JP6033572B2 - 磁気共鳴装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、被検体のスキャンを行う磁気共鳴装置、およびその磁気共鳴装置に適用されるプログラムに関する。
近年、人体の組織のT2値を画像化したT2マップが、医学的な診断に使用されている。T2マップを作成する方法として、CPMG(Carr-Purcell-Meiboom-Gill)法を用いた技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2012−010728号公報
特許文献1では、スピンエコーを収集し、収集したスピンエコーに基づいて、T2マップを作成している。しかし、B1不均一により、リフォーカスパルスのフリップ角が180°から外れると、エコー信号に含まれる刺激エコー(Stimulated Echo)の影響が強くなり、T2の推定値の誤差が大きくなるという問題がある。そこで、T2の推定値の誤差を小さくする方法として、スピンエコーと刺激エコーとを分離することが考えられる。スピンエコーと刺激エコーとを分離することができれば、刺激エコーの影響を低減することができるので、T2の推定値の誤差を小さくすることが可能となる。しかし、スピンエコーと刺激エコーとを分離することは容易ではない。したがって、スピンエコーと刺激エコーとを容易に分離することが望まれている。
本発明の第1の態様は、励起パルスと、前記励起パルスの位相に対して45°の位相差を有する複数のリフォーカスパルスとを含むシーケンスを実行する磁気共鳴装置である。
本発明の第2の態様は、励起パルスと、前記励起パルスの位相に対して45°の位相差を有する複数のリフォーカスパルスとを含むシーケンスを実行する磁気共鳴装置のプログラムであって、前記シーケンスにより得られる第1エコー信号に含まれるスピンエコーと、前記第1エコー信号の次に得られる第2エコー信号に含まれる刺激エコーとに基づいて、B1マップを作成するB1マップ作成処理を計算機に実行させるためのプログラムである。
励起パルスと、前記励起パルスの位相に対して45°の位相差を有する複数のリフォーカスパルスとを含むシーケンスにより、スピンエコーと刺激エコーとを容易に分離することができる。
本発明の一形態の磁気共鳴装置の概略図である。 本形態で実行されるシーケンスを示す図である。 エコー信号の位相プロファイルの説明図である。 B1マップおよびT2マップを作成するときのフローを示す図である。 シーケンスS〜Sを実行することにより得られるエコー信号を概略的に示す図である。 画像データを作成するときの説明図である。 B1マップの作成方法の説明図である。 画像データD〜DのピクセルPにおける信号強度C1i〜CmiとT2との関係を求めるときの説明図である。 B1=bをS1i(B1,T2)〜Smi(B1,T2)に代入した様子を示す図である。 画像データD〜DのピクセルPの信号強度の実測値を概略的に示す図である。 T2の値を算出するときの説明図である。 シミュレーション結果を示す図である。
以下、発明を実施するための形態について説明するが、本発明は、以下の形態に限定されることはない。
図1は、本発明の一形態の磁気共鳴装置の概略図である。
磁気共鳴装置(以下、「MR装置」と呼ぶ。MR:Magnetic Resonance)100は、マグネット2、テーブル3、受信コイル4などを有している。
マグネット2は、被検体11が収容されるボア21、超伝導コイル22、勾配コイル23、送信コイル24などを有している。超伝導コイル22は静磁場を印加し、勾配コイル23は勾配磁場を印加し、送信コイル24はRFパルスを送信する。尚、超伝導コイル22の代わりに、永久磁石を用いてもよい。
テーブル3は、被検体11を支持するためのクレードル3aを有している。クレードル3aがボア21に移動することによって、被検体11がボアに搬入される。
受信コイル4は被検体11に取り付けられている。
MR装置100は、更に、送信器5、勾配磁場電源6、受信器7、制御部8、操作部9、および表示部10を有している。
送信器5は、RFコイル24に電流を供給する。
勾配磁場電源6は、勾配コイル23に電流を供給する。
受信器7は、受信コイル4で受信された磁気共鳴信号を信号処理し、制御部8に出力する。
