JP6043664B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、タッチパネルを備えた電子機器に関する。
従来、タッチパネルを備えた電子機器が知られている。たとえば、特許文献1には、上記電子機器として、タッチ式入力パネル装置が開示されている。当該タッチ式入力パネル装置は、タッチパネルの一点が強く押されている場合、弱い力で反応するように反応感度を上げる処理を行なう。つまり、タッチ式入力パネル装置は、タッチパネルの一点が強く押されている場合、入力位置を判断するか否かを判断するための押圧力の閾値を、現在の設定値から下げる処理を行なう。
特開2012−123695号公報
しかしながら、特許文献1のタッチ式入力パネル装置では、上記のように押圧力の閾値を下げることにより、ユーザが反応しないと考えている押圧力で反応してしまう。つまり、押圧の強いユーザにとってはタッチパネルの反応感度が高くなりすぎるため、タッチ式入力パネル装置の使用勝手が向上するとは言えない。
本願発明は、上記の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、入力位置を判断するか否かの押圧力の閾値を、ユーザの押圧力に応じた値に設定可能な電子機器、閾値設定方法、およびプログラムを提供することにある。
本発明のある局面に従うと、電子機器は、タッチパネルに対する入力によりタッチパネルに対して閾値以上の圧力が加わった場合にタッチパネルにおける入力位置を判断する。電子機器は、タッチパネルに加わった圧力を検出する圧力検出手段と、検出された圧力から予め定められた第1の値を減ずる演算により得られた演算結果を、閾値に設定する設定手段とを備える。
本発明の他の局面に従うと、電子機器は、タッチパネルに対する入力によりタッチパネルに対して閾値以上の圧力が加わった場合にタッチパネルにおける入力位置を判断する。電子機器は、タッチパネルに加わった圧力を検出する圧力検出手段と、検出された圧力に1未満の予め定められた第1の値を乗ずる演算により得られた演算結果を、閾値に設定する設定手段とを備える。
好ましくは、電子機器は、演算結果未満の圧力がタッチパネルに加わった回数を検出する回数検出手段と、検出された回数が予め定められた回数以上となった場合、閾値を、演算結果よりも予め定められた第2の値だけ小さい値に更新する更新手段とをさらに備える。
好ましくは、電子機器は、演算結果よりも予め定められた第2の値だけ高い圧力が加わった回数を検出する回数検出手段と、検出された回数が予め定められた回数以上となった場合、閾値を、演算結果よりも予め定められた第3の値だけ大きい値に更新する更新手段をさらに備える。
好ましくは、電子機器は、演算結果以上の高い圧力が予め定められた時間以上加わった回数を検出する回数検出手段と、検出された回数が予め定められた回数以上となった場合、閾値を、演算結果よりも予め定められた第2の値だけ大きい値に更新する更新手段をさらに備える。
本発明のさらに他の局面に従うと、閾値設定方法は、タッチパネルに対する入力によりタッチパネルに対して閾値以上の圧力が加わった場合にタッチパネルにおける入力位置を判断する電子機器において実行される。閾値設定方法は、タッチパネルに加わった圧力を検出するステップと、検出された圧力から予め定められた第1の値を減ずる演算により得られた演算結果を、閾値に設定するステップとを備える。
本発明のさらに他の局面に従うと、閾値設定方法は、タッチパネルに対する入力によりタッチパネルに対して閾値以上の圧力が加わった場合にタッチパネルにおける入力位置を判断する電子機器において実行される。閾値設定方法は、タッチパネルに加わった圧力を検出するステップと、検出された圧力に1未満の予め定められた第1の値を乗ずる演算により得られた演算結果を、閾値に設定するステップとを備える。
本発明のさらに他の局面に従うと、プログラムは、タッチパネルに対する入力によりタッチパネルに対して閾値以上の圧力が加わった場合にタッチパネルにおける入力位置を判断する電子機器を制御する。プログラムは、タッチパネルに加わった圧力を検出するステップと、検出された圧力から予め定められた第1の値を減ずる演算により得られた演算結果を、閾値に設定するステップとを、電子機器のプロセッサに実行させる。
