JP6037425B2 - 電子領収書発行システム - Google Patents
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Description
つまり、購買者がレジにおいて精算する際に、レジに設置されたコンピュータによって、購入日時、購入品目、購入個数、単位品目当たりの価格、購入金額の合計等で表される購買時の電子領収書データがインターネットを介してサービスセンターの購買情報データベースに格納される。購買者は購買者毎に付与されたユーザー情報を利用して、サービスセンターの購買情報データベースにアクセスし、自己の購買情報を確認できるシステムが構成されている(例えば特許文献1)。
本第1発明の特徴構成は、購買者と売り手との利用者が直接売買を行う状態で使用する前記利用者とは異なる主体が運営する電子領収書発行システムであって、
電子領収書データを発行するとともに記憶手段を備えている電子領収書発行手段と、電子領収書データに改ざん防止機能を付与する改ざん防止手段と、改ざん防止機能が付与された電子領収書データを受け取るとともに記憶手段を備えている携帯式の電子領収書受領手段と、前記電子領収書受領手段が受領した電子領収書データを保存すべく前記電子領収書受領手段個々に対応させて設けてある、前記電子領収書受領手段が保有する記憶手段とは別個の受領側電子領収書保存手段と、前記電子領収書発行手段が前記電子領収書受領手段に向けて発送した改ざん防止機能付きの電子領収書データを保存すべく、前記電子領収書発行手段が保有する記憶手段とは別個の前記電子領収書発行手段に対応して設けてある発行側電子領収書保存手段とを備え、
前記改ざん防止手段の改ざん防止機能が、売買成立日時を証明するタイムスタンプをデータとして付与する機能と、電子証明書に基づく電子署名を付与する機能とにあり、
前記電子領収書発行システムを運営する運営主体が組合又はサービス提供団体であり、かつ、前記組合又はサービス提供団体はシステムを利用する利用者に対して、所定の利用書類の提出を利用基準として定めて前記利用者が前記組合又はサービス提供団体の会員基準を満たすものに制限してあり、
電子領収書発行システムを運営する運営主体が、前記電子領収書発行手段が発行する電子領収書に前記改ざん防止手段の改ざん防止機能を付与すべく、運営主体電子署名を付与する
点にあり、その作用効果は次の通りである。
売買が成立すると、電子領収書データに改ざん防止手段によって、例えば販売日時、販売場所等の改ざん防止機能が付与される。この改ざん防止機能が付与された電子領収書データは、例えばコンピュータ等の電子領収書発行手段から発信されて有線・無線等の伝達手段を介して発行側電子領収書保存手段に保存されると同時に、購買者が有する例えば携帯電話やスマートフォン等の携帯式の電子領収書受領手段に有線・無線式伝達手段によって伝達される。電子領収書受領手段に伝達された電子領収書データは、受領側電子領収書保存手段に保存される。
このように、両電子領収書保存手段に保存されることによって、改ざんされ難い状況を作り出すことができる。
しかも、電子領収データには改ざん防止機能が付与されているので、更に、改ざんし難いものとなっている。
更に、電子領収書に疑義が生じた場合には、両電子領収書保存手段に保持されているデータを突き合わせることによって、確認することができる。
本発明において次の特徴構成は、前記改ざん防止手段の改ざん防止機能が、売買成立日時を証明するタイムスタンプをデータとして付与するとともに、電子証明書に基づく電子署名を付与する点にあり、その作用効果は次の通りである。
つまり、タイムスタンプおよび電子証明書に基づく電子署名を付すことができ、このことにより、非改ざん性が確保だれ、いつ、誰が、どこで、売買をかわしたかが、明確になり、電子領収書の真意性を明確に証明することが可能になった。
本発明において次の特徴構成は、電子領収書発行システムを運営する運営主体が、前記電子領収書に運営主体電子署名を付与する点にあり、その作用効果は次の通りである。
電子領収書発行システムを運営する主体があれば、その主体が保証する署名を、改ざん防止機能が付与された電子領収書に更に付与することによって、電子領収書の信頼度を高めることができる。
