JP6011251B2 - 無線通信装置及び無線通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信装置及び無線通信方法に関する。
1Gbpsの高速なスループットを実現するための技術として、LTE−Advancedがある。LTE−Advancedの技術の一つとして、Carrier Aggregation(CA)と呼ばれる技術がある。LTEでは、複数の周波数帯が用意されており、各周波数帯には番号が振られ、BAND1、BAND2、...と呼ばれる。例えば、BAND1は、2GHz帯(上り1920−1980MHz、下り2110−2170MHz)である。例えば、BAND5は、800MHz帯(上り824−849MHz、下り869−894MHz)である。各周波数帯は、国,地域,キャリアに対して割り当てられている。
CAは、Component Carrier(CC)と呼ばれる単位でまとめられた周波数帯を複数用いて通信を行う技術である。CCの帯域幅は、LTE Release
8でサポートされる、1.4MHz,3MHz,5MHz,10MHz,15MHz,20MHzのなかから選択される。CAは、通信周波数帯として連続した100MHzといった広帯域を確保できない等の各国の事情を考慮して考案されたものである。CCは、最大で5つまで組み合わせることができる。
例えば、20MHzの帯域幅を有するCCを5つ組み合わせて通信することによって、伝送帯域100MHzまでの高帯域がサポート可能となる。CAを用いることによって、LTE−Advancedでは最大1Gbpsの高速伝送が可能となる。
CAでは、CCの周波数配置は、以下の3つに分類されている。
(1)Intra−Band ContiguousCA
(2)Inter−Band Non ContiguousCA
(3)Intra−Band Non ContiguousCA
(1)Intra−Band ContiguousCAは、同じ周波数帯内で、隣接するCCを組み合わせる方法である。(2)Inter−Band Non ContiguousCAは、異なる周波数帯に存在するCCを組み合わせる方法である。(3)Intra−Band Non ContiguousCAは、同じ周波数帯内で、隣接していないCCを組み合わせる方法である。
(2)Inter−Band Non ContiguousCAでは、例えば、2GHz帯(BAND1)の20MHzの帯域幅を持つCC1と、800MHz帯(BAND5)の15MHzの帯域幅を持つCC2とを用いて、35MHz帯域幅で通信を行うことが可能となる。
(2)Inter−Band Non ContiguousCAは、異なる周波数帯のCCを用いる。周波数帯が異なれば、例えば、各キャリアの特性も異なり、伝搬環境の影響の受け方も異なってくるため、より安定した品質で通信を行うことができる。
一方で、電波は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)標準規格や電波法で定義されているRF(Radio Frequency)性能規定を満たす必要がある。RF性能規定
には、例えば、隣接チャネル選択度(ACLR:Adjacent Channel Leakage Ratio),ス
ペクトラムエミッションマスク(SEM),スプリアスエミッション等がある。
例えば、携帯端末が送信波を送出する場合には、その回路構成上、増幅器やミキサ等の動作周波数領域において、非線形の歪みが発生する。非線形歪成分には、例えば、3次相互変調歪があり、非線形歪成分により発生するスプリアス信号が、希望信号の周波数帯内に発生すると、妨害波となる。また、その他に、2次相互変調歪,1/2IF歪,パワーアンプの飽和による歪,高調波成分等で発生するスプリアスがある。
図1は、2GHz帯(BAND1)を用いて送信波を送出した場合に発生するスプリアスの一例である。図2は、図1に示される、2GHz帯(BAND1)を用いて送信波を送出した場合に発生するスプリアスの周波数の一例を示す図である。これらは、例えば、送信チャネル周波数及び受信チャネル周波数の倍数に現れるスプリアスや、2次相互変調歪,1/2IF歪等のスプリアスである。これらのスプリアスは、帯域外のノイズを除去するフィルタ等によって除去される。
特開2002−317942号公報 特開2004−288201号公報
しかしながら、周波数帯の異なる複数のCCを用いるCAの場合には、CC間での干渉等によって、単独のCCで発生が予測されるスプリアス以外にもスプリアスが発生する。
本発明の一態様は、Carrier Aggregationによる送信時の、相互送信帯域間で発生するスプリアスを抑制する無線通信装置及び無線通信方法を提供することを目的とする。
本発明の態様の一つは、
