JP6047971B2 - コンデンサの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電気二重層コンデンサ、電解コンデンサなどのコンデンサに関し、たとえばコンデンサ素子の引出し端子と電極箔との接続に冷間接続(コールドウエルド)法を用いたコンデンサの製造方法に関する。
電解コンデンサ、電気二重層コンデンサなどのコンデンサに用いられるコンデンサ素子では、陽極側および陰極側の電極箔の間にセパレータを設置して巻回し、電解液を含浸させ、または、電極箔とセパレータを交互に積層し、電解液を含浸させている。陽極側の電極箔にはエッチング処理を経た箔に化成処理を施し、誘電体酸化皮膜が形成されている。陰極側の電極箔にはたとえば、エッチング処理された箔が用いられている。いずれの電極箔にも引出し端子が接続され、この引出し端子と電極箔との接続にはたとえば、冷間圧接が用いられる。冷間圧接は、重ね合わせた部材間を非加熱状態で圧接する方法である。
冷間圧接法による接続では電極箔と引出し端子の接続部に押圧する金型に台形状の押圧面を持つ金型を使用することが知られている(たとえば、特許文献1、特許文献2)。
特開平7−235453号公報 特開2007−273645号公報
ところで、冷間圧接を用いた引出し端子と電極箔の接続では、平金型上に設置された引出し端子の上に電極箔を載せ、この電極箔の上から圧接金型を押圧する。電極箔は圧接金型と引出し端子との間に挟まれた状態となる。圧接金型の押圧により、圧接金型の先端部により電極箔および引出し端子の接合部が生成される。
圧接金型の押圧により、電極箔および引出し端子には圧接金型の先端形状に応じた変形を生じる。既述の接合部を中心に引出し端子には幅方向に金属流動を呈し、伸びを生じる。この伸びに追従し、電極箔には放射状方向の伸びを生じる。このように伸びが生じた部分では、電極箔と引出し端子の接続が不完全となるという課題がある。
一方接合部では電極箔と引出し端子とが固定される。接合部を中心として伸びた電極箔には薄化を生じる。電極箔は引出し端子に比較して薄く、伸びによる薄化は電極箔を脆弱化し、引出し端子と電極箔との接続強度を低下させるという課題がある。
そこで、本発明の目的は、上記課題に鑑み、加圧による引出し端子の伸びを抑制し、電極箔の伸びおよび脆弱化を防止することにある。
上記目的を達成するため、本発明のコンデンサの製造方法は、電極箔に接続される引出し端子の少なくとも側面に、該側面との間に前記引出し端子の変形を許容するとともに、所望の許容変形量以上の変形を防止する空間部を持つ拘束治具を設置する工程と、前記引出し端子と前記電極箔とを重ねる工程と、前記電極箔の上から圧接金型を押し付け、前記拘束治具の前記空間部への変形を許容させて前記引出し端子と前記電極箔とを接続する工程とを含んでいる。
記コンデンサの製造方法において、前記拘束治具は前記引出し端子と接触する面部に単一または複数の凸部を備え、該面部に前記引出し端子を配置する工程と、前記引出し端子に前記電極箔を重ねる工程と、前記電極箔の上から圧接金型を押し付けて前記引出し端子と前記電極箔とを接続する工程とを含んでよい
記コンデンサの製造方法において、引出し端子と接触する面部に単一または複数の凸部を備え、該面部に前記引出し端子を配置する工程と、前記引出し端子に前記電極箔を重ねる工程と、記引出し端子に圧接金型を押し付けて前記引出し端子に前記圧接金型による凹部および前記拘束治具の前記凸部による凹部を形成してもよい。
上記コンデンサの製造方法において、さらに、前記拘束治具の前記凸部は、前記引出し端子の軸方向の端部に形成してもよい。
本発明によれば、次のような効果が得られる。
(1) 引出し端子の伸びが抑制され、電極箔の伸びを防止できる。
(2) 伸びによる電極箔の脆弱化を防止でき、引出し端子との接続強度を高めることができる。
(3) 電極箔の伸び、脆弱化を防止でき、引出し端子との接続強度が高められることにより、信頼性の高いコンデンサを製造することができる。
そして、本発明の他の目的、特徴および利点は、添付図面および各実施の形態を参照することにより、一層明確になるであろう。