本発明において次の特徴構成は、電子領収書発行システムを運営する運営主体が所定の団体であり、前記団体はシステムを利用する利用者に対して、所定の利用書類の提出を利用基準として定める点にあり、その作用効果は次の通りである。
運営主体が所定の団体である場合には、団体が利用者側に例えば登記簿謄本や住民票等の所定の利用書類を提出させることによって、利用者の選別を図って電子領収書システムの安全性の向上、及び、団体がシステム全体を把握することによって、電子領収書の証明性を高めることができる。
電子領収書発行システムSは、図1に示すように、電子領収書発行手段としての電子領収書発行機1、電子領収書発行機1から発行される電子領収書データに改ざん防止機能を付与する改ざん防止手段2、改ざん防止機能を付与された電子領収書データを受け保存する発行側電子領収書保存装置3、改ざん防止機能を付与された電子領収書データを受ける携帯式の電子領収書受領手段としての電子領収書受領機4、電子領収書受領機4からの電子領収書データを受け保存する受領側電子領収書保存装置5とで構成してある。
図1に示すように、電子領収書発行機1は、一般的なコンピュータの形態を採るものであり、ディスプレイ1Aとコンピュータ本体1Bと入力用キーボード(タッチパネル)1Cとで形成されており、コンピュータ本体1B内には、図示していないが、中央制御装置(CPU)や記憶装置(RAM)、入出力インターフェイス装置、通信装置等が備えられている。
なお、記憶装置としては、RAM以外にディスクや半導体メモリー等が使用できる。
電子領収書受領機4は、図1に示すように、携帯式のものであり、購買者が個々に保有している、例えば、スマートフォン4A、携帯電話4B、ICカード4C、携帯式パソコン、タブレット、ICレコーダのように、データの通信による保有が可能なものが該当する。
(1) 第1方法:電子領収書発行機1として前記したコンピュータ1を利用し、電子領収書受領機4として携帯電話4Bを利用するものであれば、コンピュータ1から携帯電話4Bに向けて電子領収書データを添付した電子メールを発信することによって、無線での伝送が行える。
受領側電子領収書保存装置5は、図1に示すように、電子領収書を受け取る電子領収書受領機4毎に対応して装備されている。受領側電子領収書保存装置5としては、スマートフォン5A、携帯電話5B、携帯可能なミニパソコン、タブレット、または、設置タイプの大型コンピュータを利用した外部サーバー等から単一のものが選定される。電子領収書受領機4から受領側電子領収書保存装置5へのデータ伝送は、段落番号[0030]で述べた3つの方法を利用できる。
受領側電子領収書保存装置5としては、電子領収書受領機4が装備する記憶手段を利用してもよい。
発行側電子領収書保存装置3は、図1に示すように、電子領収書発行機1に対応して装備されている。発行側電子領収書保存装置3としては、受領側電子領収書保存装置5と同様に携帯電話、スマートフォン、携帯式パソコン、タブレット等も使用できるが、出来れば常設型のコンピュータ、または、大型コンピュータを利用した外部サーバー等から単一のものが選定される。電子領収書発行機1から発行側電子領収書保存装置3へのデータ伝送は、段落番号[0030]で述べた3つの方法に加えて、通信ケーブル等で接続する有線接続を利用できる。
発行側電子領収書保存装置3としては、電子領収書発行機1が装備する記憶手段を利用してもよい。
(1) 売買が成立すると、電子領収書発行機1において、電子領収書データが作成される(#1)。
(2) 作成された電子領収書データには、改ざん防止手段2によってタイムスタンプ等の改ざん防止機能が付与される(#2)。
(3) 改ざん防止機能が付与された電子領収書データは、電子領収書受領機4に伝送されるとともに、発行側電子領収書保存装置3に伝送される。伝送方法については、[0030]で述べた(#3#4)。
(4) 電子領収書受領機4に取り込まれた電子領収書データは、受領側電子領収書保存装置5に伝送される。伝送方法については、[0030]で述べた(#5)。
