JP6046000B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、図柄変動演出が行われる演出表示部に所定の当り表示が表示されることで当りが生起される遊技機に関するものである。
所定の遊技開始条件の成立を契機として当りを生起させるか否かを判定すると共に、演出表示部において図柄変動演出を表示し、図柄変動演出の結果として、当りを生起させるか否かの判定結果を演出表示部に表示させるよう構成された遊技機が広く知られている。例えば、このような遊技機の一種としてのパチンコ機は、遊技店の図示しない設置枠台に設置される固定枠としての外枠に、遊技盤や制御装置等の各種部材が設置される本体枠としての中枠を開閉可能に組み付けると共に、該遊技盤を透視保護するガラス板を備えた装飾枠としての前枠を中枠の前面側に開閉可能に組み付けて構成される。前記遊技盤には、パチンコ球(遊技球)が流下する遊技領域が画成されると共に、図柄を変動表示して図柄変動演出を行なう液晶式やドラム式等の演出表示部としての図柄表示装置が備えられており、該遊技領域を流下するパチンコ球が遊技盤に配設された始動入賞装置の始動入賞口へ入賞することを遊技開始条件として、大当り抽選が行われると共に図柄表示装置での図柄変動が開始するようになっている。このようなパチンコ機では、前記図柄表示装置に停止表示された図柄の有効組み合わせとなる有効ラインが1つまたは複数設定されており、該有効ラインに停止表示された図柄が当り表示となる特定の組み合わせ(例えば同一図柄の三つ揃等)となることで、大当り遊技が付与されて、遊技者が賞球を獲得する機会が与えられるようになっている(例えば特許文献1)。
また、このようなパチンコ機には、前記図柄表示装置の表示部を囲む枠状の装飾部材等に、所要の動作を行なう可動部材を備えた可動演出装置を配設し、該可動部材を図柄表示装置で行なわれる遊技演出に合わせて動作させることにより、視覚的な演出効果を向上させ、遊技の興趣を高めるよう構成されることがある。例えば、特許文献1に開示された可動演出装置は、前記図柄表示装置の上方に開閉動作する可動部材としてのシャッター部材を備え、所定の動作タイミングでシャッター部材を開閉させることで、遊技の興趣を高めるよう構成されている。
特開2006−311901号公報
ところで、パチンコ機に設けた可動演出装置の可動部材を、図柄表示装置での演出に合わせて物理的に動作させて可動演出を行うことにより、図柄表示装置で行われる二次元的な演出とは違った印象を与えることができ、遊技演出の多様化を図ることができる。しかしながら、従来の可動演出装置は、可動部材の配置位置や形状等から可動部材の動き方(例えば可動部材が左右に動いたり回転するといった動作態様)を遊技者が予め予測することができるため、実際に可動部材が動作しても動作の意外性は乏しいのが現状であり、可動演出を行った際の演出効果を高めることが求められている。
そこで本発明は、可動演出実行時の意外性を高めて遊技の興趣を向上し得る遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、本発明の請求項1に係る発明は、
図柄変動演出を表示可能な演出表示部(50)を備え、当該演出表示部(50)に所定の当り表示が表示されることで当りが生起されるよう構成された遊技機において、
前記演出表示部(50)は
相対的に変位するよう動作可能な複数の可動部(K1〜K7)として、基準ベース部(K1,K5)と、前記基準ベース部(K1,K5)に設けられて相互に近接および離間するよう動作可能な複数の可動ベース部(K2〜K4,K6〜K7)とを有し、当該基準ベース部(K1,K5)および可動ベース部(K2〜K4,K6〜K7)の夫々に、図柄変動演出を部分的に表示可能な部分表示部(H1〜H7)が設けられると共に、前記基準ベース部(K1,K5)および複数の可動ベース部(K2〜K4,K6〜K7)に設けられた複数の部分表示部(H1〜H7)により図柄変動演出を表示する表示部(H)の全部または一部が形成され、
前記複数の可動部(K1〜K7)を相対的に変位するよう動作させることで、図柄変動演出を表示する表示部(H)の外形形状を、前記複数の可動ベース部(K2〜K4,K6〜K7)が相互に近接して図柄変動演出を表示可能な第1の表示形態と、前記複数の可動ベース部(K2〜K4,K6〜K7)が相互に離間した第2の表示形態とに変化するよう構成されると共に、第1の表示形態から第2の表示形態に変化した複数の可動ベース部(K2〜K4,K6〜K7)の間に演出領域(S)が画成されるよう構成されたことを要旨とする。
このように、可動演出を行うために設けられた可動部材を動作させる構成と異なり、図柄変動演出が行われる演出表示部の表示部そのものを、外形形状の異なる形態に変形するよう可動させることで、可動演出に伴う意外性を高めることができ、遊技の興趣を向上させることができる。また、演出表示部の表示部の外形形状を変化させることで、演出表示部で行われる図柄変動演出と演出表示部による可動演出との一体感を高めることが可能となる。
また、部分表示部を設けた複数の可動部を相対的に変位させることで、第1の表示形態と第2の表示形態とに変形させることができ、演出効果の高い可動演出を実現できる。また、可動部に図柄変動演出を部分的に表示する部分表示部を設け、複数の可動部に設けた複数の部分表示部により図柄変動演出を表示する表示部を構成することで、図柄変動演出が行われる表示部が変形する意外性の高い演出が可能となり、演出表示部で行われる図柄変動演出と演出表示部による可動演出との一体感を高めることが可能となる。
更に、基準ベース部に対して相互に離間するよう移動させた複数の可動ベース部の間に演出領域が画成されるようにすることで、演出表示部での図柄変動演出と、演出表示部による可動演出の他に、演出領域において別の演出を行うことが可能となるから、演出表示部の変形動作による意外性を高めるだけでなく、演出のバリエーションを豊かにして、遊技の興趣を向上させることができる。
本願には、次のような技術的思想が含まれる。
前記複数の可動部(55,56)は、相対的に近接および離間するよう移動可能に構成され、
前記複数の可動部(55,56)が相対的に近接して各可動部(55,56)に設けられた前記複数の部分表示部(H1〜H7)により図柄変動演出を表示可能な第1の表示形態と、当該複数の可動部(55,56)が相対的に離間して複数の可動部(55,56)の間に演出領域(S)が画成される第2の表示形態とに変化するよう構成されたことを要旨とする。
このように、部分表示部を設けた複数の可動部を相対的に近接および離間させることで、第1の表示形態と第2の表示形態とに変形させることができ、演出効果の高い可動演出を実現できる。また、図柄変動演出が行われる表示部が分割する意外性の高い演出が可能となる。演出表示部での図柄変動演出と、演出表示部による可動演出の他に、複数の可動部の間に画成される演出領域において別の演出を行うことが可能となるから、演出表示部の変形動作による意外性を高めるだけでなく、演出のバリエーションを豊かにして、遊技の興趣を向上させることができる。
本願には、次のような技術的思想が含まれる。
前記第1の表示形態にある演出表示部(50)の後側に、駆動手段(215)により動作される可動体(200)が配置されて、該演出表示部(50)が第2の表示形態に変形することで、前記演出領域(S)に可動体(200)が臨んで遊技機前面側に露出するよう構成されたことを要旨とする。
このように、第1の表示形態にある演出表示部の後側に可動体を配置して、当該演出表示部が第2の表示形態に変形するのに伴い、複数のベース部の間の演出領域に可動体が臨んで遊技機前面側に露出させるようにしたことで、演出表示部での図柄変動演出と、演出表示部による可動演出の他に、演出領域において別の可動体による可動演出を行うことが可能となるから、演出表示部の変形動作による意外性を高めるだけでなく、演出のバリエーションを豊かにして、遊技の興趣を向上させることができる。
本発明に係る遊技機によれば、図柄変動演出が行われる演出表示部の表示部の外形形状が変形するよう動作することで、可動演出が行われた際の意外性を高めて遊技の興趣を向上することができる。
本発明の実施例に係るパチンコ機の正面図である。 実施例に係る遊技盤の正面図である。 実施例に係る遊技盤の左側面図である。 実施例に係る固定部材に配設された可動図柄表示部を前側から見た斜視図であって、第1可動表示部および第2可動表示部が第1の表示形態にある状態を示す。 実施例に係る固定部材に配設された可動図柄表示部を前側から見た斜視図であって、第1可動表示部および第2可動表示部が第2の表示形態にある状態を示す。 実施例に係る可動図柄表示部を示す正面図であって、第1可動表示部および第2可動表示部が第1の表示形態にある状態を示す。 実施例に係る可動図柄表示部を後側から見た斜視図であって、第1可動表示部および第2可動表示部が第1の表示形態にある状態を示す。 実施例に係る第1の表示形態にある第1可動表示部を示し、(a)は正面図であり、(b)は背面図である。 実施例に係る第2の表示形態にある第1可動表示部を示し、(a)は正面図であり、(b)は背面図である。 実施例に係る第1の表示形態にある第2可動表示部を示し、(a)は正面図であり、(b)は背面図である。 実施例に係る第2の表示形態にある第2可動表示部を示し、(a)は正面図であり、(b)は背面図である。 実施例に係る固定部材に配設された可動図柄表示部における第1可動表示部の駆動機構を示す斜視図である。 実施例に係る第1可動表示部の駆動機構を示す分解斜視図である。 実施例に係る第1可動表示部の第1〜第4の可動ベース部を前側から見た状態で示す分解斜視図である。 実施例に係る第1可動表示部の第1〜第4の可動ベース部を後側から見た状態で示す分解斜視図である。 実施例に係る第1可動表示部の第1〜第4の可動ベース部を示す右側面図であって、第1の表示形態にある状態を実線で示し、第2の表示形態にある状態を二点鎖線で示す。 実施例に係る第2可動表示部の第5〜第7の可動ベース部を後側から見た状態で示す分解斜視図である。 実施例に係る第1の表示形態にある状態で第1〜第7の可動ベース部を縦断した要部を拡大して示す正面図である。 実施例に係る第1の可動ベース部に配設される部分表示部を示す分解斜視図である。 実施例に係る可動図柄表示部と可動演出部とを示す右側面図であって、(a)は可動図柄表示部が第1の表示形態にある状態を示し、(b)は可動図柄表示部が第2の表示形態にある状態を示す。 実施例に係る可動演出部を示す右側面図であって、(a)は可動演出部の可動前の状態を示し、(b)は可動演出部の可動後の状態を示す。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、実施例では、パチンコ球としてパチンコ球を用いて遊技を行なうパチンコ機10を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、図1に示すようにパチンコ機10を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機10の概略構成について)
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、遊技店に設けられた設置枠台(図示せず)に固定される固定枠としての外枠11と、該外枠11に対して着脱および開閉可能に枢支された本体枠としての中枠12と、該中枠12に着脱交換可能に取り付けられて所要の遊技領域21が画成された遊技盤20と、中枠12の前面側に着脱および開閉可能に枢支され、遊技盤20の遊技領域21と対応する位置に前後に開口する窓口が形成された装飾枠としての前枠13とを備えている。そして、前枠13には、ガラス板や透明な合成樹脂材で形成された透視保護板18が窓口を覆うよう配設されており、遊技盤20の遊技領域21をパチンコ機10の前面側から透視可能な状態で保護している。また、前記前枠13における窓口の下方位置には、パチンコ球を貯留可能な球受け皿14,15が設けられており、当該前枠13と一体的に球受け皿14,15を開閉し得るようになっている。実施例の前枠13には、上球受け皿14および下球受け皿15が上下の位置関係で組み付けられている。なお、前記上下の球受け皿14,15の一方および両方を、前枠13とは個別に中枠12に組み付けるようにしてもよい。また、1つの球受け皿14,15のみを前枠13や中枠12に設ける構成とすることもできる。
