JP6011822B2 - 取引処理装置、取引処理方法、プログラム及び取引処理システム - Google Patents

取引処理装置、取引処理方法、プログラム及び取引処理システム Download PDF

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Description

本発明は、取引における決済処理の手続を行うために使用される取引処理装置、取引処理方法、プログラム及び取引処理システムに関する。
非居住者(例えば外国人旅行者)が旅行先の国(例えば日本国)において所定の輸出物品(例えば通常生活の用に供する物品であって免税対象の物品)を店舗(例えば免税店)において購入する際、購入の際には所定の税金(例えば日本国における消費税)を含めた金額を支払うが、後日、出国前に所定の場所(例えば空港)において購入時に店舗から渡されたレシートを用いて所定の申請を行うことで、所定の税金に相当する金額(例えば消費税額)の還付を受けることができる。
例えば特許文献1では、外国人が事後免税店で所定の購買行為を行う場合において、購買行為による決済金額に含まれた付加税を外国人に容易に払い戻しができるようにする外国人のための付加税の払い戻し方法が開示されている。
具体的には、現金、一般クレジットカード及び専用前払いカードのうちいずれか一つを用いて購買行為がなされると、購買情報が事後免税店の決済端末機から管理サーバに伝達され、管理サーバが購買情報に基づいて購買行為を承認し、承認によって取引内訳及び払い戻し金額の含まれた払い戻し情報が払い戻しデータベースに登録され、付加税に対する払い戻しが行われる。なお、購買情報には、払い戻し区分コードと、購買行為の際に使用されたカード番号、旅券番号、社会保障番号のうち1又は2以上を含む個人識別コードと、事後免税店コードと、購買された物品コードと、決済金額とが含まれる。特許文献1に示す方法によれば、払い戻し伝票の別途発行を受けなくても専用機器を通じて払い戻し内訳全体に対して容易に確認して出力できるようになることで払い戻し手続きの効率性が改善される。
特表2010−522925号公報
上述した特許文献1に示す方法は、付加税(例えば消費税)に相当する金額の還付の申請を、外国人旅行者が購入後に(例えば出国の際に空港で)行う場合の払い戻し方法の一例として開示されているだけである。
しかし今後、外国人旅行者が上述した所定の輸出物品を店舗において購入する際に、所定の要件を満たす場合に所定の税金(例えば消費税)が課されない金額の支払いを行うことで免税対象の輸出物品を購入する場合には、店舗において所定の要件を満たすか否かを確認する際の店員の事務手続き(例えば旅券番号の入力操作)において操作時の入力ミスが発生し易くなると考えられる。この場合、決済手続きが円滑に進行しなくなり、決済手続きが完了するまで購入者(非居住者)を待たせることになり、店舗側及び購入者側の双方において不都合である。
本発明は、上述した状況に鑑みて、免税対象となる所定の輸出物品を非居住者に対して販売する際に、輸出物品の販売額に免税が適用可能な所定の要件を非居住者が満たすか否かの判断を容易にして店員の入力操作の操作性を改善し、取引内容の決済処理を円滑に遂行する取引処理装置、取引処理方法、プログラム及び取引処理システムを提供することを目的とする。
本発明は、免税対象の物品の購入時に免税決済を行う取引処理装置であって、帳票から、前記帳票の所持者に関する情報を取得する情報取得部と、決済金額を取得する決済金額取得部と、前記情報取得部において取得された前記帳票の所持者に関する情報を基に、前記決済金額の免税の適用が可能か否かを判断する判断部と、前記判断部の判断結果に基づき決済処理を行う決済処理部と、を備え、前記決済処理部は、前記判断部で免税が適用されると判断した場合、免税が適用された決済金額で決済処理を実行する、取引処理装置である。
また、本発明は、前記決済金額の免税の適用が可能であると判断された場合に、前記免税が適用された決済金額を算出する算出部、を更に備える、取引処理装置である。
また、本発明は、前記決済金額を含む所定の決済情報を用いて、所定の決済先装置との間で決済処理を行う決済処理部、を更に備える、取引処理装置である。
また、本発明は、前記決済処理部における前記決済処理が正常に終了した後、前記決済金額の決済者に関する情報と前記決済金額に関する課税情報と前記決済情報とを含む所定の購入ログ情報を記憶する記憶部、を更に備える、取引処理装置である。
この構成では、取引処理装置は、店舗における所定の輸出物品(例えば通常生活の用に供する物品であって免税対象の物品)の購入者(帳票の所持者)が保持する帳票(例えば旅券)の読み取りに応じて取得した情報(例えば文字情報)を基に、購入者に対し、所定の輸出物品の購入に関する決済金額の免税の適用が可能か否かを判断する。
また、取引処理装置は、決済金額の免税の適用が可能であると判断した場合に、免税が適用された決済金額を算出する。
また、取引処理装置は、決済金額を含む所定の決済情報を用いて、所定の決済先装置との間で決済処理を行う。
また、取引処理装置は、決済処理が正常に終了した後、購入者に関する情報と所定の輸出物品の購入に関する課税情報と決済情報とを含む所定の購入ログ情報を記憶する。
これにより、取引処理装置は、免税対象となる所定の輸出物品(例えば通常生活の用に供する物品であって免税対象の物品)を購入者に対して販売する際に、その購入者(即ち、非居住者)に対し、購入者が所持する帳票(例えば旅券)の読み取りから得られた文字情報を基に、所定の輸出物品の購入に関する決済金額の免税の適用が可能か否かの判断を容易にすることができ、輸出物品の販売額(決済金額)に免税が適用可能な所定の要件を購入者が満たすか否かを判断する店員の入力操作の操作性(例えば入力操作の煩雑さ)を改善することができ、取引内容の決済処理を円滑に遂行することができる。
例えば店員の入力操作の操作性の改善に関して、取引処理装置は、非居住者(例えば外国人旅行者)に対して免税を行った履歴を、店員の入力ミス無く確実に残して保存することができ、同一店舗内における同一の非居住者毎の1日の販売上限額の管理(例えば不要な課税の低減、消費税の徴収漏れの防止)を効率的に行うことができる。また、取引処理装置は、非居住者に対しては、購入時に免税が適用された所定の輸出物品の購入に関する決済処理を行うことができるので、非居住者が出国する前の空港における所定の申請(即ち、購入額に対して免税が適用された差分の税金(例えば消費税の還付金)の申し込み)の手続きを不要にすることができる。
