JP6028646B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
特許文献1としての特開2005−091584号公報には、像担持体ユニット(10Y〜10K)と現像装置(14Y〜14K)が格納部(22)に格納され、格納部(22)が筐体(21)に抜き差し可能に支持された構成が記載されている。特許文献1に記載の構成では、格納部(22)から像担持体ユニット(10Y〜10K)に現像装置(14Y〜14K)がスプリング(29)で押し当てられている。そして、像担持体ユニット(10Y〜10K)が格納部(22)から抜き出される場合には、像担持体ユニット(10Y〜10K)に設けられて現像装置(14Y〜14K)側に張り出す形状の像担持体側当接部(34K)が、現像器側当接部(33K)に当たって、スプリング(29)を伸ばしながら現像装置(14Y〜14K)を像担持体ユニット(10Y〜10K)から押し離している。
像保持体の表面の潜像を可視像に現像する現像装置と、
前記像保持体と前記現像装置とを、着脱可能に支持すると共に、画像形成装置の本体に対して出入可能に支持された引出部材と、
前記現像装置を前記像保持体に接近、離間させる現像装置の移動系と、
前記引出部材が引き出される移動に連動させて、前記現像装置の移動系を介して、前記現像装置を、前記像保持体から離間させる方向に移動させる連動系と、
前記引出部材に回転可能に支持された軸部と、前記軸部に支持された偏心部材と、前記現像装置が前記像保持体に対して移動する方向に沿って、前記引出部材に対して移動可能に支持された移動体と、前記移動体に支持され且つ前記偏心部材に接触する接触部と、前記移動体に支持され且つ前記現像装置に接触して前記現像装置を移動させる移動部と、を有する前記現像装置の移動系と、
前記画像形成装置の本体に支持され且つ前記引出部材の移動方向に沿って延びる板状体と、前記引出部材の移動方向に沿って前記板状体に形成された第1の歯車部と、前記引出部材に支持され且つ前記第1の歯車部に噛み合う第2の歯車部と、前記軸部に支持され且つ前記第2の歯車部からの回転が伝達される被伝達部材と、を有する前記連動系と、
を備えたことを特徴とする。
前記画像形成装置の本体に支持され、且つ、前記引出部材に支持された被接続端子に対して着脱可能に支持された接続端子と、
前記引出部材が前記画像形成装置の本体に挿入された状態では、前記第2の歯車部と前記第1の歯車部とが離間した状態に保持され、且つ、前記引出部材が引き出される方向に移動を開始し且つ前記被接続端子が前記接続端子から離脱した後に、前記第2の歯車部と前記第1の歯車部とが噛み合うように前記各歯車部が構成された前記連動系と、
を備えたことを特徴とする。
前記画像形成装置の本体に支持され、且つ、前記引出部材に支持された駆動の被伝達部材に対して着脱可能に支持された駆動の伝達部材と、
前記引出部材が前記画像形成装置の本体に挿入された状態では、前記第2の歯車部と前記第1の歯車部とが離間した状態に保持され、且つ、前記引出部材が引き出される方向に移動を開始し且つ前記駆動の被伝達部材が前記駆動の伝達部材から離脱した後に、前記第2の歯車部と前記第1の歯車部とが噛み合うように前記各歯車部が構成された前記連動系と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2,3に記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合に比べて、引出部材の移動開始時の負荷を低減することができる。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1において、実施例1の画像形成装置の一例としての複写機Uは、画像形成装置の本体の一例であって、画像記録装置の一例としてのプリンタ部U1を有する。プリンタ部U1の上部には、読取部の一例であって、画像読取装置の一例としてのスキャナ部U2が支持されている。スキャナ部U2の上部には、原稿の搬送装置の一例としてのオートフィーダU3が支持されている。実施例1のスキャナ部U2には、入力部の一例としてのユーザインタフェースU0が支持されている。前記ユーザインタフェースU0は、操作者が入力をして、複写機Uの操作が可能である。
また、プリンタ部U1の右部には、後処理装置U4が配置されている。
読取り用の光学系Aの右方には、撮像部材の一例としての撮像素子CCDが配置されている。撮像素子CCDには、画像処理部GSが電気的に接続されている。