第1の実施の形態に係る引出し端子および拘束治具の一例を示す図である。 引出し端子と電極箔の接続を示す図である。 第2の実施の形態に係る引出し端子と電極箔の接続を示す図である。 拘束治具の変形例を示す斜視図である。 第3の実施の形態に係る引出し端子の予備成形および引出し端子と電極箔の接続の一例を示す断面図である。 第4の実施の形態に係る引出し端子の予備成形および引出し端子と電極箔の接続の一例を示す断面図である。 第5の実施の形態に係る引出し端子の予備成形および引出し端子と電極箔の接続の一例を示す断面図である。
〔第1の実施の形態〕
図1のAおよびBは、第1の実施の形態に係る引出し端子および拘束治具を示している。図1のBは、図1のAのIB−IB線で切断した断面を示している。
引出し端子2はコンデンサ素子の電極箔4(図2のB)に接続される。この引出し端子2には電極箔4に圧接接続される偏平部2−1を備えている。この偏平部2−1の軸線方向には本体部2−2およびリード部2−3を備えている。偏平部2−1および本体部2−2は電極箔4と同一の金属材料で形成されている。リード部2−3は半田付け可能な金属材料であり、本体部2−2より細く溶接により本体部2−2に接続されている。
偏平部2−1はたとえば、幅W1、長さL1、厚さD1を持つ偏平な直方体状である。この偏平部2−1は、電極箔4との接続に際し、図1のBに示すように、拘束治具6に配置される。
拘束治具6は、平坦な底部6−1、コ字形の側壁部6−2とを備えている。底部6−1および側壁部6−2により、キャビティ8が形成されている。このキャビティ8は上面側が開放されているとともに、引出し端子2の偏平部2−1を挿入するための開口部6−3が形成されている。キャビティ8は、挿入される偏平部2−1に対し、幅W2、長さL2、深さD2を備えている。幅W2、長さL2、深さD2と幅W1、長さL1、厚さD1はたとえば、次の通りである。
W2>W1、L2>L1、D2≠D1
幅W1、W2および長さL1、L2には、W2−W1=ΔW、L2−L1=ΔLの関係がある。ΔW/2およびΔLをたとえば、ΔW/2=ΔL(すなわち、ΔW=2×ΔL)に設定する。図1のAに示すように、拘束治具6の開口部6−3の開口縁部の近傍に偏平部2−1の本体部2−2の縁部を配置すると、キャビティ8の内壁と偏平部2−1との間には、引出し端子2の変形を許容する幅ΔW/2(=ΔL)の空間部10が設定される。この空間部10が偏平部2−1の伸びの許容幅を構成する。図中、矢印は偏平部2−1の伸び方向を示している。また、破線は電極箔4との圧接接続部12を示している。
<製造工程>
図2のAおよびBは、コンデンサの製造工程の一例を示している。この製造工程は、本発明のコンデンサの製造方法の一例である。
図2のAに示すように、拘束治具6のキャビティ8に引出し端子2の偏平部2−1を設置する。この偏平部2−1に電極箔4を被せ、電極箔4は偏平部2−1と直交方向に配置する。電極箔4はアルミニウムなどの地金部4−1の表面に、エッチング層や誘電体酸化皮膜などの処理層4−2を備えている。
図2のBに示すように、電極箔4の上面に配置した一対の圧接金型14を電極箔4および偏平部2−1に押し付け、両者の圧接接続を行う。圧接金型14には先端に球形部16が形成され、この球形部16と柱状部18との間には円錐状部20が形成されている。
このような圧接金型14を電極箔4および偏平部2−1に圧接すると、図2のCに示すように、電極箔4および偏平部2−1は冷間圧接法により拘束治具6のキャビティ8内で接続される。この接続により偏平部2−1は、幅方向に金属流動を生じ成形される。
この実施の形態では、拘束治具6の側壁部6−2と偏平部2−1との間に空間部10が形成されている。このため、押圧された偏平部2−1は、空間部10側に広がり、金属流動を生じる。このような空間部10への縦横方向への金属流動により、偏平部2−1の長手方向のみの伸びが防止される。この結果、引出し端子2と電極箔4との接続強度が高められる。
このように引出し端子2の偏平部2−1の内面部に伸びを許容する空間部10を設けることにより、金属流動による偏平部2−1の変形量が均一化され、偏平部2−1の伸び(変形)が本体部2−2側への方向のみに偏ることがない。偏平部2−1の側面部側への変形は、拘束治具6の側壁部6−2により拘束されるので、その許容変形量以上の変形が防止される。また、この偏平部2−1側への伸びにより、偏平部2−1の本体部2−2方向への変形が低減される。これにより、拘束治具6を使用した場合に引出し端子2の本体部2−2やリード部2−3への伸びや変形による電極箔4の割れを抑えることができる。
〔第2の実施の形態〕
