JP6028375B2 - タッチパネル装置及びプログラム。 - Google Patents

タッチパネル装置及びプログラム。 Download PDF

Info

Publication number
JP6028375B2
JP6028375B2 JP2012092843A JP2012092843A JP6028375B2 JP 6028375 B2 JP6028375 B2 JP 6028375B2 JP 2012092843 A JP2012092843 A JP 2012092843A JP 2012092843 A JP2012092843 A JP 2012092843A JP 6028375 B2 JP6028375 B2 JP 6028375B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
button
operator
specifying
touch
function
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012092843A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013222290A (ja
Inventor
直幸 三谷
直幸 三谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2012092843A priority Critical patent/JP6028375B2/ja
Publication of JP2013222290A publication Critical patent/JP2013222290A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6028375B2 publication Critical patent/JP6028375B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Position Input By Displaying (AREA)
  • User Interface Of Digital Computer (AREA)

Description

本発明は、タッチパネル装置及びプログラムに関する。
従来、タッチパネルを用いて対象装置への指示入力を行うことが行なわれている。すなわち、例えば、複数の操作子(例えば、ボタン)を設けた操作画面を表示する表示パネルに重ねてタッチパネルを設け、当該タッチパネルにユーザがタッチした位置の座標を検出し、当該検出した座標が各操作子の検知領域のいずれに含まれるかを判別することでユーザによりタッチ操作された操作子を特定し、当該特定した操作子に割り当てられた処理を実行する、という具合である。
また、タッチパネルに対するタッチ操作に関し、例えば、面状部材(センサ内蔵液晶パネルなど)が検知した対象物(指など)の像から対象物の向きを検出し、面状部材上の選択された領域を検出し、当該領域における向きに沿った先端側の点を検出し、当該領域の幅を検出したうえで、上記先端側の点を中心とし直径が当該領域の幅以下の円形領域と、対象物により選択された上記領域とを合わせて入力領域として認識する発明が提案されている(特許文献1参照)。
特開2010−128566号公報
本発明は、タッチパネルに対するタッチ操作において、複数の操作子が互いに近接して配置される場合の操作性を向上させる技術を提案することを目的とする。
請求項1に係る本発明は、複数の操作子を表示する表示パネルに対して設けられたタッチパネルに対するタッチ位置の座標を検出する検出手段と、前記検出手段で検出された座標を検知領域内に含む操作子を特定する第1特定手段と、前記第1特定手段で特定された操作子以外で、前記検出手段で検出された座標から予め定められた距離内の位置に検知領域を有する他の操作子を特定する第2特定手段と、前記第1特定手段で特定された操作子と前記第2特定手段で特定された他の操作子とが予め定められた条件を満たす場合に、前記他の操作子を処理対象に決定する決定手段と、を備え、前記決定手段は、前記第1特定手段で特定された操作子よりも前記第2特定手段で特定された他の操作子の方が小さい場合に、前記他の操作子を処理対象に決定することを特徴とするタッチパネル装置である。
請求項2に係る本発明は、複数の操作子を表示する表示パネルに対して設けられたタッチパネルに対するタッチ位置の座標を検出する検出手段と、前記検出手段で検出された座標を検知領域内に含む操作子を特定する第1特定手段と、前記第1特定手段で特定された操作子以外で、前記検出手段で検出された座標から予め定められた距離内の位置に検知領域を有する他の操作子を特定する第2特定手段と、前記第1特定手段で特定された操作子と前記第2特定手段で特定された他の操作子とが予め定められた条件を満たす場合に、前記他の操作子を処理対象に決定する決定手段と、を備え、前記決定手段は、予め設定されたユーザの利き腕方向の反対側に前記他の操作子が存在する場合に、前記他の操作子を処理対象に決定することを特徴とするタッチパネル装置である。
請求項3に係る本発明は、複数の操作子を表示する表示パネルに対して設けられたタッチパネルに対するタッチ位置の座標を検出する検出手段と、前記検出手段で検出された座標を検知領域内に含む操作子を特定する第1特定手段と、前記第1特定手段で特定された操作子以外で、前記検出手段で検出された座標から予め定められた距離内の位置に検知領域を有する他の操作子を特定する第2特定手段と、前記第1特定手段で特定された操作子と前記第2特定手段で特定された他の操作子とが予め定められた条件を満たす場合に、前記他の操作子を処理対象に決定する決定手段と、を備え、前記表示パネルは、前記操作子の一つとして、いずれかの端部に該端部以外の部分とは区別される画像を有する操作子を表示し、前記決定手段は、前記他の操作子が前記検出手段により検出された座標の側の端部に前記画像を有する場合に、前記他の操作子を処理対象に決定することを特徴とするタッチパネル装置である。
請求項4に係る本発明は、請求項3に係る本発明において、前記画像は、タッチ対象の位置であることが見た目上で想起されるタッチ想起画像であることを特徴とするタッチパネル装置である。
