JP6012911B2 - 中継器、および、空調システム - Google Patents

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Description

本発明は、異なるプロトコルで構築されたシステム間を中継する中継器、および、異なるプロトコルで構築された複数のシステムからなる空調システムに関する。
従来より、ビル内や家庭内において、空調機器や照明機器などを管理(監視や制御)するシステムが配置されている。例えば、集中制御装置、数台の室外機、および、数十台の室内機からなる大規模な空調システム(上位システム)や、1台の室外機、および、数台の室内機からなる中・小規模な空調システム(下位システム)などである。
これら上位システムと下位システムとでは、規模だけでなく、プロトコルも異なることが多い。そのため、プロトコル変換機能を備える中継器を介して両システムを接続する方法が知られている。
例えば、特許文献1には、複数の設備機器を管理する集中管理装置を備えた集中管理システムに、異なるプロトコルの空調機を、中継器(設備機器アダプタ)を介して接続する発明が開示されている。
また、特許文献2には、ネットワークシステムの上位バス(上位システムのバス)に、異なるプロトコルのフィールドバス(室外機および室内機がローカルバスで接続された下位システム)を、中継器(コンバータ)を介して接続する発明が開示されている。
特許第4179297号公報 特開2004−301430号公報
しかしながら、特許文献1に開示された発明では、集中管理システムに1台の空調機を接続するにつき、1台の中継器が必要であった。そのため、多数の空調機を接続するような大規模の集中管理システムを実現しようとすると、同数の中継器も必要となるため、システム構成が煩雑となるだけでなく、システムコストも増大してしまうといった課題があった。
また、特許文献2に開示された発明では、中継器を介して、上位バスとローカルバスとを接続している。そのため、下位システムにおいて、マスタとなる室外機からスレーブとなる室内機が制御されるマスタ・スレーブ方式が採用されていると、ローカルバスの通信帯域が増加してしまうという課題があった。例えば、上位システムから下位システムの室内機を制御する場合に、最初に、上位システムから下位システムの室内機に対して制御コマンドが送信されるものの、一旦、下位システム内で室内機から室外機(スレーブからマスタ)に制御コマンドが転送され、改めて、下位システム内で室外機から室内機(マスタからスレーブ)に最終的な制御コマンドが送信される。その結果、ローカルバスの通信帯域が増加してしまうことになる。一般的に、下位システムは上位調システムに比べ安価なシステムであるため、過剰に通信帯域が増加してしまうと、通信困難などのサービス低下を引き起こす可能性があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、異なるプロトコルで構築されたシステム間で適切な通信を行うことのできる中継器、および、空調システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る中継器は、
第1のバスを介して接続された複数の機器が、それぞれに割り当てられたアドレスを用いて通信を行う上位システムと、第2のバスを介して接続された複数の機器が、何れかをマスタ機器とし、残りをスレーブ機器としたマスタ・スレーブ方式にて通信を行う下位システムとを接続し、当該上位システムと当該下位システムとの間における通信を中継する中継器であって、
前記第1のバスと接続され、前記上位システムとの間で通信パケットを送受信する上位側通信部と、
前記マスタ機器と接続され、前記下位システムとの間で通信コマンドを送受信する下位側通信部と、
前記下位システムにおける前記各機器に対して割り当てられた前記上位システム内のアドレスと、前記下位システムにおける前記各機器の識別情報とを対応付けた対応情報を記憶する対応情報記憶部と、
前記対応情報記憶部に記憶された前記対応情報に基づいて、前記通信パケットと前記通信コマンドとの相互変換を行う処理部と、
を備える。
本発明の中継器によれば、上位側通信部が上位システムの第1のバスと接続され、また、下位側通信部が下位システムのマスタ機器と接続されている。そして、処理部が、対応情報記憶部に記憶された対応情報に基づいて、上位システムの通信パケットと下位システムの通信コマンドとの相互変換を行う。この結果、異なるプロトコルで構築されたシステム間で適切な通信を行うことができる。
本発明の実施形態1に係る空調システムの全体構成の一例を示すブロック図である。 実施形態1における、対応情報記憶部に記憶される対応情報の一例を示す模式図である。 実施形態1における、集中制御装置から室内機までのデータの流れを説明するためのシーケンス図である。 実施形態1における、室内機から集中制御装置までのデータの流れを説明するためのシーケンス図である。 本発明の実施形態1の変形例に係る空調システムの全体構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態2に係る空調システムの全体構成の一例を示すブロック図である。 実施形態2における、集中制御装置から室内機までのデータの流れを説明するためのシーケンス図である。 実施形態2における、室内機から集中制御装置までのデータの流れを説明するためのシーケンス図である。 本発明の実施形態3に係る空調システムの全体構成の一例を示すブロック図である。 実施形態3における、対応情報記憶部に記憶される対応情報の一例を示す模式図である。 実施形態3における、集中制御装置から室内機までのデータの流れを説明するためのシーケンス図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付す。以下では、具体例として、本発明が空調システムに適用される場合について説明するが、後述するように、他のシステムにおいても同様に本発明を適用することができる。すなわち、以下に説明する実施形態は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。従って、当業者であればこれらの各要素または全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る空調システムの全体構成の一例を示すブロック図である。図示するように、空調システムは、上位空調システム1と下位空調システム2とが、中継器200を介して接続されている。上位空調システム1は、例えば、大規模な空調システムからなり、一方、下位空調システム2は、例えば、中・小規模な空調システムからなる。
これら上位空調システム1と下位空調システム2とは、異なるプロトコルで構築されている。例えば、上位空調システム1では、後述するように、各機器に設定されているアドレスを用いて、第1バス10上を流れる通信パケットにより相互に通信を行っている。一方、下位空調システム2では、後述するように、各機器の識別情報(機器ID)を用いて、マスタ・スレーブ方式にて通信を行っている。例えば、下位空調システム2では、第2バス20を介して、マスタとなる機器とスレーブとなる機器との間で通信コマンド(より詳細には、後述する内部通信コマンド)により、制御指令やデータ取得を行っている。
(実施形態1に係る上位空調システム1の構成)
図1に示すように、上位空調システム1は、集中制御装置100と、室外機110と、室内機120とが、第1バス10を介して接続されて構成される。この図1では、簡略化した上位空調システム1の一例を示しているが、実際には、数十台の室外機110と、数十台の室内機120とが、第1バス10に接続されていてもよい。また、第1バス10は、中継器200とも接続されている。
集中制御装置100は、室外機110および室内機120の運転を集中制御する。また、集中制御装置100は、中継器200を介して、下位空調システム2の室外機300および室内機400(400a〜400c)の運転も制御可能となっている。
室外機110は、例えば、圧縮機および熱源側熱交換器などを有し、室内機120と配管により接続されている。室外機110は、この配管を通じて室外機110と室内機120との間で冷媒を循環させる。なお、室外機110は、第1バス10上に送出される自己のアドレスを宛先とした通信パケットに従って、自身の制御を行う。
