JP6028147B2 - セグメントの継手部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、トンネルの内部覆工に用いられるセグメントを相互に連結するためのものであって、特にはセグメントリングを相互に連結するためのセグメントの継手部構造に関する。
シールド工法よるトンネル構築においては、シールド掘削機の後方側で掘削孔の内周面に沿って円弧版状のセグメントを周方向に連結してセグメントリングを組み立て、このセグメントリングをシールド掘削機の進行に合わせて順次トンネル軸方向に連設することによりトンネル内に覆工がなされている。
従来、このセグメントリング相互の連結は、セグメントリングを構成するセグメントをトンネル軸方向で相互に連結することによりなされ、このセグメント相互間を連結する継手部構造には、互いに連結される一方のセグメントの接合端面より突出したピン状の雄側継手部材と、他方のセグメントの接合部に固定された雌側継手部材部材とを備え、両接合部端面同士を突き合わせるとともに雄側継手部材を開口部より雌側継手部材に挿入し、雌側継手部材に雄側継手部材を抜け出し不能に保持させることによりセグメント相互を連結する構造のものが知られている。
このような継手部構造には、ピン状の雄側継手部材を雌側継手部材に圧入し、その引き抜き抵抗力によりリング軸方向で移動不能に連結されるようにしたもの(例えば特許文献1)や、雌側継手部材内に雄側継手部材の軸径方向で移動可能な係合駒を備え、雄側継手部材を雌側継手部材内に挿入した際に、この係合駒が雄側継手部材の外周部に形成された係合溝にバネの付勢力により係合してピンの軸方向の移動を規制するようにしたもの(例えば特許文献2)等がある。
また、従来の継手部構造には、図7に示すように、接合面側に向けて縮径したテーパ筒状の本体部100を有する外殻体101と、外殻体101に内に嵌り込む円錐台状を複数に分割した形状の複数の楔部材102,102と、外殻体101の後端板103に反力を取って各楔部材102,102を接合面側に付勢する反力バネ105とを備えた雌側継手部材106を使用し、楔部材102,102で雄側継手部材107を把持することにより、雌側継手部材106に雄側継手部材107を抜け出し不能に保持させるようにしたものも開発されている(例えば、特許文献3、図9を参照)。
特開2000−282795号公報 特開2003−328693号公報 特開2008−156997号公報
しかしながら、上述の特許文献1に示す如き従来の技術では、ピン状の雄側継手部材を雌側継手部材に圧入し、その引抜き抵抗力により連結強度を確保する構造であるため、その圧入に際して高い挿入力を必要とし、作業効率が悪いという問題があった。
また、上述の特許文献2に示す如き従来の技術では、部品点数も多く構造が複雑なため、その分、コストが嵩むという問題があった。
また、上述の特許文献3に示す如き従来の技術では、各楔体をセグメントに固定された外殻体の後端板に反力を取って付勢し、外殻体のテーパ状の内側面に押し当てる構造であるため、楔体は常に外殻体からの反力を受けて雄側継手部材を把持した状態にあるので、外殻体に反力を取った楔体の締め付けと反力バネによる付勢力に抗して挿入しなければならず、高い挿入力を必要としていた。
一方、反力バネによる付勢力が弱いと、雄側継手部材の挿入作業において反力バネが破壊される虞があり、当該破壊を招くと楔体に対する付勢力が消失し、雄側継手部材を保持できない虞があった。
そこで、本発明は、このような従来の問題に鑑み、少ない挿入力で確実に挿入することができるとともに確実にセグメント相互を連結することができ、しかも安価なセグメントの継手部構造の提供を目的としてなされたものである。