また、前記パチンコ機10(実施例では中枠12)の前面の右下方位置に、中枠12に配設された打球発射装置(図示せず)を作動する操作ハンドル16が設けられている。前記操作ハンドル16は、左回転方向に付勢された操作レバー16aを備えており、該操作レバー16aを右回転するよう遊技者が回動操作することで打球発射装置が作動されて、前記上球受け皿14,15に貯留されたパチンコ球が前記遊技盤20の遊技領域21に向けて1球ずつ発射されるようになっている。ここで、前記操作レバー16aの回動量に応じて前記打球発射装置によるパチンコ球の打球力が強弱変化するよう構成されており、遊技者が操作レバー16aの回動量を調節することで、前記遊技領域21へのパチンコ球の発射位置を任意に変更し得るようになっている。なお、パチンコ機10の後側には、当該パチンコ機10を総合的に制御するメイン制御基板(制御手段)、メイン制御基板からの制御信号に基づき球払出装置を作動制御する球払出制御基板、打球発射装置を制御する発射制御基板等が配設されていると共に、メイン制御基板からの制御信号に基づき、図柄表示装置17(後述する可動図柄表示部50)や可動演出部200等を作動制御する統括制御基板が配設されている(何れも図示せず)。
(遊技盤20について)
遊技盤20は、図2または図3に示すように、前面側に前記遊技領域21が画成された平板状の板状部材20aと、該板状部材20aの裏側に配設されて各種遊技部品が設置される設置部材20bとから構成されている。前記板状部材20aは、ベニア等を貼り合わせた木製合板や合成樹脂を材質とした略矩形板状に形成されて、当該板状部材20aの前面に配設された案内レール22により略円形状の遊技領域21が画成されている。そして、前記板状部材20aにおける遊技領域21内に、パチンコ球が入賞(入球)可能な始動入賞部31,32が設けられており、前記打球発射装置により遊技領域21に発射されたパチンコ球が始動入賞部31,32に入賞することにより遊技が行われるようになっている。また、前記板状部材20aには、前後に貫通する装着口(図示せず)が適宜位置に開設されており、各装着口に対して各種の前面側遊技部品が取り付けられると共に、遊技領域21の最下部位置には、該遊技領域21に打ち出されたパチンコ球を排出するアウト口23が開設されている。なお、後述のように板状部材20aには、前面側遊技部品として枠状装飾部材25、始動入賞部31,32、特別入賞部41,42等が配設されている。
前記板状部材20aには、図2に示すように、前記案内レール22で囲まれた遊技領域21の略中央に、センター役とも称される枠状装飾部材25が取り付けられている。前記枠状装飾部材25は、前後に開口する枠状に形成されており、該枠状装飾部材25の開口内側に図柄表示装置17の表示部が臨んで、当該表示部をパチンコ機10の前面側から視認し得るようになっている。すなわち、遊技盤20に画成された遊技領域21は、パチンコ球が枠状装飾部材25の左側部を流下する第1球流下領域21aと、パチンコ球が枠状装飾部材25の右側部を流下する第2球流下領域21bとに区分されており、操作ハンドル16の操作レバー16aを回動操作して打球力を調節することにより、第1球流下領域21aをパチンコ球が流下する遊技形態および第2球流下領域21bをパチンコ球が流下する遊技形態の何れかを遊技者が任意に選択して遊技を行い得るようになっている。そして、前記遊技盤20における遊技領域21(第1および第2球流下領域21a,21b)に多数の遊技釘26が設けられており、遊技領域21を流下する過程で遊技釘26に接触したパチンコ球の流下方向を不規則に変化させるよう構成されている。ここで、前記アウト口23は、第1および第2球流下領域21bが合流する位置に形成してある。なお、枠状装飾部材25は、前後に開口する形態に限らず、当該開口の全部または一部を透明板等で塞ぐ形態とすることも可能である。
前記設置部材20bは、前方へ開口する略矩形箱状に形成されており、該設置部の開口前端部を前記板状部材20aの裏側に当接させた状態で固定されている(図3参照)。前記設置部材20bには、板状部材20aに対向する対向面部において前記枠状装飾部材25の表示窓口25aと前後に並ぶ位置に、前記図柄表示装置17が着脱可能に取り付けられており、表示窓口25aを介して図柄表示装置17を前側から視認し得るようになっている。また、前記設置部材20bの前面側(すなわち、板状部材20aと設置部材20bにより画成される設置空間内)には、各種の演出装置や発光装飾部が配設されている。すなわち、前記設置部材20bは、図柄表示装置17や演出装置等のパチンコ機10の遊技演出に関わる各種演出装置の設置手段として機能している。
実施例の図柄表示装置17は、図2に示すように、左右方向に3つの表示部17a,17b,50が並ぶよう設けられており、各表示部17a,17b,50毎で図柄を変動表示して1つの図柄を停止表示し得るよう構成されている。ここで、実施例の図柄表示装置17において左図柄を表示する表示部17a、中図柄を表示する表示部50および右図柄を表示する表示部17bの夫々は、個別に発光制御される7つの発光部を備えた所謂7セグメント表示部から構成されており、数字の「0」〜「9」や欧文字を表示し得るよう構成されている。また、実施例の図柄表示装置17において中図柄を表示する表示部は、後述のように、表示部(後述する部分表示部H1〜H7により形成される表示部分)が所定の外形形状をなして図柄変動演出を表示可能な第1の表示形態と、当該表示部(部分表示部H1〜H7により形成される表示部分)が第1の表示状態とは異なった外形形状をなす第2の表示形態とに変形し得るよう構成されて、図柄変動演出を実行し得ると同時に可動演出を実行し得るようになっている。以下の説明では、図柄表示装置17において図柄変動演出および可動演出を実行可能な中図柄の表示部を、可動図柄表示部50と指称するものとする。
また、前記遊技盤20には、図2に示すように、遊技領域21を流下するパチンコ球が入賞可能な始動入賞部(始動入賞手段)31,32や特別入賞部41,42が取り付けられている。実施例では、遊技盤20の第1球流下領域21aおよび第2球流下領域21bの夫々に、始動入賞部31,32および特別入賞部41,42が配設されている。具体的には、第1球流下領域21aに配設される第1始動入賞部31は、パチンコ球が入賞可能な始動入賞口31aが当該遊技領域21(第1球流下領域21a)に常に上方へ開口する常時開放型の入賞口とされ、当該第1球流下領域21aを流下するパチンコ球が常時入賞し得るよう構成される。また、第2球流下領域21bに配設される第2始動入賞部32は、第2始動入賞口32aを開閉する開閉部材32bを備え、駆動手段としての始動入賞ソレノイド(図示せず)の駆動に伴って開閉部材32bが第2始動入賞口32aを開閉するよう構成されている。すなわち、前記第1始動入賞部31は、パチンコ球の入賞態様を可変不能な固定入賞部として構成され、前記第2始動入賞部32は、パチンコ球の入賞態様を可変する開閉部材32bを備えた可変入賞部として構成されている。また第1球流下領域21aに配設される第1特別入賞部41および第2球流下領域21bに配設される第2特別入賞部42は、各対応の特別入賞口41a,42aを開閉部材42bで開閉可能に構成されて、駆動手段としての特別入賞ソレノイド(図示せず)の駆動に伴って開閉部材42bが開閉動作するよう構成されている。
このようなパチンコ機10では、打球発射装置により遊技盤20の遊技領域21へ打ち込まれたパチンコ球が、第1始動入賞部31や第2始動入賞部32に入賞することにより、メイン制御基板において入賞情報が取得されて当り抽選が行なわれると共に該当り抽選結果に基づいた制御信号が統括制御基板に出力され、該統括制御基板の制御のもとで、遊技盤20に配設された図柄表示装置17の表示部17a,17b,50(図2参照)での図柄変動演出が開始される。そして前記当り抽選において当りに当選した場合には、図柄変動演出の結果として、表示部17a,17b,50に所定の当り表示(例えば同一図柄の3つ揃い等の所定の図柄組み合わせ)を表示させ、遊技者に有利な当り遊技を生起するようになっている。この特別遊技では、遊技盤20の遊技領域21に設けられた特別入賞部41,42(図2参照)の特別入賞口41a,42aが開放されてパチンコ球の入賞が可能となり、特別入賞口41a,42aへのパチンコ球の入賞契機として賞球としてパチンコ球が上球受け皿14や下球受け皿15へ払出されるよう構成されている。ここで実施例では、前記当り抽選において当りに当選した場合に、複数種類の当り遊技の内から1つの当り遊技が決定され、決定された当り遊技の種類に応じて、第1特別入賞部41および第2特別入賞部42の何れかの特別入賞口41a,42aが開放されるようになっている。
(可動図柄表示部50について)
次に、前記可動図柄表示部50について説明する。前記可動表示部は、図4〜図11に示すように、相対的に変位するよう動作可能な複数の可動部55,56,K1〜K7と、各可動部55,56,K1〜K7に設けられて図柄変動演出を部分的に表示可能な部分表示部H1〜H7と、各可動部55,56,K1〜K7を動作させる駆動モータ(駆動手段)63A,63Bとを備えており、各可動部55,56,K1〜K7に設けられた複数の部分表示部H1〜H7の全体で、図柄変動演出を表示する中図柄を表示する表示部を形成するようになっている。すなわち、実施例の可動図柄表示部50は、前記駆動手段の駆動に伴い複数の可動表示部を動作させることで、部分表示部H1〜H7からなる表示部が所定の外形形状をなして図柄変動演出を表示可能な第1の表示形態(図4参照)と、第1の表示形態とは異なった外形形状をなす第2の表示形態(図5参照)とに変形するよう構成されている。なお、実施例の第1の表示形態では、各部分表示部H1〜H7がパチンコ機10の正面を向いている。
ここで、実施例の可動図柄表示部50は、図2〜図11に示すように、前記可動部として、相対的に近接および離間するよう移動可能に構成された第1可動表示部55および第2可動表示部56を備え、第1可動表示部55および第2可動表示部56が相対的に近接および離間することで、前記第1の表示形態および第2の表示形態に変形すると共に、当該第1および第2可動表示部55,56の夫々に前記部分表示部H1〜H7が設けられている。なお、以下の説明では、特に断りの無い限り、第1可動表示部55および第2可動表示部56に関して、第1の表示形態にある状態を基準にして説明する。
そして、前記第1および第2可動表示部55,56が相対的に近接した第1の表示形態において、各可動表示部55,56に設けられた部分表示部H1〜H7により図柄変動演出を表示可能な表示部の全体が形成されると共に、当該第1および第2可動表示部55,56が相対的に離間した第2の表示形態において、第1および第2可動表示部55,56の間に演出領域Sが画成されて、パチンコ機10の前面に露出するよう構成されている(図5、図20参照)。ここで、前記第1の表示形態にある前記第1および第2可動表示部55,56の後側には、後述する可動演出部200が配置されており、図2に示すように、第1および第2可動表示部55,56が第1の表示形態にある状態では、第1および第2可動表示部55,56により可動演出部200が前側から視認不能に被覆され、図20に示すように、当該第1および第2可動表示部55,56が第2の表示形態に変形することで画成される演出領域Sに可動演出部200が臨んで、パチンコ機10の前面側から視認可能に露出するようになっている。
また、前記第1可動表示部55および第2可動表示部56の夫々は、図4〜図11に示すように、前記可動部として、相対的に姿勢変化するよう動作可能に構成された複数の可動ベース部K1〜K7を備えており、各可動ベース部K1〜K7に前記部分表示部H1〜H7が設けられている。実施例において、前記第1可動表示部55は、相対的に姿勢変位可能な4つの可動ベース部(第1〜第4の可動ベース部K1〜K4)を備えると共に(図8、図9参照)、前記第2可動表示部56は、相対的に姿勢変位可能な3つの可動ベース部(第5〜第7の可動ベース部K5〜K7)を備えている(図10、図11参照)。すなわち、前記第1可動表示部55は、第1可動表示部55を構成する第1〜第4の可動ベース部K1〜K4に設けられた4つの部分表示部H1〜H4により図柄変動演出を表示可能な表示部の一部(具体的には上側部分)を形成するよう構成され、相対的に変位するよう第1〜第4の可動ベース部K1〜K4を動作させることで、当該第1可動表示部55が第1の表示形態および第2の表示形態に変形するよう構成されている。同様に、前記第2可動表示部56は、第2可動表示部56を構成する第5〜第7の可動ベース部K5〜K7に設けられた3つの部分表示部H5〜H7により図柄変動演出を表示可能な表示部の一部(具体的には下側部分)を形成するよう構成され、相対的に変位するよう第5〜第7の可動ベース部K5〜K7を動作させることで、当該第2可動表示部56が第1の表示形態および第2の表示形態に変形するよう構成されている。