請求項5に係る本発明は、コンピュータに、複数の操作子を表示する表示パネルに対して設けられたタッチパネルに対するタッチ位置の座標を検出する検出機能と、前記検出機能で検出された座標を検知領域内に含む操作子を特定する第1特定機能と、前記第1特定機能で特定された操作子以外で、前記検出機能で検出された座標から予め定められた距離内の位置に検知領域を有する他の操作子を特定する第2特定機能と、前記第1特定機能で特定された操作子と前記第2特定機能で特定された他の操作子とが予め定められた条件を満たす場合に、前記他の操作子を処理対象に決定する決定機能と、を実現させるためのプログラムであって、前記決定機能は、前記第1特定機能で特定された操作子よりも前記第2特定機能で特定された他の操作子の方が小さい場合に、前記他の操作子を処理対象に決定することを特徴とするプログラムである。
請求項6に係る本発明は、コンピュータに、複数の操作子を表示する表示パネルに対して設けられたタッチパネルに対するタッチ位置の座標を検出する検出機能と、前記検出機能で検出された座標を検知領域内に含む操作子を特定する第1特定機能と、前記第1特定機能で特定された操作子以外で、前記検出機能で検出された座標から予め定められた距離内の位置に検知領域を有する他の操作子を特定する第2特定機能と、前記第1特定機能で特定された操作子と前記第2特定機能で特定された他の操作子とが予め定められた条件を満たす場合に、前記他の操作子を処理対象に決定する決定機能と、を実現させるためのプログラムであって、前記決定機能は、予め設定されたユーザの利き腕方向の反対側に前記他の操作子が存在する場合に、前記他の操作子を処理対象に決定することを特徴とするプログラムである。
請求項7に係る本発明は、コンピュータに、複数の操作子を表示する表示パネルに対して設けられたタッチパネルに対するタッチ位置の座標を検出する検出機能と、前記検出機能で検出された座標を検知領域内に含む操作子を特定する第1特定機能と、前記第1特定機能で特定された操作子以外で、前記検出機能で検出された座標から予め定められた距離内の位置に検知領域を有する他の操作子を特定する第2特定機能と、前記第1特定機能で特定された操作子と前記第2特定機能で特定された他の操作子とが予め定められた条件を満たす場合に、前記他の操作子を処理対象に決定する決定機能と、を実現させるためのプログラムであって、前記表示パネルは、前記操作子の一つとして、いずれかの端部に該端部以外の部分とは区別される画像を有する操作子を表示し、前記決定機能は、前記他の操作子が前記検出機能により検出された座標の側の端部に前記画像を有する場合に、前記他の操作子を処理対象に決定することを特徴とするプログラムである。
請求項8に係る本発明は、複数の操作子を表示する表示手段と、前記表示手段に表示された操作子のいずれかへのタッチを検知する検知手段と、前記タッチされた操作子以外で、前記タッチの位置から予め定められた距離内の位置にある他の操作子が、前記タッチの位置側の端部に該端部以外の部分とは区別される画像を有する場合に、前記他の操作子を処理対象に決定する決定手段と、を備えたことを特徴とするタッチパネル装置である。
請求項9に係る本発明は、コンピュータに、複数の操作子を表示手段に表示させる表示機能と、前記表示手段に表示された操作子のいずれかへのタッチを検知する検知機能と、前記タッチされた操作子以外で、前記タッチの位置から予め定められた距離内の位置にある他の操作子が、前記タッチの位置側の端部に該端部以外の部分とは区別される画像を有する場合に、前記他の操作子を処理対象に決定する決定機能と、を実現させるためのプログラムである。
請求項1〜9に係る本発明によれば、タッチパネルに対するタッチ操作において、複数の操作子が互いに近接して配置される場合の操作性を、本発明を適用しない場合に比べて向上させることができる。
請求項1,5に係る本発明によれば、大きい操作子と小さい操作子とが近接して配置された場合の誤操作を考慮した動作を行うことができ、操作性を向上させることができる。
請求項2,6に係る本発明によれば、指の先端の丸みに起因する誤操作を考慮した動作を行うことができ、操作性を向上させることができる。
請求項3,4,7〜9に係る本発明によれば、操作子の見た目に起因する誤操作を考慮した動作を行うことができ、操作性を向上させることができる。
本発明に係るタッチパネル装置の機能ブロックの例を示す図である。 実施例1に係るボタン配置の例を示す図である。 実施例1に係る処理フローの例を示す図である。 実施例2に係るボタン配置の例を示す図である。 実施例2に係る利き腕とタッチ位置との関係を説明する図である。 実施例2に係る処理フローの例を示す図である。 実施例3に係るボタン配置の例を示す図である。 実施例3に係るタッチ想起画像を端部に有するボタンの例を示す図である。 実施例3に係る処理フローの例を示す図である。 実施例4に係る処理フローの例を示す図である。 実施例4に係る確認画面の例を示す図である。 本発明に係るタッチパネル装置の機能ブロックの他の例を示す図である。
本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
なお、以下では、本発明に係るタッチパネル装置を、文書の印刷・複写・ファクシミリといった複数の機能を複合的に備えた複合機に設けた構成を例に挙げて説明する。また、ユーザからタッチ(押下操作)を受け付ける操作子(表示パネルに表示する画面の構成要素となる部品(オブジェクト)の一種)の例としてボタンを用いるが、テキストボックス、リストボックス、チェックボタン、ラジオボタン、Webブラウザで見られるハイパーリンク等の他の種別の操作子にも適用できる。
図1には、本発明に係るタッチパネル装置の機能ブロックの例を示してある。
本例のタッチパネル装置は、タッチパネル1、押下座標検出部2、ボタン領域記憶部3、領域比較部5、押下対象ボタン決定部7、ボタン処理記憶部8、ボタン処理実行部9を有する。
タッチパネル1は、複合機の表示パネルに対してその表示面に重ねて設けられる面状の透明パネルであり、タッチ位置(物体の接触位置)を検出してその信号を出力する機能を有する。タッチパネル1としては、抵抗膜方式や静電容量方式といった種々の動作原理のものを用いることができる。
押下座標検出部2は、タッチパネル1から出力される信号に基づき、タッチパネル1に対するタッチ位置の座標を検出して、領域比較部5へ出力する。このタッチ位置の座標は、ユーザによる押下操作がなされた座標と見做すことができる。
ここで、X軸とY軸からなる座標系を用いる場合には、タッチ位置のX軸方向の値をx0、タッチ位置のY軸方向の値をy0とすれば、タッチ位置の座標は(x0,y0)と表現することができる。また、本例では、表示パネルでの画像表示に用いる座標系と同じ座標系上でタッチ位置の座標を検出するが、どのような座標系を用いるかは任意である。
