JP6017185B2 - スロープ材 - Google Patents

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Description

本発明は、主に、既設床面の上に新たな床材を敷設したときに該床材の端面と既設床面との間に生ずる段差を解消してバリアフリー化するために使用されるスロープ材に関する。
たとえばタイルで形成した既設床面をそのまま残してその上に新たに木質系の床材を敷設するリフォームを行うと、新設床材の四周に亘る端面と既設床面との間に、新設床材の厚さに相当する段差が生じることになる。この段差を解消してバリアフリー化する目的で、新設床材の端面に当接させた状態で既設床面上にスロープ材を使用することが行われている。これによれば、既設床面と新設床材による床面との間をスロープ材の緩やかな傾斜面で行き来できるようになるので、つまずきを防止して歩行時の安全性を確保すると共に車椅子の走行が可能になる。
しかしながら、市販のスロープ材を使用しても、その高さが段差の高低差と一致していない場合、段差を完全に解消することができず、スロープ材の端面と新設床材の端面との間にわずかな段差ができてしまう。このようなわずかな段差であっても、高齢者や幼児には歩行の支障となって危険であり、車椅子の走行も困難になる。これを解決しようとすると、段差の高低差に応じた寸法を有する専用のスロープ材を作製しなければならず、手間がかかると共にコストアップが不可避である。
このような背景において、特許文献1では、断面三角形状の本体(分割体1)と、この本体の上面と同一角度に傾斜する先端面を有する複数枚の調整板(分割体2,3)を準備し、本体の下方に、凸部(凸部23,33)と凹部(凹部12,22,32)との嵌合を介して任意の調整板を任意枚数連結・積層させることで、段差に合わせて高さ調整可能としたスロープ材が開示されている。
特開2000−145080公報
しかしながら、特許文献1記載の従来技術によると、本体と調整板との連結および調整板同士の連結が凸部と凹部との嵌合を介して行われ、該嵌合を介して容易には外れないようにしっかり連結させるためにはこれら凸部と凹部がある程度の大きさを有することが要求され、したがって、下面に凹部が形成される本体および調整板はある程度の厚みを有することが要求される。このため、本体と調整板とを組み合わせて高さ調節を行うようにしても、各々の厚みが厚いもの同士の組合せとならざるを得ず、結果としてどのような組合せとしてもその合計厚みを床材の高さに完全に一致させることが困難であり、依然として小さな段差を生じてしまう。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、従来技術が抱える不利欠点を解消することができる新規なスロープ材を提供することであり、具体的には、床面と該床面上に敷設された床材との間の段差の高低差に応じて寸法(高さ)を変えて段差を解消させることができるように構成された新規なスロープ材を提供することである。
この課題を解決するため、請求項1に係る本発明は、床材と床面との間の段差を解消するために用いられるスロープ材であって、傾斜面を有する断面略三角形状の本体と、この本体の後方に形成された取付部に上下移動可能に取り付けられる調整部材とからなり、調整部材が前記本体に取り付けられた状態で調整部材の後側表面部が本体の後端面から後方に突出して、木口面側の床材表面を覆うように配置されることを特徴とする。
請求項2に係る本発明は、請求項1記載のスロープ材において、前記本体の取付部は本体側嵌合部を有し、前記調整部材は、表面部と、この表面部の下方に突出する調整部材側嵌合部とを有してなり、調整部材側嵌合部が本体側嵌合部に嵌合された状態で調整部材が本体に対して上下移動可能であり、且つ、この嵌合状態において調整部材の表面部の前端縁が本体の傾斜面の後端縁と実質的に同一高さまたはそれより低い位置に設けられることを特徴とする。
請求項1に係る本発明によれば、調整部材が本体に対して上下移動可能に取り付けられるので、床材の高さ(段差)に対応した使用が可能であり、リフォームする際に使用される異なる厚さの床材にも対応することができる。したがって、本体と調整部材とからなる一つのスロープ材を用意しておけば、床材と床面との間の段差が異なっても共用することが可能であり、しかもその段差を実質的に解消させることができるので、高齢者や幼児に対しても歩行の支障となることがなく、車椅子の走行も安全に確保できる効果が発揮される。

また、請求項1に係る発明によれば、取付状態において調整部材の後側表面部が本体後端面から突出して床材表面に接するように配置されるので、本体に対して上下移動可能とされている調整部材の高さ位置を規定することができる。また、床材木口面と本体後端面との間に隙間が生じていても、この表面部後方部分で該隙間を隠蔽するので、ゴミが入り込むことを防止する。