ここで、実施例の可動図柄表示部50は、図2、図4、図6に示すように、第1の表示形態において、第1可動表示部55に設けられた4つの部分表示部H1〜H4および第2可動表示部56に設けられた3つの部分表示部H5〜H7からなる7つの部分表示部H1〜H7により7セグメント表示部を形成するよう構成されて、「0」〜「9」の数字や欧文字等の識別可能な図柄を表示し得るようになっている。一方、第2の表示形態では、第1可動表示部55に設けられた部分表示部H1〜H4および第2可動表示部56に設けられた部分表示部H5〜H7により識別可能な特定の図柄を形成せず、各可動表示部55,56の部分表示部H1〜H7が前記演出領域Sの周囲を発光装飾する発光演出手段として機能するよう構成されている。
ここで、前記可動図柄表示部50は、図4、図5に示すように、前記遊技盤20の設置部材20bに取り付けられる固定部材52に前記第1可動表示部55および第2可動表示部56が配設されており、前記枠状装飾部材25の表示開口部25aを介して各可動表示部55,56がパチンコ機10の前面から視認可能に露出するよう構成されている。前記固定部材52は、板状の金属板により形成されて、前記設置部材20bにおいて前記遊技盤20の板状部材20aに対向する対向面部に対して固定されると共に、該固定部材52において枠状装飾部材25の表示開口部25aに臨む略中央位置に、前後に開口する設置開口部53が開設されている。そして、固定部材52における設置開口部53の上部前面側に、上下方向へ往復移動し得るよう前記第1可動表示部55が配設されると共に、当該固定部材52における設置開口部53の下部前面側に上下方向へ往復移動し得るよう前記第2可動表示部56が配設されている。すなわち、前記第1可動表示部55および第2可動表示部56が個別または相互に上下方向へ移動することで、相対的に近接および離間するようになっている。
また、前記固定部材52には、前記設置開口部53と対応する位置に、前記可動演出部200が配設されており、可動図柄表示部50(第1可動表示部55および第2可動表示部56)が第1の表示形態にある状態では、可動演出部200の前側が当該可動図柄表示部50により覆われて前面側から視認不能となると共に、可動図柄表示部50(第1可動表示部55および第2可動表示部56)が第2の表示形態に変形した状態では、可動演出部200の前側から可動図柄表示部50が退避して可動演出部200を前面側から視認可能となるよう構成されている。
(第1および第2可動表示部55,56について)
次に、前記第1可動表示部55および第2可動表示部56の具体的構成について説明する。ここで、第1可動表示部55および第2可動表示部56は、基本構成が共通し、遊技盤中央を中心として略点対称となる構成とされていることから、以下の説明では、第1可動表示部55に関して主として説明する。
前記第1および第2可動表示部55,56は、図4、図5に示すように、前記固定部材52に配設される支持ベース部材60と、該支持ベース部材60に配設される駆動手段としての駆動モータ63A,63Bと、相対的に変位するよう動作可能な複数の可動ベース部K1〜K7と、駆動モータ63A,63Bおよび可動ベース部K1〜K7に接続する駆動伝達機構81,82,86,85と、各可動ベース部K1〜K7に設けられて図柄変動演出を部分的に表示可能な部分表示部H1〜H4とを備えており、駆動モータ63A,63Bの駆動に伴って駆動伝達機構81,82,86,85を作動することで複数の可動ベース部K1〜K7が相対的に変位して、第1の表示形態および第2の表示形態に変形するよう構成されている。ここで、実施例における第1可動表示部55および第2可動表示部56は、駆動モータ63A,63Bおよび駆動伝達機構81,82,86,85が独立して個別に備えており、各可動表示部55,56に対応の駆動モータ63を駆動することで、第1の表示形態および第2の表示形態に個別に変形させ得るよう構成されている。なお、前述のように、第1可動表示部55は4つの可動ベース部K1〜K4および部分表示部H1〜H4を備えており、第2可動表示部56は3つの可動ベース部K5〜K7および部分表示部H5〜H7を備えている。また、各図中において、第1可動表示部55に設けられた第1の駆動手段としての駆動モータに関して符号63Aを付すと共に、第2可動表示部56に設けられた第2の駆動手段としての駆動モータに関して符号63Bを付してある。
前記支持ベース部材60は、図12、図13に示すように、前記固定部材52に固定される板状のベース本体61と、該ベース本体61における左右方向の中央に設けられ、該ベース本体61から後方へ突出するモータ設置部62とを備えており、前記設置開口部53を介してモータ設置部62を固定部材52の裏側へ突出させた状態で、当該ベース本体61が固定部材52に配設されている。なお、前記固定部材52の上部前面側に前記第1可動表示部55の支持ベース部材60が配設され、該固定部材52の下部前面側に前記第2可動表示部56の支持ベース部材60が配設されている。ここで、前記モータ設置部62は、前方および設置開口部53の開口内側(すなわち第1可動表示部55では下方であり、第2可動表示部56では上方である)に開口する箱状に形成されており、当該モータ設置部62の内側に、駆動軸63aを左右方向へ向けた姿勢で、前記駆動モータ63A,63Bがモータベース64を介して設置されている。そして、前記駆動モータ63A,63Bの駆動軸63aに、駆動歯車65が連結されている。ここで、前記モータベース64は、金属板をL字型に屈曲させて形成されており、駆動モータ63A,63Bの駆動に伴う振動に対する耐久性を高めている。なお、前記モータ設置部62に駆動モータ63A,63Bを配設した状態で、駆動歯車65が前記ベース本体61より前面側に突出するよう構成されており、前記駆動伝達機構81,82,86,85を構成する従動歯車82に対して駆動歯車65が噛合し得るようになっている。
前記支持ベース部材60には、図13に示すように、前記駆動モータ63A,63B(モータ設置部62)を挟んで左右方向に離間する位置に、前方へ向けて突出するシャフト支持部68が対向するよう形成されている。各シャフト支持部68には、左右方向に整列した位置に、左右に貫通する軸支持孔68aが夫々形成されており、前記駆動伝達機構の一部を構成する駆動シャフト81が各シャフト支持部68の軸支持孔68aに挿通されて回転自在に支持されている。
(揺動支持部材70について)
また、図13に示すように、前記支持ベース部材60には、前記駆動モータ63A,63B(モータ設置部62)を挟んで左右方向に離間する位置に、第1可動表示部55の可動ベース部K1〜K4および第2可動表示部56の可動ベース部K5〜K7を揺動可能に支持する揺動支持部材70が対向するよう夫々配設されている。なお、前記各揺動支持部材70は、前記シャフト支持部68の下方に位置するよう配置されている。前記左右の揺動支持部材70には、上下に離間する位置に、前方へ向けて突出する支持板71,73が形成されている。そして、上側に位置する一対の支持板71に、前記駆動伝達機構の一部を構成する作動アーム部85を揺動可能に支持する第1揺動軸部72が夫々形成され、下側に位置する一対の支持板73に、基準ベース部となる可動ベース部K1,K5(具体的には後述する揺動アーム部101)を揺動可能に支持する第1揺動軸部72が夫々形成されている。すなわち、第1可動表示部55では、第1の可動ベース部K1が揺動支持部材70に揺動可能に支持され、第2可動表示部56では、第5の可動ベース部K5が揺動支持部材70に揺動可能に支持される。ここで、前記第1揺動軸部72および第2揺動軸部74の夫々は、前記モータ設置部62と反対側となる側方へ向けて突出するよう形成されている。また、前記上側の支持板71は、対応する揺動支持部材70に形成された下側の支持板73に対して前記モータ設置部62から離間する方向に偏るよう形成されており、前記第1揺動軸部72に枢支された作動アーム部85と第2揺動軸部74に枢支された揺動アーム部101とが相互に干渉しないよう構成されている。
前記左右の揺動支持部材70には、図13に示すように、前記第1揺動軸部72および第2揺動軸部74の突出端部に、前記上下の支持板71,73と対向する抜止め部材75が取り付けられており、各揺動軸部72,74に枢支された揺動アーム部101および作動アーム部85の脱落を防止するよう構成されている。また、前記抜止め部材75には、対応する上下の支持板71,73と反対側の外側面に、前記揺動アーム部101を第1の表示形態から第2の表示形態へ向けて付勢する第1の付勢部材76が配設されている。すなわち、第1の付勢部材76により付勢することで、第1可動表示部55および第2可動表示部56を第1の表示形態から第2の表示形態へ速やかに変形させ得るようになっている。なお、実施例では、前記第1の付勢部材76としてねじりバネが採用されており、ねじりバネの一方の端部が抜止め部材75に形成された係止部75aに係止され、ねじりバネの他方の端部が揺動アーム部101に形成された係止部101bに係止される。
(駆動伝達機構81,82,86,85について)
前記各可動表示部55,56の駆動伝達機構81,82,86,85は、図7〜図13に示すように、前記支持ベース部材60に軸周りに回転し得るよう支持されて、前記駆動モータ63A,63Bの駆動に伴い回転する駆動シャフト81と、該駆動シャフト81の回転に伴って揺動する作動アーム部85とを備え、第1可動表示部55の作動アーム部85が第2および第3の可動ベース部K2,K3に接続し、第2可動表示部56の作動アーム部85が第6および第7の可動ベース部K6,K7に接続するよう構成されている。前記駆動シャフト81は、前記支持ベース部材60の左右のシャフト支持部68に形成された軸支持孔68aに回転可能に挿通される長尺な棒状に形成されており、当該駆動シャフト81の中間位置に、前記駆動モータ63A,63Bに接続した前記駆動歯車65と噛み合う従動歯車82が取り付けられて、駆動モータ63A,63Bの駆動に伴い駆動シャフト81が軸回りに回転するようになっている。また、前記駆動シャフト81における左右両端部には、左右の作動アーム部85に対応した作動歯車83が駆動シャフト81と一体的に回転するよう取り付けてある。
(作動アーム部85について)
前記左右の作動アーム部85は、図7、図16に示すように、第1の表示形態において前記第1揺動軸部72から前方に向けて延在する長尺な部材に形成されると共に左右対称な形状に形成されている。そして、各作動アーム部85の後端部(枢支端部)に形成された左右方向に貫通する支持孔85aに、対応する前記左右の揺動支持部材70の第1揺動軸部72が挿通されて、当該第1揺動軸部72を中心として各作動アーム部85が上下方向に揺動し得るようになっている。また、前記各作動アーム部85の前端部(接続端部)には、前方へ開口する作動凹部86が夫々形成されている。そして、前記第1可動表示部55における作動アーム部85の作動凹部86に、第2および第3の可動ベース部K2,K3に設けられた連結軸部93c(後述)を前方から挿入して接続されると共に、前記第2可動表示部56における作動アーム部85の作動凹部86に、第6および第7の可動ベース部K6,K7に設けられた連結軸部93c(後述)を前方から挿入して接続されるよう構成されている。なお、前記作動凹部86は、側方に開口しており、当該作動凹部86の側方開口が蓋部材86aにより閉塞されて、作動凹部86内に挿入された連係軸部119の脱落を防止している。
また、前記作動アーム部85には、図13に示すように、各作動アーム部85が枢支される揺動支持部材70(上側の支持板71)との対向面側に、前記第1揺動軸部72を中心とした円弧状に延在する円弧状突片87が形成されると共に、当該円弧状突片87の内周面側に歯車部88が形成され、当該歯車部88に、前記駆動シャフト81の左右端部に設けられた対応の作動歯車83が噛み合うようになっている。すなわち、前記第1可動表示部55の作動アーム部85は、対応する駆動シャフト81の回転に伴って、前記第1揺動軸部72から作動アーム部85が前方へ延在して作動凹部86が前方に位置する基準位置と、当該作動凹部86が基準位置より上方へ変位する作動位置との間で揺動するよう構成され、当該作動アーム部85の揺動に伴って、第1〜第4の可動ベース部K1〜K4が第1の表示形態および第2の表示形態に変形するようになっている。同様に、前記第2可動表示部56の作動アーム部85は、対応する駆動シャフト81の回転に伴って、前記第1揺動軸部72から作動アーム部85が前方へ延在して作動凹部86が前方に位置する基準位置と、当該作動凹部86が基準位置より下方へ変位する作動位置との間で揺動するよう構成され、当該作動アーム部85の揺動に伴って、第5〜第7の可動ベース部K5〜K7が第1の表示形態および第2の表示形態に変形するようになっている。また、前記第1可動表示部55の右側の作動アーム部85(第2可動表示部56では左側の作動アーム部85)には、前記第1揺動軸部72を中心とした円弧状に延在する位置検出片89が設けられると共に、当該作動アーム部85に対応した前記抜止め部材75に、当該位置検出片89を検出する位置検出センサSEが配設されており、当該作動アーム部85の基準位置および作動位置揺動への揺動に伴って位置検出センサSEによる位置検出片89の検出状態が切り替わることで、対応する第1可動表示部55および第2可動表示部56が第1の表示形態および第2の表示形態にあることを検出し得るよう構成されている。
