JP6008763B2 - 有機半導体膜の形成方法 - Google Patents

有機半導体膜の形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6008763B2
JP6008763B2 JP2013050638A JP2013050638A JP6008763B2 JP 6008763 B2 JP6008763 B2 JP 6008763B2 JP 2013050638 A JP2013050638 A JP 2013050638A JP 2013050638 A JP2013050638 A JP 2013050638A JP 6008763 B2 JP6008763 B2 JP 6008763B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
organic semiconductor
film
solution
solution film
laser beam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013050638A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014179371A (ja
Inventor
佳紀 前原
佳紀 前原
宇佐美 由久
由久 宇佐美
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2013050638A priority Critical patent/JP6008763B2/ja
Priority to PCT/JP2014/054012 priority patent/WO2014141846A1/ja
Publication of JP2014179371A publication Critical patent/JP2014179371A/ja
Priority to US14/835,317 priority patent/US9680099B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP6008763B2 publication Critical patent/JP6008763B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K71/00Manufacture or treatment specially adapted for the organic devices covered by this subclass
    • H10K71/10Deposition of organic active material
    • H10K71/12Deposition of organic active material using liquid deposition, e.g. spin coating
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K71/00Manufacture or treatment specially adapted for the organic devices covered by this subclass
    • H10K71/40Thermal treatment, e.g. annealing in the presence of a solvent vapour
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K10/00Organic devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching; Organic capacitors or resistors having a potential-jump barrier or a surface barrier
    • H10K10/40Organic transistors
    • H10K10/46Field-effect transistors, e.g. organic thin-film transistors [OTFT]
    • H10K10/462Insulated gate field-effect transistors [IGFETs]
    • H10K10/484Insulated gate field-effect transistors [IGFETs] characterised by the channel regions