制御部8は、表示部10に必要な情報を伝送したり、受信器7から受け取ったデータに基づいて画像を再構成するなど、MR装置100の各種の動作を実現するように、MR装置100の各部の動作を制御する。制御部8は、例えばコンピュータ(computer)によって構成される。制御部8は、画像データ作成手段81、B1マップ作成手段82、T2マップ作成手段83などを有している。
画像データ作成手段81は、シーケンスS〜S(図2参照)より得られたエコー信号に基づいて、画像データを作成する。B1マップ作成手段82はB1マップ(送信磁場マップ)を作成し、T2マップ作成手段83はT2マップを作成する。
制御部8は、画像データ作成手段81、B1マップ作成手段82、T2マップ作成手段83を構成する一例であり、所定のプログラムを実行することにより、これらの手段として機能する。
操作部9は、オペレータにより操作され、種々の情報を制御部8に入力する。表示部10は種々の情報を表示する。
MR装置100は、上記のように構成されている。
本形態では、MR装置100を用いて、B1マップおよびT2マップを取得する。以下に、B1マップおよびT2マップを取得する方法について説明する。
図2は、本形態で実行されるシーケンスを示す図である。
シーケンスS〜Sは、FSE法を用いたシーケンスである。シーケンスSは、励起パルスRFと、複数のリフォーカスパルスRF〜RFとを有している。本形態では、励起パルスRFは90°パルスであり、リフォーカスパルスRF〜RFは180°パルスであるが、別の角度のRFパルスを用いてもよい。励起パルスRFとリフォーカスパルスRF〜RFは、位相差が45°になるように設定されている。図2では、励起パルスRFの位相φをφ=0°とし、リフォーカスパルスRF〜RFの位相φをφ=45°とすることにより、位相差を45°に設定しているが、位相φはφ=0°、45°に限定されることはない。
シーケンスSでは、励起パルスRFと、リフォーカスパルスRF〜RFを送信することにより、第1エコー信号Sei〜第mエコー信号Semが得られる。
他のシーケンスS〜Sも、シーケンスSと同様に、励起パルスRFとリフォーカスパルスRF〜RFとを有している。したがって、各シーケンスS〜Sを実行するたびに、第1エコー信号Se1〜第mエコー信号Semが得られる。尚、図2では説明の便宜上、勾配磁場は図示省略している。
次に、第1エコー信号Se1に含まれるエコー成分と、第2エコー信号Se2に含まれるエコー成分ついて、図3を参照しながら説明する。
(1)第1エコー信号Se1のエコー成分について
時点tにおいて励起パルスRFが送信される。図3には、励起パルスRFが送信された後の位相変化を表す2つの位相プロファイルAおよびBが示されている。位相プロファイルAは、時点tにおいて位相が90°であるが、時点tにおいて位相が180°に変化した例を示している。一方、位相プロファイルBは、時点tにおいては位相が90°であるが、時点tにおいて位相が135°に変化した例を示している。
次に、時点tにおいて、1番目のリフォーカスパルスRFが送信される。リフォーカスパルスRFの位相は励起パルスRFの位相に対して45°ずれているので、時点tにおけるエコー信号の位相は、位相45°を中心として反転する。その結果、位相プロファイルAの位相は、180°から−90°になり、位相プロファイルBの位相は、135°から−45°になる。位相が反転した後、位相プロファイルAの位相は、時点11において0°になり、位相プロファイルBの位相も、時点t11において0°になる。このように、時点t11において位相が一致するので、スピンエコーSE(1)が得られる。したがって、第1エコー信号Se1の主なエコー成分は、スピンエコーSE(1)となる。
(2)第2エコー信号Se2のエコー成分について
スピンエコーSE(1)が得られた後、位相プロファイルAの位相は次第に大きくなり、時点tにおいて90°になる。一方、位相プロファイルBは、位相プロファイルAよりも位相変化が緩やかであるので、時点tにおいて位相はまだ45°である。
