JP6008086B2 - 頭部装着型表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、使用者の頭部に装着された状態において使用者に虚像を視認させる頭部装着型表示装置に関する。
従来、ヘッドマウントディスプレイのように、使用者の頭部に装着された状態において使用者に虚像を視認させる頭部装着型表示装置が知られている。このような頭部装着型表示装置において、虚像と外界像とを重畳させるシースルー型の頭部装着型表示装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−3879号公報
従来のシースルー型の頭部装着型表示装置では、使用者の視野のうち虚像を表示可能な領域全体に虚像を表示させるため、常に当該領域全体において外界像の視認性が低下する。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものである。本発明のいくつかの態様によれば、使用者の利便性を向上することが可能な頭部装着型表示装置を提供することができる。
(1)本発明は、使用者の頭部に装着された状態において使用者に虚像を視認させる頭部装着型表示装置であって、画像を生成する処理を行う画像処理部と、前記画像を表す画像光を生成する画像光生成部を有し、使用者が前記虚像と外界とを視認可能に構成された画像表示部とを備え、使用者の視野内の前記虚像を表示可能な領域の一部の領域において、外界を優先して視認させることが可能に構成される。
本発明によれば、使用者の視野において虚像を表示可能な領域の一部の領域を使用して外界の視野を確保させることができ、使用者の利便性を向上することができる。
(2)この頭部装着型表示装置は、前記虚像を表示可能な領域の周縁部において前記虚像を視認させ、前記周縁部以外の領域において外界を優先して視認させるように構成してもよい。
本発明によれば、虚像を表示可能な領域の周縁部以外の領域を使用して外界の視野を確保させることができ、使用者の利便性を向上することができる。
(3)この頭部装着型表示装置は、前記画像光生成部は、自発光素子で構成され、前記画像処理部は、前記一部の領域において外界を優先して視認させる場合に、前記一部の領域に対応する領域の画素が黒画素である画像を生成してもよい。
本発明によれば、前記一部の領域に対応する領域の画素が黒画素である画像を生成することで、使用者の視野において虚像を表示可能な領域のうち、当該黒画素の領域に対応する当該一部の領域を使用して外界の視野を確保させることができ、使用者の利便性を向上することができる。また、自発光素子を用いて画像光生成部を構成することで、自発光素子のうち当該黒画素の領域に対応する部分における電力消費を抑えることができ、消費電力を低減することができる。
(4)この頭部装着型表示装置は、前記画像光生成部は、光源から照射された光を、前記画像を表す画像光に変調し、前記光源を制御する光源制御部を更に備え、前記画像処理部は、前記一部の領域において外界を優先して視認させる場合に、前記一部の領域に対応する領域の画素が黒画素である画像を生成し、前記光源制御部は、前記一部の領域に対応する領域の画素が黒画素である画像が生成された場合に、前記光源の輝度及び照射範囲の少なくとも一方を調整する制御を行ってもよい。
本発明によれば、前記一部の領域に対応する領域の画素が黒画素である画像を生成することで、使用者の視野において虚像を表示可能な領域のうち、当該黒画素の領域に対応する当該一部の領域を使用して外界の視野を確保させることができ、使用者の利便性を向上することができる。また、一部の領域に対応する領域の画素が黒画素である画像が生成された場合に、例えば、画像光生成部に照射する光の輝度を低下させる(或いは、画像光生成部のうち当該黒画素の領域に対応する部分を照射しない)調整を行うことで、効率良く消費電力を低減することができる。
(5)この頭部装着型表示装置は、前記画像表示部は、前記画像光を使用者の眼に導く導光部材を更に有し、前記導光部材は、導光部と、前記導光部に前記画像光を入射させる光入射部と、前記導光部によって導かれた画像光を外部に射出させる光射出部とを有し、前記導光部は、互いに平行に配置され全反射による導光を可能にする第1反射面と第2反射面とを有し、前記光入射部は、前記第1反射面に対して所定の角度をなす第3反射面を有し、前記光射出部は、前記第1反射面に対して所定の角度をなす第4反射面を有し、前記画像光生成部からの画像光を、異なる反射回数で導光部材内に導光させ、反射回数に対応して形成される複数の画像光を、前記光射出部を介して合成して外部に射出する。
本発明では、光入射部の第3反射面で反射された画像光が導光部の第1及び第2反射面で全反射させつつ伝搬され、光射出部の第4反射面で反射されて虚像として使用者の眼に入射する。この際、画像光生成部からの画像光を、異なる反射回数で導光部材内に導光させるため、光射出部から射出される画像光の射出角度の角度幅を広くとることができる。つまり、画像光生成部から射出され導光部材での反射回数の異なる画像光を合成して部分的に重畳する1つの虚像を形成する画像光として取り出すので、光射出部越しに観察される虚像の表示サイズを大きく確保することができる。このように、反射回数が異なる画像光を取り出す構造とすることにより、導光部をあまり厚くすることなく瞳を覆うように光射出部を大きくすることができるので、アイリング径を大きく確保することができ、良好なシースルー観察も可能になる。
(6)この頭部装着型表示装置は、前記画像光生成部は、前記画像に対応して変調された信号光を走査させることにより、走査光として射出させる走査光学系と、前記走査光学系からの前記走査光の照射を受けて虚像を形成する虚像形成部とを有してもよい。
第1の実施形態に係る頭部装着型表示装置の構成の一例を示す外観図。 第1の実施形態に係る頭部装着型表示装置の構成を機能的に示す機能ブロック図。 使用者に視認される虚像の一例を示す説明図。 図4(A)、図4(B)は、画像表示部の光学系の構成を示す図。 図5(A)、図5(B)は、第1方向及び第2方向の光路を展開した概念図。 画像表示部における具体的な光路を説明する断面図。 図7(A)、図7(B)ha、表示パネルの表示面と、使用者に見える表示パネルの虚像を概念的に説明する図。 画像処理部が一部の領域の画素が黒画素である画像を生成した場合の、表示パネルの表示面の一例と、使用者に視認される虚像及び外界像の一例を示す図。 バックライト(光源)の構成の一例を示す図。 バックライト(光源)の構成の一例と、表示パネルの表示面の一例を示す図。 バックライト(光源)の構成の一例と、表示パネルの表示面の一例を示す図。 第2の実施形態に係る頭部装着型表示装置の構成を機能的に示す機能ブロック図。 変形例について説明するための図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
(第1の実施の形態)
1.構成
図1は、本実施形態に係る頭部装着型表示装置の構成の一例を示す外観図である。