Description

本発明は、有機半導体材料を用いた薄膜トランジスタなどに用いられる有機半導体膜の形成方法に関する。
軽量化、低コスト化、柔軟化が可能であることから、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイに用いられるTFT(薄膜トランジスタ)、RFID(RFタグ)やメモリなどの論理回路を用いる装置等に、有機半導体材料からなる有機半導体膜(有機半導体層)を有する有機半導体素子が利用されている。
有機半導体素子の製造において、有機半導体膜の形成方法の1つとして、有機半導体材料を溶剤に溶解した塗料を用いる塗布法などの湿式プロセスが知られている。
また、移動度の高い有機半導体膜を得るためには、有機半導体膜の結晶性を向上することが重要である。そのため、湿式プロセスによる有機半導体膜の形成においても、有機半導体膜の結晶性を向上する方法が、各種、提案されている。
例えば、特許文献1には、有機半導体材料を溶媒に溶解してなる溶液を支持体に塗布して溶液膜を形成し、形成した溶液膜の端部の界面から溶媒を蒸発させることにより、結晶成長の界面を移動しつつ有機半導体膜を形成することにより、結晶性の良好な有機半導体膜を形成する方法が例示されている。
特許文献2には、このような有機半導体材料を含有する溶液を用いた有機半導体膜の形成において、溶液膜の塗布工程と、赤外線照射による乾燥工程とを組み合わせることにより、処理時間を短縮する、有機半導体膜の乾燥方法が記載されている。
また、赤外線としては、波長が0.7〜2μmの合焦または非合焦の赤外/近赤外のレーザ光が例示されている。
さらに、特許文献3には、有機EL素子等の製造において、有機半導体材料を含有する溶液を基材上に塗布した後、指定された領域に対して選択的に電磁波を照射することにより、溶液膜(液滴)の乾燥過程を制御して、膜厚の均一性に優れ、平坦性の高い乾燥薄膜を形成する基板製造装置が記載されている。
このような溶液膜の乾燥に用いる電磁波としては、波長が0.8〜20μmの赤外光が例示されている。さらに、電磁波として赤外のレーザ光を用いることにより、乾燥初期は中心部が選択的に乾燥され、徐々にそのエネルギーの集中は弱まり、乾燥過程の後半ではエネルギーは分散し均一に乾燥できることが記載されている。
国際公開第2007−119703号 特表2005−508515号公報 特開2005−211769号公報
しかしながら、近年の有機半導体膜の形成に対する要求は、さらに厳しくなっており、より良好な結晶性を有し、高い移動度の半導体素子が得られる有機半導体膜を、安定して形成できる方法の出現が望まれている。
本発明の目的は、このような従来技術の問題点を解決することにあり、良好な結晶性を有し、移動度が高い有機半導体膜を、安定して形成できる有機半導体膜の形成方法を提供することにある。
このような目的と達成するために、本発明の有機半導体膜の形成方法は、有機半導体材料からなる有機半導体膜を形成するに際し、少なくとも有機半導体材料と溶媒とを含む溶液を、基材の少なくとも一部に塗布して、溶液膜を形成し、溶液膜が乾燥する前に、溶液膜の少なくとも一部に、波長が8μm以上で、溶液膜の表面におけるエネルギ密度が0.1〜10J/cm2である電磁波を照射して、溶液膜を乾燥することを特徴とする有機半導体膜の形成方法を提供する。
このような本発明の有機半導体膜の形成方法において、溶液膜の表面における電磁波のエネルギ密度が、電磁波の焦点位置におけるエネルギ密度の0.1〜0.7倍となるように、溶液膜への電磁波の入射を調節するのが好ましい。
また、基材は、電磁波の透過率が50%以上であるのが好ましい。
また、溶液膜の全面を、電磁波で走査するのが好ましい。
また、溶液膜の少なくとも一部を電磁波で走査することにより、溶液膜の乾燥を行うものであり、かつ、電磁波の走査間隔が、溶液膜の表面における電磁波の大きさ以下であるのが好ましい。
さらに、溶液膜の少なくとも一部を電磁波で走査することにより、溶液膜の乾燥を行うものであり、かつ、電磁波の走査速度が、0.02〜1m/secであるのが好ましい。
このような本発明によれば、有機半導体材料を溶解した溶液を用いる有機半導体膜の形成において、有機半導材料のアブレーション、分解、劣化や変性等を生じることなく、結晶性の良好な有機半導体膜を、安定して形成することができる。
本発明の有機半導体膜の形成方法の一例を説明するための概念図である。 (A)〜(C)は、本発明の有機半導体膜の形成方法の実施例を説明するための概念図である。
図1に、本発明の有機半導体膜の形成方法の一例を概念的に示す。
図1に概念的に示すように、本発明の有機半導体膜の形成方法は、基材10の表面に、有機半導体材料および溶媒を含有する溶液膜12を形成して、光学系16から、この溶液膜12に、波長が8μm以上で、かつ、エネルギ密度が0.1〜10J/cm2のレーザ光L(電磁波)を照射することにより、溶液膜12を乾燥して、基材10の表面に結晶性の良好な有機半導体膜を形成するものである。
本発明の有機半導体膜の形成方法(以下、単に『本発明の形成方法』とも言う)において、基材10は、その表面に有機半導体膜を形成されるものである。すなわち、基材10は、有機半導体素子の基板等となる。
図1に示す例においては、板状の基材10の全面に溶液膜12を形成して、基材10の全面に有機半導体膜を形成する。
本発明の形成方法において、基材10は、有機半導体材料を含有する溶液を塗布して、溶液膜12が形成可能であれば、金属、セラミック、ガラス、プラスチックなど、各種の材料からなる板状物(シート状物/フィルム)が利用可能である。
ここで、基材10は、波長8μm以上のレーザ光Lの透過率が50%以上であるのが好ましい。
この点を考慮すると、本発明の形成方法においては、シリコンやゲルマニウム等の半導体材料からなる基材10が、好適に利用される。
また、基材10としては、プラスチックフィルムも、好適に利用できる。