本発明のさらに他の局面に従うと、プログラムは、タッチパネルに対する入力によりタッチパネルに対して閾値以上の圧力が加わった場合にタッチパネルにおける入力位置を判断する電子機器を制御する。プログラムは、タッチパネルに加わった圧力を検出するステップと、検出された圧力に1未満の予め定められた第1の値を乗ずる演算により得られた演算結果を、閾値に設定するステップとを、電子機器のプロセッサに実行させる。
本発明によれば、入力位置を判断するか否かの押圧力の閾値を、ユーザの押圧に応じた値に設定可能となる。
電子機器の外観を説明するための図である。 電子機器のハードウェア構成の具体例を示す図である。 電子機器が実行するキャリブレーション処理について説明するための図である。 ダブルカウントによる誤動作が起こる仕組みを説明するための図である。 ダブルカウントによる誤動作を防止するための図である。 閾値の変遷を説明するための第1の例を表した図である。 閾値の変遷を説明するための第2の例を表した図である。 電子機器の機能的構成を説明するためのブロック図である。 電子機器におけるキャリブレーション処理の手順を表したフローチャートである。 電子機器におけるフィードバック処理の手順を表したフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る電子機器について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。なお、電子機器は、たとえば、スマートフォン等の携帯型電話機、タブレット型コンピュータ、ラップトップ型コンピュータ、電子書籍リーダ、PDA、電子辞書である。また、電子機器は、表示装置を備えていない入力装置であってもよい。以下では、一例として、電子機器がスマートフォンである場合を例に挙げて説明する。
<A.外観およびハードウェア構成>
図1は、電子機器1の外観を説明するための図である。図1を参照して、電子機器1は、タッチスクリーン15を備えている。タッチスクリーン15は、ディスプレイと、タッチパネルとを含んで構成される。
図2は、電子機器1のハードウェア構成の具体例を示す図である。図2を参照して、電子機器1は、全体を制御するための演算装置であるCPU(Central Processing Unit)10と、ROM(Read Only Memory)11と、CPU10でプログラムを実行する際の作業領域として機能するためのRAM(Random Access Memory)12と、データおよびプログラムなどを記憶するためメモリ13と、電子機器1に対する操作入力を受け付けるための操作部14と、タッチスクリーン15と、音声出力部としてのスピーカ16と、他の通信装置との間で無線通信を行なうための通信部17とを含む。タッチスクリーン15は、上述したように、ディスプレイ51と、タッチパネル52とを含んで構成されている。
なお、タッチパネル52は、感圧式のタッチパネルとすることができる。あるいは、タッチパネル52を、上述した特許文献1に示されているように、圧力センサと光学式のタッチパネルとで構成することもできる。
電子機器1は、タッチパネル52に対する入力(ユーザ操作)によりタッチパネル52に対して閾値以上の押圧力が加わった場合に、タッチパネル52における入力位置を判断する。電子機器1は、当該判断された入力位置に基づいた処理を実行する。
<B.処理の概要>
次に、電子機器1の処理の概要について説明する。具体的には、タッチパネル52における押圧力の閾値の設定および更新について説明する。より具体的には、電子機器1におけるキャリブレーション処理と、キャリブレーション処理後のフィードバック処理とについて説明する。
電子機器1は、閾値の値を変化させる。つまり、閾値は変数として設定されている。以下では、閾値について変化の前後の値を区別するために、説明の便宜上、閾値の値を、Pth(0),Pth(1),Pth(2),Pth(3),Pth(4),…と表記する。なお、括弧内の数字は、変化した回数を表す。Pth(0)は、初期値(デフォルト値)である。Pth(1)は、キャリブレーション処理後の値である。Pth(2),Pth(3),Pth(4),…は、フィードバック処理後の値である。
(b1.キャリブレーション処理)