頭部装着型表示装置100は、頭部に装着する表示装置であり、ヘッドマウントディスプレイ(Head Mounted Display、HMD)とも呼ばれる。本実施形態の頭部装着型表示装置100は、虚像を視認すると同時に外景(外界像)も直接視認可能な光学透過型(いわゆる、シースルー型)の頭部装着型表示装置である。
頭部装着型表示装置100は、使用者の頭部に装着された状態において使用者に虚像を視認させる画像表示部20と、画像表示部20を制御する制御部10とを備えている。
画像表示部20は、使用者の頭部に装着される装着体であり、本実施形態では眼鏡形状を有している。画像表示部20は、耳掛部21と、右表示駆動部22と、左表示駆動部24と、右光学像表示部26と、左光学像表示部28とを含んでいる。耳掛部21は、右表示駆動部22及び左表示駆動部24の端部から使用者の耳の上を横断するように設けられた部材であり、テンプル(つる)として機能する。右光学像表示部26及び左光学像表示部28は、使用者が画像表示部20を装着した状態において、それぞれ使用者の右及び左の眼の前に位置するように配置されている。右表示駆動部22は、右耳用の耳掛部21と右光学像表示部26との接続箇所に配置されている。また、左表示駆動部24は、左耳用の耳掛部21と左光学像表示部28との接続箇所に配置されている。なお、以降では、右表示駆動部22及び左表示駆動部24を総称して単に「表示駆動部」と呼び、右光学像表示部26及び左光学像表示部28を総称して単に「光学像表示部」と呼ぶ。
表示駆動部は、図示しない駆動回路や、LCD(液晶ディスプレイ)や、投写光学系等を含む。光学像表示部は、図示しない導光板と調光板とを含む。導光板は、光透過性の樹脂材料等によって形成され、表示駆動部から取り込んだ画像光を使用者の眼に向けて射出させる。調光板は、薄板状の光学素子であり、画像表示部20の表側(使用者の眼の側とは反対の側)を覆うように配置されている。調光板は、導光板を保護し、導光板の損傷や汚れの付着等を抑制するとともに、調光板の光透過率を調整することにより、使用者の眼に入る外光量を調節し、虚像の視認のし易さを調整することができる。なお、調光板は省略可能である。
画像表示部20は、更に、右耳用の右イヤホン32及び左耳用の左イヤホン34及びを有する。右イヤホン32及び左イヤホン34は、使用者が画像表示部20を装着した再に、それぞれ右及び左の耳に装着される。
画像表示部20は、更に、画像表示部20を制御部10に接続するための接続部40を備える。接続部40は、制御部10に接続される本体コード48と、本体コード48が2本に分岐した右コード42及び左コード44と、分岐部に設けられた連結部材46とを含んでいる。右コード42は右表示駆動部22に接続されており、左コード44は左表示駆動部24に接続されている。画像表示部20と制御部10とは、接続部40を介して各種信号の伝送を行う。本体コード48における連結部材46とは反対側の端部と、制御部10とのそれぞれには、互いに嵌合するコネクター(図示省略)が設けられており、本体コード48のコネクターと制御部10のコネクターとの嵌合/嵌合解除により、制御部10と画像表示部20とを接続/切り離しを行うことができる。本体コード48、右コード42及び左コード44には、金属ケーブルや光ファイバーを採用することができる。
制御部10は、頭部装着型表示装置100に電源を供給し、画像表示部20を制御するための装置である。制御部10は、点灯部12と、タッチパッド14と、十字キー16と、電源スイッチ18とを含む。点灯部12は、画像表示部20の動作状態(例えば、電源のON/OFF状態)を、その発光状態によって通知する。点灯部12としては、LED等の光源を用いることができる。タッチパッド14は、タッチパッド14の操作面上での使用者の指の操作を検出して、検出内容に応じた信号を出力する。十字キー16は、上下左右方向に対応するキーへの押下操作を検出して、検出内容に応じた信号を出力する。電源スイッチ18は、スイッチのスライド操作を検出することで、頭部装着型表示装置100の電源投入状態を切り替える。
図2は、頭部装着型表示装置100の構成を機能的に示す機能ブロック図である。制御部10は、操作部110(本実施形態では、タッチパッド14、十字キー16、電源スイッチ18)と、記憶部120と、電源130と、CPU140と、インターフェイス180と、送信部(Tx)51、52とを備え、各部は図示しないバスにより相互に接続されている。
記憶部120は、ROM、RAM、DRAM、ハードディスク等を含む記憶部である。電源130は、頭部装着型表示装置100の各部に電源を供給する。電源130としては、例えば二次電池を用いることができる。
CPU140は、予めインストールされたプログラムを実行することで、オペレーティングシステム(OS)150として機能を提供する。また、CPU140は、ROMやハードディスクに格納されているファームウェアやコンピュータープログラムをRAMに展開して実行することにより、画像処理部160、音声処理部170、表示制御部190、としても機能する。
インターフェイス180は、制御部10に対して、コンテンツの供給元となる種々の外部機器OA(例えば、パーソナルコンピューター(PC)や携帯電話端末、ゲーム端末)を接続するためのインターフェイスである。インターフェイス180としては、例えば、USBインターフェイスや、メモリーカード用インターフェイス、無線LANインターフェイス等を備える。コンテンツとは、画像(静止画像、動画像)や音声等からなる情報内容を意味する。
画像処理部160は、インターフェイス180を介して入力されるコンテンツに基づき、クロック信号、垂直同期信号、水平同期信号、画像データーを生成し、接続部40を介してこれらの信号を画像表示部20に供給する。具体的には、画像処理部160は、コンテンツに含まれる画像信号を取得する。取得した画像信号は、例えば動画像の場合、一般的に1秒あたり30枚のフレーム画像から構成されているアナログ信号である。画像処理部160は、取得した画像信号から、垂直同期信号や水平同期信号等の同期信号を分離する。また、画像処理部160は、分離した垂直同期信号や水平同期信号の周期に応じて、PLL回路(図示省略)等を利用してクロック信号を生成する。
画像処理部160は、同期信号が分離されたアナログ信号を、A/D変換器(図示省略
)を用いてディジタル画像信号に変換する。その後、画像処理部160は、変換後のディジタル画像信号を、対象画像の画像データー(RGBデーター)として、1フレーム毎に記憶部120内のDRAMに格納する。なお、画像処理部160は、必要に応じて、画像データーに対して、解像度変換処理、輝度や彩度の調整といった種々の色調補正処理、キーストーン補正処理等の画像処理を実行してもよい。
画像処理部160は、生成したクロック信号、垂直同期信号、水平同期信号、記憶部120内のDRAMに格納された画像データーとを、送信部51、52を介してそれぞれ送信する。なお、送信部51を介して送信される画像データーを「右眼用画像データー」と呼び、送信部52を介して送信される画像データーを「左眼用画像データー」と呼ぶ。送信部51、52は、制御部10と画像表示部20との間におけるシリアル伝送のためのトランシーバーとして機能する。画像処理部160は、OS150にインストールされた各種アプリケーションの処理結果に応じて画像を生成し、生成した画像を記憶部120内のDRAMに格納してもよい。