また、本発明は、前記算出部は、前記決済金額の免税の適用が不可であると判断された場合に、所定の付加税が課税された決済金額を算出する、取引処理装置である。
この構成によれば、取引処理装置は、決済金額の免税の適用が不可であると判断された場合には、所定の付加税(例えば消費税)が課税された決済金額を算出するので、非居住者ではない購入者に対しては所定の付加税が課税された正確な決済金額を用いた決済処理を行うことができ、付加税(消費税)の徴収漏れを防止することができ、店舗の店員に対し、所定の申告先(例えば税務署)に対する正確な税金の申告を行わせることができる。
また、本発明は、前記帳票の所持者に関する情報には、少なくとも前記帳票の所持者の国籍情報が含まれ、前記判断部は、前記帳票の所持者の国籍情報を基に前記帳票の所持者が非居住者であると判断した場合に、前記帳票の所持者に対し、前記決済金額の免税の適用が可能であると判断する、取引処理装置である。
この構成によれば、帳票の所持者に関する情報には少なくとも購入者(帳票の所持者)の国籍情報が含まれるので、取引処理装置は、購入者の国籍情報を基に購入者が非居住者であると判断した場合に、購入者に対し、所定の輸出物品の購入に関する決済金額の免税の適用が可能と判断し、輸出物品の販売額(決済金額)に免税が適用可能な所定の要件を購入者が満たすか否かを判断する店員の入力操作の負荷(例えば購入者毎に帳票(例えば旅券)を預かってその内容を閲覧して非居住者に該当するか否かを判断する作業)を軽減することができる。
また、本発明は、前記所定の購入ログ情報を、前記帳票の所持者に所持させる購入記録票として所定の印字用紙に印字する印字部、を更に備える、取引処理装置である。
この構成によれば、取引処理装置は、所定の購入ログ情報を購入者(帳票の所持者)に所持させる購入記録票として所定の印字用紙に印字するので、非居住者に対して免税を行った履歴を、店舗及び購入者(非居住者)の両方に対して確実に残して保持することができ、更に、購入者(非居住者)に購入記録票を保持させることで、出国時における購入記録票の税関長への提出による消費税の徴収の免除手続きを支援することができる。
また、本発明は、免税対象の物品の購入時に免税決済を行う取引処理装置における取引処理方法であって、帳票から、前記帳票の所持者に関する情報を取得するステップと、決済金額を取得するステップと、取得された前記帳票の所持者に関する情報を基に、前記決済金額の免税の適用が可能か否かを判断するステップと、前記決済金額の免税の適用が可能な否かの判断結果に基づき決済処理を行うステップと、を有し、前記決済処理を行うステップでは、前記決済金額の免税が適用される旨の前記判断結果である場合に、免税が適用された決済金額で決済処理を実行する、取引処理方法である。
この方法では、取引処理装置は、店舗における所定の輸出物品(例えば通常生活の用に供する物品であって免税対象の物品)の購入者(帳票の所持者)が保持する帳票(例えば旅券)の読み取りに応じて取得した情報(例えば文字情報)を基に、購入者に対し、所定の輸出物品の購入に関する決済金額の免税の適用が可能か否かを判断する。
これにより、取引処理装置は、免税対象となる所定の輸出物品(例えば通常生活の用に供する物品であって免税対象の物品)を購入者に対して販売する際に、その購入者(即ち、非居住者)に対し、購入者が所持する帳票(例えば旅券)の読み取りから得られた文字情報を基に、所定の輸出物品の購入に関する決済金額の免税の適用が可能か否かの判断を容易にすることができ、輸出物品の販売額(決済金額)に免税が適用可能な所定の要件を購入者が満たすか否かを判断する店員の入力操作の操作性(例えば入力操作の煩雑さ)を改善することができ、取引内容の決済処理を円滑に遂行することができる。
また、本発明は、免税対象の物品の購入時に免税決済を行う、コンピュータである取引処理装置に、帳票から、前記帳票の所持者に関する情報を取得するステップと、決済金額を取得するステップと、取得された前記帳票の所持者に関する情報を基に、前記決済金額の免税の適用が可能か否かを判断するステップと、前記決済金額の免税の適用が可能な否かの判断結果に基づき決済処理を行うステップと、を実現させ、前記決済処理を行うステップでは、前記決済金額の免税が適用される旨の前記判断結果である場合に、免税が適用された決済金額で決済処理を実行する、プログラムである。
このプログラムによれば、このプログラムがインストールされた取引処理装置は、店舗における所定の輸出物品(例えば通常生活の用に供する物品であって免税対象の物品)の購入者(帳票の所持者)が保持する帳票(例えば旅券)の読み取りに応じて取得した情報(例えば文字情報)を基に、購入者に対し、所定の輸出物品の購入に関する決済金額の免税の適用が可能か否かを判断する。
これにより、取引処理装置は、免税対象となる所定の輸出物品(例えば通常生活の用に供する物品であって免税対象の物品)を購入者に対して販売する際に、その購入者(即ち、非居住者)に対し、購入者が所持する帳票(例えば旅券)の読み取りから得られた文字情報を基に、所定の輸出物品の購入に関する決済金額の免税の適用が可能か否かの判断を容易にすることができ、輸出物品の販売額(決済金額)に免税が適用可能な所定の要件を購入者が満たすか否かを判断する店員の入力操作の操作性(例えば入力操作の煩雑さ)を改善することができ、取引内容の決済処理を円滑に遂行することができる。
更に、本発明は、免税対象の物品の購入時に免税決済を行う取引処理装置と所定の決済先装置とが接続された取引処理システムであって、前記取引処理装置は、帳票から、前記帳票の所持者に関する情報を取得する情報取得部と、決済金額を取得する決済金額取得部と、前記情報取得部において取得された前記帳票の所持者に関する情報を基に、前記決済金額の免税の適用が可能か否かを判断する判断部と、前記判断部の判断結果に基づき、前記決済金額を含む所定の決済情報を用いて、前記決済先装置との間で決済処理を行う決済処理部と、を備え、前記決済処理部は、前記判断部で免税が適用されると判断した場合、免税が適用された決済金額で決済処理を実行する、取引処理システムである。