ボタン領域記憶部3は、表示パネルに表示する対象となる複数のボタンについて、各ボタンの検知領域の情報を記憶する。本例では、ボタンの識別子と、当該ボタンの検知領域の情報とを対応付けて記憶している。なお、ボタンの検知領域としては、必ずしもボタンの表示パネルにおける領域(表示領域)と同じ大きさにする必要は無く、ボタンの操作感を考慮して表示領域より若干大きい或いは小さい領域としてもよい。
ここで、検知領域の原点(例えば左上)を示す原点座標を(x1,y1)、検知領域の幅(横(X軸)方向の長さ)をw1、検知領域の高さ(縦(Y軸)方向の長さ)をw1とすれば、検知領域は(x1,y1,w1,h1)と表現することができる。なお、本例では、矩形状を成すボタンの検知領域の例を示したが、操作子の形状に応じて検知領域の態様は異なり得る。
領域比較部5は、押下座標検出部2から出力されたタッチ位置の座標に基づき、当該座標との距離が予め定められた閾値以下の位置に検知領域を有するボタンを特定し、当該特定したボタンの識別子を押下対象ボタン決定部7へ出力する。ここで特定されたボタンは、ユーザによる押下操作の対象(処理対象)となった押下対象ボタンの候補となる。
具体的な処理としては、例えば、タッチ位置の座標(x0,y0)を中心とし且つ閾値rを半径とする円領域を求め、この円領域と各ボタンの検知領域(x1,y1,w1,h1)との重なり具合をボタン領域記憶部3を参照して判定し、円領域の一部又は全体と重なり合う検知領域を有するボタンを特定する。このようにすれば、タッチ位置の座標を検知領域内に含むボタン(すなわち、タッチされたボタン)と、タッチ位置の座標との距離が閾値以下の検知領域を有するボタン(すなわち、タッチ位置の近傍に位置するボタン)を、押下対象ボタンの候補として特定することができる。
ここで、タッチ位置の近傍の判断基準となる閾値rとしては、タッチの誤差に相当する程度の値を用いることが望ましい。すなわち、例えば、複数の被験者について、予め定めた目標のタッチ位置と、当該タッチ位置を目標にタッチしようとした被験者がタッチした実際のタッチ位置との差分を算出し、その統計値(例えば、平均値や最大値など)を求めて閾値rに用いればよい。また、表示パネルの解像度を考慮して、高解像度の表示パネルほど閾値rを大きくするようにしてもよい。
押下対象ボタン決定部7は、領域比較部5から複数のボタンの識別子が出力された場合(押下対象ボタンの候補が複数の場合)に、予め定められた選択基準に従って1つのボタンを押下対象ボタンに決定し、当該決定したボタンの識別子をボタン処理実行部9へ出力する。例えば、選択基準として、検知領域が小さい操作子を選択する基準を用いる場合には、領域比較部5から出力された各ボタンの識別子をキーにボタン領域記憶部3を参照し、各々のボタンの検知領域のサイズ(w×h)を比較し、検知領域が小さいボタンを選び出して、これを押下対象ボタンに決定する。
なお、押下対象ボタン決定部7は、領域比較部5から1つのボタンの識別子が出力された場合(押下対象ボタンの候補が1つの場合)には、当該ボタンを押下対象ボタンに決定してその識別子をボタン処理実行部9へ出力する。
ボタン処理記憶部8は、ボタンの識別子と、当該ボタンに割り当てられた処理の情報とを対応付けて記憶する。本例では、ボタンに割り当てられた処理の情報として、当該ボタンが押下操作(タッチ)された場合に実行する処理を実現している関数の先頭番地(アドレス)を記憶している。
ボタン処理実行部9は、押下対象ボタン決定部7から出力されたボタンの識別子に対応付けられた処理の情報をボタン処理記憶部8から読み出し、当該処理に該当する関数の先頭番地にジャンプすることで、当該処理を実行する。
本例のタッチパネル装置の動作の概略を説明する。
本例のタッチパネル装置では、タッチパネル1に対してユーザにタッチ(押下操作)がなされると、押下座標検出部2が、タッチ位置の座標を検出し、領域比較部5が、当該座標との距離が閾値以下の位置に検知領域を有するボタンを押下対象ボタン(処理対象)の候補に特定し、押下対象ボタン決定部7が、予め定められた選択基準に従って1つのボタンを押下対象ボタンに決定し、ボタン処理実行部9が、押下対象ボタンに割り当てられた処理を実行する。
このように、本例のタッチパネル装置では、ユーザにタッチされたボタンを直ちに処理対象(操作対象ボタン)に決定して当該ボタンに割り当てられた処理を実行するのではなく、そのタッチ位置の近傍に位置するボタンを含めて操作対象ボタンの候補を特定し、その中から1つのボタンを操作対象ボタンに決定して処理を行う。
したがって、例えば、多くの機能を1画面で提供するGUI(Graphical User Interface)デザインのように、ユーザからタッチ(押下操作)を受け付けるボタン等の複数の操作子が密集して配置された場合に、ユーザが意図したものとは異なる操作子にタッチされる可能性が高まるという問題に対し、効果的に対処することができる。特に、解像度が高い表示パネルを用いる場合には、これらの操作子間の距離は極めて近くなるために誤操作の可能性が高まるが、このような状況でも、下記の実施例で説明するような選択基準を用いることで、ユーザが所望したであろう操作を特定することが可能になる。
以下に、本例のタッチパネル装置の動作について、実施例を参照してより具体的に説明する。
実施例1では、図2に示すボタン配置を例にして、ボタンの検知領域の大きさを考慮して処理対象(押下対象ボタン)を選ぶ場合の動作について説明する。
図2の例では、ボタンAとボタンBとを互いに近接させて配置してある。また、ボタンBは、ボタンAに比べて検知領域のサイズが小さい。
この場合、ボタンAに対するタッチ(押下操作)を検知したとしても、以下の条件が全て成り立てば、ボタンAではなくボタンBが押されたものとして動作させる。
[条件1−1]ボタンA上のタッチ位置Pの近傍に別のボタンBが配置されている(タッチ位置PとボタンBとの距離が閾値以下である)。
[条件1−2]ボタンBのサイズがボタンAよりも小さい。
すなわち、実施例1では、選択基準として、検知領域が小さいボタンを優先して処理対象(押下対象ボタン)に選ぶ基準を用いる。
このような基準を用いる理由について説明する。サイズが異なる複数のボタンが近接して配置された状況で、両者の境目近辺でタッチを検知した場合には、大きくて領域に余裕があるボタンAを押す意図であれば、わざわざ近くの小さなボタンBとの境目付近を押す可能性は低い。このため、実際には小さいボタンBを押そうとしたものの、失敗してボタンAを押してしまったと解釈するのが妥当であると推定される。そこで、この場合には、ボタンAへのタッチを誤操作であると判断してボタンBがタッチされたと見做して動作することで、操作性の向上を図る。