(5) 以上のように、電子領収書データは両電子領収書保存装置3,5に保存され、以後、販売者と購買者とは夫々両電子領収書保存装置3,5に保存された電子領収書データを相手側に提示して互いに確認することができ、売買行為の正当性等を確認する際に利用される。
第2実施形態については、第1実施形態と異なる点を主として説明する。
電子領収書発行システムSは、図3に示すように、電子領収書発行手段としての電子領収書発行機1、電子領収書発行機1からの電子領収書データにIDデータを付与するID付与手段6と、IDを付与されたID付電子領収書を受け取り保存管理する電子領収書集中管理装置としての電子領収書集中管理センター7、電子領収書発行機1からの電子領収書データに対応するIDデータを取り入れるために購買者が有する携帯式の電子領収書ID受領手段としての電子領収書ID受領機8と、前記電子領収書集中管理センター7において電子領収書データに改ざん防止機能を付与する改ざん防止手段2とで構成し、前記購買者は前記IDデータによって前記電子領収書集中管理センター7に保存されている電子領収書データにアクセスすることが可能に構成してある。
図3に示すように、電子領収書発行機1は、一般的なコンピュータの形態を採るものであり、コンピュータ本体1Bにディスプレイと入力用キーボード(タッチパネル)とが一体形成されており、コンピュータ本体1B内には、図示していないが、中央制御装置(CPU)や記憶装置(RAM)、入出力インターフェイス装置、通信装置等が備えられている。
なお、記憶装置としては、RAM以外にディスクや半導体メモリー等が使用できる。
電子領収書発行機1としては、上記以外に、レジ精算機、遠赤外線通信機、バーコード発信機等が該当する。そして、これら、レジ精算機、遠赤外線通信機、バーコード発信機等を単独で使用するのではなく、複数個のものを組み合わせて、または、これらと前記したコンピュータ等を組み合わせて使用してもよい。
なお、発行者名、受領者名、発行日時、発行場所等の複数のデータを組み合わせて、領収書ナンバーなるものを新しく作成し、そのナンバーを電子領収書に電子的に付与することによって、電子領収書の二重発行を防止する手段を採ってもよい。
電子領収書集中管理センター7は、図3に示すように、電子領収書を受け取る電子領収書ID受領機8全てに対応して装備されている。電子領収書集中管理センター7としては、設置タイプの大型コンピュータを利用した外部サーバーが選定される。電子領収書発行機1から電子領収書集中管理センター7のデータ伝送は、段落番号[0030]で述べた3つの方法を利用できる。
電子領収書発行機1から電子領収書集中管理センター7に伝送されるデータは、電子領収書データにIDデータを付与したID付電子領収書データである。
なお、電子領収書集中管理センター7については、電子領収書発行者等とは異なる第三者を想定しているが、電子領収書発行者が所有運営することでもよい。
電子領収書ID受領機8は、図3に示すように、携帯式のものであり、購買者が個々に保有している、例えば、スマートフォン8A、携帯電話8B、ICカード8C、携帯式パソコン、タブレット、ICレコーダのように、データの通信による保有が可能なものが該当する。
電子領収書発行機1から電子領収書ID受領機8に伝送されるデータは、ID付電子領収書データではなく、IDデータである。
(4) 第1方法:電子領収書発行機1として前記したコンピュータ1を利用し、電子領収書ID受領機8として携帯電話8Bを利用するものであれば、コンピュータ1から携帯電話8Bに向けて電子領収書データを添付した電子メールを発信することによって、無線での伝送が行える。
(5) 第2方法:図示してはいないが、コンピュータ1と携帯電話8BをUSBケーブルで有線接続し、ディスプレイ上でマウスによるドラグアンドドロップ操作を行うことによって、電子領収書のファイルデータをディスプレイ上に現れた携帯電話8Cのアイコンを介してファイルに取り入れることができる。
(6) 第3方法:図示していないが、電子領収書発行機1としてレジ精算機を使用する場合には、レジ精算機に無線通信装置を搭載し、レジ精算機からのデータを無線通信装置を介して、携帯電話8Bやスマートホン8A等に送信することができる。
(1) 売買が成立すると、電子領収書発行機1において、電子領収書データが作成される(#1)。