次に、時点tにおいて、2番目のリフォーカスパルスRFが送信される。リフォーカスパルスRFの位相は励起パルスRFの位相に対して45°ずれているので、時点tにおけるエコー信号の位相は、位相45°を中心として反転する。その結果、位相プロファイルAの位相は、90°から0°になる。一方、位相プロファイルBの位相は、時点tにおいて45°であるので、リフォーカスパルスRFが送信されても、位相プロファイルBの位相は45°のままである。リフォーカスパルスRFが送信された後、位相プロファイルAおよびBの位相は、時点t21において90°になる。このように、時点t21において位相が一致するので、スピンエコーSE(2)が得られる。したがって、第2エコー信号Se2には、スピンエコーSE(2)が含まれている。
ただし、第2エコー信号Se2は、スピンエコーSE(2)の他に、刺激エコーSTE(2)も含んでいる。次に、刺激エコーSTE(2)がどのようにして生成されるかについて説明する。
時点tにおいて送信されるリフォーカスパルスRFは180°パルスであるので、フリップ角は理想的には180°である。しかし、全てのスピンのフリップ角が180°になるわけではなく、フリップ角が180°からずれるスピンも存在する。このようなスピンによって、リフォーカスパルスRFが送信されても位相プロファイルに実質的な変化が見られない場合がある。この例は、位相プロファイルCおよびDで示されている。位相プロファイルCでは、時点tにおいて位相は180°であり、時点tでも位相は180°である。また、位相プロファイルDでは、時点tにおいて位相は135°であり、時点tでも位相は135°である。
そして、時点tにおいて、2番目のリフォーカスパルスRFが送信される。リフォーカスパルスRFの位相は励起パルスRFの位相に対して45°ずれているので、位相プロファイルCの位相は、180°から−90°になり、位相プロファイルDの位相は、135°から−45°になる。位相が反転した後、位相プロファイルCの位相は、時点21において0°になり、位相プロファイルDの位相も、時点t21において0°になる。このように、時点t21において位相が一致するので、刺激エコーSTE(2)が得られる。したがって、第2エコー信号Se2には、スピンエコーSE(2)だけでなく、刺激エコーSTE(2)が含まれる。
本形態では、励起パルスRFとリフォーカスパルスRFおよびRFは、位相差が45°になるように設定されている。このように位相差が45°に設定されたパルスを用いることにより、第2エコー信号Se2に含まれるスピンエコーSE(2)と刺激エコーSTE(2)との位相を90°ずらすことができる。したがって、スピンエコーSE(2)と刺激エコーSTE(2)との分離を容易に行うことができる。
また、本形態では、スピンエコーSE(2)の位相と刺激エコーSTE(2)の位相を90°ずらすことができるシーケンスS〜Sを用いて、B1マップおよびT2マップを作成する。以下に、B1マップおよびT2マップを作成する手順について説明する。
図4は、B1マップおよびT2マップを作成するときのフローを示す図である。
ステップST1では、シーケンスS〜Sを実行する。図5は、シーケンスS〜Sを実行することにより得られるエコー信号を概略的に示す図である。1回目のシーケンスSを実行することにより、第1エコー信号Se1〜第mエコー信号Semが得られる。1回目のシーケンスSが終了した後、2回目〜n回目のシーケンスS〜Sが順に実行される。2回目〜n回目のシーケンスS〜Sについても、1回目のシーケンスSと同様に、第1エコー信号Se1〜第mエコー信号Semが得られる。シーケンスS〜Sを実行した後、ステップST2に進む。
ステップST2では、画像データ作成手段81(図1参照)が、ステップST1で取得されたエコー信号に基づいて、画像データを作成する。
図6は、画像データを作成するときの説明図である。
画像データD〜Dは、1回目〜n回目のシーケンスS〜Sで得られた同じ番号のエコー信号を用いて作成される。本形態では、各シーケンスS〜Sでm個のエコー信号が得られているので、m個の画像データD〜Dが作成される。
画像データD〜Dを作成した後、ステップST3に進む。
ステップST3では、B1マップ作成手段82(図1参照)が、画像データDおよびDに基づいて、B1マップを作成する。以下に、B1マップの作成方法について説明する。
図7は、B1マップの作成方法の説明図である。