(第1可動表示部55の可動ベース部K1〜K4について)
図8、図9、図14、図15に示すように、前記第1可動表示部55は、前記左右の揺動支持部材70に揺動可能に支持される第1の可動ベース部K1と、該第1の可動ベース部K1に対して回動可能に支持されると共に第1可動表示部55の作動アーム部85に接続される第2および第3の可動ベース部K2,K3と、該第2および第3の可動ベース部K2,K3に対して回動可能に支持される第4の可動ベース部K4とを備えている。そして、前記駆動モータ63A,63Bの駆動に伴って駆動伝達機構81,82,86,85が作動することで、前記揺動支持部材70(支持ベース部材60)に対して第1〜第4の可動ベース部K1〜K4が揺動すると共に、前記第2〜第4の可動ベース部K2〜K4が第1の可動ベース部K1に対して相対的に変位するよう構成されている。すなわち、第1可動表示部55における第1の可動ベース部K1は、当該第1可動表示部55を構成する各可動ベース部が変位する際の基準となる基準ベース部である。
前記第1の可動ベース部K1は、図8、図9、図14、図15に示すように、当該第1の可動ベース部K1に対応する部分表示部H1が配設される基体部92と、該基体部92に配設されると共に前記揺動支持部材70の第2揺動軸部74に揺動可能に支持される揺動アーム部101とを備えており、該第2揺動軸部74を中心として揺動アーム部101が揺動することで、前記第1の表示形態に対応した初期位置と、前記第2の表示形態に対応した可動位置とに変位するよう構成されている。ここで、前記第1の表示形態に対応した初期位置では、前記基体部92に配設された第1の可動ベース部K1の部分表示部H1がパチンコ機10の正面を向くと共に、前記第2の表示形態に対応した可動位置では、当該第1の可動ベース部K1の部分表示部H1がパチンコ機10の正面上方を向くようになっている。
前記第1の可動ベース部K1の基体部92は、図8、図9、図14、図15に示すように、前記部分表示部H1が前面側に配設される前側の表示支持部93と、該表示支持部93の後側に重なるよう配設されると共に前記揺動アーム部101が固定される後側の連結支持部98とから構成されている。前記表示支持部93は、左右方向に横長の板状に形成されると共に、該表示支持部93の前面側に、対応する部分表示部H1の外形形状に略整合する形状で支持枠部94が前方へ突出するよう形成されている。ここで、実施例において第1の可動ベース部K1に配設される部分表示部H1は、横長の六角形状に形成されており、当該部分表示部H1に整合する横長六角形状に前記支持枠部94が形成されている。
また、図8、図9、図14、図15に示すように、前記第1の可動ベース部K1の基体部92(表示支持部93)には、前記支持枠部94の下部位置に、磁石(磁着部材)96が収容される磁石収容部95が形成されている。すなわち、前記第1可動表示部55が第1の表示形態にある状態で、前記第1の可動ベース部K1が第4の可動ベース部K4に対向する対向部に磁石収容部95(磁石96)が設けられている。ここで、前記磁石収容部95は、前記支持枠部94の下方へ突出すると共に、前方へ開口するよう形成されており、当該磁石収容部95の前方開口を介して、磁石96を収容し得るよう構成されている。なお、磁石収容部95の前方開口は、第1の可動ベース部K1に対応した部分表示部H1外形枠部184(後述)により閉塞されて、磁石収容部95から磁石96が脱落しないよう構成されている。
前記表示支持部93の後面側には、図8、図9、図14、図15に示すように、左右両端部に、後方へ突出する軸支持部93aが夫々形成されており、当該軸支持部93aの後端が前記連結支持部98に固定されるようになっている。また、表示支持部93の後面側には、左右に離間する位置に、上下方向に延在するガイド壁部97が後方へ突出するよう形成されて、当該ガイド壁部97の後端が前記連結支持部98の前面に当接するようになっている。すなわち、前記第1の可動ベース部K1の基体部92には、前記左右のガイド壁部97の間に、上下に貫通する摺動孔99が形成されている。ここで、表示支持部93に形成される前記左右のガイド壁部97は、前記第4の可動ベース部K4に設けられる遮蔽板140(後述)の左右の幅寸法より僅かに大きく形成されて、該第4の可動ベース部K4の遮蔽板140が前記摺動孔99に下方から挿入し得るようになっている。なお、前記左右のガイド壁部97の下端側は、下方へ向かうにつれて相互に離間するよう傾斜した末広がり状に形成されており、第1の表示形態から第2の表示形態へ変形する際に、当該ガイド壁部97により前記第4の可動ベース部K4の遮蔽板140を前記摺動孔99内に誘導し得るよう構成されている。
また、前記表示支持部93の後面側には、図8、図9、図14、図15に示すように、左右両端部およびガイド壁部97の下方位置に、後方へ突出する連結軸部93cが夫々形成されており、当該連結軸部93cに前記揺動アーム部101が夫々固定されるようになっている。なお、前記表示支持部93には、前記左右のガイド壁部97の間に、前後に開口する放熱孔93bが複数箇所(実施例では4箇所)に形成されている。この放熱孔93bは、前記部分表示部H1のLED基板182に対向するよう形成されており、当該部分表示部H1の発光に伴って発生した熱を外部へ逃がし得るようになっている。
前記第1の可動ベース部K1の連結支持部98は、図8、図9、図14、図15に示すように、前記左右一対の揺動アーム部101の間に亘って延在する平板状に形成されている。そして、前記表示支持部93に形成された各連結軸部93cと対応する位置に、前後に貫通する挿通孔98aが形成されており、当該挿通孔98aに、連結軸部93cが前方から挿入されると共に、前記揺動アーム部101に形成された環状突部102が後方から挿入されるようになっている。また、前記連結支持部98には、左右方向の略中央位置に、前記摺動孔99内で開口するガイド凹部98bが上下に延在するよう形成されており、前記第4の可動ベース部K4に形成されたガイド突部142(後述)がガイド凹部98bの前方から摺動可能に挿入されている。
図8、図9、図14、図15に示すように、前記左右の揺動アーム部101は、前記第2揺動軸部74から前後方向に延在する長尺な部材に形成されると共に左右対称な形状に形成されている。そして、各揺動アーム部101の後端部(枢支端部)に形成された左右方向に貫通する軸孔101aに、対応する前記左右の揺動支持部材70の第2揺動軸部74が挿通されて、当該第2揺動軸部74を中心として各揺動アーム部101が上下方向に揺動し得るようになっている。また、前記各揺動アーム部101の前端部(固定端部)には、前記連結支持部98の挿通孔98aと前後に整列する位置に、前方へ環状に突出する環状突部102が夫々形成されており、当該環状突部102が前記連結支持部98に挿通されるようになっている。そして、前記連結支持部98の挿通孔98aに挿通された前記表示支持部93の連結軸部93cが、対応する環状突部102に嵌合されて、当該環状突部102に嵌合した連結軸部93cが揺動アーム部101に固定されるようになっている。このように、前記環状突部102に嵌合した連結軸部93cを揺動アーム部101に固定することで、揺動アーム部101と基体部92とが一体的に揺動すると共に、揺動アーム部101および基体部92の連結部分の剛性を高めている。
また、前記各揺動アーム部101には、外側面(各揺動アーム部101の対向面と反対側となる面)に、該揺動アーム部101の長手方向に沿って延在すると共に外方へ開口する配線挿通凹部103が形成されており、第1可動表示部55に設けられた部分表示部H1〜H4のLED基板182に接続する配線が挿通されるようになっている。なお、前記配線挿通凹部103内には、配線を保持する配線フック103aが揺動アーム部101の長手方向に離間して複数配設されており、当該配線挿通凹部103に挿通した配線の脱落を防止している。
(第1可動表示部55の第2〜第4の可動ベース部K2〜K4について)
前記第2〜第4の可動ベース部K2〜K4の夫々は、図8、図9、図14、図15に示すように、当該第2〜第4の可動ベース部K2〜K4の夫々に対応した部分表示部H2〜H4が配設される基体部112,112,132と、該基体部112,112,132から対向する可動ベース部K1〜K3へ向けて延出する遮蔽板120,121,140とを備えており、第2および第3の可動ベース部K2,K3の基体部112,112が第1の可動ベース部K1の基体部92に対して回動可能に連結されると共に、第4の可動ベース部K4の基体部132が第2および第3の可動ベース部K2,K3の基体部112,112に対して連結アーム125を介して回動可能に連結されている。そして、前記第2および第3の可動ベース部K2,K3が前記作動アーム部85に夫々接続されており、前記駆動モータ63A,63Bを駆動して作動アーム部85を作動させることで、第1〜第4の可動ベース部K1〜K4が前記第1の表示形態に対応した初期位置と、前記第2の表示形態に対応した可動位置とに変位するよう構成されている。なお、実施例の第2および第3の可動ベース部K2,K3は、左右対称形状に形成されており、同一構成に関して、同一の符号を付して説明する。
前記第2および第3の可動ベース部K2,K3の基体部112は、上下方向に縦長の板状に形成されると共に、該表示支持部93の前面側に、対応する部分表示部H2,H3の外形形状に略整合する形状で支持枠部114が前方へ突出するよう形成されている。同様に、第4の可動ベース部K4の基体部132は、左右方向に横長の板状に形成されると共に、該表示支持部93の前面側に、対応する部分表示部H4の外形形状に略整合する形状で支持枠部134が前方へ突出するよう形成されている。ここで、実施例において第2および第3の可動ベース部K2,K3に配設される部分表示部H2,H3は、縦長の六角形状に形成されており、当該部分表示部H2,H3に整合する横長六角形状に前記各支持枠部114が形成されている。また、第4の可動ベース部K4に配設される部分表示部H4は、前記第1の可動ベース部K1に設けられる部分表示部H1と同様に、横長の六角形状に形成されており、当該部分表示部H4に整合する横長六角形状に前記支持枠部134が形成されている。
図8、図9、図14、図15に示すように、前記第2および第3の可動ベース部K2,K3には、基体部112の上端部に、対向する可動ベース部側へ向けて延出する半円板状の支持部(以下円形支持部117という)が形成されている。第2および第3の可動ベース部K2,K3の各円形支持部117は、前後に貫通する軸孔117aが夫々形成されており、第2の可動ベース部K2に形成された軸孔117aに対して、前記第1の可動ベース部K1の左端部に形成された軸支持部93a(図15では右側に表れている)が前方から挿通されると共に、第3の可動ベース部K3に形成された軸孔117aに対して、当該第1の可動ベース部K1の右端部に形成された軸支持部93a(図15では左側に表れている)が前方から挿通されている。また、前記各円形支持部117には、対応する軸孔117aから径方向に相互に離間する位置に、後方へ突出する規制突部117bが形成されて、前記第1の可動ベース部K1(具体的には連結支持部98)に形成された円弧状ガイド孔98c(図15参照)に挿通されるようになっている。すなわち、第2および第3の可動ベース部K2,K3は、前記規制突部117bが対応の円弧状ガイド孔98cの端部に当接する範囲で、前記軸支持部93aを中心として第1の可動ベース部K1に対して回動することで、前記初期位置および可動位置に変位するよう構成されている。なお、前記各円弧状ガイド孔98cは、連結支持部98を中心とした円弧状に延在するよう形成されている。
ここで、図8、図9、図14、図15に示すように、前記第2の可動ベース部K2の基体部112の後面側に、連結アーム125の一端が連結ピン125aを介して揺動自在に枢支されると共に、前記第4の可動ベース部K4の基体部132の後面側に、当該連結アーム125の他端が連結ピン125aを介して揺動自在に枢支されている。同様に、前記第3の可動ベース部K3の基体部112の後面側に、連結アーム125の一端が連結ピン125aを介して揺動自在に枢支されると共に、前記第4の可動ベース部K4の基体部132の後面側に、当該連結アーム125の他端が連結ピン125aを介して揺動自在に枢支されている。ここで、前記第2の可動ベース部K2に連結される連結アーム125が、前記第4の可動ベース部K4における基体部132の右端部側に連結されると共に、前記第3の可動ベース部K3に連結される連結アーム125が、第4の可動ベース部K4における基体部132の左端部側に連結されている。すなわち、第4の可動ベース部K4は、第2および第3の可動ベース部K2,K3に対して一対の連結アーム125,125を介して吊り下げるよう連結されている。