図3は、電子機器1が実行するキャリブレーション処理について説明するための図である。電子機器1は、ユーザ操作に基づき、電子機器1の動作モードがキャリブレーション(較正)を行なう動作モードに変更された場合に、キャリブレーション処理を行なう。具体的には、電子機器1は、キャリブレーション処理を行なう動作モードにおいて、タッチパネル52に対する入力によりタッチパネル52に対して加わった押圧力に基づき、タッチパネル52における入力位置を判断するか否かの閾値を設定する。
なお、キャリブレーション処理とは、ユーザにタッチパネル52が反応するであろうと考える力でタッチパネル52を押してもらい、入力位置を判断するか否かの閾値として当該押圧力に応じた値を設定することをいう。キャリブレーション処理は、たとえば、電子機器1をユーザが購入した直後に行なわれる。
図3を参照して、電子機器1がタッチパネル52に対するユーザ入力を受付けた場合、時間の経過とともに押圧力が上昇し、その後、押圧力が下降する。このとき、タッチパネル52に加わった押圧力の最大値をPdとすると、電子機器1は、入力位置を判断するか否かの閾値を、値Pth(1)に設定する。つまり、電子機器1は、検出された押圧力Pdから予め定められた値αを減ずる演算により得られた演算結果(Pth(1)=Pd−α)を、タッチパネル52の押圧力に関する閾値に設定する。
なお、電子機器1は、押圧力の検出を複数回行ない、当該複数回の検出結果の平均値から上記予め定められた値αを減ずる演算により得られた演算結果を、タッチパネル52の押圧力に関する閾値に設定してもよい。
(b2.フィードバック処理)
キャリブレーション処理が行なわれた後、ユーザがタッチパネルの操作に慣れてくると、ユーザの押圧力は、キャリブレーションを行なったときと変化する場合がある。つまり、操作慣れによりユーザの押圧力が時間的に変化する場合がある。そこで、電子機器1は、キャリブレーション処理によって設定された値Pth(1)を更新するためのフィードバック処理を行なう。
以下、フィードバック処理として、閾値を下げるフィードバック処理と、閾値を上げるフィードバック処理とに分けて説明する。また、iを2以上の自然数として、i−1回目のフードバック処理によって更新された閾値を、値Pth(i)と記載する。
(1)閾値を下げる処理
電子機器1は、タッチパネル52に対する押圧力が小さくなる傾向が出てきた場合に、閾値を下げる処理を行なう。具体的には、電子機器1は、キャリブレーション後の閾値(つまり値Pth(1))未満の押圧力がタッチパネル52に加わった回数が、予め定められた回数Cd以上となった場合、閾値を、値Pth(1)よりも予め定められた値βだけ小さい値に更新する。つまり、電子機器1は、1回目の更新処理(フィードバック処理)により、閾値を、値Pth(1)から値Pth(2)(=Pth(1)−β)に更新する。
さらに、電子機器1は、1回目の更新後の閾値(つまり値Pth(2))未満の押圧力がタッチパネル52に加わった回数が回数Cd以上となった場合、閾値を、値Pth(2)よりも値βだけ小さい値に再更新する。電子機器1は、このような更新処理を繰り返す。
(2)閾値を上げる処理
タッチパネル52に対する押圧力が大きくなる傾向が出てきた場合、電子機器1は、いわゆるダブルカウント誤動作を起こしてしまう。つまり、電子機器1は、1回のタッチ操作に対して2回押されたとの誤った判定をしてしまうことがある。
図4は、ダブルカウントによる誤動作が起こる仕組みを説明するための図である。図4を参照して、上述したように、電子機器1がタッチパネル52に対するユーザ入力を受付けた場合、時間の経過とともに押圧力が上昇し、その後、押圧力が下降する。時刻t1において、押圧力が現在の閾値である値Pth(1)を超える。電子機器1は、押圧力が値Pth(1)を超えると入力位置を判断し、当該判断された位置に応じた処理(たとえば、アプリケーションの起動、アプリケーションにおける所定の処理)を実行する。
ここで、上記判断された位置に応じた次の処理を開始するまでに時間Δtだけ必要であるとする。時刻t2(>t1+Δt)においても、押圧力が値Pth(1)を上回っている状態である場合、電子機器1は、再度、同じ処理を実行してしまう。たとえば、ユーザが、電子機器1においてブラウザを見ている場合に、ブラウザ内のリンクを指で選択すると、ページが2回更新されてしまう。このように、ユーザは、1度のタッチ操作を行なったつもりであるのに、2度のタッチ操作を行なったときの同じ処理が電子機器1において実行されてしまう。
