JP6028477B2 - スクリーンキャプチャの抑制機能を備えた画像表示装置 - Google Patents

スクリーンキャプチャの抑制機能を備えた画像表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、書籍など文字コード形式でラスター変換により画像を表示する画像表示装置、またはコミック・絵本・写真集などビットマップ形式で画像を表示する画像表示装置に関し、特に、画像表示装置に表示された画像の複製を防止する画像表示装置に関する。
近年、電子書籍コンテンツを画面上に表示して閲覧する電子書籍が普及してきている。デジタルデータである電子書籍コンテンツは、そのままでは、不正に複製が行われてしまうため、様々な複製防止策が施されている。主な複製防止策として、電子書籍コンテンツには、DRM(Digital Rights Management)技術が採用されている。このDRM(Digital Rights Management)技術の採用により、電子書籍コンテンツを複製しても、通常は他のPCで再生することはできない。
しかし、閲覧が許可されているPCにおいて、電子書籍コンテンツの各ページを正常に表示させた状態で、スクリーンキャプチャを実行すると、スクリーンに表示されていた画面データが取得される。この画面データをPDF文書等に変換すれば、様々なPCやタブレット端末等で再生可能な違法複製コンテンツを作成することができてしまう。近年、マウス操作をプログラム制御し、ページめくり操作とスクリーンキャプチャ操作を全自動で行うことができる違法複製支援ツール(Internal社「コミスケ」など)が開発され、手間暇をかけずに違法複製コンテンツを作成可能となっている。
スクリーンキャプチャを牽制する技術として、キーボードの割り当てを一時的に変更し、スクリーンキャプチャを起動する「PrtSC」キーを使用できなくする技術(特許文献1参照)が提案されている。また、スクリーンキャプチャAPIの起動を監視し、起動されると同時にビデオメモリを排他的にロックしてスクリーンキャプチャの実行を一時的に阻止し、その間にビデオメモリの内容を書き換え、スクリーンキャプチャの実行により書き換えられた牽制メッセージを複製させるようにする技術(特許文献2参照、具体的製品としてサイファーテック社CypherGuardなど)も提案されている。また、保護対象の静止画に対して、所定の間隔で区画分割を行い、各区画において一方の画像では輝度値を増加させ、他方の画像では輝度値を減少させて、2種類の輝度改変画像を作成し、これら2種の画像を交互に高速に切り替えながら表示させることにより、画面上では原画と大差なく表示されるが、スクリーンキャプチャを実行しても、2種類の輝度改変画像のいずれかが複製され、原画とは顕著に異なる歪んだ画像しか得られなくする技術(特許文献3参照)も提案されている。
特許第3953690号公報 特許第4299249号公報 特開2005−167683号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、手動の違法複製に対しては効果があるが、上述の違法複製支援ツールを用いた複製のように、ソフトウェア制御でスクリーンキャプチャAPIを自動的に起動する場合に対しては無力である。また、特許文献2に記載の技術では、スクリーンキャプチャAPIの起動を監視するプロセスを強制終了させたり、ビデオメモリへの排他的ロックを実行するプロセスを阻止すれば、通常通りスクリーンキャプチャが行われてしまうという問題がある。(実際には、サイファーテック社CypherGuardのSDK起動を妨害しスクリーンキャプチャの実行を許容させる手段が講じられている例がある。)また、特許文献3に記載の技術では、輝度の増減幅が大きいと表示画面にフリッカーが発生し、フリッカーを抑えるために輝度の増減幅を小さくすると、輝度改変画像の歪みが弱くなり、牽制効果も弱くなるという問題がある。
そこで、本発明は、スクリーンキャプチャ処理自体を阻止することなく、スクリーンキャプチャ処理が行われた場合であっても、通常の表示状態でのコンテンツの複製を防止することが可能なスクリーンキャプチャの抑制機能を備えた画像表示装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明第1の態様では、与えられた文書ファイルより所定の書体、ポイント、文字間隔および行間隔で文字列データを読み込む文字列読込手段と、
フォントデータを参照して、前記文字列データから、前記文字列データを構成する文字のうち少なくとも2つの文字の色を当初指定された文字の色と異なる色に変更したM(Mは2以上の整数)通りのビットマップ画像を生成するビットマップ画像生成手段と、
前記M通りのビットマップ画像を所定の時間間隔で表示用メモリに順次転送するビットマップ画像転送手段と、
前記表示用メモリに記録されたビットマップ画像を表示するビットマップ画像表示手段と、を有し、
前記ビットマップ画像生成手段は、N(NはM以上の整数)文字ごとに文字の色を当初指定された他の文字の色と異なる色に設定したビットマップ画像を生成し、生成された直前のビットマップ画像に対して前記他の文字と異なる色に設定された文字が1文字ずつずれたビットマップ画像を生成する処理を繰り返すことにより、前記他の文字と異なる色に設定された文字が重複しないように、前記M通りのビットマップ画像を生成することを特徴とする画像表示装置を提供する。
本発明第1の態様によれば、転送する所定の時間間隔を十分短くしておくことにより、閲覧者は、全ての文字の色が均一な通常の画面として認識するが、スクリーンキャプチャを行うと、部分的に色が変更された判読性の悪いビットマップ画像しか取得できず、全ての文字の色が均一な通常のビットマップ画像の複製を防止することができる。