画像処理部GSは、プリンタ部U1の制御部Cや書込回路Dに電気的に接続されている。書込回路Dは、Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:黒の露光装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSkに電気的に接続されている。
K色用の感光体ドラムPkの周囲には、感光体ドラムPkの回転方向に沿って、帯電器CCk、現像装置GK、1次転写器の一例としての1次転写ロールT1k、像保持体の清掃器の一例としてのドラムクリーナCLkが配置されている。
帯電器CCkには、電源回路Eから、感光体ドラムPkを帯電させるための帯電電圧が印加される。現像装置GKは、現像剤の保持体の一例としての現像ロールR0を有する。現像ロールR0には、電源回路Eから、現像電圧が印加される。1次転写ロールT1kには、電源回路Eから、現像剤の帯電極性とは逆極性の1次転写電圧が印加される。
Y,M,Cの各色についても、K色と同様に構成された像保持体ユニットUY,UM,UCが設けられている。したがって、各像保持体ユニットUY,UM,UCも、感光体ドラムPy,Pm,Pc、帯電器CCy,CCm,CCc、ドラムクリーナCLy,CLm,CLcを有する。
また、実施例1では、現像装置GY〜GKも、ユニット化されており、プリンタ部U1に対して着脱可能に支持されている。
前記各像保持体ユニットUY,UM,UC,UKと現像装置GY,GM,GC,GKとにより、トナー像の形成部材UY+GY,UM+GM,UC+GC,UK+GKが構成されている。
中間転写ベルトBは前記ベルト支持ロールRd,Rt,Rw,Rf,T2aにより矢印Ya方向に回転移動可能に支持されている。
前記1次転写ロールT1y〜T1k、中間転写ベルトB、二次転写器T2、ベルトクリーナCLB等により、感光体ドラムPy〜Pk表面の画像をシートSに転写する転写装置T1+B+T2+CLBが構成されている。
各給紙トレイTR1〜TR3の左上方には、媒体の取出部材の一例としてのピックアップロールRpが配置されている。ピックアップロールRpの左方には、捌き部材の一例としての捌きロールRsが配置されている。
各給紙トレイTR1〜TR3の左方には、上方に延びる媒体の搬送路SH1が形成されている。搬送路SH1には、媒体の搬送部材の一例としての搬送ロールRaが複数配置されている。
搬送路SH1には、シートSの搬送方向の下流部であり且つ2次転写領域Q4の上流側に、送出部材の一例としてのレジロールRrが配置されている。
シートSの搬送方向に対して、2次転写領域Q4の下流側には、媒体の案内部材の一例としての転写後のシートガイドSG2が配置されている。シートSの搬送方向に対して、転写後のシートガイドSG2の下流側には、媒体の搬送部材の一例としての搬送ベルトBHが配置されている。
シートSの搬送方向に対して、搬送ベルトBHの下流側には、定着装置Fが配置されている。前記定着装置Fは、加熱定着部材の一例としての加熱ロールFhと、加圧定着部材の一例としての加圧ロールFpとを有する。加熱ロールFhと加圧ロールFpとが接触する領域により定着領域Q5が形成されている。
排出路SH3の下流端には、媒体の搬送路の一例としての反転路SH4の上流端が接続されている。実施例1の反転路SH4は、2次転写ユニットUtの下方且つ最上段の給紙トレイTR1の上方の間を通じて、レジロールRrの上流側で搬送路SH1に合流する。排出路SH3と反転路SH4との分岐部には、搬送路の切替部材の一例としての第1のゲートGT1が配置されている。
シートSの搬送方向に対して、デカーラU4aの下流側には、排出部材の一例としての排出ロールRhが配置されている。シートSの搬送方向に対して、排出ロールRhの下流側には、排出部の一例としての排出トレイTH1が配置されている。実施例1の排出トレイTH1は、シートSの積載量に応じて、上下方向に移動可能に支持されている。
前記符号SH1〜SH5が付された要素により、実施例1の媒体の搬送路SHが構成されている。また、前記符号SH,Ra,Rr,Rh,SGr,SG1,SG2,BH、GT1等が付された要素により、媒体の搬送系SUが構成されている。
図1において、実施例1の複写機Uでは、ユーザインタフェースU0においてコピースタートキーが入力されると、スキャナ部U2は、原稿を読取る。