データの送信に用いられる複数の周波数帯それぞれに関する情報に基づいて取得される、前記複数の周波数帯を用いたデータ送信時に前記複数の周波数帯のそれぞれにおける信号間で発生が予測されるスプリアスの周波数に対して、前記スプリアスと逆特性を有する信号を生成する生成部と、
前記複数の周波数帯におけるそれぞれの信号に、前記生成部によって生成された信号を加える複数の加算部と、
を備える無線通信装置である。
本発明の他の態様の一つは、上述した無線通信装置が上述した処理を実行する無線通信方法である。また、本発明の他の態様は、コンピュータを上述した無線通信装置として機能させるプログラム、及び当該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含むことができる。コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体には、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。
開示の無線通信装置及び無線通信方法によれば、Carrier Aggregationによる送信時の、相互送信帯域間で発生するスプリアスを抑制することができる。
2GHz帯(BAND1)を用いて送信波を送出した場合に発生するスプリアスの一例である。 2GHz帯(BAND1)を用いて送信波を送出した場合に発生するスプリアスの周波数の一例を示す図である。 無線通信装置の構成の一例を示す図である。 歪・スプリアス抑圧部の機能ブロックの例を示す図である。 無線通信装置が携帯電話端末に搭載されている場合の、基地局からのネットワークパラメータ情報の通知のシーケンスの一例を示す図である。 ネットワークパラメータ情報からの使用送信帯域の特定の例(その1)を示す図である。 ネットワークパラメータ情報からの使用送信帯域の特定の例(その2)を示す図である。 ネットワークパラメータ情報からの使用送信帯域の特定の例(その3)を示す図である。 ネットワークパラメータ情報からの使用送信帯域の特定の例(その4)を示す図である。 ネットワークパラメータ情報の一例を示す図である。 800MHz帯(BAND5)を用いて送信波を送出した場合に発生が予測されるスプリアスの周波数の一例を示す図である。 CC1とCC2との各スプリアス成分の周波数を加算して算出されたスプリアス周波数を示す図である。 CC2とCC1との各スプリアス周波数の差分により算出されたスプリアス周波数を示す図である。 打ち消し信号レベルテーブルの一例である。 1回目の送信処理における各処理部の出力信号の例を示す図である。 方向性結合器からフィードバックされたダイプレクサの出力信号から、打ち消し信号が生成されるまでの処理に係る処理部の出力信号の一例を示す図である。 ダイプレクサの出力信号の例を示す図である。 第1実施形態の無線通信装置を携帯電話端末に適用した場合の例である。 第1実施形態の無線通信装置を基地局型小型張出装置に適用した場合の例である。 第1実施形態の無線通信装置を基地局装置に適用した場合の例である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成に限定されない。
<第1実施形態>
図3は、無線通信装置の構成の一例を示す図である。第1実施形態の無線通信装置は、LTE Advanceに対応しており、CAによって送信を行う。そのため、第1実施形態の無線通信装置は、各CCに対応する無線部(受信部及び送信部)を備える。第1実施形態では、無線通信装置は、第一周波数帯と第二周波数帯の2つのCCを用いてCA送信を行うものとする。また、第1実施形態では、第一周波数帯は、800MHz帯(BAND5、CC1)、第二周波数帯は2GHz帯(BAND1、CC2)であるとする。
第1実施形態の無線通信装置100は、例えば、携帯電話端末,スマートフォン,携帯タブレット端末等の端末装置,基地局小型張出装置,基地局装置に搭載される無線部である。無線通信装置100は、2つのCCの信号を組み合わせることによって発生が予測さ
れるスプリアスを打ち消すための打ち消し信号を生成し、この打ち消し信号を各CCの送信信号に加算する。これによって、無線通信装置100は、CAによって発生するスプリアスを低減する。打ち消し信号は、送信開始時には、ネットワークパラメータから生成される打ち消し信号レベルテーブルを参照して生成され、送信開始後は、出力信号からスプリアス成分をフィードバックすることによって生成される。