基材10に用いうるプラスチックフィルムの素材としては、具体的には、例えば、ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、メタクリル酸−マレイン酸共重合体、ポリスチレン樹脂、弗素樹脂、ポリイミド、弗素化ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、セルロースアシレート樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリカーボネート樹脂、脂環式ポリオレフィン樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリスルホン樹脂、シクロオレフィルンコポリマー、フルオレン環変性ポリカーボネート樹脂、脂環変性ポリカーボネート樹脂、フルオレン環変性ポリエステル樹脂、アクリロイル化合物などの熱可塑性樹脂が挙げられる。
特に、プラスチックフィルムは、耐熱性を有する素材からなることが好ましい。具体的には、ガラス転移温度(Tg)が100℃以上、及び、線熱膨張係数が40ppm/℃以下の少なくともいずれかの物性を満たす耐熱性を有し、さらに、前記したようにレーザ光に対し高い透明性を有する素材により成形されることが好ましい。プラスチックフィルムのTgや線膨張係数は、添加剤などによって調整することができる。このような耐熱性に優れる熱可塑性樹脂として、例えば、ポリエチレンナフタレート(PEN:120℃)、ポリカーボネート(PC:140℃)、脂環式ポリオレフィン(例えば日本ゼオン製 ゼオノア1600:160℃)、ポリアリレート(PAr:210℃)、ポリエーテルスルホン(PES:220℃)、ポリスルホン(PSF:190℃)、シクロオレフィンコポリマー(COC:特開2001−150584号公報の化合物:162℃)、フルオレン環変性ポリカーボネート(BCF−PC:特開2000−227603号公報の化合物:225℃)、脂環変性ポリカーボネート(IP−PC:特開2000−227603号公報の化合物:205℃)、アクリロイル化合物(特開2002−80616号公報の化合物:300℃以上)、ポリイミド等が挙げられ、これらは本発明における基材として好適である。なお、以上の熱可塑性樹脂において、括弧内は各素材のTgを示す。
後に詳述するが、本発明の形成方法においては、基材10の表面に形成した溶液膜12にレーザ光Lを入射することにより、溶液を加熱して溶剤を蒸発し乾燥することで、結晶性の良好な有機半導体膜を形成する。
ここで、基材10のレーザ光Lの透過率が低いと、基材10がレーザ光Lを吸収して発熱する。その結果、レーザ光Lの照射部以外の溶液も加熱されて、溶媒が蒸発して乾燥してしまう。このような自然乾燥に近い状態で乾燥した部分は、レーザ光Lの照射によって乾燥された部分よりも、結晶性が低くなってしまう。
これに対し、基材10のレーザ光Lの透過率を50%以上とすることにより、このような不都合が生じることを防止し、確実に、レーザ光Lの照射部のみを加熱して、乾燥することができ、より安定して、結晶性の良好な有機半導体膜を形成できる。
また、以上の点を考慮すると、基材10のレーザ光Lの透過率は、70%以上であるのが、より好ましい。
なお、本発明において、基材は、図示例のような単純な板状物以外にも、有機半導体素子の製造おける、各種の構成の物が利用可能である。
一例として、基材は、支持体(半導体素子の基板)の表面の全面あるいは一部に絶縁層が形成された物でもよく、支持体の上にゲート電極を形成して、支持体およびゲート電極を覆って絶縁層を形成した物でもよく、ゲート電極となる支持体の表面に絶縁層を形成して、その上にソース電極およびドレイン電極を形成した物でもよい。
すなわち、本発明の有機半導体膜の形成方法は、ボトムゲート−ボトムコンタクト型、トップゲート−ボトムコンタクト型、ボトムゲート−トップコンタクト型、トップゲート−ボトムコンタクト型など、公知の各種の有機半導体素子の製造工程における、有機半導体膜(有機半導体層)の形成に利用可能である。
なお、これらの基材の支持体としては、前述の基材10で例示したものが、各種、利用可能である。
本発明の有機半導体膜の形成方法では、このような基材10の表面に、溶液を塗布して、溶液膜12を形成する。
溶液膜12となる溶液(塗料/塗布液)は、有機半導体材料を溶媒に溶解してなるものである。
本発明において、有機半導体材料は、有機半導体素子の製造において、塗布法などの、いわゆる湿式プロセス(ウエットプロセス)で形成される有機半導体膜に利用される公知の材料が、各種、利用可能である。
具体的には、6,13−ビス(トリイソプロピルシリルエチニル)ペンタセン(TIPSペンタセン)等のペンタセン誘導体、5,11‐ビス(トリエチルシリルエチニル)アントラジチオフェン(TES‐ADT)等のアントラジチオフェン誘導体、ベンゾジチオフェン(BDT)誘導体、ベンゾチエノベンゾチオフェン(BTBT)誘導体、ジナフトチエノチオフェン(DNTT)誘導体、6,12‐ジオキサアンタントレン(ペリキサンテノキサンテン)誘導体、ナフタレンテトラカルボン酸ジイミド(NTCDI)誘導体、ペリレンテトラカルボン酸ジイミド(PTCDI)誘導体、ポリチオフェン誘導体、ポリ(2,5‐ビス(チオフェン‐2‐イル)チエノ[3,2‐b]チオフェン)(PBTTT)誘導体、テトラシアノキノジメタン(TCNQ)誘導体、オリゴチオフェン類、フタロシアニン類、フラーレン類等が例示される。
また、溶液に含有される溶媒は、用いる有機半導体材料を溶解できるものであれば、各種の溶媒(溶剤)が利用可能である。
例えば、有機半導体材料がTIPSペンタセン、TES−ADT等である場合には、トルエン、キシレン、メシチレン、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン(テトラリン)、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、アニソール等の芳香族化合物が好適に例示される。
なお、この溶液膜12となる溶液の濃度は、用いる有機半導体材料や溶剤、形成する有機半導体膜の厚さ等に応じて、適宜、設定すればよい。