特に、本実施形態の画像処理部160は、一部の領域の画素が黒画素である画像(連続した黒画素からなる領域を含む画像)を生成する。例えば、画像処理部160は、操作部からの検出データーに基づいて、一部の領域を黒画素とするための操作が行われたと判断した場合に、入力または生成した画像(インターフェイス180を介して入力されるコンテンツの画像や、アプリケーションの処理結果に応じて生成した画像)の一部の領域の画素を黒画素とする処理を行ってもよいし、特定のアプリケーションが起動された場合に、当該アプリケーションの処理結果に応じて一部の領域の画素が黒画素である画像を生成してもよい。一部の領域の画素を黒画素とする処理は、入力または生成した画像の一部の領域を塗りつぶす処理により行ってもよいし、入力または生成した画像を縮小する処理により行ってもよい。
表示制御部190は、右表示駆動部22及び左表示駆動部24を制御する制御信号を生成する。具体的には、表示制御部190は、制御信号により、右LCD制御部211による右LCD241の駆動ON/OFFや、右バックライト制御部201による右バックライト221の駆動ON/OFF、左LCD制御部212による左LCD242の駆動ON/OFFや、左バックライト制御部202による左バックライト222の駆動ON/OFFなどを、個別に制御することにより、右表示駆動部22及び左表示駆動部24のそれぞれによる画像光の生成及び射出を制御する。
表示制御部190は、右LCD制御部211及び左LCD制御部212に対する制御信号を送信部51、52を介してそれぞれ送信する。また、表示制御部190は、右バックライト制御部201及び左バックライト制御部202に対する制御信号を送信部51、52を介してそれぞれ送信する。
特に本実施形態の表示制御部190(光源制御部)は、画像処理部160によって一部の領域の画素が黒画素である画像が生成された場合に、右バックライト制御部201及び左バックライト制御部202を制御して、右バックライト221及び左バックライト222(光源)の輝度及び照射範囲の少なくとも一方を調整する制御を行う。
音声処理部170は、コンテンツに含まれる音声信号を取得し(或いは、OS150にインストールされた各種アプリケーションの処理結果に応じて音声信号を生成し)、取得/生成した音声信号を増幅して、画像表示部20の右イヤホン32及び左イヤホン34に接続部40を介して供給する。
画像表示部20は、右表示駆動部22と、左表示駆動部24と、右光学像表示部26を構成する右導光板261と、左光学像表示部28を構成する左導光板262と、右イヤホン32と、左イヤホン34とを備えている。
右表示駆動部22は、受信部(Rx)53と、光源として機能する右バックライト(BL)制御部201及び右バックライト221と、表示素子として機能する右LCD制御部211及び右LCD241と、右投写光学系251とを含んでいる。なお、右バックライト制御部201と、右LCD制御部211と、右バックライト221と、右LCD241とを総称して「画像光生成部」と呼ぶ。
受信部53は、制御部10と画像表示部20との間におけるシリアル伝送のためのレシーバーとして機能する。右バックライト制御部201は、入力された制御信号に基づいて、右バックライト221を駆動する機能を有する。右バックライト221(光源の一例)は、例えば、LEDやエレクトロルミネセンス(EL)等の発光体である。右LCD制御部211は、受信部53を介して入力されたクロック信号と、垂直同期信号と、水平同期信号と、右眼用画像データーとに基づいて、右LCD241を駆動する機能を有する。右LCD241は、複数の画素をマトリクス状に配置した透過型液晶パネルである。画像光生成部は、右LCD241のマトリクス状に配置された各画素位置に対応する液晶を駆動することによって、右LCD241を透過する光の透過率を変化させることにより、右バックライト221から照射される照明光を画像を表す有効な画像光へと変調する機能を有する。なお、本実施形態の画像光生成部ではバックライト方式を採用しているが、フロントライト方式や反射方式を用いて画像光を生成する構成としてもよい。右投写光学系251は、右LCDから射出された画像光を平行状態の光束にするコリメートレンズにより構成される。右導光板261は、右投写光学系251から射出された画像光を、所定の光路に沿って反射させつつ使用者の右眼REに導く。なお、右投写光学系251と、右導光板261とを総称して「導光部」と呼ぶ。
左表示駆動部24は、受信部(Rx)54と、光源として機能する左バックライト(BL)制御部202及び左バックライト222と、表示素子として機能する左LCD制御部212及び左LCD242と、左投写光学系252とを含んでいる。なお、左バックライト制御部202と、左LCD制御部212と、左バックライト222と、左LCD242とを総称して「画像光生成部」と呼ぶ。また、左投写光学系252と、左導光板262とを総称して「導光部」と呼ぶ。右表示駆動部22と左表示駆動部24とは対になっており、左表示駆動部24の各部は、右表示駆動部22で説明した各部と同様の構成及び機能を有するため、詳細な説明は省略する。左導光板262は、左投写光学系252から射出された画像光を、所定の光路に沿って反射させつつ使用者の左眼LEに導く。
図3は、使用者に視認される虚像の一例を示す説明図である。上述のようにして、頭部装着型表示装置100を装着した使用者の両眼に導かれた画像光が使用者の両眼の網膜に結像することにより、使用者は虚像を視認することができる。図4に示すように、頭部装着型表示装置100の使用者の視野VR内には、虚像VIが表示される。また、使用者の視野VRのうち、虚像VIが表示された部分以外については、使用者は、右光学像表示部26及び左光学像表示部28を透過して、外景SC(外界像)を見ることができる。なお、本実施形態の頭部装着型表示装置100では、使用者の視野VRの内の虚像VIが表示された部分についても、虚像VIの背後に外景SCが透けて見えるように構成されている。すなわち、本実施形態の頭部装着型表示装置100では、使用者が虚像VIと外景SC(外界像)とを視認可能に構成され、且つ、視野VRの内の虚像VIが表示された部分については、使用者が虚像VIと外景SC(外界像)とを重畳した状態で視認可能に構成されている。
2.光学系
図4(A)、図4(B)は、画像表示部20の光学系の構成を示す図である。なお、以下では、画像表示部20の左側の光学系について説明し、左側の光学系と左右対称な構成を有する右側の光学系の詳細な説明は省略する。
図4(A)、図4(B)に示すように、画像表示部20の左側の光学系は、左表示駆動部24と、左導光板262とを備える。左表示駆動部24に備わる左バックライト222(光源の一例)は、光源222aと、光源222aからの光を拡散させて矩形断面の光束にするバックライト導光部222bとを有する。左LCD242(表示パネルの一例)は、左バックライト222からの照明光SLを空間的に変調して画像光を形成する。