そして、初期位置にある第2および第3の可動ベース部K2,K3が相互に離間するよう第1の可動ベース部K1に対して回動して初期位置から可動位置に変位するのに伴い、一対の連結アーム125を介して連結された第4の可動ベース部K4が吊り上げられて第1の可動ベース部K1に対して近接するよう初期位置から可動位置に変位するよう構成されている。また、可動位置にある第2および第3の可動ベース部K2,K3が相互に近接するよう第1の可動ベース部K1に対して回動して可動位置から初期位置に変位するのに伴い、一対の連結アーム125を介して連結された第4の可動ベース部K4が第1の可動ベース部K1に対して離間して可動位置から初期位置に変位するよう構成されている。
また、前記各円形支持部117には、対応する第2および第3の可動ベース部K2,K3を第1の表示形態から第2の表示形態へ向けて付勢する第2の付勢部材118が配設されている。すなわち、第2の付勢部材118により付勢することで、第2および第3の可動ベース部K2,K3を第1の表示形態から第2の表示形態へ速やかに変形させ得るようになっている。なお、実施例では、前記第2の付勢部材118としてねじりバネが採用されており、前記軸孔117aに挿通された軸支持部93aにねじりバネが介装されて、当該ねじりバネの一方の端部が円形支持部117に形成された係止部117cとしての規制突部117bに係止され、他方の端部が第1の可動ベース部K1の表示支持部93に形成された係止部93dに係止されている。
図14、図15に示すように、前記第2の可動ベース部K2における基体部112の上端部には、前記円形支持部117の軸孔117a(軸支持部93a)よりも外側方(対向する第3の可動ベース部K3から離間する左側方)に、後方へ突出するよう連係軸部119が取り付けられ、同様に第3の可動ベース部K3における基体部112の上端部には、前記円形支持部117の軸孔117aよりも外側方(対向する第2の可動ベース部K2から離間する左側方)に、後方へ突出するよう連係軸部119が取り付けられている。そして、前記第2の可動ベース部K2の連係軸部119が、前記左側の作動アーム部85の作動凹部86に前側から挿入され、前記第3の可動ベース部K3の連係軸部119が、右側の作動アーム部85の作動凹部86に前側から挿入されている。
ここで、前記第2および第3の可動ベース部K2,K3が前記初期位置にある状態で、前記基準位置にある左右の作動アーム部85の各作動凹部86に対応の連係軸部119が前側から挿入されるよう構成されている。すなわち、基準位置から作動位置に向けて作動凹部86が上方移動するよう前記左右の作動アーム部85が揺動することで、前記各連係軸部119(第2および第3の可動ベース部K2,K3)が上方へ移動し、第2および第3の可動ベース部K2,K3が連結された前記第1の可動ベース部K1が初期位置から可動位置へ揺動される。ここで、前記第1の可動ベース部K1の揺動アーム部101と、前記作動アーム部85の揺動中心(すなわち第1揺動軸部72および第2揺動軸部74)が異なることで、第1の可動ベース部K1の揺動に伴って前記軸支持部93aと連係軸部119の相対位置が変化するから、これに伴って前記第2および第3の可動ベース部K2,K3が対応する軸支持部93aを中心として第1の可動ベース部K1に対して相互に離間(拡開)するよう初期位置から可動位置へ回動すると共に、連結アーム125,125を介して第2および第3の可動ベース部K2,K3に接続した第4の可動ベース部K4が第1の可動ベース部K1に近接するよう初期位置から可動位置へ移動するよう構成されている。すなわち、基準位置から作動位置に作動アーム部85が揺動することで、第1〜第4の可動ベース部K1〜K4を第1の表示形態に対応した初期位置から第2の表示形態に対応した可動位置に変位させ得るよう構成されている。
また、作動位置から基準位置に向けて作動凹部86が下方移動するよう前記左右の作動アーム部85が揺動することで、前記各連係軸部119(第2および第3の可動ベース部K2,K3)が下方へ移動し、第2および第3の可動ベース部K2,K3が連結された前記第1の可動ベース部K1が可動位置から初期位置へ揺動される。ここで、前記第1の可動ベース部K1の揺動アーム部101と、前記作動アーム部85の揺動中心(すなわち第1揺動軸部72および第2揺動軸部74)が異なることで、前述と同様に、第1の可動ベース部K1の揺動に伴って前記軸支持部93aと連係軸部119の相対位置が変化するから、これに伴って前記第2および第3の可動ベース部K2,K3が対応する軸支持部93aを中心として第1の可動ベース部K1に対して相互に近接するよう可動位置から初期位置へ回動すると共に、連結アーム125,125を介して第2および第3の可動ベース部K2,K3に接続した第4の可動ベース部K4が第1の可動ベース部K1に離間するよう可動位置から初期位置へ移動するよう構成されている。すなわち、作動位置から基準位置に作動アーム部85が揺動することで、第1〜第4の可動ベース部K1〜K4を第2の表示形態に対応した可動位置から第1の表示形態に対応した初期位置に変位させ得るよう構成されている。
また、図14、図15、図18に示すように、前記第2および第3の可動ベース部K2,K3の各基体部112には、前記支持枠部114の下部位置に、磁石(磁着部材)116が収容される磁石収容部115が形成されている。すなわち、前記第1可動表示部55および第2可動表示部56が第1の表示形態にある状態において、第2可動表示部56の第6の可動ベース部K6に対向する前記第2の可動ベース部K2の対向部および第2可動表示部56の第7の可動ベース部K7に対向する前記第3の可動ベース部K3の対向部に、磁石収容部115(磁石116)が夫々設けられている。ここで、前記磁石収容部115は、前記支持枠部114より下方へ突出すると共に、前方へ開口するよう形成されており、当該磁石収容部115の前方開口を介して、磁石116を収容し得るよう構成されている。なお、磁石収容部115の前方開口は、第2および第3の可動ベース部K2,K3に対応した部分表示部H2,H3の外形枠部184(後述)により閉塞されて、磁石収容部115から磁石116が脱落しないよう構成されている。
そして、図8、図9、図14、図15に示すように、前記第2の可動ベース部K2における基体部112の右側端部に、右方向へ向けて延出するよう前記遮蔽板120が形成され、前記第3の可動ベース部K3における基体部112の左側端部に、左方向へ向けて延出するよう遮蔽板121が形成されると共に、前記第4の可動ベース部K4における基体部132の上側端部に、上方向へ向けて延出するよう遮蔽板140が形成されている。ここで、前記第4の可動ベース部K4の遮蔽板140は、前記第1の可動ベース部K1に形成された摺動孔99の下方開口に挿入されるよう構成されると共に、該第4の可動ベース部K4の遮蔽板140の後面側に、後方へ突出するよう形成されたガイド突部142が、第1の可動ベース部K1に形成されたガイド凹部98bに対して前方から摺動可能に挿入されている。すなわち、前記第4の可動ベース部K4の遮蔽板140が前記第1の可動ベース部K1に形成されたガイド壁部97に沿って摺動孔99内を摺動すると共に、前記ガイド凹部98b内をガイド突部142が摺動することで、第2および第3の可動ベース部K2,K3の回動に連動して第4の可動ベース部K4が初期位置と可動位置との間で安定した姿勢で移動し得るようになっている。
また、第2および第3の可動ベース部K2,K3は、前記第1の表示形態に対応した初期位置において、両遮蔽板120,121の延出端部が相互に離間して間に間隙が形成されるよう構成されている。そして、第1の表示形態において、前記第2および第3の可動ベース部K2,K3の遮蔽板120,121の延出端部の後方に重なる幅寸法で延在する平板状に、前記第4の可動ベース部K4の遮蔽板140が形成されている。すなわち、第1の表示形態において、前記第1〜第4の可動ベース部K1〜K4の基体部92,112,112,132(部分表示部H1〜H4)の間が、第2〜第4の可動ベース部K2〜K4の遮蔽板120,121,140で覆われるよう構成されており、第1可動表示部55の裏側に配設された前記可動演出部200がパチンコ機10の前面側に露出しないよう構成されている。
図8、図9、図14、図15に示すように、前記第4の可動ベース部K4の基体部132には、前記支持枠部134の上部位置に、前記第1の可動ベース部K1に配設された磁石96が磁着可能な第1の金属板(磁着部材)135が配設されている。また、第4の可動ベース部K4における支持枠部134の下部位置に、前記第2可動表示部56における後述する第6および第7の可動ベース部K6,K7に配設された後述する磁石172,172が磁着可能な第2の金属板(磁着部材)136が配設されている。すなわち、前記第1可動表示部55および第2可動表示部56が第1の表示形態にある状態で、前記第4の可動ベース部K4が前記第1の可動ベース部K1に設けられた磁石収容部95に対向する対向部に前記第1の金属板135が配設され、当該第4の可動ベース部K4が第6および第7の可動ベース部K6,K7に設けられた磁石収容部171,171(後述)に対向する対向部に第2の金属板136が配設されている。ここで、前記第1の金属板135および第2の金属板136は、コ字状に屈曲形成されて、第4の可動ベース部K4における支持枠部134に対して前側から嵌合して取り付けるよう構成されている。なお、第1および第2の金属板135,136の前面は、第4の可動ベース部K4に対応した部分表示部H4の外形枠部184(後述)に当接して、当該金属板135,136が支持枠部134から脱落しないようになっている。
(第2可動表示部56の可動ベース部K5〜K7について)
図4、図5、図10、図11、図17に示すように、前記第2可動表示部56は、前記左右の揺動支持部材70に揺動可能に支持される第5の可動ベース部K5と、該第5の可動ベース部K5に回動可能に連結されると共に第2可動表示部56の作動アーム部85に接続される第6および第7の可動ベース部K6,K7とを備えており、第5の可動ベース部K5が揺動支持部材70(支持ベース部材60)に対して揺動するのに伴って、第6および第7の可動ベース部K6,K7が第5の可動ベース部K5に対して相対的に変位するよう構成されている。すなわち、第2可動表示部56における第5の可動ベース部K5は、当該第2可動表示部56を構成する各可動ベース部が変位する際の基準となる基準ベース部である。
前記第5の可動ベース部K5は、前記第1可動表示部55における第1の可動ベース部K1と基本構成が共通することから、詳細な説明は省略し、当該第1の可動ベース部K1と共通の構成および部材に対して同一の符号を付す。なお、第5の可動ベース部K5には、第1の可動ベース部K1に設けられた磁石収容部95および磁石96は設けられていない。また、第2可動表示部56は、第1可動表示部55における第4の可動ベース部K4に対応する可動ベース部を備えていないことから、第5の可動ベース部K5には、第1の可動ベース部K1に設けられた第4の可動ベース部K4のガイド構成(すなわちガイド壁部97、摺動孔99、ガイド凹部98b)は設けられていない。
また、前記第6および第7の可動ベース部K6,K7は、前記第1可動表示部55における第2および第3の可動ベース部K2,K3と基本構成が夫々共通することから、同じ構成に関する詳細な説明を省略して、当該第2および第3の可動ベース部K2,K3と共通の構成および部材に対して同一の符号を付し、異なる部分について説明する。そして、第5の可動ベース部K5に対する第6および第7の可動ベース部K6,K7の連結構造は、前述した前記第1可動表示部55における第1の可動ベース部K1に対する第2および第3の可動ベース部K2,K3の連結構造と同じである。なお、第5の可動ベース部K5の左端部に第6の可動ベース部K6が回動可能に連結され、第5の可動ベース部K5の右端部に第7の可動ベース部K7が回動可能に連結されている。なお、第2可動表示部56の各作動アーム部85は、基準位置において対応する第1揺動軸部72から前方へ延出すると共に、作動位置において当該基準位置から前端部の作動凹部86が下方へ揺動する傾斜姿勢に変位するよう構成されている。
(第2可動表示部56の第5の可動ベース部K5について)