ダブルカウントを防止するために、たとえば、時刻t2になってから入力位置を判断する構成にすることも考えられる。しかしながら、時間Δtの大きさは、アプリケーションによって異なる。このため、各アプリケーションにおいてダブルカウントがなされることを防止することにすると、アプリケーションの動作のレスポンスが低下してしまう。
そこで、本実施の形態の電子機器1では、以下の構成により、レスポンスを低下させることなく、ダブルカウントによる誤動作を防止する。
図5は、ダブルカウントによる誤動作を防止するための図である。図5を参照して、ダブルカウントを防止するため、電子機器1は、キャリブレーション後の閾値(つまり値Pth(1))よりも予め定められた値Cpだけ高い押圧力がタッチパネル52に加わった回数が、予め定められた回数Cu以上となった場合、閾値を、値Pth(1)よりも予め定められた値γだけ大きい値に更新する。つまり、電子機器1は、1回目の更新処理(フィードバック処理)により、閾値を、値Pth(1)から値Pth(2)(=Pth(1)+γ)に更新する。
さらに、電子機器1は、1回目の更新後の閾値(つまり値Pth(2))よりも値Cpだけ高い押圧力がタッチパネル52に加わった回数が回数Cd以上となった場合、閾値を、値Pth(2)よりも値γだけ大きい値に再更新する。電子機器1は、このような更新処理を繰り返す。
なお、上記においては、閾値を下げる処理が連続する例と、閾値を上げる処理が連続する例とを挙げたが、これに限定されるものではない。たとえば、閾値を下げる処理と上げる処理とが順に行なわれてもよい(図6,7参照)。
(b3.閾値の変遷例)
図6は、閾値の変遷を説明するための第1の例を表した図である。図6を参照して、電子機器1は、キャリブレーション処理(較正処理)により、閾値を、値Pth(1)に設定する。なお、キャリブレーション処理を実行しない場合には、閾値は初期値Pth(0)のままである。
その後、電子機器1は、フィードバック処理により、閾値を値Pth(1)よりも大きな値Pth(2)に更新する。さらに、電子機器1は、再度のフィードバック処理により、閾値を値Pth(2)よりも大きな値Pth(3)に更新する。さらに、電子機器1は、再度のフィードバック処理により、閾値を値Pth(3)よりも小さな値Pth(4)に更新する。
図7は、閾値の変遷を説明するための第2の例を表した図である。図7を参照して、電子機器1は、キャリブレーション処理(較正処理)により、閾値を、値Pth(1)に設定する。なお、キャリブレーション処理を実行しない場合には、閾値は初期値Pth(0)のままである。
その後、電子機器1は、フィードバック処理により、閾値を値Pth(1)よりも小さな値Pth(2)に更新する。さらに、電子機器1は、再度のフィードバック処理により、閾値を値Pth(2)よりも小さな値Pth(3)に更新する。さらに、電子機器1は、再度のフィードバック処理により、閾値を値Pth(3)よりも大きな値Pth(4)に更新する。
<C.機能的構成>
図8は、電子機器1の機能的構成を説明するためのブロック図である。図8を参照して、電子機器1は、タッチパネル52と、制御部110と、記憶部120とを備える。制御部110は、圧力検出部111と、設定部112と、回数検出部113と、更新部114とを含む。記憶部120には、初期値Pth(0)と、定数であるαと、最新の閾値(i)と、定数であるβ,γ,Cp,Cd,Cuとが記憶されている。
圧力検出部111は、タッチパネル52に加わった押圧力を検出する。圧力検出部111は、検出された押圧力(検出結果)を設定部112および回数検出部113に通知する。
設定部112は、キャリブレーション処理において閾値を設定する際に用いられる。設定部112は、検出された押圧力(正確には、検出された押圧力の最大値)から値αを減ずる演算により得られた演算結果(Pth(1)=Pd−α)を、閾値Phtに設定する。
回数検出部113は、キャリブレーション処理が完了した後、最新(現在)の閾値である値Pth(i)未満の押圧力(たとえば値Pth(1)未満の押圧力)がタッチパネル52に加わった回数を検出する。さらに、回数検出部113は、値Pth(i)(たとえば値Pth(1))よりも値Cpだけ高い押圧力が加わった回数を検出する。
回数検出部113は、最新(現在)の閾値である値Pth(i)未満の押圧力がタッチパネル52に加わった回数が回数Cd以上となった場合に、予め定められたコマンドQ1を更新部114に送る。また、回数検出部113は、値Pth(i)よりも値Cpだけ高い押圧力が加わった回数が回数Cu以上となった場合に、予め定められたコマンドQ2を更新部114に送る。