前記オートフィーダU3を使用して自動的に原稿を搬送して複写を行う場合は、読取り用の光学系Aは初期位置に停止した状態で、プラテンガラスPG上の読み取り位置を順次通過する各原稿Giを露光する。したがって、原稿トレイTG1に収容された複数の原稿Giは、プラテンガラスPG上の原稿の読み取り位置を順次通過して、原稿排紙トレイTG2に排出される。
原稿Giを作業者が手でプラテンガラスPG上に置いて複写を行う場合、読取り用の光学系Aが左右方向に移動して、プラテンガラスPG上の原稿が、露光されながら走査される。
画像処理部GSは、撮像素子CCDから入力された読取信号を、デジタルの画像信号に変換して、プリンタ部U1の書込回路Dに出力する。書込回路Dは、画像処理部GSから入力されたY:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:黒の画像情報に応じたレーザ駆動信号を、予め設定された時期に、書込装置の一例としての各色の露光装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSkに出力する。
なお、制御部Cは、書込回路Dが信号を出力する時期や電源回路E等を制御する信号を出力する。
1次転写がされた後、感光体ドラムPy〜Pkの表面に残留したトナーは、ドラムクリーナCLy〜CLkによりクリーニングされる。
中間転写ベルトBに転写されたトナー像は、2次転写領域Q4に搬送される。
中間転写ベルトB上のトナー像は、2次転写領域Q4を通過する際に、2次転写器T2により、シートSに転写される。なお、カラー画像の場合は、中間転写ベルトBの表面に重ねて1次転写されたトナー像が、一括してシートSに2次転写される。
2次転写領域Q4を通過した後の中間転写ベルトBは、ベルトクリーナCLBにより、残留したトナーが清掃される。
シートSが排出トレイTH1に排出される場合、排出路SH3を搬送されたシートSは、後処理装置U4の処理路SH5に搬入される。切替ゲートh3は、処理路SH5に搬送されたシートSの湾曲、いわゆるカールの方向に応じて、第1のカール補正部材h1または第2のカール補正部材h2に搬送先を切り替える。各カール補正部材h1,h2は、通過するシートSのカールを補正する。カールが補正されたシートSは、排出ロールRhにより排出トレイTH1に排出される。
図2は実施例1の画像形成装置において、引出部材が引き出された状態の説明図である。
図3は図2に示す引出部材が画像形成装置の内部に収納され且つ外装部材の図示が省略された状態の説明図である。
図4は図3に示す引出部材が引き出され、且つ、像保持体ユニットが取り外された状態の説明図である。
図2において、実施例1のプリンタ部U1の前面には、開閉部材の一例としての開閉カバー1が支持されている。実施例1の開閉カバー1は、左端部が、上下方向に延びる回転軸を中心として回転可能に支持されている。
図2〜図4において、プリンタ部U1の内部には、引出部材の一例としてのドロワ2が配置されている。ドロワ2には、前記像保持体ユニットUY,UM,UC,UKと現像装置GY,GM,GC,GKとが、収容されている。
図5は実施例1の像保持体ユニットおよび現像装置の斜視図である。
図5において、実施例1の像保持体ユニットUY〜UKは、特許文献2に記載の構成と同様の着脱構造で構成されている。したがって、像保持体ユニットUY〜UKは、ドロワ2に対して着脱可能に支持される。なお、像保持体ユニットUY〜UKの着脱構造に関しては、特許文献2に詳細が記載されており、詳細な説明は省略する。また、像保持体ユニットUY〜UKの着脱構造に関しては、特許文献2に記載の構成に限定されず、特許文献1等の従来公知の種々の構成を採用可能である。
補給口13の左部には、離間用の被移動部の一例としての作動リブ14が形成されている。作動リブ14は、上方に延びる凸状に形成されている。実施例1の作動リブ14は、後端部において前後方向に延びるリブ後部14aを有する。リブ後部14aの前端には、右斜め前方に延びる斜め部14bが連続して形成されている。斜め部14bの前端には、補給口13の縁に沿って前方に延びるリブ前部14cが連続して形成されている。したがって、実施例1の作動リブ14は、前後方向に延びる凸状のみで構成されたリブに比べて、補給筒12に対する折れ曲がりに対して強度が向上している。
図7は実施例1の引出部材の後部の要部説明図であり、図7Aは引出部材が画像形成装置の内部に収納された状態の説明図、図7Bは図7Aに示す状態から前方に引き出された状態の説明図である。