図3のAは、第2の実施の形態に係る引出し端子2を示している。図3のBは、電極箔4を省略した引出し端子2の成形状態を示している。
引出し端子2の偏平部2−1には、図3のAに示すように、圧接金型14の押圧位置を避けて円形の貫通部22が形成されている。このような貫通部22を備える偏平部2−1に電極箔4を重ね、既述の圧接金型14を押し付け、圧接接続を行う。
この圧接金型14の圧接時、偏平部2−1に生じる金属の伸び(金属流動)が貫通部22の空間側に生じる。つまり、貫通部22は金属流動の逃げ部として機能する。
このように引出し端子2の偏平部2−1の内面部に伸びを許容する部分を設けることにより、本体部2−2側への伸び(変形)が低減される。これにより、拘束治具6を使用した場合に引出し端子2の本体部2−2やリード部2−3への伸びや変形が低減され、電極箔4の割れを抑えることができる。
拘束治具6を用いれば、引出し端子2の側面側への金属流動を制限し、引出し端子2の伸びや変形を抑制することができる。この引出し端子2の伸びに関し、引出し端子2の金属流動は拘束治具6で拘束されない本体部2−2やリード部2−3側への側へ逃げや変形を阻止できる。引出し端子2の伸びや変形に電極箔4が追従すると、電極箔4に伸びや薄肉部が生じる場合がある。これが原因で引出し端子2の本体部2−2側で電極箔4に割れを生じる場合がある。第2の実施の形態は斯かる不都合を回避することができる。
<拘束治具6>
図4のA、BおよびCは、拘束治具6の内形状を示している。図4のAに示す拘束治具6では、平坦な底部6−1に凸部24−1、24−2が形成されている。凸部24−1は開口部6−3側に側壁部6−2に跨がって形成されている。凸部24−2は開口部6−3と反対側の側壁部6−2間に形成されている。
図4のBに示す拘束治具6では、拘束治具6の底部6−1に凸部24−1、24−2(図4のA)に加え、底部6−1の中間部の凸部24−3が側壁部6−2に跨がって形成されている。つまり、拘束治具6には底部6−1を側壁部6−2および凸部24−1、24−3で包囲する拘束凹部、底部6−1を側壁部6−2および凸部24−2、24−3で包囲する拘束凹部が形成されている。
図4のCに示す拘束治具6では、拘束治具6の底部6−1に凸部26−1、26−2が形成されている。各凸部26−1、26−2は、圧接金型14の各押圧位置に形成されている。
〔第3の実施の形態〕
第3の実施の形態では、図4のAに示す拘束治具6を用いることにより、引出し端子2の予備成形の後、電極箔4との冷間接続が行われている。図5のAは、第3の実施の形態に係る引出し端子2の予備成形を示している。図5のBは引出し端子2と電極箔4との接続を示している。
拘束治具6には引出し端子2の偏平部2−1が載せられ、この偏平部2−1の上面には上側拘束治具28が設置されている。この上側拘束治具28には圧接金型14を貫通させる貫通孔30が形成されている。各貫通孔30から圧接金型14を拘束治具6上の偏平部2−1に押し付けると、偏平部2−1には圧接金型14により凹部32が成形される。この実施の形態では、圧接金型14の先端部が半球形である。これにより、凹部32は半球形の窪みに成形される。
このような偏平部2−1の予備成形の後、偏平部2−1の上面には電極箔4が載せられ、冷間圧接処理が行われる。この圧接処理には既述の圧接金型14が用いられる。偏平部2−1上の電極箔4の上面には上側拘束治具28が設置される。予備成形と同様に各貫通孔30から圧接金型14を偏平部2−1上の電極箔4に押し付ける。これにより、偏平部2−1にある凹部32に沿って電極箔4が押圧により成形され、凹部32の内面に圧接された電極箔4と引出端子2の偏平部2−1とが冷間圧接により接続される。
このような予備成形、冷間圧接では、拘束治具6に凸部24−1、24−2を備えているので、引出し端子2の偏平部2−1が拘束治具6の開口部6−3側への金属流動を抑制することができる。この冷間圧接では、引出し端子2を凸部24−1、24−2に載置するので、凸部24−1と24−2に空間が生じる。この空間に金属流動により変形した引出し端子2が収納される。このため、引出し端子2の幅方向および軸方向(本体部2−2方向)への偏平部2−1の金属流動を低減することができる。また、凸部24−1により、拘束治具6の開口部6−3側への偏平部2−1の金属流動を抑制でき、拘束治具6の開口部6−3側への電極箔4の伸びや変形を防止できる。この結果、引出端子2と電極箔4との接続強度を高めることができる。さらに、凸部24−1、24−2により、圧接金型14による押圧力が凹部32に向かう反発力として電極箔4側に作用し、これが電極箔4と引出し端子2との接続強度の増加に寄与する。
この実施の形態では上側拘束治具28を備えているので、予備成形では引出端子2の上側への変形を防止でき、冷間圧接では引出端子2および電極箔4の上側への変形を防止する。
〔第4の実施の形態〕
第4の実施の形態では、図4のBに示す拘束治具6を用いることにより、引出し端子2の予備成形の後、電極箔4との冷間接続が行われている。図6のAは、第4の実施の形態に係る引出し端子2の予備成形を示している。図6のBは引出し端子2と電極箔4との接続を示している。図6において、図5と同一部分には同一符号を付してある。
第3の実施の形態と同様に、拘束治具6には引出し端子2の偏平部2−1が載せられ、この偏平部2−1の上面には上側拘束治具28が設置されている。この上側拘束治具28には圧接金型14を貫通させる貫通孔30が形成されている。各貫通孔30から圧接金型14を拘束治具6上の偏平部2−1に圧接すると、偏平部2−1には圧接金型14により凹部32が成形される。この実施の形態では、圧接金型14の先端部が半球形である。これにより、凹部32は半球形の窪みに成形される。これらの事項は第3の実施の形態と同様である。
第4の実施の形態では、中間に凸部24−3が備えられているので、この凸部24−3により成形される偏平部2−1の金属流動が抑制される。
偏平部2−1の予備成形の後、偏平部2−1の上面には電極箔4が載せられ、冷間圧接処理が行われる。この圧接処理には既述の圧接金型14が用いられる。偏平部2−1上の電極箔4の上面には上側拘束治具28が設置される。予備成形と同様に各貫通孔30から圧接金型14を偏平部2−1上の電極箔4に圧接する。これにより、偏平部2−1にある凹部32に沿って電極箔4が成形され、凹部32の内面に圧接された電極箔4と凹部32内で引出端子2の偏平部2−1とが冷間圧接により接続される。
このような予備成形および冷間圧接では、引出し端子2を凸部24−1、24−2、24−3に載置し、凸部24−1と凸部24−3の間、凸部24−2と凸部24−3の間のそれぞれに空間を生じさせている。各空間には金属流動により変形した引出し端子2が収納される。このため、引出し端子2の幅方向および軸方向(本体部2−2方向)への金属流動を低減させることができる。凸部24−1により、引出し端子2の偏平部2−1が拘束治具6の開口部6−3側への金属流動を抑制させることができる。また、各圧接金型14毎に金属流動が抑えられる。電極箔4の伸びや変形を防止できる。この結果、引出端子2と電極箔4との接続強度を高めることができる。
この実施の形態においても、上側拘束治具28を備えているので、予備成形では引出端子2の上側への変形を防止でき、冷間圧接では引出端子2および電極箔4の上側への変形を防止する。
この実施の形態では引出し端子2と電極箔4との圧接接続部12を囲むように引出し端子2を成形するので、金属流動による引出し端子2の長さ方向への変形を防止できる。これにより、電極箔4の引出し端子2の本体部2−2への伸びが防止され、電極箔4に脆弱部が形成されることを防止できる。
圧接接続部12が各凸部24−1、24−2、24−3によって包囲されるので、圧接接続部12の周辺部の引出し端子2の金属流動を抑制できる。また、押圧力を各凸部24−1、24−2、24−3が受けると、各凸部24−1、24−2、24−3に反発力を生じ、この反発力と既述の押圧力とで電極箔4と引出し端子2が挟み込まれて圧接されるので、電極箔4と引出し端子2との接続強度を高めることができる。
〔第5の実施の形態〕
第5の実施の形態では、図4のCに示す拘束治具6を用いることにより、引出し端子2の予備成形の後、電極箔4との冷間接続が行われている。図7のAは、第5の実施の形態に係る引出し端子2の予備成形を示している。図7のBは引出し端子2と電極箔4との接続を示している。図7において、図6と同一部分には同一符号を付してある。
第3および第4の実施の形態と同様に、拘束治具6には引出し端子2の偏平部2−1が載せられ、この偏平部2−1の上面には上側拘束治具28が設置されている。この上側拘束治具28には圧接金型14を貫通させる貫通孔30が形成されている。各貫通孔30から圧接金型14を拘束治具6上の偏平部2−1に圧接すると、偏平部2−1には圧接金型14により凹部32が成形される。この実施の形態では、圧接金型14の先端部が半球形である。これにより、凹部32は半球形の窪みに成形される。これらの事項は第3および第4の実施の形態と同様である。
第5の実施の形態では、中間に凸部26−1、26−2が備えられているので、この凸部26−1、26−2により成形される偏平部2−1は肉薄に成形される。また、凸部26−1、26−2の間、凸部26−2と拘束治具6の間および凸部と拘束治具6の開口部6−3の間の窪みに向かって偏平部2−1の金属流動が生じるため、引出し端子2のリード部2−3への伸びを防止できる。これにより、電極箔4に脆弱部が生じるのを防止できる。
偏平部2−1の予備成形の後、第3または第4の実施の形態と同様に偏平部2−1の上面には電極箔4が載せられ、冷間圧接処理が行われる。この圧接処理には既述の圧接金型14が用いられる。肉薄化された偏平部2−1上の電極箔4の上面には上側拘束治具28が設置される。予備成形と同様に各貫通孔30から圧接金型14を偏平部2−1上の電極箔4に圧接する。これにより、偏平部2−1にある凹部32に沿って電極箔4が成形され、凹部32の内面に圧接された電極箔4と引出端子2の偏平部2−1とが冷間圧接により接続される。
このような予備成形および冷間圧接では、薄肉の偏平部2−1に電極箔4を載せて圧接接続するので、圧接接続に押圧される偏平部2−1の金属量を低減でき、引出し端子2の金属流動を抑制することができる。これにより、電極箔4の伸びや変形を防止できる。この結果、引出端子2と電極箔4との接続強度を高めることができる。
この実施の形態においても、上側拘束治具28を備えているので、予備成形では引出端子2の上側への変形を防止でき、冷間圧接では引出端子2および電極箔4の上側への変形を防止する。
この実施の形態では引出し端子2に凹部32を形成する際、同時に引出し端子2の接続部周辺を薄肉化している。このため、引出し端子2の薄肉化により電極箔4と圧接接続による伸びる部位や金属を低減でき、引出し端子2の金属流動やその変形量が抑制される。この結果、引出し端子2の金属流動や変形に追従する電極箔4の変形を抑制でき、電極箔4の割れが防止される。
〔他の実施の形態〕
(1) 上記実施の形態では、コンデンサの製造工程のうち、電極箔と引出し端子との接続を示している。コンデンサの製造にあっては、引出し端子を接続した電極箔を用いたコンデンサ素子の形成や、電解液の含浸工程、外装ケースへの封入工程、外装ケースの封口工程が含まれることは言うまでもない。
(2) 上記実施の形態では、電解コンデンサのコンデンサ素子と引出し端子との接続について例示した。本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、電気二重層コンデンサなどの他のコンデンサにも利用できる。
(3) 上記実施の形態では、圧接金型14の先端形状を球形や半球形としているが、角部の鋭角部分をテーパ化した円錐台形でもよい。圧接金型14の先端に角部があると、この角部に電極箔4に押し付けた際に応力集中を生じる。この応力集中がその角部から電極箔の押圧部に過剰な応力を生じさせ、電極箔4のひび割れや箔割れを生じさせるおそれがある。これに対し、上記実施の形態のように、圧接金型14の先端形状を半球状とすれば、応力集中を回避でき、電極箔4のひび割れや箔割れを防止できる。なお、圧接金型14の先端形状が球形や半球形であれば、冷間圧接の際、圧接部から電極箔4に加わる応力を圧接部から放射状に作用させ、その応力も均等にでき、応力集中を回避できる。
(4) 上記第1および第2の実施の形態においても、第3、第4および第5の実施の形態と同様に予備成形を行ってもよい。この予備成形と電極箔4との圧接接続では同じ圧接金型14を用いたが、これに限らない。予備成形によって成形される凹部32の拡開角度を電極箔4との圧接接続に用いられる圧接金型14の角度より大きくしてもよい。このようにすることで、凹部32内で圧接接続する際に、凹部32の開口縁部と圧接金型の間に電極箔4が挟まれることがなく、凹部32内で均等に押圧される。つまり、圧接金型14と引出し端子2の凹部32との間に挟まれた電極箔4は、圧接金型14と引出し端子2の凹部32の傾斜面部との間の間隔部から圧接金型14の凹部32の底面側の移動に伴って凹部32内にガイドされる。凹部32の傾斜面部の拡開角度が圧接金型14の拡開角度より大きいので、角度差が空間を生じさせ、この空間内で電極箔4を移動させることができる。