請求項2に係る本発明によれば、調整部材を本体に対して上下移動可能に取り付けるための好適な構成が提供される。この構成によれば、本体の傾斜面から調整部材へと歩行する際に実質的に同一面または若干低い位置へと乗り移ることになるので、歩行時や車椅子走行時のつまづきを防止して安全性を向上させる効果がより顕著に発揮される。
本発明の一実施形態によるスロープ材を構成する調整部材の断面図(a)および本体の断面図(b)である。 この実施形態による調整部材の拡大断面図(a)および本体後端部の拡大断面図(b)である。 この実施形態による本体と調整部材とを組み合わせてスロープ材とした場合の使用状態断面図である。 この実施形態による本体と調整部材とを組み合わせてなるスロープ材を異なる厚さの床材に対して使用した場合の使用状態を示す拡大断面図(a),(b),(c)である。 本発明の別の実施形態によるスロープ材による使用状態を示す拡大断面図である。 本発明のさらに別の実施形態によるスロープ材の使用状態を示す拡大断面図である。 本発明のさらに別の実施形態によるスロープ材の使用状態を示す断面図である。 図7の使用状態を拡大して示す断面図である。 本発明によるスロープ材において使用可能なさらに別の実施形態による調整部材を示す拡大断面図(a)およびこれを本体と組み合わせてスロープ材とした場合の使用状態を示す拡大断面図(b)である。 さらに別の実施形態による調整部材を示す拡大断面図(a)およびその使用状態拡大断面図(b)である。 さらに別の実施形態による調整部材を示す拡大断面図(a)およびその使用状態拡大断面図(b)である。 さらに別の実施形態による調整部材を示す拡大断面図(a)およびその使用状態拡大断面図(b)である。 本発明のさらに別の実施形態によるスロープ材の使用状態断面図(a)およびその拡大図(b)である。 本発明によるスロープ材において使用可能なさらに別の実施形態による本体を示す拡大断面図(a)およびその使用状態を示す拡大断面図(b)である。 さらに別の実施形態による本体を示す拡大断面図(a)およびその使用状態拡大断面図(b)である。 さらに別の実施形態による本体を示す拡大断面図(a)およびその使用状態拡大断面図(b)である。
以下、本発明のスロープ材について添付図面を参照しながら幾つかの実施例を挙げて詳述する。
特に図1および図2を参照して、この実施例によるスロープ材10は、本体20と調整部材30の2部材から構成される。本体20と調整部材30はいずれも、木材、合成樹脂、天然ゴム、合成ゴムなどの材料から形成され、その材料は特に限定的ではない。また、本体20と調整部材30を同一の材料で形成しても、あるいは異なる材料で形成しても良い。また、本体20および調整部材30はいずれも図1,図2紙面鉛直方向に長い長尺部材である。
最初に調整部材30について説明する。調整部材30は、表面部31と、取付部32とを有する。表面部31は略平板状であり、中央上面311を有する中央表面部312と、前側傾斜面313を有する前側表面部314と、後側傾斜面315を有する後側表面部316とからなる。中央上面311は、調整部材30が本体20に取り付けられた状態で略水平面または(この実施例で採用しているように)前側よりも後側がわずかに高くなるような緩やかな傾斜面として形成され、前側傾斜面313は前端から中央上面311に向けて徐々に高くなるような傾斜面として形成され、後側傾斜面315は中央上面311から徐々に低くなるような傾斜面として形成される。前側傾斜面313と後側傾斜面315の傾斜角度は同一であっても異なるものであっても良い。中央上面311が傾斜面として形成される場合、一般にその傾斜角度よりも前側傾斜面313の傾斜角度の方を大きく形成する。
図示されていないが、表面部31の表面、すなわち前側傾斜面313、中央上面311および後側傾斜面315には滑り止め用の凹凸部が形成されることが好ましい。凹凸部を形成することに代えて、またはこれと併用して、防滑シートや防滑テープなどを貼着しても良い。
後側表面部316の下面には切欠部317が形成されている。切欠部317には、調整部材30が本体20に取り付けられた状態でスロープ材10として使用されたときに、床材の木口面3と表面4との間の角部が突き当てられるので、調整部材30上を歩行する際に調整部材30が後方にずれることを防止する。後側表面部316の表面は、略水平面または中央表面部312側から後端に向かうにつれて徐々に低くなるような緩い傾斜面として形成される。後者のような傾斜面とすると、スロープ材10を取り付けたときに、後側表面部316の下面が床材表面に強く接触した状態で水平となるので、床材表面4と調整部材30との間に隙間が生じにくくなる。これについては別に実施例を挙げて後述する。後側表面部316は軟質材で形成されることが好ましく、調整部材30が木材などで形成される場合はその後端部に軟質材を取り付けて後側表面部316とすることが好ましい。
この実施例における調整部材30の取付部32は、表面部31の下面318から垂直に下方に突出して中実状または中空状に形成された嵌合凸部321として形成されている。嵌合凸部321は、本体20の嵌合凹部254(後述)に上下移動可能に嵌合されるものであり、したがって嵌合凹部254の内径形状および内径寸法に対応した外径形状および外径寸法を有する。嵌合凹部254への挿入を円滑にするために、嵌合凸部321の前端縁部は面取り327が施されている。また、嵌合凸部321の少なくとも前後側面には、断面三角形状などの突起322が複数形成されている。調整部材30が本体20と組み合わされたときに、突起322によって嵌合凸部321の前後側面と本体20の嵌合凹部254の前後側面255との間に摩擦抵抗が生ずるので、調整部材30を所定の高さ位置に移動させた後にその高さを維持することができる。
この嵌合凸部321は、調整部材30の長手方向に連続する長尺部材として形成されても良いし、長手方向に断続して複数の嵌合凸部321を設けても良い。また、調整部材30の短手方向(図1,2左右方向)に複数列の嵌合突起32を設けて、本体20に複数列形成された嵌合凹部254に嵌合するようにしても良い。また、突起322を設けて摩擦抵抗を与えるようにすることに代えて、嵌合凸部321自体を弾性材料や軟質材で形成し、あるいは嵌合凸部321の周囲を弾性材料や軟質材で被覆した構成として、嵌合凸部321の前後幅を本体20の嵌合凹部254の前後幅より若干大きく形成することで、摩擦抵抗を与えるようにしても良い。
この実施例における調整部材30の寸法は、一例として、前側表面部314の下面の水平長さ(図において左右方向、以下同じ)が5mm、中央表面部312の下面の水平長さが10mm、後側表面部316の下面の水平長さが7mmで、表面部31全体の水平長さが22mmであり、前側表面部314の前端縁の高さ(図において上下方向、以下同じ)が2.1mmであり、後側表面部316の後端縁の高さが0.8mmであり、取付部32の高さ(表面部下面318から嵌合凸部321の下面までの寸法)が6.8mmである。
次に、本体20について説明する。本体20は断面が略三角形状を有する中実状または中空状の長尺体であり、先端部21から後端面22まで連続する水平な下面23と、先端部21から後側に向かうにつれて徐々に高くなる傾斜面24と、傾斜面24と後端面22との間において上面側に形成される取付部25とを有する。傾斜面24には滑り止め用の凹凸が形成され、またはこれに代えてあるいはこれと併用して、防滑シートや防滑テープなどが貼着される(いずれも図示せず)。
先端部21は、本体20の前端側において下面23と傾斜面24とを接続する部分であり、図示実施例では略垂直平坦面とされているが、傾斜面や曲面であっても良い。先端部21の高さは、運搬や施工の際に容易に破損しない程度に十分な高さを有し、且つ、使用状態において歩行時や車椅子走行時に支障とならないように過度に厚くなり過ぎないように適宜に設定することが好ましい。また、傾斜面24から先端部21に至る先端部分は、図示のように傾斜面24よりわずかに急な傾斜角度で傾斜させ、あるいは図示しないが下方に緩やかに湾曲させると、先端部21の高さを低くすることができるので、つまづきを防止する効果に優れた好ましい形状となる。また、図示実施例では、本体20の下面23が先端部21に至るまで水平面として示されているが、先端部21の下面を水平に変形させた状態で強く床面に接触させて、床面と本体20との間に隙間が生じにくくするような形状を採用しても良い。これについては別に実施例を挙げて後述する。
取付部25は、傾斜面24の後端から略垂直に切欠された段部側面251とこの段部側面251の下端から後方に向かう略水平な段部底面252とで形成される段部253と、段部253のさらに後方に形成される嵌合凹部254とを有する。嵌合凹部254は調整部材30の嵌合凸部321を上下移動可能に嵌合するものであり、これを可能にするような形状および寸法を有する。一つの嵌合凸部321が長手方向に連続して形成される場合、嵌合凹部254も同様に長手方向に連続する一つの嵌合凹部254として形成される。複数の嵌合凸部321が長手方向に断続して形成される場合は、対応する箇所に複数の嵌合凹部254を形成して一つの嵌合凹部254に一つの嵌合凸部321を嵌合するようにしても良いし、長手方向に連続する一つの嵌合凹部254を形成して複数の嵌合凸部321をここに嵌合するようにしても良い。
なお、図示実施例では、嵌合凸部321の前後側面に突起322を設けて、嵌合凹部254に嵌合された嵌合凸部321の高さ位置を維持するための摩擦抵抗を与えるようにしているが、これに代えてまたはこれと併用して、嵌合凹部254の前後側面255に突起を設けても良い(図示せず)。
段部253の深さ(段部側面251の高さ)は、調整部材30の表面部31の厚さ(最大厚さ)とほぼ同一寸法に形成され、嵌合凸部321が本体20の嵌合凹部254に嵌合された状態において表面部31が段部253に納められるようにされている。段部底面252と後端部上面256は略同一高さの水平面であり、調整部材30の表面部下面318に当接可能である。また、嵌合凸部321の挿入を円滑にするために、嵌合凹部254の前後側面255と段部底面252,後端部上面256との間の角部には面取り257が施されている。
本体20の各部の寸法は調整部材30の各部の寸法に合わせて定められる。この実施例において調整部材30の各部が前述の寸法を有する場合には、一例として、段部253の長さ(段部底面252の長さ)および高さ(段部側面251の高さ)がそれぞれ5mmおよび3.4mmであり、嵌合凹部254の長さおよび高さがそれぞれ5mmおよび7.2mmであり、後端部上面256の長さが5mmである。
本体20と調整部材30を組み合わせてスロープ材10として使用した場合の使用状態が図3および図4に示されている。このスロープ材10は、本体20の取付部25に調整部材30を取り付けた状態、より具体的には本体20の嵌合凹部254に調整部材30の嵌合凸部321を嵌合させて組み合わせた状態で使用され、本体20の下面23を床面1上に施工し、本体20の後端面22を床材2の木口面3に突き当て、調整部材30の後側表面部316を木口面3近くの床材表面4に被せるようにして施工される。
下記にスロープ材10の施工について詳述するが、この実施例によるスロープ材10だけでなく、後述する他の実施例による各種スロープ材10についても同様に施工されるものである。また、下記の施工方法は例示であり、他の施工方法を排除する意図ではないことを理解されたい。
床面1(リフォームの場合は既設床材による床面)に床材2(リフォームの場合は既設床材上に敷設される新たな床材)を固定し設置した後、床材木口面3に本体20の後端面22を突き当てた状態で本体20を固定する。本体20が木材や金属など温度変化によって伸張する材料で形成される場合は、床材木口面3と本体後端面22との間に伸張分に見合うわずかな隙間を空けた状態で設置しても良い。床面1に対する本体20の固定は、床面1がコンクリートなどであって釘・ビス・ステープル等による固定が不可能な場合は接着剤のみで固定し、床面1が木材などの場合は接着剤と釘・ビス・ステープル等を併用して固定し、あるいは接着剤のみで固定する。本体20の固定に釘・ビス・ステープル等の固着材を用いる場合は、本体20の嵌合凹部254の底面に打ち込まれる(図13のステープル7参照)ので、この嵌合凹部254に調整部材30の取付部32(嵌合凸部321)を嵌合した使用状態では隠れて見えなくなり、外観を損ねることがない。
次いで、本体20の嵌合凹部254の内面(特に底面)、段部底面252および後端部上面256にそれぞれ接着剤を塗布した後に、嵌合凹部254に調整部材30を嵌合させ、切欠部317の下面が床材表面4に密接するように高さを調整して、スロープ材10を設置する。本体20側に接着剤を塗布することに代えて、またはこれと併用して、調整部材30側のこれらの面に対応する面(嵌合凸部321の外面(特に底面)、前側表面部316の下面318および中央表面部312の下面)に接着剤を塗布しても良い。
調整部材30は、切欠部317の下面が床材表面4に密接するように高さを調整して取り付けられるので、スロープ材10を取り付ける床材表面4の高さによっては、本体20と調整部材30との間に隙間が生じることになる。より詳しくは、この隙間は、本体20の段部底面252と調整部材30の前側表面部314の下面との間、本体20の嵌合凹部254の底面と調整部材30の嵌合凸部321の底面、および、本体20の後端部上面256と調整部材30の中央表面部312の下面との間に生ずる。これらの隙間には接着剤を充填させて、調整部材30を本体20に接着固定すると共に、該接着剤が固化することにより、調整部材30が踏まれたときであっても調整部材30の形状および高さを保持することができ、また、調整部材30の破損を防止する。スロープ材10を横方向に複数つなげるときは、本体20と調整部材30をそれぞれ側面同士で接着剤により固定する。
上記接着剤としてはウレタン系接着剤等を使用することができる。ウレタン系接着剤等だけを使用した場合、固化するまでに時間がかかり、接着当初の接着力が弱いためにスロープ材10が浮いたり剥がれたりすることがあるので、ウレタン系接着剤等に瞬間接着剤を併用し、瞬間接着剤を少なくともスロープ材10の先端部21など浮きや剥がれが生じやすい箇所に使用して、ウレタン系接着剤等が固化するまでの接着力を補うようにすることが好ましい。
調整部材30は、嵌合凸部321が嵌合凹部254に嵌合される嵌合長さの範囲内で上下方向に移動可能であるので、床面1と床材表面4との間の段差の高さに応じて設置することができる。また、この設置状態においてスロープ材10の後端側には本体20の傾斜面24と実質的に連続するスロープ面が形成されるので、歩行や車椅子走行に際して、床面1からスロープ材10を介してスムーズに床材表面4に乗り上げることができる。さらに、木口面3近くの床材表面4が調整部材30の後側表面部316に覆われるので、本体20と床材木口面3との間に隙間があってもその隙間を隠蔽して、ゴミが入るのを防ぐことができる。この設置状態において、調整部材30の切欠部317と下面318との間の段差面319(図2(a))に床材2の木口面3と表面4との間の角部が突き当たった状態となっているので、調整部材30上の歩行などによって荷重が掛かっても調整部材30の嵌合状態を安定的に維持し、外れてしまうことを防止する。段差面319は、調整部材30が本体20に取り付けられた状態において、本体20の後端面22と面一になる垂直面として形成されている。