また、本発明第2の態様では、本発明第1の態様のスクリーンキャプチャの抑制機能を備えた画像表示装置において、前記文書ファイル内の文字列とは別に牽制用文字列を準備しておき、前記ビットマップ画像生成手段は、前記M通りのビットマップ画像を生成する際、前記牽制用文字列より抽出した文字を、前記他の文字と異なる色に設定した文字に重ね書きし、M通りのビットマップ画像を生成するようにしていることを特徴とする。
本発明第2の態様によれば、スクリーンキャプチャにより取得されたビットマップ画像は、より一層文章として読みづらいものとなり、全ての文字の色が均一な通常のビットマップ画像の複製を防止することができる。
また、本発明第3の態様では、本発明第1または第2の態様のスクリーンキャプチャの抑制機能を備えた画像表示装置において、前記ビットマップ画像の各画素の値は、R,G,Bがそれぞれ所定の階調(例えば、0〜255の256段階)で設定されるものであり、前記ビットマップ画像生成手段は、文字の背景色をR,G,Bともに最大値付近(例えば、R:255,G:255,B:255)に設定し、前記N文字ごとに設定する文字の色のRまたはBの成分を、最大値付近(例えば、255)に設定し、前記他の文字の色をR,G,Bともに最小値付近(例えば、R:0,G:0,B:0)に設定するようにしていることを特徴とする。なお、R,G,Bは、それぞれ光の三原色である赤(R)・緑(G)・青(B)色に対応しており、コンピュータで処理する際、これらの組み合わせにより各画素が全ての色を表現することができる。
本発明第3の態様によれば、ヒト視覚系の波長感度特性が最も高い全ての文字のGの成分を均一な0に設定するようにしたので、画像表示装置では一部の文字が所定の時間間隔の瞬間だけ黒から赤または青に変化するだけであるため、色の変化が知覚されにくくフリッカーの発生を抑止できる。一方、スクリーンキャプチャにより取得されたビットマップ画像は、N文字ごとに文字の色が赤または青に変化した静止状態で観察されるため、文章として読みづらいものとなり、全ての文字の色が均一な通常のビットマップ画像の複製を防止することができる。
また、本発明第4の態様では、本発明第2の態様のスクリーンキャプチャの抑制機能を備えた画像表示装置において、前記ビットマップ画像の各画素の値は、R,G,Bがそれぞれ所定の階調で設定されるものであり、前記重ね書きする文字の色は、RとGの成分を最大値付近(例えば、255)に設定し、Bの成分を最大値付近であってRとGの成分より小さい値(例えば、200)に設定するか、GとBの成分を最大値付近(例えば、255)に設定し、Rの成分を最大値付近であってGとBの成分より小さい値(例えば、200)に設定するようにしていることを特徴とする。
本発明第4の態様によれば、画像表示装置では重ね書きする文字が所定の時間間隔の瞬間だけ背景色から白色に近い色で表示されるだけであるため、色の変化が知覚されにくくフリッカーの発生を抑止できる。一方、スクリーンキャプチャにより取得されたビットマップ画像は、重ね書きする文字が白色に近い色で静止状態で観察されるため、文章として読みづらいものとなり、全ての文字の色が均一な通常のビットマップ画像の複製を防止することができる。また、重ね書きする文字は、画像処理を駆使して除去することが困難なため、より複製防止の効果を高めることができる。
本発明第5の態様では、与えられた画像データを、ビットマップ画像に変換し、スクリーンキャプチャによる画像の取得対象である表示用メモリに書き込み、当該表示用メモリに記録されたビットマップ画像を表示する画像表示装置であって、画像データを読み込む画像データ読込手段と、前記読み込んだ画像データを、X列×Y行の区画に分割し、各行または各列について、N(N>2の整数)区画ごとに区画内の画素の色を他の区画と異なる色に設定し、かつ他の区画と異なる色に設定する区画を1区画ずつずらして、M(Mは2<M≦Nの整数)通りのビットマップ画像を生成するビットマップ画像生成手段と、前記M通りのビットマップ画像を所定の時間間隔で前記表示用メモリに順次転送するビットマップ画像転送手段と、前記表示用メモリに記録されたビットマップ画像を表示するビットマップ画像表示手段と、を有することを特徴とするスクリーンキャプチャの抑制機能を備えた画像表示装置を提供する。
本発明第5の態様によれば、転送する所定の時間間隔を十分短くしておくことにより、閲覧者は、全ての区画の色が均一な通常の画面として認識するが、スクリーンキャプチャを行うと、一部の区画の色が変更された判読性の悪いビットマップ画像しか取得できず、全ての区画の色が均一な通常の画面を複製することを防止することができる。
また、本発明第6の態様では、本発明第5の態様のスクリーンキャプチャの抑制機能を備えた画像表示装置において、あらかじめ、前記区画と同サイズの牽制用画素配列を準備し、前記ビットマップ画像生成手段は、前記M通りのビットマップ画像を生成する際、前記牽制用画素配列の画素を、他の区画と異なる色に設定した区画の画素に重ね書きして、M通りのビットマップ画像を生成するようにしていることを特徴とする。
本発明第6の態様によれば、スクリーンキャプチャにより取得されたビットマップ画像は、より一層画像として見づらいものとなり、全ての区画の色が均一な通常のビットマップ画像の複製を防止することができる。
また、本発明第7の態様では、本発明第5または第6の態様のスクリーンキャプチャの抑制機能を備えた画像表示装置において、前記ビットマップ画像の各画素の値は、R,G,Bがそれぞれ所定の階調(例えば、0〜255の各256段階)で設定されるものであり、前記ビットマップ画像生成手段は、前記他の区画と異なる色としてRまたはBの成分を最大値付近(例えば、255)に設定し、前記他の区画の色としてR,G,Bの各成分が同一の値をもつグレースケールに設定するようにしていることを特徴とする。
