JP6015608B2 - 受電機器及び非接触電力伝送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、受電機器及び非接触電力伝送装置に関する。
電源コードや送電ケーブルを用いない非接触電力伝送装置として、例えば、交流電力が入力される1次側コイルを有する送電機器と、1次側コイルから非接触で交流電力を受電可能な2次側コイルを有する受電機器とを備えているものが知られている(例えば特許文献1参照)。かかる非接触電力伝送装置においては、例えば1次側コイルと2次側コイルとが磁場共鳴することにより、送電機器から受電機器に非接触で交流電力が伝送される。
特開2009−106136号公報
上記のような受電機器及び非接触電力伝送装置は、伝送効率の向上等の観点から、所望のインピーダンスに変換するインピーダンス変換部を備えている場合がある。インピーダンス変換部としては、例えばインダクタ及びキャパシタを有するLC回路等が用いられる場合がある。この場合、本発明者らは、使用環境等によっては、インピーダンス変換部のインダクタの温度が高くなり易いことを見出すとともに、当該インダクタの温度が高くなることに起因して過大な電流が流れてしまうことを見出した。
本発明の目的は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、インダクタを有するインピーダンス変換部を備えたものにおいて、当該インダクタの過度な温度上昇を抑制できる受電機器及び非接触電力伝送装置を提供することである。
上記目的を達成する受電機器は、交流電力が入力される1次側コイルを有する送電機器から非接触で前記交流電力を受電可能なものであって、前記1次側コイルから非接触で前記交流電力を受電可能な2次側コイルと、負荷と、前記2次側コイルと前記負荷との間に設けられ且つインピーダンス変換を行うものであって、少なくともインダクタを有するインピーダンス変換部と、前記インダクタの温度に関する物理量を測定する測定部と、前記インピーダンス変換部と前記負荷との間に設けられ、前記物理量が予め定められた閾値よりも大きくなった場合に、前記インダクタに流れる電流値が小さくなるようインピーダンスの調整が行われる調整部と、を備えていることを特徴とする。
かかる構成によれば、温度に関する物理量が閾値よりも大きくなった場合には、調整部によって、インダクタに流れる電流値が小さくなるようインピーダンスの調整が行われる。これにより、インダクタの発熱を抑制できる。よって、インダクタの過度な温度上昇を抑制できる。
上記受電機器について、前記2次側コイルによって受電された交流電力を整流する整流部を備え、前記インピーダンス変換部は、前記2次側コイルと前記整流部との間に設けられており、前記調整部は、前記整流部と前記負荷との間に設けられるものであって周期的にオンオフするスイッチング素子を有するDC/DCコンバータであり、前記受電機器は、前記物理量が前記閾値よりも大きくなった場合に、前記DC/DCコンバータの入力端から前記負荷までのインピーダンスが高くなるよう前記スイッチング素子のオンオフのデューティ比を制御するデューティ比制御部を備えているとよい。かかる構成によれば、物理量が閾値よりも大きくなった場合に、DC/DCコンバータの入力端から負荷までのインピーダンスが高くなるようスイッチング素子のオンオフのデューティ比が制御される。これにより、インダクタに流れる電流値が小さくなるため、インダクタの発熱を抑制できる。よって、インダクタの過度な温度上昇を抑制できる。
上記目的を達成する非接触電力伝送装置は、交流電力を出力可能な交流電源と、前記交流電力が入力される1次側コイルと、前記1次側コイルから非接触で前記交流電力を受電可能な2次側コイルと、負荷と、前記交流電源の出力端から前記負荷までの間に設けられ且つインピーダンス変換を行うものであって、少なくともインダクタを有するインピーダンス変換部と、前記インダクタの温度に関する物理量を測定する測定部と、前記インピーダンス変換部と前記負荷との間に設けられ、前記物理量が予め定められた閾値よりも大きくなった場合に、前記インダクタに流れる電流値が小さくなるようインピーダンスの調整が行われる調整部と、を備えていることを特徴とする。
かかる構成によれば、温度に関する物理量が閾値よりも大きくなった場合には、調整部によって、インダクタに流れる電流値が小さくなるようインピーダンスの調整が行われる。これにより、インダクタの発熱を抑制できる。よって、インダクタの過度な温度上昇を抑制できる。
上記非接触電力伝送装置について、前記2次側コイルによって受電された交流電力を整流する整流部を備え、前記インピーダンス変換部は、前記2次側コイルと前記整流部との間に設けられており、前記調整部は、前記整流部と前記負荷との間に設けられるものであって周期的にオンオフするスイッチング素子を有するDC/DCコンバータであり、前記非接触電力伝送装置は、前記物理量が前記閾値よりも大きくなった場合に、前記DC/DCコンバータの入力端から前記負荷までのインピーダンスが高くなるよう前記スイッチング素子のオンオフのデューティ比を制御するデューティ比制御部を備えているとよい。かかる構成によれば、物理量が閾値よりも大きくなった場合に、DC/DCコンバータの入力端から負荷までのインピーダンスが高くなるようスイッチング素子のオンオフのデューティ比が制御される。これにより、インダクタに流れる電流値が小さくなるため、インダクタの発熱を抑制できる。よって、インダクタの過度な温度上昇を抑制できる。
上記非接触電力伝送装置について、前記調整部によるインピーダンスの調整が行われた後に、前記交流電源から出力される前記交流電力を停止させる又は前記交流電力の電力値を小さくする電源制御部を備えているとよい。かかる構成によれば、調整部によるインピーダンスの調整が行われた後に、交流電源から出力される交流電力が停止する又は交流電力の電力値が小さくなる。これにより、インダクタに流れる電流値を更に低減させることができる。また、調整部によるインピーダンスの調整が行われることに起因して反射波電力等が発生した場合であっても、当該反射波電力の電力値が低減される。よって、調整部によるインピーダンスの調整が行われることにより生じ得る不都合、すなわち交流電源等に負担がかかることを抑制できる。
上記目的を達成する非接触電力伝送装置は、交流電力を出力可能な交流電源と、前記交流電力が入力される1次側コイルと、前記1次側コイルから非接触で前記交流電力を受電可能な2次側コイルと、負荷と、前記交流電源の出力端から前記負荷までの間に設けられ且つインピーダンス変換を行うものであって、少なくともインダクタを有するインピーダンス変換部と、前記インダクタの温度を測定する測定部と、前記測定部により前記インダクタの温度が予め定められた閾値よりも高い場合に、前記交流電源から出力される前記交流電力を停止させる、又は前記交流電力の電力値を小さくする電源制御部と、を備えていることを特徴とする。
かかる構成によれば、インダクタの温度が閾値よりも高い場合には、交流電源から出力される交流電力が停止する、又は当該交流電力の電力値が小さくなる。これにより、インダクタに流れる電流値が小さくなる。よって、インダクタの発熱を抑制でき、インダクタの過度な温度上昇を抑制できる。
この発明によれば、インダクタの過度な温度上昇を抑制できる。
受電機器及び非接触電力伝送装置の概要を示すブロック回路図。 車両側コントローラにて実行される温度対応処理を示すフローチャート。
以下、非接触電力伝送装置(非接触電力伝送システム)、送電機器(送電装置)及び受電機器(受電装置)を車両に適用した一実施形態について説明する。
図1に示すように、非接触電力伝送装置10は、非接触で電力伝送が可能な送電機器11(地上側機器、1次側機器)及び受電機器21(車両側機器、2次側機器)を備えている。送電機器11は地上に設けられており、受電機器21は車両に搭載されている。
送電機器11は、予め定められた周波数の交流電力を出力可能な交流電源12を備えている。交流電源12は、インフラとしての系統電源から系統電力が入力された場合に、当該系統電力を交流電力に変換し、その変換された交流電力を出力可能に構成されている。
なお、交流電源12の具体的な構成は任意であるが、例えば系統電力を所定の直流電力に変換するAC/DC変換部と、AC/DC変換部によって変換された直流電力を上記交流電力に変換するDC/AC変換部とを備えているとよい。この場合、DC/AC変換部は例えばD級増幅器であるとよい。また、本実施形態において、交流電源12は、例えば電圧源である。
交流電源12から出力された交流電力は、非接触で受電機器21に伝送され、受電機器21に設けられた車両用バッテリ22の充電に用いられる。具体的には、非接触電力伝送装置10は、送電機器11及び受電機器21間の電力伝送を行うものとして、送電機器11に設けられた送電器13と、受電機器21に設けられた受電器23とを備えている。
送電器13及び受電器23は同一の構成となっており、両者は磁場共鳴可能に構成されている。詳細には、送電器13は、並列に接続された1次側コイル13a及び1次側コンデンサ13bからなる共振回路を有している。受電器23は、並列に接続された2次側コイル23a及び2次側コンデンサ23bからなる共振回路を有している。両者の共振周波数は同一に設定されている。
かかる構成によれば、送電器13及び受電器23の相対位置が磁場共鳴可能な位置にある状況において、交流電力が送電器13(1次側コイル13a)に入力された場合、送電器13と受電器23(2次側コイル23a)とが磁場共鳴する。これにより、受電器23は送電器13のエネルギの一部を受け取る。すなわち、受電器23は、送電器13から交流電力を受電する。
ちなみに、交流電源12から出力される交流電力の周波数は、送電器13及び受電器23間にて電力伝送が可能となるよう、送電器13及び受電器23の共振周波数に対応させて設定されている。例えば、交流電力の周波数は、送電器13及び受電器23の共振周波数と同一に設定されている。なお、これに限られず、電力伝送が可能な範囲内で、交流電力の周波数と、送電器13及び受電器23の共振周波数とがずれていてもよい。
受電機器21は、受電器23によって受電された交流電力を整流する整流器24(整流部)と、整流器24と車両用バッテリ22との間に設けられたDC/DCコンバータ25とを備えている。DC/DCコンバータ25は、整流器24によって整流された直流電力が入力されるものであって、当該直流電力の電圧値変換を行うものである。DC/DCコンバータ25によって電圧値変換された直流電力が車両用バッテリ22に入力されることによって、車両用バッテリ22が充電される。なお、本実施形態では、車両用バッテリ22が負荷に対応し、DC/DCコンバータ25が調整部に対応する。
送電機器11は、交流電源12等の制御を行う電源側コントローラ14を備えている。また、受電機器21は、電源側コントローラ14と無線通信可能に構成された車両側コントローラ26を備えている。各コントローラ14,26は、互いに情報のやり取りを通じて、電力伝送の開始又は終了等を行う。
図1に示すように、非接触電力伝送装置10は、交流電源12から車両用バッテリ22までの間に設けられた複数のインピーダンス変換器31,32(インピーダンス変換部)を備えている。詳細には、非接触電力伝送装置10は、送電機器11に設けられた第1インピーダンス変換器31(第1インピーダンス変換部)と、受電機器21に設けられた第2インピーダンス変換器32(第2インピーダンス変換部)とを備えている。第1インピーダンス変換器31は、交流電源12と送電器13との間に設けられており、第2インピーダンス変換器32は、受電器23と整流器24との間に設けられている。