この構成では、取引処理装置は、店舗における所定の輸出物品(例えば通常生活の用に供する物品であって免税対象の物品)の購入者が保持する帳票(例えば旅券)の読み取りに応じて取得した文字情報を基に、購入者に対し、所定の輸出物品の購入に関する決済金額の免税の適用が可能か否かを判断する。取引処理装置は、決済金額の免税の適用が可能であると判断した場合に、決済金額を含む所定の決済情報を用いて、所定の決済先装置との間で決済処理を行う。
これにより、取引処理装置は、免税対象となる所定の輸出物品(例えば通常生活の用に供する物品であって免税対象の物品)を購入者に対して販売する際に、その購入者(即ち、非居住者)に対し、購入者が所持する帳票(例えば旅券)の読み取りから得られた文字情報を基に、所定の輸出物品の購入に関する決済金額の免税の適用が可能か否かの判断を容易にすることができ、輸出物品の販売額(決済金額)に免税が適用可能な所定の要件を購入者が満たすか否かを判断する店員の入力操作の操作性(例えば入力操作の煩雑さ)を改善することができ、取引内容の決済処理を円滑に遂行することができる。
本発明によれば、免税対象となる所定の輸出物品を非居住者に対して販売する際に、輸出物品の販売額に免税が適用可能な所定の要件を非居住者が満たすか否かの判断を容易にすることができ、店員の入力操作の操作性を改善することができ、取引内容の決済処理を円滑に遂行することができる。
本実施形態の取引処理システムのシステム構成の第1例を示す図 本実施形態の取引処理システムのシステム構成の第2例を示す図 本実施形態の取引処理システムのシステム構成の第3例を示す図 本実施形態の取引処理システムのシステム構成の第4例を示す図 本実施形態の取引処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図 帳票読取装置において読み取られるパスポートの機械読取領域の説明図 パスポートが帳票読取装置において読み取られる態様の第1例を示す図 パスポートが帳票読取装置において読み取られる態様の第2例を示す図 本実施形態の取引処理システムにおける輸出物品の購入者が免税の対象者に該当するかしないか判断するための動作手順の第1例を説明するフローチャート 本実施形態の取引処理システムにおける輸出物品の購入者が免税の対象者に該当するかしないか判断するための動作手順の第2例を説明するフローチャート
以下、本発明に係る取引処理装置、取引処理方法、プログラム及び取引処理システムの実施形態(以下、「本実施形態」という)について、図面を参照して説明する。本実施形態では、本発明に係る取引処理装置を、輸出物品販売場(例えば免税店)において所定の輸出物品(例えば通常生活の用に供する物品であって免税対象の物品(より具体的には、食品類、飲料類、薬品類、化粧品類その他の消耗品。以下同様。)を購入する購入者(例えば非居住者)が所持するカード(例えばクレジットカード)を用いた取引の決済処理に用いられる決済端末装置として説明する。また、以下の本実施形態の取引処理システムを構成する取引処理装置及び帳票読取装置は、カード(例えばクレジットカード)を用いた取引の決済処理を行う加盟店(店舗)に設置される。
(取引処理システムのシステム構成)
図1は、本実施形態の取引処理システム10のシステム構成の第1例を示す図である。図1に示す取引処理システム10は、取引処理装置1と、帳票読取装置2と、決済センタ装置5とを含む構成である。取引処理装置1と帳票読取装置2とは例えば有線のケーブルにより接続されている。取引処理装置1と決済センタ装置5とはネットワークNWを介して接続される。ネットワークNWは、無線ネットワーク又は有線ネットワークをインターフェースとして接続されるインターネットNW1且つ又はイントラネットNW2である。無線ネットワークは、例えば無線LAN(Local Area Network)、無線WAN(Wide Area Network)、とくに3G、LTE(Long Term Evolution)又はWiGig(Wireless Gigabit)である。有線ネットワークは、例えばIEEE802.3又はイーサネット(登録商標)(ETHERNET(登録商標))である。
取引処理装置1は、加盟店の店舗における所定の輸出物品(例えば通常生活の用に供する物品であって免税対象の物品。以下同様。)の購入者が保持する帳票(例えば旅券)が帳票読取装置2の読み取りにより得られた文字情報(詳細は後述参照)を基に、購入者に対し、所定の輸出物品の購入に関する決済金額の免税の適用が可能か否かを判断する。取引処理装置1は、決済金額の免税の適用が可能であると判断した場合に、免税が適用された決済金額を算出し、決済金額を含む所定の決済情報を用いて、所定の決済先装置である決済センタ装置5との間で決済処理を行う。また、取引処理装置1は、決済センタ装置5との間で決済処理が正常に終了した後、購入者に関する情報と所定の輸出物品の購入に関する課税情報と決済情報とを含む所定の購入ログ情報(詳細は後述参照)を記憶する。取引処理装置1の具体的な構成については、図5を参照して説明する。
帳票読取装置2は、購入者が非居住者であることを示すために購入者が携帯して保持する帳票(例えば旅券(パスポートP1)、以下、帳票の一例として「パスポート」を用いて説明する)の所定領域(具体的には図6に示す機械読取領域(MRZ(Machine Readable Zone)63))に印字された各種情報を画像データとして読み出し、必要に応じて、読み出された画像データに対してOCR(Optical Character Recognition)処理を行うことで、MRZ63に印字された各種情報を文字情報(文字コードのテキスト情報)として抽出し、取引処理装置1に出力する。なお、読み出された画像データをOCR処理することでMRZ63に印字された各種情報を文字情報として抽出する処理は、OCR処理用のアプリケーションがインストールされた取引処理装置1において行われてもよい。
決済センタ装置5は、例えば加盟店と直接に加盟店契約を結んでいるイシュア(即ち、カードの発行会社)若しくはアクワイヤラ(即ち、特定のカード取引を取り扱う加盟店を募集し、加盟店のカード取引に基づく売上情報を統括する会社)における決済処理用のサーバ装置(決済センタ)、又は、サードパーティプロセッサ(即ち、イシュア若しくはアクワイヤラから業務委託を受けて各加盟店からの決済処理の中継を代行する会社)における決済中継処理用のサーバ装置(決済中継センタ)である。決済センタ装置5は、ネットワークNWを介して取引処理装置1から、免税が適用された決済金額(免税価格)又は免税が適用されない決済金額(課税価格)に関する決済処理の与信照会を受け、与信するか否かを判断又はイシュアやアクワイヤラにその判断の照会を行う。決済センタ装置5は、与信結果又は与信照会の判断結果を、ネットワークNWを介して取引処理装置1に応答する。