本発明第7の態様によれば、ヒト視覚系の波長感度特性が最も高い全ての区画のGの成分を均一な最小値付近(例えば、0)に設定することにより、画像表示装置では一部の区画が所定の時間間隔の瞬間だけグレースケールから赤または青に変化するだけであるため、色の変化が知覚されにくくフリッカーの発生を抑止できる。一方、スクリーンキャプチャにより取得されたビットマップ画像は、N区画ごとに区画内の画素の色が赤または青に変化した静止状態で観察されるため、画像として見づらいものとなり、全ての区画の色が均一な通常のビットマップ画像の複製を防止することができる。
また、本発明第8の態様では、本発明第6の態様のスクリーンキャプチャの抑制機能を備えた画像表示装置において、前記ビットマップ画像の各画素の値は、R,G,Bがそれぞれ所定の階調(例えば、0〜255の各256段階)で設定されるものであり、前記重ね書きする画素の色は、RとGの成分を最大値付近(例えば、255)に設定するか、GとBの成分を最大値付近(例えば、255)に設定するようにしていることを特徴とする。
本発明第8の態様によれば、画像表示装置では重ね書きする区画が所定の時間間隔の瞬間だけ2成分が最大となる色で表示されるだけであるため、色の変化が知覚されにくくフリッカーの発生を抑止できる。一方、スクリーンキャプチャにより取得されたビットマップ画像は、重ね書きする画素が2成分が最大となる色で静止状態で観察されるため、画像として見づらいものとなり、全ての区画の色が均一な通常のビットマップ画像の複製を防止することができる。また、重ね書きする画素は、画像処理を駆使して除去することが困難なため、より複製防止の効果を高めることができる。
また、本発明第9の態様では、本発明第1から第8のいずれかの態様のスクリーンキャプチャの抑制機能を備えた画像表示装置において、前記ビットマップ画像転送手段は、前記M通りのビットマップ画像を1/30秒以下の時間間隔で前記表示用メモリに順次転送するようにしていることを特徴とする。
本発明第9の態様によれば、M通りのビットマップ画像をヒトの視覚で残像として維持される最小時間である1/30秒以下の時間間隔で表示用メモリに順次転送するようにして、表示されるビットマップ画像が高速で切り替わるため、色の変化が知覚されずフリッカーを低減することが可能となる。
本発明によれば、スクリーンキャプチャ処理自体を阻止することなく、スクリーンキャプチャ処理が行われた場合であっても、通常の状態でのコンテンツの複製を防止することが可能となる。
本発明第1の実施形態の基本概念を示す図である。 本発明第1、第2の実施形態に係るスクリーンキャプチャの抑制機能を備えた画像表示装置のハードウェア構成図である。 本発明第1の実施形態に係るスクリーンキャプチャの抑制機能を備えた画像表示装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明第1の実施形態に係るスクリーンキャプチャの抑制機能を備えた画像表示装置の処理動作を示すフローチャートである。 本発明第1の実施形態の応用例の概要を示す図である。 本発明第2の実施形態の基本概念を示す図である。 本発明第2の実施形態に係るスクリーンキャプチャの抑制機能を備えた画像表示装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明第2の実施形態に係るスクリーンキャプチャの抑制機能を備えた画像表示装置の処理動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
<1.第1の実施形態>
まず、本発明第1の実施形態について説明する。
<1.1.第1の実施形態の基本概念>
最初に、本発明第1の実施形態の基本概念について説明する。図1は、本発明第1の実施形態の基本概念を示す図である。本発明では、図1(a)に示したような初期ビットマップ画像(文書ファイルに含まれる各文字コードをビットマップ形式に変換して配置したもの)から、N(NはN>2の整数、図1の例ではN=4)文字ごとに色を変更したビットマップ画像を作成する。例えば、図1(b)に示す色変更されたビットマップ画像F1は、ビットマップ画像上の文字「A」「E」「I」「M」「Q」「U」「Y」というように、4文字ごとに色変更が行われている。なお、図1においては、表現の都合上、色変更した文字を網掛けにより示している。
色変更されたビットマップ画像は、M(Mは2<M≦Nの整数)通り生成される。図1の例では、図1(b)〜図1(e)に示す4通りビットマップ画像F1〜F4が生成される。図1(b)〜図1(e)に示すように、4通りのビットマップ画像F1〜F4は、それぞれ1文字ずつずれた文字が色変更されている。生成された4通りのビットマップ画像は、全てオフスクリーンメモリに書き込まれる。オフスクリーンメモリは、通常ビデオメモリ内に確保され、ビデオメモリ内の表示用メモリとして利用される部分を除いた領域である。そして、オフスクリーンメモリに書き込まれた4通りのビットマップ画像を1つずつ切り替えながら順次表示用メモリに書き込む。表示用メモリに書き込まれた画像は、そのまま表示装置に表示されるように設定されている。図1(f)の例では、表示用メモリにビットマップ画像F1が書き込まれた状態を示している。
高速(例えば、1/30秒以下)で切り替えて、4通りのビットマップ画像を順次表示用メモリに書き込むことを繰り返し行うと、表示装置には、短い時間間隔で4通りのビットマップ画像が切り替え表示される。しかし、残像効果により、表示装置に表示された画面を見た視聴者には、図1(g)に示すように、色変更されていない画像が表示されているように見える。これは、各文字は、4回に1回だけ色が変更された状態で、残り3回は原画と同一であるためである。
