成制御情報の解析結果が、栽培システム100内の栽培装置300への制御のためにユーザ自身で利用可能な態様で還元される。これによって、ユーザによる栽培システム100の利用が促進され、より有用な植物創出への好循環が起こる。
本発明の栽培システム100においては、クラウド500による自動フィードバックによって育成制御案が提案されるため、ユーザは、育成工程のうち全部または一部の工程、および同時に供すべき複数の育成条件のうち全部または一部の条件の少なくともいずれかを、クラウドの判断に委ねることができる。
本発明の栽培システム100においては、クラウド500による生育情報の解析結果が簡易表示形式に変換されてユーザの携帯通信端末200の表示画面210に表示可能であるため、、たとえば研究者および生産者などの専門家によって(専門情報として、または勘として)扱われていた生育状態に関する有用な情報を、専門知識のない一般ユーザが容易に扱い、育成制御条件を自ら設定することができる。
本発明の栽培システム100においては、通信端末200から栽培装置300へ送信される育成制御情報のうちの一部は、クラウド500による自動フィードバックによって提案された育成制御情報案に基づくことができる。また、ユーザは、育成工程のうち一部の工程のみ、および同時に供すべき複数の育成条件のうち一部の条件の少なくともいずれかにおいて、他のユーザから入手した育成制御情報を利用することができる。このため、ユーザオリジナルの育成制御情報を容易に構築することができる。
本発明の栽培システム100においては、購入された育成制御情報が、植物の生育による収穫物の味覚、栄養素、外観、大きさ、形状、購入数、再購入率ならびに購入層、および当該育成制御情報の購入数ならびに購入層の少なくともいずれかに応じて異なる値段が付されるため、収穫物の評価に応じた値段設定が可能である。
本発明の栽培システム100においては、他のユーザの栽培装置300から送信される生育情報が、クラウド500によって作成されたアニメーションオブジェクト241A,〜,241Dとして携帯通信端末200の表示画面210に表示されるため、他のユーザによって制御される生育の現状を、信頼性高い状態で、きわめて短時間で確認することができる。さらに、他のユーザによる育成制御情報を購入したい場合に、良好な生育結果を得るための育成制御情報に効率よくアクセスすることができる。
本発明の栽培システム100においては、栽培装置300における照明装置310,310c,310d,310e,310fが、光源と、光源を固定する基板3110,3110a,3110b,3110c,3110eとを含み、基板3110,3110a,3110b,3110c,3110eが他の基板との結合により拡張可能な形状を有する照明ユニット3100,3100a,3100b,3100c,3100eにより構成されるため、照明ユニット3100,3100a,3100b,3100c,3100eを複数結合させることにより、植物および/または植物生育場所等の様々な状況に応じ、所望の大きさおよび形状を有する照明装置を構成することができる。したがって、たとえば、良好な照射効率の確保、および照射むらの防止等が可能になる。
本発明の栽培システム100においては、通信端末200が、近距離無線通信装置から育成制御情報を受信し、受信した育成制御情報をクラウド500経由で栽培装置300へ送信することにより、クラウドに存在しない育成制御情報を取得することも可能になる。
本発明においては、栽培システム100が「栽培システム」に相当し、栽培装置300が「栽培装置」に相当し、携帯通信端末200が「通信端末」に相当し、記録装置400が「記録装置」に相当し、クラウド500が「クラウド」に相当し、照明装置310,310c,310d,310e,310fが「照明装置」に相当し、画像241A,〜,241Dが「アニメーションオブジェクト」に相当し、図13、17、18が栽培用プログラムおよび栽培方法に相当する。
本発明の好ましい一実施の形態は上記の通りであるが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。

Claims (10)

  1. 植物の生育、およびクラウドへの生育情報の送信ならびに前記クラウドからの育成制御情報の受信を行う栽培装置と、
    前記クラウドにより解析された、前記生育情報ならびに前記育成制御情報の少なくともいずれかに関する解析結果の受信、および前記解析結果に基づく育成制御情報の前記クラウドを介した前記栽培装置への送信を行う通信端末と、を含み、
    前記クラウドにより解析された前記解析結果は、前記クラウドによる自動フィードバックによって提案された育成制御案、または前記生育情報の解析結果が簡易表示形式に変換された情報であり、
    前記育成制御情報がLED照明装置における光照射制御情報を含み、
    前記生育情報が、一の通信端末によって制御される前記植物の、一の生育過程における異なる時期の複数の画像を含み、