室内機120は、例えば、膨張弁および負荷側熱交換器などを有し、室外機110と配管により接続されている。室内機120は、負荷側熱交換器において冷媒を蒸発または凝縮させ、対象空間の空気調和を行う。なお、室内機120は、第1バス10上に送出される自己のアドレスを宛先とした通信パケットに従って、自身の制御を行う。
(実施形態1に係る中継器200の構成)
中継器200は、上位側通信部210と、対応情報記憶部220と、処理部230と、下位側通信部240とを備えている。
上位側通信部210は、例えば、第1バス10と接続可能なインタフェースを備えており、上位空調システム1の各機器と通信を行う。上位側通信部210は、以下に説明する対応情報記憶部220に記憶(登録)されているアドレスなどの情報を用いて、通信を行う。具体的に上位側通信部210は、第1バス10上の通信パケットの宛先が、対応情報記憶部220に登録されたアドレス(つまり、下位空調システム2における何れかの機器のアドレス)である場合に、その通信パケットを受信して処理部230に供給する(通信パケット受信処理)。また、上位側通信部210は、処理部230が作成したシリアル通信パケット(より詳細には、下位空調システム2から送られたシリアル通信コマンドを処理部230が変換した通信パケット)を、第1バス10上に送出する(通信パケット送信処理)。
対応情報記憶部220は、例えば、データベースなどからなり、下位空調システム2の各機器について、アドレスと機器IDとの対応関係を示す対応情報を記憶する。一例として、対応情報記憶部220は、図2に示すような対応情報221を記憶する。この対応情報221には、下位空調システム2の各機器について割り当てられたアドレスに対して、当該各機器を識別するための機器IDや機器名称などが規定されている。なお、アドレスは、上位空調システム1の第1バス10上にて使用可能な値であり、上述した室外機110や室内機120と重複しない値が割り当てられている。
図1に戻って、処理部230は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)などから構成され、ROMなどに格納されたプログラムをRAMに読み出して、CPUが実行することにより、各種の処理を実行する。具体的に処理部230は、上位側通信部210が上位空調システム1から受信した通信パケットや、下位側通信部240が下位空調システム2から受信したシリアル通信コマンドを解析する(解析処理)。また、処理部230は、対応情報記憶部220に記憶された対応情報221を参照して通信パケットを作成(シリアル通信コマンドから通信パケットに変換)し、上位側通信部210に送信指示を行う(通信パケット作成処理)。更に、処理部230は、同様に対応情報221を参照してシリアル通信コマンドを作成(通信パケットからシリアル通信コマンドに変換)し、下位側通信部240に送信指示を行う(シリアル通信コマンド作成処理)。
下位側通信部240は、例えば、下位空調システム2の室外機300と接続可能なインタフェース(一例として、シリアル通信インタフェース)を備えており、室外機300、および、室外機300を通じて室内機400(400a〜400c)と通信を行う。具体的に下位側通信部240は、室外機300から送信されたシリアル通信コマンドを受信し、処理部230に供給する(シリアル通信コマンド受信処理)。また、下位側通信部240は、処理部230が作成したシリアル通信コマンドを室外機300へ送出する(シリアル通信コマンド送信処理)。
(実施形態1に係る下位空調システム2の構成)
下位空調システム2は、室外機300と、室内機400(400a〜400c)とが第2バス20を介して接続されて構成される。また、室外機300は、上述した中継器200(下位側通信部240)と、例えば、シリアル通信インタフェースにて接続されている。なお、下位空調システム2における各機器の構成は一例であり、室外機300や室内機400の数は、適宜変更可能である。下位空調システム2に室外機300が複数存在する場合には、1つの室外機300だけが、以下に説明するマスタ機器となり、残りの室外機300は、室内機400と同様に、以下に説明するスレーブ機器となる。
図1に示す下位空調システム2において、室外機300がマスタ機器となり、室内機400(400a〜400c)がスレーブ機器となって、マスタ・スレーブ方式にて通信が行われる。つまり、スレーブ機器の室内機400は、マスタ機器の室外機300からの制御コマンド(より詳細には、内部通信コマンド)に従って、自身の動作を決定する。この他にも、室外機300は、室内機400に対して制御や設定を行う。また、室外機300は、室内機400から応答データなどの取得を行う。これら下位空調システム2内の各機器には、機器IDが付与されており、マスタ・スレーブ方式にの通信において、機器IDが用いられている。一例として、室内機400には、「ABC001」の機器IDが付与されており、また、室内機400a,400b,400cには、「ABC002」,「ABC003」,「ABC004」の機器IDが付与されている。
(実施形態1に係る下位空調システム2における室外機300の構成)
室外機300は、シリアル通信部310と、処理部320と、内部通信部330とを備えている。なお、室外機300は、機器本来の機能を実現するために、これらの他に、例えば、圧縮機および熱源側熱交換器などを有し、室内機400(400a〜400c)と配管により接続されている。室外機300は、この配管を通じて室外機300と室内機400との間で冷媒を循環させる。
シリアル通信部310は、例えば、上述した下位側通信部240と接続可能なインタフェース(一例として、シリアル通信インタフェース)を備えており、中継器200と通信を行う。具体的にシリアル通信部310は、中継器200から送信されたシリアル通信コマンドを受信し、処理部320に供給する(シリアル通信コマンド受信処理)。また、シリアル通信部310は、処理部320が作成したシリアル通信コマンドを中継器200へ送出する(シリアル通信コマンド送信処理)。
処理部320は、例えば、CPU、ROMおよびRAMなどから構成され、ROMなどに格納されたプログラムをRAMに読み出して、CPUが実行することにより、各種の処理を実行する。具体的に処理部320は、シリアル通信部310が中継器200から受信したシリアル通信コマンドや、内部通信部330が室内機400(400a〜400c)から受信した内部通信コマンドを解析する(解析処理)。また、処理部320は、シリアル通信コマンド作成し、シリアル通信部310に送信指示を行う(シリアル通信コマンド作成処理)。更に、処理部320は、内部通信コマンドを作成し、内部通信部330に送信指示を行う(内部通信コマンド作成処理)。
内部通信部330は、例えば、第2バス20と接続可能なインタフェースを備えており、下位空調システム2の室内機400(400a〜400c)とマスタ・スレーブ方式にて通信を行う。具体的に内部通信部330は、室内機400から送信された内部通信コマンドを受信し、処理部320に供給する(内部通信コマンド受信処理)。また、内部通信部330は、処理部320が作成した内部通信コマンドを室内機400へ送出する(内部通信コマンド送信処理)。
(実施形態1に係る下位空調システム2の室内機400)
室内機400(400a〜400c)は、室外機300より送信された内部通信コマンドを解析して、自身の制御を行う(制御処理)。また、室内機400は、自身の状態や設定などの応答データを室外機300に通知する(応答処理)。更に、室内機400は、室外機300以外(例えば、リモコンなど)から送信された内部通信コマンドを解析して、自身の設定変更を行う。このとき室内機400は、設定の変更までは行うものの、室外機300より制御変更の内容を含む内部通信コマンドを受信しない限り、自身の動作変更は行わない。なお、室内機400は、機器本来の機能を実現するために、これらの他に、例えば、膨張弁および負荷側熱交換器などを有し、室外機300と配管により接続されている。室内機400は、負荷側熱交換器において冷媒を蒸発または凝縮させ、対象空間の空気調和を行う。
(実施形態1に係る空調システム全体の動作)