無線通信装置100は、歪・スプリアス抑圧部1,ベースバンド(BB)部2,デジタルアナログ変換・RF(Radio Frequency)信号変換部(D/A)3,4,アナログデジタル変換・BB信号変換部(A/D)5,第一周波数帯受信部6,第一周波数帯送信部7,第二周波数帯送信部8,第二周波数帯受信部9,デュプレクサ10,11,ダイプレクサ12,方向性結合器13,アンテナ14を備える。第一周波数帯受信部6及び第一周波数帯送信部7は、800MHz帯(BAND5)の無線信号を処理する無線部である。第二周波数帯送信部8及び第二周波数帯受信部9は、2GHz帯(BAND1)の無線信号を処理する無線部である。なお、図3に示される例では、受信側の処理に係る機能ブロックは、第一周波数帯受信部6及び第二周波数帯受信部9以外は省略されている。無線通信装置100に含まれる各処理部は、それぞれ、ICチップや電子部品を用いた電子回路で実現される。ただし、これに限られず、無線通信装置100に含まれる各処理部は、プロセッサによるプログラムの実行によって行われるソフトウェア処理で実現されてもよい。
ベースバンド部2は、送信信号(デジタル信号)をベースバンド信号に変調する。また、ベースバンド部2は、受信信号(デジタル信号)をベースバンド信号から復調する。なお、変調方式は、例えば、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)である。その他に、ベースバンド部2は、デジタル信号の誤り訂正符号化又は復号化
等の処理も行う。なお、ベースバンド部2では、デジタル信号は、周波数帯毎、すなわち、2GHz帯及び800MHz帯毎に別々に処理される。図3では、ベースバンド部2は1つであるが、各周波数帯に対してベースバンド部2を設けてもよい。ベースバンド部2からは、2GHz帯,800MHz帯それぞれのI信号とQ信号とが送信されるが、第1実施形態の説明においては、簡略化のため、I信号Q信号とは特に区別することなく、まとめて“送信信号”として扱う。また、実際には、無線通信処理装置100には、各帯域において、I信号、Q信号それぞれの処理部が存在するが、第1実施形態の説明においては、簡略化のため、各帯域の信号につき1つの処理部を表示する。
ベースバンド部2から送信された送信信号は、デジタルアナログ変換・RF信号変換部3,4に入力される。デジタルアナログ変換・RF信号変換部3,4は、送信信号をデジタル信号からアナログ信号に変換し、次に、ベースバンド信号から無線周波数に直交変換等を用いて変調する。デジタルアナログ変換・RF信号変換部3は、800MHz帯の無線周波数に送信信号を変換する。デジタルアナログ変換・RF信号変換部4は、2GHz帯の無線周波数に送信信号を変換する。デジタルアナログ変換・RF信号変換部3,4から出力された送信信号は、それぞれ、第一周波数帯送信部7,第二周波数帯送信部8に入力される。
第一周波数帯送信部7,第二周波数帯送信部8は、例えば、パワーアンプを含んでおり、送信信号を通信相手に届くように増幅する。第一周波数帯受信部6,第二周波数帯受信部9は、受信信号を増幅する。
デュプレクサ10,11は、それぞれ、第一周波数帯受信部6及び第一周波数帯送信部7,第二周波数帯送信部8及び第二周波数帯受信部9の切り換えを行う。ダイプレクサ12は、800MHz帯の信号と2GHz帯の信号との切り分けを行う。
アンテナ14は、電波の送信及び受信を行う。具体的には、無線信号の送信時には、アンテナ14は、ダイプレクサ12から入力された電気信号を電磁波に変換する。無線信号の受信時には、電磁波を受けて電気信号に変換し、ダイプレクサ12に出力する。
方向性結合器13は、ダイプレクサ12の出力信号の一部を分岐し、アナログデジタル変換・BB信号変換部5にフィードバックする。アナログデジタル変換・BB信号変換部5は、ダイプレクサ12からのフィードバック信号を無線周波数信号からベースバンド信号に復調して、次に、アナログ信号からデジタル信号に変換する。復調するときに、2GHz帯の周波数と、800MHz帯の周波数とのそれぞれの周波数を用いて復調することによって、フィードバック信号は、2GHz帯の送信信号に加算される信号と、800MHz帯の送信信号に加算される信号とに分離される。このようにして、ダイプレクサ12の出力信号は、歪・スプリアス抑圧部1にフィードバックされる。フィードバックされた信号は、次に、打ち消し信号として用いられる。方向性結合器13は、「取得部」の一例である。
図4は、歪・スプリアス抑圧部1の機能ブロックの例を示す図である。歪・スプリアス抑圧部1は、第一周波数帯と第二周波数帯とを用いることによって生じるスプリアスを打ち消すための打ち消し信号を生成し、送信信号に加算する。
歪・スプリアス抑圧部1は、取得部101,パラメータ算出部102,周波数成分算出部103,打ち消し信号レベルテーブル104,第一打ち消し信号生成部105,スイッチ106,107,加算部108,109,ハイパスフィルタ(HPF)110,111,反転部112,113,第二打ち消し信号生成部114を備える。
BB部2からの送信信号の入力は、例えば、所定の周期で行われる。取得部101,パラメータ算出部102,周波数成分算出部103,打ち消し信号レベルテーブル104,第一打ち消し信号生成部105は、送信開始時、すなわち、1回目の送信信号の入力時の打ち消し信号を生成するための処理部である。ハイパスフィルタ(HPF)110,111,反転部112,113,第二打ち消し信号生成部114は、ダイプレクサ12のフィードバック信号から、送信開始後、すなわち、2回目以降の送信信号の入力時の打ち消し信号を生成するための処理部である。
取得部101は、ネットワークパラメータ情報を、例えば、通信アプリケーション(図示せず)から取得する。ネットワークパラメータ情報は、データ送信に用いられる周波数帯に関する情報である。例えば、無線通信装置100が携帯電話端末に搭載されている無線部である場合には、ネットワークパラメータ情報は、携帯電話端末が基地局に対して通信要求を行った場合に、基地局から携帯電話端末に送信されてくる。無線通信装置100は、携帯電話端末の通信アプリケーションからネットワークパラメータ情報を取得する。例えば、無線通信装置100が基地局に搭載されている無線部である場合には、ネットワークパラメータ情報は、基地局内の各端末に対して周波数帯の割り当てを行う処理部又はアプリケーションから取得される。
パラメータ算出部102は、取得部101によって取得されたネットワークパラメータ情報から、実際に送信に使用する周波数の範囲を算出する。周波数成分算出部103は、ネットワークパラメータ情報から、発生が予測されるスプリアスの周波数を算出し、打ち消し信号レベルテーブル104を作成する。打ち消し信号レベルテーブル104には、発生が予測されるスプリアスの周波数と、打ち消し信号のレベル(電力)が格納されている。パラメータ算出部102は、「算出部」の一例である。取得部101,パラメータ算出部102,周波数成分算出部103,打ち消し信号レベルテーブル104については、後述の図5A−図5E,図6において詳細に説明する。
第一打ち消し信号生成部105は、打ち消し信号レベルテーブル104に従って打ち消し信号を生成する。打ち消し信号レベルテーブル104には、スプリアスの周波数におけるレベルが格納されており、打ち消し信号レベルテーブル104に従って生成される打ち消し信号は、周波数領域の信号となっている。第一打ち消し信号生成部105は、生成した打ち消し信号を、例えば、IFFT(逆高速フーリエ変換)によって周波数領域から時間領域の信号に変換する。生成された打ち消し信号は、スイッチ106及びスイッチ107に出力される。第一打ち消し信号生成部105は、「生成部」の一例である。
第一打ち消し信号生成部105によって生成された打ち消し信号は、送信開始時、すなわち、BB部2から1回目に入力された送信信号と加算される。1回目の送信信号の入力時には、フィードバックするダイプレクサ12の出力信号が存在しない。そのため、予め作成された打ち消し信号レベルテーブル104にしたがって打ち消し信号を生成することによって、1回目の送信信号の送信時から、スプリアスを抑制することができる。
ハイパスフィルタ110及び反転部112は、第一周波数帯(800MHz帯)の信号を処理する。ハイパスフィルタ111及び反転部113は、第二周波数帯(2GHz帯)の信号を処理する。
ハイパスフィルタ110,111には、それぞれ、第一周波数帯(800MHz帯),第二周波数帯(2GHz帯)のダイプレクサ12からのフィードバック信号がアナログデジタル変換・BB信号変換部5から入力される。ハイパスフィルタ110,111は、それぞれ、フィードバック信号から送信信号を取り除く。送信信号が除去された信号には、デジタルアナログ変換・RF信号変換部3,4,第一周波数帯送信部7,第二周波数帯送信部8,ダイプレクサ12等で発生したスプリアスや歪み成分が含まれる。反転部112,113は、それぞれ、第一周波数帯(800MHz帯),第二周波数帯(2GHz帯)の送信信号が除かれた信号のレベルを反転させ、打ち消し信号を生成する。各帯域の打ち消し信号は、第二打ち消し信号生成部114を通じて、それぞれ、スイッチ106,107に出力される。第二打ち消し信号生成部114は、「第2の生成部」の一例である。
スイッチ106及びスイッチ107は、それぞれ、加算部108,加算部109への打ち消し信号の入力経路を第一打ち消し信号生成部105と第二打ち消し信号生成部114との間で切り換える。送信開始時、すなわち、1回目のBB部2からの送信信号の入力時には、スイッチ106及びスイッチ107は、加算部108,加算部109への打ち消し信号の入力経路を第一打ち消し信号生成部105に接続する。送信開始後、すなわち、2回目以降のBB部2からの送信信号の入力時には、スイッチ106及びスイッチ107は、加算部108,加算部109への打ち消し信号の入力経路を第二打ち消し信号生成部114に接続する。スイッチ106,スイッチ107は、「切替部」の一例である。