図3には、検知領域が小さいボタンを優先して選ぶ基準を用いる場合の処理フローの例を示してある。
タッチパネル1に対してボタンAの検知領域上でユーザにタッチ(押下操作)がなされると、押下座標検出部2が、そのタッチ位置Pの座標を検出する(ステップS11)。
次に、領域比較部5が、押下座標検出部2により検出されたタッチ位置Pの座標とボタン領域記憶部3の記憶内容(各ボタンの検知領域の情報)に基づいて、タッチ位置Pの近傍(閾値以下の位置)に、タッチされたボタンAとは別のボタンBが存在するか否かを判定する(ステップS12)。
本例では、タッチ位置Pの近傍に別のボタンBが存在すると判定される。これにより、実際にタッチされたボタンAと、タッチ位置Pの近傍に位置するボタンBとが押下対象ボタンの候補として特定される。
次に、押下対象ボタン決定部7が、領域比較部5により押下対象ボタンの候補として特定されたボタンAとボタンBについて検知領域のサイズを比較し、タッチ位置Pの近傍に位置するボタンBの方が実際にタッチされたボタンAよりも小さいか否かを判定する(ステップS13)。
そして、ボタンBの方が小さい場合には、ボタンBの検知領域上でタッチ(押下操作)がなされたと見做す補正を行う(ステップS14)。すなわち、実際にタッチされたボタンAに代えてボタンBを押下対象ボタンに決定する。なお、タッチ位置Pの近傍にボタンBが位置しない場合や、ボタンBがボタンAより小さくない場合には、ボタンAの方が押下対象ボタンに決定される。本例では、ボタンBの方がボタンAよりも小さいので、ボタンBの方が押下対象ボタンに決定される。
次に、ボタン処理実行部9が、押下対象ボタン決定部7により押下対象ボタンに決定されたボタンに応じた処理を実行する(ステップS15)。
このような動作により、サイズが異なる複数のボタンを互いに近接して配置してある状況で、小さい方のボタンをタッチするつもりで大きい方のボタンを誤ってタッチしてしまった場合でも、実際にタッチしようとしたボタン(小さい方のボタン)を処理対象とすることができ、操作性の向上につながる。
実施例2では、図4に示すボタン配置を例にして、ユーザの利き腕を考慮して処理対象(押下対象ボタン)を選ぶ場合の動作について説明する。
図4の例では、ボタンAとボタンBとを互いに近接させて配置してある。また、タッチパネル装置には、ユーザの利き腕方向の情報(「右利き」又は「左利き」)が予め設定してあるものとする。
この場合、ボタンBに対するタッチ(押下操作)を検知したとしても、以下の条件が全て成り立てば、ボタンBではなくボタンAが押されたものとして動作させる。
[条件2−1]ボタンB上のタッチ位置Pの近傍に別のボタンAが配置されている(タッチ位置PとボタンAとの距離が閾値以下である)。
[条件2−2]ボタンAはタッチ位置Pに対して利き腕方向の反対側(右利きの場合はタッチ位置Pの左側)に位置する。
すなわち、実施例2では、選択基準として、ユーザの利き腕方向の反対側に位置するボタンを優先して処理対象(押下対象ボタン)に選ぶ基準を用いる。
このような基準を用いる理由について説明する。右利きのユーザがタッチパネルをタッチする場合には、右腕で操作することが一般的であるため、図5に利き腕とタッチ位置との関係を示すように、タッチする指は右から左方向に向いているのが自然である。この場合、指の先端は丸みを帯びているため、タッチを意図した位置(指の先端)P’よりも右側(利き腕側)の位置Pに触れてしまいがちである。このため、操作者が右利きであることがシステム設定として事前に判明している場合、タッチ位置Pのすぐ左に別のボタンAが配置されていれば、実際にはボタンAを押そうとしたものの、失敗してボタンBを押してしまったと解釈するのが妥当と推定される。そこで、この場合には、ボタンBへのタッチを誤操作であると判断してボタンAがタッチされたと見做して動作することで、操作性の向上を図る。
図6には、操作者の利き腕方向の反対側に位置するボタンを優先して選ぶ基準を用いる場合の処理フローの例を示してある。
タッチパネル1に対してボタンBの検知領域上で操作者にタッチ(押下操作)がなされると、押下座標検出部2が、そのタッチ位置Pの座標を検出する(ステップS21)。
次に、領域比較部5が、押下座標検出部2により検出されたタッチ位置Pの座標とボタン領域記憶部3の記憶内容(各ボタンの検知領域の情報)に基づいて、タッチ位置Pの近傍(閾値以下の位置)に、タッチされたボタンAとは別のボタンBが存在するか否かを判定する(ステップS22)。
本例では、タッチ位置Pの近傍に別のボタンAが存在すると判定される。これにより、実際にタッチされたボタンBと、タッチ位置Pの近傍に位置するボタンAとが押下対象ボタンの候補として特定される。
次に、押下対象ボタン決定部7が、予め設定されている操作者の利き腕方向の情報を判定する(ステップS23)。この結果、「右利き」の設定であれば、ボタンAがタッチ位置Pの左側に位置するかを判定し(ステップS24)、「左利き」の設定であれば、ボタンAがタッチ位置Pの右側に位置するかを判定する(ステップS25)。
そして、タッチ位置Pに対して利き腕方向の反対側にボタンAが位置する場合には、ボタンAの検知領域上でタッチ(押下操作)がなされたと見做す補正を行う(ステップS26)。すなわち、実際にタッチされたボタンBに代えてボタンAを押下対象ボタンに決定する。なお、タッチ位置Pの近傍にボタンAが位置しない場合や、ボタンAがタッチ位置Pに対して利き腕方向の反対側に位置しない場合には、ボタンBの方が押下対象ボタンに決定される。本例では、「右利き」の設定がなされており、ボタンAはタッチ位置Pに対して左側(利き腕方向の反対側)に位置するので、ボタンAの方が押下対象ボタンに決定される。
次に、ボタン処理実行部9が、押下対象ボタン決定部7により押下対象ボタンに決定されたボタンに応じた処理を実行する(ステップS27)。
このような動作により、指の先端の丸みによってタッチ位置がずれることで、実際にタッチしようとしたボタンより利き腕方向側に位置するボタンを誤ってタッチしてしまった場合でも、実際にタッチしようとした方のボタン(利き腕方向の反対側のボタン)を処理対象とすることができ、操作性の向上につながる。
実施例3では、図7に示すボタン配置を例にして、ボタンの見た目を考慮して処理対象(押下対象ボタン)を選ぶ場合の動作について説明する。
