JP6033140B2 - 異常検知方法及び異常検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、異常検知方法及び異常検知装置に係り、例えば、ニューラルネットワークモデルを用いた異常検知方法および装置に関する。
プラントや工場等の設備が正常に稼動しているか否かは、常時監視される必要がある。例えば、可燃性ガスが取り扱われる設備等においては、可燃性ガスの漏洩を異常として高精度で検知する必要がある。このような設備としては、水素ステーションや水素供給プラント等の水素取り扱い設備が挙げられる。その他にも、天然ガス取り扱い設備、石油系ガス取り扱い設備、液体燃料取り扱い設備、或いはこれらのガスを利用する設備がある。そして、異常検知装置として、監視対象設備における音響をマイクロフォンで検出する監視装置が知られている。
かかる監視装置の中には、検出された音響が異常であるか否かの判定に、ニューラルネットワークモデルが用いられているものがある(例えば、特許文献1参照)。一般に脳は多数のニューロン(神経細胞)からなる大規模ネットワークであると言われており、ニューラルネットワークはこれをモデル化したものである。入力層と中間層、中間層と出力層の互いの層間の重み係数について、望ましいと考えられる教師データと実際に得られた出力との二乗誤差が最小になるように求めるものである。そして、ニューラルネットワークモデルでは、最小誤差値になるように重み係数を変えていくことを学習と呼んでいる。ニューラルネットワークモデルによる異常判定では、異常を示す教師データと正常を示す教師データとを用意しておき、検出された入力データがニューラルネットワークモデルの演算により、異常を示す教師データに類似すれば異常と判断できる。逆に正常を示す教師データに類似すれば正常と判断できる。しかしながら、監視対象となる上述した設備の定常状態は、日々、変化しており、ニューラルネットワークモデルで学習していない検出データが発生する場合も多い。
学習していない音響が発生すると、その音響は、未知音として、監視対象が正常或いは異常であるにもかかわらず、そのどちらにも該当しない結果(例えば、失報、或いは誤報)として出力されることになる。未知音の中には、既に学習された異常音と周波数スペクトルパターンが似ているものもある。しかしながら、周波数スペクトルパターンは似ていても、音圧値は教師データとは異なるので、結局、異常音と判断されないといった問題があった。
特開2009−259020号公報
そこで、本発明は、上述した問題点を克服し、ニューラルネットワークモデルにおいて未知音を低減させることが可能な異常検知方法及び装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様の異常検出方法は、
音響を検出する工程と、
検出された音響についての周波数スペクトルデータを演算する工程と、
周波数スペクトルデータの各音圧値を入力データとして、ニューラルネットワークモデルを用いた演算を行う工程と、
ニューラルネットワークモデルの演算結果に基づいて、入力データが正常なのか異常なのかを判定する工程と、
判定の結果、入力データが正常でも異常でもない場合に、周波数スペクトルデータの各音圧値を同様に正或いは負側にシフトするバイアス補正を行う工程と、
バイアス補正後の周波数スペクトルデータの各音圧値を入力データとして、ニューラルネットワークモデルを用いた再度の演算を行う工程と、
再度実施されたニューラルネットワークモデルの演算結果に基づいて、入力データが正常なのか異常なのかを再度判定し、結果を出力する工程と、
を備えたことを特徴とする。
かかるバイアス補正により、入力データの周波数スペクトルが、異常状態の教師データの周波数スペクトルに近づけることができる。よって、ニューラルネットワークモデルの演算の結果、従来、未知音とされていたものが異常と判断できる。
また、バイアス補正後の周波数スペクトルデータの各音圧値を入力データとしたニューラルネットワークモデルの演算結果に基づいた判定の結果、入力データが正常でも異常でもない場合に、バイアス補正を行う工程と、ニューラルネットワークモデルを用いた再度の演算を行う工程と、再度判定する工程と、を繰り返すと好適である。