通常、パソコンやタブレット端末には、スクリーンキャプチャ機能が搭載されており、スクリーンキャプチャを実行すると、表示用メモリに書き込まれているデータを記録できるようになっている。そのため、スクリーンキャプチャを実行すると、そのときに、表示用メモリに書き込まれていたビットマップ画像のみが記録される。したがって、図1(f)に示した状態で、スクリーンキャプチャを実行すると、記憶装置には、図1(h)に示したように、スクリーンキャプチャ像としてビットマップ画像F1が記録される。すなわち、表示装置の画面を見ている場合には、図1(g)に示すように、色変更されていない通常の画像に見えるが、スクリーンキャプチャによる複製を行おうとした場合には、色変更された画像しか取得することができない。
<1.2.装置構成>
図2は、本発明第1の実施形態に係るスクリーンキャプチャの抑制機能を備えた画像表示装置のハードウェア構成図である。スクリーンキャプチャの抑制機能を備えた画像表示装置は、汎用のコンピュータで実現することができ、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)1と、コンピュータのメインメモリであるRAM(Random Access Memory)2と、CPU1が実行するプログラムやデータを記憶するための大容量の記憶装置(例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ等)3と、キーボード、マウス等のキー入力I/F(インターフェース)4と、ビットマップ画像を記憶するための揮発性メモリであるビデオメモリ(フレームメモリまたはグラフィックスメモリとも呼ばれる)5と、液晶ディスプレイ等の表示デバイスである表示部6と、外部装置(データ記憶媒体等)とデータ通信するためのデータ入出力I/F(インターフェース)7と、を備え、互いにバスを介して接続されている。
図3は、文字コードに基づく電子書籍コンテンツを対象とした本発明第1の実施形態に係るスクリーンキャプチャの抑制機能を備えた画像表示装置の構成を示す機能ブロック図である。図3において、10は文字列読込手段、20はビットマップ画像生成手段、30はビットマップ画像転送手段、40は表示用メモリ、50はビットマップ画像表示手段、60は文書ファイル記憶手段である。
文字列読込手段10は、文書ファイル記憶手段60に記憶された文書ファイルから文字列を読み込む。ビットマップ画像生成手段20は、文字列読込手段10により読み込まれた文字列をビットマップ画像に変換する。ビットマップ画像転送手段30は、ビットマップ画像生成手段20により生成されたビットマップ画像を表示用メモリ40に転送する。表示用メモリ40は、ビットマップ画像表示手段50に表示するためにビットマップ画像を一時的に記憶する不揮発性メモリであり、ビデオメモリ5内の所定の領域に確保される。ビットマップ画像表示手段50は、表示用メモリ40に記憶されたビットマップ画像を表示する手段であり、表示部6により実現される。文書ファイル記憶手段60は、文書ファイルを記憶した記憶手段であり、記憶装置3により実現される。文字列読込手段10、ビットマップ画像生成手段20、ビットマップ画像転送手段30は、CPU1が、記憶装置3に記憶されているプログラムを実行することにより実現される。
図3に示した各構成手段は、現実には図2に示したように、コンピュータおよびその周辺機器等のハードウェアに専用のプログラムを搭載することにより実現される。すなわち、コンピュータが、専用のプログラムに従って各手段の内容を実行することになる。なお、本明細書において、コンピュータとは、CPU等の演算処理部を有し、データ処理が可能な装置を意味し、スマートフォン等の多機能型携帯電話や、タブレット型の携帯型PCであるタブレット端末を含む概念である。
図2の記憶装置3には、CPU1を動作させ、コンピュータを、スクリーンキャプチャの抑制機能を備えた画像表示装置として機能させるための専用のプログラムが実装されている。この専用のプログラムを実行することにより、CPU1は、文字列読込手段10、ビットマップ画像生成手段20、ビットマップ画像転送手段30としての機能を実現することになる。また、記憶装置3は、文書ファイル記憶手段60として機能するだけでなく、処理に必要な様々なデータを記憶する。
<1.3.処理動作>
次に、図2、図3に示したスクリーンキャプチャの抑制機能を備えた画像表示装置の処理動作を、図4のフローチャートを用いて説明する。利用者が、キー入力I/F4を介して、表示させたい文書ファイルを指定すると、文字列読込手段10が、文書ファイル記憶手段60から指定された文書ファイルを取得し、文書ファイル内の文字列を読み込む(ステップS1)。具体的には、文書ファイル内に記録された文字コードの列を読み込む。
次に、ビットマップ画像生成手段20が、各文字コードを設定された体裁で配置したビットマップ形式に変換し、文字列を表現したビットマップ画像を初期ビットマップ画像として生成する(ステップS2)。
具体的には、公知の文字フォントラスター変換機能により、各文字コードを設定されたポイントのビットマップ形式に変換し、設定された文字間隔、行間隔で配置するとともに、各画素に設定された色を与え、初期ビットマップ画像を生成する。
続いて、ビットマップ画像生成手段20は、ステップS2において生成された初期ビットマップ画像の色変更を行う(ステップS3)。具体的には、N文字ごとに元の1文字に相当する単位で画素の色を変更することにより、色変更がされたビットマップ画像を生成する。
本実施形態では、4文字ごとに色変更する処理を行う。具体的には、ステップS2で生成された初期ビットマップ画像に対して、1文字目、2文字目、3文字目、4文字目を最初の変更文字として、以降4文字ごとに色変更することにより、4通りのビットマップ画像を生成する。例えば、図1(b)〜図1(e)に示したような4通りのビットマップ画像を生成する。