左LCD242において、第1方向D1は、左投写光学系252を通る第1光軸AX1と、後述する導光部材321の第3反射面321cに平行な特定線とを含む縦断面の延びる方向に対応し、第2方向D2は、上記第1光軸AX1と、上記第3反射面321cの法線とを含む横断面の延びる方向に対応する。言い換えれば、第1方向D1は、後述する導光部材321の第1反射面321aと第3反射面321cとの交点CLに平行な方向であり、第2方向D2は、上記第1反射面321aの平面と平行であり、上記第1反射面321aと第3反射面321cとの交点CLに垂直な方向となっている。つまり、左LCD242の位置において、第1方向D1は、縦のY方向に相当し、第2方向D2は、横のX方向に相当する。なお、左LCD242の有効サイズは、第1方向D1よりも第2方向D2に長い横長となっている。一方、左投写光学系252の射出開口幅は、第2方向D2よりも第1方向D1に長い縦長となっている。
左導光板262は、導光部材321と光透過部材323とを接合したものであり、全体としてXY面に平行に延びる平板状の光学部材を構成している。
導光部材321は、平面視において台形のプリズム状部材であり、側面として、第1反射面321aと第2反射面321bと、第3反射面321cと、第4反射面321dとを有する。また、導光部材321は、第1、第2、第3、第4反射面321a、321b、321c、321dに隣接するとともに互いに対向する上面321eと下面321fとを有する。ここで、第1及び第2反射面321a、321bは、XY面に沿って延び、導光部材321の厚みtだけ離間する。また、第3反射面321cは、XY面に対して45°以下の鋭角αで傾斜しており、第4反射面321dは、XY面に対して例えば45°以下の鋭角βで傾斜している。第3反射面321cを通る第1光軸AX1と第4反射面321dを通る第2光軸AX2とは平行に配置され距離Dだけ離間している。なお、以下に詳述するが、第1反射面321aと第3反射面321cとの間には、稜を除去するように端面321hが設けられている。導光部材321は、この端面321hも含めると、7面の多面体状の外形を有するものとなっている。
導光部材321は、第1及び第2反射面321a、321bによる全反射を利用して導光を行うものであり、同行に際して反射によって折り返される方向と、導光に際して反射によって折り返されない方向とがある。導光部材321で導光される画像について考えた場合、導光に際して複数回の反射によって取り返される横方向すなわち閉じ込め公報は、第1及び第2反射面321a、321bに垂直(Z軸に平行)で、後述するように光源側まで光路を展開した場合に、左LCD242の第2方向D2に相当するものとなり、導光に際して反射によって折り返されない縦方向すなわち自由伝搬方向は、第1及び第2反射面321a、321b及び第3反射面321cに平行(Y軸に平行)で、後述するように光源側まで光路を展開した場合に、左LCD242の第1方向D1に相当するものとなる。
導光部材321は、可視光で高い光透過性を示す樹脂材料で形成されている。導光部材321は、射出成型によって一体的に成型されたブロック上部材であり、例えば熱重合の樹脂材料を成型金型に射出させ熱硬化させることで形成されている。このように導光部材321は、一体形成品であるが、機能的に、光入射部B1と導光部B2と光射出部B3とに分けて考えることができる。
光入射部B1は、三角プリズム状の部分であり、第1反射面321aの一部である光入射面ISと、光入射面ISに対向する第3反射面321cとを有する。光入射面ISは、左表示駆動部24からの画像光GLを取り込むための裏側又は使用者側の平面であり、左投写光学系252に対向してその第1光軸AX1に垂直に延びている。第3反射面321cは、光入射面ISを通過した画像光GLを反射して導光部B2内に導くための矩形の全反射ミラーであり、ミラー層325を有し保護層で被覆されている。このミラー層325は、全反射のコーティングであり、導光部材321の斜面RS上にアルミ等の蒸着によって成膜を施すことにより形成される。第3反射面321cは、左投写光学系252の第1光軸AX1又はXY面に対して例えば鋭角α=25°〜27°で傾斜しており、光入射面ISから入射し全体として+Z方向に向かう画像光GLを、全体として−Z方向に寄りの−X方向に向かわせるように折り曲げることで、画像光GLを導光部B2内に確実に結合させる。
導光部B2は、互いに対向しXY面に平行に延びる2平面として、光入射部B1で折り曲げられた画像光をそれぞれ全反射させる第1反射面321aと第2反射面321bとを有している。第1及び第2反射面321a、321bの間隔すなわち導光部材321の厚みtは、例えば9mm程度とされている。ここでは、第1反射面321aが左表示駆動部24に近い裏側又は使用者側にあるものとし、第2反射面321bが左表示駆動部24から遠い表側又は外界側にあるものとする。この場合、第1反射面321aは、光入射面ISや後述する光射出面OSと共通の面部分となっている。第1及び第2反射面321a、321bは、屈折率差を利用する全反射面であり、ミラー層等の反射コートが施されていない。ただし、第1及び第2反射面321a、321bは、表面の損傷を防止し映像の解像度低下を防止するため、ハードコート層で被覆されている。このハードコート層は、導光部材321の平坦面上にUV硬化性樹脂や熱硬化性樹脂等をディップ処理やスプレーコート処理によって成膜することによって形成される。光入射部B1の第3反射面321cで反射された画像光GLは、まず、第1反射面321aに入射し、全反射される。次に、当該画像光GLは、第2反射面321bに入射し、全反射される。以下この動作が繰り返されることで、画像光GLは、左導光板262の奥側すなわち光射出部B3を設けた−X側に導かれる。なお、第1及び第2反射面321a、321bには反射コートが施されていないため、外界側から第2反射面321bに入射する外界光又は外光は、高い透過率で導光部B2を通過する。つまり、導光部B2は、外界像の透視が可能なシースルータイプになっている。以上の第1及び第2反射面321a、321bでの全反射は、ハードコート層の屈折率の設定によっており、ハードコート層の表面の内側で生じさせることができるが、平坦面の内側で生じさせることもできる。
光射出部B3は、三角プリズム状の部分であり、第1反射面321aの一部である光射出面OSと、光射出面OSに対向する第4反射面321dとを有する。光射出面OSは、画像光GLを使用者の左眼LEに向けて射出するための表側の平面であり、光入射面ISと同様に第1反射面321aの一部となっており、第2光軸AX2に垂直に延びている。光射出部B3を通る第2光軸AX2と光入射部B1を通る第1光軸AX1との距離Dは、使用者の頭部の幅等を考慮して例えば50mmに設定されている。第4反射面321dは、第1及び第2反射面321a、321bを経て入射してきた画像光GLを反射して光射出部B3外に射出させるための矩形の平坦面であり、ハーフミラー層328を有している。このハーフミラー層328は、導光部材321の斜面RS上にAg等の蒸着によって成膜を施すことにより形成される。ハーフミラー層328の反射率は、例えば20%に設定され、透過率は、例えば80%に設定される。第4反射面321dは、第1反射面321aに垂直な第2光軸AX2又はXY面に対して例えば鋭角β=25°〜27°で傾斜しており、導光部B2の第1及び第2反射面321a、321bを経て入射してきた画像光GLを部分的に反射して全体として−Z方向に向かわせるように折り曲げることで、光射出面OSを通過させる。なお、第4反射面321dを透過した画像光GLは、光透過部材323に入射し、映像の形成には利用されない。