上述の如き従来の問題を解決するための請求項1に記載の発明の特徴は、互いに連結される一方のセグメントの接合部端面より突出したピン状の雄側継手部材と、他方のセグメントの接合部に固定された雌側継手部材とを備え、前記両接合部端面を突き合わせて前記雄側継手部材を前記雌側継手部材内に挿入し、前記雌側継手部材に前記雄側継手部材を抜け出し不能に保持させることにより前記両セグメントが連結されるようにしてなるセグメントの継手部構造において、 前記雌側継手部材は、前端側が開口部を有する前端板で閉鎖され、後端側が後端板で閉鎖された筒状の外殻体と、中央部に後端側に向けて拡開したテーパ孔状の内楔嵌合部を有する筒状体を複数分割した形状に形成され、前記外殻体内に移動可能に嵌合された複数の可動反力伝達部材と、前記内楔嵌合部に嵌合される後端側に向けて拡開したテーパ状の外側面を有する楔状体を複数分割した形状に形成された複数の内楔部材と、前記後端板に反力を取って前記内楔部材を接合面側に付勢するバネ体とを備え、前記可動反力伝達部材を介して前記外殻体に反力を取った前記各内楔部材に前記雄側継手部材を把持させることにより、前記雌側継手部材に前記雄側継手部材が抜け出し不能に保持させるようにしたセグメントの継手部構造にある。
請求項2に記載の発明の特徴は、請求項1の構成に加え、前記可動反力伝達部材は、挿抜方向長さが前後両端板間距離よりも短く形成され、雄側継手部材の挿抜方向で外殻体内を移動できるようにしたことにある。
請求項3に記載の発明の特徴は、請求項1又は2の構成に加え、前記内楔嵌合部及び前記内楔部材の互いに嵌合されるテーパ状の嵌合面をそれぞれ滑らかな低摩擦面としてなることにある。
請求項4に記載の発明の特徴は、請求項1〜3の何れか1の構成に加え、前記雄側継手部材の外側面及び/又は前記内楔部材の把持面に前記雄側継手部材に作用する抜き出し方向の力に対抗するための抜き出し抵抗部が形成されたことにある。
本発明に係るセグメントの継手部構造は、上述したように、互いに連結される一方のセグメントの接合部端面より突出したピン状の雄側継手部材と、他方のセグメントの接合部に固定された雌側継手部材とを備え、前記両接合部端面を突き合わせて前記雄側継手部材を前記雌側継手部材内に挿入し、前記雌側継手部材に前記雄側継手部材を抜け出し不能に保持させることにより前記両セグメントが連結されるようにしてなるセグメントの継手部構造において、 前記雌側継手部材は、前端側が開口部を有する前端板で閉鎖され、後端側が後端板で閉鎖された筒状の外殻体と、中央部に後端側に向けて拡開したテーパ孔状の内楔嵌合部を有する筒状体を複数分割した形状に形成され、前記外殻体内に移動可能に嵌合された複数の可動反力伝達部材と、前記内楔嵌合部に嵌合される後端側に向けて拡開したテーパ状の外側面を有する楔状体を複数分割した形状に形成された複数の内楔部材と、前記後端板に反力を取って前記内楔部材を接合面側に付勢するバネ体とを備え、前記可動反力伝達部材を介して前記外殻体に反力を取った前記各内楔部材に前記雄側継手部材を把持させることにより、前記雌側継手部材に前記雄側継手部材が抜け出し不能に保持させるようにしたことにより、雄側継手部材に挿入力が作用した際、可動反力伝達部材と内楔部材とが互いに摺動し、それによって、内楔部材による雄側継手部材に対する把持力が軽減されるので少ない挿入力で挿入でき、雄側継手部材に抜き出し方向の力が作用した際には、各内楔部材が可動反力伝達部材を介して外殻体に反力をとって確実に雄側継手部材を把持することができる。また、構造が簡素化されているので安価に製造できる。
また、本発明において、前記可動反力伝達部材は、挿抜方向長さが前後両端板間距離よりも短く形成され、雄側継手部材の挿抜方向で外殻体内を移動できるようにしたことにより、雄側継手部材に挿入力が作用した際に、可動反力伝達部材と内楔部材とが互いに円滑に摺動することができる。
また、本発明において、前記内楔嵌合部及び前記内楔部材の互いに嵌合されるテーパ状の嵌合面をそれぞれ滑らかな低摩擦面としてなることにより、雄側継手部材を挿入する際、雄側継手部材に押されて内楔部材が可動反力伝達部材に対し円滑に移動することができる。
更に、本発明において、前記雄側継手部材の外側面及び/又は前記内楔部材の把持面に前記雄側継手部材に作用する抜き出し方向の力に対抗するための抜き出し抵抗部が形成されたことにより、雄側継手部材と内楔部材との間に好適に抵抗力を作用させることができ、雄側継手部材を雌側継手部材に確実に保持させることができる。
(a)は本発明に係る継手部構造を使用したセグメントの一例を示す正面図、(b)は同底面図である。 本発明に係るセグメントの継手部構造の一例を示す縦断面図である。 図2中のA−A線断面図である。 図2中の雌継手部材を示す縦断面図である。 (a)〜(d)は本発明に係るセグメントの継手部構造の連結工程を説明するための縦断面図である。 本発明に係るセグメントの継手部構造の他の実施例を示す縦断面図である。 従来のセグメントの継手部構造を示す縦断面図である。
次に、本発明に係るセグメントの継手部構造の実施の態様を図1〜図5に示す実施例に基づいて説明する。尚、図中符号1はコンクリートにより円弧版状に形成されたセグメントであって、複数のセグメント1,1...をリング周方向で連結して円環状のセグメントリングを形成するとともに、このセグメントリングをトンネル軸方向に連設することによりトンネル内に覆工をなしている。
また、セグメントリング相互の連結は、各セグメントリングを構成するセグメント1,1...をトンネル軸方向で相互に連結することによりなされている。
セグメント1,1...相互のリング軸方向(トンネル軸方向)を連結する継手部構造Aは、図2、図3に示すように、互いに連結される一方のセグメント1の接合部端面2aに突設された雄側継手部材3と、他方のセグメント1の接合端面2b部に固定された雌側継手部材4とをもって構成され、両セグメント1,1の接合部端面2a,2bを突き合わせ、雄側継手部材3を開口部5より雌側継手部材4内に挿入し、雌側継手部材4に雄側継手部材3を抜け出し不能に保持させることにより、両セグメント1,1をリング軸方向で移動不能に連結するようになっている。
雄側継手部材3は、セグメント1のリング軸方向の一端の接合部端面2aよりリング軸方向に突出した丸棒状に形成され、リング周方向に間隔を置いて配置されている。
この雄側継手部材3は、一方の端部が必要に応じてコンクリート内に埋設された鉄筋6,6に溶接により固定され、それにより接合部端面2aより他方端部が突出した状態にセグメント1に固定されている。
この雄側継手部材3の先端部には、先端を面取りした形状のテーパ部3aが形成され、雌側継手部材4への挿入を容易に行えるようになっている。
また、雄側継手部材3の外周面部には、挿抜方向の力に対抗するための抜き出し抵抗部7が形成され、この抜き出し抵抗部7は、粗面処理や鉄筋棒の如き凹凸面が形成される等の処理が施されることにより形成され、後述する内楔部材14,14の把持部19との間に抜け出し方向の力に対する高い抵抗力が得られるようになっている。
雌側継手部材4は、図4に示すように、両端が端板10,11により閉鎖された互いに対向する内側面が平行な筒状の外殻体12と、外殻体12内に移動可能に嵌合された複数の可動反力伝達部材13,13と、可動反力伝達部材13,13の内側に嵌合される複数の内楔部材14,14と、後端板11に反力を取って各内楔部材14,14を接合面側に付勢する反力バネ15とを備え、雄側継手部材3を雌側継手部材4に挿入することにより、可動反力伝達部材13,13を介して外殻体12に反力を取った各内楔部材14,14が雄側継手部材3を把持するようになっている。
外殻体12は、例えば、鋼管等をもって円筒状に形成され、その筒状部16の前後両端部には、それぞれ前端板10と後端板11とが強固に固定され、両端部が閉鎖されている。
前端板10は、中央に板厚方向に貫通した丸孔状の開口部5を有し、開口部5を通して雄側継手部材3が雌側継手部材4に挿入されるようになっている。
各可動反力伝達部材13,13は、鋳鉄材等により中央部に後端側に拡開したテーパ孔状の内楔嵌合部17を有する円筒状を筒径方向で複数に分割(本実施例では2分割)した形状に形成されている。
各可動反力伝達部材13,13は、外周面が外殻体筒状部16の内周面と互いに平行配置に対向し、外殻体12の内周部に嵌合されるようになっているとともに、外殻体12内周面に嵌合した状態、即ち、各可動反力伝達部材13,13の外周面が外殻体12の内周面に当接した状態においては両可動反力伝達部材13,13間に隙間が生じるように形成されている。
即ち、各可動反力伝達部材13,13は、筒状の軸径方向、即ち、外殻体12の内周面に対し着脱する方向で移動可能に外殻体12内に収容されている。
また、各可動反力伝達部材13,13は、その挿抜方向長さが前後両端板10,11間距離よりも短く形成され、雄側継手部材3の挿抜方向で移動が可能な状態で外殻体12に収容されている。
内楔嵌合部17は、各可動反力伝達部材13,13の互いに対向する内側面部にそれぞれ形成された一対の嵌合溝18,18からなり、内楔部材14,14の形状に整合して後端板11側に拡開し、前後両端に貫通した円錐台テーパ孔状を成している。尚、各嵌合溝18は、内楔部材14,14との嵌合面が研磨等により滑らかな低摩擦面となっている。