図7の例では、ボタンAとボタンBとを互いに近接させて配置してある。これらのボタンは、図8に示すように、タッチ(押下操作)によってボタン上部にポップアップメニューMを表示する種別のボタンであり、ポップアップメニューMが表示されることを表現すべく、ボタンの右側端部に▲(上向き三角)の図柄の画像Dを配したグラフィックデザインとなっている。この端部の画像Dは、タッチ対象の位置であることが見た目上で想起される可能性が高い画像であり、本明細書ではタッチ想起画像と称する。本例では、ボタン領域記憶部3に、各ボタンの識別子に対応付けて、そのボタンの種別を示す情報が記憶されているものとする。
この場合、ボタンBに対するタッチ(押下操作)を検知したとしても、以下の条件が全て成り立てば、ボタンBではなくボタンAが押されたものとして動作させる。
[条件3−1]ボタンB上のタッチ位置Pの近傍に別のボタンAが配置されている(タッチ位置PとボタンAとの距離が閾値以下である)。
[条件3−2]ボタンAはタッチ位置P側の端部にタッチ想起画像Dを有する種別のボタンである。
すなわち、実施例3では、選択基準として、タッチ位置P側の端部にタッチ想起画像Dを有する種別のボタンを優先して処理対象(押下対象ボタン)に選ぶ基準を用いる。
このような基準を用いる理由について説明する。図8に例示したようなポップアップメニューMを表示する種別のボタンであっても、通常のボタンと同様に検知領域全体で押下を検知可能であるが、右端に配されたタッチ想起画像D(▲の図柄)がその部分を押下可能であることを操作者に強く想起させるため、操作者の多くがこのタッチ想起画像Dの部分を押そうとしがちである。このような種別のボタンが単独で配置され、他のボタン等が周囲に存在しない場合には問題にならないが、図7のようにボタンAのタッチ想起画像Dの側に近接して別のボタンB等が配置された場合、タッチ想起画像Dの部分を押すつもりで、誤って近接する別のボタンを押してしまう誤操作の可能性が高くなる。このため、タッチ位置Pの近傍に配置された別のボタンAが、タッチ位置P側の端部にタッチ想起画像Dを有する種別のボタンである場合には、実際にはボタンAのタッチ想起画像Dの部分を押そうとしたものの、失敗してボタンBを押してしまったと解釈するのが妥当であると推定される。そこで、この場合には、ボタンBへのタッチを誤操作であると判断してボタンAがタッチされたと見做して動作することで、操作性の向上を図る。
図9には、タッチ位置P側の端部にタッチ想起画像Dを有する種別のボタンを優先して選ぶ基準を用いる場合の処理フローの例を示してある。
タッチパネル1に対してボタンBの検知領域上で操作者にタッチ(押下操作)がなされると、押下座標検出部2が、そのタッチ位置Pの座標を検出する(ステップS31)。
次に、領域比較部5が、押下座標検出部2により検出されたタッチ位置Pの座標とボタン領域記憶部3の記憶内容(各ボタンの検知領域の情報)に基づいて、タッチ位置Pの近傍(閾値以下の位置)に、タッチされたボタンAとは別のボタンBが存在するか否かを判定する(ステップS32)。
本例では、タッチ位置Pの近傍に別のボタンAが存在すると判定される。これにより、実際にタッチされたボタンBと、タッチ位置Pの近傍に位置するボタンAとが押下対象ボタンの候補として特定される。
次に、押下対象ボタン決定部7が、ボタンAはボタンB側(タッチ位置P側)の端部にタッチ想起画像Dを有する種別のボタンであるか否かを判定する(ステップS33)。
そして、ボタンAがボタンB側(タッチ位置P側)の端部にタッチ想起画像Dを有する場合には、ボタンAの検知領域上でタッチ(押下操作)がなされたと見做す補正を行う(ステップS34)。すなわち、実際にタッチされたボタンBに代えてボタンAを押下対象ボタンに決定する。なお、タッチ位置Pの近傍にボタンAが位置しない場合や、ボタンAはボタンB側(タッチ位置P側)の端部にタッチ想起画像Dを有しない場合には、ボタンBの方が押下対象ボタンに決定される。本例では、ボタンAはボタンB側(タッチ位置P側)の端部にタッチ想起画像Dを有するので、ボタンAの方が押下対象ボタンに決定される。
次に、ボタン処理実行部9が、押下対象ボタン決定部7により押下対象ボタンに決定されたボタンに応じた処理を実行する(ステップS35)。
このような動作により、タッチ想起画像を端部に有するボタンの当該端部側に近接して別のボタンが配置してある状況で、タッチ想起画像の部分をタッチするつもりで誤って別のボタンをタッチしてしまった場合でも、実際にタッチしようとしたボタン(タッチ想起画像を端部に有するボタン)を処理対象とすることができ、操作性の向上が図られる。
実施例4では、押下対象ボタンの候補が複数の場合に操作者に確認を求める動作について説明する。
本例では、押下対象ボタンの候補が複数の場合に自動的に押下対象ボタンを決定するのではなく、どちらを押す意図であったのかを操作者に確認する。すなわち、実施例4では、選択基準として、確認画面にて操作者に選択されたボタンを処理対象(押下対象ボタン)に選ぶ基準を用いる。
図10には、押下対象ボタンの候補が複数の場合に操作者に確認を求める動作の処理フローの例を示してある。
タッチパネル1に対してボタンAの検知領域上で操作者にタッチ(押下操作)がなされると、押下座標検出部2が、そのタッチ位置Pの座標を検出する(ステップS41)。
次に、領域比較部5が、押下座標検出部2により検出されたタッチ位置Pの座標とボタン領域記憶部3の記憶内容(各ボタンの検知領域の情報)に基づいて、タッチ位置Pの近傍(閾値以下の位置)に、タッチされたボタンAとは別のボタンBが存在するか否かを判定する(ステップS42)。
本例では、タッチ位置Pの近傍に別のボタンBが存在すると判定される。これにより、実際にタッチされたボタンAと、タッチ位置Pの近傍に位置するボタンBとが押下対象ボタンの候補として特定される。
次に、押下対象ボタン決定部7が、図11に例示するように、押下対象ボタンの候補に特定されたボタンAとボタンBを離隔して提示する確認画面を表示パネルに表示して、どちらを操作する意図であったのか操作者に確認する(ステップS43)。
そして、確認画面にて操作者にボタンBが選択されたか否かを判定し(ステップS44)、ボタンBが選択された場合には、ボタンBの検知領域上でタッチ(押下操作)がなされたと見做す補正を行う(ステップS45)。すなわち、実際にタッチされたボタンAに代えてボタンBを押下対象ボタンに決定する。なお、タッチ位置Pの近傍にボタンBが位置しない場合や、確認画面にて操作者にボタンAが選択された場合には、ボタンAの方が押下対象ボタンに決定される。
次に、ボタン処理実行部9が、押下対象ボタン決定部7により押下対象ボタンに決定されたボタンに応じた処理を実行する(ステップS46)。
なお、確認画面では、操作者による誤操作を防止可能な程度に各ボタンを離隔させておけばよく、各ボタンを離隔させる距離としては、少なくとも閾値rより大きい値を用いることが好ましい。