光透過部材323は、導光部材321の本体と同一の屈折率を有し、第1面323aと、第2面323bと、第3面323cとを有する。第1及び第2面323a、323bは、XY面に沿って延びる。また、第3面323cは、XY面に対して傾斜しており、導光部材321の第4反射面321dに対向して平行に配置されている。光透過部材323は、射出成型によって一体的に成型されたブロック状部材であり、例えば熱重合型の樹脂材料を成型金型内に射出させ熱硬化させることで形成されている。光透過部材323において、第1面323aは、導光部材321に設けた第1反射面321aの延長平面上に配置され、使用者の左眼LEに近い裏側にあり、第2面323bは、導光部材321に設けた第2反射面321bの延長平面上もう配置され、使用者の左眼LEから遠い表側にある。第3面323cは、接着剤によって導光部材321の第4反射面321dに接合される矩形の透過面である。
光透過部材323と導光部材321とは、両者の接合部分及びその近傍において、透視部B4を構成している。すなわち、第1及び第2面323a、323bには、ミラー層等の反射コートが施されていないため、導光部材321の導光部B2と同様に外界光GL’を高い透過率で透過させる。第3面323cも、外界光GL’を高い透過率で透過可能であるが、導光部材321の第4反射面321dがハーフミラー層328を有していることから、第3面323cを通過する外界光GL’は、例えば20%減光される。つまり、使用者は、20%に減光された画像光GLと80%に減光された外界光GL’とを重畳させたものを観察することになる。
図5(A)は、左LCD242の縦断面CS1に対応する第1方向D1の光路を展開した概念図である。第1方向D1に沿った縦断面CS1すなわちYZ(展開後のY’Z’面)において、左LCD242から射出された画像光のうち、表示領域242bの上端側(+Y側)から射出される成分を画像光GLaとし、表示領域242bの下端側(−Y側)から射出される成分を画像光GLbとする。
上側の画像光GLaは、左投写光学系252によって平行光束化され、展開された光軸AX’に沿って、導光部材321の光入射部B1、導光部B2及び光射出部B3を通り、使用者の左眼LEに対して平行光束状態で、角度φの上方向から傾いて入射する。一方、下側の画像光GLbは、左投写光学系252によって平行光束化され、展開された光軸AX’に沿って、導光部材321の光入射部B1、導光部B2及び光射出部B3を通り、使用者の左眼LEに対して平行光束状態で、角度φ(|φ|=|φ|)の下方向から傾いて入射する。以上の角度φ、φは、上下の半画角に相当し、例えば、6.5°に設定される。なお、上側の画像光GLaと下側の画像光GLbとは、使用者の左眼LEに時間差をおいて入射するのではなく、使用者の左眼LEに同時に入射する。
図5(B)は、左LCD242の横断面CS2に対応する第2方向(閉じ込め方向又は合成方向)D2の光路を展開した概念図である。第2方向D2に沿った横断面CS2すなわちXZ(展開後のX’Z’面)において、左LCD242から射出された画像光のうち、表示領域242bに向かって右端側(+X側)の第1表示点P1から射出される成分を画像光GLcとし、表示領域242bに向かって左端側(−X側)の第2表示点P2から射出される成分を画像光GLdとする。図5(B)中には、参考のため、右寄り内側から射出される画像光GLeと、左寄り内側から射出される画像光GLfとを追加している。
右側の第1表示点P1からの画像光GLcは、左投写光学系252によって平行光束化され、展開された光軸AX’に沿って、導光部材321の光入射部B1、導光部B2及び光射出部B3を通り、使用者の左眼LEに対して平行光束状態で、角度θの右方向から傾いて入射する。一方、左側の第2表示点P2からの画像光GLdは、左投写光学系252によって平行光束化され、展開された光軸AX’に沿って、導光部材321の光入射部B1、導光部B2及び光射出部B3を通り、使用者の左眼LEに対して平行光束状態で、角度θ(|θ|=|θ|)の左方向から傾いて入射する。以上の角度θ、θは、左右の半画角に相当し、例えば、10°に設定される。なお、上側の画像光GLcと下側の画像光GLdとは、使用者の左眼LEに時間差をおいて入射するのではなく、使用者の左眼LEに同時に入射する。
なお、第2方向D2の横方向に関しては、導光部材321中で画像光GLc、GLdが反射によって折り返され、反射の回数も異なることから、各画像光GLc、GLdが導光部材321中で不連続に表現されている。結果的に、横方向に関しては、全体として画面が左右反転するが、後に詳述するように導光部材321を高精度に加工することで、左LCD242の右半分の画像と左LCD242の左半分の画像とが切れ目なく連続してズレなくつなぎ合わされたものとなる。なお、両画像光GLc、GLdの導光部材321内での反射回数が互いに異なることを考慮して、右側の画像光GLcの射出角度θ’と左側の画像光GLdの射出角度θ’とは異なるものに設定されている。
以上により、使用者の左眼LEに入射する画像光GLa、GLb、GLc、GLdは、無限遠からの虚像となっており、縦の第1方向D1に関しては左LCD242に形成された映像が正立し、横の第2方向D2に関しては左LCD242に形成された映像が反転する。
図6は、画像表示部20における具体的な光路を説明する断面図である。左投写光学系252は、3つのレンズL1、L2、L3を有している。
左LCD242の右側の第1表示点P1からの画像光GL11、GL12は、左投写光学系252のレンズL1、L2、L3を通過することで平行光束化され、導光部材321の光入射面ISに入射する。導光部材321内に導かれた画像光GL11、GL12は、第1及び第2反射面321a、321bにおいて等しい角度で全反射を繰り返して、最終的に光射出面OSから平行光束として射出される。具体的には、画像光GL11、GL12は、平行光束として導光部材321の第3反射面321cで反射された後、第1反射角γ1で導光部材321の第1反射面321aに入射し、全反射される(第2回目の全反射)。その後、画像光GL11、GL12は、第1反射角γ1を保った状態で、第2反射面321bに入射して全反射され(第2回目の全反射)、次いで再度第1反射面321aに入射して全反射される(第3回目の全反射)。結果的に、画像光GL11、GL12は、第1及び第2反射面321a、321bにおいて計3回全反射され、第4反射面321dに入射する。画像光GL11、GL12は、この第4反射面321dで第3反射面321cと同一の角度で反射され、光射出面OSからこの光射出面OSに垂直な第2光軸AX2方向に対して角度θの傾きで平行光束として射出される。