各内楔部材14,14は、後端側に向けて拡開したテーパ状の外側面を有する円錐台状の楔体を径方向で複数に分割(本実施例では2分割)した形状に形成され、互いに組み合わせて円錐台状を成した状態で内楔嵌合部17内に移動可能に嵌め込まれている。
また、両内楔部材14,14は、テーパ状の外周面が研磨等により研磨等により滑らかな低摩擦面となっており、内楔嵌合部17に対して円滑に相対移動できるようになっている。
この内楔部材14,14には、互いに対向する内側面部に前後に貫通した断面半円溝状の把持部19が形成され、把持部19に雄側継手部材3が嵌り込んだ状態で両内楔部材14,14が雄側継手部材3を把持するようになっている。
尚、両把持部19,19は、雄側継手部材3が嵌り込んだ状態で両内楔部材14,14間に若干の隙間が生じるように形成されている。
そして、各把持部19の前端側開口縁部には、接合面側に拡開したテーパ状の導入部19aが形成されている。
反力バネ15は、例えば、コイルスプリングをもって構成され、後端板11に反力を取って両内楔部材14,14を接合面側に付勢し、更に、内楔部材14,14を介して両可動反力伝達部材13,13を外側、且つ接合面側に付勢している。
このように構成されたセグメントの継手部構造では、雄側継手部材3を開口部5より雌側継手部材4に挿入すると、まず、雄側継手部材3のテーパ部3aが各内楔部材14,14の導入部19aに当接する。
そして、その状態から更に反力バネ15の付勢力に抗して雄側継手部材3が押し込まれると、テーパ部3aと導入部19aとが互いに摺動するとともに、両内楔部材14,14が外向き且つ後端板11側に内楔嵌合部17内を摺動し、図5(a)に示すように、両把持部19,19間に雄側継手部材3の先端が挿入される。
この状態において、両内楔部材14,14が反力バネ15により接合面側に付勢され、それに伴い、内楔部材14,14を介して両可動反力伝達部材13,13が接合面側且つ外周側に付勢されており、雄側継手部材3に抜け出し方向の力が作用した場合、両内楔部材14,14が可動反力伝達部材13,13と楔状に噛み合い、両内楔部材14,14が可動反力伝達部材13,13を介して外殻体筒状部16の内周面及び前端板10に反力を取って雄側継手部材3を把持することにより雄側継手部材3を抜け出し方向の移動が規制される。
一方、雄側継手部材3に押し込み方向の挿入力が作用した場合には、先ず、図5(a)〜図5(b)に示すように、雄側継手部材3の挿入力(挿入方向の移動)によって可動反力伝達部材13,13の前端板10に対する縁が切られ、可動反力伝達部材13,13の後端面が外殻体12の後端板11に当接する。
次に、図5(b)〜図5(c)に示すように、可動反力伝達部材13,13が前端板10との縁が切られた状態で後端板11に反力を取り、且つ、外殻体12に対し移動可能に嵌合されているので、可動反力伝達部材13,13と内楔部材14,14とは、互いに嵌合面同士が滑らかに摺動し、挿抜方向の相反する方向に相対移動するとともに、それぞれ可動反力伝達部材13の外周面と内楔部材14の把持部19との間の距離が狭まる方向に相対移動する。
そして、可動反力伝達部材13の外周面と内楔部材14の把持部19との間の距離が狭まるにつれて、両内楔部材14,14による雄継手部材3を把持する力が減少するので小さな挿入力で雄側継手部材3を挿入でき、最終的に可動反力伝達部材13の外殻体筒状部16の内周面に対する縁が切られ、可動反力伝達部材13,13の外周面と外殻体筒状部16の内周面との間に瞬間的にクリアランスc1が生じたような状態となり、可動反力伝達部材13,13を介して外殻体12に反力を取った両内楔部材14,14の拘束から雄側継手部材3が解放される。
一方、雄継手部材3とともに、両内楔部材14,14が後端側に押し込まれるにつれて、後端板11に反力を取った反力バネ15のバネ圧が増加していき、バネ圧と雄側継手部材3に対する両内楔部材14,14による把持力との釣り合いにより、図5(b)〜(c)の動作と同時的に、反力バネ15によるバネ圧により内楔部材14,14を前端側に押し戻す。
その際、可動反力伝達部材13,13は、外殻体12内に移動可能に嵌合され、外殻体筒部16の内周面及び前端板10に対し縁が切られた状態、即ち、両内楔部材14,14は、可動反力伝達部材13,13を介して外殻体12からの反力を受けていない状態にあるので、反力バネ15は小さなバネ圧で両内楔部材14,14を前端側に押し込むことができる。
そして、雄側継手部材3に対し両内楔部材14,14が前端側に向けて相対移動するとともに、内楔部材14,14に押圧されて可動反力伝達部材13,13を前端側及び外側に向けて押し広げ、図5(d)に示すように、雄側継手部材3が挿し込まれた位置で、両内楔部材14,14が可動反力伝達部材13,13と再度噛み合い、両内楔部材14,14が可動反力伝達部材13,13を介して外殻体筒状部16の内周面及び前端板10に反力を取って雄側継手部材3を把持した状態、即ち、雄側継手部材3のみが後端側に進んだ状態となる。
このように図5(a)〜図5(d)に示す一連の挿入動作を各セグメント1,1の接合端面2a,2bが互いに突き合わされる位置まで繰り返しつつ、雄側継手部材3が雌側継手部材4に挿入され、図2、図3に示すように、雄側継手部材3と雌側継手部材4とが連結される。
尚、上述の実施例では、外殻体12を円筒状とし、可動反力伝達部材13,13を円筒状を2分割した形状に形成した例について説明したが、外殻体12及び可動反力伝達部材13,13の態様はこれに限定されず、例えば、外殻体12を角筒状に形成し、可動反力伝達部材13,13を直方体状を分割した形状に形成したものであってもよい。
また、上述の実施例では、内楔部材を円錐台状を分割した形状に形成した例について説明したが、内楔部材の態様はこれに限定されず、その他の楔状体を複数分割した形状であってもよい。
また、上述の実施例では、可動反力伝達部材及び内楔部材をそれぞれ筒状体及び円錐台状の楔体を直径方向で二分割した形状とした例について説明したが、分割数はこれに限定されず、三以上に分割した形状であってもよい。
更に、反力バネ15の態様は、上述の実施例に限定されず、例えば、図6に示すように、板ばねを用いてもよい。
A 継手部構造
1 セグメント
2a,2b 接合端面
3 雄側継手部材
4 雌側継手部材
5 開口部
6 鉄筋
7 抜き出し抵抗部
10 前端板
11 後端板
12 外殻体
13 可動反力伝達部材
14 内楔部材
15 反力バネ
16 筒状部
17 内楔嵌合部
18 嵌合溝
19 把持部

Claims (4)

  1. 互いに連結される一方のセグメントの接合部端面より突出したピン状の雄側継手部材と、他方のセグメントの接合部に固定された雌側継手部材とを備え、前記両接合部端面を突き合わせて前記雄側継手部材を前記雌側継手部材内に挿入し、前記雌側継手部材に前記雄側継手部材を抜け出し不能に保持させることにより前記両セグメントが連結されるようにしてなるセグメントの継手部構造において、
    前記雌側継手部材は、前端側が開口部を有する前端板で閉鎖され、後端側が後端板で閉鎖された筒状の外殻体と、中央部に後端側に向けて拡開したテーパ孔状の内楔嵌合部を有する筒状体を複数分割した形状に形成され、前記外殻体内に移動可能に嵌合された複数の可動反力伝達部材と、前記内楔嵌合部に嵌合される後端側に向けて拡開したテーパ状の外側面を有する楔状体を複数分割した形状に形成された複数の内楔部材と、前記後端板に反力を取って前記内楔部材を接合面側に付勢するバネ体とを備え、
    前記可動反力伝達部材を介して前記外殻体に反力を取った前記各内楔部材に前記雄側継手部材を把持させることにより、前記雌側継手部材に前記雄側継手部材が抜け出し不能に保持させるようにしたことを特徴としてなるセグメントの継手部構造。
  2. 前記可動反力伝達部材は、挿抜方向長さが前後両端板間距離よりも短く形成され、雄側継手部材の挿抜方向で外殻体内を移動できるようにした請求項1に記載のセグメントの継手部構造。
  3. 前記内楔嵌合部及び前記内楔部材の互いに嵌合されるテーパ状の嵌合面をそれぞれ滑らかな低摩擦面としてなる請求項1又は2の何れか1に記載のセグメントの継手部構造。
  4. 前記雄側継手部材の外側面及び/又は前記内楔部材の把持面に前記雄側継手部材に作用する抜き出し方向の力に対抗するための抜き出し抵抗部が形成された請求項1〜3の何れか1に記載のセグメントの継手部構造。
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