ここで、実施例1〜4では、押下対象ボタンの候補として2つのボタンが特定された場合について説明したが、3つ以上のボタンが特定された場合でも、上記の各選択基準に従って押下対象ボタンを決定することができる。
なお、実施例1〜3の選択基準を適用した結果、押下対象ボタンを1つに絞り込めない場合には、実施例4の選択基準(確認画面で操作者に確認を求める)を更に適用すればよい。
また、実施例1〜3の選択基準を複数組み合わせて用いてもよい。この場合には、例えば、各選択基準を平等に適用してもよく、或いは、各選択基準を適用する順序を設定したり、各選択基準に重みを付与したりしてもよい。
次に、タッチパネル装置の他の構成例について説明する。
図12には、タッチパネル装置の機能ブロックの他の例を示してある。
本例のタッチパネル装置は、タッチパネル1、押下座標検出部2、ボタン領域記憶部3、近傍領域記憶部4、座標比較部6、押下対象ボタン決定部7、ボタン処理記憶部8、ボタン処理実行部9を有する。
すなわち、図1に示したタッチパネル装置と比べ、近傍領域記憶部4を更に設けた点、及び、領域比較部5に代えて座標比較部6を有する点で異なる。なお、タッチパネル1、押下座標検出部2、ボタン領域記憶部3、押下対象ボタン決定部7、ボタン処理記憶部8、ボタン処理実行部9については図1に示したタッチパネル装置と同様であるので説明を省略し、近傍領域記憶部4、座標比較部6について説明する。
近傍領域記憶部4は、表示パネルに表示する対象となる複数のボタンについて、各ボタンの検知領域の近傍領域の情報を記憶する。本例では、ボタンの識別子と、当該ボタンの検知領域の近傍領域の情報とを対応付けて記憶している。
ここで、近傍領域の原点(例えば左上)を示す原点座標を(x2,y2)、近傍領域の幅(横(X軸)方向の長さ)をw2、近傍領域の高さ(縦(Y軸)方向の長さ)をw2とすれば、近傍領域は(x2,y2,w2,h2)と表現することができる。
近傍領域は、検知領域の上下左右の各辺に沿ってそれぞれ設けてもよく、或いはいずれかの辺に沿って設けてもよく、各ボタンのデザイン(見た目)やレイアウト(隣接する他のボタンとの距離)などに応じて設定箇所を定めればよい。なお、検知領域の右(又は左)に近傍領域を設ける場合には、近傍領域の幅w2を閾値r(タッチの誤差に相当する値)とすればよく、検知領域の上(又は下)に近傍領域を設ける場合には、近傍領域の高さh2を閾値r(タッチの誤差に相当する値)とすればよい。
また、本例では、近傍領域の形状を矩形状に設定した例を示したが、近傍領域の形状は任意である。
座標比較部5は、押下座標検出部2から出力されたタッチ位置の座標に基づき、当該座標を検知領域内若しくは近傍領域内に含むボタンを特定し、当該特定したボタンの識別子を押下対象ボタン決定部7へ出力する。ここで特定されたボタンは、操作者による押下操作の対象(処理対象)となった押下対象ボタンの候補となる。
具体的な処理としては、例えば、タッチ位置の座標(x0,y0)とボタン領域記憶部3に記憶されている各ボタンの検知領域(x1,y1,w1,h1)を比較して、タッチ位置を検知領域に内包するボタンを特定し、また、タッチ位置の座標(x0,y0)と近傍領域記憶部4に記憶されている各ボタンの検知領域の近傍領域(x2,y2,w2,h2)を比較して、タッチ位置を検知領域の近傍領域に内包するボタンを特定する。このようにすれば、タッチ位置の座標を検知領域内に含むボタン(すなわち、タッチされたボタン)と、タッチ位置の座標を検知領域の近傍領域内に含むボタン(すなわち、タッチ位置の近傍に位置するボタン)を、押下対象ボタンの候補として特定することができる。
本例のタッチパネル装置の動作の概略を説明する。
本例のタッチパネル装置では、タッチパネル1に対して操作者にタッチ(押下操作)がなされると、押下座標検出部2が、タッチ位置の座標を検出し、座標比較部5が、当該座標を検知領域内若しくは近傍領域内に含むボタンを押下対象ボタン(処理対象)の候補に特定し、押下対象ボタン決定部7が、予め定められた選択基準に従って1つのボタンを押下対象ボタンに決定し、ボタン処理実行部9が、押下対象ボタンに割り当てられた処理を実行する。
このように、本例のタッチパネル装置では、図1に示したタッチパネル装置と同様に、操作者にタッチされたボタンを直ちに処理対象(操作対象ボタン)に決定して当該ボタンに割り当てられた処理を実行するのではなく、そのタッチ位置の近傍に位置するボタンを含めて操作対象ボタンの候補を特定し、その中から1つのボタンを操作対象ボタンに決定して処理を行うことができる。
ここで、本例のタッチパネル装置は、各種演算処理を行うCPU(Central Processing Unit)、CPUの作業領域となるRAM(Random Access Memory)や基本的な制御プログラムなどを記録したROM(Read Only Memory)等の主記憶装置、各種のプログラムやデータを記憶する補助記憶装置、各種の情報を表示出力する表示パネル等の出力機器及び操作者により入力操作に用いられる操作ボタンやタッチパネル等の入力機器とのインタフェースである入出力I/F、他の装置との間で有線又は無線により通信を行うインタフェースである通信I/F、といったハードウェア資源を有するコンピュータにより構成されている。
そして、本発明に係るプログラムを補助記憶装置等から読み出してRAMに展開し、これをCPUにより実行させることで、本発明に係るタッチパネル装置の機能をサーバ装置のコンピュータ上に実現している。
すなわち、本発明に係る検出手段の機能を押下座標検出部2により実現し、本発明に係る特定手段の機能を領域比較部5又は座標比較部6により実現し、本発明に係る決定手段の機能を押下対象ボタン決定部7により実現している。
なお、本例のようなソフトウェア構成により各機能部を実現するのではなく、各機能部を専用のハードウェアモジュールで実現するようにしてもよい。
ここで、以上の説明では、複合機に操作部として設けられたタッチパネル装置を例にしたが、本発明はこのような態様に限定するものではなく、種々の機器に設けられるタッチパネル装置に対して適用することができる。特に、携帯電話端末等の小型の機器にタッチパネル装置を設ける場合には、表示領域が限られた中で複数の操作子を設けるために各操作子を互いに密接して配置することが想定されるので、このような操作環境に対して本発明を有効に適用することができる。
1:タッチパネル、 2:押下座標検出部、 3:ボタン領域記憶部、 4:近傍領域記憶部、 5:領域比較部、 6:座標比較部、 7:押下対象ボタン決定部、 8:ボタン処理記憶部、 9:ボタン処理実行部