左LCD242の左側の第2表示点P2からの画像光GL21、GL22は、左投写光学系252のレンズL1、L2、L3を通過することで平行光束化され、導光部材321の光入射面ISに入射する。導光部材321内に導かれた画像光GL21、GL22は、第1及び第2反射面321a、321bにおいて等しい角度で全反射を繰り返して、最終的に光射出面OSから平行光束として射出される。具体的には、画像光GL21、GL22は、平行光束として導光部材321の第3反射面321cで反射された後、第2反射角γ2(γ2<γ1)で導光部材321の第1反射面321aに入射し、全反射される(第1回目の全反射)。その後、画像光GL21、GL22は、第2反射角γ2を保った状態で、第2反射面321bに入射して全反射され(第2回目の全反射)、再度第1反射面321aに入射して全反射され(第3回目の全反射)、再度第2反射面321bに入射して全反射され(第4回目の全反射)、再々度第1反射面321aに入射して全反射される(第5回目の全反射)。結果的に、画像光GL21、GL22は、第1及び第2反射面321a、321bにおいて計5回全反射され、第4反射面321dに入射する。画像光GL21、GL22は、この第4反射面321dで第3反射面321cと同一の角度で反射され、光射出面OSからこの光射出面OSに垂直な第2光軸AX2方向に対して角度θの傾きで平行光束として射出される。
図6において、導光部材321を展開した場合に第1反射面321aに対応する仮想的な第1面421aと、導光部材321を展開した場合に第2反射面321bに対応する仮想的な第2面421bとを描いている。このように展開することにより、第1表示点P1からの画像光GL11、GL12は、光入射面ISに対応する入射等価面IS’を通過した後、第1面421aを2回通過し第2面421bを1回通過して光射出面OSから射出されて使用者の左眼LEに入射することが分かり、第2表示点P2からの画像光GL21、GL22は、光入射面ISに対応する入射等価面IS”を通過した後、第1面421aを3回通過し第2面421bを2回通過して光射出面OSから射出されて使用者の左眼LEに入射することが分かる。見方を変えると、使用者は、2つの位置の異なる入射等価面IS’、IS”の近傍に存在する左投写光学系252のレンズL3を重ねて観察していることになる。
図7(A)は、左LCD242の表示面を概念的に説明する図であり、図7(B)は、使用者に見える左LCD242の虚像を概念的に説明する図であり、図7(C)及び7(D)は、虚像を構成する部分画像を説明する図である。図7(A)に示す左LCD242に設けた矩形の画像形成領域ADは、図7(B)に示す虚像表示領域AIとして観察される。虚像表示領域AIの左側には、左LCD242の画像形成領域ADのうち中央から右側にかけての部分に相当する第1投射像IM1が形成され、この第1投射像IM1は、図7(C)に示すように右側が欠けた部分画像となっている。また、虚像表示領域AIの右側には、左LCD242の画像形成領域ADのうち中央から左側にかけての部分に相当する第2投射像IM2が虚像として形成され、この第2投射像IM2は、図7(D)に示すように左半分が欠けた部分画像となっている。図7(C)に示す第1投射像IM1と、図7(D)に示す第2投射像IM2とは、この場合、使用者の左眼LE内に同時に入射し同時に結像される。
図7(A)に示す左LCD242のうち第1投射像(虚像)IM1のみを形成する第1部分領域A10は、例えば左LCD242の右端の第1表示点P1を含んでおり、導光部材321の導光部B2において合計3回全反射される画像光GL11、GL12を射出する。左LCD242のうち第2投射像(虚像)IM2のみを形成する第2部分領域A20は、例えば左LCD242の左端の第2表示点P2を含んでおり、導光部材321の導光部B2において合計5回全反射される画像光GL21、GL22を射出する。左LCD242の画像形成領域ADの中央寄りにおいて第1及び第2部分領域A10、A20に挟まれて縦長に延びる帯域SAからの画像光は、図7(B)に示す重複画像SIを形成している。つまり、左LCD242の帯域SAからの画像光は、導光部B2において計3回全反射される画像光GL11、GL12によって形成される第1投射像IM1と、導光部B2において計5回全反射される画像光GL21、GL22によって形成される第2投射像IM2となって、虚像表示領域AI上で重畳していることになる。導光部材321の加工が精密で、左投写光学系252によって正確にコリメートされた光束が形成されているならば、重複画像SIについて、2つの投射像IM1、IM2の重畳によるズレや惨みを防止することができる。なお、重畳の生じている帯域SAの横幅又は重畳幅は、左LCD242を照明する照明光SLの角度範囲を制御することで調整可能である。本実施形態では、照明光SLの角度範囲を特に調節していないので、バックライト導光部222b等の発散特性に応じた横幅又は重畳幅の帯域SAが存在することになる。
以上では、左LCD242の右側の第1表示点P1を含む第1部分領域A10から射出された画像光GL11、GL12の第1及び第2反射面321a、321bによる全反射回数が計3回で、左LCD242の左側の第2表示点P2を含む第2部分領域A20から射出された画像光GL21、GL22の第1及び第2反射面321a、321bによる全反射回数が計5回であるとしたが、全反射回数については適宜変更することができる。つまり、導光部材321の外形(すなわち厚みt、距離D、鋭角α、β)の調整によって、画像光GL11、GL12の全反射回数を計5回とし、画像光GL21、GL22の全反射回数を計7回とすることもできる。また、以上では、画像光GL11、GL12、GL21、GL22の全反射回数が奇数となっているが、光入射面ISと光射出面OSとを反対側に配置するならば、すなわち導光部材321を平面視で平行四辺形型にすれば、画像光GL11、GL12、GL21、GL22の全反射回数が偶数となる。
3.本実施形態の手法
本実施形態の頭部装着型表示装置100は、使用者の視野VR内の虚像を表示可能な領域(虚像表示領域AI)の一部の領域において、外界を優先して視認させることが可能に構成される。当該一部の領域において外界を優先して視認させる場合には、画像処理部160が、当該一部の領域に対応する領域の画素が黒画素である画像を生成する。図8(A)は、画像処理部160が当該一部の領域に対応する領域の画素が黒画素である画像を生成した場合の、左LCD242(右LCD241)の表示面を示す図であり、図8(B)は、そのときに使用者に視認される虚像と外界像を示す図である。
図8(A)は、例えば、テキストデーター(字幕データー)を外部機器OAから取得して表示する字幕表示用アプリケーションの処理結果に応じて、画像処理部160が、テキスト(字幕)を表示する領域以外の領域を黒画素とする画像を生成した場合の例である。図8(A)に示す左LCD242の画像形成領域ADのうち、下部の領域A30には、当該テキストを表す画像が形成され、上部の領域A32には、黒画素(黒表示)が形成される。なお、テキスト等を表示する領域(黒画素を形成する領域以外の領域)は、画像形成領域ADの周縁部(周辺部)に配置することが望ましい。