更新部114は、フィードバック処理において閾値を更新する際に用いられる。更新部114は、コマンドQ1を回数検出部113から受付けた場合、閾値を、値Pth(i)(たとえば値Pth(1))よりも値βだけ小さな値に更新する。つまり、更新部114は、値Pth(i)未満の押圧力がタッチパネル52に加わった回数が回数Cd以上となった場合に、閾値を、値Pth(i)よりも値βだけ小さな値に更新する。
また、更新部114は、コマンドQ2を回数検出部113から受付けた場合、閾値を、値Pth(i)(たとえば値Pth(1))よりも値γだけ大きな値に更新する。つまり、更新部114は、値Pth(i)よりも値Cpだけ高い押圧力が加わった回数が回数Cu以上となった場合、閾値を、値Pth(i)よりも値γだけ大きな値に更新する。
ところで、図8の制御部110内の各機能ブロックにおける処理は、電子機器1のCPU10がROM11に記憶されているプログラムを読み出してRAM12上に展開しつつ実行することで、主にCPU10によって実現されるものである。しかしながら、少なくとも一部が、図8に表わされたハードウェア構成あるいは図8に図示していないハードウェアによって実現されてもよい。
<D.制御構造>
図9は、電子機器1におけるキャリブレーション処理の手順を表したフローチャートである。図9を参照して、ステップS2において、電子機器1のCPU10は、キャリブレーション処理を実行させるためのユーザ指示を操作部14を介して受付けたか否かを判断する。CPU10は、ユーザ指示を受付けたと判断した場合(ステップS2においてYES)、ステップS4において、ユーザのタッチ操作に伴う押圧力を測定する。CPU10は、ユーザの指示を受け付けていないと判断した場合(ステップS2においてNO)、閾値を初期値Pth(0)のまま維持する。ステップS6において、CPU10は、閾値を、測定された押圧力Pdから値α(定数)を引くことにより得られた値(Pth(1)=Pd−α)に設定する。
図10は、電子機器1におけるフィードバック処理の手順を表したフローチャートである。図10を参照して、ステップS102において、電子機器1のCPU10は、変数iの値を1に設定する。ステップS104において、CPU10は、検知した押圧力が値Pth(i)以下となる回数Naをカウントする。
ステップS106において、CPU10は、回数Naが回数Cd以上になったか否かを判断する。CPU10は、回数Naが回数Cd以上になったと判断した場合(ステップS106においてYES)、ステップS108において、閾値を、値Pth(i)から値βを引くことにより得られた値(Pth(i+1)=Pth(i)−β)に更新する。CPU10は、回数Naが回数Cd未満の場合、処理をステップS114に進める。
ステップS110において、CPU10は、回数Naを0に設定する。ステップS112において、CPU10は、変数iの値をインクリメントする。つまり、CPU10は、iの値を1だけ増加させる。
ステップS114において、CPU10は、検出された押圧力が値Pth(i)に値Cpを加えた値以上となる回数Nbをカウントする。ステップS116において、CPU10は、回数Nbが回数Cu以上になったか否かを判断する。CPU10は、回数Nbが回数Cu以上になったと判断した場合(ステップS116においてYES)、ステップS118において、閾値を、値Pth(i)に値γを加えることにより得られた値(Pth(i+1)=Pth(i)+γ)に更新する。CPU10は、回数Nbが回数Cu未満の場合、処理をステップS124に進める。
ステップS120において、CPU10は、回数Nbを0に設定する。ステップS122において、CPU10は、変数iの値をインクリメントする。
ステップS124において、CPU10は、閾値を初期値Pth(0)に戻す指示を受付けたか否かを判断する。CPU10は、指示を受付けたと判断した場合(ステップS124においてYES)、処理を終了する。CPU10は、指示を受付けていないと判断した場合(ステップS124においてNO)、処理をステップS104に進める。
<E.利点>