(2) 電子領収書データには、電子領収書発行機1内において、IDデータが付与される(#1)。
(3) ID付電子領収書データは、電子領収書集中管理センター7に伝送される(#3)。
(4) ID付電子領収書データには、電子領収書集中管理センター7において、改ざん防止手段による改ざん防止機能が付与される(#4)。
(5) 電子領収書ID受領機8にはIDデータのみが電子領収書発行機1より伝送される(#2)。
(6) 購買者は自己の電子領収書ID受領機8に保存したIDデータを使って電子領収書集中管理センター7にアクセスすることによって、自己の電子領収書内容を随時確認することができる(#5#6)。
(7) 以上のように、電子領収書データは電子領収書集中管理センター7に保存され、以後、販売者と購買者とは保存された電子領収書データを任意に確認することができ、売買行為の正当性等を確認する際に利用される。
上記した電子領収書発行システムSを、利用者ではない第3者が運営することとする。
このように、利用者ではないものが、電子領収書発行システムSを運営することによって、システムS自体の運営を却って円滑に行うことができ、その運営主体が、電子領収書に運営主体電子署名を付与することによって、電子領収書の信頼性が高まる。
第3実施形態においては、第3者としての団体が電子領収書発行システムSを運営する形態について言及した。ここでは、この団体が運営する電子領収書発行システムSを利用する発行者等に対する要件を設定する。
つまり、利用するものを会員として利用規約等を順守させることにより、より円滑な運営を図る。
つまり、登録基準としては、
(1) 登記簿謄本
(2) 印鑑証明
(3) 企業等であれば代表者又は担当者の身分証明証(担当者の場合は在籍証明要)
(4) 会員登録意思確認文書(申込書)
(6) 企業又は個人の取引銀行の届出
(7) 組合又はサービス提供団体による条件規約への同意
(8) 個人であれば、住民票、免許証等の提示
しかも、電子領収書発行システムS内での領収書の発行・受領を団体が把握できるので、証明を行うことができ、更に、電子領収書の信頼を高めることができる。
2 改ざん防止手段
3 発行側電子領収書保存手段
4 電子領収書受領手段(電子領収書受領機)
5 受領側電子領収書保存手段
6 ID付与手段
7 電子領収書集中管理装置(電子領収書集中管理センター)
8 電子領収書ID受領手段(電子領収書ID受領機)
S 電子領収書発行システム
Claims (1)
- 購買者と売り手との利用者が直接売買を行う状態で使用する前記利用者とは異なる主体が運営する電子領収書発行システムであって、
電子領収書データを発行するとともに記憶手段を備えている電子領収書発行手段と、電子領収書データに改ざん防止機能を付与する改ざん防止手段と、改ざん防止機能が付与された電子領収書データを受け取るとともに記憶手段を備えている携帯式の電子領収書受領手段と、前記電子領収書受領手段が受領した電子領収書データを保存すべく前記電子領収書受領手段個々に対応させて設けてある、前記電子領収書受領手段が保有する記憶手段とは別個の受領側電子領収書保存手段と、前記電子領収書発行手段が前記電子領収書受領手段に向けて発送した改ざん防止機能付きの電子領収書データを保存すべく、前記電子領収書発行手段が保有する記憶手段とは別個の前記電子領収書発行手段に対応して設けてある発行側電子領収書保存手段とを備え、
前記改ざん防止手段の改ざん防止機能が、売買成立日時を証明するタイムスタンプをデータとして付与する機能と、電子証明書に基づく電子署名を付与する機能とにあり、
前記電子領収書発行システムを運営する運営主体が組合又はサービス提供団体であり、かつ、前記組合又はサービス提供団体はシステムを利用する利用者に対して、所定の利用書類の提出を利用基準として定めて前記利用者が前記組合又はサービス提供団体の会員基準を満たすものに制限してあり、
電子領収書発行システムを運営する運営主体が、前記電子領収書発行手段が発行する電子領収書データに、前記改ざん防止手段の改ざん防止機能を付与すべく、運営主体電子署名を付与する電子領収書発行システム。
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