このとき、図8(B)に示すように、使用者の視野VR内の虚像表示領域AIのうち、左LCD242上でテキストを表す画像が形成される領域A30に対応する領域A31には、テキストを表す虚像VI(虚像VIと外景SCとが重畳された像)が表示される。また、虚像表示領域AIのうち、左LCD242上で黒画素が形成される領域A32に対応する領域A33には虚像が表示されず、この領域A33において使用者は外景SC(外界像)を見ることができる。なお、図8(A)の領域A30と図8(B)の領域A31には、白色背景に黒文字が表示されているため、実際には、領域A31の黒文字の部分で外景SCが透けてしまうが、人間の目には黒っぽく見える。また、この場合に、白表示と黒表示の面積比率を最適化することで黒文字でも視認可能にすることができる。また、背景色と文字色は視認性を高めるように選択することができる。例えば、視認性を高めるために、文字の色を背景色の補色とすることができる。
このように、使用者に視認させる画像を表示する領域以外の領域を黒画素とする画像を生成することで、使用者の視野において虚像を表示可能な虚像表示領域AIのうち当該黒画素の領域に対応する領域を使用して外界の視野を確保させることができる。図8(B)は、頭部装着型表示装置100を用いて、授業の内容を補足するテキストを表示する場合の例を示している。図8(B)の例では、使用者に、虚像表示領域AIの一部の領域を用いて虚像VIである当該テキストを視認させつつ、外景SCである教師や板書を視認させ易くすることができ、使用者の利便性を向上することができる。また、像表示領域AIの周縁部(図8(B)の例では、領域A31)に虚像VIを表示することで、外景SCの主体(図8(B)の例では、教師や板書)をより視認し易くすることができる。
更に、本実施形態の頭部装着型表示装置100では、画像処理部160によって一部の領域の画素が黒画素である画像が生成された場合に、右バックライト221及び左バックライト222の輝度及び照射範囲の少なくとも一方を調整する制御を行う。
図9(A)、図9(B)は、左バックライト222(右バックライト221)の構成の一例を示す図である。図9(A)、図9(B)に示す例では、左バックライト222(右バックライト221)は、単一の光源222aと、光源222aからの光LLを拡散させて、照明光SLとして左LCD242(右LCD241)に照射するバックライト導光部222bから構成されている。バックライト導光部222bは、左LCD242の裏側(−Z方向側)に配置され、光源222aは、バックライト導光部222bの下方側(−Y方向側)に配置されている。
図9(A)、図9(B)に示す構成において、例えば図8(A)に示すような画像が生成された場合には、バックライト導光部222bからの照明光SLは、左LCD242においてテキストの画像が形成される領域A30のみを透過し、左LCD242において黒画素が形成される領域A32を透過しない。そこで、このような場合には、表示制御部190(光源制御部)は、光源222aの輝度を、左LCD242上の領域A30を照射するのに十分な輝度に低下させる制御を行う。このようにすると、光源222aの消費電力を効率良く低減することができる。
また、光源222aとして複数の光源を用いてもよい。例えば、図10(A)に示すように、バックライト導光部222bの上方(+Y方向)、下方(−Y方向)、右方(+X方向)及び左方(−X方向)に、4個の光源222aU、222aD、222aR及び222aLを配置して、左バックライト222(右バックライト221)を構成してもよい。4個の光源222aU、222aD、222aR、222aLは、それぞれ、主として左LCD242上の上側領域、下側領域、右側領域、左側領域に照明光を照射するための光源である。
図10(A)に示す構成において、例えば図8(A)に示すような画像が生成された場合には、表示制御部190(光源制御部)は、光源222aDのみを発光させ、光源222aU、光源222aR及び光源222aLを発光させない制御を行って、主として左LCD242上の領域A30に照明光SLを照射させる制御を行う。また、例えば図10(B)に示すように、左LCD242の画像形成領域ADの下端と右端とを含む所定幅の領域A30にテキストを表す画像が形成され、その他の領域A32に黒画素が形成されたような場合には、光源222aD及び光源222aRのみを発光させ、光源222aU及び光源222aLを発光させない制御を行って、主として左LCD242上の領域A30に照明光SLを照射させる制御行う。このように、複数の光源222aのうち一部の光源222aのみを発光させて照射範囲を調整する制御を行って、左LCD242上の黒画素が形成された領域A32を照射範囲としないようにすることで、光源222aの消費電力を効率良く低減することができる。
また、図11(A)に示すように、光源222aとして有機ELパネルを用いて、当該有機ELパネルを左LCD242の裏側(−Z方向側)に配置することで、光源222aからの光(照明光SL)を左LCD242(右LCD241)に直接照射するように構成してもよい。図11(A)に示す構成において、例えば図10(B)に示すような画像が生成された場合には、図11(B)に示すように、表示制御部190(光源制御部)は、左LCD242上の領域A30に対応する光源222a上の領域A34(領域A30に入射する光を生成する領域)のみを発光させ、左LCD242上の領域A32に対応する光源222a上の領域A36(領域A32に入射する光を生成する領域)を発光させない制御を行う。このように、光源222a上の発光領域を調整する制御を行って、左LCD242上の黒画素が形成された領域A32を照射範囲としないようにすることで、光源222aの消費電力を効率良く低減することができる。
(第2の実施の形態)
図12に、第2の実施の形態に係る頭部装着型表示装置の構成を機能的に示す機能ブロック図である。なお、図12において、図2に示した構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
第2の実施の形態では、図12に示すように、表示パネルとして、液晶パネルに代えて有機ELパネル(自発光素子の一例)を用いる。右有機ELパネル271及び左有機ELパネル272は、有機物を用いた発光素子で形成された複数の画素をマトリクス上に配置した有機ELパネルである。有機ELパネルは発光素子を有するため、第2の実施の形態では、右バックライト制御部201、左バックライト制御部202、右バックライト221及び左バックライト222は不要である。その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
右有機EL制御部231及び左有機EL制御部232は、受信部53を介して入力されたクロック信号、同期信号及び画像データーに基づいて、右有機ELパネル271及び左有機ELパネル272の各画素位置に対応する発光素子を駆動し、これにより右有機ELパネル271及び左有機ELパネル272において画像光が生成される。
第2の実施の形態においても同様に、画像処理部160が一部の領域の画素が黒画素である画像を生成した場合には、例えば図8(B)に示すように、虚像表示領域AIの一部の領域に虚像VIが表示される。ここで、右有機ELパネル271及び左有機ELパネル272上において、黒画素となる領域の発光素子には発光のための電圧が印加されないため、第1の実施の形態のようにバックライトの輝度や照射範囲を調整する制御を行うことなく、効果的に消費電力を低減することができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