画像データDの各ピクセルP(i=1〜z)において、第1エコー信号Se1に含まれるスピンエコーSE(1)の大きさをMx1とする。また、画像データDのピクセルPにおいて、第2エコー信号Se2に含まれる刺激エコーSTE(2)の大きさをMx2とする。この場合、Mx1およびMx2は、以下の式で表される。
尚、式(1)および(2)の右辺には、「a」および「b」が含まれている。aは励起パルスRFによる実際のフリップ角であり、bはリフォーカスパルスによる実際のフリップ角である。
一般的に、T1値は、エコー間隔ESPよりも十分に大きいので、式(3)のEは、E=1に近似できる。E=1とすると、式(1)および(2)から、「E」および「a」を消去することができ、以下の式(5)が得られる。
式(5)を参照すると、bの値は、第1エコー信号Se1に含まれるスピンエコーSE(1)の大きさMx1と、第2エコー信号Se2に含まれる刺激エコーSTE(2)の大きさMx2とによって表されることがわかる。したがって、ピクセルPごとにMx1の値とMx2の値を求め、求めた値を式(5)に代入すれば、ピクセルPごとにbの値を算出することができる。
尚、第2エコー信号Se2は、刺激エコーSTE(2)だけでなく、スピンエコーSE(2)も含んでいる(図3参照)。したがって、式(5)に刺激エコーSTE(2)の大きさMx2を代入するためには、第2エコー信号Se2の中から、スピンエコーSE(2)と刺激エコーSTE(2)とを分離し、刺激エコーSTE(2)を抽出する必要がある。本形態では、図3を参照しながら説明したように、スピンエコーSE(2)の位相と刺激エコーSTE(2)の位相を90°ずらすことができるので、第2エコー信号Se2の中から、スピンエコーSE(2)と刺激エコーSTE(2)とを容易に分離することができる。したがって、式(5)を用いて、各ピクセルごとにbの値を算出することができるので、B1マップを作成することができる。B1マップを作成した後、ステップST4に進む。
ステップST4では、T2マップ作成手段83(図1参照)がT2マップを作成する。
図8〜図11は、T2マップを作成するときの説明図である。
本形態では、T2マップを作成するにあたり、先ず、画像データD〜DのピクセルP(i=1〜z)における信号強度C1i〜Cmiと、T2との関係を求める(図8参照)。
図8は、画像データD〜DのピクセルPにおける信号強度C1i〜CmiとT2との関係を求めるときの説明図である。
信号強度C1i〜Cmiは、B1の値とT2の値とを変数とした関数S1i(B1,T2)〜Sm1(B1,T2)で表すことができる。したがって、B1の値がわかれば、信号強度C1i〜CmiとT2との関係を求めることができる。本形態では、ステップST3においてB1マップを作成しているので、ピクセルPにおけるB1の値(B1=b)を知ることができる。したがって、B1=bをS1i(B1,T2)〜Smi(B1,T2)に代入することにより、信号強度C1i〜CmiとT2との関係を求めることができる。図9に、B1=bをS1i(B1,T2)〜Smi(B1,T2)に代入した様子を示す。したがって、信号強度C1i〜CmiとT2との関係を求めることができる。
次に、画像データD〜DのピクセルPの信号強度の実測値について考える。本形態では、ステップST2において、画像データD〜Dを作成しているので、画像データD〜DのピクセルPの信号強度の実測値は既に求められている。図10に、画像データD〜DのピクセルPの信号強度の実測値を概略的に示す。図10では、画像データD〜DのピクセルPの信号強度の実測値を、S1i〜Smiで示してある。
そして、ピクセルPの信号強度S1i(b,T2)〜Smi(b,T2)と、ピクセルPの信号強度の実測値S1i〜Smiとに基づいて、T2の値を算出する。具体的には、以下のようにしてT2の値を算出する(図11参照)。
図11は、T2の値を算出するときの説明図である。
T2マップ作成手段83(図1参照)は、ピクセルPの信号強度S1i(b,T2)〜Smi(b,T2)と信号強度の実測値S1i〜Smiとの間のばらつきを最小にするT2の値を算出する。このようなT2値は、例えば以下の式(6)を用いて求めることができる。