各インピーダンス変換器31,32は、少なくともインダクタを備えており、例えばインダクタ及びキャパシタを有するLC回路で構成されている。詳細には、第1インピーダンス変換器31は、交流電源12から送電器13に向かう2つの電力線EL11,EL12上に設けられた第1インダクタ31a,31bと、当該第1インダクタ31a,31bに対して後段に設けられ、第1インダクタ31a,31bに対して並列に接続された第1キャパシタ31cと、を有するLC回路である。
第2インピーダンス変換器32は、受電器23から車両用バッテリ22に向かう2つの電力線EL21,EL22上に設けられた第2インダクタ32a,32bと、当該第2インダクタ32a,32bに対して前段に設けられ、第2インダクタ32a,32bに対して並列に接続された第2キャパシタ32cと、を有するLC回路である。
ここで、本発明者らは、受電器23(2次側コイル23a)の出力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスの実部が、送電器13及び受電器23間の伝送効率に寄与していることを見出した。具体的には、受電器23の出力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスの実部には、相対的に他の抵抗値よりも高い伝送効率となる特定抵抗値Routが存在することを見出した。
詳細には、仮に送電器13の入力端に仮想負荷Xを設けた場合において、仮想負荷Xの抵抗値をRaとし、受電器23(詳細には受電器23の出力端)から仮想負荷Xまでの抵抗値をRbとすると、特定抵抗値Routは√(Ra×Rb)である。
第2インピーダンス変換器32は、上記知見に基づいて、受電器23の出力端から車両用バッテリ22までのインピーダンス(第2インピーダンス変換器32の入力端のインピーダンス)が特定抵抗値Routに近づく(好ましくは一致する)ように、整流器24の入力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスをインピーダンス変換する。
ここで、交流電源12から出力される交流電力の電力値は、交流電源12の出力端から車両用バッテリ22までのインピーダンス(第1インピーダンス変換器31の入力端のインピーダンス)に依存する。
かかる構成において、第1インピーダンス変換器31は、交流電源12から所望の電力値の交流電力が出力されるべく、受電器23の出力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスが特定抵抗値Routに近づいている状況における送電器13の入力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスZinをインピーダンス変換する。
例えば、車両用バッテリ22に対して入力される直流電力の電力値が充電に適した電力値となるのに要する交流電源12の出力電力の電力値を、充電に適した電力値の交流電力とする。そして、交流電源12から充電に適した電力値の交流電力が出力されるための交流電源12の出力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスを、充電に適した入力インピーダンスZtとする。この場合、第1インピーダンス変換器31は、交流電源12の出力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスが上記充電に適した入力インピーダンスZtに近づく(好ましくは一致する)ように、送電器13の入力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスZinをインピーダンス変換する。
換言すれば、交流電源12は、交流電源12の出力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスが上記充電に適した入力インピーダンスZtである条件下で、所望の電力値の交流電力を出力可能に構成されているとも言える。なお、特定抵抗値Rout、及び、充電に適した入力インピーダンスZt等が所望のインピーダンスに対応する。
上記のように構成されている非接触電力伝送装置10において、本発明者らは、交流電源12から交流電力が出力されている状況において、使用環境や各コイル13a,23aの位置ずれ等によっては、各インピーダンス変換器31,32のインダクタ31a,31b,32a,32bの温度が高くなり易いことを見出した。また、本発明者らは、インダクタ31a,31b,32a,32bの温度が過度に高くなった場合、インダクタンスが設計値から大きくずれてしまい、その結果各電力線EL11,EL12,EL21,EL22に過大な電流が流れてしまうことを見出した。
特に、本発明者らは、搭載スペースの関係上、車両に搭載されている第2インピーダンス変換器32の第2インダクタ32a,32bの温度が高くなり易いことを見出した。詳細には、車両に搭載する関係上、第2インピーダンス変換器32の設置スペースは、第1インピーダンス変換器31の設置スペースよりも小さくなり易い。このため、第1インピーダンス変換器31よりも第2インピーダンス変換器32の方が、熱が溜まり易く、その結果第2インダクタ32a,32bの温度が高くなり易い。
これに対して、本実施形態の非接触電力伝送装置10は、上記インダクタ31a,31b,32a,32bの発熱に対応するための構成を備えている。当該構成について、DC/DCコンバータ25の詳細な構成と併せて説明する。
図1に示すように、受電機器21は、第2インピーダンス変換器32の各第2インダクタ32a,32bの温度を測定し、その測定結果を車両側コントローラ26に送信する温度センサ40を備えている。これにより、車両側コントローラ26は、各第2インダクタ32a,32bの温度を把握可能となっている。温度センサ40が測定部に対応する。