例えば、上記実施形態では、制御部10と画像表示部20とを別体で構成する場合について説明したが、制御部10と画像表示部20とを一体化して頭部装着型表示装置100を構成してもよい。
また、上記実施形態では、画像光生成部を、液晶パネルとバックライトで構成し、生成した画像光を導光部によって使用者の眼に導くように構成する場合について説明したが、本発明は、これに限られない。例えば、図13に示すように、画像光生成部(画像表示部20)を、信号光を形成するとともに当該信号光を走査光SLとして射出する光射出部310と、走査光SLを受けて画像光PLを形成する被照射部材である虚像形成部320とで構成してもよい。図8に示すように、光射出部310は、使用者の鼻NS周辺に配置され、虚像形成部320は、使用者の眼REの前方を覆うように配置されている。光射出部310は、画像に対応して変調された信号光を形成する信号光変調部311と、信号光を走査光SLとして虚像形成部320において2次元走査させる走査光学系312と、図示しない駆動制御回路を有する。信号光変調部311は、例えば、赤、青、黄色の各色光を発生する3つの光源と、各色光を合成して信号光を形成するダイクロイックミラーとで構成され、走査光学系312は、例えば、MEMSミラーで構成される。虚像形成部320は、透明基板上に半透過反射膜を有して構成されるハーフミラーであり、走査光学系312から照射された走査光SLを受け、これを反射することで虚像を形成し、使用者に視認させる。虚像形成部320は、虚像を形成するだけでなく、外界光OLを透過させ、使用者が虚像と外界像とを同時に視認可能に構成されている。
また、画像光生成部(画像表示部20)を、3面以上の非軸対称な曲面を含むプリズム(導光プリズム)と、画像光を前記プリズムに入射させる投射レンズとで構成し、前記投射レンズを含む光学系を、前記プリズムの内部に中間像を形成するリレー光学系として構成してもよい。そして、画像光が前記プリズムの第3面、第1面、第2面の順に反射された後、第1面を透過して使用者に到達し、外界光が前記プリズムの第1面と第3面とを通過して使用者に到達するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、光入射部B1の第3反射面321cを反射ミラーで構成し、光射出部B3の第4反射面321dをハーフミラーで構成する場合について説明したが、光入射部B1と光射出部B3のそれぞれに反射型体積ホログラムを設けて画像光を回折反射させるように構成してもよい。
10 制御部、12 点灯部、14 タッチパッド、16 十字キー、18 電源スイッチ、20 画像表示部、21 耳掛部、22 右表示駆動部、24 左表示駆動部、26 右光学像表示部、28 左光学像表示部、32 右イヤホン、34 左イヤホン、40 接続部、42 右コード、44 左コード、46 連結部材、48 本体コード、51,52 送信部、53,54 受信部、100 頭部装着型表示装置、110 操作部、120 記憶部、130 電源、160 画像処理部、170 音声処理部、180 インターフェイス、190 表示制御部(光源制御部)、201 右バックライト制御部、202 左バックライト制御部、211 右LCD制御部、212 左LCD制御部、221 右バックライト、222 左バックライト、231 右有機EL制御部、232 左有機EL制御部、241 右LCD、242 左LCD、251 右投写光学系、252 左投写光学系、261 右導光板、262 左導光板、271 右有機ELパネル(自発光素子)、272 左有機ELパネル(自発光素子)、310 光射出部、311 信号光変調部、312 走査光学系、320 虚像形成部、321 導光部材、321a 第1反射面、321b 第2反射面、321c 第3反射面、321d 第4反射面、323 光透過部材、325 ミラー層、328 ハーフミラー層、B1 光入射部、B2 導光部、B3 光射出部、SC 外景(外界)、VI 虚像

Claims (5)

  1. 使用者の頭部に装着された状態において使用者に虚像を視認させる頭部装着型表示装置であって、
    画像を生成する処理を行う画像処理部と、
    光源から照射された光を、前記画像を表す画像光に変調する画像光生成部を有し、使用者が前記虚像と外界とを視認可能に構成された画像表示部と
    前記光源を制御する光源制御部とを備え、
    使用者の視野内の前記虚像を表示可能な領域の一部の領域において、外界を優先して視認させることが可能に構成され、
    前記画像処理部は、
    前記一部の領域において外界を優先して視認させる場合に、前記一部の領域に対応する領域の画素が黒画素である画像を生成し、
    前記一部の領域に対応する領域の画素が黒画素である画像が生成される場合に、前記虚像を表示可能な領域の周縁部であって前記一部の領域以外の領域において前記虚像をテキスト表示領域として配置し、
    前記光源制御部は、
    前記一部の領域に対応する領域の画素が黒画素である画像が生成された場合に、前記光源の輝度を低下させる制御及び前記光源の照射範囲を限定する制御の少なくとも一方を行う、頭部装着型表示装置。
  2. 請求項1に記載の頭部装着型表示装置であって、
    前記テキスト表示領域には、前記虚像として、白色背景に黒画素で形成される黒文字を表示する、頭部装着型表示装置。
  3. 請求項1又は2に記載の頭部装着型表示装置であって、
    前記テキスト表示領域において、白色背景上の黒文字の部分で外界を透かす文字表示とする、頭部装着型表示装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の頭部装着型表示装置であって、
    前記テキスト表示領域において、文字色を背景色の補色とする、頭部装着型表示装置。
  5. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の頭部装着型表示装置であって、
    前記画像表示部は、前記画像光を使用者の眼に導く導光部材を更に有し、
    前記導光部材は、
    導光部と、前記導光部に前記画像光を入射させる光入射部と、前記導光部によって導かれた画像光を外部に射出させる光射出部とを有し、
    前記導光部は、互いに平行に配置され全反射による導光を可能にする第1反射面と第2反射面とを有し、
    前記光入射部は、前記第1反射面に対して所定の角度をなす第3反射面を有し、
    前記光射出部は、前記第1反射面に対して所定の角度をなす第4反射面を有し、
    前記画像光生成部からの画像光を、異なる反射回数で導光部材内に導光させ、反射回数に対応して形成される複数の画像光を、前記光射出部を介して合成して外部に射出する、頭部装着型表示装置。
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