図2は、本実施形態の取引処理システム10Aのシステム構成の第2例を示す図である。図2に示す取引処理システム10Aは、取引処理装置1と、帳票読取装置2と、バーコードリーダRDが接続されたPOS(Point Of Sales)端末3と、決済センタ装置5とを含む構成である。以下のそれぞれの取引処理システム10A,10B,10Cの説明では、図1に示す取引処理システム10の各部と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
POS端末3は、取引処理装置1に接続され、バーコードリーダRDにより読み取られたバーコードが貼付された商品(例えば輸出物品)に関する商品情報や価格情報をタッチパネルディスプレイDPに表示し、購入された商品に関する情報を記憶部(不図示)に記憶する。また、POS端末3は、店員のタッチパネルディスプレイDPに対する各種の入力操作により、購入者に関する情報をタッチパネルディスプレイDPに表示させる。
なお、POS端末3は、取引処理装置1に接続されてもよいし(図2参照)、図3に示すように、取引処理装置1及び帳票読取装置2の両方に接続されてもよい。図3は、本実施形態の取引処理システム10Bのシステム構成の第3例を示す図である。図3に示す取引処理システム10Bでは、帳票読取装置2の出力(即ち、MRZ63に印字された各種情報に対するOCR処理結果として抽出された文字情報のテキストデータ)は、POS端末3、又はPOS端末3を介して取引処理装置1に入力される。また、図1に示す取引処理装置1、又は図2や図3に示す取引処理装置1及びPOS端末3の代わりに、取引処理装置1とPOS端末3との各種機能が一体化された取引処理装置4が用いられてもよい(図4参照)。図4は、本実施形態の取引処理システム10Cのシステム構成の第4例を示す図である。
次に、本実施形態の取引処理装置1のハードウェア構成の一例について、図5を参照して説明する。なお、図4に示す取引処理装置4のハードウェア構成も図5に示すハードウェア構成と同様であるため、例えば可搬型の取引処理装置1,4の両方の詳細な説明は省略し、取引処理装置1について説明する。図5は、本実施形態の取引処理装置1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図5に示す取引処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)21と、磁気カードリーダ部23と、接触式ICカードリーダライタ部25と、非接触ICカードリーダライタ部27と、ループアンテナ部29と、キー入力部31と、タッチ入力部33と、表示部35と、帳票入力I/F部37と、POSI/F部39と、有線ネットワークI/F部41と、広域無線通信アンテナ43Aが接続された広域無線通信部43と、局所無線通信アンテナ45Aが接続された局所無線通信部45と、PINPADI/F部47と、フラッシュROM(Read Only Memory)49と、RAM(Random Access Memory)51と、SDカード53と、プリンタI/F部55と、プリンタモジュール57とを含む構成である。
CPU21は、取引処理装置1の各部の動作を全体的に統括するための制御処理、他の各部との間のデータの入出力処理、データの演算(計算)処理及びデータの記憶処理を行う。
例えば、判断部の一例としてのCPU21は、本発明に係るプログラムに規定されたコードに従う各処理を実行することで、例えば帳票入力I/F部37において取得されたパスポートP1のMRZ60に対応する文字情報(テキストデータ)を基に、輸出物品の購入者に対し、所定の輸出物品の購入に関する決済金額の免税の適用が可能か否かを判断する。
また、決済金額取得部及び算出部の一例としてのCPU21は、本発明に係るプログラムに規定されたコードに従う各処理を実行することで、例えば決済金額の免税の適用が可能であると判断した場合に、免税が適用された決済金額を算出して取得し、一方、決済金額の免税の適用が不可能であると判断した場合に、所定の付加税(例えば消費税)が課税された決済金額を算出して取得する。
また、決済処理部の一例としてのCPU21は、本発明に係るプログラムに規定されたコードに従う各処理を実行することで、例えば算出処理後の決済金額を含む所定の決済情報を用いて、有線ネットワークI/F部41、広域無線通信部43及び局所無線通信部45のうちいずれかを介して、決済センタ装置5との間で決済処理を行う。
磁気カードリーダ部23は、取引処理装置1の筐体の側面側に設けられたスリット(不図示)の内部に配置され、磁気カードの磁気ストライプを読み取る機能を有し、読み取った磁気ストライプから磁気カードに登録された各種情報を読み出してCPU21に出力する。
接触式ICカードリーダライタ部25は、取引処理装置1の筐体の側面(例えば図1に示す取引処理装置1に対する紙面左下側)に設けられた接触型ICカードの挿入口(不図示)の内部に配置され、挿入口に挿入された接触式ICカードの電極を介して、接触式ICカードに記録されたカード情報を読み取ったり書き込んだりする。なお、接触式ICカードリーダライタ部25により読み取られたカード情報はCPU21に入力される。
非接触ICカードリーダライタ部27は、例えば取引処理装置1の表示部35に対して略平行になるように配置されたループアンテナ部29と接続され、所定の近距離無線通信(例えばNFC(Near Field Communication))を用いて、カード(例えばクレジットカード)と非接触で無線通信を行い、非接触ICカードリーダライタ部25に記録されたカード情報を読み取ったり書き込んだりする。なお、非接触ICカードリーダライタ部27により読み取られたカード情報はCPU21に入力される。
キー入力部31は、例えば取引処理装置1の筐体に設けられたプッシュ型のボタンであり、例えば決済処理の際に決済処理に使用されるカードに関する各種情報(例えばカード番号、カードブランド)の店員による入力操作に用いられる。キー入力部31は、決済処理に使用されるカードの所持者(決済者)が、PINを入力する際にも用いられる。
タッチ入力部33は、取引処理装置1のタッチパネルTPに対するタッチ入力を検出する機能を有する。
表示部35は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)又は有機EL(Electroluminescence)を用いて構成され、取引処理装置1のタッチパネルTPの表示を制御する機能を有する。本実施形態では、タッチ入力部33と表示部35とにより、取引処理装置1のタッチパネルTPが構成される。
情報取得部の一例としての帳票入力I/F部37は、店舗における所定の輸出物品の購入者が保持する帳票(例えばパスポートP1)のMRZ60の画像データにOCR処理を施すことで帳票読取装置2が出力した文字情報のテキストデータを取得してCPU21に出力する。
決済金額取得部の一例としてのPOSI/F部39は、取引処理装置1にPOS端末3が接続されている場合(例えば図2〜図4参照)に、POS端末3からの入力情報を取得し、更に、POS端末3への出力情報をPOS端末3に出力する。
有線ネットワークI/F部41は、有線ネットワークであるインターネットNW1又は店舗のイントラネットNW2に接続し、インターネットNW1介して決済センタ装置5との間で通信を行い、又はイントラネットNW2及びインターネットNW1を介して決済センタ装置5との間で通信を行う。
広域無線通信部43は、広域無線通信アンテナ43Aと接続され、インターネットNW1又は決済センタ装置5を運営する業者が独自に展開しているアクセスポイント(不図示)を介した電話回線による接続形態等の広域無線通信路(例えばWAN(Wide Area Network))を介して通信する機能を有する。広域無線通信路における通信は、例えばW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)、CDMA(Code Division Multiple Access)2000、LTE(Long Term Evolution)等の移動体通信を用いて行われてもよい。
局所無線通信部45は、局所無線通信アンテナ45Aと接続され、イントラネットNW2等の局所無線通信路を用いて、例えば無線LAN通信する機能を有する。局所無線通信部45は、無線LAN通信以外の通信(例えばBluetooth(登録商標)通信)を行ってもよい。
PINPADI/F部47は、例えば購入者がPIN(Personal Identification Number、暗証番号)を入力する際に使用されるテンキー装置であるPINPAD7と接続され、購入者により入力されたPIN情報を取得してCPU21に出力する。
フラッシュROM49は、各種のデータを記憶する機能を有する。記憶されるデータは、例えば決済センタ装置5との間での決済処理に使用されるアプリケーションのプログラムコード及びデータ、各種業務に関わるプログラムコード及びデータ、その他取引処理装置1の各部を制御するためのプログラム及びデータでもよい。
記憶部の一例としてのRAM51は、例えばCPU21の動作に伴う演算処理の際に、演算処理の途中において発生する処理データを、一時的に記憶するために用いられるメモリである。例えばRAM51は、例えば購入者毎の輸出物品の購入に伴う免税の有無等の管理に使用される購入ログ情報(後述参照)を一時的に保存する。
外部記憶媒体の一例としてのSDカード53は、例えば購入者毎の輸出物品の購入に伴う免税の有無等の管理に使用される購入ログ情報(後述参照)を記憶する。
プリンタI/F部55は、例えばキー入力部31を用いる店員の入力操作に応じてCPU21から出力された印字対象の出力データを取得してプリンタモジュール57に出力する。
印字部の一例としてのプリンタモジュール57は、取引処理装置1の筐体内に格納され、不図示の印字用紙に対し、プリンタI/F部55から出力された印字対象の出力データを印字する。
図6は、帳票読取装置2において読み取られるパスポートP1の機械読取領域(MRZ60)の説明図である。図6に示すパスポートP1は、折り目71に対して図6の紙面上側の上側ページ部72と図6の紙面下側の下側ページ部73とに分かれる。上側ページ部72や下側ページ部73以外のページ(例えば、上側ページ部72の次のページ(不図示))には、例えば出国時又は入国時に税関に相当する所定の機関の職員により、出国スタンプ又は入国スタンプが押印される。また、下側ページ部73には、パスポートP1の所持者に関する情報が掲載され、具体的には所持者の顔写真61と、図7に示す据置型の帳票読取装置2又は図8に示すハンディタイプ(可搬型)の帳票読取装置RDAにより読み取られるMRZ60とが掲載されている。図7は、パスポートP1が帳票読取装置2において読み取られる態様の第1例を示す図である。図8は、パスポートP1が帳票読取装置RDAにおいて読み取られる態様の第2例を示す図である。
図6に示すMRZ60では、第1行目の第1桁目(図6の紙面左側)の「P」は旅券(パスポート)であることを示し、同行目の第3桁目から第5桁目の「JPN」はパスポートP1の発行国を示し、同行目の第6桁目以降の「TANAKA<<ICHIRO」はパスポートP1の所持者の氏名(より具体的には姓、名の順)を示す。更に、第2行目の第1桁目から第9桁目の「XS1234567」はパスポートP1の旅券番号を示し、同行目の第11桁目から第13桁目の「JPN」はパスポートP1の所持者の国籍を示し、同行目の第14桁目から第19桁目の「740221」はパスポートP1の所持者の生年月日を示し、同行目の第21桁目の「M」はパスポートP1の所持者の性別を示し、同行目の第22桁目から第27桁目の「230906」はパスポートP1の有効期限(2023年9月6日)を示す。
従って、図7に示す据置型(フラットベッド型)の帳票読取装置2の読取面50(例えばガラスを用いて構成)の底縁部81にパスポートP1の下側ページ部73の底部75が当接し、更に、読取面50の側縁部83にパスポートP1の下側ページ部73の側部が当接するように、パスポートP1が読取面50上に載置された際、MRZ60に掲載された各種情報が画像データとして読み取られ、OCR処理により文字情報のテキストデータとして抽出される。
また、図8に示すように、ハンディタイプの帳票読取装置RDAから投射されるレーザ光の反射光を基に、MRZ60に掲載された各種情報が画像データとして読み取られ、OCR処理により文字情報のテキストデータとして抽出される。なお、図8では、ハンディタイプの帳票読取装置RDAのリーダ部が示され、読み取られた画像データに対するOCR処理を施す本体部の図示は省略されている。
(取引処理システムの動作)
次に、本実施形態の取引処理システム10における輸出物品の購入者と店舗との間で輸出物品の購入に関する決済処理が行われる際に、購入者が免税の対象者に該当するかしないか判断するための動作手順について、図9及び図10を参照して説明する。図9は、本実施形態の取引処理システム10における輸出物品の購入者が免税の対象者に該当するかしないか判断するための動作手順の第1例を説明するフローチャートである。図10は、本実施形態の取引処理システム10における輸出物品の購入者が免税の対象者に該当するかしないか判断するための動作手順の第2例を説明するフローチャートである。
なお、図9及び図10に示す各処理の内容は同一であるため、同一の符号を付して説明を省略するが、図10では、各処理を行う装置が異なるので、図9と異なる内容について説明する。また、図9及び図10では、例えば図1に示す取引処理システム10の構成を用いて説明するが、図2から図4に示す取引処理システム10A,10B,10Cのいずれの構成を用いても適用可能である。
図9において、店舗の店員は、所定の輸出物品を購入する購入者が所持するパスポートP1を預かり、帳票読取装置2の読取面50(例えば図7参照)上にパスポートP1を載置する。帳票読取装置2は、読取面50上に載置されたパスポートP1のMRZ60に掲載された各種情報を画像データとして読み出す(S1)。帳票読取装置2は、読み出した画像データを取引処理装置1に出力する。
取引処理装置1のCPU21は、帳票読取装置2から出力された画像データを帳票入力I/F部37において取得し、MRZ60に対応する画像データに対してOCR処理を行うことで、MRZ60に掲載されている各種情報(文字情報)をテキストデータとして抽出し、タッチパネルTP(又はPOS端末3が取引処理装置1に接続又は取引処理装置1と一体化された構成である場合には、タッチパネルディスプレイDP。以下同様。)の所定領域に表示させる(S2)。取引処理装置1のCPU21は、タッチパネルTP又はタッチパネルディスプレイDPに表示された抽出結果(OCR処理結果)から、購入者の国籍情報を判別する(S3)。
また、取引処理装置1のCPU21には、店舗の店員のタッチパネルTP又はタッチパネルディスプレイDPに対する入力操作により、購入者(例えば外国人旅行者)が非居住者に該当するか否かが入力される(S4)。なお、ステップS2により、パスポートP1のMRZ60に掲載されている各種情報はテキストデータとして抽出されてタッチパネルTP又はタッチパネルディスプレイDPの所定領域に表示されているので、店員は、パスポートP1を手に取ってパスポートP1のMRZ60が掲載されているページを閲覧して非居住者に該当するか否かを判断することなく、タッチパネルTP又はタッチパネルディスプレイDPに表示された抽出結果から、購入者が非居住者に該当するか否かを簡易に入力することができる。
また、取引処理装置1のCPU21には、店舗の店員のタッチパネルTP又はタッチパネルディスプレイDPに対する入力操作により、購入者(例えば外国人旅行者)の上陸年月日(渡航日数)が入力される(S5)。ステップS5の入力が無い場合、上陸年月日(渡航日数)はMRZ60には掲載(印字)されていないので、店員は、パスポートP1を手にとって、該当する入国スタンプが押印されたページを探して開き、押印された入国スタンプの日付を基に、上陸年月日(渡航日数)を知った上で紙等にメモする必要があり、店員の作業が煩雑になる。
このため、本実施形態の取引処理装置1のCPU21は、取引処理装置1の内部で計時又は外部より取得する現在の日時と店員のタッチパネルTP又はタッチパネルディスプレイDPに対して入力された上陸年月日との差分から渡航日数を算出して、その渡航日数をタッチパネルTP又はタッチパネルディスプレイDPに表示してもよい。これにより、店員は、頭の中で暗算又は紙を用いた計算等をすることなく、その購入者に関して、購入品が免税の対象となるか否かを判断する情報の一つとなり得る渡航日数を、簡易に知ることができる。
ステップS5の後、取引処理装置1のCPU21は、ステップS4において入力された情報(即ち、購入者が非居住者であるか否かを示す情報)を用いて、決済処理の対象となる購入者に対し、購入者が購入しようとする輸出物品の購入に関する決済金額の免税の適用が可能か否かを判断し、判断結果をタッチパネルTP又はタッチパネルディスプレイDPに表示させる(S6)。更に、取引処理装置1のCPU21は、決済金額の免税の適用が可能であると判断した場合には(S7、YES)、取引処理装置1へ入力された金額から免税が適用された決済金額(つまり免税価格(税なし価格))を算出する(S8)。ここで、取引処理装置1へ入力される決済金額は、キー入力部31、タッチ入力部33又はPOS I/F部39から入力される。言い換えれば、取引処理装置1は、キー入力部31又はタッチ入力部33に入力される決済金額を取得し、或いはPOSI/F部39を介して、POS端末3から決済金額を取得する。
一方、取引処理装置1のCPU21は、決済金額の免税の適用が不可能であると判断した場合には(S7、NO)、取引処理装置1へ入力された金額から所定の付加税(例えば消費税)が課税された決済金額(つまり課税価格)を算出する(S9)。取引処理装置1へ入力される金額は、(S7、YES)の場合(即ち、決済金額の免税の適用が可能であると判断された場合)と同様に入力される。
なお、取引処理装置1にPOS端末3が接続されている場合又は取引処理装置4のように取引処理装置1とPOS端末3とが一体化された場合には、取引処理装置1,4は、ステップS2において抽出されたパスポートP1に関する各種情報(旅券情報)と、ステップS5において入力された上陸年月日(渡航日数)を含む渡航情報と、ステップS6における判断結果及びステップS8若しくはステップS9の算出結果を含む課税情報とをPOS端末3又はPOS端末に対応するPOS部(不図示)に送信又は出力する(S10)。