また、バイアス補正を行う際、バイアス値として、予め設定された値を用いると好適である。
本発明の一態様の異常検出装置は、
音響を検出する音響検出部と、
検出された音響についての周波数スペクトルデータを演算する周波数スペクトル演算部と、
周波数スペクトルデータの各音圧値を入力データとして、ニューラルネットワークモデルを用いた演算を行うニューラルネットワークモデル演算部と、
ニューラルネットワークモデルの演算結果に基づいて、入力データが正常なのか異常なのかを判定する判定部と、
判定の結果、入力データが正常でも異常でもない場合に、周波数スペクトルデータの各音圧値を同様に正或いは負側にシフトするバイアス補正を行うバイアス補正部と、
を備え、
ニューラルネットワークモデル演算部は、バイアス補正後の周波数スペクトルデータの各音圧値を入力データとして、ニューラルネットワークモデルを用いた再度の演算を行い、
判定部は、再度実施されたニューラルネットワークモデルの演算結果に基づいて、入力データが正常なのか異常なのかを再度判定することを特徴とする。
また、バイアス補正後の周波数スペクトルデータの各音圧値を入力データとしたニューラルネットワークモデルの演算結果に基づいて判定された結果、入力データが正常でも異常でもない場合に、バイアス補正と、ニューラルネットワークモデル演算と、判定とを繰り返し行い、
繰り返しの回数を判定する回数判定部をさらに備えると好適である。
本発明の一態様によれば、異常音と周波数スペクトルパターンが似ている未知音を異常と判定できる。よって、ニューラルネットワークモデルにおいて未知音を低減させることができる。
実施の形態1における異常検知装置の構成の一例を示す概念図である。 実施の形態1におけるニューラルネットワークの構成の一例を示す概念図である。 実施の形態1における異常検知方法の要部工程を示すフローチャート図である。 実施の形態1における周波数スペクトルの一例を示す図である。 実施の形態1におけるバイアス補正値とニューラルネットワークモデルの出力値との関係の一例を示す図である。 実施の形態1における周波数スペクトルの他の一例を示す図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における異常検知装置の構成の一例を示す概念図である。図1において、実施の形態1における異常検知装置100は、マイクロフォン10、アンプ12、アナログ・デジタル(AD)変換部14、制御計算機110、メモリ112、プリンタ114、表示部116、インターフェース(I/F)回路118、及び、磁気ディスク装置等の記憶装置140,142を備えている。アンプ12、AD変換部14、制御計算機110、メモリ112、プリンタ114、表示部116、I/F回路118、及び、記憶装置140,142は、図示しないバスを介して互いに接続されている。マイクロフォン10は、アンプ12に接続される。
また、マイクロフォン10は、監視対象300付近に配置される。監視対象300としては、上述したように、例えば、水素ステーションや水素供給プラント等の水素取り扱い設備が挙げられる。その他にも、天然ガス取り扱い設備、石油系ガス取り扱い設備、液体燃料取り扱い設備、或いはこれらのガスを利用する設備等が挙げられる。また、例えば、マイクロフォン10、アンプ12、及びAD変換部14のグループと、制御計算機110、メモリ112、プリンタ114、表示部116、I/F回路118、及び、記憶装置140,142のグループとの配置位置が、互いに近くになっても、或いは遠隔になっても構わない。
制御計算機110内には、スペクトル演算部20、ニューラルネットワーク(NN)演算部22、NN判定部24、繰返回数判定部26、及び、バイアス補正部28が配置されている。スペクトル演算部20、NN演算部22、NN判定部24、繰返回数判定部26、及び、バイアス補正部28といった各機能は、プログラムといったソフトウェアで構成されても良い。或いは、電子回路等のハードウェアで構成されてもよい。或いは、これらの組み合わせであってもよい。制御計算機110内に必要な入力データ或いは演算された結果はその都度メモリ112に記憶される。また、スペクトル演算部20、NN演算部22、NN判定部24、繰返回数判定部26、及び、バイアス補正部28の少なくとも1つがソフトウェアで構成される場合には、CPU或いはGPUといった計算器が配置される。