以下、空調システム全体の動作について、図3,4を参照して説明する。図3は、集中制御装置100から室内機400aを制御する場合におけるデータの流れを示したシーケンス図である。つまり、図3のシーケンス図にて、上位空調システム1から中継器200を介して下位空調システム2に至るデータの流れを説明する。また、図4は、室内機400aから集中制御装置100に応答データを通知する場合におけるデータの流れを示したシーケンス図である。つまり、図4のシーケンス図にて、下位空調システム2から中継器200を介して上位空調システム1に至るデータの流れを説明する。
最初に、図3を参照して、集中制御装置100から室内機400aを制御する場合におけるデータの流れを説明する。
まず、集中制御装置100は、室内機400a宛の通信パケットを送信する(シーケンスsq11)。つまり、集中制御装置100は、「192.168.xxx.xx2」のアドレスを宛先とした通信パケットを、第1バス10上へ送出する。なお、通信パケットには、送信元の集中制御装置100のアドレスも含まれている。
中継器200の上位側通信部210は、第1バス10上に送出された通信パケットが、下位空調システム2の機器に向けたものであるため、その通信パケットを受信する(シーケンスsq12)。つまり、上位側通信部210は、通信パケットの宛先である「192.168.xxx.xx2」のアドレスが、上述した図2に示す対応情報221に記憶されているアドレスの1つと一致することを判別すると、通信パケット受信処理を実行し、その通信パケットを受信して処理部230に供給する。
処理部230は、上位側通信部210が受信した通信パケットを解析し、シリアル通信コマンドを作成する(シーケンスsq13)。つまり、処理部230は、まず、解析処理を実行し、上位側通信部210が受信した通信パケットを解析する。次に、処理部230は、シリアル通信コマンド作成処理を実行し、対応情報221を参照して通信パケットからシリアル通信コマンドに変換する。この際、処理部230は、図2に示す対応情報221に従って、「192.168.xxx.xx2」のアドレスに対応する「ABC002」の機器IDを宛先としたシリアル通信コマンドを作成する。なお、送信元は、集中制御装置100のアドレスのままにする。そして、処理部230は、下位側通信部240に対して、作成したシリアル通信コマンドの送信指示を行う。
下位側通信部240は、処理部230が作成したシリアル通信コマンドを室外機300へ送信する(シーケンスsq14)。つまり、下位側通信部240は、シリアル通信コマンド送信処理を実行し、「ABC002」の機器IDを宛先としたシリアル通信コマンドを室外機300へ送信する。
室外機300のシリアル通信部310は、中継器200から送信されたシリアル通信コマンドを受信する(シーケンスsq15)。つまり、シリアル通信部310は、シリアル通信コマンド受信処理を実行し、「ABC002」の機器IDを宛先としたシリアル通信コマンドを受信し、処理部320に供給する。
処理部320は、シリアル通信部310が受信したシリアル通信コマンドを解析し、内部通信コマンドを作成する(シーケンスsq16)。つまり、処理部320は、まず、解析処理を実行し、シリアル通信部310が中継器200から受信したシリアル通信コマンドを解析する。次に、処理部320は、内部通信コマンド作成処理を実行し、機器IDが「ABC002」の室内機400aを制御するための内部通信コマンドを作成して、内部通信部330に送信指示を行う。
内部通信部330は、処理部320が作成した内部通信コマンドを室内機400aへ送信する(シーケンスsq17)。つまり、内部通信部330は、スレーブ機器となる室内機400aに向けて、内部通信コマンドを送信する。
室内機400aは、室外機300から送られた内外通信コマンドを受信する(シーケンスsq18)。
室内機400aは、受信した内外通信コマンドを解析し、自身の制御を行う(シーケンスsq19)。つまり、室内機400aは、制御処理を実行し、室外機300から受信した内部通信コマンドを解析し、その内部通信コマンドに従って自身の制御を行う。
次に、図4を参照して、室内機400aから集中制御装置100に応答データを通知する場合におけるデータの流れを説明する。なお、室内機400aが応答データを通知するのは、一例として、集中制御装置100からの要求データに応答して行われるが、集中制御装置100から室内機400aまでの要求データの流れは、上述した図3と同様であるため省略する。以下、要求データを受け取った後の室内機400aの処理から説明する。
要求データを受信した室内機400aは、その要求に従った応答データを作成する(シーケンスsq21)。つまり、室内機400aは、応答データを含んだ内部通信コマンドを作成する。なお、受信した要求データには、例えば、送信元のアドレスとして集中制御装置100のアドレスが含まれているため、室内機400aは、宛先を集中制御装置100のアドレスとし、また、室内機400aの機器IDである「ABC002」を送信元とした内部通信コマンドを作成する。
室内機400aは、作成した内部通信コマンドを室外機300へ送信する(シーケンスsq22)。
室外機300の内部通信部330は、室内機400aから送信された内部通信コマンドを受信する(シーケンスsq23)。つまり、内部通信部330は、内部通信コマンド受信処理を実行し、室内機400aから送信された内部通信コマンドを受信し、処理部320に供給する。
処理部320は、内部通信部330が受信した内部通信コマンドを解析し、シリアル通信コマンドを作成する(シーケンスsq24)。つまり、処理部320は、まず、解析処理を実行し、内部通信部330が室内機400aから受信した内部通信コマンドを解析する。次に、処理部320は、シリアル通信コマンド作成処理を実行し、シリアル通信コマンドを作成して、シリアル通信部310に送信指示を行う。
シリアル通信部310は、処理部320が作成したシリアル通信コマンドを中継器200へ送信する(シーケンスsq25)。つまり、シリアル通信部310は、シリアル通信コマンド送信処理を実行し、処理部320が作成したシリアル通信コマンドを中継器200へ送信する。
中継器200の下位側通信部240は、室外機300から送信されたシリアル通信コマンドを受信する(シーケンスsq26)。つまり、下位側通信部240は、シリアル通信コマンド受信処理を実行し、室外機300から送信されたシリアル通信コマンドを受信し、処理部230に供給する。
処理部230は、下位側通信部240が受信したシリアル通信コマンドを解析し、通信パケットを作成する(シーケンスsq27)。つまり、処理部230は、まず、解析処理を実行し、下位側通信部240が受信したシリアル通信コマンドを解析する。次に、処理部230は、通信パケット作成処理を実行し、対応情報221を参照してシリアル通信コマンドから通信パケットに変換する。この際、処理部230は、図2に示す対応情報221に従って、「ABC002」の機器IDに対応する「192.168.xxx.xx2」のアドレスを送信元とした通信パケットを作成する。なお、宛先は、集中制御装置100のアドレスのままにする。そして、処理部230は、上位側通信部210に対して、作成した通信パケットの送信指示を行う。
上位側通信部210は、集中制御装置100宛の通信パケットを送信する(シーケンスsq28)。つまり、上位側通信部210は、通信パケット送信処理を実行し、宛先を集中制御装置100のアドレスとした通信パケットを、第1バス10上へ送出する。
集中制御装置100は、第1バス10上に送出された通信パケットが、自身に向けたものであるため、その通信パケットを受信する(シーケンスsq29)。つまり、集中制御装置100は、要求に応答した通信パケットを受信し、室内機400aからの応答データを取得する。
(実施形態1の効果)
以上説明したように、本発明の実施形態1に係る空調システムによれば、1つの中継器200を用いて、室外機300と複数の室内機400とからなる下位空調システム2を上位空調システム1に接続することができる。このため、異なるプロトコルで構築されたシステム間で通信可能な空調システムを低コストで実現することができる。
また、中継器200は、上位空調システム1にて使用可能なアドレス(下位空調システム2の各機器に割り当てられたアドレス)と、下位空調システム2の各機器の機器IDとを対応させる対応情報221を対応情報記憶部220に記憶している。このため、上位空調システム1の機器から、下位空調システム2の機器を制御する際に、中継器200が、この対応情報221を用いて通信パケットから通信コマンド(より詳細には、シリアル通信コマンド)に変換して、下位空調システム2に送信する。これにより、上位空調システム1では、制御対象の機器が、上位空調システム1の機器か、下位空調システム2の機器かを識別する処理が不要で、上位空調システム1の機器と同様に、下位空調システム2の機器を制御・監視することができる。
また、下位空調システム2の機器それぞれに中継器200を接続する従来構成では、下位空調システム2における機器間の通信であっても、上位空調システム1内を通じて通信を行うため、上位空調システム1の通信帯域が増加するという課題がある。しかしながら、本実施形態1の構成とすることで、下位空調システム2の機器間の通信は下位空調システム2内で行うため、上位空調システム1の通信帯域を増加させないという効果がある。
また、本実施形態1において、下位空調システム2の室内機400(400a〜400c)は、中継器200とのインタフェースが不要であり、下位空調システム2の室内機400の構成は、上位空調システム1との接続を意識することなく設計することができる。
また、中継器200が制御対象である下位空調システム2の機器へ直接制御コマンドを送信する従来の構成では、上位空調システム1から下位空調システム2の機器の制御を行う際に、応答時間が長くなるなどの課題がある。つまり、最初に、上位空調システム1から下位空調システム2の室内機400に対して制御コマンドが送信されるものの、一旦、下位空調システム2内で室内機400から室外機300に制御コマンドが転送(制御内容が通知)され、改めて、室外機300から室内機400に最終的な制御コマンドが送信される。その結果、応答時間が長くなったり、第2バス20の通信帯域が増加してしまうことになる。しかしながら、本実施形態1では、上位空調システム1から下位空調システム2の室内機400宛ての通信コマンド(より詳細には、中継器200を経由したシリアル通信コマンド)を受信した室外機300が、室内機400に通信コマンド(より詳細には、内部通信コマンド)を送信する動作構成であるため、応答時間を短くするなどの効果がある。
また、中継器200が制御対象である下位空調システム2の室内機400へ直接制御コマンドを送信する従来の構成では、下位空調システム2の室内機400の制御を、上位空調システム1と下位空調システム2の室外機300とがそれぞれ行う場合があるため、室内機400の制御に不整合が生じる可能性あった。しかしながら、本実施形態1では、上位空調システム1から下位空調システム2の室内機400宛ての通信コマンドを受信した室外機300が、室内機400に通信コマンドを送信する動作構成であるため、上位空調システム1と下位空調システム2の室外機300との間で室内機400の制御の不整合を生じさせないという効果がある。
以上説明したように、本発明の実施形態1に係る空調システムによれば、システムコストを増大させることなく、また、下位空調システム2の通信帯域を必要以上に増加させることなく、異なるプロトコルで構築されたシステム間で適切な通信を行うことができる。
(実施形態1における変形例)
以上、本発明の実施形態1について説明してきたが、具体的な構成はこの実施形態1に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更なども含まれる。
上記の実施形態1では、上位空調システム1から下位空調システム2の室内機400のデータを取得する際に、要求データを下位空調システム2の室内機400まで送信していた。しかしながら、室外機300が室内機400のデータ(要求されたデータ)を保持している場合には、要求データを室内機400まで送信せずに、室外機300が応答データを作成して返信するようにしてもよい。このような動作とすることで、応答時間の短縮や、第2バス20の通信帯域を低減する効果がある。
上記の実施形態1では、中継器200と下位空調システム2の室外機300とをシリアル通信にて接続する場合について説明した。しかしながら、中継器200と室外機300との通信を、例えば、室外機300と室内機400とを接続する第2バス20よりも高速化してもよい。このような構成とすることで、上位空調システム1から下位空調システム2の室内機400の制御を行う際に、制御時間(制御反映までの応答時間)をより短くする効果がある。
また、上記の実施形態1では、中継器200と下位空調システム2の室外機300との通信と、室外機300と室内機400との通信とを、異なる通信インタフェースにて実現する場合について説明した。しかしながら、中継器200と室外機300との通信と、室外機300と室内機400との通信とを、同一の通信インタフェースにて共有してもよい。具体的には、図5に示すように、中継器500と室外機300との通信も、第2バス20を通じて行うようにする。
すなわち、図5に示す空調システムにおいて、中継器500の構成が図1の中継器200と異なっている。また、中継器500と下位空調システム2とは、第2バス20を通じて接続されている。なお、以下の説明において、本実施形態1と共通する構成要素などについては、同一の符号を付す。つまり、上位空調システム1、および、下位空調システム2の構成は、図1と同じである。
中継器500は、上位側通信部210と、対応情報記憶部220と、処理部530と、内部通信部540とを備えている。なお、上位側通信部210および対応情報記憶部220の構成は、図1の中継器200と同じである。
処理部530は、上位側通信部210が上位空調システム1から受信した通信パケットや、内部通信部540が下位空調システム2から受信した内部通信コマンドを解析する(解析処理)。また、処理部530は、対応情報記憶部220に記憶された対応情報221を参照して通信パケットを作成(内部通信コマンドから通信パケットに変換)し、上位側通信部210に送信指示を行う(通信パケット作成処理)。更に、処理部530は、同様に対応情報221を参照して内部通信コマンドを作成(通信パケットから内部通信コマンドに変換)し、内部通信部540に送信指示を行う(内部通信コマンド作成処理)。
内部通信部540は、例えば、第2バス20と可能なインタフェースを備えており、室外機300、および、室外機300を通じて室内機400(400a〜400c)と通信を行う。具体的に内部通信部540は、室外機300から送信された内部通信コマンドを受信し、処理部530に供給する(内部通信コマンド受信処理)。また、内部通信部540は、処理部530が作成した内部通信コマンドを室外機300へ送信する(内部通信コマンド送信処理)。
このような構成の中継器500は、上位空調システム1から下位空調システム2の室内機400への通信コマンド(より詳細には、変換した内部通信コマンド)を受信した際に、受信した通信コマンドを室外機300へ送信する処理を行うことで、本実施形態1と同様の効果が得られる。
(実施形態2)
上記の実施形態1に係る中継器200や下位空調システム2の室外機300は、上述した図1に示す構成であったが、他に図6に示すような構成としてもよい。図6に示す本発明の実施形態2に係る空調システムでは、上述した中継器200の構成を室外機600に組み入れることにより、中継器200を省略した点において、実施形態1の室外機300や下位空調システム2と異なる。つまり、実施形態2に係る空調システムでは、上位空調システム1と下位空調システム3とが接続されて構成される。なお、以下の説明において、実施形態1と共通する構成要素などについては、同一の符号を付す。つまり、上位空調システム1の構成は、図1と同じである。
(実施形態2に係る下位空調システム3の構成)
図6に示す下位空調システム3は、室外機600と、室内機400(400a〜400c)とが第2バス20を介して接続されて構成される。また、室外機600は、第1バス10を通じて、上位空調システム1と接続されている。なお、下位空調システム3においても、室外機600がマスタ機器となり、室内機400がスレーブ機器となって、マスタ・スレーブ方式にて通信が行われる。
(実施形態2に係る下位空調システム3における室外機600の構成)
室外機600は、上位側通信部210と、対応情報記憶部220と、処理部630と、内部通信部330とを備えている。なお、室外機600は、機器本来の機能を実現するために、これらの他に、例えば、圧縮機および熱源側熱交換器などを有し、室内機400(400a〜400c)と配管により接続されている。室外機600は、この配管を通じて室外機600と室内機400との間で冷媒を循環させる。
上位側通信部210および対応情報記憶部220の構成は、上述した図1の中継器200と同様である。また、内部通信部330の構成は、上述した図1の室外機300と同様である。
処理部630は、例えば、CPU、ROMおよびRAMなどから構成され、ROMなどに格納されたプログラムをRAMに読み出して、CPUが実行することにより、各種の処理を実行する。具体的に処理部630は、上位側通信部210が上位空調システム1から受信した通信パケットや、内部通信部330が室内機400(400a〜400c)から受信した内部通信コマンドを解析する(解析処理)。また、処理部630は、対応情報記憶部220に記憶された対応情報221を参照して通信パケットを作成(内部通信コマンドから通信パケットに変換)し、上位側通信部210に送信指示を行う(通信パケット作成処理)。更に、処理部630は、同様に対応情報221を参照して内部通信コマンドを作成(通信パケットから内部通信コマンドに変換)し、内部通信部330に送信指示を行う(内部通信コマンド作成処理)。
(実施形態2に係る空調システム全体の動作)
以下、空調システム全体の動作について、図7,8を参照して説明する。図7は、集中制御装置100から室内機400aを制御する場合におけるデータの流れを示したシーケンス図である。つまり、図7のシーケンス図にて、上位空調システム1から下位空調システム3に至るデータの流れを説明する。また、図8は、室内機400aから集中制御装置100に応答データを通知する場合におけるデータの流れを示したシーケンス図である。つまり、図8のシーケンス図にて、下位空調システム3から上位空調システム1に至るデータの流れを説明する。なお、以下の説明において、実施形態1と共通する処理内容については、同一の符号を付す。
最初に、図7を参照して、集中制御装置100から室内機400aを制御する場合におけるデータの流れを説明する。
まず、集中制御装置100は、室内機400a宛の通信パケットを送信する(シーケンスsq11)。つまり、集中制御装置100は、室内機400aのアドレスを宛先とした通信パケットを、第1バス10上へ送出する。
室外機600の上位側通信部210は、第1バス10上に送出された通信パケットが、下位空調システム3の機器(室内機400a)に向けたものであるため、その通信パケットを受信する(シーケンスsq32)。
処理部630は、上位側通信部210が受信した通信パケットを解析し、内部通信コマンドを作成する(シーケンスsq33)。つまり、処理部630は、まず、解析処理を実行し、上位側通信部210が受信した通信パケットを解析する。次に、処理部630は、内部通信コマンド作成処理を実行し、対応情報221を参照して通信パケットから内部通信コマンドに変換する。
内部通信部330は、処理部630が作成した内部通信コマンドを室内機400aへ送信する(シーケンスsq34)。
室内機400aは、室外機600から送られた内外通信コマンドを受信する(シーケンスsq18)。
室内機400aは、受信した内外通信コマンドを解析し、自身の制御を行う(シーケンスsq19)。つまり、室内機400aは、制御処理を実行し、室外機600から受信した内部通信コマンドを解析し、その内部通信コマンドに従って自身の制御を行う。
次に、図8を参照して、室内機400aから集中制御装置100に応答データを通知する場合におけるデータの流れを説明する。なお、室内機400aが応答データを通知するのは、一例として、集中制御装置100からの要求データに応答して行われるが、集中制御装置100から室内機400aまでの要求データの流れは、上述した図7と同様であるため省略する。以下、要求データを受け取った後の室内機400aの処理から説明する。
要求データを受信した室内機400aは、その要求に従った応答データを作成する(シーケンスsq21)。つまり、室内機400aは、応答データを含んだ内部通信コマンドを作成する。
室内機400aは、作成した内部通信コマンドを室外機600へ送信する(シーケンスsq22)。
室外機600の内部通信部330は、室内機400aから送信された内部通信コマンドを受信する(シーケンスsq43)。
処理部630は、内部通信部330が受信した内部通信コマンドを解析し、通信パケットを作成する(シーケンスsq44)。つまり、処理部630は、まず、解析処理を実行し、内部通信部330が受信した内部通信コマンドを解析する。次に、処理部630は、通信パケット作成処理を実行し、対応情報221を参照して内部通信コマンドから通信パケットに変換する。
上位側通信部210は、集中制御装置100宛の通信パケットを送信する(シーケンスsq45)。つまり、上位側通信部210は、通信パケット送信処理を実行し、宛先を集中制御装置100のアドレスとした通信パケットを、第1バス10上へ送出する。
集中制御装置100は、第1バス10上に送出された通信パケットが、自身に向けたものであるため、その通信パケットを受信する(シーケンスsq29)。つまり、集中制御装置100は、要求に応答した通信パケットを受信し、室内機400aからの応答データを取得する。
(実施形態2の効果)
以上説明したように、本発明の実施形態2に係る空調システムによれば、中継器200などを用いずに、室外機600と複数の室内機400とからなる下位空調システム3を上位空調システム1に接続することができる。このため、異なるプロトコルで構築されたシステム間で通信可能な空調システムを低コストで実現することができる。
また、室外機600は、上位空調システム1にて使用可能なアドレス(下位空調システム3の各機器に割り当てられたアドレス)と、下位空調システム3の各機器の機器IDとを対応させる対応情報221を対応情報記憶部220に記憶している。このため、上位空調システム1の機器から、下位空調システム3の機器を制御する際に、室外機600が、この対応情報221を用いて通信パケットから通信コマンド(より詳細には、内部通信コマンド)に変換して、室内機400に送信する。これにより、上位空調システム1では、制御対象の機器が、上位空調システム1の機器か、下位空調システム3の機器かを識別する処理が不要で、上位空調システム1の機器と同様に、下位空調システム3の機器を制御・監視することができる。
また、下位空調システム3の機器それぞれに中継器200を接続する従来構成では、下位空調システム3における機器間の通信であっても、上位空調システム1内を通じて通信を行うため、上位空調システム1の通信帯域が増加するという課題がある。しかしながら、本実施形態1の構成とすることで、下位空調システム3の機器間の通信は下位空調システム3内で行うため、上位空調システム1の通信帯域を増加させないという効果がある。
また、本実施形態2において、下位空調システム3の室内機400(400a〜400c)は、中継器200とのインタフェースが不要であり(中継器200自体も省かれており)、下位空調システム3の室内機400の構成は、上位空調システム1との接続を意識することなく設計することができる。
また、中継器200が制御対象である下位空調システム3の機器へ直接制御コマンドを送信する従来の構成では、上位空調システム1から下位空調システム3の機器の制御を行う際に、応答時間が長くなるなどの課題がある。つまり、最初に、上位空調システム1から下位空調システム3の室内機400に対して制御コマンドが送信されるものの、一旦、下位空調システム3内で室内機400から室外機600に制御コマンドが転送(制御内容が通知)され、改めて、室外機600から室内機400に最終的な制御コマンドが送信される。その結果、応答時間が長くなったり、第2バス20の通信帯域が増加してしまうことになる。しかしながら、本実施形態2では、上位空調システム1から下位空調システム3の室内機400宛ての通信パケットを受信した室外機600が、室内機400に通信コマンド(より詳細には、内部通信コマンド)を送信する動作構成であるため、応答時間を短くするなどの効果がある。
また、中継器200が制御対象である下位空調システム3の室内機400へ直接制御コマンドを送信する従来の構成では、下位空調システム3の室内機400の制御を、上位空調システム1と下位空調システム3の室外機600とがそれぞれ行う場合があるため、室内機400の制御に不整合が生じる可能性あった。しかしながら、本実施形態2では、上位空調システム1から下位空調システム3の室内機400宛ての通信パケットを受信した室外機600が、室内機400に通信コマンドを送信する動作構成であるため、上位空調システム1と下位空調システム3の室外機600との間で室内機400の制御の不整合を生じさせないという効果がある。
以上説明したように、本発明の実施形態2に係る空調システムによれば、システムコストを増大させることなく、また、下位空調システム2の通信帯域を必要以上に増加させることなく、異なるプロトコルで構築されたシステム間で適切な通信を行うことができる。
(実施形態3)
上記の実施形態1に係る空調システムは、上述した図1に示す構成であったが、他に図9に示すような構成としてもよい。図9に示す本発明の実施形態3に係る空調システムでは、系統の異なる複数の下位空調システム2(下位空調システム2a,2b)が中継器700を介して上位空調システム1と接続される点において、実施形態1と異なる。つまり、実施形態3に係る空調システムでは、中継器700が、各下位空調システム2との接続を切り替えて、下位空調システム2内の機器と通信可能となっている。なお、以下の説明において、実施形態1と共通する構成要素などについては、同一の符号を付す。つまり、上位空調システム1、および、各下位空調システム2の構成は、図1と同じである。また、下位空調システム2aを「A系統」とし、下位空調システム2bを「B系統」として説明する。
(実施形態3に係る中継器700の構成)
中継器700は、上位側通信部210と、対応情報記憶部720と、処理部730と、下位側通信部740とを備えている。なお、上位側通信部210の構成は、上述した図1の中継器200と同じである。
対応情報記憶部720は、例えば、データベースなどからなり、各系統の下位空調システム2の各機器について、アドレスと系統および機器IDとの対応関係を示す対応情報を記憶する。一例として、対応情報記憶部720は、図10に示すような対応情報721を記憶する。この対応情報721には、各下位空調システム2の各機器について割り当てられたアドレスに対して、系統を示す値(「A系統」または「B系統」を示す値)、当該各機器を識別するための機器ID、および、機器名称などが規定されている。なお、アドレスは、上位空調システム1の第1バス10上にて使用可能な値であり、室外機110や室内機120と重複しない値が割り当てられている。
図9に戻って、処理部730は、例えば、CPU、ROMおよびRAMなどから構成され、ROMなどに格納されたプログラムをRAMに読み出して、CPUが実行することにより、各種の処理を実行する。具体的に処理部730は、上位側通信部210が上位空調システム1から受信した通信パケットや、下位側通信部740が何れかの下位空調システム2から受信したシリアル通信コマンドを解析する(解析処理)。また、処理部730は、対応情報記憶部720に記憶された対応情報721を参照して通信パケットを作成(シリアル通信コマンドから通信パケットに変換)し、上位側通信部210に送信指示を行う(通信パケット作成処理)。更に、処理部730は、同様に対応情報721を参照してシリアル通信コマンドを作成(通信パケットからシリアル通信コマンドに変換)し、系統を指定して下位側通信部740に送信指示を行う(シリアル通信コマンド作成処理)。なお、後述するように、下位側通信部740(接続切替部741)が、自ら接続先を切り替える場合には、系統の指定を省略してもよい。
下位側通信部740は、例えば、接続切替部741および当該接続切替部741を通じて各下位空調システム2の室外機300と接続可能なインタフェース(一例として、シリアル通信インタフェース)を備えている。
接続切替部741は、例えば、トランジスタなどの電子部品で構成される接続切り替えスイッチを備えている。接続切替部741は、処理部730から指定された系統に応じて、接続先を、下位空調システム2aの室外機300aまたは、下位空調システム2bの室外機300bの何れかに切り替える。例えば、接続切替部741は、「A系統」が指定されると、接続先を室外機300aに切り替え、一方、「B系統」が指定されると、接続先を室外機300bに切り替える。接続切替部741は、接続先の室外機300へシリアル通信コマンドが送られ、そして、その室外機300から応答が得られるまで、接続を維持する。なお、このような処理部730からの指定に応じて、接続先を切り替えるのではなく、接続切替部741が自らシリアル通信コマンドを解析し(上述した対応情報721などを参照し)、宛先の機器IDに応じた系統の室外機300に、接続を切り替えるようにしてもよい。
このような接続切替部741を備えた下位側通信部740は、接続先の下位空調システム2の室外機300、および、その室外機300を通じて室内機400と通信を行う。具体的に下位側通信部740は、接続先の室外機300から送信されたシリアル通信コマンドを受信し、処理部730に供給する(シリアル通信コマンド受信処理)。また、下位側通信部740は、処理部730が作成したシリアル通信コマンドを接続先の室外機300へ送出する(シリアル通信コマンド送信処理)。
(実施形態3に係る空調システム全体の動作)
以下、空調システム全体の動作について、図11を参照して説明する。図11は、集中制御装置100から下位空調システム2bの室内機400dを制御する場合におけるデータの流れを示したシーケンス図である。つまり、図11のシーケンス図にて、上位空調システム1から中継器700を介して何れかの下位空調システム2(この場合、下位空調システム2b)に至るデータの流れを説明する。なお、以下の説明において、実施形態1と共通する処理内容については、同一の符号を付す。
まず、集中制御装置100は、室内機400d宛の通信パケットを送信する(シーケンスsq11)。つまり、集中制御装置100は、「192.168.xxx.xx6」のアドレスを宛先とした通信パケットを、第1バス10上へ送出する。
中継器700の上位側通信部210は、第1バス10上に送出された通信パケットが、下位空調システム2(より詳細には、下位空調システム2b)の機器に向けたものであるため、その通信パケットを受信する(シーケンスsq12)。つまり、上位側通信部210は、通信パケットの宛先である「192.168.xxx.xx6」のアドレスが、上述した図10に示す対応情報721に記憶されているアドレスの1つと一致することを判別すると、通信パケット受信処理を実行し、その通信パケットを受信して処理部730に供給する。
処理部730は、上位側通信部210が受信した通信パケットを解析し、シリアル通信コマンドを作成する(シーケンスsq13)。つまり、処理部730は、まず、解析処理を実行し、上位側通信部210が受信した通信パケットを解析する。次に、処理部730は、シリアル通信コマンド作成処理を実行し、対応情報721を参照して通信パケットからシリアル通信コマンドに変換する。この際、処理部730は、図10に示す対応情報721に従って、「192.168.xxx.xx6」のアドレスに対応する「BCD002」の機器IDを宛先としたシリアル通信コマンドを作成する。そして、処理部730は、下位側通信部740に対して、「B系統」を指定し、作成したシリアル通信コマンドの送信指示を行う。なお、接続切替部741が、自ら接続先を切り替える場合には、系統の指定を省略してもよい。
下位側通信部740は、接続先を切り替える(シーケンスsq51)。つまり、接続切替部741は、処理部730から指定された系統に応じて、接続先を、室外機300aまたは、室外機300bの何れかに切り替える。この場合、「B系統」が指定されているため、接続切替部741は、接続先を室外機300bに切り替える。なお、このような処理部730からの指定に応じて、接続先を切り替えるのではなく、接続切替部741が自らシリアル通信コマンドを解析し(上述した対応情報721などを参照し)、宛先の機器IDである「BCD002」に応じた「B系統」の室外機300bに、接続を切り替えるようにしてもよい。
下位側通信部740は、処理部730が作成したシリアル通信コマンドを室外機300bへ送信する(シーケンスsq14)。つまり、下位側通信部740は、シリアル通信コマンド送信処理を実行し、「BCD002」の機器IDを宛先としたシリアル通信コマンドを接続先の室外機300bへ送信する。
室外機300bのシリアル通信部310は、中継器700から送信されたシリアル通信コマンドを受信する(シーケンスsq15)。つまり、シリアル通信部310は、シリアル通信コマンド受信処理を実行し、「BCD002」の機器IDを宛先としたシリアル通信コマンドを受信し、処理部320に供給する。
処理部320は、シリアル通信部310が受信したシリアル通信コマンドを解析し、内部通信コマンドを作成する(シーケンスsq16)。つまり、処理部320は、まず、解析処理を実行し、シリアル通信部310が中継器700から受信したシリアル通信コマンドを解析する。次に、処理部320は、内部通信コマンド作成処理を実行し、機器IDが「BCD002」の室内機400dを制御するための内部通信コマンドを作成して、内部通信部330に送信指示を行う。
内部通信部330は、処理部320が作成した内部通信コマンドを室内機400dへ送信する(シーケンスsq17)。つまり、内部通信部330は、スレーブ機器となる室内機400dに向けて、内部通信コマンドを送信する。
室内機400dは、室外機300bから送られた内外通信コマンドを受信する(シーケンスsq18)。
室内機400dは、受信した内外通信コマンドを解析し、自身の制御を行う(シーケンスsq19)。つまり、室内機400dは、制御処理を実行し、室外機300bから受信した内部通信コマンドを解析し、その内部通信コマンドに従って自身の制御を行う。
また、下位空調システム2bの室内機400dから集中制御装置100に応答データを通知する場合におけるデータの流れは、接続切替部741が接続を維持しているため、上述した図4と同様である。
(実施形態3の効果)
以上説明したように、本発明の実施形態3に係る空調システムによれば、1つの中継器700を用いて、複数系統の下位空調システム2(室外機300と複数の室内機400とからなる下位空調システム2)を上位空調システム1に接続することができる。このため、異なるプロトコルで構築されたシステム間で通信可能な空調システムを低コストで実現することができる。
また、中継器700は、上位空調システム1にて使用可能なアドレス(各下位空調システム2の各機器に割り当てられたアドレス)と、各下位空調システム2の各機器の機器IDとを対応させる対応情報721を対応情報記憶部720に記憶している。このため、上位空調システム1の機器から、何れかの下位空調システム2の機器を制御する際に、中継器700が、この対応情報721を用いて通信パケットから通信コマンド(より詳細には、シリアル通信コマンド)に変換して、目的の下位空調システム2に送信する。これにより、上位空調システム1では、制御対象の機器が、上位空調システム1の機器か、何れかの系統の下位空調システム2の機器かを識別する処理が不要で、上位空調システム1の機器と同様に、各下位空調システム2の機器を制御・監視することができる。
また、下位空調システム2の機器それぞれに中継器700を接続する従来構成では、下位空調システム2における機器間の通信であっても、上位空調システム1内を通じて通信を行うため、上位空調システム1の通信帯域が増加するという課題がある。しかしながら、本実施形態3の構成とすることで、同一系統内における下位空調システム2の機器間の通信は各下位空調システム2内で行うため、上位空調システム1の通信帯域を増加させないという効果がある。
また、本実施形態3において、各下位空調システム2の室内機400(400a〜400c)は、中継器700とのインタフェースが不要であり、各下位空調システム2の室内機400の構成は、上位空調システム1との接続を意識することなく設計することができる。
また、中継器700が制御対象である下位空調システム2の機器へ直接制御コマンドを送信する従来の構成では、上位空調システム1から下位空調システム2の機器の制御を行う際に、応答時間が長くなるなどの課題がある。つまり、最初に、上位空調システム1から目的の下位空調システム2の室内機400に対して制御コマンドが送信されるものの、一旦、下位空調システム2内で室内機400から室外機300に制御コマンドが転送(制御内容が通知)され、改めて、室外機300から室内機400に最終的な制御コマンドが送信される。その結果、応答時間が長くなったり、第2バス20の通信帯域が増加してしまうことになる。しかしながら、本実施形態3では、上位空調システム1から制御先となる下位空調システム2の室内機400宛ての通信コマンド(より詳細には、中継器700を経由したシリアル通信コマンド)を受信した室外機300が、室内機400に通信コマンド(より詳細には、内部通信コマンド)を送信する動作構成であるため、応答時間を短くするなどの効果がある。
また、中継器700が制御対象である下位空調システム2の室内機400へ直接制御コマンドを送信する従来の構成では、下位空調システム2の室内機400の制御を、上位空調システム1と下位空調システム2の室外機300とがそれぞれ行う場合があるため、室内機400の制御に不整合が生じる可能性あった。しかしながら、本実施形態3では、上位空調システム1から制御先となる下位空調システム2の室内機400宛ての通信コマンドを受信した室外機300が、室内機400に通信コマンドを送信する動作構成であるため、上位空調システム1と制御先となる下位空調システム2の室外機300との間で室内機400の制御の不整合を生じさせないという効果がある。
以上説明したように、本発明の実施形態3に係る空調システムによれば、システムコストを増大させることなく、また、下位空調システム2の通信帯域を必要以上に増加させることなく、異なるプロトコルで構築されたシステム間で適切な通信を行うことができる。
(実施形態3における変形例)
以上、本発明の実施形態3について説明してきたが、具体的な構成はこの実施形態3に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更なども含まれる。
上記の実施形態3では、上位空調システム1から制御先の下位空調システム2の室内機400のデータを取得する際に、要求データを下位空調システム2の室内機400まで送信していた。しかしながら、同一系統内において、室外機300が室内機400のデータ(要求されたデータ)を保持している場合には、要求データを室内機400まで送信せずに、室外機300が応答データを作成して返信するようにしてもよい。このような動作とすることで、応答時間の短縮や、第2バス20の通信帯域を低減する効果がある。
上記の実施形態3では、中継器700と各下位空調システム2の室外機300とをシリアル通信にて接続する場合について説明した。しかしながら、中継器700と室外機300との通信を、例えば、室外機300と室内機400とを接続する第2バス20よりも高速化してもよい。このような構成とすることで、上位空調システム1から何れかの下位空調システム2の室内機400の制御を行う際に、制御時間(制御反映までの応答時間)をより短くする効果がある。
上記の実施形態3では、中継器700の下位側通信部740(接続切替部741)が、トランジスタなどの電子部品で構成された接続切り替えスイッチで通信線を電気的に切り替えることで系統の異なる複数の下位空調システム2の室外機300と接続する場合について説明した。しかしながら、中継器700と各位空調システム2との接続を他の手法で実現してもよい。例えば、中継器700と各位空調システム2(室外機300)との通信を、第2バス20を通じて行うようにする。つまり、各位空調システム2の第2バス20を接続し、更に、その第2バス20を中継器700と接続する。その際、中継器700は、上述した図5の中継器500と同様に、下位側通信部740に代えて、内部通信部540を備えている。そして、中継器700(内部通信部540)は、第2バス20上に内部通信コマンドを送出する。この内部通信コマンドには、宛先である機器の機器IDが含まれているため、該当する機器が内部通信コマンドを受信して処理を行う。なお、内部通信コマンドに系統を示す情報を更に含めるようにしてもよい。その場合、該当する系統において、機器IDに該当する機器が内部通信コマンドを受信して処理を行う。これらのによって、中継器700は、作成した内部通信コマンドの宛先によって接続先を切り替える処理が不要となり、中継器700の処理負荷を軽くすることができる。
上記の実施形態3では、通信が必要になる度に、中継器700の下位側通信部740(接続切替部741)によって、接続先を切り替える場合について説明した。しかしながら、中継器700の下位側通信部740は、予め定められた時間毎に、各位空調システム2の室外機300に順次接続を切り替えながら通信を行うようにしてもよい。例えば、中継器700は、一定周期毎に、各位空調システム2の室外機300にシリアル通信コマンドを送信する。
この場合、中継器700の下位側通信部740(接続切替部741)が、トランジスタなど電子部品で構成された接続切り替えスイッチで通信線を電気的に切り替える構成のときは、送信するシリアル通信コマンドの宛先によって接続切り替えスイッチを切り替える必要がなくなり、中継器700がシリアル通信コマンドを送信する際のオーバーヘッド時間(接続切り替えスイッチ切り替えにかかる時間)を短縮でき、シリアル通信の通信効率を向上させることができる。
なお、中継器700と各位空調システム2(室外機300)との通信を、第2バス20を通じて行う場合でも、中継器700は、一定周期毎に、各位空調システム2の室外機300に内部通信コマンドを送信してもよい。例えば、中継器700と各位空調システム2の室外機300と時間タイミングを同期させ、室外機300aと室外機300bとで、それぞれに設定された時間タイミング内に中継器700が送信した内部通信コマンドを受信する。これにより、中継器700が送信する内部通信コマンドには宛先となる機器がどの系統の下位空調システム2に属するかを識別する情報が不要となり、内部通信の通信効率を向上させることができる。
(他の実施形態)
上記の実施形態では、上位システムの一例として、上位空調システム1について説明し、また、下位システムの一例として、下位空調システム2,3について説明したが、他のシステムにおいても同様に本発明を適用することができる。例えば、上位システムとしての上位照明システムと、下位システムとしての下位照明システムとが中継器などを介して接続された照明システムにも、本発明を適宜適用可能である。
上記の実施形態では、専用の中継器200などを用いる場合について説明したが、このような専用の中継器200の動作を規定するプログラムを既存のパーソナルコンピュータや情報端末機器などに適用することで、当該パーソナルコンピュータなどを本発明に係る中継器200などとして機能させることも可能である。
また、このようなプログラムの配布方法は任意であり、例えば、CD−ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk),MO(Magneto Optical disk),メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布してもよいし、インターネットなどの通信ネットワークを介して配布してもよい。
本発明は、広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態および変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内およびそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
本発明は、異なるプロトコルで構築されたシステム間を中継する中継器、および、異なるプロトコルで構築された複数のシステムからなる空調システムに好適に採用され得る。
1 上位空調システム、2,3 下位空調システム、10 第1バス、20 第2バス、100 集中制御装置、200,500,700 中継器、110,300,600 室外機、120、400 室内機、210 上位側通信部、220,720 対応情報記憶部、230,320,530,630,730 処理部、240、740 下位側通信部、310 シリアル通信部、330,540 内部通信部、741 接続切替部

Claims (5)

  1. 第1のバスを介して接続された複数の機器が、それぞれに割り当てられたアドレスを用いて通信を行う上位システムと、第2のバスを介して接続された複数の機器が、何れかをマスタ機器とし、残りをスレーブ機器としたマスタ・スレーブ方式にて通信を行う下位システムとを接続し、当該上位システムと当該下位システムとの間における通信を中継する中継器であって、
    前記第1のバスと接続され、前記上位システムとの間で通信パケットを送受信する上位側通信部と、
    前記マスタ機器と接続され、前記下位システムとの間で通信コマンドを送受信する下位側通信部と、
    前記下位システムにおける前記各機器に対して割り当てられた前記上位システム内のアドレスと、前記下位システムにおける前記各機器の識別情報とを対応付けた対応情報を記憶する対応情報記憶部と、
    前記対応情報記憶部に記憶された前記対応情報に基づいて、前記通信パケットと前記通信コマンドとの相互変換を行う処理部と、
    を備える中継器。
  2. 前記中継器には、系統の異なる複数の前記下位システムが接続可能であり、
    前記下位側通信部は、前記上位システムと何れかの前記下位システムとの通信が行われる際に、通信相手となる前記下位システムに応じて、対応する前記マスタ機器に接続を切り替えて通信を行う、
    請求項1に記載の中継器。
  3. 前記中継器には、系統の異なる複数の前記下位システムが接続可能であり、
    前記下位側通信部は、予め定められた時間毎に、前記各下位システムに応じた前記各マスタ機器に接続を順次切り替えながら通信を行う、
    請求項1に記載の中継器。
  4. 第1のバスを介して接続された、少なくとも1台の集中制御装置、少なくとも1台の室外機、および、少なくとも1台の室内機が、それぞれに割り当てられたアドレスを用いて通信を行う上位空調システムと、第2のバスを介して接続された、少なくとも1台の室外機、および、少なくとも1台の室内機が、何れかの室外機をマスタ機器とし、残りをスレーブ機器としたマスタ・スレーブ方式にて通信を行う下位空調システムとが、中継器を介して接続された空調システムであって、
    前記中継器は、
    前記第1のバスと接続され、前記上位空調システムとの間で通信パケットを送受信する上位側通信部と、
    前記マスタ機器と接続され、前記下位空調システムとの間で通信コマンドを送受信する下位側通信部と、
    前記下位空調システムにおける各機器に対して割り当てられた前記上位空調システム内のアドレスと、前記下位空調システムにおける各機器の識別情報とを対応付けた対応情報を記憶する対応情報記憶部と、
    前記対応情報記憶部に記憶された前記対応情報に基づいて、前記通信パケットと前記通信コマンドとの相互変換を行う処理部と、
    を備える空調システム。
  5. 第1のバスを介して接続された、少なくとも1台の集中制御装置、少なくとも1台の室外機、および、少なくとも1台の室内機が、それぞれに割り当てられたアドレスを用いて通信を行う上位空調システムと、第2のバスを介して接続された、少なくとも1台の室外機、および、少なくとも1台の室内機が、何れかの室外機をマスタ機器とし、残りをスレーブ機器としたマスタ・スレーブ方式にて通信を行う下位空調システムと、から構成される空調システムであって、
    前記マスタ機器は、
    前記第1のバスと接続され、前記上位空調システムとの間で通信パケットを送受信する上位側通信部と、
    前記第2のバスと接続され、前記スレーブ機器との間で通信コマンドを送受信する内部通信部と、
    前記下位空調システムにおける各機器に対して割り当てられた前記上位空調システム内のアドレスと、前記下位空調システムにおける各機器の識別情報とを対応付けた対応情報を記憶する対応情報記憶部と、
    前記対応情報記憶部に記憶された前記対応情報に基づいて、前記通信パケットと前記通信コマンドとの相互変換を行う処理部と、
    を備える空調システム。
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