図6において、現像容器11の後部には、後方に延びる筒部19が形成されている。図7において、前記筒部19の後端には、駆動の被伝達部材の一例としてのカップリング19aが支持されている。カップリング19aは、現像ロールR0や現像容器11内に配置された図示しない現像剤の搬送部材に駆動を可能に構成されている。カップリング19aは、駆動の伝達部材の一例としてのカップリングU1aに着脱可能に支持されている。
したがって、図7Aに示すように、カップリング19a、U1aが噛み合った状態では、プリンタ部U1に支持された現像用のモータから駆動が伝達可能な状態となる。
図6において、現像容器11の後端部には、後側の作動ブロック16′が支持されている。後側の作動ブロック16′は、前側の作動ブロック16に対して、押され部17′とガイド溝18′が配置される位置が上下逆になっている点が異なるだけで、基本的な構成は同様であるため、詳細な説明は省略する。
図8は図3の要部の拡大図である。
図9は図8に示す状態から引出部材が途中まで引き出された状態の説明図である。
図10は図9に示す状態から引出部材が完全に引き出された状態の説明図である。
図11は図8の右前端部の拡大図であり、図11Aは斜視図、図11Bはスライダの要部説明図である。
図12は図9の右前端部の拡大図である。
図13は図10の右前端部の拡大図である。
図3、図4、図8〜図13において、実施例1の引出部材の一例としてのドロワ2は、枠体の一例としてのフレーム21を有する。なお、図3、図4に示すように、フレーム21の外周には、外装部材の一例としてのカバー2aが支持されている。
前壁22の下部には、板状体の一例としてのL字プレート31が支持されている。L字プレート31は、左右方向に延び且つ断面がL字状に形成されている。L字プレート31は、前壁22の補強をしている。前壁22およびL字プレート31には、各現像装置GY〜GKの補給筒12に対応する位置に、開口の一例として、前後方向に貫通する現像装置の通過口32が形成されている。
図5において、前壁22の後面には、ガイド溝18に対向する位置に、案内部材の一例としてのガイド部材33が支持されている。ガイド部材33は、案内部の一例として、左右一対のガイドピン33aを有する。ガイドピン33aは、後方に延び且つガイド溝18に嵌る。したがって、ガイドピン33aがガイド溝18に嵌った状態では、現像装置GY〜GKの前部は、上下方向の位置決めがされ、且つ、左右方向に移動可能に支持される。
図15は図12における現像装置の押し当て部分の説明図である。
図16は図13における現像装置の押し当て部分の説明図である。
図8〜図13において、ガイド部材33の上方には、付勢支持部の一例としてのバネ収容部34が配置されている。バネ収容部34は、押され部17に対応する位置に配置されている。図14〜図16において、バネ収容部34の内部には、左右方向に延びる空間34aが形成されている。そして、バネ収容部34の左壁には、押され面17aに対向する位置に、左右方向に貫通する貫通口34bが形成されている。
左右一対の軸支持プレート37の間には、軸部の一例としてのハンドルシャフト38が回転可能に支持されている。ハンドルシャフト38は、左右方向に延びる棒状に形成されている。ハンドルシャフト38の左右方向の中央部には、操作部の一例としてのハンドル39が支持されている。ハンドル39は、作業者が掴んで操作可能に構成されている。
図8〜図16において、ハンドルシャフト38の左右の両端部には、回転の伝達部材の一例としてのハンドルギア41が支持されている。図8〜図17において、実施例1のハンドルギア41は扇形形状に形成されている。ハンドルギア41において、扇形の弧の外周部には、歯車部の一例としてのギア41aが形成されている。
図17Aにおいて、ロック42の前部には、歯車部の一例として、回転軸42aを中心とするギア部42bが外周に形成されている。ギア部42bは、ハンドルギア41のギア部41aに噛み合う。なお、実施例1のギア部42bは、ギア部41aに対して、ギア比が1:2となるようにギアの径や歯数が形成されている。すなわち、ギア部41aが1/4回転する間に、ギア部42bが1/2回転するように設定されている。図17Aにおいて、ロック42の後部には、施錠部の一例としてのロック溝42cが形成されている。ロック溝42cは、前方に凹んだ形状に形成されている。
なお、図3、図4、図8〜図10では、ロックの通過口36やハンドルギア41、ロック42、位置決めピン44は、右側のみが図示されているが、左側の軸支持プレート37の左側にも、左右対称で同様な構成が配置されている。
スライダ51には、移動部の一例としての窪み部51aが形成されている。窪み部51aは、各現像装置GY〜GKの作動リブ14のリブ後部14aに対応する位置に、形成されている。実施例1の窪み部51aは、上方に凹んだ形状に形成されている。実施例1の窪み部51aの形状は、図14に示すようにスライダ51が左方に移動した状態では、リブ後部14aから左方に離間した状態となり、図15、図16に示すようにスライダ51が右方に移動するとリブ後部14aに接触して、リブ後部14aを右方に押すことが可能な形状に形成されている。
縦板部52bの上端には、上壁部52cが形成されている。上壁部52cは、後方に延びる板状に形成されている。上壁部52cの左端には、支持部の本体52dが形成されている。
図14〜図16において、支持部の本体52dには、押し当て力の発生部材の一例としてのバネ53の一端が支持されている。バネ53は、バネ収容部34の内部に収容され、且つ、バネ収容部34に沿って左右方向に移動可能および伸縮可能に支持されている。バネ53の他端には、接近用の移動部の一例としての突起部54が支持されている。突起部54は、貫通孔34bを貫通して、押され面17aに接触可能に構成されている。
なお、図示は省略するが、スライダ51には、カム用のリブ56の間に、左右方向、すなわち、スライダ51の移動方向に沿って延びるカムシャフト通過用の長孔が形成されている。
さらに、後壁26の後面には、前側のスライダ51やバネ支持部52と同様に構成された後側のスライダ51′や図6では図示されないバネ支持部が配置されている。
よって、後壁26に設けられた前壁22と同様の各部位については、前壁22の各部位と同様であるため、詳細な説明は省略する。
カムシャフト61の前端及び後端には、偏心部材の一例としてのカム62が支持されている。カム62は、円板状に形成されており、円板の中心に対してカムシャフト61の位置が片寄っている。すなわち、偏心している。カム62は、カム用のリブ56の間に収容され且つカム用のリブ56に接触した状態で支持されている。
前記スライダ51やバネ支持部52、バネ53、突起部54、カム用のリブ56、カムシャフト61、カム62等により、実施例1の現像装置の移動系51〜62が構成されている。
カムギア64の下方には、歯車部材の一例としての第1の中間ギア66が回転可能に支持されている。
第1の中間ギア66の前方には、歯車部材の一例としての第2の中間ギア68が回転可能に支持されている。なお、第2の中間ギア68の回転軸68aは、右側の側壁24を貫通して右方に延びている。図3〜図5、図8〜図10において、回転軸68aの右端には、第2の歯車部の一例としてのピニオンギア69が支持されている。
前記カムギア64や各ギア66〜68、ピニオンギア69、ラック71等により、実施例1の連動系64〜71が構成されている。
ロックアーム76は、左右一対のアーム本体78を有する。アーム本体78どうしは、回転軸77により連結されている。アーム本体78の後部は、前後方向に延びる板状に形成されている。アーム本体78の前端部78aは、下方に向かう半円弧状に形成されている。したがって、アーム本体78の前端部78aの上面には、凹部78bが形成されている。前記凹部78bは、ロック42の回転軸42aとロックアーム76とが干渉しないように、回転軸42aを避けるように大きさが設定されている。
したがって、実施例1のロックアーム76は、図17に示すように、ドロワ2がプリンタ部U1に収納された場合に、前端部がロックの通過口36を貫通してロック42のロック溝42cに嵌る位置に配置されている。
なお、実施例1のプリンタ部U1では、ロックアーム76は、図4に示すように、ドロワ2の左右両側に対応して、合計で2つ配置されている。また、側壁23,24の上端部には、案内部材の一例としてのガイドレールU1bが支持されている。したがって、ドロワ2は、ガイドレールU1bに沿って、プリンタ部U1に対して、前後方向に、出入可能に支持されている。
前記構成を備えた実施例1の複写機Uでは、画像形成動作が行われる場合には、図3に示すように、ドロワ2がプリンタ部U1の内部に収納された状態となる。この状態では、ハンドル39は下方に回転した状態となっている。したがって、図17Dに示すように、ロックバー79がロック溝42cに嵌り、且つ、ロックバー79がロック42の前側に位置している。したがって、この状態でドロワ2が前方に移動しようとしても、ロックバー79にロック42が引っ掛かり、ドロワ2が前方に移動できない。よって、ドロワ2は、プリンタ部U1の内部に保持された状態、いわゆる、ロックされた状態となる。