T2マップ作成手段83は、式(6)で表される関数Fの値が最小になるときのT2を算出することにより、信号強度S1i(b,T2)〜Smi(b,T2)と信号強度の実測値S1i〜Smiとの間のばらつきを最小にするT2の値を算出することができる。したがって、推定誤差の小さいT2の値が得られる。このようにして各ピクセルごとにT2の値を算出することができるので、T2マップを作成することができる。T2マップを作成した後、フローを終了する。
本形態では、励起パルスRFとリフォーカスパルスRFおよびRFは、位相差が45°になるように設定されている。したがって、スピンエコーSE(2)の位相と刺激エコーSTE(2)の位相を90°ずらすことができるので、第2エコー信号Se2の中から、スピンエコーSE(2)と刺激エコーSTE(2)とを容易に分離することができる。また、式(5)を用いて、各ピクセルごとにbの値を算出することができるので、B1マップを作成することができる。
本形態では、B1マップに基づいてT2マップを作成しているので、B1不均一によるT2値の誤差を小さくすることができ、信頼性の高いT2マップを作成することができる。また、T2マップを取得するためのシーケンスS〜Sを実行することにより得られたデータに基づいて、B1マップも作成することができるので、B1マップのデータを取得するための専用のシーケンスを実行する必要がなく、スキャン時間を短縮することができる。
本形態では、各シーケンスはm個のリフォーカスパルスRF〜RFを含んでいる。mは、m≧2であればよいが、mの値を大きくしすぎると、スキャン時間が長くなる。したがって、スキャン時間をできるだけ短くしたい場合は、リフォーカスパルスの数を2個とすればよい。2個のリフォーカスパルスを送信すれば、第1エコー信号と第2エコー信号が得られるので、B1マップおよびT2マップを作成することができる。
本形態では、ステップST3でB1マップを作成し、ステップST4でT2マップを作成しているが、B1マップのみを作成してもよいし、T2マップのみを作成してもよい。
また、本形態では、リフォーカスパルスRF〜RFの位相は、励起パルスRFの位相に対して45°ずれている(図3参照)。このように、位相を45°ずらすことによって、T2値の推定誤差を小さくすることができる。このことを検証するため、2つのシミュレーションQ1およびQ2を実行した。シミュレーションQ1は、リフォーカスパルスRF〜RFの位相を、励起パルスRFの位相に対して90°ずらしたときのシミュレーションである。一方、シミュレーションQ2は、本形態のように、リフォーカスパルスRF〜RFの位相を、励起パルスRFの位相に対して45°ずらしたときのシミュレーションである。
図12はシミュレーション結果を示す図である。
図12(a1)、(b1)、および(c1)は、シミュレーションQ1、即ち位相を90°ずらしたときのシミュレーション結果であり、図12(a2)、(b2)、および(c2)は、シミュレーションQ2、即ち位相を45°ずらしたときのシミュレーション結果である。
尚、図12(a1)および(a2)は、平衡状態における縦磁化に対するノイズの標準偏差とT2値の推定誤差との関係を示すグラフ、図12(b1)および(b2)は、T2値とT2値の推定誤差との関係を示すグラフ、図12(c1)および(c2)は、リフォーカスパルスのフリップ角とT2値の推定誤差との関係を示すグラフである。
臨床的な観点から考えると、T2の推定誤差は3ms以下にすることが望ましい。そこで、各グラフのT2の推定誤差を比較すると、シミュレーションQ2(位相を45°ずらした場合)の方が、シミュレーションQ1(位相を90°ずらした場合)よりも、広範囲にわたってT2値の推定誤差3msを下回っていることがわかる。
また、図12(a2)、(b2)、および(c2)の各グラフには、2本の折れ線L1およびL2が示されている。折れ線L1は、本形態の方法で作成したB1マップを用いてT2値を求めたときのシミュレーション結果であり、一方、折れ線L2は、本形態の方法で作成したB1マップを用いずに、2−parameter fittingによりT2値を求めたときのシミュレーション結果である。2本の折れ線L1およびL2を比較すると、本形態の方法で作成したB1マップを用いてT2値を求めた方が、2−parameter fittingによりT2値を求めるよりも、T2値の推定誤差を更に小さくできることがわかる。