どのような色に変更するかについては、適宜設定することが可能であるが、本実施形態では、文字の背景色をR,G,B各256段階でR:255、G:255、B:255(白色表示)に設定し、文字色の初期設定値をR,G,B各256段階でR:0、G:0、B:0(黒色表示)に設定した場合、変更する色はRまたはBのどちらかの値を255、その他の2成分の値を0に設定している。すなわち、変更する色は、R:255、G:0、B:0か、R:0、G:0、B:255に設定する。変更する色については、RまたはBのどちらかの値を必ずしも最大値の255に設定する必要はなく、最大値付近の値であれば良い。例えば、200以上等、最大値の255に近い値であれば良い。(実用上は255に設定すると、端末によりフリッカーが発生する場合があるため、200に設定することが多い。)また、変更する色の他の2成分については、必ずしも0に設定する必要はなく、例えば、15以下等、最小値の0に近い値であれば良い。すなわち、R,G,Bの設定値は、ヒトの目により色の違いを認識できれば良いため、最大値(255)、最小値(0)である必要はなく、それぞれ最大値付近(200以上)、最小値付近(15以下)であれば良い。また、256段階以外の階調で実現する場合は、その階調に応じて最大値付近、最小値付近の値を設定すれば良い。
ビットマップ画像生成手段20は、生成した4通りのビットマップ画像を保持する。実際には、ビデオメモリ5内の所定の領域に書き込むことにより保持する。4通りのビットマップ画像が生成されたら、ビットマップ画像転送手段30が、所定時間経過したかどうかを判断する処理を行う(ステップS4)。所定時間として、本実施形態では、1/30秒が設定されている。所定時間経過した場合には、ビットマップ画像転送手段30は、4通りのビットマップ画像のうち1つを表示用メモリ40に転送する(ステップS5)。表示用メモリ40では、既に書き込まれている内容に対して、転送されたビットマップ画像を上書きして書き込む。続いて、ビットマップ画像表示手段50が、表示用メモリ40に書き込まれているビットマップ画像を表示する処理を行う。ビットマップ画像転送手段30は、転送後、再度所定時間が経過した場合には、次のビットマップ画像を表示用メモリ40に転送する。ステップS4からS6の処理を繰り返し実行することにより、ビットマップ画像表示手段50には、4通りのビットマップ画像が順次切り替えて表示される。ステップS4からS6の処理は、特に終了の指示がない限り無限ループとしてソフトウェア上の独立したスレッド処理により延々と繰り返される。上記所定時間としては、1/30秒以下に設定しておくことが望ましい。所定時間を1/30秒以下に設定しておくことにより、1/30秒以下の間隔でビットマップ画像が切り替え表示され、フリッカーの発生を低減することができる。
この状態で、スクリーンキャプチャが実行されると、表示用メモリ40に書き込まれているビットマップ画像がキャプチャされ、記録される。したがって、色変更がされていない初期ビットマップ画像を複製することはできない。
<1.4.応用例>
第1の実施形態の応用例について説明する。応用例では、牽制用文字列データを準備しておき、4通りのビットマップ画像を生成する際、牽制用文字列データをビットマップ形式に変換して、色変更した文字に重ねる。図5は、第1の実施形態の応用例の概要を示す図である。文書ファイルに記録された文字列は、第1の実施形態と同一であるため、図5(a)(g)は、図1(a)(g)と同一である。応用例の場合、牽制用文字を重ねるため、図5(b)〜(e)に示すように、それぞれ1文字ずつずれた文字に牽制用文字が重ねられた状態となる。牽制用文字が重ねられたビットマップ画像は、全てオフスクリーンメモリに書き込まれ、1つずつ切り替えながら順次表示用メモリに書き込まれる。図5(f)の例では、表示用メモリにビットマップ画像F11が書き込まれた状態を示している。
牽制用文字を、どのような色に変更するかについては、適宜設定することが可能であるが、本実施形態では、RとGの成分を最大値付近(255もしくは255に近い値)に設定し、Bの成分を所定値(例えば200)以上であって、RとGの成分より小さい値に設定するか、GとBの成分を最大値付近に設定し、Rの成分をGとBの成分より小さい値に設定する。0〜255の256階調の場合、最大値付近の値としては、200以上が想定される。
この場合も、上述のように、高速(例えば、1/30秒以下)で切り替えて、4通りのビットマップ画像を順次表示用メモリに書き込むことを繰り返し行うと、表示装置には、短い時間間隔で4通りのビットマップ画像F11〜F14が切り替え表示される。しかし、残像効果により、表示装置に表示された画面を見た視聴者には、図5(g)に示すように、色変更されていない初期ビットマップ画像が表示されているように見える。
また、図5(f)に示した表示用メモリの状態で、スクリーンキャプチャを実行すると、記憶装置には、図5(h)に示したように、牽制用文字が重ねられたビットマップ画像F11が記録される。すなわち、表示装置の画面を見ている場合には、色変更されていない通常のビットマップ画像が表示されるが、不正に複製を行おうとした場合には、色変更されたビットマップ画像しか取得することができない。この場合、色変更だけでなく、本来の文書ファイル内とは異なる牽制用文字が重ねて表示されることになるため、複製されたビットマップ画像を見ても、文書の内容が一層わかりづらいものとなる。また、図1(h)のような色変更されたビットマップ画像に対して、画像処理を駆使し、図1(a)のような初期ビットマップ画像を再現することは可能である。しかし、図5(h)のような牽制用文字が重ねて表示されたビットマップ画像に対して、画像処理を駆使し、図5(a)のような初期ビットマップ画像を再現することは極めて困難である。このため、より高い複製抑止効果が得られることになる。