前記第5の可動ベース部K5は、図10、図11、図17に示すように、当該第5の可動ベース部K5に対応する部分表示部H5が配設される基体部92と、該基体部92に配設されると共に前記第2可動表示部56の揺動支持部材70の第2揺動軸部74に揺動可能に支持される揺動アーム部101とを備えており、該第2揺動軸部74を中心として揺動アーム部101が揺動することで、前記第1の表示形態に対応した初期位置と、前記第2の表示形態に対応した可動位置とに変位するよう構成されている。ここで、前記第1の表示形態に対応した初期位置では、前記基体部92に配設された第5の可動ベース部K5の部分表示部H5がパチンコ機10の正面を向くと共に、前記第2の表示形態に対応した可動位置では、当該第5の可動ベース部K5の部分表示部H5がパチンコ機10の正面下方を向くよう構成されている。なお、以下の説明では、第5の可動ベース部K5が初期位置にある状態を基準にして説明する。
(第2可動表示部56の第6および第7の可動ベース部K6,K7について)
前記第6および第7の可動ベース部K6,K7の夫々は、図10、図11、図17に示すように、当該第6および第7の可動ベース部K6,K7の夫々に対応した部分表示部H6,H7が配設される基体部112,112と、該基体部112,112から対向する可動ベース部K6,K7へ向けて延出する遮蔽板175,176とを備えており、第6および第7の可動ベース部K6,K7の基体部112,112が第5の可動ベース部K5の基体部92に対して回動可能に連結されている。そして、前記第6および第7の可動ベース部K6,K7が前記第2可動表示部56の左右の作動アーム部85に夫々対応して接続されており、前記駆動モータ63A,63Bを駆動して第2可動表示部56の作動アーム部85を作動させることで、第5〜第7の可動ベース部K5〜K7が前記第1の表示形態に対応した初期位置と、前記第2の表示形態に対応した可動位置とに変位するよう構成されている。
すなわち、第2可動表示部56は、基準位置から作動位置に向けて作動凹部86が下方移動するよう前記第2可動表示部56の左右の作動アーム部85が揺動することで、前記各連係軸部119(第6および第7の可動ベース部K6,K7)が下方へ移動し、第6および第7の可動ベース部K6,K7が連結された前記第5の可動ベース部K5が初期位置から可動位置へ揺動される。ここで、前記第5の可動ベース部K5の揺動アーム部101と、前記作動アーム部85の揺動中心(すなわち第1揺動軸部72および第2揺動軸部74)が異なることで、第5の可動ベース部K5の揺動に伴って前記軸支持部93aと連係軸部119の相対位置が変化するから、これに伴って前記第6および第7の可動ベース部K6,K7が対応する軸支持部93aを中心として第5の可動ベース部K5に対して相互に離間(拡開)するよう初期位置から可動位置へ回動するよう構成されている。すなわち、基準位置から作動位置に第2可動表示部56の作動アーム部85が揺動することで、第5〜第7の可動ベース部K5〜K7を第1の表示形態に対応した初期位置から第2の表示形態に対応した可動位置に変位させ得るよう構成されている。
また、作動位置から基準位置に向けて作動凹部86が上方移動するよう前記第2可動表示部56の左右の作動アーム部85が揺動することで、前記各連係軸部119(第6および第7の可動ベース部K6,K7)が上方へ移動し、第6および第7の可動ベース部K6,K7が連結された前記第5の可動ベース部K5が可動位置から初期位置へ揺動される。ここで、前記第5の可動ベース部K5の揺動アーム部101と、前記作動アーム部85の揺動中心(すなわち第1揺動軸部72および第2揺動軸部74)が異なることで、前述と同様に、第5の可動ベース部K5の揺動に伴って前記軸支持部93aと連係軸部119の相対位置が変化するから、これに伴って前記第6および第7の可動ベース部K6,K7が対応する軸支持部93aを中心として第5の可動ベース部K5に対して相互に近接するよう可動位置から初期位置へ回動するよう構成されている。すなわち、作動位置から基準位置に第2可動表示部56の作動アーム部85が揺動することで、第5〜第7の可動ベース部K5〜K7を第2の表示形態に対応した可動位置から第1の表示形態に対応した初期位置に変位させ得るよう構成されている。
ここで、図17、図18に示すように、前記第6および第7の可動ベース部K6,K7の基体部112,112には、当該第6および第7の可動ベース部K6,K7の支持枠部114の上端部位置に、磁石(磁着部材)173が収容される磁石収容部172が夫々形成されている。すなわち、前記第1可動表示部55および第2可動表示部56が第1の表示形態にある状態で、第1可動表示部55の第2および第3の可動ベース部K2,K3に対向する第6および第7の可動ベース部K6,K7の対向部に磁石収容部172(磁石173)が設けられている。そして、第1可動表示部55および第2可動表示部56が第1の表示形態にある状態で、前記第2の可動ベース部K2に設けられた磁石116と、第6の可動ベース部K6に設けられた磁石173とが相互に磁着すると共に、前記第3の可動ベース部K3に設けられた磁石116と、第7の可動ベース部K7に設けられた磁石173とが相互に磁着するよう構成され、相対的に近接および離間するよう変位する第1可動表示部55および第2可動表示部56が第1の表示形態にある状態で、各部分表示部H1〜H7により形成される外形形状を一定形状に保持し得るようになっている。
また、図17、図18に示すように、前記第2可動表示部56は、該第2可動表示部56が第1の表示形態にある状態で、前記第6の可動ベース部K6に形成された遮蔽板175の延出端部と、前記第7の可動ベース部K7に形成された遮蔽板176の延出端部同士とが当接するよう構成されている。なお、前記第5の可動ベース部K5には、基体部92の上端部から上方へ延出する遮蔽板161が形成されており、第2可動表示部56が第1の表示形態にある状態で、前記第6および第7の可動ベース部K6,K7の各遮蔽板175,176の下端部と、第5の可動ベース部K5の遮蔽板161の上端部とが当接するよう構成されている。すなわち、第1の表示形態において、前記第5〜第7の可動ベース部K5〜K7の基体部92,112,112(部分表示部H5〜H7)の間が、第5〜第7の可動ベース部K5〜K7の遮蔽板161,175,176で覆われるよう構成されており、第2可動表示部56の裏側に配設された前記可動演出部200がパチンコ機10の前面側に露出しないよう構成されている。
また、図17、図18に示すように、前記第6の可動ベース部K6の遮蔽板175には、前記第7の可動ベース部K7の遮蔽板176に当接する右上端部に、磁石178(磁着部材)が収容される磁石収容部177が形成され、同様に第7の可動ベース部K7の遮蔽板176には、第6の可動ベース部K6の遮蔽板175に当接する左上端部に、磁石(磁着部材)178が収容される磁石収容部177が形成されている。そして、第1の表示形態(すなわち第6および第7の可動ベース部K6,K7が初期位置にある状態)において、前記第6の可動ベース部K6および第7の可動ベース部K7の磁石178,178が相互に磁着するよう構成され、第2可動表示部56が第1の表示形態および第2の表示形態の間で変形する際に相対的に近接および離間するよう変位する第6の可動ベース部K6および第7の可動ベース部K7が第1の表示形態にある状態で、各部分表示部H5〜H7により形成される外形形状を一定形状に保持し得るようになっている。
前記第6および第7の可動ベース部K6,K7の夫々に設けられた各磁石収容部177,177(磁石178,178)は、第1可動表示部55および第2可動表示部56が第1の表示形態にある状態で、当該第1可動表示部55の第4の可動ベース部K4に配設された前記第2の金属板136と対向するよう構成されている。すなわち、前記第6の可動ベース部K6および第7の可動ベース部K7の磁石178,178が前記第4の可動ベース部K4に配設された前記第2の金属板136に対して磁着するよう構成され、相対的に近接および離間するよう変位する第1可動表示部55および第2可動表示部56が第1の表示形態にある状態で、当該第1可動表示部55および第2可動表示部56を構成する各部分表示部H1〜H7により形成される外形形状を一定形状に保持し得るようになっている。なお、前記第6および第7の可動ベース部K6,K7の各磁石収容部177,177の後方開口は、各可動ベース部K6,K7の基体部112,112の後面側に配設された蓋体179により塞がれるよう構成され、各磁石収容部177,177から磁石178,178が脱落しないよう構成されている。
(部分表示部H1〜H7について)
次に、前記第1可動表示部55および第2可動表示部56に設けられた各部分表示部H1〜H7について説明する。なお、各部分表示部H1〜H7の形状および構成は、互いに共通していることから、図19に示すように、第1の可動ベース部K1に設けられる部分表示部H1を例示して以下説明する。
実施例の各可動ベース部K1〜K7に設けられる部分表示部H1〜H7は、図19に示すように、各可動ベース部K1〜K7に設けられた前記支持枠部94,114,134の外形形状に整合する形状に形成されて部分表示部H1〜H7の前面をなし、対応する可動ベース部K1〜K7の基体部92,112,132に対向する光透過性の前面レンズ部181と、各支持枠部94,114,134の外形形状に整合して前後に開口する枠状に形成され、前面レンズ部181および支持枠部94,114,134の間に挟持される外形枠部184と、各可動ベース部K1〜K7における対応する前面レンズ部181および基体部92,112,132の間に配設され、当該前面レンズ部181へ向けて光を照射する発光体としてのLED183を複数実装したLED基板182とを備え、当該LED基板182のLED183を点灯および消灯することで、前面レンズ部181が発光するよう構成されている。なお、前記前面レンズ部181は、ダイヤカットやシボ加工等の適宜の光拡散処理が施されている。また、前記前面レンズ部181およびLED基板182の間には、前記各LED183との対応位置に凸レンズ部185aが形成された中間レンズ部185が前面レンズ部181の後面側全体を覆うよう配設されると共に、各LED183との対応位置に前後に貫通する光透過孔186aが形成された反射板186が中間レンズ部185の後面側全体を覆うよう配設してある。すなわち、LED基板182のLED183を発光させた際に、反射板186で光を反射させつつ中間レンズ部185や前面レンズ部181で光拡散させることにより、各可動ベース部K1〜K7の部分表示部H1〜H7の夫々を、個別全体的に発光させ得るようになっている。
このように、第1〜第7の可動ベース部K7に設けられる各部分表示部H1〜H7は、図6に示すように、第1の表示形態での正面視において横長または縦長の六角形状をなすよう形成されると共に、7つの部分表示部H1〜H7により7セグメント表示部を形成するよう構成されている。また、第1〜第7の可動ベース部K7に設けられた部分表示部H1〜H7は、各LED基板182のLED183を個別に点灯および消灯するよう制御され、当該7つの部分表示部H1〜H7の全体で図柄を表示するよう構成されている。ここで、実施例では、部分表示部H1〜H7には、前記LED183としてフルカラーLEDが採用されており、前記第1可動表示部55や第2可動表示部56が第2の表示形態に変形させた際に、多彩な色彩で部分表示部H1〜H7を発光させることにより優れた発光演出を行い得るようになっている。
(可動演出部200について)
次に、前記第1の表示形態にある第1および第2可動表示部55,56の後側に配設される前記可動演出部200について簡単に説明する。前記可動演出部200は、図21に示すように、前記固定部材52の後面側に固定される基台部201と、該基台部201の前面上部側に配設された駆動手段としての駆動モータ215と、該基台部201の前面側に設けられた揺動基部202に揺動可能に枢支されて前方へ延出する第1揺動部材203と、当該揺動基部202に揺動可能に枢支され、前記固定部材52の設置開口部53を介して前方へ延出すると共に下方へ延出する第2揺動部材204とを備え、当該駆動モータ215が第1揺動部材203に接続されている。前記第2揺動部材204は、前記揺動基部202に対して支持された枢支部から前方へ延出する第1アーム部204aと、該枢支部から下方へ延出する第2アーム部204bとを備えており、前記第1揺動部材203と第2揺動軸部74の第1アーム部204aとがリンク部材205を介して相互に連結されている。そして、前記第1揺動部材203の前端部に、適宜のデザインで形成された第1飾り部材206が取り付けられると共に、第2揺動部材204における第1アーム部204aの前端部に、適宜のデザインで形成された第2飾り部材207が取り付けられている。
また、図21に示すように、前記基台部201の下部位置には、前方へ突出する支持脚部201aが形成されると共に、当該支持脚部201aの前端部に、前記第2アーム部204bに接続された装飾可動体208が揺動可能に枢支されている。前記装飾可動体208は、非作動状態において前記第2飾り部材207の下方に位置する第3飾り部材209と、前記第2揺動部材204の第2アーム部204bに接続された第4飾り部材210とを備えており、非作動状態において第4飾り部材210の前側を第1〜第3飾り部材209で被覆するよう構成されている。そして、前記駆動モータ215の駆動に伴い前記第1揺動部材203が上方へ変位するよう揺動すると共に、リンク部材205を介して連結された第1揺動部材203が上方へ変位するよう揺動し、該第2揺動部材204の第2アーム部204bが前方へ変位するのに伴って、当該第2アーム部204bに連結された前記装飾可動体208が前方へ変位するよう揺動する。すなわち、前記駆動モータ215の駆動に伴い前記第1および第2の飾り部材が上方へ変位すると共に、該第2揺動部材204の第2アーム部204bが前方へ変位するよう構成されている。ここで、前記第1可動表示部55および第2可動表示部56が第1の表示形態にある状態では、前記可動演出部200の各飾り部材206,207,209,210が前方から視認不能に第1可動表示部55および第2可動表示部56で覆われている。そして、前記第1可動表示部55および第2可動表示部56の第2の表示形態への変形に伴って、該第1可動表示部55および第2可動表示部56の間に画成される演出領域Sに可動演出部200が臨んで、パチンコ機10の前面側から視認可能に露出するよう構成されている。
ここで、図21に示すように、前記第2飾り部材207の最大回転半径Rは、前記第1可動表示部55および第2可動表示部56が第1の表示形態にある状態における前記前記揺動基部202に対する第2揺動部材204の枢支部から第1可動表示部55および第2可動表示部56の可動ベース部K1〜K7までの最短距離Lよりも大きくなるよう形成されている。すなわち、前記可動演出部200の駆動モータ215の駆動に伴って第2飾り部材207を揺動した際に、第1の表示形態における前記第1可動表示部55および第2可動表示部56よりも第2飾り部材207が前方へ迫り出すように当該第1可動表示部55および第2可動表示部56の間の演出領域Sに動作するよう構成されている。
(実施例の作用について)
次に、前述した実施例に係るパチンコ機10の作用に関して説明する。
前記中枠12の前面側に設けられた前記操作ハンドル16を遊技者が回転操作すると、打球発射装置から発射されたパチンコ球が前記遊技盤20に設けた案内レール22により画成された遊技領域21内に打ち出されて、遊技釘26等に接触して流下方向を変更しながら当該遊技領域21の第1球流下領域21aまたは第2球流下領域21bを流下する。そして、前記遊技領域21(第1球流下領域21aまたは第2球流下領域21b)を流下する過程で、パチンコ球が第1始動入賞部31または第2始動入賞部32の始動入賞口31a,32aに入賞することを契機として大当り抽選が行われ、大当りに当選した場合には、図柄変動演出の結果として、図柄表示装置17に所定の図柄組み合わせで図柄が表示される。そして、大当りの種類に応じて、前記遊技盤20に設けられた第1特別入賞部41または第2特別入賞部42の開閉扉41b,42bが開放して、開放した特別入賞部41,42の特別入賞口41a,42aの入賞口へパチンコ球を入賞させ得る大当り遊技が生起されて、多数の賞球の獲得機会が与えられる。
ここで、前記図柄表示装置17を構成する可動図柄表示部50は、第1可動表示部55および第2可動表示部56から構成されており、第1始動入賞部31または第2始動入賞部32の始動入賞口31a,32aへのパチンコ球の入賞を契機として所定の作動条件が成立した場合に、各可動表示部55,56の駆動モータ63A,63Bが駆動されることで、第1可動表示部55を構成する第1〜第4の可動ベース部K1〜K4が第1の表示形態から第2の表示形態に変形すると共に、第2可動表示部56を構成する第5〜第7の可動ベース部K5〜K7が第1の表示形態から第2の表示形態に変形するよう動作される。このように、実施例のパチンコ機10では、可動演出を行うために設けられた専用の可動部材を動作させる構成と異なり、図柄変動演出が行われる演出表示部としての可動図柄表示部50の表示部(部分表示部H1〜H7)そのものを、外形形状の異なる第1の表示形態と第2の表示形態とに変形するよう可動するから、可動演出に伴う意外性を高めることができ、遊技の興趣を向上させることができる。すなわち、可動図柄表示部50において図柄変動演出が実行されている途中で、当該可動図柄表示部50の表示部(部分表示部H1〜H7)が変形することで、遊技者に与えるインパクトを格段と高めることができる。このように、図柄変動演出が行われる可動図柄表示部50の表示部(部分表示部H1〜H7)の外形形状が変形するよう動作することで、可動演出が行われた際の意外性を高めて遊技の興趣を向上することができる。
また、図柄変動演出が実行される可動図柄表示部50の表示部(部分表示部H1〜H7)そのものが変形するよう可動することで、遊技者が可動演出を見逃すことはなく、可動演出の実行を遊技者に確実に把握させることができる。また、可動図柄表示部50において図柄変動演出が表示される表示部(部分表示部H1〜H7)により形成される外形形状を変化させることで、図柄表示装置17(可動図柄表示部50)で行われる図柄変動演出と可動図柄表示部50による可動演出との一体感を高めることが可能となる。
また、前記可動図柄表示部50は、部分表示部H1〜H4を備えた第1可動表示部55と、部分表示部H5〜H7を備えた第2可動表示部56とを備えており、当該第1可動表示部55および第2可動表示部56を相対的に近接および離間させることで、第1の表示形態と第2の表示形態とに変形するから、単に図柄変動演出が表示される表示部(部分表示部H1〜H7)を分割するよう変形させることができる。すなわち、従来のパチンコ機のように、所定位置で図柄変動演出を行うだけでなく、表示部(部分表示部H1〜H7)が分割する意外性の高い演出が可能となる。第1および第2可動表示部55,56の表示部(部分表示部H1〜H7)での図柄変動演出と、第1および第2可動表示部55,56の表示部(部分表示部H1〜H7)による可動演出の他に、第1および第2可動表示部55,56の間に画成される演出領域Sにおいて別の演出を行うことが可能となるから、可動図柄表示部50の表示部(部分表示部H1〜H7)の変形動作による意外性を高めるだけでなく、演出のバリエーションを豊かにして、遊技の興趣を向上させることができる。
実施例では、第1の表示形態にある第1および第2可動表示部55,56の表示部(部分表示部H1〜H7)の後側に可動演出部200を配置して、当該第1および第2可動表示部55,56の表示部(部分表示部H1〜H7)が第2の表示形態に変形するのに伴い、両可動表示部55,56における可動ベース部K1〜K7の間の演出領域Sに可動演出部200が臨んでパチンコ機10の前面側に露出するようになっている。これにより、第1および第2可動表示部55,56の表示部(部分表示部H1〜H7)が第1の表示形態にある状態で行われる図柄変動演出と、第1および第2可動表示部55,56の表示部(部分表示部H1〜H7)の第1の表示形態から第2の表示形態への変形による可動演出の他に、第1および第2可動表示部55,56の表示部(部分表示部H1〜H7)が第2の表示形態に変形することに伴い画成された演出領域Sにおいて、別の可動演出部200による可動演出を行うことが可能となるから、第1および第2可動表示部55,56の表示部(部分表示部H1〜H7)の変形動作による意外性を高めるだけでなく、演出のバリエーションを豊かにして、遊技の興趣を向上させることができる。
しかも、実施例の可動演出部200は、可動演出部200の駆動モータ215の駆動に伴って第2飾り部材207を揺動した際に、第1の表示形態における前記第1可動表示部55および第2可動表示部56よりも第2飾り部材207が前方へ迫り出すように演出領域Sで動作するよう構成したから、上下方向に可動する第1および第2可動表示部55,56の動作に加えて、前後方向に可動する可動演出部200を組み合わせた演出が可能となる。すなわち、実施例のパチンコ機10では、第2の表示形態に変形することに伴い画成された演出領域Sに、可動演出部200が単に露出するだけでなく、第1の表示形態での第1および第2可動表示部55,56の表示部(部分表示部H1〜H7)による図柄の表示位置よりも、可動演出部200が前方へ迫り出す立体的な可動演出を行い得るよう構成したことで、立体感のある可動演出を実現して遊技の興趣を高めることができる。
また、前記第1可動表示部55および第2可動表示部56の夫々は、相互に近接および離間するよう動作の他に、当該第1可動表示部55を構成する可動ベース部K1〜K4および第2可動表示部56を構成する可動ベース部K5〜K7を、可動表示部55,56毎に変形させ得る。すなわち、第1可動表示部55および第2可動表示部56を第1の表示形態および第2の表示形態に変形させた際に、可動図柄表示部50の表示部(部分表示部H1〜H7)が上下に分割するよう動作するだけでなく、上方へ揺動する第1可動表示部55の可動ベース部K1〜K4および下方へ揺動する第2可動表示部56の可動ベース部K5〜K7が更に変形して第1の表示形態から第2の表示形態に切り替わるから、演出効果の高い可動演出を実現できる。ここで、前記第1および第2可動表示部55,56を構成する可動ベース部K1〜K7の夫々に、図柄変動演出を部分的に表示する部分表示部H1〜H7を個別に配設してあるから、第1の表示形態および第2の表示形態での変形に伴って、可動図柄表示部50の表示部(部分表示部H1〜H7)が上下に分割すると同時に更に外形形状が変形する意外性の高い演出が可能となる。更に、可動図柄表示部50の表示部(部分表示部H1〜H7)を分割と同時に変形させることで、当該可動図柄表示部50の表示部(部分表示部H1〜H7)で行われる図柄変動演出と、可動図柄表示部50の表示部(部分表示部H1〜H7)による可動演出との一体感を高めることが可能となる。
更に、前記第1可動表示部55は、第1の表示形態から第2の表示形態に変形する際に、第2可動表示部56から離間するよう上方へ揺動する基準ベース部としての第1の可動ベース部K1に対して、第2および第3の可動ベース部K2,K3が相互に離間するよう動作し、第1の可動ベース部K1に対して近接した第4の可動ベース部K4が当該第2および第3の可動ベース部K2,K3の間に収まるよう動作する。すなわち、第1の表示形態から第2の表示形態に第1可動表示部55が変形する際に、当該第1可動表示部55を構成する各可動ベース部K1〜K4の夫々が第2可動表示部56から離間するよう移動するから、第2可動表示部56との間に形成される演出領域Sを大きく確保することができ、大型の可動演出部200を演出領域Sに臨ませることが可能となるから、大型の可動演出部200を演出領域Sに臨ませることができ、第1可動表示部55の変形動作による意外性を高めるだけでなく、演出のバリエーションを豊かにして、遊技の興趣を向上させることができる。
同様に、前記第2可動表示部56は、第1の表示形態から第2の表示形態に変形する際に、第1可動表示部55から離間するよう下方へ揺動する基準ベース部としての第5の可動ベース部K5に対して、第6および第7の可動ベース部K6,K7が相互に離間するよう動作する。すなわち、第1の表示形態から第2の表示形態に第2可動表示部56が変形する際に、当該第2可動表示部56を構成する各可動ベース部K5〜K7の夫々が第1可動表示部55から離間するよう移動するから、第1可動表示部55との間に形成される演出領域Sを大きく確保することができ、大型の可動演出部200を演出領域Sに臨ませることが可能となるから、第2可動表示部56の変形動作による意外性を高めるだけでなく、演出のバリエーションを豊かにして、遊技の興趣を向上させることができる。
また、前記第1の表示形態では、前記第1可動表示部55(第4の可動ベース部K4)に設けた第2の金属板136に対して、前記第2可動表示部56(第6および第7の可動ベース部K6,K7)に設けた磁石178,178が磁着するよう構成したことで、当該第1の表示形態において対向する第1可動表示部55の第4の可動ベース部K4と、第2可動表示部56の第6および第7の可動ベース部K6,K7とを一定の位置関係で保持することができる。従って、実施例のように可動図柄表示部50の表示部(部分表示部H1〜H7)が上下に分割するよう変形する構成にあって、第1の表示形態で図柄変動演出を行った際に、当該図柄変動演出に違和感を生じさせるのを防止し得る。また、第1の表示形態において、第1可動表示部55(第4の可動ベース部K4)と第2可動表示部56(第6および第7の可動ベース部K6,K7)との間に無用な隙間が生ずるのを防止できるから、可動図柄表示部50の表示部(部分表示部H1〜H7)において図柄変動演出を正確に行うことができると共に、当該可動図柄表示部50の表示部(部分表示部H1〜H7)の後方に配置した可動演出部200が露出するのを防止することができる。また、前記第6および第7の可動ベース部K6,K7に設けた磁石178,178は、第1の表示形態において相互に磁着するよう構成してあるから、第6および第7の可動ベース部K6,K7の遮蔽板175,176の延出端部を確実に当接させた状態で保持することができ、両遮蔽板175,176の間に隙間が生じて後方に位置する可動演出部200の露出するのを防ぐことができる。