本発明の有機半導体膜の形成方法において、溶液膜12となる溶液(すなわち溶液膜12)は、有機半導体材料および溶剤以外にも、必要に応じて、増粘剤、結晶化剤、酸化防止剤等を含有してもよい。
基材10への溶液の塗布方法すなわち溶液膜12の形成方法は、スピンコート、ドクターナイフ、グラビアコート、ディップコート、液滴の滴下等、公知の液体の塗布方法が、各種、利用可能である。
なお、溶液膜12の形成に先立ち、塗れ性の向上等を目的として、基材10の表面(溶液膜12の形成面)に、オゾン処理、紫外線処理、紫外線オゾン処理等の、各種の表面処理を施してもよい。
溶液膜12の厚さ(塗布厚)は、溶液の濃度等に応じて、目的とする厚さの有機半導体膜が形成できる厚さを、適宜、設定すればよい。
また、図1に示される例では、基材10の表面全面に溶液膜12を形成している。しかしながら、本発明の有機半導体膜の形成方法では、溶液膜を形成するのは、基材10の表面の一部でもよい。
例えば、ボトムゲート−ボトムコンタクト型の半導体素子の製造において、有機半導体膜を形成する場合であれば、有機半導体材料を含有する溶液膜は、基材表面の全面ではなく、基材上におけるソース電極とドレイン電極とに対応する領域のみに形成してもよい。
また、このように、基材10の一部に溶液膜を形成する場合には、互いに離間して位置する溶液膜を、複数箇所に形成してもよい。
前述のように、図1に示す例において、このようにして形成した溶液膜12には、溶液膜12が乾燥する前に、光学系16からレーザ光Lが照射される。
この光学系16は、レーザ光源、各種のレンズやミラー等の光学素子、レーザ光の変調手段などを組み合わせてなる、公知のレーザ光学系(レーザビーム光学系)である。
ここで、本発明の有機半導体膜の形成方法においては、このレーザ光Lは、波長が8μm以上で、かつ、溶液膜12の表面におけるエネルギ密度が0.1〜10J/cm2のレーザ光(レーザビーム)である。
本発明の形成方法は、基材10の表面に、有機半導体材料と溶媒とを含有する溶液膜12を形成し、この溶液膜12が乾燥する前に、溶液膜12(すなわち、ウエット膜)に所定の波長およびエネルギ密度のレーザ光Lを入射して、溶液膜12の溶媒を加熱蒸発させて乾燥することにより、有機半導体材料が結晶化された有機半導体膜を形成する。
後の実施例でも示すが、本発明は、これにより、有機半導体材料を不要に加熱してしまうことに起因する、有機半導体材料の劣化や変性、有機半導体材料の蒸発やアブレーションによる飛散等を防止しつつ、レーザ光Lによる好適な溶媒の蒸発を行って溶液膜12を乾燥して、良好に結晶化(単結晶化あるいは多結晶化)した、移動度の高い有機半導体膜を形成することを可能にしている。
レーザ光L(電磁波)の波長が8μm未満では、有機半導体分子自身の吸収や、基材10や雰囲気などに含まれる水分の吸収により、溶液膜12の乾燥(溶媒の蒸発)を適正に行うことが出来ず、高い移動度が得られない、溶液膜12を乾燥するためにレーザ光のエネルギ密度の向上が必要になり、光学系16のコストアップにつながる等の不都合が生じる。
また、以上の点を考慮すると、レーザ光Lの波長は、9〜13μmが好ましい。
本発明の製造方法において、波長8μm以上のレーザ光Lとしては、化合物半導体からなる量子カスケードレーザや、炭酸ガスレーザ等の公知の各種のレーザによるレーザ光が利用可能である。
中でも、トルエン等の芳香族系溶媒が吸収する等の点で、炭酸ガスレーザによる波長9.3μmのレーザ光、炭酸ガスレーザによる波長10.6μmのレーザ光は、好適に利用される。
なお、本発明の形成方法においては、このようなレーザ光L以外にも、セラミクス光源による電磁波等、波長が8μm以上の各種の電磁波も、溶液膜12の乾燥に好適に利用可能である。
前述のように、本発明の形成方法においては、溶液膜12の表面におけるレーザ光Lのエネルギ密度(ビームスポットのエネルギ密度)が0.1〜10J/cm2である。
溶液膜12の表面におけるレーザ光Lのエネルギ密度(以下、単に『レーザ光Lのエネルギ密度』とも言う)が0.1J/cm2未満では、適正に溶媒を蒸発して溶液膜12の乾燥を行うことができずに高い移動度が得られない、有機半導体材料がランダムに析出してしまう、乾燥する前に溶液膜12が所望の位置から流れ去ってしまう等の不都合が生じる。
また、レーザ光Lのエネルギ密度が10J/cm2を超えると、有機半導体材料のアブレーションや蒸発、劣化や変性等が生じてしまう、急速に溶媒が蒸発して非晶質膜が成長してしまい高い移動度が得られない等の不都合が生じる。
また、以上の不都合を確実に回避し、より適正な溶液膜12の乾燥を行い、結晶性の高い高移動度の有機半導体膜が形成できる等の点で、レーザ光Lのエネルギ密度は、0.1〜1.2J/cm2が好ましく、特に、0.2〜1J/cm2が好ましい。
本発明の形成方法においては、溶液膜12の表面におけるレーザ光Lのエネルギ密度が、レーザ光Lの焦点位置のエネルギ密度の0.1〜0.7倍となるようにして、溶液膜12にレーザ光Lを入射するのが好ましい。
溶液膜12の乾燥を、最も効率よく行うためには、溶液膜12の表面が焦点位置(フォーカスポイント)となるように、レーザ光Lを溶液膜12に入射する必要が有る。
しかしながら、溶液膜12の表面に焦点を形成すると、レーザ光Lのエネルギが高すぎる部分が生じて、有機半導体材料を不要に加熱してしまい、有機半導体材料が変性や劣化してしまう場合が有る。また、焦点でのビームスポットは、中心と周辺部分とのエネルギの差が大きく、溶液膜12の乾燥状態にムラが生じてしまう場合も有る。
これに対して、本発明では、好ましくは、レーザ光Lの焦点位置を溶液膜12の表面からズラして(レーザ光Lをデフォーカスして)、溶液膜12の表面におけるレーザ光Lのエネルギ密度が、焦点位置の0.1〜0.7倍となるようにする。
これにより、溶液膜12の表面におけるレーザ光Lのエネルギ密度を適正にし、かつ、溶液膜12の表面におけるビームスポットのエネルギ分布を均一化できる。そのため、より好適に、有機半導体材料の劣化等を防止し、かつ、ムラの無い溶液膜12の乾燥を行って、より結晶性が良好な、移動度が高い有機半導体膜を形成することが可能になる。