ここで、図1では、実施の形態1を説明する上で必要な構成を記載している。異常検知装置100にとって、通常、必要なその他の構成を備えていても構わない。
図2は、実施の形態1におけるニューラルネットワークの構成の一例を示す概念図である。上述したように、一般に人の脳は多数のニューロン(神経細胞)からなる大規模ネットワークであると言われており、ニューラルネットワークはこれをモデル化したものである。入力層と中間層、中間層と出力層の互いの層間の重み係数について、望ましいと考えられる教師データと実際に得られた出力との二乗誤差が最小になるように求めるものである。そして、ニューラルネットワークモデルでは、最小誤差値になるように重み係数を変えていくことを学習と呼んでいる。ニューラルネットワークモデルによる異常判定では、異常を示す教師データと正常を示す教師データとを用意しておき、検出された入力データがニューラルネットワークモデルの演算により、異常を示す教師データに類似すれば異常と判断できる。逆に正常を示す教師データに類似すれば正常と判断できる。
図2において、実施の形態1におけるニューラルネットワーク(NN)モデルとしては、例えば、ラジアルベース関数型を用いると好適である。ラジアルベース関数型を用いることで、例えば、誤差逆伝播学習型のように、学習データが大きく異なる場合には出力データを予測することが困難となる欠点を回避できる。ラジアルベース関数型では、より高い信号特徴抽出性能が期待できる。ラジアルベース関数型では、例えば、入力層と中間層の間で中間層関数であるポテンシャル関数の最適化演算が行われる。また、かかる演算に基づいて中間層ユニット数の調整が可能にできる。また、結合ウエイトの変更は中間層と出力層の間のみで行われる。但し、これに限るものではなく、他のニューラルネットワークモデルを用いても構わない。
図2において、実施の形態1におけるニューラルネットワークモデルは、入力データ(X1、…、Xn)と、教師データのうちの、例えば、異常音データから学習して作成される異常音の特徴ベクトルデータm(m 、…、m )と、の偏差をベクトル距離として計算し、これに重みをつけて判定するアルゴリズムである。NN演算部22は、かかるニューラルネットワークモデルに沿って、演算を行うことになる。
図3は、実施の形態1における異常検知方法の要部工程を示すフローチャート図である。図3において、実施の形態1における異常検知方法は、音響検出工程(S102)と、スペクトル演算工程(S104)と、ニューラルネットワーク(NN)演算工程(S106)と、判定工程(S108)と、繰返し回数判定工程(S110)と、バイアス補正工程(S112)という、一連の工程を実施する。
音響検出工程(S102)として、マイクロフォン10は、監視対象300から音響(音響データ)を検出する。検出された音響データは、アンプ14によって、増幅される。そして、増幅された音響データは、AD変換部14に入力され、アナログデータからデジタルデータへと変換される。そして、デジタルデータ化された音響データは、制御計算機110に出力される。マイクロフォン10は、音響検出部の一例である。
スペクトル演算工程(S104)として、スペクトル演算部20(周波数スペクトル演算部)は、検出された音響データについての周波数スペクトルデータを演算する。検出された音響データの周波数スペクトルデータは、記憶装置140に格納され、記憶される。なお、記憶装置142には、予め、教師データが格納されている。教師データには、上述したように、異常を示す教師データと正常を示す教師データとが格納されている。
図4は、実施の形態1における周波数スペクトルの一例を示す図である。図4において、縦軸に音圧(dB)を示す。横軸に周波数(Hz)を示す。検出された音響データの周波数スペクトルの中には、図4で示す音響データAの周波数スペクトルのように、例えば、異常データCの周波数スペクトルと比べて、スペクトルパターンが類似しているにも関わらず、各周波数での音圧が異常データCとは異なる場合がある。図4の例では、音響データAの周波数スペクトルが、異常データCの周波数スペクトルに対して、全体的に音圧が高い場合を示している。但し、これに限るものではなく、音響データAの周波数スペクトルが、異常データCの周波数スペクトルに対して、全体的に音圧が低い場合もあり得る。
NN演算工程(S106)として、NN演算部22(ニューラルネットワークモデル演算部)は、周波数スペクトルデータの各音圧値を入力データとして、ニューラルネットワークモデルを用いた演算を行う。NN演算部22によって演算された結果は、正常或いは異常のレベルに応じて、所定の値が出力層ユニットから出力される。例えば、0〜1の値が出力される。また、演算結果は、NN判定部24に出力される。
判定工程(S108)として、NN判定部24は、ニューラルネットワークモデルの演算結果に基づいて、入力データが正常なのか異常なのかを判定する。例えば、異常音範囲(閾値)と正常音範囲(閾値)とを予め設定しておく。そして、ニューラルネットワークモデルの演算結果が、どちらの範囲に該当するか判定する。NN判定部24は、ニューラルネットワークモデルの演算結果が異常音範囲にあれば、異常音と判定する。NN判定部24は、ニューラルネットワークモデルの演算結果が正常音範囲にあれば、正常音と判定する。NN判定部24は、ニューラルネットワークモデルの演算結果が異常音範囲でも正常音範囲でもない場合であれば、未知音と判定する。例えば、ニューラルネットワークモデルの出力値として0〜1の値が出力される場合、例えば、1に近づくほど異常であることを示す。かかる場合、逆に0に近づくほど正常であることを示す。また、0<a<b<1として、0〜閾値aの範囲と閾値b〜1の範囲にどちらにも入らない中間値であれば、未知音であることを示す。
未知音と判定された場合、繰返し回数判定工程(S110)に進む。異常音と判定された場合、判定結果が出力される。例えば、表示部116、或いはプリンタ114に出力される。表示部116としては、例えば、モニタや警告ランプ等が好適である。その他、I/F回路118を介して外部に出力されても構わない。正常音と判定された場合、判定結果が出力される。例えば、表示部116、或いはプリンタ114に出力される。表示部116としては、例えば、モニタや正常ランプ等が好適である。その他、I/F回路118を介して外部に出力されても構わない。
例えば、図4に示した音響データAの周波数スペクトルのように、例えば、異常データCの周波数スペクトルと比べて、スペクトルパターンが類似しているにも関わらず、各周波数での音圧が異常データCとは異なる場合、異常音とは判定されない。また、正常データの周波数スペクトルと比べて、各周波数での音圧が正常データと異なれば、正常音とも判定されない。すなわち、未知音と判定されることになる。図4に示した音響データAの周波数スペクトルのように、異常データCの周波数スペクトルとスペクトルパターンが類似している場合には、異常音としての特徴を有しているので、異常音と判定されることが望ましい。ここで、図4の例では、音響データAの周波数スペクトルを異常データCに近づくようにバイアス補正を行うことで、音響データBの周波数スペクトルを得ることができる。音響データBの周波数スペクトルは、異常データCの周波数スペクトルとスペクトルパターンが類似し、かつ、音圧レベルも近くなる。よって、音響データBの周波数スペクトルを入力データとしてNN演算を行えば、異常と判定されることになる。そこで、実施の形態1では、以下に説明するように、かかる異常音とスペクトルパターンが類似している音響データAが、異常音と判定されるようにバイアス補正しながら繰り返しNN演算を実施する。
繰返し回数判定工程(S110)として、繰返回数判定部26は、繰り返しの回数を判定する。繰返回数判定部26は、回数判定部の一例である。ここでは、まだ、NN演算の繰り返しは行っていないので、回数ゼロと判定することになる。具体的には、繰返回数判定部26は、繰返回数が閾値k以上であるかどうかを判定する。繰返回数が閾値k以上であれば、未知音(或いは失報、或いは誤報)として、判定結果が出力される。例えば、表示部116、或いはプリンタ114に出力される。表示部116としては、例えば、モニタや警告ランプ等が好適である。その他、I/F回路118を介して外部に出力されても構わない。繰返回数が閾値k以上でない場合、バイアス補正工程(S112)に進む。
バイアス補正工程(S112)として、バイアス補正部28は、判定の結果、入力データが正常でも異常でもない場合に、周波数スペクトルデータのバイアス補正を行う。
図5は、実施の形態1におけるバイアス補正値とニューラルネットワークモデルの出力値との関係の一例を示す図である。図5において、縦軸にニューラルネットワークモデルの出力値を示す。横軸にバイアス補正値を示す。図5では、バイアス補正値を順に負側に大きくしながら、各バイアス補正値での補正後にニューラルネットワーク演算を行い、その結果をそれぞれ示している。図5の例において、例えば、バイアス補正をしない場合(バイアス補正値が0の場合)、ニューラルネットワークモデルの出力値が0.5を示す。バイアス補正値が−1dBの場合、ニューラルネットワークモデルの出力値が0.55を示す。バイアス補正値が−2dBの場合、ニューラルネットワークモデルの出力値が0.61を示す。バイアス補正値が−3dBの場合、ニューラルネットワークモデルの出力値が0.71を示す。かかるバイアス補正値を順に負側に大きくしていくと、バイアス補正値が−7dBの場合、ニューラルネットワークモデルの出力値が0.91の最大値を示す。例えば、異常音の閾値を0.90にした場合、バイアス補正値が−7dBになれば、異常と判定されることになる。
実施の形態1では、バイアス補正を行う際、バイアス値として、予め設定された値を用いる。例えば、図5に示したように、1dBずつ補正を行う。すなわち、第1回目のバイアス補正では、バイアス補正部28は、検出データA(入力データ)の各音圧値に対して、同様に、例えば負側に1dBだけ補正する。そして、NN演算工程(S106)に戻る。そして、NN演算工程(S106)では、NN演算部22が、バイアス補正後の周波数スペクトルデータの各音圧値を入力データとして、ニューラルネットワークモデルを用いた再度の演算を行う。そして判定工程(S108)では、NN判定部24が、再度実施されたニューラルネットワークモデルの演算結果に基づいて、入力データが正常なのか異常なのかを再度判定し、結果を出力する。まだ未知音である場合、繰返し回数判定工程(S110)として、繰返回数判定部26は、繰返回数が閾値k以上かどうかを判定する。そして、繰返回数が閾値k以上でなければバイアス補正工程(S112)として、バイアス補正部28は、さらに、例えば負側に1dBだけ補正する。そして、NN演算工程(S106)に戻る。以上のように、バイアス補正後の周波数スペクトルデータの各音圧値を入力データとしたニューラルネットワークモデルの演算結果に基づいた判定の結果、入力データが正常でも異常でもない場合に、繰返回数が閾値k以上になるまで、バイアス補正工程(S112)と、NN演算工程(S106)と、判定工程(S108)とを繰り返し実施する。
上述した例では、バイアス補正部28は、負側に1dBずつ補正を行う場合を示したが、これに限るものではない。検出データのスペクトルが正側にシフトしている場合もあり得る。よって、バイアス補正部28は、例えば、負側と正側との両方について所定の値ずつバイアス補正を行うと好適である。例えば、負側に−1dBずつ補正をしながら−10dBまで異常判定されない場合に、逆に正側に1dBずつ補正をしながら10dBまで補正を行う。或いは、10dBから−10dBに向かって順に小さくしていってもよい。或いは、−10dBから+10dBに向かって順に大きくしていってもよい。
以上のように実施の形態1によれば、異常音と周波数スペクトルパターンが似ている未知音を異常と判定できる。よって、ニューラルネットワークモデルにおいて未知音を低減させることができる。
ここで、上述した例では、バイアス補正部28は、予め設定されたバイアス値を用いて、バイアス補正をおこなったが、これに限るものではない。
図6は、実施の形態1における周波数スペクトルの他の一例を示す図である。図6では、検出データの周波数スペクトルの一例を示している。ここで、バイアス補正部28は、かかる周波数スペクトルのうち、限られた周囲の音圧よりも飛びぬけて低い複数の周波数値の音圧値をピックアップして、近似線を引く。同様に、スペクトルパターンが類似する異常データの周波数スペクトルのうち、限られた周囲の音圧よりも飛びぬけて低い複数の周波数値の音圧値をピックアップして、近似線を引く。そして、両者の近似線がより近くなるように検出データの周波数スペクトルに対してバイアス補正を行ってもよい。かかる場合には、予め、検出データとスペクトルパターンが類似する異常データを検出しておけばよい。