    前記画像は、撮像装置により前記植物が撮像される場合に、白色光を撮像のタイミングに連動して発光させて撮像され、
    前記クラウドにより作成された、前記複数の画像で構成されるアニメーションオブジェクトを、他の通信端末に表示する、栽培システム。
  2. 前記育成制御情報は、二酸化炭素濃度、気温、湿度、照度、微小粒子状物質、気流、水温、水中成分、養分、根圏環境構成要素、水流、放射線量、重量の少なくともいずれか1つを含む、請求項1記載の栽培システム。
  3. 前記通信端末から前記栽培装置へ送信される育成制御情報のうちの一部が、前記クラウドによる自動フィードバックによって提案された育成制御情報案に基づく、請求項1または2記載の栽培システム。
  4. 前記クラウドを介して一の栽培装置を制御する一の通信端末が、他の通信端末が前記クラウドを介して制御した他の栽培装置における育成制御情報を入手可能であり、
    前記一の通信端末から前記一の栽培装置へ送信される育成制御情報のうちの一部が、入手された育成制御情報である、1からのいずれか1項に記載の栽培システム。
  5. 前記クラウドを介して一の栽培装置を制御する一の通信端末が、他の通信端末が前記クラウドを介して制御した他の栽培装置における育成制御情報を購入可能であり、
    前記購入された育成制御情報が、前記植物の生育による収穫物の味覚、栄養素、外観、大きさ、形状、購入数、再購入率ならびに購入層、および前記育成制御情報の購入数ならびに購入層の少なくともいずれかに応じて異なる値段が付されている、請求項1からのいずれか1項に記載の栽培システム。
  6. 前記他の通信端末は、前記一の通信端末を含む複数の通信端末によって前記栽培装置で育成制御され前記植物の前記アニメーションオブジェクトを、互いに比較可能に表示する、請求項に記載の栽培システム。
  7. 前記栽培装置が、前記植物への光照射を行う照明装置であって、光源と、前記光源を固定する基板とを含み、前記基板が他の基板との結合により拡張可能な形状を有する照明ユニットにより構成される照明装置を含み、
    前記育成制御情報が前記照明装置における光照射制御情報を含む、請求項1からのいずれか1項に記載の栽培システム。
  8. 前記植物の育成制御情報を有する近距離無線通信装置をさらに含み、
    前記通信端末が、前記近距離無線通信装置から前記育成制御情報を受信し、受信した前記育成制御情報を前記クラウドを介して前記栽培装置を制御する、請求項1からのいずれか1項に記載の栽培システム。
  9. コンピュータに実行させるための栽培装置のプログラムであって、
    植物の生育を行う栽培装置が、クラウドへの生育情報の送信と前記クラウドからの育成制御情報の受信を行う処理と、
    前記クラウドが、生育情報ならびに育成制御情報の少なくともいずれかを解析する処理と、
    通信端末が、前記クラウドによる解析結果の受信、および前記解析結果に基づく育成制御情報の前記クラウドを介した前記栽培装置への送信を行う処理と、を含み、
    前記クラウドにより解析された前記解析結果は、前記クラウドによる自動フィードバックによって提案された育成制御案、または前記生育情報の解析結果が簡易表示形式に変換された情報であり、
    前記育成制御情報がLED照明装置における光照射制御情報を含み、
    前記生育情報が、一の通信端末によって制御される前記植物の、一の生育過程における異なる時期の複数の画像を含み、
    前記画像は、撮像装置により前記植物が撮像される場合に、白色光を撮像のタイミングに連動して発光させて撮像され、
    前記クラウドにより作成された、前記複数の画像で構成されるアニメーションオブジェクトを、他の通信端末に表示する表示処理と、をコンピュータに実行させるための栽培装置のプログラム。
  10. 植物の生育を行う栽培装置が、クラウドへの生育情報の送信と前記クラウドからの育成制御情報の受信を行う工程と、
    前記クラウドが、生育情報ならびに育成制御情報の少なくともいずれかを解析する工程と、
    通信端末が、前記クラウドによる解析結果の受信、および前記解析結果に基づく育成制御情報の前記クラウドを介した前記栽培装置への送信を行う工程と、を含み、
    前記クラウドにより解析された前記解析結果は、前記クラウドによる自動フィードバックによって提案された育成制御案、または前記生育情報の解析結果が簡易表示形式に変換された情報であり、
    前記育成制御情報がLED照明装置における光照射制御情報を含み、
    前記生育情報が、一の通信端末によって制御される前記植物の、一の生育過程における異なる時期の複数の画像を含み、
    前記画像は、撮像装置により前記植物が撮像される場合に、白色光を撮像のタイミングに連動して発光させて撮像され、
    前記クラウドにより作成された、前記複数の画像で構成されるアニメーションオブジェクトを、他の通信端末に表示するための表示工程をさらに含む、栽培装置の方法。
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