ドロワ2がロックされた状態では、図7に示すように、コネクタ57,58やカップリング19a、U1aは接続される。
また、図14に示すように、バネ支持部52がスライダ51と一体的に左方に移動している。よって、バネ53の右側端面が左方に移動し、突起部54が現像装置GY〜GKの押され面17aに接触する。よって、現像装置GY〜GKは、バネ53の弾性力で左方の感光体ドラムPy〜Pkに接近する方向に押される。したがって、現像ロールR0と感光体ドラムPy〜Pkの位置関係が、予め設定された位置に保持される。
ロックが解除された状態から、ドロワ2が前方に引き出されると、コネクタ57,58やカップリング19a,U1aが離間する。なお、この状態では、ピニオンギア69はラック歯71aの位置まで到達しておらず、現像装置GY〜GKは感光体ドラムPy〜Pkに向けて押し当てられた状態となっている。
したがって、カム62は、図11に示す状態から、図12に示す状態を経て、図13に示す状態まで180度回転する。よって、右側のカム用のリブ56が右方に押される。したがって、図10、図13、図16に示すように、スライダ51が右方に移動する。スライダ51の右方への移動に伴って、窪み部51aが右方に移動する。そして、窪み部51aが作動リブ14に接触して、作動リブ14を右方に移動させる。このとき、バネ支持部52もスライダ51の移動に伴って右方に移動している。よって、バネ53の右側端面も右方に移動し、突起部54が押され面17aを押す力も低下する。したがって、窪み部51aが作動リブ14を右方に押すことに伴って、現像装置GY〜GKが感光体ドラムPy〜Pkから離間する方向に移動する。
なお、ドロワ2が挿入される場合は、前述とは逆の過程を経て、ドロワ2が装着される。すなわち、ドロワ2が挿入される途中で、ピニオンギア69とラック歯71aが噛み合って、カム62が回転する。したがって、現像装置GY〜GKが感光体ドラムPy〜Pk側に押し当てられる。そして、ドロワ2の挿入が完了すると、コネクタ57,58やカップリング19a,U1aが接続される。そして、ハンドル39が下方に回転されると、ロックがかかる。
よって、実施例1の現像装置の移動系51〜62は、現像装置GY〜GKを感光体ドラムPy〜Pkに接近、離間させると共に、連動系64〜71は、ドロワ2が引き出される移動に連動させて、現像装置の移動系51〜62を介して、現像装置GY〜GKを感光体ドラムPy〜Pkから離間させる方向に移動させる。
特許文献1に記載の構成では、像保持体ユニットを取り外す際には、現像装置が押し付けられた状態で、像保持体ユニットを上方に取り出している。よって、像保持体ユニットを取り出す際に、現像装置の押し付け力に逆らいながら像保持体ユニットを引き抜く必要がある。したがって、像保持体ユニットを取り出す際に必要な力が大きくなる問題がある。
これに対して、実施例1の複写機Uでは、像保持体ユニットUY〜UKをドロワ2から取り外す際に、現像装置GY〜GKが押し付けられた状態となっていない。よって、従来の構成に比べて、像保持体ユニットUY〜UKや現像装置GY〜GKを取り外す際に必要な力が低減される。よって、作業者が、ユニットUY〜UK,GY〜GKを着脱する作業を行う際の負荷が低減される。また、像保持体ユニットUY〜UKの着脱時に、現像装置GY〜GKが感光体ドラムPy〜Pkから退避しており、感光体ドラムPy〜Pkの表面が破損することが低減される。
特許文献2に記載の構成のように、ドロワのロック解除に連動させて、現像装置の押し当てを解除する構成では、ロックを解除する作業に必要な力が大きくなる問題がある。
これに対して、実施例1では、ロック解除時には現像装置GY〜GKが移動されず、ドロワ2が出し入れされる際に、現像装置GY〜GKが感光体ドラムPy〜Pkに対して、接近、離間する。よって、従来の構成に比べて、ロック解除に必要な力を低減することが可能である。よって、作業者が、ユニットUY〜UK,GY〜GKを着脱する作業を行う際の負荷が低減される。