このスロープ材10は異なる高さの床材に対して共用することができる。この点について図4を参照して説明する。
図4(a)は、このスロープ材10が対応可能な最大厚(たとえば13mm厚)の床材1の段差を解消するために使用した状態を示す。このとき、嵌合凸部321と嵌合凹部254の嵌合を介して本体20に取り付けられた調整部材30の前側表面部314の前側傾斜面313の前端縁が、本体傾斜面24の後端縁と実質的に同一高さにあってそれらの間に段差を生ずることなく実質的に連続したスロープ面を与え、さらに調整部材30の中央上面311および後側表面316へと続く歩行面を与えるので、歩行時や車椅子走行時のつまづきを防止することができる。この状態では、調整部材30の嵌合凸部321が本体20の嵌合凹部254の途中まで嵌合された高さ位置となるが、嵌合凸部321および/または嵌合凹部254の前後側面に形成される突起322によって、調整部材30に荷重が掛かってもこの高さ位置を保持することができる。さらに、調整部材32の取付に際して取付部25(段部底面252、嵌合凹部254の内面、後端部上面256など)に塗布された接着剤(図示せず)が、表面部下面318と段部底面252との間の隙間11、嵌合凸部321の底面と嵌合凹部254の底面との間の隙間12、および表面部下面318と後端部上面256との間の隙間13を埋めるので、高さ位置を不動に保持することができる。
図4(b)は、このスロープ材10が中間的な厚み(たとえば12mm厚)の床材1の段差を解消するために使用した状態を示す。このとき、嵌合凸部321と嵌合凹部254の嵌合を介して本体20に取り付けられた調整部材30の前側表面部314の前側傾斜面313の前端縁が本体傾斜面24の後端縁より若干低い位置となってこれらの間にわずかな段差(1mm)が形成されるが、人が歩行する際は、昇るとき(床面1から床材表面4に向けてスロープ材10を歩行するとき)も降りるとき(床材表面4から床面1に向けてスロープ材10を歩行するとき)もつま先を若干上方に向けて歩行するので、この程度の段差につまづくことはない。また、このとき、中央上面311が本体傾斜面24の後端縁より高い位置にあるため、わずかな段差があっても実質的には本体傾斜面24から徐々に高くなるスロープ面を与えることになるので、多くの場合は段差に気を取られることなくスムーズに歩行することができる。車椅子走行に対しても支障とならない。
図4(c)は、このスロープ材10が対応可能な最小厚(たとえば11.5mm厚)の床材1の段差を解消するために使用した状態を示す。このとき、嵌合凸部321と嵌合凹部254の嵌合を介して本体20に取り付けられた調整部材30の前側表面部314の前側傾斜面313の前端縁が本体傾斜面24の後端縁より若干低い位置となってこれらの間にわずかな段差(1.5mm)が形成されるが、人が歩行する際は、昇るとき(床面1から床材表面4に向けてスロープ材10を歩行するとき)も降りるとき(床材表面4から床面1に向けてスロープ材10を歩行するとき)もつま先を若干上方に向けて歩行するので、この程度の段差につまづくことはない。また、このとき、中央上面311は本体傾斜面24の後端縁と実質的に同一高さにあるため、わずかな段差があっても実質的には本体傾斜面24から連続したスロープ面を与えることになるので、多くの場合は段差に気を取られることなくスムーズに歩行することができる。車椅子走行に対しても支障とならない。
なお、上述したように、図4(a)の場合には、前側傾斜面313の前端縁と本体傾斜面24の後端縁とが「実質的に同一高さ」であり、図4(c)の場合には、中央上面311と本体傾斜面24の後端縁とが「実質的に同一高さ」にあることが好ましいが、この「実質的に同一高さ」とは、厳密に同じ高さであることを要求するものではなく、ある程度のずれ(段差)を許容する趣旨である。すなわち、「障害者、高齢者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」(いわゆるバリアフリー新法)では、施工状態で5mm以下の高低差は高低差なしとして扱われ、歩行に支障がない段差とされているので、前側傾斜面313の前端縁と本体傾斜面24の後端縁との間に±5mmまでの段差があっても、これらは「実質的に同一高さ」である。より好ましくは、前側傾斜面313の前端縁と本体傾斜面24の後端縁との間の段差は±0.5mmの範囲内である。すなわち、本体20が設置される床面1の状況(平坦度など)、本体20および/または調整部材30が特に木材で形成される場合の膨張収縮の影響などによって若干のずれが生ずることは不可避であるが、±0.5mm程度のずれであれば、足指の大きさに対して非常に小さい段差であり、歩行時に足指が引っ掛かるおそれがほとんどない。このことは、図4(a)で対応可能な最大厚であるとした床材(13mm厚)よりもさらに0.5mm程度厚い床材に対しても、このスロープ材10が使用可能であることを示唆している。このようなスロープ材10を用いれば、施工時や施工後の変動要因を考慮しても、バリアフリー新法における基準値(±5mm)を大幅に下回る段差が容易に得られ、歩行時の安全性を最大限に確保することができる。
また、前側傾斜面313の後端縁から本体傾斜面24の後端縁までの水平距離は20mm以内であることが好ましい。この水平距離が20mm以内であれば、図4(b)および(c)に示すように前側傾斜面313の前端縁と本体傾斜面24の後端縁との間に段差が生じていても、調整部材30から本体傾斜面24へと歩行する際に、足指の先端が段差部分に入り込みにくく、段差に引っ掛かって段差につまずくことがない。なお、前側表面部314の表面が傾斜面(前側傾斜面313)として形成される場合は、その前端縁から本体傾斜面24の後端縁までの水平距離が0.5mm以上でないと加工が難しいため、該水平距離の実際上の下限値は0.5mmである。
図5に示す実施例では、調整部材30を本体20に取り付けるための具体的構成として、実施例1とは異なる構成が採用されている。実施例1と同一または対応する要素・部分にはこの実施例においても同一の符号を付して、それらの説明を省略する。特に記載のない場合、その構成・作用・施工などは実施例1と同様である(以降の実施例においても同じ)。
この実施例では、本体20の傾斜面24と後端面22との間において上面側に形成される取付部25が、実施例1と同様に、傾斜面24の後端から略垂直に切欠された段部側面251とこの段部側面251の下端から後方に向かう略水平な段部底面252とで形成される段部253を有するが、段部253のさらに後方には、実施例1とは異なって、前側嵌合凹部261と嵌合凸部262と後側切欠部263が形成されている。一方、調整部材30には、表面部31は実施例1と同様の表面形状を有するが、その下面には、前側嵌合凸部323と嵌合凹部324と後側嵌合凸部325が形成されている。そして、調整部材30の前側嵌合凸部323が本体20の前側嵌合凹部261に嵌合され、本体20の嵌合凸部262が調整部材30の嵌合凹部324に嵌合され、調整部材30の後側嵌合凸部325が本体20の後側切欠部263に収容されることによって、調整部材30が本体20に取り付けられる。これら各部は、上記状態が得られるような形状および寸法に形成される。
この実施例によるスロープ材10も、実施例1のスロープ材10と同様に使用することができ、異なる高さの床材に対して共用することができる(図4参照)。図5は、このスロープ材10が対応可能な最小厚の床材1の段差を解消するために使用した状態を示すものであって、調整部材30の前側傾斜面313の前端縁と本体傾斜面24の後端縁との間に若干の段差が生じているが、既述したように、この程度の段差が歩行時や車椅子走行時の支障になることはない。このとき、調整部材30の中央上面311と本体傾斜面24の後端縁とが「実質的に同一高さ」に位置している。このスロープ材10が対応可能な最大厚の床材1の段差を解消するために使用される場合は、調整部材30の前側傾斜面313の前端縁と本体傾斜面24の後端縁とが「実質的に同一高さ」となって、歩行時のつまづきを防止する。「実質的に同一高さ」については実施例1で詳述した通りである。
この実施例では、調整部材30の後側嵌合凸部325の後側面326は、調整部材30が本体20に取り付けられた状態において、本体20の後端面22と面一になる垂直面として形成され、これら後側面22,326を床材2の木口面3に突き当てて施工される。
図6に示す実施例では、調整部材30を本体20に取り付けるための具体的構成として、実施例1,2とはさらに異なる構成が採用されている。この実施例では、本体20の傾斜面24と後端面22との間において上面側に形成される取付部25が、前方に形成された嵌合凹部264と、その後方に形成された嵌合凸部265とから形成されている。一方、調整部材30には、表面部31は実施例1,2と同様の表面形状を有するが、その下面には、前方に嵌合凸部327が形成され、その後方に切欠部328が形成されている。そして、調整部材30の嵌合凸部327が本体20の嵌合凹部264に嵌合され、本体20の嵌合凸部265が調整部材30の切欠部328に収容されることによって、調整部材30が本体20に取り付けられる。これら各部は、上記状態が得られるような形状および寸法に形成される。
図7および図8に示す実施例は、実施例1の変形例であり、本体20の傾斜面24および調整部材30の上面(前側表面314、中央上面311および後側表面315)にそれぞれ滑り止め用の凹凸241,33が形成されると共に、本体下面23には断続的に複数の凹部231が形成されている。凹凸241,33の大きさは、歩行や車椅子走行に支障を来たさないものであれば特に限定されない。既述したように、凹凸241,33を形成することに代えて、またはこれと併用して、防滑シートや防滑テープを貼着して滑り止め効果を与えても良い。本体下面23に形成した凹部231は、本体20を床面1に固定する際に使用する接着剤が入り込むスペースを与え、より強固な固定を行うことができる。
図9に示す実施例は実施例1の変形例であり、調整部材30に切欠部317が形成されず、中央表面部312の下面312aがそのまま後端312bまで面一に延長している(図9(a))。図9(b)は、これを本体20と組み合わせてスロープ材10として使用した場合の使用状態を示し、後端まで延長する下面312aが木口面3近くの床材表面4に被さるようにして施工される。
実施例1について既述したように、施工時に、後側表面部316の下面が床材表面に強く接触した状態で水平となるようにすると、床材表面4と調整部材30との間に隙間が生じにくくなるので好ましい。図10に示す実施例は、この点を考慮した形状を図1の変形例として採用したものであり、調整部材30の後側下面316aの先端312bから下方に突出する断面三角形状の突起312cが形成されている(図10(a))ため、切欠部317の角部を床材表面4と木口面3との角部に当てて配置したときに、突起312cが点線で示す当初形状から実線で示すように押し上げられて変形し、下面先端312bが強く床材表面4に接触して隙間が生ずることを防止する(図10(b))。特に、この実施例では、常態(図10(a))において突起312cの先端312bが切欠部317の角部より下方に位置しているので、施工状態では下面先端312bが確実に床材表面4に接触し、隙間を生じさせない作用効果がより顕著に発揮される。
あるいは、図11に示すような形状としても良い。この実施例では、調整部材30の後側下面316aが、水平ではなく、切欠部317の角部から下方に傾斜させた傾斜面として形成されている(図11(a))ため、切欠部317の角部を床材表面4と木口面3との角部に当てて配置したときに、図10の実施例6と同様に、後側の部分が点線で示す当初形状から実線で示すように押し上げられて変形し、後側下面316aの略全面、特に先端312bが強く床材表面4に接触して隙間が生ずることを防止する(図11(b))。この実施例では、常態(図11(a))において下面先端312bが切欠部317の角部より下方に位置しているので、実施例7と同様に、施工状態では下面先端312bが確実に床材表面4に接触し、隙間を生じさせない作用効果がより顕著に発揮される。
あるいは、図12に示すような形状としても良い。この実施例では、調整部材30に切欠部317が形成されない点では図9の実施例5と同様であるが、後側下面316aが下方に湾曲させた湾曲面として形成されている(図12(a))ため、切欠部317の角部を床材表面4と木口面3との角部に当てて配置したときに、図10,11の実施例6,7と同様に、後側の部分が点線で示す当初形状から実線で示すように押し上げられて変形し、後側下面316aの全面、特に先端312bが強く床材表面4に接触して隙間が生ずることを防止する(図12(b))。この実施例では、常態(図12(a))において下面先端312bが中央表面部312の下面より下方に位置しているので、実施例7,8と同様に、施工状態では下面先端312bが確実に床材表面4に接触し、隙間を生じさせない作用効果がより顕著に発揮される。
図13に示す実施例は図7,図8に示す実施例4の変形例であり、本体20の傾斜面24の全面と、調整部材30の前側傾斜面313から中央上面311の前半部にかけてそれぞれ滑り止め用の凹凸241,33が形成され、本体下面23には断続的に複数の凹部231が形成されている点で共通するが、調整部材30の中央上面311の後半部から後側傾斜面315にかけては凹凸33が形成されない点で異なっている。すなわち、中央上面311の後半部と後側傾斜面315はそれぞれ平滑面として形成されている。これは次のことを考慮したものである。すなわち、調整部材30の前方部分(前側傾斜面313から中央上面311の前半部にかけての表面部分)が踏まれて荷重がかかると、床材角部Pを支点として後側表面部316が上向きに折れる力が働く。また、調整部材30を本体20から取り外そうとするときに、薄い刃物等を後側下面316aと床材表面4との間に差し込んで押し上げるようにすることがある。さらに、調整部材30を取り扱う際に、後側表面部316を摘んで作業すると、後側表面部316と中央表面部312との境界付近に応力が集中する。これらの要因から、調整部材30の全表面に亘って凹凸33が形成されている場合、厚さが薄い凹部の断面で折れやすくなる。そこで、この実施例では、これを回避するために、調整部材30の前方部分のみに凹凸33を形成し、後方部分(中央上面311の後半部から後側傾斜面315にかけての表面部分)は凹凸のない平坦面とすることで、該後方部分の厚さを確保して強度を高め、破損を防止するようにした。
なお、この実施例に示される床材2は、圧縮力により変形可能な防音床材や裏面にクッション材5を設けた衝撃吸収フロアなどの床材として示されており、荷重がかかったときの床材2の過度の変形(沈み込み)を抑えるために、その木口面3近くの底面に際根太6を設けて施工されている。これにより、床材2側から歩行したときに、際根太6によって床材2の沈み込みが抑えられ、床材表面4と調整部材30の後側下面316aとの間に隙間が生じないので、該隙間に足指が引っ掛かってつまずくことを防止することができる。また、調整部材30の後側表面部316を踏んだときも、際根太6によって床材2の沈み込みが抑えられ、後側表面部316が変形しないので、後側表面部31の折損や破損が防止される。
既述したように、実施例1のスロープ材10では、本体20の下面23が先端部21に至るまで水平面として示されているが、先端部21の下面を水平に変形させた状態で強く床面に接触させて、床面と本体20との間に隙間が生じにくくするような形状を採用しても良い。この実施例が図14に示されている。この実施例では、本体20の先端部21に下面23から下方に突出する断面三角形状の突起211が形成されている(図14(a))ため、これを床面1に設置したときに、先端部21が点線で示す当初形状から実線で示すように押し上げられて変形し、突起211の先端が強く床面1に接触して隙間が生ずることを防止する(図14(b))。実施例1と同一または対応する要素・部分にはこの実施例においても同一の符号を付して、それらの説明を省略する。
あるいは、図15に示すような先端部形状を採用しても良い。この実施例では、本体20の先端側部分において下面23を下方に向けて折曲させた形状が採用されている(図15(a))ため、図14の実施例10と同様に、これを床面1に設置したときに、先端部21が点線で示す当初形状から実線で示すように押し上げられて変形し、下面23の先端232が強く床面1に接触して隙間が生ずることを防止する(図15(b))。
あるいは、図16に示すような先端部形状を採用しても良い。この実施例では、本体20の先端側部分において下面23を下方に向けて湾曲させた形状が採用されている(図16(a))ため、図14の実施例10および図15の実施例11と同様に、これを床面1に設置したときに、先端部21が点線で示す当初形状から実線で示すように押し上げられて変形し、下面23の先端232が強く床面1に接触して隙間が生ずることを防止する(図16(b))。
本発明について幾つかの実施例を挙げて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載される発明の範囲内において様々な変形態様を取ることが可能である。たとえば、図示実施例における調整部材30の表面は、前側表面部314の傾斜面313と、中央表面部312の中央上面311と、後側表面部316の後側傾斜面315とをそれぞれ異なる傾斜面(または水平面)として構成されているが、前側表面部314から中央表面部312にかけて連続する一つの水平面としても良いし、中央表面部312から後側表面部316にかけて連続する一つの水平面としても良いし、前側表面部314から後側表面部316にかけて(すなわち表面部31の全表面を)連続する一つの水平面としても良い。この場合は、後側表面部315の表面が床材表面4より厚さ分だけ高い位置に設けられることになるので、その厚さを5mm以下とすることが好ましい。
1 床面
2 床材
3 床材の木口面
4 床材の表面
5 クッション材
6 際根太
10 スロープ材
11,12,13 隙間
20 本体
21 先端部
211 突起
22 後端面
23 下面
231 凹部
232 先端
24 傾斜面
241 凹凸
25 取付部
251 段部側面
252 段部底面
253 段部
254 嵌合凹部
255 嵌合凹部の前後面
256 後端部上面
261 前側嵌合凹部
262 嵌合凸部
263 後側切欠部
264 嵌合凹部
265 嵌合凸部
30 調整部材
31 表面部
311 中央上面
312 中央表面部
312a 下面
312b 後端
312c 突起
313 前側傾斜面
314 前側表面部
315 後側傾斜面
316 後側表面部
316a 下面
317 切欠部
318 下面
319 段差面
32 取付部
321 嵌合凸部
322 突起
323 前側嵌合凸部
324 嵌合凹部
325 後側嵌合凸部
326 後側嵌合凸部の後側面
327 面取り
33 凹凸

Claims (2)

  1. 床材と床面との間の段差を解消するために用いられるスロープ材であって、傾斜面を有する断面略三角形状の本体と、この本体の後方に形成された取付部に上下移動可能に取り付けられる調整部材とからなり、調整部材が前記本体に取り付けられた状態で調整部材の後側表面部が本体の後端面から後方に突出して、木口面側の床材表面を覆うように配置されることを特徴とするスロープ材。
  2. 前記本体の取付部は本体側嵌合部を有し、前記調整部材は、表面部と、この表面部の下方に突出する調整部材側嵌合部とを有してなり、調整部材側嵌合部が本体側嵌合部に嵌合された状態で調整部材が本体に対して上下移動可能であり、且つ、この嵌合状態において調整部材の表面部の前端縁が本体の傾斜面の後端縁と実質的に同一高さまたはそれより低い位置に設けられることを特徴とする、請求項1記載のスロープ材。
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