次に、DC/DCコンバータ25の詳細な構成について説明する。図1に示すように、DC/DCコンバータ25は、例えば一方の電力線EL21上に設けられたスイッチング素子41と、スイッチング素子41の後段に設けられ、スイッチング素子41に対して並列に接続されたダイオード42とを備えている。また、DC/DCコンバータ25は、ダイオード42の後段であって、一方の電力線EL21上に設けられたコイル43と、コイル43の後段であって、コイル43に対して並列に接続されたコンデンサ44と、を備えている。スイッチング素子41は、例えばn型のパワーMOSFETで構成されている。
スイッチング素子41のドレインは、DC/DCコンバータ25の入力端、すなわち整流器24の出力端に接続されている。スイッチング素子41のソースは、コイル43の一端に接続されている。ダイオード42のカソードは一方の電力線EL21に接続されており、ダイオード42のアノードは他方の電力線EL22に接続されている。コイル43の他端は、DC/DCコンバータ25の出力端を介して、車両用バッテリ22に接続されている。コンデンサ44の一端は一方の電力線EL21に接続され、コンデンサ44の他端は他方の電力線EL22に接続されている。
かかる構成によれば、直流電力が入力されている状況において、スイッチング素子41が周期的にオンオフ(スイッチング、チョッピング)すると、整流器24によって整流された直流電力が、車両用バッテリ22のバッテリ電圧と同一電圧の直流電力に変換される。この場合、DC/DCコンバータ25の入力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスZLは、スイッチング素子41のオンオフのデューティ比に依存する。詳細には、上記デューティ比が小さくなる(つまり1周期あたりのスイッチング素子41のオン時間が短くなる)と、DC/DCコンバータ25の入力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスZLが高くなる。つまり、DC/DCコンバータ25は、当該DC/DCコンバータ25の入力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスZLを調整するものである。
ここで、受電器23の出力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスは、DC/DCコンバータ25の入力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスZLに依存する。この場合、受電器23の出力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスが特定抵抗値Routとなるための、DC/DCコンバータ25の入力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスZLを第1インピーダンスZL1とする。そして、DC/DCコンバータ25の入力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスZLが第1インピーダンスZL1となるスイッチング素子41のオンオフのデューティ比を第1デューティ比とする。
非接触電力伝送装置10は、各コントローラ14,26間で情報のやりとり等を行うことにより、送電器13及び受電器23間で電力伝送を行うことが可能な状態となったことが把握された場合に、車両用バッテリ22の充電を行う。詳細には、電源側コントローラ14は、交流電源12から充電用交流電力が出力されるよう交流電源12を制御する。そして、車両側コントローラ26は、第1デューティ比でスイッチング素子41がオンオフするよう当該スイッチング素子41を制御する。これにより、送電器13から受電器23に向けて電力伝送が行われ、車両用バッテリ22の充電が行われる。
車両側コントローラ26は、車両用バッテリ22の充電が行われている状況において、電源側コントローラ14と協同して、温度センサ40の測定結果に基づいて、交流電源12の電力値制御及びデューティ比制御を行う温度対応処理を実行する。当該温度対応処理について図2を用いて詳細に説明する。なお、温度対応処理は、車両用バッテリ22の充電中、定期的に実行される。
まず、図2に示すように、ステップS101にて、車両側コントローラ26は、第2インダクタ32a,32bの温度を把握する。
そして、ステップS102にて、車両側コントローラ26は、発熱抑制状態であるか否かを判定する。発熱抑制状態とは、第2インダクタ32a,32bの温度上昇を抑制するための交流電源12の電力値制御及びデューティ比制御が既に行われている状態である。ステップS102では、車両側コントローラ26は、当該車両側コントローラの所定の記憶領域に発熱抑制状態フラグがセットされているか否かを判定する。なお、後述するが、発熱抑制状態フラグは、第2インダクタ32a,32bの温度が閾値温度よりも高い場合にセットされ、第2インダクタ32a,32bの温度が閾値温度以下である場合に消去される。
車両側コントローラ26は、発熱抑制状態でない場合(発熱抑制状態フラグがセットされていない場合)には、ステップS103に進み、第2インダクタ32a,32bの温度が予め定められた閾値温度よりも高いか否かを判定する。なお、この判定処理は、例えば各第2インダクタ32a,32b双方の温度が閾値温度よりも高いか否かを判定してもよいし、各第2インダクタ32a,32bのいずれか一方の温度が閾値温度よりも高いか否かを判定してもよい。
車両側コントローラ26は、第2インダクタ32a,32bの温度が閾値温度以下である場合には、そのまま本処理を終了する。一方、車両側コントローラ26は、第2インダクタ32a,32bの温度が閾値温度よりも高い場合には、ステップS104〜ステップS106にて、通常の充電状態から、第2インダクタ32a,32bの発熱を抑制する発熱抑制状態に移行するための処理を実行する。
詳細には、まずステップS104では、車両側コントローラ26は、第2インダクタ32a,32bに流れる電流値が小さくなるよう、DC/DCコンバータ25の入力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスZLを調整する。詳細には、車両側コントローラ26は、DC/DCコンバータ25の入力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスZLが第1インピーダンスZL1よりも高い第2インピーダンスZL2となるよう、スイッチング素子41のオンオフのデューティ比を、第1デューティ比から第2デューティ比に変更する。当該第2デューティ比は、第1デューティ比よりも小さい値である。
その後、ステップS105にて、車両側コントローラ26は、電源側コントローラ14に対して小交流電力の出力指令を送信する。電源側コントローラ14は、小交流電力の出力指令を受信した場合に、交流電源12から、充電用交流電力よりも電力値が小さい小交流電力が出力されるよう交流電源12を制御する。そして、車両側コントローラ26は、ステップS106にて発熱抑制状態フラグをセットして本処理を終了する。すなわち、発熱抑制状態とは、通常の充電状態と比較して、スイッチング素子41のオンオフのデューティ比が小さくなり、且つ、交流電源12から出力される交流電力の電力値が小さくなった状態である。
一方、車両側コントローラ26は、現状が発熱抑制状態である場合、ステップS107に進む。ステップS107では、車両側コントローラ26は、第2インダクタ32a,32bの温度が閾値温度以下であるか否かを判定する。
車両側コントローラ26は、第2インダクタ32a,32bの温度が閾値温度よりも高い場合には、そのまま本処理を終了し、発熱抑制状態を継続する。一方、車両側コントローラ26は、第2インダクタ32a,32bの温度が閾値温度以下である場合には、ステップS108〜ステップS110にて、発熱抑制状態から通常の充電状態に戻す処理を実行する。
詳細には、まずステップS108にて、車両側コントローラ26は、スイッチング素子41のオンオフのデューティ比を、第2デューティ比から第1デューティ比に変更する。
その後、車両側コントローラ26は、ステップS109にて、充電用交流電力の出力指令を電源側コントローラ14に対して送信する。電源側コントローラ14は、充電用交流電力の出力指令を受信したことに基づいて、交流電源12から充電用交流電力が出力されるよう交流電源12を制御する。
そして、車両側コントローラ26は、ステップS110にて発熱抑制状態フラグを消去して本処理を終了する。なお、本実施形態では、車両側コントローラ26が、デューティ比制御部及び電源制御部に対応する。
次に本実施形態の作用について説明する。
第2インダクタ32a,32bの温度が閾値温度よりも高くなった場合、スイッチング素子41のオンオフのデューティ比が制御される。詳細には、スイッチング素子41のオンオフのデューティ比が、第1デューティ比から、当該第1デューティよりも小さい第2デューティ比に変更される。これにより、DC/DCコンバータ25の入力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスZLが、第1インピーダンスZL1よりも高い第2インピーダンスZL2に調整される。すると、DC/DCコンバータ25の入力端以降に流れる電流値が小さくなるとともに、第2インピーダンス変換器32の各第2インダクタ32a,32bに流れる電流値が小さくなる。これにより、各第2インダクタ32a,32bの発熱量が小さくなる。
また、スイッチング素子41のオンオフのデューティ比の変更が行われた後に、交流電源12から出力される交流電力の電力値が小さくなる。これにより、第2インダクタ32a,32bに流れる電流値が更に小さくなる。
以上詳述した本実施形態によれば以下の優れた効果を奏する。
(1)受電機器21は、第2インダクタ32a,32bを有する第2インピーダンス変換器32と、第2インダクタ32a,32bの温度を測定する温度センサ40とを備えている。そして、受電機器21は、第2インピーダンス変換器32と車両用バッテリ22との間に設けられ、第2インダクタ32a,32bの温度が閾値温度よりも高くなった場合に、第2インダクタ32a,32bに流れる電流値が小さくなるようインピーダンスの調整が行われるDC/DCコンバータ25を備えている。これにより、温度が閾値温度よりも高くなった場合には、各第2インダクタ32a,32bに流れる電流値が小さくなるため、その分だけ第2インダクタ32a,32bの発熱を抑制できる。これにより、第2インダクタ32a,32bの過度な温度上昇を抑制できる。
(2)DC/DCコンバータ25は、周期的にオンオフするスイッチング素子41を有しており、スイッチング素子41のオンオフのデューティ比は、第2インダクタ32a,32bの温度が閾値温度よりも高くなった場合、DC/DCコンバータ25の入力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスZLが高くなるよう調整される。詳細には、車両側コントローラ26は、第2インダクタ32a,32bの温度が閾値温度よりも高くなった場合、スイッチング素子41のオンオフのデューティ比を、第1デューティ比から、第1デューティ比よりも小さい第2デューティ比に変更する。これにより、第2インダクタ32a,32bに流れる電流値が小さくなるため、第2インダクタ32a,32bの発熱を抑制でき、第2インダクタ32a,32bの過度な温度上昇を抑制できる。
(3)特に、既に説明した通り、スペースの関係上、車両に搭載される第2インピーダンス変換器32の第2インダクタ32a,32bの温度は、送電機器11に設けられている第1インダクタ31a,31bよりも高くなり易い。この点、本実施形態では、車両側コントローラ26は、温度が高くなり易い第2インダクタ32a,32bの温度を測定し、その測定結果に基づいて、DC/DCコンバータ25の入力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスZLを調整する。これにより、より好適に各インダクタ31a,31b,32a,32bの温度上昇に対応することができる。
(4)更に、温度の測定対象である第2インダクタ32a,32bと、調整対象であるDC/DCコンバータ25(スイッチング素子41)とは、同一機器(すなわち受電機器21)に搭載されている。これにより、車両側コントローラ26は、電源側コントローラ14と情報のやり取りを行うことなく、第2インダクタ32a,32bに流れる電流値を小さくできる。よって、車両側コントローラ26から電源側コントローラ14への情報送信に係るタイムラグに起因して、通常の充電状態から発熱抑制状態に移行に要する時間が長くなることを抑制できる。つまり、第2インダクタ32a,32bの温度変化に対するDC/DCコンバータ25のインピーダンス調整の追従性の向上を図ることができる。さらに、仮に、通信障害等に起因して各コントローラ14,26間での情報のやり取りが不可能である場合であっても、第2インダクタ32a,32bの過度な温度上昇を抑制できる。
(5)電源側コントローラ14は、車両側コントローラ26によってDC/DCコンバータ25の入力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスZLの調整が行われた後に、交流電源12から出力される交流電力の電力値が小さくなるよう交流電源12を制御する。これにより、第2インダクタ32a,32bに流れる電流値を更に小さくすることができる。また、仮に、DC/DCコンバータ25の入力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスZLが調整されることによって反射波電力が発生する構成においては、交流電源12から出力される交流電力の電力値を小さくすることにより、反射波電力の電力値が低減されるため、交流電源12への負担の軽減等を図ることができる。
(6)車両側コントローラ26は、第2インダクタ32a,32bの温度が閾値温度以下となった場合には、発熱抑制状態から通常の充電状態に移行する。これにより、第2インダクタ32a,32bの過度な温度上昇を抑制しつつ、車両用バッテリ22の充電を効率よく行うことができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 温度の測定対象は、第2インピーダンス変換器32の第2インダクタ32a,32bに限られず、第1インピーダンス変換器31の第1インダクタ31a,31bであってもよい。詳細には、送電機器11は、第1インダクタ31a,31bの温度を測定する測定部を備え、電源側コントローラ14は、第1インダクタ31a,31bの温度に関する情報を車両側コントローラ26に送信する。車両側コントローラ26は、その温度に関する情報に基づいて、スイッチング素子41のオンオフのデューティ比を制御してもよい。
○ 非接触電力伝送装置10は、各インダクタ31a,31b,32a,32bの温度を測定し、各インダクタ31a,31b,32a,32bの少なくとも1つのインダクタの温度が閾値温度である場合に、通常の充電状態から発熱抑制状態に移行してもよい。
○ 第2インダクタ32a,32bの測定パラメータは、温度に限られず、温度に関する物理量であれば任意である。例えば、測定部は、温度に関する物理量として、第2インダクタ32a,32bに流れる電流値を測定してもよい。この場合、非接触電力伝送装置10は、第2インダクタ32a,32bに流れる電流値が予め定められた閾値電流値よりも大きくなった場合に、通常の充電状態から発熱抑制状態に移行するとよい。また、車両側コントローラ26は、第2インダクタ32a,32bの温度、及び、第2インダクタ32a,32bに流れる電流値の双方に基づいて、スイッチング素子41のオンオフのデューティ比を制御してもよい。
○ 電源側コントローラ14は、第2インダクタ32a,32bの温度が閾値温度よりも高い場合、交流電源12から出力される交流電力が停止するよう交流電源12を制御してもよい。
○ 第2インダクタ32a,32bの温度が閾値温度よりも高い場合、スイッチング素子41のオンオフのデューティ比の制御、又は、交流電源12の電力値制御のいずれか一方が行われる構成であってもよい。例えば、電源側コントローラ14は、第2インダクタ32a,32bの温度が閾値温度よりも高い場合、交流電源12から出力される交流電力を停止させる、又は、交流電源12から出力される交流電力の電力値を小さくする。一方、車両側コントローラ26は、第2インダクタ32a,32bの温度が閾値温度よりも高い場合であっても、スイッチング素子41のオンオフのデューティ比を第1デューティ比に維持する構成であってもよい。
つまり、発熱抑制状態とは、通常の充電状態と比較して、(A)スイッチング素子41のオンオフのデューティ比が小さくなる、(B)交流電源12から出力される交流電力の電力値が小さくなる、の少なくとも一方の条件を満たす状態であればよい。
○ ステップS103の判定処理にて用いられる閾値温度(以降第1閾値温度という)と、ステップS107の判定処理にて用いられる閾値温度(以降第2閾値温度という)とは、同一であってもよいし、異なっていてもよい。例えば、第2閾値温度は、第1閾値温度よりも低く設定されていてもよい。この場合、発熱抑制状態から通常の充電状態に移行してから直ぐに、再度通常の充電状態から発熱抑制状態に移行するといった事態を回避できる。