ステップS10の後、取引処理装置1のCPU21は、ステップS8又はステップS9において算出された決済金額(即ち、免税価格又は課税価格)を含む所定の決済情報を用いて、有線ネットワークI/F部41、広域無線通信部43及び局所無線通信部45のうちいずれかを介して、決済センタ装置5との間で決済処理を行う(S11)。決済情報は、例えばクレジットカード番号、カードブランド、決済金額、支払方法、決済処理の年月日(処理年月日)等が含まれる。
取引処理装置1と決済センタ装置5との間で決済処理が正常に終了した場合(例えば、購入者に対する与信を行うか否かの判断又はイシュアやアクワイヤラにその判断の紹介が行われ、与信しても良い場合に売上情報を登録する処理が終了した場合)には、取引処理装置1のCPU21は、購入者に関する情報(例えば旅券情報及び渡航情報)と、所定の輸出物品の購入に関する課税情報と、上述した決済情報とを含む購入ログ情報を出力する(S12)。例えば、取引処理装置1のCPU21は、購入ログ情報をRAM51又はSDカード53に記憶してもよいし、プリンタI/F部55を介してプリンタモジュール57に印字用紙に印字(プリントアウト)させてもよい。
購入ログ情報の旅券情報には、旅券(即ち、パスポートP1)の種類、旅券番号、国籍、氏名、生年月日等の各種情報が含まれる。購入ログ情報の渡航情報には、在留資格(即ち、非居住者に該当するか否かを示す情報)、上陸年月日等の各種情報が含まれる。購入ログ情報の課税情報には、免税の適用がなされたか否かを示す情報、税額、販売年月日等の各種情報が含まれる。
図10に示すフローチャートでは、ステップS1からステップS3の各処理が帳票読取装置2において行われ、ステップS4及びステップS5の各処理が取引処理装置1,4又はPOS端末3において行われる点が図9に示すフローチャートと異なり、その他の処理は図9に示すフローチャートと同一であるため、説明を省略する。図10では、ステップS2におけるOCR処理によって判別された購入者の国籍のテキストデータがステップS3の出力として取引処理装置1のCPU21又はPOS端末3のCPU(不図示)に入力される。
以上により、本実施形態の取引処理システム10では、取引処理装置1は、店舗における所定の輸出物品(例えば通常生活の用に供する物品であって免税対象の物品)の購入者が保持する帳票(例えばパスポートP1)の読み取りに応じて取得した文字情報(テキストデータ)を基に、購入者に対し、所定の輸出物品の購入に関する決済金額の免税の適用が可能か否かを判断する。取引処理装置1は、決済金額の免税の適用が可能であると判断した場合に、免税が適用された決済金額を算出し、決済金額を含む所定の決済情報を用いて、決済センタ装置5との間で決済処理を行う。取引処理装置1は、決済処理が正常に終了した後、購入者に関する情報と所定の輸出物品の購入に関する課税情報と決済情報とを含む所定の購入ログ情報を記憶する。
これにより、取引処理装置1は、免税対象となる所定の輸出物品(例えば通常生活の用に供する物品であって免税対象の物品)を購入者に対して販売する際に、その購入者(即ち、非居住者)に対し、購入者が所持する帳票(例えばパスポートP1)の読み取りから得られた文字情報(テキストデータ)を基に、所定の輸出物品の購入に関する決済金額の免税の適用が可能か否かを判断するので、輸出物品の販売額(決済金額)に免税が適用可能な所定の要件を購入者が満たすか否かを判断する店員の入力操作の操作性(例えば入力操作の煩雑さ)を改善することができ、取引内容の決済処理を円滑に遂行することができる。
例えば店員の入力操作の操作性の改善に関して、取引処理装置1は、非居住者(例えば外国人旅行者)に対して免税を行った履歴を、店員の入力ミス無く確実に残して保存することができ、同一店舗内における同一の非居住者毎の1日の販売上限額の管理(例えば不要な課税の低減、消費税の徴収漏れの防止)を効率的に行うことができる。また、取引処理装置は、非居住者に対しては、購入時に免税が適用された所定の輸出物品の購入に関する決済処理を行うことができるので、非居住者が出国する前の空港における所定の申請(即ち、購入額に対して免税が適用された差分の税金(例えば消費税の還付金)の申し込み)の手続きを不要にすることができる。
また、本実施形態の取引処理装置1は、決済金額の免税の適用が不可であると判断された場合には、所定の付加税(例えば消費税)が課税された決済金額を算出するので、非居住者ではない購入者に対しては所定の付加税が課税された正確な決済金額を用いた決済処理を行うことができ、付加税(消費税)の徴収漏れを防止することができ、店舗の店員に対し、所定の申告先(例えば税務署)に対する正確な税金の申告を行わせることができる。
また、文字情報(テキストデータ)には少なくとも購入者の国籍情報が含まれるので、本実施形態の取引処理装置1は、購入者の国籍情報を基に購入者が非居住者であると判断した場合に、購入者に対し、所定の輸出物品の購入に関する決済金額の免税の適用が可能と判断し、輸出物品の販売額(決済金額)に免税が適用可能な所定の要件を購入者が満たすか否かを判断する店員の入力操作の負荷(例えば購入者毎に帳票(例えば旅券)を預かってその内容を閲覧して非居住者に該当するか否かを判断する作業)を軽減することができる。
また、本実施形態の取引処理装置1は、所定の購入ログ情報を購入者に所持させる購入記録票として所定の印字用紙に印字するので、非居住者に対して免税を行った履歴を、店舗及び購入者(非居住者)の両方に対して確実に残して保持することができ、更に、購入者(非居住者)に購入記録票を保持させることで、出国時における購入記録票の税関長への提出による消費税の徴収の免除手続きを支援することができる。
以上、図面を参照して各種の実施形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
また、上述した本実施形態では、購入者のカード取引の一例としてクレジットカード(より具体的には磁気クレジットカード、接触式ICクレジットカード、非接触ICクレジットカード)を用いた決済処理について説明したが、クレジットカードを用いた決済処理に限定されず、例えばデビットカード、電子マネー、プリペイドカード、ポストペイカード、ポイントカード、電子クーポン、電子商品券を用いた決済処理に適用されてもよい。
また、上述した本実施形態では、購入者が非居住者であることを示すための帳票の一例として旅券(パスポートP1)を用いて説明したが、パスポートP1に限定されず、例えば乗員上陸許可書、緊急上陸許可書及び遭難による上陸許可書のうちいずれか一つであってもよい。
なお、上述した本実施形態では、パスポートP1のMRZ60に掲載(印字)された文字情報をOCR処理によってテキストデータに変換することで購入者(パスポートP1の所持者)の国籍情報が判別されたが、例えばパスポートP1にIC(Integrated Circuit)チップが埋め込まれた場合に、帳票読取装置2がICチップ内のメモリ(不図示)から購入者に関する各種情報(即ち、MRZ60に掲載された文字情報に相当する各種情報)を取得して取引処理装置1に出力してもよい。
本発明は、免税対象となる所定の輸出物品を非居住者に対して販売する際に、輸出物品の販売額に免税が適用可能な所定の要件を非居住者が満たすか否かを判断する店員の入力操作の操作性を改善し、取引内容の決済処理を円滑に遂行する取引処理装置、取引処理方法、プロセッサ及び取引処理システムとして有用である。
1、4 取引処理装置
2 帳票読取装置
3 POS端末
5 決済センタ装置
21 CPU
23 磁気カードリーダ部
25 接触式ICカードリーダライタ部
27 非接触ICカードリーダライタ部
29 ループアンテナ
31 キー入力部
33 タッチ入力部
35 表示部
37 帳票入力I/F部
39 POSI/F部
41 有線ネットワークI/F部
43 広域無線通信部
43A 広域無線通信アンテナ
45 局所無線通信部
45A 局所無線通信アンテナ
47 PINPADI/F部
49 フラッシュROM
51 RAM
53 SDカード
55 プリンタI/F部
57 プリンタモジュール
NW ネットワーク
NW1 インターネット
NW2 イントラネット

Claims (10)

  1. 免税対象の物品の購入時に免税決済を行う取引処理装置であって、
    帳票から、前記帳票の所持者に関する情報を取得する情報取得部と、
    決済金額を取得する決済金額取得部と、
    前記情報取得部において取得された前記帳票の所持者に関する情報を基に、前記決済金額の免税の適用が可能か否かを判断する判断部と、
    前記判断部の判断結果に基づき決済処理を行う決済処理部と、を備え、
    前記決済処理部は、前記判断部で免税が適用されると判断した場合、免税が適用された決済金額で決済処理を実行する、
    取引処理装置。
  2. 請求項1に記載の取引処理装置であって、
    前記決済金額の免税の適用が可能であると判断された場合に、前記免税が適用された決済金額を算出する算出部、を更に備える、
    取引処理装置。
  3. 請求項1に記載の取引処理装置であって、
    前記決済処理部は、前記決済金額を含む所定の決済情報を用いて、所定の決済先装置との間で決済処理を行う、
    取引処理装置。
  4. 請求項3に記載の取引処理装置であって、
    前記決済処理部における前記決済処理が正常に終了した後、前記決済金額の決済者に関する情報と前記決済金額に関する課税情報と前記決済情報とを含む所定の購入ログ情報を記憶する記憶部、を更に備える、
    取引処理装置。
  5. 請求項2に記載の取引処理装置であって、
    前記算出部は、前記決済金額の免税の適用が不可であると判断された場合に、所定の付加税が課税された決済金額を算出する、
    取引処理装置。
  6. 請求項1に記載の取引処理装置であって、
    前記帳票の所持者に関する情報には、少なくとも前記帳票の所持者の国籍情報が含まれ、
    前記判断部は、前記帳票の所持者の国籍情報を基に前記帳票の所持者が非居住者であると判断した場合に、前記帳票の所持者に対し、前記決済金額の免税の適用が可能であると判断する、
    取引処理装置。
  7. 請求項4に記載の取引処理装置であって、
    前記所定の購入ログ情報を、前記帳票の所持者に所持させる購入記録票として所定の印字用紙に印字する印字部、を更に備える、
    取引処理装置。
  8. 免税対象の物品の購入時に免税決済を行う取引処理装置における取引処理方法であって、
    帳票から、前記帳票の所持者に関する情報を取得するステップと、
    決済金額を取得するステップと、
    取得された前記帳票の所持者に関する情報を基に、前記決済金額の免税の適用が可能か否かを判断するステップと、
    前記決済金額の免税の適用が可能な否かの判断結果に基づき決済処理を行うステップと、を有し、
    前記決済処理を行うステップでは、前記決済金額の免税が適用される旨の前記判断結果である場合に、免税が適用された決済金額で決済処理を実行する、
    取引処理方法。
  9. 免税対象の物品の購入時に免税決済を行う、コンピュータである取引処理装置に、
    帳票から、前記帳票の所持者に関する情報を取得するステップと、
    決済金額を取得するステップと、
    取得された前記帳票の所持者に関する情報を基に、前記決済金額の免税の適用が可能か否かを判断するステップと、
    前記決済金額の免税の適用が可能な否かの判断結果に基づき決済処理を行うステップと、を実現させ、
    前記決済処理を行うステップでは、前記決済金額の免税が適用される旨の前記判断結果である場合に、免税が適用された決済金額で決済処理を実行する、
    プログラム。
  10. 免税対象の物品の購入時に免税決済を行う取引処理装置と所定の決済先装置とが接続された取引処理システムであって、
    前記取引処理装置は、
    帳票から、前記帳票の所持者に関する情報を取得する情報取得部と、
    決済金額を取得する決済金額取得部と、
    前記情報取得部において取得された前記帳票の所持者に関する情報を基に、前記決済金額の免税の適用が可能か否かを判断する判断部と、
    前記判断部の判断結果に基づき、前記決済金額を含む所定の決済情報を用いて、前記決済先装置との間で決済処理を行う決済処理部と、を備え、
    前記決済処理部は、前記判断部で免税が適用されると判断した場合、免税が適用された決済金額で決済処理を実行する、
    取引処理システム。
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