第1の実施形態では、電子書籍の利用が想定される。電子書籍の書籍データを上記文書ファイルとして用い、表示処理を行うことにより、図1(g)、図5(g)に示したように、利用者は、電子書籍を正常に閲覧することができる。しかし、複製しようと、スクリーンキャプチャを実行しても、図1(h)、図5(h)に示したように、通常の状態での複製はできない。
<2.第2の実施形態>
本発明第2の実施形態について説明する。
<2.1.第2の実施形態の基本概念>
本発明第2の実施形態の基本概念について説明する。図6は、ビットマップ画像に基づく電子コミック・コンテンツ等を対象とした本発明第2の実施形態の基本概念を示す図である。本発明では、図6(a)に示したような初期ビットマップ画像(読み込んだ画像データがビットマップ形式以外である場合は、ビットマップ形式に変換したもの)をX列×Y行(図6の例ではX=6、Y=4)の区画に区分し、各行について、N(NはN>2の整数、図6の例ではN=4)区画ごとに色を変更し、さらに隣接する行については、1列ずれた区画の色を変更したビットマップ画像を作成する。
色変更されたビットマップ画像は、M(Mは2<M≦Nの整数)通り生成される。図6の例では、図6(b)〜図6(e)に示す4通りが生成される。図6(b)〜図6(e)に示すように、4通りのビットマップ画像F21〜F24は、それぞれ1区画ずつずれた区画が色変更されている。生成された4通りのビットマップ画像は、全てオフスクリーンメモリに書き込まれる。そして、オフスクリーンメモリに書き込まれた4通りのビットマップ画像を1つずつ切り替えながら順次表示用メモリに書き込む。表示用メモリに書き込まれた画像は、そのまま表示装置に表示されるように設定されている。図6(f)の例では、表示用メモリにビットマップ画像F21が書き込まれた状態を示している。
高速(例えば、1/30秒以下)で切り替えて、4通りのビットマップ画像を順次表示用メモリに書き込むことを繰り返し行うと、表示装置には、短い時間間隔で4通りのビットマップ画像が切り替え表示される。しかし、残像効果により、表示装置に表示された画面を見た視聴者には、図6(g)に示すように、色変更されていない画像が表示されているように見える。これは、各区画は、4回に1回だけ色が変更された状態で、残り3回は原画と同一であるためである。
通常、パソコンやタブレット端末には、スクリーンキャプチャ機能が搭載されており、スクリーンキャプチャを実行すると、表示用メモリに書き込まれているデータを記録できるようになっている。そのため、スクリーンキャプチャを実行すると、そのときに、表示用メモリに書き込まれていたビットマップ画像のみが記録される。したがって、図6(f)に示した状態で、スクリーンキャプチャを実行すると、記憶装置には、図6(h)に示したように、スクリーンキャプチャ像としてビットマップ画像F21が記録される。すなわち、表示装置の画面を見ている場合には、色変更されていない通常の画像に見えるが、不正に複製を行おうとした場合には、色変更された画像しか取得することができない。
<2.2.装置構成>
第2の実施形態に係るスクリーンキャプチャの抑制機能を備えた画像表示装置のハードウェア構成は、第1の実施形態と同様、図2のようになり、汎用のコンピュータ、多機能型携帯電話(スマートフォン)、タブレット端末で実現することができる。
図7は、第2の実施形態に係るスクリーンキャプチャの抑制機能を備えた画像表示装置の構成を示す機能ブロック図である。図7において、第1の実施形態と同一の機能を有するものは、同一符号を付して説明を省略する。図7において、11は画像データ読込手段、21はビットマップ画像生成手段、61は画像データ記憶手段である。
画像データ読込手段11は、画像データ記憶手段61に記憶された画像データを読み込む。ビットマップ画像生成手段21は、画像データ読込手段11により読み込まれた画像データをビットマップ画像に変換する。画像データ記憶手段61は、画像データを記憶した記憶手段であり、記憶装置3により実現される。画像データ読込手段11、ビットマップ画像生成手段21、ビットマップ画像転送手段30は、CPU1が、記憶装置3に記憶されているプログラムを実行することにより実現される。
図7に示した各構成手段は、第1の実施形態と同様、図2に示したように、コンピュータおよびその周辺機器等のハードウェアに専用のプログラムを搭載することにより実現される。すなわち、コンピュータが、専用のプログラムに従って各手段の内容を実行することになる。
図2の記憶装置3には、CPU1を動作させ、コンピュータを、スクリーンキャプチャの抑制機能を備えた画像表示装置として機能させるための専用のプログラムが実装されている。この専用のプログラムを実行することにより、CPU1は、画像データ読込手段11、ビットマップ画像生成手段21、ビットマップ画像転送手段30としての機能を実現することになる。また、記憶装置3は、画像データ記憶手段61として機能するだけでなく、処理に必要な様々なデータを記憶する。
<2.3.処理動作>
次に、第2の実施形態に係るスクリーンキャプチャの抑制機能を備えた画像表示装置の処理動作を、図8のフローチャートを用いて説明する。利用者が、キー入力I/F4を介して、表示させたい画像データを指定すると、画像データ読込手段11が、画像データ記憶手段61から指定された画像データを読み込む(ステップS11)。
次に、ビットマップ画像生成手段21が、所定の形式の画像データを初期ビットマップ画像として設定する(ステップS12)。