上述したキャリブレーション処理により、電子機器1は、入力位置を判断するか否かの押圧力の閾値を、ユーザの押圧に応じた値に設定可能となる。つまり、電子機器1は、電子機器1のユーザの押圧のバラつきを吸収することができる。
また、上述したフェードバック処理により、電子機器1は、タッチ操作が時間の経過によって変化する場合であっても、閾値をユーザにとって好ましい値に設定することができる。つまり、電子機器1は、ユーザの操作特性に応じて、感度の調整(感度アップおよび感度ダウン)を行なうことができる。
このように、電子機器1によれば、ユーザは、タッチ操作を快適に行なうことができる。
<F.変形例>
(1)キャリブレーション処理
上記においては、電子機器1は、検出された押圧力Pdから予め定められた値αを減ずる演算により得られた演算結果(Pth(1)=Pd−α)を、タッチパネル52の押圧力に関する閾値に設定した。しかしながら、閾値の設定方法は、これに限られるものではない。たとえば、設定部112は、検出された押圧力Pdに1未満の予め定められた値α’を乗ずる演算により得られた演算結果(Pd×α’)を、閾値に設定してもよい。
(2)フィードバック処理の変形例
また、ダブルカウントによる誤動作防止の手法として、以下の構成を採ることもできる。回数検出部113は、最新(現在)の閾値である値Pth(i)以上の高い圧力が予め定められた時間以上加わった回数を検出する。更新部114は、検出された回数が予め定められた回数以上となった場合、閾値を、値Pth(i)よりも値γだけ大きい値に更新する。このような構成によっても、電子機器1は、閾値を上げる処理を行なうことができる。
(3)上記においては、キャリブレーション処理を行なった後に、フィードバック処理を行なったが、これに限定されるものではない。電子機器1は、キャリブレーション処理を行なわずに、フィードバック処理だけを行なってもよい。
(4)接触面積に基づく処理
上記においては、ユーザのタッチ操作による押圧力に基づく処理について説明したが、これに限定されるものではない。以下、押圧力ではなく接触面積を利用する構成について説明する。
タッチ操作に基づく押圧力が強くなれば、タッチパネルに対する接触面積が増加する。また、押圧力が弱くなれば、タッチパネルに対する接触面積が減少する。この点に着目すれば、上記の押圧力に関する構成を、タッチ操作によるタッチパネルとの接触面積に基づく処理に適用できる。なお、この場合には、タッチパネルとして、感圧式のタッチパネル52の代わりに、静電容量式のタッチパネルまたは光学式のタッチパネル(光センサ方式のタッチパネル)を利用できる。
具体的には、図3,4,5において、縦軸を、押圧力(P)の代わりに、面積(S)とすればよい。また、図6,7の縦軸の閾値を、面積に関する閾値とすればよい。図8の記憶部120には、格納される押圧力の閾値の代わりに、面積に関する閾値を格納しておけばよい。また、圧力検出部111の代わりに、接触面積を算出する面積検出部を備えるように、電子機器1を構成すればよい。
このような電子機器1は、以下のような構成を有すると言える。
(i)電子機器1は、タッチパネルに対する入力により、前記タッチパネルに対する閾値以上の面積の接触を検出した場合に、前記タッチパネルにおける入力位置を判断する。電子機器1は、前記タッチパネルに対する接触面積を検出する面積検出部と、前記検出された面積から予め定められた第1の値を減ずる演算により得られた演算結果を、前記閾値に設定する設定部とを備える。
(ii)電子機器1は、タッチパネルに対する入力により、前記タッチパネルに対する閾値以上の面積の接触を検出した場合に、前記タッチパネルにおける入力位置を判断する。電子機器1は、前記タッチパネルに対する接触面積を検出する面積検出部と、前記検出された面積に1未満の予め定められた第1の値を乗ずる演算により得られた演算結果を、前記閾値に設定する設定部とを備える。
上記(i)または(ii)の構成によれば、入力位置を判断するか否かの面積の閾値を、ユーザの接触面積に応じた値に設定可能となる。
今回開示された実施の形態は例示であって、上記内容のみに制限されるものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 電子機器、10 CPU、11 ROM、12 RAM、13 メモリ、14 操作部、15 タッチスクリーン、51 ディスプレイ、52 タッチパネル、110 制御部、111 圧力検出部、112 設定部、113 回数検出部、114 更新部、120 記憶部。

Claims (6)

  1. タッチパネルに対する入力により前記タッチパネルに対して閾値以上の圧力が加わった場合に前記タッチパネルにおける入力位置を判断する電子機器であって、
    前記タッチパネルに加わった圧力を検出する圧力検出手段と、
    前記検出された圧力から予め定められた第1の値を減ずる演算により得られた演算結果を、前記閾値に設定する設定手段と、
    前記演算結果未満の圧力が前記タッチパネルに加わった回数を検出する回数検出手段と、
    前記検出された回数が予め定められた回数以上となった場合、前記閾値を、前記演算結果よりも予め定められた第2の値だけ小さい値に更新する更新手段とを備える、電子機器。
  2. タッチパネルに対する入力により前記タッチパネルに対して閾値以上の圧力が加わった場合に前記タッチパネルにおける入力位置を判断する電子機器であって、
    前記タッチパネルに加わった圧力を検出する圧力検出手段と、
    前記検出された圧力から予め定められた第1の値を減ずる演算により得られた演算結果を、前記閾値に設定する設定手段と、
    前記演算結果よりも予め定められた第2の値だけ高い圧力が加わった回数を検出する回数検出手段と、
    前記検出された回数が予め定められた回数以上となった場合、前記閾値を、前記演算結果よりも予め定められた第3の値だけ大きい値に更新する更新手段とを備える、電子機器。
  3. タッチパネルに対する入力により前記タッチパネルに対して閾値以上の圧力が加わった場合に前記タッチパネルにおける入力位置を判断する電子機器であって、
    前記タッチパネルに加わった圧力を検出する圧力検出手段と、
    前記検出された圧力から予め定められた第1の値を減ずる演算により得られた演算結果を、前記閾値に設定する設定手段と、
    前記演算結果以上の高い圧力が予め定められた時間以上加わった回数を検出する回数検出手段と、
    前記検出された回数が予め定められた回数以上となった場合、前記閾値を、前記演算結果よりも予め定められた第2の値だけ大きい値に更新する更新手段とを備える、電子機器。
  4. タッチパネルに対する入力により前記タッチパネルに対して閾値以上の圧力が加わった場合に前記タッチパネルにおける入力位置を判断する電子機器であって、
    前記タッチパネルに加わった圧力を検出する圧力検出手段と、
    前記検出された圧力に1未満の予め定められた第1の値を乗ずる演算により得られた演算結果を、前記閾値に設定する設定手段と、
    前記演算結果未満の圧力が前記タッチパネルに加わった回数を検出する回数検出手段と、
    前記検出された回数が予め定められた回数以上となった場合、前記閾値を、前記演算結果よりも予め定められた第2の値だけ小さい値に更新する更新手段とを備える、電子機器。
  5. タッチパネルに対する入力により前記タッチパネルに対して閾値以上の圧力が加わった場合に前記タッチパネルにおける入力位置を判断する電子機器であって、
    前記タッチパネルに加わった圧力を検出する圧力検出手段と、
    前記検出された圧力に1未満の予め定められた第1の値を乗ずる演算により得られた演算結果を、前記閾値に設定する設定手段と、
    前記演算結果よりも予め定められた第2の値だけ高い圧力が加わった回数を検出する回数検出手段と、
    前記検出された回数が予め定められた回数以上となった場合、前記閾値を、前記演算結果よりも予め定められた第3の値だけ大きい値に更新する更新手段とを備える、電子機器。
  6. タッチパネルに対する入力により前記タッチパネルに対して閾値以上の圧力が加わった場合に前記タッチパネルにおける入力位置を判断する電子機器であって、
    前記タッチパネルに加わった圧力を検出する圧力検出手段と、
    前記検出された圧力に1未満の予め定められた第1の値を乗ずる演算により得られた演算結果を、前記閾値に設定する設定手段と、
    前記演算結果以上の高い圧力が予め定められた時間以上加わった回数を検出する回数検出手段と、
    前記検出された回数が予め定められた回数以上となった場合、前記閾値を、前記演算結果よりも予め定められた第2の値だけ大きい値に更新する更新手段とを備える、電子機器。
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