○ 実施形態では、インピーダンスの調整を行うものとしてDC/DCコンバータ25が採用されていたが、これに限られない。例えば、第2インピーダンス変換器32と整流器24との間に、可変の定数(インピーダンス)を有するLC回路が設けられていてもよい。この場合、第2インダクタ32a,32bの温度が閾値温度よりも高くなった場合、第2インピーダンス変換器32の出力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスが高くなるよう、上記LC回路の定数の可変制御が行われるとよい。
なお、上記別例においては、スイッチング素子41のオンオフのデューティ比の制御は、行われない構成であってもよいし、上記LC回路の定数の可変制御と併せて行われる構成であってもよい。また、定数とは、変換比とも言えるし、インダクタンス又はキャパシタンスとも言える。
○ 温度対応処理の実行主体は任意である。例えば、電源側コントローラ14が温度対応処理を実行してもよい。この場合、電源側コントローラ14は、車両側コントローラ26に対して第2インダクタ32a,32bの温度を要求し、その要求結果を受信することにより第2インダクタ32a,32bの温度を把握する。そして、電源側コントローラ14は、第2インダクタ32a,32bの温度に応じて、スイッチング素子41のオンオフのデューティ比を決定し、その決定結果を車両側コントローラ26に送信する。車両側コントローラ26は、その決定結果に基づいてスイッチング素子41を制御する。本別例においては、電源側コントローラ14がデューティ比制御部及び電源制御部に対応する。
また、各コントローラ14,26とは別のコントローラが温度対応処理を実行してもよい。すなわち、デューティ比制御部及び電源制御部は、電源側コントローラ14及び車両側コントローラ26のいずれであってもよく、更にはこれら各コントローラ14,26とは別のコントローラであってもよい。但し、通信を行うことなくスイッチング素子41のオンオフのデューティ比の制御を行うことができる点に着目すれば、車両側コントローラ26が温度対応処理を実行する方が好ましい。
○ 第2デューティ比は、第1デューティ比よりも小さければ任意である。例えば、第2デューティ比は、第2インダクタ32a,32bの温度に関わらず予め定められた一定値であってもよいし、第2インダクタ32a,32bの温度に応じて変動してもよい。また、第2デューティ比は、交流電源12への負担や伝送効率等が予め定められた許容範囲外とならないよう設定されていてもよい。
○ 各インピーダンス変換器31,32の定数(インピーダンス)は、可変値であっても固定値であってもよい。
○ 送電機器11に設けられるインピーダンス変換器の数、及び、受電機器21に設けられるインピーダンス変換器の数は任意であり、例えば2以上であってもよい。また、第1インピーダンス変換器31又は第2インピーダンス変換器32を省略してもよい。
○ 交流電源12は、電圧源であったが、電力源、電流源であってもよい。
○ 交流電源12が電力源である構成において、各インピーダンス変換器31,32は、インピーダンス整合を行うものであってもよい。第2インピーダンス変換器32は、受電器23の出力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスが受電器23の出力端から交流電源12までのインピーダンスと整合するように、インピーダンス変換を行うものであってもよい。また、第1インピーダンス変換器31は、交流電源12の出力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスが交流電源12の出力インピーダンスと整合するように、送電器13の入力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスZinをインピーダンス変換するものであってもよい。
○ また、第1インピーダンス変換器31は、力率が改善される(リアクタンスが0に近づく)ように、送電器13の入力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスZinをインピーダンス変換するものであってもよい。
○ 通常の充電状態において、電源側コントローラ14は、車両用バッテリ22の充電状態(SOC)に応じて、交流電源12から出力される交流電力の電力値を変更してもよい。この場合、車両側コントローラ26は、交流電源12から出力される交流電力の電力値に関わらず、DC/DCコンバータ25の入力端から車両用バッテリ22までのインピーダンスZLが一定となるよう、交流電源12から出力される交流電力の電力値に応じて、スイッチング素子41のオンオフのデューティ比を制御する構成であってもよい。つまり、第1デューティ比は、通常の充電状態において出力され得る交流電力の電力値に応じて可変となっていてもよい。かかる構成において、第2デューティ比とは、現状(すなわち通常の充電状態から発熱抑制状態への移行時に)設定されている第1デューティ比よりも小さいものであればよい。
○ 各インピーダンス変換器31,32の具体的な回路構成は任意である。例えば、第1インピーダンス変換器31は、第1インダクタ31bを省略した逆L型のLC回路等であってもよいし、第2インピーダンス変換器32は、第2インダクタ32bを省略したL型のLC回路等であってもよい。
○ DC/DCコンバータ25は、少なくともスイッチング素子を有するものであれば、その具体的な回路構成は任意であり、昇圧、降圧のいずれであってもよい。また、DC/DCコンバータ25は、複数のスイッチング素子を有するものであってもよい。
○ 実施形態では、送電器13の共振周波数と受電器23の共振周波数とは同一に設定されていたが、これに限られず、電力伝送が可能な範囲内で両者を異ならせてもよい。
○ 実施形態では、送電器13と受電器23とは同一の構成であったが、これに限られず、異なる構成であってもよい。
○ 実施形態では、各コンデンサ13b,23bを設けたが、これらを省略してもよい。この場合、各コイル13a,23aの寄生容量を用いて磁場共鳴させる。
○ 実施形態では、1次側コイル13aと1次側コンデンサ13bとは並列に接続されていたが、これに限られず、両者は直列に接続されていてもよい。同様に、2次側コイル23aと2次側コンデンサ23bとは、直列に接続されていてもよい。
○ 実施形態では、非接触の電力伝送を実現させるために磁場共鳴を用いたが、これに限られず、電磁誘導を用いてもよい。
○ 実施形態では、受電器23にて受電された交流電力は車両用バッテリ22の充電に用いられたが、これに限られず、例えば別の用途に用いてもよい。
○ 交流電源12を省略して、系統電源と第1インピーダンス変換器31とが直接接続されている構成でもよい。
○ 送電器13は、1次側コイル13a及び1次側コンデンサ13bからなる共振回路と、その共振回路と電磁誘導で結合する1次側結合コイルとを有してもよい。同様に、受電器23は、2次側コイル23a及び2次側コンデンサ23bからなる共振回路と、その共振回路と電磁誘導で結合する2次側結合コイルとを有してもよい。
10…非接触電力伝送装置、11…送電機器、12…交流電源、13a…1次側コイル、21…受電機器、22…車両用バッテリ(負荷)、23a…2次側コイル、24…整流器、25…DC/DCコンバータ(調整部)、31,32…インピーダンス変換器、31a,31b,32a,32b…インダクタ、40…温度センサ(測定部)、41…スイッチング素子。

Claims (6)

  1. 交流電力が入力される1次側コイルを有する送電機器から非接触で前記交流電力を受電可能な受電機器において、
    前記1次側コイルから非接触で前記交流電力を受電可能な2次側コイルと、
    負荷と、
    前記2次側コイルと前記負荷との間に設けられ且つインピーダンス変換を行うものであって、少なくともインダクタを有するインピーダンス変換部と、
    前記インダクタの温度に関する物理量を測定する測定部と、
    前記インピーダンス変換部と前記負荷との間に設けられ、前記物理量が予め定められた閾値よりも大きくなった場合に、前記インダクタに流れる電流値が小さくなるようインピーダンスの調整が行われる調整部と、
    を備えていることを特徴とする受電機器。
  2. 前記2次側コイルによって受電された交流電力を整流する整流部を備え、
    前記インピーダンス変換部は、前記2次側コイルと前記整流部との間に設けられており、
    前記調整部は、前記整流部と前記負荷との間に設けられるものであって周期的にオンオフするスイッチング素子を有するDC/DCコンバータであり、
    前記受電機器は、前記物理量が前記閾値よりも大きくなった場合に、前記DC/DCコンバータの入力端から前記負荷までのインピーダンスが高くなるよう前記スイッチング素子のオンオフのデューティ比を制御するデューティ比制御部を備えている請求項1に記載の受電機器。
  3. 交流電力を出力可能な交流電源と、
    前記交流電力が入力される1次側コイルと、
    前記1次側コイルから非接触で前記交流電力を受電可能な2次側コイルと、
    負荷と、
    前記交流電源の出力端から前記負荷までの間に設けられ且つインピーダンス変換を行うものであって、少なくともインダクタを有するインピーダンス変換部と、
    前記インダクタの温度に関する物理量を測定する測定部と、
    前記インピーダンス変換部と前記負荷との間に設けられ、前記物理量が予め定められた閾値よりも大きくなった場合に、前記インダクタに流れる電流値が小さくなるようインピーダンスの調整が行われる調整部と、
    を備えていることを特徴とする非接触電力伝送装置。
  4. 前記2次側コイルによって受電された交流電力を整流する整流部を備え、
    前記インピーダンス変換部は、前記2次側コイルと前記整流部との間に設けられており、
    前記調整部は、前記整流部と前記負荷との間に設けられるものであって周期的にオンオフするスイッチング素子を有するDC/DCコンバータであり、
    前記非接触電力伝送装置は、前記物理量が前記閾値よりも大きくなった場合に、前記DC/DCコンバータの入力端から前記負荷までのインピーダンスが高くなるよう前記スイッチング素子のオンオフのデューティ比を制御するデューティ比制御部を備えている請求項3に記載の非接触電力伝送装置。
  5. 前記調整部によるインピーダンスの調整が行われた後に、前記交流電源から出力される前記交流電力を停止させる又は前記交流電力の電力値を小さくする電源制御部を備えている請求項3又は請求項4に記載の非接触電力伝送装置。
  6. 交流電力を出力可能な交流電源と、
    前記交流電力が入力される1次側コイルと、
    前記1次側コイルから非接触で前記交流電力を受電可能な2次側コイルと、
    負荷と、
    前記交流電源の出力端から前記負荷までの間に設けられ且つインピーダンス変換を行うものであって、少なくともインダクタを有するインピーダンス変換部と、
    前記インダクタの温度を測定する測定部と、
    前記測定部により前記インダクタの温度が予め定められた閾値よりも高い場合に、前記交流電源から出力される前記交流電力を停止させる、又は前記交流電力の電力値を小さくする電源制御部と、
    を備えていることを特徴とする非接触電力伝送装置。
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