更に、図12(c2)を参照すると、フリップ角が170°以下であれば、T2の推定誤差は3ms以下になることがわかる。したがって、リフォーカスパルスのフリップ角は170°以下に設定することが望ましい。
本形態では、B1マップとT2マップを作成する例について説明しているが、本発明はB1マップとT2マップとを作成する例に限定されることはなく、スピンエコーと刺激エコーとを分離することが必要な場合に適用することができる。例えば、スピンエコーと刺激エコーとを分離することにより、エコーの減衰曲線を滑らかにすることができるので、FSE(Fast Spin Echo)で撮影する場合に生じるアーチファクトを軽減するのにも有効である。
2 マグネット
3 テーブル
3a クレードル
4 受信コイル
5 送信器
6 勾配磁場電源
7 受信器
8 制御部
9 操作部
10 表示部
11 被検体
21 ボア
22 超伝導コイル
23 勾配コイル
24 送信コイル
81 画像データ作成手段
82 B1マップ作成手段
83 T2マップ作成手段
100 MR装置

Claims (10)

  1. 励起パルスと、前記励起パルスの位相に対して45°の位相差を有する複数のリフォーカスパルスとを含むシーケンスを実行する磁気共鳴装置であって、
    前記シーケンスにより得られる第1エコー信号に含まれるスピンエコーと前記第1エコー信号の次に得られる第2エコー信号に含まれる刺激エコーとに基づいてB1マップを作成するB1マップ作成手段を有する、磁気共鳴装置。
  2. 前記B1マップに基づいてT2マップを作成するT2マップ作成手段を有する、請求項1に記載の磁気共鳴装置。
  3. 前記シーケンスを繰り返し実行することにより取得されたエコー信号に基づいて、複数の画像データを作成する画像データ作成手段を有し、
    前記T2マップ作成手段は、
    前記複数の画像データの各ピクセルの信号強度の実測値と、前記B1マップのB1値とに基づいて、前記T2マップを作成する、請求項に記載の磁気共鳴装置。
  4. 前記画像データ作成手段は、
    同じ番号のエコー信号を用いて各画像データを作成する、請求項に記載の磁気共鳴装置。
  5. 前記リフォーカスパルスのフリップ角は170°以下である、請求項2〜4のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴装置。
  6. 前記B1マップ作成手段は、
    前記スピンエコーの大きさと、前記刺激エコーの大きさとに基づいて、前記B1マップを作成する、請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴装置。
  7. 励起パルスと、前記励起パルスの位相に対して45°の位相差を有する複数のリフォーカスパルスとを含むシーケンスを実行する磁気共鳴装置であって、
    前記シーケンスにより得られる第1エコー信号に含まれるスピンエコーと前記第1エコー信号の次に得られる第2エコー信号に含まれる刺激エコーとに基づいてT2マップを作成するT2マップ作成手段を有する磁気共鳴装置。
  8. 前記シーケンスは2個のリフォーカスパルスを含んでいる、請求項1〜のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴装置。
  9. 励起パルスと、前記励起パルスの位相に対して45°の位相差を有する複数のリフォーカスパルスとを含むシーケンスを実行する磁気共鳴装置のプログラムであって、
    前記シーケンスにより得られる第1エコー信号に含まれるスピンエコーと前記第1エコー信号の次に得られる第2エコー信号に含まれる刺激エコーとに基づいてB1マップを作成するB1マップ作成処理を計算機に実行させるためのプログラム。
  10. 励起パルスと、前記励起パルスの位相に対して45°の位相差を有する複数のリフォーカスパルスとを含むシーケンスを実行する磁気共鳴装置のプログラムであって、
    前記シーケンスにより得られる第1エコー信号に含まれるスピンエコーと前記第1エコー信号の次に得られる第2エコー信号に含まれる刺激エコーとに基づいてT2マップを作成するT2マップ作成処理を計算機に実行させるためのプログラム。
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