ドロワ2の出入が開始される際にピニオンギア69とラック71が噛み合っている場合、ドロワ2の出入と、現像装置GY〜GKの移動とが同時に開始される。特に、ドロワ2が引き出される場合、コネクタ57,58やカップリング19a,U1a、位置決めピン44等の離脱も同時に開始される。したがって、ドロワ2の移動を開始する際に、ドロワを移動させる力に現像装置GY〜GKを移動させる力が重なり、コネクタ57,58等を離脱させる力も重なることがある。この構成では、ドロワ2の移動を開始する際に必要な力が大きくなる恐れがある。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H06)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置の一例としての複写機Uを例示したが、これに限定されず、例えば、プリンタ、FAX、あるいはこれらの複数または全ての機能を有する複合機等により構成することも可能である。
(H02)前記実施例において、プリンタUとして、4色の現像剤が使用される構成を例示したが、これに限定されず、例えば、単色の画像形成装置や、3色以下または5色以上の多色の画像形成装置にも適用可能である。
(H04)前記実施例において、スライダ51をカム62で移動させる構成を例示したが、これに限定されない。例えば、ピニオンギアとラックを使用したり、リンク機構を使用する等、任意の構成とすることも可能である。
(H06)前記実施例において、例示した具体的な数値は、設計や仕様に応じて任意に変更可能である。
51〜62…移動系、
51…移動体、
51a…移動部、
56…接触部、
57…被接続端子、
58…接続端子、
61…軸部、
62…偏心部材、
64…被伝達部材、
64〜71…連動系、
69…第2の歯車部、
71…板状体、
71a…第1の歯車部、
GY,GM,GC,GK…現像装置、
Py,Pm,Pc,Pk…像保持体、
U…画像形成装置、
U1…画像形成装置の本体。
Claims (3)
- 像保持体の表面の潜像を可視像に現像する現像装置と、
前記像保持体と前記現像装置とを、着脱可能に支持すると共に、画像形成装置の本体に対して出入可能に支持された引出部材と、
前記現像装置を前記像保持体に接近、離間させる現像装置の移動系と、
前記引出部材が引き出される移動に連動させて、前記現像装置の移動系を介して、前記現像装置を、前記像保持体から離間させる方向に移動させる連動系と、
前記引出部材に回転可能に支持された軸部と、前記軸部に支持された偏心部材と、前記現像装置が前記像保持体に対して移動する方向に沿って、前記引出部材に対して移動可能に支持された移動体と、前記移動体に支持され且つ前記偏心部材に接触する接触部と、前記移動体に支持され且つ前記現像装置に接触して前記現像装置を移動させる移動部と、を有する前記現像装置の移動系と、
前記画像形成装置の本体に支持され且つ前記引出部材の移動方向に沿って延びる板状体と、前記引出部材の移動方向に沿って前記板状体に形成された第1の歯車部と、前記引出部材に支持され且つ前記第1の歯車部に噛み合う第2の歯車部と、前記軸部に支持され且つ前記第2の歯車部からの回転が伝達される被伝達部材と、を有する前記連動系と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記画像形成装置の本体に支持され、且つ、前記引出部材に支持された被接続端子に対して着脱可能に支持された接続端子と、
前記引出部材が前記画像形成装置の本体に挿入された状態では、前記第2の歯車部と前記第1の歯車部とが離間した状態に保持され、且つ、前記引出部材が引き出される方向に移動を開始し且つ前記被接続端子が前記接続端子から離脱した後に、前記第2の歯車部と前記第1の歯車部とが噛み合うように前記各歯車部が構成された前記連動系と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成装置の本体に支持され、且つ、前記引出部材に支持された駆動の被伝達部材に対して着脱可能に支持された駆動の伝達部材と、
前記引出部材が前記画像形成装置の本体に挿入された状態では、前記第2の歯車部と前記第1の歯車部とが離間した状態に保持され、且つ、前記引出部材が引き出される方向に移動を開始し且つ前記駆動の被伝達部材が前記駆動の伝達部材から離脱した後に、前記第2の歯車部と前記第1の歯車部とが噛み合うように前記各歯車部が構成された前記連動系と、
を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
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