Claims (9)

  1. 複数の操作子を表示する表示パネルに対して設けられたタッチパネルに対するタッチ位置の座標を検出する検出手段と、
    前記検出手段で検出された座標を検知領域内に含む操作子を特定する第1特定手段と、
    前記第1特定手段で特定された操作子以外で、前記検出手段で検出された座標から予め定められた距離内の位置に検知領域を有する他の操作子を特定する第2特定手段と、
    前記第1特定手段で特定された操作子と前記第2特定手段で特定された他の操作子とが予め定められた条件を満たす場合に、前記他の操作子を処理対象に決定する決定手段と、
    を備え
    前記決定手段は、前記第1特定手段で特定された操作子よりも前記第2特定手段で特定された前記他の操作子の方が小さい場合に、前記他の操作子を処理対象に決定することを特徴とするタッチパネル装置。
  2. 複数の操作子を表示する表示パネルに対して設けられたタッチパネルに対するタッチ位置の座標を検出する検出手段と、
    前記検出手段で検出された座標を検知領域内に含む操作子を特定する第1特定手段と、
    前記第1特定手段で特定された操作子以外で、前記検出手段で検出された座標から予め定められた距離内の位置に検知領域を有する他の操作子を特定する第2特定手段と、
    前記第1特定手段で特定された操作子と前記第2特定手段で特定された他の操作子とが予め定められた条件を満たす場合に、前記他の操作子を処理対象に決定する決定手段と、
    を備え、
    前記決定手段は、予め設定されたユーザの利き腕方向の反対側に前記他の操作子が存在する場合に、前記他の操作子を処理対象に決定することを特徴とするタッチパネル装置。
  3. 複数の操作子を表示する表示パネルに対して設けられたタッチパネルに対するタッチ位置の座標を検出する検出手段と、
    前記検出手段で検出された座標を検知領域内に含む操作子を特定する第1特定手段と、
    前記第1特定手段で特定された操作子以外で、前記検出手段で検出された座標から予め定められた距離内の位置に検知領域を有する他の操作子を特定する第2特定手段と、
    前記第1特定手段で特定された操作子と前記第2特定手段で特定された他の操作子とが予め定められた条件を満たす場合に、前記他の操作子を処理対象に決定する決定手段と、
    を備え、
    前記表示パネルは、前記操作子の一つとして、いずれかの端部に該端部以外の部分とは区別される画像を有する操作子を表示し、
    前記決定手段は、前記他の操作子が前記検出手段により検出された座標の側の端部に前記画像を有する場合に、前記他の操作子を処理対象に決定することを特徴とするタッチパネル装置。
  4. 前記画像は、タッチ対象の位置であることが見た目上で想起されるタッチ想起画像であることを特徴とする請求項に記載のタッチパネル装置。
  5. コンピュータに、
    複数の操作子を表示する表示パネルに対して設けられたタッチパネルに対するタッチ位置の座標を検出する検出機能と、
    前記検出機能で検出された座標を検知領域内に含む操作子を特定する第1特定機能と、
    前記第1特定機能で特定された操作子以外で、前記検出機能で検出された座標から予め定められた距離内の位置に検知領域を有する他の操作子を特定する第2特定機能と、
    前記第1特定機能で特定された操作子と前記第2特定機能で特定された他の操作子とが予め定められた条件を満たす場合に、前記他の操作子を処理対象に決定する決定機能と、
    を実現させるためのプログラムであって、
    前記決定機能は、前記第1特定機能で特定された操作子よりも前記第2特定機能で特定された他の操作子の方が小さい場合に、前記他の操作子を処理対象に決定することを特徴とするプログラム。
  6. コンピュータに、
    複数の操作子を表示する表示パネルに対して設けられたタッチパネルに対するタッチ位置の座標を検出する検出機能と、
    前記検出機能で検出された座標を検知領域内に含む操作子を特定する第1特定機能と、
    前記第1特定機能で特定された操作子以外で、前記検出機能で検出された座標から予め定められた距離内の位置に検知領域を有する他の操作子を特定する第2特定機能と、
    前記第1特定機能で特定された操作子と前記第2特定機能で特定された他の操作子とが予め定められた条件を満たす場合に、前記他の操作子を処理対象に決定する決定機能と、
    を実現させるためのプログラムであって、
    前記決定機能は、予め設定されたユーザの利き腕方向の反対側に前記他の操作子が存在する場合に、前記他の操作子を処理対象に決定することを特徴とするプログラム。
  7. コンピュータに、
    複数の操作子を表示する表示パネルに対して設けられたタッチパネルに対するタッチ位置の座標を検出する検出機能と、
    前記検出機能で検出された座標を検知領域内に含む操作子を特定する第1特定機能と、
    前記第1特定機能で特定された操作子以外で、前記検出機能で検出された座標から予め定められた距離内の位置に検知領域を有する他の操作子を特定する第2特定機能と、
    前記第1特定機能で特定された操作子と前記第2特定機能で特定された他の操作子とが予め定められた条件を満たす場合に、前記他の操作子を処理対象に決定する決定機能と、
    を実現させるためのプログラムであって、
    前記表示パネルは、前記操作子の一つとして、いずれかの端部に該端部以外の部分とは区別される画像を有する操作子を表示し、
    前記決定機能は、前記他の操作子が前記検出機能により検出された座標の側の端部に前記画像を有する場合に、前記他の操作子を処理対象に決定することを特徴とするプログラム。
  8. 複数の操作子を表示する表示手段と、
    前記表示手段に表示された操作子のいずれかへのタッチを検知する検知手段と、
    前記タッチされた操作子以外で、前記タッチの位置から予め定められた距離内の位置にある他の操作子が、前記タッチの位置側の端部に該端部以外の部分とは区別される画像を有する場合に、前記他の操作子を処理対象に決定する決定手段と、
    を備えたことを特徴とするタッチパネル装置。
  9. コンピュータに、
    複数の操作子を表示手段に表示させる表示機能と、
    前記表示手段に表示された操作子のいずれかへのタッチを検知する検知機能と、
    前記タッチされた操作子以外で、前記タッチの位置から予め定められた距離内の位置にある他の操作子が、前記タッチの位置側の端部に該端部以外の部分とは区別される画像を有する場合に、前記他の操作子を処理対象に決定する決定機能と、
    を実現させるためのプログラム。
JP2012092843A 2012-04-16 2012-04-16 タッチパネル装置及びプログラム。 Active JP6028375B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012092843A JP6028375B2 (ja) 2012-04-16 2012-04-16 タッチパネル装置及びプログラム。