また、以上の効果を、より好適に得られる等の点で、溶液膜12の表面におけるレーザ光Lのエネルギ密度は、レーザ光Lの焦点位置のエネルギ密度の0.2〜0.7倍とするのが好ましい。
このデフォーカスを行う方法としては、一例として、溶液膜12の表面が焦点位置になるように、基材10と光学系16との位置(光学的な距離)を設定し、基材10および光学系16の少なくとも一方を、レーザ光Lの光軸方向に移動する方法が例示される。
ここで、このデフォーカスは、レーザ光Lの焦点位置が、溶液膜12の表面よりも光学系16側に位置するように行うのが好ましい。すなわち、レーザ光Lの焦点が、溶液膜12の表面よりも、レーザ光L進行方向の上流側に位置するように、デフォーカスを行うのが好ましい。
これにより、レーザ光Lの損失を少なくして、かつ、乱れの無いレーザ光Lを溶液膜12の表面に入射して、より適正に溶液膜12の乾燥を行って、結晶性が良好な高移動度の有機半導体膜を形成することが可能になる。
図1に示す例では、一例として、レーザ光Lで溶液膜12の全面を二次元的に走査(スキャン)することによって、レーザ光Lで溶液膜12の全面を乾燥して有機半導体膜を形成する。
図示例においては、一例として、図中矢印x方向にレーザ光Lを走査(矢印x方向に走査線を画成=主走査)した後、矢印x方向と直交するy方向(図1の紙面に垂直な方向 図2(B)参照)に所定量だけレーザ光Lを移動(副走査)して、再度、図中矢印x方向にレーザ光Lを走査することを繰り返す。これにより、レーザ光Lで溶液膜12の全面を走査(レーザ光Lを溶液膜12の全面に照射)して、レーザ光Lによって溶液膜12を全面的に乾燥する。
このような二次元的なレーザ光Lの走査は、光学系16を移動して行ってもよく、基材10を移動して行ってもよく、光学系16と基材10との両方を移動して行ってもよい。
あるいは、光学系16に光偏向器を設け、例えば、レーザ光Lを矢印x方向(もしくはy方向)に偏向(主走査)しつつ、光学系16と基材10とを、矢印y方向(もしくはx方向)に相対的に移動することにより、レーザ光Lによって二次元的に溶液膜12を走査してもよい。
本発明の有機半導体膜の形成方法において、レーザ光Lの走査は、溶液膜12の表面におけるレーザ光Lのスポット径に応じて、スポット径の中心の間隔(図2に示す例では、x方向に画成される走査線の中心の間隔)が、レーザ光Lのスポット径以下となるように行うのが好ましい。これにより、溶液膜の乾燥すべき部分を確実に加熱して、ムラの無い溶液膜12の乾燥を行って、結晶性が良好な有機半導体膜を、より安定して形成することが可能になる。
なお、この界面におけるレーザ光のスポット径は、形成する有機半導体層24の形状や大きさ等に応じて、適宜、設定すればよい。
さらに、レーザ光Lの走査速度(線速)は、レーザ光Lの強度、レーザ光(ビームスポット)のエネルギ密度、溶液膜12の濃度、溶液膜12の厚さ等に応じて、適正に溶媒を蒸発できる走査速度を、適宜、設定すればよい。
なお、本発明者らの検討によれば、レーザ光Lの走査速度は、0.02〜1m/sec程度とするのが好ましい。
本発明の形成方法において、このようなレーザ光Lの照射は、基本的に、溶液膜12を形成した後、溶液膜12が乾燥する前に行えばよい。しかしながら、好ましくは、溶液膜12を形成した直後のタイミングでレーザ光Lを溶液膜12に照射して、乾燥するのが好ましい。
これにより、溶液膜12中の有機半導体材料が対流等により偏析する事が抑制されて、結晶性が良好な高移動度の有機半導体膜を、再現性よく形成できる等の点で好ましい結果が得られる。
以上の例では、レーザ光Lを溶液膜12の全面を走査して、全面をレーザ光Lで乾燥したが、本発明においては、レーザ光Lは、溶液膜12の一部を走査(一部を照射)するものであってもよい。
すなわち、前述のようなレーザ光Lによる溶液膜12の二次元的な走査を行う際に、所望の形状に応じて(結晶化(形成)する有機半導体膜の形状に応じて)、レーザ光Lのon/offや強度調節など、レーザ光の変調を行うことによって、レーザ光Lによって溶液膜12の所望の領域のみを走査して、乾燥を行ってもよい。
この際においては、レーザ光Lで走査(乾燥)しない領域の溶液膜12は、自然乾燥すればよい。
以上、本発明の有機半導体膜の形成方法について詳細に説明したが、本発明は、上述の例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行ってもよいのは、もちろんである。
以下、本発明の具体的実施例を挙げ、本発明の有機半導体膜の形成方法について、より詳細に説明する。
[実施例1]
アンチモン(Sb)をドープしたn型シリコンウエハ(体積抵抗率0.1Ω・cm)の片面(鏡面)に、厚さ0.3μmの熱酸化膜を形成して、基材10とした。
また、TIPSペンタセンをトルエンに溶解して、TIPSペンタセンの濃度が1質量%の溶液を調製した。
基材10の表面(熱酸化膜の表面)を紫外線およびオゾンで処理した後、ディスペンサロボットを用いて、調製した塗布液を塗布して、基材10の表面に溶液膜12を形成した。溶液膜12の厚さは、5μmとした。
この溶液膜12が乾燥する前に、溶液膜12にレーザ光を照射して、光学系16を移動して、図2(A)〜(C)に概念的に示すように、溶液膜12の全面をレーザ光Lによって二次元的に走査して、溶液膜12を乾燥して、有機半導体膜を形成した。形成した有機半導体膜の厚さは、0.05μmであった。
なお、レーザ光Lは、炭酸ガスレーザによる波長9.3μmのもので、出力は0.4Wとした。また、レーザ光Lの焦点が溶液膜12の表面に位置するように、光学系16と基材10のレーザ光Lの光軸方向の位置を調節した(デフォーカス0mm)。
レーザ光の走査は、溶液膜12の表面におけるレーザ光のスポットの中心の間隔(走査ピッチ)を0.01mmとして、0.1m/secの走査速度で行った。