加算部108,加算部109は、それぞれ、第一周波数帯(800MHz帯),第二周波数帯(2GHz帯)の送信信号と打ち消し信号とを加算する。加算部108,加算部109によって加算された信号は、それぞれ、デジタルアナログ変換・RF信号変換部3,4に出力される。
<打ち消し信号レベルテーブルの作成処理>
図5Aは、無線通信装置100が携帯電話端末200に搭載されている場合の、基地局300からのネットワークパラメータ情報の通知のシーケンスの一例を示す図である。図5B,図5C,図5D,図5Eは、ネットワークパラメータ情報からの使用送信帯域の特定の例を示す図である。ネットワークパラメータ情報の通知は、例えば、携帯電話端末200が基地局300に通信要求を送信すると行われる。
基地局300は、携帯電話端末200に対して、例えば、BAND情報通知,CHBW情報通知,送信周波数情報通知,送信リソースブロック情報通知,送信リソースブロック配列情報通知を行う。
BAND情報には、CCの周波数帯と、インバンド周波数範囲とが含まれる。BAND情報より、無線通信装置100のパラメータ算出部102は、周波数帯の帯域幅を推定し(OP1)、インバンド周波数範囲を決定する(OP2)。例えば、BAND情報に、CC1の周波数帯=BAND5、インバンド周波数範囲=824MHz−849MHzが含まれている場合には、OP1の周波数帯の帯域幅の推定によって、図5Bに示されるように、CC1が配置される周波数帯がBAND5であることが推定される。また、OP2のインバンド周波数範囲の決定によって、図5Cに示されるように、CC1が配置されるインバンド周波数範囲が、824MHz−849MHzであることが決定される。
送信周波数情報には、CCの帯域幅(CHBW)と、送信チャネルの周波数とが含まれる。CCの帯域幅は、1.4MHz,3MHz,5MHz,10MHz,15MHz,20MHzのなかからいずれかが指定される。パラメータ算出部102は、送信周波数情報より、送信周波数を取り込む(OP3)。パラメータ算出部102は、送信周波数とCHBWとを取り込むことによって、CC1の周波数範囲を得る。例えば、送信周波数情報に、CHBW=20MHz、送信チャネル=835MHzが含まれている場合には、図5Dに示されるように、CC1の範囲が、835MHzを中心に20MHz幅、すなわち、825MHz−845MHzであることが決定される。
送信リソースブロック数情報には、携帯電話端末200に割り当てられるリソースブロックの数が含まれる。送信リソースブロック配列情報には、携帯電話端末200に割り当てられるリソースブロックの番号が含まれる。リソースブロックは、ユーザに割り当てられる周波数の単位である。LTEでは、使用する変調方式のOFDMAは、15KHz間隔で隣接する12個のサブキャリア(15KHz×12=180KHz)が、1つのリソースブロックと定義されている。また、CCが20MHzである場合には、CCは、100個のリソースブロックに分割されることが定義されている。また、リソースブロックは周波数の小さい側から0から順に番号が割り当てられている。
パラメータ算出部102は、送信リソースブロック数情報より、送信に用いられるリソースブロック数を取り込む(OP4)。また、パラメータ算出部102は、送信リソースブロック配列情報より、送信に用いられるリソースブロックの番号を取り込む(OP5)。これによって、パラメータ算出部102は、送信に用いられる周波数の範囲を得る。例えば、送信リソースブロック数情報に、送信リソースブロック数=8,送信リソースブロック配列情報に、送信リソースブロック番号=0−7が含まれている場合には、図5Eに示されるように、パラメータ算出部102は、送信に用いられる周波数範囲825MHz−826.44MHzを得る。具体的には、送信リソースブロック番号が0−7であるので、送信に用いられる周波数の下限が825MHzに決まる。送信リソースブロック数が8であり、かつ送信リソースブロック番号が0−7であるので、825MHzに180KHz×8=1.44MHzを加算して、送信に用いられる周波数の上限が826.44MHzに決まる。
図6は、ネットワークパラメータ情報の一例を示す図である。図5A−図5Eでは、説明のために、CC1についてネットワークパラメータ情報の取得と算出について説明したが、CC2についても同様にネットワークパラメータ情報の取得と算出が行われる。図6では、CC1とCC2とについて、ネットワークパラメータ情報が示されている。
図6に示される情報のうち、取得部101は、周波数帯情報、インバンド周波数範囲,送信チャネル周波数,CHBW,送信リソースブロック数,送信リソースブロック配置番号を取得する。これらの情報から、パラメータ算出部102は、送信周波数下限範囲と送信周波数上限範囲とを算出する。
取得部101によって取得された情報と、パラメータ算出部102によって算出された情報とから、周波数成分算出部103は、発生が予測されるスプリアスの周波数を算出する。
図7は、800MHz帯(BAND5)のCC1を用いて送信波を送出した場合に発生が予測されるスプリアスの周波数の一例を示す図である。2GHz帯(BAND1)のCC2において発生が予測されるスプリアスの周波数については、図2に示されている。
A1のTXキャリアは、送信チャネル周波数である。送信チャネル周波数は、上述の通り、基地局からの送信周波数情報の通知によって取得される。B1のTX_RB送信周波数は、送信搬送波(A1)によって変調された後の送信波の周波数である。B1のTX_RB送信周波数の値は、パラメータ算出部102によって算出された送信周波数下限範囲と送信周波数上限範囲との範囲に含まれる値である。C1のRXキャリアは、受信チャネル周波数である。受信チャネル周波数は、送信チャネル周波数に応じて決められる。例えば、800MHz帯の場合、送信帯域824MHz−849MHzに対して受信帯域869MHz−894MHzと定められているので、送信チャネル周波数が835MHzの場合には、受信チャネル周波数は、880MHzとなる。
D1からO1までのスプリアスの周波数は、A1からC1の値が定まると、それぞれ所定の計算式によって求められる。D1からO1までのスプリアスは、例えば、送信チャネル周波数及び受信チャネル周波数の倍数に現れるスプリアスや、2次相互変調歪,1/2IF歪等のスプリアスである。例えば、G1−O1を算出する計算式は、図7のそれぞれの行の2つ目のフィールドに示されている。
図2及び図7に示されるスプリアスは、各周波数帯のCC単独で発生が予測されるものである。CAの場合には、複数のCCを用いるので、CC間で発生する干渉等によってさらにスプリアスが発生する。周波数成分算出部103は、CC間で発生するスプリアス成分の周波数についても算出する。
図8A及び図8Bは、CC1とCC2との間で発生が予測されるスプリアスの周波数の一例を示す図である。図8A及び図8Bにおける、A1−O1は、図7で示される800MHz帯(BAND5)のスプリアス周波数A1−O1に対応している。図8A及び図8Bにおける、A2−O2は、図2で示される2GHz帯(BAND1)のスプリアス周波数A2−O2に対応している。
図8Aでは、CC1とCC2との各スプリアス成分の周波数を加算して算出されたスプリアス周波数が格納されている。図8Aでは、例えば、(A1,A2)で特定されるセルには、A2+A1の値が格納されている。図8Bでは、CC2とCC1との各スプリアス周波数の差分がスプリアス周波数として格納されている。図8Bでは、例えば、(A1,A2)で特定されるセルには、A2−A1の値が格納されている。
周波数成分算出部103は、例えば、CC間で発生が予測されるスプリアスの周波数として、図8A及び図8Bで示される周波数を求める。ただし、周波数成分算出部103が求めるスプリアスの周波数これに限られない。また、CCが3つ以上ある場合には、2つのCCの組合わせ,3つのCCの組み合わせ,等の各組み合わせについて、加算値及び減
算値を求めるようにしてもよい。
図9は、打ち消し信号レベルテーブル104の一例である。打ち消し信号レベルテーブル104には、例えば、周波数成分算出部103が算出した、発生が予測されるスプリアスの周波数と、各周波数に対応する打ち消し信号のレベルとが格納されている。打ち消し信号のレベルは、予めシミュレーション等によって得られた実測値であって、発生が予測されるスプリアス成分に対して打ち消し信号が逆特性を有するような値である。なお、スプリアスの発生する周波数及びスプリアスのレベルを完全に予測することは困難である。そのため、A1−O1,A2−O2の周波数の値の変化に応じて、A1−O1,A2−O2,及びA1−O1とA2−O2との加算値及び減算値に対応する周波数における打ち消し信号のレベルは変更されない。したがって、打ち消し信号レベルテーブル104には、予め、A1−O1,A2−O2,及びA1−O1とA2−O2との加算及び減算の組み合わせに応じた打ち消し信号のレベルが格納されている。周波数成分算出部103は、算出したスプリアスの周波数を、打ち消し信号レベルテーブル104の対応する周波数に書きこみ、打ち消し信号レベルテーブル104を生成する。
<第1実施形態の作用及び効果>
図10Aは、1回目の送信処理における各処理部の出力信号の例を示す図である。図10Aでは、BB部2,第一打ち消し信号生成部105,加算部108,109,デジタルアナログ変換・RF信号変換部3,4,ダイプレクサ12の出力信号が示されている。第一打ち消し信号生成部105の出力信号は、打ち消し信号レベルテーブル104に基づいて生成された打ち消し信号である。図10Aに示されるダイプレクサ12の出力信号では、第一打ち消し信号生成部105によって生成された打ち消し信号によって、スプリアスの出力レベルが低下している。しかしながら、スプリアス成分は、温度,電源電圧変動,デバイスのばらつきなどによって変動するため、完全に除去することはできない。図10Aに示されるダイプレクサ12の出力信号では、取り除くことができなかったスプリアス成分が含まれている。この取り除かれなかったスプリアス成分はフィードバックされ、このスプリアス成分から2回目以降の送信処理での打ち消し信号が生成される。
図10Bは、方向性結合器13からフィードバックされたダイプレクサ12のフィードバック信号から、打ち消し信号が生成されるまでの処理に係る処理部の出力信号の一例を示す図である。図10Bでは、方向性結合器13,アナログデジタル変換・BB信号変換部5,ハイパスフィルタ110,111,反転部112,113の出力信号が示される。
方向性結合器13のフィードバック信号には、800MHz帯(BAND5)と2GHz帯(BAND1)との送信信号が含まれている。アナログデジタル変換・BB信号変換部5によって、各周波数帯の送信信号は分離され、それぞれ、ハイパスフィルタ110とハイパスフィルタ111とに入力される。ハイパスフィルタ110及びハイパスフィルタ111によって、各周波数帯の送信信号が取り除かれ、スプリアス成分が抽出される。したがって、ハイパスフィルタ110及びハイパスフィルタ111の出力信号は、スプリアス成分である。反転部112及び反転部113では、このスプリアス成分は反転され、打ち消し信号として第二打ち消し信号生成部114に出力される。打ち消し信号は、第二打ち消し信号生成部114から出力され、加算部108,109によって各周波数帯の送信信号と加算される。
図10Cは、ダイプレクサ12の出力信号の例を示す図である。1回目の送信処理の出力信号は、打ち消し信号レベルテーブル104に基づいて生成された打ち消し信号によって、スプリアス成分が抑制されている。2回目以降の送信処理の出力信号は、フィードバックされたダイプレクサ12の出力信号から生成された打ち消し信号によって、スプリアスが抑制されている。ダイプレクサ12の出力信号を繰り返しフィードバックすることに
よって、徐々にスプリアス成分のレベルが小さくなり、CA送信時のスプリアスを低減することができる。
また、1回目の送信時には、フィードバック可能なダイプレクサ12の出力信号が存在しないが、打ち消し信号レベルテーブル104に基づいて打ち消し信号が生成されることによって、1回目の送信時からスプリアス成分を抑制することができる。スプリアスが低減されることによって、送信信号の特性の劣化を低減でき、通信品質を向上させることができる。
<適用例>
第1実施形態の無線通信装置100は、例えば、携帯電話端末、基地局小型張出装置、基地局装置等に適用することができる。
図11Aは、第1実施形態の無線通信装置100を携帯電話端末500に適用した場合の例である。この場合には、無線通信装置100は、携帯電話端末500の無線に関する処理を行うRF部に適用される。なお、携帯電話端末に限られず、スマートフォン,タブレット端末,等のLTEに対応する携帯端末装置にも、図11Aと同様にして無線通信装置100を適用可能である。
図11Bは、第1実施形態の無線通信装置100を基地局型小型張出装置600に適用した場合の例である。この場合には、無線通信装置100は、基地局小型張出装置600の無線に関する処理を行うRRH(Remote Radio Head)部に適用される。
図11Cは、第1実施形態の無線通信装置100を基地局装置700に適用した場合の例である。この場合には、無線通信装置100は、基地局装置700の無線に関する処理を行うRF部に適用される。
図11B及び図11Cのように、基地局型小型張出装置600,基地局装置700に無線通信装置100が適用される場合には、ネットワークパラメータ情報は自装置内で保持されている。そのため、上述したような、ネットワークパラメータ情報の通知は行われず、無線通信装置100は、例えば、通信アプリケーション等からネットワークパラメータ情報を取得する。
(その他)
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
データの送信に用いられる複数の周波数帯それぞれに関する情報に基づいて取得される、前記複数の周波数帯を用いたデータ送信時に前記複数の周波数帯のそれぞれにおける信号間で発生が予測されるスプリアスの周波数に対して、前記スプリアスと逆特性を有する信号を生成する生成部と、
前記複数の周波数帯におけるそれぞれの信号に、前記生成部によって生成された信号を加える複数の加算部と、
を備える無線通信装置。
(付記2)
前記複数の周波数帯に関する各情報に基づいて、各周波数帯において発生が予測されるスプリアスを算出し、前記各周波数帯で発生するスプリアスから、各周波数帯を組み合わせてデータ送信を行った場合に発生が予測されるスプリアスを算出する算出部、
をさらに備える付記1に記載の無線通信装置。
(付記3)
前記複数の周波数帯の信号を含むアンテナからの出力信号を帰還信号として取得する取得部と、
前記帰還信号に含まれるスプリアス成分と逆特性の信号を生成する第2の生成部と、
をさらに含み、
前記各加算部は、前記各周波数帯における信号に、前記第2の生成部によって生成された信号を加える、
付記1又は2に記載の無線通信装置。
(付記4)
前記第2の生成部は、
前記帰還信号に含まれる各周波数帯の信号を分離する分離部と、
前記分離された信号から各周波数帯の信号を除去する複数のフィルタ部と、
前記各フィルタ部の出力信号の電力を反転させる複数の反転部と、
を含む、
付記3に記載の無線通信装置。
(付記5)
データ送信開始時には、前記生成部と前記各加算部とを接続し、データ送信開始後は、前記第2の生成部と前記各加算部とを接続する複数の切替部、
をさらに含む付記1から4のいずれか一項に記載の無線通信装置。
(付記6)
無線通信装置が、
データの送信に用いられる複数の周波数帯それぞれに関する情報に基づいて取得される、前記複数の周波数帯を用いたデータ送信時に前記複数の周波数帯のそれぞれにおける信号間で発生が予測されるスプリアスの周波数に対して、前記スプリアスと逆特性を有する信号を生成し、
前記複数の周波数帯におけるそれぞれの信号に、前記生成された信号を加える、
無線通信方法。
1 歪・スプリアス抑圧部
2 ベースバンド部
3,4 デジタルアナログ変換・RF信号変換部
5 アナログデジタル変換・BB信号変換部
6 第一周波数帯受信部
7 第一周波数帯送信部
8 第二周波数帯送信部
9 第二周波数帯受信部
10,11 デュプレクサ
12 ダイプレクサ
13 方向性結合器
14 アンテナ
101 取得部
102 パラメータ算出部
103 周波数成分算出部
104 打ち消し信号レベルテーブル
105 第一打ち消し信号生成部
106,107 スイッチ
108,109 加算部
110,111 ハイパスフィルタ
112,113 反転部
114 第二打ち消し信号生成部

Claims (3)

  1. データの送信に用いられる複数の周波数帯それぞれに関する情報に基づいて取得される、前記複数の周波数帯を用いたデータ送信時に前記複数の周波数帯のそれぞれにおける信号間で発生が予測されるスプリアスの周波数に対して、前記スプリアスと逆特性を有する信号を生成する生成部と、
    前記複数の周波数帯の信号を含むアンテナからの出力信号を帰還信号として取得する取得部と、
    前記帰還信号に含まれるスプリアス成分と逆特性の信号を生成する第2の生成部と、
    前記複数の周波数帯におけるそれぞれの信号に、前記生成部又は前記第2の生成部によって生成された信号を加える複数の加算部と、
    データ送信開始時には、前記生成部と前記各加算部とを接続し、データ送信開始後は、前記第2の生成部と前記各加算部とを接続する複数の切替部、
    を備える無線通信装置。
  2. 前記複数の周波数帯に関する各情報に基づいて、各周波数帯において発生が予測されるスプリアスを算出し、前記各周波数帯で発生するスプリアスから、各周波数帯を組み合わせてデータ送信を行った場合に発生が予測されるスプリアスを算出する算出部、
    をさらに備える請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 無線通信装置が、
    データの送信に用いられる複数の周波数帯それぞれに関する情報に基づいて取得される、前記複数の周波数帯を用いたデータ送信時に前記複数の周波数帯のそれぞれにおける信号間で発生が予測されるスプリアスの周波数に対して、前記スプリアスと逆特性を有する第1の信号を生成し、
    前記複数の周波数帯の信号を含むアンテナからの出力信号を帰還信号として取得し、
    前記帰還信号に含まれるスプリアス成分と逆特性の第2の信号を生成し、
    データ送信開始時には、前記複数の周波数帯におけるそれぞれの信号に、前記生成された第1の信号を加え、データ送信開始後は、前記複数の周波数帯におけるそれぞれの信号に、前記第2の信号を加える
    無線通信方法。
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