また、実施例の可動図柄表示部50では、第1可動表示部55の第2および第3の可動ベース部K2,K3に設けた磁石116,116の夫々と、対応する第2可動表示部56の第6および第7の可動ベース部K6,K7に設けた磁石173,173とが磁着するよう構成されている。すなわち、前記第1可動表示部55の第2の金属板136と第2可動表示部56の磁石178,178との磁着により、可動表示部55,56の左右方向の略中間位置を磁着保持すると共に、当該第1可動表示部55の磁石116,116と、第2可動表示部56の磁石173,173との磁着により、可動表示部55,56の左右両端側を磁着保持することにより、第1可動表示部55の各可動ベース部K1〜K4の夫々と、第2可動表示部56の各可動ベース部K5〜K7の夫々とをより正確に一定の位置関係で保持することができる。
また、前記第2の表示形態では、前記第1可動表示部55(第4の可動ベース部K4)に設けた第1の金属板135に対して、当該第1可動表示部55(第1の可動ベース部K1)に設けた磁石96が磁着するよう構成したことで、当該第2の表示形態において対向する第1可動表示部55の第1の可動ベース部K1および第4の可動ベース部K4を一定の位置関係で保持することができる。従って、第1の表示形態から第2の表示形態への変形に伴って上方移動した第1可動表示部55の第1の可動ベース部K1および第4の可動ベース部K4を磁着保持することで、当該第2の表示形態を維持することができ、演出領域Sにおいて可動演出部200の可動演出を行った際に、当該可動演出部200が第1可動表示部55の第4の可動ベース部K4と干渉するのを効果的に防止することができる。
(変更例)
なお、遊技機としては、前述したものに限らず、種々の変更が可能である。
(1) 実施例では、図柄変動演出を表示可能な演出表示部として、図柄表示装置17の3つの図柄表示部の内で、1つの図柄表示部を外形形状が変形する可動図柄表示部としたが、可動図柄表示部を2以上設けてもよい。具体的には、3つの図柄表示部の内の左側の図柄表示部や右側の図柄表示部を可動図柄表示部とするようにしてもよい。
(2) 実施例では、演出表示部としての可動図柄表示部で1つの図柄を表示するよう構成したが、1つの可動図柄表示部で2つ以上の図柄を表示するようにしてもよい。例えば、1つの可動図柄表示部に、左・中・右の各図柄表示部を設けるようにしてもよい。
(3) 実施例では、演出表示部としての可動図柄表示部に、相対的に近接および離間するよう移動可能な可動体として2つの可動表示部を設けたが、3つ以上の可動体(可動表示部)を設けて相互に近接および離間するよう動作可能に構成してもよい。
(4) 実施例では、演出表示部としての可動図柄表示部に、可動体としての第1可動表示部(第1の可動体)および第2可動表示部(第2の可動体)を設けて、各可動表示部を上下方向に揺動するよう構成したが、これに限られるものではなく,左右方向に揺動するよう可動体としての可動表示部を設けるようにしてもよい。また、揺動する構成に限らず、遊技盤の盤面(前面)と平行な方向に平行移動するよう構成したり、前後方向に移動するよう構成してもよい。
(5) 実施例では、演出表示部としての可動図柄表示部に、相対的に近接および離間するよう移動可能な可動体としての第1可動表示部および第2可動表示部の夫々を相互に近接および離間するよう移動可能に構成したが、駆動手段の駆動に伴い、何れか一方の可動表示部を他方の可動表示部に対して近接および離間するよう移動可能に構成し、当該他方の可動表示部を単独で動作しないようにしてもよい。例えば、実施例の第1可動表示部における各可動ベース部を初期位置と可動位置に移動するよう構成すると共に、第2可動表示部を遊技盤の板状部材や設置部材に移動不能に固定的に配設するようにしても、第1および第2可動表示部を相対的に近接および離間させて第1の表示形態と第2の表示形態とに変形させることができる。
(6) 実施例では、第1可動表示部を相対的に変位するよう動作可能な4つの可動体としての可動ベース部から構成し、第2可動表示部を相対的に変位するよう動作可能な3つの可動体としての可動ベース部から構成したが、各可動表示部における可動ベース部の構成数はこれに限られるものではなく、2つあるいは5つ以上の可動ベース部により可動表示部を構成するようにしてもよい。また、可動表示部を1つの可動ベース部から構成し、当該可動表示部を複数設けるようにしてもよい。
(7) 実施例の第1可動表示部は、第1の可動ベース部に対して第2および第3の可動ベース部を相互に近接および離間するよう回動可能に支持すると共に、当該第2および第3の可動ベース部に対して第4の可動ベース部を回動可能に支持し、第1の表示形態から第2の表示形態への変形に伴い、相互に離間した第2および第3の可動ベース部の間に第4の可動ベース部が第1の可動ベース部に近接移動するよう構成したが、これに限られるものではない。すなわち、表示部が所定の外形形状をなして図柄変動演出を表示可能な第1の表示形態と、当該表示部が第1の表示形態とは異なった外形形状をなす第2の表示形態とに変形し得るものであれば、動作の形態は任意に変更することができる。同様に、実施例の第2可動表示部は、第5の可動ベース部に対して第6および第7の可動ベース部を相互に近接および離間するよう回動可能に支持し、第1の表示形態から第2の表示形態への変形に伴い、第6および第7の可動ベース部が相互に離間するよう構成したが、これに限られるものではない。すなわち、表示部が所定の外形形状をなして図柄変動演出を表示可能な第1の表示形態と、当該表示部が第1の表示形態とは異なった外形形状をなす第2の表示形態とに変形し得るものであれば、動作の形態は任意に変更することができる。
(8) 実施例では、第1の表示形態から第2の表示形態に変形した際に、演出表示部としての可動図柄表示部の表示部をなす各部分表示部が図柄を表示しない形態に変形するよう構成したが、第2の表示形態において図柄を表示し得るようにすることも可能である。
(9) 実施例では、第1の表示形態にある演出表示部としての可動図柄表示部の後側に、駆動手段により動作される別の可動体としての可動演出部を配置するよう構成したが、演出表示部としての可動図柄表示部の後側に、当該演出表示部とは異なる演出表示を行う第2の演出表示部を配置するよう構成してもよい。例えば、第1の表示形態にある演出表示部としての可動図柄表示部の後側に、液晶表示パネルやドットマトリックス表示器、ドラム表示器等の演出表示部を配置してもよい。この場合にも前述の実施例と同様に、第1の表示形態にある演出表示部の後側に第2の演出表示部を配置して、当該演出表示部が第2の表示形態に変形するのに伴い、複数のベース部の間の演出領域に第2の演出表示部が臨んで遊技機前面側に露出させることで、演出表示部での図柄変動演出と、演出表示部による可動演出の他に、演出領域において第2の演出表示部による演出を行うことが可能となるから、演出表示部の変形動作による意外性を高めるだけでなく、演出のバリエーションを豊かにして、遊技の興趣を向上させることができる。
(10) 実施例では、演出表示部としての可動図柄表示部の可動体(可動表示部や可動ベース部)に対して、部分表示部として発光手段(LED)を配設し、各部分表示部により7セグメント表示部を形成するよう構成したが、これに限られるものではない。すなわち、可動図柄表示部を構成する各可動ベース部に対して、画像や映像等を表示可能な液晶表示パネルや有機ELパネル等を配設することにより図柄変動演出を表示するよう構成してもよい。
(11) 実施例では、可動体としての可動表示部に設けられた複数の部分表示部により図柄変動演出を表示する表示部の全体を形成するようにしたが、可動体としての可動表示部に設けられた複数の部分表示部により図柄変動演出を表示する表示部を部分的に形成するよう構成し、遊技盤の板状部材や設置部材に当該可動表示部とは別に別途設けられた部分表示部と組み合わせることで、図柄変動演出を表示する表示部の全体が形成されるようにしてもよい。
(12) 実施例では、遊技機としてパチンコ機を例示して説明したが、これに限られるものではなく、アレンジボール機やピンボール機、回胴式遊技機(スロットマシン機)等の従来公知の各種遊技機を採用し得る。すなわち、図柄変動演出を表示可能な演出表示部を備え、当該演出表示部に所定の当り表示が表示されることで当りが生起されるよう構成された遊技機に対して好適に採用可能である。
また本願には、例えば次のような技術的思想が含まれている。
(A) 請求項3記載の構成を含む遊技機に関し、
第1の駆動手段(63a)により往復移動される第1の可動部(55)と、
第2の駆動手段(63b)により往復移動される第2の可動部(56)とを備え、
前記第1の駆動手段(63a)および第2の駆動手段(63b)を駆動することにより、前記第1の可動部(55)および第2の可動部(56)を個別に他方の可動部(55,56)に対して相対的に近接および離間可能に構成されると共に、
前記第1の可動部(55)および第2の可動部(56)の夫々は、基準ベース部(K1,K5)と、前記基準ベース部(K1,K5)に設けられて相互に近接および離間するよう動作可能な複数の可動ベース部(K2〜K4,K6〜K7)とを有し、
前記第1および第2の可動部(55,56)の各ベース部(K1〜K7)に、前記部分表示部(H1〜H7)が配設されたことを要旨とする。
(B) 請求項3または4記載の構成を含む遊技機に関し、
前記第1の表示形態にある演出表示部(50)の後側に、演出表示部(50)とは異なる演出表示を行う第2の演出表示部が配置されて、該演出表示部(50)が第2の表示形態に変形することで、前記演出領域(S)に第2の演出表示部が臨んで遊技機前面側に露出するよう構成されたことを要旨とする。
このように、第1の表示形態にある演出表示部の後側に第2の演出表示部を配置して、当該演出表示部が第2の表示形態に変形するのに伴い、複数のベース部の間の演出領域に第2の演出表示部が臨んで遊技機前面側に露出させるようにしたことで、演出表示部での図柄変動演出と、演出表示部による可動演出の他に、演出領域において第2の演出表示部による演出を行うことが可能となるから、演出表示部の変形動作による意外性を高めるだけでなく、演出のバリエーションを豊かにして、遊技の興趣を向上させることができる。
50 可動図柄表示部(演出表示部)
1 第1の可動ベース部(可動部、基準ベース部)
K2 第2の可動ベース部(可動部、可動ベース部)
K3 第3の可動ベース部(可動部、可動ベース部)
K4 第4の可動ベース部(可動部、可動ベース部)
K5 第5の可動ベース部(可動部、基準ベース部)
K6 第6の可動ベース部(可動部、可動ベース部)
K7 第7の可動ベース部(可動部、可動ベース部)
H1〜H7 部分表示部(表示部)
S 演出領域

Claims (1)

  1. 図柄変動演出を表示可能な演出表示部を備え、当該演出表示部に所定の当り表示が表示されることで当りが生起されるよう構成された遊技機において、
    前記演出表示部は
    相対的に変位するよう動作可能な複数の可動部として、基準ベース部と、前記基準ベース部に設けられて相互に近接および離間するよう動作可能な複数の可動ベース部とを有し、当該基準ベース部および可動ベース部の夫々に、図柄変動演出を部分的に表示可能な部分表示部が設けられると共に、前記基準ベース部および複数の可動ベース部に設けられた複数の部分表示部により図柄変動演出を表示する表示部の全部または一部が形成され、
    前記複数の可動部を相対的に変位するよう動作させることで、図柄変動演出を表示する表示部の外形形状を、前記複数の可動ベース部が相互に近接して図柄変動演出を表示可能な第1の表示形態と、前記複数の可動ベース部が相互に離間した第2の表示形態とに変化するよう構成されると共に、第1の表示形態から第2の表示形態に変化した複数の可動ベース部の間に演出領域が画成されるよう構成された
    ことを特徴とする遊技機。
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