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012092843A JP6028375B2 (ja) 2012-04-16 2012-04-16 タッチパネル装置及びプログラム。

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013222290A JP2013222290A (ja) 2013-10-28
JP6028375B2 true JP6028375B2 (ja) 2016-11-16

Family

ID=49593209

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012092843A Active JP6028375B2 (ja) 2012-04-16 2012-04-16 タッチパネル装置及びプログラム。

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6028375B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016035685A (ja) * 2014-08-04 2016-03-17 三菱自動車工業株式会社 タッチパネル装置
JP6497995B2 (ja) * 2015-03-18 2019-04-10 キヤノン株式会社 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
CN115494990A (zh) * 2022-09-09 2022-12-20 贝壳找房(北京)科技有限公司 辅助交互的方法和装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07121289A (ja) * 1993-10-22 1995-05-12 Oki Electric Ind Co Ltd 電子ペン入力装置
JP2001236180A (ja) * 2000-02-24 2001-08-31 Seiko Epson Corp 情報処理装置及び押下キー判定方法
JP5356752B2 (ja) * 2008-08-25 2013-12-04 Necカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 端末装置及びプログラム
JP2010117841A (ja) * 2008-11-12 2010-05-27 Sharp Corp 像検知装置、入力位置の認識方法、およびプログラム
JP5691310B2 (ja) * 2010-09-06 2015-04-01 富士ゼロックス株式会社 情報処理装置及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013222290A (ja) 2013-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5407950B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
JP5925024B2 (ja) 表示制御装置、表示制御方法、およびプログラム
US20140123080A1 (en) Electrical Device, Touch Input Method And Control Method
JP6019736B2 (ja) 表示装置及びプログラム
JP5974745B2 (ja) タッチパネル入力装置、タッチ入力方法及びタッチ入力制御プログラム
US9933895B2 (en) Electronic device, control method for the same, and non-transitory computer-readable storage medium
JP5522755B2 (ja) 入力表示制御装置、シンクライアントシステム、入力表示制御方法およびプログラム
JP6142564B2 (ja) 情報表示装置および表示制御プログラム
CN104423836A (zh) 信息处理装置
JP6028375B2 (ja) タッチパネル装置及びプログラム。
JP5492627B2 (ja) 情報表示装置および情報表示方法
US20140173505A1 (en) Image-display control system, image-display control method, and non-transitory computer-readable storage medium storing image-display control program
JP5845585B2 (ja) 情報処理装置
JP6411067B2 (ja) 情報処理装置及び入力方法
US20130311945A1 (en) Input device
JP2011034476A (ja) 情報入力装置および情報入力方法
JP7218567B2 (ja) 情報入力装置
US20190087077A1 (en) Information processing apparatus, screen control method
KR102067295B1 (ko) 전자 장치, 표시 제어 방법, 및 기록 매체
JP6891439B2 (ja) 画像表示装置のプログラム、画像表示装置、画像表示装置の制御方法
US9996215B2 (en) Input device, display control method, and integrated circuit device
JP6217508B2 (ja) 表示入力装置、および表示入力制御プログラム
JP2007079990A (ja) 携帯端末
JP5369216B2 (ja) タッチパネル入力装置、および、画像形成装置
JP2010152848A (ja) 入力装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20140730

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150324

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160318

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160329

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160705

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160920

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161003

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6028375

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350