或いは、検出データの周波数スペクトルの各音圧と、スペクトルパターンが類似する異常データの周波数スペクトルの各音圧との差分の2乗平均(或いは2乗和)が最も小さくなるようにバイアス補正しても好適である。かかる場合にも、同様に、予め、検出データとスペクトルパターンが類似する異常データを検出しておけばよい。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての異常検知方法及び異常検知装置は、本発明の範囲に包含される。
10 マイクロフォン
12 アンプ
14 AD変換部
20 スペクトル演算部
22 NN演算部
24 NN判定部
26 繰返回数判定部
28 バイアス補正部
100 異常検知装置
110 制御計算機
112 メモリ
114 プリンタ
116 表示部
118 I/F回路
140,142 記憶装置
300 監視対象

Claims (5)

  1. 音響を検出する工程と、
    検出された音響についての周波数スペクトルデータを演算する工程と、
    前記周波数スペクトルデータの各音圧値を入力データとして、ニューラルネットワークモデルを用いた演算を行う工程と、
    前記ニューラルネットワークモデルの演算結果に基づいて、前記入力データが正常なのか異常なのかを判定する工程と、
    判定の結果、前記入力データが正常でも異常でもない場合に、前記周波数スペクトルデータの各音圧値を同様に正或いは負側にシフトするバイアス補正を行う工程と、
    バイアス補正後の周波数スペクトルデータの各音圧値を入力データとして、ニューラルネットワークモデルを用いた再度の演算を行う工程と、
    再度実施された前記ニューラルネットワークモデルの演算結果に基づいて、前記入力データが正常なのか異常なのかを再度判定し、結果を出力する工程と、
    を備えたことを特徴とする異常検出方法。
  2. バイアス補正後の周波数スペクトルデータの各音圧値を入力データとしたニューラルネットワークモデルの演算結果に基づいた判定の結果、前記入力データが正常でも異常でもない場合に、前記バイアス補正を行う工程と、前記ニューラルネットワークモデルを用いた再度の演算を行う工程と、前記再度判定する工程と、を繰り返すことを特徴とする請求項1記載の異常検出方法。
  3. 前記バイアス補正を行う際、バイアス値として、予め設定された値を用いることを特徴とする請求項1又は2記載の異常検出方法。
  4. 音響を検出する音響検出部と、
    検出された音響についての周波数スペクトルデータを演算する周波数スペクトル演算部と、
    前記周波数スペクトルデータの各音圧値を入力データとして、ニューラルネットワークモデルを用いた演算を行うニューラルネットワークモデル演算部と、
    前記ニューラルネットワークモデルの演算結果に基づいて、前記入力データが正常なのか異常なのかを判定する判定部と、
    判定の結果、前記入力データが正常でも異常でもない場合に、前記周波数スペクトルデータの各音圧値を同様に正或いは負側にシフトするバイアス補正を行うバイアス補正部と、
    を備え、
    前記ニューラルネットワークモデル演算部は、バイアス補正後の周波数スペクトルデータの各音圧値を入力データとして、ニューラルネットワークモデルを用いた再度の演算を行い、
    前記判定部は、再度実施された前記ニューラルネットワークモデルの演算結果に基づいて、前記入力データが正常なのか異常なのかを再度判定することを特徴とする異常検出装置。
  5. バイアス補正後の周波数スペクトルデータの各音圧値を入力データとしたニューラルネットワークモデルの演算結果に基づいた判定の結果、前記入力データが正常でも異常でもない場合に、前記バイアス補正と、前記ニューラルネットワークモデル演算と、前記判定とを繰り返し行い、
    前記繰り返しの回数を判定する回数判定部をさらに備えたことを特徴とする請求項4記載の異常検出装置。
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