続いて、ビットマップ画像生成手段21は、得られた初期ビットマップ画像の色変更を行う(ステップS13)。具体的には、初期ビットマップ画像を複数の区画に区分し、所定の区画について、その区画に含まれる画素の色を変更することにより、色変更がなされたビットマップ画像を生成する。
画像データは二次元の平面状に画素が配置されているので、本実施形態では、xy平面を定義したときに、x方向(図6では横方向)をX区画、y方向(図6では縦方向)をY区画に区分する。したがって、画像データはX×Y個の区画に区分されることになる。そして、色変更の対象とする区画(以下、色変更対象区画という)は、各行についてN(N>2の整数)区画ごととする。例えば、図6において、画像の左上を起点(x,y)=(1,1)とし、N=4とすると、1行目(y=1)では、区画(1,1)を色変更対象区画とした場合、区画(1,1)から4区画移動した区画(5,1)が、色変更対象区画となる。また、2行目(y=2)では、区画(2,2)を色変更対象区画とした場合、区画(2,2)から4区画移動した区画(6,2)が、色変更対象区画となる。
また、隣接する行の区画について、隣接する行の色変更対象区画と同一の列の区画を色変更対象区画とするかどうかは適宜設定することができるが、図6の例では、隣接する行の色変更対象区画と1列ずれた方向に色変更対象区画を設定している。したがって、2行目(y=2)においては、1行目(y=1)の色変更対象区画(1,1)と1列ずれた区画(2,2)が色変更対象区画として設定される。隣接する行の色変更対象区画を何列ずらすかについても適宜設定することが可能である。
本実施形態では、さらに、最初に色変更されたビットマップ画像の色変更対象区画からx方向に1区画分、2区画分、3区画分それぞれ移動させた区画を色変更対象区画とすることにより、M(Mは2<M≦Nの整数)通りのビットマップ画像を生成する。例えば、図6(b)〜図6(e)に示したような4通りのビットマップ画像F21〜F24を生成する。
色変更対象区画を、どのような色に変更するかについては、適宜設定することが可能であるが、本実施形態では、元の画像の色がR,G,B各256段階で設定され、R,G,B各成分が同一の値をもつグレースケール画像とするとき、色変更対象区画のRまたはBの成分を255に設定している。RまたはBの成分については、必ずしも最大値の255である必要はなく、最大値付近(具体的には200以上255以下)であれば良い。色変更対象区画の色としてRまたはBの成分を最大値付近に設定するようにしたので、色変更対象区画が所定の時間間隔の瞬間だけグレースケールから赤または青に変化するだけであるため、色の変化が知覚されにくくフリッカーの発生を抑止できる。一方、スクリーンキャプチャにより取得されたビットマップ画像は、N区画ごとに区画内の画素の色が赤または青に変化した静止状態で観察されるため、画像として見づらいものとなり、全ての区画の色が均一な通常のビットマップ画像の複製を防止することができる。また、256段階以外の階調で実現する場合は、その階調に応じて最大値付近の値を設定すれば良い。
ビットマップ画像生成手段21は、生成した4通りのビットマップ画像を保持する。実際には、ビデオメモリ5内の所定の領域に書き込むことにより保持する。4通りのビットマップ画像が生成されたら、ビットマップ画像転送手段30が、所定時間経過したかどうかを判断する処理を行う(ステップS14)。所定時間として、本実施形態では、第1の実施形態と同様、1/30秒が設定されている。所定時間経過した場合には、ビットマップ画像転送手段30は、4通りのビットマップ画像のうち1つを表示用メモリ40に転送する(ステップS15)。表示用メモリ40では、既に書き込まれている内容に対して、転送されたビットマップ画像を上書きして書き込む。続いて、ビットマップ画像表示手段50が、表示用メモリ40に書き込まれているビットマップ画像を表示する処理を行う。ビットマップ画像転送手段30は、転送後、再度所定時間が経過した場合には、次のビットマップ画像を表示用メモリ40に転送する。ステップS14からS16の処理を繰り返し実行することにより、ビットマップ画像表示手段50には、4通りのビットマップ画像が順次切り替えて表示される。上記所定時間としては、1/30秒以下に設定しておくことが望ましい。所定時間を1/30秒以下に設定しておくことにより、1/30秒以下の間隔でビットマップ画像が切り替え表示され、フリッカーの発生を低減することができる。
この状態で、スクリーンキャプチャが実行されると、表示用メモリ40に書き込まれているビットマップ画像がキャプチャされ、記録される。したがって、第1の実施形態と同様、色変更がされていない初期ビットマップ画像を複製することはできない。
<2.4.応用例>
第2の実施形態の応用例について説明する。応用例では、色変更されたM通りのビットマップ画像を生成する際、色変更した区画にさらに他の固定の同一区画サイズの画素パターンを色を変えて重ねる。具体的には、各区画と同一画素サイズのハッチングパターンを準備して画線部の画素の色をR:255、G:255、B:0に設定するか、R:0、G:255、B:255に設定し、重ね書きする(ハッチングパターンの背景部の画素は描画せず透明扱いにする)。ここで、最大値の255に代えて、255に近い値(例えば200以上)であっても良いし、最小値の0に代えて、0に近い値(例えば15以下)であっても良い。すなわち、R,G,Bの設定値は、ヒトの目により色の違いを認識できれば良いため、最大値(255)、最小値(0)である必要はなく、最大値付近(200以上)、最小値付近(15以下)であれば良い。
