JP6008914B2 - 探索システムおよび探索方法 - Google Patents

探索システムおよび探索方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6008914B2
JP6008914B2 JP2014159487A JP2014159487A JP6008914B2 JP 6008914 B2 JP6008914 B2 JP 6008914B2 JP 2014159487 A JP2014159487 A JP 2014159487A JP 2014159487 A JP2014159487 A JP 2014159487A JP 6008914 B2 JP6008914 B2 JP 6008914B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
licensed
search
terminal
server
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014159487A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016038205A (ja
Inventor
謙司 大野
謙司 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Macnica Inc
Original Assignee
Macnica Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Macnica Inc filed Critical Macnica Inc
Priority to JP2014159487A priority Critical patent/JP6008914B2/ja
Publication of JP2016038205A publication Critical patent/JP2016038205A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6008914B2 publication Critical patent/JP6008914B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)
  • Transmitters (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、探索システムおよび探索方法に関し、特に公衆回線を介して相互に通信する携帯端末を利用した探索システムおよび探索方法に関する。
近年、認知症の要介護者の徘徊が大きな社会問題になっており、要介護者の安全を確保するために、徘徊中の要介護者の居場所を速やかに特定することが望まれている。さらに、子供についても同様のことが、安全確保の上から望まれており、また、行方不明となったペット動物の探索や、盗まれた自転車などの物品の位置情報を特定することも同様に望まれている。
近年、携帯端末の技術が進歩し、GPS機能を搭載した携帯端末が広く使用されている。そこで、GPS機能を搭載した通常の携帯端末を要介護者に携行させ、GPS機能を利用して定期的に位置を検出し、検出した位置を、公衆回線を経由して見守りセンターのサーバに送信することが考えられている。
しかし、携帯端末は、通信機能、入出力機能(表示画面、操作パッド等)等の各種機能を搭載し、それらの機能を動作可能にするための電源(バッテリー(電池))を搭載しているために、ある程度の大きさを有し、電池を頻繁に充電することが求められる。GPS機能を実現する回路は、消費電力が大きく、長期間のバッテリー駆動が難しい。要介護者は、大きな携帯端末を携行した場合、携帯端末を取り除くなどの行動を取るため、要介護者に通常の携帯端末を携行させるのは難しい。
そこで、通常の携帯端末の機能を削除し、通信機能およびGPS機能のみを搭載した専用端末を利用することが考えられる。しかし、通信機能およびGPS機能は消費電力が大きいため、このような専用端末は、バッテリーの交換または充電無しに長時間使用するが難しく、長時間の使用を可能にするには、大きなバッテリーを搭載する必要があり、装置が大きくなる。このように、通信機能およびGPS機能を搭載する携帯端末は、十分に小さくするのが難しい。
上記のような、徘徊する認知症の要介護者、子供、行方不明となったペット動物および盗難物を探索するために携行(装着)される装置は、数か月以上、望ましくは数年以上バッテリーの交換または充電の必要がなく、携行しても負担の少ない重量および大きさであることが求められる。
従来から、登山者がビーコン発信機を携行し、遭難した場合に登山者の位置を特定することが行われている。救助に向かう小型飛行機(ヘリコプターなど)や救援隊は、携行するビーコン受信機で、遭難した登山者が携行するビーコン発信機からのビーコン信号を受信し、遭難した登山者の位置を特定する。このビーコン発信機を、認知症の要介護者、子供、ペット動物および盗難されやすい物品などに携行させ、行方不明になった場合の探索に使用することが考えられる。しかし、以下の理由等により、上記のビーコン発信機を使用するのは難しい。
まず、登山者の位置特定に使用する場合、ビーコン発信機の発信電波の強度が小さくても、ビーコン受信機の感度を高くすることで探索は可能である。ビーコン受信機は、救助する側に携行されるものであり、多少大きくなっても問題はなく、高感度のものにすることができる上、高感度にしても、使用される状況では他の発信源が近傍に存在しておらず、外乱等の影響が少ないため問題はない。さらに、救助側は遭難場所の範囲をある程度予測することが可能である。そのため、ビーコン発信機の発信電波強度を比較的小さくできるため消費電力が低減でき、ビーコン発信機の重量および大きさを小さくできる。
これに対して、徘徊する認知症の要介護者、子供、行方不明となったペット動物および盗難物を探索する場合、遭難時の救助隊のような大規模な探索組織で探索することはなく、高感度のビーコン受信機を使用することもできない。また、探索範囲には他の発信源が多数存在しており、外乱との関係で、高感度のビーコン受信機を使用することは難しい。
さらに、徘徊する認知症の要介護者、子供、行方不明となったペット動物等の移動範囲は比較的限定される場合が多いが、予想外の場所まで移動する場合があり、そのような場合には、ビーコン発信機の発信電波強度が小さいと、探索が難しい。探索を必要とするのは、そのような予想外の場所まで移動した場合であり、その場合に探索が行えないのでは、有効でない。
さらに、登山者の位置特定に使用する場合、ビーコン発信機は、使用する期間が数日から長くても数週間と比較的短期間であるため、この観点からもバッテリーを小さくでき、小型化が可能である。これに対して、徘徊する認知症の要介護者、子供、行方不明となったペット動物および盗難物を探索する場合には、数か月以上から数年以上バッテリーの交換または充電の必要がないことが望ましく、バッテリーを小さくし、ビーコン発信機を小型化するのが難しい。
近年、携帯端末の一種であるスマートフォンに、ビーコン信号受信機能(例えば、iBecon(登録商標))を搭載し、施設内に設けたビーコン発信機からその場所の展示内容等を特定するID情報を発信することが提案されている。スマートフォンは、受信したID情報を、公衆回線を介してサーバに送信し、サーバからID情報に対応する展示内容の説明等の情報を受信し、スマートフォンのディスプレイに情報を表示する。この場合、ビーコン発信機は固定であり、重量、大きさおよびバッテリーの交換または充電間隔等を考慮する必要はない。
特開2003−198389号公報 特開2004−317244号公報 特開2005−229449号公報
以上説明したように、徘徊する認知症の要介護者、子供、行方不明となったペット動物および盗難物を探索するシステムが要望されているが、要介護者、ペット動物および物品に携行させる(装着する)装置を、長期間バッテリーの交換または充電の必要がなく、軽量で、小型で、しかも確実に探索できるようにするのが難しかった。
本発明によれば、要介護者、子供、ペット動物および物品等の対象物が携行する装置を、携行に負担の少ない軽量および小型で、長期間バッテリーの交換または充電の必要がないものにでき、それらの対象物の位置を喪失した場合にも確実に探索できる探索システムおよび探索方法が実現される。
本発明の探索システムおよび探索方法は、公衆回線を介して相互に通信可能な加入者端末群、例えば、スマートフォン等の携帯端末群を利用する。加入者端末は、携帯端末に限定されず、公衆回線を介して相互に通信可能であれば、パーソナルコンピュータ、タブレット等でもよい。もちろん、このような加入者端末は、個人の所有物であり、勝手に利用することはできない。そこで、端末の加入者に、このシステムへの参加の許諾を求め、参加を許諾した加入者の端末にビーコン受信機能を設け、探索システムを構築する。端末が携帯端末である場合には、携帯端末に、携帯端末の位置情報を検出する位置検出機能を設け、その時点の位置を検出可能にする。要介護者、子供、ペット動物および物品等の対象物には、軽量および小型で、長期間バッテリーの交換または充電の必要がないビーコン発信機を携行させる。
すなわち、本発明の探索システムは、探索対象物の位置を探索する探索システムであって、公衆回線と、公衆回線を介して相互に通信可能な加入者端末群のうち、加入者が当該システムへの参加を許諾した許諾端末と、公衆回線に通信可能に接続されたサーバと、探索対象物に携行され、ID情報を含むビーコン信号を発信するビーコン発信機と、を有し、許諾端末は、ビーコン信号を受信するビーコン信号受信部を有し、ビーコン信号を受信すると、受信したビーコン信号に含まれるID情報および位置情報を、サーバに送信する。
本発明の探索システムは、参加を許諾した加入者の端末を利用するため、許諾端末の個数が大きくなれば、探索対象物の近傍に許諾端末が存在する可能性が高くなり、探索対象物に携行されるビーコン発信機からの発信信号は、強度が小さくても、許諾端末のビーコン信号受信部に受信される確率が高くなる。また、ビーコン発信機の位置は、許諾端末の位置で代用するので、ビーコン発信機にGPS等の消費電力の大きい位置検出機能を設ける必要がない。位置検出機能を有さず、ビーコン信号の出力強度が小さいビーコン発信機は、小型で軽量にでき、小型のバッテリーでも長期間交換または充電しなくても動作可能である。したがって、携行の負担が少なく、長期間使用可能なビーコン発信機を対象物に携行させるのみで、対象物の位置を喪失した場合にも確実に探索できる。