このような凹部32と圧接金型14で押圧した電極箔4との間隔部による電極箔4の移動では、引出し端子2の凹部32の傾斜面部と圧接金型14の傾斜面部との間で固定される部分がない。つまり、電極箔4の局所的な引き伸ばしの契機や起点がなく、、引き伸ばしを防止できる。凹部32の底面部に電極箔4が到達するまで圧接金型14の先端部で移動する。つまり、電極箔4は局所的に引き伸ばされることなく、均等に引き伸ばされながら凹部32の内形状に成形される。
凹部32の底面側に到達した電極箔4は、圧接金型14によって引出し端子2に圧接され、電極箔4は引出し端子2に接続される。
このように圧接金型14の移動に対し、電極箔4の成形途上で固定状態にならないので、電極箔4の局所的な伸びがなく、電極箔4と引出し端子2の凹部32の傾斜面部と電極箔4の伸びを伴うことなく、凹部32の底面部および傾斜面部に電極箔4が一様に圧接される圧接応力が分散される。この分散により均等な圧接が行われ、電極箔4の伸びを均一に伸ばせ、電極箔4を徐々に薄くでき、局所的に伸ばされることを防止し、伸びによる局所的な薄化や脆弱化を防止できる。また、応力の集中を防止できる。この結果、電極箔4と引出し端子2との接続強度を高めることができる。
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明した。本発明は、上記記載に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載され、または発明を実施するための形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能である。斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本発明は引出し端子と電極箔との接続に冷間圧接を行う際の引出し端子の伸びなどの変形を防止できる。この伸びに追従する電極箔の伸びや薄化を防止し、電極箔の脆弱化を回避することができる。電極箔と引出し端子との接続強度を高めることができる。これにより、コンデンサの信頼性の向上などに寄与し、極めて有益である。
2 引出し端子
2−1 偏平部
2−2 本体部
2−3 リード部
4 電極箔
4−1 地金部
4−2 処理層
6 拘束治具
6−1 底部
6−2 側壁部
6−3 開口部
8 キャビティ
10 空間部
12 圧接接続部
14 圧接金型
16 球形部
18 柱状部
20 円錐状部
22 貫通部
24−1、24−2、24−3 凸部
26−1、26−2 凸部
28 上側拘束治具
30 貫通孔
32 凹部

Claims (4)

  1. 電極箔に接続される引出し端子の少なくとも側面に、該側面との間に前記引出し端子の変形を許容するとともに、所望の許容変形量以上の変形を防止する空間部を持つ拘束治具を設置する工程と、
    前記引出し端子と前記電極箔とを重ねる工程と、
    前記電極箔の上から圧接金型を押し付け、前記拘束治具の前記空間部への変形を許容させて前記引出し端子と前記電極箔とを接続する工程と、
    を含むことを特徴とするコンデンサの製造方法。
  2. さらに、前記拘束治具は前記引出し端子と接触する面部に単一または複数の凸部を備え、該面部に前記引出し端子を配置する工程と、
    前記引出し端子に前記電極箔を重ねる工程と、
    前記電極箔の上から圧接金型を押し付けて前記引出し端子と前記電極箔とを接続する工程と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のコンデンサの製造方法。
  3. さらに、前記引出し端子に圧接金型を押し付けて前記引出し端子に前記圧接金型による凹部、および前記拘束治具の前記凸部による凹部を形成する工程と、
    を含むことを特徴とする請求項2に記載のコンデンサの製造方法。
  4. 前記拘束治具の前記凸部は、前記引出し端子の軸方向の端部に形成されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のコンデンサの製造方法。
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