この場合も、上述のように、高速(例えば、1/30秒以下)で切り替えて、4通りのビットマップ画像を順次表示用メモリに書き込むことを繰り返し行うと、表示装置には、短い時間間隔で4通りのビットマップ画像が切り替え表示される。しかし、残像効果により、表示装置に表示された画面を見た視聴者には、色変更されていないビットマップ画像が表示されているように見える。この場合、色変更だけでなく、別のパターンが重ねて表示されることになるため、複製された画像を見ても、画像の内容が一層わかりづらいものとなる。また、図6(h)のような色変更されたビットマップ画像に対して、画像処理を駆使し、図6(a)のような初期ビットマップ画像を再現することは可能である。しかし、別のパターンが重ねて表示されたビットマップ画像に対して、画像処理を駆使し、図6(a)のような初期ビットマップ画像を再現することは極めて困難である。このため、より高い複製抑止効果が得られることになる。
<3.全実施形態に共通の変形例等>
以上、本発明の好適な実施形態について限定したが、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、ビットマップ画像表示手段50に表示するビットマップ画像を記録した表示用メモリ40をビデオメモリ5内に確保し、色変更された複数のビットマップ画像もビデオメモリ5内のオフスクリーンメモリに書き込むようにしたが、表示用メモリ40のみをビデオメモリ5内に確保し、オフスクリーンメモリをRAM2内に確保するようにしても良い。また、表示用メモリ40をRAM2内に確保し、オフスクリーンメモリもRAM2内に書き込むようにしても良い。揮発性メモリであるRAM2やビデオメモリ5の記憶領域は、設計に応じて柔軟に利用することが可能である。
また、上記実施形態では、初期ビットマップ画像から色変更された複数のビットマップ画像を生成するようにしたが、文書ファイルの文字データ列や、ビットマップ形式以外の画像データから色変更されたビットマップ画像を生成する場合は、初期ビットマップ画像を生成することなく、直接N文字ごと、またはN区画ごとに異なる色を設定して色変更されたビットマップ画像を生成するようにしても良い。
1・・・CPU(Central Processing Unit)
2・・・RAM(Random Access Memory)
3・・・記憶装置
4・・・キー入力I/F
5・・・ビデオメモリ
6・・・表示部
7・・・データ入出力I/F
10・・・文字列読込手段
11・・・画像データ読込手段
20、21・・・ビットマップ画像生成手段
30・・・ビットマップ画像転送手段
40・・・表示用メモリ
50・・・ビットマップ画像表示手段
60・・・文書ファイル記憶手段
61・・・画像データ記憶手段

Claims (6)

  1. 与えられた文書ファイルより所定の書体、ポイント、文字間隔および行間隔で文字列データを読み込む文字列読込手段と、
    フォントデータを参照して、前記文字列データから、前記文字列データを構成する文字のうち少なくとも2つの文字の色を当初指定された文字の色と異なる色に変更したM(Mは2以上の整数)通りのビットマップ画像を生成するビットマップ画像生成手段と、
    前記M通りのビットマップ画像を所定の時間間隔で表示用メモリに順次転送するビットマップ画像転送手段と、
    前記表示用メモリに記録されたビットマップ画像を表示するビットマップ画像表示手段と、を有し、
    前記ビットマップ画像生成手段は、N(NはM以上の整数)文字ごとに文字の色を当初指定された他の文字の色と異なる色に設定したビットマップ画像を生成し、生成された直前のビットマップ画像に対して前記他の文字と異なる色に設定された文字が1文字ずつずれたビットマップ画像を生成する処理を繰り返すことにより、前記他の文字と異なる色に設定された文字が重複しないように、前記M通りのビットマップ画像を生成することを特徴とする画像表示装置。
  2. 請求項1に記載の画像表示装置において、
    前記文書ファイル内の文字列とは別に牽制用文字列を準備しておき、
    前記ビットマップ画像生成手段は、
    前記M通りのビットマップ画像を生成する際、前記牽制用文字列より抽出した文字を、前記他の文字と異なる色に設定した文字に重ね書きし、M通りのビットマップ画像を生成するようにしていることを特徴とする画像表示装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像表示装置において、
    前記ビットマップ画像の各画素の値は、R,G,Bがそれぞれ所定の階調で設定されるものであり、
    前記ビットマップ画像生成手段は、文字の背景色をR,G,Bともに最大値付近に設定し、前記他の文字の色と異なる色に設定する文字の色のRまたはBの成分を、最大値付近に設定し、前記他の文字の色をR,G,Bともに最小値付近に設定するようにしていることを特徴とする画像表示装置。
  4. 請求項2に記載の画像表示装置において、
    前記ビットマップ画像の各画素の値は、R,G,Bがそれぞれ所定の階調で設定されるものであり、
    前記重ね書きする文字の色は、RとGの成分を最大値付近に設定し、Bの成分を最大値付近であってRとGの成分より小さい値に設定するか、GとBの成分を最大値付近に設定し、Rの成分を最大値付近であってGとBの成分より小さい値に設定するようにしていることを特徴とする画像表示装置。
  5. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の画像表示装置において、
    前記ビットマップ画像転送手段は、
    前記M通りのビットマップ画像を1/30秒以下の時間間隔で前記表示用メモリに順次転送するようにしていることを特徴とする画像表示装置。
  6. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の画像表示装置として、コンピュータを機能させるためのプログラム。
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