サーバには複数の許諾端末から同じID情報および各端末の位置情報が送信される。そこで、サーバは、複数の位置情報から、ビーコン発信機の位置を推定する位置推定処理部を有することが望ましい。複数の位置情報からビーコン発信機の位置を推定する方法の一例は、地図座標において、複数の位置情報の示す複数の位置を包含する最小半径の円を求め、その円の中心をビーコン発信機の位置と推定する方法である。このほかにも、複数の位置情報の示す複数の位置の平均位置や、複数の位置情報の示す複数の位置のもっとも北側、東側、南側および西側の位置を求め、その4点の平均位置や4点包含する最小半径の円を求め、その円の中心をビーコン発信機の位置と推定する方法であってもよい。
サーバは、所定期間、ID情報と推定した位置を対応づけて履歴情報として記憶する記憶部を有することが望ましい。履歴情報を記憶することにより、ビーコン発信機の契約者(関係者)から対象物を喪失した(見失った)ので探索依頼を受けた場合に、速やかに対象物の位置を知らせることができる。なお、履歴情報の収集は、ビーコン発信機が探索システムに登録された直後の所定期間や、周期的に所定期間行うようにしてもよい。この履歴情報は、後述する、探索依頼を受けたビーコン発信機のID情報を許諾端末に送信する場合の、許諾端末の選択に利用できる。
要介護者、子供、ペット動物を探索する場合、探索対象物は、屋外に存在する場合が多いと想定されるので、そのような探索対象物が携行するビーコン発信機に近接する可能性が高いのは屋外を移動する携帯端末であるから、許諾端末は、携帯端末であることが望ましい。許諾端末が携帯端末である場合には、許諾端末は、位置情報を検出する位置検出部を有する。位置検出部は、例えば、GPS装置利用して位置を検出するが、これに限定されるものではない。
許諾端末は、ビーコン信号を受信すると、ビーコン信号に含まれるID情報を抽出し、ID情報および位置情報をサーバに送信するビーコン信号受信処理を行う。この場合、ビーコン発信機および許諾端末の個数が増加すると、許諾端末におけるビーコン信号受信処理の頻度が増加し、許諾端末における負荷が増加すると共に、ID情報および位置情報の通信量が増加するという問題を生じる。
そこで、ビーコン発信機の契約者(関係者)が、ビーコン発信機を携行した対象物を喪失した(見失った)時に、サーバにID情報を指示して探索依頼を出し、これに応じて、サーバは、探索中のID情報を許諾端末に送信する。許諾端末は、受信したビーコン信号に含まれるID情報が、サーバから指示された探索対象ID情報に該当する時に、受信したID情報および位置情報をサーバに送信し、該当しない時には送信しないことが望ましい。これにより、許諾端末が携帯端末の場合の位置情報の検出処理、およびID情報および位置情報のサーバへの送信量が低減される。
しかし、多数の許諾端末が登録されている場合には、サーバから許諾端末に探索対象ID情報を送信する送信量も多くなる。しかも、ビーコン信号の強度が小さい場合、大部分の許諾端末は、探索対象ID情報を含むビーコン信号を受信しない場所に位置している。そこで、許諾端末を選択して、選択した許諾端末に探索対象ID情報を送信することが望ましい。具体的には、ビーコン発信機の居所および許諾端末の居所をあらかじめ記憶し、それぞれどの地区に属するか分類しておく。地区の大きさは、ビーコン信号の強度に応じて決定する。そして、ビーコン発信機の探索依頼があった場合には、ビーコン発信機の居所の地区と同じ地区に居所がある許諾端末を選択し、選択した許諾端末に探索対象ID情報を送信する。もし、同じ地区に居所がある許諾端末が存在しない場合には、隣接する地区の許諾端末を選択する。サーバは、選択した許諾端末に探索対象ID情報を送信してからビーコン信号の周期経過後に、ID情報および位置情報を受信しない場合には、順次地区を広げて許諾端末を選択して探索対象ID情報を送信し、ID情報および位置情報を受信するまで地区を変化させる。もちろん、ビーコン発信機は移動することを前提としており、許諾端末が携帯端末である場合には移動するので、登録されている居所の地区に位置しているとは限らないが、その地区に位置している可能性は相対的に高く、ビーコン信号を受信する可能性が高いと考えられる。
なお、探索対象ID情報を送信する許諾端末の選択は、上記のようなビーコン発信機の居所および許諾端末の居所の地区ごとの分類に限定されず、他の方法を使用してもよい。例えば、演算量は増加するが、探索依頼があったビーコン発信機の居所から、ビーコン信号の強度を勘案した半径内に居所のある許諾端末を選択する。この際、選択される許諾端末の個数に下限、上限またはその両方を設け、半径を決定するようにしてもよい。そして、上記と同様に、サーバは、選択した許諾端末に探索対象ID情報を送信してからビーコン信号の周期経過後に、ID情報および位置情報を受信しない場合には、順次半径を広げて許諾端末を選択し、ID情報および位置情報を受信するまで半径を変化させる。
前述のように、サーバは、許諾端末から受信したID情報および位置情報に基づいてID情報に対応するビーコン発信機の位置を推定し、ビーコン発信機の契約者(関係者)に推定した位置を通知する。これに応じて、ビーコン発信機の契約者(関係者)は、ビーコン発信機を携行している対象物を探索する。許諾端末におけるビーコン信号受信処理は、すべてバックグランドで行われることが望ましい。
しかし、推定されたビーコン発信機の位置が、その時点のビーコン発信機の契約者(関係者)の位置と離れていると、ビーコン発信機の契約者(関係者)がビーコン発信機を携行している対象物を確保することは容易でない。特に、要介護者、子供の確保は、一刻を争う場合が多い。
そこで、許諾端末の所有者から、対象物の探索に協力する人を募集し、募集に応じた人の許諾端末に、探索情報通知部を搭載する(インストールする)。サーバは、探索情報通知部が搭載される許諾端末からID情報および位置情報を受信した時に、ID情報を含むビーコン信号を発信するビーコン発信機を携行する探索対象物に関する特定情報をこの許諾端末に送信し、許諾端末は、送信された特定情報を、探索情報通知部を介して出力する。探索情報通知部が搭載される許諾端末の所有者(探索協力者)は、探索情報通知部の出力により探索対象物に関する特定情報を得て探索を行う。特定情報は、例えば、対象物の写真画像、属性(要介護者および子供の場合は、氏名、性別、年齢、身体的特徴等であり、動物ペットの場合は、呼称、種類、身体的特徴等であり、物品の場合は、種類、形式、色等である)等の探索に有効な情報である。
探索情報通知部が搭載される複数の許諾端末からID情報および位置情報を受信した時には、位置情報から、ビーコン発信機の推定位置に比較的近い少なくとも1つ以上の端末に探索を依頼することが望ましい。なお、探索情報通知部が搭載される許諾端末の所有者であっても、その時点で探索が行えない場合もあり得るので、サーバは、その許諾端末に探索依頼を送信し、探索に参加する旨回答した許諾端末に特定情報を送信する。もし、探索依頼したすべての端末から探索に参加する旨の回答が得られない場合には、範囲を広げて探索依頼する端末を選択するようにし、探索参加の回答が得られるまで範囲を広げることが望ましい。
また、ビーコン発信機の契約者(関係者)が、探索対象物の推定位置の近くにいる場合には、探索情報通知部が搭載される許諾端末への探索依頼を行う必要が無い場合もある。そこで、探索依頼は、サーバがビーコン発信機の契約者(関係者)に探索対象物の推定位置を通知し、ビーコン発信機の契約者(関係者)が探索依頼を行うことに同意した時にのみ行うようにしてもよい。
探索情報通知部が搭載される許諾端末の所有者(探索協力者)は、対象物を発見または確保すると、そのことをサーバに送信し、追加の指示を待つ。サーバは、対象物を発見または確保したことをビーコン発信機の契約者(関係者)に通知し、許諾端末の所有者(探索協力者)に依頼する事項を受けて、許諾端末の所有者(探索協力者)に通知する。この際、ビーコン発信機の契約者(関係者)に、許諾端末の所有者(探索協力者)の連絡先を通知して、ビーコン発信機の契約者(関係者)が許諾端末の所有者(探索協力者)に直接連絡可能にしてもよい。対象物の発見または確保に有効な協力を行った許諾端末の所有者(探索協力者)には、インセンティブを付与する。
ビーコン発信機は、ビーコン信号を周期的に発信することが望ましい。ビーコン信号の発信周期が短いほど、短時間にビーコン発信機の位置を推定することが可能であるが、ビーコン発信機のバッテリーが消耗し、許諾端末におけるビーコン信号受信の処理量およびサーバへの通信量が増加する。これに対して、ビーコン信号の発信周期が長くなると、バッテリーの消耗量は少なくなり、ビーコン信号受信処理量および通信量は減少するが、ビーコン発信機の位置を推定するまでの時間が長くなる。例えば、ビーコン信号の発信周期が1時間の時、最悪の場合、1時間弱の期間、ビーコン信号が受信されず、ビーコン発信機の位置を推定できない場合が発生する。したがって、ビーコン信号の発信周期は、探索対象に応じて適宜決定することが望ましい。
ビーコン信号の強度は、大きいほどビーコン信号を受信する許諾端末の個数が増加し、ビーコン発信機の位置を検出できる可能性および推定位置の精度が向上するが、ビーコン発信機のバッテリーが消耗し、許諾端末におけるビーコン信号受信処理量およびサーバへの通信量が増加する。これに対して、ビーコン信号の強度が小さくなると、ビーコン信号を受信する許諾端末の個数が減少し、最悪の場合には、ビーコン信号を受信する許諾端末の個数がゼロになる場合が発生し、これではシステムが機能しない。したがって、ビーコン信号の強度は、許諾端末の分布状況を勘案して適宜決定することが望ましい。
さらに、ビーコン発信機は、周期的に発信するビーコン信号の強度を周期的に変化させてもよい。このためには、ビーコン発信機は、発信強度可変のものを使用する。例えば、ビーコン信号の発信周期が10分間隔で、10分、20分、30分には強度が1(相対値)、40分には強度が2、50分、60分、70分には強度が1、80分には強度が2、90分、100分、110分には強度が1、120分には強度が2、130分、140分、150分には強度が1、160分には強度が3、以下、最初に戻り同じ変化を繰り返す。これにより、ビーコン信号の強度が小さい場合と大きい場合の長所および短所を折衷した特性を有することになる。
本発明の探索システムおよび探索方法によれば、多数のビーコン受信機が分布した状態を容易に構築できる。これにより、探索対象物が携行するビーコン発信機からのビーコン信号の強度を小さくでき、ビーコン発信機を、軽量および小型で、長期間バッテリーの交換または充電の必要がないものにできる。
図1は、実施形態の探索システムの全体構成の概略構成を示す図である。 図2は、図1の実施形態の探索システムにおける探索動作の流れを説明する図である。 図3は、ビーコン発信機の構成および動作タイムチャートを示す図であり、(A)がブロック構成を、(B)がタイムチャートを示す。 図4は、許諾携帯端末のブロック構成図である。 図5は、サーバのブロック構成図である。 図6は、サーバに記憶されるリストの内容を示す図であり、(A)が許諾携帯端末リストを、(B)がビーコン発信機リストを、示す。 図7は、加入者携帯端末の所有者に対して、実施形態の探索システムへの参加者を募集し、実施形態の探索システムを構築する処理を示すフローチャートである。 図8は、実施形態の探索システムのビーコン発信機の申込を受け付け、ビーコン発信機リストを作成する処理を示すフローチャートである。 図9は、実施形態の探索システムにおいて、ビーコン発信機の契約者(関係者)が、ビーコン発信機を携行する探索対象物を喪失し(見失い)、探索を依頼した場合の処理を示すフロー図である。 図10は、位置推定処理の別の例を説明する図である。 図11は、もっとも北、東、南、および西に位置する許諾携帯端末の位置を包含する最小半径の円を求め、その円の中心をビーコン発信機の位置と推定するビーコン位置推定処理部の推定処理方法を示すフローチャートである。 図12は、変形例のビーコン発信機の構成および動作タイムチャートを示す図であり、(A)がブロック構成を、(B)がタイムチャートを示す。 図13は、ビーコン発信機の地区に応じて、探索対象ID情報を送信する許諾端末を選択する変形例における送信先端末選択部の処理を示すフローチャートである。 図14は、選択する許諾携帯端末の属する地区の拡大または変更方法を説明する図である。 図15は、変形例の探索システムにおいて、ビーコン発信機の契約者(関係者)が、ビーコン発信機を携行する探索対象物を喪失し(見失い)、探索を依頼した場合の処理を示すフローチャートである。
図1は、実施形態の探索システムの全体構成の概略構成を示す図である。
実施形態の探索システム1は、公衆回線100と、公衆回線100の複数の基地局101と、基地局に付随した複数の基地局アンテナ101Aと、公衆回線100に通信可能に接続されるサーバ102と、公衆回線100を介して相互に通信可能な複数の加入者携帯端末103A−Cおよびパーソナルコンピュータ(PC)103Dと、ビーコン発信機104と、を有する。公衆回線100は、1つの通信会社の携帯端末回線に限定されず、複数社の携帯端末回線を含んでもよく、その場合には、サーバ102は、複数社の携帯端末回線に通信可能に接続される。携帯端末103およびPC103Dは、非常に多数存在する。
ビーコン発信機104は、ビーコン発信機の契約者に供与され、徘徊する恐れのある認知症の要介護者、子供、ペット動物および自転車等の物品に携行(装着)される。ビーコン発信機104は、ID情報(データ)(ID番号)を含むビーコン信号を発信する装置であり、軽量・小型で、バッテリーを有し、長期間バッテリーの交換または充電しなくても動作する。ビーコン発信機104は、契約数分存在する。
携帯端末のうち、携帯端末103Aは、所有者が探索システムへの参加を許諾した許諾携帯端末を示し、携帯端末103Bは、探索システムへの参加を許諾しない端末を示し、携帯端末103Cは、後述するビーコン発信機104の契約者(関係者)が使用する端末を示す。PC103Dも、携帯端末103Cと同様に、ビーコン発信機104の契約者(関係者)が使用する端末を示すが、以下の例では、携帯端末103Cが使用される場合を示す。携帯端末103Aは、公衆回線を介して相互に通信可能であれば、パーソナルコンピュータ、タブレット等でもよいが、要介護者、子供やペット動物を探索する場合、探索対象物は、屋外に存在する場合が多いと想定されるので、そのような探索対象物が携行するビーコン発信機に近接する可能性が高いのは屋外を移動する携帯端末であるから、携帯端末であることが望ましい。実施形態では、ビーコン信号の中継を行う端末として携帯端末を利用する場合を説明する。
携帯端末103Cは、携帯端末に限定されず、サーバ102と通信可能であれば、固定電話、パーソナルコンピュータ等でもよい。
許諾携帯端末103Aは、携帯端末群の加入者のうちから、実施形態の探索システムへの参加を許諾した加入者の携帯端末であり、多数の許諾携帯端末が存在する。許諾携帯端末には、ビーコン信号受信機能および位置情報を検出する位置検出機能が搭載され(インストールされ)、ビーコン発信機104からのビーコン信号を受信した場合には、ビーコン信号に含まれるIDデータを抽出し、位置検出機能により位置情報を検出し、IDデータおよび位置情報を、公衆回線100を介してサーバ102に送信する。
サーバ102は、コンピュータで実現され、許諾携帯端末の通信先IDおよびビーコン発信機に関係する情報を記憶している。サーバ102は、ビーコン発信機104の契約者(関係者)から探索依頼があった場合には、許諾携帯端末から送信される探索対象のIDデータおよび位置情報に基づいて、探索対象であるビーコン発信機104の位置を推定し、ビーコン発信機104の契約者(関係者)に通知する。
図2は、図1の実施形態の探索システムにおける探索動作の流れを説明する図である。
図2は、ビーコン発信機104を、要介護者110または自転車111に装着した場合の例を示す。
サーバ102は、システムへの参加を許諾した多数の許諾携帯端末103Aの所有者名、所有者(使用者)の居所、メールアドレス、電話番号等の許諾携帯端末の情報をリストにして記憶している。多数の許諾携帯端末103Aが通信エリア内を自由に移動している。
ビーコン発信機104の契約者は、ビーコン発信機104を携行させる(装着する)対象物(ここでは要介護者110、自転車111)に関する情報を提出して契約を行い、IDデータ(ID番号)がインストールされたビーコン発信機104を供与され、対象物に携行させる。サーバ102は、契約者名、ビーコン発信機104のID番号、居所(使用場所)等のビーコン発信機情報をリストにして記憶している。
ビーコン発信機104の契約者(関係者)は、ビーコン発信機104を携行する対象物を喪失すると、具体的には要介護者110を見失うか、自転車111が盗まれた場合に、(1)携帯端末103C等でビーコン発信機104のIDデータ(ID番号)を登録し、(2)サーバ102に捜索願を送信する。
サーバ102は、(3)捜索願のIDデータ(ID番号)を許諾携帯端末103Aに送信し、許諾携帯端末103Aは、送信されたIDデータ(ID番号)を記憶する。
(4)ビーコン発信機104が許諾携帯端末103Aに接近すると、許諾携帯端末103Aは、ビーコン発信機104からのビーコン信号を受信できるようになる。許諾携帯端末103Aは、受信したビーコン信号からIDデータ(ID番号)を抽出し、捜索願の出ているIDデータ(ID番号)と一致するか判定する。
(5)許諾携帯端末103Aは、受信したIDデータ(ID番号)が捜索願の出ているIDデータ(ID番号)と一致した場合には、さらにその時点での許諾携帯端末103Aの位置情報を検出し、抽出したIDデータ(ID番号)および位置情報をサーバ102に送信する。サーバ102は、許諾携帯端末103Aから受信したIDデータ(ID番号)および位置情報を、ビーコン発信機104の契約者(関係者)の携帯端末103Cに送信する。サーバ102は、複数の許諾携帯端末103AからIDデータ(ID番号)および位置情報を受信した場合には、それらを処理してビーコン発信機104の位置を推定して契約者(関係者)の携帯端末103Cに送信する。
契約者(関係者)は、上記の情報で得た位置付近を探索し、対象物を発見し、確保したら、携帯端末103Cを介してその旨サーバ102に連絡する。サーバ102は、捜索願の完了を許諾携帯端末103Aに送信する。
以上、実施形態の探索システムの概要を説明した。以下、各要素の構成および動作と、システムの動作を詳しく説明する。
図3は、ビーコン発信機の構成および動作タイムチャートを示す図であり、(A)がブロック構成を、(B)がタイムチャートを示す。
図3の(A)に示すように、ビーコン発信機104は、電源部(バッテリー)201と、IDデータメモリ202と、制御部203と、発信部204と、を有する。電源部201は、小型のバッテリー(電池)で、各部に直流電源を供給する。制御部203は、所定時間を計時するタイマ205を有し、バッテリー残量が閾値以下になったことを検出できる。
図3の(B)に示すように、タイマ205は、所定時間をカウントするとパルスを発生し、そのパルスによりリセットされ、所定時間の計時を繰り返す。制御部203は、タイマ205がパルスを発生すると、発信部204を起動し、IDデータメモリ202に記憶されたIDデータ(ID番号)を発信部204から発信する。発信部204は、1回の発信が終了すると、所定時間休止する。
ビーコン発信機104は、例えば、Bluetooth(登録商標) Low Energy (BLE)を使用したビーコンであり、そのビーコンを特定するIDデータを周期的に発信する。1周期の長さにもよるが、消費電力が小さく、小さなバッテリーを使用しているが交換または充電無しで長時間の動作が可能である。さらに、ビーコン発信機104は、小型・軽量である。そのため、ビーコン発信機104は、要介護者110の衣服に装着するか、身体にバンド等で装着可能であり、要介護者110が携行の負担を感じずに携行可能である。これは、子供の場合も同様である。さらに、ビーコン発信機104をペット動物に装着する場合も同様であり、例えば首輪に装着することができる。また、ビーコン発信機104は、自転車111のフレームに容易に固定できる。
ビーコン発信機104は、iBecon(登録商標)などで実現されている既存のビーコンなどで実現できるので、これ以上の説明は省略する。また、ビーコン発信機104は、探索対象物に携行される他の機器の組み込まれる組込型またはモジュール型として実現しても、専用のスタンドアローン型として実現してもよい。
上記のように、ビーコン発信機104は、ビーコン信号を周期的に発信する。ビーコン信号の発信周期が短いほど、短時間にビーコン発信機104の位置を推定することが可能であるが、ビーコン発信機のバッテリー201が消耗し、許諾携帯端末103Aにおけるビーコン信号受信の処理量およびサーバ102への通信量が増加する。これに対して、ビーコン信号の発信周期が長くなると、バッテリー201の消耗量は少なくなり、ビーコン信号受信処理量および通信量は減少するが、ビーコン発信機104の位置を推定するまでの時間が長くなる。例えば、ビーコン信号の発信周期が1時間の時、最悪の場合、1時間弱の期間、ビーコン信号が受信されず、ビーコン発信機104の位置を推定できない場合が発生する。したがって、ビーコン信号の発信周期は、探索対象に応じて適宜決定することが望ましい。
ビーコン信号の強度は、大きいほどビーコン信号を受信する許諾携帯端末103Aの個数が増加し、ビーコン発信機の位置を検出できる可能性および推定位置の精度が向上するが、ビーコン発信機104のバッテリー201が消耗し、許諾携帯端末103Aにおけるビーコン信号受信処理量およびサーバ102への通信量が増加する。これに対して、ビーコン信号の強度が小さくなると、ビーコン信号を受信する許諾携帯端末103Aの個数が減少し、最悪の場合には、ビーコン信号を受信する許諾携帯端末103Aの個数がゼロになる場合が発生し、これではシステムが機能しない。したがって、ビーコン信号の強度は、許諾携帯端末の分布状況を勘案して適宜決定する。
図4は、許諾携帯端末103Aのブロック構成図である。
図4に示すように、許諾携帯端末103Aは、通常の携帯端末としての機能を実現する既存部301と、実施形態の許諾携帯端末と機能するように付加されるビーコン受信部310と、後述する探索に参加する場合に設けられる探索情報部(探索情報通知機能)320と、を有する。探索情報部32は、実施形態では使用せず、後述する変形例で使用する。
ビーコン受信部310は、ビーコン受信機能311と、対象IDデータ記憶部312と、IDデータ判定部313と、GPS(Global Positioning System)314と、を有する。ビーコン受信機能311は、例えば、iPhone(登録商標)に搭載されるiBecon(登録商標)からの信号を受信する機能などであり、ハードウェアは一般的なスマートフォンに搭載されており、アップリケーションをインストールすることにより実現される。対象IDデータ記憶部312は、サーバ102から送信される捜索願の対象IDデータを記憶するメモリであり、既存のメモリの一部として実現される。IDデータ判定部313は、受信したビーコン信号から抽出したIDデータが、対象IDデータ記憶部312に記憶された対象IDデータに一致するかを判定する。GPS314は、許諾携帯端末103Aの現在位置を検出する。現状の携帯端末は、GPS機能を搭載しているものが多く、GPS機能を搭載している場合にはそれを利用する。
図5は、サーバ102のブロック構成図である。
サーバ102は、公衆回線100に通信可能に接続されたコンピュータで実現される。サーバ102は、処理制御部401と、通信部402と、許諾携帯端末リスト記憶部403と、送信先端末選択部404と、ビーコン発信機リスト記憶部405と、探索対象ビーコン記憶部406と、ビーコン位置推定処理部407と、受信ビーコンデータ記憶部408と、履歴記憶部409と、バッテリー残量推定部410と、を有する。
処理制御部401は、各部の制御を行う。通信部402は、公衆回線100を介して、許諾携帯端末103Aおよびビーコン発信機104の契約者(関係者)と通信する。
許諾携帯端末リスト記憶部403は、このシステムの参加を許諾した許諾携帯端末103Aの情報をリストにして記憶する。リストの内容については後述する。
送信先端末選択部404は、許諾携帯端末リスト記憶部403に記憶されている複数の許諾携帯端末103Aから、探索対象ビーコンのIDデータを送信する端末を選択する。
ビーコン発信機リスト記憶部405は、供与したビーコン発信機104の情報をリストにして記憶する。リストの内容については後述する。
探索対象ビーコン記憶部406は、探索依頼を受け、探索が完了していないビーコン発信機104のIDデータを記憶している。
ビーコン位置推定処理部407は、受信ビーコンデータ記憶部408に記憶された各ビーコン発信機の位置情報から、ビーコン発信機の位置を推定する。推定処理については後述する。
受信ビーコンデータ記憶部408は、探索依頼を受けたビーコン発信機104ごとの位置情報を、IDデータと対応させて記憶する。
履歴記憶部409は、ビーコン発信機104ごとの位置情報を時間経過に対応させて履歴情報として記憶する。履歴情報については後述する。
各ビーコン発信機104は、制御部203によりバッテリー残量が閾値レベル以下になったことを検出すると、その情報をビーコン信号に含めて発信する。許諾携帯端末103Aは、バッテリー残量低下の情報を含むビーコン信号を受信すると、それをサーバ102に送信する。サーバ102は、バッテリー残量が少ないとの情報を受信した時には、ビーコン発信機104の契約者(関係者)にバッテリー交換が必要であることを連絡する。
なお、ビーコン発信機104でバッテリー残量が閾値レベル以下になったことを検出しない場合でも、バッテリー残量を推定する変形例が可能である。この変形例について説明する。ビーコン発信機104は、バッテリー残量が十分である時には所定の強度のビーコン信号を発信するが、バッテリー残量が閾値以上に低下すると、ビーコン信号の強度が徐々に低下する。したがって、ビーコン発信機104の発信するビーコン信号の強度からバッテリー残量を推定することが可能である。サーバ102のバッテリー残量推定部410は、ビーコン信号を受信する許諾携帯端末103Aの分布からビーコン発信機104のバッテリー残量を推定する。バッテリー残量推定部410の処理については後述する。
図6は、サーバ102に記憶されるリストの内容を示す図であり、(A)が許諾携帯端末リストを、(B)がビーコン発信機リストを、示す。
許諾携帯端末リストは、実施形態の探索システムに参加し、ビーコン信号の中継に同意した所有者の携帯端末に関する情報を記憶する。なお、この探索システムに参加することに同意した場合には何らかのインセンティブを与え、さらに、ビーコン信号の中継回数等に応じてインセンティブを与えることが望ましい。
図6の(A)に示すように、許諾携帯端末リストは、許諾携帯端末の所有者名、メールアドレス、電話番号、探索協力するかしないかの情報、住所等の居所、居所が属する地区等の許諾携帯端末に関する情報を記憶しており、これらの情報の他にも、システムで必要とする許諾携帯端末に関する情報を適宜リストにして記憶する。
ビーコン発信機リストは、実施形態の探索システムと契約し、ビーコン発信機104の供与を受ける契約者、その関係者、およびビーコン発信機104を携行する探索対象物に関する情報を記憶する。
図6の(B)に示すように、ビーコン発信機リストは、契約者名(および実際に連絡する関係者名)、ビーコン発信機104を携行する対象物(例えば、要介護者、ペット動物、物品)の情報、割り当てたIDデータ(ID番号)、対象物の居所、居所が属する地区、探索の場合に近隣の許諾携帯端末の所有者による探索を希望するか否か(探索要)、および探索要の場合の探索対象物の情報(写真、名前、特徴等)に関する情報を記憶しており、これらの情報の他にも、システムで必要とするビーコン発信機の供与先に関する情報を適宜リストにして記憶する。
図7は、加入者携帯端末の所有者に対して、実施形態の探索システムへの参加者を募集し、実施形態の探索システムを構築する処理を示すフローチャートである。
ステップS11では、許諾携帯端末への応募を受け付け、許諾携帯端末リスト(探索協力の有無を除く)の作成に必要な情報を得る。
ステップS12では、受け付けた携帯端末の所有者に、ビーコン信号の中継だけでなく、近傍に探索対象物が存在する場合に、探索に協力するか確認し、探索には協力しない場合にはステップS13に進み、探索に協力する場合にはステップS15に進む。
ステップS13では、応募した所有者の携帯端末に、ビーコン受信機能および位置検出機能(GPS)を実現するビーコン受信部310のアプリケーションをインストールする。
ステップS14では、ステップS11で得た情報を、許諾携帯端末リスト記憶部403に記憶する。
ステップS15では、応募した所有者の携帯端末に、ビーコン受信機能および位置検出機能(GPS)を実現するビーコン受信部310および探索情報部320のアプリケーションをインストールする。
ステップS16では、ステップS11およびS12で得た情報を、許諾携帯端末リスト記憶部403に記憶する。
図7の処理は、実施形態の探索システムへの応募がある度に行われ、またそれまで参加していた許諾携帯端末の所有者が参加を取り止めることを希望した場合には、上記の許諾携帯端末リストから除かれ、探索システムに参加する許諾携帯端末の個数が増加する。なお、既に探索システムに参加している許諾携帯端末の居所の分布から、既に許諾携帯端末の密度が十分であると考えられる地区に居所が属する所有者が新たに応募した場合には、参加を断る場合もあり得る。
図8は、実施形態の探索システムのビーコン発信機の申込を受け付け、ビーコン発信機リストを作成する処理を示すフローチャートである。
ステップS21では、ビーコン発信機の申込を受け付け、ビーコン発信機との間で契約を行い、ビーコン発信機リストの作成に必要な情報を得る。
ステップS22では、申込に応じて供与するビーコン発信機104のIDデータ(ID番号)を決定し、ビーコン発信機104にインストールする。
ステップS23では、契約者にビーコン発信機104を供与する。
ステップS24で、ステップS21で得た情報およびビーコンIDデータを、ビーコン発信機リスト405に記憶(登録)する。
図8の処理は、実施形態の探索システムのビーコン発信機の申込がある度に行われ、またビーコン発信機の使用解除の申込があった場合には、上記のビーコン発信機リスト405から除かれ、動作中のビーコン発信機の個数が増加する。
図9は、以上のようにして構築および運用される実施形態の探索システムにおいて、ビーコン発信機の契約者(関係者)が、ビーコン発信機を携行する探索対象物を喪失し(見失い)、探索を依頼した場合の処理を示すフロー図である。このフローは、許諾携帯端末103Aが、サーバ102から探索対象物に携行されたビーコン発信機104のIDデータ(ID番号)を通知され、受信したビーコン信号のIDデータが探索対象IDデータに一致した時に、IDデータおよび位置情報をサーバ102に送信する場合の例である。また、サーバ102は、探索対象IDデータを、すべての許諾携帯端末103Aに送信する場合の例である、
ビーコン発信機104の契約者(関係者)が、ビーコン発信機を携行する探索対象物を喪失したことに気づき、サーバ102に、ビーコン発信機104のIDデータ(ID番号)を通知して探索(捜索)を依頼する。ここで、探索依頼を行う者は、ビーコン発信機104の契約者に限定されず、ビーコン発信機104を携行する探索対象物を管理する立場のもの、例えば介護施設の職員であってもよい。このような立場の者をここでは関係者と称する。
サーバ102は、探索対象IDデータを探索対象ビーコン記憶部406に記憶すると共に、依頼の受付確認をビーコン発信機104の契約者に送信する。さらに、サーバ102は、探索対象IDデータを許諾携帯端末103Aに送信する。
許諾携帯端末103Aは、受信した探索対象IDデータを、対象IDデータ記憶部312に記憶する。ここで、2つ以上の探索対象IDデータ(ID番号)が探索対象となっている場合があり得るので、その場合には、対象IDデータ記憶部312は、2つ以上の複数の探索対象IDデータ(ID番号)を記憶する。
ここで、探索対象IDデータ(ID番号)を含むビーコン信号を発信するビーコン発信機104を携行した探索対象物が、許諾携帯端末103Aの近くにいるかまたは近づき、許諾携帯端末103Aが受信するビーコン信号の強度が閾値以上になると、許諾携帯端末103Aのビーコン受信部310がビーコン信号を受信する。ビーコン受信部310は、ビーコン信号からIDデータ(ID番号)を抽出し、抽出したIDデータ(ID番号)が探索対象IDデータ(ID番号)と一致するか判定し、一致しなければ何もせず、一致する場合には、GPS314からその時点の位置情報を検出し、抽出したIDデータ(ID番号)および位置情報を、受信情報としてサーバ102に送信する。
サーバ102は、受信情報を受信ビーコンデータ記憶部408に記憶し、探索対象ビーコン記憶部406に記憶された探索対象IDデータ(ID番号)であることを確認する。ビーコン位置推定処理部407は、受信情報に含まれる位置情報からビーコン発信機104の位置を推定する。位置推定処理については後述する。
推定した位置は、対応するIDデータ(ID番号)のビーコン発信機104の契約者(関係者)に位置情報として送信される。これに応じて、契約者(関係者)は、通信された位置付近を探索し、探索対象物を確保する。ここで、ビーコン発信機104は、周期的にビーコン信号を発信しており、確保に時間を要すると、サーバ102は、次のビーコン信号の受信情報を受信し、最新の位置情報を契約者(関係者)に送信する。
契約者(関係者)は、探索対象物を確保したことをサーバ102に送信する。サーバ102は、これに応じて、探索対象IDデータを送信した許諾携帯端末103Aに、探索終了を送信する。これに応じて、許諾携帯端末103Aは、対象IDデータ記憶部312に記憶したIDデータ(ID番号)を削除する。サーバ102は、さらに今回の探索処理におけるビーコン発信機104の推定(検出)位置を、IDデータ(ID番号)と対応づけて、履歴記憶部409に記憶した後、契約者(関係者)に終了を通知する。
ここで、位置推定処理について説明する。ビーコン発信機104の周囲のビーコン信号を受信可能な範囲に複数の許諾携帯端末103Aが存在する場合、サーバ102は、複数の許諾携帯端末103Aから同一のIDデータ(ID番号)を含む受信情報を受信する。
ビーコン発信機104が一定強度で等方性のビーコン信号を出力していると仮定すると、許諾携帯端末103Aが受信するビーコン信号の強度(RSSI)は、ビーコン発信機104と許諾携帯端末103A間の距離が長くなると減少する。さらに、各許諾携帯端末103Aは同じ受信感度を有するとすれば、ビーコン受信信号の強度がもっとも高い許諾携帯端末103Aが、ビーコン発信機104にもっとも近いと考えられる。そこで、各許諾携帯端末103Aは、受信情報にビーコン受信信号の強度を含めてサーバ102に送信するようにし、サーバ102のビーコン位置推定処理部407は、ビーコン受信信号の強度がもっとも高い許諾携帯端末103Aの位置情報を、ビーコン発信機104の位置と推定する。
上記の位置推定処理方法は、サーバ102における処理が簡単であるが、ビーコン発信機104が一定強度で等方性のビーコン信号を出力し、各許諾携帯端末103Aが同じ受信感度を有するとは限らず、この仮定が満たされない場合誤差が大きくなる。特に、ビーコン信号のマルチパスを考慮すると、十分な精度を得るのが難しい。
図10は、位置推定処理の別の例を説明する図である。図10において、点は地図上の東西南北の座標系におけるビーコン情報を送信した(すなわち、ビーコン信号を受信した)許諾携帯端末103Aの位置を示す。A〜Dは、それぞれもっとも北、東、南、および西に位置する許諾携帯端末103Aを示す。
ビーコン位置推定処理部407は、座標上で、ビーコン信号を受信したすべての許諾携帯端末103Aの位置を包含する最小半径の円Rを求め、その円Rの中心Oをビーコン発信機104の位置と推定する。これにより、ビーコン信号の強度がばらつき、異方性(マルチパスの影響を含む)がある場合にも、高い精度でビーコン発信機104の位置を推定できる。
また、図10のビーコン信号を受信したすべての許諾携帯端末103Aの位置の平均位置をビーコン発信機104の位置と推定しても、高い精度でビーコン発信機104の位置を推定できる。
しかし、ビーコン信号を受信した許諾携帯端末103Aの個数が増加すると、上記の円Rおよび平均位置を求める演算処理量およびが増加する。そこで、推定精度は低下するが、もっとも北、東、南、および西に位置する許諾携帯端末103Aの位置A〜Dを包含する最小半径の円を求め、その円の中心をビーコン発信機104の位置と推定してもよい。
図11は、もっとも北、東、南、および西に位置する許諾携帯端末の位置を包含する最小半径の円を求め、その円の中心をビーコン発信機の位置と推定するビーコン位置推定処理部407の推定処理方法を示すフローチャートである。
ステップS31では、地図上の座標系におけるビーコン信号を受信した許諾携帯端末103Aのうち、もっとも北、東、南、および西に位置する許諾携帯端末の位置A〜Dを決定する。
ステップS32では、位置A〜Dを包含する最小半径の円を求める。
ステップS33では、円の中心をビーコン発信機104の位置と推定する。
なお、位置A〜Dの平均位置をビーコン発信機104の位置と推定すれば、演算量をさらに低減できる。
前述のように、ビーコン発信機104は、バッテリー(電池)201の残量が閾値以下に低下すると、出力するビーコン信号の強度が低下する。これに対して、許諾携帯端末103Aは、通常は頻繁に充電が行われ、受信感度はあまり変化しないと考えられる。そのため、図10に示すようなビーコン信号を受信する許諾端末の分布するエリアを包含する最小半径の円Rの半径が小さくなると、バッテリー201の残量が低下したと考えられる。そこで、バッテリー残量推定部410は、円Rの半径が所定値以下の場合には、バッテリー201の残量が不十分であり、バッテリー201を交換するか、充電する(蓄電池の場合)必要があると判定する。サーバ102は、バッテリー残量推定部410がバッテリー201の残量低下と推定した時には、ビーコン発信機の契約者(関係者)に通知する。
以上、実施形態の探索システムを説明したが、各種の変形例が可能であるのは言うまでもない。以下、いくつかの変形例を説明する。
図12は、変形例のビーコン発信機の構成および動作タイムチャートを示す図であり、(A)がブロック構成を、(B)がタイムチャートを示す。
図12の変形例のビーコン発信機は、図3のビーコン発信機と類似の構成を有するが、発信部204Pの発信強度が制御部203により可変であることと、制御部203がカウンタ206を有することが、異なる。
発信強度が可変のビーコン発信部は知られているので、説明は省略する。
カウンタ206は、タイマ205が所定時間を計時してパルスを発生する回数をカウントし、所定カウント数をカウントすると、カウント値をリセットする。例えば、タイマ205が10分を計時し、10分間隔でパルスを発生し、これに応じて10分間隔でビーコン信号を発信する。ここで、カウンタ206の値は、ゼロにリセットされた後、15までカウントし、次のパルスでゼロにリセットされるとする。ここで、制御部203は、カウント値が0−2、4−6、8−10、12−14の時にパルスが発生すると、発信部204Pを相対強度1で発信させる。制御部203は、カウント値が3、7、11の時にパルスが発生すると、発信部204Pを相対強度2で発信させ、カウント値が15の時にパルスが発生すると、発信部204Pを相対強度3で発信させる。これにより、10分周期でビーコン信号が発信され、その強度は、10分、20分、30分には1(相対値)で、40分には2で、50分、60分、70分には1で、80分には2で、90分、100分、110分には1で、120分には2で、130分、140分、150分には1で、160分には3になる発信強度変化を繰り返す。
ビーコン信号の強度は、大きいほどビーコン信号を受信する許諾端末の個数が増加し、ビーコン発信機の位置を検出できる可能性および推定位置の精度が向上するが、ビーコン発信機のバッテリーが消耗し、許諾端末におけるビーコン信号受信処理量およびサーバへの通信量が増加する。これに対して、ビーコン信号の強度が小さくなると、ビーコン信号を受信する許諾端末の個数が減少し、最悪の場合には、ビーコン信号を受信する許諾端末の個数がゼロになる場合が発生し、これではシステムが機能しない。変形例のビーコン発信機の場合、ビーコン信号の強度が小さい場合と大きい場合の長所および短所を折衷した効果が得られる。
図9に示した実施形態の探索システムにおける探索を依頼した場合の処理を示すフロー図では、探索依頼を受けると、登録されているすべての許諾携帯端末に探索対象IDデータを送信して中継要請を行った。しかし、多数の許諾携帯端末が登録されている場合には、サーバから許諾携帯端末に探索対象IDデータを送信する送信量が多くなる。しかも、ビーコン信号の強度が小さい場合、大部分の許諾携帯端末は、探索対象ID情報を含むビーコン信号を受信しない場所に位置しており、送信した探索対象IDデータはほとんど無駄になる。
実施形態では、図6に示すように、許諾携帯端末およびビーコン発信機の居所に応じて地区に分類した。以下に説明する変形例では、この分類を利用し、ビーコン発信機の地区に応じて、探索対象ID情報を送信する許諾端末を選択する。
図13は、ビーコン発信機の地区に応じて、探索対象ID情報を送信する許諾端末を選択する変形例における送信先端末選択部404の処理を示すフローチャートである。
ステップS41では、サーバ102が契約者(関係者)からビーコン発信機104の探索依頼を受信する。
ステップS41では、送信先端末選択部404が、ビーコン発信機リスト記憶部405から、探索を依頼された探索対象ビーコンの対象、居所、地区等のデータを読み出す。
ステップS43では、送信先端末選択部404が、許諾携帯端末リスト記憶部403から、探索対象ビーコンの地区と同じ地区に属する許諾携帯端末を選択し、そのメールアドレス等を読み出す。もし、同じ地区に属する許諾携帯端末が存在しない場合には、隣接する地区の許諾携帯端末を選択する。
ステップS44では、選択した許諾携帯端末に、探索対象IDデータ(ID番号)を送信する中継要請を行う。
ステップS45では、選択した許諾携帯端末から受信情報を受信したかを判定し、受信すればステップS47に進み、ビーコン信号の1発信周期内に受信しなければ、ステップS46に進む。
ステップS46では、地区を拡大してその地区に属する許諾携帯端末を選択するか、地区を変更して許諾携帯端末を選択し、ステップS44に戻る。したがって、受信情報を受信するまで、順次地区を拡大するか地区を変更して許諾携帯端末を選択して探索対象ID情報を送信する。
以下、受信情報を受信すると、前述のように、ステップS47では、ビーコン発信機の位置推定処理を行い、ステップS48では契約者(関係者)への位置情報の送信を行い、ステップS49では、契約者(関係者)からの確保の報告があればステップS50に進み、無ければステップS45に戻る。ステップS50では、前述の終了処理を行う。契約者(関係者)による探索対象のビーコン発信機を携行した探索対象物の確保動作が行われている間にも時間が経過し、次の発信周期になるとサーバ103は新たな受信情報を受信することになる。ここで、探索対象物および選択した許諾携帯端末の距離が離れ、選択した許諾携帯端末のいずれも新たな受信情報を受信しない状態が起こり得る。その場合には、ステップS45で、受信情報の受信が行われないのでステップS46に進み、地区を拡大または変更して新たな許諾携帯端末の選択を行う。
ビーコン発信機104および許諾携帯端末103Aは、移動するので、登録されている居所の地区に位置しているとは限らないが、その地区に位置している可能性は相対的に高く、ビーコン信号を受信する可能性が高いので、この選択方法は有効である。
図14は、ステップS46における選択する許諾携帯端末の属する地区の拡大または変更方法を説明する図である。
図14に示すように、地図上の地域を複数の地区00−88に分割する。地区の分割方法は、図14のように幾何的(図14では同じ正方形)でも、地形に応じた不定形でも、許諾携帯端末の分布具合に応じて決定してもよい。地区の大きさは、例えば、通常状態で許諾携帯端末がビーコン発信機からビーコン信号を受信できる距離の1/2を一辺の長さとする正方形である。
例えば、探索対象物が携行するビーコン発信機の登録された居所が地区44であった場合、第1段階として地区44に登録された居所がある許諾携帯端末を選択する。この場合、その時点で地区44に1台でも選択した許諾携帯端末が存在していれば、ビーコン発信機が地区44およびその周囲の地区33−35、43、45、53−55に存在していれば、少なくとも1台の許諾携帯端末がビーコン信号を受信できる。第1段階でビーコン信号を受信できる許諾携帯端末が存在しない場合には、地区33−35、43−45、53−55に属する許諾携帯端末を選択する。以下、同様の方法で、選択する許諾携帯端末の属する地区を拡大する。
上記の許諾携帯端末の属する地区の拡大方法では、ビーコン発信機が大きく移動した場合には、広い範囲の地区に属する多数の許諾携帯端末を選択することになる。探索対象物が要介護者の場合には、一刻も早い確保のためにこのような選択方法が有効であるが、探索対象物が盗難自転車などの場合には、探索対象物が居所から大きく移動していることが想定されるため、拡大した地区が非常に大きくなると想定される。その一方、緊急性は、要介護者の場合に比べて低いと想定される。そこで、選択する地区を少し拡大した後、例えば1つの地区から3×3の9つの地区に拡大した後、そこから3×3の地区を渦巻状に変更するようにしてもよい。
さらに、地区を拡大してビーコン信号を受信する許諾携帯端末が出現した後は、ビーコン信号を受信している以外の許諾携帯端末に探索終了の情報を送信し、中継依頼を行っている許諾携帯端末から除外するようにしてもよい。
なお、探索対象ID情報を送信する許諾端末の選択は、上記のようなビーコン発信機の居所および許諾端末の居所の地区ごとの分類に限定されず、他の方法を使用してもよく、探索依頼があったビーコン発信機の居所から、所定の半径内に居所を有する許諾端末を選択し、受信情報を受信しない場合に順次半径を広げるようにしてもよい。しかし、この選択方法は、地区に分類する場合に比べて演算量が増加する。
実施形態の探索システムでは、サーバ102は、許諾携帯端末103Aから受信したIDデータ(ID番号)および位置情報に基づいてIDデータに対応するビーコン発信機の位置を推定し、ビーコン発信機104の契約者(関係者)に推定した位置を通知する。これに応じて、ビーコン発信機の契約者(関係者)は、ビーコン発信機を携行している対象物を探索する。この一連のフローでの許諾携帯端末103Aにおけるビーコン信号受信処理は、すべてバックグランドで行われることが望ましい。これにより、許諾携帯端末103Aの使用者(所有者)は、探索システムに係る処理を意識することなく、許諾携帯端末103Aを使用できる。
推定されたビーコン発信機104の位置が、その時点のビーコン発信機の契約者(関係者)の位置と離れていると、ビーコン発信機の契約者(関係者)がビーコン発信機を携行している探索対象物を確保することは容易でない。特に、要介護者の確保は、一刻を争う場合が多い。このような場合、探索対象物の近くには、ビーコン信号を受信した許諾携帯端末103Aの使用者がおり、許諾携帯端末103Aの使用者が協力してくれれば、探索対象物の確認および確保が容易に行える。
そこで、以下に説明する変形例では、許諾携帯端末103Aの所有者(使用者)から、対象物の探索に協力する人を募集し、サーバ102の許諾携帯端末リスト記憶部403に記憶しておく。図7の許諾携帯端末103Aの応募を受け付ける時のフローチャートのステップS12で、応募した許諾携帯端末103Aの所有者(使用者)に対象物の探索に協力するか否かを確認し、その結果を図6の(A)の「探索協力」の項に記憶する。前述のように、探索に協力する所有者(使用者)の許諾携帯端末103Aには、探索情報部(探索情報通知機能)320をインストールする。
探索システムを以上のように構築した上で、募集に応じた人の許諾携帯端末103Aが探索対象のビーコン信号を受信した時には、対象物の探索に必要な情報をサーバ102から許諾携帯端末103Aに送信し、対象物の探索を依頼する。
図15は、以上のように構築された変形例の探索システムにおいて、ビーコン発信機の契約者(関係者)が、ビーコン発信機を携行する探索対象物を喪失し(見失い)、探索を依頼した場合の処理を示すフローチャートである。図15では、サーバ102および許諾携帯端末103Aのみを示し、ビーコン発信機104およびビーコン発信機104の契約者(関係者)は省略する。
ビーコン発信機104の契約者(関係者)が、探索対象物を喪失し、サーバ102に探索を依頼し、それに応じてサーバ102が許諾携帯端末103Aに探索対象IDデータ(ID番号)を送信し、許諾携帯端末103Aがビーコン信号を受信する処理までは、図9のフローと同じである。
ステップS61では、許諾携帯端末103Aは、ビーコン信号からIDデータ(ID番号)を抽出し、抽出したIDデータ(ID番号)が探索対象IDデータ(ID番号)と一致するか判定し、一致しなければ何もせず、一致する場合には、GPS314からその時点の位置情報を検出し、抽出したIDデータ(ID番号)および位置情報を、受信情報としてサーバ102に送信する。
ステップS71で、サーバ102は、受信情報を受信する。
ステップS72で、サーバ102は、受信情報を処理し、受信情報に含まれる位置情報からビーコン発信機104の位置を推定する。
ステップS73で、サーバ102は、受信情報を送信した許諾携帯端末103Aのうちから、許諾携帯端末リスト記憶部403に「探索協力」すると記憶されている探索参加許諾携帯端末を選択し、さらにその中から最寄りの探索参加許諾携帯端末103Aを選択する。選択する最寄りの探索参加許諾携帯端末103Aは、1台以上である。
ステップS74で、サーバ102は、選択した最寄りの探索参加許諾携帯端末103Aに、探索依頼を送信する。
なお、ビーコン発信機104の契約者(関係者)が、探索対象物の推定位置の近くにいる場合には、探索参加許諾端末103Aへの探索依頼を行う必要が無い場合もある。そこで、探索依頼は、サーバがビーコン発信機104の契約者(関係者)に探索対象物の推定位置を通知し、ビーコン発信機104の契約者(関係者)が探索依頼を行うことに同意した時にのみ行うようにしてもよい。
ステップS62で、許諾携帯端末103Aは、探索依頼を受信する。
ステップS63で、探索依頼を受信した許諾携帯端末103Aの使用者は、その時点で探索に協力できるか判断し、探索の可否をサーバ102に送信する。
ステップS75で、サーバ102は、探索依頼した許諾携帯端末103Aから探索を行えるか否かの回答を受信する。
ステップS76で、サーバ102は、回答が探索を行えるか否かを判定し、行える場合にはステップS78に進み、行えない場合にはステップS77に進む。
ステップS77では、サーバ102は、最寄りの別の探索参加許諾携帯端末を選択し、ステップS74に進む。そして、上記と同様に探索依頼を行う。なお、推定位置から所定範囲内に探索依頼を受諾した探索参加許諾携帯端末が存在しない場合には、サーバがビーコン発信機の契約者(関係者)にその旨通知する。
ステップS78で、図6の(B)の「対象情報」を、探索受諾した許諾携帯端末103Aに送信する。
ステップS64で、探索依頼を受諾した許諾携帯端末103Aは、「対象情報」を受信し、「対象情報」は、探索情報部320により許諾携帯端末103Aの使用者に通知され、使用者はその情報に基づいて探索対象物の探索を行う。
ステップS65で、探索受諾した許諾携帯端末103Aは、使用者が探索対象物を発見したことを入力したか判定し、入力が無い場合にはステップS66に進む。
ステップS66で、探索受諾した許諾携帯端末103Aは、「対象情報」を受信してから所定時間が経過したかを判定し、経過していなければステップS65に戻り、経過しているとステップS67に進む。
ステップS67で、探索受諾した許諾携帯端末103Aは、サーバ102に発見できない(発見不可)を送信する。
ステップS80で、サーバ102は、発見不可を受信し、ステップS81に進む。
ステップS81で、サーバ102は、発見不可処理を行う。発見不可処理では、サーバがビーコン発信機104の契約者(関係者)にその旨通知し、必要に応じて、ビーコン発信機104の契約者(関係者)が探索受諾した許諾携帯端末103Aの使用者に直接連絡可能なように、ビーコン発信機の契約者(関係者)に許諾携帯端末103Aに関する情報(メールアドレス、電話番号)を送信する。
なお、ステップS65からS67の処理の代わりに、サーバ102側で、探索受諾した許諾携帯端末103Aから所定時間内に発見または確保を受信できない時に発見不可を判定して、発見不可処理を行うようにしてもよい。
ステップS68で、探索受諾した許諾携帯端末103Aの使用者は、探索対象物を発見または確保した場合に、そのことをサーバ102に送信した後、追加の指示を待つ。
ステップS82で、サーバ102は、探索対象物が発見されたことを受信する。
ステップS83で、サーバ102は、探索対象物を発見または確保したことをビーコン発信機104の契約者(関係者)に報告する。
以下、その状況に応じて適切な処理を行うが、例えば、ビーコン発信機104の契約者(関係者)から発見者に依頼する事項を、許諾端末103Aの所有者(探索協力者)に転送したり、ビーコン発信機の契約者(関係者)に許諾携帯端末103Aに関する情報(メールアドレス、電話番号)を送信し、ビーコン発信機の契約者(関係者)が探索受諾した許諾携帯端末103Aの使用者に直接連絡可能なようにする。また、状況に応じては、警察等に連絡する。さらに、探索対象物が発見または確保された時には、図9と同様の終了処理を行う。
ステップS84で、サーバ102は、探索受諾し、探索対象物を発見または確保した許諾携帯端末103Aの所有者(使用者)には、何らかのインセンティブを付与する。具体的には、許諾携帯端末103Aにポイントを与えるなどを行う。
ステップS69で、許諾携帯端末103Aは、ポイントなどのインセンティブを受ける。
以上説明した実施形態および変形例では、ビーコン発信機104の契約者(関係者)がビーコン発信機104を携行した対象物を喪失した時に、サーバ102に探索依頼を送信し、これに応じて、サーバ102は、探索対象物のIDデータを許諾携帯端末103Aに送信する。許諾携帯端末103Aは、受信したビーコン信号に含まれるIDデータが、探索対象IDデータに該当する時に、受信情報をサーバ102に送信し、該当しない時には送信しない。これにより、許諾携帯端末103Aにおける処理量を低減し、通信量を低減できるが、探索依頼を受けてから許諾携帯端末103Aが探索対象物からビーコン信号を受信して受信情報をサーバ102に送信するまでの時間が長くなる場合がある。例えば、ビーコン信号の発信周期が1時間の時、最悪の場合、1時間弱の期間、ビーコン信号が受信されず、ビーコン発信機104の位置を推定できない場合が発生する。このように、探索依頼を送信してからサーバが受信情報を受信するまで、ビーコン信号の発信周期に近い遅延が発生する場合が起きる。
ビーコン信号の発信周期を短くすると、ビーコン発信機104のバッテリー201の消費電力が増加し、バッテリーの交換または充電無しで長期間使用できない。これに対して、携帯端末は本来の機能を実行するために頻繁に充電して使用される。ビーコン信号の受信処理や受信情報の通信を実行するのに要する消費電力は、本来の機能を実行するための消費電力に比べて十分に小さく、回数が増加しても、その頻度があまり大きくなければ問題にならない。そこで、以下に説明する変形例では、許諾携帯端末103Aは、ビーコン信号を受信すると、ビーコン信号からIDデータ(ID番号)を抽出し、GPSによりその時点の位置情報を検出し、IDデータおよび位置情報をサーバ102に送信する。サーバ102は、位置情報をIDデータ(ID番号)ごとに履歴記憶部409に記憶する。これにより、ビーコン発信機104の位置は、ビーコン信号の発信周期ごとに更新されて把握される。
ビーコン発信機104の契約者(関係者)が、探索対象物を喪失し、サーバ102に探索を依頼すると、サーバ102は、履歴記憶部409に記憶されている最新の位置情報をビーコン発信機104の契約者(関係者)に送信する。もちろん、探索依頼を受信してから、ビーコン発信機104の契約者(関係者)が、探索対象物を確保するまでは、ビーコン信号が発信されるごとに位置情報が最新の情報に更新される。
また、ビーコン発信機が探索システムに登録された直後の所定期間、さらにその後周期的に所定期間、ビーコン発信機の位置を検出し、履歴記憶部409に履歴情報として記憶するようにしてもよい。記憶した履歴情報は、前述の探索依頼を受けたビーコン発信機104のIDデータ(ID番号)を許諾携帯端末103Aに送信する場合の、許諾携帯端末103Aの選択に利用する。例えば、履歴情報からビーコン発信機104を携行した探索対象物の移動経路を推定し、その経路付近に居所を有する許諾携帯端末103Aに探索対象IDデータ(ID番号)を送信する。
以上、本発明の実施形態および変形例を説明したが、記載した実施形態は発明を説明するためのもので、当業者には、特許請求の範囲において各種の変形例があり得ることが容易に理解可能である。
100 公衆回線
101 基地局
102 サーバ
103A 許諾携帯端末
103B 非許諾携帯端末
104 ビーコン発信機
201 電源部(バッテリー)
202 IDデータメモリ
203 制御部
204 発信部
205 タイマ
206 カウンタ
310 ビーコン受信部
314 GPS
320 探索情報部
403 許諾携帯端末リスト記憶部
404 送信先端末選択部
404 ビーコン発信機リスト記憶部
407 ビーコン位置推定処理部
409 履歴記憶部

Claims (13)

  1. 探索対象物の位置を探索する探索システムであって、
    公衆回線と、
    前記公衆回線を介して相互に通信可能な加入者端末群のうち、加入者が当該システムへの参加を許諾した許諾端末と、
    前記公衆回線に通信可能に接続されたサーバと、
    探索対象物に携行され、ID情報を含むビーコン信号を発信するビーコン発信機と、を有し、
    前記許諾端末は、
    前記ビーコン信号を受信するビーコン信号受信部を有し、
    前記ビーコン信号を受信すると、受信した前記ビーコン信号に含まれる前記ID情報および当該許諾端末の位置情報を、前記サーバに送信し、
    前記サーバは、当該システムへの参加を許諾する加入者の端末を前記許諾端末として選定するときに、前記許諾携帯端末の加入者の居所、及び前記許諾携帯端末の加入者の居所が属する地区を記憶する許諾携帯端末リスト記憶部を有し、
    前記サーバは、許諾携帯端末の密度が十分であると考えられる地区に居所が属する所有者が新たに応募した場合には、参加を断る、ことを特徴とする探索システム。
  2. 前記サーバは、前記許諾端末から送信された前記ID情報および前記位置情報から、前記ID情報を含むビーコン信号を発信する前記ビーコン発信機の位置を推定する位置推定処理部を有する請求項1に記載の探索システム。
  3. 前記サーバは、所定期間、前記ID情報と推定した位置を対応づけて記憶する記憶部を有する請求項2に記載の探索システム。
  4. 前記許諾端末は、携帯端末であり、
    当該許諾端末の位置情報を検出する位置検出部を有する請求項1から3のいずれか1項に記載の探索システム。
  5. 前記位置検出部は、GPS装置を含む請求項4に記載の探索システム。
  6. 前記許諾端末は、
    受信した前記ビーコン信号に含まれる前記ID情報が、前記サーバから指示された探索対象ID情報に該当する時に、受信した前記ID情報および前記位置情報を前記サーバに送信し、該当しない時には送信しない請求項1から5のいずれか1項に記載の探索システム。
  7. 前記許諾端末は、
    加入者が探索依頼を許諾した場合に搭載される探索情報通知部を有し、
    前記サーバは、前記探索情報通知部が搭載される前記許諾端末から前記ID情報および前記位置情報を受信した時に、前記ID情報を含むビーコン信号を発信するビーコン発信機を携行する前記探索対象物に関する特定情報を前記許諾端末に送信し、
    前記許諾端末は、送信された前記特定情報を、前記探索情報通知部を介して出力する請求項1から5のいずれか1項に記載の探索システム。
  8. 公衆回線を介して相互に通信可能な許諾端末が、探索対象物に携行されたビーコン発信器から発信されたビーコン信号を受信した位置を示す位置情報を利用して前記探索対象物の位置を探索する探索システムの構築方法であって、
    前記公衆回線を介して相互に通信可能な端末群の加入者のうちから、当該システムへの参加を許諾する加入者の端末を前記許諾端末として選定し、
    前記許諾端末に、ビーコン信号受信機能を搭載し、
    前記公衆回線に通信可能に接続されたサーバに、前記許諾端末の加入者の居所、及び前記許諾携帯端末の加入者の居所が属する地区を記憶する許諾携帯端末リストを登録し、
    ID情報を含むビーコン信号を発信する前記ビーコン発信機を、前記探索対象物に携行させ、
    当該システムへの参加を許諾する加入者の端末を前記許諾端末として選定するときに、前記サーバは、許諾携帯端末の密度が十分であると考えられる地区に居所が属する所有者が新たに応募した場合には、参加を断る、ことを特徴とする探索システムの構築方法。
  9. 当該システムへの参加を許諾する加入者に、インセンティブを与える請求項8に記載の探索システムの構築方法。
  10. 公衆回線を介して相互に通信可能な許諾端末が、探索対象物に携行され且つID情報を含むビーコン信号を発信するビーコン発信機から発信されたビーコン信号を受信した位置を示す位置情報を利用して前記探索対象物の位置を探索する探索方法であって、
    公衆回線を介して相互に通信可能な加入者端末群のうち、加入者が当該システムへの参加を許諾した許諾端末が前記ビーコン信号を受信し、
    前記許諾端末が、受信した前記ビーコン信号から前記ID情報を抽出し、
    前記許諾端末が、抽出した前記ID情報および当該許諾端末の位置情報を、前記公衆回線を介してサーバに送信し、
    当該システムへの参加を許諾する加入者の端末を前記許諾端末として選定するときに、前記サーバは、許諾携帯端末の密度が十分であると考えられる地区に居所が属する所有者が新たに応募した場合には、参加を断る、ことを特徴とする探索方法。
  11. 前記サーバは、探索対象ID情報を、前記許諾端末に送信し、
    前記許諾端末は、受信した前記ビーコン信号に含まれる前記ID情報が、前記探索対象ID情報に該当する時に、受信した前記ID情報および前記位置情報を前記サーバに送信し、該当しない時には送信しない請求項10に記載の探索方法。
  12. 前記サーバは、前記許諾端末の加入者および探索対象物の居所に関する情報をあらかじめ記憶しており、
    探索対象ID情報を前記許諾端末に送信する時には、前記探索対象ID情報の探索対象物の居所に近い範囲内に居所を有する前記許諾端末に前記探索対象ID情報を送信し、所定時間内に前記ID情報および前記位置情報が送信されない時には前記範囲を順次変化させる請求項11に記載の探索方法。
  13. 探索対象物の位置を探索する探索システムであって、
    公衆回線と、
    前記公衆回線を介して相互に通信可能な加入者端末群のうち、加入者が当該システムへの参加を許諾した許諾端末と、
    前記公衆回線に通信可能に接続され、探索対象ID情報を、前記許諾端末に送信するサーバと、
    探索対象物に携行され、ID情報を含むビーコン信号を発信するビーコン発信機と、を有し、
    前記許諾端末は、
    前記ビーコン信号を受信するビーコン信号受信部を有し、
    受信した前記ビーコン信号に含まれる前記ID情報が、前記探索対象ID情報に該当する時に、受信した前記ID情報および前記位置情報を前記サーバに送信し、該当しない時には送信せず、
    前記サーバは、
    探索対象ID情報を前記許諾端末に送信する時には、前記探索対象ID情報の探索対象物の居所に近い範囲内に居所を有する前記許諾端末に前記探索対象ID情報を送信し、
    所定時間内に前記ID情報および前記位置情報が送信されない時には前記範囲を拡大した拡大範囲内に居所を有する前記許諾端末に前記探索対象ID情報を送信し、
    更に所定時間内に前記ID情報および前記位置情報が送信されない時には、前記探索対象ID情報を送信する前記許諾端末の居所の範囲を、前記拡大範囲と同じ大きさで順次渦巻状に変化させる、ことを特徴とする探索システム。
JP2014159487A 2014-08-05 2014-08-05 探索システムおよび探索方法 Expired - Fee Related JP6008914B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014159487A JP6008914B2 (ja) 2014-08-05 2014-08-05 探索システムおよび探索方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014159487A JP6008914B2 (ja) 2014-08-05 2014-08-05 探索システムおよび探索方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016038205A JP2016038205A (ja) 2016-03-22
JP6008914B2 true JP6008914B2 (ja) 2016-10-19

Family

ID=55529406

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014159487A Expired - Fee Related JP6008914B2 (ja) 2014-08-05 2014-08-05 探索システムおよび探索方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6008914B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6699342B2 (ja) * 2016-05-18 2020-05-27 富士通株式会社 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理システム
JP6623954B2 (ja) * 2016-06-29 2019-12-25 富士通株式会社 データ転送プログラム、データ転送装置、およびデータ転送方法
JP6648654B2 (ja) * 2016-08-24 2020-02-14 トヨタ自動車株式会社 移動ビーコンの位置推定システム
JP6803185B2 (ja) * 2016-09-26 2020-12-23 株式会社小松製作所 車両位置探索システム及び車両位置探索方法
JP6721498B2 (ja) * 2016-12-22 2020-07-15 シチズン時計株式会社 情報端末位置推定システム
JP6644332B2 (ja) * 2017-01-10 2020-02-12 株式会社 ゼネテック 位置情報サーバー、補正対象携帯端末、位置情報補正方法
JP7072353B2 (ja) * 2017-07-12 2022-05-20 エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 位置探索システムおよび位置探索方法
JP2020053914A (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト 近接検知システム
JP7141979B2 (ja) * 2019-04-24 2022-09-26 京セラ株式会社 徘徊者連れ帰りシステム、サーバー及びプログラム

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09220266A (ja) * 1996-02-16 1997-08-26 Hitachi Ltd 歩行者移動支援装置
US20040214584A1 (en) * 2003-04-22 2004-10-28 Interdigital Technology Corporation Method and system for managing cooperative positioning among wireless transmit/receive units
ATE371871T1 (de) * 2005-07-18 2007-09-15 Gerald Kampel Verfahren und vorrichtung zum auffinden eines verschütteten
JP4973378B2 (ja) * 2007-02-26 2012-07-11 沖電気工業株式会社 位置推定方法、及び位置推定システム
WO2009054188A1 (ja) * 2007-10-23 2009-04-30 Murata Manufacturing Co., Ltd. 通信システム
WO2012095922A1 (en) * 2011-01-13 2012-07-19 Panasonic Corporation Method for determination of wireless terminals positions and associated system and apparatus thereof
JP5412636B1 (ja) * 2013-06-10 2014-02-12 株式会社ベイビッグ 移動体検知システム、徘徊検知システム及び移動体検知方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016038205A (ja) 2016-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6008914B2 (ja) 探索システムおよび探索方法
US10567908B2 (en) Tracking device operation in risk-classified zone
US9973913B2 (en) Index of everyday life
CN106851555B (zh) 用于地理围栏操作的装置和方法
US8872655B2 (en) System, method and network for monitoring of location of items
CN112333633B (zh) 一种用于共享移动设备的位置的计算机实现的方法、设备和***
US10841736B1 (en) Notifications in a tracking device environment
US20050201301A1 (en) Self-associating wireless personal area network
US20170201858A1 (en) Dynamic user-defined check-in points
CN104170412A (zh) 使用地理围栏追踪单个群组成员的方法和设备
KR101560200B1 (ko) 크라우드 네트워크를 이용한 위치 관제 시스템
US20120050101A1 (en) Personal locator device
JP6386254B2 (ja) 捜索支援プログラム、捜索支援システム及び捜索支援の方法
US9396640B2 (en) RFID active child tracker
US9549282B1 (en) Verification of wireless transmitter articles in proximity to registered devices
JP2016194797A (ja) 端末装置、情報処理方法、及びプログラム
US10805900B2 (en) Method and device for deriving location
JPWO2016147496A1 (ja) 情報処理装置、制御方法、およびプログラム
WO2015112152A1 (en) Apparatus and method for correlating context data
US9766080B1 (en) Systems and methods for indoor and outdoor mobile device navigation
JP5963734B2 (ja) 情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理方法
KR101831250B1 (ko) 고정단말과 이동단말을 이용한 위치기반서비스 운용 시스템 및 그 방법
JP2019215691A (ja) 集荷依頼システム、及び、集荷依頼方法
JP2015179406A (ja) 端末装置、管理システム及び通知方法
JP2021077965A (ja) 装着端末および集団管理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160405

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160422

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160816

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160913

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6008914

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees