JP6008088B2 - 電子デバイス、電子デバイスの製造方法および電子機器 - Google Patents

電子デバイス、電子デバイスの製造方法および電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、減圧封止されたパッケージ内部と外部との配線を貫通孔を利用して形成する構成の電子デバイスと、この電子デバイスを製造するための電子デバイスの製造方法と、電子デバイスを備えている電子機器と、に関する。
従来、電子デバイスとして、内部に凹部を有するベース基板ウエハーと、ベース基板ウエハーの凹部を封止するリッド基板ウエハーと、凹部の内部側と外部とを配線するためのスルーホール(貫通孔)と、ベース基板ウエハーとリッド基板ウエハーとを接合して接合層を形成し凹部を封止する封止材(導電性材料)と、を有しているものがあり、例えば、特許文献1にその製造方法が開示されている。この電子デバイスの場合、スルーホールの一端側は、接合層に位置していて、周囲を封止材で囲まれている状態である。これにより、電子デバイスは、スルーホールを封止しなくても、接合層とスルーホール内の配線とを介し凹部を封止した状態のままで、凹部の内部側と外部とを導通させることが可能である。
特開2009−152824号公報
しかし、従来の技術では、ベース基板ウエハーとリッド基板ウエハーとを接合している接合層の側に位置するスルーホールは、その周囲一面が封止材(導電性材料)である。この封止材は、広い範囲に分布しているため、乾燥する時に発生するアウトガスの排気が完全には行なわれ難い、という課題があった。また、広い範囲に亘る封止は、封止材である導電性材料を大量に使用するため大量のアウトガス発生を伴うことになり、さらに、接合するベース基板ウエハーおよびリッド基板ウエハーそれぞれの接合面には、高い精度の平坦度が必要である、という課題もあった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例または形態として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る電子デバイスは、電子部品を搭載しているベース体と、前記ベース体と共に前記電子部品を収容する気密の空間を構成している蓋体と、前記電子部品と前記ベース体の外部側とを電気的に接続するために、前記ベース体に設けられている貫通孔内の配線と、を備えていて、前記ベース体と前記蓋体との間に設けられ前記貫通孔から離間した所に前記貫通孔の周囲を囲んでおり、前記ベース体と前記蓋体とを接着して前記空間を保持している封止体を、さらに備えていることを特徴とする。
本適用例の電子デバイスによれば、電子部品を収容している空間を気密雰囲気にするために、この空間をベース体の外部側と連通させている部位を封止している構成である。これら連通部位は、ベース体と蓋体との間隙および電子部品を外部側と接続するための貫通孔である。ベース体と蓋体との間隙は、蓋体をベース体に接合することにより封止され、貫通孔は、貫通孔の一端側の周囲を取り巻くように設けられている封止体により、ベース体外部側との連通が封止されるようになっている。このような構成で貫通孔を封止することにより、蓋体とベース体との接合位置や方法に影響されることなく、確実に貫通孔と空間との封止が行なえる。また、封止体が貫通孔の周囲を囲んで設けられ、従来のように大量の封止材を使用することにならないため、封止体から発生するアウトガス等の排気も確実に行なえる。つまり、貫通孔の周囲に封止体を設けることは、貫通孔の内部に封止体を充填させて封止することよりも、容易に且つ確実に封止を行なうことが可能である。なお、封止体は、貫通孔用にベース体と蓋体との間に設ける時に、ベース体と蓋体との接合用としても同時に設ければ効率の良い封止が可能である。さらに、貫通孔の封止は、貫通孔の端面が蓋体と対向していない場合、貫通孔の外部側端面に対向して配置され蓋体として機能する封止板等とベース体との間に封止体を設ける構成も考えられる。
[適用例2]上記適用例に記載の電子デバイスにおいて、前記封止体は、前記ベース体および前記蓋体にそれぞれ配置されている金属膜と、互いに対向する前記金属膜の間に設けられており前記金属膜に接合されている金属体と、を有していることが好ましい。
この構成によれば、封止体は、金属により構成されている金属膜および金属体を有し、金属体が、ベース体と蓋体とに形成された金属膜を介して、設けられている。この場合、ベース体および蓋体は、電気的導電性のないガラスやセラミック等の非金属で構成されていることが好ましい。封止体の金属膜は、ベース体および蓋体や金属体と密着性が良好であり、金属体による封止および接合にかかる機能向上に貢献している。このような封止体は、封止および接合に十分な強度を有すると共に電気的な配線としても活用することが可能である。
[適用例3]上記適用例に記載の電子デバイスにおいて、前記金属体は、溶融した金属ポーラス体が凝固したものであり封止性を有していることが好ましい。
この構成によれば、金属体は、溶融した金属ポーラス体が凝固しポーラス状が解消して封止性を有するようになったものである。金属ポーラス体は、例えば、金属粉末と有機溶剤とを含んだ構成等が考えられる。このような封止体を用いれば、気密雰囲気下において、ベース体の空間から封止体を介して空気等が抜けやすくなっていて、ベース体の空間を容易に減圧して気密雰囲気にすることができ、加熱時に封止体から発生するアウトガス等の排気も容易に行なえる。さらに、封止体が貫通孔の周囲を囲む形態であることにより、ベース体および蓋体との接合面が、従来の接合面のように広範囲にわたっておらず、従来のような高い精度の平坦度を必要としない。
[適用例4]上記適用例に記載の電子デバイスにおいて、前記金属膜および前記金属体は、少なくとも金(Au)または金(Au)合金であることが好ましい。
この構成によれば、封止体を構成する金属膜および金属体は、少なくとも金(Au)または金(Au)合金で形成されていて、金(Au)を含んで形成されている形態であれば、優れた封止性、耐食性、接合性等を有し、電気的導電性にも優れている。また、金属膜および金属体は、双方とも金(Au)を含んでいることにより、真空等の減圧雰囲気下でも容易に接合することが可能である。
[適用例5]本適用例に係る電子デバイスの製造方法における電子デバイスは、電子部品を搭載しているベース体と、前記ベース体と共に前記電子部品を収容する気密の空間を構成している蓋体と、前記電子部品と前記ベース体の外部側とを電気的に接続するために、前記ベース体に設けられている貫通孔の配線と、前記ベース体と前記蓋体との間に設けられ前記貫通孔から離間した所に前記貫通孔の周囲を囲んでおり、前記ベース体と前記蓋体とを接着している封止体と、を備えていて、前記ベース体または前記蓋体に金属ポーラス体を配置するステップと、前記金属ポーラス体を挟持して前記ベース体へ前記蓋体を載置する蓋体載置ステップと、前記ベース体と前記金属ペースト体と前記蓋体とを減圧雰囲気に処して、前記空間の排気を行なう減圧ステップと、減圧ステップの後、前記ベース体と前記金属ポーラス体と前記蓋体とを加熱、加圧し、封止性を有する封止体を形成するステップと、を含んでいることを特徴とする。
この電子デバイスの製造方法による電子デバイスは、電子部品を収容している空間を気密雰囲気にするために、ベース体と蓋体との間隙および電子部品を外部と接続するための貫通孔を含め、空間をベース体の外部側と連通させている部位を封止するようになっている。このような電子デバイスの製造方法は、まず、金属ポーラス体を配置するステップおよび蓋体載置ステップで、ベース体と蓋体との間に、貫通孔の一端側の周囲を取り巻くようにして、最終的に封止体を形成することになる金属ポーラス体を配置する。次いで、減圧ステップおよび封止体を形成するステップにおいて、減圧雰囲気下で金属ペースト体から空間内の排気を行ないつつ加熱をする。この場合、金属ポーラス体が貫通孔の周囲を囲む形態で設けられているため、金属ポーラス体から発生するアウトガス等の排気が確実に行なえる。そして、金属ポーラス体は、加圧されることにより封止性を有するようになり、封止体を形成する。これにより、当該空間をベース体の外部側と連通させている貫通孔が封止される。このようにして貫通孔を封止することにより、蓋体とベース体との接合位置や方法に影響されることなく、確実に貫通孔の封止が行なえる。また、貫通孔の周囲に封止体を設けることは、貫通孔の内部に封止体を充填させて封止することよりも、容易に且つ確実に封止を行なうことが可能である。なお、金属ポーラス体は、金属ポーラス体を配置するステップで、ベース体または蓋体に配置する時に、ベース体と蓋体との接合用としても同時に設ければ、効率の良い封止および接合が可能である。さらに、貫通孔の封止は、貫通孔の端面が蓋体と対向していない場合、貫通孔の外部側端面に対向して配置され蓋体として機能する封止板等とベース体との間に封止体を設ける構成も考えられる。
[適用例6]上記適用例に記載の電子デバイスの製造方法において、前記金属ポーラス体を配置するステップは、前記金属ポーラス体を、前記貫通孔から離間したところに前記貫通孔の周囲を囲んでいる形態となるように、転写用基板へ形成する転写準備ステップと、
前記金属ポーラス体を前記転写用基板から前記ベース体または前記蓋体に転写する転写ステップと、を含んでいることが好ましい。
この方法によれば、金属ポーラス体を配置するステップでのベース体または蓋体への金属ポーラス体の配置は、転写準備ステップで金属ポーラス体を転写用基板に形成し、その後転写ステップで金属ポーラス体を転写用基板からベース体または蓋体に転写して行なう。このように2つのステップを経てベース体または蓋体に転写することにより、転写準備ステップではベース体に対しての工程作業を行なわないステップであるため、電子部品等に対して金属ポーラス体等の影響を抑制することが可能である。
[適用例7]上記適用例に記載の電子デバイスの製造方法において、前記減圧ステップは、前記金属ポーラス体を加熱する予備加熱ステップと、前記金属ポーラス体を通して前記空間の排気を行なう排気ステップと、を含んでいることが好ましい。
この方法によれば、減圧ステップでは、まず、予備加熱ステップで金属ポーラス体を加熱して、より強固なポーラス状の金属ポーラス塊をなすような形態の金属ポーラス体を形成し、次いで、排気ステップでベース体の空間の排気を行なう。これにより、金属ポーラス体を通しての空間の排気をよりスムーズに行なうことが可能である。
[適用例8]本適用例に係る電子機器は、上記適用例に記載の電子デバイスを搭載していることを特徴とする。
本適用例の電子機器によれば、上記電子デバイスを搭載していて、この電子デバイスは、封止性やベース体と蓋体との接合強度を高度に維持することができ、内部に収容した電子部品を気密雰囲気に保持して長期に性能劣化等を抑制することが可能である。
(a)実施形態1に係る水晶振動子の構成を示す平面図、(b)水晶振動子の構成を示す断面図。 水晶振動子の製造方法を示すフローチャート。 (a)金属ペースト体を形成した転写用基板を示す斜視図、(b)金属ペースト体のベース体への転写を示す断面図。 (c)蓋体の載置を示す断面図、(d)予備加熱および排気の状態を示す断面図。 (e)加圧による封止体の形成を示す断面図。 (a)実施形態2に係る水晶振動子の構成を示す平面図、(b)水晶振動子の構成を示す断面図。 (a)実施形態3に係る水晶振動子の構成を示す平面図、(b)水晶振動子の構成を示す断面図。 (a)実施形態4に係る水晶振動子の構成を示す平面図、(b)水晶振動子の構成を示す断面図。 (a)パーソナルコンピューター(電子機器)を示す斜視図、(b)携帯電話機(電子機器)を示す斜視図。
以下、本発明の電子デバイス、電子デバイスの製造方法および電子機器について、その好適な例を添付図面に基づいて説明する。ここでは、電子デバイスとして水晶振動子を例にして、その構成および製造方法を説明する。
(実施形態1)
図1(a)は、実施形態1に係る水晶振動子の構成を示す平面図、図1(b)は、水晶振動子の構成を示す断面図である。図1(a)では、図1(b)に示す蓋体3を省略している。図1に示すように、水晶振動子(電子デバイス)1は、水晶振動片(電子部品)6を内部側の空間2aに収容しているベース体2と、ベース体2に載置されベース体2と共に空間2aを形成し水晶振動片6を減圧雰囲気下に封止するための蓋体3と、を備えている。ベース体2および蓋体3は、セラミックやガラス等のような非導電性材であることが好ましく、水晶振動子1ではセラミックで構成されている。
ベース体2は、直方体状をなしていて、蓋体3の載置される側から水晶振動片6が収容される空間2aと、空間2aに設けられ水晶振動片6が図示していない導電性接着剤で固定される段部2bと、蓋体3に対向するベース体2の面に当該面と直交する方向へ形成され空間2aの両側にそれぞれ設けられている貫通孔8(8a,8b)と、貫通孔8aにおけるベース体2の外面側の端面に設けられている外部端子7(7a)と、貫通孔8bにおけるベース体2外面側の端面に設けられている外部端子7(7b)と、を有している。
そして、ベース体2と蓋体3との間には、封止体4(接合部)が設けられている。封止
体4は、図1(b)の断面図に示すように、ベース体2および蓋体3に形成され互いに対
向している金属膜4bと、ベース体2の金属膜4bと蓋体3の金属膜4bとの間に設けら
れた金属体4aと、から成り、ベース体2と蓋体3とを接合すると共に空気やガス等の通
過を遮断して封止し、電気的導通性も有している。この場合、封止体4は、帯状をなし長
方形のリング状に2つ設けられていて、図1(a)の平面図に示すように、1つ目は、貫
通孔8の一方である貫通孔8aから離間した所で貫通孔8aの周囲(全周囲)を取り囲ん
で、帯状に設けられた形態のものであり、2つ目は、当該1つ目の封止体4および空間2
aを取り囲み貫通孔8の他方である貫通孔8bを囲みの外にして、貫通孔8bから離間し
た所で帯状に設けられた形態のものである。ここで、封止体4の金属体4aおよび金属膜
4bは、水晶振動子1では金(Au)によって形成されていて、その詳細は図3〜図5を
参照して後述する。
また、水晶振動子1は、水晶振動片6からベース体2の外部側(空間2aが構成されている状態でベース体2の露出している部分)へ延在する配線5を2系統備えていて、1系統は、水晶振動片6から貫通孔8aを介して外部端子7aへ接続するためのものであり、水晶振動片6から1つ目のリング状の封止体4におけるベース体2側の金属膜4bまでを接続する配線5aと、配線5aと接続された封止体4における蓋体3側の金属膜4bから貫通孔8aと対向する位置までを接続する配線5cと、貫通孔8a内を通って配線5cと外部端子7aとを接続する配線5eと、を有している。そして、他の1系統は、水晶振動片6から2つ目のリング状の封止体4におけるベース体2側の金属膜4bまでを接続する配線5bと、配線5bと接続された封止体4における蓋体3側の金属膜4bから貫通孔8bと対向する位置までを接続する配線5dと、貫通孔8a内を通って配線5dと外部端子7bとを接続する配線5fと、を有している。なお、封止体4が貫通孔8から離間していることで、水晶振動子1を例えば半田実装した際の熱が外部端子7a、7bおよび配線5e、5fを介して封止体4に伝達され難いので熱衝撃による封止性能の低下を防止することができ水晶振動子1の性能を維持することができる。
このような構成の水晶振動子1は、次のようにして製造される。図2は、水晶振動子の製造方法を示すフローチャートである。このフローチャートは、水晶振動片6を収容する空間2aの封止方法を主に示している。まず、ステップS1において、金属ペースト体10を転写用基板11へ形成する。図3(a)は、金属ペースト体を形成した転写用基板を示す斜視図であり、ステップS1における状態を示している。つまり、ベース体2へ、直接、封止体4(図1)を形成するのではなく、予め転写用基板11を用意しておき、この転写用基板11へ、後工程で封止体4の一部となる金属ペースト体10を形成する。即ち、転写用基板11の金属ペースト体10は、図1(a)の平面図における2つのリング状からなる封止体4と合同な形状となっている。この金属ペースト体10は、封止体4の金属体4aとなるものであり、金(Au)粉末と有機溶剤等とを含んだペースト状をなしている。この場合、金(Au)は、粒径0.3μm程度の粉末であることが好ましく、これより微細であると後述する加熱に対して過剰に反応し好ましくない場合がある。
そして、図示していないが、金属ペースト体10を形成する一例を挙げると、まず、ガラス基板である転写用基板11にチタニウム(Ti)、プラチナ(Pt),金(Au)の合金を蒸着し、蒸着した合金を封止体4と同形状のリング状をなすようにエッチングして、基板膜12を形成する。次に、基板膜12を覆って転写用基板11の全面にレジストを塗布し、このレジストに封止体4と同形状のリング状をなす溝を現像処理により形成する。次に、リング状の溝に金(Au)粉末と有機溶剤等とを含んだペースト状の金属ペーストを塗布した後、加熱して金属ペーストを仮焼きしつつレジストを除去する。こうして、図3(a)に示すように、転写用基板11に金属ペースト体10が帯状に形成される。この場合、金属ペースト体10は、基板膜12から立設する高さが20μm、帯状の厚みが10μmである。なお、ステップS1は、転写準備ステップに該当し、この場合、金属ペースト体10は、請求項に言う金属ポーラス体の範疇に該当するものである。金属ペースト体10の形成後、ステップS2へ進む。
ステップS2において、金属ペースト体10をベース体2へ転写する。図3(b)は、金属ペースト体のベース体への転写を示す断面図である。図3(b)に示すように、ベース体2には、金属ペースト体10が転写される位置に、金(Au)の蒸着により形成された金属膜4bが設けられていて、金属膜4bに連続して配線5aおよび配線5b(図1)も水晶振動片6に接続するように形成されている。そして、ベース体2の金属膜4bに転写用基板11の金属ペースト体10を対向させて、ベース体2へ転写用基板11を押し付ける。ここで、転写する前に、例えば金属ペースト体10を100℃以下の低温で加熱すれば、金属ペースト体10から有機溶剤が揮発して多項質な状態に固形化された金属ポーラス体10´(多孔質金属体)へと変化すると共に、Ti,Pt,Au合金の基板膜12よりAuの金属膜4bとの親和性が高まり、容易に金属膜4bへの転写が行なえる。なお、ステップS2は、転写ステップに該当し、ステップS1およびステップS2を併せて金属ポーラス体を配置するステップに該当する。金属ポーラス体の転写後、ステップS3へ進む。
ステップS3において、ベース体2へ蓋体3を載置する。図4(c)は、蓋体の載置を示す断面図である。図4(c)に示すように、蓋体3には、ベース体2に形成されている金属膜4bと同一な材種の金属膜4bが同一パターンで形成されていて、金属膜4bに連続して配線5cおよび配線5d(図1)も形成されている。蓋体3は、蓋体3の金属膜4bをベース体2の金属膜4bに対向させつつ、両金属膜4b,4bの間に金属ポーラス体10´を挟持するように載置される。なお、ステップS3は、蓋体載置ステップに該当する。蓋体3の載置後、ステップS4へ進む。
ステップS4において、金属ポーラス体10´を予備加熱する。図4(d)は、予備加熱および排気の状態を示す断面図である。金属ポーラス体10´は、予備加熱すると、残存していた有機溶剤等が更に揮発するので金属体により細孔が増し、予備加熱前と比較してガス等を通しやすくなっている。この状態のものが金属ポーラス体(金属ポーラス塊)15である。なお、ステップS4は、予備加熱ステップに該当し、この場合、例えば減圧雰囲気下で行なわれる。予備加熱後、ステップS5に進む。なお、予備加熱が不要な場合、すなわちはステップS3で構成した金属ポーラス体10´にて十分排気ができる場合は、ステップS4を省略しても構わない。
ステップS5において、ベース体2の空間2aの排気を行なう。図4(d)に示すように、ベース体2、蓋体3、金属膜4bおよび金属ポーラス体15を減圧雰囲気の中に置くと、ベース体2の空間2aにある空気が金属ポーラス体15を通過して外部側へ排気される。排気は、貫通孔8aを介しても行なわれ、空間2aは、ベース体2外の減圧雰囲気と同様な減圧状態となっていく。この場合、金属ポーラス体15が細い帯状に設けられていることにより、従来のように大量の封止材を使用しておらず、そのため、封止体となる金属ポーラス体15から発生するアウトガス等は、ほぼ完全に且つ確実に排気されることになる。なお、ステップS5は、排気ステップに該当し、ステップS4およびステップS5を併せて減圧ステップに該当する。そして、排気をしつつステップS6へ進む。
ステップS6において、ベース体2、金属ポーラス体15および蓋体3を加熱する。加熱は200℃で行ない、金属ポーラス体15とベース体2および蓋体3におけるそれぞれの金属膜4bとの金属接合がなされる。この金属結合は、金(Au)同士の結合であるため、200℃程度の温度で行なうことができ、水晶振動片6に対しての温度影響を最小に抑えることができる。さらに、ステップS2において低温加熱してアウトガスが若干放出されているため、ステップS4〜ステップS6では、金属ポーラス体10´,15から放出されるアウトガス量が、事前に低温加熱しない場合に比べて少なくなり、水晶振動片6へのアウトガス影響を最小にすることができる。加熱を継続しながら、ステップS7へ進む。
ステップS7において、金属ポーラス体15を加圧して封止体4を形成する。図5(e)は、加圧による封止体の形成を示す断面図である。図5(e)に示すように、蓋体3にベース体2方向の力Fを負荷することにより、ベース体2および蓋体3の金属膜4bを介して金属ポーラス体15(図4(d))を圧縮する。これにより、金属ポーラス体15は、金(Au)の粒子が圧縮されて結合しポーラス状態が解消される。そのため、金属ポーラス体15は、母材化して封止性を有する金属体4aとなり、金属体4aおよび金属膜4bを含む封止体4が形成される。なお、ステップS6およびステップS7封止体を形成するステップに該当する。
このように、水晶振動子1において、金属ポーラス体15が金属体4aとなって封止体4を形成することにより、ベース体2と蓋体3と封止体4とで水晶振動片6を収容する空間2aを外部から遮断して気密にすることができる。特に、貫通孔8aの周囲に形成されている封止体4により、外部側と連通する貫通孔8aと空間2aとを遮断して気密にできるため、封止体4の形成と異なる別作業により貫通孔8a自体の内部を封止する必要がなく、効率良く封止が行なえる。また、金属体4aおよび金属膜4bで構成される封止体4は、金(Au)で形成されていて、封止性、耐食性、接合性および電気的導電性等に優れており、真空に近い減圧雰囲気下でも容易に接合することができる特性を有している。さらに、封止体4が帯状の形態であることにより、封止体4とベース体2および蓋体3との接合面が、従来の接合面のように広範囲にわたっておらず、封止性を保持するために従来のような高い精度の平坦度を必要としない利点も有している。
以上で、空間2aを封止して水晶振動子1を製造するためのフローが終了する。なお、この後、図1に示す配線5e,5fにより、水晶振動片6に接続する配線5c,5dと外部端子7a,7bとがそれぞれ電気的に接続される。
(実施形態2)
次に、電子デバイスの他の好適な構成例について説明する。図6(a)は、実施形態2に係る水晶振動子の構成を示す平面図、図6(b)は、水晶振動子の構成を示す断面図である。図6(a)では、図6(b)に示す蓋体3を省略している。実施形態2に係る水晶振動子(電子デバイス)20と実施形態1の水晶振動子1とは、封止体4の形成位置が異なっている。従って、水晶振動子20においては、水晶振動子1と同じ符号を付与し、主に封止体4の形成位置についての説明をする。
図6に示すように、水晶振動子20は、水晶振動片(電子部品)6を内部の空間2aに収容しているベース体2と、蓋体3と、を備えている。ベース体2は、蓋体3に対向するベース体2の面に当該面と直交する方向へそれぞれ形成されている貫通孔8(8a,8b)と、貫通孔8aの外面側端面に設けられている外部端子7(7a)と、貫通孔8bの外面側端面に設けられている外部端子7(7b)と、を有している。
そして、ベース体2と蓋体3との間には、封止体4が設けられている。封止体4は、図6(b)の断面図に示すように、長方形のリング状に3つ設けられていて、図6(a)の平面図に示すように、1つ目は、貫通孔8の一方である貫通孔8aの周囲を取り囲んで、帯状に設けられた形態のものであり、2つ目は、貫通孔8の他方である貫通孔8bの周囲を取り囲んで、帯状に設けられた形態のものであり、この2つ目の封止体4は、実施形態1における水晶振動子1には設けられていない。3つ目は、当該1つ目の封止体4と当該2つ目の封止体4と空間2aとを取り囲み、帯状に設けられた形態のものであり、つまり、貫通孔8bも含めて取り囲んでいる点が実施形態1における水晶振動子1と異なっている。ここで、水晶振動子20における封止体4の金属体4aおよび金属膜4bは、金(Au)によって形成されている。
また、水晶振動子20は、水晶振動片6からベース体2の外部へ延在する配線5を2系統備えていて、1系統は、実施形態1における水晶振動子1と同様な、配線5aと配線5cと配線5eとを有している。そして、他の1系統は、水晶振動片6から2つ目のリング状の封止体4におけるベース体2側の金属膜4bまでを接続する配線5bと、配線5bと接続された封止体4における蓋体3側の金属膜4bから貫通孔8bと対向する位置までを接続する配線5dと、貫通孔8a内を通って配線5dと外部端子7bとを接続する配線5fと、を有している。水晶振動子20では、貫通孔8bの蓋体3と対向する端面側が2つ目のリング状の封止体4で取り囲まれている。
このような構成の水晶振動子20は、最外周の封止体4、即ち3つ目のリング状の封止体4と、3つ目のリング状の封止体4に取り囲まれていて貫通孔8aおよび貫通孔8bの周囲にそれぞれ設けられている1つ目および2つ目のリング状の封止体4と、を有している。つまり、水晶振動片6と電気的に導通する1つ目および2つ目のリング状の封止体4を、水晶振動片6と電気的に導通していない3つ目のリング状の封止体4で囲んでいる。これにより、水晶振動子20は、水晶振動子20の実装時にはんだ等に起因する短絡等を防止することが可能であり、導通部分に影響する外因を排除することができる。
(実施形態3)
次に、電子デバイスの他の好適な構成例について説明する。図7(a)は、実施形態3に係る水晶振動子の構成を示す平面図、図7(b)は、水晶振動子の構成を示す断面図である。図7(a)では、図7(b)に示す蓋体3を省略している。実施形態3に係る水晶振動子(電子デバイス)30と実施形態1の水晶振動子1および実施形態2の水晶振動子20とは、貫通孔31の形成位置および貫通孔31周りの封止形態が異なっている。従って、水晶振動子30においては、貫通孔31、貫通配線32、貫通孔31周りの封止体35およびこの場合には蓋体として機能する閉止蓋36以外、水晶振動子1,20と同じ符号を付与して説明をする。
図7に示すように、水晶振動子30は、水晶振動片(電子部品)6を内部の空間2aに収容しているベース体2と、蓋体3と、ベース体2と蓋体3との間に空間2aを取り囲んで設けられている封止体4と、を備えている。ベース体2は、蓋体3の載置される側から水晶振動片6が収容される空間2aと、空間2aに設けられ水晶振動片6が導電性接着剤37で固定される段部2bと、段部2bの導電性接着剤37が塗布されている面から蓋体3と反対方向へ段部2bを貫通してそれぞれ設けられている貫通孔31(31a,31b)と、を有している。これら貫通孔31a,31bは、平面視で水晶振動片6の直下に並んで配置されている。
また、水晶振動子30は、一方の貫通孔31aにおけるベース体2の外面側の端面に設けられ当該端面の周囲を帯状に取り囲んで延在している封止体35aと、他方の貫通孔31bにおけるベース体2の外面側の端面に設けられ当該端面の周囲を帯状に取り囲んで延在している封止体35bと、封止体35aを挟んでベース体2に対向して配置され蓋体として機能する閉止蓋36aと、封止体35bを挟んでベース体2に対向して配置され蓋体として機能する閉止蓋36bと、を備えている。この場合、封止体35aおよび封止体35bは、ベース体2に形成されている金属膜4bと閉止蓋36(36a,36b)に形成されている金属膜4bと、両金属膜4bの間に形成されている金属体4aと、を含んでそれぞれ成っている。そして、ベース体2には、封止体35aの金属膜4bから連続している外部端子7aと、封止体35bの金属膜4bから連続している外部端子7bと、が形成され、これら外部端子7a,7bは、貫通孔31a,31bを通って水晶振動片6と封止体35a,35bとを接続している貫通配線32a,32bによって、水晶振動片6に接続されている。
このような構成の水晶振動子30は、ベース体2と蓋体3との間に設けられ空間2aの周囲を取り囲んでいる帯状の封止体4と、ベース体2における封止体4と反対側の面に位置し貫通孔31aの周囲に設けられている封止体35aと、封止体35aに隣接し貫通孔31bの周囲に設けられている封止体35bと、を有している。これにより、水晶振動子30は、貫通孔31の周囲の封止とベース体2および蓋体3による封止とを別工程で行なうことができ、製造方法の自由度があり且つ水晶振動子30の構造の自由度も向上する。
(実施形態4)
次に、電子デバイスの他の好適な構成例について説明する。図8(a)は、実施形態4に係る水晶振動子の構成を示す平面図、図8(b)は、水晶振動子の構成を示す断面図である。図8(a)では、図8(b)に示す蓋体3を省略している。実施形態4に係る水晶振動子(電子デバイス)40と実施形態3の水晶振動子30との違いは、水晶振動子40が貫通孔としては貫通孔31aのみを備えていることである。従って、水晶振動子40においては、一部配線を除いて水晶振動子30と同じ符号を付与して説明をする。
図8に示すように、水晶振動子40は、水晶振動片(電子部品)6を内部の空間2aに収容しているベース体2と、蓋体3と、ベース体2と蓋体3との間に空間2aを取り囲んで設けられている封止体4と、を備えている。ベース体2は、蓋体3の載置される側から水晶振動片6が収容される空間2aと、空間2aに設けられ水晶振動片6が導電性接着剤37で固定される段部2bと、段部2bの導電性接着剤37が塗布されている面から蓋体3と反対方向へ段部2bを貫通して設けられている貫通孔31aと、を有している。この貫通孔31aは、平面視で水晶振動片6の直下に配置されている。
また、水晶振動子40は、貫通孔31aにおけるベース体2の外面側の端面に設けられ当該端面の周囲を帯状に取り囲んで延在している封止体35aと、封止体35aを挟んでベース体2に対向して配置され蓋体として機能する閉止蓋36aと、を備えている。この場合、封止体35aは、ベース体2に形成されている金属膜4bと閉止蓋36aに形成されている金属膜4bと、両金属膜4bの間に形成されている金属体4aと、を含んで成っている。そして、ベース体2には、封止体35aの金属膜4bから連続して形成されている外部端子7aと、空間2aの水晶振動片6から封止体4までを接続する配線5gおよび封止体4からベース体2の外面に形成されている外部端子7bまでを接続する配線5hと、が形成されている。つまり、外部端子7aは、封止体35aおよび貫通配線32aによって水晶振動片6に接続され、外部端子7bは、配線5h、封止体4および配線5gによって水晶振動片6に接続されている。
このような構成の水晶振動子40は、貫通孔として貫通孔31aのみを備えているだけであるため、貫通孔周りの封止が、水晶振動子30の場合に比べ、容易であり、貫通部分が少ないだけ封止性も向上することになる。
(電子機器)
次に、本発明の電子機器を説明する。電子機器は、図2のフローチャートに基づいて製造された水晶振動子1を搭載している。図9(a)は、パーソナルコンピューター(電子機器)を示す斜視図、図9(b)は、携帯電話機(電子機器)を示す斜視図である。
図9(a)に示すように、パーソナルコンピューター100は、キーボード101を備えた本体部102と、表示ユニット103とにより構成され、表示ユニット103は、本体部102に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。このようなパーソナルコンピューター100には、電子デバイスである水晶振動子1が内蔵されていて、パーソナルコンピューター100の携帯時の振動や衝撃等にも耐えて、パーソナルコンピューター100の性能維持に貢献している。
また、図9(b)に示すように、携帯電話機200は、複数の操作ボタン201と、受話口202と、送話口203と、アンテナ(不図示)とを備え、操作ボタン201と受話口202との間には、表示部204が配置されている。このような携帯電話機200には、電子デバイスである水晶振動子1が内蔵されていて、携帯電話機200の携帯時の振動や衝撃等にも耐えて、携帯電話機200の性能維持に貢献している。
以上説明した電子デバイス、電子デバイスの製造方法および電子機器は、各実施形態における形態に限定されるものではなく、次に挙げる変形例のような形態であっても、実施形態と同様な効果が得られる。
(変形例1)水晶振動子1,20,30,40は、封止体4,35が金属体4aおよび金属膜4bから成る構成であるが、これに限定されず、金属体4aのみの構成やベース体2または蓋体3のいずれか一方にのみ金属膜4bが形成されている構成等であっても良い。これにより、水晶振動子の構成に最適な封止体を選択できる。
(変形例2)貫通孔8の配線5e,5fは、蓋体3の側の配線5c,5dに接続されているが、ベース体2の側の金属膜4bに接続され、配線5c,5dなしで封止体4を介して配線5a,5bに接続される構成であっても良い。
(変形例3)封止体4,35は、金(Au)によって形成されているが、他の封止性を有する金属を用いても良い。例えば、プラチナ(Pt)銅(Cu)、ニッケル(Ni)等が挙げられる。
(変形例4) 水晶振動子30,40は、封止体35および閉止蓋36がベース体2の面より突出している構成であるが、貫通孔31の端面側を掘り込んで、この掘り込み部に封止体35および閉止蓋36を形成しても良い。こうすれば、ベース体2からの出っ張りの少ない水晶振動子30,40を得ることができる。
(変形例5)図2のフローチャートにおいて、転写ステップ(ステップS2)では、金属ペースト体10をベース体2へ転写しているが、ベース体2ではなく蓋体3へ転写しても良い。
(変形例6) また、フローチャートにおいて、転写ステップ(ステップS2)では、ベース体2または蓋体3の金属膜4b上へ、インクジェット法等により、直接、金属ペースト体10を形成しても良い。
(変形例7) フローチャートにおける排気ステップ(ステップS5)と封止体を形成するステップ(ステップS6、S7)とを統一し、減圧下で排気しながら加熱、加圧をするステップとしても良い。
(変形例8)電子機器であるパーソナルコンピューター100および携帯電話機200は、水晶振動子1を搭載しているが、水晶振動子20,30,40を搭載していても良い。また、電子機器としては、パーソナルコンピューター100および携帯電話機200の他に、ディジタルスチールカメラ、インクジェット式プリンター、テレビ、ビデオカメラ、カーナビゲーション装置、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、防犯用テレビモニター、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)等が挙げられる。
1…電子デバイスとしての水晶振動子、2…ベース体、2a…空間、3…蓋体、4…封止体、4a…金属体、6…電子部品としての水晶振動片、8…貫通孔、10…金属ポーラス体の範疇の金属ペースト体、10’…多孔質金属体の形態である金属ポーラス体、15…金属ポーラス塊の形態である金属ポーラス体、20…電子デバイスとしての水晶振動子、30…電子デバイスとしての水晶振動子、31…貫通孔、35…封止体、36…蓋体として機能する閉止蓋、40…電子デバイスとしての水晶振動子。

Claims (7)

  1. 電子部品と、
    一方の主面上に前記電子部品が搭載されているベース体であって、前記一方の主面の裏
    面である他方の主面に配置された外部端子、前記一方の主面の平面視において前記電子部
    品と並ぶ位置にあって前記一方の主面と前記他方の主面との間を貫通している貫通孔、お
    よび前記貫通孔内にあって前記電子部品と前記外部端子とを電気的に接続する配線、を備
    えた前記ベース体と、
    前記平面視において、前記電子部品及び前記貫通孔を覆う蓋体と、
    前記一方の主面と前記蓋体との間に設けられ、前記平面視において、前記電子部品と前
    記貫通孔とを取り囲んでおり、前記ベース体と前記蓋体を接合している第1接合部と、
    前記一方の主面と前記蓋体との間に設けられ、前記平面視において、前記貫通孔から離
    間した所で前記電子部品と前記貫通孔のうち前記貫通孔のみを取り囲んでおり、前記ベー
    ス体と前記蓋体とを接合している第2接合部と、を備えていることを特徴とする電子デバ
    イス。
  2. 前記第1接合部と前記第2接合部は、
    前記ベース体および前記蓋体にそれぞれ配置されている金属膜と、
    前記金属膜の間に設けられている金属体と、を有していることを特徴とする請求項1に
    記載の電子デバイス。
  3. 前記金属膜および前記金属体は、少なくとも金(Au)または金(Au)合金を含んで
    いることを特徴とする請求項2に記載の電子デバイス。
  4. 一方の主面上に電子部品が搭載されており、前記一方の主面の平面視において前記電子
    部品と並ぶ位置に、前記一方の主面と前記一方の主面の裏面である他方の主面との間を貫
    通している貫通孔を備えたベース体、および前記平面視において、前記電子部品と前記貫
    通孔とを覆う蓋体を準備する工程と、
    前記平面視において、前記電子部品と前記貫通孔とを取り囲む第1の金属ポーラス体、
    および前記貫通孔から離間した所で前記電子部品と前記貫通孔のうち前記貫通孔のみを取
    り囲む第2の金属ポーラス体を間に挟んだ状態で前記ベース体と前記蓋体とを重ねる工程
    と、
    前記第1の金属ポーラス体、前記第2の金属ポーラス体および前記貫通孔を通して、前
    記第1の金属ポーラス体により取り囲まれた空間内の空気を排気する工程と、
    前記排気する工程の後、前記ベース体、前記蓋体、前記第1の金属ポーラス体、および
    前記第2の金属ポーラス体を加熱して前記第1の金属ポーラス体および前記第2の金属ポ
    ーラス体を溶融し、その後、凝固させて前記ベース体と前記蓋体とを気密封止する工程と
    を含んでいることを特徴とする電子デバイスの製造方法。
  5. 前記ベース体と前記蓋体とを重ねる工程の前に、前記第1の金属ポーラス体および前記
    第2の金属ポーラス体を転写用基板形成する転写準備ステップと、
    前記第1の金属ポーラス体および前記第2の金属ポーラス体を前記転写用基板から前記
    ベース体または前記蓋体に転写する転写ステップと、を含んでいることを特徴とする請求
    に記載の電子デバイスの製造方法。
  6. 前記ベース体と前記蓋体とを重ねる工程と前記排気する工程との間において、前記第1
    の金属ポーラス体および前記第2の金属ポーラス体は有機溶剤を含有している状態があり
    、前記有機溶剤を含有している前記第1の金属ポーラス体および前記第2の金属ポーラス
    体をポーラス構造を維持しつつ加熱し、前記有機溶剤を揮発させる予備加熱ステップを含
    んでいることを特徴とする請求項またはに記載の電子デバイスの製造方法。
  7. 請求項1からのいずれか一項に記載の電子デバイスを搭載していることを特徴とする
    電子機器。
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