このようにして形成した有機半導体膜(TIPSペンタセン膜)の表面に、真空蒸着によって1辺が1mmの正方形パターンの金電極を0.05mm間隔で、2つ、形成して、有機半導体素子(有機薄膜トランジスタ(有機TFT))を作製した。
この有機半導体素子の構成では、シリコンウエハがゲート電極、熱酸化膜がゲート絶縁膜、2つの金電極が、それぞれ、ソース電極およびドレイン電極となる。
[実施例2〜実施例7]
基材10を光学系16側に移動して、レーザ光の焦点を0.1mm、基材10側に移動した以外は(デフォーカス0.1mm、[実施例2])、
基材10を光学系16側に移動して、レーザ光の焦点を0.2mm、基材10側に移動した以外は(デフォーカス0.2mm、[実施例3])、
基材10を光学系16と逆側に移動して、レーザ光の焦点を0.2mm、基材10と逆側に移動した以外は(デフォーカス−0.2mm、[実施例4])、
基材10を光学系16側に移動して、レーザ光の焦点を1mm、基材10側に移動した以外は(デフォーカス1mm、[実施例5])、
基材10を光学系16と逆側に移動して、レーザ光の焦点を1mm、基材10と逆側に移動した以外は(デフォーカス−1mm、[実施例6])、
基材10を光学系16側にを移動して、レーザ光の焦点を2mm、基材10側に移動した以外は(デフォーカス2mm、[実施例7])、それぞれ、実施例1と同様にして、有機半導体膜を形成して、有機半導体素子を作製した。
[実施例8]
レーザ光Lの出力を4Wとし、かつ、走査速度を1m/secにした以外は、実施例1と同様にして、有機半導体膜を形成して、有機半導体素子を作製した。
[実施例9]
基材10を光学系16側に移動して、レーザ光の焦点を1mm、基材10側に移動し(デフォーカス1mm)、かつ、レーザ光Lの走査ピッチを0.08mmにした以外は、実施例1と同様にして、有機半導体膜を形成して、有機半導体素子を作製した。
[比較例1]
基材10を光学系16側に移動して、レーザ光の焦点を1mm、基材10側に移動し(デフォーカス1mm)、かつ、レーザ光Lの走査速度を4m/secにした以外は、実施例1と同様にして、有機半導体膜を形成して、有機半導体素子を作製した。
[比較例2]
基材10を光学系16側に移動して、レーザ光の焦点を1mm、基材10側に移動し(デフォーカス1mm)、かつ、レーザ光Lの出力を4Wにした以外は、実施例1と同様にして、有機半導体膜を形成して、有機半導体素子を作製した。
[比較例3]
レーザ光を、Nd:YVO4レーザによる波長1.064μmのレーザ光に変更した以外は、実施例1と同様にして、有機半導体膜を形成して、有機半導体素子を作製した。
[比較例4]
溶液膜12へのレーザ光Lの照射を行わずに、溶液膜12を自然乾燥した以外は、実施例1と同様にして、有機半導体膜を形成して、有機半導体素子を作製した。
このようにして作製した各有機半導体素子に関して、上記した各諸元、ならびに、溶液膜12の表面におけるレーザ光Lのスポット径、および、溶液膜12の表面におけるレーザ光Lのエネルギ密度を下記の表に示す。
<移動度の測定>
このようにして作製した各有機半導体素子の各電極と、Agilent Technologies社製の4155Cに接続されたマニュアルプローバの各端子とを接続して、電界効果トランジスタ(FET)の評価を行なった。具体的には、ドレイン電流‐ゲート電圧(Id‐Vg)特性を測定することにより電界効果移動度([cm2/V・sec])を算出した。
その結果、実施例1が5×10-4; 実施例2が5×10-4; 実施例3が1×10-3; 実施例4が2×10-3; 実施例5が2×10-3; 実施例6が2×10-3; 実施例7が1×10-3; 実施例8が1×10-4; 実施例9が1×10-4; であった。
また、比較例1および比較例4は、共に、5×10-5で、比較例2および比較例3は、有機半導体素子が動作しなかった。
結果を下記表に併記する。
上記表に示されるように、本発明の製造方法で作製した半導体素子(TFT)は、何れも良好な移動度を有する。
ここで、実施例1は、レーザ光Lの焦点位置を溶液膜12の表面にした例(デフォーカス0)である。他方、実施例2〜7は、実施例1に対して、基材10をレーザ光Lの光軸方向に移動することにより、レーザ光Lの焦点位置を溶液膜12の表面から移動(デフォーカス)して、溶液膜12の表面のレーザ光Lのエネルギ密度を、焦点位置と変更した例である。
実施例1における溶液膜12の表面のレーザ光Lのエネルギ密度、すなわち、実施例1〜7における焦点位置でのレーザ光Lのエネルギ密度は、1.6[J/cm2]である。したがって、焦点位置のレーザ光Lのエネルギ密度に対する溶液膜12の表面のレーザ光Lのエネルギ密度は、実施例2が0.75倍、実施例3および4は0.625倍、実施例5および6が0.25倍、ならびに、実施例7が0.125倍となる。
このように、焦点位置を溶液膜12の表面から移動(デフォーカス)することによって、溶液膜12の表面におけるエネルギ密度を、焦点位置の0.1〜0.7倍とした実施例3〜7は、溶液膜12の乾燥が好適に行われ、結晶性の良好な有機半導体膜が形成されて、高い移動度が得られている。
これに対し、レーザ光のエネルギ密度が低い比較例1は、レーザ光Lによる溶液膜12の乾燥効果が不十分で、有機半導体膜の結晶化が十分に行えず、その結果、移動度も低いものになってしまった。
逆にレーザ光のエネルギ密度が高すぎる比較例2は、レーザ光Lによる溶液膜12の乾燥の際に、有機半導体材料の分解や変性、アブレーション等が生じてしまい、適正な有機半導体膜が形成できず、有機半導体素子が作動しなかった。
また、レーザ光の波長が1.064μmの比較例3は、シリコンがレーザ光を吸収して基材10全体が加熱されてしまい、その結果、適正な有機半導体膜が形成できず、有機半導体素子が作動しなかった。
さらに、溶液膜12を自然乾燥した比較例4は、有機半導体膜の結晶化が十分に行えず、その結果、移動度も低いものになってしまった。
以上の結果より、本発明の効果は明らかである。
TFT等の有機半導体材料を用いる有機半導体素子の製造に、好適に利用可能である。
10 基材
12 溶液膜
16 光学系

Claims (5)

  1. 有機半導体材料からなる有機半導体膜を形成するに際し、
    少なくとも有機半導体材料と溶媒とを含む溶液を、基材の少なくとも一部に塗布して、溶液膜を形成し、
    この溶液膜が乾燥する前に、この溶液膜の少なくとも一部に、波長が8μm以上で、前記溶液膜の表面におけるエネルギ密度が0.1〜10J/cm2である電磁波を、前記溶液膜の表面における電磁波のエネルギ密度が、この電磁波の焦点位置におけるエネルギ密度の0.1〜0.7倍となるように、前記溶液膜への電磁波の入射を調節して、照射することにより、前記溶液膜を乾燥することを特徴とする有機半導体膜の形成方法。
  2. 前記基材は、前記電磁波の透過率が50%以上である請求項1に記載の有機半導体膜の形成方法。
  3. 前記溶液膜の全面を、前記電磁波で走査する請求項1または2に記載の有機半導体膜の形成方法。
  4. 前記溶液膜の少なくとも一部を前記電磁波で走査することにより、前記溶液膜の乾燥を行うものであり、かつ、前記電磁波の走査間隔が、前記溶液膜の表面における電磁波の大きさ以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の有機半導体膜の形成方法。
  5. 前記溶液膜の少なくとも一部を前記電磁波で走査することにより、前記溶液膜の乾燥を行うものであり、かつ、前記電磁波の走査速度が、0.02〜1m/secである請求項1〜4のいずれか1項に記載の有機半導体膜の形成方法。
JP2013050638A 2013-03-13 2013-03-13 有機半導体膜の形成方法 Expired - Fee Related JP6008763B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013050638A JP6008763B2 (ja) 2013-03-13 2013-03-13 有機半導体膜の形成方法
PCT/JP2014/054012 WO2014141846A1 (ja) 2013-03-13 2014-02-20 有機半導体膜の形成方法
US14/835,317 US9680099B2 (en) 2013-03-13 2015-08-25 Method for forming organic semiconductor film

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013050638A JP6008763B2 (ja) 2013-03-13 2013-03-13 有機半導体膜の形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014179371A JP2014179371A (ja) 2014-09-25
JP6008763B2 true JP6008763B2 (ja) 2016-10-19

Family

ID=51536522

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013050638A Expired - Fee Related JP6008763B2 (ja) 2013-03-13 2013-03-13 有機半導体膜の形成方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9680099B2 (ja)
JP (1) JP6008763B2 (ja)
WO (1) WO2014141846A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6328070B2 (ja) * 2015-03-31 2018-05-23 富士フイルム株式会社 有機半導体素子の製造方法
JP6799682B2 (ja) * 2016-11-17 2020-12-16 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 被覆赤色線放出蛍光体
JP6942588B2 (ja) * 2017-09-26 2021-09-29 株式会社Screenホールディングス 有機半導体の製造方法および光照射装置
US11313670B2 (en) * 2020-09-30 2022-04-26 National Tsing Hua University Inspection method for multilayer semiconductor device

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10153445A1 (de) * 2001-10-30 2003-05-22 Covion Organic Semiconductors Trocknungsverfahren
JP4219668B2 (ja) * 2001-12-13 2009-02-04 パナソニック株式会社 フォトニック結晶の作製方法及び光デバイス作製方法
DE60325669D1 (de) * 2002-05-17 2009-02-26 Semiconductor Energy Lab Verfahren zum Transferieren eines Objekts und Verfahren zur Herstellung eines Halbleiterbauelements
JP2004247716A (ja) * 2003-01-23 2004-09-02 Mitsubishi Chemicals Corp 積層体の製造方法
JP2005211769A (ja) * 2004-01-28 2005-08-11 Sharp Corp 基板製造装置
US7449372B2 (en) * 2004-12-17 2008-11-11 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Manufacturing method of substrate having conductive layer and manufacturing method of semiconductor device
US20060270066A1 (en) * 2005-04-25 2006-11-30 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Organic transistor, manufacturing method of semiconductor device and organic transistor
US8883384B2 (en) * 2005-12-13 2014-11-11 Xerox Corporation Binderless overcoat layer
US20070212859A1 (en) * 2006-03-08 2007-09-13 Paul Carey Method of thermal processing structures formed on a substrate
JPWO2007119703A1 (ja) 2006-04-14 2009-08-27 コニカミノルタホールディングス株式会社 結晶性有機半導体薄膜の製造方法、有機半導体薄膜、電子デバイスおよび薄膜トランジスタ
US8900970B2 (en) * 2006-04-28 2014-12-02 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Method for manufacturing a semiconductor device using a flexible substrate
WO2007145103A1 (en) * 2006-06-14 2007-12-21 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Method for manufacturing semiconductor device
EP1883109B1 (en) * 2006-07-28 2013-05-15 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Memory element and method of manufacturing thereof
US7988057B2 (en) * 2006-11-28 2011-08-02 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Memory device and semiconductor device
AU2008268143B2 (en) * 2007-06-27 2012-09-20 Exxonmobil Research And Engineering Company Sorbent fiber compositions and methods of temperature swing adsorption
JP2010016212A (ja) * 2008-07-04 2010-01-21 Fujifilm Corp 有機薄膜光電変換素子とその製造方法
US8436130B2 (en) * 2009-03-04 2013-05-07 Xerox Corporation Structured organic films having an added functionality
US7939230B2 (en) * 2009-09-03 2011-05-10 Xerox Corporation Overcoat layer comprising core-shell fluorinated particles
US8119315B1 (en) * 2010-08-12 2012-02-21 Xerox Corporation Imaging members for ink-based digital printing comprising structured organic films

Also Published As

Publication number Publication date
WO2014141846A1 (ja) 2014-09-18
JP2014179371A (ja) 2014-09-25
US9680099B2 (en) 2017-06-13
US20150364686A1 (en) 2015-12-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Zhang et al. Precise Patterning of Laterally Stacked Organic Microbelt Heterojunction Arrays by Surface‐Energy‐Controlled Stepwise Crystallization for Ambipolar Organic Field‐Effect Transistors
JP6008763B2 (ja) 有機半導体膜の形成方法
TWI544629B (zh) 形成一半導體裝置之方法
KR20120029387A (ko) 유기 박막 트랜지스터의 제조 방법
US9070881B2 (en) Method of manufacturing an organic semiconductor thin film
Park et al. Optimization of electrohydrodynamic-printed organic electrodes for bottom-contact organic thin film transistors
Bulgarevich et al. Operational Stability Enhancement of Polymeric Organic Field‐Effect Transistors by Amorphous Perfluoropolymers Chemically Anchored to Gate Dielectric Surfaces
JP2008205284A (ja) 有機電界効果トランジスタおよびその製造方法
Rodlmeier et al. Controlled molecular orientation of inkjet printed semiconducting polymer fibers by crystallization templating
US20130099215A1 (en) Organic semiconductor film, production method thereof, and contact printing stamp
WO2015133312A1 (ja) 有機半導体膜の形成方法および有機半導体膜の形成装置
KR101172187B1 (ko) 스프레이 방식을 이용한 박막트랜지스터 및 전자회로를 제조하는 방법
KR101183964B1 (ko) 유기 박막의 국부적 결정화 방법 및 이를 이용한 유기 박막트랜지스터 제조 방법
JP4387775B2 (ja) 有機薄膜の形成方法及びその形成装置
US8058115B2 (en) Method of fabricating organic thin film transistor using surface energy control
Yang et al. Effect of In Situ Annealing Treatment on the Mobility and Morphology of TIPS-Pentacene-Based Organic Field-Effect Transistors
JP2014518013A (ja) 種々の材料の配向結晶化方法
Feng et al. Improving performance of selective-dewetting patterned organic transistors via semiconductor-dielectric blends
JP6328070B2 (ja) 有機半導体素子の製造方法
Zhang et al. Perylrene-based n-type field-effect transistors prepared by the neutral cluster beam deposition method
JP5990121B2 (ja) 有機半導体素子の製造方法
Kajii et al. Effect of hydroxyl group of polymer gate insulators on characteristics of dihexylsexithiophene organic field-effect transistors using poly (p-silsesquioxane) derivatives
Novota et al. New phenanthrene-based organic semiconductor material for electronic devices
KR20170078346A (ko) 존 캐스팅을 이용한 유기 반도체 및 절연성 고분자 포함 유기 박막의 제조방법 및 이에 의해 제조된 유기 박막을 포함하는 유기 박막 트랜지스터
Park et al. High Performance Organic Field-Effect Transistor with Low-Temperature Processed diF-TESADT Large Crystal for Flexible Electronics

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150507

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160621

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160809

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160830

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160913

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6008763

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees